【人】 まつろわぬ白の神子 マシロだいじょうぶ。 むずかしいことではないの。 ただ、手を握っていてほしい。 [その温もりが、あの人《コーネリアス》に似た だけどあの人とは違う温かさが "わたし"に力を与えてくれる。 何者でもないわたしに、 神の落とし仔で、ただの願望機でしかないわたしに、 わたし自身の願いを叶える力を与えてくれる。] (80) 2018/12/14(Fri) 21:33:33 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[ヒカリがセカイに一斉に襲いかかる それ自体が一瞬のことだった。 咄嗟に手を翳してヒカリを阻めども、 それはこの街全体を覆いヒカリを防ぐことで精一杯。 ましてや世界の全てを庇うなんてことは叶わず。] …っ。 [凍ったヒカリの重みに歯を食いしばれば 傍らの彼女に声をかけられる>>42] (81) 2018/12/14(Fri) 21:33:51 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ唄……あの『あいどる』という子? [わたしたちのいる地上に降りしきったヒカリは 先ほどミルフィーユが聴かせてくれた唄とは 似ているようで全く別の代物だった。 だけど、ミルフィーユが嘘をついているとも、 思えなくて。] …。 (82) 2018/12/14(Fri) 21:34:14 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[なんにせよ、このままでは危ない。 先程はミルフィーユの協力を得ることで なんとか街にあのヒカリの害を及ぼさずにすんだ。 だけど、次は上手くいくとも限らない。 このままではミルフィーユにも街にも 新たな被害が及ぶ可能性がある。 それだけではない。……この世界そのものが、 今、あのアイドルによって危機を迎えている。 あの人が長い長い時間、守り続けた世界が。 わたし以外の誰かの手によって壊される。 それは、あってはならない。 許すことなど、できはしない。] (83) 2018/12/14(Fri) 21:35:45 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロミルフィーユ。 その人の居る場所を教えてもらえる? [まずは動くとしよう。 あの頃のわたしと違って、今のわたしは自由に動ける。 自分の手で誰かに触れ、自分の意志で歩き、 自分の言葉を口にすることができる。] ただ、ごめんね。 その前に少し寄りたいところがあるの。 [ぽつり、呟きを零して。 手遅れになる前に、少し手をつけておかなければならないことがある。 ……間に合えば、いいのだけれど。]* (84) 2018/12/14(Fri) 21:36:15 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ東ね。わかった。 [座標という言い方には馴染みがなかったけれど>>86 とにかく日出づる方角へ向かえばいいのだと そう、頷いたところで] ……また、厄介な子たちが来たわね。 [東の方角からやってきたのは さながら朝焼けのような赫《アカ》緋《アカ》朱《アカ》>>28 焔を吐き出すそれらの鳥の群れをまずは退けなければならない] (95) 2018/12/14(Fri) 22:53:01 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロミルフィーユ。 ここはわたしが引き受けるから。 あなたは、どうか先に。 あとで必ず、合流するから。 だから、わたしはだいじょうぶ。 [彼女と、向かい来る不死鳥の群れのあいだに立ち塞がって。 彼女を目的の場所へ向かわせようとする。 その前に] (96) 2018/12/14(Fri) 22:53:17 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロこれを持っていって。 これを持っていてくれれば、貴女のこと 必ず見つけてみせるから。 [そう言って差し出したのは先程右手に巻き付けた 薄衣の残りの切れ端。 あまり見た目の良いものではないけれど、 わたしに触れて、力のこもったそれは、 既に望めば宙を飛べる程度の魔力が籠められている。] (97) 2018/12/14(Fri) 22:54:11 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[彼女に切れ端を差し出した直後だった。] …っ。 [紅い鳥の群れが一斉に此方に群がってくる。] ミルフィーユ、早く……! わたしはだいじょうぶ。 あの人を置いて消滅《きえたり》なんてしないわ! だから……! [そう言い終わるか終わらないかのタイミングで 鳥たちの群れに囲まれて、彼女の姿を見失った。]* (98) 2018/12/14(Fri) 22:59:58 |
まつろわぬ白の神子 マシロは、メモを貼った。 (a21) 2018/12/14(Fri) 23:02:03 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ――…! [赫い鳥の群れの対峙する、 その刹那、何処からか視線を感じた>>106 此方を値踏みするような、、 だがどこか懐かしい気配のする視線《それ》。] この気配は……あの子の……? [目の前の紛い物のそれではない。 先程わたしが飲み込んだマシロ……白の不死鳥と 対を為す存在《黒》の気配。] (141) 2018/12/15(Sat) 20:29:24 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ……。 [皮肉なものだ。 今までずっと会うことの叶わなかったそれと こんな形で再会することになろうとは。 わたしの胎内の白の不死鳥《マシロ》が 半身の存在を認めて内なる聲を響かせる。 それが、酷く煩わしい。] 同胞、か。 [白の不死鳥を取り込んだ今、 黒の不死鳥にとってのわたしはそういう存在なのかもしれない。 ――遠い昔、そんな存在をいつも心のどこかで求めていた。 あの人と、出会うまでは。] (142) 2018/12/15(Sat) 20:30:13 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ……あなた、視てるわね? [不死鳥越しにわたしに視線を向ける、その魔力を辿れば やがて一人の少女の姿が見えたことだろう>>106 その少女が黒の不死鳥そのものなのか、 或いはそれに類するものかまでは、判然としないが。] (143) 2018/12/15(Sat) 20:31:23 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[街付近まで飛ぼうとする不死鳥たちを 片端から視界に捕らえ、その炎を凍結《こおらせ》ていく。] …っ。 [キン、と。聞こえてきた>>113に微かに眉根を寄せる。] 遂に、はじまるというのね……。 [星継ぎ《ネクステラリア》が。 それは、あの人の命が尽きようとしていることの証左。] させないわ……。 (144) 2018/12/15(Sat) 20:32:03 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[不死鳥の群れの最後の一羽の動きを封じる。 凍てついた翼に白く固まった胴体。 真紅の双眸だけが、きょろきょろと動かせるような そんな状態の鳥を抱きかかえて] 本当は、ミルフィーユにだけ見せてあげたかったのだけど。 あなたも折角だから見ていくといいわ。 [ふわり宙に浮かび上がって。 向かったのは富嶽の北麓にある湖沼地帯。] (145) 2018/12/15(Sat) 20:32:30 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ―富嶽北麓・宇宙皇湖― [日の本有数の観光地として名高い富嶽は、 その麓に富嶽五湖といった湖、鴛野八海などの湧泉を抱えている。 かつて、まだ前回の星継ぎ《ネクステラリア》が行われる前。 この地には宇宙皇湖《うつのみこ》と呼ばれる巨大な湖が存在した。 富嶽周辺の長い歴史の中、地殻変動やそれに伴う環境の変化、 なにより星継ぎ《ネクステラリア》の影響で、宇宙皇湖は次第に規模を縮小し、今は鴛野八海にその名残を留めるのみとなっていた。] よかった、ちゃんとできてるわね。 [不死鳥を連れてやってきたそこには、 巨大な、海と見間違うばかりの湖が出来上がっていた。 富嶽の地下深くから、ありったけの福流水を湧き上がらせた甲斐があったというもの。] (149) 2018/12/15(Sat) 20:34:08 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ……。 [視線を頭上へと向ければ。 そこにはまだ、かつてニンゲンたちに希望を与えた、 あの巫《アイドル》のヒカリはあっただろうか。] ……ミルフィーユ。 [ぽつりと、呟くのは 友達がほしいとわたしに願ったあの少女の名前。 わたしにとって、生まれてはじめての『友達』。 ふと、耳を澄ませば彼女の声が、 歌声が聞こえたような、そんな気がした。>>128 早く、会いにいこう。 あまり長く、彼女を一人にはしたくないから。 ……一人ぼっちは、とても、さびしいものだから] (151) 2018/12/15(Sat) 20:34:59 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ掛巻も畏き月弓尊は上絃の大虚を主給ふ 月夜見尊は圓滿の中天を照給ふ 月読尊は下絃の虚空を知食す [祝詞を唱えつつ、鏡のように凪いだ水面の上に一人立つ。 風が吹き、星のような小さな輝きがさらさらと 湖面を流れてもなお、その水面は凪いだまま。] (152) 2018/12/15(Sat) 20:36:43 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[疾く疾くと風が流れ続ける。 それと同時に、空は次第に暗くなり――…。 やがて、湖上には数多の星を浮かべた夜空が、 そしてその真上には、白い月が浮かび上がった。] ……ああ。 [懐かしい、月の光。 このまばゆい光の中、あの人は空へ昇り ――…そうしてそれきり会うことが叶わなかった。] (153) 2018/12/15(Sat) 20:37:41 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ……あなたは、怒るかもしれないわね。 [わたしが、これから為そうとしていることを。 これは天に、かつて神が敷いた条理に背くことだ。 それくらいは自分にだってわかる。 それでも、構わなかった。 どれほど怒られようと憎まれようと、 わたしは、あの人にただ生きていてもらいたかった。] (154) 2018/12/15(Sat) 20:40:28 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ[先ほど委員の子にそうしたように、指先を切って、その傷口から零れる血を鏡のように凪いだ湖面へと注ぐ。 ぽたり、ぽたりと、赤い珠は白い輝きを浮かべる月へと落ちてはそのたびに、水面に映る像を揺らした。 やがて、指先の血が乾き湖面に落ちることが無くなったころには湖面に浮かんでいたはずの月も、数多の星を浮かべた夜空もまるで幻であったかのように消えてしまっていただろう] 今は、こうするしかできないけれどね。 [かつて存在した、あの人とも縁のあった湖。 それを鏡代わりに用いて、月に在るあの人と縁を繋ぐ。 月神コーネリアスと――…白の不死鳥、 真白なる金剛石と呼ばれたものの命を。 これで、仮に誰かが月にいるあの人を害そうとしても、 仮死状態になるだけで完全に止めを刺すことは出来ない。 何しろ、不死たる存在と命が繋がっているわけだから。 それを解除するには……この呪術を為したわたしを、 この世界から排除するより他にない。 それは、あの委員に関しても同様だ。] (155) 2018/12/15(Sat) 20:46:57 |
【人】 まつろわぬ白の神子 マシロ――…さて。 [傍らにいるであろう不死鳥へ、 もっというなれば、不死鳥を介して此方を見ているであろう彼女に] あなたは、どうするの? 黒星の不死鳥《ダーク·ブラックデス·フェニックス》さん? あなたがもしあの人に、月神に害を為そうとするのなら、 わたしをどうにかしなければいけないわ。 もし、あの人に害を為さぬというのなら ここはこのままお別れしましょう? わたし、会いに行かないといけないひとがいるから。 [半ば挑発めいた声をかければ、 さて、相手の反応はどのようなものであったか。]** (156) 2018/12/15(Sat) 20:51:04 |
まつろわぬ白の神子 マシロは、メモを貼った。 (a29) 2018/12/15(Sat) 20:57:42 |
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