【神】 普通 ナツメ椅子が引かれる。 スカートの皺を伸ばす手が、 そのまま座面の上、揃えられた膝へ。 「よろしくお願いします」 穏やかな声が、落とされる。 (G0) 2022/03/04(Fri) 22:38:47 |
ナツメは、今日も、議論に参加する。 (a0) 2022/03/04(Fri) 22:39:27 |
【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ 思ったままに口にされた言葉を、苦く笑って受け流す。 揺らいでしまいそうだからあんまり言わないでほしいな、と思いつつ。 「あ、色が先だったんですね」 「明るいし、元気が出る色だなって思います。 イロメキさんはどのオレンジ色が――」 ジュースを飲み込む時間分ずれた声に、質問が重なって。 ゴフ 、とむせる。口元をハンカチで拭って、「…………。 そ、ういうのではないです」 この反応がもう、そういうのに見えるような。 あわあわと、取り繕いの質問が返される。 「……い、イロメキさんは? 付き合ってるひととか、いるんですか」 /* もうちょっとおはなししたいなと思ってたので、嬉しいです! お互い無理ない範囲で、よろしくお願いします…! (-13) 2022/03/04(Fri) 23:08:07 |
【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ噎せる姿を眺める。 唐突な質問だったかな、と首を傾げて。 「そういうのなんだ。」 別に隠さなくても良くない?と言いながら。 ジュースを口に含む。 同じ質問を投げかけられても、こちらは動じることもなく。 「…うーん、フカワ君のことは好きだし。」 「カミクズ君も友達だと思ってるし。」 「でも、別に付き合うとかではないと思う。」 「どこに惹かれたの?」 自分のを答え終わったら、カウンターパンチ。 (-15) 2022/03/04(Fri) 23:49:51 |
ナツメは、問いかける。 (a1) 2022/03/05(Sat) 13:12:14 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ『何か をするつもりです』 『後で顔は見せますね』 『やりたいことがあって 無事に帰ってきます、そのときにまた話しましょう』 (-57) 2022/03/05(Sat) 18:12:18 |
【神】 普通 ナツメあなたの言葉を聞く。 ひとつひとつ折られていく指。 男の人の手だ、と場違いなことを。 思えたらよかった。 最後に残る指は折られないんだろうと、 そんな予感ばかりに満たされて、息を詰める。 ……一本になった指が、 ただひとりを指し示したとき。 少女は小さく、息を吐いた。 (G19) 2022/03/06(Sun) 0:10:12 |
ナツメは、そのしぐさを知っていた。 (a5) 2022/03/06(Sun) 0:10:30 |
【神】 普通 ナツメ「……死ぬべき人なんて、誰も。ひとりも、」 一度、口を噤む。 下唇にちょっとだけ、歯形が残って。 少女が次に口を開くまでに、しばらくの時間を要して。 「……エノさんは。 良い人じゃ、ないのかもしれない」 「けど、」 (G20) 2022/03/06(Sun) 0:11:30 |
【神】 普通 ナツメ テーブルの上、記入済みの用紙へ目を遣って。 それから、少女の深青が茜の瞳をまっすぐに見つめる。 「生きたいなら、生きたがってよ。 死にたくないくせに、殺させようとしないで」 それは、正義感なんて立派なものじゃない。 情深いからというには、私利に傾いているし。 だから、それ以上を口にすることは、きっとない。 ただ、右手の人差し指を立てて、顎に当てて。 「……私が。 言えることじゃないかも、ですけど」 小さく首を傾げて、そう結んで。 眉を下げて、ちょっとだけ笑った。 (G21) 2022/03/06(Sun) 0:16:45 |
【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ さらっと同性の名前が出てきたなぁ、と思った。 偏見とかを感じる暇もないくらい自然だったので、 そうなんだ、と恋バナが出てこないのを素直に残念に思ったりもした。 その矢先のカウンター。 > CRITICAL!! 「ま、だ。そういうのじゃ…… ……ちょっと。気になる、くらいで……」 ごにょ…。 なんでこんな話になったんだっけ?と思いつつ。 今度はジュースを離していたので、喉は無事。 「わかんないです。かわいいな、とか思うけど……。 でも、ずるいんです。見てるだけとか言って。 なのに、知らないところで……助けてくれてた、みたいで」 「……私には、なんにも。言ってくれないのに。 そんなの、気になる……」 語尾がもにゃっとなりつつ、コップのふちに口をつけた。 ちみ…おいしい。 (-80) 2022/03/06(Sun) 0:56:31 |
【神】 普通 ナツメ「取り消しても、いいんですよ」 あなたの覚悟に、想いに報いない一言だ。 そうと分かっていて、だけど少女は口にした。 仕返しかもね。 分かってるのに、そんなこと言うの。 そんな言葉は、その笑顔を見たら引っ込んでしまって。 「じゃあ。……もう一回だけ、迷ってみます」 少女はそっと、胸のうち。投票用紙に消しゴムをかける。 ペンの走ったあとをのこして、手はすこし黒ずんで。 まっさらには戻らない紙のうえ、ペン先を彷徨わせるような。 そんな迷いを、あと一度だけ。 「……昨日のお礼に」 立てた指を増やしてみたら、ピースサインみたいになって。 少女は思わず、笑ってしまった。 (G24) 2022/03/06(Sun) 1:23:01 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ『広場の噴水のところにいます』 5日目の昼。 ナツメ先輩に簡潔なメッセージを送って、噴水の辺りにあるベンチに座っていた。 (-103) 2022/03/06(Sun) 11:57:30 |
【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメどうにも、恋だの愛だのはよく分からなく。 幼稚園児が、好きな人を問われて仲良しな子の名を挙げるような。 そんな感覚で名を挙げている。 そういえば女子とは全然話してないな、なんて改めて思いながら。 「気になってるんだね。」 もにょもにょを切り捨てた部分だけを切り取って。 ふぅん、なんて、興味のありげな声。 青年は、人のことを聞くことが好きだ。 人を理解したいという気持ちがあるから。 「………………」 「……なんか。」 「ちょろいね。」 そして忌憚のない意見も言う。 ごく、と喉を鳴らしてジュースを飲み下し。 おかわりが欲しいな、とコップを差し出す。 「もし生きて帰ったら、会ったりするの?」 本当に遠慮のない青年であった。 (-104) 2022/03/06(Sun) 12:21:35 |
ナツメは、ぱたぱた。待ち合わせ場所へ、後から向かう。 (a7) 2022/03/06(Sun) 12:26:34 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ『すぐ行くね。』 OK!のスタンプつき。 そんな返信から、しばらくして。 広場のベンチに座る姿を見つけた少女は一度、立ち止まる。 横髪を軽く手櫛で漉いて、スカートの皺を伸ばして、 「ごめんね、待たせた?」 噴水の裏側から、あなたの側へ歩いて。そう声をかけた。 (-107) 2022/03/06(Sun) 12:28:17 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「あ」 噴水の陰から、セーラー服が見えた。 そういえばここはVR空間だから走っても平気なのか、と思い出して、駆け寄ってみたくなった。 走ってみようか。 走り方なんか覚えてないけど。 ベンチから立って、一歩、踏み出してみた。先輩の元へ。 「あはは」 楽しい。 ちょっとこけそうになった。 「今来たとこです」 「ほら、あれ。例のやつ」>>4:L2 (-110) 2022/03/06(Sun) 12:49:01 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「わ、……あは」 転びかけたあなたを認めて声を漏らして、 けれど何事もなかったから、つられてちょっと笑う。 「あ、例の」 「きれい……入っていいのかな」 遠目から見て、きらきらと輝くガラスにそんな感想。 何だろうね?と首をかしげて。 ひとまず行ってみようか、とそちらに向かうことにした。 (-111) 2022/03/06(Sun) 13:25:36 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ そんな訳で僕らは妙な建物に近寄り、ガラスの窓から中を覗き込む。 何か……緑? 植物が見えた。温室とかかも。 扉の取っ手を少し引っ張ってみる。開きそうだ。 「鍵は掛かってないみたいです」 鍵が掛かっていないという事は、入っちゃいけないという事はないだろう。 そのまま扉を開け放った。 (-116) 2022/03/06(Sun) 13:54:53 |
【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ「ちょろくないです」 わずかな残りを飲み干しながら、ムッとした顔をしてみる。 だけど、放課後みたいだなぁ、とか思って。 半透明のプラスチック越しの口元は、すぐに緩んでしまった。 「……うーん……会いたいというか、」 二人分のおかわりを注いで、ジュースの入ったコップを渡す。 もしもにもしもを積み重ねた、仮定の話。 「どうしてるかな、とか。 気になると思うけど……会うのは」 だめだし、と。 禁止も推奨もされていないことを盾にして、蓋をする。 もうちょっと肌の色は暗いし、髪はいつでもサラサラじゃない。 爪の先から瞳の奥まで、強いライトを浴びたように、 綺麗でかわいい瞬間だけ、VR(ここ)には切り取られているから。 現実(リアル)の私で会いたくないなぁ、と思ったりする。 「……あ、文通とか。どうかなって思うんですけど」 届かなくても、返事がなくても。途絶えても。 デジタルメッセージよりはなんとなく、諦めがつきそうで。 そんな後ろ向きの理由は隠したまま、冗談めかして。 あなたにも、この先の“もしも”をせがんでみる。 「イロメキさんも。年賀状とかくれますか?」 (-117) 2022/03/06(Sun) 14:01:25 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ 出入り自由?なんて、好奇心の滲んだ声。 開け放たれた扉の中を、あなたの後ろから覗く。 「あ、花……!」 並ぶ植木鉢の中に咲いている、とりどりの色。 学校の花壇に植わっているものや、 道端にぽつんと見かけるものや、 見たことも聞いたこともないものまで。 様々な花が丁寧に並べられたその場所は、まるで小さな植物園だった。 「ね、入っちゃおう。 怒られたら、そのときはそのときってことで」 (-123) 2022/03/06(Sun) 14:36:04 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「あ。凄い、綺麗です」 「入っちゃいましょ。 バレなきゃ大丈夫ですって」 果たして中は──やはり、温室か小さな植物園を思わせる空間だった。 辺りを見回してから、そっと中に入り込む。いたずらをする子供みたいな気分。 でも、折角こんなに綺麗にしてあるんだから入らないと損だよね。 「花、好きですか?」 (-127) 2022/03/06(Sun) 15:20:33 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「んー……どちらかといえば、好きかな」 取り立てて、好き嫌いを考えたことがなかった。 こんなにたくさん、綺麗に咲いていると感動もするけれど。 「メイサイくんは? 花、好き?」 こっそり入り込んで、扉を閉めて。 適温に保たれた屋根の下、小さなガラスの檻の中。 歩き回りながら、きょろきょろと目移りしつつの会話。 (-130) 2022/03/06(Sun) 15:40:21 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「好きですよお。どちらかと言えば」 まあそのくらいだよな。僕もそう。 「母がガーデニング趣味だから。たまに水やりとか植え替えとか手伝ったりはしますねえ。 ガーデニングと言ってもマンションだからプランターなんですけど……」 あ、でもこの花は結構好きです。とペチュニアの鉢を指差したりした。 「割とどこにでも生えてますよね。 子供の頃、これの花で色の付いた水作って遊んだりしてて。懐かしー」 (-133) 2022/03/06(Sun) 16:19:48 |
【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメさほど遠慮も忖度もない会話。 なんとも心地よいものだった。 なんとなく、自分が求めていたのは本当は。 こういうものだったのかな、と思った。 「でも、好きならいつか会うんじゃないの?」 「早めに会ってた方が楽そうなのに。」 なんていうのは、外野の意見。 青年は見た目も今とさほど変わらない。 せいぜい髪色がもう少しまともなくらいだ。 「平安京の人みたい。」 文通、で思い浮かぶイメージ。 今の時代には馴染みがないな、と思いつつ。 君の後ろ向きな理由を察することも無く。 「住所が分かればね。」 「絵葉書、送ってあげようか。」 この時は。 誰に生きて欲しいと言われることもなかったから、そんなふうに簡単に、未来を約束する。 数時間後には、青年の挙手によって破られる約束だった。 (-136) 2022/03/06(Sun) 17:03:05 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ どちらかといえば、だよね。 そう、おかしそうに笑みをこぼして。 「あ、お母さんの趣味なんだ。いいなぁ。 うちの親、趣味とか拘りとか薄いから……」 あなたの指差す鉢。 花束のように広がって咲く花を見て、 「ペニチュ……ペチュニア?」 ……だっけ。少女は首を傾げる。 押し花とかならしたけど……と、 あなたの言う遊びにもあまりピンとこない様子。 (-157) 2022/03/06(Sun) 18:55:22 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 普通 ナツメ 空にはおひさまがぴっかぴか。夜更かしをした子が起き出したくらいの頃。 君が端末として利用している物に、メッセージが一件。 『御機嫌よう、愉召怪のコタくんだ。 こちらふと浮かんだ程度のとりとめのない疑問故、 お忙しければお答えいただけなくても構いません』 『涙ってどうして出るの?』 様々が不足している問いだ。少なくとも身体の反射で出る涙の仕組みを聞かれているわけではないだろうと思える。 君はこの問いに、好きに答えたり答えなかったりして構わない。 (-162) 2022/03/06(Sun) 19:23:34 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「そー、それです。ペチュニア」 「あれ……しませんでした? 花を潰して水の中で揉むと綺麗な色が付くんですよ」 「綺麗なやつちぎるのは可哀想だから、萎れかけの花とかで」 ペチュニアの薄くて柔らかい花びらを指先でつついて言う。 鉢の中にはピンク、白、紫、黄色の、こんもりしたカラフルな塊ができている。 「こういうどこにでも生えてる花ちょっと好きなんですよねえ。 見かけると『あ、また生えてる』ってなって安心しません?」 (-163) 2022/03/06(Sun) 19:26:17 |
【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ 重い話を(しかも、ほとんど初めての会話で)交わしたあとだからか、少女の口はやや軽い。 脅されることになるとも知らずに。 あなたが気を悪くする様子がない、というのを前提として。 「…………。」 「そうとも、限らないですよ。 …… 好き ……な、人の。負担になるなら会わない方がいい、とも思うし」 “そういうこと”にもうなってる……。 葛藤の末、諦めてそこは受け流すことにした。 口に出してみたら、ちょっと危ない気がしたのでもう言うのはやめようと思った。 会うとか会わないとか、手紙とか。 胸に訴える感傷を、コップを傾ける動作で誤魔化して。 「――絵はがきでくれるんですか?」 雅ですね、と楽しげな相槌。 平安京からの連想ゲーム。 じゃあ、あとで教えるから絶対送ってください。 そんなふうに、あなたとの約束を結ぶ。 少女は、先に破るのは自分なんだろうと思っていた。 (-168) 2022/03/06(Sun) 20:11:02 |
【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ あなたから、一件のメッセージ。 少女は手帳を捲って、それを読んだ。 『こんにちは。ナツメです。 どうしてかな…少し考えさせてね。』 まずはじめに、そんな返信。 それから、いくらかの時間があって。 『抱えておけなくなった気持ちが、涙かも。 泣いちゃうのって、 悲しすぎたり嬉しすぎるときとかだと思うし…』 『コタくんは、どうして知りたいと思ったの? あ、嫌だったら答えなくていいよ。』 (-169) 2022/03/06(Sun) 20:17:53 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ やや気恥ずかしそうに、あってた、と呟いて。 「たぶん、しなかったかな。覚えてないだけかも」 「あ、そうだよね……。 じゃあここの花は、やめといた方がいいかな」 見る限り、どれも綺麗に咲いている。 と、思う。 千切ったらかわいそうだな、と少女は思った。 「安心……」 カラフルな花植えに指を伸ばしてみる。突っつく。 すこし考えて、……その気持ちはちょっと分からなかった。 その様が、少女の表情にもきっと表れている。 「んー……それが、安心なの?」 (-170) 2022/03/06(Sun) 20:33:08 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 普通 ナツメ『知りたいと思ったよりかは、確認だろうか』 君が考える間は何も来なかったが、そうして問いかければ返事はすぐに返った。その後もほとんど止まらないで文字はぽんぽんぽーんと送られてくる。 『かなしかったりうれしかったりその他だったり、 感情で流れる涙の理由の認識が合ってるかどうか…?』 『ナツメお姉さんから突拍子もない答えは 返ってこないと思ったから、お姉さんに聞いた』 『聞きたかった答えが聞けてハッピーです、ありがとう』 『涙があふれるとか涙がこぼれるとかは、 気持ちがあふれたりこぼれたりしているんだな』 『素敵な表現だと思う』 『ナツメお姉さんは最近、気持ちがあふれることはあった?』 (-175) 2022/03/06(Sun) 20:52:05 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「……」 ナツメ先輩の顔をちらりと見る。 もしかして変な奴だと思われてないか? 「や、安心っていうか何だろ……。 逆にほら、ひっつき虫の草とか、昔はよく空き地なんかに生えてたのに最近は見かけなくてちょっと寂しいです。 そういう、あれ」 そう……そういう。しょうもない話だ。 「ですねえ……ここのは綺麗に手入れされてありますもんね」 ここの花ちぎるのは気が引けるというのには同意。 (-178) 2022/03/06(Sun) 21:05:15 |
【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ青年は話を聞くにあたり嫌な顔をする事は全くなく、 むしろ興味津々と言った様子で聞く。 別にそれが色恋だから、と言うわけではなく。 例えば君が昨日見た夢の話だったり、好きな食べ物の話でも、 青年は同じくらいの姿勢で持って聞くのだろう。 なのでしっかり覚えて、悪用される。 「負担になるの?」 「相手からそう言われたの?」 本当に不躾なので、何でもかんでも聞く。 ちなみに、完全にもう恋慕しているのだなと言う認識だ。 殆ど君から目を背けないまま、時たまジュースを口に運ぶ。 柑橘の香りが仄かに部屋に漂っていた。 「絵が好きだからね。」 「あぁでも、俺名字が違うからな。」 「虹谷って名字からくるよ。」 知らない人だと思って捨てないでね、なんて、他愛もない会話。 叶わない未来の会話。 「俺にも送ってね。年賀状、同年代からは貰ったことないや。」 (-189) 2022/03/06(Sun) 22:44:18 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ昼間ごろになりようやくメッセージが来た。 『時間ができたら あのブランコとかでもどうですか』 『無事に戻ってこれました』 (-190) 2022/03/06(Sun) 22:51:10 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「あ、懐かしい。服、とげとげにしたなぁ」 そういうあれならちょっと分かる、かも。 あなたのぼんやりした説明に、ぼんやりした同意。 そういう雑草はないかな、ときょろ…している。 「……、うん。 見るだけでも楽しいから、今はいいや」 そんな言葉でぼやかす。 今度見かけたら、となにげなく言うのは、難しそうで。 「メイサイくんちにある花も、ある?」 (-202) 2022/03/07(Mon) 0:22:43 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ 了承の返事、OKのスタンプ。 出かける約束が一つあったから、その前後の空いた時間に。 待ち合わせて、ブランコのある場所へ向かう。 「えっと……おかえりなさい?」 顔を合わせるとまず、少女はそう言った。 (-212) 2022/03/07(Mon) 1:15:16 |
【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ 少女の返事は、あなたの送る文字がストップしてから。 『うん』 『ちょっと、泣かされました。 怖いことは我慢できると思ったんだけど、 そこに優しくされて泣いちゃった。』 『コタくんも、あふれた?』 『つらいことなら、ひとり占めしないでね。 ひとりで抱えておけなくなったってことだから。』 (-213) 2022/03/07(Mon) 1:18:02 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「ただい、……ただいま? すみません、あんなに大事そうな合議の場にいられなくて」 「元気な姿、かは、わかりませんが。 無事ですね……また一緒に乗りますか」 (-216) 2022/03/07(Mon) 1:50:57 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「この年になってやるものでもないですしね……」 合議がまだ終わってない今、今度どうですかとも言えないし。 「あー。ありますねえ。 あそこのゼラニウムとか、あのワイヤープランツとか。ガーベラは……去年植えてたけど今はないです。あとあれ名前何だっけ……キャベツみたいなの……」 辺りを見回して、花の名前を列挙した。 花の名前は少し知っているくらいだけど、それでも見覚えのあるものが幾つか見える。 「先輩はあります? 何か見覚えあるやつ」 (-217) 2022/03/07(Mon) 2:11:26 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 普通 ナツメ『俺は多分落っことしてた』 『俺はすごくつらかったが、 そういえば泣いたことはあまりなかった』 『肯定されるといけないね。 ほしかったものがもらえてしまうといけないね』 『このいけないは、泣いちゃうねってくらいの意味だから、 悪いと思って言ってるんじゃないです』 『独り占めしてきたんだなぁ』 『泣くのを我慢している気はなかったんだが、俺は結局は "誰か"がほしかったんだなぁみたいなことは思いました』 『話しただけでも救いのようなものってあるよな』 『あふれちゃった気持ちってどうする? 朝顔とか育てるのに使う?』 (-227) 2022/03/07(Mon) 7:05:17 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「そ、うだね。そう、もう18だし……!」 やや強めに頷く。 この年になってもまあまあやる気だったのは内緒だ。 それから、あなたが名前をあげた花を探して、 「あ、かわいい。こっちはなんか、上品……」 「キャベツみたいな花……?」 「あ、これワイヤープランツって言うんだ」 ぽそぽそ独り言のように零しながら見て回って。 「うーん……あ、これ。 卒業式で飾られる花……サイネリア、だったかな」 反対に尋ねられれば、青、紫、白、ピンク、赤。 それぞれの色で、寄せ集まって咲いているのを指差した。 (-237) 2022/03/07(Mon) 12:40:01 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ はてなマーク付きのやりとり。 少女はおかしそうにちょっと笑って。 「ううん、謝ることないですよ。 言いたいことあったら、ちゃんと言ってくださいね」 いなかったからって遠慮しないで。 そうつけ加えてから、ブランコに腰かける。 「じゃあ。今日は押してくれる?」 (-243) 2022/03/07(Mon) 13:25:43 |
【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ 膝の上に置かれた、コップを握る手。 中身のオレンジは目減りしている。 「言われたわけじゃ……」 というかそこまで深く話したこともないし、と。 旗色が悪くなってきた少女はちょっと捨てばちな返答。 ここでこの話はおしまい、と言外に物語って。 逸らしていた目をぱっとあなたの方に向ける。 苗字ちがうの、とぱちぱち瞬いて、首を傾げた。 「ペンネーム? ……じゃあ、エノさんで覚えておきます」 どっちで来てもいいように。 そう言って、それから笑って頷いた。 「うん。暑中見舞いも送ってあげる」 (-249) 2022/03/07(Mon) 13:41:06 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「はい、なんだか……ここまで大きくなった人を押したことないので緊張します」 自然に繕おうとして、不自然に笑う。 割と以前と変わらないが表情は暗めである。 「言いたいこと、ですか。 …………。 傷つけて、しまったんです。 言葉を発する度に そんなこというなら、優しくしないで、って。 言葉と行動が噛み合ってない、って。 普通にしてよ、って」 「……できませんでした。 綺麗事も、気遣いもうまくなくて……。 だから、俺は行動で示すしかなくて。 言葉は、他の人にかけてもらえばいいかなと。 そんな気持ちになってしまうんです」 「あの、……票は誰にいれるつもりですか」 (-250) 2022/03/07(Mon) 13:44:47 |
ナツメは、45が60に近いほど、ブランコにうまく乗れる? (a24) 2022/03/07(Mon) 14:01:38 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「やさしくしてね。 ……冗談です、思いきりやっちゃっていいですよ」 背中を押す手によって、少しずつ揺れ幅が大きくなる。 足で漕いでいる意味はあまりなかった。 「――ハナサキさん?」 あなたの“言いたいこと”。 やわらかくそれだけを尋ねて。 「たぶん……今日と同じ、です。 投票用紙は一枚に戻っちゃったけど」 (-259) 2022/03/07(Mon) 14:07:02 |
【秘】 美術 エノ → 普通 ナツメ青年は二度目のコップを早々に空にした。 血が足りない分なのか、喉が渇く。 まぁ、ジュースでは水分補給もままならないが。 捨て鉢な様子には、ふ、と小さく笑って。 それ以上の追及はしないであげておく。 「うーん、どっちかというと逆。」 「また今度教えてあげるよ。…あぁでも。」 「この後は君、デートで忙しいもんな。」 じゃあ話す機会ないかも、なんて。 やっぱりちょっと茶化しをいれて。 「いいね、君から来たって一発で分かるようにしといてね。」 「たくさん来るから、埋もれちゃう。」 なんてお願い一つ。 ハガキではなかなか難しいお願いだ。 「………そろそろ合議の時間かな。」 「君は準備したら?俺も………もう少し休んでからいくし。」 そろそろいい時間かな、と時計を見やった。 (-261) 2022/03/07(Mon) 14:08:41 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「?」 強めに頷く先輩を二度見した。え? 何だろう? まあいいけど。 「サイネリア……あー見たことある。あるかも」 先輩の指差した鉢を覗き込む。 「お見舞いNGのやつだ。あはは」 という印象が強かった。自分の中では。 別名がシネラリアだから、縁起が悪いって。 これも母親が言っていた事だけど。 「綺麗なんですけどねえ」 そんな風に好き勝手言いながら温室の中を見て回って、何となく合議についての事なんかの暗い話題は避けていた。 だって、せっかくの息抜きだから。 (-268) 2022/03/07(Mon) 15:42:52 |
【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ『うん。 優しくされると、いけないね。』 『あ、』 『泣かないからって、平気なわけじゃないから。 すごくつらかったっていうの…』 『泣くほどのことじゃなかった、とか。 そういうふうには思っちゃだめだからね。これからも。』 『話したから、泣けたのかな。 その“誰か”がいてくれて、よかったね。』 『何かに使える? 海になるには、少ないかな。』 (-281) 2022/03/07(Mon) 17:04:20 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「じゃあ、ちょっと強めに。 ……これぐらいか?」 ほどよく押されたブランコは、 あなたが力をいれずとも宙に揺れて。 「……ハナサキさんには、ほぼ初日に」 「彼らは、そのあとに」 つまり、不特定多数にだ。 「きっと、悪人のままで記憶に残りたくなかった。 そんな、馬鹿な自分がいることがわかりました」 「だからでしょうか、ちょっと。 今悪いことたくさんして。法も犯して。 堂々と悪人になれた気がして、すっきりしてます。」 「そうですか、自分にいれているのは、少し寂しかったですけど。 なんだか不思議な感じでしたね。 俺たちが勝てた気分になって不謹慎に嬉しくて。そして――よかったって思ったんです」 「今日の投票、俺、誰になっても良いんです。 ……ただ、少し名残惜しいのが。 二回目の人……誰かまだわかっていなくて、話が聞けていないことです……」 (-284) 2022/03/07(Mon) 17:47:36 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ あ、ある?とほんのりほころんだ声。 二度見には気づかないふりをした。 「かわいくて、結構好きなんだよね。 でも、青は初めて見たかも……」 スマホ無いの残念だなぁ、とぼやきながら、 しゃがんで青い花弁の鉢をじっと眺めている。 「NGなんだ。気をつけよ」 綺麗なのにね。 そうやってあなたと、とりとめのない会話を続ける。 合議の話、未来のこと、芯を食わない言葉ばかりを零して。 ただ、あたたかな空気に浸っていたかった。 (-285) 2022/03/07(Mon) 17:49:40 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「わ、……ふふ、ほんとだ、どきどきしますね」 これ、結構。 近づいては遠のく空を見上げながら、声を返す。 「悪いこと、したんだ?」 「……知りたいような……でも。 知っちゃったら、遊べなくなっちゃうかなぁ」 それはやだな。 「うーん……悪人っていうか。 嫌われたく、なかったんじゃないですか?」 「それか、自分のこと。嫌いになりたくなかったとか。 ……分かんないですけど」 「うん、私も。よかったって思っちゃいました。 ……誰になったら良いとかじゃ、ないんですけど」 「自分に入れるのは、自分のためです。 ほかの……誰に入れても。怖い夢、見そうだから」 ログに残っていた、サイコロ。 目にした少女が、考えて、行動して―― 至った結論と結果、それがあの投票結果だった。 (-290) 2022/03/07(Mon) 18:39:40 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ それと、二人目の話。 「誰だったんだろ……え、私、疑われてたりします? ……さいしょ、黙ってたから!? 他の人にもそう言われちゃったんだけど……!」 あわあわと振り向こうとして、ブランコがぐらつく。 わ、と声をあげて、諦めて前を向いた。 「一回目です。だから…………帰れたと、しても。 運が悪いと、また選ばれちゃうのかな。 それも怖いなぁ…… 」「……フカワくんは、二回目の人。気になるの?」 (-291) 2022/03/07(Mon) 18:40:42 |
【秘】 奇形 メイサイ → 普通 ナツメ「可愛いですよねえ、もこもこしてて」 あ。そうだ。見舞いと言えば。 色々考えて決めた事があって。あの。 「そういえば」 そう、言い出しかけたところで。 かたり。背後で物音がしたから振り向いた。 「……」 ──何もない。風で扉が軋んだだけかな。 びっくりした。誰か来たかと思った。 「あー……いや。何でもないです。」 それで。 やっぱり言わなくていいな、これ。僕はそう言い直して、先輩の方を見た。 「……そろそろ、出ましょうか」 誰か来ないうちに。 (-292) 2022/03/07(Mon) 18:40:55 |
【独】 普通 ナツメ/* メイサイ!? メイサイくん!!?? 好きだな……かなり……好きですけど…… あのー、あれんだくんさんな気がちょっっっとずつしてきてるんですよ そうだとしたら「「「「こと」」」」ですよ だいぶことですけど、どうですか? (-293) 2022/03/07(Mon) 18:44:33 |
【独】 普通 ナツメ/* 最後にPL予想貼っとくか!wって思ってたんですけど、なんにもわからんです 出てきた人間にBOM投げつけることしかできません (-295) 2022/03/07(Mon) 18:47:08 |
【秘】 普通 ナツメ → 美術 エノ 笑んだ吐息に、恥ずかしさとか怒りとか好感だとか。 他愛ないそれらがないまぜの、子供じみた感情を抱きつつ。 「そ……うです、デートなので! 明日じゃなかったら、またお喋りしてあげますけど!」 かなりやけっぱちだ。 友達とのお出かけをそう呼ぶくらいの…… つまるところいつも通り、を装うのに見事に失敗している。 そうして、一発で?とオウム返し、考え込む素振り。 促す言葉にはっと顔を上げ、掛け時計へ目をやって。 「……うん、じゃあ。先に行ってきます。 手伝いが必要だったら、呼んでくださいね」 そう言って、立ち上がる。 コップを洗って、必要ならあなたの分のおかわりを注いで。 また後で、と医務室を後にした。 4日目。 少女が投票用紙を2枚、取りに行く前のできごとだった。 (-299) 2022/03/07(Mon) 19:09:51 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 普通 ナツメ『海になるくらいなんてどれだけ泣いたらいいんだか。 あそこの四角の海だけでも、何日かかるか分からないね』 『でも、涙が海になる物語はたまに見るなぁ』 『なんだろう、拾い集めて意味のある気持ちと、 落ちて消えて意味のある気持ちとがあるなとは、 今話していて思ったな』 『海にならなくても、何かに使えなくても、 こぼれた気持ちのことって全然考えないわけじゃないから、 別に何に使わなくてもよさそう。俺から言ったことだが』 『俺は涙を落として身軽になった気がする。気がするだけね』 『俺は俺のすごくつらかったを、 泣くほどのことじゃなかったとかってふうには考えないよ、 場所と切っ掛けがなかったくらい』 『よかったねって言ってくれてありがとう。 ナツメお姉さんもよかったな、場所と切っ掛けがあって。 あふれた気持ち、ちょっとは拾ってもらえたんじゃないか?』 (-300) 2022/03/07(Mon) 19:28:37 |
【秘】 さめざめ ユメスケ → 普通 ナツメ『そんなくらい。話に付き合ってくれてありがとう』 手を振るスタンプをぽん。 早く終わるといいねは言葉にしなかった。 (-301) 2022/03/07(Mon) 19:29:48 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ「……ん、なあに―――」 何かを言い出しかけるあなたの方を見上げて、 少女の耳も物音を拾ったらしく、びくっと驚いて肩が跳ねる。 「う、うん、出ようか……」 怒られちゃうのはちょっと、怖いしね。 そそくさと立ち上がって、名残惜しげに温室の外へ出た。 扉をそうっと閉めて、少しの躊躇いののち。 「……あの、さっき何、」 (-302) 2022/03/07(Mon) 19:34:50 |
ナツメは、ぴろん。通知音に、声を遮られる。 (a30) 2022/03/07(Mon) 19:35:41 |
【秘】 普通 ナツメ → 奇形 メイサイ ぴろん。メッセージを通知する効果音。>>a30 それは、今日の話し合いを欠席していた人からのもので。 「…………」 手帳を捲った少女は、 だいぶ ちょっと葛藤を滲ませたのち、誘ってくれたお礼と暇を告げて、そんなところで。 今日のお出かけは、解散の運びとなった……はずだ。 (-303) 2022/03/07(Mon) 19:36:43 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「えっと……たくさんして、嫌がるかもしれないので。 じゃあ内緒って事で……」 「ばれなければ、犯罪じゃないとも言いますしね」 「実際、犯罪にならないですから。ここでしたことは」 身も蓋もない、そんなことを言いながらキィと、ブランコを揺らす。 「やっぱり自分勝手だな俺は。 君も、そうして自分が怖い思いをしたくないからそうする。 まねしてれば良かったかもしれない、それでも後悔はしてないです。 俺を反面教師にしてください、人を怖がらせる人のね」 (-316) 2022/03/07(Mon) 20:05:15 |
【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ『じゃあ、海に流しちゃおうかな。 拾わなくてもいい、落ちるのに意味がある気持ちは。』 『その方が、本当に消えたかなとか。 後になって、不安にならなさそうじゃない?』 『よかった。』 『ずっとそう…泣くほどのつらさじゃないんだからって、 私が一番、考えてたんだなって。 こうやって話しながら、思いました。』 『誰かにそう言われるのが嫌だったの。 死ぬことの次…の次?どのくらいかな、だいぶ。』 『どういたしまして。ありがとう。 ユスくんには泣かされちゃったし。 あふれる前に拾ってくれる人も、いたよ。』 (-317) 2022/03/07(Mon) 20:07:09 |
【秘】 普通 ナツメ → さめざめ ユメスケ『私こそ、ありがとう。』 ぽん。手の代わりに尻尾を振る、ねこのスタンプ。 ごめんね、は言えなかった。 薬局で。死んじゃったあの子のそばに、取り残していったこと。 (-318) 2022/03/07(Mon) 20:07:19 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「あ、いえ最初は疑ったんですけど、もう違うなと。 ……そしてその反応でわかってしまった気がします。 そうでないといいな、とも。聞きたいことがあっただけで」 「今では、なんだか、誰だかわからない方が良いのか悩んでます」 カマカケのように聞こえたこの台詞も、ただ口から漏れただけだ。 実際はあまり人に言っていない。 聞きたかったのは、どういう基準で人を選んでいたのか。 ――予想が当たっていたら。 その理由も今ではもう聞きたくないものになった。 「一人は知っているんです、その人がまだ居ると教えてくれて。 まあ、……また選ばれるのは、嫌ですね。 そろそろ表でクーデターでもおきないと、変わらなさそうです。でも気にしてもやっぱり無駄だと思うので……後悔しないように選ぶことが続けられたら良いですね、今も、これからも。 そんな無難な事しか言えなくて、なんだかすみません。 明るい話題、苦手なので」 (-321) 2022/03/07(Mon) 20:08:29 |
【人】 普通 ナツメ>>みんな 『こんばんは。ナツメです。 今日、飲みたい物は何ですか?』 定刻がくる、少し前の時間。 少女は、そんなメッセージを全体へ向けて送った。 現実逃避のために、自分のために用意しはじめたそれ。 誰かのために用意するのなら、まずはここから、はじめなくちゃだめだと思って。 (6) 2022/03/07(Mon) 20:09:21 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ (-324) 2022/03/07(Mon) 20:10:42 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「……はぁい」 不平とか後ろめたさを含んだ、甘えた返事。 怖がっちゃってごめんね、とか。怖いだけじゃないよ、とか。 伝えたいのに、いかにも嘘っぽくて、なんだか違う気がした。 「あ、やっぱり疑ってたんだ……」 「いつも悩んでない? ……苦労性? 聞くくらいならできるからね……」 「私も。選ばれるのは、嫌です。 ……クーデター、起こしちゃう? あは、無理だけど……」 「たぶん、どうやっても後悔は、するけど。 ちょっとでも、思い出して苦しくない方がいいなって」 「うん。自分勝手で、わがままなんでした、私も」 「……あ、そういうの。 謝らなくていいのに謝っちゃうの、よくないですよ」 「明るい話が苦手なのは、もう何となく分かってます。 私、さっきまで。 ……気になる子、とお出かけしてたんですよ。 でも、フカワくんがやっと連絡くれたから。 楽しくて明るいのが一番なら、来てないです」 (-328) 2022/03/07(Mon) 20:38:30 |
ナツメは、ちょうど、キリが良いところだったのは伏せておいた。 (a36) 2022/03/07(Mon) 20:38:39 |
ナツメは、お人好しでも、優しくもないので。 (a37) 2022/03/07(Mon) 20:39:37 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ そして、揺れ幅のてっぺんに達するたび。 どんどん近くなっていく空と、遠のいた地面を見て。 「……これ、跳んだら。けがするかな?」 キィキィと揺られながら、そんな無謀を言い始めた。 (-329) 2022/03/07(Mon) 20:40:18 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 普通 ナツメ「……」 ぼんやりした頭にメッセージが届きます。 送り主と内容を確認して返信。 『わかりました。 カフェに行けば良いでしょうか?』 (-335) 2022/03/07(Mon) 20:51:18 |
【秘】 普通 ナツメ → 園芸 ハナサキ『はい。カフェの前で、待ってます。』 少女はきっと、入口のドアの前。 ひとり立ってあなたを待っている。 (-336) 2022/03/07(Mon) 20:53:54 |
ナツメは、ついた『♡』を見て、ちょっと笑った。 (a39) 2022/03/07(Mon) 20:55:46 |
ナツメは、送られてくる返事のすべてに返信。合議場にきっと、用意される。 (a44) 2022/03/07(Mon) 20:59:23 |
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