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【人】 栄枯 プリシラ「ふふふ、欲張りさんなんだから。 ……沢山お気に入りがいても普通面倒見切れないのにねえ」 聖女様だからできちゃうのかしら。 蔦柄のストールを纏い、白い花飾りを頭に乗せて、 自分の光りもしない痣に意識を向けては薄く笑う。 「祝福の言葉や、お祝いそのものは貰いたいけど…… 幸運はもう十分なほど頂いちゃったからな どうせならお呪いの方がいいわね! その方が魔女にぴったり。ね、」 そうでしょう?と聖女を象ったそれに問いかける。 与えられたものは返すべきで、 押し付けられてもあまり喜べないものだから。 そうして今日もお祭りの喧騒へと歩いていく。 (2) 2024/02/05(Mon) 21:46:10 |
【人】 栄枯 プリシラ>>11 ディルク 「……祝福を貰った子とかの方が…… お祭りで連れ回すには縁起がいいと思うけど?」 困ったように目を細める。 軟派を窘めるために悪戯を言っている、訳ではなく、 自分の中にある考えが纏まらないからこその言葉で。 「ふふ、でも誰かの代わりじゃイヤって言ったのは、 それこそあたしの方だったわね。 あなたの気が変わらないうちに喜んでお受けしましょう。 一人で回るより、誰かと回った方が楽しいもの!」 それでいいのであれば、断る理由もない。 元より物好きなのは共通認識であったために。 寧ろ今のうちに祭りを、という意図も読み取れたから。 (13) 2024/02/06(Tue) 17:56:44 |
【秘】 栄枯 プリシラ → 掃除屋 ダーレン「もむ……んんっ、甘い」 躊躇わずに飴細工を咥えて、口で転がして、 少しだけ音の籠った味の感想が零れる。 「……甘い物、苦手なんですか? それはそれとして嬉しいですけど」 お裾分けはお祭りの醍醐味。なんて思ってるかもしれない。 (-58) 2024/02/06(Tue) 18:59:21 |
【秘】 栄枯 プリシラ → 掃除屋 ダーレン「失礼しちゃうわ」 横流しで喜ぶとでも?という意図。 その割に表情には喜びばかりが浮かんでいる。 煙草について気にすることもない。 植物百般を扱う都合、香の辺りも網羅している為…… 様々な理由を差し置いても、単純に慣れているのだろう。 「それなり、ね。お祭り自体は楽しいんだけど、 その主役たちがみんなどこか暗い顔をしているから」 「……あたしはね。天が、聖女様がくださる物、返す事…… その全部は仕方のないことだと思っているの」 突然命が奪われること。先日の話か、 あるいはそれよりずっと前のことを準えるように。 「ただ今日を楽しめることを大事にしていたいなって。 ダーレンさん、あなたはどう?お祭り楽しんでる?」 (-68) 2024/02/06(Tue) 22:26:56 |
【人】 栄枯 プリシラ>>15 ディルク 「そうねー。あたしも同感。 一寸先で何が起こるか分からないから、 今日しかできないことをして、その一つ一つを楽しむの!」 こんなに大きなお祭り、お店もまだ全然見きれてないし。 この先どうなるかはさておいて、 今この瞬間を楽しむことは大事に違いないと考えている。 「いっそ、何かの機会を設けて、 人を集めてお店を行脚してみるのもいいかな…… 最後にはどこかの広場でパーティとかしたりして! ……でも今は勿論ディルクさんとに集中するけど。 今日のデートプランとやらはお任せしてもいいかしら? そういう場所選びも人柄が知れる機会だと思うし」 甘いものも掘り出し物も好きだ。 大抵の場所は喜ぶ自信があるので、どことでも。 (16) 2024/02/06(Tue) 22:40:32 |
【秘】 栄枯 プリシラ → 掃除屋 ダーレン「あら、そこまで能天気に見える? ……ふふ、多少は痣を重圧に思うこともあるのよ。 あたしなんかが、って考えてるときもあるの」 口の前に丸めた拳を作って、上品に笑う。 その下では確かに秘めた感情はあるものの、 きっといつまで経っても顔を出すことなんてない。 「変わらないかはその時にならないと分からないけど、 でも、それでも……ここで楽しんで、居ると思うわ。 この世界で生きていて、沢山素敵な物を頂いたもの! それが最初から誰かの思し召しだったというのなら、 何が起きてもどれだけ嘆いても仕方のないことですから」 悲しみも楽しさも、生も死も、 これまでのひとつひとつを既に受け入れているから。 夢から醒めるべきだとは思っている。 現実に置いてきたものには計り知れない未練がある。 だがそうなったらいいな、という願いは、 叶わなかった所で己を変える理由にはならない。 「気分転換ぐらいでも、良かったわ。 あなたが一番楽しそうじゃなさそうな顔してたし」 (-79) 2024/02/07(Wed) 1:45:53 |
【秘】 栄枯 プリシラ → 掃除屋 ダーレン「そうね、そのつもりだったけど…… 最後位は、痣を持った人みんなで集まりたいなって思う」 腕相撲大会もいいわね!とは言いつつ、 力自慢以外も来られるような場を考えていて。 「料理や楽しめるものはいくらでもあるから…… それをどこかの広場に集めて、 花を始めとした綺麗なもので飾って、 痣を持った人だけが来れるパーティ会場にしちゃうの」 そう、楽しそうに机上に乗せるような空論を並べ立てる。 ただ理想を語るばかりではない。 それが耳触りの良いことだけでないのは理解しているつもり。 「来たくない人のが多くなるでしょうね。 人を動かすのも、“祝福”を受けていた方が楽ですし。 それでもやることに意味がある気がして。 縁起がいいからと駆られたわけじゃない、 おとぎ話や歴史に基づかない……自分たちの為のパーティ」 女は、そう名乗りたいから魔女を名乗っている。 そう思いたいから、そうであることにする。 「正しい意図で、あたしたちの受けた祝福を祝えるのは、 祝福を受けたあたしたちだけに決まってるからね!」 ひと時の夢や慰めだとしても、生まれる心の軽さを、 少しでも周りに分け与えられたらと思うのだ。 (-82) 2024/02/07(Wed) 5:25:50 |
【秘】 栄枯 プリシラ → 掃除屋 ダーレン「……」 「考えたことなかった、ですけど」 こちらもまた、目を細めて笑う。 何かを感じ取ったかは定かではないが。 命を奪って与えて、現実と夢を攪拌する。 それに携われる、普通のヒトが居たら己はどう思うか。 「……ねえ、ダーレンさんあなたも……」 「祝福を貰うことを、まるで悪いことのように仰るのね」 自分は明確にそう言い表したことはない。 だが問い質すわけではない。寧ろ気遣うような声で。 「やっぱり、そうなんですね」 「あたしもあなたも……皆もきっと、“同じ”なのね」 その言葉が指していることは、 きっと同じ痣持ちだから──なんて単純な話ではない。 ▽ (-110) 2024/02/08(Thu) 3:11:18 |
【秘】 栄枯 プリシラ → 掃除屋 ダーレン「そもそも……あたしって、 あんまり運に恵まれないようなひとなの。 目に見える幸運の値があったらきっとFとかだわ」 約束を違わないために言葉にしないだけで、 それはこの世界だけではなく、かつて生きた話も含むこと。 「それでも、仕方がないって言うのは、 何もかも諦めてるから、なーんて訳じゃないわ」 「許しているのよ。頂いたものに免じて」 向こうでは素敵な子を授かれた。孫もまた、生まれるらしい。 そして此処では幼いころにみた魔女らしい力を得られた。 あなたにだって。魔女らしいことをして見せられた。 それでいいのだ。他が何であろうと、それさえあればいい。 夢が叶うなら、どんな現実も生きていける。 「あたしは素敵な魔女よ?ただの可哀想な女じゃないの。 分かってくれるなら、そうね……」 ▽ (-111) 2024/02/08(Thu) 3:11:50 |
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