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【秘】 暗殺屋 レヴィア → 永遠の夢見人 ロッシ/* 運営お疲れ様です、暗殺者です。 本日の投票はツィオさんに、 襲撃はテンゴさんになりました! よろしくお願いいたします。 (-5) 2022/08/20(Sat) 21:07:28 |
【秘】 Niente ラウラ → 暗殺屋 レヴィア後悔も、怨恨の念もきっと抱かない。 それはラウラが選んだ道の先で、 仕方のないこと だから。ただ馬鹿なやつだと、どうして頼らなかったのかと。 少しだけ怒られてしまうのかもしれない。 …その時の様子を知ることは、叶わないけれど。 書き込んだメモを手に、何かを考えるように僅かに動きが止まる。 少しして、もう片方の白紙のメモにも何かを書き込んだ。 「……はい。…ラウラが持つままで、問題ありません。 きっと。……きっと、見つけてくださいます、から」 膝に置いた写真立ての裏板を外し、写真の裏にメモを2枚仕込む。 見つかるべきはこの写真立てで、メモはただの我儘だ。 見つからなくていい。見つからない方が、いいのかもしれない。 それでも、残さずにはいられなかった。 「……お待たせしました」 血に濡れないように、ポケットの中のハンカチで写真立てを覆い隠す。 それを鞄にしまい、そっと端に寄せた。 その後に立ち上がり、貴方に向き直る。 「……レヴィア様、これはもうひとつ ラウラの我儘、です。 ………ラウラはここから動きません、から。……即死は避けて、いただけません か」 聞き入れてくれるかは分からない。 ただ、可能性が0ではないならと 口にして。 (-12) 2022/08/20(Sat) 21:12:08 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ「そう。」 「それならよかったわ。」 殺害相手から何かを託されることに、良い思い出がない。 つい先日、託されたものを関係者に渡しに行ったら、 恨みを買って襲われた。 仕方なく指を折り、腕を折る羽目になった。 それ程憤るという事など、分かっていたけれど。 分かっていても、履行したのだけど。 逸らしていた視線を、貴女に戻す。 しゃがみ込んだあなたを、見下ろす構図。 立ち上がれば、少し見上げる構図に変わる。 「私、死体は奇麗な方が好きなのよ。」 「その方が、後処理がしやすいから。」 「何故?」 銃口を、貴女の右目にまっすぐ向ける。 女は、理由を問うている。 (-21) 2022/08/20(Sat) 21:22:03 |
【秘】 永遠の夢見人 ロッシ → 暗殺屋 レヴィア/* 報告ありがとうございます、確認しました! ウワア ヒト シヌ。 暗殺屋さんが徹底して暗殺屋さんで、いいな…!と思いますありがとう。 投票先そのままで日付変更をお待ちくださいませ〜! (-22) 2022/08/20(Sat) 21:22:03 |
【神】 暗殺屋 レヴィア【ノッテアジト】 「減ったわね。」 席につき、開口一番に告げたのは、そんな事。 随分とがらりとした部屋を、しかし見渡すこともなく。 夕闇の瞳を、誰もいない場所に固定して、 女は綺麗に座っている。 「明日は我が身ね。」 「まだ"動くな"なのかしら。」 興味はない。 指示のいく先も、死の降りかかる対象も。 (G0) 2022/08/20(Sat) 21:28:02 |
【独】 暗殺屋 レヴィア死ぬのを怖いと思う権利など、自分にはない。 何百の死体を積み上げてきたこの身が。 恐怖に震える事を、誰が許すというのか。 罪がドレスコードだ。 最期まで、正装でいたい。 (-31) 2022/08/20(Sat) 21:33:58 |
【秘】 Niente ラウラ → 暗殺屋 レヴィア託さずとも、誰かが見つけてくれる──のは、写真立てについて。 それさえ見つかればそれでいい。だから、託す必要がない。 再度こちらに向かう視線に、また真っ直ぐに見つめ。 「…………夢を、…見ていたいので。 ……最期くらい は、……………」 幸せな夢。存在しないものだ、もしもでしかない。 ただ、あの人の手で 終わりに迎えたのであれば。 ──そうした夢を見られたのだろうかと、甘い幻想を抱く。 誘惑と宣告。どちらが幸せで、どちらが不幸か。 そうしたことは考えても、仕方の無いことなのだから。 貴方にしてみれば、後処理が面倒になるし。 興味のないことだからと、この間にも撃ち抜くことは叶うだろう。 (-45) 2022/08/20(Sat) 21:56:34 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 小夜啼鳥 ビアンカ後日。 ナイト・バー『Pollo Nero』に、小包が届いた。 中に入っていたのは、店の照明に使われているものと 同じデザインのアンティークランプと。 あの時持ち去った自動拳銃が一丁。 それと、紫のヒヤシンスが一輪。 街の小さなアンティークショップから発送された それには、何一つ記名はされていなかった。 貴女には、知る由もない後日談。 (-49) 2022/08/20(Sat) 22:00:27 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ貴女を真っすぐ見つめている。 何一つ表情のない女の思考など、 きっと何一つわかりはしないだろう。 「馬鹿ね。」 嘲笑うようでも、吐き捨てるようでもない言葉。 銃口が下を向いたのは、一瞬の事。 瞬きする間に音が鳴る。 シュンッ サイレンサーの音が響いて。 貴女の太腿に、激痛が走るはずだ。 主要な血管が集まったそこを負傷すれば。 やがて失血死するというのは、よく聞く話。 「Buona Notte.」 後は、貴女が夢の世界に行って、 そして帰ってこなくなるまで。 女はそこに、佇むだろう。 (-54) 2022/08/20(Sat) 22:08:24 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ/* 少しだけご相談なのですが、 ラウラさんの死後、片目に銃を打ち込んでもいいですか? 心情の都合上、できればやりたく…… でも絶対というほどでもないので、無理そうなら 断っていただいて大丈夫です! (-55) 2022/08/20(Sat) 22:10:38 |
レヴィアは、会議の闖入者にもやはり、何のリアクションも示さない。 (a3) 2022/08/20(Sat) 22:25:28 |
【秘】 Niente ラウラ → 暗殺屋 レヴィア/* 先の連絡返し失礼致します。 レヴィア様がお優しいので心が痛んでいたところでした…。 すみません、ちょっと次のレスで諸々を明かしつつ。 死後に死体をどうするかはレヴィア様のご自由に! ご確認いただきありがとうございます。 (-62) 2022/08/20(Sat) 22:26:36 |
【秘】 小夜啼鳥 ビアンカ → 暗殺屋 レヴィア従業員たちは、アンティークランプをどうするか話し合って―― "姉さんならそうする"と頷いて、ありがたく天井に設置した。 そうして、自動拳銃とヒヤシンスの花を、部屋に飾った。 もう誰も使うことのなくなった、けれど物だけはたくさんある部屋に。 それを知るものなんて、そう何人もいないのだけど。 (-64) 2022/08/20(Sat) 22:29:53 |
【秘】 Niente ラウラ → 暗殺屋 レヴィア変わらない表情に、変わらない声。何も考えていないように見えて、何かを考えている。 その思考を読み取ることは叶わないけれど、何となく 己を見るようで。 けれど同じではないことは、知っている。 響いたサイレンサーの音とともに、バランスを崩し壁を背に座り込んだ。痛みはない、……はずもなく。珍しく顔を歪めて、吐息を零す。 提案したことに後悔はない。ただ、…嘘をついたことは 僅かに罪悪感を抱いた。 「…… ッ、…………………、 」零れていく命の色に一瞬、視線を向ける。 口の端から漏れる吐息は無意識で、けれどそんなことはどうだっていい。 近くにあるバッグのショルダーストラップを掴み、引き寄せた。 それを腕に抱くようにして、強く。強く掴む。 無くしてはならないもの。あの方に届けるべきもの。 その辺の猫にでも咥えて持っていかれるのは困るのだ。猫に限らず、他のものたちにも。 だから死ぬまでの間、それが無くならないことを見ていられるように。出来るだけ少し、長めに生きたいと願ってしまった。 勿論夢の話も嘘ではない。…半分は。でも本当は、それを見ることなど叶わないのだろうと考えている。 だからどちらかと言えば全てが嘘に等しいのかもしれない。 騙してごめんなさいなんて、そんな言葉を口にするつもりもないが。最期くらい、また悪い子になっても許されるはずだ。 もしも本当にマウロ様が帰るとして、3人でいればまた笑えるだろうか。そうであればいい。それを見ることが叶わなくても、わたしの大好きな彼らが 笑っていられるのなら。…これこそが夢なのかもしれない。……だって現実は、また1人 欠けてしまったのだから。 さむい。 いたい。 …ひとりは、さみしい。 ───様…、 暗くなる視界の中、小さく誰かの名を呼んで──そうして静かに、暗闇の中へと落ちていくだろう。 (-79) 2022/08/20(Sat) 23:08:57 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ仮にその最期の我儘が嘘だったと気付いたとして。 女は恐らく、「興味がないわ」と告げるだけだっただろう。 "その理由だったから"願いを叶えたわけではないから。 女にとって理由など、どうでもいい事だった。 強く強く抱きかかえられる鞄を、流れる血を、 消えていく命を見届ける。 何一つ言葉は発さず、かといって立ち去ることもせず。 暗殺者は、標的の死を見届ける義務があるから。 「………。」 今際の時に、貴女の頬が少しだけ暖かくなる。 もう思考もまともにできない貴方は、それが何の温もりなのか、 分かることはないし、あるいは何かと誤認してしまうかもしれない。 ▼ (-87) 2022/08/20(Sat) 23:31:22 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → Niente ラウラ貴女の意識が、暗闇に落ちきった頃。 女は伸ばした手を引っ込めて、膝についた土汚れを払う。 それから、拳銃を再度、物言わぬ貴女の右目に構えて。 シュン、と一発、打ち込んだ。 目と、それから脳まで。弾がめり込んでいくだろう。 これは女の証。自分がやったのだと、そう示す印。 この手が、また一人、命を奪ったのだと。 証明する、鉄の香りのする 罪の証 。……誰に誇示するわけでもない、自分が忘れないための証。 「………馬鹿ね。」 目を少しだけ伏せて。 それから死体を、目立たぬ場所に隠す。 ただの偽装工作だ。それ以上の意味はない。 そうして施された偽装は。 野良猫や、通りがかりの誰かに追いはぎされる事もない、 巧妙な隠され方だった事だろう。 「……雨が降る前に、帰りましょう。」 ばさり、黒い傘を差して、踵を返す。 また一つ、仕事を終えた。 呆れるくらい晴天の日の事だった。 (-89) 2022/08/20(Sat) 23:35:41 |
レヴィアは、会議の席を立った。きっともう、まともな話し合いはされないだろう。 (a8) 2022/08/21(Sun) 1:02:47 |
レヴィアは、ストレガを一瞥し、それから立ったまま、テンゴの話を聞いた。 (a12) 2022/08/21(Sun) 6:40:33 |
【人】 暗殺屋 レヴィア【埠頭】 日傘を差して、波の音を聞きながら歩く。 この季節でも、ここは比較的涼しい。 潮風でべたつく髪も、血で汚れるよりはずっとましだ。 だからここには、良く来る。 「あら、今日は先客がいるのね。」 いつも座るベンチ。 そこに先に座り、丸まって寝る黒猫を一瞥して。 少し止まって、それからまた歩いて。 ベンチに座った。 「猫は平和でいいわね。」 誰にも向けてない言葉を吐いて、 煌めく海を眺めた。 (4) 2022/08/21(Sun) 17:15:21 |
レヴィアは、起きた猫が走り去るのを見た。 (a18) 2022/08/21(Sun) 22:01:44 |
レヴィアは、今日も店に戻り、そうしていつも通りに鎮魂歌を奏でる。 (a19) 2022/08/21(Sun) 22:01:53 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガこつ、こつ。 パンプスが地面を叩く音。 人気のない廃墟の時計塔には、 人の音が良く響く。 ゆったり、ゆったりとした歩幅で。 やがて音は、その部屋の前で止まった。 「インターホンがない家には、勝手に入ってもいいのかしら。」 開かずの扉の前で、声をあげる。 (-185) 2022/08/21(Sun) 23:17:03 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア丁度、階下の工房に降りてきた所に足音と声。 片眉をうん?と上げて、知っている者だけが 知っている入口から声が飛ぶ。 「入り方を知ってる奴ならご勝手に。 今んとこあたいとあんたと、たまに野良猫くらいだよ」 ごつごつ、ブーツが階段を昇っていく音。 来客用の茶でも取りに行ったのだろう。 つまりは、あなたの発言を肯定したようだった。 (-186) 2022/08/21(Sun) 23:34:04 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「少しはお友達でも作ったらどうかしら。」 随分と狭い交流ね、と言いながら。 箱をコン、と蹴ってずらして、穴を通る。 前来た時とそう変わってはいない部屋だろうか。 「暗殺屋を簡単に部屋に入れるべきではないわね。」 いつかに言った同じ様な事を、また口にする。 それが一つのあいさつ代わりだった。 そうして、女は以前とは違い。 少しだけ首を回して、部屋の中を眺める。 (-187) 2022/08/21(Sun) 23:40:19 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「あんたにだけは言われないと思ってた台詞をどうも」 丁度穴をくぐり抜けた辺りで呆れたような声が 少し遠く、上階から降ってくる。 くぐった先は殆ど変わりない。強いて言うなら、 作業机から買い付けたデスクランプが消えていたくらい。 「爆破工作する奴の部屋にほいほいと 踏み込むようなのもどうかと思うけどね」 挨拶なんて通じればそれでいい、これはそういうものだった。 眺めまわしても、やはり前回とほとんど変わりない。 分解されたライフルの部品の代わりに、 作業机の上に銀色のペンのようなものが置いてあるだけ。 暗殺屋の観察眼なら、何かを引きずった跡が 金属のらせん階段に続いているのがわかるだろう。 階段もまた、ところどころへこんでいるのを見るに、 余程重い物を上階へ持ち込んだようだった。 その辺りで、ペットボトルを2本手にして ストレガが降りてくる。ん、と差し出したのは アールグレイティー。良く冷えた、どこにでもある市販品だ。 (-191) 2022/08/21(Sun) 23:54:33 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ返事はせず。 そのまま部屋を見ては、何箇所かに目を止める。 机の上と、階段と。 降りてきた貴女を一瞥して、今日は投げ渡さないのね、と 差し出されたそれを、シルクグローブの手で受け取る。 指先がひやりと冷たくなる。 「準備がいいのね。」 別にアールグレイが好きなわけでもないだろうに、 来客用に買ってあるのだろうか。 訪れる人もいないのに。 「ランプとライフルは飽きたのかしら。」 ちらり、と机の上に視線を戻して、言葉にする。 あの子は解体されて部品の一つにでもなったのだろうか。 それと。 「階段の上で象でも買っているの?」 視線は階段の方へ。 問いかけながら、キャップをかちりと回して 飲料に口をつけた。 (-218) 2022/08/22(Mon) 6:51:08 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「あんたが飲みたいって言ったんでしょうが」 どうも聞く限り来客用らしい。訪れる人もいないのに。 自分の手には相変わらずコーヒーのボトル。 「ライフルは部品と弾になった」 ぱき、ボトルの封を切って口をつける。 「象飼ってたら今頃床が抜けてるだろ」 視線を追って、階段の傷が目に入る。 ああ、と言って頭を掻いて、まあいいかと口にした。 「耐爆金庫を買ったのさ。無駄に重くて苦労した。 右に30、左に16、んで右に48。 それで開く。ランプはそん中だよ。 まああとついでに色々、通帳だの予備の工具だの、 そういうのも入れてある」 設置だけで随分かかった、おかげで寝不足。 そんな風に言いながらコーヒーをまた啜った。 (-231) 2022/08/22(Mon) 11:13:59 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「あら、私の為に用意していたの。」 「馬鹿ね。」 来るかもわからない相手をもてなす準備をするなんて。 お人好しなのね、なんて視線をボトルに落とし。 喉に通るハーブの味。嫌いじゃない。 貴女の返事には、相変わらず、そう、と素っ気なく返し。 興味などまるで無さそうな色と温度を、 声と瞳に湛えながら。 「自分のものはすべて消し去りたいのではなかったのかしら。」 「開け方なんて教えられても、興味がないわ。」 夕闇が再び貴女の方へと向けられる。 そんなに遺しておきたいのか、と問うように。 「別に今寝てくれても構わないわ。」 お構いなく、なんて最期の言葉には返して。 (-269) 2022/08/22(Mon) 17:04:24 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「言ったろ、来るなら野良猫かあんただ。 用意ってのは事前に諸々しておくんだよ、 不発でも別に構いやしないんだ」 ふん、と得意げに鼻を鳴らして、 聞いといてそれかいという顔を返す。 「金なんてのは使える奴が使えばいいんだよ。 ランプは買って日が浅い、 一緒に吹き飛ぶには勿体ない奴だから入れてある。 暫くなんもなきゃ出して使うさ」 興味がなきゃ捨てときゃいい、 どうせ誰かが拾ってこじ開けるだろうし。 また、夕闇と海が交わる。 「は。『暗殺屋の前で寝るなんて。馬鹿ね。』 って言われそうだからやめとくよ」 似てもいない口真似をして、肩を竦める。 作業机に腰かけて、銀色を指先で回した。 「それで、ご用件は?銃の調整か? 暇つぶし?じゃなきゃ――依頼でも受けた?」 最後のひとつなら、どうしたって死にそうなものだが。 これは冗談のつもりか、ほんのり笑っていた。 (-280) 2022/08/22(Mon) 18:43:51 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ不満げなような呆れたような顔にも意を介さず。 女はいつも通りにすまし顔で、茶を飲み下す。 二回以上会話のラリーが続けば上々、そんな女だ。 「道具なんて、持ち主と一緒に朽ちられるなら幸せなものよ。」 「捨て場所を見つけるのも大変なの。」 だから拾わないのか、拾ってどこにも捨てないのか。 そんなのは、その時にならねば分からないし、 その時貴女はもういない。一生分かることはない。 「そう、残念ね。」 回されるペンを見る。 遺書でも書いたのかしら、なんて他愛もない話。 「今日は貴女じゃないの。」 うっすら笑う顔に向けられるのは、どこまでも変わらない顔。 これから貴女じゃない誰かを殺しに行く、無機質な顔。 「使えそうなものに目星をつけに来ただけよ。」 いつかの日、ここの主がいなくなった日。 使えそうなものだけ引き取ると言った、それを。 履行するための準備をしに来たのだと。 女は、『私の事を知らない奴』に含まれているだろうか。 (-284) 2022/08/22(Mon) 19:21:38 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィアそのラリーすらこれが相手じゃ余計に鋭い切れ味で、 やはり傍から見ればラリーにすらなっていないのかもしれない。 それでも、ストレガはそれを楽しんでいた。 「そんなもんか。あたいはそれでも、道具には 大事にして貰える主人が別にいて欲しいもんだけど」 「ま、そういう奴に限って捨てられずに後生大事にするのさ」 あくびをひとつ、目を擦り。 「くぁ……ぁん?遺書なら今あんたに言ってるだろ? 金庫の開け方、中身は好きにしろ。 ……ああ、あとひとつ。あたいが死んだら その時は銃の整備を自分でやりな、以上」 端的に、他人事のように伝えられる遺書らしい言葉。 銀色のペンは、先端に突起がついていて、 その突起には1か所が欠けたリングが嵌っている。 「……あっそ。どうぞ、お好きに目星でもなんでも。 暗殺に使えるものはそんなにないだろうけど」 意外にも、というべきか。 これは、あっさりとそう言った。 誰かが死ぬ事にも。自身の物を渡す事にも。 しきりにあくびを繰り返しながら、 コーヒーを啜ってぼんやりあなたを眺めている。 好きにしたらいい、と手ぶりで周囲を示し、 起爆装置のスイッチではない方を頬に押し付けている。 (-287) 2022/08/22(Mon) 19:51:29 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「壊れるまで使ってこその道具よ。」 「大事にして、役割を全うできないのなら。」 「何のために生まれたのか、わからないもの。」 眠そうね、と淡々と告げて。 あるいは自分がいるせいで、寝れないのかもしれない。 「覚える価値もない遺書ね。」 「私、手が汚れるのは嫌いなの。」 だから整備なんてしないわ、と、 シルクグローブの指でボトルの上辺を撫でる。 欠けたリングが夕闇の中に映る。 「使おうと思ったら、何でも使えるわ。」 「ペンでも、リボンでも。」 好きにするわ、と答える。 存外に素直な貴女の顔を見て、それから、 こつ、と足を動かして、部屋の中を歩く。 「この部屋に一番古くからあるものは?」 アンティークは嫌いじゃないの、と。 (-293) 2022/08/22(Mon) 20:22:33 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「修理と改造を生業にしてる奴を前に、 随分な事言ってくれるじゃないか」 「別にいいだろ、大事にしたって。 違う役割が出来るもんだってあるんだ、 そういうのを探っていくのも持ち主の腕だと思うけどね」 夜更かししてたんでね、ともう一度目を擦る。 「さいですか。それじゃあ代わりにお手々を汚して、 Signorinaが困らないようにしないとね」 当分は死ねないなあ、と銀のペンを振って見せる。 欠けたリングは突起が沈みこまないように、 かっちりとはまっているように見える。 まるで、安全装置のよう。 「んじゃなんでも持っていくんだね」 「物を壊すようなのはあたいとしちゃやめて貰いたいけど」 あくびをひとつ、ふたつ。 質問が飛べば、くっくっ、と喉を鳴らして。 「一番古くからあるもの?そりゃ時計の歯車だろ。 次点であたい。どっちも暗殺に使うのは難しくない?」 (-298) 2022/08/22(Mon) 20:43:37 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「整備士は。」 「道具を最後まで使い潰すために居るのよ。」 「私は、そうにしか思えないわ。」 「貴女は、貴女の好きに思ったらいい。」 違う役割なんて、女には見つけられない。 銃は殺すためにある。それ以外には、なにもない。 「えぇ、煤と油で汚れてちょうだい。」 「焼け爛れるのは、そのあとにしてほしいわ。」 ペンをぼんやり眺める。 危ないものは振り回すものじゃないわ、なんて、 当たり前の事を言って。 それから、答えを聞いて。 また視線が、海に戻って。 「そう。」 「じゃあ。」 (1/3) (-303) 2022/08/22(Mon) 21:18:34 |
【独】 暗殺屋 レヴィア貴女を貰っていこうかしら。 大切なノッテ・ファミリーの一員を。 こんな所で置いていって、もう動かない時計塔と一緒に さよなら、なんて。 悲しいわ。 ………馬鹿ね。 道具に、そんな権利なんてないし。 死を悲しむ権利もないわ。 だから、貰えるものなんて、なにもないの。 (2/3) (-305) 2022/08/22(Mon) 21:22:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「あまり、めぼしいものは無さそうね。」 「上の部屋には何があるの?金庫以外に。」 コン、コンと螺旋階段に足を踏み出して。 許可も取らずに上がっていく。 (3/3) (-306) 2022/08/22(Mon) 21:23:37 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ/* ごきげんよう!暗殺者(役職)です。 この度、襲撃対象をランダムで決めた所、 テンゴさんが選ばれてしまいました……! まだ様々な要因で死が回避される可能性もありますが、 ひとまず、ご連絡といくつかヒアリングをさせていただきたく、 秘話を送らせていただきました。 お手隙のときに目を通していただけると嬉しいです。 Q1.襲撃のRPはご希望されますか? (忙しいという事であれば無しでも大丈夫です!) Q2.RP時のシチュエーションの希望はありますか? (狙撃であっけなく、対面で少し話したのち戦闘など) 以上になります。 ちなみに襲撃理由といたしましては、 『モブ幹部から"テンゴさんが敵組織の内通者という情報を 手に入れたため、排除せよ"という任務を受けた』という 感じになるかと思います。 他にご希望があればどんどんお申し付けください。 よろしくお願いいたします! (-308) 2022/08/22(Mon) 21:29:50 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「は。よく言うよ。自分で気付いてないわけ?」 「あんた、器を楽器にしてるじゃないか。 それと同じ事を言ってんの、あたいは」 「ま、いいさ。好きに思うのは自由、だろ?」 かわいくねえ〜、なんてやっぱり楽しげに呟いて、 その為の安全装置だよ、とも零し。 再度、かっわいっくねえ〜〜〜、と笑った。 「ベッドと冷蔵庫と発電機。あと爆弾と、時計」 やれやれとあなたの後から2階へ上がる。 言った通りの物が置かれていた。 質が良いとは言い難いが綺麗にされているベッド。 小型で中身は殆どがコーヒー、残りがアールグレイの冷蔵庫。 忙しなく駆動音がしている発電機に、 きっちりと区分け・種分けされた爆弾類。 そして、アンティークの壁掛け時計が4つ。 1つを除いて、チク・タク。同じ時間を刻んでいる。 あとは他愛のない、寝具の替えだとか、 シンプルな着替えだとか、先の金庫だとか。 壁際にはさらに上に続く梯子があるが、 それはきっと錆びた鐘に繋がっているだけだ。 (-315) 2022/08/22(Mon) 22:10:50 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「……………。」 「私は」 「グラスから飲まないもの。」 器を器として使ったことがない女だから、 あれはただの楽器でしかない。 屁理屈のようでもある、そんな言い分。 可愛さで生きる小動物じゃないもの、と 貴女の笑い声に返して。 「そう。」 いつものように素っ気なく返して、上へと昇る。 生活スペース、という言い方が一番正しいだろうか。 最低限、生きる為に必要なものだけが備えられている、 なんとも無機質な部屋。 鳴る音もほとんど規則的で、温度のないもの。 「時計を集める趣味があるのかしら。」 壁掛け時計を眺める。 一つだけ止まった時計。 これを動かすのが貴女の仕事ではないのかしら、と 時計の表面に触れて。 「今の所、時計を持っていって売りに出すくらいしか 魅力的なものがないわ。」 残念な部屋ね、と淡々と告げた。 (-323) 2022/08/22(Mon) 22:41:02 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア/* ご連絡ありがとうございます、テンゴPLです! 襲撃対象になったとのこと、承知しました ご質問に答えさせていただきます。 まず最初の質問ですが、折角の機会ですので、RP挟ませていただきたいです。レヴィアちゃんともなかなかお話出来てなかったですし…! 次に、RP時のシチュエーションですが、理由はご指摘の通りで大丈夫です!恐らくはテンゴが復讐に燃えていることから裏路地辺りでの襲撃になるのではないかな、と考えております。 以上、お付き合いよろしくお願いいたします! (-325) 2022/08/22(Mon) 22:42:08 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア/* ごめんなさい、追記です! お喋りはちょっとしたいかなぁ、とは思います! お手間をおかけしますが、よろしくお願いします! (-326) 2022/08/22(Mon) 22:43:06 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ/* お返事ありがとうございます! こちらも出来ればRP出来たらいいなと思っていたので、 嬉しいです!よかった! シチュエーションも了解しました〜! 路地裏に一人でいらっしゃるところに声をかけ、 襲撃するような感じにしようかと思います! それでは続けて秘話を送らせていただきますね! 少々お待ちください! (-330) 2022/08/22(Mon) 22:50:52 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ月が出ている。 それでも路地裏は大層薄暗く、人気がない。 普通の人間はまず寄り付かず、逆に。 ここに居るような人間は、まず普通ではない。 そんな時間、そんな場所。 貴方が、そんな場所に居る時。 コツ、コツ。 パンプスが地面を叩く音が、ゆったりと響く。 暗がりのさらに奥、まったく人の気配のないその向かいの道から。 女が、歩いてくる。 「ごきげんよう。capo.」 それは、会議で幾度と見たことがある顔。 齢6歳の頃からノッテに拾われた、氷の女。 今も、何の色も、温度もない顔で。 夕闇色の瞳だけを貴方に向けて。 貴方の三歩前で、立ち止まる。 「夜道は危ないわ。」 「何が起きても不思議じゃないもの。」 こんな場所で、一体何を? まるで雑談のような言葉を、投げかける。 (-334) 2022/08/22(Mon) 23:00:21 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア返答にはふっと笑い、 「そこは可愛いのな」 と揶揄っておいた。 「いい物を集める趣味がある、と言って欲しいね」 肩を竦めるのは、いつもの如く。 止まった時計を示されて、自身の役目を示されれば。 「そいつは、死んでるんだ。 元の持ち主と一緒に死んだ。 だからあたいには直せないし、直さない。 本当なら持ち主と一緒に 棺桶に入れときたかったんだけどね」 入れる棺桶がなかったから、と軽く呟く。 「ま、あたいの部屋にあんたのお眼鏡に かなうようなものはそうないでしょ。 まだ下のPCの中の顧客情報とか、 そういうもののがあんたとしちゃ 使いやすいんじゃない?」 要るか要らないかで言えば、要らないだろうけど。 そう言って下に降りようと促すと、階段へ足が向く。 ――あなたは、視野が広い。 ストレガがやや立ちふさがるようにしていたベッドに、 それほど大きくはない膨らみがあるのを見つけてもいい。 (-337) 2022/08/22(Mon) 23:02:28 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィアゆらり。 この島ではおよそ見る事の無い、抜き身の刃。 月の光が、波打つ模様を撫でて浮かびあがらせる。 普段は面で隠れた目が覗き、貴方を見た。 会議室で見えた、鋭い殺気が刺すように向かう。 「嗚呼、レヴィア嬢か。」 「何、少し気晴らしと…いい加減体は動かしておかねば鈍り切ってしまうのでね。」 くつくつと喉を鳴らして笑う。 「そういうお前さんこそ、珍しいじゃあないか。氷の姫君がこんな場所に何用かな。警邏…という訳でもあるまい。」 殺気は収まらない。 まるで、これから起こる事を分かっているかのようだ。 (-341) 2022/08/22(Mon) 23:13:20 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ揶揄いはいつものようにだんまりとして。 止まった時計を撫でて、その年季を知る。 「そう。興味がないわ。」 「貴女の知り合いだったのかしら。」 持ち主と共に死んだ道具。 それなら確かに、直す意味もない。 道具など、主を失えば何も存在価値のない、 ただの物でしかないのだから。 「私、顔と現在位置以外の情報は要らないの。」 暗殺で必要なのはそれくらい。 勿論、多くを知っていたほうが暗殺には役に立つけど。 女は、それ以外の情報を得ることは滅多にない。 夕闇が、動く。 「まだ全部見てないわね。」 こつ、こつ。 部屋の中を歩いて、ベッドの方へ。 止められなければ、掛け布団を捲るだろう。 (-343) 2022/08/22(Mon) 23:22:40 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ大きく三歩分の距離は。 波打つ刀がぎりぎり、その場からでは届かない距離。 東洋の刃物は斬る事を主体に置いており、 触れるだけで肉が切れるのだと聞いたことがある。 殺気にも眉一つ動かさず。夕闇は貴方を見つめる。 「ジムにでも行ったらいかがかしら。」 「警邏なんてしないわ。私、守る人間じゃないもの。」 「殺す人間なの、私。」 袖口に隠していたサイレンサー付きの小型拳銃を一丁、 手のひらに出して。 その右目を狙うように、前に構える。 「最期に恨み言はあるかしら。」 もはや、貴方が死ぬのは確定だとでも言うように。 女は冷たい声で、そう告げた。 (-344) 2022/08/22(Mon) 23:30:04 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「だろうね。親父の時計だよ、そいつは」 言った所で意味はない。感傷に浸る趣味もない。 ただ、そこに置いてあるだけだ。 価値のない、ただの物を。 「プロが仰る事は違うね」 そう言って、階下へ――消える寸前で、 やっとあなたの行動に気付いて。 「だっ、バッ……」 止める間もなく、捲られる。 そこには二つ、物がある。 ひとつは、大分ぼろぼろで、ほつれだの、毛玉だのが くっついた黒い猫のぬいぐるみ。 綿が寄って毛が縮れ、残念な顔立ちにはなっているが、 くりくりの目が可愛らしい。 もうひとつは、そのぬいぐるみからちょっと離された 白い猫のぬいぐるみだ。 こちらはどうやら新しく、黒いリボンが巻いてある。 開けたてなのか、包装紙もそこに一緒になっておかれていた。 「…………」 そして、これは隠すのを諦めてぐったりしたストレガ。 どうせ興味ない、で終わるのだろうけど、それでも。 (-346) 2022/08/22(Mon) 23:34:14 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「ふん、やはりか。そろそろ此方にもまわる頃合いだろうとは思っていたが、よもやお前さんを使うとはな。」 分かり切っていた。 先代やアウグストは目を掛けてくれていたが、彼らが居なくなった今、元より余所者だった自分を排除する動きが出たとしても何ら不思議な話ではない。 「恨み言など何もないさ。先代とアウグストが愛したノッテが残るのであれば…俺に悔いることなどありはしない。ただ…」 伝えるべきことは、伝えてきた。 若い者がまだ残っているのであれば、思い残すことはない。 「だからといってそう簡単にこの命、小娘ごときにくれてやるつもりはないのでね。若くはないが、足掻かせてもらうよ。」 刀を横に構えた。足掻く意思を、貴方に突きつける。 そう大人しくくたばってやるつもりはない、と。 (-350) 2022/08/22(Mon) 23:47:16 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「そう。」 もう一度時計を撫でて、手を放した。 この時計は幸せだっただろうか。 答えはきっと否だ。 道具に、幸せになる権利などないのだから。 「大事にしてるのね。」 それだけ告げて、足は、ベッドの方へ。 貴方が気づいて制止するよりも、此方の方が幾分早い。 ふぁさり、掛け布団が取れて、それがあらわになる。 黒と白の、猫のぬいぐるみ。片方は随分古い。 少しの間、沈黙してそれを眺めて。 それから、貴女の方に向き直る。 「可愛いのね。」 つい先ほど、貴女に言われた言葉を、 そっくりそのままお返しして。 また視線をぬいぐるみに戻す。 「夜はこの子達と一緒に寝ているのかしら。 寂しがり屋ね、signorina」 つい最近にも買うなんて、と、白い方を一瞥して。 (-351) 2022/08/22(Mon) 23:53:20 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「殺しに殺しの道具を使うのは当たり前の事だわ。」 「どうかしら、これから先のノッテは。」 「今までと同じに、なるかしら。」 消耗し、身内を殺し。 カリスマ的な頭目一人を失えば、 この組織は随分脆いようにすら思える。 これから先、元通りになることがあるだろうか。 ………興味はない。 道具は未来を思案しない。 「そう。馬鹿ね。」 向けられた意思に、嘲笑うでも呆れるでもない言葉を零す。 抵抗されると綺麗に殺せないわ、と呟いて。 パン、発砲音。 弾が真っすぐ、貴方の右目に向かって飛ぶ。 それと同時に女は、大きく後ろへ跳んだ。 続けて二度、三度と弾を打つ。 改造式の小型拳銃は、殺傷力と装弾数を犠牲に小型化してある。 急所に当たらなければ、致命傷にはならないだろう。 (-355) 2022/08/23(Tue) 0:05:09 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア時計を撫でる指先に、きっとチリのひとつもつきはしない。 動かない時計は、その古ぼけた見た目のまま、 しかし丁寧に掃除がされていた。 今の主は何も答えないまま、揶揄われている訳だが。 「はぁー……黒いのは昔からいる奴だよ。 癖になってて枕元にないと落ち着かないだけ。 別にいいだろ、それくらい。 それに白い方はあたいのじゃない、あんたのだよ」 目元を抑えて、半ばヤケなのか投げやりにそう返す。 白い方はよくよく見れば、確かに開けたというより これから包む、といった風体で。 『questo è per te, Piccolina』 なんて書かれたメッセージカードが傍らに落ちている。 「真っ当に人とお喋りなんて普段滅多にしないからね。 飲み物も貰ったし、礼代わりに買ったんだよ。 興味ないとか、要らないってんなら捨てりゃいい。 捨てるのが億劫ならあたいんとこに置いときゃ いつかまとめて吹っ飛ぶだろうよ」 完全に脱力して、階段から2階の床にかけて 溶けるように倒れ込んでいる。 はあーーー、とまたひとつ大きなため息が出た。 (-357) 2022/08/23(Tue) 0:25:48 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「全く同じにはならんだろうな。だが、未来ある若者が残っている。望みはあるさ。」 肩を軽くすくめて。 何もかもが同じに進むことなどありはしない。 だが未来はあるのだから、それでいいのだ。 「馬鹿は、お互い様だろうよ。哀れな姫君。」 身体を逸らし、予め狙いが向けられていた右目からは射線をずらし、そのまま踏み込む。 相手は音速の銃弾だ。2発目、3発目をいなす余裕はない。が、致命傷を外すことは出来る。 左腕に1発。もう1発は面を打ち抜き、砕く。 負傷を厭わずに、小柄な貴方の跳躍で取られた距離を一気に詰めるように走り込みながら、刃を薙ぎ払う。一矢でも報いるべく。貴方の腕を狙って。 昼行灯を気取ってはいたが、実力は幹部に勝るとも劣らない速さだろう。刀を得物としながら、銃との戦いに慣れている。 だが、部は悪い。遠距離と近距離であれば、射程の差は一目瞭然だ。男は、理解している。結末を。 (-358) 2022/08/23(Tue) 0:27:28 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガきちんと手入れされたままの時計。 死んでからも大事にされる道具。 それになにを思うかなんて、 女以外に分かる者は誰もおらず。 「……………。」 貴女の方を見て、女は。 ほんの僅か、怪訝そうに眉を歪めて。 それから、また白猫の方へと視線を戻す。 耳についた黒リボンに、手を伸ばして。 「私、貴女の為に何かをしたことなんてないわ。」 「用事のために話して、ゴミを押し付けるためにあげただけよ。」 「馬鹿ね。」 やはり言葉はどこまでも淡々としていて。 ただ利用価値があったから接していただけだと。 それに礼を覚えるなんて、なんて愚かなのかと。 いつも通りの冷たい表情のまま。 ぬいぐるみを二つ、抱き上げて。 「じゃあ、これを貰っていくわ。」 「ぬいぐるみは、中に色々入れられるもの。」 「いいかしら。」 どうせ、何もかも爆ぜてしまうなら。 黒い方も貰って構わないでしょう、と、 胸の前で二匹を抱きかかえたまま問うた。 (-390) 2022/08/23(Tue) 11:20:09 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「哀れ?」 「私は幸せだわ。」 装弾数は3発、それを全部打ち切って、距離を取る。 ……が、捨て身の突撃をされれば、歩幅の分 距離はむしろ詰められる事となる。 ───速い。 しかし女も、殺しのプロだ。 薙ぎ払われる刀を、手に持った傘で受け止める。 普通の傘なら真っ二つだっただろうが……… これは軸を鋼鉄で作られた特性の傘。 故に傘ごと切り捨てられることはないものの、 やはり男と女の力の差では、対等な鍔迫り合いとはいかない。 圧される、腕が痺れる。 「っ!」 そのまま圧し切られるより前に、傘をばさりと開く。 貴方の視界が一瞬、真っ黒に染まり。 それからふっと、貴方とぶつかり合っていた力が無くなる。 女が視界を潰すと同時、また後ろに跳んだのだ。 ▼ (-391) 2022/08/23(Tue) 11:32:15 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「あたいがそうしたいからそうした、 それ以上に理由なんていらないだろ……。 はいはい、あたいは馬鹿ですよ」 ぐったりとした状態からよろよろ立ち上がり、 しかしやはり気力がないのか 階段脇の壁に寄りかかった。 「落ち着かないって言った傍から 両方持ってくのかよ。まああんたならいいや…… 好きにしなよ。あたいが持ってるよりは似合うだろ。 ……あ、待った。持ってく前にお別れくらいさせてくれ」 そう言って、壁から離れて。 少しだけ屈んで、黒猫のぬいぐるみの頭を優しくなでた。 静かに、大切そうに。 そうして僅かに唇を動かし、きっと別れの挨拶をした。 (-392) 2022/08/23(Tue) 11:34:39 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ幹部級の貴方に、女がまだ殺されずに済んでいる理由は。 一つは、有効射程の差。戦いにおいて、射程の差は絶対だ。 そしてもう一つは。 "最近体が鈍っていた"貴方と、"10年以上殺しだけを任務としてきた"女の。 ───ブランクの差、それだけだった。 華奢な体で、路地裏のパイプを伝って屋根に上る。 もしかしたらその登り切る過程で一度斬撃を貰ったかも 知れないが………女はプロ。 一時的に痛みを遮断して、動きへの支障をなくす。 屋根の上で、装弾を終える。 射程距離、高所、全てが揃った状態で。 また貴方の急所に向けて、音速の弾丸を3発、 躊躇いもなく放った。 (-395) 2022/08/23(Tue) 11:40:28 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「いや、哀れだよ。」 「血と硝煙の香しか知らぬ、哀れな女。それがお前さんだ。」 軽くなった傘を斬り捨て、パイプを伝う貴方に一撃を見舞う。貴方は腕に切り傷を貰ったかもしれないが、距離もあり、切り落とすには至らない。 そうして満を持して貴方が放った弾丸を。 咄嗟に、頭部と心臓部を腕と手にした刀で庇う。 最低限の急所は守り切るも… 両腕、そして跳弾した弾が右太ももに被弾した。 ふらり。 男はよろめいた。 足をやられた以上、貴方に攻撃を加えることは最早不可能だ。 「…ふは。やはり、か。歳は取りたくはないな。」 震える手を懐に入れて、取り出すのは小さな袋。 中に入っているのは、飴だ。 男はその中からべっこう飴を摘み、口に含む。 悠長ともとれる行動だ。 → (-397) 2022/08/23(Tue) 11:59:46 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「なあ、レヴィア嬢よ。」 「お前さんは、俺が死ぬならば自らの手を下さずとも満足するか?それとも、その手で俺を殺したいか?」 刀を手にしたまま、声を掛ける。 既にそちらに攻撃の手を向ける様子は、ない。 (-398) 2022/08/23(Tue) 12:02:06 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → 冷たい炸薬 ストレガ「そう。」 「興味がないわ。」 いつも通りの言葉を返す。 随分とお人好しな人だったようだ。 そういうのを皆にすれば、貴女は今頃 人気者だったわね、と、皮肉なような、思ったままなような、 そんな言葉を告げつつ。 「寝る時だけ貸してあげてもいいわ。」 逐一取りに来るなら、と。胸の中で撫でられる子に視線を落とす。 よほど大切にしていたのだろう、そうわかるような 優しい手つきに、言葉。 「道具より先に、持ち主が死ぬなんてあってはならない事だわ。」 「この子の持ち主は、ずっと貴方。私は預かるだけ。」 「覚えている事ね。」 そんな言葉だけ零して、女は、階下へとまた足を進める。 螺旋階段を下りれば、いつもの部屋。 「用件は済んだわ。お暇しようかしら。」 これ、捨てておいてくださる?と、飲みかけのボトルを机に置いて。 (-399) 2022/08/23(Tue) 12:02:21 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「それでも。」 「私は幸せだったわ。」 ずばっと、二の腕が切られる。 ぼたぼたと血が垂れる。 普通の人間なら痛みに呻き、パイプから手を滑らせ落ちる傷。 しかし女は、汗一つ流すこともなく登り切る。 ゴシックの服がワインレッドに染まっていく。 そうして、撃った弾は。 全盛期の貴方ならそうはいかなかったかもしれないが、 今の貴方の機能を奪うには、十分で。 ふぅ、と一つ細い息を吐いたのは、きっと誰にも聞こえない。 こつ、と、屋根から飛び降り、地面に降り立つ。 ハンカチを傷口に当てて、ようやく流れてきた汗が 額から頬へと一筋伝う。 貴方の一歩前まで、近寄る。 貴方にその気があれば、切り捨てられるかもしれない。 ▼ (-400) 2022/08/23(Tue) 12:11:32 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「私の仕事は」 「対象を死に至らしめる事。」 「死因も要因も、指示されてなんていないわ。」 自分の手で殺したい、なんて殺人鬼のような拘りはない。 殺したくなんてない 女はそこで見守るように、佇み続ける。 (-401) 2022/08/23(Tue) 12:15:32 |
レヴィアは、一筋の汗を流した。 (a34) 2022/08/23(Tue) 12:22:09 |
レヴィアは、ぼたぼたと血を流した。 (a35) 2022/08/23(Tue) 12:22:28 |
【秘】 冷たい炸薬 ストレガ → 暗殺屋 レヴィア「人気が欲しいんならもっと上手くやってるだろうよ」 ため息ひとつ、逐一取りに行くか……と力なく笑い。 「は。それじゃあその白いのの持ち主も 死ぬなんて事はないだろうね」 そう返すのは、いつもの軽口かそれ以外か。 身体を引きずるように降りて、 置かれたボトルを当然のように口にし、 空にするとゴミ袋に放り込む。 「捨てといた。レヴィア、あー……」 死ぬなよ、なんて言っても興味がないとか言われそうで。 気を付けて、もなんだか違う気がする。 「いってらっしゃい」 妙な言葉をかける事になり、微妙な表情で。 まあ、ほんのり口角はあげて、見送るだろう。 (-403) 2022/08/23(Tue) 12:25:34 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「………。」 降りてきた少女を見つめた。 その漆黒の瞳に殺意はない。諦観と憐憫。 この少女がどれだけの苦を背負ってきたか。 幼いながらに思う事が無かった訳があるまい。 例え、家族を手にかけていたとしても、彼女は男にとっては家族の一員だ。 「そうかい。なら手前の事は手前でやらせて貰おう。その前に、お前さんにこれをやるよ。」 飴の入った布袋。 まだ中身のあるそれの口を閉めて、貴方に投げて寄越す。 中身はべっこう飴に、オレンジの飴に、抹茶ミルクの飴。 「ただの飴だが、これが美味いんだ。」 笑う姿は、いつもの昼行灯のようで。 男は貴方が受け取るにしろ、受け取らないにしろ、そのまま貴女から距離を取る。 → (-404) 2022/08/23(Tue) 12:27:15 |
レヴィアは、どこか出かけられた見送りの言葉に、「えぇ。」とだけ返して (a36) 2022/08/23(Tue) 12:31:27 |
レヴィアは、その日の夜に、仕事に向かった。 (a37) 2022/08/23(Tue) 12:31:49 |
レヴィアは、ゴシックの服をワインレッドに染めている。 (a38) 2022/08/23(Tue) 12:32:12 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「さて…それじゃあさっさと、片を付けるとするか。」 「じゃあな、レヴィア嬢。達者でやれよ。嗚呼、見たくないのなら目を塞いでいろ。少々派手になる。」 よろめきながらも刀を持ち上げて。 慣れた様子でくるりと刃を自らに向ける。 そうして―― 向けられた刃は、何の躊躇いもなく、押し込まれ。 テンゴ自身の胸に深々と突き刺さり、その 心臓 「っ、ぐ…!」 男は知っている。その手で何度もやってきたから。 どうすれば、人が絶命するかを。 脂汗を滲ませ、苦悶に表情が歪み、呻き声を漏らしながら。 ぐり、と刀をその手で捻る。抉り、潰すように。 そうしてから、一気に抜けば。それで、 お終い。 勢いよく、男の胸から赤が噴出し、その場にばたりと倒れるだろう。辺りに一層濃く、鉄錆の香りが立ち込めるだろうか。 (-405) 2022/08/23(Tue) 12:43:21 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ氷と評されるその貌には、何の感情も籠らない。 女がなにを思うのかなど、きっと誰にも分らない。 何百人を殺し、同じファミリーの者を手にかけ。 涙の一つも流さない、冷たい死神。 人からの評価などそんなものだし、 女もそれを否定することなどなかったから。 「そう。」 「興味がないわ。」 投げ渡された飴を、血を流していない方の腕で受け取る。 これに毒でも入っているかもしれないわね、なんて。 呟きながら、しかし、捨てることはせず。 「私には標的の死を見届ける義務があるの。」 標的が必ず死んだ事を、きちんと確認する事。 それが"暗殺屋"の仕事だからと、夕闇の瞳は真っすぐ見据え。 そして。 ▼ (-406) 2022/08/23(Tue) 12:56:08 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「………馬鹿ね。」 その最期を、見届ける。 飛び散る紅も、苦悶の顔も。 全てを、全てを見届ける。 また一人、ノッテ・ファミリーを殺した。 貴方の意識が完全に闇に落ちる頃。 女は初めて、目を伏せて、睫毛を震わせた。 女は、貴方に近づいて。 いつかの遺体と同じ様に、その右目に。 パン、と一発、弾を打ち込んだ。 死を確実なものにするため、でもあるし。 自分がやったのだと、認識するためでも、ある。 誰かに誇示したいわけではない、ただ。 "自分が死に追いやった"のだと証明する、 罪の証 として。それを、残す。 女は、昼行灯の火を消した。 べっこう飴を一つ開けて、口に含んだ。 「……雨が降る前に、帰りましょうか。」 ハンカチを腕に縛って止血をして。 切り捨てられた傘を拾って、ばさりと欠けたそれを広げた。 呆れるほど晴天の、夜の日の事だった。 (-407) 2022/08/23(Tue) 13:04:54 |
レヴィアは、雨が降る前に帰った。ワインレッドはほどなく止まる。 (a41) 2022/08/23(Tue) 13:06:12 |
レヴィアは、店のカウンターに猫のぬいぐるみが二つ、新たに並んでいる。鎮魂歌が鳴り響く。 (a47) 2022/08/23(Tue) 17:20:14 |
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