人狼物語 三日月国


75 【身内】星仰ぎのギムナジウム【R18G】

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【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

こちらの身を案じ。
危険を、自分だけで背負おうとしている
……ブラキウムのその目を見て、表情を見て。

「ブラキウム」

なんで、自分がそんなことを言ったのかは、
すぐにわからなかったけど――。


「――おれさまたちの中に。
 『裏切者』がいると思うんだ……」


大人に、手引きをしている、そんなやつが。

『大切で特別な友達』に。
……そう告げた。
(-48) 2021/05/30(Sun) 23:27:07

【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ

「君もそう思うかい?
ルヘナとも同じような話をしたんだ。
誰が味方かなんてわからないから協力は難しいんじゃないかってね。
まぁ結局は協力することにしたんだけど。
居なくなった子どもの中に混ざってるとは考えにくかったし間違いじゃなかったと思ってる」

これからどう変わっていくのかはわからないけれど、何も変わらない事は無いはずだと信じている。
あなたを信じているのと同じくらいに、心から。

「何か考えがあるのかい?
僕なりに情報を集めてみたんだけど、成果はさっぱり。
今まで人を見てこなさ過ぎたツケが回ってるよ」

だからあなたの事を探る事もなかった。
(-55) 2021/05/31(Mon) 0:30:39

【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

「そっか、やっぱり、
 皆そう考えてたんだね……ルヘナも」

多分皆、身内にそんな人間がいるのかなんて
疑いたくはないと思うけれど、
でも、そう考えざるを得ない材料はいくつもあって、
だからそれは、自然なことなんだと思う。

明るい森に、再び風が舞う。

「……考え、になるのかな。
 おれさまはその、ずっと皆を見てたから、
 多分状況からみて、こういうやつだろうなっていうのは、
 想像できるんだよね……。
 ……誰かに聞かれたらまずいかな、これ」

少しだけ、森の中に踏み込みながら呟いた。
(-62) 2021/05/31(Mon) 1:34:18

【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

小さく息を吐き、続ける。

「……多分、そいつは、
 他人より自分が大事なんだと思う。
 "大人"に加担する子供がいるとしたら、
 きっとそういうやつだと、"皆"を見てて思ったよ。

 どこか臆病で、でも迷いはなくて、
 みんなを良く見てて、どうすればどう動くか考えてて、
 本心は隠して、でも時々本当のことを言って。
 嘘ばかりなくせに、みんなと笑い合ったりしてて。

 そんな、卑怯で、中途半端で、
 最低なやつだと……おれさまは思う。
 それくらい、"大人"って、怖いから。

 皆から、"大人"が"皆"に何をしたか。
 "大人"が"子供"に、何をするのか。
 "皆"から聞いてるのかな、ブラキウム。
 ……キミは、それを、知ってる?」
(-63) 2021/05/31(Mon) 1:34:58
ルヴァは、ブラキウムに、大切なことを尋ねた。
(a22) 2021/05/31(Mon) 2:17:43

【人】 大好き ルヴァ

――森の中で、一人寝転んでいる。
朝食も取っていない、どうしても食欲が湧かなかったし、
何より今日誰が居なくなっているかを確かめるのが、
怖くて怖くて仕方がなかった。

だから、逃げてきたというのが正しいのだろう。
小さいころから、自分が逃げる先はいつもこの森の中だった。

森は、外と中とを明確に隔ててくれる。
そこに寄り添うように寝ていると、
羽を持った自由な鳥が空を横切っていく。
それが羨ましく思うのと同時に、
自分のいるこの閉じられた世界も、
まだ外側と繋がっていると感じられて
おれさまは、とても好きだった。
(33) 2021/05/31(Mon) 19:03:37

【人】 大好き ルヴァ

小さなころから、その森の向こう側に、
きっと『正義の味方』がいて、
自分が本当に困ったら、鳥のように空を飛んで、
助けに来てくれるんだと信じていた。

どうしようもなくなったとき、
自分が助けを求めたときに、
自分の前に降り立って助けてくれる。
そんなヒーローの存在を、信じていた。

「………」

森は、深く、そして静かにざわめくだけだ。

――心のどこかで。
正義の味方なんていうものはどこにもいなくて、
自分が心の底から助けてほしいときでも、
誰も助けてくれないんじゃないかということに、
ずっと怯えてもいた。

本当に、喉奥が枯れるほど叫んでも、
誰も助けに来てくれなかったら、
自分は、どうすればいいのか。
考えるだけで、夜も眠れない日が続いた。
(34) 2021/05/31(Mon) 19:09:41

【人】 大好き ルヴァ

「だからずっと。
 『団長』に、なりたかったんだよね……」

ずぶ濡れの中で傘も挿せずにいる誰かを。
夜の暗がりから現れる手が怖くて泣いている誰かを。
生きているだけで辛いと思うような苦しい誰かを。

団員だからっていう理由だけで、
助けられる誰かに、ずっと、なりたかった。

自分では。
なれないことも、
一番最初から知っていたけれど。


カストルと、ポルクスのことを。
ルヴァ団と名乗ってくれたみんなのことを思い出して。
何もできなかった自分の無力さを噛み締めながら。

ただ一人、森の中にいる。
(35) 2021/05/31(Mon) 19:14:37

【秘】 目明き ブラキウム → 大好き ルヴァ

「でも本当に居るかなんてわからない。
少なくとも僕はまだ確たる証拠は掴んでないし、子どもに裏切られたなんて話も聞いていないよ。
あくまで可能性の話、だと思っているけどね。
こういう時は分からないから不安になって敵を探してしまうものだから」

あなたの後ろをただついて行く。

「それに誰だって自分かわいさに生きてるよ。
何かを守る為に他人を犠牲にするか自分を犠牲にするかの違いだけだと思うけど。
……きっとどちらも悪いんだ。
僕らはみんな子どもで、大人と戦うための力が足りないんだ。
それを責めることはできないと思う」

仮面を見ている。
ボロボロで今にも割れてしまいそうなかおの向こうに、あなたはどんな気持ちを隠しているのか。
まだ見抜くにはほんの少しだけ足りない。

「僕が居なくなった子どもの話を聞いたのはイクリールの話だけ。彼女は何事もなくいつも通りだった。
危ない目にあったから自分たちの手元に隠しただけだと、そう言っていたよ」

運が良いのか悪いのか。
ブラキウムはまだすべてを知らなかった。
あんなにも嫌ったギムナジウムに自分を賭けるくらいには信じ始めていた。
もちろん、大人の悪意も子どもの悪意もゼロで無いのはわかっているけれど。
隠された真実はやはりその目に映っていないのかもしれない。
(-141) 2021/05/31(Mon) 19:30:56

【秘】 大好き ルヴァ → 目明き ブラキウム

「そう。思うんだね。
 ……だとしても、おれさまは許せないんだ。
 許されることじゃない。
 全部、その指先で動かして、
 おれさまの大切なものや。
 ブラキウムの大切なものを。
 皆と、ずっと居たいなんて細やかな夢を。
 たった一日の安眠や安寧のために……。
 犠牲にすることを選ぶ相手が目の前にいたら。

 きっと、正義の味方は、
 お前のことを許さないって、そういうと思うんだ」

鬱蒼とした森の中を歩きながら、
ブラキウムに、そう告げる。

「……そっか。
 じゃあ、それがおれさまの役目なんだろうな。
 過酷な優しさの中に、キミがずっといたのなら」

"その地獄"の事を、ずっと昔から知っていて。
そして"その地獄"と常に共にあった自分の。
(-144) 2021/05/31(Mon) 20:21:18

【秘】 大好きだったよ ルヴァ → 目明き ブラキウム

 
ブラキウム。

――その真っすぐな視線も、真っすぐな在り方も。
全部、全部大好きだったと、心から言える。

深い、森を背に。
寂しげに微笑んだ。

「だったらきっと。
 ……ここから先の道は、キミが思うよりも。
 ずっと、苦しいものになると思うよ。
 ブラキウム」

――偽りの仮面が、落ちる。
そこに張り付いていたのは、泣き笑いのような表情で。


「キミの心を。
 ――壊しに来た。

 おれさまが――"裏切者"なんだ」


――森は。いつの間にか。
少年たちを懐に抱いたまま、もはや逃がさない深さで。
彼の周りと、目の前の"狂人"の周囲を、綺麗に切り取っていた。
(-145) 2021/05/31(Mon) 20:24:28

【秘】 あなたと一緒? ブラキウム → 大好きだったよ ルヴァ

「僕だって許すか許さないかって話なら許せない。
責めないからと言って受け入れる道理はないね。
簡単に壊れてなんかやらないんだ。
……どこかに何も犠牲にしない上手いやり方があるなら幸せだろうけど、おとぎ話みたいにみんなが救われるような奇跡はそうそう起きない。だから自分の手で手繰り寄せるしかないと思ってる」

世界はそんなに優しくない。
だからと言って優しさが欠片かも無いかと言われればそうでもないと言える。
閉じていた瞳には最初にあなたが映っていた。
誰かを助けたいというあなたをブラキウムは。


大好きだ。
(-151) 2021/05/31(Mon) 21:01:09

【秘】 あなたと一緒? ブラキウム → 大好きだったよ ルヴァ

「――ルヴァ?」

ばぎん

耳障りな音を立ててあなたの仮面が割れる。
その下から現れたのは血のような赤一色の新しい仮面。
それはあなたの目元だけを隠すものだった。

さて、ここに至って。
ようやくブラキウムは人の顔が見え始めたのでした。

うそだ


ちっぽけな呟きは森からどこにも羽ばたけない。
二人ならきっと――どこに行けるのでしょうね?
(-152) 2021/05/31(Mon) 21:02:10

【秘】 大好きだったよ ルヴァ → あなたと一緒? ブラキウム

こんな時が来ることを。
もしかしたら、俺は……知っていたのかもしれない。

「……嘘じゃないよ
 シェルタンが連れていかれるのも
 メレフが連れていかれるのも
 おれさまは――俺は、この目で見ていた。
 
 そしてその次はブラキウム。
 キミだってだけの話だ。

 これまでも、何度も、何度も何度も何度も何度も。
 俺はそういうことを繰り返して、
 一日を、泥にまみれて啜りながら生きてきた。
 たくさんの友達を踏み台にして、蹴落として、
 そうして、生きながらえてきた、浅ましい生き物なんだ。
 ……許せないのは分かってる。
 だから、俺は、許してくれなんて、言わない」
(-156) 2021/05/31(Mon) 21:32:47

【秘】 大好きだったよ ルヴァ → あなたと一緒? ブラキウム

……一歩、二歩、近寄る。
大好きだった友人に。
今日を生きるための糧に。
助けは来ない。世界には、二人しかいない。

――二人ならきっと。
――二人だからもう、どこにも行けない。

その細い首に、ゆっくりと片手を伸ばす。

「……全部嘘だった。全部偽りだったんだ。
 そうだったら都合がよかったから。
 そうだったら、全部上手くいったから。

 俺も、おれさまも、本当の自分で、
 それにはきっと、"解離性障害"なんて名前がついて
 ここでは、棚に並べられる笑い話だ。
 だけど、どちらでも構わない。
 きっとキミはどっちであっても、
 もう俺を許したりすることは、出来ないから」

偽りの仮面の剥がれた、ルヴァ自身の顔で
ブラキウムに笑いかけた。
(-157) 2021/05/31(Mon) 21:33:19

【秘】 大好きだったよ ルヴァ → あなたと一緒? ブラキウム

それは、明日を繋ぐことが出来る、嬉しさで、
歪に歪んでいた。

「……これで、俺は、明日も。
 生きていける。
 大切な、大切で大切で大切な。
 大切だと思い込んでいた友人を。

 一人、捧げることで」

「ブラキウム。お願い、お願いだ」

「   」

「俺の、皆の、正義の味方。

 僕はキミに出会うために、今日まで生きて来て。
 ――キミを、『明日』に代える」


――『小刻みに震える指』で、
ひび割れたブラキウムの首に、触れた。
(-158) 2021/05/31(Mon) 21:33:53
ルヴァは、ブラキウムの首筋に優しく指を当てた。
(a44) 2021/05/31(Mon) 21:36:15

ルヴァは、サルガスと――    同じ――   。
(a45) 2021/05/31(Mon) 21:37:34

ルヴァは、ブラキウムが、ずっと、ずっと必要だった。
(a46) 2021/05/31(Mon) 21:40:26

【秘】 あなたと一緒? ブラキウム → 大好きだったよ ルヴァ

僕は何もしらなかっただろう。

「はは、まさか。
ルヴァはそんなことできないだろう。
ルヴァ団なんてよくわからない団作ってさ。
友達が居なくなって泣きじゃくってさ。
僕の事を応援してくれて、一緒に居てくれて、それで、ほら。
僕の事を大好きなルヴァ。
僕が信じで大好きなルヴァ」

表情を凍らせたままこころが剥がれ落ちて言葉になる。
あなたが近づくたびに二人のこころは遠ざかっていく。
足は釘付けにされたみたいに動かない。
気が付けば首があなたの手の感触を覚える。

「……本当に。本当に全部嘘だったのかい?
言葉も行動も、何もかも全部が僕が見たかっただけのルヴァで、じゃあ僕のこの気持ちも全部、全部なにもかも無意味でどこにも『居ない』ものを見ていただけだって事、なの」

震える指と共振するように喉を震わせる。
頬を伝う雫があなたの手を濡らす。

「……それはとっても悲しいね。
ルヴァは一人で、ブラキウムも一人。
君を迎えに行きたかった。
一人じゃあ駄目だったから君と一緒に迎えに行きたかった」

「約束を守れなくてごめん。さようなら――」
(-177) 2021/05/31(Mon) 22:59:45

【秘】 一人の少女 ブラキウム → 大好きだったよ ルヴァ

「僕の愛しいルヴァ」


あなたと二人想い合いたかった。


ブラキウムは懐から鋭利な銀を取り出して。
握る右手。
振り上げる。
風を切る。
刃が鈍い光を放つ。
それから。

ナフキンが舞う。
あなたの顔を数舜隠す。
それから。

それから?
(-180) 2021/05/31(Mon) 23:08:56

【秘】 一人の少女 ブラキウム → 大好きだったよ ルヴァ

――あなたと目が合った。

偽りも何も隔てないあなたの顔がようやく余すところなく見えた。

ほんの僅かな時間。
世界が止まったかのような感覚。
あなたにただ、引き込まれる。

だからもう、ブラキウムにはどうすることもできない。

「僕は最後まで負けるつもりはない」
「だけどね」
「ほかでもない君になら負けても良かったんだ」


後はあなたの思いのままだろう。
(-182) 2021/05/31(Mon) 23:16:05

【秘】 大好きだったよ ルヴァ → 目明き ブラキウム

一瞬の交錯。
銀の煌めきが森の薄闇を切り裂き、
吸い込まれるようにして首に突き刺さろうとした刃は、
位置を逸れて少年の鎖骨の隣に深々と突き刺さる。

「………」

それでも、相手の首から右手を離さない。
相手が力を籠めれば、鎖骨の上から
首筋の血管を切り裂ける位置にある刃から、
ぽたり、ぽたりと血が滴る。

見つめ合う。
互いに、相手の急所を握る形で。

そして掌の中から。
抵抗が失われる。

生殺与奪の権利が、掌の中にある。
(-200) 2021/06/01(Tue) 0:29:18

【秘】 大好きだったよ ルヴァ → 目明き ブラキウム

――森が、ざわめく。

仮面を被っていた子供と
他人に仮面を見出す子供の
両方の瞳が、交錯した。

後は少しばかり手に力を籠めるだけ。

狂人は。
――何度も。
何度も、何度も、何度も。
こうやって、裏切ってきた。
こうやって、差し出して来た。

今回も、その中の一つで。
今回も、踏み台の一段で。

そうして、浅ましく紡いだ一日だけが。
自分の安寧だった。

安寧だった、はずなのに。

「………」

何もかも無意味でニセモノで
『居ない』はずのものは、
指先の、震えが。
どうしても、止まらなかった。
(-201) 2021/06/01(Tue) 0:30:22

【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム

血が滴る音がする。

喉から、絞り出るような声がする。
――どうして。

「どうして、
 こんなにもっ、やりたくなくて、
 どうしてもっ、でき、ない、ん、だ……」

笑っているような、泣いているような。
仮面のない表情で、少年は掠れた声を出した。

「なん、ども、なんっ、どもっ。
 俺はっ、そうやってっ、一日を、繋いでっきたのにっ。

 あの日っ、ああやって、全部助けようとするっ
 キミをっ、ブラキウムを見て。
 俺は、俺はっ、ずっと泣いてた自分をっ
 助けに来てくれたっ、正義の味方みたいに、
 思ってしまってっ……。

 できっ、ないっ、んだっ。
 今っ、までの、全てっ、の犠牲がっ。
 汚して来たっ……手が……!。
 生きっ……ながらえて、きたっ、一日、一日が。
 全て……全部、無駄になるのにっ」

ぽたり、ぽたりと。
ぼたりぼたりと、とめどなく。
血以外の液体が、その顔から零れ落ちる。
(-202) 2021/06/01(Tue) 0:31:44

【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム

「どうしてっ……完全に、俺が、壊れる前に。
 狂いきる前にっ……キミと、出会ってしまったんだろう。
 出会わなければっ、キミを知らなければっ。

 ……好きにならなければっ。
 ……こんなに失いたくないものがあるって。
 おれさまが知らなかったら……!!
 俺が気づかなかったら!!

 俺は、永遠に孤独の檻の中に、いれたのにっ。
 ずっと、苦しいだけの、毎日でいれたのにっ。
 苦しいだけのルヴァで、最後までいれたのにっ。

 なんで。
 俺は、おれさまは、ルヴァは。
 自分の明日より、大事な相手に
 出会ってしまったんだっ……!」
(-204) 2021/06/01(Tue) 0:32:44

【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム

――子供が、泣いている。
あの日から、ずっと独りで。
怖くて怖くて泣いていた子供が、
ただ、そこで手を汚したまま慟哭していた。

「大好きな人たちをっ、こうやってっ、
 犠牲にしてっ、繋いできたっ、毎日だったのにっ、
 キミだけはっ、キミの明日を奪ってまで。
 ッその日を生きたいと思う俺が、
 ――胸の中のどこにも居ないんだよ!!

 
……こんなに『恋』が辛いなら、
 誰かを好きになんて、ならなければよかった……!!


ブラキウム。
自分が作り上げた世界の全てより
キミの存在の方が、ずっと――ずっと自分には大事で。

今までずっと、心の中に溜めてきた想いが。
偽物だと丁寧に隠して来たはずの気持ちが。

静かに後押しして、ブラキウムの身体を抱きしめていた。
(-206) 2021/06/01(Tue) 0:35:18

【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム

涙塗れの笑顔で、耳元で囁く。

「ブラキウム……。
 ……もう、いいや。

 俺は、明日なんていらない。
 自分が何になっても構わない。
 これが決まった定めなら。

 
一緒に別々の"地獄"に行こう、ブラキウム


 そして、その先で。
 その先でしか二人になれないなら。
 そこで、今度こそキミと一緒に生きたい。

 それがだめなら、
 もうキミの手で、終わらせてほしい。
 俺はもう。大切なものを失いながら、生きていたくない」

その言葉は、明確な"大人"への裏切りの言葉だ。
ブラキウムへの指示は覆せない。
だったら、その道の先に、自分も墜ちていきたい。

そこでもう一度出会えるなら。
それが、俺たちの、"約束"の場所だから。

刺さった銀色から滴る血だまりが、足元に出来ていた。
(-207) 2021/06/01(Tue) 0:36:53
ルヴァは、ブラキウムを抱きしめて、"愛"を囁いた。
(a76) 2021/06/01(Tue) 0:38:44

ルヴァは、血にまみれている――。
(a77) 2021/06/01(Tue) 0:39:59

【秘】 一人の少女 ブラキウム → 一人の少年 ルヴァ

長い長い時間が経った気がする。
あなたの言葉が止んだ頃。
全身であなたを感じて力を失った体が微かに動く。

「……いいよ。僕、は、ほんとうのルヴァを、うけいれるから」

お互いにぐちゃぐちゃの顔のまま。

「だって、ね。すきなんだもん。
僕の、きもちも嘘じゃなかった。
君のきもちも、そうなら、あぁ、うれしいなぁ。
ほかの、ことはどうだっていい、んだ」

それでも笑いあっている。

「君のためならなんでもやるよ。
君のためならどこでもいくよ」

泣き虫なあなたを何度でも迎えに行こう。

「君とえいえんに、二人になるのもわるくは、ないけど」

カラン。
銀が手から滑り落ちる。
こんなものはあなたに必要ない。
(-226) 2021/06/01(Tue) 1:31:16

【秘】 一人の少女 ブラキウム → 一人の少年 ルヴァ

「僕はまた明日も、君と一緒に居たいなぁ」


血だまりの中を一人の少年と一人の少女が抱き合う。
あの日と同じ温かい気持ち。
恋は辛くなんてないよ。
僕は今こんなに幸せなんだから。
君とならどんな明日でもいい。
一人じゃなくて二人ならきっと、地獄が二人を別つとも、約束は果たされる。
(-227) 2021/06/01(Tue) 1:31:58

【秘】 一人の少女 ブラキウム → 一人の少年 ルヴァ

/*
アタイPLはドボドボ泣きながら最高に震えている訳だけどこの後の処理ってどうなるのかしら…?
一応エピローグの処理をどうするかまで含めて合わせておきたいわ。
(-229) 2021/06/01(Tue) 1:40:36

【秘】 一人の少年 ルヴァ → 一人の少女 ブラキウム

/*
最高体験でした……長々お付き合いありがとうございます。
すぐ1日(今日)の20時からエピローグみたいなので、
全体の雰囲気は20時から即エピローグ感出るでしょうね……?

後日談の処理は、
結構本編、流れで好き自由させてもらったので、
ロールの中でブラキウムPLさんに
決めていただいてもいいかなって思ってます。
自分としては"悪い大人"がいない朝から開始だそうなので、
なんか平和で甘いロールできたらないいなとは思ってます。
(-236) 2021/06/01(Tue) 2:17:32

【秘】 一人の少女 ブラキウム → 一人の少年 ルヴァ

/*
そうなるわね!

アタイは流れに任せて物語にするのが楽しいから全力で乗っかっていくわよ。
平和で甘くやれるならやりたいわ!!!
多少は流れで変わるかもしれないけれど、大まかにはそんな感じでやっていこうかしらね。
それじゃあこの後は、大人のところに連れて行かれてしまって次の日からはもう安心、みたいな…?
アタイとしては大人のところに地獄があってもなくてもどちらでもいいわ。
苦しくて耐えて、やっと会えたね、でもいいし。
地獄になる前に悪い夢は覚めました、でも。
どちらにせよ、ブラキウムの病気は快方に向かって想いを伝えたことだけは無くならないわ!
(-294) 2021/06/01(Tue) 11:05:18

【人】 一人の少年 ルヴァ

恋は多くの人を狂わせてきた。

ただ、狂った者を人に戻すのもまた。
――恋に他ならない。
(54) 2021/06/01(Tue) 19:57:00
 




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置き去りカストル

ブラキウム(5d)
1回 残 たくさん

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