【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ>>69 ぺこりと下げた頭をあげて、外へ出てから。 「ありがとうございました。 あの……正直、ちょっと、雰囲気が」 困ったように笑って、言葉尻を濁す。 どこに行けばいいかな、と胸ポケットの手帳を取り出した。 (-58) 2022/02/20(Sun) 23:57:36 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「いえいえ!アイドルの、ヒメノさんでしたっけ。 彼女が来てくれたお陰で多少は和やかになったけど、やっぱり居心地悪いですよね」 その気持ちは共感できます。 場合によっては蹴落としあいにだってなり得るのです。 今はまだ始まったばかりでお互いに距離感を図っている様子でしょうか。 その雰囲気が苦手という事は優しい子なのか。 ──いえ、普通の感覚でしょう。 「まだこの空間の配置に慣れませんね! 確か図書館の隣にカフェがあるんでしたっけ。 そこなら種類もおいてありそうだし、お菓子もありそうですよ!」 見上げる仕草。 あっちの方かな?と指さしました。 (-61) 2022/02/21(Mon) 0:12:01 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ『みんな、すぐには決められないのかもね。』 あなたのそれと比較するまでもなく、少女の返信は遅い。 不慣れゆえか、話題が話題だからか。 『悲しむ人がいないから、いいひとの代わりになるんだっけ。 いいひとは、死んでほしくないって言うんじゃない?』 別の参加者へさらりと語っていた身の上話は、 終始口を噤むに終わった少女の耳にも届いていた。 『悲しむ人ができたらどうするの?』 (-62) 2022/02/21(Mon) 0:16:01 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ「はい。元気で、可愛くて…… あの子が来てくれてよかった、ですね」 重い空気から抜け出せて、肩の力がすこし、抜けている。 こくりと頷いて、顔にかかる髪をはらってから浮かべる笑みはまだぎこちない。 「あ、はい。そっか、カフェもあったんだ……」 ……わざわざ持っていくの、余計なお世話かな。 不安げに呟いて、でも言い残してきた手前、やめるわけにも。 そんな葛藤、緩慢なしぐさで手帳をポケットに収めれば、何となく並んで歩きはじめる。 向かう先は示された方角に見える建物、会話の糸口を探して。 「さっき、ツルギくんとメッセージで話したんですけど。 ハナサキさんも、まだ、決められずにいるって……」 (-69) 2022/02/21(Mon) 0:44:45 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ『そのパターンは本当に考えてなかった。 つまりこの合議の場所で、そんな人が現れるかもって話だよな?』 「……………」 君が目の前にいたなら、目線が少し動いた様子が見れただろう。 『良い人なら、外にその人の死を悲しむ人がいると思う。 ここで話した時間よりも、ずっと多くを共に過ごした人が。 だから、良い人≠ネらそっちを選んでくれるはずだ。 良い人なら、広い視野を持っているはずだろ?』 結果、かなり間を置いて君に返信が来た。だというのに、文章は後半になるにつれ、自信の無さが滲んでいる。 (-71) 2022/02/21(Mon) 0:54:23 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「アイドルってやっぱりみんなを和ませる職業ですね! 話し合いが少しでも明るくなればって思います!」 その真意はわかりません。 誰がどのようにこの話し合いに向き合うか短時間では図りかねていました。 今は平和なのですから、その戸惑いも疑念も明るい声で流していしまします。 「ナツメさんも私達と同じ参加者なんですからできるだけ余計なストレスは溜めないようにしないとですよ! 1日2日で終わるイベントなら無茶も利きますけど…… 結構施設は充実してますよ!奥には池もあるし、大きな公園もあるみたいですね」 歩き始めて、帰ってくるころには皆が解散している可能性も過ぎりはしました。 そうなったら寮の方に持っていけば誰かが取りに来るだろうし構わないでしょう。 それよりも今気に掛けるのは隣に並ぶあなたです。 「あ、もう聞いているんですね! そうなんです。さっきツルギさんに判断基準を聞かれて決まっていないって答えました。 ナツメさんはなんて答えたんですか?答えたくなかったらもう聞きません」 (-81) 2022/02/21(Mon) 1:14:03 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ 彷徨った目線の動きは見られなかった。 そのとき、少女は既に場を去っていたから。 『うん。もしもの話だけど。 ツルギくんがいなくなるのが一番悲しいって人。』 ただ、遅れた返信から、“考えていなかった”というのが、 本当に言葉通りなのだろうと読み取れただけで。 『ツルギくんにとってのいいひとは、そうするんだね。』 タイムラグ。肯定でも否定でもなく、相槌が返った。 少女の指先に躊躇いがあったか、なんてことは、 0と1で構成された世界の中で取捨選択、届くことはない。 (-94) 2022/02/21(Mon) 1:38:20 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ──果たして、そうだろうか。 主観と客観の混じる思考で、見えない答えに焦点を合わそうと。 『目の前の気持ちだけじゃなくて、みんなの気持ちを優先できる人。 そういうとまあ、冷めた言い方になるけど。 なんていうか、ヒロインの為だけに大勢を敵に回すヒーローみたいなの、好きじゃないんだよ。』 青年は善悪を倫理や道徳ではなく、自分の感覚で決める。 善人と悪人もそうだった。 自分が気に入らないと思えば嫌いだし、 自分が尊敬できるなら好感を抱く。 理由など考える必要もない。 考えたところで、相手の考えていることなどどうせ判るはずもないのだから 面倒なだけだ。「…なるべく仲良い奴は作らないようにしないと。」 小さな呟きは、誰にも拾われることなく消えていく。 (-103) 2022/02/21(Mon) 2:02:35 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ アイドルってすごいですよね、と相槌を打つ。 その先で掛けられた言葉に、公園かあ、とやや苦笑い。 のんびり散歩するにはまだ子どもで、無邪気に駆け回るにはもう幼くない。 「私、ストレスとかは大丈夫ですよ。 えっと……あの、眼鏡の子とかの方が。心配、かも?」 不安を体現したような様子だった。 あなたもそれに触れていたのを見ていたから、例に挙げて。 けれどその話はそこで宙に浮かせて、投げて返ってきた話題のボールをトス。 「私もです。まだ何も決められないって、送りました。 同じことを他の人にも言われたって、返信が来ましたけど」 誰が、までばっちり書かれていたことはぼやかした。 この話の切り出しを振り返れば、推測に容易いことだけど。 そうして、ちょっとした打ち明けばなしのトーンで。 「選びやすかったから、2にしちゃったんです、よね」 (-109) 2022/02/21(Mon) 2:11:00 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ『みんなの気持ちかぁ。 主将って言ってたもんね。』 返す言葉の選び、区切りが雑談然としてきた。 例えるなら、深夜のメッセージアプリ、 スニーカーの写真アイコン、緑の吹き出し。 ぽん、とスタンプ。 お腹を空かせた子に自分を分け与える、国民的なヒーローの。 『じゃあ、こういうヒーローは好き?』 (-119) 2022/02/21(Mon) 2:35:40 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ『参加者のナツメです。 ちょっと話しませんか?』 あれやこれやがひと段落したタイミング。空き時間。 見学席のあなたへ、メッセージを送ってみた。届くのかな。 /* 死にたくないです(が仮HNのPLです)。 秘話対応難しそうだったら適当に断ってください… (-131) 2022/02/21(Mon) 4:14:41 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ『どうも、メイサイです。 会議、しっかり見てましたよ〜。とはいえ、表ではあんまりお話されてなかったみたいですが……。 勿論。僕も丁度、候補者さんのどなたかに話聞きに行こうかなって思ってたとこなんすよね』 メッセージ着信1件。 僕は手元の端末で返信をした。見学は初めてだから、テレパシーには慣れてないよ。 /* 匿名見学者です、よろしくお願いします 秘話ありがとうございます、OKOKです〜 (-140) 2022/02/21(Mon) 9:35:39 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「公園ならお花もあると思うし自然に触れたらリラックス……というのも必要なさそうですか? ナツメさんは思ったよりしっかり者さんですね!もしかして私の方が子供っぽいですか!?」 ショックを隠しきれません。 「眼鏡と言うとカイさんですね! 確かに今は気を張っているけどいつまで持つか……それにここでは、その」 言い辛そうに口籠もりました。 数秒の間を置いてあなたとは別の方を見ながら続けます。 「孤立しない方が得策だと思います」 そしてトスされたボールに繋げます。 それはAという浮ついた立ち位置も同じで。 「2番を選ぶ人は殆どそうだと思いますよ! 議員さんみたいな議論に携わる人を除けば急にあんな3択を出されても決められませんって。 そりゃあ学校で習っている事ですけどいざ自分の身になると違いますもん! 教科書通りの答えもありません」 「ナツメさんはこれからどうしようとか、考えていますか?」 それは必ず来る投票も含めての質問。 選びやすさで選んだあなたが 誰かを選べるのか という心配でした。 (-141) 2022/02/21(Mon) 9:43:14 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ「……ふふっ。」 懐かしいイラストに、一人口元を緩める。 青年も幼少期はお世話になったキャラクターだ。 『そうだな、好きかも。 腹が減ってるなら誰に対してもそうするし。 よく洋画に出てくるようなヒーローよりは、ずっと良い。』 幼い頃は無知という幸福の中にいたように思う。 きっと、全てが普通だった。 『ナツメは小さい時、こういうの見てた?』 踏み込むなら今だ。 身の上話≠聞き出せるタイミングだと、どこか冷めた視点で考える自分がいた。 (-145) 2022/02/21(Mon) 11:01:30 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ「これから……」 そんなことないですよ、とか、そうですね、とか穏やかに相槌を返していたのがすこし、口籠もって。 立ち止まった少女が自身の手首をゆるく握る。そうすると、長袖のセーラー服に皺が描写される。 「私たち、決めないと、ですもんね。 みんなは、どうやって決めるんだろ……」 あ、ここですよね、と目の前の建物、wellcomeのノブに手をかける。 [押す]タイプ。カラン、頭上で揺れたベルのかろい効果音。 先に入ってしまって、戻ろうとする扉を片手で留めて。それからそっと、パスを回す。話の続き。 「どうしたい、とか。あるんですか?」 言いたくなかったら、いいですよ。 あなたが選ぶ色に染まるボールを、緩やかに投げ返す。 (-152) 2022/02/21(Mon) 13:12:45 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ『よかった!ありがとう。』 ぽん。ぺこりと恐縮するうさぎのスタンプ。 操作の挙動はぎこちないながらも、こういうのだけはいち早く身につけていた。 『見られてたの?恥ずかしいな…。 直接会った方が話しやすい?』 場所とか合わせるよ、と砕けた調子で申し出る。 あなたのメッセージがそんな感じだったし、プロフィールを見る限り、後輩のようだったから。 /* ありがとうございます、よろしくお願いします! (-153) 2022/02/21(Mon) 13:26:46 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ『見てたよ。 最近もたまに見るかも。祝日とか…』 友達と遊ぶのもお昼からだから、宿題とかしながら。 少女の住む地域では、金曜の午前に放送されているらしい。 そんな当たり障りのない話へ繋げる。 『ツルギくんは休みの日とか、何するの?』 誘導線。雑談と、身の上話のゼブラゾーン。 (-154) 2022/02/21(Mon) 13:50:30 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメおっと、そう来たか。 予想よりも難しそうだ、と少し見通しを変えた。 ………恐らくは、互いにあまり自分のことを話すタイプではない。 どちらかと言えば、聴き手に回りがち。 しかし促されれば応えようとする、その程度。 『俺は宿題したり、バイトしてる。 商店街にいくつかウチの入所者を優先的に雇ってくれる店があるから、そこで。』 どうやら、小さな工務店で働いているらしい。 文脈からして、交友関係は狭そうだ。誘われたら行く、程度だろう。 『高校卒業したらすぐ就職だし、貯金は作っておきたくてさ。 ナツメはバイトとかしてるの?』 (-156) 2022/02/21(Mon) 14:11:48 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ『そりゃ見学ですから』 砕けた口調と可愛いスタンプに少し頬を緩める。 そういえば先輩なんだっけ。どこの学校なんだろうね。 『そうですね、会いましょうか。折角ですし。 さっき海を出してる人とかいましたし、ちょっと行ってみます? あ、それ以外でも構いませんけど』 凄いよね。ああいうのって見学でも出せるのかな。分かんないけど。 (-157) 2022/02/21(Mon) 14:16:15 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「きっと決まってる人は誰を選ぶかも方針を作りやすいと思うんです」 いい香りですね!とカフェに踏み入ろうとした時でした。 「……あれ。私が聞かれてますか?」 適度な相槌に甘えて喋り続けていた口が止まりました。 沈黙の中響くベルが耳を打ちます。 仮初の世界の静寂に電子ノイズはなくて足音も止めば本当に静かで、まるで現実と変わらない世界。 開いた扉の敷居を隔てても境界なんて何もない、連続性が確かにありました。 現実感のない話し合いでも間違いなく生も死も現実だと、意外にも議論の場から離れた場所で実感していたのです。 「私はまず知りたいと思っています。 知らないと何も判断できません。 話し合いをする場に立つ者としての義務だと思うからです。 ナツメさんにはそういうのありませんか? 分からないなりに何かしたい事です」 キャッチしなかったボールを屈んで拾って。 もう一度と転がしました。 まだ扉を潜りません。 向けられるのは人工太陽に照らされた造花の瞳。 もちろん何もしないという選択も無しではないが、語った通りの価値観のハナサキがそれを口にすることはないでしょう。 (-158) 2022/02/21(Mon) 14:17:26 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ『バイトしてるんだ。 工務店ってどんなことするの?』 あなたの推測に応えるように、 先を促す相槌と、問いへの答えが返る。 一問と一答、交換の会話。 『私はしてないよ。 去年の夏休みはしてたけど』 赤と黄色が目印のファストフードの店名。 促音を挟んで、三文字。 少女は首都圏で主流の略し方で呼んだ。 (-160) 2022/02/21(Mon) 14:31:53 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ『建築とか修理全般。俺は雑用やってる。』 資格のない学生が出来る範囲、をほんの少し越えた仕事内容。 本来は資格が必要な作業も、個人経営の小さな会社では担ってしまう場合が多い。 とはいえ、手当のつく危険な業務は当然させてもらえないが。 『ふうん。ってことは受験する感じか。』 大学受験という選択肢は、青年に最初から無かった。 学びたいこともないので、奨学金を使ってまで行きたいとも思わない。 (-161) 2022/02/21(Mon) 14:42:14 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ『海を』 困惑の区切り。そして電球マークのうさぎ。 気づきました、のシンボライズ。 『出せる!VRだから。すごいね…。』 話し言葉のような、短い言葉の連続。 ちょっと他人事の感嘆は、そのまま不慣れを表している。 じゃあ海に行くね、と続けて。 これからすぐで大丈夫?と念のための確認が添えられた。 (-162) 2022/02/21(Mon) 14:46:46 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ『建築はイメージできるかも。 大工さんであってる?修理は、雨漏りとか?』 電気は電気屋さんだっけ、とふんわりしたQ。 自分で調べろと言われそうな内容だが、 残念ながら少女は検索機能の有無すら知らなかった。 『うん。今年の夏は補習漬け。』 そしてA。特に補足もなく、短めの。 (-170) 2022/02/21(Mon) 15:35:17 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ『大体合ってる。後はリフォーム…バリアフリー化とか。』 リフォームの施工も地域柄多いのだった。 『こういうの聞くの失礼かもしれないけどさ、何で大学行くの? 親に言われた、とか?』 級友の半分程は進学を志している。 学びたい分野があるとか、将来の夢の為にとか、就職の為にとか。 何にせよ、その人のことを少し知れる内容だと考えたからだ。 (-172) 2022/02/21(Mon) 15:55:26 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ 方針、判断、基準となる何か。 それはメッセージを送ってきた彼も言っていたことで。 「…………」 鮮やかな造花をただ見つめる数秒が過ぎた。 逃れるように伏せた瞼の内は現実を誇張して、青みが強い。 ほどよく照明の落とされた室内で、強い光に照らされたときの色をしている。 現実投影、10代女性向けのデフォルト設定は少しだけ少女にやさしい。 「その、方針っていうの。 みんながどうやって、決めたのか」 それが知りたいかも、と呟く。 合成音が再現したのは、よろよろと転げるボールみたいに自信なさげな声で、そんなところだけ、この世界はリアルだった。 (-173) 2022/02/21(Mon) 15:57:22 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ ぽん。なるほど。頷くくま。 そこでバイト先についての問いはいったん終わり。 興味を失ったとかではなく、したい話に合わせたつもり。 あなたがどう思うかは分からないけれど。 『大学って言っても、短大だけどね。』 栄養学部を受ける予定だったこと、 親も先生も進学を勧めてきたことを綴って。 『あ、でも言いなりってわけじゃないよ。 たしかに資格はあった方がいいし、 それならお父さんにも体にいいもの作ってあげたいし…』 (-175) 2022/02/21(Mon) 16:18:30 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ『はい、海で』 僕もスタンプ送ってみようか、と一瞬だけ考えて思いとどまる。何送ったら良いか分かんないな。 結局いつもの無味乾燥な文章になった。 『大丈夫です。今から行きますね』 そう返信して、僕は例の砂浜へと向かうのだった。 (-176) 2022/02/21(Mon) 16:22:30 |
ナツメは、ざぁ。待ち合わせ場所へ、先に着いた。 (a37) 2022/02/21(Mon) 16:40:45 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ女の子が聞いていて楽しい話題でも無いだろう。 話題が変わっても、さして気にしない。自分から尋ねたのだから。 『まあメリットは確実にあるしな。 ていうか家事もやってるの、すごいな。』 家事。 ……家事は、全て母親に任せていた。あまりやりたいとも思わなかった。 『俺何もやってなかった。妹は歳離れてたけど、世話しなかったし。』 (-180) 2022/02/21(Mon) 16:47:34 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ あなたが四角い海に着くと、少女は波打ち際に立っていた。 清掃された砂浜、焦茶のローファーに飛沫がほんのちょっとだけかかる、ぎりぎりの距離。 「返事くれて、ありがとう。 急にごめんね。びっくりさせたかな」 プログラムされた太陽の位置に見合った挨拶のあとで、そう言って。眉を下げて、ちょっと笑う。 好き勝手な話し合いのときより。そう、比べるまでもなく、少女の唇は滑らかに動いた。 (-181) 2022/02/21(Mon) 16:52:26 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ『すごいかな?ありがとう。』 それから、間がひらく。 徐々にテンポよくなってきていた会話が、途切れて、再開。 『実はうすうす思ってたんだけど…』 『ずっとメッセージしてるより、 会った方が話しやすくない?』 そんなこと無かったらこのままでもいいよ。 つけ加えられた文言で、あなたに選択がゆだねられた。 (-193) 2022/02/21(Mon) 17:25:12 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ 奇麗に掃除された砂浜の波打ち際に、セーラー服の人影が見えた。 何だか趣のある光景だな、と思う。 「すいません、お待たせしましたかね」 そう言いつつも、駆け寄ったりはしないのだけれど。 ナツメさんに挨拶を返す。 「いえ。こちらも、話聞きたかったですし。 ……大勢いると緊張します?」 先の顔合わせの時よりも随分と流暢に紡がれる言葉に、僕はそう問いかける。 (-194) 2022/02/21(Mon) 17:26:43 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「ううん、さっき着いたとこ……」 振り向いて、テンプレートの語尾をぼやかしながら数歩。 互いに歩み寄れば、駆け寄るくらいの早さにすこし近づくだろうか。 「そうだね。緊張するし……みんな、真剣だから。 何言えばいいのか、分からなくなっちゃった」 恥ずかしいな、見られてないと思ってたのに。 少女は自分のセーラー服の手首をゆるく掴む。皺の描画。そうして、あなたを見上げて笑う。晴れ晴れしくはない顔で。 笑いかけながら、何の話する?と尋ねた。 (-203) 2022/02/21(Mon) 18:18:47 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ『ああ、ナツメあんまりVR慣れてないよな。 どっかで時間作って直接会うか。』 提案をそう解釈した青年は、自分の部屋の位置を添付しようとして止めた。 VRとはいえ、君からしたら部屋で男と二人きりになるのは抵抗があるだろうと。 『図書館でも行ってみる?』 きっとこういう時は、小洒落たカフェにでも行くのだろう。 しかしカフェはあまり行ったことがない為、入りにくい。その点図書館なら慣れ親しんだ空間だった。 (-204) 2022/02/21(Mon) 18:25:43 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ『ありがとう。 忙しかったら後でもいいからね。』 ツルギくんの都合に合わせるよ。 そう添えて、行き先にはOKのスタンプ。 それからきっと当たり障りなく、予定を合わせて。 約束した時間に、少女はマップを開きつつ図書館へと向かう。 (-212) 2022/02/21(Mon) 20:02:53 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「そんなにわかりませんか」 平坦な声が店内によく通ります。 ハナサキは踏み出します。 あなたから伸びる影を渡るように小さな体を近づけます。 逸らされた深い青を覗き込むために屈みこんで、見上げました。 弱弱しく転がったボールを拾って手渡しをするように。 次に発する声は穏やかな音でした。 造り物の塊でできた本物の息遣いが聞こえるでしょうか。 「私は──それでも構わないと思います!」 「あなたの意思は尊重されるべきです」 「あなたは一人では無いのです」 「一緒に探しましょう!私だってまだ探している途中なのです。 方針を知りたいのも同じ。合議に示した意思も同じ」 そこで優しく手を取るでしょう。 現実感のない真丸の眼。 紡がれるのはハナサキの心からの言葉。 (-216) 2022/02/21(Mon) 20:13:01 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ図書館には既に青年が一人いる。 開いた風景の写真集をぼんやりと眺めていた。特に興味もないのが傍目でもわかるだろう。 大きなテーブルには、無造作に選んだと思しき写真集が何冊か広がっていた。 図書館を指定したが、読書が好きというわけでもないようだ。 視線は明らかに写真だけをボンヤリと見つめていた。解説文になど、目もくれず。 (-237) 2022/02/21(Mon) 21:43:36 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ わかりません、少女は叱られた生徒のように俯いている。 歩み寄る足取りに強張らせて、屈みこむ気配に目を瞑って。 「あ――――」 薄く唇を開いて、けれども喉奥へ、言葉はひっこめられた。 穏やかな音が、少女の脳を揺らしたから。 カラン。閉まる扉の上部、ドアベルが鳴って。 合わさった瞳が、ぱち、と瞬く。 下を向く少女を暖かく包むような笑顔が、まんまるの瞳が、輝いている。 (-240) 2022/02/21(Mon) 21:50:36 |
【独】 普通 ナツメ あ、と私は思った。 この人、会ってすぐの私なんかに、こんなこと。言えるんだ、と思った。 八方美人。たぶん、絶対、そう。 そう思っている間にも、私の口は勝手に、あんなことを返しはじめてた。 (-241) 2022/02/21(Mon) 21:51:45 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ「はい、」 「……はい、」 緊張に強張って冷たくなった指先が、じんわりと解される。 口が弧を描いて、持ち上がった下まぶたに瞳が隠されて。 「はい。一緒に、探してほしいです。 こんなの、ひとりじゃ絶対、見つけられないから……」 あなたから優しく手渡されるそれに、ゆるやかに笑む。 きゅ、と小さくあたたかな温度に触れた指先が、控えめにその手を握り返す。 挽きたての香ばしいコーヒー豆のにおい。やわらかな照明、塵一つ落ちていないエントランスラグ。 造り物の体で、紛い物の世界で、少女は淡くほころんで。 (-242) 2022/02/21(Mon) 21:52:33 |
普通 ナツメ(匿名)は、メモを貼った。 2022/02/21(Mon) 21:53:06 |
普通 ナツメ(匿名)は、メモを貼った。 2022/02/21(Mon) 21:54:31 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ 後から到着した少女は、きょろきょろと館内を見まわした。 閲覧席にあなたの姿を認めると、足早に歩み寄る。 正面の椅子の背もたれに両手を乗せて、開かれたページを逆さまに見て。 「どこの写真?」 メッセージの延長で、そう、軽く話しかけてから。 あ、と小さく声を漏らす。 少女とあなたが直接言葉を交わすのは、そういえば、これが初めてだったかもしれない。 「メッセージ。ありがと、ね。 えっと、ナツメです。ツルギくん。よろしくね」 (-252) 2022/02/21(Mon) 22:19:31 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「どういたしまして! でも気にしないでください!お互い様です!ギブアンドテイクです!」 重ねた手があなたの気持ちを伝えてくれる気がします。 表情もずっと柔らかくなって、声音もカフェに似つかわしい落ち着いたもの。 まんまるを一等輝かせて手を揺らしました。 「不安な事も多いと思います。 でも、一人じゃないから大丈夫です! ひとりよりふたり!私じゃ頼り無いかもしれませんけど、安心してください!」 穏やかな空間。 今だけはまるで日常のワンシーン。 ドラマのセットにでもなりそうな──絵に描いたような光景。 現実過ぎて逆に嘘らしいようにも見えるやり取りでした。 「探す前に……最初にこれだけ話しておきたいんです。 明日から始まる投票の事です! 探すと言っても最初の選択までたった一日しかありません。 だからこれは仮の話です。 ナツメさんが間に合わなかったときの話」 言葉だけは本物であって欲しいと願いつつ。 「選べなかった時の "選びやすい選択" です」 しんぞう 握ったあなたの手を自らの 胸 へ引き寄せました。 (-257) 2022/02/21(Mon) 22:33:06 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ「どこだろう、…海沿いのどこかのはず。」 顔を上げ、先程までテキストでやり取りしていた相手を視界に入れる。 「ん、よろしく。何話そうか? とりあえず俺としては、全員にいわゆる身の上話を聞いて回ってるんだけど… そこら辺聞けると助かる。まあ、無理にとは言わない。」 写真集を閉じる。表紙には海を背景にした写真が大きく載っていた。 タイトルを読めば、どこかの小さな島の写真集であるらしい。 (-259) 2022/02/21(Mon) 22:36:42 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「あはは。まじでピリピリしてましたもんね、あの時。 アクタさんとか、カイさんとか、ヒメノさんとか。絶対死にたくないって感じで」 ナツメさんの隣まで寄る。 軽い調子で尋ねつつ、水際にしゃがんだ。 「ナツメさんも、やっぱり死にたくないですか?」 静かに打ち寄せる波に手を浸してみる。 ……濡れない。 よく出来たホログラフフィのように、僕の手は水のオブジェクトの中を通過するだけだ。 見学者がうっかり溺れないようにという措置なのだろうけど、少し物足りないな。 (-275) 2022/02/22(Tue) 0:04:47 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ ふたりきり、静かなカフェの入り口、はい、はい、と。 少女はあなたの言葉ひとつひとつに頷きを返す。 明るく弾む声と穏やかなアルトはともすれば、身長差も相まってどちらが歳上か、なんて表されそうで。 けれど慰める言葉と慰められる相槌を聞けば、取り違えなんてきっと絶対に起こらない。 そんな優しい、それゆえに作り物めいた時間の中で、 あなた が動いた。仕草をもって告げるそれは、少女の青い瞳を揺らす。 「――――ぇ、」 薄い肩がびくりと震えて、手のひらが布地から浮かされる。 けれど振り払うほどには思い切れなかったのだろう、指先はまだ心臓のあたりに触れていて。 「……どうして?」 少女は、まず、そんな音を漏らす。 揺れた瞳が見つめる先は、あなたの胸元のリボン。 「あの、あかの。 他人のために……えっと、どうして、そこまで……?」 四文字では伝わらないと、考えたのか。 ささくれ一つない唇は、たどたどしく、問いを吐き出して。 票を集めたら死んじゃうんですよ。 教科書にも載っている、当たり前のことを口にした。 少女は、自分が誰かの特別であるはずがないと、思う。 (-286) 2022/02/22(Tue) 1:00:26 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ テーブルを挟んで腰掛けた少女は、閉じられて露わになった表紙へと目を落とす。 外国のかな。あなたはどうやら、そんな雑談は必要としていないようだから、すぐに視線は上げられた。 「ほんとに。みんなに、聞いてまわってるの? その……」 あなたの瞳のちょっと下の辺を見つめながら、みのうえばなし、と穏やかなアルトが紡ぐ。 妙にハキハキとした発音は、用意された原稿や台本のそれに近い。 自身の語彙、脳のメモリにない言葉を読み上げるときの。 (-288) 2022/02/22(Tue) 1:25:59 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ「………」 君と話したことがなければ、気付かなかっただろう。テキストとはいえ、青年は君の砕けた口調を知っている。 言葉の装飾の少なさ、そして文節の違いに違和感を抱けば、結論はすぐに導き出せた。 「無理にとは言わない、って言ったのに。 言いたくないなら、そう言ってほしかった。」 その表情に不快さは滲んでいない。君の判断を受け入れ、しかし自分の気持ちを伝えた。 全てが嘘ではないのかもしれないが。 少なくとも、本心はどこにも無いのだろう。 青年はそう捉えた。 「あ、……でもナツメは、絶対生きて帰りたいわけじゃなかったか… だったら俺にわざわざ話すメリットもないよな…」 アンケートを思い出す。君は、自分と同じ番号に印を付けた。 理由は自分と違っていたけど。 (-292) 2022/02/22(Tue) 1:49:03 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ 透けた水とあなたの体を、驚いたように見て。 隣でしゃがんで、同じように波へ翳す。少女の手はひたりと海水に沈んで、ぬかるんだ砂へ触れた。 それから一度、二度。唇が薄く開閉して。 「……うん。死ぬのは、こわい、かな」 手を水に浸して、そこばかりを見つめたまま呟くように答えを口にした。 死にたくない、と。 当たり前のことを言うのすら、もう、少女には憚られる。 「でも。たぶん、私、提供者になるんだと思う」 口にしたばかりの簡単な二文字を、わざわざ置き換えて。 ちょっとだけ迂遠な言い回しで、ぼんやりと終わりを悟ったふうにして。 一際大きく寄せた波で、セーラー服の袖口が湿って重くなった。 (-297) 2022/02/22(Tue) 2:03:25 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ 悟ったように言う横顔を眺める。 まるで未来が決まりきったような物言いをするんだね。 「どうしてですか」 怖いのに? 「もっと、絶対生き残ってやるとか思わないですか。 まだ若いのに。これからやりたい事も、将来の夢も沢山あるんじゃないですか」 どうせ水に濡れないなら、と水の中に腰を下ろして言う。 寄せては返す波が足に纏わりついているが、そう見えるだけだ。実際は冷たくも何ともないし変な感じ。 (-305) 2022/02/22(Tue) 2:37:52 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ 少女は、二度、三度、瞬いて。 現実を少し誇張した深い青色の瞳が、瞼の裏へ消える。 唇が薄く開いて、けれど音は発されなかった * 。「……そう、だね。ごめん、ね。 あの、みのうえばなし、とかは。むり、かも」 音を区切るように、読み上げる速度で、声に出す。 震えた声に少しだけ混じる湿り気。 だけど一滴も零したりはしないから、安心してね。 眉を下げて、ぎこちなく笑いかける。 「好きなものとか。バイトの話とか。 ……そういう話は、したくない?」 したくないなら、帰ります。ごめんね。 そう言って、少女はセーラー服の手首を握る。 テーブルの下で描写された皺は、誰の視界にも映らない。 * ちがう。かすかな息漏れだけが、早とちりを否定した。ちがうのにな。 (-310) 2022/02/22(Tue) 2:58:36 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ うーん、と声をあげながら、水面から手を浮かす。 皮膚を伝って指先から落ちる雫。 ちろりと赤い舌先が触れて、しょっぱい、と呟いた。 「どう、言ったらいいのかな。 ……いやな感じになっちゃうけど、ゆるしてね」 (-314) 2022/02/22(Tue) 3:49:23 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ 私、かわいそうな子じゃないから。 躊躇いののち、穏やかなアルトがあなたの鼓膜を揺らす。 「みんなに話すほどのことがね、ないの。 小さい頃に出ていったらしいから、お母さんはいないけど、ほとんど覚えてないし。 事故とか、事件とかにもべつに、遭ったこと、ないし。 将来の夢とかもね、そんなに、何がなんでも叶えるぞ!ってことも、ないし」 話しながら脱いだローファーと靴下を砂浜に残して、ちゃぷんと海水に素足を晒してしゃがみこむ。 腿の裏に添えた手がスカートのプリーツを伸ばして、折りたたんだ膝に乗せられる。 「選びやすいから、2番を選んだだけ。 3は怖いし、1もなんか、丸つけにくくて」 少女は隣のあなたを見上げて、困ったように笑う。 「そんなだからたぶん、明日も何も言えないし。 投票していいですかって聞かれたら、断れないと思う」 どうしてかな。怖いのにね。 (-315) 2022/02/22(Tue) 3:50:22 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「はあ。なるほど。アピールポイントがないと」 彼女の身の上話を聞いた上で、相槌を打つ。 今まで特に何か悲惨な出来事があるでもなく、どうしても叶えたい事がある訳でもなく、ただ普通に生きてきたという事か。 こういう時不利だね。 でもなあ。 「僕がもしレシピエントだとしたら、あなたの臓器貰うのもちょっと嫌っすね……。何かこう。びみょーに」 普通って結構幸せじゃない? 「死ぬのが怖いだって、十分な理由だと思いますけど」 「今の自分がかわいそうじゃないって。 結構生きたい理由としてアリだと思うんですけど」 「……濡れちゃいますよお」 靴を脱いでまでこちらと同じ場所へ来る様子を眺める。 良いのかな。まあどうせVRだしね。 (-316) 2022/02/22(Tue) 4:30:18 |
【人】 普通 ナツメ〜いっぽうそのころ:翌朝編〜 朝と昼の中間地点くらいの時間。 寮、購買っぽいとこ前。 無地の紙袋を抱えて、きょろ…と瞳が動いた。 「どこで食べよう……」 部屋に籠るのもな。あんまりね。そんな感じ。 (151) 2022/02/22(Tue) 11:05:31 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「乾くから、いいよ」 隣へ行くのに躊躇うそぶりはなかった。 ……溺れる深さだったら、流石に無理だけど。 海水に浸って、皺を伸ばしたスカートが色を濃くする。 明け透けな言葉にきょとりとして、そうだね、アピールポイント。くり返して、頷いた。 その続きには、ありかな、と言うだけで、首はどの方向にも振られなかった。 「メイサイくんは、どんな人? 話したくなかったら……でも、ちょっとは、知りたいかも」 メイサイくんのこと。せっかくだし。 少女が小さく首を傾げると、肩口で揃えられた黒髪がちょっと揺れた。 「好きな色とか。そういうので、いいから」 (-326) 2022/02/22(Tue) 11:08:33 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメああ、またやったな。 変わらない表情でそう思った。 部活でも、クラスでもそうだった。そんなつもりは無いのに、どうやら俺は相手を傷付けてしまう人間らしい。 「………いいよ。」 そう言わないと、いけない状況じゃないか。 そんな本音を吐いた場合の未来がわからない程鈍くない。 「でも俺の話、つまんなくないか。 テレビとか見ないし、女の子の好きそうな話題がないんだよ。 好きなものとか、趣味もないし。」 いわゆる話題というものに乏しいのは確かだった。 (-327) 2022/02/22(Tue) 11:31:11 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「?」 それはあなたにも負けず劣らず。 頭上に大きなクエスチョンマークが浮かんでもおかしくないくらいのとぼけ顔でした。 (-328) 2022/02/22(Tue) 11:35:55 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「私は何かおかしな事を言っていますか?」 当然口を突いて出るのは疑問の言葉。 小さな幼子が姉に純粋な問いを投げかけるように見えてもおかしくない倒錯。 砂時計が下から上に逆流するような奇妙さ。 「ナツメさんの味方だと言いましたよね。 票の事?知っているに決まっています!だって困っているときは力を合わせるものではないですか? ……もしかして私の事が信じられませんか?試されていますか?証明しなければならないでしょうか?何を言葉にすれば届きますか?何をすれば頷いてくれますか?」 矢継ぎ早の口。 揺れる瞳。 微動だにしない体。 無意識に力の入る指先。 壊れた発条仕掛けの造り物の如く。 「私ではあなたの2番に相応しくありませんか?」 不安を和らげる為の会話が再びあなたを強ばらせた事にまだ気付きません。 (-329) 2022/02/22(Tue) 11:38:06 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「アリですよ。もっと粘ってくださいよ。 死にたくない人が提供者に決まるの、見てるこっちも心痛みますし」 自分が心痛いなんて言うと洒落にならないな、と思って少し笑った。 変なタイミングで笑う奴だと思われたかな。 「ええ。どんな人ですか」 少し困惑したような顔をしたかもしれない。 いや、こっちが先に訊いたんだから僕も話すのが筋だけどさ。 「ただの病弱野郎ですよお。 心臓が……ちょっと変な形してて。生まれつき」 「それで昔から入退院しっぱなしで……だからあんまり話せるような事がね……。 あ、でも地味にしぶといんでなんやかんやここまで生き延びてるんですけど。あはは!」 何でも他人事っぽく冗談めかして話してしまうのは昔からの癖だった。自分の話をする時なんかは特に。 それで時々ふざけるなって怒られたりするんだけど、つい。 (-330) 2022/02/22(Tue) 12:18:15 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「で、そろそろ僕にも心臓移植の話が来始めて。 だから今回見学に来たんですよね。 いや、さすがにこの中から直接心臓貰える訳ではないとは思うんですけどー……」 「皆にありがたく生かして貰うんだから、ロッタリー制度の提供者がどんな風に決まるのか、ちゃんと知っておかないとって思って。」 「ちなみに好きな色は青です」 この海の色とかね。 (-331) 2022/02/22(Tue) 12:20:18 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ「つまんなくても、いいよ」 雑談ってたぶん、そういうものだよ。 ちょっと退屈で、欠伸をかみつぶすようなの。 そういう話をあまりしないのかなと、あなたの前で少女は思う。 思うだけで、言わない。言えない、とは違う。 「先生とか、テレビの人じゃないんだし。 てきとうに話そう。……続かなかったら、やめればいいし」 でも、笑いすぎて頬が痛くなるようなのも、 だらだらと続けても悪くないのも、雑談、ではあるから。 面白くなったらいいな、とは思っているけど。 「……じゃあ。こういう島、行ってみたい?」 ぽつりぽつりと言葉を吐いて、話題を探す少女の視線が留まったのは、トリミングされた綺麗な景色。 テーブルの上の表紙へ指を滑らせて、尋ねてみる。 困らせるようなことを言ったから、少女はあなたの目をうまく見れない。 (-343) 2022/02/22(Tue) 13:43:33 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ「そういう、もんか。」 何にでも意味を探してしまう青年は、目的のない時間というものに不慣れだった。 「…潮風は屋外設備が傷みやす……ああいや、観光か。 山よりは良いかな。ずっと山沿いに住んでるし。」 真っ先に浮かんだのは仕事で向かう自分の姿。違うと気付いて、私服で島を歩く自分を考える。 「まあ山は山で、猪に窓壊された〜なんて依頼もあるけどさ。 ナツメはどんな場所で育ったの?」 俺と同じなら、そちらの話題が広げやすいはずだ。違うなら、どんな暮らしがあるのか尋ねればいい。 慣れない話題を、自分なりに探している。 (-348) 2022/02/22(Tue) 14:20:52 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ 矢継ぎ早な声の隙間に入り損ねた音が滑り落ちていく。 やまない言葉が上から被さって、 その上を次の言葉が覆って、 精査する暇も与えられずに埋もれていく。 強張る体、冷えた指先がブラウスの布地を突っぱねる。 造花の瞳を捉えて、揺らぐ青色がじわりと湿る。 壊れたものを前にして、途方に暮れる、子どもかのような。 「 …………へ、へん、です、おかしいです、よ、 」そこまで、して。 少女はあなたが握る手を震わせて、話す唇も、震えていた。 じんと痺れた頭の中では目まぐるしく、まんまるの綺麗な瞳、あなたの発言のいくつも、朝露をはじくチューリップのフリー素材、あなたと少女の位置関係、扉と腕の距離だとか、牛乳パックの賞味期限、臓器提供意思、選択項目の印字、朝の改札、必要と不必要が混ざり混ざって過ぎ去っては不意に返ってくる。 「 どうなりたいんですか、わたしになにしてほし、いんです、 」か…… 急きたてられるように、なぜ、なに、を。 吐く息の勢いだけで出し切って、語尾がか細くよれた。 (-375) 2022/02/22(Tue) 18:14:47 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「聞いているのは私なんですけど……」 困りましたね。 溜息を吐きます。 「ナツメさん。まだこの期に及んで余計な事を考えていませんか? そんな猶予はもう無いんです。 さっきの提案だってそう思ったからしたんですよ。 あなたが心配なんです。このままじゃ死んでしまいます……」 握る力は体格の差を無視した互角のもの。 「どうか怖がらないでください。 私はナツメさんの力になりたいんです! ──どうなりたいか?味方になっています! ──何をして欲しいか?見つけて欲しいんです!」 優しい優しい声。 染み入るように、侵食する。 ナニカの境界を溶かしていく。 「余計な"なぜ"は犬にでも食わせましょう。 死んでしまっては元も子もありませんから。 ここはそういう場所なんです。 あなたは今のままで、お前は死んでも良いという意思に抗えると本当に思いますか?」 漫然と死を受け入れらないから易きに流れたのでしょうに。 (-393) 2022/02/22(Tue) 21:33:32 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ 海水に浸かって、何かが琴線に触れた横顔を見ていた。 変なタイミングで笑うひと。と、思ったのかもしれないけれど、定かではない。少女はそれに触れなかったから。 「……えらいね。 知らなくても、移植は受けられるんでしょ?」 うん、と頷いて、笑い声には少し困ったような、曖昧な笑顔を返してからそう言った。 「青かぁ。私もけっこう、好き」 (-425) 2022/02/23(Wed) 2:13:02 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ「……職業病? え、いのしし、出るんだ」 少女はちょっと笑って、驚いて。 あなたが繋げてくれる会話に、ほっと、少し肩の力を抜く。 「えっと……都会のほう、かな。 住んでるのはマンションで、高校は電車で通ってて……」 これで答えになっているだろうか。 そう伺うように、あなたの顔をちらりと見た。 (-428) 2022/02/23(Wed) 2:30:59 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ ため息に肩を揺らして、優しい声にも力はもう抜けなくて。 目を背ける。 店内の大声、路上の死骸、飛び込み自殺からそうするのと、同じように。 「むり、です、むり……」 何に対しての。 皮膚の表面、分かち合う体温が、それすらも溶かしていく。 混じる、濁る、どろりと沈む。 少女はあなたの胸元、かわいらしいリボンを見つめて。 数度、呼吸をした。 「……ごめんなさい、あの。ありがとう、ございます。 …………どうしても。 決められなかったら、そうしますから……」 手を。離してください。 その場しのぎ、逃れるための返答だったのかもしれない。 けれどそれがきっと、少女の間違いになる。 このとき、あなたが提示したそれを、選択肢に加えたことには変わりないのだから。 (-431) 2022/02/23(Wed) 3:26:33 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ「出るよ。鹿も出る。狸とかもウロウロしてる。」 顔色を伺われるのには慣れているから、すぐにわかってしまう。 視線を感じながらもまだ目を合わせない方が良いと考え、視線は写真のままにした。実際怒ったわけでも不快に思ったわけでもない。嘘なら自分もついているのに、相手にはついてほしくないという我儘なのだから。 「もしかして満員電車?確か都会は電車も長いんだよな。」 写真集の中から、街並みを写した一冊を目の前へ。適当にページを捲れば、ビルや乗り物といった人工物が殆どだった。 引っ張り出された数冊の写真集は、テーマが一貫していない。被写体への拘りがないらしい。というよりは読書をしたくないから消去法で選んだ。 (-456) 2022/02/23(Wed) 11:51:47 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「……えっ? えらいですか」 少し意表突かれた顔で、海水に浸かる先輩を見る。 ともすれば、何冷やかしに来てるのって怒られるんじゃないかとも思った。 「そうっすねえ、見学は義務じゃなくて権利なんで」 「良いですよね、青。 もっと向こうまで行ってみます?」 凡そ98uの青い海。 向こうの方の深さはどれくらいなのか分からないけど。 「……あ、先輩って泳げます?」 (-457) 2022/02/23(Wed) 12:12:09 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「はい!是非そうしてください! 私はナツメさんの味方ですから、その結果どうなっても恨んだりしません。 誰かを選ぶと相手からは選んだと認識されるでしょうし、その点でも安心してください! 今は無理でも、一緒なら無理じゃなくなりますよ」 一番は見つかる事ですけどね。 ハナサキは手を放しました。 こんなにも近くなのに遠くなってしまったあなたの心の奥底は分かりません。 そもそも見えない底は無いのと同じなのです。 土の上に咲かせる花を愛でるのです。 ハナサキの手は愛しいものを手入れする為にありました。 「困った事があったら言ってくださいね! 相談にも乗ります。もし答えが出たら、そのお手伝いもできるかもしれません! 遠慮はしないでくださいね。悩むよりもきっと動いた方が善きようになりますから」 あなたはどんな花を咲かせて色づかせるのでしょうか。 ハナサキはこのやり取りを間違いとは思いません。 死んでほしくないという気持ち。思いやり。 これは誰にでも抱く気持ちではありません。 あなただから告げた言葉。その出所はまだ見つけられていません。 それもこれから見つけられればいいな。 (-459) 2022/02/23(Wed) 12:15:38 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ「へー……こっちはカラスとか、猫とかしか見ないかも。 ――――あ、うん。これよりは、こっち」 あなたが挙げた動物へのイメージは写真よりはぼんやりと、むしろイラストに近い。 先ほど示した緑の島から、塗装剤と灰色の人工物へ目を落とす。 「そう、満員電車。 三年でだいぶ慣れたけど、夏は地獄だよ……」 少女はラッシュを思い出してか、遠い目。 多少乗車時間をずらしても、ずらした人と重なってまあまあ混み混みだ。 「ツルギくんのとこは、電車、短い?」 (-470) 2022/02/23(Wed) 13:03:33 |
ナツメは、泳げない。 (a90) 2022/02/23(Wed) 13:21:23 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「うん」 意表を突かれた顔をしている、あなたを見て。 えらいよ、その意味で少女は頷く。 「うーん……」 それから、凡そ98uの青い海。 浅瀬に浸って、向こうの方を見つめる。深いのかな。 ただ同じ色が広がって、少女には判別のしようがなかった。 「…………」 泳げないから、ここまでにしとく。 そう言って立ち上がると、波に逆らって水揺れが起こる。 制服の裾から滴り落ちる雫が、小さな波紋をつくって、流されていく。 引いていく波の向こうから潮のにおいのする風が吹いて、 くしゅっ。 「……。……冷えた、かも」 (-471) 2022/02/23(Wed) 13:35:52 |
ナツメは、♪ 大声を聞きつけた。 (a91) 2022/02/23(Wed) 13:45:13 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ青年の地元も、祭りや花火大会の日は満員電車のようになる。あれが毎日か、と想像するだけでうんざりした。 「大体三両くらいだけど、朝は四両とか走ってる。ていうか汽車だよ。」 まず電車ではない。遠出をすれば電車も走ってるけど。 「あ、汽車って言ってもあの……煙突はないからな?見た目は電車っぽい。」 ふと気付き顔を上げる。 もしかするとアニメのような、黒くて煙を出す汽車を想像されそうだったので。 都会にはないはずだから。 (-473) 2022/02/23(Wed) 13:46:28 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「そうですね〜」 彼女が溺れそうになったとしても、僕は助けを呼ぶ事しかできないからね。 僕も立ち上がり、ついて行った。 びしょ濡れのナツメ先輩は足で水を掻き分けて歩いて行くけれど、僕の周りの水はちっとも動かない。何だか幽霊になったみたいだ。 ただ、潮の匂いだけが鼻腔を擽っていた。 「大丈夫ですか? あったかいところ行きましょ」 (-474) 2022/02/23(Wed) 14:00:15 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ はい、と頷く少女の顔は、未だ浮かない。 けれど、少なくとも。離された手を寂しく思う、我儘で甘ったれた心はまだ、手折られていなかった。 「……。ハナサキさん、も。 困ったことがあったら、言ってくださいね」 だから少女は、そう言った。 あなたが優しく、丁寧に、言葉を注いでしまうので。 一緒に見つけましょう、その約束はまだ、生きている。柔い心に根を下ろしていた。 それから、思い出したかのように口に出す。 「あの、飲み物。……どうしよう、持っていきますか……?」 みんな、解散しちゃったかな……。 (-476) 2022/02/23(Wed) 14:17:11 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ「へぇ、汽車……」 声色的に、少女の脳内の汽車、明らかに煙突がついていた。 顔をあげたあなたと目が合って。 あ、違うんだ、と恥ずかしそうに笑ってごまかす。 「見た目は似てるんだ。 ……あれ? 電車と汽車って、どう違うんだっけ」 (-483) 2022/02/23(Wed) 14:44:02 |
ナツメは、えい。74くらいの力でブランコを押す。 (a96) 2022/02/23(Wed) 14:56:25 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「わかりました! 改めてよろしくお願いします!」 ハナサキはそれはもう嬉しそうに顔を綻ばせました。 これからどれくらいの時間をこの世界で過ごすのか分かりませんが、どうやらこれきりにはならなさそうで一安心。 不安に思っていたのはあなただけでは無かったのかもしれません。 「…………えへへ。私もすっかり忘れていました。 ナイスですナツメさん! でも皆さんの位置もばらけ始めていますし、明日の夜集まるときに改めて持っていきましょうか?」 (-484) 2022/02/23(Wed) 14:58:46 |
【秘】 剣道 ツルギ → 普通 ナツメ「…電車は電気で、汽車は…蒸気…?」 実は青年、そこまで興味がないので知らなかった。君と自分の間に指で四角を描き、スクリーンを呼び出す。 [汽車]検索 「…これではないな。」 黒くて煙突から煙を出す汽車がズラッと表示された。正式名称がわからない為、少し遠回りをしそう。 結局路線名から地道に調べていく。フリー百科辞典の専門用語だらけの文章に目を通した。 [××線]検索 「えーと…使用車両、と…。んー…?? ああ、ディーゼルなんだ……っと、ごめん。違いだったよな。 電車は電気使ってて、俺の地元走ってる汽車は軽油使ってるんだって。 白い煙が出て…特に冬はよく煙が見えてさ。それ見ると冬が来たんだなって思うよ。」 (-490) 2022/02/23(Wed) 15:16:04 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「うん、大丈夫。 図書館、あったかいかな……」 濡れた足の裏に砂をつけつつ、靴を指に引っ掛けて。 さくさくと一人分の足跡をのこして、砂浜と空白の境目。 用事があるから、またね。 来てくれてありがとう。 そう言って、小さく手を振った。 (-499) 2022/02/23(Wed) 15:46:30 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ よろしくおねがいします、と小さく頭を下げる。 嬉しそうなあなたと、ちょっと怖いあなたがうまく結びつかない。 それは少女の、ある種の逃避かもしれなかった。 「はい。あたらめて、明日。 ……あ。ハナサキさんは、何が好きですか?」 リクエストのメッセージはなかったので、適当に。 お茶請けは軽く、ナッツとか、ドライフルーツ程度なら食べやすいかな。 電子の世界は便利で、その場で何かと出せるから、本当はこの行為も必要とされていない。 VR初心者の少女はそれにも気づかず、お持ち帰りメニューなんかを確認している。 (-503) 2022/02/23(Wed) 16:05:19 |
【秘】 普通 ナツメ → 剣道 ツルギ あなたの出したスクリーン。 使用者だけに見えるものであれば、不思議そうに首を傾げる。そうでなくとも、どうやって出すんだろうと疑問符。 どちらにせよ、調べてくれているらしいとはそのうち分かるだろうから、大人しく待って。 「あ、燃料が違うんだ。 ……煙かぁ……だめかも、やっぱり煙突が……」 イメージがそっちに引っ張られてしまうらしい。 頭を抱える、冗談めかしたジェスチャー。 それから、顔をあげて。 「でも、いいね。冬景色、って感じ」 (-511) 2022/02/23(Wed) 16:41:26 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「私はコーヒーにしましょうか。 話し合いをする時に万が一眠くなったりしないようにです! 好きとはちょっと違いますかね?」 おそらくバーチャルカフェインは効かないが、やっぱり気持ちの問題。 熱を持った苦みが目を覚ますのは間違いないでしょう。 「手が汚れなくて、一口サイズのものとかにどうですか?」 こちらもすっかりVR常識を忘れているようです。 隣からメニューを覗き込んで、目ぼしいものを指さしてあれこれ提案しました。 全部が嘘だったような平和な光景。 カフェテリアの中でハナサキはいつも通り。 誰も知らないあなたの味方の現実はずっとそこにあるのです。 (-516) 2022/02/23(Wed) 16:57:42 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「はい。それじゃあ」 僕もひら、と手を振り返す。そうして裸足で歩いて行くナツメ先輩を見送ってから、砂浜から踵を返した。 図書館あったかいといいね。 そんな具合で、その日は海水浴を終えた。 (-517) 2022/02/23(Wed) 17:02:22 |
【独】 普通 ナツメ/* 1日目の予想をおいておきます 参加者を把握してないPLです ヒメノ:ことりさん ナツメ:(このわたし) アクタ:おさとうさん そうじゃなかったら泣く カミクズ:許さん ツルギ:ご迷惑をおかけしております。誰? カイ:もちぱいさん フカワ:やいさん ユス:とーみんさん ハナサキ:わざきさん ぜったいそう ぜったいここ エノ:だれだ…?あれんだくんさんここか…? 見学席 ユメスケ:(PL確定枠) メイサイ: おなつ!!ここにいるんだろ!!!!そう言ってくれ!!!!!! (-521) 2022/02/23(Wed) 17:16:47 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ「コーヒー、飲めるんですね。 私は……お湯、持って行こうかな」 温かい水は、喉に優しい。味のついたものが飲みたくなったら、そこに紅茶のパックでも浸せばいいし。 量があって困るものじゃないし、ポットで持って行きましょう。使い捨てのコップと、セットで。 そう算段を立てる少女は“明日”の、直視できるギリギリを見ている。 あと少し目線をずらしたら、そこにあるのは肌を粟立たせる生と死の話だ。 誰が生きて誰が死ぬかの、話し合い。 「いいと思います、食べやすそう。 はい、これと……これ、もいいですね」 穏やかなひとときの輪郭をなぞって、カフェテリアの中で少女はちいさく笑う。 明日になれば、あなたたちの合議は本格的に始まる。 そのための準備をしながら、けれど誰かの身の上が語られることも、何らかの企みが為されることもなく。 夢のような約束だけが、結ばれた。 (-533) 2022/02/23(Wed) 18:50:29 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「それじゃまた明日!」 他の人にはお茶、紅茶、コーヒーあたりを用意すれば無難でしょう。 お茶請けも粗方決めて準備は万端。 企みも身の上話も必要だったのでしょうか? ハナサキにとってはまだ必要では無かったから何も聞かず何も話さなかったのです。 彼女なりの細やかな見ない振り。 目を覚まさなければ、きっと夢は終わりません。 (-544) 2022/02/23(Wed) 19:28:45 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ/*明日の合議の初めは一緒にお茶を淹れて行ったという結果にしちゃって大丈夫ですか?良ければロールは省いちゃいましょう。 (-549) 2022/02/23(Wed) 19:33:35 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ「はい、また……明日。」 別れ際、少女はそっと、手を振る。 その挨拶は、日常のそれと。 ほとんど同じように思えてならなかった。 /* こんばんは、大丈夫です! めいっぱいお付き合いくださってありがとうございました…! (-552) 2022/02/23(Wed) 19:58:13 |
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