［　驚かせるつもりで握手を申し出たが>>1:250
　　逆に驚かされた>>1:251　］


　　　……アンタ変わってんな

　　　　　変わってて、


［　触れることはないのに
　　まるで触れ合ってる様に見える二つの手>>1:251
　　まるで紙一枚を隔てた見えない別世界の扉を
　　両方から触れているかの様で。

　　どちらかも押せば扉は開かない。
　　でもお互いのことをその扉の先からは
　　感じることができる。
　　そんな感覚。



　

　　　こんなに近くて遠いんだ
　　　俺たちの距離は

　　　でもこうやって握手できた
　　　ああ、これは握手だ



　

［　しばらくその二つの手を凝視しているが
　　次第に照れが増してきて。
　　手を叩く様に動けば、
　　相手の手を綺麗に通り抜ける。　］

　

　　　クラムチャウダーに白ワイン
　　　それに取り皿も了解した
　　　多めに持ってくる



　　　　　　　あと俺は、いい人なんかじゃない



　　　　　　　気をつけるんだな

　

　　いい人>>1:251
　　いいゴースト>>1:165
　　俺には当てはまらないと告げて

　　隙のなさを彼からも感じた。
　　洗練された空気が近くにいると伝わってくるような
　　そんな人物だった。


　

　

　

　　　まるでその名を誇らしいと
　　　言ってるみたいだ
　　　確かに『メルヴェイユ』では
　　　その名はいないのかもしれないな

　　　Violet……Mirror……か
　　　Mirrorを”鏡”と読む国がある

　　　その鏡には
　　　ヴィムは大罪人の姿が写って見えるのだろう
　　　でも俺には俺の知ってるヴィムが写る
　　　それは大罪人ではなく



　　　知り合いとしてのアンタの姿だけだ

　

　

　　　その話はわかる……気がする
　　　活躍者の影に犠牲者あり
　　　犠牲無くして成功はない
　　　笑っている人と同じ理由で泣いている人がいる


　　　いや、悪い
　　　そこまで踏み込むつもりはない

　　　でもさ、今のヴィムがまた犠牲に選ばれる
　　　なんてことがあったら

　　　俺は死んでもそんなことさせないって言う自信がある
　　　俺の力は小さいけれど

　　　これだけは譲れないって思うから

　

　　何も知らないやつの戯言と流してくれて構わない。
　　ただ俺がヴィムの味方でありたいと思っていること
　　それは知っておいてもらいたかった。　］

　

　

　　この世に居ないのがわかっているのなら
　　なぜあの世で会いに行こうとは思わない？



　　ヴィムは逃げているんじゃないのか
　　この世にこだわるのは何故だ


　　消えてほしいと思ってるわけじゃない
　　ただ来ない明日を諦めて
　　訪れない未来を無いと決めつけて
　　そんな悲しいこと言ってほしくはないんだ

　

　

　

　

［　語ってくれたことがただの気まぐれだとしたら

　　俺がそれを聞いてどう考えるか。
　　その答えに気付かなかったことが悪い。
　　と擦りつけてでも、とは思うけれど。



　

　＊＊＊





　　マスターの腕を？　こんがりと……


［　昨日の焼き魚美味しかったね
　　とでも言う様なテンションで
　　思い出話を語る様なトンデモ暴露に>>1:18


　

　　　それとこれとはスケールが
　　　大分違うだろ

　　　あ、おい！ちゃんとマスターには
　　　ごめんなさいってしたんだろうな



　　酒場へと戻った後にマスターを心配そうに見る目に
　　その腕のことも含まれていたのは間違いない。　］*
　
　

─　夜：注文後『　MiraggiO　』　─


　　　おまたせ


［　注文通りの品を運んでいく
　　美味しいと笑顔が見れると>>2
　　こちらも嬉しくなるのは当然で。　］


　　　その言葉と笑顔が
　　　なによりのご馳走なんだ


　

［　焼酎のリクエストをくれた彼女には>>1:209
　　生のレモンを搾りと炭酸で割ったものを>>1:256
　　塩レモンを少し入れて、カットしたレモンを浮かべて
　　俺流特製焼酎のレモン炭酸割り（レモン多め）の
　　出来上がりだ。


　　注文の品を全て並び終えれば
　　二人の話を聞いてみたくもあったのだが
　　そこには一人のお客さんが増えていた>>1:246　］

　

　　来てくれたんだな、と笑顔で「いらっしゃい」と
　　声を掛ける。
　　注文があることがわかれば
　　「どんどん言ってくれ」と言いながらも
　　少しずつ足が後ろに進み……。



　　　ご注文は？
　　　そっか、頼んであるのか
　　　すぐ来るさ


［　にこやかに表情は崩さず
　　何も変なところはないだろ？


　
　

［　どれくらいの時間か
　　みんなの食べている姿を楽しそうに見ながら。　］


　　　それで？
　　　どうしてこんな霧の日に
　　　わざわざ外に出て酒場に来たんだ？

　　　たまたま？
　　　偶然？



　　　何もかも忘れたいってのなら
　　　酔えるお酒持ってくるし
　　　なんか話したいっていうなら聞いてやるぜ？

　

　　　




　

　

　

　

　　　なんて


　　　当たっていようと当たらなくとも
　　　悩みがあってもなくても
　　　ここに来たからには
　　　楽しんでいってくれよな

　　　勿論店員とじゃなくて
　　　3人で談笑してたっていいしよ
　　　美味しいものもたくさんあるから
　　　酔って騒いでさ


　　　なんて冗談も言える俺は
　　　気軽な話が向いてるのかもな
　
　

［　そんな話が終わった時
　　パンの一言が聞こえれば>>1:258　］


　　　おう！　パンもバッチリ揃ってるぜ


　　　じゃあな、注文あったらまた呼んでくれ
　　　手が空いてるやつがくるからさ
　　　勿論俺ご指名でもいいけどな


［　ひらりと手を振り数種類のパンが入った
　　バスケットを持って
　　声の主の元へ>>1:258　］

　

　　　いらっしゃい
　　　お？　いいねぇ、飲んで食べてくれてんだな

　　　一通り揃ってるとは思うけど
　　　好きなの選んでくれや



　　バスケットを見せて選んで貰おうか。　］*

　

　　いや、こっちこそ
　　すぐ来れなくて悪かったな

　　なんだかんだこんなに賑わってくれて
　　嬉しいんだ
　　来てくれてありがとな

　　お客さんもこの国のモンじゃねぇよな？
　　わざわざ立ち寄ってくれたのか？


［　黒麦パンを選んだのを見れば>>59　］


　　へぇ……？　確かに硬さでは十分だよな


　　お客さんもパンに思い入れとか
　　あったりするのか？
　　パンは作り方もそうだが作り手にもよって
　　全然違う見た目や味が出来るからすげーよな

　　それでいてどれも全部美味しい
　　日持ちもするから旅には最適だしな

　　それでも俺は出来立てのふわふわな瞬間の
　　味わいが好きって思う時があるわ
　

　

　　　ビール追加な

　　　黒ビールや熱燗とかもあるぜ？
　　　お客さんなら飲んでる姿も様になるな

　　　イケる口なら俺と勝負して……
　　　俺に勝てたら1杯無料！とかやりたいけどな？
　　　マスターに怒られちまうといけねぇし
　　　





　　好きなお酒を聞かれれば。　］


　　　まじで奢ってくれるのか？
　　　なんてな、俺の好きなお酒……

　　　カクテルを作って見た目も楽しむのが
　　　好きなんだよな

　

　　　「ギムレット」とかな

　　　……俺ので良ければ作ろうか？



　

　　　　ギムレットのカクテル言葉って知ってるか？

　　　　「遠い人を想う」も有名だが
　　　　もう一つ



　　　　ってのがあるんだ
　　　　だからさ、お客さんが選んでくれよ
　　　　どうするかを、な

　

［　友人に飲ませてやりたいとの彼の思い>>1:234
　　効果があるのなら俺の気持ちでも魔法でも
　　つけたいとは思う。　］


　　　友を思うお客さんの気持ちは
　　　届いてると思うぜ




　　　酒が飲みたいっていう友の願いを
　　　叶えようとするなんて男前だな



　　その気持ちが届くことを願うよ。　］*

　

［　そんな理由で
　　納得してもらえないだろうか






　　それが目的じゃないのは解っているから


　　言っただろ。落ち込むなって


　

　　　噂っつーのは、あの噂か
　　　それで来たってことは


　　　結構深刻なやつっぽいな


［　噂ときけば>>67
　　街でよく聞くこの酒場の噂だ>>0:n4

　　恐怖で来ないという選択肢ではなく
　　自らきたということで
　　真剣な表情へと変わる。　］

　

　

［　触れられない手を彼女の頭に乗せて
　　ゴーストからの応援ってのは貴重だぜ？
　　なんて笑いかけながらポンポンと叩いてみせた。　］**

　

　

　

　

　

　

　　彼の彼女に言えない言葉>>2:85







　

　

　　　狂うまで、そこまで愛されていることを
　　　正直に言うと羨ましく思ってしまう

　　　けれど俺とヴィムじゃ全然違うんだ
　　　立場も、関係性も。感情すら
　　　おそらく真逆

　　　でも共通するのはってとこだな




　　　ヴィムは大事な人に生を願われた

　　　な？　こんなにも違うだろ

　

　　　一つ、言おうと思っていたことがある


［　こんな言い出しから突然始まった。　］



　　　



　
　　　な？　アンタにだって共通するところが
　　　あるだろ？

　

　　　ヴィムの国の人間だって馬鹿じゃない


　　　それが人によって作られたモノなら
　　　尚更に





　

　　　慣れ親しんだ話なら余計に
　　　その国の歴史が知りたくなる
　
　　　悪が悪となった経緯に興味を持ち
　　　調べる者だって現れる
　
　　　そこに辿り着けるまでには時間がかかるだろう
　　　でも不可能じゃない、と俺は思っている
　　　優秀なんだろ？　『メルヴェイユ』の国民は



　

　　　もし、真実が明るみになりそうになった時
　　　ヴィムはどうする？　どうしたい？
　　　答えはいらない。考えてくれるだけで十分だ

　　　守りたかった子を
　　　今も守れるのはアンタだけだ

　　　その時の行動で
　　　俺はヴィムの刻が動き出すのではないかと
　　　思ってる



　

　

　　　俺たちにはたくさん時間がある
　　　でも俺はヴィムの時間が動いて欲しいと思う

　　　止まってるだけじゃ死んでるのと一緒だろ？



　　　あ〜〜……ヴィムにねじ巻きが付いてたら
　　　力一杯巻いて動かしたいのにな

　

　

［　呼ばれて視線を向ければ
　　その先は少し詰まったように少し止まって>>96
　　何かを聞こうとして飲み込んだ言葉。



　　　
　　ん？　なんだ
　　俺のこと気になる？

　　俺、話そんな得意な方じゃないぜ
　　上手く聞こえるのなら
　　きっと話しやすい雰囲気なんだろうな

　　俺にも友と呼べるヤツがいたんだ
　　だから友人の為にっていう気持ちが
　　わかるっつーか

　　俺、お客さんのこと興味あるんだよな


［　にんまりと笑って目の前の椅子に座る。　］

　

　　だからさ、教えてくれよ

　　今までどうして、これからどうしていくのか
　　なんでこの店に来ることにしたのか。とかな？
　　友人の自慢話でもいいんだぜ
　　

　

　

　　　そうなのか？　勿体ない
　　　いい飲みっぷりだぜ
　　　そうだなぁ、酒に酔わずとも
　　　雰囲気でも酔えるっていうからさ
　　　誰かと飲むお酒とかどうだ？

　　　そのお店のマスターでもいい
　　　隣に座ったやつでもいい
　　　一期一会っていうだろ？
　　　一緒に乾杯して飲むお酒は人それぞれってな

　

　

　　　そうそう、飲み比べ
　　　俺もそこそこ強いんだぜ？

　　　お？　言うねぇ
　　　何も残らないってか



　　　背筋が凍りそうになったわ
　　　ゴーストを怖がらせるとか
　　　なかなかやるじゃねぇの




　

　　　生きる意味か
　　　言い切れるのはそれだけ覚悟をしてるんだな
　　　潔いというべきか、格好良い生き様だと思う

　　　望んで、行動して、納得する
　　　それが自分のエゴであっても


　

［　瓶を受け取れば俺の意志は決まった>>105　］

　　　
　　　俺もアンタとその友人の為に
　　　一肌脱いでやるよ

　　　この世に二つとない酒を作ってやる
　　　二人分な
　　　友と一緒に乾杯はしたか？
　　　まだなら俺の酒でしてくれ

　　　その友人と、一緒に飲んでくれ
　　　いっつも相手にあげるだけだったのなら
　　　それじゃあきっとその友人だって
　　　アンタと一緒に飲みたいって
　　　思ってるかもしれないだろ？


［　二人分だからもう一本瓶があったらもらおうか

　　立ち上がって「ビールもすぐ持ってくる」と


　

　　

　　ははは！照れてんのか？
　　可愛いところもあるんだな>>105



　　そんな一言を残して笑いながら
　　その場を後にした。　］

　

　

　　出来たぜ
　　

［　そうしてお酒とビールを持って行き
　　瓶は彼へと渡す。　　］


　　　それで友との時間を楽しんでくれよな


［　瓶の秘密は開けてからのお楽しみだ。］**

　

　─　少し前の話：天馬騎士のお兄さんと　─


　　好奇心か、なるほどな
　　確かに面白い噂だ

　　俺も自身がこうなるまで
　　ゴーストなんて存在
　　気にもしてなかったからな

　　へえ、中々お目にかかれない
　　天馬騎士だったのか



　　愛馬っていうくらいだ
　　信頼関係はしっかり築けていそうだな
　　良いよな、そういう関係

　

［　人誑しのお兄さん>>77
　　本人は否定……
　　心当たりがあるって顔だったな。
　


　

　




　　　どんなことであれ
　　　話してみると
　　　スッキリするもんだぜ


［　そんなアドバイスを一つしておこうか。　］**

　

［　俺の作った酒でそこまで喜んでくれると
　　こちらも笑顔になってしまうな>>119　］


　　　こちらこそ、だ
　　　そこまで褒めてくれると



　　　俺はその言葉に

　　　さ、もっとグビっと飲んでみな？


［　そう言ってさらに飲むように勧めよう。



　　　　　　　　　

　

　―　少し前：友　―






　　　結構あるじゃん
　　　自慢話
　
　　　説得力のある酒飲みの言葉ってのも
　　　それはそれで説得力がありそうな……

　　　守るって声に出したのなら
　　　死ぬまで貫き通す。それが信念ってもんだ。

　　　守ったと、貫き通したと。友の話を聞いたばかりの
　　　俺がいうのも変かもしれないけれど
　　　そう思うよ


［　懐かしそうに、苦笑いも加えて話す様子は
　　どこか楽しそうで>>215
　　こちらも何だかその友人の人物像が
　　浮かんでくるようだ。　］

　

　

［　それだけ口に出せば

　　「俺のことはいいんだよ」と
　　これ以上は語らず
　　もっとそちらの話を聞きたがった。　］

　

　─　ギムレット　─


［　腕を掴まれた感触はなかった>>218
　　が、振り返れば立ち上がった姿に
　　どうした？なんて首を傾げる。　］


　　　俺と？　




　

　　　サンキュ
　　　じゃあこの一杯で
　　　お客さんを酔わせてみせようか？
　　　なんてな


［　ニヤリと笑って。
　　乾杯をしよう。
　　


　

　　　この日の出会いに乾杯
　　
　　　って言えたら雰囲気出るんだろうけど



　［　慣れないことをしたせいか
　　　少しばかり挙動不審になり。　］


　　　　仕切り直しだ　


　［　そんな勢い任せの乾杯になったかもしれないな。
　　　用意したお酒は「ギムレット」　　］

　

　　　　は〜〜　やっぱり酒は美味しいな！