【人】 エン[そりゃ手加減はしてる、けど止めようとしてるのはわりと本気なんだが>>38。 ただこのピンとたった耳(見えない)と振り回される尻尾(見えない)に俺は弱いと思う。演技じゃないってわかってしまうから尚更だ。 俺は元々捨て子だけど、拾われた家が特別だった。俺自身は変わっていないのに、俺への扱いは180度変わったといっていい。俺にとってあの家の人たちは特別だから、俺を利用してあの人たちに取り入ろうとする周りの態度は許せるものではない。 だから適度に周りと距離を取ろうと思った のだが。こいつは俺のそんな態度をまったくもって気にしない。ひょっとすると気付いていないのかもしれない。 まぁ、だからこそ俺にとって居心地がいいのだけど] (76) 2021/03/31(Wed) 22:43:12 |
【人】 エン[ハチヤは俺のことを吸血鬼というけど、正確には吸血鬼と俺の種族、クリムゾンは別物だ。まぁ大して変わりはしない、血を吸わないといけないし運動神経は人間よりも優れてる。あと基本長生き。けど血とは別に食事だって取るしクリムゾン同士で結婚すればクリムゾンが生まれる。 そもそも俺たちが通う学校はクリムゾンのための学校だ。血がないとやっていけない俺たちの都合上、半分くらいは人間で。俺はその中でも特別燃費が悪い。他のクリムゾン達よりも多くの血を必要とする。その俺にとって俺が必要とするだけの血をひとりで賄ってくれるハチヤは特別でもあり…………] まぁ。お前に留年とされても、俺が困るし。勉強くらいはみてやる。 [こいつの素直さとは真逆で、俺は本心を喋るのが苦手である。こいつがいなくなったら困るのは実際困るけど。けどそれだけかって言われたらけしてそうでもないだけど『違う理由』を言葉にするには俺の口は重すぎるのである] (77) 2021/03/31(Wed) 22:46:40 |
【秘】 エン → ハチヤ[部屋に帰るのは間に合っただろうか、鱗の出る位置は一定じゃないから出たとしても服のある位置ならいいのだが] どこだよ。取ってやるからお前は触るなよ。 [服のある位置だったら、こいつ剝かないと鱗はげないけどどうせ二人の部屋だし。遠慮なく制服ひっぺがそう。ハチヤは鱗を剥ぐ時に力任せにがりがりやるから、傷だらけにするのだ。だから俺が一緒にいる時は俺がハチヤの鱗を剥ぐことにしてる] (-20) 2021/03/31(Wed) 22:59:35 |
【秘】 ハチヤ → エン[部屋に戻るのは間に合わなかったけど鱗が生えた場所は首だから、 エン君の上着でばっちりカバーされました! どこなのかって聞かれたら] これだよー。 [って答えて、よく見えるように異物感のする右首筋をさらしてみる。 半分は襟足からはみ出て見えるけど残り半分は襟の中、はだければ鱗を引っぺがせそうな気もするけれど、鏡を見たわけでもないので制服を剥かれることになるかもしれない。 鱗を剥がす時におれが力任せにがりがりやるからって、エン君はおれ自身に鱗を剥がさせないけれど、がりがりやってたのには理由があって。 その時はおれにとってはエン君は好きなヤツじゃなくて、わからないヤツだったから、鱗を見せたくなかったからなんだけど…… 今は、エン君に鱗を剥がされるのは特別なことって感じがするから。 旦那さんにごめんねって思いながら、エン君に剥がされたいって思ってる。 そのことを黙ったままなのは、エン君をだましてるみたいでうしろめたいけれど、剥がされなくなっちゃうのは嫌だから、 おれは今日も沈黙を選ぶんだ*] (-24) 2021/04/01(Thu) 1:49:20 |
【秘】 エン → ハチヤ[ハチヤがこれと指をさした場所は首元だった。襟足から半分ほど、魔石の欠片が覗いてる] あー。脱がなくてもいけそうだけど、下手すると制服汚れそうだな。 よし、脱がなくていいけど、はだけさせるぞ。 [返事は特に聞かずに上着を剥いで、ネクタイもほどいてシャツのボタンはいくつか外す。血液って服につくと取れねーんだよなかなか。 結晶化してる鱗がひとつだけなのをしっかりチェックし直して、鱗の端に爪を当てる。カリカリやって、端っこを剝がしたらあとはそっと、そーっと。これでも痛いとは思うけど、本人にやらせるより痕は残らないはずだ。 俺が剥がすようになる前のこいつは俺にも鱗を見せないようにしてて、包帯でぐるぐる巻きにしてて。けど四六時中一緒にいて部屋まで同室で、俺に気付かれないなんて無理に決まってる。だから気付いてはいたけど、見られたくなさそうだから最初は目を逸らすようにしてた。けど背中の鱗を剥がせなくて、必要以上にがりがりやってひっかき傷を作ってるのを見たら……誰だって貸してみろっていうだろう] (-25) 2021/04/01(Thu) 6:00:21 |
【秘】 エン → ハチヤ[そんな理由で始まった鱗はぎだけど、今では鱗ができそうになったら素直に申告してくるようになった。多少遅いけど、まぁ仕方ない、鱗ができそうって気付くのがそのタイミングなのだろう。前遊ぶのに夢中で俺が気付くまで気付かなかったことがあるから、うっかりっていう可能性があると睨んではいるが、犬だから仕方ない。] ……ほら、取れたぞ。 [剥がした傷痕は、ちょっと端っこの方に血がにじんでるけどかさぶたを剥がしたみたいに新しい皮膚が張っている。こいつの血は他のやつのより、ずっと濃い。だからこんな小さな滲んだ血でもすごく甘い匂いがして……舐めそうになるのを理性でなんとか止めた。指先くらいなら役得で口にすることもあるけど、首筋は絵面が悪い。 剥がした鱗もきちんとセロファンで包んで瓶に入れておく。この鱗は血の結晶みたいなものだから、俺の非常食。とはいえ俺は血が濃すぎると酔っぱらったみたいになるから、人前では食えないけどな*] (-26) 2021/04/01(Thu) 6:02:02 |
【人】 エン[剥がした鱗を丁寧に後処理してたら、後ろで盛大に腹の虫が主張してた。 俺に腹がすいてないかって聞いたけど、つまりはこいつの腹がすいたってことだ] あー…そうだな。作ってくれるなら喰う。 [すごくすいたって訳じゃないけど、あったら喰う。それくらいの空き方。最初は俺がハチヤに料理を教えたんだけど、今ではハチヤの方が料理上手だから料理はハチヤに任せることにしている。俺が作るとなんか…微妙なものばかり出来上がるのだ。手順を守って変なアレンジもせず、分量もきちんとしているはずなのになんか不味いものができあがる。不思議だ。 作ってくれるっていうからお任せすることにして、リクエストだけすることにしよう。パーティのための料理も作るっていうから、簡単なもので] ……。たまごやき。あまいやつ。 [まぁ、俺がリクエストする定番なのだけど*] (96) 2021/04/01(Thu) 7:16:08 |
【人】 エン[俺を引き取ってくれたのはライリーさんっていって、見た目だけなら若い綺麗な人だ。けどクリムゾンだから軽く300は超えるらしい。ライリーさんの弟であるノアさんだって見た目は若いのに既に50は超えてるらしいし、あの人たちの年齢を考えても仕方がないと思っている。 あの人たちを一言で説明するなら、天才一家というのが一番合ってると思う。家長であるアルフィーさん、その奥さんのフレヤさん。一番上が俺の義理母になるライリーさん、真ん中の兄弟がノアさん、最近生まれた末っ子のアンジュ。ノアさんの旦那さんの清次郎さんは元は人間だったけどあの家にあって違和感ないくらい優秀。天才っていうよりは秀才って感じの努力家だ。 優秀すぎる血筋の人たちがそれぞれの分野で大活躍しまくれば、当然クリムゾンの中でも有名になるし桁外れの金持ちにもなる。俺の入っている学園はこのクルスの人たちも卒業した由緒ある学園で、寮のこの部屋は元はノアさんが入っていた部屋らしいけど……ここでその父親であるアルフィーさんがやらかしまくった結果、寮の中でこの部屋だけとんでもないことになってた。 隣の部屋が空いてるからって壁をぶち抜いて二部屋分を占領して、この部屋だけ簡易じゃないキッチンになってたり錬金部屋があったり書斎はあるわ風呂は広いわ。俺は呆然としたね。その境遇を「住みやすいでしょ」ってニコニコできるノアさんほんとノアさん。クルスの中で常識人枠だと思ってた清次郎さんも卒業生で、当時からいた先生に聞いたら当時人間だったのに魔法戦闘で必要と思ったら積極的に魔法にぶち当たりにいく化け物って扱いだった。 ここで俺は理解したね。あの人たちは特別なんだと] (97) 2021/04/01(Thu) 7:21:36 |
【人】 エン[この特別なクルス一家に引き取られた俺だけど、俺自身は特に優秀ではない。むしろクリムゾンの中では劣るくらいだ。ハチヤは俺を優秀って思ってるようだけど、俺の成績は極々平凡である。俺が優秀なんじゃなくてあいつの苦手分野の壊滅っぷりがひどすぎるだけだ。 それにクリムゾンは基本長命だけど、たぶん、俺はそこまで長命じゃない。人間ほど短命じゃないけど、年齢を好きなところで止めてそのまま長く生きる他のクリムゾン達のようなことはなくゆっくり年を取っていって、きっとそのうち死ぬだろう。 俺は一度ライリーさんになんで俺を引き取ったのかと聞いたことがある。 答えをはっきり言葉にして聞いた訳じゃないけど。たぶん、ライリーさんが俺を引き取ったのは、俺が定命のクリムゾンだからだ。 ライリーさんの旦那さんは人間で、クリムゾンになるのを望まなかった人。だから寿命が尽きて亡くなって、それから何百年と経つけどライリーさんは未だに再婚することもなく俺やノアさん、アンジュを可愛がってくれる。 だからライリーさんは、本当は旦那さんと一緒に年を取って、一緒にお墓に入りたかったのかもしれない。 そう思ったから、俺はなんでライリーさんが俺を引き取ったのかを気にしないことにした**] (98) 2021/04/01(Thu) 7:23:58 |
【独】 エン/* 設定が多いな! 設定のある村での設定を持ち越しているから仕方ない。これ以上はたぶん吐き出さなくてもいけると思うんだが。 元村はあるけど、そのまま再演じゃなくて上で言ったノアと清次郎がいたのが元村。設定そのまま持ち越して、その近いキャラを新たに作っての参加になりました。なのでクルス一家の設定がやたら詳細 (-27) 2021/04/01(Thu) 7:30:11 |
エンは、メモを貼った。 (a7) 2021/04/01(Thu) 7:40:40 |
【人】 エン[目の前に出されたたまごやきは焼きたてで、ほわほわと湯気がたっててたまごやき特有の美味しそうな匂いもしていて。リクエストしたのはたまごやきだけだけどごはんと他にもついてきた。料理するなら本来は関係ないはずの錬金部屋を覗きにいってたけど、まぁいつものこと。最初は抵抗があったけれど作ってもらっている身だし、食べてみると案外いける。だから腹壊すものは入れるなよ、とだけ注意して原料は見ないことにしてる] ……いただきます。 [小さく手を合わせて、ちいさい声。作ってくれた人に対する感謝の言葉だってクルスで教わったから、未だに続けている習慣。 最初に手を伸ばすのはやっぱりたまごやき。俺は好きなものは最後に残すタイプだけど、最初の一口は好きなものから入りたい。よく混ぜて作ったたまごやきは綺麗な黄色。くるくると器用に巻かれて、ちょっとだけ焦げ目のついたそれをお箸で小さく切り分けて口に運ぶと、程よく甘くて俺好みの柔らかさだ。 よく味わおうとゆっくりしっかり噛んでいたら、無意識に笑みを浮かべていたらしい。正面に座るハチヤがにこにここっち見てたから、慌てて顔を引き締めて味噌マンドラゴラを口にしよう] (140) 2021/04/02(Fri) 3:35:46 |
【人】 エン[一度たまごやきを頼んだら、違うのが出てきたことがあった。ふわふわしていてこれはこれで美味しかった。文句はない。美味かったし。 ただ俺にとってたまごやきはだしまき卵って決まってる。一度ノアさんが作ってくれたのがだし巻き卵で、清次郎さんの好物なんだって教えてくれた。ノアさんと清次郎さんは結婚して50年はたってる筈だけど、清次郎さんの話をこっそり教えてくれるノアさんはとても幸せそうで。幸せのおすそ分けというか。俺にとって甘いたまごやきはしあわせ味、なのである] ……あー。 [マンドラ味噌をごくりと飲み込んで、俺は言葉を探す。美味い、とかはできるだけ口に出すようにしてるけど俺は本来口下手だし自覚もある。だからどう言っていいのか分からない。そのままなんか甘く煮られた根っこっぽいのとマンドラゴラを一口ずつ。 この沈黙をいつものことと取られたか、なんか言いたいことがあると取られたか。どちらにしてもどう言っていいのか分からなかったから、今日も何も言えなかったのである*] (141) 2021/04/02(Fri) 3:39:19 |
【秘】 ハチヤ → エン[ そんな果実の香りに交じってもうひとつ。 旦那さんが旦那さんになった時の匂いがあったから、 尚のこと、おれはそのなにかを止めなきゃって思ったんだ。 あの時の旦那さんは、おれにいっぱい謝ってたから、止めなきゃって思うんだ。 ] (-49) 2021/04/02(Fri) 17:00:12 |
【人】 エン[ いつだったか、結構前だった気がする。ハチヤが料理に使いたいからコカトリスの卵が手に入らないかな、と言い出した。俺は普通の卵でいいと思うのだけど、料理をするのはハチヤである。けどそんなルートは知らない、だから知ってる人に聞いたのだ。簡単な事情と一緒に手紙に書いて。 けどたぶん、聞いた相手を間違えた。すぐさまどういうことかという手紙が届き、また返事を書き。結果その相手、アルフィーさんからコカトリスの卵、バジリスクの卵、ダチョウの卵の食べ比べセットが届いて俺は頭を抱えた。毒や石化するといけないからってアルフィーさん特性万能薬までついてた。そこまでしてこの卵を食べる意味が分からない、けどアルフィーさんからハチヤへってことだから、俺はそのままハチヤに渡した。 この後度々アルフィーさんからハチヤに食材???が届く。大量の蛇かと思ったらゴルゴンだったり。殴ったのか。殴り殺したのか、アルフィーさん。あなた魔法治療師ですよね?毎回丁寧に万能薬までついてくる。この人はこれで教科書に名前が載るほど優秀なので、授業で名前が出てくるたびにどんな人?と聞かれてどういっていいのか悩む。 心配になって清次郎さんに手紙で聞いてみたら、アンジュにいいとこ見せちゃうぞー!って連れ出してはフレヤさんに大目玉くらっているらしい。何をやってるんだ…まぁ、楽しそうで何よりである。 そんなわけでクルスの家でハチヤの名前は知れているし、家長であるアルフィーさんはハチヤに興味を持っている。だからアルフィーさんに、今度の長期休みに帰る時にはハチヤを連れて帰ってもいいかと聞いてみたところ……思った以上の熱意で、いいよ!!という返事がきた。寮の部屋にハチヤ一人置いていくのも気になることだし。なので最近ハチヤにどう切り出そうかとそんなことばかりを考えているのだが、未だに誘えていない。幸い長期休暇はまだ先だ、それまでに誘えるといいな、とは思っている**] (168) 2021/04/02(Fri) 21:56:00 |
【人】 エン[パーティ会場。 ハチヤはまっすぐドアから会場の隅っこに向かったから、しばらくはそこに混じることにした。そもそもパーティは苦手だ、人が多いのも嫌いだしうるさいし話しかけてくるやつはいるし。なんとか会話をしてみると、たいていすぐにクルスの話になり、クルスの誰かに会いたいとかいう話になる。そうでなければ孤児から大富豪に養子に入ったという妬みと嫌味だったり、ろくな目にはあわない。 ハチヤの所属する錬金術上級クラスはなんというか。趣味人の集まり?とでもいうのか、知らない俺が混じっていてもあまり気にしない。そしてワイワイ楽しそうによく分からないものを作っては見せ合っている──一言で言ってしまうと変人の集まりだと思う。 ハチヤの後ろからこっそりその様子を眺め、ひそかに気になってた治療薬の味を改良すると言ってハンバーグ味やドリア味をつけている先輩の成果をこっそり見せてもらったり。いや近づいていると思うけどその味をつける意味が分からない。 ハチヤの後ろに隠れつつ、興味のあるものをひと通り見せてもらったら適当に距離を取る。居心地は悪くないが、俺は部外者なので邪魔をしすぎるのも気が引けた……のだが] (169) 2021/04/02(Fri) 21:57:31 |
【人】 エン……いらないって言ってるだろ。 [やっぱり離れなければよかった。ほとんど顔も知らない女生徒が皿を押し付けてくる、やけに甘ったるいにおいのするプチケーキなんて食べる訳がない。断っても断ってもちっとも諦める気配もなくぐいぐいくる、このタイプは特に苦手だ。 この親睦会は学園からの料理も並ぶけれど、生徒が持ち寄りの料理も並んでいる。料理だけではなく一芸だったり研究レポートだったりと皆思い思いに提出するのだけれど、彼女が手にしているケーキは彼女のお手製というからますます食べる気がなくなる。エン君のために作ったから一つだけでも、というけどちっとも嬉しくない。ガチで迷惑そうな顔をしてる自覚があるけどちっとも気付かないのはわざとなのだろうか?一口サイズのケーキをフォークにさして、はいあーんとか。いい加減にしてほしい。 俺はそのクッソ迷惑な態度にうんざりしていたから、そのにおいが『何』のにおいであるか、を考えてなんていなかったのだ*] (170) 2021/04/02(Fri) 22:00:30 |
【秘】 ハチヤ → エン[ 錬金術クラスの教師がハチヤの飼い主に手渡したもの。 それには、今回ハチヤが口にしたものの薬効が魔力充填・強壮・催淫・血行促進・造血であること、 過剰摂取するとクリムゾンなら魔力過多症、人間なら魔力酔いの症状がしばらく続くという事が記されていた。 対処法は、抗魔法薬を飲ませたうえで発散させるか安静にして時間経過しかないとも記されていた。 ついでの話であるが、ハチヤと先輩の話>>155は「その場合の旦那は誰であるか」という点についてぼやけたまま交わされたものであり──… 錬金術クラスの面々はその誰かをよくハチヤと一緒にいる誰かだと思い込んでいたりもした。 ] (-52) 2021/04/02(Fri) 23:07:21 |
【人】 エン[何か問題でも起きたのか、周りが騒がしい気がする。そりゃパーティだから賑やかではあるのだが、こう、落ち着きがないような。妙に真剣な顔で周りを見回しながら走ってる、あれは錬金術クラスの連中じゃないだろうか、たしか見かけた顔な気がする] ……。 [ということは、ハチヤも駆り出されているのだろうか。なら手伝うかな、などと最早目の前の女生徒をいないものと見なして立ち去ろうとしていたのだ。もちろん空中のプチケーキはそのままで。ちっともケーキを口にしようとしない俺に彼女は作り笑いを引きつらせ、手を俺の口の方へと動かそうと──した、その軌道が無理やりに変えられた] (177) 2021/04/02(Fri) 23:33:02 |
【人】 エン えっ。え、ハチヤ [ハチヤが目の前の女の手を掴んで、フォークの先のプチケーキを自分の口に押し込むのが見えた。 こいつは誰が作ったのか分からない、どんな過程で作られたのかが分からない料理を食べられない。だから寮の食堂も使えなくて、自炊を余儀なくされている。そんなやつが。驚いて動けないでいると、ハチヤが女生徒の手に持った皿を奪うのが見えた。その顔色がどんどん悪くなっていくのに気付いて、とっさに体を支える] お前、 [その言葉はハチヤと女生徒、どちらに向けたものだったのか自分でもよく分からない。ハチヤがなんで気付いたのかは知らないが、コイツが俺に何かを盛ろうとした、のだろう。そしてその場合、混ぜられたのはろくでもないもの] (178) 2021/04/02(Fri) 23:34:37 |
【人】 エン[ 『あー!! ハチヤが女子からあーんされてる!! おま!お前だけは裏切らないって思ってたのに!!ずるい!!!』 そんな能天気な声が響いてイラっとした。おまけに取り囲まれて、さっさとハチヤを休ませてやりたい俺は最高に怒鳴りつけてやりたい気分だったのだけど、声が能天気なくせに早くあっちいけとハンドサインしてくるやつらの顔は真剣だった。だからハチヤの体を支えて、こっそりと会場を後にする。俺たちが出てきた後も引き続き会場のなかは賑やかで、取り囲んだあいつらが気を利かせてくれたんだと分かる。錬金術上級クラス、連携取れすぎじゃね? 会場を出てすぐのところにいた先生からメモを受け取り、盛られたろくでもないものの実情を知る。ほんとうにろくでもなかった。 とりあえずハチヤを部屋に運んでやらないといけない。こいつ意識あるのだろうか。どっちにしても立ち上がれそうにもないし、俺は落ちこぼれとはいえクリムゾン。人一人運ぶくらい、簡単なことだ** ] (179) 2021/04/02(Fri) 23:36:18 |
【秘】 エン → ハチヤ ほら、部屋帰るぞ。掴まってろ。 [抱えたからだが段々熱くなってきた気がする。いわゆるお姫様抱っこ状態だけど楽しいものじゃない、ハチヤの顔色は悪いしすれ違ったところで緊急のものだって分かるだろう。耳元でごめんって聞こえた気がするけど気のせいかもしれない。 間違っても落とさないように階段も慎重に。鍵をポケットから引っ張り出すのに苦労したけど無事に部屋に帰ると急いでハチヤの体をベッドの上に寝かせる] おい。水とかいるか? 他なんかほしいものとか [こいつが今しんどい思いをしてるのは、俺のせいだ。だからできるだけ楽なように…と思うのだけど。ベッドに寝かせたこいつは、楽な姿勢になるのではなく俺にしがみついたままでいる] おい…? (-54) 2021/04/02(Fri) 23:48:34 |
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