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【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー「い、良いんでしょうか。恐れ多い。 その、お腹が空いてるのも事実ではあるので……あの、お言葉に甘えて……」 おずおず、とモーニング用のリーズナブルな焼きたてパンを追加で注文した。 小食なのは事実だけど何も胃に入れないのも活力にならない、不便な体質だと我ながら思う。 「ありがたく頂きます、ね。 嗚呼、これもきっと聖女様のお導き……感謝いたします」 ちら、とあなたの顔色を伺うようにしながら、程なくして注文したパンがテーブルに置かれたのを見て手を付け、口にした。 態度は臆しているが手は大分早かった。お腹が空いていたのは本当らしい。 (-7) 2024/01/31(Wed) 0:51:17 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー「お、おぉ……なんと賢い。 そ……それなら……今回はありがたく頂きます」 あまり頼りきりになってはならないけれど。受けた恩を返せるくらいに良いもので返さないといけない。 「今回のお祭りはついつい財布の紐も緩みそうになるので、私は程々にしておきますが……。 そういえばお薬の相談も……って仰ってましたね。必要なものがあれば適切な価格でお譲りしますので……」 はむはむ、と小さな口を懸命に動かして咀嚼して、ココアでじっくりと味わう。 薬師としての腕はともかく、経営や冒険者としての経験は日が浅い。 国から国へねり歩いて行商しつつ、居ついた先で薬を処方し、医者のようなことをしながら日銭を稼いでいる。 あなたのように一国一城の主として根を下ろすのはまだ考えられない上、ついでに清貧な生活が身に沁みついたせいで欲求もとんと薄い。 だからこそちょっと申し訳ないのだけど……そこは商売人同士、モノで受けた恩はモノで返すのが筋だろうから。 「だ、大丈夫です。朝はこれくらいの方、が胃がびっくりしませんので。魅力的な御誘いですけど……」 好意のみを受け取り遠慮する。気遣いのできる良い人だな、という所感を得た。 (-33) 2024/01/31(Wed) 12:54:14 |
【人】 薄荷 アンジュ「……賑わっていますね」 聖女様より祝福を受けた立場とは言え、商人であるなら仕事はきっちりしなければならない。 然程目立つ店構えでもなく、有名な店舗や店というわけでもない木端の小さな店主は薬草や薬の店を開いていた。 何かに選ばれた大層なお方という風にも見えない少女は、ともあればただの売り子とすら認識されそうな程こじんまりとしている。 煎じて飲む薬草から焚いて使うもの。流通に出回りにくいものから一般的なものまで取り揃えているものの。 如何せん大衆的には『祭りに来てまで買うものか?』と問われれば難しいのかもしれない。 つまるところ、あんまり売れていないようだった。 #メインストリート (7) 2024/01/31(Wed) 13:06:50 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー「ありがとうございます。こういうとき殿方に甘えてしまうのは……いえ、ありがたくご厚意は頂きます」 しっかりとパンを食べきってココアを啜り落ち着いた頃合い。切り出された必要な薬を脳内であれこれ、と浮かばせながら。 解熱剤に痛み止め。一般的なそのなかに紛れ込む効能のある薬にはて、と。 「? それはつまり女性の……嗚呼そういうことですか」 先に浮かんだのは疑問だったものの、従業員のものといわれたら気にする様子はなかった。 「それは少々大変ですね。てっきりお付き合いしてるパートナーの方用かと思いましたが……従業員さん方にもお優しいのですね」 本当は各人用に配合を調整できたら楽だけど、実際に処方してみてからでも良いのかもしれないかな、と考える。 「先に用事を済ませてしまいましょうか。良ければ私のお店まで一緒に来てください」 (-37) 2024/01/31(Wed) 17:27:08 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー「ちょっと意外でした。ああいえ、お店を持てて従業員も雇えるくらいで、生活も安定していそうですし、そういう方もいるものなのかと。 業務提携……取引先として繋がりが増える形を取れたのは私としても喜ばしいですけど。なんだかこそばゆいですね。 勤労のために無茶をしては本発転倒ですからね。痛いほどに理解できますし……そういうことならしっかりご協力します」 そういうのは自費でとか、人件費から抜いてとか、あくまで福利厚生費として処理するのは中々できるものでもあるまい。 女性だけの職場だから出来るのだろうけど、これだけ甲斐性のある殿方の下で働けるなら風通しも良いのだろう。 「はい、ご馳走様です。 ……それではこちらへ。ご案内します」 奢って貰ったことに軽く頭を下げて礼を口にしながら、あなたを先導する形で案内をする。 メインストリートまで向かう道中、他のギルドが設営している店やテントの姿を横目に、何の変哲もない露店へと足を運ぶ。 ほんのりと薬草や花の香りが漂っている。 「……改めて、ここが私のお店です。お祭りの間だけ、ギルドから借りたものですけど」 (-47) 2024/02/01(Thu) 2:27:12 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 宝石集め カリナいかにして元いたその人間の人生が消え、あなたが転生者としてあるものなのか。 理屈も理論も存在しえず、あっても『人格が急に変化した』という都市伝説でしか通じていないのかもしれないその事象。 理解できるかどうかは自分にすら分からない。今あなたが抱え込んでいるものさえ、理解するのはきっと難しいから。 「目星はつけているんですが……。カリナさんが気になる方の情報を先にお聞きしてからの方が良いかもしれません。 カリナさんの心身を少しでも和らげるためには必要なことでしょうから。 ただその調べた人がどういった方かは、調べた後でも良いので聞いておきたいですね」 あなたが気に掛ける人がいるなら、後々に共有して欲しい、と。 こればかりは個人の押し付けやワガママというわけでもなく、自分の目では追えない視点を見る部分で重要だ。 それに、あなた自身の不安要素や懸念を排除してからの方がこちらとしてもやりやすい。 「あまり考えたくはありませんけどね。 憲兵沙汰になるとお祭りどころではありませんし……無茶はしないようにしましょう」 重ねた手が握られる。色々と参っているらしい、頼りにしていたあなたは。やはり今だけは、とても小さな子供に見えた。 「勿論です。日中は店を出している予定ですが、一日くらいなら遊びに行っても良いでしょうし……。 お店を回ったりご飯を食べたりしましょう。デートというものですね」 (-48) 2024/02/01(Thu) 2:41:07 |
【人】 薄荷 アンジュ>>9 シヴァ 「おぉ、シヴァ殿。ごきげんようです。 あの時は人数もいたので話しかける機会がありませんでしたね。ご無沙汰しております。 ……良いコートを身に着けておりますね。冒険者としては盛況化か一発ヤマを当てたか、羽振りも良いのでしょうか」 声をかけられた矢先に肩を震わせたが、すぐにシヴァに向き直って背筋を伸ばした。 数日前には見えていた装備を隠すような形で着込まれたそれを、じっと眺めた。 「じつは、とても暇していました。 普段であれば相応の種類の薬が売れるところですが……。 祭りが絡むとこうした『有事の際のモノ』は売れにくいのが困りものです」 一般的な物から珍しいものまで。 各種薬草の他に、眠気を引き起こす薬草から、食べると非常に辛味を感じる植物まで。 薬以外にも素材となるものの他に聖女祭を祝って作った花冠といった植物由来のアクセも売り物として並べられている。 #メインストリート (10) 2024/02/01(Thu) 2:56:02 |
【人】 薄荷 アンジュ>>11>>12 シヴァ 「あはは、おめでとうございます。良き縁と機会をお互い賜れましたね。 シヴァ殿……に限りませんが、冒険者とは再会できることそのものが珍しいですから」 もともと表情が出にくいので表面的には物静かだ。囃し立ててくれる彼のテンションが羨ましくもあり、助かっている面もある。 店構えは遠目から見れば茶葉を売る店とも間違えられそうなくらいには彩りもないからだ。 「なるほどなるほど。よくお似合いですよ。とても格好良いです」 うんうん、とあなたの衣装の着こなし具合にうんうんと頷いてから。 「ヨスおじさんのお店ですか。こういうお祭りの時はよくくじ引き形式で販売しているんですよ。 レートが高めでお財布を持っている大人向けですけど、子供にねだられてやる方もいるので繁盛しているようで」 祭りの雰囲気や熱にあてられて紐が緩むというのはどこでもある話だけど、最大限利用できる商売がうまい人という印象だった。 ▼ #メインストリート (14) 2024/02/01(Thu) 18:41:08 |
【人】 薄荷 アンジュ>>11>>12 シヴァ 「手慰みに作ったものですけど……良いでしょうか」 薬や薬草を主軸としているものの、売れないというのも概ね理解している。 だからこそ工夫が必要と考えて拵えたものだけど……想定以上に良い声色が返ってきて目を白黒させていた。 「お、おぉ……香り付け……化粧品やパン屋、カフェのような雰囲気作り……。なるほど、とても大事なことでした」 小瓶を受け取り、軽く嗅いでみる。 「この色と香りは……夢見草の香水ですか。……それなりのお値段のものなのに、その、ありがとうございます」 香り付けや化粧に興味はあっても、自分が使う分は安物が精々だったから。 アドバイスを受けるとその通りにしてみます、と配置換えを手伝ってもらいながらレイアウトを変えてみた。 薬草臭の強い印象と質感のあった店構えは、アクセを主軸にした配置からちょっとお洒落な店構えへと変貌した #メインストリート (15) 2024/02/01(Thu) 18:41:45 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー「そうでもないと思いますけど……身なりも良くてしっかりしていらっしゃるのに。 でもお仕事で忙しいなら仕方ありませんね。 ふへへ……初めて……ですか……ふへへ」 でもお誘いを受けるくらいにはモテているのは事実なのだし。お店がより繁盛して安定したら考える事なのかもしれない。 ついでに褒められた言葉にもへんてこな笑い声を押し殺しながら、愚痴を零すあなたを見上げなおした。 「お金も大事ですけど、お店の為に頑張りたいっていうのもあるのではないでしょうか。 アイデアも出してくれるくらい意欲的なのもそういうことかもですし、それが悩みの種になっているのも理解できますけど」 露店のカウンター側へと入ると、アレコレと調合済みの薬をかき集め始める。 におい、気になるだろうかとは思いつつも、しかしそれを指摘することはしない。 「う……」 指摘を受けて固まった。 「その、そうですね。色々切り詰めて品揃えも品質も良くしようとしてて。 レンタル代も安くはないので……こういう時くらいしか……。 あと、普段は行商で各地を練り歩きながら販売しているので、こうした露店販売も疎くて……」 露店には解熱剤などの一般的な頭痛薬、魔力や気力を癒すための活性薬、冒険者向けの消毒薬や傷薬などがおかれている。 良く言えば品ぞろえの幅が広く、悪く言えば雑多な印象を受けるかもしれない。誰に向けた店か、ターゲットが絞り切れていないのだ。 少なくとも店のレイアウトに関して改善がなされるのは聖女祭り初日の話になるのだけど。 (-57) 2024/02/01(Thu) 18:43:08 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 掃除屋 ダーレン/*こんばんは、ご連絡ありがとうございます。 襲撃対象になった旨について通知いただきありがとうございます。 現在襲撃被りはございませんので、首を洗った上で覚悟してお待ちしております。 (-64) 2024/02/01(Thu) 21:06:21 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー「良き取引役として、ですね」 勘違いされるような言葉だ。並みの女性ならときめいていたことだろう。 自分はそもそも子供っぽいところもあるしそういう自覚もあるしそういう対象でもないだろう、と面白味のある反応は出てこなかった。 「でも現地に行って新鮮なうちに薬の材料にしないといけないものがあったりしますし……あちこち見て回るのも楽しいので。 冒険者さんに同行して貰うこともあって相応にお金はかかりますけど……。あ、はい?」 そうして呼応する声だけかろうじて紡いだところで、あなたから指摘を受ける。 動線が悪く、またこの祭りにおいて起こりうる事態・そして売り物の需要を再確認の上で配置を工夫する。 平たく認識すればそういうことだ。 「……なるほど。 なるほど……なるほど」 咀嚼し、頭の中で整理して、次はどうするかを考える。 「……人が来る前に、薬の配置をもう少し考えてみます。行商の際は口頭で欲しいものを訊くくらいでしたから」 金勘定は出来るようになって、薬師としての腕もある自負はある。 商品の陳列、客目線で手に取りやすいか否か、配慮が足りていない。 これはいずれ店を開く際の練習でもあるのだから。 「その、ありがとうございます。貴重なご意見を頂けました」 (-67) 2024/02/01(Thu) 21:32:41 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 白昼夢 ファリエ/*こんばんは、波魔です。 この度ファリエさんが襲撃対象となりました為、ご連絡しております。 襲撃先被りがなければ、御覚悟して頂けますと幸いです。 (-73) 2024/02/01(Thu) 22:49:54 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー「保存魔法ですか。氷漬けにしたり、ごく限定的な時間魔法……そういうアーティファクトもあると聞き及びますけど。 氷漬けは品質に関わるから難しいですが、状態保存となると魔法ギルドにかけあうのが……ああでも、私は生まれつき魔法の扱いが下手でして」 そういうものを自分で習熟出来た方が後々便利だろうし、商売にも生かすことができる展望もある。将来の投資という面では悪くない。 「外部にお願いするにせよコネから作る必要があるので、どちらにせよ長い目を見なければなりませんね」 手札を増やすために手を尽くすという点では確かに最適かもしれないけど、絶対の正解でもない。どちらにせよすぐ答えを出せるものでもない。 「自分がお客さんなら……ですか。商品を手に取ってもらうための工夫、手の取りやすさ……それ以前に、お店を眼についてもらうための措置……」 店構えからして客観視しなければ何も始まるまい。やりたいことだけをやるなら適当で良いけれど、食い扶持を得るための手段なのだから。 「それなら花も売り出す心算だったから……そういうのも飾って……自分なりに試してみます。 また今度お店に来ていただいた時には、もっともっと素敵なお店に見えるようにしてみますから」 (-75) 2024/02/01(Thu) 23:10:23 |
【人】 薄荷 アンジュ>>18 シヴァ 「ちょっと奮発してお金を出せば良いものが手に入るかも……を百人の人に思って貰えれば良いって聞いたことがあります。 1000Gだと安っぽいけど、2000Gだと丁度いいと思う金額だって。そういうところは見習いたいです」 分かりました、と答えながら、配置換えを終えると一息ついた。 花が目立ち、良い香りがする上で、店の奥に薬草をまとめれば、場末の量り売り屋みたいな様相からちょっとお洒落っぽい薬屋さんのレイアウトへ切り替わった。 「なんだかちょっと浮かれた感じになりそう……でもシヴァさんならお似合いになると思います。とても明るいですから」 友人へプレゼントするでも、あなたが着飾るでも、どちらにせよそれっぽい。 あなたに示された花冠と、所定の薬を手に取る。 麻痺性のある粉末は一般の薬同様に市販のように販売……というわけにもいかないので、重要な配合はこちらで行った上であなたに渡すことになる。 眠り薬に関しても、以前聞いたことがある使い方や種類があればその通りに用意しただろう。 「眠り薬の方は……ご自分でも使用されるんでしょうか。 魔物用や個人用と揃える方もいらっしゃるものでして……所定の種類と配合が必要なら都度調整できるので、その際はお気軽に言ってください」 「おまたせしました。合わせて1500……いえ、1000Gです。露店の整理を手伝って頂けたので」 #メインストリート (19) 2024/02/01(Thu) 23:53:24 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー「そっか。そういう手もあるんだ……。ありがとうございます。 他の人とお話をするいい機会でもあるので、機会があった際は尋ねてみます」 同じ選ばれた者のよしみ、というとちょっと厚かましい気もするけれど。 でもきっかけくらいにはなるはずだ。 「おぉぉ……世間話……目を惹くための飾り立て……。 お客さんの体調を聞くのは大切ですからね。気に掛けるようにしてみます。 ……あ、そうでした。お薬の方ですが今集め終わって……!?」 適当に取り出された貨幣に目を白黒させるどころかフリーズした。 「い、え……えっと……」 冒険者向けの薬であれば量り売りでも多少高額にはなるが誤差に過ぎず、しかも今回はあくまで処方するのは一般的な薬だ。 薬品の素材がどれだけ高品質であろうと、従業員の数がよほどの大所帯というわけでもなければ十分すぎる金額だった。 必要な個数があればその通りに調整し、解熱剤や痛み止めの配合薬と、月のものの処方薬。 個体差に程度、状態ごとに何があっても良いよう、更に何種類かに分類したそれらを解熱用、痛み止め、女性の日用などとして多めに用意した。 これでもまだ10万Gには程遠い。 「本当はきちんとヒアリングして状態をお伺いしながらの方が良かったんですが、一人一人の状態を丁寧に聞くのは……殿方には大変だと思うので……。 細かな指定やお薬が合わないなどあればいつでも対応するのでお気軽にいらしてください」 袋一杯に詰まった薬を横目にそう続けた。 (-82) 2024/02/02(Fri) 0:10:19 |
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