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【人】 なんでも屋 アマノ人探ししていた足を止める。 何か、空気が変わった気がしたからだ。 「…………これは」 濃い霧が晴れたような。 長い夢から少しずつ覚めてきているような。 「終わったのか……? くそ、だとするとあのチビはどーなるんだ……っ」 踵を返して走り出す。 スピカがアルレシャと連絡がとれているなら、そこに戻ってくるかもしれないと。 (0) 2022/01/27(Thu) 11:46:10 |
【人】 なんでも屋 アマノ>>19 >>21 スピカ、アルレシャ 「そうかァ、スピカがみつけてくれたか。 よかったな」 飛びつかれれば、その小さな体を抱きとめて抱き上げてやる。 数日前にもやったことだが、視線は高く、それはスピカの視線をも追い越してしまったはずだ。 「一人でよくがんばったな、チビ。 ……あぁ? そういえばなんか急に明るくなったな? そうか……出口が開いて朝日が昇ったってか」 とんだ不思議なことがあるものだなと思う。 これがあの城主が見せていた夢であるというのなら、この城を出れば俺たちは何処へ帰っていくのだろう。 「……家に帰れるなら俺の仕事はもう必要なさそうだな? 俺は……俺も外に仕事もあるし帰るっちゃ帰る……んだが」 ちらり、と。 頭一つ分は低いスピカの顔を見て、意味ありげな笑みを浮かべた。 「一緒に来るだろう?」 (22) 2022/01/29(Sat) 10:52:38 |
【人】 なんでも屋 アマノ>>24 >>25 スピカ、アルレシャ 「お前サンを見つけられる人間は、いやしない」 住む世界の違った自分たちのことを探せるものは居ないだろう。 一度も指摘することはなかったその指輪が床に落ちたのを見ると満足そうな笑みを浮かべた。 それは紛れもなく、彼女の意思であり。 その想いはこの手にきちんと手に入れることが出来たから。 (ナァ? 怒っていやしないだろう?) (俺は、またこの生き方を選ぶよ) 遠く遠く空の上から見つめているだろう女にそう語りかけた。 きっと、俺と同じように自分似た子供をその腕に抱いて。 何も答えは返ってきやしないけれど、深く頷いてくれたはずだ。 アイツは、俺をよく知っているから。 ▼ (27) 2022/01/29(Sat) 17:15:02 |
【人】 なんでも屋 アマノ自分たちの間にある対価は。 お互いの一生。 死がふたりを分かつまで、全身全霊で尽くしぬくのだ。 「そういうワケだぁ、チビ。 俺たちァ、一緒に生きていく」 「チビはちゃんと……ママと友達のところに帰るんだぞ?」 (28) 2022/01/29(Sat) 17:15:22 |
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