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【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア/* お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。 >>14の白チャを見て秘話でお声がけしようかな〜と思ったのですが、 神窓での書き込みもあり仕事の用事で話しかける人間に見つけられるのは困るかな……と思い、 レスを送る前に一旦お声がけさせていただきました。 もしプライベートで仲良い子と作りたい流れだよ〜など不都合ありましたら退きますゆえ…… ご回答いただければ幸いです。 (-161) 2022/08/18(Thu) 19:41:15 |
【人】 花で語るは ソニー>>21 ストレガ ちぇ、とつれない様子に唇を尖らせるも、それでめげた様子はない。 ベンチの背もたれに肘をひっかけ、すっかり居直り状態になってしまった。 「残念ながら違う用事。あと、今日は当面の用聞き。 もうじき頼み事ができそうなんだけど、お姉さんの店は人気なもんだからさ。 予約はできやしないだろうけど、いつくらいから開くのかは聞いてもいいでしょ」 休業中、ということなのだからどっちみち今は請け負ってもらえるものじゃないんだろう。 とはいえやたらにしつこくするつもりでもないのか、内約はなるべく簡潔に。 あんまり追い払われ続けたら、その時は素直に踵を返すかもしれない。 「……ああ、そういえば。あのさ。機構じゃなくて細工物の調整って出来るの? アクセサリーとか、そういうやつ」 (22) 2022/08/18(Thu) 20:56:10 |
【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア>>14 路地裏を歩く危うい様子を見つけたのはまだ日も高いうち、のぼりきらないうちか。 案じてアジトをすぐに出たのだから、さほど遠くにいかない内に足も届いたのかもしれない。 慌てて、相手の姿を探して。ようやくその背に追いついたのだ。 「ルチア!」 片やコーヒーショップの店員、片や花屋の従業員。 さほど街中で顔を合わせても不自然無いものだろうけれど、それでも声は抑えられた。 もしも相手が振り返ったのならそこにはずいぶん取り乱した顔がある。 関係性としては目上が面倒を見ていた子供、くらいで、 合わせて目をかけてはいても特別なものではなかった、けれど今は、少し話が違う。 「どうしたんだこんなところに、一人で……今危ないの、わかるだろ?」 (-182) 2022/08/18(Thu) 21:02:08 |
【秘】 花で語るは ソニー → デッドヘッド ヴェネリオそれから。互いに孤児院の様子を確認することは、しばらくないのだろうけれど。 配達車に乗って現れる従業員は、別の人間に替わったという。 普段貴方が行く店に、倣うように現れる青年の姿もなくなった。 大きく変わらない、今しがた自分たちを覆う奔流に何か影響があるわけでもない。 ひとつ、ふたつ、傍にあったものが消えただけ。 それだけだ。 (-186) 2022/08/18(Thu) 21:32:34 |
【独】 花で語るは ソニー/* どうしようかな 時間空いちゃった 急に機敏になるのもなんだし今やるべき計画を先に打ち立ててからレスに向かうか (-193) 2022/08/18(Thu) 22:30:39 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ【三日目朝・アルバアジト】 まだ、混乱のうちにある中。誰も、自分たちの擁する内の誰も傷ついていないうち。 敵対するファミリーの人員が二人落ちたことで、警戒する空気がある頃だ。 表の仕事がはじまるのが早い人間だとかが捌けた後、様子を見て相手のほうへ近づいて。 「ちょっと。先にサルヴァトーレさんには、聞いておきたくて。 今の状況、どう思いますか。やっぱり向こうのボス含め、こっちの誰かがやったんでしょうか。 ……空論をこね回すことはいくらでも出来ても、やっぱり確信はなくて。 ひとはどう考えるのか、聞いて考えておきたくって」 小声とはいえ言ってみてから、周りを見て考える。 まだ、誰が何を考えているのだかも判然としていないうちだ。 「廊下にでも出ましょうか。喫煙できるところだとか」 (-197) 2022/08/18(Thu) 23:35:15 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ【港の埠頭】 明くる日。青年はいつだか貴方と遭遇した場所に再び訪れた。 きょろきょろと相手の姿を探す目元には僅かな疲労が滲んでいた。 されど、そんなのは相手には関係のないこと。別に出会えたからって言葉にするつもりもない。 片手にはオレンジ色のラナンキュラス。それ以外の荷物は一見したふうでは見当たらず。 また、視界の殆どを海が占めるその場所までやってきた。 (-203) 2022/08/19(Fri) 0:04:36 |
【人】 花で語るは ソニー>>24 ストレガ 舌打ちにはさも困ってしまったみたいに萎縮してみせるものの、それも少しのうち。 懲りずに相手に声を掛け続けてきた男は、多少の威嚇じゃ慣れたものになってしまっているのかも。 「そう? じゃあ早い内なら祭りが終わった頃にもう一度探すよ。 ああ……まだもう少し使いそうなんだよね。だから、もうじきってこと。 今話したって困っちゃうかもしれないし、その時にお話するかも」 完全に壊れてしまって今、というわけではないらしい。 何を指しているのか不明瞭な頼み事も、さておき休業中の相手に話すべきじゃない。 今は仕事の話ではなく、世間話に留めておく、それだけ。 「ちょっと細工の細かいやつだからさ。指に合わせてサイズ合わすのが大変かなって。 元買った店がなくなっちゃったから困ってて。もうちょい広げときたいんだよなあ。」 替わってついでの用事の方は、もう少し目処が立っているようだった。 ポケットから取り出した、翡翠の嵌った指輪をコロコロと指先で転がす。 (25) 2022/08/19(Fri) 1:08:35 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド/* お疲れ様です。強い筋肉の描き方です。 こちらこそ間接的にお声いただき、ありがとうございました。 現状で結果についてはうまくコメントできない(投票も在るし)のですが、 処理順的には多分なんとかなりそうだな……と思いつつ、 ひとまずは結果を詰めるのは5日目開始以降がよさそうだなと判断しました。 結果に至るまでの過程を色々詰めるのは歓迎です! 改めてよろしくお願いいたします。 (-219) 2022/08/19(Fri) 1:15:17 |
【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア少し。息を詰まらせるような間があったかもしれない。相手の意図がわかったから。 あるいはわかった気がしているだけなのかもしれないけれど。 普段はくるくるとよく動くのだろう目が湛えたものに、明るいものは感じられなくて。 ゆっくりと、手の届く距離まで歩み寄る。 「……犯人を探そうとしてる? それとも、同じ目に会おうとしてる?」 復讐を誓うには、あまりに無計画で。けれど、それしか手立てがないのかもしれない。 自暴自棄になるには、やけに確信的で。けれど、それしか手立てがないのかもしれない。 止める言葉だとかを吐くには、相手のことを知らず。 他の男衆ほどには目線の位置の離れていない瞳に合わせるように、膝に手をついて背を丸める。 制止しているとも、また別の方法を差し出しているとも。判然としない言葉を吐く。 「オレは、……もし、オレがルチアを思う誰かだったなら。 誰ともわからないようなやつに傷つけられるのは、嫌だな」 (-220) 2022/08/19(Fri) 1:22:47 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド/* 了解しました。 場所の指定は(ロールの流れからして)そちらにおまかせしてよろしいでしょうか。 思いつかない場合、ソニーに任せた場合は【どこかのクラブ】になります。 その後の影響も鑑みると時間の指定は夜になるかな…… (-238) 2022/08/19(Fri) 7:43:04 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ快諾を受け取ったなら少しの安堵と、改めての照れくささに口角を緩めた。 未だ馬場を眺めて健闘や結果を称え合う人々もいるものの、流れは少しずつ出口のほうへ。 それが途切れてしまう前にゆっくりと人波のほうへ乗る。 その際、瓶ビールをもう二本追加で買って、相手の手に渡した。一度、触れた手がとぎれる。 「……じゃあ。ちょっとついてきてもらっていい? ひとまずこれは、約束のぶんの追加」 敷設されたレース場の方から離れて、表通りを横切って。 行き着いたのはしんとした裏通り、今は誰も脇道を通らず遠くに音が聴こえるばかり。 廃棄された木箱なりが壁際に放置されているが、それほど砂埃をかぶっているわけではない。 放置されっぱなしのものではなく、適切な時期になれば人通りはあるものなのだろう。 「この辺、手工業の工場が多いんだ。だから営業時間を過ぎると夜は誰もいない。 飯屋とかバーも少ないから酔っ払いが出歩いてることもほとんどないよ」 木箱に座り込みコインで蓋を開け、中身を軽く呷る。 それほど酔っているわけじゃないものの、少し首筋には赤みが指していて、 ちょうど気分のいい心地になる頃合いという感じの酒の入り具合だ。 「ね。なんだか寂しい顔してたけどさ。何かあったの? ……言いたくなかったらいいよ。話して楽になるものなら、ってだけ」 (-269) 2022/08/19(Fri) 17:07:26 |
【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア「……わからないわけじゃ、ないけどさ。 今じゃなきゃいけないのも、わかるよ、でも……」 近しい気持ちを抱かないわけではない。それと同時に、遺された彼女を案じずにはいられない。 複雑な感情がありありと顔貌に滲む。嘘のないそれは相手が仲間だからだ。 問いかけへの回答が出るまでには、焦れるくらいの時間があった。 息を吸って、吐いて。 「弾が、切れたら。それで終わる。 向こうの親玉が死んだ時みたいに撃たれたらどうにもできないけど、 もしアベラルドさんがやられたのと、同じ相手を見つけたなら」 ポケットに入ったペンを取り出す。一見したところはありふれた筆記具のようだ。 相手に手渡して握らせた時、それが見た目よりも重いことがわかるだろう。 切っ先は鋭利で、ナイフと違って鞘を抜かずに使える。タクティカルペンの類だ。 もし押し倒されて首を掴まれたとしても、抵抗しざまに握って後ろの凸でこめかみを突いたなら、 相応の痛みを相手に与えられるはずだ。 「そいつの目玉を、思い切り刺してやれ」 (-271) 2022/08/19(Fri) 17:20:53 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド/* 人がいないほうが能力行使にかかわるロールやらがし易いのはそうですね…… 同じくVIPルームのあるところであれば特にロールに支障は無いと思います。 都合のよろしいほうにお呼び出しください〜 (-272) 2022/08/19(Fri) 17:23:22 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ姿を見つけて、仔細な様子まで見える頃まで来ると足の速度を緩めて二、三歩。 黒い衣服とは相反するように白く目立つガーゼに明らかに目を留めて、 訝しむような視線をそれに留めつつ見上げられるくらいの位置に来る。 「……何かあった感じ? 今話しても、困らない?」 声を掛ける。果たして相手の視線を寄せられるものか。 じ、と変化に目を留めていた視線はそのうちに全身にまわる。 以前見たときと、明確な違いはあるだろうか。 /* お疲れ様です。 前回からの時間経過の間に、そちらの素性について探りをいれても大丈夫でしょうか? 一応以下の内で参考程度に考えてみましたが、ほかにあれば案いただきたく〜 1.表の職業のみ 2.表の職業と、引き受ける範囲についての噂(素性については知らず) 3.表の職業+裏稼業のことまで (-310) 2022/08/19(Fri) 21:59:56 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ「うん、……オレは特になにも、してないけど」 子供のように扱われると、どうしても弱い。ほとんど反射的に顎を引いて頭を差し出す。 立ち上がった後にも頭を撫でられ、ストレートの髪は頭に沿うようにくしゃりとなる。 それだけならまるで世話をする側、される側のほほえましいそれのよう。 並んで歩き、ついていくように喫煙所まで行く。 建物のベランダか非常階段か、外を見下ろすことは出来るが、地上の声は届かない。 逆もまた然り。扉を閉めれば、風の音しかしなくなった。 「……此度のこと。仕組んだのは自分たちの内部なんでしょうか。 それともやはり、外部の人間による撹乱なんでしょうか?」 (-327) 2022/08/20(Sat) 0:45:23 |
【秘】 花で語るは ソニー → ノーモアベット マキアート柔く乳首を食んでいた口元は、相手の市井を動かすごとに腹筋の辺りに添えられる。 全身に波及した快楽が冷えてしまわないよう、丹田へ至る起伏を舌で拭う。 時折、鼓動と共に深呼吸して貯った吐息が、ため息のように漏れ出た。 「ン、……嬉しい。 もっとカフェのこと頬張って、心臓の裏側まで味わってたい」 靴の形に溜まっていたズボンを器用に足で扱って、ポケットから個包装のローションとゴムを取り出す。 相手の腰を抱き、温まった肌の匂いを嗅ぎながら一包開けて、まだ硬いテクスチャを手の平に出した。 薬指で混ぜるように温め、もう片方の手で尻の形を撫で回すように下着を下ろす。 ひとすくいをまだ外気に慣れないだろうアナルに伸ばして、皺に添って揉み込むように指の腹で擦る。 ただの膝立ちだった姿勢は、段々と己を挟んで椅子の小さな背凭れにもたれかからせるように。 そうすれば相手は尻を突き出して、尻たぶの間に隠れた秘所を曝け出しやすくなる。 テーブルに挟まれた狭い間合いでそうしたなら、指の届かなかった前にも片手を伸ばせる。 冴えた色の下着が陰茎に絡むのを剥がして腿の方まで引いてしまって、 手の平でなで上げるように、その中に隠れていたものを優しく擦り上げはじめた。 低く下がってきたなら、また首筋の付け根、きっちりと着込めば見えないようなところに痕をつける。 本当はきれいなままにしておくのがいいのだろうけど、堪えが利かないのは無謀な若さだろうか。 膚からはきっと人間らしい、淫らな匂いがする。ぼうっと頭が蕩けて、虹彩がぼやけそうだ。 おしゃべりの合間合間の静寂のうちに、ローションが徐々に内側へ塗り込められていく音が響く。 「今傍から見たら、すごいエッチな姿勢なんだろうね、カフェ。 ひらけた室内、ベッドの上でもないところでこんなになって、指締め付けてる……」 (-340) 2022/08/20(Sat) 3:54:47 |
【秘】 花で語るは ソニー → ガット・リベロ ルチア決意する姿はまるで祈るようにも見えるが、他者に縋るそれではないのだろう。 ただ己の手と、意志だけを信ずる姿勢は、われら信仰の地の人間に染み付いたそれとは違う。 どこか迷いがあるように表情は揺れるものの、 「変な話だけど、こんな時アベラルドさんなら、止めるんだろうな。 手を汚すことは可能な限り自分がやるように、きっと手を回すんだろう。 カフェは、どうかな。真っ向から止めて、直接的な復讐以外の何かを考えるのかも。 サルヴァトーレさんは傍観するようであって、危ない真似はさせなかったかな。 オレは、同じようには出来ない、仇は 生きている内じゃなきゃ討てないから 、そいつが失われてしまう前に、自分の手で確実に、そういうの、わからないわけじゃない」 押し付けたその手は、手の平で彼女の手を圧した。 握ったり、触れたり、撫でたりみたいなものではなくて。 同じ旗頭の下の、血の兄弟に寄せる信頼のようなもの。 「明日もまた、アジトで。 今度こそは一日の報告をするその時まで、一緒にいようよ。 オレもきっと、 良い報告が出来るから 」どこか、わずか。滲んだ決意を共に交わして、屈めていた姿勢を正す。 一歩離れて相手から託される何か、言葉かがなければ、僅かなじれったい間を残して踵を返す。 明日の朝日がお互いにとって、良きものであることを願って。 (-342) 2022/08/20(Sat) 4:05:36 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「言うほど待ってないよ、大丈夫」 ありふれた言葉を吐きながらに、VIPルームの扉が開かれる。 密閉が解かれた瞬間にフロアから溢れ出すエレクトロダンスミュージックが耳に騒がしい。 酒と香水と、汗の匂い。それらを弾けさせるように、重低音が建物を揺るがす。 扉が閉まった後にも、振動だけは部屋の仲間で響いてくる。 「あんまりこういうとこも、来たこと無い? 立場がなけりゃもうちょっと中で見物してもいいんだけどね」 祭りもほとんど経験がないなら、初めて来ることになるか。或いはみかじめ料の徴収で来たか。 それでもどのみち、足を運んだ回数なんてのは男のほうが多いのだろう。 テーブルには既にグラスと酒瓶、アイスペールやつまみの類が揃っている。 それでも足りないものがあったなら、呼び出して持ってきてもらう仕組みらしい。 ソファに浅く座って背中を預け、リキュールのロックを嗜んでいる。薬草系の色だろうか。 (-343) 2022/08/20(Sat) 4:21:53 |
【秘】 花で語るは ソニー → 鳥葬 コルヴォ「会いに来たからね、パスカルに。 ……喧嘩でもした? あんまりそういうことするタチには見えなかったけど」 そのへんのチンピラ風情であればまだしも、相手はそうした諍いに好んで飛び込むようには見えない。 べつだん、妙な質問でもないだろう。顔なんて、余程悪い転び方をしたってそう怪我はしない。 平時よりも眉尻の下がった表情は、心配しているようなそれにも見えるだろう。 片手に提げた小さな不織布がシャリと涼しい音を立てて、ああと思い出す。 異変が気にかかって、注意がそれつつあった。 「これ、気にいるかなあと思って。いらなきゃ、オトモダチにでも手向けてよ。 少なくともオレも直接よりかは、優しく触れてあげられるでしょ?」 ラッピングされたのは、少数本が束ねられただけの花束だ。 オレンジ色のラナンキュラスに、見た目の寂しくならないようにカスミソウを僅かに添えて。 水気を失わない一番美しいうちにと、相手の手元に押し付ける。 /* 了解しました。 それでは3.を情報として取り入れた上でロールに反映していきます。 それでも手が滑って突っ込みすぎている場合には訂正いただければ……出来るか? この分量で? (-371) 2022/08/20(Sat) 13:33:01 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレファミリーの下っ端となったのは4年前。それから駆け上がるようにして今。 入りたての頃は路地裏のドブネズミに等しかった灰色の獣は、 多少は見栄えするものにはなっただろうか。それでも未だに、青さは見え隠れするのだろう。 この国は喫煙率の低い国ではない。だからほとんど、席を外す口実のようなものだ。 軽く礼を言いつつ受け取った煙草に火を着け、煙を吸い込み舌の上を転がす。 普段呑んでいるものとの違いがあるのか、別の理由か。肺の内側までは入れない。 貴方であれば時折、指先や襟元から煙に混じった甘い着香を嗅いだことがあるかもしれない。 「それは、そう。ボス殺しとそれ以降が同一のものとも、わからないし。 使われているのは銃ばかりだ。手軽で成功率が高く、銃弾をしっかり回収できれば見つかりにくい。 模倣するのは、容易い」 貴方は本来自らが指示を仰ぐ立場の相手ではなく、組織の運営に対する補助的な立ち位置だ。 だから、他者の目のあるところで聞くのは避けたのだろう。余計な混乱を招かないため。 互いの煙の混じり合うような距離で、ジェイドの目が相手を見上げる。 「もしも先走った裏切り者を見つけたら、どうしますか?」 (-378) 2022/08/20(Sat) 14:33:29 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド対して男の膚から香るのは、キャンディアップル、ゼラニウム、グルマンの混じったウッズ系。 いつもつけている香水の匂いは、近寄ればそれとなく温められた皮膚の上に漂う。 甘く、どこか夏の果実のように抜ける匂いは今までも、何度か覚えは在るだろう。 扉が閉まり誰もいなくなったなら、もう少しだけ表情は引き締まり、ダウナーに落ち着く。 「ウチの連中が四人やられたのは、知ってるよな。 最初に持ちかけた調査はこれで余計に難航してる、単純に外の人間の仕業かもだけど。 もしもボス殺しを企てたのがこのうちの誰かだったり、下手人が居たとしたなら、 その証拠っていうのは死体と一緒に消されたと見たほうがいいのかもしれない。 まさか湖から海から、街中から残り滓を洗い晒すまで掛かっちゃ意味ないからね」 成果らしい成果が出るわけではなし。事態の早急な解決には何の貢献もしない。 僅かばかりの焦燥に、ひょうひょうと躱すだけの鉄面皮の眉が些か動いた。 あの日から二日。事態は大きく動き、互いに小さくない犠牲が出ている。 「……順繰りに被害が出るか、力の削がれたこっちに注力されるのか。 それっていうのは神様だけが見下ろしていられるものなのだろうけど。 とにかく今日、期待されるような報告は出来ない、ってわけ」 状況は一変した、されどそれに見合うものを手に入れたわけではない。 先んじて報告をしたのは最低限の礼儀なのだろう。今日約束をしたのは、それが本題じゃない。 冴えた緑色で満たされたグラスは、思いの外早く水面を下げていく。 添えた指の一本が、ふいと動いて。 「ピアス、着けたんだ?」 (-384) 2022/08/20(Sat) 15:24:21 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「堂々とトップを獲っておいた第三者がほかをほっとくって事はないだろうな。 手が回ってる筈ではある、その影響がどれくらいあるのか、…… ……うちの、まだ構成員じゃないガキまで手を伸ばしたのはどういうわけかは、知りたいな」 ぽつりと零した言葉は僅かばかり勢いが削げていた。思うところはあるのだろう。 恨みというよりかは、わずかな後悔、未練、そういうもの。 頭の重くなるように下がった視線は、すぐに相手の表情に焦点を合わせた。 「結論が出るのは遅くなるだろうな、とだけ。アンタたちより戦力を減らされたもんでね」 相手の狙いに挑発するような向きがあったとしても、それに応えるものはない。 事実そのものが黙秘を示している、背面に隠すものもないようなもの。 端的に伝えたことで、それ以上の追求を防ごうという向きもあったのだろう。 相手の注文の品が届けられ、従業員が部屋を出ていく。 革靴の音が遠くなったのを聞きながらに、グラスの中身を干してしまう。 は、と吐いた息は酒臭く、手首にはまだらに血潮の色が浮き始めている。 ソファから立ち上がって、テーブルを回って相手の方へ。問いかけたそれを確認するように。 背を丸めて眺め下ろす。傷と言うに近いのだろう周辺を確認して、指を伸ばす。 「……乱暴に開けた? 言えばどうとでもしたのに。 後で膿みやすくなるし、穴に負担が掛かってよくないよ」 (-411) 2022/08/20(Sat) 18:09:29 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ「その目的がファミリー同士の混乱を招くことでなくとも、 こうして向こうを焚きつける理由になりえるのだったら、放置はできない。 それが上からの指示ではないとわかったなら尚更、その責務は背負わされるべきだ。 味方の首に手を掛けておらずとも、誰の命に背信しているかを識らしめないといけない」 冷たい判断、ではない。そうあるのが必然だ。 それがわかっているからにこそ、蛮勇の主は名乗りを上げてこないのだから。 未だ自分たちの中から被害は出ず、明日の結果を知らぬうち。 水面下の動きをいくらも想像してはそれが空論であることを、己に叩き込んでいる。 酷く、酷く優しい言葉を受けて、しばし耳を傾け口を閉ざした。 眼下遠くに見える街の彩りと霞ませる煙のゆらぎに目をやって。 まだ火の着いた煙草の先には、薄暗い灰色が伸び始めている。 「オレは、オレなら……見せしめのために、殺すでしょうね。 互いの停戦の理由としてこの上なく相応しい。 首一つの扱い如何でコレ以上の被害を増やさずに済むのなら、それでいいと思います」 どうしますか、と男は言った。どうすればいいですか、ではなく。 自身に対する指示を仰ぐのではなく、貴方ならどう対処するか、と聞いたのだ。 おそらくは無意識の言葉選びだ。何か狙いのあったものではない。 であれば何が、深層心理の水底から表層へ上がってきたものなのだろうか。 (-413) 2022/08/20(Sat) 18:37:31 |
【秘】 花で語るは ソニー → 無風 マウロ潰れたりみっともなくなるほど酔ってはいないが、顔の表面にはぼうとした熱が纏う。 その心地よさを楽しむように夜気を切って歩く足は、少し早い。 焦るというよりも、星の中を突っ切って遊ぶ子供のような調子だった。 祭りを彩る音楽が遠くになっても、未だその熱狂が風となって吹き付けるように。 煙草にはいいよと気軽に許可を出して、瓶を軽く傾ける。 手持ち無沙汰に揺れる瓶は中身の失せるペースもそれなりに早い。 掛ける言葉のなさであったり、同情めいた迷いだったりを示す、そういうふうにも見える。 「……考えることがあるのは、しんどい? 苦しい思いをするばかりが供養なんじゃ、ないと思うよ それを痛みだけじゃないものとして受け入れられるまで、心を癒やした方がいい。 オレも、かけがえのないものを失くしたんだ。ちょうど」 ひとつ、ふたつ。呼吸が汚れた地面に落ちるくらいの間があって。 木箱の上から乗り出した足が、相手の前に向かう。尖った靴の先がぶつかりそうだ。 伸べた右手の人差し指、節張った背がが相手の頬の輪郭に伸べられる。 「ぶつかりそうになった時、なんだか小さく見えたんだ。 今日はぜんぶ、誰にも見せたくないもの。オレが持ち去って、見なかった振りするよ」 (-444) 2022/08/20(Sat) 20:10:24 |
【秘】 花で語るは ソニー → 銀の弾丸 リカルド「――……」 息を吸って、吐いて。 余計な情報や感情を押し流すように、肺に落ちる酒気で覆い隠す。 奇妙なことに、真面目な問答をしていては議題は進まないのだ。一旦、脇へと置いておいて。 鼻をすんと動かす音。独特の匂いに気づきはしたのだろう。 何を示すものだろうかと、疑問を示すように黒目が動いた。 首を傾げて、その答えを知りたがるように、すぐ傍のアイオライトの瞳を見下ろす。 「好きなだけ、なんて言っていいの? 頼み事なんて、前の続き以外にあるんだ」 甘く官能的なミドルノートがそれに被さるように混じり合って、膚の匂いと溶け合う。 指で挟むようにして耳朶に触れ、それが首の下まで指の腹でなぜるように動く。 ぎし、と膝がソファに沈む音がした。品のない照明を背にすれば、腹の上は陰になる。 いまにも噛みつきそうな唇が鼻先から顎へ至る放物線を通って、あやうい温度を伝えた。 首筋を撫でる指は、形よく立てられた襟を辿ってタイの合わせ目に指を引っ掛ける。 酒の入った目はゆらりと虹彩を色濃くして、どうしようもないものを見るように目を細めた。 「オレはただ喜んで欲しかっただけで、傷をつけるために贈ったわけじゃないんだけどな。 それともオレの行いで傷つけられたほうがアンタには都合が良かった? 口、開けて」 パキ。 (-449) 2022/08/20(Sat) 20:37:52 |
ソニーは、貴方が最後に見るものが、 ならよかったのにと願っていた。 (a48) 2022/08/20(Sat) 20:46:54 |
ソニーは、ある一節を思い出していた。『一滴でもおれの魂を救えるだろう、半滴でも、ああ、わがキリスト!』 (a49) 2022/08/20(Sat) 20:47:19 |
【独】 花で語るは ソニー男は、殺せなかった。殺すことが出来なかった。 己の仰ぎ見る者その人が、ヴェネリオがいなくなることを恐れて、 自らの手を汚すことさえためらわれてしまった。 だから、悪魔に永遠の劫火の内へと引っ立てられて行くのだ。 (-452) 2022/08/20(Sat) 20:49:54 |
【秘】 花で語るは ソニー → 家族愛 サルヴァトーレ見詰め返すジェイドの輝きは、太陽の下にあって尚その深さを増した。 いつだってその中には輝きがあった、若く無謀な、足元の危ういものだ。 ここ数日、その色は強く冴えている。まるでその有様を表すかのように。 「そう、ですか。的はずれなことでなければいいいんだけれど。 いつでもオレは、場の全てを見ていられるわけじゃないから。 違えがあるのなら正してほしいとそう思ってますよ」 だからこそ、ああして発言をするのだろう。皆の前、推理をするように。 導くものの口先と手先に引かれていれば、どんなにか楽だろう。 嗚呼、貴方の言葉は優しい。きっとすみれの色は円満な解決を願うのだろう。 手を伸ばせば届きそうな距離で、まばたきがひとつ、ふたつ。 カメラのシャッターを切るように、はっきりとしたものだった。 何かを心に秘め、決意するように最後にもう一つだけ目を閉じ、開いた。 「……貴方が、そう言うのなら」 秘跡が成立しないのならば、やはり自らの罪は己の内に仕舞われるべきものなのだろう。 声音は安堵するように柔らかく、諦めるように堅苦しかった。 魂の呪縛から解放されたように、滑らかな動きで灰皿の中へと灰を落とす。 (-454) 2022/08/20(Sat) 20:55:52 |
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