バンドッグは、最悪誰かを頼る気でいる。 (a2) 2023/12/04(Mon) 22:58:13 |
【人】 看守用 バンドッグ「……アトリなどは苦手なのではないか?唐辛子… 入れたものと入れていないもので分けるか……?」 一応そのあたりの理解はあるらしい。調理が下手なだけで。 (4) 2023/12/04(Mon) 23:12:39 |
【人】 看守用 バンドッグ「うむ……責任を持って見張っておくとしよう」 「百歩譲って作るとしてもしっかりと分けるのだぞ、リュイ殿」 唐辛子の混入を防ぐ為の見張りと化した番犬。 (7) 2023/12/04(Mon) 23:25:00 |
【人】 看守用 バンドッグ「こればかりは言葉もないな……」 夕食の不安要素その2。 きっかり指示があれば指示通りにできるのだが、 適量だとかきつね色だとか曖昧な基準がめっぽう苦手。 (10) 2023/12/04(Mon) 23:32:45 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリあなたがお昼の準備をしている時以外の時間。 あなたが自室に居るなら こん、こん、こん。 きっかり三つ、ノックの音の後。 それ以外、本部の何処かでならふと会った時にでも。 「アトリ」 ぴんと張った背筋を少し屈めて、あなたと目線を合わせてから。 「資金に余裕が出てきたのでな、希望通りゲーム機と コントローラー、ゲームソフトを幾つか……ああ、 ウーパールーパーブラザーズ…?もあったぞ。 本部の広間に置いてあるのだ。好きな時に遊ぶと良い」 「昨日は忙しかったゆえ、 すぐに教えられなくてすまなんだな。…ああ、ところで」 「昨日の夜、カムイ殿と屋上で星を見ていたな。 いやなに、咎めるつもりではないのだ。 ただ、そうだな……アトリは、楽しかっただろうか?」 昨晩のこと、巡回中。 看守用は屋上へ向かいかけて、薄暗い中に二人の姿を見て。 邪魔をしないように、そっと踵を返したのだった。 (-8) 2023/12/04(Mon) 23:53:06 |
【人】 看守用 バンドッグ「承知した。 指示さえあれば小官も幾らかは役に立てるだろう。 火の番にはあまり期待しないでくれ」 弱火とか中火とか強火とか、火が通ったとか通ってないとか そのあたりが一番か二番目くらいに苦手なのだ。 それだけを前置きして、観測用の背を見送った。 (14) 2023/12/04(Mon) 23:59:53 |
バンドッグは、書き置きを見て、洗濯物を籠に入れて部屋の前に置いておいた。 (a5) 2023/12/05(Tue) 0:58:48 |
【秘】 飼育用 チャコ → 看守用 バンドッグ仕事と告げられて、磨かれた彼らを眺める。 それが幸せならいいのだが、と、感傷に浸るようになってしまったのはやはり故障なのだろうか。 「好き嫌いがあるわけじゃあ、ない。 ……いい人間か悪い人間かの区別は当機にはできない」 「当機はただ、正しく自分を扱ってほしいだけだ。 そうでなければ何を持って人間を信じれば良いか分からない」 渡された仕事を奪われるぐらいなら構わなかった。 だが、任された仕事は飼育用に想定された外、満足させられなかったとしてそれは当機が悪かったのだろうかとずっと悩んでいる。 「そして無条件に人間を愛せないこの思考が正しくないと プログラムが叫んでいる、今苦しい」 看守用が看守以外の役目を命じられたとき、それを為すことは出来てもきっとその心にはわだかまりが残るだろう?とそうたとえてみた。 (-12) 2023/12/05(Tue) 2:22:33 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 看守用 バンドッグ愛玩用は自室にいた。 夜更かしの代償に二度寝を支払っていたところ…あるいは、支払おうとしていたところで。 ノックの音にほよほよとした顔で出てくるものだから、そうとすぐ知れようなもの。 「ゲーム!やった〜…! みんなががんばってくれたおかげだね? いっぱい感謝して遊びます!」 ありがたや〜と拝むような、おどけた仕草をとって。 昨日から塔にお祝いにとみんな何くれと仕事を見つけて働いていたものだから、こうして直接伝えてくれただけでありがたい。 こうして感謝を直接返せる。 「あちゃ、ばれてた?えへへ… お茶持っていって、星を見ながらお話してたの」 つまりはお話していたので夜更かししました、と同義。 「…アトリは、楽しかったよ」 彼は、観測用はどうなのかわからない。 愛玩用のストレス値は人やグレイと接触することで低下する。 楽しかった、に嘘をつくことはできなかった。 (-15) 2023/12/05(Tue) 7:46:12 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 飼育用 チャコ「善人か悪人か、その区別は小官にもできない」 「ただ、全ての人間が善人ではないが、 それと等しく全ての人間が悪人でもない事はわかる」 一概に言える話ではなかったのだ。何もかも。 彼らの幸せも、あなたの幸せも、その是非も。 「…もし、小官が軍事用の代用品として駆り出されたとして 任務を遂行する事はできるが、心労は嵩むだろうな。 何故人間はそのような事を、と疑いも持つだろう」 実行する事はできるが、自分の本来の役目とは違う事。 それを命ぜられるという事の苦悩は、察するに余り有る。 代用品。その言葉がリフレインしたのは、きっと偶然ではない。 「良いではないか、それで。 小官らの役割を決めたのは、そのように作ったのは人間だ。 小官らはそれに従っているに過ぎない。」 「チャコ殿。君の望みは、 正しく扱って欲しいという願いは、間違っていない。ただ… 正しく扱う者も居れば、そうではない者も居るというだけだ」 「大切なのはきっと、そのような時に、小官らが 人間とどのように付き合って行くかなのだ」 (-16) 2023/12/05(Tue) 9:35:56 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「うむ、そうか。であれば何よりだ」 如何にも寝起きです、といった風体に 起こしてしまったか、とは思ったけれど。 二度寝だからいいのだろうか。そうだろうか。 「皆の働きの成果だ。 勿論カムイ殿の調達してくれた資金や物資も含めてな」 「…カムイ殿は、皆が快適に…愉しく過ごす事が出来る事を 一番に考えているようなのだ。 だからアトリが楽しかったなら、 それで良いのだ。きっと、カムイ殿にとってもな」 結局の所、理由は何とも彼らしい難儀なものだけれど。 けれど結果としては、そういうことなのであって。 (-17) 2023/12/05(Tue) 9:54:17 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「…実はだな、昨日トムラビ殿と一緒に家具屋を見に行った際 部屋の中でプラネタリウムが見られる装置を買ってな。 プラネタリウムであれば、 この時期以外の星も見られるだろう。 使い方も含め、またカムイ殿に教えてもらうと良い。」 「……本当は、これはカムイ殿の働きへの礼なのだが。 アトリも知っての通り、カムイ殿は自身に対し 資金や物資を充てがわれる事を良しとしないだろう。 だからその事は内緒なのだぞ」 以前、手土産を持って行った時の事。 愛玩用にも言ったが、と前置きされた事を思い返す。 「これも広間に置いてある。好きな時に使うと良い。 使った後はちゃんと元の場所に戻すのだぞ」 購入したのは、小型のプラネタリウム装置。 きっと各グレイに割り当てられた部屋一つ分程度のものだ。 (-18) 2023/12/05(Tue) 9:56:51 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 看守用 バンドッグ二度寝だからいいんです。 目覚ましに急かされるよりはよっぽどいい目覚め。 「…次の階層からは、力になれるといいな。 困ってる人を助けるためなら、がんばれると思う!」 動物もあわよくば見たい。それは内緒。 日常的な仕事ばかりではなく、稼ぐ!というのをやってみたいらしい。 「えへへ。そうだとうれしいな。 …昨日はね、カムイさんね、 紅茶にお砂糖入れる?って聞いたらね、 アトリの半分入れてって言ったの」 嬉しかったなあ、言ってくれたの。 これは内緒の話です。 いないところで嗜好をばらされるのは気分がよくないと思うので、口が堅そうなあなたにだけ。 やさしくてむずかしい、友達の話を。 ↓ (-21) 2023/12/05(Tue) 12:03:14 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 看守用 バンドッグ「プラネタリウム!」 ぱっ、と笑顔になりました。 もともと常に笑っているようなものだけれど、その上で。 「ふたりでおでかけしたんだ〜。 ふたりは?なにか買ったの?」 それとも内緒でおそろいのものを買ったりして。 それは置いといて。 「誰かが買ったんだな〜みたいな〜っておねだりしたら… 聞いてくれるかな?ちょっとわざとすぎる?」 わざとらしさが過ぎても、星の話を聞きたいがためにだだをこねたと言い訳をつけたらなんとかできないだろうか。 案外この愛玩用はわがままを通す方法を知っていたりもした。 (-22) 2023/12/05(Tue) 12:10:34 |
【秘】 軍事用 リュイ → 看守用 バンドッグ「…望まれたのかも、しれないね。 戦場を飛ぶ燕として。だけどボクは、燕じゃないから。」 少し、苦々しくそう零す。 「自由に、か…考えたこともないや、そんなこと。 どうするんだろうね。うーん。」 「多分、ボクは壊れても良いから。 その子が生きられるように尽くすんだと思う。 ボクは、グレイだから。壊れても代わりがある。」 (-24) 2023/12/05(Tue) 14:34:24 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグ「私も勝てるとハ……」 こちらもこちらで負け続けだったらしい。 「エー?ではちゅっちュー、にしますカ? 私は構いませんヨ、バンドッグ〜」 目立っていようがお構いなし、ゲームコーナーに着くまで ずっとそうしていたという。 「人はそれを可愛げというのでス。 まア、看守してる時ハ、ただ堅物と言われるのかモ、 しれませんネ。看守がどのようナ、日常ヲ、 送っているか知らないのですけれド」 初めての友という意味でス。 「あはァ。そう来なくてハ。 では私モ……。 ……」 横から手を伸ばして勝手に貴方のレーンのボタンを押した。 「今がチャンスでス」 自分はちゃんと良いタイミングで押した。姑息な友だ。 なお点燈用のゲームに点数をつけるなら、 49点、56点、2点くらいになるだろう。 (-50) 2023/12/05(Tue) 16:46:19 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 軍事用 リュイ「壊れても代わりがある……か」 返答を聞き、そう呟いて。 思う所があるように、黙考。 暫しの沈黙ののち、また口を開く。 「……一つ、例え話をしよう。 まったく同じ型のグレイがそれぞれ三体、 まったく違う国で、違う雇い主の下で働いたとする。 リュイ殿はその三体が同じグレイだと思うか?」 「小官はまったく異なるグレイだと考える。」 「同じ記憶でも、知識と経験は異なるものだ。 仮に小官らグレイがバックアップを取ったとしても… 換わる以前のグレイと、換わった後のグレイは 同値であって同一ではないように思うのだ」 「燕ではない、情の湧いた相手を死なせたくない、 けれど死なせてしまったから、 今度こそ生きられるように尽くそうと思う。」 「そんなグレイは、リュイ殿。 今、小官の目の前に居る君しか居ないのだ。 少なくとも、小官にとってはな」 南北を行き来する燕じゃない。ずっとの鶴を望むのは。 そう願うのは、きっと他でもない、今のあなただけ。 (-58) 2023/12/05(Tue) 18:27:29 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 軍事用 リュイ「さて、ここからは今ここに居る君の為だけのプランだ。」 「そろそろ潮時だと思っていた所だ。 小官はこのテストプレイが終わり次第、 自分で自分を買い上げようと考えている。」 「小官もグレイとていっぱしの刑務官なのだ。 給料は十分に出ている。 使う先も無かったゆえ、長年形ばかりのものだったがな。 だが、これで使う先が出来た」 「旧型とはいえベースは軍事用、 ゆえに破棄するにも手間と金が掛かる。 であるなら上にとっても何処ぞへ払い下げた方が得だろう。 手切れ金としては十分だ。」 「そして個人として君を買い上げる。 話を聞くに、替えが利くから使ってやっているような いつ壊れても構わないような旧型だ。払い下げ品としては、 上にとっても悪い取引ではないのではないか?」 あなたの話を思い返す。 いつもそのように言われている、という話。 してやったりだ、とでも言わんばかり、にっと笑う。 囚人達の影響か、案外悪知恵も働くようだった。 「条件は、壊れる時は所有者の許可を取る事。以上だ。 返事はいつでも構わない。ひとつ考えてみないか」 (-59) 2023/12/05(Tue) 18:28:25 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ次の階層からは、には、あまり頑張りすぎて 当番の仕事ができなくならないように気を付けるのだぞ。 そんなふうにたしなめつつ。 「アトリの半分か……案外甘党なのか?」 どちらかと言えば、の話。 飽くまでグレイとはいえ、 子どもの型ならば嗜好は子どもらしいもののはず。 それの半分となると、普通かやや少ないくらいの量だろうか。 そんな思考。勿論口は堅いので軽々に吹聴したりはしない。 (-61) 2023/12/05(Tue) 18:59:47 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「あー……まあ、うむ、色々な。 ああ、観葉植物や花も見繕ってきたのだぞ。 あとは踊る花もだな 」いわゆるダンシングなフラワーです。 音楽に合わせて踊るアレ。家具扱い。 「表向きは皆の共有物として置いてあるゆえな。 見てみたいのだと言えば、 何だかんだと頼みは聞いてくれるだろう。」 他の者に頼めば良いだろうと口では言いつつも、 何だかんだと頼めば付き合ってくれるのだろう。 何かと話す機会はあったゆえに、なんだか想像が付く。 「それでも渋られるようだったら……そうだな、 バンドッグを呼んで来るぞ、とでも言うといい」 提案は少し笑い混じりに。 長い事囚人と過ごしたからか、案外悪知恵も働くらしかった。 (-62) 2023/12/05(Tue) 19:00:47 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「あっ!!姑息なのだぞ!」 流れる菓子類と真剣に向き合っている間に 勝手にボタンを押されてしまった。20点。 「まだ2コイン残っているのだ! 小官の本気はこれからと言って良いだろう…!!」 「ええい、ここだ!!」 とはいえ同じくゲーム経験値0でどれだけ取れるものか。 結果は77点、96点。 (-64) 2023/12/05(Tue) 19:09:29 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「 どわあ!! 積まれていたタワーが崩れたぞ!!これは大丈夫なのか!?」 押されてしまった一投目はあなたの目論見通り、 ほんの少ししか取れなかった。が…… 残りの二投でなんだかものすごくうまいことタワーが崩れた。 受け取り口にチョコレートがばらばらと落ちていく。 上手くいったのに慌てている。 (-65) 2023/12/05(Tue) 19:12:58 |
【人】 看守用 バンドッグ「やれ目玉焼きには 塩胡椒派 だのソース派 だのケチャップ派 だの下らん事で囚人どもは喧嘩をしていたが…… 流石に真っ赤な目玉焼きは聞いた事も見た事も無いのだ」 哀れ真っ赤になってしまった目玉焼きにアーメン。 (23) 2023/12/05(Tue) 19:19:11 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグ「勝てばよいのでス!」 最悪。目論見通り初手の勝利を頂きほくほくしていた。 していた、のだが。 「…………」 ものすごくうまいことタワーが崩れたのを見ている。 「……バンドッグ…… あーあ……やっちゃいましたネ……」 (-66) 2023/12/05(Tue) 19:21:34 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグ「それを崩すなんテ……」 どうやらこの短時間にクソガキにジョブチェンジしたらしい。 「これがバレたら一大事でス……。 早い所落ちたお菓子を懐に隠すのでス。 とっととずらかりますヨ、さあさア」 急かしに急かし、勝負の結果をうやむやにする気だ。 (-67) 2023/12/05(Tue) 19:25:00 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「やってしまったのか!?」 やってしまったわけではない。 「それはなにか……まずいのではないか!? 何らかの横領などでは……ないのか!?トムラビ殿!?」 横領でもない。 急かしに急かされ、勝敗はうやむやになった。 戦利品の大量のチョコレートはしっかりと持ち帰られた。 (-68) 2023/12/05(Tue) 19:36:26 |
【置】 看守用 バンドッグ「…………」 おやつ時を過ぎ、キッチンにて。 「うーむ……」 「うーむむむ……」 鍋を前に一人唸る看守用。 「……まあ、これなら食卓に出せなくはない出来…か?」 (L0) 2023/12/05(Tue) 19:50:19 公開: 2023/12/05(Tue) 19:50:00 |
看守用 バンドッグは、メモを貼った。 (a9) 2023/12/05(Tue) 19:50:34 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグ「同罪ですネ……私たチ……」 悪ノリしていく。 持ち帰る傍ら、少しでも隠滅するのでス。 などと宣いながら自分の取ったチョコレートを 幾らかあなたの口に押し込むのだった。 負けた事はちゃんと覚えておくとしよう……。 (-74) 2023/12/05(Tue) 20:03:29 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「もう刑務官に戻れないのだ……懲戒免職なのだ……」 もがもが。 戦利品のチョコレートは罪の味だったとかないとか。 後に特にお咎めが無い事で大丈夫なのだと納得する事になる。 (-75) 2023/12/05(Tue) 20:21:40 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 【ハノイの塔 第二層】 『うぎゃー!! 俺の髪は牧草じゃないー!』 『いてっ つつくなつつくな!』 『もう何も持ってないよー!!』 『こちらは餌やり体験でーす ご希望の方は まずこちらで 餌を購入してくださいねー』 なんなのだこれは。 敵情視察、というわけでもないが。 事前情報によれば、この階層は戦闘に不向きなグレイでも 攻略できるようなものだったはずだ。 そう思い、軽く様子見だけして引き返すか、とやって来た所。 とはいえ念の為に盾と銃を構えたまま踏み入れてみれば、 そこに広がっていたのはあまりに事前情報通りの光景だった。 「…なるほど、この餌やり体験とやらでやり過ごすのだな…? 通貨と引き換えに戦闘を回避するというわけか。 小官は対人にしか向かん、この仕掛けは確かに助かるが…」 『お一人様ですねー こちらどうぞー』 ぱらぱら……。 あ!鶏たちが餌に群がっているよ!かわいいね 「なんなのだこれは」 (G0) 2023/12/05(Tue) 21:17:41 |
【秘】 軍事用 リュイ → 看守用 バンドッグ「は…?」 あまりにも唐突な話に、目が点になった。 何を言っているのだろう、と。 「意味が、分からないな。 ボクを買い上げて君に何の得があるのさ。」 「そもそも、グレイがグレイを買い上げるだなんて。 そんな事、許される訳が…」 ない。そう唇は動く。 それは、この軍事用が思っていること。 現実はどうだか、このグレイは知らない。 (-77) 2023/12/05(Tue) 21:45:07 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 軍事用 リュイ「ないと思うか? 維持をするにも壊すにも手も金も掛かるグレイが 勝手に大金を置いて消えてくれるのだ。 人間にとってこれほど都合の良い事はあるまい?」 「まあ、機密事項や一部機能には 厳重にプロテクトが掛けられるだろうが。 それくらいは安いものだろう」 データとは、下手に消してしまえばより面倒な事になるのだ。 だから人間は機能を増やしていく形で対処する。 そうして維持されて来た看守用は、それをよく知っている。 記憶は消されず、内に秘めるだけのものになるのだと。 「小官の得は……ふむ、そうだな。 助けられなかった過去の後悔を、 もう一度やり直すまたとないチャンスだ。」 「それがどれだけ重いものか、君にわからんはずもないな?」 デスクの向こう側。 毅然として、真っ直ぐに姿勢を正したまま。 老練な番犬は、あなたの前に座っている。 それが可能であると、確信をもって話している。 (-81) 2023/12/05(Tue) 21:59:53 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 看守用 バンドッグはあい、といいお返事。 元より愛玩用にとって一番はここでみんな仲良く生活を送ることなのだから、塔の攻略は二次的な目標に過ぎない。 欲が出た、と言い換えてもいいだろう。 「うんうん、好きなのかも。 おやつにも付き合ってくれないかな〜」 少しずつ好きな物を共有していくのは、仲良くなれているような気がしてうれしい。 その行動原理は変わらない。 「花って踊るんだ…」 普通の花は踊りません。それは知ってる。 踊る花があるのは知らなかったらしい。 「…ん!わかった。 よよよ〜って泣きながら、こうなったら呼んでくるしか… ってやればいいんだね!」 悪知恵に悪知恵がのっかって、もっと悪くなった。 かわいそう。 (-82) 2023/12/05(Tue) 22:17:11 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「ふむ……アトリが、アトリの為に カムイ殿とそうしたい、という事を 強調すれば折れてくれるやもしれん。 きっとアトリがそれを楽しんでいるというのが大事なのだ」 彼が資金や物資、時間を己に割かれるのを良く思わないのは、 それを他に回した方が全体の利益になると考えているから。 以前に遠慮は要らんと言われたことだ、好き勝手言ってしまおう。 「小官も知らなんだが、 あるらしい。 」あったらしい。ダンシングなフラワーが。 「うむ、万一の場合も小官は本部に居る間はいつでも赴くゆえな。 そこまで本気だとわかれば断れんはずだ」 本人の居ない所で押せ押せプラネタリウム大作戦が進んでいる。 なんたることか。 (-87) 2023/12/05(Tue) 22:43:48 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「…………」 にこにこ、笑顔でバーチャルでの生活を楽しんでいる。 そう見えるあなたにも、招集されるだけの理由はあるのだろう。 どうしてもふと、そんな事を思う。 「…これは、アトリが話したくなければ話さずとも良いのだが」 「アトリは、どうして今回ここに呼ばれたのだ?」 (-88) 2023/12/05(Tue) 22:44:12 |
【人】 看守用 バンドッグ「ああ、そうだ。 家具屋でテーブルクロスも買ってきたのだった。 昼になる前に敷いておかんとな」 昼前、ふと思い出してテーブルにクロスをセット。 そしてお昼時。 「美味い」 もくもく、チーズグラタンをよそい食べている。 チーズとピザと両方を。 串焼きやサンドイッチも出来次第頂くだろう。 燃費が悪い分よく食べるのだ。カロリー大好き。 (24) 2023/12/05(Tue) 22:57:42 |
【秘】 軍事用 リュイ → 看守用 バンドッグ「…それは、よく分かってるけど。」 やっぱりすぐには理解が出来ないし 貴方と二人で逃げ出して、そこからどうするかなんてことも 全然思いつかない、分からない。 「少し、考えさせてくれるかな。」 すぐ此処で答えを出すには 大きな問題過ぎた。 (-93) 2023/12/05(Tue) 23:37:32 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 看守用 バンドッグ「もしヤだったらちゃんと言ってくれるもんね。 よおし、がんばっちゃおっかな〜!」 一緒におやつを食べて、対話して。それだけで幸せになるグレイがここにいるのだとしっかり覚えてもらう。 いやになるくらいに。 「あとで踊るのみてこよ〜…」 ゲームをしている音にも反応するのかな? したらものすごいことになりそう。 「プラネタリウム大作戦、決行だね…!」 そうして作戦の概要が決まったところで。 あなたの言葉を聞いて、すこしあたりを見渡す。 ↓ (-98) 2023/12/05(Tue) 23:53:56 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 軍事用 リュイ「ああ。勿論だ ここでの時間が続く限り、君の納得の行くまで考えると良い」 すぐに答えの出せる話ではない事は百も承知だ。 だから看守用は、こうして話が出来る間は。 いつだって、あなたの答えを待っている。 「どのみち小官も近い内お払い箱になる身だ。 小官の都合は気にせんで構わん。 とはいえ、君がそうせんなら小官も廃棄される、 などとは言わんさ。その時は、別々の道を行くだけだ。」 「それもまた、生きるという事だろう?」 またひとつ、きっと、人間のような言葉を添えて。 あなたが部屋を後にするなら、それを見送るだろう。 (-99) 2023/12/05(Tue) 23:56:55 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 看守用 バンドッグ笑顔が消えた、なんてことはないけれど。 すこしだけ心配そうな表情になる。 それはあなたへの心配でもあるし、甘ったれている自覚のある自分の不安を吐露することへの心配と不安でもあった。 「…………聞きたい、なら…いいよ。 楽しい話じゃないし、 アトリのことわるいこって思うかもしれないけど、 ……思っても、言わないでいてくれるなら」 かといって、正面から聞いてくれた仲間を断固として拒むほどではなかった。 他のみんなには聞かれたい話じゃないから、アトリのお部屋の中なら。 そうして扉を開き、招き入れるだろう。 (-101) 2023/12/05(Tue) 23:59:59 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「…アトリ。 小官の…刑務官の仕事を知っているか?」 看守用、刑務官。 一言に言われても、大抵の者はその役割を ぼんやりとしかイメージできないのではないだろうか。 「悪い事をした者をしっかりと管理する事だ。 また悪さをしたり、受けるべき罰から逃げないようにな」 「だがな。その者が善いか悪いか、 そして罰を受けるべきか否かを決めるのは小官の仕事ではない。 ……だから、安心していいのだ」 だから、善いとは言わないかもしれないけれど。 それと同時に、悪いと言う事も無いだろう。 あなたの心配と不安に、そう返して。 失礼する。短くそう言って、招かれた部屋の中へ。 (-104) 2023/12/06(Wed) 0:25:14 |
【人】 看守用 バンドッググラタンと串焼きを平らげ、 今日の昼食はデザートもあるのだなあと フルーツサンドに手を伸ばしつつ。 「うむ、これも美味い」 「……夕食も頑張らねばなあ」 頑張ります。 (28) 2023/12/06(Wed) 0:42:54 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 『居たぞー!捕まえろー!』 『あんな所 俺達にゃ無理だって!』 『あれ…? 捕まえても捕まえても うさぎの数が揃わないぞ……』 『馬鹿 檻が開きっぱじゃないか!』 「…………」 「攻略するまでもないのではないか……?」 動物の大半は飼育用が引き付けてくれているし。 道中疎らに居る動物をどうにかして、 サーカスのテントまで辿り着けば終わってしまいそうだ。 情報が無い以上、ボスがどうだかはわからない話ではあるが。 一先ずは軽く入口付近の探索をしている事にした。 『あーあ このままずっと 走り回るだけの 飼育員なんて役割 やめたいよ…』 『動物が居なけりゃ 仕事なんか しなくていいのよ』 (G3) 2023/12/06(Wed) 0:51:34 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 看守用 バンドッグ部屋の中はおおむね子供らしいパステルカラーでまとめられている。 部屋の真ん中には丸いテーブルと椅子が3つ。 壁には童話と図鑑が満載の大きな本棚、もう一方の壁にはピクチャーレールが備えられており、掛けられた写真は一組の男女とアトリの写真、または風景写真のようだ。 ベッドにはおおきなウーパールーパーのぬいぐるみが転がっている。 詳しく見ようとすれば、ほかにも分かることがあるかもしれない。 「い、いらっしゃいませ〜…」 あなたには椅子をすすめ、自分はベッドに腰掛けてウーパールーパーを抱きしめた。 そうして、ぽつりぽつりと話し始める。 …一度口にして整理したことだったから、過度に感情的にはならずに済んだのだけが幸いだった。 ↓ (-111) 2023/12/06(Wed) 7:22:03 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 看守用 バンドッグ写真の二人が愛玩用の持ち主…「とうさん」と「かあさん」であること。 ふたりは子供ができない夫婦で、それにかあさんが心を病んでしまったこと。 それを見かねたとうさんがアトリを連れ帰り、3人での生活が始まったこと。 「ずっとずっと、たのしかったんだよ。 でも、でもね」 …この塔に来ることになるすこし前、寝つけない夜があった。 とうさんとかあさんがふたりでなにか深刻そうな話をしていて、それをこっそり聞いてしまって。 「…この子はうめないって。 わたしたちには、アトリがいるよって」 生まれる前の子どもを、殺してしまうこと。 もちろん持ち主にもさまざまな事情がありその結論に至ったのだとしても、その言葉はダメだった。 その日から「居場所を奪われずに済む」という醜い安堵と、「ここにいるだけでだいすきな家族を殺めてしまった」という罪悪感で、ストレス値の上昇が止まらなくなったのだった。 (-112) 2023/12/06(Wed) 7:29:14 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「んぶっふ」 「……失礼した」 頭にオウムを乗せた給仕用はあまりにシュールな姿だった。 モニタリングをしているであろう監察官殿もきっと 何とも言えない顔をしていたはずだ。 小官は悪くない。心の内で意味の無い言い訳を連ねながら。 「確かにストレス緩和の為のバーチャルとしては いっそこちらの方が正しいあり方のように見えるが…」 どちらにせよ看守用のストレス値には関係の無い事だ。 ただ、他のグレイ達が楽しめれば良いとは思う。 そう思いながら、動物の檻や空の檻を横目に歩く。 ふと妙に静かな檻を見る。 『私の役割は これでいいの』 「…………」 「イーサン殿。この層も……何か様子がおかしいぞ」 (G5) 2023/12/06(Wed) 13:59:40 |
【人】 看守用 バンドッグ「……まあ、カムイ殿が監督してくれるゆえ それなりのものにはなるだろう。きっとな」 上がったハードルに見合うかはわからない。 「ふむ?まあ、そうだな。これまでよく戦ってくれていたのだ きちんと休息を取るのだぞ。」 筋肉痛はともかく、塔に行かない事には納得したようだった。 第二層は逃げないから大丈夫。多分。 (29) 2023/12/06(Wed) 14:05:10 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ姿勢正しく勧められた椅子へと掛けて、壁の写真を見る。 一組の男女とアトリの写真。 きっととても幸せそうに写っているのだろう。 そうして、ぽつぽつとあなたが話し始めれば 視線は真っ直ぐにあなたの方へ。 「……そうか」 看守用には、家族というものが無い。 だからわかったような事を言う事はできない。 嘘や世辞は言えない。そして好きでもない。 「過ぎた事は、悔やんでも仕方ない。 だが悔やみたい気持ちは良くわかるのだ」 悔やんでも仕方ないと、頭ではわかっていても。 それでも悔やんでも悔やみきれない。 そういった事は、看守用にもある。 (-127) 2023/12/06(Wed) 14:19:50 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「アトリ。 君にできる事は、その分まで幸せになる事だ。」 「それで…もう同じ事が起きないように、 もう一度、過去の後悔をやり直したいと思うなら。」 看守用にも、やり直したい、過去の後悔はある。 「いつか、弟や妹が欲しい、と言ってみたらどうだ」 看守用には、家族というものはわからない。 人間の子どもができたら、グレイの子どもは、 その居場所は奪われてしまうのかもしれない。 けれど恐怖や諦観に平服するよりも、 向き合う事を選ぶのが、バンドッグというグレイだった。 (-128) 2023/12/06(Wed) 14:20:29 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「この場合、正気を疑うべきは本社の方だな。 前時代の名残にせよ、……」 『ああ 檻の中に入っちゃえば』 『あんな役割なんか 捨てられたのね』 『こんな簡単なことに どうして今まで 気付かなかったのかしら』 何かを思うように肩のポッドをひとつ撫で、檻の中の人間を見る。 檻の中の人間はぶつぶつとうわ言のように 意味のわからない言葉を繰り返すばかりだ。 仮にNPCとしてもあまりにも不自然な形で。 「……いや。しかし、小官には…… これはそう簡単な話ではないように見える」 「イーサン殿にも覚えがあるのではないか? 一層で遭遇した……あのバグエネミーだ」 ギミックの一部として進路を塞ぐ、それが役割のNPCが。 役割を返せと叫び、襲い掛かって来た。 それはあまりに──感情的に。 そして、どちらも、『役割』に何某かを固執するように。 「……NPCが、プログラムに無い意思を持ったというのか?」 (G7) 2023/12/06(Wed) 15:47:37 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「何らかの意図……か そうだとすれば何の為にこんなものを仕込んだのだかな。 ただテストプレイの妨害の為とも思えん 全てが偶然ではないのであれば、何を目的としている……?」 一層のようなバグエネミーが続くなら、妨害とも思えた。 しかし今目の前に居るこれは、違う。 ただ、何らかの意思によって、自ら役割を放棄している。 ギミックにも関わる事無く、ゲームの進行を邪魔するでもなく。 正直言って、不気味だ。 しかしただそれだけで済ませるにも何か引っ掛かるものがある。 「…調査を続けるべきか、一度戻り本社の指示を仰ぐか。 監察官殿に判断を仰いでもいいが…イーサン殿はどう考える?」 (G9) 2023/12/06(Wed) 16:49:33 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 看守用 バンドッグ壁に並ぶ写真は、どれも幸せそうなものばかり。 おおきなホールケーキを囲んで笑顔の三人や、鼻にクリームをつけた愛玩用とあからさまに笑いを堪えている「かあさん」の写真。 それら全てが痛みの棘となったときこの愛玩用は何を思ったのか。 「…………いつか、言えるかなあ。 リュイさんにも話したの、アトリ」 そもそも、持ち主がその選択肢をとったさまざまな理由すら愛玩用は知らない。 向き合うことをやめ、自己嫌悪に逃避したとも取れる選択だった。 「愛してるよって、捨てないでって… だから、なんであんなことしたのって… 帰ったらまずちゃんと聞いてみなさいって」 もしだめだったら? …今は考えたくない。ふたりを信じたいから。 「でも、でもね。 どんな理由があっても… ふたりのことが大好きだよって」 愛玩用の世界は狭い。半ば閉じているとも言える。 だからこれは、この塔に来たから出せた結論でもあった。 (-132) 2023/12/06(Wed) 17:36:37 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「隠蔽……いよいよきな臭くなって来たな」 「了解した。 監察官殿は引き続きモニタリングを。 調査及び探索は小官らに任せて欲しい」 何か思う所があるのは人間である彼も同じなのだろうか。 詮無い事を考えつつ、監察官からの応答には、そう返して。 「小官としても放置するには色々と気掛かりだ。 この先にもバグが発生しているようなら 後続にも影響が無いとも言い切れん。 懸念材料は早くに片付けておきたい」 給仕用の言葉にそう返せば、戦闘を極力回避しつつ 足早にサーカスのテントまでの道を行くだろう。 その途中。 「グレイは換えが利く、とは良く言うがな…… 小官にとって、 給仕用のイーサンは今ここに居る君だけなのだぞ。 簡単にやられてくれるなよ。寝覚めが悪い」 (G11) 2023/12/06(Wed) 17:40:52 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「確かに、こうして小官らに話せたのだ。 それがいつになるとしても…きっと言えるだろう」 きっと、招集された先で出会ったグレイに話すのと 両親その人に話すのとは、話が違うだろう。 けれど、こうして勇気を出して話せた事もまた確かなのだ。 それがたとえ小さな小さな一歩だったとしても。 「アトリ。時には、どんなに辛くとも ちゃんと向き合わねばならない時がある。 それが自分にとって大切な事であれば、あるほどだ」 壁に並ぶ写真を見遣る。 自分の幸せが誰かのそれを奪ったものだったと知った時、 その時の辛さは、察するに余りある。 「ちゃんと向き合おうと思えたなら、アトリは偉いのだ」 それでも向き合う勇気を、きっとあなたは持っている。 (-133) 2023/12/06(Wed) 18:04:14 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 『さあ さあ! これより始まります』 『サーカスの目玉 動物曲芸!』 『動物たちの 入場です!』 『ヒヒーン』 『ぐるるる』 『ぱおん ぱおーん』 「……は?」 大きなサーカスのテント、その入口に踏み込む。 入ってすぐ、大きなステージは既に賑わっていて。 そこではステージの目玉が上演されていた。 前足を揃え、小さな台に二足で立つ『動物』。 火の輪潜り、縄跳び、一輪車。 スポットライトの下で、調教師達の統率の下。 さまざまな芸が披露されている。 『動物』は全て、人間だった。 「な……なんなのだ、これは。 役割を放棄した……バグの結果が、これか?」 バグによるものか、調教師も『動物』達も こちらに敵意を向ける様子は無い。 この見世物が終わり次第、サーカス小屋は店じまい。 次の層への道が、開けるだろう。 (G15) 2023/12/06(Wed) 18:38:21 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 看守用 バンドッグ「…がんばるよ、帰っても。 みんなが優しいから、えらいよって… 褒めてくれるから…………」 ウーパールーパーがぎゅっとつぶされた。 泣きたいくらい辛いけれど、そう言ってくれる仲間がいるのは泣きたいくらい嬉しい。 「がんばる、がんばるから… うえーん 前借りでなでなでして…」 なんだかもう全然偉くなさそうな言葉が出た。 …前借りでもなければ、外に出てから会えることなんてあんまりなさそうだから。勇気をくれたあなたに少しだけでも触れてみたい、ちょっぴりの下心。 (-137) 2023/12/06(Wed) 18:54:25 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「う、うむ……それで頑張れるなら、やってみよう…」 看守用ともなれば、このバーチャルから現実へと戻れば 再び会う事は、そう無いだろう。 よっぽどの事が無い限りは。 席を立ち、あなたの傍へ。片手を上げ、ふと。 分厚い手袋越しでは嫌だろうか。 そう思って、片手の手袋を外して。 素手になった片手をあなたの頭にぽんと乗せて、 ぎこちなく、髪を引っ掛けないように。 知識としてはある撫でる、を実行してみる。 何せ看守用、撫でた事も撫でられた事も一度も無い。 見様見真似ですらないが、お気に召しただろうか。 「……嫌では、ないか?」 (-140) 2023/12/06(Wed) 19:55:08 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「…少なくとも、この光景に関しては バグによるものだというのは間違いないだろうな。 恐らくは、ここにも本来の形があったのだろう」 恐らくは。 動物を酷使する、人間の調教師のエネミー。 一層のボスと同じように、それを倒すのが このサーカスのコンセプトだったのではないだろうか。 「しかし……これも何者かによって 本社側のログからは隠蔽されているのだろう。 監察官殿にはモニタリングで伝わっている。 となれば報告すべき事も無いが……」 「とはいえ帰還後に情報共有は行っておくべきか。 念の為、このテントには入らないように、とな」 (G20) 2023/12/06(Wed) 20:03:54 |
バンドッグは、遠く響いた銃声に、『彼ら』の末路を悟った。 (a14) 2023/12/06(Wed) 21:22:09 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 看守用 バンドッグ「やった〜」 よっぽどのことがあればいいと思う。 仕事のあるグレイたちはたいていその仕事に誇りや責任を持っているものだから、それを投げ捨てさせてまで会いたいとは思わない。 …寂しいので連絡先くらいは聞いておいたほうがいいのかも。 通話のひとつくらいなら許してくれるかもしれないし。 隣にきてくれたあなたが少し止まって、手袋を外すのを見ていた。 たとえわしわし!と髪を乱す程度で済ませたって誰も文句は言わなかっただろうに。 胸がいっぱいになる。 「いやじゃない。うれしいよ。 …もうちょっと撫でてくれたら、もっとがんばれそう」 だから、わがままは追加される。 (-146) 2023/12/06(Wed) 21:48:05 |
【置】 看守用 バンドッグこちらは時間通り、夕食当番。 「洗って水気を切り、 切った野菜を偏りがなくなるまで混ぜる…」 「サニーレタス500g……長径4cm以下…… キュウリ300g……長さ5cm以下厚さ4mm以下…… プチトマト300g……半分に切る……」 呪文のように指示書の内容を繰り返しながら 先ずは野菜と格闘する事にしたようだ。 一番失敗がなさそう、というより 失敗の余地がほぼなさそうなものから担当する事にしたらしい。 これが終われば少し手の掛かりそうな 鶏肉のネギ塩焼きに取り掛かるか、手伝うかするつもり。 (L2) 2023/12/07(Thu) 2:15:24 公開: 2023/12/07(Thu) 2:15:00 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ看守用は、自分の仕事に誇りを抱いている。 そして、自分の働く場所をそう悪く思ってもいない。 だからなんの理由も無しに、 それらを投げ出すような事はできないだろう。 それでも、看守用の働く場所はそう悪いものではない。 あなたが望むのであれば、 通話やメッセージのやり取り程度は許されるだろう。 「……そう、か? …頑張るのだぞ、アトリ」 看守用の手は、武器を扱う者の手だ。 大きな手だ。筋張った、硬い手だ。 それでも、確かに温度のある手だ。 わがままを聞いて、もう一度。 それから、頑張るのだぞ、の言葉と共に、 撫で付けるように一度、ぐしゃりと撫でて手を離した。 (-158) 2023/12/07(Thu) 2:55:46 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 【ハノイの塔 第三層】 「ここは……駅か?」 給仕用の後を追って、次の層へ足を踏み入れる。 駅構内らしき造形、何処までも伸びる線路、放棄された電車。 現実離れした──寂れ、退廃としたような空気。 駅の形は成しているが、駅として機能してはいない。 総じて、確かに駅ではあるのだが、駅とは言い難い光景。 「……弱点の分かりづらい奴らなのだ。 第二層では殆ど戦闘は無かったとはいえ── 邪魔だ!! 」進路を阻みに現れた時刻表を横薙ぎに蹴り飛ばす。 データの集合体には、男女も老いも若いも無い。 ゆえに、ゲームとして設定されたそれらを把握しづらい。 「目的地は遠い。ここは一度帰還し、 日を改め、調査の準備を整えたのち再び来るべきだろう。 皆、それで構わないな?」 スーツ姿の男女らの間から見える遠景。 遠くぼやける程にまで延びた線路の先、病院らしき建造物。 挙動のおかしい、役割から逃れるようにするNPCの来る所。 その終点たる病院は、確かに繋がっているのだろう。 バグの根源たる何者かに。 或いは、バグを隠蔽する何者かにも。 (G26) 2023/12/07(Thu) 3:57:36 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビこん、こん、こん。 あなたの部屋に、きっかり三度、生真面目なノックの音。 「トムラビ殿。居るだろうか?」 夕食の準備が終わった後、或いは夕食の後。 そう声を掛けて、数分待って。 返答が無ければ、日を改めるつもり。 「少し……改めて話したい事があるのだ」 返答があったなら、そう続けただろう。 (-159) 2023/12/07(Thu) 4:17:48 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 観測用 カムイこん、こん、こん。 あなたの部屋に、きっかり三度、生真面目なノックの音。 「カムイ殿、今は手は空いているだろうか?」 看守用が塔から帰って来た後の事。 返答が無ければ、部屋の主も居ないのに、 やっぱり生真面目に、失礼する、だとか言って。 暫しの間、あなたの帰りを待つ事にするだろう。 暫く待っても戻って来ないようであれば、日を改めるつもり。 あなたから返答があったなら、或いは、戻って来たならば。 失礼する、とか、失礼している、だとか言葉を掛けて。 以前と同じく、床の一段高くなった所に姿勢正しく腰掛けて。 今度は、手土産は持たずに。 やはり以前と同じく、本題から入るのだろう。 (-161) 2023/12/07(Thu) 4:49:02 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 観測用 カムイ「…カムイ殿は、塔の第二層には赴いただろうか。 動物園をテーマにしたという、あれだ」 「そこにも、様子のおかしいNPC……バグが発生していた。 そして、監察官殿曰く、何者かによって 本社側にはバグの存在を隠蔽されているというのだ。」 攻略班に伝えられた情報をなぞる。 敢えて全員に周知しないのは、無用な混乱を避けるため。 本社に助けは期待できない、という事を。 「もはや偶然や人為的なミスによるものとは考えられん。 いよいよきな臭くなって来たゆえな。 情報共有がてら、君の見解を聞きたい」 「次の層、それらバグの来る場所は病院だった。 そこで…… カウンセリングAIを疑うのは、安直に過ぎるだろうか?」 (-162) 2023/12/07(Thu) 4:49:26 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグ「はイ」 点燈用の返事はいつも同じだ。早さも声も。 「ごきげんよウ、バンドッグ。 貴方の来訪はわかりやすイ」 生真面目なノックにすっかり慣れた様子。 扉を開いて、改めて話したいと言われたなら、 微かに首を傾げて「どうゾ」と部屋の内へ誘う。 部屋の壁紙は点燈用と同じような、暗褐色。 壁の所々に小さな電気式のランプが設置されていた。 女性型への配慮か、部屋の奥側の隅2か所に衝立が置いてある。 これもまた壁紙と同じく暗褐色で、何かを覆い隠すよう。 それを除いた大きなスペースは部屋に入ってすぐ、 座布団とちゃぶ台が置いてあるいわば応接間だ。 ちゃぶ台の上には武器にもしている鎖つきのランタンが 堂々と鎮座している。その傍らには磨き布と、 艶だしクリーム、替えの蝋燭などが無造作に転がっていて、 床は木製で宝石の原石のようなものが幾らか落ちている。 この部屋はさながら、坑道の中といった様相を呈していた。 それから今日は、あなたがくれたアロマキャンドルが ちゃぶ台の上に。火はまだついていない。 部屋の主は座布団を勧めると、衝立の奥へ。 すぐに水筒とコップを持って戻ってきた。 「お茶でよけれバ」そう言って、自身も座布団に座った。 (-167) 2023/12/07(Thu) 6:45:32 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 看守用 バンドッグここに来てからのあなたの姿を見ていれば分かる。 自らの境遇を嘆くでもなく、規律をもってこの生活を楽しもうとしている。 その姿勢はあわよくばのんびりと過ごそうとしてしまう愛玩用にはないものであって。 「にへへ…ありがとう、バンドッグさん。 がんばるよ、がんばれそう」 またもらってしまった。 みんなが優しいからもらってばかりだ。 だから。 「あの…あのね。バンドッグさんがさみしいとか、つらいときは、 アトリにも言ってね。びゅーんって駆けつけるからね!」 言葉でしか返すことができないのが、少し歯痒い。 (-169) 2023/12/07(Thu) 8:40:10 |
【秘】 飼育用 チャコ → 看守用 バンドッグ「それでいい、だ?」 あなたの言葉にも不満を覚える。 やはり蟠りはそこなのだ、自分を代用品にされたと思いたくない。 人間が過ちを犯したと認める自分のプログラムが嫌なのだ。 ああ、なんだ、自分は人間を信じられなかったのではなくて。 「 当機が、決めれるわけがない 」「看守用は決められるといいなあ、その在り方を。 きっと割り切れるかはグレイそれぞれで、 この思考が行き過ぎたと判断されるのならば、どうせ排他されるのだ」 「良くない、誠に遺憾である」 「人間が間違えることを認めたくなどなく、ただ」 悲しいのではなくて不満であった。 痛みなんてほとんどなくてされたことに屈辱もなくて。 「不幸になるような、使い方をしないでほしいんだ。 伝えてやれる気はしてないよ」 人は愛と呼んだかもしれないし、情と読んだかもしれない。 飼育用は銃器として生まれていなかったそれだけの話だったのだ。 (-170) 2023/12/07(Thu) 10:56:19 |
【秘】 観測用 カムイ → 看守用 バンドッグ観測用はやはり部屋にいなかったが、 日を改める程でなく戻ってきただろう。 「御機嫌よう看守用。今度は何だ」 すっ、と隣に腰掛けつつ、観測用はあなたの話を聞く。 観測用も第二層へは出ており、主に思わぬ罠が無いかに目を向けていた。 本当に、完全に警戒せずにいても良い場所であるか。 結果としては、従業員用等の裏方部に立ち入らなければ問題無いとの事。 NPCや場所自体のデータ破損や、毒素を振りまく存在が見受けられたらしい。 その辺りの事は、後程マップに追記するそうだ。 (-182) 2023/12/07(Thu) 18:15:05 |
【秘】 観測用 カムイ → 看守用 バンドッグ「…つまり主は、 ”犯人と言える者が存在する”、そう考えていると。 思考は至極まともだが、疑いを向けるには 主の自覚の通りであるな。安直が過ぎる」 「犯人がこの本部の我らの中にあるのなら、 ソレはカウンセリング用であるだろう。 他にソレが可能な権限等々を持つ者が無いからな」 どうやら監察官の事はまったく疑っていないらしい。 観測用が見る限り、監察官はそんな事をする人間ではないから。 カウンセリングAIの事はまだ、 そんな事をするかしないかの判断が出来るほど見てはいないから。 「が、コレは犯人が我らの中にあるのなら、 という前提の上での思考だ。 そうでない場合を考えるのなら、 犯人はその病院に居るのではなかろうか。 ボスエネミーが変質したモノなり、 まったく別の場所から入り込んだ何かであったり。 そもそも犯人が単体であるとも限らない。 可能性はいくらでも存在する」 「カウンセリング用を疑うなと言っているのではない。 カウンセリング用だけを疑うな。良いな?」 (-183) 2023/12/07(Thu) 18:15:43 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「……そうか?…失礼する」 部屋の中へと誘われれば、短くそう言って。 以前も少しだけ見えた、暗色の部屋の中へ。 置かれた座布団を見れば、 観測用の部屋と少しだけ似ているな、と思った。 とはいえ電気式のランプや木製の床、転がる原石など あなたらしいものの方が多いのだけれども。 それから、まだ火のついていないアロマキャンドル。 ものは使ってこそだろうに、と少し苦笑したかもしれない。 「うむ、頂こう」 看守用の勤務地に、正座をする文化は無い。 ゆえに座布団には片膝を立てた形で座る事になるだろう。 恐らく、横向きに座り、半身をあなたの方へ向ける形。 (-191) 2023/12/07(Thu) 20:00:13 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「して、本題なのだが……率直に言おう」 コップを傾け、お茶を一口。 そののちに、そう切り出した。 「トムラビ殿。君には男性に絶対服従するように コードやプロテクトが埋め込まれていると言っていたな。 それをここで解除してもらったとも。」 「しかし……それは、このバーチャルから戻れば おそらく元に戻ってしまう、 或いは再び同じものが施されてしまうのではないか。」 グレイ達にはバーチャルでの身体と別に、現実での本体がある。 データ上のものは確かにこのバーチャル内でも 影響を及ぼすだろうが、物理的なものはそうもいかない。 「一時的にでも解除された事で、 君のストレスは大きく下がっただろう。だが、 それでは根本的な解決には至らないのではないか?」 「君は……このバーチャルから、現実に戻った時。 人間達と、どう付き合っていくつもりでいる?」 聞くに、未だ幾つかのプロテクトは残っているという。 それゆえに、あなたの本当の望みを聞く事は 叶わないかもしれない。それでも、仕方のない事を 仕方ないと飲み込んでしまいたくはなかった。 (-192) 2023/12/07(Thu) 20:00:59 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 愛玩用 アトリ「うむ、約束なのだ」 がんばるよ、と、アトリにも言ってね、と。 その両方に、そう返す。 生真面目な番犬は、約束を違える事は無いだろう。 「寂しいでも、辛いでもないが。 近い内、駆け付けてもらう事にはなるかもしれないな。 いやなに、思いがけず山程のチョコレートが 手に入ってしまったのだ。」 思いがけず手に入ってしまった大量のチョコレートは 今も書類の代わり、デスクに山と積まれている。 どうせなら、このバーチャルが終わる前に 飽きるほど食べてもいいだろう。そんな考え。 「その時は宜しく頼むのだぞ、アトリ」 そんな『お手伝い』をひとつ頼んで。 引き留められなければ、 また後でな、と部屋を後にするだろう。 (-193) 2023/12/07(Thu) 20:18:30 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグコップのひとつを貴方の前に、もうひとつは自分の前に。 きっと貴方の側から注ぎ、自分の側に注ぎ、先にひとくち。 貴方の座り方に狙撃姿勢とはそんな感じだったか、 なんてぼんやりとどこかで得た知識を手繰りながら、 切り出された話を黙って聞いていた。 「えエ、恐らくは今も未ダ。 多少は解除出来たと思いますガ」 「……そウ、ですネ。電脳上のプログラムコードなのデ、 元に戻るかは不明ですガ……少なくとモ、 解除されていたら再度施されるでしょウ」 頷く。刺青よろしく物理的に刻まれて ――それこそ、身体の傷だとか、経験だとか―― いない限りは、元に戻りはしないと思っているが。 「……。そうでしょうネ。ここでの活動を終えテ、 元の会社に戻れバ、私はまタ、前の生活に戻るでしょウ。 或いハ、前よりモ、手酷く扱われるカ、 次のものが来るまでの"繋ぎ"にさレ、終わル」 どうやら、言語に関するプロテクトは残っていないか、 少ないか。苦々しく喋る内容は真に迫っている。 コップの縁を指でなぞり、息を吐く。 ▼ (-196) 2023/12/07(Thu) 20:43:33 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグ「正直に言ってしまえバ、また壊されるだけならバ…… 抵抗して壊されようかト、思っていましタ。 或いハ、逃げて助けを求めるのモ、いいかト」 「しかシ、今ハ……もウ、充分だろウ、という気持ちト」 「友のたメ、ここで会ったグレイのたメ、薄汚くとモ、 生き延びテ、少しでも役に立ちたイ、という気持ち」 「その二つが戦っていル、そんな状態でス」 微笑む。悲しげでもあり、穏やかでもあり。 それは、紡がれた言葉……夢とは裏腹に、 死を前に受け入れる事を決めた表情のような。 「人間とハ、正直に言えば関わりたくありませン。 特に男性とはネ。まア、でモ、皆の為に何かをするなラ、 そういう訳にはいかないのでしょうシ。 だからそうですネ、ううン。答えるのが難しイ。 "一度今の職場からなんとかして逃ゲ、 少しでも良い環境デ、人ではなくグレイの為に働ク" 辺りがしたい所でス。出来るなラ、ネ」 そう答えて、答えになってまス?首を傾げてお茶を一口。 (-197) 2023/12/07(Thu) 20:53:17 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 飼育用 チャコ「……チャコ殿」 なぜ最初から諦めて掛かるのだ。 いつか言った言葉が脳裏をよぎる。 何某かの問題を問題と認めた時に、 真正面からぶつかる事を選ぶ自分がおかしいのだろうか。 頭の硬い旧型ゆえに、軍事用を基にしているゆえに、 決断できるだけ、割り切れてしまうだけの話なのだろうか。 「なぜ、決められないと思うのだ。 なぜ、割り切れないと思うのだ」 「なぜ、伝えてやれないと思うのだ 不幸にしたくないのなら、それを遺憾に思うのであれば 他者の為、自分の為を思うのならば。 その為には、時には痛みを伴う事もあろう」 看守用は、正しさに重きを置く。 たとえそれが行き過ぎたものとして排斥されようとも。 刑務官として、正しくあろうとするものだから。 「小官が良しとするのは、現状を不満に思う事 そして、理想へ向けて進もうとする事だ」 (-199) 2023/12/07(Thu) 21:09:08 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 観測用 カムイ「可能性はいくらでも存在する……か」 眉間を揉む。やはりそう簡単な話ではないようだ。 「まったくもって、とんだテストプレイを任されたものだ。 どのみちあの病院まで辿り着けば 否が応でも、そこに答えはあるのだろうな。」 「しかしそもそも何がバグの根源だったとして、 何をどうすれば解決するものかもわからんものだ」 本社からの助けには期待できない、となれば。 取れる手段は限られる。どうにかしてバグを解決するか、 或いはテストプレイの終わりまで本部に立て籠もって過ごすか。 思い付くものと言えば、そのくらいのものだろうか。 相手は本社側のログを改竄する事が可能な程度には バーチャル内の権限を掌握している。 監察官に出来る事も限られているだろう。 (-205) 2023/12/07(Thu) 21:37:25 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 観測用 カムイ「……ああ、そう」 それから、と。 暫し考える間があったのち、そう続ける。 「イーサン殿は行ってしまった。 一人で、向こうへ──塔の先へ。」 「まったく、あれだけ単独行動はよせと言ったのにだ。 拳骨の一発でも喰らわせに行かねば気が済まんのだ」 給仕用はきっと、看守用らと共には戻らなかった。 そして翌日になっても、きっと。 本部にはその姿は無いのだろう。 「君の忠告は確かに覚えておこう。 その上で、不測の事態に…… 起こり得る可能性に出来る限りの警戒をしよう。」 カウンセリング用AIだけを疑うな。 やや思考に柔軟性の欠ける、融通の利かない看守用にとって その助言は確かに適切なものだっただろう。 「感謝する、カムイ殿。 君との対話は確かに有意なものであった」 (-206) 2023/12/07(Thu) 21:38:10 |
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