【赤】 灯守り 雨水 ― ぼくのお話5 ― [先代雨水は人を頼るのが上手い人だった。 ぼくにもそれを引き継がせてくれた。 可愛がられるように。大事にされるように。 手助けをして貰えるように。 そうやって周りと繋がりを得て行って 引きこもりを少しずつ脱していって。 事務の仕事を覚えていく内にぼくは先代に質問をした。] ねぇ、次の雨水をぼくにするのならさ ぼくを蛍にしないの? [その時の、先代の固まった表情は今でも覚えている。] 「……それは、わかっているんだがな」 [頭をかく姿。何かがあるのはわかった。 でも、聞けなかった。] (*85) 2022/01/22(Sat) 16:03:44 |
【赤】 灯守り 雨水雨水様がそれでいいならいい。 [それだけ言い切って、なせばなる精神を発動した。 先代は気まずそうにする。] 「あー……灯守りってまぁ結構立場あるっつーか。 大変な側面もぶっちゃけある。 あと人の灯りを扱うのが主な仕事だ。 他の仕事は人に任せていい。けどそれだけはやるしかない。 花雨、お前俺の後継ぐ気……あるのか? 」[その言葉に暫し沈黙が流れた。] (*86) 2022/01/22(Sat) 16:05:28 |
【赤】 灯守り 雨水────── 今更 [呆れすぎてとっさに言葉が出なかっただけだ。] ぼくは、雨水さまに引き取られてから今までずっと 勉強してきて、側で見てきて なりたい、と思うようになっていった。 大変な事でもやるよ。 雨水さまは……ぼくにとっては 恩人で、すごい人で踏み出す一歩をくれて、勇気をくれて ……お父さんみたいな存在になっているんだよ。 ぼくはね、雨水さまみたくなりたい。 だから 雨水になるよ。 (*87) 2022/01/22(Sat) 16:09:26 |
【赤】 灯守り 雨水[そう言ったら、先代はまた固まって、俯いて それからぼくを抱きしめた。 泣いていた理由をぼくは、知らない。 ぼくたちの間には言葉にしていないことがある。 先代がどうして蛍を持ちたがならいのか。それにぼくのお母さんのこと。 ぼくはお母さんに必要最低限の衣食住以外は放置され 最終的にはいないもののように扱われた。 だから (半ば拉致の) 彼と住んでいる間、ぼくはお母さんのその後をきかなかった。相手も何もいわなかった。 許せないのかどうか自分でもわからない。 ただ、今なら少し余裕をもってお母さんのことを考えることは出来る。 今頃一人になっているのかな。 今頃、どうしているのかな。 ……今でも、ぼくの事が怖いかな。 それが怖くて、聞けないまま。]** (*88) 2022/01/22(Sat) 16:11:22 |
【人】 灯守り 雨水 ― 回想:会合時 ― [立春さんのすらすら、とした報告を聞いて>>89 年月がそう変わらないのにここまで出来るの、すごい。と内心で尊敬していた。 立春の時期のお祝いは賑やか。多分その時は大変。>>96 お手伝い何か出来たらいいな。とこくこく頷いていた。 ぼくはぼくで相手に謎の貫禄がある、と思われているとは知らず。>>97 ただ単に性格でマイペースにしているだけ。この辺が大物言われる所以なのに気づいていない。 その立春さんが指にペンを本当に実行していたのなら。何をしているんだろう、と思うのだろう。口にしないけれど。 余談だけれど、ぼくも冬至さんに名前を呼ばれた時は>>1:219普通にわかりました、と返答して大事な事メモに書き込んでいた。 立春さんがじいい、と見ているのが見える。見ている……。 わかるけど、会議中なのに 長い。大物。 とは心の中だけに。] (109) 2022/01/22(Sat) 20:13:38 |
【人】 灯守り 雨水 ― 可愛いと一緒 ― [その橙の存在は、手足がちゃんとあって(枝みたいに見えるけど折れないのか不思議)>>95 動力源はぼくが知る事はないけれどそこも不思議でついつい眺めてしまう。 それはさておけるくらに、 可愛いが強い。 ジェスチャーだけでその気持ちが伝わる訳もなく。 その動きに照れてる? と首を傾けた。 でも秒でやって来てくれたからぼくのお膝が葛藤に勝利した模様。嬉しい。 お皿はしっかり相手が手を伸ばしやすいように持っていた。 ウサギより大きめ位なら……いける… ? うん。ぼくもロクム食べてみようかな、と手を伸ばしてみた。] おいしい…… [二人…… (でいいかな? もう) (111) 2022/01/22(Sat) 20:18:51 |
灯守り 雨水は、メモを貼った。 (a31) 2022/01/22(Sat) 20:27:51 |
【人】 灯守り 雨水 ― 可愛いと一緒 ― [どこかで聞いた事があるようなフレーズと共にその雪兎はぼくに近づいてきた。>>123] そうなのですね。 一緒におやつはうん、おいしいですよね、はい。 [冬至さんは結果、ぼくの片腕にやってきた。落とさないよう注意する。>>124 それから可愛いが可愛い事をするのを眺める。 可愛い存在が食べるって可愛い。可愛いのゲシュルト崩壊? ぼくは椅子。椅子のつもりだったのに。 あーん、が来て目を丸くした。] あ、あー…… [素直に甘やかされた。 でも、見た目が雪兎だからか。 やっぱり可愛いと思う以外の感想が出てこない。] おいしいです。 [暫しその味に浸った。] (131) 2022/01/22(Sat) 21:41:28 |
【人】 灯守り 雨水[そうして、冬至さんのお話を聞く。>>129 不安というのは誰にでもあるのかな、と思えば気は少し楽になる。 蛍がいると助かるんだな。とその言葉を頭に入れつつ。] あ、いえ。 大変ですけれど領域の人や先代も助けてくれますし。 [幾つ目かのあーんが来れば素直に受け入れた。 そうこうしていたら、大寒さんが目に入った。 まだ挨拶してない相手に声をかけたかった。 二人の会話? がキリが悪くない時を選んで。] すみません、ぼくちょっと行きますね。 [そう言って二人を優しく希望される場所があるならそこに。なければテーブルがいいだろうか。 そっとおろして移動をしたのだった。 なかなかにして……幸せな時間だったと記しておく。] (132) 2022/01/22(Sat) 21:44:11 |
【人】 灯守り 雨水 ― 大寒さんと ― [もしそんな悪戯されたらぼくの顔はまた、上着に埋まったかもしれなかっただろう。>>114 それはさておき。] はい、そうです。立春さんと啓蟄さんですね。 お世話には、はい、なってるかと。 [お隣同士、鍵の受け渡しとかそういうのは普通にある。蛍の菜虫化蝶さんにも良くして貰ってるし、うん。 続く言葉はやっぱり優しくて。>>115 ぼくはまだなりたて。見つけるのはこれから。 それはごく自然で当たり前の事。 幸せを願う言葉は素直に嬉しかった。] そうですね。 皆さんを色々見て考えています。 焦らず……はそうですね。 ありがとうございます。 (133) 2022/01/22(Sat) 21:46:27 |
【人】 灯守り 雨水ありがとうございます。 少し、自分の中の心の形が見えた気がしました。 [そんな表情をしながらも真剣に返してくれた相手にしっかり頭を下げた。 そのおまじないは確かに届いた。 未来への不安の形が見えたこともあって 心は落ち着いた気がする。] ええと、その…… 本当にありがとうございました。 あの、甘いの大丈夫ですか? お礼をさせて下さい。 [ぼくは相手の事をよく知らない。 だからうまい言葉や行動を紡げない。 ただ、その中でも自分に出来る精一杯をしたかった。 遠慮されればそうですか、と若干しょげつつも素直に受け入れるし、受け入れてもらえれば後日雨水での人気店の銘菓を詰め合わせた物を贈る事になるのだろう。]** (137) 2022/01/22(Sat) 21:53:21 |
(a34) 2022/01/22(Sat) 21:56:59 |
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