【秘】 曳山 雄吾 → 双子 吹雪/雪菜「 良いぞ。 この前は無視してしまったからな。 」 [ この前、というのはとある真夜中の街並みでのことだ。 繁華街の中心からはやや外れた辺り。 男女が連れ歩く姿など珍しくもないが、その一方はまだ年端のいかない少女のようにも見えて視線が留まったのだ。] (-19) 2020/07/11(Sat) 20:27:00 |
【秘】 曳山 雄吾 → 双子 吹雪/雪菜- 小回想 - [ その人物……雪菜とは一瞬、目が合ったはずだ。 男性の方にも、あるいは見覚えがあったかもしれない。 ――行きつけのバーのマスタに似ていたような。 ただ、雄吾は何の声を出すこともなく、 そして彼女が何か言ったようにも聞こえはしなかった。] [ もっともその翌週。 ランチでも一緒しないかと誘いを送ったことは事実である。 場所はとあるホテルのレストラン。 当然ながら払いは勇吾持ちであるが、誘いが果たされたどうかは、彼女の反応しだいで決まる事柄だった。]* (-20) 2020/07/11(Sat) 20:28:28 |
【秘】 双子 吹雪/雪菜 → 曳山 雄吾─ 回想 ─ [曳山との偶然の出会いは過去にも一度。 いつものように男を連れ立って繁華街を歩いていた時だ。 大柄な男とすれ違う。 私はそちらに一瞬だけ目をやったけれど 連れ立った男との会話を途切れさせることなく 直ぐに意識を戻せただろう。] [その翌週に連絡が来た時 やはりすれ違った男は雄吾だったのだと確信する。 一番面倒だったのは、夜の繁華街にいたことを 咎められること。 はとことは言え親戚の存在。 両親になんやかんやと言われると面倒。 ただの食事だけか、そうでないのか。 どちらにせよ、私はそれを確かめる為に。 『わかった、良いよ。』とメッセージを返し 男の誘いに乗ったのだったか。]* (-21) 2020/07/11(Sat) 20:59:50 |
【秘】 曳山 雄吾 → 双子 吹雪/雪菜― 回想 ― 「些細な好奇心で聞くんだが、 あれは吹雪の恋人だったか?」 [アミュゼとオードブルをまたたく間に平らげ、スープを静かに掬って吹雪に目を向けた。もっとも、そうでなかったとしても別段咎めるようなつもりはない。ただ、彼女がどんな風にして先日の男性と過ごしたかに興味を抱いたためだった。] 「かなり驚いたもんだからな。 吹雪にそんな相手ができるとは、思ってもなかった」 [小さな頃を思い出すようにしてニヤリと笑う。どちらかといえば微笑ましさよりもからかいが混じった表情だった。]* (-22) 2020/07/11(Sat) 21:22:23 |
【秘】 双子 吹雪/雪菜 → 曳山 雄吾─ 回想 ─ 『まさか。彼氏は居るのよ、私。』 [雄吾に合わせてしまうとやや量の多い料理を 幾らか残しながら、彼の些細な好奇心とやらに応える。] 『ふふふ、もう……いつの話をしてるの、おじさま。 おかげさまでお金にも苦労してないの。』 [からかうような男に 私はその言葉を軽くいなそうとする。 オレンジジュースを唇を潤すように飲みながら] 『今日は世間話の予定?』 [首を傾げながら彼に聞いた]* (-25) 2020/07/11(Sat) 21:44:20 |
【人】 双子 吹雪/雪菜 ・・ 『時雨さんが望めば、同じことも出来ますよ。 この船は、そう言うところです。』 [姉の吹雪が片方から囁いているのなら 妹の雪菜はもう片方から姉には聞こえない程度に囁いて。 軽く手の甲を、天野の手の甲に合わせて その肌の上を滑らせて、離れた。] (98) 2020/07/11(Sat) 22:02:31 |
【人】 双子 吹雪/雪菜『あら、おねえ……姉さんと同じ距離ですけど』 [天野を挟んで2人の姉妹は 少しの間、視線をぶつけていたけれど 直ぐに目を離したのは、姉の吹雪の方だった。]* (100) 2020/07/11(Sat) 22:03:18 |
【秘】 曳山 雄吾 → 双子 吹雪/雪菜― 回想 ― [ 穏やかにスープを飲みこんで、面白そうに眉を上げた。] 「雄吾でいいって言ってるだろに。 だいたい伯父じゃなくて、はとこだろう」 [ 首を傾げる彼女の言葉へ、軽く顎髭を撫でる。 少し何か思案する様子。] 「世間話のつもりだったがなあ。 彼氏が居るなら、口止め料を頂く方が良さそうだ」 [ メインはイベリコ豚の薪火焼き。大きく切り分けて滴る肉汁と共に口へ運ぶ。咀嚼し飲みこんで、眼前のはとこへ目を戻す。食欲を満たすだけでは収まらない欲望が、雄吾の眼光には徐々に表れていた。]* (-29) 2020/07/11(Sat) 22:03:41 |
【秘】 双子 吹雪/雪菜 → 曳山 雄吾─ 回想 ─ 『ごめんなさい、雄吾……さん? 他の男って、おじさまって 呼んでおくとウケがいいの。』 『そこは、彼氏が居るなら そんなことはやめなさい、が 良い大人の言葉だと思うけど。』 [良い匂いのする豚を 小さく切り分けて、口の中に運ぶ。 肉汁が口の中に広がり臭いが鼻腔を擽る。 目線は雄吾の方を向き、ぺろり、と唇の脂を舐める] 『いけない親戚ですね、雄吾さんは』 [満更でもないというように その瞳を妖しく歪める。]* (-30) 2020/07/11(Sat) 22:21:58 |
【秘】 曳山 雄吾 → 双子 吹雪/雪菜―回想― [やはり呼び方の事はそういうところだったか、と推測に苦笑する。といって咎めだてる気にはならなかったが。] 「あいにく、善良なだけの大人じゃないからな。 俺は俺のしたいようにする。 吹雪も吹雪のしたいようにすれば良いさ。」 [ためらいなく言い切って、肉の最後の一切れを口へ運んだ。妖しい色香を漂わせる瞳を見つめ、ゆっくりと口を開いた。] 「だがまあ、多少の良識は持ってるつもりだぞ? 吹雪をそういう目で見たことは『今まで』無かったからな」 [じろりと移した視線の先は、彼女の首筋、そして胸元へ。 そうして見ると胸の膨らみは背丈に見合わず豊かであると知れる。食器を持つ手に目を止め、それから再び彼女の顔へ戻すのだった。]* (-35) 2020/07/11(Sat) 22:46:19 |
【秘】 双子 吹雪/雪菜 → 曳山 雄吾─ 回想 ─ 『あら、私は雪菜ですけどね。 おねえは、ウブだから一緒にすると可哀想』 [したいように、と言われれば私……雪菜は微笑んだ。 それぐらいの不干渉がありがたい。] 『あら、今まで。 じゃあ今日から、明日から。 親戚の集まりの時は気をつけないと』 [雄吾の視線を擽ったそうにする。] 『高校の頃は一番、大きかったんですよ』 [鎖骨の辺りに指を当てて、それからするりと 手を下ろして胸の辺りをかすめる。 身長の話ではないのは分かるだろう。] 『雄吾さんは大きそうだからなぁ。 ……身長の話です』 [くすくすと笑って。 運ばれてきたデザートに手をつける。 杏仁豆腐が美味しいと舌鼓を打った。]* (-38) 2020/07/11(Sat) 23:10:36 |
【秘】 曳山 雄吾 → 双子 吹雪/雪菜「……おっと。 すまんな、顔はそっくりだから良く間違う」 [まったく迂闊な間違いだと顔を撫でた。 自覚の上ではまだ青年でも、アラサーからアラフォーに足を踏み入れつつある自分である。体力的にはともかく、うっかりした間違いには気をつけなければと思うのだった。] (-41) 2020/07/11(Sat) 23:16:15 |
【秘】 曳山 雄吾 → 双子 吹雪/雪菜―回想― 「今日から、むしろ今からだな。 だがそれじゃ大変だったろ。 男子を目もだが、同性からもな」 [雪菜が胸の辺りに手をやる様子。 口元を好色げに歪めて眺める。 自分の事に話が移ればくく、と笑いを洩らした] 「どこでも目立って、困ったものだ。 おかげで逆に図太くなったよ」 [雄吾が頼んだデザートは季節のフルーツのパフェであった。巨体には似つかぬ手つきで、溢すこともなく丁寧に一匙ずつ掬っていく。残り僅かになったところで、思い出したように雪菜へ尋ねた。] (-44) 2020/07/11(Sat) 23:24:09 |
【秘】 曳山 雄吾 → 双子 吹雪/雪菜「それで、どうする? 口止め料の件。」 [問いを投げて、スマホに一瞥を向け。] 「雪菜の予定がないなら、今日のあと半日、 買い取らせて貰おうか」 [と、そんな言い方で値段を提示した。]* (-45) 2020/07/11(Sat) 23:27:52 |
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