【独】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン(遠くにメイレンさんとリディ第三王子が見えたってエピソードと、 すでにコンペの第一演奏者が演奏始めてるってエピソード書き忘れた顔) 今日の9時くらいからずっと箱の前座ってるんやで…… 遅筆よ…… (-12) 2020/09/21(Mon) 2:53:11 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a5) 2020/09/21(Mon) 3:07:56 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―会場近くの宿にて― [ 貸し切り可能の練習ホールがある宿を 音楽祭開催のこの時期に取るには、 半年以上前からの予約が必要らしい。 エリクソンらが取った宿も例に漏れず、 宿の1階から練習室がある地下へ伸びる階段前には、 本番直前ぎりぎりまで練習をしていたい 音楽祭の参加者達で溢れていた。 6人組もその中の1組。 六弦担当のエリクソン、 同じく六弦でかつ下手担当のヨハン、 コンセールカリヨン出身の四弦担当ディミトリエ、 組打鑼鼓担当のニルソン、 電子洋琴のノード、 そして主歌唱担当かつフロントマンのダンテ。 6人はめいめいに自分の楽器を荷車に括り付け、 後ろ手にゴロゴロ…と押しながら さも重たそうにロビーを歩いている。 ] (65) 2020/09/21(Mon) 19:30:54 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ エリクソンは、自国から 電子六弦を5本持ち込んでいた。 予備用もあるが、一番の理由は楽器毎に 調弦と木材を変えているためだ。 調弦を変化させ、第六弦の開放弦を その曲の"核"となる音に一致させると、 弾きやすさが段違いなのだ。 また、音の"鳴り"を最も左右する 電子六弦の本体部分の木材は 演奏する曲調や、メインに奏でる音域に応じて、 品種を慎重に選んで設計されている。 ] (66) 2020/09/21(Mon) 19:32:06 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 調弦自体は、舞台上で変えることも 出来ると言えば出来るが、 やはり曲と曲との間に間が空いてしまうのは 避けたいことであった。 エリクソン達に与えられた持ち時間は40分。 一曲の尺はさほど長くないため、 自己紹介>>3含め、数曲は演奏出来る。 今回の目的は、『演奏力を評価されること』ではない。 自分らが1から創り上げた楽曲、歌詞、演出、 全てを総合して観客たちにぶつけ、 圧倒させることが唯一の目的。 したがって、持ち時間40分をどれほど 濃密なものにし、観る者達を釘付けにするか が一番の課題なのだった。 調弦する間も惜しい。] (67) 2020/09/21(Mon) 19:32:43 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 宿は、宿泊者用以外にも、 一般利用者向けに大小いくつもの 練習室を解放しており、受付の前には 今からでも予約をしたいという音楽家たちで ごった返していた。 エリクソン達6人はそれを横目に見つつ、 音楽祭招聘の返事をした直後に王室から送付 されてきた推薦状 (第三王子リジィのはからいだと いうことを、コンセールカリヨン出身のメンバー・ 四弦担当のディミトリエから聞いた) を片手に、何の苦労もなく宿一番の 貸し切り専用の大ホールに入場する。] (68) 2020/09/21(Mon) 19:33:12 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―宿の地下・貸し切りホールにて― [ まずは持ち込んだ荷物をほどこう。 荷車から、アタッシュケースを大きくした様な箱を 引っ張りだし、フタ部分を下においてミを取り外す。 中には手のひら程の大きさの機械が 規則正しく並べられている。 スイッチを押すことで音像を変化させられる 位相変換器・位相増幅器・波動増減器・調和複写器・ 踏板。 演奏しながら調音が可能な、自動調弦器。 それらを組み合わせて、アタッシュケースのフタに 貼り付けているのだ。 そのまま持ち運べるし、 機械を1から組み直す必要がなくなるため便利だ。 すぐ隣には、予め持ち込んでおいた キャスター付きの棚のようなもの―ラックという― があり、そこに手際よく送電線を繋いでゆく。 棚の中には、分厚い書物を横倒ししたような形をした 平たい金属の箱がいくつも積み上げられており、 そこからも送電線が何十と伸びて、 また更に別の、大きな4つの黒い箱へと繋がっている。 これが音を鳴らす装置だ。 ] (69) 2020/09/21(Mon) 19:35:15 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 電子六弦は、それ単体ではシャカシャカとした 貧相な金属音しか出ないが、 本体に埋め込まれた磁気コイルが弦の振動を検知し、 その信号がアタッシュケースの機械たちを 通って演奏者の任意の音像に変えられ、 ラックでそれを増幅、 最後に4つの黒い箱に送られ、 全く違った『音』に生まれ変わって発せられるのだ。 機材を正確に繋ぎ、 単調だがスキルアップに不可欠な運指練習を 繰り返し行ったのち。 エリクソン達6人は、直前の打ち合わせと 通し練習を開始した。 ] … …… … [ 練習は滞りなく進む。] (70) 2020/09/21(Mon) 19:36:28 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン――申し分ない。このままの勢いで本番に 持ち込もう… [ そう、思った矢先だった。] ビシィッ!!! ヴヴッ……ヴヴヴッッ……!! [ 突発的な痛みが右の大腿部に走ったと同時に、 六弦に繋いだ4つの箱が不快な爆音をあげたのだ。] (71) 2020/09/21(Mon) 19:39:34 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 普段から爆音慣れしたメンバー達も さすがに驚いたようで、 はっとして演奏をやめ、エリクソンを見る。 まさかと思って、弾いていた電子六弦の裏側を見る。 裏側には、弦の張力の均衡を保つために、 3本のバネが付いていた…のだが。 それが今…ものの見事にはじけ飛んでる。 ついでに第1弦と第6弦も切れてしまっており、 楽器から無様に垂れ下がっている有様だ。 不運にも、壊れた電子六弦は、 弦が一本一本独立した形式ではなかった。 これで正確に仕上げた調弦はすべて狂ってしまった。 それに問題がもう一つ。 弦の変え自体は大量に持っているが、 まさかバネがはじけ飛ぶとは… バネの換えが、今、手元にないのだ。 ] (72) 2020/09/21(Mon) 19:40:08 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 助けを求めるように、 同じく弦担当のヨハン、ディミトリエを見る。 しかし二人とも不安に翳った表情で 首を横に振るだけだった。 ] わ、わかった。すまない。 俺が自力で換えのネジを探してくるから、 お前らはいつも通りで練習を続けてくれ。 決して焦んじゃねーぞ。 必ず、必ず見つけてくるからな。 [ 仲間達にそう言い含めて、貸し切りホールの外へ出る。 1階に上がり、ロビーを抜け、 すっかり太陽が昇って 明るくなった外に躍り出た。] (73) 2020/09/21(Mon) 19:44:21 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―楽器工房へ― [ そのまま楽器屋のありそうなメインストリート へ向かって、あてもないままに走って行く。 色々な場所を探し回り、 15分ほど経っただろうか。 気づけば小さな楽器工房の前に立っていた。>>0:22 何を専門にした工房なのか… そんなことを考える余裕すら、今はない。 息も絶え絶えに、倒れ込むかのように店に入る。 しかし…六弦奏者の希少なこの国で、 この楽器の修理を出来る者は、 もしくは所見の楽器のリペアを行える腕利きは この工房にいるのだろうか? ]* (74) 2020/09/21(Mon) 19:48:15 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a11) 2020/09/21(Mon) 19:52:17 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a13) 2020/09/21(Mon) 20:52:07 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―楽器工房にて― [ 工房内には、ヴァイオリンを持った 客とおぼしき少女と、父親風の男性、 そして、すらりとした長身の女性がいた。>>93 彼女が工房の職人だろうか? ちょうど内側からドアを開けるところだったようで、 爆速で見知らぬ男が突っ込んで来るのを見て かなり驚かせてしまっただろうと思いきや、 彼女は冷静に客の少女親子に向きなおり、 彼らをにこやかに見送ったようだ。 ] (103) 2020/09/21(Mon) 23:51:30 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 工房内に入り、息を整える。 着いたときは肺がオーバーヒートを 起こすかと思ったが、すぐに呼吸は元通りになった。 まぁ当然の話だ。自国や周辺国の演奏会では 2時間以上も立ったまま通しで楽器を 弾き続けるなんて日常茶飯事。 日頃から持久力や筋力を鍛えるトレーニングも 怠っていないのだから。 あらためて工房の女性に向き直る。 先ほどの客がヴァイオリンを持っていたし、 ひょっとしたら弦楽器全般に対応できる工房 なのかもしれない…と淡い期待を抱きながら、 事情を説明した。 ] 俺のこの電子六弦なんだが…、 裏のここ…バネがあったのが… はじけ飛んじまったんだ。 [ 背負っていた電子六弦を取り出し、 一つ一つ指差しながら説明していく。 ] (104) 2020/09/21(Mon) 23:51:54 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソンあんまし慣れないモノだってのは 分かってる。だから… [ 破損したバネを彼女に手渡す。 弦と釣り合うために 作られているため、強度はそこそこ高く、 両端に、六弦本体に引っかけるための 輪っかがついた 10cmほどの金属製のものだ。 ] とりあえず、 『これと同じ大きさ・同じ材質・同じ強度の ものを3つ』 作ってくれないだろうか? (105) 2020/09/21(Mon) 23:52:36 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 取り付けるのは自分一人で出来る。 バネのせいで全体の調整が狂ったから、 本当は全て見てもらいたいところだが、 そこまで無理は言えない。 ] もし、時間がかかりそうなら、 今日の夜までに 『グランソ・シュトランド』という宿の エリクソン宛にこれを届けてくれてもいい。 音楽祭の本番まで時間がないんだ。 頼む。やってくれるだろうか。 [ 彼女を正面から見据え、 真摯に、そう頼み込んだ。 無理を言っているのは重々承知だ。 彼女は、はたして 引き受けてくれるだろうか。 ]* (106) 2020/09/21(Mon) 23:55:44 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a17) 2020/09/22(Tue) 0:00:26 |
【独】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソンバネ作るだけだったらそこらの鍛冶職人から廃材貰ってきた方が…という突っ込みはさておき。 にしても電子六弦の関連語を日本語に書き換えるの骨だぜ 楽しいからやるんだけど (-27) 2020/09/22(Tue) 0:03:40 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―小さな楽器工房にて― [ 工房の彼女は 電子六弦を見て驚いた様だったが>>137、 何かアテがあるのか>>138、すぐに 表情を引き締め、] ――『オーケー。 見繕って今日の夜までには届ける。』 [ そう言って、快く引き受けてくれた。>>139 その言葉を聞いて、 先ほどから肩にのしかかった重圧と、 体中に渦巻いてたチリチリとした焦燥が すっ…と音を立てて抜けていくような気がした。] (ひとまず、助かった……。) (146) 2020/09/22(Tue) 15:00:37 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン本当にありがとう。 恩に着る。 [ 普段の彼とはかけ離れた殊勝な態度で、 丁重に礼を述べた。 改めて、宿の所在地と宛名を、 置いてあった紙に書き付け、彼女に手渡す。 そして紙幣を10枚ほど――この国の国王が、 溺愛してやまない王妃を>>0:n0肖像として 描かせた、流通しているものの中で最高額の 豪奢な紙幣だ―― 机の上に置いた。 ] (147) 2020/09/22(Tue) 15:04:37 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 自国ならば量販店で買えるバネだが、 今回は所見のものをイチから、 それも今日の夜までという制限付きで作ってもらうのだ。 感謝を込めてこのくらい支払ねば気が収まらない。 彼女が紙幣を受け取ってくれれば、 この工房を後にし、 宿に戻って、練習を再開するだろう。 ]* (148) 2020/09/22(Tue) 15:04:49 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a25) 2020/09/22(Tue) 15:07:28 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―橋の上・何かに惹きよせられて― [ 楽器工房の彼女に バネを夜までに届けて貰う約束を 取り付けられたことに一安心しながら、 早く仲間に報告せねばと、足早に 宿『グランソ・シュトランド』へ歩を進める。 メインストリートを抜け、 川を…橋を、渡る。 昨日自分が気を持てあまして、 煙草を吸っていた橋。>>0:5 川に煙草を捨てた自分を、 にこやかに笑いながらも、 歌うことでそれとなく諭してみせた あの綺麗な娘のことを思い出す。>>0:11] (161) 2020/09/22(Tue) 17:34:51 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 彼女は今、どうしているだろう。 つねに笑みを顔に貼り付けているが、 自分が少し口調を強めただけで、 一瞬、萎縮したように小さな体を震わせた彼女。 教会の話をすると、 神への信心を繰り返し口にした彼女。>>0:19 逃げるように。諭すように。 ……まるで、 "誰か" に対して言い聞かせるような声色で…。 ] (162) 2020/09/22(Tue) 17:35:57 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 彼女の賛美歌を聴いて、神への信心を聞いて、 明るく小綺麗に見えたこの国に来てすらも、 自分を追いかける 抑圧の影 を見た気がした。>>0:15>>0:92 ] ――俺も、教会育ちだからな。 [ あぁ、どこの国だって一緒じゃあないか。 ある種の諦観とともに、そう思った。 だが、身に纏わり付くしがらみを打ち破ることは、 難しくはあれど、不可能じゃない。] ――本当に難しいのは、その先だ。 [ 自分を省みて、誰にも聞こえない声で、 そう独り言つ。 だが、これは今の彼女とは何ら関係ない話。] (165) 2020/09/22(Tue) 17:39:16 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン (166) 2020/09/22(Tue) 17:39:43 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ その時の彼女が何を思ったかは、 もう知る由もない。 …彼女は振り返らなかった。 聞こえなかったんだ。 そう思うことにした。 彼女は本当は聞こえてて、 でも振り返えられなかったとは>>0:97 知らないままに、 あれはただ一時の、偶然の邂逅で、 歌に揺さぶられた感情も、 彼女に投げかけた言葉も全部 ただの自分の勝手な思い過ごしだったのだ…と、 それでも心に残る黒い澱を 見ないように振り払って…。 彼は歩を進めようとする。] (167) 2020/09/22(Tue) 17:40:30 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ そこに…一陣の風が吹く。 細めた目は、しかし次の瞬間、 大きく見開かれることになる。 引き寄せられるように、逆の方角に足が向く。 熱狂と歓声の渦の中に、 凜と立つその姿を見るために……。] (168) 2020/09/22(Tue) 17:42:14 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン (169) 2020/09/22(Tue) 17:43:50 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a26) 2020/09/22(Tue) 17:52:18 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a27) 2020/09/22(Tue) 17:53:55 |
【独】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソンちなみにエヴィさんの自己紹介を、 舞台上で言ってるんだと勘違いして、 受付で名前を言うやつなのを見逃してて、 エリクソンはものっそいエスパー耳だという設定を 生み出してしまったアカウントはここだよ (-47) 2020/09/22(Tue) 17:58:27 |
【独】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソンだって会場に行くきタイミングここしかなかったんだもーん と言い訳してみる。 「偶然行ってみたら彼女が居ました」、じゃ盛り上がりに欠けるし… (-48) 2020/09/22(Tue) 18:00:53 |
【独】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソンエヴィさんに集中線ですね 1番占いたい位置です。 私は今のところ多弁放置されてますが 中盤以降に集中線が向いていた所の白が拾われるや否や、 村から牙を向けられて吊られそうです。 メイレンさんは噛まれなければ怪しみましょうかね。 ミュシカお前は確黒だ (-51) 2020/09/22(Tue) 19:10:00 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―コンペ会場― [ 雑踏をかき分けて、 大庭園内の中心・特設舞台に近づいてゆく。 現在の演目は何だろうか… ここからではよく見えないが、 少なくとも、 あの娘はまだ登壇していないようだった。 コンペ会場は、朝方に来たときよりも、 さらに多くの観客で、雑然と賑わっていた。 さらに、朝来たときは見つけられなかったが、 一般観衆のひしめく場所とは 一線を画したところに、 特等スペースのようなものが設けられている。 ] (185) 2020/09/22(Tue) 22:44:05 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ こちらは一般観衆達とは全く違う待遇のようで、 1人1人にデスクをあてがわれていて、 身に付けている物から察するに、 席次が上の者から順に、出場者から見て左から右へと、 横並びに並んでいるようだった。>>1:108 あれが…審査員か。 [ 遠くない未来に対峙する相手達。 彼らがどのような審美眼を持つのか…。 自分らの演奏を認めるのか、 それとも一閃のもとに斬り捨てるのか。 こんな遠目からでは、 想像すらすることもかなわなかった。] (187) 2020/09/22(Tue) 22:45:59 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ すぐ後方には、一見して王族と分かるような 装いをした人間達が、舞台を鑑賞している。>>38 掛けている肘掛け椅子も、下に敷いたクロスも、 調度品みな煌びやかで、 そして、なかなかにエキゾチックだ。 (そう思うのも、遠い異国から来た エリクソンだけなのかもしれないが。) あの中にリジィという王子が居るのだ。 遠く海を渡った向こうの、一国の王子が、 自分達が目指していた音楽祭に、 ちょうど同じ時期に招待をくれた。] ――なんて僥倖に恵まれているのだろうか。 (189) 2020/09/22(Tue) 22:46:54 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ しばらく思いを馳せていると、 唐突に肩をたたかれた。 四弦担当のディミトリエが、 不機嫌そうな顔で立っている。 ] 『エリク。こんなとこで何してるんだい。 楽器のリペアほっぽってさ。』 [ 呆れた、というように息をついて、] 『機材トラブルが発生したって本部に伝えたら、 出順、明日に延期してくれるみたいだよ。』 (190) 2020/09/22(Tue) 22:47:30 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 聞くに、 コンペでは急なスケジュールの変更などは ざらにあるらしく、>>46>47 特に問題なく話を通すことが出来たらしい。 現在、他の審査員や出演者の都合と調整中らしく また、二日目は会場が室内になることとの兼ね合いもあり、 明確な返事はまだだそうだ。 ] 『今は僕らも練習終わって息抜き中だから、 君も夕飯の終わる時間にまた来いよ。』 [ ディミトリエは去って行った。 久しぶりに祖国に帰り、 知己との旧交を温めたりするのかもしれない。 彼の背中を見送りながら、 服装こそ自分と同じ全身黒のアシンメトリー なのに、彼が着ると、 持ち前の上品さが損なわれないのは何故だろう。 などとぼんやり考えていた。 ]* (191) 2020/09/22(Tue) 22:48:07 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a33) 2020/09/22(Tue) 22:53:02 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a34) 2020/09/22(Tue) 23:00:01 |
【秘】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン → 心配性の王妃 ミュシカ[ビガーーーッーーーキィィィィィーーーン] あーあー マイクテス マイクテス 聞こえてるだろうか? この国の女王宛て問い合わせ先―極東の国のコトバで言う目安箱ってやつか…?―のというのは、 ココで合っているか。 今からすごく初歩的かつメタメタしい質問をさせてもらう。 お付き合い頂けるだろうか。 (-61) 2020/09/23(Wed) 1:54:43 |
【秘】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン → 心配性の王妃 ミュシカ★自分の過去軸で、 他PCの現在軸とエンカするのは可能か? 俺は今コンペ会場にいるのだが、 過去軸でティグレにリペアを頼んでいる。 その過去軸の場所にちょうどニコロが来たので、 俺の過去軸の続きとして、そこの話を付け加えたいのだが… これはルール上(マナー上?)可能だろうか? 当方、このテのイベントは余り経験がないため 教示いただけると助かる。 (-63) 2020/09/23(Wed) 2:01:05 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a35) 2020/09/23(Wed) 2:09:15 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―コンペ会場・観客エリア前方― [ 運良く人の流れに乗り、 観客エリア最前列、 舞台全体を見渡せる位置まで出ることができた。 初めて聞くこの軽快なアンサンブルの正体は 何だろうと首を捻っていたが、 舞台上の2人の人間が演奏しているのは、 ベル部分が湾曲した金色の楽器と、 蛇腹を押したり引いたりしながら弾く 鍵盤楽器。>>197 どちらもエリクソンにとって初めてのもので、 呆気にとられて聴き入ってしまった。 ] (239) 2020/09/23(Wed) 13:12:02 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ みな演奏中は静かに耳を傾けているが、 演目が終わるや否や、会場全体が慌ただしくなる。 観客エリアはもちろん、 審査員エリアの周辺でも それは例外ではなく。 腕章をつけた多くのスタッフが、 観客に呼びかけたり、事務連絡を叫んだりと、 忙しそうに立ち回り始めた。 『ご報告申し上げます! 1日目出場予定の挑戦者から……』>>196 『報告です!次の挑戦者が倒れ……』>>199 一連の報告の中に、おそらく、 自分らの出順延期要請も 含まれているのだろう。 この雰囲気なら、特に問題なく てきぱきと要請を受け付けてくれそうだ。] (240) 2020/09/23(Wed) 13:12:19 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 舞台が屋内になるということで多少の 調整は必要だが、 会場側で変更が必要な箇所については、 今回の遠征で渉外役を 買ってくれているディミトリエが、 事細かに話を通してくれているだろう。 …例えば、カーテンを用いて会場全体を 暗くするなど。>>196 また、出順を夜に設定するなど。>>196 ] (241) 2020/09/23(Wed) 13:14:23 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ それに、自国から連れてきた多くの スタッフ達―― 照明や全体の構成をプランニングする 舞台技術者や、 最高の音像を作るための、機器の配置を指揮する 専属の舞台機構調整技能士、 楽器を立てかけるスタンド等の小道具担当者、 衣装・メイク担当者、 他諸々。 総勢50人余りの裏方陣とも 綿密に打ち合わせをしている事だろう。] (242) 2020/09/23(Wed) 13:14:55 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 既に夕刻になりつつある時間帯。 コンペの1日目ももう終わってしまうか… と思ったとき。 今か今かと待っていたあの姿が ついに面前に現れた。 左手首にブレスレットを巻いた彼女は>152 昨日見た、貼り付いたような笑顔とも、 一時だけ思い詰めるかのように瞳を閉じた時の 顔つき>>0:59とも違っていて。 何か一つ、大きな殻を破ったような、軽やかな 表情をしているように… 彼の目には映った。>>204 気づけば辺りは、今まさに 赤く燃える夕日に包まれようとしていた。>>232 茜色に彩られた、非現実的な空間。 それを背景にして、神から賜りし声をもつ娘は、 ――歌う。>>207>>208 ] (243) 2020/09/23(Wed) 13:16:30 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ その歌声は、 昨日の橋の上で奏でられたそれより、 より感動を持って、 そして清々しく晴れやかなものに聞こえた。 賛美歌を引き金に、条件反射のような フラッシュバック>>0:92が起きそうになるのを ギリギリで踏みとどまり、彼女の姿を見上げる。 そのような暗い回想を誘うものは… …もう彼女の歌にはなかった。 ] (244) 2020/09/23(Wed) 13:16:42 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ ――彼女が歌い終える。 今までは演目が終わるやいなや 人々が動き出していたが、 今は誰一人としてそれをせず。 一時の静寂ののち、>>233 ────『最っっっ高だわ!!』 審査員席から放たれた一言を皮切りとして。>>234 割れんばかりの、 拍手。驚嘆。讃辞の声。 それらが怒濤のように吹き上がり、 会場を揺らした。] (245) 2020/09/23(Wed) 13:17:04 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 今この瞬間、彼女は コンペの優勝者の座を争うライバルと 化したわけだが、 そんなことは全く頭に入らなかった。 いまや自身も、彼女のオーディエンスの一人。 気づけば自分も最前列で手を叩き、 舞台に向かって拳を振り上げながら、 驚嘆の声を上げていた。]* (246) 2020/09/23(Wed) 13:18:25 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a42) 2020/09/23(Wed) 13:26:10 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―回想・小さな楽器工房で― [ 人でごった返すコンペ会場で、 仲間のディミトリエから出順延期の 知らせを受ける>>190、その1時間ほど前――] ――『部品見つからないと思った? この国も捨てたもんじゃないでしょ。』 そう言った彼女は得意げに、 初めて、自分に笑みを見せてくれた。 改めて店内を見渡す。 弦楽器専門の工房かと思いきや、 トランペットなどの金管楽器の修理をする ローラーや、 またリペアのみならず楽器製作も 行っているのか、木材を削り出す道具や、 塗料なども取りそろえてあって>>0:22、 なかなか手広く店を営んでいる様子が 見て取れた。] (274) 2020/09/23(Wed) 19:50:48 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン (275) 2020/09/23(Wed) 19:52:39 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 彼女がリジィ第三王子との、たった一瞬の 出会い>>182をきっかけに、留学先で電子六弦の 部品を仕入れていた>>183とは… ――危機に瀕したこの場においても、リジィの存在が 自分に道標を与えてくれていたなどとは、 つゆ知らず。 ] (276) 2020/09/23(Wed) 19:53:43 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―現在・コンペ会場最前列― そろそろ楽器屋の彼女が、 完成したバネを届けに来る頃だろう…。 [ 未だ止むことを知らない、 拍手と歓声の渦の中心で>>271 一人、約束を思い出す。 次に自分のすべきこととともに。熱を持って。 間もなく彼は会場を後にし、宿に向かうだろう]* (277) 2020/09/23(Wed) 19:59:11 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a50) 2020/09/23(Wed) 20:03:11 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン―コンペ会場― ―視線を感じる― [ 不思議な興奮に満ちた会場。 ――とある審査員が自ら名乗りを上げ、舞台の娘と 共演を果たしたことは、一部の人々に かなりの衝撃を与えたようだ>>237―― 未だその熱は冷めぬままに、 会場を後にする聴衆達。 なにやら浮ついたような、恍惚としたような そんな空気は、彼すらも包み込む。 観客エリアの最前列を離れ、 審査員席の横を通り、 その後方の王族の席を抜け、 ……そこで、 ひやりとした視線を、感じた。] (299) 2020/09/23(Wed) 22:45:27 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ ひたと立ち止まり、視線の正体を探す。 会場内は、見渡す限りの笑顔。笑顔。笑顔。 ここじゃない――。 王族席に視線を移す。 王族の中に一人、音盤とおぼしき物を持った 目立つ風貌の若者 ――前髪を伸ばし、後ろ毛をすぐにそれとは 分からないように逆立てていて、 はっきり言って王族らしからぬ髪型だ―― がいたが、その者はこちらに気づかない様子。 その、対岸の王族席に、>>38 正体はいた。 長い距離を超え、間を行き交う人々に 阻まれようとも、 ただ一点、ただ自分一人だけを射貫くように、 ジットリと湿り気を帯びた視線を 動かさない、双眸が。 ] (300) 2020/09/23(Wed) 22:46:52 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 第二王子レイズ――彼はその名を知らない。 しかしその男こそが弟たる第三王子リジィから 『雑音』との罵声とともに 6人組の音盤を奪って捨て、>>0:102 また今回の招聘でも、 その人望から失敗に終わったとはいえ 裏でリジィの願望を挫くべく画策していた 帳本人で。 男はちらりと、対岸にいる目立つ髪の若者の 様子を窺うように一瞥すると、 こちらに歩を進めてきた。 ] (301) 2020/09/23(Wed) 22:47:40 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ 切るような視線が、 いつか見た目の前にそそり立つような 針葉樹の枯れ木を想起させる。 出演が決まった時にマスコミに書かれた。 メンバー達はくだらないと笑い飛ばした ゴシップ記事の下品な色彩が目にチラつく。 ――お前のやってきた事を俺は知ってるぞと ]己を見透かし、嗤うそんな目を、 ―――覚えている。 (302) 2020/09/23(Wed) 22:51:19 |
【人】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン[ …脳内で何かが警鐘を報せた。 逃げるように視線を外し、場を離れようとする。 しかし辺りは恍惚とした人間達がひしめき合い 思うように進めない。 男はずんずんと近づき、 しかしすんでのところで視線を外し、 ――横切った…? しかし、奴はすれ違いざまに 小さな、小さな声で言葉を残し、 去って行ったのだ。] ――『貴様のような下賤な人間が 高尚たるこの一族を穢すな。』 [ ……と。]* (303) 2020/09/23(Wed) 22:52:47 |
【独】 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン/* やってしまった…一人壁打ちTIME…ww さあ後戻りはできんぞ。 これにて晴れて第二章・トラウマ編の 開幕開幕!!!! (-95) 2020/09/23(Wed) 22:55:13 |
鋼鉄の六弦奏者 エリクソンは、メモを貼った。 (a52) 2020/09/23(Wed) 23:18:25 |
【秘】 心配性の王妃 ミュシカ → 鋼鉄の六弦奏者 エリクソン/* 遠方の方。ごめんなさい、気づいていなかったわ。 また何かあれば、お聞きになって。 (-97) 2020/09/23(Wed) 23:20:22 |
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