情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新
[1] [2] [3] [4] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
【赤】 高等部 ラピス/* ああああ〜〜〜更新 ああああ〜〜やだ〜〜〜 泣き言をこぼしていられませんの……………… っていうかそこやっぱ天然誑だったんだ………かわいいね トットくん………アアア whoを振らねば (*1) 2022/05/04(Wed) 21:16:47 |
【赤】 高等部 ラピス/* スゥ……… 天然誑がわかった今 崩れ星が残っていた場合引き当てると死ぬんですけど 死んだらクロノちゃん頑張ってください(丁寧なフラグ) (*3) 2022/05/04(Wed) 21:22:20 |
【人】 高等部 ラピス「?」 今日も人が少ない食堂に顔を出して、 そうしたら取り乱した様子のシャルロッテを見かけた。 思い出すのは昨日の会話。 声をかけることもできず、駆け出していく姿を見送るしかなかった。 (9) 2022/05/04(Wed) 21:30:48 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ──こわい。 小さな唇が、音もなくその言葉を反復した。 繰り返しても、特に感慨は生まれない。 指先がことり、固い音を立てる。 『時間が過ぎていくにつれて』 『心も石になっていくような、そんな錯覚がするんです』 そんな筈はないのだけれど。 『でも、そのほうがきっと、苦しくなくて良いと思うんです』 心を傷めなくて良くなる。 そうすれば、全部私が抱えられるのに。 『こんなことを書いては、心配をかけてしまいますね』 『大丈夫』 『約束は、ちゃんと覚えています』 (-11) 2022/05/04(Wed) 21:34:20 |
【赤】 高等部 ラピスかつ、かつ、かつ。 黒板を叩いて、合図を響かせる。 「………」 今日は、どうやら"いつもと違う"らしい。 エルナトは普段通り食堂に現れた。 さて、これからどうするべきだろうか。 (*5) 2022/05/04(Wed) 21:47:08 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ首を振ったときに散った雫が、綺麗に見えた。 こんなにあなたは綺麗でいるのに。 苦しめるものから守れないのが歯痒かった。 その呪縛を解くことができれば、どれほど良かっただろうか。 引きずり込まれないために掴まる切れ端程度しか、与えることはできなくて。 だからどうにかするための方法を、二人で探ることができたら良い。 『お父さんは、難しい人のようですね』 『私が今思いついた方法は二つです』 『"シャルロッテちゃん"をやめてしまうか、』 『"お母さん"をやめてしまうか』 『シャルロッテちゃんは、どう思いますか?』 あなたを義務感で捕えて離さないもの。 離れがたい何かがそこにあるのだろうか。 (-17) 2022/05/04(Wed) 22:03:31 |
【赤】 高等部 ラピス/* ひとまず順番としてはラピスの番なので、襲撃先のバレンタインくんには先行して秘話を投げておきますわ……… wow wow wow....... (*8) 2022/05/04(Wed) 22:56:13 |
ラピスは、フィウクスとは違う時間に防護服を見つけて、森の方角を見て、暫くそこで立ち尽くしてから、また学舎に戻った。 (a6) 2022/05/04(Wed) 23:05:07 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン「………」 うろうろ、きょろきょろ。 あなたより随分と背の足りない最上級生が現れる。 手にはなんだか見覚えのあるような、ないような紙袋。 今のあなたは微睡みに包まれているだろうか。 それとも、その対極だろうか。 『バレンタインくん』 『こんにちは』 いつも提げている黒板に挨拶を書き記して、見せる。 目にかかる前髪からも、下にいる少女の姿は普段の景色より明瞭に捉えられるだろう。 『少し、お話をしたいのですが』 首を傾げて、あなたの反応を伺った。 (-23) 2022/05/04(Wed) 23:12:50 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン/* 狼です!!!!! 株式会社ハピネス運輸です。襲撃先に決定致しましたのでお迎え秘話を配達にあがりました………。 役職によっては道連れができたりがあると思いますのでその辺りを踏まえて納得行くロールでお付き合い致します。 何もなければ話した後に睡眠薬入りお花のお茶をどうぞで大人に引き渡しフェードアウトしますが、飲まねぇよ(ちゃぶ台返し)とか自分で大人達の所へ行きたい!など希望の形があればなんなりとお申しつけくださいませ。 ロール内の時間帯も都合良い時間で扱ってください。 (-24) 2022/05/04(Wed) 23:14:06 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピス「————————」 それは、『シャルロッテ』であることをやめて『■■■■』になるか。 或いは、『シャルロッテ』のまま『お母さん』になることをやめるか。 どちらも、少■は想像さえしなかったことだ。 潤み、揺れる視界の向こう。 夜空のような瞳を見つめる。 「……そんなことが、ゆるされるの?」 これは償いなのに。 (-25) 2022/05/04(Wed) 23:33:25 |
【赤】 高等部 ラピスきっと落ち着きのない昨夜の姿をこの上級生は捉えていた。 「………………」 沈黙がクロノへと与えられる。 そこに含まれている感情が、心配なのかはたまた別の感情なのか。 幼い少女には伝わっただろうか。 『計算通りにいかないこともあります』 『エルナトくんは、以降は除外した方がよいでしょう』 『怪我がないのであれば、それで構いません』 『少し休んだ方が良いです』 『後でトットくんがくれたお花をお茶にしましょう』 (*14) 2022/05/05(Thu) 0:15:25 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテ『今とは違う自分に』 『なってみても、良いのだと思いますよ』 夜空は確かにそこにある。星を映して。 流れ星などではないけれど、この星は簡単に無くならない。 星に願いを込めてみたって良い。 『私はゆるします』 『許さない人がいるなら、私がその人を許しません』 償いは、いつか赦されるときが来ると少女は信じていた。 誰か一人でも味方がいれば、心が救われることがあると信じていた。 だから、己の信じるものをあなたにも教えたかった。 それを受け入れるかどうかは、あなたの自由だ。 (-31) 2022/05/05(Thu) 0:44:04 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「心も、石に……」 苦しくないのなら、いいのかもしれない。 苦しくないのは喜ばしい事で、けれど、 同じぐらい楽しい気持ちも温かい気持ちも、 石のように冷たくなってしまうの かもしれないと思うと、それは、怖かった。 そんな筈は無いとしても。 そう感じるなら、事実かもしれない。 きゅっと眉を下げ、 “心配かけてしまいますね”との文字を見て、 小さく頷いて、ホットミルクをひとくち。 自分の感情のまま喋ったら、 あなたを困らせるだろうから。 「ラピスちゃんが怖がれなくても、 ……わたしが、怖いと思うから」 「忘れないで、ね」 (-32) 2022/05/05(Thu) 0:48:04 |
【赤】 高等部 ラピス「……」 様子のおかしい同室者に、どうしたものかと思案する。 トットを見て、クロノを見て。 本格的に心を落ち着けてあげた方が良いようだ。 『今日は持ち回り通り、私が担当します』 『お兄さんお姉さんに頼ることも大切ですよ』 トットに便乗するように言葉を続ける。 (*17) 2022/05/05(Thu) 0:57:22 |
【赤】 高等部 ラピスほんの9歳。 18歳の自分でも若輩だというのに、その半分しか生きていない少女に責任があると思いたくはなかった。 それはトットにだって言えること。 『大丈夫です』 『大丈夫ではなくても、大丈夫』 いつか伝えたことのある言葉を書いて、それからクロノの手を取る。 『今日は休みましょう』 『一度部屋に送ってきます』 『トットくん。戸締まりをお願いしてもいいですか?』 それだけ書き残すと、教室を後にしようとする。 (*19) 2022/05/05(Thu) 1:22:49 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ石のように動かない心を本当に手に入れたら、どうなってしまうのだろうか。 渦のように巻く感情と思考から解放されるのは少しだけ心を惹かれた。 だから、まだこの心は生きている。 『それなら、その時はクロノちゃんのこわいを 私が受け止めてあげます』 「………」 『忘れませんよ』 心が冷え切ってしまわないように、温かいホットミルクを飲む。 優しい味と雰囲気に包まれて、静かなお茶会がそのまま過ぎていった。 ▼ (-35) 2022/05/05(Thu) 1:51:40 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ【4日目】 「………。」 あなたの手を引いて、寮の部屋に戻ってくる。 いつもより少し、早足に。 その背中にどんな感情が滲んでいるように見えただろうか。 少なくとも失敗したあなたへの非難ではなかった。 昨日は見ないふりで過ごしたが、翌日になっても直らない様子を見かねたらしい。 部屋に引き入れると、かちゃりと施錠の音が響く。 手は繋いだままで、室内に。 同じくらいの背丈だけれど、年齢の差はありありと力に出る。 恐らくは昨日の出来事を引きずって、わけもわからないままのあなたをぽすん、とラピスのベッドの上に置いた。 几帳面に整えられたシーツの上に、ゆっくりと二人分の重みがかかる。 /* うおあ〜〜〜!!!!時系列としては4日目会議の後として引き続きお付き合い頂けると幸いですわ 不都合あれば可変式時空でお送りしますわ お話………しましょう……… (-36) 2022/05/05(Thu) 1:58:05 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス/* 時系列問題ありませんわ!お話……しましょう……! 手を引かれながら、部屋へと戻って来る。 俯きがちに見ていたあなたの背が、 何を言っているのかは、分からない。 非難では無いけれど、 ただ心配≠ニ呼ぶには力強い気がして、だから分からない。 手を繋いだまま室内に。 けれどそこから椅子では無く、 連れて行かれるのはベッドの上で。 「ぇ、 ……ラピス、ちゃん?」 困惑を映した菫色が、控えめにあなたを見上げている。 気心知れているあなた相手故にか、恐れる事は無く、無防備に。 (-38) 2022/05/05(Thu) 2:07:45 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノベッドの上。 粉が落ちてしまうから、黒板は使わない。 黒板もチョークも床に落として、 ベッドサイドテーブルの引き出しから手帳とペンを取り出す。 塗り潰されたように真っ黒な頁は飛ばして、インクを滲ませる。 『昨日』 『なにが ありましたか』 ずい、とベッドボードにクロノの背を押しつけるように距離を詰める。 淡々と事実を問う薄い表情が、あなたを見つめている。 (-44) 2022/05/05(Thu) 2:23:22 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピスちらと見えた黒いページには、少しだけ気を取られる。 それに気を取られるのは、現状から逃避したい 僅かばかりの自己防衛反応なのだろう。 けれども文字が手帳に綴られれば、それを目で追えば 追いやられながらも、視線を落として。 菫色の瞳が、惑うようにゆらゆら揺れる。 「…………、」 「わ、………わかんない……」 そう言って、また視線を逸らして ▼ (-47) 2022/05/05(Thu) 2:37:40 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピスたどたどしく、 言葉を続けていく。 「エルナトくんを、連れてく、から 図書室から、呼び……出して……」 「……大人たちに、あとで、来てもらうよう、お願いした、 奥の教室まで、エルナトくんの、こと、つれてって、」 「大人がくるまで、閉じ込め、ようとし、たんだけど」 なんて言えばいいのか、分からなくて 言葉に迷うように、はくはくと口を何度も 開いて閉じてを繰り返して。 自分の片耳に、手を触れる。 「………お願い、きいてくれるなら」 「守ってあげる、て、」 それで、と息だけで言って 唇をぎゅっと結んで、あなたを見上げた。 これだけだと。 我が身可愛さに甘言に惑わされた、裏切り者だ。 けれどもその先を言う事を酷く躊躇って、口を閉じる。 (-48) 2022/05/05(Thu) 2:42:15 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ「………」 じっと、吸い込まれそうな夜空色の瞳が見ている。 あの空き教室でクロノの口から語られかけた言葉を覚えている。 自己防衛からくる逃避の行く先を塞いでいくのは、少し申し訳ない気持ちになった。 それでも、丁寧にひとつひとつ、道を塞いで誘導していく。 言ってしまえば楽になるとでも言いたげに。 『お願い、というのは?』 躊躇いを解くように、片手を伸ばして耳に触れる。 素手ではない、布地の感触が伝わるだろう。 小さな声も聞き漏らさないように、額を突き合わせるくらいの距離でその表情を覗き込んだ。 (-51) 2022/05/05(Thu) 3:01:32 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「…………」 ごくごく近くに迫る顔、 耳を触れられれば、ぴく、と分かり易く身を跳ねさせる。 昨日の感触が彷彿される。 それよりずっと、硬質ではあるけれど。 恥じらうように、少しばかり頬が熱を持つ。 「…………わ、かんない」 「わかんないの……。ただ、…………」 これは、誤魔化しでもなんでもない。 “お願い”が何なのか、言葉にされるより前に その 舌 が対価を強請ったのだから。「か。からだ、じゅう、」 「舐め、られ、て…………」 消え入りそうな声が、ぽそぽそと口にする。 必死に夜空色から逃げようとする瞳は、 細められて横と逸らされた。 (-57) 2022/05/05(Thu) 3:22:12 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ「………」 あの少年の特徴。 食事を摂るところを、誰にも見せたことがない。 それと"お願い"が意味するところを照らし合わせて、 一つの仮説を浮かび上がらせる。 なるほど、『お願い』については推測できた。 昨日、ばつが悪そうに過ごしていたのも、その行為があまりに特殊であったかららしい。 触れた指先で耳の形を確かめるように撫でてから、また質問を紙に書く。 『守るというのは、神隠しからですか?』 『それとも、他のもの?』 逃げたままの菫色を、夜空の双眸は見続けている。 そこから掬い取れる感情を取りこぼさないために。 (-62) 2022/05/05(Thu) 7:12:14 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピスすぐには答えられなかった。 それは、今まで信じてきたすべてと対極にある。 けれど、何かがおかしいことからも、もう、目を逸らすことができない。 ハンカチを握るばかりだった手を、そっとあなたへ伸ばす。 星に触れようとするみたいに。 大好きなお姉さんが味方でいてくれることを心強く思いながら。 縋るように小さなからだを抱きしめて、少■は、それ以上何も言わなかった。……言えなかった。 (-63) 2022/05/05(Thu) 9:16:11 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「神隠し、……というか……」 どう言うべきか言葉に迷って 何度か口を開けたり閉めたり、して。 「……神隠し、のために」 「ひとを、だまして」 「友達を、大人に引き渡す、ことで」 「悩んだり、後悔したりすること……から?」 迷いながら、言葉を吐く。 つまるところ、エルナトには 「自分が人狼の役をやらされている」事 を告げたのだろう。それに伴う罪悪感を見て、そこを絡め取られた。 細めた瞳が、潤んでくる。 ふたりに迷惑かけないために頑張らなきゃいけなかったのに、 そんな甘言に惑わされて、放棄してしまったのだから。 「だから、……火、つけて」 「大人たちが、それ、に、気を取られてるうちに、 ごまかして、逃げて、来て……」 「それ、で、……失敗、しちゃった」 (-69) 2022/05/05(Thu) 10:25:36 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス「ラピスさん」 睡魔で押し付けず、いつになく冴えた瞳は、 あなたを、黒板を見下ろして、少し不思議そうに首を傾げる。 「……こんにちは。 急ぎの用はねえから大丈夫、ですけど」 続いて紙袋を見やれば、逆側に首を傾げて。 勉強会に何か忘れものとかあったっけ。とかそんな辺り。 (-74) 2022/05/05(Thu) 11:41:53 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテすぐには答えの出ない問いかもしれない。 でも、きっかけを見つけられたことが大きな一歩だ。 縋るように抱きつくあなたを、抱きしめ返す。 ぎゅっと抱きしめて、また背を撫でて。 甘えられる、頼れるお姉さんがちゃんと居ることを伝えるために。 星が道しるべであれるように。 何も言えないままのあなたをただ受け入れ続けた。 落ち着くまではずっとそうしているだろう。 (-75) 2022/05/05(Thu) 11:47:15 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ「……」 ぽつりぽつりと語られる内容。 小さな同室者は、ずっと悩み続けていたのだろう。 失敗したことは事実だ。 保証のない甘言でもあったかもしれない。 けれど、それに縋らねばならないほどクロノが追い詰められていたことも事実だ。 『そうですか』 眉を下げて、困ったような表情になる。 幼い心ひとつ、守ってあげられていなかった。 身体がまた、蝕まれる感覚がした。 『怖くはなかったですか』 『嫌ではなかったですか』 そのお願いについて。 心を守る対価に差し出したものに、恐怖はなかったかと。 (-76) 2022/05/05(Thu) 11:48:07 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス/* ご連絡ありがとうございます、激アツです。 多分お茶にしてから“センセイ”に声を掛けに行こうと動き出したところを呼び止められた形になりますかね。 特に襲撃されて発動する能力はないので大丈夫です。 お花に関しては……ある子とのロールで手渡された花があり、それをお茶にして飲もうとしていたところで。 そちらから提示されるものは断っちゃうかもしれません。でも睡眠薬メチャクチャ飲みたい(!)ので、あるいは今その『ある子から貰った花』をバレンタインが手にしてる体で、どっちも飲むor交換して飲む方向に行くのが……丸いのかもしれません。 (-77) 2022/05/05(Thu) 11:48:18 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン『それなら良かった』 時間はあると聞けば、一度安堵する。 『昨日の勉強会でも宿題を頑張っていて、 まだ疲れがあると思ったもので』 『色々と取りかかる前に、休憩をするのはどうですか』 『お茶でもどうでしょう』 こうして誰かを気にかけて声をかける姿を、 バレンタインは時折見かけていたかもしれない。 世話を焼く最上級生は、珍しくない光景だ。 手に持っている紙袋に視線を感じると、 トットに分けてもらった花弁なのだと添える。 あなたが花をお茶にすると口にしたので、 折角ならと自分の分も持ってきたらしい。 (-79) 2022/05/05(Thu) 12:20:21 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン/* お返事ありがとうございます!時系列については了解しました。 では睡眠薬ルートを通るということで、 1.お花のお茶知ってるから私が淹れてあげるよ(薬投入) 2.お話し区切りの時点でおかわりを淹れる(薬投入) 3.そのお花と交換して飲んでみる?(薬投入) のどれかがロールとしてはやりやすそうですね……ご希望の番号あればお教えください。 上記を改変して提案いただいてもOKです。 (-80) 2022/05/05(Thu) 12:22:34 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピスお茶の提案をされればまず沈黙を挟む。 別件で先約があって、それを天秤にかけてるような。 そして“トットに分けてもらった”との字を見れば、 実に不可解そうに口元に手を当てて。 「花は…… “僕が保健委員だから”と、 トットがくれたもの、なんですが」 眠気ではなく訝しさに目を細めて。 でもそれを問い質してみるでもなく、暫く考え込み。 「……でも、ちょうどいいかもしれねえな。 僕も、その花を持ってきたところで、 うん、ならどの道お茶にするのは自然なことだ」 警戒をしていないのか、あるいは何か自分の中で理由をつけて納得したのか。あっけなく快諾する。 トットを信用していないわけでも、 ラピスさんを疑うわけでもない。 それはきっと、対して重要じゃない気もするから。 (-85) 2022/05/05(Thu) 13:56:42 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス/* というわけでお花は預けちゃうので煮るなり煎じるなり好きにしちゃってください。ちなみにこっちはPL情報としてこの花が何なのかの確証は全く取れてなかったり。 ともあれ、よろしくお願いしますね。 (-86) 2022/05/05(Thu) 13:59:48 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン『そうなのですか』 『私もトットくんから聞いただけですが、 傷に塗ったり、お茶にして飲むと効果があるようです』 『他にも分けてあげた子がいるらしいですよ』 薬効のようなものがある、とだけ自分も聞いている。 おそらくそういった理由で保健委員にも預けたのだろう。 花壇で花に水をやる彼の姿が頭に浮かんだ。 『では、場所を移しましょうか』 快諾されれば、いつもより受け答えのはっきりしたバレンタインを連れて学舎外に休憩用に設置された白いティーテーブルへ。 木漏れ日が差すそこは、今日は人気が無い。 少し待っていて、と黒板で伝えると暫くしてからカップに注いだお茶を持って戻ってくる。 あなたの前には 隠し味 入りの方を。透き通った液面が、日差しを受けて光を湛えていた。 (-89) 2022/05/05(Thu) 15:10:33 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン/* 預けられました。ありがとうございます! PLもただ聞いた情報だけでロールしていますが嘘ではない筈……。 睡眠薬はキリの良い感じのタイミングで任意で効き始めて大丈夫です。 しばしお付き合いいただきます! (-90) 2022/05/05(Thu) 15:11:13 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピスぽろ、と瞬きの拍子に雫がひとつ零れて。 困ったような顔に、きゅっとこちらも眉を下げる。 対価について問われれば。 これもまた、言葉に困って。 「…………わかんない」 「こわい、やだ、きもちわるいって、」 「おもった、はず、なのに」 「エルナトくんの、声が、やさしくて」 「こわくなくて、でも、」 「わたしの、顔が、からだが、おとなから、もどらなくて」 「こわい、やだ、なはずなのに、」 「わかんない、」 「…………わかんない……」 「された、ことより、いまは、ずっと」 「うまくできなかった、 役に立てなかった、ことが、嫌で、……だから……」 口にした言葉に、まるでまとまりがなくて そこまで言って、口をつぐむ。 そのまま泣いてしまいそうな目を、ぎゅっと瞑った。 (-93) 2022/05/05(Thu) 16:51:54 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ感情に合わせて外見が変わることは、知っていた。 それ以外の条件があるのかはわからないけれど。 9歳の子どもにはあまりに難しい経験だったに違いはなかった。 「………」 一度息を吐いて、先程よりは随分ゆっくりと文字を書いていく。 『少しあなたは、気負い過ぎているように思います』 『役に立っても、立たなくても』 『それはあなただけに責任のあることではありません』 『どうにもならないことというのは、存在します』 病気と同じだ。 努力でも心掛けでもどうにもできないものがある。 今回も、きっとそうだった。 『たまたま、失敗したのがあなただっただけのことです』 巡り合わせが違えば、 失敗したのはトットだった。ラピスだった。 ▼ (-100) 2022/05/05(Thu) 17:59:30 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ小さな手に手を重ねて握る。 『わざと皆を裏切ったなら、少しは怒りますが』 『今こんなに悩んでいるのだから、違うでしょう?』 『良いんです。このままで』 『いつかこんなことしなくて良くなるから』 全部バレたら、私が悪かったことにしてしまうから。 同じ班の子どもが次々居なくなっている。 誰もが不審に思い始めている。 それなら、終わりも近い。 待つだけだ。 だからそんなに怯えて自分を責めなくてもいい。 ▼ (-101) 2022/05/05(Thu) 18:00:06 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ──クロノ。 掠れた吐息が、その名を呼ぶ。 ──こっちにおいで。 涙を零すあなたを抱き寄せた。 肩に頭を預けさせて、背中を撫でる。 少女のベッドの上だから、普段よりその匂いが濃くあなたを包んだ。 春先、夏が近づいて来ても厚着の少女。 今までは気づかなかったかもしれないが、病気を知った今ではその服の下に所々、固い感触があることがわかる。 (-102) 2022/05/05(Thu) 18:00:26 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス「……なるほど。 あれだけ内緒みたいにしてた割には…… みんなに配ってたんじゃねえか、トット……」 まあそんなもんか、と鼻で笑い飛ばす。 席に着き、普段なら微睡んで待つところ、 ほんの少しそわそわと落ち着かない様子で。 「そう、怪我をする子はあまりいないんだけど、 姿を見せなくなる子は最近多くってね。 僕も気が気じゃなくなったところで、 心が落ち着くらしい花のお茶を飲もうとしたんだ。 ギムナジウムから居なくなったのだと思ったけど、 ちらほら姿を見せる子も現れて、 そういう点では安心できたことはできた、けれど。 ──……ラピスさんは、 この頃皆がいないことをどう思ってます?」 その落ち着きのなさは溢れ出る言葉へと。 表情は硬いのに饒舌に喋り出すその様は、 あまりにもアンバランスに見えるだろうか。 (-103) 2022/05/05(Thu) 18:09:38 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン『つまりみんなの秘密ということですね』 『トットくんもきっと善意でやっていることですから…』 淹れたてのお茶の香りを纏いながら文字を綴る。 どこか心が落ち着く匂い。 書き終えると、表情と不釣り合いに溢れ出る言葉を 聞きながらカップを傾けた。 「………」 『神隠しと噂は立っていますが、 大半は学舎に戻ってきていますからね』 『そうではない何かだと思います』 『一部では隠れて行われる治療という話もありますし』 元々、この生徒はオカルト的なものを 手放しに信じない性質だった。 幼気な外見が与える印象とは正反対に、論理的なものを好む。 実態を僅かながら知っているというのも 理由の一つだったけれど。 ただ、己が関与していない失踪については 少女も確証が持てなかった。 (-108) 2022/05/05(Thu) 19:23:03 |
【赤】 高等部 ラピス/* 待てよ狼吊りということは………合法的に連行ロールできるということ? トットくんは墓落ちプランありまして?あれば連行せずとも大丈夫そうですけれど! 希望があればラピスが何か良い感じに何かをします (*22) 2022/05/05(Thu) 19:47:04 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス立ち香る匂いに表情には何の変化もないものの、 落ち着いて言葉を選ぶ余裕が出てきたようで。 まくしたてるような喋り方は段々と形を潜めて、 素に近い、少年らしい無邪気さが顔を覗かせる。 「やっぱりそうだよな。 うん、食堂の隅から隅まで漁る前に、 同意を得られてよかったです。 僕は別に……神隠しでもよかったんだけど。 ああいや誤解を招くなこれは。 自分からいなくなるようじゃなければ、 僕はどうだろうと構わねえんだってことで」 喉を潤すためにお茶を舌に乗せ、転がし、 鼻から抜ける香りを楽しんでから喉に流す。 オカルトやファンタジーを信じているというよりかは、 やはり根本的なものには無関心だから、という形。 「ただ、それでも……治療は少し嫌だけど。 内側から出てくる言葉が止められない感覚。 それを治すには無理矢理押し付けることしかできなくて。 隠れて行われるものなんて、より過激に決まってます」 (-111) 2022/05/05(Thu) 19:57:44 |
【秘】 夢見る乙女 シャルロッテ → 高等部 ラピス少■はただじっと、あなたに抱きしめられていた。 ひとりでなくてよかった。 あなたがいてくれてよかった。 まだ答えは選べない。 ――それでも。 ひとりではきっと、選択肢すら見つけられなかったのだろうから。 そうして、ちいさく目映いお星さまを抱いているうち、空にも夜の帳が下りてくる。 「戻らなきゃ」と、シャルロッテはようやく、少しだけ笑った。 (-112) 2022/05/05(Thu) 20:06:16 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン『バレンタインくんも、言葉が止まらない感覚がわかりますか?』 『私はそういうときは延々と文字を書いています』 まるで自分もそうであるかのような。 この生徒の場合はそれが病気ではないのだが。 試してみる価値はあるのかも、なんて付け加えた。 『戻ってくるだけ幸いではありますが』 『手荒なことをされるのだとしたら頂けませんね』 ぼんやりと森の方へ視線を向ける。 そよ風が立ち昇る湯気の行方を歪ませた。 無邪気さを少しずつ取り戻す声に耳を傾けて、 『バレンタインくんは、病気が治る可能性があっても治療は嫌ですか?』 そんなことを聞いた。 (-116) 2022/05/05(Thu) 20:21:49 |
【秘】 高等部 ラピス → 夢見る乙女 シャルロッテようやくその顔にほんの少しでも笑顔が戻って、 安堵を表すように微笑みを返した。 何か一つでも選べるかもしれない道を見つけられたのなら、 二人で悩んだ甲斐もあったというものだ。 こくり、と頷く。 お互いそろそろ部屋に戻らなくてはならない時間だから。 不安になったときにはいつでも頼って。 そんなことを最後にまた伝えて、 小さく手を振ってその日はお別れをしただろう。 (-117) 2022/05/05(Thu) 20:28:29 |
【赤】 高等部 ラピス/* 特にギスギス不穏にはならないふんわりとした流れのアレ想定ですので、周囲を叫喚地獄に落とすソロール浮かびそうならそちら優先で構いませんことよ! こちらも希望あれば詳しく構想を練る感じですので! (*24) 2022/05/05(Thu) 21:15:50 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス「我慢……しなくてもいいん、ですか? ……参考にしておこうかな…… とはいえども、薬を飲んだら眠くなるし、 大抵はそれで片付いてしまうんだけども」 堪え切れなくなったらひたすらに書き出すとか、 やってみてもいいかもしれないな。そう思ったところで。 「……治るなら、必要なら拒みこそはしねえけど。 それがどうしても怖い、嫌な事ならそう思うし。 何をされるか分からないからな、そもそも。 ナイフ入れて……頭弄って。 それでよくなるなら……いいんだけれど、な」 それでよくならないから、 ここで長い間暮らしているわけでもあるのだけど。 湧いた無邪気さは、徐々に緩やかな、 周りからしてみれば普段通りの声色へ。 「……うん、……僕は、普段から眠たげだけど。 それは病を押さえつけるためであって…… できることなら……そんな乱暴な形じゃなくて、 自分で言葉を、ちゃんと選べるように…… ……?」 ようやく身体の怠さを認識して、言葉を詰まらせる。 薬はまだ飲んでいないはず。 それなのに──眠気があるのはなぜ? (-122) 2022/05/05(Thu) 21:39:26 |
【赤】 高等部 ラピス/* 了解致しましてよ〜! では連れ去りまでを担当させていただきますわ ゆっくりお花の世話をして秘話配達をお待ちくださいまし……。 (*26) 2022/05/05(Thu) 22:14:09 |
【人】 高等部 ラピス「?」 「!」 「♪」 すんすん、いつかの夜みたいに優しい甘い香りに誘われて 小動物がやってきた。 甘いものにつられやすいのかもしれない。 デスクの上に、スフレがどうやら人数分置いてある。 そういえば先程誰かが 47回ほど キッチンを使っていたような、いないような。何も書き置きが無いけれど、これだけあるということは 皆のために作られたもの……だろうか。 一皿取って、それから同室の下級生の分も手に取った。 甘いものは勉強にも疲れにも良い。 (31) 2022/05/05(Thu) 22:15:50 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン『ストレスを解消する方法はいくつもある方が良いです』 徐々に眠気が蝕んでくるあなたに気づき、 睡魔を妨げないようにチョークが黒板と触れ合う音を小さくする。 眠たげな声と、簡素な物音が重なる。 なんとも無機質な子守唄だ。 『できることなら、正当な治療法を使うべきですが』 『それで皆が良くなるのならと、私は思ってしまいます』 『治療で改善した後に、それを自分で良い方向に導けたら。』 治ることが全員にとっての幸せではない。 それもまたわかっていることだけれど。 ただ、自分に課せられた役割と願いがたまたま一致してしまっただけ。 それを受け入れてしまっただけだ。 『眠くなってきましたか?』 『やはり疲れているのでしょう』 『少し休んでも良いと思いますよ』 (-132) 2022/05/05(Thu) 22:51:29 |
【秘】 高等部 ラピス → 花信風 トット園芸部が使用する花壇。 トットが花の世話をしているときに、こんこん、音が転がる。 どうやら花壇のブロックをノックのように叩いた音だ。 そちらを見ればラピスが佇んでいる。 手には二つ折りにしたメモ紙。 大人たちが選んで連れて行く生徒は、 此方でわかるときとわからないときがある。 今回は前者だった。 『こんにちは』 いつもの簡素な挨拶を黒板が伝える。 (-133) 2022/05/05(Thu) 22:58:56 |
【秘】 花信風 トット → 高等部 ラピス「?」 「あれっ ラピスだ! こんにちは!」 くるりと振り向き、持っていたスコップを花壇のふちに置く。 「なんかごようじ……」 手に持つメモを見る。ひとつふたつ、まばたき。 「だね! どしたの?」 (-138) 2022/05/05(Thu) 23:11:27 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス時間は夕に差し掛かり、授業を終えた子どもたちが寮へ散開する頃。 人によっては己の趣味に没頭したり、最近の変化に対して動きのある頃。 貴方もまた、自身の"やるべきこと"に備えている頃かもしれない。 こんこんと、ノックをしてから部屋の扉に手紙を挟む。 手紙の内容は『大丈夫?』という簡素なもので、宛名も名乗りも無かった。 ただ、世辞にも綺麗と言えない字の綴り方だけで、貴方には誰のものだかわかるかもしれない。 ひょっとしたらすぐに返事は帰ってくるかもしれないし、 或いは貴方がその日の"仕事"を終えたあとになるのかもしれない。 扉の向こうに貴方がいないのだとしても、青年は少し待ったら扉の傍から離れて、 再度貴方からの応答があるまで、どこかしらで待つことだろう。 (-143) 2022/05/05(Thu) 23:41:37 |
【秘】 高等部 ラピス → 花信風 トット「………」 こくん。 普段より動き少なく首肯をして、メモを手渡す。 そこにはラピスのものではない文字。 【本日の治療予定者:トット ○日○○時迄に所定の場所へ誘導すること。 手段は一任します】 ラピスに宛てられたものだろう。 それをわざわざ見せに来たことは、 彼女なりの真摯さであったのかもしれない。 (-144) 2022/05/05(Thu) 23:50:59 |
【秘】 花信風 トット → 高等部 ラピス手渡されたメモを、首を傾げて受け取る。 黒板にも書かない内緒話である事は察しているけれど、いつもよりぎこちないな、なんて思って。 ──メモの内容を目で追えば、「ぇ」と声を漏らした。 しばらくそのメモを黙って 何度も、何度も読んで。 やっと上げた顔は、……青ざめている。 「ラ」「ラピ ス」 「おれ」 「お れの ばんなの ?」 掠れた声で 決まり切った事を問う。 (-146) 2022/05/06(Fri) 0:12:58 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット部屋の住人は青年が扉を叩く頃に丁度居合わせていた。 つつがなく仕事を終えたからだろうか。 「?」 ドアに挟まった手紙の内容に目を通す。 といっても、中身はとても簡潔に済まされた文字だけだった。 よく共に勉強をしていたおかげか、 手紙の主が誰かはすぐに気づくことができただろう。 何か書くよりも、扉を開ける方が話が早い。 ドアノブが捻られて、少女が顔を覗かせた。 少なくとも体調が悪そうには見えない。 用件を尋ねるように首を少し傾げる。 (-148) 2022/05/06(Fri) 0:20:37 |
【秘】 高等部 ラピス → 花信風 トットもう一度、頷く。 何度読んでも、書いてある文字は変わらない。 今日居なくなるのは、トットなのだと。 いつか来るかもしれないと、薄々は考えていたこと。 青ざめるその顔を、それよりずっと深い青色の瞳が見つめている。 『決まってしまったことです』 無慈悲に、そう伝えるしかできなかった。 (-150) 2022/05/06(Fri) 0:25:48 |
【秘】 花信風 トット → 高等部 ラピス決まってしまったこと。 その言葉に大きな瞳を揺らして、薄く開いた口から「ぅ」「ぁ」と意味の無い音が漏れる。 「だっ て」「や」 「うん、うん わかっ た 」「おれがいけばいーなら そ、やっ て」 何度も、何度も何度も、自分を納得させるように頷いて。 ここで拒めば迷惑になってしまうから、自分が素直にならなければならないと。 素直にならなければいけないんだけれど。 ──ぐしゃりと、花飾りを掴むように頭を抱える。 「お、おれ」「はっ、」 「 おれたち が」「さけなくなる」 「さけなくなっちゃう」「はな」「が」 ……浅くなっていく呼吸の合間、とぎれとぎれに。 困らせちゃだめなのに、大丈夫なのに、 巡る血がそれは駄目だと頭を揺らす。 「わ わ、かった わかったよ んふ ありがとラピス」 「あは あの いつでもついてく 、 からさ」 (-155) 2022/05/06(Fri) 0:48:00 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス扉の前で暫し腕を組んで立ち尽くしている様子は、 けれども変わった人間として捉えられているのだろういつもどおりの青年からすれば、 特別変わったこととは見られなかったはずで。 つまり、目撃するものがあったとしてもそれを別の事項と紐付けられることはなかっただろう。 閉じていた目を開けて、貴方の方を向く。 変わった様子はないようだから、少しほっとしたように体の力が抜けた。 口を開きかけて、しばし。あちこちに目をやって。 「歩こうか?」 行き先は寮の建物よりかは外、特にどこと定めているわけではないけれど。 誰にでも聞かれていい話では、ないだろうから。 (-156) 2022/05/06(Fri) 0:59:43 |
【秘】 高等部 ラピス → 花信風 トット「………」 誰もが、病を治したいと考えているわけではない。 誰もが、治療を受けたいと考えているわけではない。 それはよくわかっていた。 花飾りを掴み頭を抱える様子を見る。 『無理をしなくても大丈夫です』 "あなたたち"にとっては、受け入れ難いことなのだろうから。 子どもらしく、我がままを言ってほしかった。 子どもらしく、弱音を零していてほしかった。 「………」 『花を』 『花のお茶を、飲みましょう』 『森に行く前に』 紙袋でもらった花弁。 一度、仕事をこなすために使った。 まだ余りはあるから、あなたと一緒に飲みたかった。 (-157) 2022/05/06(Fri) 1:11:35 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バットここ暫く、前よりも遠巻きに周囲と接しているところを見ていたから、心配する気持ちがあったのは少女も同じで。 久し振りに近くに感じる青年の姿に、安堵する気持ちがあった。 受け取った手紙を自分の言葉代わりに掲げて、『大丈夫?』と同じように尋ねる。 あちこちに視線を巡らせるのを見て、 気を遣ってくれているのだろうなと少し嬉しくなる。 後ろ暗い役目を背負ってしまったものだから。 「!」 提案に頷きを返して、部屋を出る。 いつも持ち運んでいる黒板を肩から提げて、 歩き出す青年にちょこちょことついて外に向かうのだった。 (-159) 2022/05/06(Fri) 1:26:52 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス廊下から外へと出でて外を歩く。夜気はほんのりと冷えている。 向かう先は森の方――……ではなく、寮の後ろ側に回ったところの草木の茂み。 森には繋がらず、建物間を仕切るようにある人工林。 少なくとも話し声は緑に吸われて、外へは通らない。 「大丈夫?」「ええと」 じゅうぶんに人の耳からは離れただろうところまで行って改めて問い直す。 けれども少し考えてから、その内容が伝わらないことに気づいた。 どう説明すべきか。それを頭の中でなぞっている内に、 あまり良くない姿を見せた――青年はそう思っている――ことを思い出す。 先導する足が遅れて、少しばかりうつむきがちになった。 「森へ連れてってしまった」「だから、なにか」 「疑いを持たれたりしたんじゃないかなって」 (-161) 2022/05/06(Fri) 1:50:53 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット『何もありませんでしたよ』 何も、疑われることはなかった。 あなたが庇ってくれたことも理由の一つだし、 森に居ても"不自然ではない"生徒だから。 少なくとも、青年が見かける範囲で少女の扱いが何か悪くなったような兆候は見当たらない筈だ。 同じように、少女の中で青年の扱いが何か変わることもなかった。 それは充分に真実を理解していないからであるかもしれないのだけれど。 『バットくんは』 『バットくんではなかったのですね』 あの森での出来事。 その時に聞いたもう一つの名前のことを指しているらしい。 ただの確認以上の意味は込められていない言葉。 つられて歩みが遅くなる。 風に合わせて、草木の枝葉が微かに揺れるのを眺めた。 (-166) 2022/05/06(Fri) 2:50:16 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピスゆっくりと文字を綴る細やかな音に ぎゅっと涙を堪える様に瞑った目を、開き。 「…………、」 「どうにも、ならないこと…………」 綴られた文字を、小さく復唱する。 あなたの心が、石になってきてるなんて そんなの、やっぱり気のせいだ。 だってあなたは、こんなに、やさしいから。 堪えた筈の涙は、結局瞳から零れ落ちていく。 ▼ (-181) 2022/05/06(Fri) 8:34:40 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「ぅ、」 「ゔえええ…………」 あなたの肩に顔をもたれて、 同じぐらい小さいあなたの身体に、 しがみつくようにしながら泣きじゃくる。 服の下に感じる硬い感触。 つらいのはわたしだけじゃない、 わたしだけじゃないんだから、 しっかりしないと、いけないのに。 そんな風に思ったとて、 あなたの優しさを突っぱねる事なんて出来る訳もない。 優しい手つきも、包み込むようなあなたの香りも、 ゆるしてくれる言葉も。今、本当に沁み込んでいくように心地好いから。 そうして、そのまま、あなたにしがみついて泣いている。 (-182) 2022/05/06(Fri) 8:45:12 |
【秘】 充溢 バレンタイン → 高等部 ラピス「……ラピスさんは、 皆が、……そうやって『良い方向』に進めると。 心の底から信じられると……思いますか? 僕は、……僕はそう思えなくて、不安だから…… 不安が溢れて止まらない、病気が……治らないんだ。 良いことなんて……悪いことの前には……無力で」 ふつふつと煮え立つ、充溢したソレは、 茶の香りと微かなチョークの音で、 押さえつけるまでもなく霧消していく。 良いことは考えられないけど、 自分でも信じられないくらいに心中は穏やかで。 「でも万が一、みんな治療を…… 受けさせられてるのだとしたら。 それは、……悪いことを考えてしまう僕、とかには。 残酷で、……優しいこと、なのかもしれないな」 暗中に背中を押している、ということなのでしょう?と、 終ぞ隠し味の正体、出どころには気づかなかったが、 最後に上げた顔の口元は僅かに微笑んでいる。 「……そう、だね。休もうかな。 やろうと思ってたことは、あるけど…… ちょっと眠った、あとでも……遅くはないだろう、し」 (-184) 2022/05/06(Fri) 10:38:20 |
【秘】 花信風 トット → 高等部 ラピス「ん」 「んう うん うん……」 息を整えて、整えて。 無理はしなくて大丈夫という言葉がありがたくて。 ──頭から手を離す。ぶらりと降ろした腕の包帯は、朝食の後にまた新しくなっていた。 「……いっしょにのんでくれるの?」 「おれ ラピスといっしょにおちゃのみたい……」 歩み寄って、あなたの袖を引く。 (-186) 2022/05/06(Fri) 11:42:09 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ泣きじゃくる身体をぎゅっと抱きしめて、 あやすように背中を叩いた。 心の中に溜まったものが全部吐き出されるように。 涙の沁み込んでいく服が、悪い感情も全部奪い取ってくれたら良い。 ──しっかりしなくていいよ。 甘えたいときに、弱音を吐きたいときに、我慢なんかしなくていい。 小さな身体でも、誰かを支えるくらいの力はあるのだと伝えたかった。 私は大丈夫だから、あなたがつらいときに頼ってほしい。 落ち着くまでは、ずっとそうして待っている。 (-198) 2022/05/06(Fri) 13:56:28 |
【秘】 高等部 ラピス → 充溢 バレンタイン『絶対などは無いのだろうと思っています』 善意というものは時に悪手となる。 だから、これはきっとただの傲慢なんだ。 不安を押し退けて、治療を押しつける。 許されない時が来るんだろう。 『バレンタインくんが、良いことが悪いことに勝てると信じられる時が、来てくれると嬉しいです』 『不安を見ないようにするのではなく、 不安を正面から見据えられる時が来てほしい』 それは全部、願望なんだけれど。 僅かに持ち上がる口角を見て、反対に此方は眉を下げた。 こうして罪悪感を覚えることすら、白々しい行いをしている。 背中を押すよりは、突き落とすと形容されるべきなのだろうか。 『片付けは私がやっておきます』 『もう寝てしまっても、大丈夫ですよ』 おやすみなさい。 心の中でそう呟いて、その意識が眠りという名の海に沈むのを少女はただ見つめている。 (-199) 2022/05/06(Fri) 13:57:27 |
【秘】 高等部 ラピス → 花信風 トット真新しい包帯が目に止まった。 袖を引くあなたを安心させるように微笑んで、そのまま手を引いて歩き出す。 生徒を"連れて行く"ときには、 ある程度行動に自由が与えられる。 とことこ、小さな足音が向かった先は 誰もいない調理実習用の教室。 鍵で施錠を解いて、その中へ。 「………」 広い教室の中、調理台の一角にトットを座らせると 鍋にミルクを注いで火にかける。 沸くのを待つ間に、花弁を紙製のティーバックに詰めた。 紅茶でミルクティーを作るのと同じ手順。 ▼ (-200) 2022/05/06(Fri) 14:05:24 |
【秘】 高等部 ラピス → 花信風 トット「………」 後はカップに注ぐだけというところで少し考える。 ポケットから小瓶を取り出して、 あなたに見えるように持ち上げた。 入っているのは真っ白な粉末。 一見しただけだと塩や砂糖にしか見えないそれは、 何度も"仕事"で助けられている睡眠薬。 ──使う? 麻酔と同じだ。 眠っている間に運ばれてしまう方が楽なら、そうする。 自分で向かうのなら、やめておく。 その確認を取るために、掠れた息だけであなたに尋ねた。 入れてしまえば、飲み終わる頃には睡魔が意識を奪っていくだろう。 (-201) 2022/05/06(Fri) 14:06:37 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピスしばらくそうして、ぐすぐすとあなたにしがみついて泣いて ひとまず溢れて来たものが収まれば、 その肩に顔を擦りつけた後に顔を離す。 ……こうやって零した涙を 少しばかり勿体なく思うのは、 涙も汗も唾液も、美味しそうに食べる彼の顔を 見てしまったからかも知れない。 涙として吐き出した分は確かに軽くなって 溜息の様に口から息を漏らしては、 幼い顔のまま、小さく笑顔を浮かべた。 「……ごめん、ありがとう………」 「ちょっと、おちついた……とおもう。」 (-205) 2022/05/06(Fri) 15:39:32 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノ幼い笑顔を見れば、 両手を頭に差し込んでわしゃわしゃ、頬を挟んでむにむに ここ数日していなかった戯れるような仕草。 後ろ髪を引くような感情がまだその内側に残っているようにも思えたけれど、僅かでも心を軽くできたのならそれで良い。 幼い良心が、都合よく利用されなければいいなと思った。 『どういたしまして』 お礼への返答だけ書いて、手帳を見せる。 (-211) 2022/05/06(Fri) 16:50:01 |
【秘】 童心 クロノ → 高等部 ラピス「ん……、へへ、」 ぴき、と小さな音。 戯れに大人びた顔が笑って、 おかえし、というように あなたの頭をわちゃわちゃと撫でる。 これもまた、よくやる事だ。 「……すっきりした、から……、 ちょっと、お散歩……してくるね。 ほんとに、ありがとう、ラピスちゃん」 (-214) 2022/05/06(Fri) 18:38:24 |
【秘】 高等部 ラピス → 童心 クロノお返しをされてふふ、と満足そうな顔をした。 こくり。 『いってらっしゃい』 またペンを走らせて、送り出す言葉をかける。 散歩に出掛けるクロノに手を振って、 その場はお別れをしただろう。 (-221) 2022/05/06(Fri) 19:00:53 |
【秘】 花信風 トット → 高等部 ラピス手を繋いで先導するあなたの後ろで、鼻をすする音が聞こえたかもしれない。 調理実習室に入れば、素直に座って。 ふつふつとミルクが鍋にかけられて泡が浮かぶのを、ぼうっとした顔で見ていた。 一つ一つの手順を、緩慢に目で追って。 小瓶を見れば。 「……………………」 「うん。おれ、ねむりたい」 「そのほうがいい」 頷いた。 「……しあわせなゆめ みてたほうが」 「おれは こころのじゅんび できるから……」 (-223) 2022/05/06(Fri) 19:14:41 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス「そうか」 貴方があの場所、あの時の立会人だと知らない青年は、 ただただ貴方になんらかの疑いが及ばなかったことに安堵した。 教員棟から出ることの叶わなかった一日、 それからもう一日を経て周りの変化を目にして、やっと安心したのかもしれない。 「バット、であってる。ただ、そうじゃない呼び方をする人もいる。 人によって違う、のかな。わからない。家族は、バットって呼んだ」 日の落ちるごとに青年の動きはしっかりとしてきて、言葉も明瞭になる。 まるで陽光に押さえつけられていたかのように、背筋は真っ直ぐに伸びる。 鬱蒼と茂る木々は森ほどではないが、周りの光を遮って。 下生えの長いところまで足を進めると、木の根元に腰掛けた。 「先生の中には、そう呼ぶのを咎める人もいる、みたい」 (-225) 2022/05/06(Fri) 19:27:13 |
【秘】 高等部 ラピス → 花信風 トット「………」 頷かれれば、淹れたてのお茶に匙ですくって粉を入れ溶かして、片方をトットの前に置いた。 からん、とティースプーンが乾いた音を立てる。 しあわせな夢を見るための片道切符。 怖いことが何もなければいいのにと思う。 いつも元気なその姿が今は見えないのが寂しかった。 どうぞ、と身振りで促して、自分は両手でカップを包むように持つ。 手袋越しにじんわりと温かさが移った。 (-227) 2022/05/06(Fri) 19:42:37 |
【秘】 花信風 トット → 高等部 ラピス「ありがと」 ティーカップを貰えば、少し微笑んだ。 倣うように両手で持ち上げて、ふう、と息を吹きかける。 空気の揺らぎと小さな波に混じって、花の香りがした。 瞬きをして、そのまま一口。 甘い。 ……もう、後戻りもできない。 コク、コク、とまた飲んで、ほうと吐き出す息さえ温かい。 ……少し思考がぼやけてきた。眠る前に、と。 「ラピス」 「おれ、たぶん……だめになっちゃうとおもう」 「なおったら」 「 おれたちさかなくなったらつかわれなくなっちゃう 」「それがこわいの」 ゆっくり、まばたき。それから、もう一口。 「ラピスは」 「 さかないはなをゆるせる? 」 (-235) 2022/05/06(Fri) 19:59:49 |
【秘】 高等部 ラピス → 花信風 トット何度、微睡みに浸かっていく姿と向き合っただろう。 甘さを口の中で転がして、問い掛けに耳を傾ける。 「………」 少年にとっては、咲くことが、 使われることが存在意義なのかもしれない。 静かに黒板をチョークがなぞる。 『咲かない花があっても、良いと思います』 『世の中全てのものに、使い道は必要ないと思います』 花はただ、咲けるときに咲くだけ。 咲かないなら、そういう花だっただけ。 それが自然なことだと少女は思っていた。 使われなくても、誰が見ていなくても、花はそこにあっていい。 そこにあったことを覚えている人がいれば良い。 『私は、許しますよ』 それが答えだった。 (-240) 2022/05/06(Fri) 20:19:09 |
【秘】 高等部 ラピス → 雷鳴 バット『では、私は今まで通りバットくんと呼んで良いのですね』 人によって違う。 そこにどんな意味や目的が隠れているのかはわからない。 でも、今まで接してきた"少女にとっての青年"はバットだから、これからもそのままで良いかなと思った。 『呼び方がいくつかあるのは不思議な気分です』 『なぜ、咎められてしまうのでしょうか』 同じように、適当な木の根元にちょこんと座る。 小さな体躯はすぐに木々や茂みに紛れてしまいそう。 普段より更に低くなった目線で、また頭上の枝葉を眺める。 ぼうっと過ごす時間は嫌いではない。 (-242) 2022/05/06(Fri) 20:20:30 |
【秘】 雷鳴 バット → 高等部 ラピス「わからない。でも、理由はあるんだと思う。 ……ミゲルって呼ばれたのは、久々だったかも。 先生たちもたまに、そう呼ぶ人はいるけど」 曖昧に混在している理由は、少なくとも青年はきちんと認知できていないようだった。 どうして自分がそう呼ばれているのか、意味や実情も理解していないのだろう。 だから含みもなく、貴方と同じように首を傾げるだけ。 傍に座った貴方の横に身体を寄せて、じっと見下ろす。 視線の向いた先は自分と同じように、手袋をした手先。 しばらく黙ったまま視線だけが刺すように落ちた。 考えていることを隠すように他愛のないことで間をつなぐ、なんて、 器用なことは青年には出来ないらしかった。 不自然な間があってから、ようやくといったふうに声を出す。 「……ラピスは…… どうして、手袋をしているの。」 (-244) 2022/05/06(Fri) 20:35:11 |
【秘】 花信風 トット → 高等部 ラピス「…………、……ふふ」 蕩けていく思考の中。狭くなった視界であなたの文字をなぞって。 「よかったぁ」 「じゃあ、 おれ さけなくなっても」 「まだ さけてても」 「いーんだ」 遠のく意識の中、置いたカップは もう空だ。 「ありがと」 「……らぴす」「これ」 座っていられなくなって、机に伏せた。 おもむろに頭に──花飾りに手を伸ばして、 ぷちり、と 音がした。 「……じつは これも」 「おれ のはな……ヘヘ」 「あげる」 あなたのカップの横に、そっと置いて。 そのままふと、意識を手放した。 幸せそうな顔で寝息を立てている。 (-248) 2022/05/06(Fri) 20:39:40 |
【赤】 高等部 ラピス「………。」 夕方、誰もいない空き教室。 静かに席に腰掛けて、壁掛け時計の針が進むのを見ていた。 今日は珍しく黒板に文字を書き殴っていないらしい。 淹れた花のお茶のおかげだろうか。 手元にあるマグカップはとっくに冷めていたけれど。 少しの間ぼうっとして、中身を全て飲み干してから教室を後にした。 (*28) 2022/05/06(Fri) 20:47:54 |
【秘】 高等部 ラピス → はなわずらいの トット寝息を立てる姿を見て、黙り込む。 最初からそこに声は無かったけれど。 ゆっくり、手袋を外す。 その下にあったのは、所々が青い鉱石で覆われた肌だった。 夜空を映したようなそれは、まるで ラピスラズリ だ。眠りに沈んでいくあなたの頭にそっと、その手を置く。 きっと記憶にも残らないかな、なんて思いながら数度撫でて。 カップの側に置かれた花を指先で拾い上げて、大事に抱える。 大人たちが迎えに来るまで、少女はずっと側にいた。 ありがとう。良い夢が見られるといいね。 ………おやすみ、トット。 (-251) 2022/05/06(Fri) 20:55:26 |
[1] [2] [3] [4] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新