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【人】 薄荷 アンジュ「私たちは選ばれた立場、と言っても真摯な態度であれば、きっとお許しになられると思います」 慌てている人を見ると途端に冷静になることもある。似たような感じで幾分か緊張が解けた自分は「そうですよ」と続けた。 「あくまで自然に、普段通りにしたら良いかと」 (39) 2024/01/27(Sat) 18:40:02 |
【人】 薄荷 アンジュ「私は首や手のように見せやすい場所に痣は出てこなかったですが、出すのは少々恥ずかしいのですけど……隠していても大丈夫なのでしょうか。 出すようにとは言われてはいませんけど」 着飾るアクセサリー、ワンポイント。 なるほど服飾と合わせると結構至れり尽くせりな縁となっているのだなと考えた。 (40) 2024/01/27(Sat) 18:48:31 |
【人】 薄荷 アンジュ「本当に偉い方に出せと言われたなら仕方ありませんけど……なら私も同じようにしておきます。 少なくともここに集められたということは、同じような痣があるということですから。 ならば私もその時は声を上げましょう。頼もしい限りです」 (42) 2024/01/27(Sat) 19:35:59 |
【人】 薄荷 アンジュ「はい。それもまた聖女様へのお返しとなりましょう。 同じ選ばれた者同士、一緒に素敵な聖女祭りにしていきましょう、ファリエさん」 (47) 2024/01/27(Sat) 20:24:54 |
【念】 薄荷 アンジュ「お〜、便利なアイテムですね。火要らずで火傷の心配もありません」 取り出された光る宝石に目が煌々と輝いた。 それじゃあ食べながら、とクリームパンの紙袋を手に取り、一つを取り出した。 もう一個あったけどそれはあなたが食べるのだろうと思い、また紙袋を返した。 「……このパンには目を付けていたんです。やはりアタリでした」 まぐまぐと小さくちぎりながら食べる。 ――合間を埋めて、隙間を埋めて、どうしたものかと会話を繋ぎ止める。 少し前の、祭りの準備中。 白昼夢のような心地の中で脳内に響いたのはかの聖女からの神託だった。 同じ痣を持つ者が消えてしまうかもしれない。 あの場にいた者、つまり目の前にいるあなたもそうなるかもしれない。 「……カリナさん、お話したい事とは何でしょうか。 相談事なら私、力になりますよ」 (!3) 2024/01/27(Sat) 22:17:20 |
【人】 薄荷 アンジュ「私は腹部に浮かんでいます。胸元も服さえあれば隠せるので楽ではありますが、確かに他人に見せるというわけにはいきませんね……。 痣を隠すという点では需要も少なそうですが……傷隠しにも流用はできそうですね。 冒険者向けともなれば、彼らは生傷の堪えないお仕事ですから」 (52) 2024/01/27(Sat) 22:29:27 |
【人】 薄荷 アンジュ「子供の頃にうっかりつけた傷が大人になっても残るのもありますよね。火傷で少々大きな傷を作ったという話もありますし。 そうですね……いっそ傷を目立たなくさせるために模様つきのシースルーやレースとか。女性向けではありますが、それでもオシャレしたいヒトというのはいると思いまして」 (54) 2024/01/27(Sat) 22:58:46 |
【念】 薄荷 アンジュ「本当ですか。ありがとうございます!」 石を貰い、両手にそれを包み込んでから、懐に一度入れた。こうしているだけでも体は温まるって、北国に行った際に教わったから。 いつも勉強していますから。あなたから教わったことや、独自で学んだことも含めて。 冒険者ではあるものの、本職は薬師であり行商の身。小さなことだけどこうした目を養うことは今後に繋がると信じているから。 (!6) 2024/01/27(Sat) 23:10:34 |
【念】 薄荷 アンジュ「……はい」 あなたが語る声は、最初は瞬間的に理解するには難しかったけど少しずつ飲み込めた。 光らせる力があると問われると肯定した。 痣を光らせれば、祭りが終わった後消えるなんてことにならなくなる。 具体的な方法がどんなものかは――直感的に理解していた。聖女様の神託を受けた日から、きっと『そうなのだろう』という確信すら得ていた。 これがあればあの場にいた人を救える。自分にとっての『魔法の薬』なのだと。 けれどあなたは、なぜそれを拒むのか。 「なんで、ですか。元々この街には、その痣が光らなかったら消えてしまうかもしれないって噂があって……でもそれは真実らしいんです! 理屈や仕組みは分からないですけど、そうなったら嫌です。会えなくなる事になったら私……! 力に、なりたいんです! 私は助けたいのにどうしてそんなこと……!」 (!7) 2024/01/27(Sat) 23:14:35 |
【念】 薄荷 アンジュ「温かい宝石なんて、実用性もあるしすごく良さそうですね。より詰めることができたら冬場は儲かりそうです」 女性的な感性よりも商人的な感性が先に出てしまうのは、良くも悪くも後者の技能が伸びた影響か。 南国育ち故に寒さは少々苦手なものの、旅をするようになってからはあまり気にならなくなっていた。 ――自分を含むこの世界の住人の多数は、きっと転生者の認識する『ステータス』を理解できない。 ただ何となく『こういう分野が得意』という一種の適性検査のようなものだと思っている。 それに従うも従わないも個人の自由だ。人生とはボードゲームのように効率的にあるものではない。 このようにして一人一人に人生があり、傷を作れば痛がり、不運に見舞われればこの世を去る。 件の『噂』はふわっとしているけど、ただならない事だというのは幼げな頭でも理解できていた。 我々にとっては不運で、彼女たちにとっては幸運だとしても。 (!10) 2024/01/28(Sun) 12:30:54 |
【念】 薄荷 アンジュ「それなら私が……」 自分ならば救う手立てがある。消えることを許容しないことだってできる。 でもあなたは否定しながら、されど人生を諦めたというわけでもなく。 自分とは違う方向を見ているような気がした。一体何が見えているのか自分には分からない。 「……出来る限り、私はあなたの意志を尊重したい。希死念慮や破滅願望……とは違う気がしますけど。 それに今すぐこの場でどうこうなんて手段は私もとりたくありません。なので今は不問にします。 きっと気が動転しているだけなんだと思いますし……カリナさんは私の大事な友人ですから。 何をしてでも私が救います」 それに、他の選ばれた人たちも同様ならば、救わなければならない。 自分は薬師だから。命をつないで助けるのが仕事だから。 (!11) 2024/01/28(Sun) 12:32:09 |
【人】 薄荷 アンジュ「嗚呼そうだ。痣といえば――私も特に気にはしていませんでしたが――何か痣を通して痛みがあったり違和感がいつでもあれば仰ってくださいね。 鎮痛薬くらいなら出せますし……症例としても気になるので」 (75) 2024/01/28(Sun) 12:36:41 |
【人】 薄荷 アンジュ>>82 エリー 差し出された手を握って返した。商談成立の握手の瞬間はちょっとだけ息を呑む。 「分かりました。入用のお薬も教えていただければ見繕います。 お時間がある時でしたらいつでもご案内しますので……といってもここでは露店形式ではありますが」 ちゃんとした土地と店を持って構えるのは、資金も何もかもが足りない。 とはいえ店先にならば多様な薬を置いているから、来ていただく方が都合が良かったりもするけれど。 「物はともかく人を見る目は……これから鍛えることにします」 素材の品質を見極めるために目を肥やしたけど、悪人にのせられたことは今まで無かったから。 そうならないように気を付けたいものだ。 (88) 2024/01/28(Sun) 17:58:39 |
【秘】 小悪魔 ロキ → 薄荷 アンジュ「痣が光った人は、精神が不安定になることがあるんだって」 「祝福って言ってるけど、もしかして本当は病気だったり?」 (-70) 2024/01/28(Sun) 19:25:25 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 小悪魔 ロキ「……その噂は初めて耳にしました。 祝福を受けることを病とするなら……何か気持ちに作用するものでも用意した方が良さそうですね。その……ハーブとか、色々」 その言葉に、素直に答えつつ頷いた。 (-71) 2024/01/28(Sun) 19:59:43 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 薄荷 アンジュあくる日の朝、商業通りのカフェでモーニングをいただくエリーの姿があった。 そのカフェが開店するのと大体同時に入ったのだから、恐らくあなたよりも早い……あるいは似たようなタイミングかのいずれかだろう。 あなたはいつ頃、やってくるのだろう。 それとも、小さなすれ違いで、気付かぬ内に席へ着いているのだろうか。 (-98) 2024/01/29(Mon) 20:04:03 |
【念】 薄荷 アンジュ「カリナさんは別に、たぶん……悪いことをしているわけではないでしょうから」 何か理由があってそう言っている。 勢いだけじゃなくて、何かがあるからそう口にしている。 言えないけど抱え込んでいるものがあるのは伝わった。 ――勿論、神託を戴いたからには使命は果たさねばならない。 少しだけ、自分勝手な順序を付けるだけ。 気落ちする彼女の手が自分の手に触れられた。 あなたよりも色濃い手は未熟で細いはずなのに、あなたの手は自分よりも小さく見えた気がした。 「……それは、そうですね。何かがあって荒事になっては私に勝ち目はありませんから。 あの中には戦闘に慣れた人もいますから、カリナさんの言う通り情報が欲しいです」 あなたを利用する形になるけど、願ったりかなったりだった。 一人でも多くの情報提供者がいれば救う人がより増やせる。 ――それは一方的で、優位なものだけど。 「そんなことはありません。お力を貸してくれるのなら百人力です」 あなたに触れられた手にゆっくりと自分の手を添えて、小さく微笑んだ。 (!13) 2024/01/30(Tue) 0:37:03 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー「……想定していたより早かったですね」 朝早くに来ることを承諾して、それなりに早い時間に来れば良いと踏んだものの。 開店から15分程経った後にやってきた直後、あなたの姿を見かけて読みが甘かったことを悟る。 「すみません、少々遅れてしまって」 先んじて注文してきたらしいホットココアを手にしながら、軽く頭を下げた。 (-112) 2024/01/30(Tue) 1:34:14 |
【秘】 仕立て屋 エリー → 薄荷 アンジュ「気にする必要ないよ。 楽しみで僕が早く来過ぎただけだし」 実際、開店とほぼ同時の来客はエリーしかいない。 店員などを除けば、あなたと二人きりだ。 「それじゃあ早速……朝御飯でも食べようか。 もしかして食べてきたかな?」 (-117) 2024/01/30(Tue) 2:52:03 |
【秘】 小悪魔 ロキ → 薄荷 アンジュ「そうだねえ? せっかくの楽しくておめでたいお祭りなんだ。 イヤな思い出残して『はい、おしまい』だなんて気の毒が過ぎるしさ」 素直な言葉を返すあなたに対し、そうは思わない?とでも言うように視線を送りつつ。 「もしも噂が本当だったら、だけどね。 そうなったら薬師さんも頑張ってね、期待してるよ」 にひひ、と笑みを浮かべれば悪魔はふらりと去っていっくだろう…… (-120) 2024/01/30(Tue) 8:26:03 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 仕立て屋 エリー「光栄です。それじゃあお向かいの方に失礼して」 すとんとあなたと対面になる形で席に着いた。淹れたてのホットココアからはまだ湯気が立ち上っている。 「その、朝はあんまり食べないというのもあるんですが……金欠なので。 こないだも冒険者さんに薬草採取の依頼を出してて、依頼した報酬金が思ったより高くついてしまってて」 だからこれだけ……と苦笑いを浮かべて、ココアに似た色味の手でカップを包む。 (-129) 2024/01/30(Tue) 15:12:02 |
【秘】 薄荷 アンジュ → 小悪魔 ロキ「そう、ですね。それはとても悲しくてつまらなくて……残念になります。 万が一でもそうならないようになって欲しいですが……そのときは期待に応えられるように頑張ります。 その、あなたも何かあれば、遠慮なく仰ってくださいね」 単にからかっているだけなのか。その名の通りの悪戯的な吹聴なのか。 愚直でどんくさい自分には察するのは難しいけど、せめて言葉通りの声には肯定をする。 その背に届いているかも分からない言葉を、立ち去るあなたに消えるように投げ掛けるのだった。 (-130) 2024/01/30(Tue) 15:16:37 |
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