情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ嬲られて、辱められて。 愉し気な貴方と対照的に、快楽と羞恥の間を行き来する。 もう我慢は、出来なくなっていた。 与えられる快楽に従順に反応して、息が上がり その手が形をなぞり上げれば、溜まらず腰が浮いた。 「っ、ぅ…ふ……」 固く限界まで熱を持ったそれは 何度か強く触れてしまえば、果ててしまいそうなほどだろう。 睦み合いであれば、さぞ扇情的にも映ったろうが 与えられるものに縋るような様はいっそ滑稽だろうか。 (-22) 2023/09/27(Wed) 17:19:10 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「ぅ、あ…っ…!」 ひと際大きく震えたのが、伝わる 堪え切れずに、ついに、落ちたのだと、分かるだろうか 屈辱に顔を歪める様は 貴方にとってさぞ気分が良いかもしれない けれど…解き放たれれば 理性は徐々に、戻ってくるものだ 熱い息を吐きながらも ようやっと、意識が多少はっきりしてくる 「く、っそ…」 顔を反らしては、貴方から表情が伺いづらくなるように そう仕向けるだろう (-31) 2023/09/27(Wed) 19:23:42 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ息を整えている間に 貴方の方も手が止まって、考えているのが伺えた。 ――今だ 頭を軽く振りかぶって その額へと頭突きを喰らわせようとする。 当たり、怯んだのであれば 少しでも自分の身体から距離を取らせるべく 右足で腹を狙って蹴り飛ばそうとするだろう。 (-74) 2023/09/28(Thu) 9:25:20 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ猛威と理不尽を振るった法が失効して 多くの囚人が日の下へと送られる中。 ニコロ・カナールは未だに牢の中に居た。 というのも、拷問で負った怪我のせいで、動けないのだった。 右腕、右足の骨折に肋骨も何本か。 顔や身体には打撲痕もある。 そして何より、拷問時に薬を2種類同時服用したことで 体が怠さと熱っぽさの不調を訴えているのだった。 それでも、意識だけはきちんとあるのだけれど。 薬そのものの効果がきちんと調整されていて 且つ量も大して飲まされることが無かったのは幸いだった。 もし調整されていないものであれば 意識すらも危うかっただろうから。 そんな訳で。 どうしたものかなぁ、なんて考えながら 動く気にもなれず、ぼんやりと時を過ごしているのだった。 (-86) 2023/09/28(Thu) 13:22:38 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ法が失効してから。 貴方もまた、牢から解放されて 病院送りになったろうか、それとも自宅療養だったろうか。 ともあれ、動ける程度になった頃合いに 運命共同体を謡っていた狼を探してみれば どうも病院に放り込まれたという話が聞こえてきた。 ちょっとでも様子を見てやるか、と思ったのか 話したい事があったのか。 貴方は彼の病室を訪れる事を決めたのだろう。 ニコロ・カナールの病室は個室になっていて それもそこそこ怪我の程度が重い人向けの病床だ。 重体、とまではいかないけれど、重傷なのは伺えるかも。 けれど実際訪れてみれば、当人は無事ではある様子で。 腕と足を吊った状態でベッドに横になって 点滴の管に繋がれている以外は、意識もあって元気そうだ。 (-87) 2023/09/28(Thu) 13:28:33 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ貴方が距離を取ったのが見える。 頭突きのせいで此方まで脳が揺れたが、誤差だ。 「っつぅ…浅かったか。」 息を切らしながら身を起こして 袖で唇を拭う。 「薬で動けないからって好き勝手にしやがって…… これは立派な犯罪だぞ。分かってんのか? 躍起になって検挙しようとしているマフィアと変わらねえ。 いい加減に無意味だって気付けよ。」 如何に薬そのものがシンプルで副作用がないものだとしても 個人の体に掛かる負担は別問題だ。 少しは落ち着いたが、くらくらするのは変わりない。 しかしこれ以上手を出せば、 今度は抵抗するという意思を見せるだろう。 (-111) 2023/09/28(Thu) 20:49:50 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノゆる、と貴方の方を見た男は 笑みを浮かべて、無事な方の手を挙げて見せた。 「Ciao,ルチアーノ。 このくらい、なんて事ねえよ。 そっちも随分苦労したんじゃないか?」 なんて、軽口を叩く余裕はまだある。 ただ、気怠いし、動けないのは事実。 「ああ、貸してくれ。 どうやって此処から出るか、考えてたところだったんだ。 お前が来るとは、思ってなかったけどな。」 アリーチェやテオドロでなくて良かった、などと。 零しながらも貴方の問いに答えただろう。 (-114) 2023/09/28(Thu) 20:58:01 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ「んっ!?リヴィ、来てくれたのk…いやいやいや。 お前も大概えらい事になってねえか!?!? 」来てくれた貴方に目を瞬かせて。 嬉しそうにしたのだけれど、一瞬で心配する表情に変わる。 自分もそれなりの怪我だが、貴方も相当酷く見えたから。 「ちょ、待てって! 折角来たんだから話していったって良いだr… うおっ!? 貴方が足を挟んで、帰るか、なんていうものだから。 止めようと反射的に身を乗り出して ベッドから落ちそうになっているだろう。 ガタン!とベッドが揺れてけたたましい音が鳴る。 (-123) 2023/09/28(Thu) 22:20:27 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「犯罪者はお前だろ、イレネオ。 一体何人をそうやって問い詰めて来た。」 靴底の鳴る音が聞こえる。 「お前らが正しく尋問していれば 何度も説明する事なんてないんだよ。一度で済むかもな。」 ああ、苛立っている。 「一理はあるが、正論とはとても言えねえよ。 自白剤や拷問で引き出した言葉なんて、それこそ嘘だ。」 違うか?と笑う。 此方も、貴方の様子を伺っていた。 警察に属する以上、最低限の体術は身に着けている。 主に護身用ではあるけれど。 足首を狙った蹴りは 数歩後ろへ下がる事で位置をずらして避けるだろう。 これ以上貴方が手を出すならば、反撃の構えをしながら。 「拷問に付き合う趣味はねえよ。 話す事もねえけどな。」 (-125) 2023/09/28(Thu) 22:38:42 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「よく言うぜ。」 顔を顰めて それでも仕事だと言い切る貴方。 男は今度は避けなかった。 貴方の左腕と右膝が、利き腕である右腕を捉える。 ミシ、と嫌な音を立てたのに呻き声を漏らしながら けれどこの状態ならば、貴方は避けられまい。 「これのどこが、拷問じゃないって言うんだ?」 相手の腕をへし折ろうとするその行動。 どう見たって、尋問の仕事ではないだろう、と。 目を覚ませ、と言わんばかりに 貴方の頬へ、左手の拳を振るうだろう。 (-152) 2023/09/29(Fri) 1:53:13 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ「お前…その顔は自分の両手を見てから言えよなぁ…」 どう見ても両手が無事じゃないし、なんなら耳もちょっぴり。 不思議そうな顔をしてもダメなのだ。 「おーう…悪い。ちょっと足と腕がこれなの忘れてた。 あと、俺の目的が達成されてないんでやっぱ待ってくれ。」 片手で何とか、戻ろうと藻掻いて。 体の大半をベッドに乗せる事に成功するだろう。 そしてベッドに戻るついでに ちゃっかり貴方の袖を掴んで引っ張ろうとしている。 行かないで欲しい、とそちらを見るだろうか。 (-156) 2023/09/29(Fri) 2:05:02 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「だったらその飼い主がクソって、事だな…っぐ… この場合は、署長代理殿か?」 腕が軋む。 骨が、筋が圧迫で押しつぶされ、嫌な音がした。 同時に拳で感じる、確かな感触。 「あ、がッ…!」 そして次の瞬間には、貴方の肘が顎を撃ち抜いて 自分の脳が揺らされていた。 同じように、たたらを踏んで 一歩、二歩と下がり、首を横に振る。 お互いにほんの僅かな隙となる、かもしれない。 「そんなくそ野郎に従ってたら お前だけじゃねえ。家族も大事な奴も何もかも。 全て地の底へと落とされることになるぞ。」 言葉を紡ぎながら 次の一手へと構える。 顎を打ち据えた貴方の肘を狙って、蹴りを一つ見舞おうと。 足を振り上げた。 (-164) 2023/09/29(Fri) 2:56:57 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオまるでその様は大型犬のようだったかもしれない。 貴方が仮面をかぶる手を少し緩めたのが見えたら ようやっと、手は離して。 「俺が見舞い品を強請る為にわざわざ引き止める がめつい男に見えるか?」 可笑しそうに笑いながら、けれどとても嬉しそうなのだった。 「ずっと会いたかったんだ。 一人にしちまったし、手が届かない場所に居るのって こんなに不安なんだなって初めて思った。」 自分が受けた時点で 拷問を貴方が受ける事自体は想定内だった。 だけど、離れている以上 知らない間に何処か遠くへ行ってしまう可能性を ほんのちょっぴりだけ考えると心配で。 会いたかったし、こうして会いに来てくれて 本当に心の底から安堵したし、嬉しかったのだ。 「リヴィが生きててくれて良かった。 終わったな、俺たちの“仕事”。」 本音を言えば、拷問を受けている間、牢に居る間は 酷く心細くて、気を張り詰めていて。 貴方の前でくらい、抜いても良いだろうか、と思うけれど。 つい、兄貴面をしてしまいそうになるのは、性だろう。 (-178) 2023/09/29(Fri) 9:25:48 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「少なくとも俺はくそ野郎に成り下がった覚えはねえな。 それと、この口は元からだ。」 元々口が良い方ではない。 警察官だからある程度の体裁で、直しているだけで。 だから此方が、この男の素であり 今まで隠してきた、獣の部分なのだ。 男は犬は犬でも、狂った狼だ。 例え貴方が法の下で、男と同じ法の執行を目指していても それが従うべきものでないと判断すれば。 容赦なく噛み付き、食い殺す事を厭わない。 蹴った後の体勢を戻していれば 足払いが飛んできて、避けることは適わないだろう。 けれど足を払われながら 体勢だけは崩しきらないように体を捻る。 貴方の次の一撃に対応出来るように。 (-192) 2023/09/29(Fri) 16:28:42 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ「ハハ、そりゃあご愁傷様だ。 傷が無いなら何よりだよ。」 ケラケラ笑いながら 体に伝わる振動でいてて、なんて言う。 「そうだな。助かる。 俺もこんな無様な成りじゃ会えねえと思ってた。 アイツのことはお前に任せるよ。」 貴方が思うより素直に、男は頷くだろうか。 自分の体の状態が分かっていて 且つ、貴方になら任せられると思ったのか。 「死にそうってのはあれか。精神的な方か。」 それでも、心配そうにする。 (-219) 2023/09/29(Fri) 20:35:34 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ「アイツらのこともそれなりに心配はしてたけどな。 それ以上に、お前のことが心配だったんだよ。 拷問の事より、どっか行っちまわないかなって。」 変わらない言い草に何故か安心しつつ。 まあそうだよな、とも思う。 「ま、想定内と想定外、半々だが。そうだな。 A.C.Aとして運命共同体になるのはこれで終いだ。 なあ、これからどうするつもりだ?」 だから貴方とお別れだ、なんて その表情は語っていない。 今度の休みどうする?くらいの気軽さで 貴方に尋ねるだろう。 (-227) 2023/09/29(Fri) 21:29:40 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ「大丈夫だよ、あいつらは。」 此処に来ていても、来ていなくても 話をしていても、していなくても。 同じ言葉が、男からは返ってくる。 もう彼らは上手くやれるから。 そこに己は関係ない。いや、関係ない側に置いて欲しい。 A.C.Aに身を置く時に既に決めていた事だ。 大切ではあるが、手を離れて欲しいからこそ、なのだろう。 「むしろ今の俺に、あいつらは関わるべきじゃない。 余計なもんが降り掛かりかねんだろ。」 何を選ぶにせよ、どうするにせよ、だ。 「そうか。適当にもう暫く、な。 警察…は続けなさそうだよな。やっぱり辞めるのか?」 きっとルチアーノが何か言ったのだろう。 少なくとも死ぬ気が今はなさそうであることにホッとする。 緩みそうになる本音を、そっと抑え込んだ。 (-287) 2023/09/30(Sat) 9:15:58 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「っ…!?」 それは、一瞬のことだった。 読みを違えて受け身に走っていた身体は 容易に引っ張られて、その勢いのまま、机の角へ。 バキッ 鈍い音が、胴から響く。 1本は確実に折れ…周りの数本も罅くらいはいったか。 もしくはまとめて折れたかもしれない。 息が漏れ、衝撃から遅れてやってくる激痛に まともな受け身も取れずに床に叩きつけられるだろう。 「あ゛、がはっ、ああああっ!」 胸を抑え、蹲る。 脂汗が滲み、止まらない。 一時だけ、その口は言葉を失うだろう。 そして、抵抗する余地も今少しは、ない。 (-289) 2023/09/30(Sat) 9:27:30 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ「そりゃどういう… あだっ!? 」言葉を返す前に、頭に貴方の右手がヒットした。 思わず、という様子で頭を抑えるその表情は 何とも訝し気な様子だ。 この男は、頑張る、と前を向いたアリーチェしか知らない。 止めるなよ、と足を踏み出したテオドロしか知らない。 だから大丈夫だ、と思っている。 右手の薬指に、目線が落ちた。 ネイビーブルーはまだ、そこにある。 「ちょっと見ない間にそんなことになってるのか。 馬鹿だなぁ…首謀じゃないとはいえ 街中を混乱させた法に従った奴らだってのに。」 苦笑いが零れ落ちる。 「分かった、分かったよ。 後でちゃんと様子を見に行く。 けど、ままならねえな。」 「お前じゃないが、俺も消えるつもりで居たってのにさ。 そんな風に言われたら、おじゃんだ。」 貴方の前では、ただのニコロでも許されるだろうか。 (-302) 2023/09/30(Sat) 11:31:40 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ「そっか。 ああいや、無理に会おうとは思ってねえよ。」 素直に貴方の言葉を聞いて。 頷いている。 「ハハ、手厳しいな。 無理矢理引っ張った覚えはないが、心に留めておくよ。 …幸せで満ち溢れた人間なんて居るのかね。」 自分の幸せなど長らく考えていなかったから そんな風に零す。 無理矢理体を持ち上げられると 痛みに呻くだろう。 肋骨と足が特に痛むが 肩を借りれば何とか気合いで動くことは出来そうだ。 (-315) 2023/09/30(Sat) 17:01:28 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ「そういうもんなんだろうな。」 良くも悪くも。 今回にあっては幸いとも言えよう。 「そうだなぁ。 俺の甘さが全部今になってる。 でも、後悔はしてねえよ。」 貴方の言葉に、頷いて笑う。 全くだ。甘く計画性もなく。だからふらつく。 けれど後悔はしていないのだ。 貴方が小突いてくれたから 目が覚めたような気がした。 「お前の手を引っ張らない方が良かったなんて そんなこと絶対言ってやらねえ。 リヴィは、俺にとって必要な、大事な奴だから。」 離さないと誓った。 「だからこれからも、一緒に居ても良いかな。 友達になるのか、俺もまだ良く分かんねえけどさ。」 (-349) 2023/09/30(Sat) 21:19:01 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ「 お前がマフィアだってこの間まで知らなかったんだぞ。 警戒もするだろそりゃ。法律が施行されてる只中だったしさ。」 マフィアというものを身に染みて知っているから 例え友人だろうと警戒したのは許されたい。 それをリークしたのは彼のアリソン女史なのだが。 「心中って、そんなにか…? 今は、まあ、そうだな。 そこまで思い詰めたりはしてねえけど。 いってえ。ちょ、ヤバイ、いてぇ…!」 あちこち骨折しているせいで ぎゃあぎゃあ喚きながらも車に押し込まれた。 全治するにはかなりの時間を要しそうだ。 「…頑張って探してみるさ。 アイツの手を引っ張ったんだからな。 そのくらいは、やらねえと。」 男としてダサいだろう、と思うし 引っ張った責任もある。 貴方の言葉に頷いて、最後に。 「今度カンターミネ…いや、先生と飯行くんだけどさ。 お前も来いよな。」 何処かの先生が巻き込んだお食事会。 貴方も来るだろう?と笑う。未来の約束だ。 (-358) 2023/09/30(Sat) 22:24:32 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → リヴィオ「……。分かった。 約束するよ。次があったら、お前の言葉に従う。」 言葉を飲み込んで、少しの間があって。 男はこくり、と頷いた。 貴方が譲れない事ならば、それは受け入れねばなるまい。 「ちゃんと、俺自身のことも考える。 アリーチェたちの事も、勿論。」 「でも、行く時は言ってくれよな。 じゃないと、多分、追いかけちまうから。」 急に居なくなられたらきっと。 主に置いて行かれた犬のように、探してしまいそうだから。 もしもそうなったら、と言うだろう。 尤も。 次なんて、来させないつもりで居るのだけれど。 (-361) 2023/09/30(Sat) 22:31:09 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「あぐっ…う、ぐ…うぅ…はぁっ……」 肋骨を折られては 先程のように動くことはままならない。 身じろぎする度に、激痛が身に走る。 小突かれても、呻くばかりで。 貴方が離れて、拙い、と思ったのも束の間のこと。 何とか首をもたげて、金づちを持つ貴方を見た。 「げほっ…やっぱり、尋問なんかじゃ、ねえだろ… ただの、拷問、だ……」 避ける事は出来ないだろう。 だから、呻きながらも貴方に言葉を吐きかけて。 笑うのだ、愚かだな、と。 (-367) 2023/10/01(Sun) 0:14:04 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → きみのとなり リヴィオ「…同じじゃねえよ。」 唇を少し尖らせて。 ほんのちょっぴり、拗ねた顔。 「分かってて見送るのと 知らないうちに居なくなってるんじゃ、全然違う。 好きな奴が急に居なくなったら、心配する。それだけだ。」 そもそも、貴方が気づいたら居なくなるなんて 考えたくも無いのが本音だ。 それくらいには貴方の事を好いている。 守りたくて、笑っていて欲しくて、自分は此処に居ていいと そう思って欲しいと願っている。 だからこれは、我が侭。 (-379) 2023/10/01(Sun) 10:59:18 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → きみのとなり リヴィオ「怪我が治ったら、酒でも飲もうぜ。 ルチアーノを誘っても良い。」 貴方が去るのならば 男は見送る。次の約束を取り付けながら。 「その時には、色々片付けておくからさ。」 警察は辞めないだろう。 まだやり残したことが多くあるし、何より―― そうしろと、背を押されたような気がしたから。 (-380) 2023/10/01(Sun) 11:07:39 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → きみのとなり リヴィオ「ん、分かった。 アイツのことだ、すぐ乗るだろ。」 不測の事態になったらそれはそれ 男も飲み込むんだろう。 そこまでは、貴方に強制するつもりは無いと頷いた。 「ああ、またな、リヴィ。」 手を振れない貴方と反対に 此方は無事な方の手を振るだろう。 この関係にまだ名前は付けられないけれど いつかきっと、素敵な未来につながると信じて 男は前を向いて歩くのを決めるのだった。 (-394) 2023/10/01(Sun) 15:36:21 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「ッは、どの口が言って、やが、る。」 呼吸をする度に、胸が痛む。 けれどその口も、貴方の行動によって 苦痛の悲鳴で彩られるのだ。 足首か、脛か。 兎も角、金属の面が骨を殴打する感覚が伝わる。 ボキ、ゴキン、バキ、グチャ。 嫌な音が響いて、激痛で頭が真っ白になって。 男が離れた時にはもう 足の感覚なんて残っていなかった。 残るのは、足だったものだけだ。 「あ、ぐ、ぅう…はぁ、っ…」 骨が砕けて、筋が潰れて。 皮膚が裂ければ、熱が零れていくのも感じる。 先程のように抵抗する気力も無ければ 激痛のショックと、抵抗する際に殴られた為に 意識すらも朦朧としているだろう。 尋問を続けることが出来るのかも、怪しいだろうか。 (-407) 2023/10/01(Sun) 18:59:06 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「う、っ……」 前髪が引かれて、頭が持ち上げられる。 痛みに歪んで、脂汗と涙を滲ませた表情は 貴方にとって満足のいくものだったろう。 貴方の事を認識出来ていたのかすら怪しい意識のまま 手が離されて、頭は重力に従って地面へと。 重たい、硬いものが落ちるような音と共に 男の身体は床に転がって…脳に走る痛みを感じながら 今度こそ、意識は暗闇の中へ溶け落ちていくのだった。 淡々と報告する声を聞かぬまま 貴方の声に反応した係員が慌てて動くのだろうが 普通に救急車を呼べば、目につくことは違いない。 今のこの状態で暴行が明るみに出るのも如何なものか。 そも、貴方に命じたのは過激派の集団だ。 一先ずは命に係わる事はないだろうとの判断のもと 取り調べの終わらぬ罪人は、応急手当を受けてから 牢の方へと戻されていくのだった。 その事を貴方が知るかは、今は分からぬままだっただろう―― (-421) 2023/10/01(Sun) 20:27:45 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ「まあ、見回りとかでちょこちょこ会う程度の仲だよ。 ガキ共の面倒見てくれてたしな。」 彼女の持つ一面しか、この男は知らないから。 真っ当な付き合いだったろう事だけは分かるだろう。 「不吉な事言うなよな…全く。 もしそうなったら、何が何でも止めてやるさ。 俺に言った事を後悔しても知らないからな。」 なんて笑うのは冗談交じりで けれど、任された、と確かに頷いてみせた。 「ともあれ、助かったよ。歩き回るなら気を付けろよな。 また会おうぜ、ルチアーノ。」 次で会う時はきっと食事会で。 此処まで世話を焼いてくれた貴方に礼を述べながら 男は病院まで担ぎ込まれるのだろう。 (-426) 2023/10/01(Sun) 20:34:03 |
ニコロは、幸福の為に、これからも歩き続ける事を決めた。 (a54) 2023/10/01(Sun) 20:52:16 |
ニコロは、月桂樹の花を、ゴミ箱へと捨てた。 (a55) 2023/10/01(Sun) 20:52:59 |
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新