【人】 凍剣士 スピカ[―――そういえば。 まだ冒険者デビューを果たして直ぐの頃に、何度か追いはぎ達に集団で襲われたことがある。 最初に返り討ちにした時の人数は確か(2)1d6人ほど。 今では滅多に襲われないが、それでも油断はできない。 自分のように一人でダンジョンに潜る者など、恰好の獲物だろうから。*] (15) 2021/04/28(Wed) 22:59:46 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a5) 2021/04/28(Wed) 23:00:13 |
【人】 凍剣士 スピカ―幕間 つまらない話― 聞いたところでなんてことは無い、つまらない話ですよ。 [ある時、何故そこまで人に無関心なのかと問われて、言葉を返す。] 俺は元々孤児でしてね。 物心ついた時には、物盗りの真似事をして生きていたんですよ。 当然、そんなヤツが他人と堂々と関われるわけもなく、街の片隅に隠れて生きていました。 人と会話することすら、希でしたね。 ――そんな折です。 俺を引き取ってくれる、という人が現れました。 貧乏でちっぽけな教会の牧師でしてね、それなのに俺と似たような境遇の子供たちを大勢受け入れていたんです。 俺が冒険者を志したのはその頃からですね。 冒険そのものには大して興味はないんですが、身分に関係なく、腕さえ立つなら高額の報酬を受けることが出来る。 そうすれば、まだ教会にいる弟分たちを養うことが出来る。 牧師は最初受け取ろうとしませんでしたが、「子供たちを助ける一助にしてほしい」と言ったら、しぶしぶ受け取ってくれました。 俺が「報酬が減る」と言ってパーティを組まないのは、そういう事です。 全くと言うわけではありませんがね。 難しい依頼や、分割しても十分な報酬の場合はパーティを誘うこともある。 けれど、俺一人で十分なら俺一人の方がいいです。 (16) 2021/04/29(Thu) 0:43:21 |
【人】 凍剣士 スピカ…つまらない話だったでしょう? だから、この話はこれでお終い。 俺もこれだけ一息に話して疲れましたし、これでお開きにしましょう。 もう仕事の準備をしなければ。 それでは、さようなら。** (17) 2021/04/29(Thu) 0:43:31 |
【人】 凍剣士 スピカ―いつかの話― [初めてダンジョンに潜ってから、しばらく。 探索にも慣れて、そろそろ本格的に難しい依頼を受ける為の下準備として、ダンジョン内をマッピングがてら下見していた帰り。例のごとく追いはぎに襲われた。 自分が単独で依頼にあたることが多いのは知られ始めていたし、報酬の高いものばかり遂行しているのを隠してもいなかったから、当時はよく狙われたものだった。] 悪いんですが、今日は依頼でここに来たわけではないので、金目のものは何も持っていません。 お引き取り願えませんか? [できるなら、無用な争いは避けたい。 これで引き下がるとも思えないが、実際に持っていないのだからここで争う理由もない。 今日の追いはぎ達の人数は(6)1d6人。 その中にこういった行為にひと際手慣れた者>>13の姿があったかどうか、襲われた回数が多すぎてわからない。] (20) 2021/04/29(Thu) 8:35:43 |
【人】 凍剣士 スピカ[ゆるり、腰の刀に手をかける。 今日は人数が多い、どこから襲い掛かられても迅速に対応できるように戦闘態勢をとる。 深く、大きく息を吐いて――。 刹那、無数の斬撃が周囲を斬りつける。 刀から放たれた冷気が氷の壁となって、追いはぎ達と自分の間に立ちふさがる。 そうして自分の安全を確保すると、さっさと踵を返しその場を立ち去る。 追いはぎとはいえ、人を斬らなくて済むのなら、そちらの方がいい。 その日の事に関しては、それっきり。 以降何度も経験した、楽しくもない思い出の一つとして頭の片隅に追いやられていった。*] (21) 2021/04/29(Thu) 8:43:27 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a6) 2021/04/29(Thu) 8:45:57 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a7) 2021/04/29(Thu) 10:30:00 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a10) 2021/04/29(Thu) 21:25:06 |
【人】 凍剣士 スピカ―冒険者ギルド― [耳に届いた声に、ちらりとだけ視線を向ける。>>25] 疲れませんね。 お気遣い、ありがとうございます。 [表情一つ変えず、ぴしゃりと言い切る。 昔から、生きるためには文字通り命がけだった。 それは、冒険者になってからも何も変わらない。 むしろ、依頼を果たせばキチンと報酬を貰えるのだから、あの頃よりはるかに恵まれている。] 貴女と一服、というのも大変魅力的ではありますが、遠慮させていただきます。 俺なんぞと話す時間がもったいないでしょう。 [彼女には一瞥もくれずに、断りを入れる。 注釈しておくが、彼女を嫌っているわけではない。 むしろ、数少ない自分の話を聞いてくれた人として、好意的に思っている方だ。 先の言葉は、この青年が心の底からそう思っている故だ。 そのまま、彼女の横を通り過ぎて空いている席に腰かけると、抱えた依頼書を一つ一つ精査していく。] (31) 2021/04/29(Thu) 22:48:53 |
【人】 凍剣士 スピカ[そうして、依頼書を精査している間に、ちろりと横目で彼女を見やる。 それからテーブルの対面。丁度空いているもう一つのイスへと目をやる。 最後にもう一度彼女を見やる。 彼女が空いている席を見つけて、どうするかはわからないけれど。 青年は、彼女を止める気も拒むつもりもないから。*] (32) 2021/04/29(Thu) 22:49:09 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a11) 2021/04/29(Thu) 22:53:59 |
【人】 凍剣士 スピカ――冒険者ギルド 少し前の話―― んっ。 [たまさか、依頼掲示板の前で見かけた男の肩を捕まえて、依頼書を突きつける。>>34 内容は、『ダンジョンに双子のミノタウロス出現、退治依頼する。※二人一組での参加を募集』。 残念ながら、自分には友達も積極的に協力してくれる仲間も少ないので、こういった不慣れな新人を捕まえる事はよくある。] んっ!! [もう一度、改めて男の目の前へと依頼書を突きつける。 依頼の内容をよく知らしめるように。 そうして、ひとしきり男に依頼書の内容を確認させた後、首根っこをひっつかんで受付嬢の元へと引きづっていく。なんなら相方が見つかった嬉しさに鼻歌なんて歌いながら。 果たして依頼が無事に受理されたのか、結果がどうなったのかは別の話。 けれど、彼の剣技を見ることが出来たなら、鍛え上げられた剣に惜しみなく賞賛を送るだろう。*] (38) 2021/04/29(Thu) 23:32:15 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a14) 2021/04/29(Thu) 23:34:32 |
【人】 凍剣士 スピカ―冒険ギルド イクリールと― [彼女の言葉に思い切り眉をしかめる。 彼女への嫌悪ではなく、彼女の言葉への疑問から。 余白や、余暇。 そんなものがあるなら、少しでも訓練を積むか、依頼を一つでも多くこなすべきだ。 少なくとも、自分はそうしている。 だからこそ、彼女の言葉の真意が掴めず、困ってしまうのだ。] ――…いいんですか? 俺なんかと話すより、貴女を楽しませてくれる人なんていくらでもいるでしょうに。 [対面に座った彼女に、相変わらず依頼書から目を離さずに返答をする。 眺めていた依頼書は、「双頭のヒュドラ討伐」、参加条件は二人一組。 けれどそれは脇へと放る。 少し前、似たような依頼で見知らぬ騎士見習いと組んだ「双子ミノタウロス」の一件。 彼を今日も見かけられたなら、ぜひともバディを頼んだところだが、今のところまだ見かけていない。 目の前の彼女に頼んでももちろん問題ないが、彼女ほどの腕であれば、きっと自分以外にも引く手数多だろう。 だから、彼女を誘う事はしない。 彼女の邪魔はしたくない。 けれど、彼女が自分の後ろをついてくるというのであれば、別に止めるつもりもない。] (51) 2021/04/30(Fri) 0:43:22 |
【人】 凍剣士 スピカところで。 その…。 先ほどから気になっているのですが。 ――…もしかして、スーくんというのは、俺のことでしょうか? [そんな風に呼ばれた事などないものだから、確信が持てなかった。 けれど、悪い気はしない。 ――…呼ばれ慣れない言葉に、僅かに、ほんの僅かに顔は赤らむ程の気恥ずかしさは覚えてしまうけれど。] ――…えと。 こちらも、何か親しみを込めた呼び方を変えた方がいいでしょうか? その、例えば、「イル」とか? [おずおずと、彼女の様子を伺いながら。*] (52) 2021/04/30(Fri) 0:43:43 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a16) 2021/04/30(Fri) 0:46:55 |
【人】 凍剣士 スピカ ――回想・とあるダンジョン―― [やはり、彼は強い。 平時の僅かな所作や、使い込まれた剣の様子などからやり手である事は分かっていた。 それゆえ友好的に、実に友好的にバディに参加してもらったが、初めてであろう討伐依頼で、こちらが手を出すまでもなく獲物を仕留めて見せた。>>48 そうして、彼の技に見とれていると、背後からけたたましい嘶きが響く。 相方の戦いを観戦していた間中、ひらりひらりと煙に巻かれ続けていたもう一頭が、肉親をやられた事に怒り狂っているらしい。] 家族をやられたお前の心情は、察する。 けれど、お前も人を殺して、討伐依頼が出された。 だから、俺もお前を確実に殺す。 [そっと、刀の柄に手を置く。 右足を後ろに引いて、半身の姿勢。 もう一度、獣が叫び声を上げてこちらに一直線に突進してくる。 こちらは、ただ静かに、獣が間合いに入ってくるのを待った。 獣の動きが、随分と遅く感じる。 そうして、獣がこちらの目の前まで迫った瞬間。] (53) 2021/04/30(Fri) 7:08:29 |
【人】 凍剣士 スピカ[白刃が一撃で獣を両断する。 手数で敵を確実に追い詰めていく技とは真逆の、ただ一刀に全てを込める技。 抜き放たれた刀を軽く払うと、さっさと鞘に収めてしまう。 そのまま、腰の小刀で獣の角を刈り取ると、彼が仕留めた方の獣も同じように角を狩る。] ん。 [抱えた角の片方を、彼に押し付ける。 そうして、ここに来た時と同じく首根っこを掴んで、ダンジョンの出口を目指して彼を ドナドナ 引きずっていく。彼との出会いは、そんな風に実に充実したものだった。] (54) 2021/04/30(Fri) 7:23:54 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a17) 2021/04/30(Fri) 7:48:35 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a21) 2021/04/30(Fri) 20:40:37 |
【人】 凍剣士 スピカ[改めて、差し出された依頼書に目を通す。 なるほど、この依頼は未開拓ルートの開拓と、その様子を撮影するという事らしい。 イルの言う様に、マギカメラ絡みの案件だろう。 新人がこなすには、危険が大きすぎる依頼ではあるが、彼の実力の程は知っているし、対応できるだけの技術もある。 そう危険な事にはならないだろう。] んっ! [彼に向かって、ぐっと親指を立てる。 おおよそ、意味することは伝わると思う。*] (84) 2021/04/30(Fri) 22:20:41 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a28) 2021/04/30(Fri) 22:23:45 |
【人】 凍剣士 スピカ― 町の魔法店にて 少し前の話 ― [単独でダンジョンに挑む者にとって、補給はまさしく生命線だ。 特に、回復薬や毒消しなど、いくつあっても足りはしない。 必然、魔法店に入り浸る事は多い。 今日は少なくなっていた回復薬の補充と、新素材のチェック。 前回のマギカメラで、ボルケノドンが討伐されたことは知っている。 であれば、希少な素材が降ろされている可能性はある。 そして、もう一つ。] (88) 2021/04/30(Fri) 23:32:55 |
【人】 凍剣士 スピカ[店員に、小さな子袋を渡す。 中に入っているのは、自身の冷気の魔力を閉じ込めた魔石。 なんでも、自分の魔力は純度が高く、魔石の力も強いらしい。 魔道具を加工する素材にしたり、研究用としてとても貴重なのだそうだ。 とは言っても、自分は魔法を使ってはいるが、使いこなしているわけではない。 自身の魔法でできる事など、素材として提供して見返りに賃金を得る。 その程度が関の山。 今日も、握りこぶし程度の子袋を手に、店を後にする。] (89) 2021/04/30(Fri) 23:33:09 |
【人】 凍剣士 スピカ[――そうそう、素材の提供者として、身分を隠すような事はしていない。 店員に聞けば、誰の魔力が使われた魔石なのかはすぐに教えてくれる。 知りたければ、自由に知る事が出来るだろう。*] (90) 2021/04/30(Fri) 23:33:14 |
凍剣士 スピカは、メモを貼った。 (a31) 2021/04/30(Fri) 23:36:04 |
【人】 凍剣士 スピカ―冒険ギルド― [テンガンの相談に応じてから、しばらく。 依頼の吟味も終えて、めぼしい依頼だけを手に席を立つ。 まだその場にイルが居たならば、何も言わずに軽く頭を下げて。 受付嬢の元に依頼書を提出して、受注した旨を伝えた。 ――彼女が後ろをついてくるのなら、それを特に止める事もしない。**] (98) 2021/05/01(Sat) 6:01:46 |
【独】 凍剣士 スピカ―ダンジョン内― [様子がおかしい。 ダンジョン内部に立ち込める異様な魔力、更に知っている道が全く別の場所になっている箇所さえある。 用心しながら、一歩、また一歩。 どうやら、この先は少し開けた空間になっているらしい。 意を決して踏み込むと、異様な光景を目の当たりにした。目撃したのは媚薬の霧が噴出して吸い込んでしまい、快楽を求めずにいられなくなる。vil] (-78) 2021/05/01(Sat) 6:11:15 |
【独】 凍剣士 スピカ[とっさに鼻と口を手で覆う。 が、わずかに吸い込んでしまったらしい。 頭に霞がかかったようになって、心臓が高鳴る。 こんな罠は見たことがない。 そして、異変はもう一つ――。] (-79) 2021/05/01(Sat) 6:15:04 |
【独】 凍剣士 スピカ[突如として、床が崩れる。 どうやら、ダンジョンの下に洞窟が広がっているらしい。 そうして、その奥に鎮座していたのは、世にも珍しい二つの頭を持つヒュドラ。 ギルドの依頼書で討伐願いが出されていたモンスターだ。 ただでさえ厄介な相手、しかも双頭。 二人一組での退治を推奨される相手。 だからと言って、怯むわけにはいかない。 空中で身を翻すと、腰の刀に手をかけ――。 一閃。 刀が空気を裂く音が、洞窟中に響き渡った。**] (-80) 2021/05/01(Sat) 6:20:23 |
(a34) 2021/05/01(Sat) 6:45:56 |
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