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【赤】 浮遊する ハグベリー「うん、うん、頑張ろうね。ノル。」 皆を救うために。 皆を守るために。 皆を助けるために。 ほんとに? 「俺も………ね、頑張るよ。ノル。」 「頑張ったらさ。」 「また、一緒に寝てくれる?」 「おねがい…………」 せめて、志を同じくする貴方とは。 出来るだけ一緒に、出来るだけ、暖かいままの。 そんな"家族"でいる時間を、長く作りたいんだ。 (*1) 2022/07/24(Sun) 17:59:14 |
【秘】 浮遊する ハグベリー → 命灯癒光 リーディエ「大丈夫な……… わけ………… 」と、反論してみた所で。 貴方を困らせてしまうだけな気がして、言葉は尻すぼみに。 兄なのに、なにもできない。 何もしてあげられない。 ただ触れる事しか。触れられる事しか。 そうして貴方を傷つける事しかできない。 「…うん………うん、そうだね………。」 苦しくない、痛くないと。 貴方が言うならせめて、そうなのだと肯定して。 貴方がそうしたいと、見せたいと思うものだけを、 見るようにして。 それで攻めて、貴方が喜んでくれることを願って。 「……いつでも、お安い御用さ。 俺は、君のお兄ちゃんだからね。」 さぁ、外は危ない。 貴方の横に並び浮かんで、どうか。 もう少しだけ、貴方との夜を引き延ばしながら、 送り届けるとしよう。 (-8) 2022/07/24(Sun) 18:07:15 |
【赤】 浮遊する ハグベリー皆の為になる。 その言葉が耳の中に入って、固まって、塞いで。 もう他の事を考えなくても良いのだと安心する。 何も聞きたくない、何も考えたくない。 いいじゃないか、皆の為になるならば。 ごぼ、と音が鳴って、吐息が上に昇って行った。 「ありがとう、ノル……大好きだよ、俺の家族。」 「うん、沢山歌ってあげる。今日も明日も、君と」 「一緒に、頑張れるように。」 依存する、溺れていく、沈んでいく。 ただ一人、同じ苦しみを知ってくれる君に。 (*3) 2022/07/25(Mon) 16:49:00 |
【人】 浮遊する ハグベリー>>4 大好きな家族達 「随分掘って疲れたでしょう。 あとはお兄ちゃんに任せて。」 優しい声で。 優しい笑顔で。 そう語り掛ければ、スコップを受け取って。 数日前より頭一つ分下がった高度。 弟が重しになってくれれば、もっとぐっと下がる。 ありがと、と頭を撫でてから、ざく、ざくと。 まずは 愛していた家族が、安らかに眠れるための穴を。 たくさん要る やがて汗ばみ、息が荒くなる頃。 きっと、十分なだけの穴が掘れる。 お兄ちゃんは、力持ちだ。 (5) 2022/07/25(Mon) 16:56:10 |
ハグベリーは、笑顔で見守った。 (a1) 2022/07/26(Tue) 14:32:03 |
ハグベリーは、涙を流している。 (a2) 2022/07/26(Tue) 14:32:24 |
ハグベリーは、息苦しい。吐いた空気が上に昇っていくのを見た。 (a3) 2022/07/26(Tue) 14:32:56 |
【人】 浮遊する ハグベリー>>14 愛してる 目の前で行われる惨劇を。 しかし兄を名乗る青年は、笑顔で見つめている。 笑顔で、笑顔で、笑顔で。 それ以外の表情を忘れてしまったかのように。 それこそが最も幸せな事であるかのように。 ただ、ただ笑顔で見つめて。 でも、それがとても痛い事は分かるよ。 苦しいよね、辛いよね。 すぐに、直ぐに楽にしてあげるから。 だって俺。 お兄ちゃんだから。 きっと、愛する弟にはよく見える。 青年が。 スコップを思いっきり、振りかぶるのが。 真っすぐ、頭に……振り下ろされる所まで。 (16) 2022/07/26(Tue) 20:16:26 |
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