【人】 司書 エルナト>>25 トット 「めんどくさいよ。遊べなくなるし。」 ベッドの上で寝るだけになっちゃう。つまんないよ〜と脅しというには柔らかすぎる言葉を告げて。 野菜カレーの日に誇らしくしている君も、人参相手に剣呑な目をしている君も、やはり少年は好きだ。 ペットがご飯に威嚇しているのを見ている感覚。 狭い鳥籠の中の小さな娯楽。 「僕も好きだよ、皆の事。」 「犬みたいな子もいるし、猫みたいな子もいる。」 何かと動物に例えたがる少年だ。 君の病の事はあまり知らない。いつも包帯を巻いてるから、良く怪我をしてるのかな、くらいの認識をしている。 となると、やはり園芸部の方が怪我の要因が少なくていいのかもしれないな、等と思いつつ。 少しの間に、きょとん、と見つめて。 「今何か考えてた?」 問いかけて。 「調剤師だね。全然仕事の内容は知らないけど、お料理みたいに作れたら楽しそうかも。」 「何でお医者さんより調剤師がいいの?」 (26) 2022/05/05(Thu) 18:27:04 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノどこかの、日も落ち始めた頃。 君がどこにいるか、どこにいるとしても、 少年は施設の中を散歩して、君を見つければ声をかける。 「クロノさん、こんにちは。」 「穏やかに過ごせた?」 こっちは大丈夫だったけれど、そっちも大丈夫だったかな、と。 (-107) 2022/05/05(Thu) 18:38:38 |
【神】 司書 エルナト>>G2 フィウクス 「僕も烏の鳴き真似を練習しようかなぁ。」 そうしたら苦しくない?と。 少年はいつもと変わらぬ能天気な笑み。 「なるほど、逃げ場所なんだ。」 「…なに、そんな怖い顔しないでよ。泣いちゃうよ。」 「あなたが言ったんでしょ。ここに居るしかないんだって。」 言葉のほうは意にも介さず。 だって、君の脚は動かないままだから。 去っていくならごめんねくらい言おうとも思うけれど。 鴉が飛び去るのを見上げた。 「外の世界はどうなってるんだろうね。」 「早く外に出たいよ。きっとここより楽しい。」 「この森、深いのかなぁ。」 境界線の上に立つ木に手を添えて、どう思う?なんて。 深くない森なら、頑張って歩いたら抜け出せそうじゃない?、と 冗談めかして笑った。 (G3) 2022/05/05(Thu) 19:15:02 |
【神】 司書 エルナト>>G4 フィウクス 「なれたほうが楽しいじゃない。」 「夢を見るのは自由だよ。誰だって。」 そんな棘もやはり気にすることもなく。 君の言動や態度に左右されず、常にマイペース。 穏やかで落ち着いている、と大人には評されているけど、 きっとただ、少年のペースが傍から見たらそう見えるだけだ。 あんまり人を省みていない。 「僕の泣き顔じゃ満足できない?残念。」 「つまり逃げ場を潰された君は、今は正当に怒る権利があるという事だね。発散してく?僕は構わないけれど。」 少年は前誰かに"いい性格"だと言われた。 きっと君に、君が相手に抱かせる印象と同じものを、少年へ抱かせるかもしれない。 つまり、性格が良くないという事だ。 それから、質問を聞けば。 いつも通り微笑みながら、少し眉を下げて。 「何歳になっても乳離れできないから嫌になっちゃったんだって。」 「僕が帰る場所にはもう、僕じゃない子供が座ってるんじゃないかな。」 ここから出たらどうしようねぇ、なんて。 やっぱり能天気に呟いて。 (G5) 2022/05/05(Thu) 20:57:32 |
【人】 司書 エルナト>>27 トット 「不健康スパイラルだね。」 動いても止まっても病気になるなら、 やっぱり予防はちゃんとしないとね、と。 上着の重要性を説いておいて。 「皆可愛いよね………」 「トットくんは………ちっちゃいわんちゃん。」 先の印象をそのまま伝える。 小さくて庭を駆けまわってるタイプのわんこ。 元気な様子を微笑ましく見守っていたいタイプだ。 それから、答えを聞いて。 ふむ、と一つ思案して。 「……トットくんは、普通じゃない怪我をしてるの?」 「病院、よく行ったりしてた?」 調剤という行為に興味がある、というより。 逃げの一手、という感じなんだなぁと、感想を抱いた。 (28) 2022/05/05(Thu) 21:05:09 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「何を、と言われれば色々、と答えざるを得ないのだが。 今の状態を診てもらったり、薬を飲んだりはしたかな」 それだけで、これ程までに時間を要するはずはない。 彼が多くを語らないだけで『大事な話』とやらには、様々なものが含まれているのだろう。 「ああ、うむ、そうだったね……確かにそうだった、のだけど」 そんな風になりたいはずじゃなかったのだろうと。 そう尋ねられれば、その言葉を肯定しながらもどこか、気まずそうにしながら。 (-128) 2022/05/05(Thu) 22:33:22 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「……わからないのだよ、今は。 どうして私はあんなに悩んで、不安になっていたのか」 ぽつり、と不思議だとでも言うように言葉を漏らして。 ”そんな風になりたくなかった”から、ずっと頑張ってきたのを忘れてしまったわけではない。 けれど、わからなくなってしまったのだ。 どうしてそう思っていたのかが。 あんなに苦しく思っていたのか、嫌だと思っていたのか。 彼の抱いた想いと地道な努力はいともたやすく踏みにじられた。 どうしてその想いを抱いていたのかも、深い霧の中に隠されてしまったのだ。 「……まあ、これも、病気が良くなったからなのかも知れないね」 だからこそ、このように能天気な事も言えてしまった。 何も分からないのは、あなたと同じなのだが。 (-129) 2022/05/05(Thu) 22:34:50 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナトいらないかな、と聞けば、そうかね、とだけ返事をする。 気持ち悪そうな顔を浮かべられても、今の彼は特別何かを思うわけでもないようで。 「もし気が変わることがあれば、いつでも申したまえよ」 と、それだけ。 その後、彼から改めてそのような提案がされることはなく。 まるで人が変わってしまったかのように気味が悪いものがあるが。 その中で何かひとつ、特別に以前のバラニとは違うことがあるとすれば。 何やら薬のようなものを飲んでいることだろうか。 あなたが知る限り、バラニが今までそんなものを服用している姿を見せたことなど、一度たりともなかったのだが。 (-130) 2022/05/05(Thu) 22:36:46 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/05(Thu) 22:39:00 |
【秘】 花信風 トット → 司書 エルナト「あんね〜〜……」 「きずにとてもよくきくので」 「おちゃにしたりすりこんでくすりにできる」 「から チョーザイかも」 「おれいま なんにんかにくばってんの おはな!」 「かみかくしでけがしたらやだから」 「……いる?」 そこまで言うと、すっと身を引く。 (-134) 2022/05/05(Thu) 23:00:34 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ「良くなった…かも、しれないけれど………」 良くなることが、良い事なのか。 わからない。 君が変わってしまったことが。 過去の苦悩を、努力を、何もかもを忘れることが。 そうして今を明るく過ごすことが。 良い事かが分からない。 少年はやっぱり、悲し気に眉を下げた。 それは、親愛なる友人が、変わってしまったという、 どうしようもない喪失感から。 ではない。 「……まぁ。」 「………それでも、元気なら良かったよ。」 「おかえり。」 もう帰ってこないのかもと思っていたから。 随分遅れた言葉を、ようやく告げた。 ▼ (-135) 2022/05/05(Thu) 23:07:00 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ以前はこんな表情をすれば、そっけない態度を取れば、 何かと慌てて詰め寄ってきてくれたものだけれど。 今はまるで、大人たちのような。 暖かくも冷たくもない反応ばかりが返ってくる。 その中で、見つけたとびきりの変化。 「……バラニ………それなに?」 見覚えのない光景。 いつだって何かを飲む姿を見せるのは自分の方だった。 じっと、君を見つめて答えを待つ。 (-137) 2022/05/05(Thu) 23:10:01 |
【人】 司書 エルナト>>33 トット 「おや、撫でられたいタイプだ。」 「君くらいの年の子は、嫌がる子もいるから」 「甘えん坊な子を見ると、尚更かわいく見えるね。」 遠慮せず、と言われたら、では失礼して、と。 窓から少し身を乗り出して、手を君の頭に伸ばす。 よしよし、表情と同じ様に柔らかで穏やかな手つきで、 君の頭を撫であやす。 「変になっちゃうんだ。どうなるんだろう?」 「まぁ、病気だろうからね。ただ奇麗なだけ、ではないよね…」 それでも、色とりどりの血の花束は奇麗そうだなと。 見てみたいなと思いつつ、流石にみせてとは言えないな、とも。 内緒話の体制を取られれば、軽く首を傾げながら、耳を寄せて。 離し終わったら、今度は少し思案して。 ちょいちょい、と手招き。今度はこちらが内緒話。 (34) 2022/05/05(Thu) 23:19:40 |
【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット「人のために、疲れてでも配ってるんだ。」 「偉いね。」 「良い子だね。」 労いの言葉。 本当ならあんまり血を流したくもないだろうに。 幼いのに偉いな、と思う。 「じゃあ………そうだな………」 「貰えるだけ、貰いたいかも………?」 たくさんある方が嬉しいからさ、と。 そんなお願いをするのは心苦しいのだが。 大丈夫?と首を傾げて問いかけて。 お腹をさすった。 (-141) 2022/05/05(Thu) 23:24:36 |
【秘】 花信風 トット → 司書 エルナト「! ぜんぜんいーよお!」 「おへやにもとっておいてるのあるし たくさん」 「その あう えと こっそりまいばんしてるので」 「いまもちょっとはわたせるし」 「はずかしーけど」 「まえばらいかも」 できます!のガッツポーズ。 (-145) 2022/05/06(Fri) 0:06:54 |
【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット「本当に?わぁ、嬉しいなぁ。」 「……?毎晩してるんだ、偉いね。」 何でちょっと言い淀んだんだろう、と思いつつ。 たくさん貰えそうなので嬉しそうに笑う。 良かった、やっぱり、あると安心感が違うから。 非常食があると安心できるのとおんなじ。 「!」 「じゃあ、今ちょっぴりもらってもいい?」 「…こっち、くる?」 恥ずかしいなら、あんまり屋外じゃない方が良いのかな、と。 開けた窓の内側を指さして。 さて、血の花はどんな感じなのだろう。 楽しみだな。 (-154) 2022/05/06(Fri) 0:41:46 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「え、……エルナトくん、」 では、それは何処ぞの廊下だろう。 声を掛けられれば驚いたような反応を一度。 「う、うん……わたしは、大丈夫だった、よ」 緊張の面持ちであなたを見上げて頷き言って。 「……なにも、なくて……逆にちょっと、こわいかも……」 (-183) 2022/05/06(Fri) 8:52:49 |
【神】 司書 エルナト>>G6 フィウクス 「夢がないなぁ。疲れちゃいそう。」 なんて文句を言いつつも、別にそれを気にすることもなく。 自分と他人はどうしようもなく違う存在だから、 理解も共有も出来なくて当たり前だと考えている。 大人が常に人と距離を保つのと同じような感覚。 とは少し違う。 「せっかく気兼ねなく怒れる機会なのに。」 「残念。発散させてあげたかったなぁ。」 と、くすくす笑いながら。 そんな答えが返ってくるだろうと、案の定予想していた。 言われて素直に怒れる人なら、そんなに苦しんでないだろうし。 そんなに苛つかないでよ、泣いちゃうよ、なんて窘めつつ。 「……あはは!」 その後の君の物言いには、少しきょとんとしてから。 声をあげて笑って。 「心配してくれてるの?優しいね。」 「でも、君との無駄話の時間、好きだからなぁ。」 随分未来を案じてくれているような言葉にくすくす、笑みを漏らして。 それから、うーんと考えて。 「どこにも居場所が無かったら、世界中を旅したりするよ。」 「本の中でしか見たことがない世界を、見に行くんだ。」 「きっと楽しい。」 なんてやっぱり楽観的な言葉を宣うのだった。 (G7) 2022/05/06(Fri) 11:02:51 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ「やぁ。」 名前を呼ばれればひらり、手をあげて。 てく、てく、ゆったりとした足取りで近づく。 目の前まで立てば、身長差分視線が下がる。 「うん、何もないなら良かった。」 「約束は守れたようで何よりだね。」 君を守れてよかったよ、と少し安堵の息。 嘘つきにはならずに済んだようだ。 その後の言葉には、うーん、と思案して。 「…まぁ、子供達もたくさんいるからね。」 「単に違う子を標的にしてるだけじゃないかな。」 「きっと大丈夫、そんなに不安そうな顔しないで?」 騒ぎがあったんだもの、連れてこれなかったことで、 君が怒られたりなんてしないさ、と。 叶うなら頬に掌で触れて、安心できそうな言葉を告げて。 実際にどうかなんて知らない、耳障りがいいだけの言葉。 (-185) 2022/05/06(Fri) 11:13:11 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「……そう、だといい……けど」 不安げに言いながらも、 けれども触れられたら、少し頬を赤らめて 昨日の出来事にどういう感情を持てばいいのか 自分でもまだ分からなくて、どきまぎと視線を逸らす。 「……あの、」 「エルナトくん、の、昨日の……って」 「その………」 ああして、執拗に舐めて来たのは そういう病気なのだろうか。 そういうのが、好きに思ってしまう病気なのだろうか、と 問おうとして、病気と呼ぶのもヘンな感じがして、 中途半端に言って言い淀んだ。 (-187) 2022/05/06(Fri) 12:39:14 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ「きっと大丈夫さ。」 蜂蜜みたいな言葉を吐いて。 赤らんだ頬を、親指で軽く撫でる。 動物に触れた時、その温もりが心地よいと思うのと同じように、 君の体温は心地が良かった。 言い淀む言葉、でも、聞きたいことは分かる。 まぁ、気にするなと言われる方が難しいだろう。 ひとつ、思案して。 「食事なんだ。」 ぽつり、零した。 それはどうしようもなく単純な事実であった。 ▼ (-189) 2022/05/06(Fri) 12:54:17 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ「人のご飯が食べられなくてね。僕が食べられるのは。」 「汗とか、涙とか。」 「……唾液とか、それ以外とか。」 頬を撫でていた親指を、君の唇に触れさせる。 くい、と指を曲げて。 その隙間に侵入しようとして。 「人の体液だけが食べられる。」 「美味しいと思うし、実際に栄養にもなる。」 「………そういう、病気。」 だからそう、昨日のあれは。 まさに"食事"に他ならなかった。 「…気持ち悪いでしょう。僕も、あんまり食べちゃいけないと思うんだけど。」 「……最近はずっとお腹も減ってるし、それに……」 「…食べる事にも、抵抗が無くなってきちゃって。」 成長期の体は栄養を欲しがるし。 慣れた行為はその異常性を麻痺させるし。 君の体を舐って、唾液の交換をする事も。 何の抵抗もなく、あったのは多幸感と満腹感だけ。 「……嫌だった?ごめんね。」 眉を下げて謝る。 誰かを傷つけたいわけじゃない。 でも、本能には抗えない。 指を隙間に入れる事が出来たなら。 君のぬるりとした舌を、指の腹で丹念に撫でる。 (-190) 2022/05/06(Fri) 13:01:55 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/06(Fri) 13:04:18 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「……しょくじ、」 小さく言葉を反芻して、あなたを見上げる。 食事なら、しなくちゃお腹が空くだろう。 「………」 嫌だとか、気持ち悪い、とか。 思わなかったかと言えば、たぶん嘘になる。 でもそれを言われたら、傷付くものだ、と。 言われて来て知っているから、言えなかった。 驚いたし、怖かったし、けれど、 あなたの言葉が優しくて心地よかったのも、 あなたが“大人”から助けてくれたのも事実で、 だから、だから。 マイナスの言葉を肯定する事が、上手く出来ない。 なんて考えているうちに、あなたの指が口内に。 刺激された舌が唾液を分泌させて、 唾液と指とに、言葉が塞がれて。 これもきっと、“食事”のための行為なんだろう。 意図してなのか、食事を求めての無意識でなのかは、分からないけれど ▼ (-195) 2022/05/06(Fri) 13:28:58 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「………ん、」 唾液の溜まった口で、喉だけで声を出して 小さく開けた口で少しだけ顔を上に傾ける。 “食べて”いいよと、言うように。 (-196) 2022/05/06(Fri) 13:29:30 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ自分の食性が、気持ち悪い事は知っている。 いくつになっても乳離れが出来ず、 食事もとれない自分を疎んで、母が自分を捨てた日から。 これは人を不快にさせるものなのだと、認識している。 何かを言われても、きっと気にすることはない。 気にしても仕方ないし、我慢はできない。 それに、家畜になにを思われようが関係ないでしょう? 病によって、認識は随分と 歪められてしまった。人を人と思えない。 小腹が空いて、無意識にお菓子に手を伸ばすように。 舌に触れて、にじみ出る液の感触を楽しむ。 ぴちゃぴちゃという水音が。 少年には、肉が焼ける音と同じくらい美味しそうな音に聞こえた。 ▼ (-203) 2022/05/06(Fri) 14:49:54 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノだから、君がまるで、"いいよ"とでもいうように 顎をあげたのを見て。 少年は、きょとんと目を丸くした。 「………いいの?」 皿の上に盛られたご馳走を見るような目で、君を見る。 くぅ、とお腹が鳴った。 文字通りの据え膳に、ひとつ、ごくりと喉を鳴らして。 そっと、身を屈めた。 長い横髪を指で掬って、耳にかけて。 蜜の溜まった皿に、舌を入れる。 じゅる、と少しはしたない音を立てて。 君が用意してくれたご飯を啜る。 舌が、君の口の中を這い回って。 君の味を、しっかりと堪能して。 奪ってしまった唾液の分、君が渇いてしまわないように。 自分のそれを、君に流し込んであげる。 誰が来るかもわからない廊下の隅で。 食事をする。 (-204) 2022/05/06(Fri) 14:56:34 |
【神】 司書 エルナト>>G8 フィウクス 「それは難儀だね。」 やはりどこ吹く風。 暖簾に腕押し、という言葉が似合うかのように。 何を言われても、意に介さない。……というよりは。 不機嫌なペットを、微笑ましく見守るような。 そんな温度で君と接している。いつも。 だから、はっきりと嫌悪を口に出されても。 「そっか、じゃあ片思いだなぁ。」 「今後も我慢してもらうしかないね。」 なんてやっぱり、悲しげな顔も不快な顔もすることなく。 穏やかに微笑んだまま、冗談めかしてそう告げた。 「そうだね、僕もここに戻ってくるつもりはないけれど。」 「何かの間違いで戻る羽目になっちゃったら」 「その時は、外の世界の事を沢山話してあげるよ。」 「そうしたら、貴方も病を治して、外に出たくなるかも。」 その時まで、貴方がここに居たらね、と。 にっこり笑って告げた。 (G9) 2022/05/06(Fri) 15:15:23 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「 ん、……… 」傍から見れば、 廊下の隅でこっそり口づけをし合う少年少女の青春の様で、 その実は給餌に他ならない。 溜まった唾液があなたに啜り出され、 舌が交わる分あなたの味に満たされる。 少しの間止めた息は、離れれば荒く吐かれて。 いやか、いやじゃないか、やっぱりよく分からない。 でもお腹が空く事はかなしいし、 あなたがひもじい思いをしてるのも、かなしい。 だったら、あげていいと思える間だけでも あなたのお腹を満たせたらいいな、とか。 思うのは多分、役に立てなかった分を誤魔化したいだけなんだと思う。 「……口、だけなら……、」 「いつでも……、 いいから…… 」口の中のそのを飲み込んで、 苦笑がちに笑って見せた。 (-208) 2022/05/06(Fri) 15:56:35 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ「ん………ふっ…………」 熱を帯びた吐息を合わせた唇の隙間から漏らす。 欲望に突き動かされてるのは、間違いない。 ただ、それが男女としてのものじゃなく。 ただ、生物的なものであるだけ。 お互いの味を口内に塗りたくって、 吐いた吐息まで君の香りになってしまう頃。 ようやく口を離して、ほう、と一息ついて。 自らの口の端についた唾液までぺろり、と舐め取って、 お腹をさする。満たされていく。 「……美味しい…………。」 恍惚の声。恍惚の表情。 少し汗ばんで赤く上気した顔は、どことなく扇情的で。 されどやっぱり、そこに食事以上の意味を持ってはいなかった。 「……口以外は…………」 「………駄目なの……………?」 だから、懇願するように、熱に潤む瞳で君を見て、 "その先"を求めるように呟く声もまた。 『もっと美味しいものを食べたい』以上の意味を孕んではいなかった。 (-209) 2022/05/06(Fri) 16:22:03 |
司書 エルナト(匿名)は、メモを貼った。 2022/05/06(Fri) 16:43:44 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト口付けは本来、恋人同士がやるものだと言うことは 幼い少女でも当然、知っていること。 だから、きっとそれ以上の、昨日のような事も 本当だったら、愛し合うもの同士じゃないと そぐわないのだろう。 そう思ったって、そうだとしても。 あなたがお腹が空くのなら、 愛なんてなくても、誰かがあげないと、 あなたが、お腹がすいてしかたなくなっちゃうだろうから。 あなたの味の息を吐いて、 少し濡れた口元を袖で拭って。 小さな懇願じみた言葉には、 視線を逸らして一度口を結んでから 「口、 以外は…………」 「…………誰もいないとこでなら……。」 そのまま羞恥心が立ち上って来るのに合わせて、 ぴきぴきという音が内から響くのが聞こえて、 少し慌てて、身を翻す。 これ以上懇願されたら、応えてしまいそうだから。 (-210) 2022/05/06(Fri) 16:44:22 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト悲し気に眉を下げる姿を、どこか不思議そうに見つめて。 けれども、その理由も、そうかもしれないと思う原因もあまりわからなかった。 「ああ、うむ」 「ただいま、エルナトくん!」 告げられた言葉を聞いて、こちらもそういえば、と言うかのように目をぱちりと開いて。 明朗な調子で返す言葉を向ける。何かがあったのが、元気なのは間違いないことだった。 (-212) 2022/05/06(Fri) 18:25:20 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「ん……これかね?」 何かを飲んでいる最中、こちらを見つめて問われれば一度手を止めてそちらに視線を返す。 「先生から貰った薬だよ、これも治療に必要なものだと言われてね」 あっけらかんとした様子で、何事もないかのようにただそれだけを答えた。 (-213) 2022/05/06(Fri) 18:25:38 |
【秘】 花信風 トット → 司書 エルナト「えらくないよ。だめっていわれてるの」 「でも……がまんできないから それだけ」 いつもは褒められれば素直に喜ぶのに、それだけは違うとハッキリ言った。 自分の身のためにはならないことだから。 自分の身の事は、二の次にしてしまうから。 「でもこーやって、やくにたてるなら、とてもうれしい」 「おれねー おれのはなつかってくれるひとがすき」 こくりと頷いて、窓の内側まで寄って。 腕の包帯を解けば──夥しい数の 傷跡 がそこにあった。ポケットから鞘の付いたナイフを取り出して、刃を鞘から抜いて。 深呼吸して……腕へ振り下ろす。 血は 噴き出さずに。 「う」 「 ぐ 、ふ ぁ……っ、あ」「は」紅はみるみる間に芽吹き、咲かせ。 傷口から花開くのは、デイジーやアスター、ゼラニウム。 「い、ッ……あ、ぁ えへ へ も……ちょっと」「だけ、ぅ」 ▽ (-219) 2022/05/06(Fri) 18:57:47 |
【秘】 花信風 トット → 司書 エルナト自然じゃ見られない速度で育っていく花々はトットの腕を彩り、その分だけトットの身体はびくりと震えた。 かく、と膝に力が入らなくなった。そのまま座り込む。 「んぁ、ふ、ッ、あは、は、…………っあ"、」 ブチリ。 ──勢いに任せて花を引き抜いた。 引き千切ったと言ったほうが正しいかもしれない。 「……………………、おわ、おわり」 「えへ、へ……あは、こ、こんなかんじ」 「さいたよ」 肩で息をしながら、涙の滲む上気した顔で貴方を見上げて花を差し出した。 腕に血はもう流れていなかった。花が咲けばすぐに塞がるようだ。 (-222) 2022/05/06(Fri) 19:00:59 |
【秘】 司書 エルナト → 童心 クロノ全く愛のない、愛を確かめ合う行為。 食事とイコールで結ばれてしまう行為。 何一つの感情がなくとも、何一つの感情を抱けずとも。 牛が子供のために作り出した乳を搾って我がものとするように、 誰かのためのものを、奪い取らなければ生きていけない。 きっと君がその身を捧げなければ、少年は。 他の誰かから、そう、出来れば自分でも抑えつけられる、小さな子から。 望まぬ行為を強制して、食事を奪い取るのだろう。 今までそうしてきたように。 翻される体。 食べかけのお皿を下げられたような感覚に陥って、 つい、その背中から抱き着く。 ぎゅっと抱きしめて、耳元で、少し荒くなった吐息を吐いて。 欲情にも似た、熱のこもった声で。 「じゃあ。」 「………図書室、いこう…………?」 少年だけが管理するそこは、鍵さえ閉めてしまえば。 誰も来ない場所になるからと、やっぱり、懇願するような、か細い声で。 (-224) 2022/05/06(Fri) 19:25:13 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ「薬って……………」 だって、今までそんなもの、飲んでなかったじゃないか。 治療に必要なら、なんで今頃? 明確に以前と変わった行為。 明確に以前と変わった姿。 明確に以前と変わった精神。 それらをイコールで結びつけるのは、仕方のない事で。 「…ねぇ、その薬、見せて。」 薬学の本くらいは読んだことがある。 どんなものなのかと、仮にそれがわかったとて。 自分には辞めさせるような権利はないのだけれど。 ただ、気になったから。 (-226) 2022/05/06(Fri) 19:28:05 |
【神】 司書 エルナト>>G10 フィウクス 「あはは、ちゃんと怒れるじゃない。」 にっこりと、それを受け止める。 我慢せずに言葉を、表情を作る君の姿が好ましい。 言葉を飲み込んで、気を遣われるのが苦手なのは、 何も君だけではないから。 反応の大きいペットの方が可愛く見えるのとおんなじ。 「やった、覚えていてもらえるんだ。」 「じゃあ今のまま、楽観的でいる事にするよ。」 「…あはは、コルウスなんて。嘘なんて吐かないよ。」 エルナト 「僕は吐く者じゃなくて突く者だから。」 「だから君も突っついちゃう。」 「またね、フィウクスさん。」 向けられた背中に。 次を望む言葉を掛けて、見送った。 (G11) 2022/05/06(Fri) 19:38:34 |
【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット「我慢できないんだ。」 「……なんでだろう、辛いわけじゃないのかな。」 「気持ちいいとか?」 血を出すという行為は、自分を傷つける行為に等しいもののはず。 なればあまりしたくない、と思うのが道理な気がするが…… 君に手を伸ばして、窓の内側まで招き入れ。 そっと窓を閉めて、カーテンを閉じる。 図書室には誰もいない。 今の図書室は鍵を閉めていて、営業していない状態だったから。 「…っぅ、ゎ」 それから、解かれた包帯の中身を見て。 それそのものでは、目を細めこそすれ声を出すことはなかったのだけれど。 その後の、ナイフを突き立てる行為には。 思わず声を上げ、目を閉じてしまった。 恐る恐る、目を開けて。 「……わぁ……!」 行為と裏腹に奇麗な言葉の花が咲く。 それは何とも奇麗なもので、奇麗すぎて不気味ささえ覚え。 ぶち、と引き抜かれる花弁に、思わず目が釘付けになる。 こんなに奇麗なのに、血なのか。 「……ありがとう、痛くはない?」 零れそうな涙を、指で掬いながら、問いかけて。 掬ったそれを、ぺろりと口の中に運んで ▼ (-232) 2022/05/06(Fri) 19:52:35 |
【秘】 司書 エルナト → 花信風 トットそうして、受け取った花。 しげしげとそれを眺めて。 くぅ、とお腹が鳴いた。 「うん、じゃあ。」 「頂きます。」 貰う側だから、きちんとした敬語で。 ………なんてわけではなく。 それは。 食事の前の、簡易的な祈りの言葉。 ぱくり、とその花を口に運ぶ。 こんなに奇麗な花だけれど、それも血であるのなら。 それは、自分の"食事"の対象に他ならなくて。 今まで、食事の時に噛むなんて行為、してこなかったから。 その新鮮さと、ずっと空腹のお腹が満たされる快感と。 色んなものが混ざって、嬉しくて、気持ち良くて。 「………美味しい………。」 熱っぽく呟いた言葉。 上気した顔は、こちらも同じだった。 「もっと食べられたらいいのに………」 お腹いっぱいまで、食べられたらいいのにな。 (-233) 2022/05/06(Fri) 19:58:08 |
【秘】 中等部 バラニ → 司書 エルナト「?」 「構わないけれど……そんなに気になるのかね」 不思議そうにしながら、容器に入ったままの錠剤を無防備に手渡す。 あなたの事を信頼しているから、滅多なことはしないだろうと思っているのだ。 「見終わったらちゃんと戻してくれたまえよ?」 それはどうにも、抗不安薬のようなものらしい。 バラニは今まで、このギムナジウムが掲げる理念の通り、生徒同士の交流による病症の緩和を目指していた。 こんな薬には頼らず自らの努力によって克服しようとする姿勢を考えれば。やはり、どこかおかしいものだ。 (-238) 2022/05/06(Fri) 20:05:30 |
【秘】 花信風 トット → 司書 エルナト気持ちいいのかと問われれば、「ん"う」と唸る。 いつも図星を突かれた時に出す声だった。 「いうな……」 恨めしげな目、恨めしげな声。恥ずかしいというのは、これが原因らしく。 確かに、花が育つ時のトットの様子は正に"そう"であるようだった。 熱い息に、潤んだ目。跳ねる肩に蕩けた声。 年齢に相応しくないとも言えるその様子は、過ぎた感覚をトットに与えている証左でもあった。 だから、痛くはなかった。 「んふ」「き、もちい……よ」 「だいじょぶ」「あは」 一度は自分から不服とした事実を、簡単に認めた。 掬われた涙が、咲いた色とりどりの花が貴方の口に運ばれるのを、どこか恍惚としながら眺めて。 ▽ (-239) 2022/05/06(Fri) 20:15:18 |
【秘】 司書 エルナト → 中等部 バラニ渡されたそれを見る。 ラベルがあるならそれを見て。 無いなら多分、見た目などで。 それの正体を看破するのだろう。 抗不安薬。 それは、無理やり精神を安定させるための薬。 もちろん、治療の一環として普通に使われるものではあるけれど。 でも。 「………こんなのに頼って、不安を払拭したって。」 「…何の意味もないんじゃないの………。」 これは、いうなれば"治った気になる"だけのものだ。 実際には治ってないのに、もう大丈夫だと自他に思わせるだけのもの。 飲んでる内はいいかもしれない。 でも、やがて効き目が薄くなり、もっと強いものを……となれば。 絶対に今よりひどくなる。絶対に。 「……これを飲まないと酷い事されるの?飲まなきゃいけないの?」 「ねぇ、バラニ………こんなの飲んじゃ駄目だよ………」 ぎゅっと、薬を握り締めて。 懇願するように告げた。 (-241) 2022/05/06(Fri) 20:20:02 |
【秘】 花信風 トット → 司書 エルナト美味しい、と。 その言葉で、なにか どこか 今までにないくらい、色んな気持ちが溢れた。 「おいしい」「あは」 「ふ、んふ あはは えへ ああ……」 「おれおいしいっ?おれたちのことたべてくれるのっ?」 「つかってくれる?おれやくにたつ?」 「うれしい」「うれしい!」「おれたち、もっとさきたい」 ……ゆっくり立ち上がる。足が震えるのは、痛いからではなくて。 体に力が入らないから。ぬるま湯に浮いているような感覚だ。 多幸感。 年相応にはしゃぐ姿は、けれどいつもよりどこかおかしい。 「おれ〜 あは とってくるねぇ」 「もっとあげる んふふ」 言うやいなや、ふらりと図書室を出ようとした。 まるで褒められた犬のよう。……無抵抗に、無邪気に、盲目に。トットは 喜んでいる。 (-243) 2022/05/06(Fri) 20:29:58 |
【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット「気持ち良いんだ。」 「………へぇ………。」 というのは、少し揶揄いの混じった声と目線。 こんなに小さくても。 そう言うのはあるんだなぁ、と。 くす、くす、笑って。 実際に目の当たりにしたそれは確かに。 実際にしてる行為は違えど、そうであると言ってもいいもので。 その表情を可愛いと思い、汗ばんだ顔を美味しそうと思い。 ただ、幼子が自分を慰める行為を、目前で見ている。 慰めた君が出したものを、口に運ぶ。 美味しくて、美味しくてたまらない。 もっと食べたい、もっと欲しい。 ▼ (-245) 2022/05/06(Fri) 20:36:09 |
【秘】 司書 エルナト → 花信風 トット「…君の事、全部食べちゃいたいな………」 君の中の、その全部。 部屋に貯めこんでるものも。 全部、全部、全部。 全部が欲しい。そしたらお腹いっぱいになれる。 「君がくれると、とっても助かるんだ………」 恍惚とした顔で、蜂蜜のような声を漏らす。 様子のおかしい君を、その言葉をぼんやりと聞き。 取ってきてくれるんだ、嬉しいな、と。 思って。 「トットくん………大丈夫………?」 ふらりとした足取りに、ほんのわずかに残った理性で手を伸ばし。 叶うなら体を支えるようにして、問いかけた。 大丈夫だというなら、そのまま。 部屋に行かせるだろうけど。 /* 更新時間が近づいてきちゃったので、ふわっと区切ってもらっても大丈夫です! 勿論続けてもらったら喜びます!どちらでも大丈夫なのでお好きなように! (-249) 2022/05/06(Fri) 20:42:09 |
【秘】 童心 クロノ → 司書 エルナト「───………」 後ろから抱き留められれば、 誤魔化そうとしたものは、誤魔化し切れず。 ぴき、と言う音の後に少女の面は、身体は、 成熟した女のものになる。 それでも、その中味は変わらない。 「……わ、」 「……分かった…………。」 艶やかな女の声は、困惑を宿したまま言う。 誰もいないところでなら、と言ったのは自分だ。 自分の言ったことと、あなたの言葉で、 それはもう供物にならざる負えない。 優しい声で囁けば、囁かずとも、抵抗の余地も無い。 あなたに捧ぐ雫の源泉は、逃げる事も無い。 自覚の無い自己犠牲は、都合よくあなたに使われる。 ──さあ、今日も、悪魔に供物を捧げよう。 (-250) 2022/05/06(Fri) 20:54:41 |
【秘】 はなわずらいの トット → 司書 エルナト「ゎ」 体を支えられて、ハッとしたようにそちらを見る。 少しだけ元に戻ったような様子は、あなたの恍惚とした顔に、耳に残った蜂蜜のような声に、また溶かされて。 「……ん〜ん」「だいじょぶ!」 今度はさっきより確かな歩みで。 「おれ ほんとにうれしいから」「おれいにあげる」 「あは」 風に乗るように、ひらりと開けた扉の隙間からすり抜けた。 ……それから、トットが戻ってくる事はなかった。 少なくとも、今日は。 (-252) 2022/05/06(Fri) 20:59:24 |
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