剣道 ツルギは、メモを貼った。 (c1) 2022/03/04(Fri) 22:51:42 |
剣道 ツルギは、メモを貼った。 (c2) 2022/03/04(Fri) 22:51:59 |
【墓】 剣道 ツルギ向かったのは裁判場…の傍聴席。そろそろかな、とは思っていたから結果にはあんまり驚かなかった。 自分のバツ印はどこにあるんだろう、とか。 まあ後で探せばいいか、とか。 みんなは今日どうするのかな、とか。 ていうか一人足りないな、とか。 他人事だから、他人事みたいに眺めていた。 自分に票が入れられた理由なんて、やっぱり気にならなくて 結果に連なる自分の名前が他人のように見えた。 (+0) 2022/03/04(Fri) 23:03:30 |
【独】 剣道 ツルギ表でイチャつくメリットとデメリット、まさにこれよな 私は関係性とか秘話進行した分を表に出して周知しときたい派だから、露出狂しちゃうんだが 気を遣わせてしまう………すまんな……ありがとう………バツ印ロールめっちゃやりたかったので助かりました… (-18) 2022/03/05(Sat) 1:57:45 |
【墓】 剣道 ツルギ「……………チッ。」 合議を初めて傍聴席から見た後。 青年は自室に充てがわれた部屋で、姿見を前に舌打ちをした。 鎖骨に浮き出たルージュで書いたようなバツ印に爪を立てて、しばらく引っ掻いて、諦めた。 黒とか、ただの赤ならまだ良かったのに。これなら刃物で刻まれた方が何倍もマシだ。 他の人の印と違うことに疑問を持って、張本人に尋ねようとして、いやこれは投票による物ではないかと気付いて。 …そういえば、今日は一人足りなかった。 もしかして 「2つあるとか………?」 上半身にはもう見当たらないし また履くのはめんどくさいけど、こんな気持ち悪いものがもう一つあるかもしれないなんて、考えるだけで嫌だ。鎖骨の方も一緒にガーゼか何かで隠そう。 少し迷ったけど、袴の紐を解いた。 (+1) 2022/03/05(Sat) 12:35:46 |
ツルギは、ナイフを振り下ろした。 (c3) 2022/03/05(Sat) 12:36:18 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス『ユス』 『来れる?』 『無理だったらいい』 短いテキストが君に送信された。 しばらくして『俺の部屋』と、追加で。 (-23) 2022/03/05(Sat) 12:38:32 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ『今行く』 それだけを送って貴方の元へ向かう。無理ではないので当然行くし、無理だったとしても是が非でも行くつもりだった。貴方以外に優先するものなんてないから。 「……ツルギ。俺だ。いるか?」 暫くして貴方の部屋の扉を叩くノックと共に、淡々とした様子の声が扉の向こうから飛んでくる。 (-35) 2022/03/05(Sat) 14:14:48 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス鍵が開くような音が響いても、ドアは開かない。中から声が聞こえて来る。 「開けて。動けないから。」 そうして君がドアを開けたなら、最初に目を引くのは血痕の付いたシーツだろうか。 ベッドには足を投げ出すようにして座っている青年がいた。 羽織っただけの道着と脱ぎかけの袴という中途半端な格好のまま、内腿からの出血をシーツで押さえつけている。 …命に関わる出血量じゃないから、心配させないように笑ってみせた。 (-36) 2022/03/05(Sat) 14:34:03 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ合議が始まる前……もしくはその頃、メッセージウィンドウにフカワからの連絡があった。 『ツルギさんって 人を殺すとき、 何か手に持ちますか 』それは武器だとか、お守りだとか、彼らの手だとか。 (-38) 2022/03/05(Sat) 15:00:29 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ 動けない? 眉を僅かに顰めながら扉を開ける。 血痕の付いたシーツ。乱れた衣服。平穏さとはかけ離れた要素ばかりが転がっているのに、貴方は笑っている。 ……その笑みはあまり、心が動かない。 「……その様子だと、誰かに襲われたというわけではないんだな?」 そもそも誰かに襲われたのなら貴方のことだから返り討ちにしていそうだと場違いな感想をこぼしつつ。 「どうしてこんな状況になったのかは後で聞こう。止血が先だ」 周りを見れば貴方が出した道具が散らばっているだろうか。どちらにせよガーゼが見当たらないから、ガーゼをはじめ必要そうなものを出していく。 (-39) 2022/03/05(Sat) 15:01:38 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「………?」 あれ、君に人を殺したことがあるって言ったっけ。…無いはずだ。 話したのは共犯者だけだし、口止めはしてないけど彼が言うとも考えにくい。 『心理テストですか?どうして僕に聞くのかわかりませんけど。』 『強いて言うなら、何かの道具じゃないですかね。殺す程嫌いな相手に触りたくないし。』 果たして君が、何を思って何をしようとしているのか知らないけど。 想い人や友人を殺めようとしているのかもしれないけど。 少なくとも、一般的な反応からはズレた返信が返って来る。 (-43) 2022/03/05(Sat) 15:22:24 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス「うん、自分でやった。」 シーツを離せば、血だらけの内腿に口紅で書いたようなバツ印が辛うじて見える。そこを抉るような切り傷があった。抉り取るまではいかなかったらしいが。 ………正直君にも見られたくなかったけど、誰か一人助けを呼ぶなら君だった。 冷えた指でガーゼを持って、痛まないようにそっと当てて、シーツの汚れていない部分で上から押さえた。 「バツ印、見つけたんだけど。…色も場所も気持ち悪くて、取りたくて……気付いたらグサッとしちゃった。」 その言葉は努めて平静を装って。 血の付いたナイフがベッドの横に落ちている。自傷行為を続ける気はないのだろう。 (-44) 2022/03/05(Sat) 15:33:29 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ『ツルギくんなら』 『話せるからです』 『他の人に聞けませんよ 人を殺してそうな人他にいますか?』 人を殺してそうな人だと、暗にいっているわけではありません。男の視点には詳しそうな人が居なかったのです。 『ツルギくんは力あるんですね やっぱり刀が扱えるからでしょうか そして、直接手にかけようとすんですね 毒なんて簡単にてに入らないからでしょうか』 『あ、毒でもよかったのか でも俺は医者でもないんで、どれぐらいの量で人が死んで体に取り込まれるとかわからなかったんですよ 図書館で調べればよかったな』 『はじめは斧を握って 次に包丁を握ったんですが 殺せそうになくて 拳銃も使い方がわからない気がして 握ったことがないので』 『なにかを持とうとしたことが間違いだと 今気づいたところなんです』 ただ、一つ一つ己の噛み砕いた考察が続いた。 (-45) 2022/03/05(Sat) 15:51:00 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ「そうか」 女の持ち物。鮮やかなルージュ。それで書かれたような印。それはまるで、未だこの青年に母と妹が纏わり付いているようで。どこまで行っても、こんな紛い物の空間にいても、呪いはいつまでも続いていると知らしめられているような気がして。 「……」 腹の底に、何かどろりとしたものが渦巻く。 死んだ者が、俺たち生者にいつまでも纏わりつくなんて。 ……ああ、これは。W嫌だW。 「ツルギ」 淡々とした声が吐き出される。普段通りに近い。けれど、ほんの少し低い声。 「すぐに止血して手当を行う。手当するのに触れてほしくないならそれにも従う」 「だから、もし、許されるなら。嫌なら断ってくれて構わないから。 その前に一度だけ」 「傷の周りを噛みたい」 (-46) 2022/03/05(Sat) 16:03:57 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ『まあ、確かに……俺も心当たりないです。』 君のいう通り毒の入手も扱いも難しい。素手だって大変そうな気がする。だったら身近な、何ならそこら辺にある鈍器を使う、というのが青年の思考だ。 『でも素手よりはラクでしょう。 毒なんてよく知らないし、ブロックとか鉄パイプの方が簡単に手に入るじゃないですか。 何ていうか、気合い入ってますね。』 青年にとって本来殺人とは、計画性のない行為だ。 耐えきれなくなった時、 可能性という誘惑に負けた時、 衝動的にしてしまうもの。そう考えている。だからあの手この手を考えている君に、場違いな感想を抱いた。 自分なら、殺したい程嫌いな相手のことなんか考えたくない。少なくとも君は相手を嫌ってはいなんだろうな、と。 でもそんな人を殺そうとしてるなんて、やっぱり変な人だなあ。 『だったらもう…車で轢くか、高いところから突き落とすか、くらいじゃないですか? 道具使っても無理そうなら、素手じゃもっと無理でしょ。』 言葉で人を殺せることなんて知っている。君ならできそうということも。 だけど自分からは提案しなかった。 (-47) 2022/03/05(Sat) 16:23:28 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ『人なんて殺したことないし』 『気合いをいれないと』 『こっちが殺されるんですよ』 花屋の平凡な男は、一人ちがうゲームに入れられた気分である。 『即死が良いじゃないですか 手を伸ばされても引きずられないように 突き落とすは、はい、思い付きました 確実に死ねるように』 例えば、水槽。例えば、 『だから』 『俺の答えは、手放す、になりそうです うまくいくとおもいますか?』 (-50) 2022/03/05(Sat) 16:41:08 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 剣道 ツルギ──5日目になってからどこかの時間。 あなた宛のテキストメッセージ。 『ハナサキです! どういう基準で提供意思を決めるか、でしたね。 答えが出たのでお伝えしておこうと思いました。 私は、 選ばなかった事を後悔しない為に選びます 。死んでもいい人を選ぶ。この投票にはそれ以外の選び方があると分かったから、私なりに守りたいものを守ります』 『こんなので構いませんか?』 (-53) 2022/03/05(Sat) 17:36:59 |
【秘】 幸運 ツルギ → 不運 フカワ「ああ………」 君の返答で、その相手になんとなく、察しがついて。 『即死、させられるといいですね。死ぬ側からしても、即死の方がいいみたいですし。 …頑張ってください。死にたくないなら、頑張るしかないですから。』 経験談を挟みつつ、経験者として脳裏で思案する。 大丈夫、これは君の内面へ踏み込むようなやり取りじゃない。約束したわけじゃないけど、一度言った言葉を自分で破るのは良くないと思うので。 「………、ふふ。」 今、君に足りないものは何だろう。 勇気かな? 決意かな? 意志かな? 諦めかな? ───それとも、 背中を押す手かな? 『うまくいくかは、それこそ運次第ですよ。試合も作戦練ったって、負ける時は負けますからね。 まあ、できるだけ考えるに越したことはないですけど…』 愛とか、憐れみとか、そういうのはよくわからないので。その方面は、横に置いといて。 『だから、色々考えたあなたに言えるのはこれだけ。』 結局最終的には、これですよ。 『あなたにも、どうか 幸運 がありますように。』 (-55) 2022/03/05(Sat) 18:01:36 |
ツルギは、「そう、祈ってますから。」傍聴席で呟いた。 (c8) 2022/03/05(Sat) 18:02:22 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス最初こそ、こんな時でも君は平静なんだなって思ってた。 「………ユスなら触られても構わないから、呼んだんだよ。」 本音を言えば、君相手でもまだ怖い。 でも君から与えられるものは全部欲しいから、早く慣れたくて。 「嫌なら…って、お前がしてくれることに嫌なんて、」 窺うように尋ねてくる君が、何だか可愛らしく───… 「……え、ぁ?」 見えていたのは、さっきまでのこと。 (-59) 2022/03/05(Sat) 18:25:17 |
【秘】 剣道 ツルギ → 規律 ユス───噛みたい? 君の全部が欲しい。 だから勿論それも欲しい。でも、それって。 膝をついて、俺の内腿に歯を立てる君を想像する。それだけで心臓がうるさく騒ぎ出してしまって。 思い出しかけた過去に、ほんの一瞬、まだ見ぬ君の姿が勝った。 「な、………なん、なんで、」 ああ、また変な顔してる。 手で覆い隠そうとして、片手が塞がっていることに気付いた。 どうしてかわからないけど、今君の眼を見たら心臓が破裂してしまう気さえして。顔を背けながら、何とか理由を聞いた。 (-60) 2022/03/05(Sat) 18:26:11 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ 自覚してしまえば止まらなかった。皮膚の破れたところからじわじわ流れ出す血のように、重く濁った何かが胸の底を濡らしていく。 「まるで呪いみたいだ。俺のような落書きじみた印であれば、何も……いや、何も思わないことなんてないな。 ただの印であっても、妙に落ち着かない」 貴方の指が摘んでも引っ掻いても取れなかった自分の鎖骨の印を思い出す。 きっと内腿に付けられた印も同じように取れないのだろう。 「悪趣味だ。反吐が出る。お前を縛る人間は死んだ。もうお前は夫でも父でも、なんでもない筈なのに、こんな形で女の残り香がお前に付くのは」 淡々と紡ぐ言葉に滲んだ感情は、もう隠し切れない。 「俺が嫌だ」 それは砕けた硝子の破片のように。刃物のような鋭さで、忌々しげに布の下にある印を見つめた。 ▼ (-62) 2022/03/05(Sat) 18:56:06 |
【秘】 規律 ユス → 剣道 ツルギ「なんで? そう言われてもな、跡を付けたくなった。だから噛みたい。俺の跡を残したい」 「……一成は俺のものなのに」 待ては出来る。断られれば噛むのをやめるつもりだ。どれだけ濁った何かが胸に溜まっていようとも。 ただ、声も、視線も、纏う空気でさえも最早隠そうとしない。隠せない。 貴方を追いかけるような呪いへの嫌悪が、もう過去のものになったはずの二人への嫉妬が、確かに積もり積もっていく。 跪いて、内腿へ視線を注いで、肌を押さえるガーゼを触れるか触れないかの加減でそっと触れた。 「……麻痺していると思ったが、こんなにもよくない感情が止まらないとは思わなかった。せめて、楽しいだとか明るいものも出てきてくれればよかったのに」 (-63) 2022/03/05(Sat) 18:58:16 |
【秘】 剣道 ツルギ → 園芸 ハナサキ「………選ばなかったことを、後悔しないため。」 受け取ったテキストを読みながら、きっとここが一番大切な箇所なのだろうなと。他人事のように、復唱した。 『……んー。一部わかるけど、一部わからない、みたいな。』 以前フカワとの会話の中で、青年は君の物差しを好きになれないな、と思った。 少なくとも君という人間が、自分よりずっとマシであることはわかるけど。 君の持つ物差しは、なんか嫌だなって。 『 できることをしなかった、という過去を後悔しないために 。この気持ちはわかります。守りたいものを守るために 。これも多分、8割くらいわかります。』だからこれは、青年からの試験。ちょっとした意地悪。悪態。愚痴。 このこどもは、君を試している。 ………これは、受ける必要なんてない資格試験のようなもの。 避けたって君の道に何も影響がない。 『でも、それ以外の選び方≠ノついてはわかりません。 死んでもいい人を選ぶこと と、守りたい人以外を選ぶこと 、この2つに差が見出せないんです。同じように思います。…この前提自体が間違ってる可能性もありますけど……』 青年は君が自分に投票したことなど、もう忘れている。 『回答の有無はお任せします。俺が理解できるかどうかさえ、わからないことです。 ハナサキさんの徒労になるかもしれませんから。』 (-64) 2022/03/05(Sat) 19:03:33 |
【墓】 剣道 ツルギ「………ああ、どうりで。」 青年はエノという人間と交わした言葉の中で、妙な違和感を覚えていた。 その違和感にやっと答えを得た。 同じ理解≠ニいう言葉でも、類語が違う からだ。「 何もかも違いましたね、俺たちは。 」誰にも聞こえないように、小さくその背中に告げる。 だから合わなかったんだ。 だって俺は、傍にいてくれるだけじゃ嫌だから。 (+11) 2022/03/05(Sat) 19:30:38 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 剣道 ツルギ『少し考えます』 ひとまず返事をして、ひとり頭を悩ませます。 そもそも答えのない問ですから、きっと答える必要はないでしょう。 それでもハナサキは目を逸らしてはいけないと思いました。 話し合いの場における選択の理由にケリをつける事は他の参加者の為──ひいては自分自身の為になります。 避ける理由はありませんでした。 10分程度経ってから続きを送ります。 『客観的に見れば、選ばれた人が死ぬ運命を背負って選ばれなかった人が生き残る、という事実は変わらないと思います。 しかしそれは、あくまで客観的な事実の話です。 私達はロボットじゃありません。 事実だけで生きている訳じゃないんです。 そもそも──』 あなたが誰かの物差しを嫌だと思うように。 『主観でしか見られないんですから。 その二つの差は…… 前者は消極的で後者は積極的 だと思っています。誰でもいいから選ぶのと、明確に居て欲しくない人を選ぶんです。 気の持ちようが違いますよ。 ずっとずっと、理にかなっていなくて自分勝手な選択です』 だから最初の時点ではハナサキの中には選択肢の中にすら入っていませんでした。 (-68) 2022/03/05(Sat) 19:50:15 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 剣道 ツルギ『ツルギさんにはありませんか? なんとなく好き、なんとなく嫌い。 やりたい事、やりたくない事。 正しいとか、そうするべきだとかでは説明のつかない気持ちを満たしたいと思った事がありませんか?』 罪悪感はあってもこの議論に滲ませるつもりはありませんでした。 あくまで一参加者としての義務を果たすように言葉を紡ぎます。 『別に理解できなくても構いません。 私はこの投票"だけ"を特別視しなくて良いと思ったんです。 優先順位を付けて選択を続ける事なんて人生ではありふれた事ですよね』 (-69) 2022/03/05(Sat) 19:50:55 |
【墓】 剣道 ツルギ「……ユス。あんまりアクタをいじめるなよ。」 ユスへ軽く嗜めるような視線を向けた後、二人に近い席へ移動する。選んだのは後輩の斜め後ろの座席だ。 そしてその後頭部を見つめて。 「不貞腐れてる暇があったら聞いとけよ。 俺に言っただろ、お前。糧にしてやるって。」 (+14) 2022/03/05(Sat) 19:56:44 |
【秘】 ツルギ → 規律 ユス呪いと言われて。 この記憶が呪いであることに気が付いて。 一生消えないんだな、と改めて思った。 同時に、 嬉しいと思った。 それは、君に自分で気付いてほしいことの一つだったから。 相手が死んでも、全て終わっても呪いはまだ続く。記憶を失わない限り、死ぬまで。 「………そう、だな。俺 も 嫌だ。」どろどろとした、粘着質で、不快なはずの感情が躊躇うことなく向けられる。 背けていた顔を、ゆっくりと戻す。 俺の前で跪く君が、何だか傅くようにさえ見えた。 硝子の破片のような嫌悪が、殺意のようにさえ見えた。 ───俺は独占欲っていうのかな、そういうの思ったより強いみたいで。 ある人に言った言葉を思い出す。 君は俺より淡白な人だと思っていたから。 そんな君が、俺に、俺と同じ気持ちを向けてくれてる。 あいつらに対しても。 (-105) 2022/03/06(Sun) 12:23:45 |
【秘】 ツルギ → 規律 ユス現実じゃないんだから、気にすることないのに。でもその気持ちだけは、現実と同じ本物だから。 「、いいよ。…好きにして。 ……俺は義徳のものだから。」 怖くて緊張しているのか、恥ずかしいから緊張しているのか、どっちだかわからない。 世界には君と自分の二人きりなんじゃないかって。 そう思えるくらい、今この瞬間だけは、君以外のことを考えられなかった。 「俺もよくない感情、向けてるから。」 「 ───それでいい。 」「 ………それがいい。 」 (-106) 2022/03/06(Sun) 12:25:47 |
【秘】 ユス → 剣道 ツルギ 生者は過去に手が出せない。生者は死者に手が出せない。それなのにあいつらは記憶の至る所に隠れ潜んで、一生こちらを追いかけて、一方的にこちらを侵し蝕んでくる。 その事に気付いて苦虫を噛み潰したような心地になる。呪いは伝染する。貴方を想い、貴方を自分のものだと主張する限り、己もまた苦しみ続ける。記憶を失わない限り、死ぬまで。 「……」 W俺 も Wと聞けば、ほんの少し溜飲が下がった。貴方が背けていた顔を戻せばそこにあるのは一人の青年の双眸。 感情も意思も無く、無色透明だった筈の瞳は。 どろりとした濁りを抱えたまま細められていた。 淡白であった人間は、確かに、誰かによって染まりつつある。それは不可逆の変質。 一度何かの色に染まってしまえば、もう── ▼ (-118) 2022/03/06(Sun) 14:11:15 |
【秘】 ユス → 剣道 ツルギ「ああ。好きにする。 ──噛むことも、よくない感情を向けることも」 己と貴方の関係は何と言うのだろう。恋というにはあまりに濁っている。向ける感情が正しいかすらも分からない。 けれど、それでいい。貴方が許してくれるから。 シーツもガーゼも、隠すものは一度全てこの手で剥ぎ取る。眼前に現れた印を改めてしっかりと目に焼き付ければ、心が酷くざわつき始めて煩かった。 もう部屋の外のことなんて何も考えられなかった。紛い物の箱庭の、狭い世界で貴方を独り占めしているよう。 ──もっと所有したい。己のものだと、伝えたい。 音もなく開かれた口腔から白い歯が覗く。間もおかずそれは貴方の内腿へ。柔らかな、けれど無駄などない青年の肉へ牙を突き立てる。 決して強い痛みは無いけれど、暫く消えない赤い跡が着くように。 鉄錆の匂いを吸い込みながら、一度。貴方を喰んだ。 (-119) 2022/03/06(Sun) 14:12:41 |
【秘】 剣道 ツルギ → 園芸 ハナサキ「 ………あ、そうか。成る程なあ…… 」主観でしか見られない。 常に自分を俯瞰しながらも、 客観的な自分の主観 を持つ青年でもわかりやすい解答に思えた。君の物差しに対する気持ちが、主観的な自分の主観だったのか、と一人納得する。いつも見ている自分の気持ちがわからなかったなんて、初めて知った。 そして。 君が ことに、ああやっぱりな、と。積極的な理由 で選択をする青年は消極性を悪意と捉え、積極性を善意と捉える。 勿論、例外もあるけど。 『いいえ、理に適ってると思います。 だって……合理的か否か、理屈とか道理に合っているか。判断するのは、主観なんでしょう? それを自分勝手、なんて言ったら怒られますよ。まるで自分を悪く言うかわりに、許してもらおうとしているみたいに聞こえます。』 少なくとも自分以外の誰かに。 俺は自分勝手だなんて思わないから。 (-121) 2022/03/06(Sun) 14:21:14 |
【秘】 剣道 ツルギ → 園芸 ハナサキ『なんとなく好き、はわからないけど、なんとなく嫌い、はわかります。 いや、なんとなく恐い、かな。』 これはどっちでも構わないことだ。深く言及せずに続けていく。 説明のつかない気持ち、についてはわからないけれど。 それはこの結論に関係のないことだ。 被災後に何度も気持ちの説明をしてきた青年には、あまり共感できる言葉ではない。 だから同意できる箇所だけ拾った。 君はそうなんだな、と思うだけ。だって違う人間なのだから。 『………うん、結論は俺でも共感できました。』 『そこは、俺と同じなので。』 優先順位。選択。それは常に人が無意識で行うこと。時に意識的に、目に見える形で行われる。 ───トリアージ 。災害発生時に行われる取捨選択。自身の右手首に付けられた、何も切り取られなかったタグを思い出す。 『俺が何人かに対して抱いていた疑問っていうのかな、感じていた差は多分そこです。 今初めて、ハナサキさんがどんな姿をしているのか見えた感じ。』 青年視点、君が自分と同じ位置に降り立った。だから、見えるようになった。 君からすれば違うのかもしれないけど。 (-122) 2022/03/06(Sun) 14:23:30 |
【墓】 剣道 ツルギ「はいはい、そうだな。俺の見間違いだ。」 後輩へ軽く返事をして、再び視線は舞台へ。 「…ま、悪いと思ってないんなら仕方ないか。」 最初の顔合わせと違う態度と答えに、変わったなあと。変えたのは自分だという事実に対する、嬉しさを隠して。 人殺しをどうして重く考えるのだろう、と思った。 勿論、道徳や法律とか、色々なものを知らないわけじゃない。 だけど全ては選択の一つ。 人の手を取ることも、 人を手放すことも 。同じ直線の上にあるんだから、重さは同じじゃないかって思う。 あくまで俺の意見だよ?あくまでも。 それはもしかしたら、人を殺した後の時間を生きたことのある自分と、君たちの差なのかもしれない。 だけど、死にたくないくせに殺させようとする彼に対するコメントは一緒だ。 気持ちは違うけど 「 同じ人殺しなのに、どうしてこんなに違うんでしょうね。 」口の形だけで、そう呟いて。 やっぱり、理解は出来そうになかった。 (+22) 2022/03/06(Sun) 14:58:46 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 剣道 ツルギ「意外……」 思ったよりも理解を得られたことに驚きました。 ここ数日の様子も含めて最初の印象よりも人間味のある人だと認識を改めます。 『怒られますかね?許して貰いたい訳ではないんだけど……そうですね。 最善を選んだ結果と言った方が聞こえはマシかもしれません』 自分勝手なのはわざわざ言う程でもないでしょう。 ハナサキにとってはよほどの事でもない限り自分勝手じゃない方が珍しいのです。 他の人がどうかはさておき。 あなたがどんな人生を送ってきたかも知らないし、聞いたところでハナサキにはきっと本当の意味で理解できないでしょうから。 『完璧でなくてもとにかく伝わったならよかったです! つい先日決めたばかりで自分の中でもうまく説明できるか怪しかったんです。 確かにツルギさんの選び方も優先順位、ですもんね』 参考になったのだろうか、と書こうとして。 遅くなってしまった事に気づいて止めました。 『……すいません。決まるまではあまり自分の事も言い出せなくて。 嘘とかその場凌ぎはしたくなかったんです。 やっと形に出来て私も助かりました!』 これがハナサキが望んでいた話し合いなのだと思います。 だから告げるのは感謝でした。 (-131) 2022/03/06(Sun) 16:04:00 |
【秘】 ツルギ → ユス濁る双眸と細められた瞳が好ましい理由。 君の変化を可愛らしいと思う理由に今気付く。 ───自分が注いで作り出した君だからだ。 我が子をそう思えなかったのは、あれが自分と同じ存在だから。 それは、人が同族嫌悪と呼ぶ感情だ。 今だけでこんなに嬉しいんだから、きっと君と理解し合えた時はもっともっと嬉しいんだろうな。 「………っ、」 歯が触れた箇所から、甘い痺れが背筋を昇るような心地がして。 先程ナイフで抉った時とは違う、鈍い痛み。まだ塞がっていない傷から、応じるように血が滲んでしまう。 人に触られるなんて、気持ち悪いことのはずなのに。何だろう、何だか、もっと見ていたい。もっとほしい。誰も踏んだことのない雪原に、足跡をつけられたみたいな心地がする。 俺と君の関係は何と言うんだろう。恋ってもっと綺麗なものだとみんな言っているから、きっとこれは違うんだろうな。 正しさなんていらない。最初から俺たちは間違っているから、それがいいんだ。 他の誰の赦しも欲しくなんかない! 「……あの、さ。」 襟を少し広げて、鎖骨の印も見せる。内腿と同じルージュがそこに乗っていた。 「こっち、にも、あるんだけど。…する?」 誘ってるみたいだと、心のどこかで思う。 (-132) 2022/03/06(Sun) 16:10:04 |
【秘】 ユス → 剣道 ツルギ 貴方が注いだ相手は貴方と同じ顔をしていない。剣城一成の面影など何処にもない。 ああ、でも、この濁りは紛れもなく自分には無かったもの。貴方から注がれて生まれたもの。 誰かが自分と貴方を似ていると思っていたらしいけれど。まさかこんな部分まで似るだなんて、いったい誰が予想できただろう。 口の中にも血の味が広がる。こくりと喉を小さく鳴らしながら貴方のいのちを飲み干して、肌に残った血とも口紅とも違う赤色が日の当たらない場所に残ったことを目に焼き付けた。少しだけ、満足した。 欲しいものすら浮かばないと少し前まで思っていたはずなのに、こんなにも自分が欲深かったなんて思わなかった。 ……それすら、貴方のせいにしてしまおうか。 「……ん、ああ」 視線を持ち上げ、寛げた場所からルージュが覗いているのを捉える。それが投票と二回目の者による選択で生まれた偶然だということは、頭では分かっている。 ……それなのに、歪み始めた頭ではW妻だけでなく娘の分まであるのかWだなんて思い始めるのだからもう手遅れだ。 「する」 許されているようで、受け入れられているようで、誘われているようで。どこか、胸の奥に仄暗い熱で炙られているような心地になる。 ▼ (-137) 2022/03/06(Sun) 17:21:14 |
【秘】 ユス → 剣道 ツルギ もっと付けたい。もっとあげたい。 内腿に噛み付く為に丸めていた背はまっすぐ伸びて膝立ちに。 両の腕で貴方の肩をそっと掴み固定して、貴方の血でてらりと濡れる唇をルージュに寄せた。 「……っ、ふ……」 口付けだなんて、キスマークだなんて生やさしいものではなくて。噛み付いて所有の印を刻む為の行為。呪いを汚泥で塗り潰すような見苦しいと言われかねない行為。 同じように一度噛み付く。引っ掻いたような形跡はあるけれど、こちらは大きな傷はないことに気付く。 貴方がもし拒まないのなら。 そのまま続けて痕を刻み続けるだろう。少し体重をかけて、逃げないように。 二度、三度、四度、五度。 何度も何度も何度も何度も。 (-138) 2022/03/06(Sun) 17:22:07 |
【独】 剣道 ツルギまあ正直これが見たくて話しかけたんですけど やっぱBL村経験者は違いますね、センシティブへの経験値が 息するようにえっちだもんな (-143) 2022/03/06(Sun) 17:30:26 |
【秘】 剣道 ツルギ → 園芸 ハナサキ少なくとも、目線は少し近くなった。 それは決して青年が歩み寄ったからではなく。 君が青年に歩み寄ったからでもないのだろう。 『嘘つかれるくらいならこの方がいいです。 それだけ長く考えた結果、ってことじゃないですか。多分ハナサキさんにとっては、これが正解なんでしょう。 ここでの投票が特別なことじゃないって、みんなが───それこそ全人類がそう思ってくれたら、俺ももっと違った人間になれたんだと思います。 まあ、無理な話ですが。』 とはいえ、そんな世界は絶対に存在しないから。だから諦めていたのだし。 これはツルギが当初望んでいた話し合いだ。もっともそれは、本当の意味で過去形になってしまったのだけど。 それに、もう違う人間になりたかっただなんて思わない。 『あ、それと。』 (-145) 2022/03/06(Sun) 17:42:06 |
【秘】 剣道 ツルギ → 園芸 ハナサキ『僕の選び方は、優先順位じゃありません。』 『こうするしかないんです。 欲しいものを得るためには、これ以外を選ぶ余地がなかった。 選択肢が一つしかないんだから、優先も何もないでしょう?』 自分が それ を得るためには、賭ける必要があるので。絶対に得られる保証もないけど、宝くじは買わなきゃ当たる確率はゼロのままなので。 『…理解が得られなくても構いませんよ。プレーンな人間同士で相互理解なんて、絶対できませんから。』 (-146) 2022/03/06(Sun) 17:43:07 |
【秘】 ツルギ → 規律 ユス飲み干された血に、なんだか自分が食べられたみたいな心地がして。 それさえ善いと思えるのは、君が自分のものだから。 新たな痕が残された内腿を見下ろした。 同じ場所の赤色なのに、全部違う色に見える。…こんな景色も悪くない。 「……そ、っか。」 血で赤みを増した唇が言葉を紡ぐ度に形を変える。誰かに対して色気なんて、感じたことなかったのにな。 今の君はどんな女優より艶がある。 そっと掴まれた肩に、僅かに身が強ばったのは。 きっと、恐いからじゃなくて。 期待だ。 (-171) 2022/03/06(Sun) 20:36:37 |
【秘】 ツルギ → 規律 ユス「ぅ、ぐ、………」 二度、三度。 髪が頬に触れて擽ったい。 思わず引きかけた身を、掴まれた肩で思い出す。どうしてかわからないけど、何だかむず痒い気がする。痛いような、擽ったいような、そんな何かが噛まれた場所からじわじわと広がって。 初めての感覚に、どうしたらいいのかわからなかった。 「……、ユス。」 四度、五度。 内腿みたいに、一度だけじゃないんだ。 逃げないように堪えながら、あれ、と思った時にはもう遅かった。 これって…何か、なんか、違うんじゃないか? 上書きとか、そういうんじゃなくて。 「っ、ユス。」 君の肩を押し返そうとして、上手く力が入らないことに気付く。足の時に感じた甘い痺れが、手の指まで回ってる。 「…なあ、」 あ、わかった。 違うのは俺だ。俺が、 気持ちいいって思ってる。 「………義徳っ!」 (-172) 2022/03/06(Sun) 20:37:24 |
【秘】 ユス → 剣道 ツルギ 皮に歯を立て肉に牙を埋めるその感覚がちりりと胸の底を焦がす。 身を強張らせても、身を引きかけても、決して拒もうとしない。人に触れることが怖いと語る貴方がここまで近づく事を許してくれたのだと実感できて、じんと脳まで痺れてくる。 ……なんだか噛むたびにくらりと眩暈にも似た気持ちよさが滲み出る。落ち着かない、けれど悪くない気分。 さて、これは何と呼ぶのだっただろうか。 「……」 ああ、これは── 「……」 ──たのしい、だ。 「……ん、ああ」 呼ばれた名前に意識が引き上げられる。どこか弱々しい指の力に気がついて、少し不思議に思いながら体を離して再び床に座り直した。 「やり過ぎたか。痛かったらすまない。 でも満足した、ありがとう」 貴方が気持ちよさに気付いたことなどつゆ知らず、濁りの引いた眼差しとどこかすっきりした表情で貴方の顔と鎖骨の周りを交互に見つめた。 そういえば、ちゃんとした止血や手当てをしなければならなかったが。 貴方の様子はどうなっているだろうか。 (-179) 2022/03/06(Sun) 21:11:36 |
【秘】 ツルギ → 規律 ユス乱れた息を隠すように深呼吸をして、だけど潤んだ瞳までは自分で気付けなくて。 結局、そのまま君を見下ろした。 「………いや、痛いっていうか。うん。 どういたしまして…?」 自分はこんなに戸惑ってるのに、耳まできっと赤いのに、君は平然としているのが少し悔しい。 勝ち負けじゃないのはわかっているけど、自分ばっかり気持ちいいなんて。そこでやっと、君にも気持ちよくなってもらいたいんだ、と気付いた。 でもどうやったらいいのかなんて、全然わからない。多分今の俺じゃ、思いつかないんだろうな。 君の視線で、そういえば手当をしていなかったと思い出した。…誤魔化すにはちょうどいい。 先程まで君が噛んでいた鎖骨を、そっと指の腹でなぞって。 「…ほ、包帯とか。出して。 ガーゼも大きめのやつ。こっちも隠したいから。」 今は最初と違う理由で上手く出せないし、違う理由で隠したいけど。 君は気付かないだろうし、そうであってほしい。 (-182) 2022/03/06(Sun) 21:50:42 |
【独】 剣道 ツルギおかしいな………墓参り(ではない)くらいしか死に触れてねえ いや死臭で満ちた未来を約束してるんですけど だから死村っぽいことしてるって信じたい なんだ?これは 俺だけ違う村来た? (-183) 2022/03/06(Sun) 21:53:38 |
【秘】 ユス → 剣道 ツルギ 愉しそうに笑う顔も、柔らかく笑う顔も、全てを晒して泣いた顔も見たことがある。 でもいたるところを赤く染めながら涙目で見下ろす表情は見たことがなかった。 自分の知らないものだ。食い入るように見つめてしまう。 炙られるような熱が胸をざわつかせる。もっと噛んでおけば、もっと知らない顔が見れたのだろうか。 「? 痛い以外に何かあるんだろうか……」 そんな独り言をぽつり。青年がどれだけ乱されても、こちらは見た目だけなら普段通り。ただ、貴方によって例えようのない熱──誰かに話していたならば、高揚感だとか興奮だとかすぐに答えはでるものなのに──が齎されているのは確かだった。 貴方と同じ気持ちも、気持ちよくなる方法も、此方も全く分かっていないけれど。 「ああ。分かった。ちゃんと見えないようにしよう」 それは過去から貴方を引き離す為だと考えている。だから、今の貴方を悩ませる理由なんてちっとも気づかない。 包帯もガーゼも問題なく取り出して、手当てを進めていくだろう。仄暗い、濁った熱い欲を伴った手つきはもうどこにも見当たらなかった。 (-185) 2022/03/06(Sun) 22:17:41 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 剣道 ツルギ『無理でしょうね…… 私にとっては正解でも他の人に強要するつもりもありません。 だから共感が得られた事も意外だったんですよ』 この場で理解が及びそうになかった人のひとりがあなたでした。 見ている世界も生きている世界も、いろんなものが違う気がしていました。 あなたに限った話でもないのかもしれませんが。 それから訂正の言葉を目にして浮かんできた疑問をなげかけてみます。 『えっと、それじゃあツルギさんは何の為に選んでいたんですか? 選ぶ余地がない程の理由って何だったんでしょうか。 私が質問された時のツルギさんと今のツルギさんだと、何か違いますよね。 前はもっと惰性……というと言い方は悪いですが、そんな感じだったように見えて。 理解できなくても知りたいです……ダメですか?』 あなたを変えたものを知りたくて。 少しでも視野を広げたくて。 奇しくも互いに票を入れた相手だからという気持ちもちょっぴり。 (-186) 2022/03/06(Sun) 22:19:59 |
【秘】 剣道 ツルギ → 園芸 ハナサキ『一部分に共感することだけなら簡単ですよ。だって、そうでしょ。 人間が共感しにくい生き物だったら、ドキュメンタリーって需要ないじゃないですか。でも感動ポルノって言葉があるくらいだから、人間の感情って単純なんだと思ってます。 だけど共感したって、その人が生き方ややり方を変えるとは限りません。それとこれは別の話だ。』 青年はマジョリティに搾取されてきた…いや、現在もされ続けている立場だ。だからこそ共感という行為の容易さを知っている。 共感したからといって、その人が寄付を行うかと言われれば違う。一晩寝ればその気持ちはすっかり収まってしまうだろう。昨日見た映画の感動が翌朝まで持つ人間は、きっと稀だ。 青年にとって、共感とはその程度。だけど自分が本当に共感してほしいことは、その程度なのに難しい。 取り巻く世界の色々が違っていても、同じ人間だから。そこから生まれる気持ちは似たり寄ったりだとこのこどもは思っている。 『いいですよ、知りたいなら。』 そう尋ねられることは初めてじゃない。何度も何度も録音された上で、時には撮影された上で行ってきた得意分野だ。 入力は非常にスムーズで、考えるよりも先に文字が生まれているかのよう。 『………そうですね、最初の僕は惰性で生きてました。 自分を納得させる程の死ぬ理由 が欲しかったんですよ。』 (-193) 2022/03/06(Sun) 23:23:40 |
【秘】 剣道 ツルギ → 園芸 ハナサキ青年だって死ぬのは恐いと思っている。かつて瓦礫から這い出た被災者の、経験談として。 普段は死にたいと思っていても、いざその場面になれば恐いと知っている。 『僕は運良くできた瓦礫の隙間のお陰で、こうして生きています。 似たような経験をしたみんなが言ってました。この話を聞いたみんなも言いました。 運 が良かった、って。』きっと誰だってそう言う。そう思うしかない。ありがたい偶然を、人は奇跡と呼んで感謝する。 『僕はね、それをユスにあげたいんですよ。提供者が足りて、俺たちは臓器の摘出を行われないっていう── 幸運 を。』 何のために? そう思うんだろうな。だけど、教えようとは思わない。きっと君はそんなものなくても生きていけるだろうから。 勿論、君だって理解者は欲しいと思っているだろう。人間は誰だって一人じゃ寂しいから。 でもきっと、君と近い視点を持った人って俺よりは多いんじゃないかな。君のことをよく知らないから、何となくだけど。 世の中、 人を殺したことがない人 の方が多いらしいから。『俺が今まで得てきたものは、全部あげたいんです。自分の命を救った偶然だってあげたい。』 人を殺すときの感触も。 『全部感じてほしいんです。全部。』 死ぬまで続く呪いも。 『…幸いなことに、ユスもそれを望んでくれました。 だから、投票に自分の意志を反映するわけにはいかなかったんです。』 やろうとしているのは、彼をスタートラインに立たせるための下準備。 ただそのために、青年は自身の命を使った賭けをしている。その必要がある。 (-195) 2022/03/06(Sun) 23:27:42 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 剣道 ツルギ「…………………………」 次々に送られてくるメッセージ。 テキストの遠隔の言葉なのに、饒舌に口を動かす姿が──普段とかけ離れているだろうに──容易に想像できて。 しばらくの間その告白を咀嚼していました。 『そうですけど』 なんだかそれは、とても寂しい事に思えました。 一過性の放っておけば霧に迷うだけ。 あなたの言う通り、世界というのは広くてハナサキの知らない光景が広がっているのだろう、という予測はできます。 無責任な共感は何も救わない。 何にも寄り添わない。 分かります。 すぐ近くに、分かったような上辺の言葉を並べる人が居たから、その虚しさも分かるつもりです。 これすらもいつか薄れる感情なのだとしたら人はその一瞬のみに生きる動物なのでしょうか。 『……私はいつか共感の積み重ねで変わる事も少なくないと思いますよ』 そんな思いもやっぱり世間知らずの子どもの意見、いや、願望と言う方がきっと正しい。 (-203) 2022/03/07(Mon) 0:26:01 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 剣道 ツルギ『それで全部を運に任せていたんですね。 ユスさんがツルギさんにとってどういう人物かはこれっぽっちも知りませんけど』 エノさんみたいな事を言うんですね。 状況の再現による追体験。 自分の見ている景色を共有したい──本当の意味での共感。 高みの見物。対岸の火事。 彼らでは満たされないものを求めているのでしょうか。 『 素敵じゃないですか! 私はむしろ好きな方です! この投票をそんな使い方をするなんてとんだギャンブラーですね。 ユスさんと二人そろってやんちゃさんなんでしょうか』 妙に年を食ったような二人が、なんてことはない無邪気な遊びに興じる子どもに思えてメッセージを打ちながら笑みを零しました。 全部を知らないまま、ハナサキは肯定をするのです。 『……見られると良いですね』 向こう側の同じ景色。 一晩寝ても消えない眺め。 ハナサキには羨ましく思えました。 二人揃って候補者にまでなったのだから、計画通りなのでしょう。 だからこのまま上手く行きますように。 そんな風に祈るのです。 (-204) 2022/03/07(Mon) 0:29:10 |
【秘】 ツルギ → 規律 ユス「……………」 良かった、君は気付いていなさそう。安心したと同時に、もしかして今後も似たようなことがあるかもしれない、と少し覚悟をする。 結局、脚の方は予定通りの手当てが施されたけど。 鎖骨には、予定より大きなガーゼが貼られることになった。 ……これは襟から見えるな。まあ、わざわざ深く聞いてくる人もいないだろうし。 「…俺、もう少し安静にしてるよ。き、傷開くかもしれないし。ユスはどうする?」 せめて顔の熱が引くまでは部屋にいたい。 建前を言いながら、受信したメッセージに気付く。気を紛らわすにはちょうど良いだろう。 おずおずと道着を着直した。…いつもより時間がかかってしまったけど、普段の着替えは誰にも見せてないし気付かないはず。 紐を結ぶ指先は、すっかり温かくなっていた。 (-231) 2022/03/07(Mon) 9:58:22 |
【秘】 剣道 ツルギ → 園芸 ハナサキ『…はい、俺もそう願っています。共感の積み重ねをしていけば、いつか変われるって。』 そこも含めての賭けだ。青年の賭けは、この合議から帰ることができたとしても続く。 自分が変わる気なんて、これっぽっちも無い。 自分が世間的に善い方向へ変わることは不可能な程に歪んでいると、青年は繰り返す自己分析の中で知っていた。くしゃくしゃに丸めた折り紙は、広げても元通りにならないから。 不可逆的な変化。取り返しのつかないこと。それを相手に望む。 「…んー?」 思っていたよりずっと肯定的な反応だったことに首を傾げつつ。 『あれ、てっきり怒られると思ってました。命を使ったギャンブルですし。 ……まあ、やんちゃではあるでしょうね。』 生きて帰って、そこからが本番。 彼には自分と同じことをしてもらう。それでやっと、始められる。 同じ経験をしたところで、同じ気持ちになってくれるかなんてわからない。だから、賭けはずっと続く。 「……、………」 送られたテキストを眺めて思うのは、ついこの間裁判場で思ったこと。ああ、マズイなって。 『ありがとうございます。』 『…アクタにも言いましたけど。 あんまり、他の人にそれ言わない方がいいですよ。経験上、これって世間的にはあんまり良くないことなので。』 『でも、ね。そう言ってもらえたこと、忘れないと思うので。 だから、二人だけの内緒ってことにしてくれませんか。』 (-235) 2022/03/07(Mon) 11:33:24 |
【独】 剣道 ツルギ【PL予想図:最終】 ヒメノ 🐤ことりさん🐤 ナツメ お は る アクタ お さ と う カミクズ これが………許さん…? ツルギ どうして俺はツルギなんだ? カイ 消去法でやいさんになるわね フカワ と ー み ん ユス もちぱい ハナサキ なつさん エノ あれんだくんさん (-238) 2022/03/07(Mon) 12:41:16 |
【秘】 ユス → 剣道 ツルギ「?」 ツルギは色んなことを考えているなと呑気な感想を抱いた。きっと、これからも似たようなことが起きるかもしれないが此方から気付くことはあるのだろうか。 「ああ。無理だけはしてほしくないし、しっかり休んでくれ。 俺は気になる事があるから少し調べてくる。何もなければ人と合流する筈だし、危険なことはしないさ」 結局、その合流すべき人は自分たちが合議に参加している間に深い眠りについていたけれど。今この時は知る筈もなく。 整えられていく道着の襟から覗くガーゼを捉えるたびに少し気分をよくしながら、置き土産がわりの飲み物を出す。水ではなく炭酸飲料だった。 そんな調子だし、道着ともあまり縁のない生き方をしていたからか、普段の着替えより時間がかかっていることにも気付かないのだった。 ▼ (-246) 2022/03/07(Mon) 13:38:54 |
【秘】 ユス → 剣道 ツルギ「ああ、そうだツルギ。言うのを忘れていた」 部屋を出る直前、青年は思い出したように口を開く。 「お前の調子が元に戻ったようで本当によかった」 部屋に来た時に見た、治療道具を出そうとして上手くいかなかった痕跡。冷えた指先。 何より、あまり心が動かないなと思った平静さを装う為に浮かべられた笑顔。 それらだけで、貴方が本当に嫌な気分になっていたのだと推測していたから。 元に戻ったようで何よりだと青年は少し柔らかな声でそう話し、今度こそ部屋を後にした。 ……別の理由で調子が乱れているかもしれないことには、気付かないまま。 (-248) 2022/03/07(Mon) 13:39:29 |
【秘】 ツルギ → 規律 ユス振り返った君の言葉に思わず口を挟みそうになって、だけどきっと墓穴を掘ることになるから口を噤んで。 「…え、ぁ、ああ……」 曖昧な返事で君を見送った。 静けさの戻った室内で、血の付いたシーツを端に寄せる。 赤と白。 ついさっき見たばかりの光景があっという間に甦って、再び顔に熱が集まってしまう。 ああダメだ、考えたらまた恥ずかしくなってきた。 「はー………」 一人ベッドに横たわって炭酸飲料が入ったボトルを頬に当てる。 調子は戻ってなんかいないし、むしろもっと乱れた。方向性は違うけど。 全く、いつ人前に出られるようになるだろうか。 ガーゼ越しにそっと鎖骨に触れた。触れるか触れないかの加減。君の手付きを再現するみたいに。 「 ずるいなぁ… 」枕に顔を埋めて、小さく呟いた。 (-272) 2022/03/07(Mon) 16:06:01 |
ツルギは、返信漏れがないか確認中。 (c43) 2022/03/07(Mon) 16:33:15 |
【墓】 剣道 ツルギ少し脚を気にしながら寮の廊下を歩く。 傍聴席から送受信した、いくつかのメッセージを読み返して。 そういえばあの人は上手くいったのかなあ、と思い出した。 呼び出したマップを眺めて、アイコンの数を指折り数えていく。…また一つ減っていた。 二つ減っていないってことは、多分、概ね計画通りできたのかな。 運良く殺せたのか、それとも、運悪く殺せたのかはわからないけど。 (感想はちょっと聞きたいかも) (それぐらいはいいよな?) ………同じ人殺しでも、やっぱり自分と違うことを感じるんだろう。 だから難しいんだ、理解者作りって。 (+33) 2022/03/07(Mon) 16:34:37 |
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