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人狼物語 三日月国


132 【身内RP】穏健なる提案【R18G】

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【人】 演劇 アクタ

>>9 ユス

「う、うわ……ば、ばか真面目。
 お菓子とか食べないのかよ。」

告げられる食の好みに驚愕。
一生野菜しか食べてなさそう、なんて偏見を抱えながら。


「あー、はいはい。
 無茶振りして悪かっ……、」

「………?」

「はッ、はあああ!!??!!」


引き受けられるとは思っていなかったのか
目を丸くして、ぱちぱちと瞬き。

「えッ、いや……、ぼ、
 
僕に二言は無いけど!?

 か、か、書いてやるよ!お前に当て書きして!
 その為には……お前、アレだ。
 お前の話、聞かせて貰うぞ!色々!」

根掘り葉掘り!良いのか!?と付け足して
君へびし、と指をさした。
君がこれにもまた頷けば、男が今日一日、君に付き纏うだろう。
(10) 2022/02/24(Thu) 2:12:57

【人】 演劇 アクタ

>>11 ユス

「ふゥん。もうそういう生活習慣な訳ね。」

まずは、食生活についての理解。
確かに育った環境によっては、好みも左右されそうだ。


えっ演技指導も?
そういうの僕やったことないんだけど。

 ま、ま、まあ……これも将来役に立つだろう。
 僕は演劇界の未来を担っていく素晴らしい存在なのだから!」

行儀が悪いと指摘を受ければ
ぐっと拳を握って指を引っ込める。

「じゃあ、お前、覚悟しろよ!

 この議論が終わったら……お前の
恥ずかしい話
情けない話
根刮ぎ聞いてやる!
 逃げるんじゃないぞ!」

指をさせないので、言葉だけを偉そうに君に示して
のちの話し合いの後、どんな結論を出していようと男は君に付き纏うだろう。

こうして、1日目──
議論が起こる少し前の時間。

ふん、と背を向けて、男はさっさと裁判場へと赴いて行った。
(12) 2022/02/24(Thu) 6:41:45

【秘】 演劇 アクタ → アイドル ヒメノ


「うわぁッ!!?」


突然芸能人が下からポップして来たら
誰だって驚くだろう。目をまんまるにして後退り。


「…………えーと……こんにちは?
 だっ、誰、って言うのは……無い、けど、
 カミクズみたいに、死にたがってる奴を選んでいけば良いんじゃないか?
 後は……死んでも良いと思ってる奴とか……。」


──では、そんな人物が居なくなれば?
──誰もが死にたく無い、と主張すれば?

そんなところまで、男は考えていないらしい。

「おま……アンタだって、死にたく無いだろ?」
(-85) 2022/02/24(Thu) 13:10:52
アクタは、議論が解散になった後、散歩がてら探索。
(a33) 2022/02/24(Thu) 14:31:51

【秘】 演劇 アクタ → 規律 ユス


2日目の、議論の後。暫くしてから。
君の端末にメッセージが届く。


『カフェ』

男はそこに居て、君を呼び付けている。
……何とも伝わりにくいメッセージだ。
いつ来ても、来なくても、特に男が咎める事はないだろう。
(-112) 2022/02/24(Thu) 14:32:38

【秘】 演劇 アクタ → 規律 ユス


卓上には、飲みかけのカップや食後の皿がある。
VR空間故何でも好きに出せるのだが、
こういう雰囲気を楽しみたかったらしい。

「別に待ってない。」

散歩がてらの休憩──なので、言葉の通りだ。
何か飲み食いするなら好きにしろ、と言わんばかりに
皿を脇に寄せれば、紙とペンを取り出して
早速、と君のことを書き始めた。

「えー、昔体弱かったんだっけ。
 そんで好き嫌いは特になし。変なモン出す、変な奴。
 ずけずけ言う癖に、後から謝ってくる。」

何度か君と会話して、抱いた感想を綴る。
そうして、ふ、と紙から視線を上げ、君を見た。


「……お前、ずっとそんな仏頂ヅラなの?
 楽しい事とか、嬉しい事があってもそんな感じ?」
(-142) 2022/02/24(Thu) 18:47:20

【神】 演劇 アクタ


「ふ、ふ………フン!
分かれば良いんだよ、分かれば!


ツルギ──W友達Wの言葉を耳にすれば
安心したのか、いつもの調子が戻ってくる。


「僕はこんな制度があっても、絶対死にたくない!
 それが普通だと思ってる!
 なのに……お前らは、全然、そんな感じじゃなくて、
 さ、最悪、死んでも良いみたいに、ずっと話してて……、」

その差異が、温度差が、少しだけ怖かったのは事実。
あんな態度を取っておいて、今更……だとも言えるけれど。


そうして、エノに言及されれば
「……こんなトコで教えてやんない。
 気になるんなら、後で聞きに来れば。」とだけ素っ気なく返した。
(G73) 2022/02/24(Thu) 19:06:37

【神】 演劇 アクタ


「べっつに、気持ち悪いまでは言ってな、」

エノの視線──普段向けられる事の少ない感情。心の奥底まで見透かされてしまいそうな、その瞳──に、びく、と肩を震わせて、男は再び大人しくなった。

「な、な……
何なんだよ………!




その後は、ハナサキの独り言を丁寧に拾い上げていた。

──味方。
──戦う。

一見穏やかそうな彼女の覚悟は、言葉は、なんだか好感が持てて
彼女へ向ける感情が、密かにプラスのものへと変わっていった。
……単純、とも、言えるだろうか。
(G77) 2022/02/24(Thu) 20:14:15

【秘】 演劇 アクタ → 規律 ユス


「謝れってW言われてるWから、謝ったの。
 ……そんな薄っぺらい謝罪いらない。
 お前が悪いと思ったら謝れよ。」

ペンを置けば返品、と告げながら
両手で何かを持つ動作。
君の方へ置く動作。


「覚えてない……って、
 学校の行事とか、家族旅行とか、そういうのも
 ひとっつも無いし……何も感じないってこと?」

責めるような口調ではなく、
未知の、不思議なものを突くように。
軽い口調で問い掛ける。

「じゃ、聞かせてよ。
 普段何して過ごしてるとか、そういうこと。
 お前の事ちゃんと知らなきゃ、何も書けないから。」
(-160) 2022/02/24(Thu) 21:11:12

【秘】 演劇 アクタ → 哀しげ ユメスケ


『元気』

君の端末に、簡素なメッセージ。
別に機嫌を悪くした訳ではない。
電子よりも、紙に書く方が得意なだけ。


『何か用か?』
(-161) 2022/02/24(Thu) 21:17:44

【秘】 演劇 アクタ → 哀しげ ユメスケ


君のメッセージを読む。
読んでいるうちに、ぽんぽんと続きが送られてくる。
その速度にびっくりしながらも、てしてしと文字を打ち込んでいく。


『体調は悪くない。イコール元気だろ。』

『価値か
 価値は、測るものによってそれぞれ変わると思うけど』

『演劇に関しては 評価の数や認知だと思う。
 誰かに知られなければ、無いのと同じ。
 生み出し、人に知られなければ これは意味がないから。』

『アシモトアクタにしか生み出せない作品 とかな。
 そういうの、価値って言えるだろ。世間的に。』

『でも、』

少し、間を開けて、また君へメッセージが届く。


『W自分という存在の価値Wってなると、少し違うと思う。
 認めて欲しいと思った人に、認めてもらう。
 それだけで、価値があると言えるんじゃないか。』

『って綺麗事。多分。知らんけど。』

男は、君の望む答えを、示せているだろうか。
君はこの返答を無視しても、流しても。あるいは再度問い掛けても良いだろう。
(-176) 2022/02/24(Thu) 22:45:18

【秘】 演劇 アクタ → 哀しげ ユメスケ


『それはドーモ
 喋るのと違って
 文字って、考えてから打つから 冷静に見えるだけだろ』

『ん』
『そうだな、』

思考する、間。
時間をかけて、君へメッセージが届く。


『どっちも。
 それで、比べるものじゃない。』

『シナリオライターとして、世間からの価値。
 アシモトアクタに対する、個人からの価値。』

『両方欲しいし、
 好きな奴が、僕の好きなように書いた脚本読んで
 好きだなって思ったら、それ一番最高だなって思う。』

『僕はそう思う。
 どう? 満足?』
(-186) 2022/02/25(Fri) 0:52:02

【秘】 演劇 アクタ → アイドル ヒメノ


「………、」

それは、そうだが。
何となく、単純に同調するのも躊躇ってしまう。
きっとここに来てすぐの頃ならば、二つ返事で頷いて見せられたのに。


「そだけど……何も知らないまま投票するのも違うって言うか、
 無責任で、身勝手で決めて良いものじゃ無いのかな……って
 僕は、今日の議論で、思った………かな。
 アンタ、殆ど居なかったから、分からないだろうけど。」

ぽつり、ぽつりと溶け出すように言葉を紡ぐ。

「アンタは……アンタも、
 
他人より自分の命が大事
なタイプ?
 死ぬの、怖い? 生きていたい?」

男の口調は、責めるようなものではなく
ただ近い意見を持つ君の考えを聞きたい一心だ。
(-195) 2022/02/25(Fri) 2:34:58

【秘】 演劇 アクタ → 哀しげ ユメスケ


「か、かわい……?」
「ぶれ……なさそう……?」
「……し、嫉妬……?」などと
画面の向こうでは、瞬きを何度もしつつ首を傾げた男が居る。

そうして怒涛のメッセージ全てに確と目を通して、
どう返そうか、と考える、間。



『お前は嫉妬したくて
 僕の言葉が聞きたかったのか?』

『だとしたら 期待通りにならなくて残念だったな。
 自分が態度悪いことぐらいは分かってるけど、
 選ばれろと他薦される程、人間として終わってはないよ。』

『お前は、どれだけ努力しても
 飾らない自分を、誰にも認めて貰えないのか?』

W可哀想な小太郎くんW。
そのネームバリューくらいなら、男も知っている。……知っているだけ、だが。
そんな色眼鏡で見られているだろう君から出たW羨ましいWと言う言葉は
一体どれ程の思いが詰められているのだろうか、と。ほんの少し、気になっただけ。
(-201) 2022/02/25(Fri) 3:16:35

【秘】 演劇 アクタ → 哀しげ ユメスケ


『ふうん』

酷く素っ気ない返事。
暫くの、考えている、随分と長い間。


『正直、』

また、長い間。


『何言ってんだこいつと思った。
 学校休めるとかラッキーじゃんって。
 けど
 お前にも お前なりの考えとか 勿論苦労があって
 何か、思うところがあるんだとしたら。』

『不躾かもしれないけど、ちょっと質問タイムさせて。
 もっとお前の事、教えて。
 メディアとかでしか、お前の事知らないから。
 今の僕が 今、簡単に、返事をしたらダメだと思ったから。』

ごちゃごちゃとした文章が、
男が悩みながら返事をしている証左だ。

君が拒絶するならば、これ以降は目にしなくても良いし
返事を返さなくても良いだろう。


『虐待みたいなことされてた って奴だろ。お前。
 努力したいのか? 学校行きたいのか?
 ならなんで、周りにそう言わない。言えない?』
(-206) 2022/02/25(Fri) 4:45:37
アクタは、カイの意見を静かに聞いていた。
(a49) 2022/02/25(Fri) 12:58:28

【神】 演劇 アクタ


「はぁ。」

大きめのため息。
本日の議論が終了した事への、安堵。

すっかり冷え切った紅茶を飲み下せば、ゆるり、立ち上がる。
……暫くは一人で過ごしたい。



「あ。」

けれども、去り際。
思い出したように、エノへと視線を向けて

「僕、今日は適当にふらふら過ごしてると思う。
 明日は知らない。それだけ。」

相互理解が出来るかは分からないが、君を拒むつもりがなく
いつでも探して貰えれば話をする気がある、と。
そう示して、この場を後にした。
(G98) 2022/02/25(Fri) 18:23:39

【秘】 演劇 アクタ → 哀しげ ユメスケ


長く、長く、返事は無い。
画面の向こう側。唸りながら、君の紡いだ文字を一生懸命読み解いている。


『あんまり専門的な事は知らん
 けど、』

『いくら凄い人でも
 世間的に偉い人でも関係なくて
 お前がちょっとでも嫌なら 嫌で良いし
 苦しいなら、その先生とやらが間違ってる。と思う。』

どんなに世間に評価されている人だとしても
表も裏も誠実である確証はどこにもないし
たった一人が苦痛を訴えるのならば、それは許容したくないと
我ながら、何の目線かは分からないが、伝えずにはいられなかった。


『えっと』

『それでも逃げられないから
 誰でも良いから人に吐き出したい
 そんな気持ち?
 だったら、話し相手に僕を選んで正解。
 僕が生きて帰る日までの暇つぶし、探してたし。』

『ていうか今更だけど
 僕に話すと、
 お前の感情も経験も 未来の脚本の糧にするぞ。』

同じように、笑顔のスタンプ。
(-285) 2022/02/25(Fri) 18:59:27

【秘】 演劇 アクタ → 規律 ユス


「ふゥん、」

飲み物のグラスへ口を付ける。
傾けて、一口含んで、飲み下す。

「自分の経験したことなのに、
 そんなに他人事みたいに思うんだ。
 ……面白いじゃん、書き甲斐あるよ。」

7、8、片手の指を曲げ伸ばしして数えてみて
途中で飽きたのか、ぱ、と止める。

「何か……そうなるようになった
 きっかけが思い出せたら、
 色々分かるんだろうけど……」

はしゃいだり、心躍らせる君を想像してみて
あまりに現在の君とかけ離れていて、我ながら、は、と鼻で笑ってしまった。


「……家の都合って?
 あ、これ気軽に聞いて良いやつ?
 もう聞いちゃったけどさ。」
(-289) 2022/02/25(Fri) 19:47:54

【秘】 演劇 アクタ → アイドル ヒメノ


────ぞく、

君の笑顔。
可愛らしい筈なのに、この身は不思議と背筋に冷水が通ったかのように感じた。

「そりゃあ……僕だって、
 生きて、やりたいことがあるし
 僕が帰ってくることを、家族も望んでるし
 こんなところで犠牲に……なんて………、」

なりたくない。
けど、でも、しかし。
どうしても、今は簡単に頷く気にはなれなくて。



「同じ……だと思う。
 他の人が死んだって、生きたい。
 ……僕はアンタと同じだよ。」

──だから、たっぷり時間をかけてから
自分に言い聞かせるように、ゆるりと頷いた。

「……で、同じだったら、何?」
(-301) 2022/02/25(Fri) 21:05:28

【秘】 演劇 アクタ → アイドル ヒメノ


「べ、……別に良い子じゃない!
 茶化すな!普通に喋れ!」

君がアイドルなんて肩書きを持たなかったなら
ここで容赦なくデコピンでも入れてやるところだったが。

「………あー、そういう事か。
 僕は別に、誰に死んで欲しいとか、
 誰に生きて欲しいとか、今のところ無いし……。」

今度は、少しだけ間を開けて。


「うん、良いよ。良いけどさ、
 
お前が絶対僕に投票しないって
 どうやって証明してくれんの?


そうしてそれは、
自分も証明する術がないとの証左でもある。
(-308) 2022/02/25(Fri) 21:39:15

【秘】 演劇 アクタ → アイドル ヒメノ


「わ、」


──手が取られた。

「わああああ!?」


──指が絡められた。


「わ、かった!
 分かった分かった分かった!
 良い!良いから!証明終了!」

男は、あまり女性経験が無い。
故にあからさまに焦り、繋がった手指を振り解く。
……なんだか、ちょっと、Wそういう感じWだった。びっくりした。


「ぼ、僕はアンタに投票しない!
 アンタも僕に投票しない!僕達は裏切らない!
 こっ……これで良いだろ!?」
(-316) 2022/02/25(Fri) 22:04:05

【秘】 演劇 アクタ → 規律 ユス


「───え、」

臓器移植。
父が事故死。

淡々と語られる内容は
恵まれた家庭で生きてきた男では、簡単に想像出来なくて。
暫くそのまま、目を開いて君を見つめていた。

「そ、れは……、
 楽しい事が、分からなくなるくらいに……、」

臓器移植を受けるくらいの、
何か悲しい出来事があったのだろうか。

幼い君が傷付いて、
傷を見ぬふりする為に、感情を捨てて。───なんて、

勝手に想像して、勝手に考えて。
表情を歪めない君の代わりに、勝手にへにゃりと眉を下げた。


でも。
一度踏み込んだなら、最後まで。
君の事を、知りたい。

「……そっか。
 何で……臓器移植を?」
(-329) 2022/02/25(Fri) 22:39:44

【秘】 演劇 アクタ → アイドル ヒメノ


「───コホン!」


わざとらしい咳払い。
ばっと身ごと視線を逸らして
アイドルに覗き込まれている事を、意識しないように……。

「いっ、い、いらない……!
 充分だッ!充分!
 信じたから、もう良いだろ……ッ!」

現在の言葉や態度はどうであれ
男は今後、君との約束を守るだろう。

互いにメリットがある限り──ではあるが、
今のところ、特に男に裏切る意図は芽生えてすらいないようだ。

……君がどうするかは、勿論君次第。
(-330) 2022/02/25(Fri) 22:47:59

【秘】 演劇 アクタ → 哀しげ ユメスケ


画面の向こう。
君からのメッセージを一通り読む。


  ──それで、可哀想なこどもが
  ──最後にはすくわれる話でもいつか書いてやってくれ



『分かった』


最後の最後に簡素なメッセージを返して、会話は閉じられた。

きっと暫くはそわそわとスマホ端末を気にしているだろうし、
糧と言いつつ、君と話すのを楽しみに待っているだろう。
(-334) 2022/02/25(Fri) 23:01:33
アクタは、空を見上げながら、初期エリア内をぐるっと散歩。
(a55) 2022/02/25(Fri) 23:20:57

【秘】 演劇 アクタ → アイドル ヒメノ


「体!!!?!!!???!」


一番大きな声が出た。
そうして、後退り。


「おっ、お……女の子、が、
 そういうこと、軽率に、言、言……!」

頬を耳元まで赤らめて
顔を覆えば君から思い切り距離を取る。

「ば、バカ、
ばあああか!

 約束ッ、破ったら、ゆ、ゆ、許さないからな!」

破られた時。──許さないどころの騒ぎでは無さそうだが
今はそこまで頭が回っていないらしい。

君が無理矢理にでも引き留めなければ
このまま男は、照れたまま逃げ去っていくだろう。
……あんまりにも情けない。
(-348) 2022/02/26(Sat) 1:32:22

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「ホントに来たんだ。」

散歩の途中、広場付近
まるでダメ元で約束した友達が来たときみたいに、
近寄る君を一瞥すれば、同じように歩を進めて距離を縮める。

「そんなに知りたい?
 僕がW演劇好きになった理由Wだっけ。
 対して深い話しでもないし……嗚呼、

きょとん、と不思議そうな顔をしたのち、
そういえば、と何かに思い至る。

「理解したいとかされたいとか言ってたな、お前。
 まー僕だけ話すのも何か不公平だし……
 お前も、お前の事話せよ。」

理解に至るかは分からないけれど。
そんなふうに男は、君に笑ってみせた。
(-361) 2022/02/26(Sat) 8:04:38

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「ふゥん。
 それって、『僕の事が知りたい』の?
 それとも『何でも知る』事がしたいの?」

それは言葉にすれば些細な違い。
けれども、君と対話する上では、大切なことだと思う。

……まあ、別にいいけど、とひとりごちて。
君から語られる話に耳を傾け始める。


「あーはいはい。ニジヤね、ニジヤ。
 変な名前してんなと思ってたけど、本名も中々へ
えっ?


立ち話も何だし、何処かに腰掛けようかと周囲を見渡していた男は
その全ての動作を止め、君を見た。

知らないワケあるか!?

 凄いな、さぞや豪華な生活してるんだろうな……!
 だってあのニジヤ製薬が家、ってことだろ?
 苦労とか全然なさそう! ……って、」

輝く瞳。勝手に想像しては緩む頬。
すっかり豪勢な様子を幻視して──それから、は、と顔を引き締める。

「そういう奴には、そういう奴なりの苦労とかあるよな。
 僕には想像もつかないような、さ?」

一先ず目についた噴水の縁へと君を手招いて、隣へ腰掛けるように促す。君が座れば、自分もそのように。
(-378) 2022/02/26(Sat) 12:36:41

【秘】 演劇 アクタ → 規律 ユス

「し、」

死んで楽になるなんて、と言いかけて
ここはそんな綺麗事を吐く場ではない、と思い至る。

「……そっ、か」

でも。

「でもさ、親御さんはお前に生きて欲しかったから、手を尽くしたんだろ。
 そんな人達が居るのに、W死んだら楽Wとかはさ……言うなよ。」

事実はどうだろう。
義務感からだったかもしれないし、自分の想像通り君を愛していたのかもしれない。
分からないけれど、分からないなりに、伝えたいと思った事を、君へ伝えた。


「はーあ!
 お前、何聞いてもつまんなさそう!」

がたん!
椅子の音を鳴らして立ち上がれば
そうして君の目の前まで顔を近付けにっと笑って見せる。

「散歩しながら話そうぜ、
 その方が僕は楽しいしさ。……お前もそうかもしれないじゃん?」

きっとそうだと良い、と。
君の返事を待たずに背を向けて、カフェを出て行く。
……君が着いてくるかと時々心配そうに振り向きながら。
(-380) 2022/02/26(Sat) 12:55:55

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「今は、って……」

苦笑。
あまり答えにはなってないけれど、
そこに言及する程まだ君の事も知らなくて。
だから、君の隣に腰を下ろして、君のぼやきに耳を傾けてみるのだった。

「……僕も正直、そう思うよ。
 自分に無いものだから
 WそれがあればきっとWって、
 無いものねだりでさ。」

へら、と、
やっぱり困ったように笑う。
苦労に分類されるだろうそれは、持たざる者からすれば、やっぱり羨ましいばかりだから。

「でも、お前が欲しいW理解Wってさ
 そういうの取っ払った関係ってことだよな。」


──こてん。
頭を傾けて、君の肩に置いてみた。
(-414) 2022/02/26(Sat) 18:15:09

【秘】 演劇 アクタ → 美術 エノ


「僕さ、」

君との距離が縮まって、
声が、はっきりと君に届く。

「昔、家族で観に行った舞台が大好きで
 ずーっと脚本家を夢見てんだ!」

───原体験。
人の生き方や考え方に、大きな影響を与える体験。


「自分の中の、譲れない核みたいなさ。
 それがあるから自分らしくあれるような、大事なもの。
 そういうのをお前はずーっと探し続けてるのかなって、思った。」

だからどう、とか。何、とかは言わずに
ぎゅっと両目を閉じれば、君と自分の前にレモンティのボトルをぽんと出した。


「それ、僕の好きなやつ。」

奢りな、と、
やっと素直に微笑んで君を見た。
(-415) 2022/02/26(Sat) 18:16:00

【秘】 演劇 アクタ → 規律 ユス


「なっ、なんだよ……
 お前は両親の事、嫌い?
 ほんとに……生きてる方が嫌だった?」

沈黙。善処との言葉。
家族を愛し愛されて育った男には、理解出来ない感情だけれども
そういうW家庭環境Wがある事は、知識として頭にあった。
───勿論これも、勝手な想像だ。


君が後に続くのを確認すれば、からん、とベルを鳴らしてカフェを後にして。



特に当てもなく、VR空間を歩き出す。
男は、散歩が好きだ。インスピレーションが湧きやすくて、楽しいから。

「お前がつまんなさそうって言ってんの。」

ぐっと背伸びして、
君の眉間にデコピンを食らわせようとする。
最高速度を100として、6ぐらいの速度だ。君は避けられるか?

「あ、バイト何してんの?」

しれっと次の話題を振った。
(-416) 2022/02/26(Sat) 19:32:15
 




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