起きたら、いちご狩り。
いちご狩り…………
ぽちぽちっと、親友に連絡を入れてみる。

『明日、これとこれ、どっちがいいかな？』

いちご狩りに着ていく服、決まってなくて意見がほしくて。すぐに返事が来た。春っぽい水色と白の細めのストライプのロングワンピかニットトップスと青いオーバーオールか。

『私は、オーバーオールの方が好きだな。明日、何かあるの？』

何か、あるの？確認をとって電話をつないでみた。

「明日、いちご狩り来ないの？」
『私、明日お仕事だよ？』
「彼も？」
『うん。写真、待ってるね！』
「分かった！夜遅くにごめんね？」
『ううんっ、楽しんできてね。おやすみなさい』

ということは、明日は女子1人……

朝6時。シャワーを浴びて、化粧をするために早めの起床。

「案外この時間で、もう明るいのかぁ……」

カーテンを開けると朝日がのぼりそうな雰囲気があった。いちご狩りだからアクティブな髪型にしておかないと、と頭の中で考えながらパジャマを脱いでいく。

「ちょっと絞れてきたかなぁ」

腰回り、気にしすぎかなとは思うけどジムとか行ってるから少し細くなってるみたいで嬉しくなる。今日のボディーソープは、彼が好きって言ってくれたパール。特に香りがあるわけじゃないけど触り心地が好きなんだって。

この間、このボディーソープで体を洗ってから仕事に行ってたら偶然会えて、エレベーターの中で彼の手と私の腕が当たったらしく、後々メッセージで触り心地が良かったって。凄い躊躇いながら言ってたから可愛いなぁって思ったんだよこれが。

「よし、髪乾かすぞーっと」

髪を乾かしながら少しだけ髪用コロンをつけてみる。つけすぎちゃったら周りの人が酔っちゃうだろうし、ほどほどに。帽子被りたいから……やっぱり、ポニーテールになっちゃうかな。

「キャップ外したら少し女の子っぽく見せたいから両方に編み込みして、ポニーテールにしましょ」

結論から言うと、デートだった