【独】 狐娘 レイ/* 天涯孤独設定〜〜〜〜〜〜!!! はい、好き〜〜〜〜〜!!!! 叫びから始まりました申し訳ない。 一席いただきます。 よろしくお願いいたします! (-0) 2021/12/02(Thu) 1:41:11 |
【人】 狐娘 レイ―― 婚儀の日 ―― [朝から憂鬱なため息が漏れる。 婚儀の為と新しく作られた白の衣装を身に纏い、美しく見目を装っても心は晴れないまま。 しずしずと新しい拠点へと向かう列>>3の後方に並んでいた。 川を渡る船には、一族を乗せた船もある。>>14 一族の御曹司様もとうとう捕まったのだそうよ、とか囁く声を聞きながら、帆船へと視線を移した。 逃げ出せるものなら逃げ出したい。 その気持ちは分かるけれど、実際に逃げ出すほどの腹積もりはなかった。 結局、こうして列に並んで婚儀の場へと向かっている。 晴れやかな空が憎らしいと思う程、門出を祝う天候はよく、空を仰ぎみた。] (23) 2021/12/02(Thu) 11:54:29 |
【人】 狐娘 レイ―― ちいさな恋の話 ―― [その日は一人で村を抜け出して、泉のほとりで遊んでいた。 泉の周りにだけ咲く花はとても珍しく、花を積んで母を喜ばせようと集めていれば、森から飛び出してきた魔物に襲われた。 為す術なく身を庇っていれば、しばらく経っても痛みはやって来ず、代わりに降り落ちて来たのは幼い声だった。 ぱちぱちと目を瞬かせて、ようやくその姿を見れば紅い髪が濡れたように美しい。] わぁ……、きれい。 [魔物に襲われた恐怖も忘れて、初めに出たのはそんな言葉。 それから、心配してくれたのだということに気づいて、はっとした。 驚いた弾みで出た獣耳をぴるぴると揺らしながら、懸命に頷く。] う、うんっ。 だいじょうぶ! わたしはまものじゃないよ、 レイっていうの。 (24) 2021/12/02(Thu) 11:56:01 |
【人】 狐娘 レイたすけてくれてありがとう。 ねぇ、あなたのおなまえは? [一度目にしたら忘れられない色鮮やかな髪の色に、腕に刻まれた紋章。 自身とそう年端の変わらぬ男の子が、どうやって魔物を倒したのかなんて、その時は想像もつかなかった。*] (25) 2021/12/02(Thu) 11:56:57 |
【人】 狐娘 レイ[粛々と列は川を上っていく。 一歩一歩、村から離れていく寂しさを味わいながら、新天地へと向かう。 婚儀の参列には、シオンの姿もあった。>>28 慎ましやかな白が目に映える。 幼い頃はよく遊んでもらったけれど、彼女が一族の外の男と一度村を出た後、戻ってきてからは会話を交わすことも少なくなってしまった。 彼女が村に戻ってきた時には、純粋に再会を喜んだものだけれど、彼女にとっては別れを思わせるそれは、返って彼女を傷つけてしまったのかもしれない。 話しかければ応えてくれるものの、どこか以前とは違って距離を置かれたような間柄は、少し悲しい。 婚儀の話を機に、話しかけることが出来ればいいのだけれど。 ふと視線を向ければ、一瞬目が合ったような気がした。] (36) 2021/12/02(Thu) 15:13:23 |
【人】 狐娘 レイ―― 泉のほとりで ―― [言葉を話すことは正解だったようだった。 信じると頷いた彼にほっとして胸を撫で下ろす。 ロンと名乗る少年は、瞳も赤く、魔物の血で汚れた腕も、何もかも赤を思わせる。 その血を見て、改めて彼が魔物を倒したのだと思い知らされて、すごいと言う感嘆と、少しの畏怖が芽生えた。 獣の耳をぺたんとしおらせて、彼の言葉に耳を傾ける。 一人で、の問いには頷きを。] おかあさまのためにおはなをつみにきたの。 ここのおはなはきれいだから。 ……ロンもこどもでしょう? ひとりできたら、あぶない、よ? [話しているうちに、彼がこわいものでないということは分かる。 芽生えたはずの畏怖は、すぐに掻き消えて興味の方が先に立つ。] (37) 2021/12/02(Thu) 15:14:11 |
【人】 狐娘 レイ[魔物は怖いけれど、泉には用事がある。 ましてや、興味を引く男の子が居たのなら尚更。] ロンはつよいから、へいき? だったら、ロンがいるときなら、またきてもいい? [涙に濡れた瞳は今はきらきらと輝いて彼の赤を映す。 もっと、彼のことを知りたいと思った。 もっと、その赤に触れたいと思った。 泉のほとりで積んだ花を束に変えて、てとてとと歩み寄って彼の手に握らせて。] いっしょにおはな、つんでくれる? [にこりと笑って、彼の手を引いた。 彼の手を引いたのは、その瞳が寂しさを訴えていたから。 その寂しさに、触れてみたいと思ったから。*] (38) 2021/12/02(Thu) 15:15:04 |
【人】 狐娘 レイ―― 小さな約束 ―― [花を知らないわけではないだろうに。 物珍しそうに見る姿はどこかおかしかった。 男の子だから、もしかしたら興味はないのかもしれない。 二人の手の内に収められた花は、積んだばかりでまだ瑞々しく、生きていることを伝えていた。] おかあさま、いないの? だったら、おとうさまは? [まるで最初から居なかったみたいにロンは言った。 そのことが「寂しい」ということもわからないみたいに。 父もいないという彼に家族が居ないということをしり悲しくなった。 その口ぶりから母がどんなものであるのかは、知っていそうなものなのに。 彼は母親の優しい手を知らない。] でも、ロンがたすけてくれたでしょう? だから、へいきよ。 [たぶん。とついているのが可笑しくて、くすくすと笑った。 魔物をは怖いけれど、道中は一人でも怖くなかったし、今は彼が居てくれる。 だから、平気。 子供というのはそんな単純なものだ。] (48) 2021/12/02(Thu) 18:54:57 |
【人】 狐娘 レイ[強いから平気。 そう告げるロンの裏の意味までは気づけずに、言葉の意味を素直に受け取る。 確かに彼ほどの強さなら怖いものなど無いだろう。] まいにちくれば、まいにちロンにあえる? わたし、へいきよ。 ここまでのみちはおぼえたもの! [満面の笑みを浮かべて、はしゃいだ声が響く。 此処にくれば、また彼に会えるということに期待して。 ロンは少し渋い顔を作ったけれど、助けてくれた彼のこと。 きっと優しい子だから来てくれるに違いない。 くしゃりと茎が萎れてしまったのを見届けて、あ、と声を漏らす。 茎はぐちゃぐちゃになったけれど、その先の花はまだ綺麗に咲いている。] (49) 2021/12/02(Thu) 18:55:13 |
【人】 狐娘 レイ……ちからのかげんがわからないのね。 おはなはね、やさしくふれるのよ。 みずをあげれば、またつよくさくわ。 [彼の手を引いて、泉に折れた茎を差し入れる。 元のようには戻らないかもしれないが、水を与えればいくらか回復するだろう。 強さしか知らない彼に、一つ物を教えた気になって笑った。] (50) 2021/12/02(Thu) 18:55:27 |
【人】 狐娘 レイ[泉のほとりに二人腰を下ろして、泉に手を浸す。 ロンの声は静かに耳に響いて心地が良かった。] ……わたしに? [彼の言葉にきょとりと目を丸くしていれば、手が伸びてきて。 泉を覗き込めば、獣耳の傍に花が咲いた。 呟く声に、ぽっと頬が赤く染まる。 彼の瞳と髪色みたいに。 ようやく垣間見えた彼の笑顔につられるように微笑んで、] ありがとう、ロン。 だいじにするわね。 そうだ。 あなたがわたしをたすけてくれたかわりに、 わたしがロンのかぞくになってあげる! [彼の両手を取って約束を交わした。 彼と同じ色の赤い花は、家に持ち帰った後は押し花にして大事に大事にしまわれた。] (51) 2021/12/02(Thu) 18:55:59 |
【人】 狐娘 レイ[それからは、有言実行どおり毎日泉に通った。 会えない日もあったけれど、泉のほとりで遊んでいれば、 どこからか彼が姿を現した。 花飾りを送ってくれた代わりに、 彼に花冠を作って送ったり、冠の作り方を教えたり。 花言葉や、薬草になる花のことも教えたこともあった。 日が暮れるまでの楽しい時間は毎日あっという間に過ぎ去って、 ここが魔物が出るような危険な場所でもあるということをすっかり忘れていた。 私の後を追って、兄弟たちが様子を見に来るまでは―――**] (52) 2021/12/02(Thu) 18:56:42 |
【人】 狐娘 レイ―― 別れ ―― [レイの家は温かかった。仲睦まじい両親と少し年の離れた兄が二人。 兄弟仲も良く、ありきたりな家族図であった。 だから、家族が居ないというロンを知ったとき、物悲しくなった。 誰も居ない家に帰る孤独。 それは温かな家に住むレイ自身には想像もできない。 独り、だから彼は強いのだろうか。 少なくとも、幼い子供が独りを好むことはないだろうと思う。 だから、彼が面倒くさがりながらも泉に来てくれる様子にはぱっと顔を輝かせた。 一緒に遊んでいる間は、独りではないから。] いえがおはなやさんになったら、すてきね。 そのときはロンがかいにきてね。 いっぱいのおはなで、おうちをかざるから。 [レイもまた、ロンを同じ村の子供だと思った。 子供にとっての村は大きく、未開の地もたくさんある。 まだ出会えていない子供の一人や二人居るだろうと。] (64) 2021/12/02(Thu) 21:45:43 |
【人】 狐娘 レイ[泉に浸した花は水を得て、逞しくなっていく。 萎れかけていた茎も水気を吸って、強くなる。 ほらね?と花を見せながら、ロンに向かって微笑む。] だいじょうぶよ! ロンがわたしの「だんなさま」になればいいの。 そうしたら、おとうさまとおかあさまのように いっしょにくらせるわ。 レイしってるの。 「けっこん」っていうのよ。 [力の強さは知っていても、花の扱いは分からないという。 ものしりと褒められて鼻を高くしながら、彼に教えていこうと思った。 家族の温かさを、花の繊細さを、独りの孤独さを。 彼の孤独が、どれだけ根深いものかも。 まだその時は知る由もなかった。] (65) 2021/12/02(Thu) 21:46:01 |
【人】 狐娘 レイ[その日は唐突に訪れた。 いつものように一人で村を抜け出して泉に向かえば、先にロンが待っていてくれた。 花冠の作り方が上手くなってきたことを褒めて、また母に新しい花を摘む。 レイの力ではびくともしない石を簡単に削るロンの力は凄まじく、彼がその力を見せる度にすごいわ!と感嘆の声を上げた。 彼の力は大人でさえも敵わないかもしれない。 透明の石に花が閉じ込められていく様は不思議で、まじまじとその光景を見つめた。 出来上がった指輪は、彼の力が込められた、わたしの好きな花が添えられた可愛らしいもの。 お伽噺で読んだみたいに、指輪を小さな手に嵌められて。 まるでお姫様になったような気分で高揚した。] わぁ……、わたしにくれるの? ふふ、きれいね。すてきね。 ロンは「おうじさま」みたいね。 [くふくふと花の咲いた手を口元に添えて笑っていれば、背後から声がした。] (66) 2021/12/02(Thu) 21:46:22 |
【人】 狐娘 レイ『レイ、そいつから離れろ!』 [何が起こったのか分からなかった。 茂みから飛び出してきたのは兄と、数人の村の子供。 ロンを取り囲むようにして、私をロンから遠ざける。 兄たちはロンに罵声を浴びせ、石を投げつけ、木の棒で彼を殴りつけた。] やめて! ロンにひどいことをしないで! ロン、……――ロン! [止める声も虚しく、貰ったばかりの指輪を外され、 引きずられるようにして村に連れ帰られた。 後で分かったことは、ロンがヴィスの一族の子であること。 気立ての良い兄が唯一顔を顰める一族の子であること。 そしてわたしは一人で泉に向かうことを禁じられた。 それから、なんとか兄を煙に巻いて泉に訪れても。 二度と、ロンの姿を見ることは叶わなかった――。 ] (67) 2021/12/02(Thu) 21:47:33 |
【人】 狐娘 レイ―― 婚儀の日 ―― [婚儀の参列はやがて新しい村へとたどり着く。 村の中央には広場があり、作られて間もないだろう家々が広場を囲むように点々と建てられていた。 手伝いの者たちが各部屋へと荷物を運び始める。 手伝いをかって出たものの、 婚儀までにはもう少しあるからと休みを言い渡されてしまい、辺りを見回していれば、川からも大仰な荷物が運び込まれていた。 その荷物の中には、紐で縛られたままのジャヤートもいて。>>56 その光景にくすりと笑ってしまう。 奔放な彼のこと、またお父上と揉めたのだろう。] また一段と大きな荷物ね、ジャヤート。 ……今度は何をしたの? [荷物の端に佇むジャヤートの前に腰を下ろして、話し相手の一つにでもなればと声を掛けた。*] (69) 2021/12/02(Thu) 21:49:58 |
【独】 狐娘 レイ/* プロは他のペアの方ともお話するの推奨と見かけたので話しかけてみたけど、まずかったかなぁ……申し訳ない。 マンユゥちゃんが来たらささっと抜けよう、そうしよう。 (-10) 2021/12/02(Thu) 21:59:22 |
狐娘 レイは、メモを貼った。 (a13) 2021/12/02(Thu) 22:13:21 |
【独】 狐娘 レイ/* シャオロンくんの幼い頃の拙い話し方と今の擦れた感じの話し方のギャップがいいな〜。 まるでぎゅってしてっていうのがはちゃめちゃに可愛い……。 どうやって大人の彼と縁を結んでいこう、迷うな……。 (-12) 2021/12/02(Thu) 22:22:49 |
【独】 狐娘 レイ/* ……と、ここまで考えてシャオロンくんも現軸で話しかけようとしていたのなら私の動き相当軽率だったのでは……!? ペア村のペア村以外の方とのお話難しい……!! やっぱり話しかけない方が良かったかな!? (-14) 2021/12/02(Thu) 22:25:35 |
【人】 狐娘 レイ[ロンが記憶を無くしたことは知らないまま。>>84 それからも何度か泉へ訪れた。 あのとき、子供ながらに誓いを立てた「けっこん」の約束。 今になって思えば自分本位なものであったかもしれないが、 少なくとも指輪を送ってくれたのなら、 何かしら彼にも思うところがあったのだろうと信じて。 二十歳になった今でも操を立てたまま、 日々薄れゆく初恋の思い出に今も囚われていた。 わたしにとっての「おうじさま」は今も唯一人。 なのに、婚儀の日は近づいて。 「だんなさま」になる男の名前を知らされる。 「小龍」という名前の響きが、少しだけ彼に似ていて。 なおさら悲しくなってしまった。 年の頃も近ければ、彼も今回の婚儀に選ばれているかもしれない。 そう思うときゅうと胸が締め付けられた。 なぜその相手がわたしではなかったのか。 今も彼はヴィス族として暮らしているのだろうか。 だが、彼が今も一族に居たとして。 石を投げつけるような一族の子を、再び好きになってくれるだろうか。] (99) 2021/12/02(Thu) 23:21:38 |
【人】 狐娘 レイそれはそうだけど……。 縄を解いたら、ジャヤートまた逃げるでしょう? 叱られるのはいやよ、わたし。 [つんつんと、縄を指先で突付くだけ。 今彼が逃げ出してしまえば、一波乱では済まない気がして頭を悩ませる。 それに……、] ヴィス族だって、悪い人ばかりではないはずよ? [それは、実体験からも言えること。 彼がヴィス族のことをよく思っていないことは知っているが、そこだけは助け舟を出すように、婚儀に前向きなことを話してみたりしたけれど、彼の反応はどうだっただろうか。*] (102) 2021/12/02(Thu) 23:22:32 |
【人】 狐娘 レイ[まぶい子という思い入れは彼が昔からずっと言い続けていることだった。>>54 かと言って、レイ自身もまぶい子認定されるぐらいなのだから、彼の趣味は分からない。 彼の目にかかればきっとシオンもまぶい子だ。] うーん、ヴィス族にも可愛い子はきっと居るわよ? [先程見かけた女の子たちを思い浮かべながら伝えても、今のジャヤートでは素直に頷いてくれはしないだろうが。 代わりに、眩しいぐらいの微笑みを向けられて困ってしまう。 一蓮托生という程ではないが、彼とは同じ村で育ってきた馴染みがある。 まぶい子への強い思いも、自由へ憧れる思いも、共に見てきたから知っている。 つん、と縄を突付いていた手が弱くなり、彼の言のままに結び目へと手が伸びそうになってしまう。 話題が自身のことへと向かったのなら、眉尻を下げた。] (123) 2021/12/03(Fri) 0:51:27 |
【人】 狐娘 レイ……前向き、ではないわ。 私も逃げ出せるなら逃げ出したいぐらい。 好きな人は、ずっとロンだけだもの。 [ジャヤートに伝えたことがあるその名前をもう一度口にする。言葉にすることで、ロンが居たことが現実であったと自分に言い聞かせるために。*] (124) 2021/12/03(Fri) 0:51:53 |
【人】 狐娘 レイ[ロンに石を投げつけた兄弟たちは、今や立派な大人になり、リル族で世帯を持っている。 過去に強くヴィス族を疎んでいたことは、レイのひたすら懇切的な説得でいくらか軟化したが、今でも少し蟠りはあるようだった。 だから、今回の付き人には彼らは居ない。 世帯を持っている身分で、付き人をさせるわけにはいかないし、ヴィス族を敬遠するような人を、付き人にさせたくないレイの一存からだ。 レイの付き人には子供の頃から世話をしてくれた中年の女性がついており、身の回りの世話や、荷物を運び入れる作業は彼女が担ってくれていた。 もう、同じようなことを彼らにはしたくはない。 泉に訪れなくなってしまった程、ロンを傷つけるようなことを。 彼らには――。**] (125) 2021/12/03(Fri) 0:53:05 |
【人】 狐娘 レイ[こちらの動作一つで、ジャヤートのぱっと輝いた顔はしおしおと萎れてしまう。 そのことを少し申し訳なくも思いながらも、きっちりした性格の娘は首は縦には振らなかった。 彼曰く、まぶいは褒め言葉であるということは分かるから。 笑い混じりに言う言葉には、はいはい、と聞き流すようにして受け取っておく。 胡乱げな視線を向けられて、少し自信を無くしながらも、先程見たものが確かならばと頷いた。] 見たことあるわ。 ……多分、だけれど。 ほら、あそこの女の子たち、 きっとそうじゃないかしら? [そうして指先で指し示して彼の視線を誘導する。 彼女たちが先程から場所を移動していなければ、まだそこに居るはずだ。多分、だけれど。] (128) 2021/12/03(Fri) 8:18:46 |
【人】 狐娘 レイ[乗り気じゃないジャヤートは頭を横にしたままだったか。>>126 ジャヤートの萎れた頭が元気を取り戻せばいいなと思う。 彼に曇った表情はあまり似合わないから。 ロンの話も、見たわけでもないのに鵜呑みにして信じてくれた。>>127 だから、ついつい彼には本音を零してしまうのだ。 見たと力強く言ってくれる彼に、表情を苦く綻ばせた。] だめよ。 そんなことをしたら、おとうさまたちが悲しむもの。 [ロンも大事だが、同じように両親たちもまた大事なのだ。 結び目を目の前にかざされて、少し思案した後に根負けしてしまって、結び目に手を伸ばす。 自由を求める彼に縄は可哀想だと思ってのこと。 結び目は少しばかり固かったが、注意深く手をつければ、緩やかに解けていく。] いい?ジャヤート。 縄は解いてあげるけれど、 親父様達に迷惑かけちゃだめよ? [縄を解いた時と同じように根気よく彼に言い聞かせて見せたものの、伝わったかどうか。 せめてヴィス族の女の子達が、彼のお眼鏡に叶えばいいと願うばかりだ。**] (129) 2021/12/03(Fri) 8:19:37 |
狐娘 レイは、メモを貼った。 (a20) 2021/12/03(Fri) 18:49:04 |
【人】 狐娘 レイ―― 泉のほとり ―― [先客に遠慮をして足を止めれば、彼が気づいた。>>158 彼の言葉に、昔似たようなことを言った子が居たと目を細める。>>33] ……懐かしい。 昔、同じようなことを言われたことがあります。 [小さく微笑みを返して、今度は足を止めずに泉へと向かう。 リル族の民はあまり物怖じしない。 例え相手がヴィス族の者であったとしても、好奇心が勝つからだ。 ヴィス族であることを名乗る彼に、緩く首を振り揺らす。] あなた、つよい? [問い掛けに応える代わりに、問いを投げ返して泉を見つめた。 泉には今も、あのときロンが送ってくれた指輪が沈んでいるだろうか。 思い出せば思い出すほど、切なくなる胸を抑えた。*] (162) 2021/12/03(Fri) 21:19:11 |
【人】 狐娘 レイええ。 私にとっては大事な場所だから。 [彼の言い分に苦笑を零しながらも頷く。>>163 警告されてもなお、この場所に訪れたのは理由があってのことだが、反省の色がないと言われればそれまでだ。 強いと自負するその姿がまた昔と重なった。 でも思い出の彼とは髪色が違う。 過去の記憶は少し薄れ始めていて、今思い出せるのは強く印象に残った赤い瞳と赤い髪と教えてもらった名前だけ。 交わした会話は、いくつか覚えているけれど、形には残らない。] えっ、いいえ。 私は強くは……ないです。 でも、あなたが強いのなら、 少しの間、ここに居てもいいでしょう? [暗に危機が訪れるならば助けて欲しいということを言い換えて、笑って彼に向けた。] (166) 2021/12/03(Fri) 21:51:40 |
【人】 狐娘 レイ……ち、違うの。 そうじゃなくて……、 ……泉に物を落としたから、 それを探そうとしただけで……、 死ぬ、つもり、じゃないのよ……? [あまりの身近な距離にドキドキと逸る胸を抑えながら。 必死に止める彼に少し申し訳なさそうに後ろを振り返れば、 二人の間で尻尾がふわりと揺れた。] (181) 2021/12/03(Fri) 22:46:03 |
【人】 狐娘 レイ[彼が名乗った名前には聞き覚えがあって。 確かにその名が、言い聞かされた名前と一致する。] ……あなた「が」シャオロン? [初対面の異種族の娘の自殺を慮って、 こうして慌てて引き止めてくれる人だ。 悪い人ではないのはそれだけで分かる。 聞き返した言葉は、暗に自身が婚儀の相手だと応えるように。 改めてまじまじと彼の表情を見つめた。*] (182) 2021/12/03(Fri) 22:46:34 |
【人】 狐娘 レイ[獣耳をぴこぴこと動かして反応を返す。 彼の目の前で生えた耳はゆらゆら揺れて、しゅんと再び萎れた。] お、驚くと飛び出ちゃうの。 狐には、なれなくて。 耳と、尻尾だけなんだけど……、 先祖還りっていうもので、 家族の中でも、私だけ…… [説明をするつもりがなんだか言い訳がましくなってしまった。 ぱたぱたと尻尾が忙しなく揺れる。 それは腕の中という至近距離であることも十分に理由の一つ。 一度も男に抱かれたことのないレイとっては、離して欲しいなんていう言葉すらも思い浮かばずに、かぁぁ、と熱を持ち始める顔を俯かせることだけに必死だった。] (199) 2021/12/03(Fri) 23:55:14 |
【人】 狐娘 レイ[旦那様にどんな顔をしていいのか分からなくて、戸惑う。 これから一緒になる人の前で、ロンの話をしていいのかも躊躇った。 だって、自分が同じような状況ならきっと悲しくなってしまう。] うう……、それはそう、なんだけど。 [泉の中を覗き込むことなら何度だってした。 だが、飛び込むまでに至ったのは今日が初めてだ。 それくらい思い悩んでいたのだといえば、そうなのだろう。 泉の深さも知らずに飛び込もうとしたことを、少し恥じながら両手で顔を覆う。] ……笑わないで、恥ずかしい……。 [軽率な行動に今更居た堪れなくなりながら、ぽつりと呟いた。*] (202) 2021/12/03(Fri) 23:57:22 |
狐娘 レイは、メモを貼った。 (a24) 2021/12/04(Sat) 0:11:17 |
【人】 狐娘 レイ[耳も尻尾も感情の揺れ動きで飛び出すもので。 驚いたり、酷く感情を乱されれば意図せず現れる。 飛び出してしまえば、一定の時間が経たなければ消えることはなかった。 だから耳を抑えても、なかなか消えることはないのだけれど。 感情を表すように揺れる耳は、少し恥ずかしく隠したくなってしまう。 笑われたことに素直に謝罪を返されれば、あまつさえ代わりに探してくれるという。 けじめ、というのならそうなのだろう。 ロンとの最後の繋がりを望んだのかもしれない。 一族のためを思う婚儀と、自身の強い願いである思いに揺れ動きながら、結局は一族のためを取った。 これはロンとの別れの儀式なのかもしれない。] ……指輪、なの。 透明な石に白い花が嵌め込まれた、子供の指輪。 [それを付けたのは一度きり。 でも鮮明に覚えている、彼が作ってくれた大切なものだから。] (216) 2021/12/04(Sat) 1:20:07 |
【人】 狐娘 レイまっ……、 [思わず手を伸ばした。 赤が消えない内にと。 その一瞬の光はすぐに掻き消えて、今は黒髪が揺れる。 まるでロンを望んだわたしが見せた幻かと思う程の間。] ひゃんッ……!! [言葉にならずに戸惑っていれば、尻尾に違和感を覚えてピンと背筋が伸びた。 びっくりして変な声が上がる。 振り返って、揺れた尻尾を見ればそこには花冠が掛けられていて、――ロンと花冠を作った記憶が鮮明に蘇る。] (218) 2021/12/04(Sat) 1:21:32 |
【人】 狐娘 レイ[伸ばした手は今度こそ、彼の腕を掴んだ。] ……待って! この花冠、シャオロンが作ったのっ? 髪、髪は……っ、赤い髪…… 名前……っ、そう、名前っ……ロンって…… シャオロンって…… [掴んだ手の力がぎゅうと強くなる。 確かに捕まえかけた記憶の端。 消えかけてしまいそうで離したくなかった。 自分でも説明がつかず、戸惑いに脈絡のない言葉が紡がれる。 ヴィス族にいるはずのロンの代わりにいたのはシャオロンで。 でも、だったら、どうして。 私のことを覚えていないの? という考えまでには至らずに―――。**] (219) 2021/12/04(Sat) 1:22:40 |
【人】 狐娘 レイ……見たことあるのっ、その赤い髪。 わたしに、「ロン」って名乗ってくれた ヴィス族の男の子っ。 ずっと髪が赤いのだと思ってたけど、 そうじゃないのならっ……、 花冠だって、作り方を教えたわ。 この泉で会って、 魔物に襲われたところを助けてくれて……っ、 [握り込む腕が縋るようなものに変わる。 まるで、そうであって欲しいと願うように。 ずっと探し続けていた彼が、もし見つかったのなら。] (251) 2021/12/04(Sat) 18:41:21 |
【人】 狐娘 レイ[手を重ねられて、自身の手に力が籠もっていたことをようやく知った。>>245 じわりと感極まって瞳が潤む。 違うかもしれない。 ううん、でも多分きっとそうだ。 だって名前を呼ばれた時に、懐かしいと感じた。>>189 だから、重ねられた手を振り解いて、彼の胸に向かって身体ごと飛び込んだ。] ロン……ッ! ずっと探したわ……! [勢いよく飛び込んだから、彼を押し倒す勢いで地面に倒れ込んだ。 花の上に二人の身体が重なって、風圧で花が揺らめいた。 思い込みの強い女は考えに至るのも早い。 確信めいたものに近いとはいえ、話半ばに胸に飛び込む程には、舞い上がっていた。**] (252) 2021/12/04(Sat) 18:44:29 |
【独】 狐娘 レイ/* 本当にロン……?のパターンで行こうか迷いましたが、 意外と突拍子もない娘になりそうだったので気づく方向にしてみました。 プロで早すぎたかな……?とも思うけど、片方が気づくぐらいならまあいっか?と思って……! (-64) 2021/12/04(Sat) 19:51:37 |
【人】 狐娘 レイ…………え、 [シャオロンを押し倒したまま、ぽつりと音が落ちる。 赤い髪も、瞳も、名前も似ていた。 なのに彼は違うという。 確信めいたものはガラガラと意図も簡単に崩れ去っていく。] 違う、の……? うそ、だって……、確かに、 赤い、髪で……、 [ぶんぶんと喜色に揺れていた尾がへたりと下がっていく。 本当にシャオロンは何も知らなさそうで。 ぽとり、と堪えきれない雫が彼の胸元へ落ちた。 シャオロンの気遣うような声は聞こえるのに、 それが尚更別の人物であることを如実に伝える。 一度落ちた涙は、壊れたようにぽろぽろと転がり落ちた。] (262) 2021/12/04(Sat) 21:48:33 |
【人】 狐娘 レイ[涙が幾筋も零れていく。 まるで此処数日我慢していたものが一気に流れていくように。 謝るシャオロンに彼のせいじゃないと分かって。 緩く首を振り揺らしても、涙は止まらなかった。 彼のせいではない。 責めているような申し訳なさに嗚咽を引きつらせて、 違うと言おうとしても、溢れ出す涙が邪魔をする。 暫くの間、ただただ涙を流して。 背を撫でる手の温かさに甘えた。] (274) 2021/12/04(Sat) 22:41:16 |
【人】 狐娘 レイ[どれくらいの時間が経っただろう。 泣き腫らした眼でぐずついていればシャオロンが口を開いた。 ロンを一緒に探してくれるという。] ……でも、でも。 そうしたら、シャオロンはどうなるの……? [すん、と鼻をすすりながら問いかける。 一度婚儀を結んだ後、村に帰れるのだろうか。 ロンが見つかるかもわからない。 見つかれば嬉しいことだけれど、 此処まで協力的に接してくれるシャオロンのことが、 今度は気になり始めてしまう。] (275) 2021/12/04(Sat) 22:41:39 |
【人】 狐娘 レイなにも、しない……、 [一瞬、何のことを言われているのか分からずぽかんとしてしまった。 そうしてようやく今の状況に気づく。 勢い余って押し倒すほどに密着していたことに。] ……ぁ、……あっ、あっ、 ご、ごめんなさいっ、 わたしっ……、あ、あのっ…… 勘違いして……っ……! じゃなくて、人違い……っ!? [かああと赤面して、ようやく彼の身体の上から身体を離した。 何もしないというのも、今なら意味が分かる。 両手で頬を抑えて、あわあわと慌てながら身じろぎをする。 優しく撫でてくれていた大きな手を思い出して、きゅうと胸が潰れるような感覚を覚えた。] (276) 2021/12/04(Sat) 22:46:42 |
【人】 狐娘 レイ[好きなのはロンなのに、シャオロンにもドキドキしてしまう。 ただ男性に慣れていないからなのか、相手がシャオロンだからなのか。 これではロンにもシャオロンにも申し訳なくなる。 ぐるぐると眼が回りそうになる動揺を抑えて、上目遣いに問い掛けた。] ……シャオロンは、本当に「ロン」じゃない? [なんて質問を重ねても、きっと答えは同じだろうけれど。 彼が本当に「ロン」ならば、どれほど良かっただろう。 そう思う気持ちは、捨てきれなかった。*] (277) 2021/12/04(Sat) 22:47:41 |
【独】 狐娘 レイ/* どうやって思い出してもらおう……と思ったけど、 無理に思い出してもらうこともないのか。 新しく恋を育くめばいいわけだし……。 レイがロンを忘れられるかにかかってるけど…… (-70) 2021/12/04(Sat) 22:52:19 |
【人】 狐娘 レイ ……両親は居ないの? [一人暮らしだという彼に質問を重ねる。>>282 そういえば、ロンも家族は居なかったという話を思い出す。 人違いだと言われてもまた重なるロンとの接点に困惑した。 シャオロンにとって元の暮らしに戻れるのなら、 その方がいいのかもしれない。 想い人のいる嫁と共に暮らすよりは真っ当な考えだろう。] そっか……。 そう、よね、シャオロンだって、 望んで結婚しにきた訳じゃないものね……。 ……ごめんなさい。 相手がわたしで……、 [せっかく結婚するならば、可愛くて想い人の居ない相手の方が彼も納得しただろう。 申し訳無さにしおしおと獣耳がへたりと沈んだ。] (291) 2021/12/04(Sat) 23:52:17 |
【人】 狐娘 レイう、うん……、 [シャオロンの声に頷いて、すうはあと深呼吸を一つ。 驚いたり喜んだり泣いたりして、未だ獣耳は消えることはなかった。 ぽふぽふと土を叩く尻尾はスリットの間を通り、隠れた腿を見せる。 起き上がる彼に、自身のことよりも先に汚れを払い落とすのを手伝って、しゅんとしおらしく俯く。] ……うん……、 [返す言葉もない。 頷くことしか出来ずにお礼を告げて手巾を受け取った。 目の辺りを指摘されて、目元をなぞれば指の腹に化粧の名残がつく。 みっともないところを見られて、恥ずかしさに慌てて手巾で目元を拭った。] (293) 2021/12/04(Sat) 23:53:00 |
【人】 狐娘 レイ[指輪の話になれば、こくりと頷いて。] 10年以上前の話なの……、 もしかしたら、 もう底深くに埋もれてしまっているかも……。 [泉に視線を移して湖面を見つめる。 大事な思い出、初恋の人が底に沈んでいる。 そろそろ婚礼の儀も始まる頃だろう。 落ちてしまった化粧も直さなければいけない。 でも、シャオロンが探してくれるというのならば見届けたかった。] シャオロンが探してくれるなら、見てる。 [彼が木の枝で泉を突付くのを傍らに、座り込んで陣を取る。*] (297) 2021/12/04(Sat) 23:54:04 |
【秘】 狐娘 レイ → 怪力 シャオロン[泉に向けられた背に、小さく囁く。] ごめんね……、ありがとう。 [背中を向けた彼には気付かれないように、そっとまた目の端を拭った。*] (-77) 2021/12/04(Sat) 23:54:53 |
[1] [2] [3] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新