【人】 奔放 メイジ「えっと、セナハラにー あとはロクとミロク。名前似てんね。間違えたらごめん 銭もってないから取引はできないかもなー」 メイジはそんなに頭がよくない。ゆえに名を声に出して覚えた。 みんな……自分より大人に見える。多分。 それらの知らない人たちの顔をぼけーっと見た後 幾分年齢が近そうなフジノへと視線をやる。 >>5 フジノ 「オレ、君のこと見たことあるかも! ああでも、最近まで村にいちねん?くらい いなかったから、君はオレのこと、覚えてないかもね」 突然馴れ馴れしく声を掛けてきて、びしょびしょのまま笑う。 あなたがおなじ小・中学校に通っていたなら、やんちゃな──主に怪我をしそうな遊びばかりしていた──メイジのことを知っているかもしれないが……。 (8) 2021/06/28(Mon) 0:19:49 |
【赤】 奔放 メイジ「ひどい雨。今日はほんとうについてないな。 もう沈んじゃったかなオレの実家 流されちゃったかな、親父」 ぼそりと、近くにいる人間にしか 聞こえないような声量で呟いた。 メイジは戦後に生まれた子供だ。 戦地の恐ろしさを大して知らない。 父親は、なにも話してくれなかったから。 本当に今日はついてなかった。 (*1) 2021/06/28(Mon) 0:37:31 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「木の枝……大丈夫? 抜いたほうがいいんじゃない?」 初対面だというのに興味本位で枝の先をつついている。 痛いかもしれない。 (-36) 2021/06/28(Mon) 2:25:27 |
【人】 奔放 メイジ>>10 フジノ 「そうだったっけ? そうだったかも! 木登りして木から落っこちた時は騒ぎになったかも」 いつだったか忘れたけど、なんでもない風にけらりと笑う。 この調子だ、火傷のことなんてさほど気にしていなかった。 「君はさ、いつも下向いてたよね。 なんでかな〜ってなんとなく覚えてたのかもしんない。 オレ、人の顔とか名前覚えんの苦手なんだよな」 俯くあなたの顔を、遠慮なしに覗き込む。 水滴がぽたりと床に染みを作った。 メイジはよくやんちゃはしていたが…… いや、していたからか、友達は少なかった。 「ほっときゃ乾くかと思って〜……へへ……。乾かなそう。 気にしてくれんの? やさしーね!」 でもタオルのほうはもらっとけばよかったな、とぼやく。 受け取らなかったのにはそれなりに理由はあった。 傷は気にされはじめてから、手で隠している。 (12) 2021/06/28(Mon) 3:19:07 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「わ!」 びっくりして跳ぶように後ずさる。 その拍子に腕の木の枝がぽとりと落ちた。 あなたが傷をよく見ていたのならば 木の枝の傷のほかに引っ掛かれたような痕が見えただろう。 「はー……びっくりした。 ……平気平気、怪我すんの、慣れてるし。 君こそ寝といたほうがいいんじゃない? なんか顔赤いし、りんごみたい!」 (-37) 2021/06/28(Mon) 3:36:49 |
メイジは、全員の顔と名前を一致させようと、逐一指さし名を呼んでいた。 (a5) 2021/06/28(Mon) 4:01:47 |
メイジは、ニエカワもガッコー同じだったかも……と記憶を探っているが、なにも思い出せなかった。 (a6) 2021/06/28(Mon) 4:05:16 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「そう…?平気ならいいけどさ……メイジだっけ? ここ病院だし、ちゃんと見てもらった方がいいんじゃない? ほかにもなんか傷いっぱいあるみたいだし」 自分と割と年が近そうな相手に初対面から気の置けない態度だ。 「熱出てる時寝なきゃなら、俺一生ベッドから出れなくなるって。 大丈夫、そんな高熱でもないし……多分」 リンゴといわれて少々気恥ずかしいのか、自分の顔をペタペタと触った。 (-50) 2021/06/28(Mon) 11:35:12 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク──手から離れた傷をあなたは見ただろうか。 木の枝が刺さった傷のほかに あきらかに何かに引っかかれたような傷があることを。 (-58) 2021/06/28(Mon) 12:42:58 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「メイジだよ。メイジ、アキラ。 オレ片目だからさー歩きづらくて。よく怪我するんだ。 こんな状況だし、かすり傷くらいで呼ぶの申し訳ないかなって。 あとで暇そうなセンセーに消毒してもらうよ、ありがと」 メイジは自分より年上が苦手だ。 他の大人を見る目よりも幾分気の抜けた笑みを見せた。 「ずっと熱あるの? 大変だね…… ねーニエカワってガッコー行ってた? オレたちって年近そうだし、すれ違ってたりしたかも」 (-61) 2021/06/28(Mon) 12:51:15 |
【赤】 奔放 メイジ「…………そっか!」 軽い調子で相づちを打った。 安心したようにも、どうでもよさそうにも見えるような。 「セナさん……だっけ 病院のひとだからオレよりはわかるよね」 メイジはあなたのことは、知らなかった。 ここ数年は都会にいたからだ。 「オレたちってどうなるかな?」 助けは来るのかな。 食料の蓄えのことをはっきりとは知らないが アユミの様子を見て、察せれないほど鈍感でもなかった。 (*3) 2021/06/28(Mon) 12:54:46 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「そっかアキラか。片目だけだと、不便そうだね……」 年が近そうなので容赦なく名前で呼んだ。 自分は熱はあるが五体満足だ。 ふらつくことはあれど、ここまでケガもしたことはない。 「支えることはできないかもしれないけど、注意するぐらいのことはできると思うし、なんかあったらいって?」 年の近い人としゃべるのは久しぶりで、表情は変わらないがどこかテンションが上がっている。 「学校……」 学校という単語を聞くなり急激にテンションが下がってしまった。 「行ってたけど……俺こんなだからさ。 すぐ入院とかしていけなくなって…… だから、すれ違ってることはないかも……」 少し寂しそうだ。 (-65) 2021/06/28(Mon) 13:07:36 |
メイジは、全員の名前を覚えた、はずだ。ロクとミロクはちょっと怪しい。 (a14) 2021/06/28(Mon) 13:07:51 |
奔放 メイジは、メモを貼った。 (a15) 2021/06/28(Mon) 13:12:00 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「へへ、ありがと〜。やさしーねえ〜」 え、じゃあオレも名前で呼ぼうかな。 リョウだっけ、リョウ、リョウと繰り返す。 あきらかに落ち込んで、寂しそうな様子には すこし申し訳なさそうに頭を掻いた。 「そっかー。ガッコー、行きたい? 勉強好き? オレ勉強は苦手だし、働けって言われたから 最近まで都会に行ってたよ。トーキョーってすごいね」 思い出したようにふところから取り出したのは 車のブリキのおもちゃ。 「こんなのがいっぱい走っててさー リョウも早くビョーキ治って自由になれるといいね」 宙を描くように、ぶーんと口で言いながら走らせた。 ……その前に、この状況から抜け出すことが先だが。 (-73) 2021/06/28(Mon) 14:07:47 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「ねえ」 「見ちゃった?」 「みんなにはナイショにしといてね」 あなたの一瞬見せた表情になにかを感じとって 秘密がバレてしまった子供みたいに笑った。 (-81) 2021/06/28(Mon) 14:52:54 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「行きたい……子供の時からほとんどいけてないから」 勉強は入院中にもさせられているためそれほど好きではないようだが、やることもそれほどない入院生活の暇つぶしになっているようだ。 「トウキョウ?!トウキョウ行ってたの?!」 その単語を聞くと急に顔を上げて目を輝かせた。 「すごい……いいなぁ…俺もトウキョウで働きたい…… アキラはトウキョウでどんなことしてたの?」 (-82) 2021/06/28(Mon) 14:56:55 |
【赤】 奔放 メイジ「……そっか。結構人いるもんね。 オレは争いは、やだなあ。早く助けがきてほしい」 ガタガタと揺れる窓の外、吹き荒れる風景の ずっと遠くを見ている。灯りは見えない。 「我慢するのは慣れてるよ。 ちょっとお腹減ったくらいならまだヘーキだし」 決して家は裕福ではなかったから。 けれど頑張ったらどうにかなるものなのかと逡巡して 「じゃあオレは、いい子にしてるよ。 手伝えることがあるなら、手伝います」 脅かされなければ、苦しめられなければ メイジはまだ大丈夫だ。 (*5) 2021/06/28(Mon) 15:52:04 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ア゛〜〜〜〜……」 膝に置いた腕に顔を伏せ、小さく唸る。 そののち、上げた顔から笑みは失せている。 「言わねェよ。 ……あの医者どもに見られンのは構わねェのか」 (-94) 2021/06/28(Mon) 17:07:45 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「オレー? オレはね……」 目を輝かせるあなたを見て、メイジはへらりとウソをついた。 夢を壊したくはなかったから、今の自分が恥ずかしかったから。 「駄菓子屋。ずっとなりたかったんだ! 子供たちに大人気の。このおもちゃは 駄菓子のオマケ! よくできてるでしょ〜」 ブリキでできた車のおもちゃをあなたに差し出す。あげる。 「リョウはなりたいものとか、あるの? ガッコーに通ってるなら、大学とかいくのかな〜」 (-95) 2021/06/28(Mon) 17:31:02 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「ありがと……ロクさん? だいじょぶ?」 未だに顔と名前が一致しない様子で首を傾げ 唸るようすにも、もう一度反対側に首を傾げる。 からくり人形のような動き。 「お医者さんは小さい頃からよく診てもらってるしなあ…… またお前か〜って感じじゃないかな?」 おそらく、なんとなく事情を知られているのだろう。 今更隠しても仕方ないといった様子だ。 (-101) 2021/06/28(Mon) 19:13:16 |
【赤】 奔放 メイジ「猿?」 メイジは、小さな頃はよく山に遊びに行って 傷を作って帰ってきたものだ。 当然猿なんて一匹も見たことはない。 ……ないが、特に深く考えることはせず、笑う。 「切るくらいならできるよ。まかせてー オレ鉛筆削るのとか得意だし。わりと器用」 それが猿以外である可能性には思い至らない。 「セナさんも解体できるなんて、すごいね。 山で暮らしてたこととかあるの?」 (*7) 2021/06/28(Mon) 19:20:27 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ア? 気にすんな。 ダイジョーブじゃねェのはお前だろうが……。 ちっとロクでもねェこと思い出しただけだ」 しゃがんだ儘、右手で頬杖をつく。 指先が十字架を弾いた。 「……そンなら今すぐにでもみてもらいな。 お前サンの怪我ァみるより大事なモンはねェだろうよ」 一先ず、傷や態度の由来を尋ねることはしない。 根掘り葉掘り探るより、今は手当の方が先だ。 「言い出しづれェんならおれから勝手に話すが、どうする」 (-102) 2021/06/28(Mon) 20:02:53 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「駄菓子屋……いいなぁ… 俺、駄菓子は食べたことあるけど、自分で買いに行ったことないんだ、そういうとこ」 差し出されたブリキの車を受け取ると心底嬉しそうにほほ笑んだ。 玩具自体は子供っぽいものだが、違う世界の空気に触れられたようでうれしいようだ。 「アキラすごいね……俺とあんまり変わらなさそうなのに、好きなところに行って、働いて……大人みたいだ」 車を軽く指先で撫でて 「学校、まともに通えるようになったら行ってみたいけど…… でもやっぱりトウキョウに行ってみたいな。 アキラみたいに働きたい」 (-106) 2021/06/28(Mon) 20:20:37 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「そう? ロクさんってどこからきたの? 見たことない耳飾りしてるよねー」 ゆれる飾りのほうに気を取られた。 都会で見た覚えはなくもないが、あまり馴染みがない。 膝を抱えたまま、それを眺めるように顔だけ近づけた。 「今はオレの怪我より食べ物確保するとか そっちのほうが大事じゃあないかなあ。 ロクさんって意外と優しい人だね オレはどっちでもいいよ」 怪我については本当にいつものことのように のらりくらりとしている。 勝手に話すというのなら、特に止めもしなかった。 (-112) 2021/06/28(Mon) 20:50:57 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ア? 外からだよ」 真面に答える気が無いのであろう返答。 耳の飾りは、近づいて見れば一つ一つに 宝石があしらわれているのが分かるだろう。 同じものは二つと無い様で、全て違う色をしている。 「ハハ、おれをなんだと思ってンだか。 ……大袈裟にされンのはいやかい」 言っても無駄と悟ったか、“大事”の話には触れず。 小さく笑って尋ねた。 (-125) 2021/06/29(Tue) 10:01:36 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「オレまだ17だよ。すごいかな、ありがと」 笑みを湛えているが、癖なのか、笑っているのは口元だけだった。社会に出ても、大人のようにはまだ上手に笑えない。 メイジのような人間はたくさんいた。 集団で都会への汽車に乗って、家族に見送られながら まだ知らぬ世界へ期待と不安を膨らませながら旅立つ。 ……メイジは、そこに占める不安の方が大きかったが。 「そっかあ。トーキョーで働きたいんだ。 リョウは、外を……いろんな世界を見たいんだね」 病さえなければ、と思う。 「トーキョーの話、ちょっとならできるよ。 聞きたかったら話してあげる。 でもあんまり長話もよくないかな? 病人だもんね。 どうせしばらくここで泊まることになるんだろうし オレ今晩リョウのいる部屋で寝ちゃおっかな」 寝ながら語り合おう、ということだった。 (-136) 2021/06/29(Tue) 14:25:12 |
【赤】 奔放 メイジメイジは驚いたようにぱちぱちと瞬きをした。 「……そうなんだ。なんでも食べなきゃ いけないくらい苦しかったの?」 戦争って大変だね。口ではそう言うが、深くまでは知らない。 なんでも。虫とか、草とか、その辺りまでは想像できる。 メイジはそこまで飢えに苦しんだ経験はないから。 「人間に近いと何かまずいことでもあるかな。 オレそれくらい平気だよ、セナさん。だって猿なんでしょ」 未成年だから、気を使ってくれているのだろうか。 でも、人間に近いだけで、人間ではない。 ……ふと、真新しい自分の腕の傷を見つめた。 (*9) 2021/06/29(Tue) 14:29:46 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「キレーだね、それ。高そう。お守り?」 笑う。情緒もなにもない感想。 どこからきたのかについては相槌のみ、特に言及もしない。 「まだロクさんのことよく知らないし。わかんないや」 メイジはへらへら笑っていて、人懐っこいようで 人の顔色を窺い、一定の線を引いている。 「これくらいなら自分で手当できるかも。 やだな、さわがれるの。目立つし。 同情されるのもやだ。 恥ずかしいし、本当に、大したことないのにな」 暗にこれが"誰かにやられた傷"というのを物語っていた。 (-137) 2021/06/29(Tue) 14:33:00 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「俺、16だよ?アキラと一つしか違わないのに……全然違う…」 散歩すら許可されない少年に許されたのは復学をめざした勉強だけだ。 「聞きたい…トウキョウの話…」 貴方の手を取りキツく握る 「今日は一緒に寝よ…アキラの話、いっぱい聞かせて」 熱で気だるそうな表情が明るくなり、嬉しそうに微笑むと自分の病室へと貴方を誘うだろう。 (-138) 2021/06/29(Tue) 14:50:43 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「あ、ホントに年近かったね──」 にへにへと受け応えていると ふいに手を取られて、びくりと肩が跳ねた。 手がすこしキツくて、やや冷や汗が滲む けれど、手を振り払うまでには至らない。 年が近いのと、少し打ち解けたのもあるのだろう。 「あはは。そんなに急がなくても大丈夫じゃない?」 やや戸惑いながらも、あなたについていく。 (-143) 2021/06/29(Tue) 15:29:22 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「そ、高くてキレーなモンだよ。 銭はみィんなこれにかえちまった」 右の手で頬杖をついた儘、 一際目立つ十字架を揺らす様に首を傾げる。 男は笑う。 笑い顔で感情を覆って、アッサリ嘘をつく。 「――お、“まだ”ってこたァ、これから知ってくれるか? ありがてェこった」 それから只、共感を示す。 「だよなァ。ンなら医者を呼ぶのはやめとくか。 ……でもなァ、腕は自分じゃやりにくかねェか。 坊チャン、おれが触るのはだめかい」 勝手に話すと告げた前言を翻したと思えば、 今度はその代わりに手当てしてやろうかと言い始める。 どうあっても、目の前の少年を放っておけないらしかった。 それを同情と呼ぶなら、そうなのだろう。 (-152) 2021/06/29(Tue) 16:25:19 |
【赤】 奔放 メイジ今度は、瞬きも忘れて数拍、動きが止まった。 「……あはは……」 気の抜けた笑いが出た。そりゃあ、バレるよね。 さすがお医者さん目指してる人だ、と零す。 「……たぶん、セナさんが考えてるとおりで 合ってると思うけど……」 視線を逸らし、あなたの首元。 手持無沙汰にくるくると自分のくせ毛をいじりながら 躊躇いがちに、ぽつり、ぽつりと話し始める。 ここまで言われてるなら、もういっか、と思った。 「………オレさ、」 「小さい頃から親父に暴力振るわれてたんだ」 「……情けないから、自分でつけた傷ってことにして…… ごまかしてたんだけど、むずかしいね」→ (*13) 2021/06/29(Tue) 18:21:12 |
【赤】 奔放 メイジ「親父、ずっと家に閉じこもってて、酒ばっか飲んでて なんかあるとすぐ怒鳴るし 何考えてるのかわかんない人だったなー……」 この小さな村だ、近所によくない噂は伝わっていた。 戦争から帰って来てからずっとそうだった、と。 「母さんはね、昔は優しい人だったって言ってたけど オレにはそうは思えなかったな。 そんな母さんは勝手にしんじゃったしさ オレにはなにも理解できない親父だったよ」 そして親父のことを過去の人間のように語った。 「セナさんはオレのこと心配してくれてるのかな。 それとも情けない男だと思ってるかな。 でも、きっと、オレのこと軽蔑しちゃうよ。 オレ、そんないい子じゃないからね」 そう、これは腕の傷と直接関係ある話ではなかった メイジは、まだ隠していることがある。 (*14) 2021/06/29(Tue) 18:23:27 |
【独】 奔放 メイジあんまり被虐待児キャラつくったことないんですけど この包帯ぐるぐるっぷり、リョナ向きでしょって思ってしまい でもずっと目が笑ってないところがすきです。 あと肩書ぜったい奔放じゃないだろ逆だろって思う (-158) 2021/06/29(Tue) 18:32:27 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「ここが俺の病室。何にもないけどね」 こじんまりとしているが清潔感のある個室だ。 台風が来る前に母親がさしていったのだろう花瓶の花はもうしおれかけていた。 病室に到着すると手を放し、慣れた様子でベッドへと乗り上げると貴方に手招きをしてベッドへ来るように促す。 (-163) 2021/06/29(Tue) 19:02:17 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク大人は笑顔の下になにかを隠すのが上手だ。 あなたもそうなのだろうか。 だからメイジは、嘘に気づくはずもない。 「……うん。ロクさんが教えてくれるならね。 ここでしばらく過ごすことになるだろうし…… ちゃんと名前も覚えたからね〜」 仲良くすることに越したことはない。 この状況で争いを起こしたくはないからだ。 「……触るのはちょっとくらい、いいよ。 突然掴んでこなきゃ平気。ロクさんって面倒見がいいね〜 消毒液とか借りてこないとね。こっそり」 そこでようやく立ち上がる。 それがある場所を知っているらしい。 もしかしたら以前にも借りたことがあるのかもしれなかった。 (-165) 2021/06/29(Tue) 19:31:35 |
メイジは、ニエカワの病室にやってきた。二階って雨漏り大丈夫かな。 (a19) 2021/06/29(Tue) 19:33:17 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「お邪魔しまーす。貸し切り?」 個室を珍し気にきょろりと見渡す。 メイジも怪我で入院したことが何度かある その時はいつも、誰かのいる病室だった。 「ベッド一個しかないけど…… 布団とか借りてきた方がいいかな」 手招きされるままにやってきて、ベッドに腰かけた。 リョウのいる部屋で寝ようとは、てっきり他にもベッドがある ことが前提で言っていたのだった。 (-166) 2021/06/29(Tue) 19:46:10 |
【独】 奔放 メイジランランラン♪みんなやさしいよ♪ オレにやさしくするなよ♪どうせ死ぬんだぞ♪♪♪ 狼も三日目までにどっちか死ぬんやぞ♪♪ なんてこったい♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ (-167) 2021/06/29(Tue) 19:52:24 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「うん、毎回長期入院だし、親がこっちの方がいいだろうって……」 コロンとベッドの端で横になった。 「少し狭いかもだけど、二人ぐらい平気だよ。 布団ほしかったらあげる。俺暑くていつも蹴っちゃうし……」 貴方の上着を軽く指でつまんで引く、お前も横になれと言いたげだ。 「ほかに人いる部屋だとじゃまになっちゃうしさ」 4人部屋での夜の私語は注意されてしまうだろう。 (-168) 2021/06/29(Tue) 19:57:32 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ハハ、そりゃァよかった」 それだけを口にして立ち上がる。 少年が“これから知ってくれる”ことか、 名前を覚えたことか、それとも触れる許可が下りたことか。 その全てかもしれないし、どれでもないかもしれない。 立ち上がった男は、少年が歩くより少し後ろを 上着のポケットに手を突っ込んでフラフラ着いていった。 (-172) 2021/06/29(Tue) 21:49:57 |
【赤】 奔放 メイジ「…………そう……」 見開かれたままの片目が、色のわからない細い目を見下ろす。 説得するような声色からは、あなたの今までの経験を 物語っているように思えた。 「そっか、生きる為、か」 生きる為なら何をしてもいいんだろうか。 脳裏を過った言葉は声にはならなかった。 「本当の戦場のことなんて表面上でしか知らないけど…… 親父みたいにだけはなりたくないって思ってるんだ」 ──父親のようには絶対なりたくない。 それは何かの呪いのように、ずっと己の影につき纏っている。 「……心配してくれてありがとう、セナさん。 こんな話、はじめて人にしちゃったな〜……あはは……」 表情は相変わらず薄笑いを浮かべている。 まだすこし濡れたままの髪から、水滴が落ちた。 (*17) 2021/06/29(Tue) 22:42:22 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ本当に大変だな、一体どんな病気なのだろう。 思いを巡らせるだけで、深く尋ねはしない。 「……オレが寝たら余計に暑いと思うけど」 それにあなたは病人だ。頭を掻いてへらりと笑いつつも。 仕方ないなあと言わんばかりにベッドに横になる。 「やっぱ狭いね」 少し楽し気に笑った。 こんな状況なのに、友達の家にお泊りにきたみたいな気分だ。 もっとも、そんな経験なんてはじめてだけれど。 (-175) 2021/06/29(Tue) 23:04:06 |
メイジは、病院の一室からこっそり救急箱を拝借した。 (a20) 2021/06/29(Tue) 23:28:50 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「……アユミセンセーも忙しそうだしバレてないよね。 わりとかすり傷だし、赤チンで治らないかな?」 赤い色をした消毒薬のことである。 病院名が書かれた木箱を、ついてきたあなたに渡してから 「よろしくおねがいしまーす」 手当が始まれば、素直に傷のある右腕を差し出す。 急に触れられなければ平気だと言いつつも そこには少し緊張を孕んでいるようには感じるだろう。 (-177) 2021/06/29(Tue) 23:30:06 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「バレたらマァ、一緒におこられようや。 ……お前サンの“かすり傷”は信用ならねェ気がすンだよなァ」 受け取った木箱の蓋を開けて、中身を確認する。 どうやら欠けているものは無さそうだった。 「はいよ、おキズ失礼しまァす」 冗談めかしながらそう言って、右腕に触れて傷を確かめる。 笑顔と口調こそ軽薄を装っているけれど、 手つきと眼差しから真剣味が伝わってしまうかもしれない。 (-179) 2021/06/30(Wed) 0:00:21 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「……オレ、誤魔化す気満々だった。 動けるくらいはさ、全然かすり傷じゃない?」 そう言うが、木の枝が刺さったと言っていた 血が滲んだ傷は、爪で抉ったようなひっかき傷を 上書きするように数か所、痛々しく残っている。 メイジはぴくりとも動かず 黙って、あなたの様子を見つめている。 (-182) 2021/06/30(Wed) 0:49:44 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ「ハハ、ンじゃア誤魔化すかァ」 沁みるぞ、と言ってバシャリと豪快に消毒液をかける。 ついでに傷周りの汚れや血を落とすためだ。 「……赤チンで治りそうにねェのはかすり傷とは言わねェなァ」 それきり口を閉ざして、傷の周りを拭う。 綺麗になれば木箱から取り出した軟膏を塗り、 ガーゼを当てた上から包帯をきつくない程度に巻いていく。 繊細な手つきとは言い難いが、決して乱暴ではない程度の やけに手慣れた動きだった。 包帯をくるくると巻きながら、口を開く。 「――大人か?」 怪我を負わせた“誰か”について、短く問うた。 (-185) 2021/06/30(Wed) 2:09:35 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「一人で広い部屋にいるよりはずっとましだよ」 文句を言いながらも隣で横になってくれる相手に小さく笑った。 何もない白い部屋の中で、ほとんど誰とも話さずに日々を過ごすのが日常の少年にとっては、話し相手がいるだけでも楽しそうだ。 「トウキョウでどんなことしたの?美味しいものはあった?面白い場所とかは?」 楽しみにするあまり矢継ぎ早に質問をしてしまった。 (-194) 2021/06/30(Wed) 11:22:18 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「……そういうものなんだ……寂しい? オレ……こうやって誰かと一緒に布団寝るの初めてだ」 仰向けになって、手を頭の後ろで組んだ。 人との接触に恐怖を感じるゆえ、若干の緊張を孕んではいた。 「トーキョーって高い建物いっぱいあるんだよね。 その中でもトーキョータワーっていう すごい高い建物があってさ…… 日本一ってきいたけどほんとかな」 「あと村で見たことないのは……喫茶店とか……? あいすくりんとかぱふぇとか、つめたくて甘くて 美味しい食べ物があるんだってさ」 職場とかで耳にした話。 口振りから、食べたことはないようだった。 「給料はほとんど実家に仕送りしてたし 遊びに行ったわけじゃないから オレもまだまだ知らないことだらけだけど──」 面白いと感じたことや、楽しいものを話していくと 悪いことだけではないのだと気づかされた。 (-198) 2021/06/30(Wed) 12:59:41 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「………別に、寂しいってわけじゃ…ただ暇っていうか…」 年が近い故か、素直に寂しいとは言いづらかったらしい。 「俺も……入院ばっかりだし、こういうの初めてだけど…… 楽しいな、誰かと一緒に寝るって」 少し強がりを言いながらも貴方が隣にいてくれるのを内心嬉しく感じていた。 「高い建物……この病院よりずっと高い? 日本一高いってどんなだろう……」 鉄塔ぐらいかな、と想像してみるものの、想像力が足りずふわふわだ。 「聞いたことある、あいすくりん! 冷たくて甘いんだ……食べてみたいなぁ…… お金家に送って偉いね……家族も、アキラみたいな立派な子、誇らしいだろうな」 純粋に尊敬の念を相手に抱いた。 自分と同じぐらいの年だというのに、とてもしっかりしている。 対して自分は親の金を使って命を長らえさせるだけで何の役にも立たない……そんなコンプレックスがわずかににじみ出ていた。 (-201) 2021/06/30(Wed) 13:24:07 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「…………!!!」 嗅ぎ慣れた消毒液の匂い。 電流が走ったように腕から伝わる痛み。 声にならない悲鳴をあげた。 若干腕に力が入るものの、じっと耐えている。 「あー……いたたた……」 傷が拭われている間にあげていたのんきな声は 投げかけられた問いでおとなしくなる。 なにを聞かれたのかは理解していた。 若干俯き気味になり、しばらく沈黙したのち ……小さく首を縦に振った。 「ロクさん結構手慣れてるね」 そしてあからさまに話題を逸らそうとしている。 (-204) 2021/06/30(Wed) 14:02:41 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「……そっか。話し相手くらいなら いつでもなってあげる」 この最悪な天候に、状況に、少ない食糧 避難してきた人数。贅沢はできないと聞いた。 助けはいつくるのか、不安の種が芽吹いているなか なんでもない話をするのが、メイジにとっても慰めになっている。 「日本一高い……天国にも届きそうなくらい、かな」 天井に手を伸ばしてみる。 この傷だらけの短い手では到底に届きそうもない。 「家、貧乏だから、オレががんばるしかなくてさ」 この村の住人ならば噂を聞いたことはあるかもしれない。 メイジの母親は数年前に『自殺』で亡くなったこと。 父親といえば定職にもつかず、いい噂を聞かないことも。 「リョウはさ、家族に大事にされてるんだろうね。 じゃなきゃ入院なんてさせてくれないだろうし。 君は病気を治すのが仕事だよ」 (-205) 2021/06/30(Wed) 14:47:37 |
【赤】 奔放 メイジあなたのお願いに素直に頷けば、 「ねえ、セナさん」 その背を一度呼び止めた。 あなたがどう反応しようとも言葉を続ける。 「今度、セナさんの話も聞かせてね」 それはなんでもない身の上話かもしれないし 親父に教えてもらえなかった戦時中の話かもしれない そしてまた後でね。と笑った。 やがてメイジも言われた通り、一階の部屋へと向かう。 ……妙な胸騒ぎと違和感を覚えながら。 (*21) 2021/06/30(Wed) 16:21:40 |
【独】 奔放 メイジセナハラに、子供に""猿""を解体するの手伝わせる という罪負わせてしまったが、もう戦争は始まってるからな 生きる為ならしかたねえな!!! (-213) 2021/06/30(Wed) 16:29:00 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「ほんと……? 台風が去ってからも、話してくれる……?」 状況の不安感から口をついて零してしまった。 「へぇ……そんなに」 そこからみた景色はきっときれいなんだろうと想像を膨らませていたが、 伸ばした傷だらけの手はどこか悲しげで 「……そっか…もう大人と同じように働いてるし、苦労もしてるよね……」 小さな村で起きた事件のの噂話なら世間知らずの少年でも少しは耳にしたことがあった。 彼が家族の話をすればおのずと彼がどんな状況か薄っすらと察することができるだろう。 「うん……大事にされてる、と思う 薬代も入院代も、馬鹿にならないだろうから」 けれど自分にとってはその愛が重い時もあるのだ。 「アキラは……家族の事、どう思ってるの?」 (-218) 2021/06/30(Wed) 16:43:00 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「……うん、もちろん。 オレたち、もう友達……だよね」 伸ばされた手は、力なく降ろされた。 止まない雨はないはずだ。あなたのほうへ顔を向けて できるだけ不安にさせないようにと、片目を細めた。 「でも、きっとこれからもっと出世して 大人になって、なんでもできるようになるんだ」 日々進化し続ける文化みたいに、のし上がりたい。 「親父みたいにはなりたくない」 そう語る声には、冷ややかな温度が混ざっていた。 「定職にもつかないで、家に閉じこもって 酒しかのんでいないような、人間にはね」→ (-222) 2021/06/30(Wed) 18:12:36 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ「……もう寝よっか。起きててもはらぺこになるだけだし」 いやな話してごめんね、と付け足す。 病人をいつまでも起こしておくのも、よくないと思った。 できればあなたにはよくなってほしいからだ。 (-224) 2021/06/30(Wed) 18:21:25 |
【秘】 発熱 ニエカワ → 奔放 メイジ「友達……」 そんなこと言ってくれた人は初めてで、こみ上げるものを押さえるように言葉を詰まらせた。 「うん、友達……だよ」 力なくおろされた手に触れようと手を伸ばした。 貴方が嫌がらなければそっと重ねられるだろう。 「大丈夫……アキラならできるよ。 頑張って働いてるし…お父さんより、ずっと立派……」 だから君はお父さんと同じようにはならない、と意味をこめてほほ笑んだ。 「そうだね……セナハラさんが食料探してくれるって言ってたから……きっと明日は食べられるよ。 おなか一杯にとはいかないかもしれないけど……」 お休み、と告げて布団を引き上げ相手にかけてやる。 自分は端っこに少しだけもぐりこんで目を瞑った。 今日は長く起きていた上いろんな人と話したため疲れていたのか、目を瞑ればすぐにまどろみ始める。 「──病気が治ったらさ……アキラとトウキョウであいすくりん……たべたいな……」 独り言のように小さく願いを口にして、意識を手放した。 (-226) 2021/06/30(Wed) 18:46:46 |
【秘】 遊惰 ロク → 奔放 メイジ 少年が頷くのを確認して、上げていた視線を腕に戻す。 俯き、クツリと笑って話を逸らされてやる。 「いやになるほどやったからなァ。 ハハ、ひとの手当てなンざ久しいが、手が覚えてるモンだ」 いつの間にか止まっていた手を再び動かす。 包帯に鋏を入れ、端をテープで留め、 「はいよ、よく我慢したなァ」 ポンと少年の頭に手を置き―― 『やっちまった』という顔をした。 (-228) 2021/06/30(Wed) 19:03:24 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワあなたは気づいただろうか メイジの父親の訃報は、噂ですらひとつも流れていない。 けれど、もしかしたら台風で流されてしまったと メイジが勘違いしていたと思うこともできた。 「……うん……ありがとう。 オレ、これからも頑張るよ」 「おやすみ、リョウ」 聞こえてきた小さな願いに、微笑む。 重ねられた手に、安らぎを感じながら メイジはそっと目を閉じた。 (-229) 2021/06/30(Wed) 19:39:17 |
【秘】 奔放 メイジ → 遊惰 ロク「……そうなんだ。ロクさんも医者だったの? それとも、戦──」 頭に手を置かれる寸前、びくりと身を縮めた。 けれどあなたの手に粗暴さを感じなかったゆえか 蹲ったままじっと耐えるように目を閉じているだけだった。 「……あ」 「──りがと、手当てしてくれて……」 やがて眼をあけると、へらりと笑った。 (-230) 2021/06/30(Wed) 20:08:10 |
【秘】 奔放 メイジ → 発熱 ニエカワ雨と風の音だけが響き渡る暗闇の中。 雨戸から吹く隙間風の音が誰かの悲鳴のように聞こえた。 がたがたと雨戸が揺れる音に、びくりと身を縮める。 メイジは目を開けた。閉じてからそんなに時間は経ってない。 ──あなたが、すっかり寝静まったのを確認すると メイジはこっそりと、ベッドを降りた。 掛け布団をかけなおしてやり、足音を立てないように 部屋を出て行った。 (-231) 2021/06/30(Wed) 20:27:21 |
【人】 被虐 メイジ風のうなる音、ガタガタと雨戸が震えている音にすら メイジは時々恐怖を覚えることがあった。 罵声、怒声、物を投げる音、壊れる音。 いろいろなことを思い出す。 「……オレ、帰れるかな」 ひとり呟いた言葉は雨音にかき消えた。 (76) 2021/06/30(Wed) 20:50:49 |
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