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【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ 放った蹴りは、残念ながら 強烈な一撃を与える事が出来ず。 男の口端に軽く血を滲ませるに止まる。>>=29] ふ、ぅ、ぅぅ……。 [ 威嚇をした後。 徐々に、少しずつ距離が詰められる。 近付かれて堪るかと、 四つ足のままじりじりと後退りをしたり。 勢いよく近付いてくるようであれば、 地を叩きつけるように蹴っては駆け出し 木の影へと身を潜ませ。 はたまた、 尖った爪を木の幹に引っ掛けては跳躍。 身体をしならせながら、バランスを取り 軽々と枝の上へと着地するのであった。] (=35) 2020/10/25(Sun) 16:39:52 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ そうして距離を保ちつつ。 隙を突いては男に一撃を放つ。] ふ、しゃぁぁぁ! [ 尖った爪は刃物の如く 冷たい鈍い光を放っており 男の衣装を皮膚ごと抉るように切り裂いていく。 男の身体にはいくつもの線状の筋が入り また、傷口から血が滲み出すのが目に入ったか。 爪に付いた血を、時折ぺろりと舐めつつ。 隙を見計らっては爪で切り付けて。] (=36) 2020/10/25(Sun) 16:40:31 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ それから幾度かの 対峙と交差を繰り返し。 男の方へ視線を光らせつつ 致命傷となる一撃を放とうと 隙を窺っていた時の事。 地面を蹴り男が勢いよく 此方へと向かってくる。>>=31 体勢を整え、此方も 地を蹴り飛び掛かろうとした ────次の瞬間。] (=37) 2020/10/25(Sun) 16:43:23 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ 男が懐から何かを取り出したのが目に入る。>>=31 それが何か、認識するよりも早く 男の腕が横に大きく振られる。 風がゴゥっと吹き荒ぶ音。 それと同時に枯葉、木の実、埃、土 色々なものが宙へと舞い上がる。 視界があらゆるものに埋め尽くされる。] (=38) 2020/10/25(Sun) 16:44:46 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽にゃぁ、ぁ、にゃー!? [ 背後から忍び寄った男に その腕で羽交い絞めにされる。>>=33 身体を捻り、暴れ、 身動きを封じる腕から逃れようとも 力強い男の腕の前に成す術はなく。 両手両足をばたばたと振り回すだけ。] (=41) 2020/10/25(Sun) 16:50:25 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽にゃあー! にゃー! にゃー! [ 男の手が、指が 己の顔に、口端に触れる。 一体何をするつもりなのだと。 ただ必死に鳴き声を上げて、暴れ続けて。 ───突然、生温かい何かが咥内に触れた。 その悍ましさに、噛み付こうとするものの 親指が邪魔で口を閉じる事が出来ない。] (=42) 2020/10/25(Sun) 16:53:44 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ そうしている間にも、 ぬるりと生温かい何かが 口の中を這いずり回っていく。 とろりとした液体が次から次へと 身体の奥へと注ぎ込まれていく。] ふ、ぁ………ぁ、……っ! [ 全身の力が抜けていく。 最早腕一本すら自由にする事が出来ない。 身体をびくりびくりと震わせて そのまま男のなすが儘にされていた。]* (=43) 2020/10/25(Sun) 16:56:33 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ そうしてどれぐらいの量が 注ぎ込まれたのだろう。 女の口端からはぽたりぽたりと、 透明な液体が糸を引きながら滴り落ちており。 何時の間にか 伸びていた爪は元の状態に戻って。 文字通り憑き物が落ちたというように 女は大人しく男の腕に閉じ込められていた。] (=44) 2020/10/25(Sun) 17:13:10 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽ん、……ふぁ……ぁ……? [ 長い睫毛を震わせて薄く目を開けば。 視界に映るのは、ただ一人、 己の伴侶として認めた男の顔。 安心しきったように目を閉じては 己の身体を押さえる腕をぎゅっと優しく握って。 喉の奥へと伝い落ちていくそれを 甘い蜜を啜るが如く、 こくりこくりと飲み込んでいった。] (=45) 2020/10/25(Sun) 17:13:43 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ 口元が彼のものから解放された後。 とろんと潤んだ瞳を彼に向け。 透明な液体が唇を、顎を、ぬるりと光らせる中 やっとの事で口を開いて。] 私……何か、迷惑を……ごめんなさい。 [ 謝罪の言葉を口にした。 意識を失っている間、 何が起こっていたかは分からない。 けれど、ぼろぼろになっている 彼の身体を見れば、少なくとも 迷惑を掛けた事だけははっきりしている。] (=46) 2020/10/25(Sun) 17:14:19 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ 彼が腕の力を緩めてくれれば 両手を彼の身体に回して、胸元に頭を預けては。] あの、……夢……あれは…… 本当に、夢だったのか……。 分からない……分かりませんけれど……。 [ 一旦口を閉じ、暫し悩む間が空く。] (=47) 2020/10/25(Sun) 17:15:37 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ 暫しの間の後、口を開いて。] 母に……会ったんです……。 それで……。 [ この向こうに、山の奥深くに。 目的とする場所があるのだと。 夢の内容を彼に伝えて。 身体を小刻みに震わせながら 甘えるように体を触れ合わせただろう。]* (=48) 2020/10/25(Sun) 17:16:10 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ 零れる安堵の吐息。>>=49 破顔し、紡がれる "おかえり"という言葉。>>=50 蕩けた顔のまま、 目を細めてにこりと笑顔を作れば] ……ただいま。 [ と、嬉しそうに言葉を返そう。 たった一言、それだけなのに。 口にするだけで、ああ、本当に良かったと。 心の底から喜びが溢れていく。] (=55) 2020/10/26(Mon) 13:14:58 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ それから、先ほどより 元気になったと言われては>>=51 頬を赤らめながら 視線をあちこち彷徨わせ。] ……もう。 [ 少しばかり拗ねたような口ぶりで。 ふにゃっとだらしなく緩んだ表情は 彼の胸元に埋めて隠してしまおうか。] (=56) 2020/10/26(Mon) 13:15:27 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽 (=57) 2020/10/26(Mon) 14:27:37 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽…? ……どうか、されました…? [ 一体、どうしたというのだろう。 彼の背中越しに、 霧の方へ視線を差し向けれども、 その先に何かが見えることはなく。 ぱちぱちと瞳を瞬かせて ただ狼狽えるばかりであった。 そうして彼の背に隠された後、 一秒か二秒、僅かな時間が経てば] (=58) 2020/10/26(Mon) 14:27:45 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ ふと、ぞわりと鳥肌が立つ。 膝ががくがくと震えだし、 背筋に冷たいものが走っていった。 一拍遅れて上半身がぶるりと震え、 堪らず、彼の服を縋るように掴んでしまう。] ……ひっ!? [ 何か、…魂を震わせるような 何かが、霧の向こうから近付いてくる。 そんな気配が感じられたのだ。] (=60) 2020/10/26(Mon) 14:27:56 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ どんなに目を凝らしても、 霧の向こうは見えない。 それでも、この、空気を凍て付かせるような 恐ろしい何かの気配は気のせいだとは思えなかった。 頭の中で警鐘が鳴る。 早く逃げなければ。そう思うのに。 足は凍り付いたように動かない。] (=61) 2020/10/26(Mon) 15:06:40 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽[ 恐怖に戦慄いていれば、彼の声が耳に届く。>>=54 その言葉の内容に、思わず目を見開いては 信じられないというような顔をして、 悲痛な叫びを上げた。] え、そんな…! 私も時見様の御傍にいます…! [ 此処に残ると、まるで 私だけを逃そうとするかのような言葉に、 反射的にそんな言葉が口を突いて出てしまった。 自分がこの場に残ったところで、 足手纏いになるだけなのに。 それでも、彼と一緒に、傍にいたかった。 離れたくなかった。] (=62) 2020/10/26(Mon) 15:06:44 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽 (=63) 2020/10/26(Mon) 15:08:23 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽絶対に……絶対に…… ……いなくならないでくださいね……? [ 彼は何と答えただろう。 そのまま腕を離し。つま先立ちをすれば、 彼の頬に柔らかな温もりを残す。] (=66) 2020/10/26(Mon) 15:12:57 |
【鳴】 時見の妻 天宮 琴羽すぐに……すぐに戻って来ますから…! [ そうして、潤んだ瞳を彼の方へと差し向けて。 何度も、何度も、彼の方を振り返りつつ。 名残惜しくも、 森の奥へと姿を消すのであった。]* (=67) 2020/10/26(Mon) 15:14:01 |
【独】 時見の妻 天宮 琴羽/* うーーーーーん。 ロルが上手く書けない三('ω')三( ε: )三(.ω.)三( :3 )三('ω')三( ε: )三(.ω.)三( :3 ) 語彙力ー!表現力ー!文章力ー![机ばんばん!] (-70) 2020/10/26(Mon) 15:17:15 |
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