額縁の外 卯波は、メモを貼った。 (c5) 2021/08/12(Thu) 23:48:04 |
卯波は、境内からでて、自分の家へとまっすぐ進む。手入れのされてない雑木林を、まっすぐ。 (c6) 2021/08/12(Thu) 23:51:06 |
卯波は、結局カメラを持っていないと落ち着かない。 (c7) 2021/08/12(Thu) 23:51:33 |
【秘】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 → 額縁の外 卯波「あ、それ呼子お姉から聞いた気がする! たしか結局みんな、虫にぼっこぼこに刺されてやめたって…」 思い出を手繰り寄せて、くすくすと笑いながら 一つ、石畳を踏んで、振り返った。 「……みんな、変わってないのに、なのに何か変なんだよ また昔みたいにみんなで居て、みんなで遊べるのに みんな、いつも何か他の事考えてる。」 ここでは、思い出は必要ない。 だって、思い出の中のものは全て、ここにある。 「ねえ卯波兄。どうせ辛いなら、全部忘れちゃおうよ。 全部ぜんぶ、外の世界に置いていこうよ。 みんなが居て、みんなの居るこの村があって それ以上に必要なものなんて、何もないはずなんだから。」 (-30) 2021/08/13(Fri) 0:03:51 |
【秘】 夕凪 → 額縁の外 卯波「秘密基地の中だし。 せっかくだから内緒話をしたいな、卯波」 どの時間だっていい、いつの間にかここには帰ってきたくなる。 なんだかおかしなほど機嫌が良さそうな夕凪は境内のあなたに声をかけた。 「なんだか浮かない顔をしているように見えたんだけどどうかした? 夕凪に話せることはないかな」 (-34) 2021/08/13(Fri) 0:44:56 |
【秘】 額縁の外 卯波 → 君ぞ来まさぬ 百千鳥「……」 その願いを聞いて。 何処か腑に落ちた様子で息を吐く。 ため息ではなく、もっと別の感情をこめて。 「……いいよ。大丈夫。 可愛いモモちゃんの頼みだもの。 外の事を記憶の外に押しやるなんて簡単だ」 微笑む。張り付けたような微笑みだ。 「でも、いっこだけ違くて。 俺が辛いのは、今もこの田舎のなかにあって。 必要なものはないけど、足りないものがあって。 ……それでもいいなら。 俺は、一旦、抱えてるものを手放すよ」 (-39) 2021/08/13(Fri) 1:28:38 |
【秘】 額縁の外 卯波 → 夕凪「時任の姉さん」 その姿の、名前を呼ぶ。 モモちゃんは多分自分と姉しか知らない秘密の、と言ってたけれど、やっぱり他に知ってるひとがいたのか。 「……悩んでるわけじゃないんですよ。 相談できることでもなくってですね。 ええと……何から言えばいいかな。 俺、あともう一年早く生まれてたらな、とか もっと女の子らしくしてたらな〜、とか、 ありもしないことを考えちゃってて」 結局のところ、この感情は吐き出し口を見つけられずにくすぶっている。なら、堰きを外せば、あとは流れるまま。 「兄さんたちには敵わないな、 って、帰省してからずっと思ってて。 ……ちょっとだけ、現実逃避に縋っていました」 ありもしない記憶、切り取れない記憶は、 今ある情景と同じ色をしている。 (-40) 2021/08/13(Fri) 1:35:34 |
【秘】 夕凪 → 額縁の外 卯波迷子になった自覚がまるでなさそうに。 ここにあなたがいるのを何もおかしく思っていなさそうに話しかける。 みんながここに来るのを純粋に望んでいるのだ。 「一つ年上……あっ、『あの中』に入りたかった?」 ポツリとつぶやいた言葉は歳の壁同級生という大きなくくりの世界の話。 一つ以上あぶれた世界に自分たちも居座っていた。 「夕凪たちと一緒の悩みだ。 だけど―――卯波のほうがもっと辛そう」 夕凪たちは二人、でいたから。 一人の時間とは無縁だった 、大人になるまでは。 「女の子らしくって言うのはどうしてか聞いてもいい? 卯波甘えるのが苦手、というよりは追いつけないのが悔しいのね。 知識とか運動神経は今はまだ成長期ってやつだとおもう、わよ? だから敵わないっていうより……もしかしたら、まだずっとずっと遠く見えるんじゃないかな」 (-42) 2021/08/13(Fri) 1:50:07 |
【秘】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 → 額縁の外 卯波「田舎のなかに?」 何か卯波が辛いと思うような事が、今もこの田舎の中にある。 田舎の中に居る事で、きっと欠けているものを意識してしまう。 だからずっと、みんなの中で浮かない顔をしていたのだろうか。 みんなもきっと、自分達と同じように 何の屈託も無く、ただ みんなの居る田舎 が好きに違いないとそう無邪気に思い込んでいた百千鳥にとって、 そんな事は、まったく考えもつかない事だった。 「……それは、遊んでるだけじゃ忘れられないの? ずっとここで遊んでいれば、きっと嫌な事なんて忘れられるよ みんなでずっと、ずっと一緒にいれば、きっと…」 作った笑みを覗き込んでも、視線は上滑りするばかりだろうか。 言葉はだんだんと尻すぼみになって、縋るような問いに変わる。 「…モモチには、何もしてあげられないような事?」 (-44) 2021/08/13(Fri) 2:01:21 |
【秘】 額縁の外 卯波 → 夕凪「女の子らしくしてたら。 もしかしたら、親友とかそういうのとはまた別に、 あの輪のどれかにくっつけたんじゃないかって」 仮面ではなく、ちゃんと心からの、 悪戯っぽさそうな表情を浮かべて。 一ノ瀬卯波の性自認や嗜好はあやふやだ。 『この身体は男』くらいの気持ちでしかない。 冗談ですけど、なんて笑うものの、 その瞳は本気だった。 「でも、結局は追いつきたいんですよね。 ……俺が成長する間にも、 みんなは見ないうちに俺の遠くを行ってた。 晶兄なんか背中を追いかけて、 警察学校に入ることになってた。 ……それを見て、追うはもう疲れちゃったんだ」 (-45) 2021/08/13(Fri) 2:03:22 |
【墓】 額縁の外 卯波「晶兄、来てたんだ」 見てもないのに、そんなことを言う。 「……デジタルカメラもいいけど。 今はこっちじゃないとダメかな」 首に下げるためのホルダーを外して、 インスタントカメラの方に引っ掛けて、結ぶ。 そうして、思い出により近づいた卯波は。 ほんの僅かに、背と髪が伸びた。 子供が、成長でもするように。 相変わらず中性的な雰囲気はそのままに。 「──ふふ」 頭の痛みが、少しだけ楽になった。 (+7) 2021/08/13(Fri) 2:09:01 |
額縁の外 卯波は、メモを貼った。 (c9) 2021/08/13(Fri) 2:10:09 |
【秘】 額縁の外 卯波 → 君ぞ来まさぬ 百千鳥「そんな顔しないで、モモちゃん。 多分、どうにもならないことだけど」 折れかけていた心を踏みにじられ、 破片だらけになった、自分の中身。 それを癒すには、何が必要か、自分にもわからない。 「もしかしたら、遊んで忘れられるかもしれない。 田舎にいても、辛くなくなるかもしれない。 だから……いいんだよ、気にしなくて」 全ては希望論でしかない。 気の病なんて、そんなもの。 「……晶兄、瞬兄、薫兄。優兄。 あといないけど、呼子姉。 本当はもう一歳早く生まれて、 あの人たちと肩並べて遊びたかった。 そうだ、ここなら──それができるんじゃない?」 仄暗い感情を胸に。 そんな、悪戯を思いついた表情で、言う。 (-47) 2021/08/13(Fri) 2:28:41 |
【秘】 夕凪 → 額縁の外 卯波「……夜凪は、あのグループの中で編笠が特に好きなんだけど」 唐突な話題転換だった、双子の弟の話。 彼らから見た、彼らの話。 「理由がね、面白いからだった。 ちょっと変な喋り方してさ、みんなと混ざって遊んでるのに笑ってなくてなんでって聞いたら楽しいよって。構いたくなるほど好きで、離れ離れになっても会いたいなってずっと話してた。 特別な関係になれたら……距離は変わっていると思う、だけど今出会った編笠はちゃんと今の夕凪たちを見てくれていたよ。 それってさ……みんなをいつも隣に来てくれるのを待っていてくれたんだと思う。 卯波をおいて言ってるのは、卯波じゃないかな」 ゆったりとした喋り方が妙に違って聞こえたかもしれない。口調もなんだか、普段より女性らしくない。 だけど目の前の存在は夕凪そのもので。 「追うのに疲れたら、捕まえよう。 先に走らないでって、夕凪は、そうやってお兄ちゃんたちに怒ったから。 同じことをしようってんじゃない、してもいいの。 我慢しなくていいんだよ、卯波」 (-48) 2021/08/13(Fri) 2:50:32 |
【秘】 君ぞ来まさぬ 百千鳥 → 額縁の外 卯波「………気にするよ」 「だって、呼子お姉も、それからモモチも みんなが居て、だから毎日楽しくて、大切にしたくって 辛いことも悲しいことも、あったら嫌だよ …モモチには何もしてあげられないのは、もっとやだ」 どんなに手を伸ばしても、心には触れられなくて 適切な触り方も知らない子供には、 頻りに嫌だ嫌だと駄々をこねる事しかできなかった。 それから、叶わない願いと、今だけは叶えられる望みとを 聞き届けて、顔を上げて、確りと頷いた。 「…うん、わかった。 大丈夫だよ、卯波兄 だって遊んでる間はみんな、年上も年下もないんだから。 いつまでも、みんな一緒になって遊んでいられるから。 そのためにモモチ、きっとみんなを連れて来るよ。 きっと……呼子お姉も、いつか来てくれるはずだから」 (-50) 2021/08/13(Fri) 3:01:21 |
【秘】 額縁の外 卯波 → 夕凪「編笠?編笠、編笠編笠晶晶晶って。 ああそうなんだ。時任兄さんもそうだったんだ。 やっぱりあの人は僕に無いものを全部持ってる。 晶兄は僕のことをどこへだって行かせたくないって言うのに、それなのにまだ選ぶ自由がある! ずるい、ずるいずるいズルいズルいよ! どうして!?僕は、ただ同じように───」 笑っている。笑う以外の表情を作れない。 笑ったまま、怒気をまき散らして、 突然深々と吐いたため息で、それを打ち切った。 あなたのそれは、優しさによる言葉だったかもしれない。 だが、彼にとっては。この上ない『地雷』だった。 1日目の夜、あなたは編笠と運命を分かち合いました。 あなたは編笠と運命の絆を結んでいます。 つまり、あなたは 殺意満々 なのです。「分かったようなことを言わないで。俺、は晶兄だけには絶対負けたくなかったんだよ。それだけだったんだよ。 今の卯波を見て、愛してくれてることなんか知ってる。ほんとは、俺が弱いままじゃいられないから拒絶してるってことも、知ってるよ。でも、俺は」 「強くなりたかったんだよ」 守られる子。閉じ込めて逃がさないようにする子。 そうじゃない。もっと対等に、付き合いたかった。 (-51) 2021/08/13(Fri) 3:08:51 |
額縁の外 卯波は、メモを貼った。 (c10) 2021/08/13(Fri) 3:13:41 |
【墓】 額縁の外 卯波>>2:174 涼風 二日目 川 「成長した俺の写真……か。ふふ、期待に応えられるかな。 何か遊びに行くでもなければ暫くは暇だから、大丈夫です」 言葉の一つ一つが、 ちくちくと胸の内を刺していく。 気遣うような笑みに返した、満面の笑みの下はもう既に陰りが満ちていること、何も明かせない自分の内側を偽って接していること。 全部仕方のないことだと、わかってるけど。 約束を、ひとまずは快諾して。 「いつかはもっといい写真を撮れるようになって、みんなが近くにいなくても俺の写真が届くようにします。 例え未来がバラバラだとしても……みんなの人生に関われたら、いいな」 写真を見てもらって褒められるのは嬉しい。 だから、写真を見せることは、楽しい。 今は、それだけしか考えないようにした。 その後に何が起こるか、露ほども知らずに。 (+8) 2021/08/13(Fri) 3:54:54 |
【秘】 夕凪 → 額縁の外 卯波「へっ? 卯波?」 なんとも素っ頓狂な声を夕凪は発した。 「落ち着いて、卯波。ごめん、 僕 が間違ってた。―――だけど贔屓目に見て、面白いんだよなあ編笠って」 あはは、と声を思わず出してしまって。 つい、うっかり、繕うのもやめてしまった。 「なぁ、本当に勝てそうにないのか? 卯波。 僕さ、今ので卯波のことめっちゃ好きになったよ。 可愛いし、格好いし、面白い」 夕凪の顔をした少年は、10年ぶりに笑いかける。 あなたの叫びを聞いたのに、やけに愉快そうに。 決して馬鹿になどしていない、だけど、少しだけ口元を緩めて。 「負けて悔しいなら、やっぱり捕まえにいこうぜ。 田舎の夏はこれからなのにいじけて過ごすのは勿体ないだろ? 将来の夢が警察官だからって、追いつけないわけないんだから」 (-53) 2021/08/13(Fri) 4:20:14 |
【秘】 額縁の外 卯波 → 夕凪 ・・・ 「───時任の兄さん」 その口調で、ようやっと、 今誰が話しかけてきてるのかを理解する。 反して、やっぱりこっちは背伸びを繕って。 「……俺は疲れたんですってば。 でも、馬鹿にしないでよ、時任兄さん。 俺が写真を撮り続けてる理由ってのは、 みんなの思い出が褪せないようにってだけじゃなくて。 警察官になった皆とまだ関わってられるように、 『記者』になりたいから。今も頑張るんです」 そうしてようやく、 十年前から変わった夢の形を、教える。 (-55) 2021/08/13(Fri) 4:44:18 |
【秘】 額縁の外 卯波 → 夕凪「追うのはやめたけど。まだ勝てるなら、 あなたの言うように捕まえられるなら。 ……少しだけ前向きになってもいいかもしれませんね」 貼りつけたものではない、 ちゃんとした微笑みを浮かべて。 「今日は確か、海に行くんでしたっけ。 ついていこうかな。 ここは居心地がいいけど、何にもないから」 (-56) 2021/08/13(Fri) 4:46:15 |
額縁の外 卯波は、メモを貼った。 (c11) 2021/08/13(Fri) 4:50:20 |
額縁の外 卯波は、メモを貼った。 (c12) 2021/08/13(Fri) 4:50:41 |
【秘】 夕凪 → 額縁の外 卯波「騙していたわけじゃないからな。 ここに来てから突然――入れ替わっちまった。 いつの間に夕凪になってるんだ…まあいっか。 なんか寝ぼけてるんだろう、夕凪の声遠くから聞こえるし」 あり得ないことを当たり前のように受け入れている。 あなたに不都合なところはきっと聞こえていないか疑問にすら思わないだろう。 なぜならば今この空間は夢の中だから。 どちらにしろ、今は片割れしかいない事実は変わらない。 「馬鹿になんかしてないって可愛いなあ。 だけど、つかれちまったなら甘える先は見つけておけよ。 夕凪も"もっと上の兄さんたち"にベタベタだ」 拗ねたように口をとがらせれば、ころっと表情を変えて戯けたように笑う。 「そういえば編笠も秘密基地、知ってるかもしれないんだって? 安全なところから見下ろしていたら、むかつくよなぁ。 うん、やっぱり海いこうぜ、編笠も引きずって。 僕、卯波がいないとつまんないし。夕凪たちにとって一番の撮影係は卯波なんだ」 手先が器用な悪がきのまま成長をした青年は、それはもう自由に、 永遠の夏を思うがままに楽しもうとしていた。 (-57) 2021/08/13(Fri) 5:10:47 |
【秘】 額縁の外 卯波 → 夕凪「入れ替わったって……また珍妙ですね。 頭でもぶつけたりしませんでしたか」 よくあるパターンをなんとなく言ってみる。 それもフィクションにしかない話なのだが。 ──夕凪と夜凪はちゃんと、 ひとりずつ、いたはず。 でも口振りからすると……? なんて、少しだけ思ったのだけど。 もし違った時恥ずかしい思いをしてしまう。 「甘える先、か。 俺はちょっとこう、一線引いちゃうと言いますか。 ……なるだけできるよう努力してみます」 甘えるのにも努力が必要で、息苦しい日々だ。 「時任兄さんも知ってたんだ。 うん。少し話したけど、晶兄も、 多分この秘密基地のことを知ってます。 ……暴く気はないですけど。田舎でずっと遊ぶのも悪くないかなって思いますし、それでも……そう!やられっぱなしは気に食わない!から! 横で撮らせてくださいね。あれだけ言わせたんですから、遠くからじゃ嫌ですよ」 (-74) 2021/08/13(Fri) 13:10:46 |
【墓】 額縁の外 卯波「〜♪」 都会の一昔前のヒットソングを口遊んで、 インスタントカメラをあちこちに向けている。 川でたくさん遊んだのに、 身体は疲れ知らずで、するする歩ける。 ……この辺りこんなナマコ多かったっけ。 「流石にコレ撮っても仕方がないですよねえ」 まだまだ被写体探しは続く。 (+11) 2021/08/13(Fri) 13:23:08 |
卯波は、今尚唄っている彼を、許しはしない。 (c13) 2021/08/13(Fri) 15:47:50 |
卯波は、砂浜を歩いている。首にかけているのはインスタントカメラだ。 (c16) 2021/08/14(Sat) 1:21:42 |
【墓】 額縁の外 卯波>>84 涼風 昨日は確かにデジタルカメラを提げていた。 晶兄が持ってきたのをみて、 やっと自分が持ってきたのを思い出したくらいだ。 覚えてもいないのにどうやって持ってこれたのかは定かではないが、今は関係の無い話だ。 「……そうだね、こっちは補正とか気の利いたものついてないし。ブレるのは味といえばいいんですけどね。 でも小さい頃から使ってるから勝手は分かってるし、それでも、」 それでも。心に変化があったのには間違いなく、 「今日はこれがいいの」 前後の文脈をすっ飛ばして、 そう言って笑みを浮かべる。 恋するような、悪戯でもするような、 もしくはちょっとした獰猛さが滲み出すような。 少なくとも、作り物ではない表情だった。 「ごめんね、何のことかわかんないでしょ。 でも、薫兄を失望させるようなのは撮らないって約束しますよ!これだけが、唯一の取り得ですから」 (+22) 2021/08/14(Sat) 2:56:06 |
【墓】 額縁の外 卯波「水着に着替えないの!?」 拝啓、十年前の俺。 十年後も振り回されております。 「相変わらず無茶しますね、瞬兄は。 一番昔から変わってないんじゃないんですか」 背中を追う、という点でいえば、 一番追いつきようがなかったのが彼だ。 向こう見ずでどこまでも走って、どこまでも男らしく格好良くって、もしかしたら自分の対極にいるんじゃないかとすらも思ったことがある。 彼を四角形に収める為に、カメラ扱いの腕を必至こいてあげたのは良い思い出だ。 「早く着替えてくださいね、風邪ひきますよ」 自分も飛び込んでみたら驚かれるかな、 なんて、子供っぽいことも考えてみる。 (+24) 2021/08/14(Sat) 3:29:43 |
卯波は、驚いた表情を浮かべて、微笑んで。 (c17) 2021/08/14(Sat) 3:36:46 |
卯波は、編笠に手を伸ばす。念の為、カメラは涼風に預けて。 (c18) 2021/08/14(Sat) 3:37:44 |
卯波は、思わず「えっ」と言った。 (c19) 2021/08/14(Sat) 3:52:47 |
卯波は、「瞬兄〜〜〜!!!!俺もう一回飛び込む!!!」だ。 (c21) 2021/08/14(Sat) 4:01:59 |
【秘】 学生 涼風 → 額縁の外 卯波/* 涼風PLの万華鏡です。八月三十二日さん、元気でしょうか。バグっていますか? 質問なのですが、涼風が預かっている『晶』と書かれた卯波さんのインスタントカメラは、撮れる残りの数は二枚以上ありますか? (-110) 2021/08/14(Sat) 4:27:17 |
額縁の外 卯波は、メモを貼った。 (c22) 2021/08/14(Sat) 4:28:04 |
【秘】 額縁の外 卯波 → 学生 涼風/* バグもバグハbガ、オオバグですとも。 はい勿論、撮れるかどうかではなく、 ”卯波が撮れたほうがいい”と思っていて、そこに田舎パワーを有効活用してるので、チャンスがあったらいくらでも撮れます! (-111) 2021/08/14(Sat) 4:30:40 |
【秘】 学生 涼風 → 枠のなか 卯波/* ありがとうございます。事後報告になりますが、田舎パワーを少しだけお借りしました。都合悪いことしていたらごめんなさいね。 (-112) 2021/08/14(Sat) 4:39:39 |
【墓】 枠のなか 卯波>>92 涼風 「───そう、だな。田舎の外にいる間に忘れちゃってたんだけれど。俺は何よりも、自分が撮りたいと思ったものを、最高の角度、時間で切り取って、それをみんなに観てもらうのが好きだから」 散々遊んで、水に艶めく髪を手櫛で纏めながら。 片手間に傍に戻ってきて、話の続きをする。 「昔からずうっと俺は、人の思い出の一部になろうとしてたけど、違った。 俺が、みんなを、どこにでもある綺麗なものを、何度も、何度も何度も思い出にする。写真と変わらない。田舎に帰って、それに気づけたんです」 その背中を押してくれたのは、薫兄も含めた、 田舎の人たちだっていうことが、何より嬉しい。 「みんなを、俺の記憶の、その枠の中に。 昨日は写真がみんなの下へ届いたらいい、って言ったけど、俺は……自分の足で皆を撮りに行きたい。 将来は、そんな仕事を選ぼうかなって思いました」 (+32) 2021/08/14(Sat) 14:31:49 |
卯波は、田舎に永遠に残りたいと思う。それができたら素敵だと思う。 (c23) 2021/08/14(Sat) 14:53:47 |
卯波は、それが叶わないのだとしても。出来ることがある、とも思った。 (c24) 2021/08/14(Sat) 14:54:02 |
【墓】 枠のなか 卯波>>112 青嵐 「今更気付いた?瞬兄のそういう、 細かいとこ気にしなかったり、 気楽に構えてるところは美徳だけど、 たま〜に苦言言われてるの、俺は知ってますから」 時任の姉さんがちょっとね〜と、 聞きようによっては思わせぶりなことを言う。 それでも見習うとこは見習うべきではあるが。 「あはは、そうだね。こんなに揃って会えるんだし、 会えないことはない。でもちょっと寂しいけど。 色んなとこ飛び回って、みんなに会いに行くって目標を立てたから本当に『会おうと思って会いに行く』ようにしますよ、俺は!」 無遠慮な手に頭を掻き撫でられ、 あ!折角髪結び直したのに!と文句ひとつ。 それでも心地よさそうに目を細めて。 「え、かけっこってそれは俺に勝ち目ないけど! 行くぞて、も〜〜、待ってってば〜〜〜」 そんなこんなでもう一人の先輩の下へ改めて向かうのだろう。 (+34) 2021/08/14(Sat) 16:30:50 |
卯波は、あなたの四角形の型に収まる気はない、と笑った。 (c25) 2021/08/14(Sat) 17:07:43 |
卯波は、決闘だなんて柄にもないけど、と重ねて笑った。 (c26) 2021/08/14(Sat) 17:09:18 |
卯波は、卯波だけの四角形を作り続ける。一つに固執するあなたには負けない。 (c27) 2021/08/14(Sat) 17:10:03 |
卯波は、ただただ笑った。もう嫉妬することはない。 (c28) 2021/08/14(Sat) 17:10:22 |
【墓】 枠のなか 卯波受け取ったカメラを一旦手荷物に戻し、 水着へ着替えることに。人も寄ることもないだろうと、 近くの物陰で思い切って衣服に手をかける。 上着をしっかり、細腕で絞り、 肌に纏わりついて離れないシャツを、両手をクロスさせて無理矢理引っぺがした──ところで。 ふと、自分の両胸に手を当てる。 筋肉の僅かな硬さ。なだらかな、 未だ成長を感じさせるような感触。 「男の子らしくなりたいんだよ、僕は」 まだ解消されてない違和感が一つだけある。 何かしっくりこないような。現実味の薄いような。 カメラによって切りとられた顔を、 勇気を出して、なんとか、見つめようとする。 (──ああ) 自分が、今まで自分のことを見つめられなかったから。 『今の自分』の外見を、他人に委ねてしまっているんだ。 少年が、段々と元の形へ戻っていく──。 (+35) 2021/08/14(Sat) 18:11:07 |
枠のなか 卯波は、メモを貼った。 (c29) 2021/08/14(Sat) 18:12:31 |
卯波は、ゆったりとしたラッシュガードを着た。そしてもう一度「海だ〜〜〜!!!!」 (c30) 2021/08/14(Sat) 18:21:14 |
卯波は、威圧感に気付いた。 (c31) 2021/08/14(Sat) 18:28:09 |
卯波は、反射的に腕をあげると、ナマコをキャ〜〜〜ッチ!!! (c32) 2021/08/14(Sat) 18:28:39 |
卯波は、ナマコを海にリリ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ス!! (c33) 2021/08/14(Sat) 18:31:22 |
【墓】 枠のなか 卯波「油断も隙もないなあホント!」 ナマコさんが可哀想でしょ!(委員長) 「あ、茜ちゃん」 そして、透けてる様子に気付いたようで、 小走りで荷物を漁り、大き目のタオルを取り出してみせつつ、自分の胸元をとんとんと叩く。 「さっきも水かけまわってたでしょ、 一旦休憩にしようよ。両手のナマコは引き受けるから」 ほんのわずかに頬を染め顔を背けて、 気付いてくれ〜と気遣いをしてみて。 (+37) 2021/08/14(Sat) 18:37:48 |
【墓】 枠のなか 卯波「こ〜らからかうんじゃありません」 だから見ないようにしてたんでしょ〜なんて言う。 ああ、そういう方法もあるんだ、とちょっとだけ感心したりして。 「茜ちゃんは着替えちゃんと……あるよね、茜ちゃんのことだもの。いや、安心した。 十年越しに女らしさを磨いたところを目の当たりにするとは思わなかったよ〜」 (+38) 2021/08/14(Sat) 18:49:33 |
卯波は、最後にカメラで海の風景を撮るだろう。 (c35) 2021/08/14(Sat) 20:58:38 |
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