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【秘】 ダンサー 堂本 棗 → ずっと一緒が良い 戸森 夢彩「うん……うん。 ……あーあ、もう顔、ぐちゃぐちゃじゃん 」でも可愛いな。 これは悲しい涙じゃないから、ずっと良い。ずっと綺麗だ。 涙をすくって、目尻に触れるだけのキスをして、ぎゅっと抱きしめた。 強く。 絶対離さないという気持ちを込めて。 「戸森が泣き止むまでずっとこうしてるから、 涙止まったら、一緒に花火しよーな」 大丈夫だよ。 泣きたい時は泣いて。 でも、そういう時は一人で泣かないでくれよな。 (-23) 2022/02/05(Sat) 1:56:47 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → ずっと一緒が良い 戸森 夢彩「……!!」 自分で好きなように呼べとか、棗って呼んでとか言ってたのに。 いざ好きな子に名を呼ばれるのはこんなに恥ずかしくて、嬉しい気持ちになるんだな、と言うことを知る。 「うん、折角、持ってきたから。ここで花火やってから戻ろうぜ」 あ、なんかタイミング逃した気がする。 いや、そうじゃないでしょ!? 「えっと」 「夢彩」 女の子の名前を呼び捨てするのは、これがはじめて。 大事に大事にそう呼んだ。 (-29) 2022/02/05(Sat) 8:45:18 |
堂本 棗は、山田ちゃんが絶好調だなと思って見てる。 (a30) 2022/02/05(Sat) 15:47:47 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → ずっと一緒が良い 戸森 夢彩「よし、じゃあ線香花火するかぁ。 どっちが長く保つか勝負する?」 まだ涙で目元が赤いけど、飾らない素のままの笑顔が可愛いと思った。 学校は違っても同じ東京に住んでるのだから、放課後とかも会ったりできるなぁ、なんて思ったりして。 はい、と線香花火を手渡した。 「今度東京に帰ったら……どっか遊びに行こうな」 学生の身分だから豪遊はできないけど、やりようは色々あるだろう。 (-34) 2022/02/05(Sat) 16:49:13 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 娘 氷室 凛乃「頭の出来じゃ逆に氷室ちゃんの大学に行くの厳しすぎるけどな!」 文武両道になるのは難しいおつむの出来なのである。 まぁでも、関東近辺ならいつでも遊べるよ、東京でと笑う。 「体質っていうより、俺の場合は運動量の問題だしさー。 ダンスだって持久力も体力も必要だし。 ズルいって言われるなら、じゃあ同じだけ運動してみるー? って言っちゃうな」 「氷室ちゃんは運動あんまり得意じゃない?」 (-38) 2022/02/05(Sat) 18:05:28 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 娘 氷室 凛乃「あぁ、だよなー。 いつ繋いでも”あ、ヤマグチいるやん”ってなるしさ。 部活中も時間撮れるならそりゃそーだ」 最後のピザをもぐもぐと食べ、手を合わせた。 美味しかったし腹も満たされたようで満足な顔をしている。 「ダンスの遠征でちょこちょこ関西とかには行くけど、九州は数えるほどしか行ってないんだよなぁ。 博多食べ物美味しいしまた行きてぇけど。 水炊きと焼鳥は最高だったな!」 (-44) 2022/02/05(Sat) 22:17:05 |
堂本 棗は、ワルツは男女逆でもちゃんと踊った。 (a43) 2022/02/05(Sat) 23:27:54 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 娘 氷室 凛乃「ダンスの試合で行くことはあるだろうからその時は連絡する! けど一家総出は流石に緊張するなそれ?」 色んな意味ですごい光景になりそう。 「ってか一家総出より……人呼ぶなら友達紹介してくれたほうが嬉しいな。 同年代同士のほうが気楽じゃん?」 あなたが食べ終えるとゆっくりと食後の飲み物を飲み、そろそろかと注文表を手にとる。 どうやらここのお金は自分が持つよう。 食べる量の差もあったし、払わせられないというのもあるが、多分これもエスコートの一環と思ってるのだろう。 「じゃーそろそろ行く? 土産物なにがあるかなぁ」 (-50) 2022/02/06(Sun) 2:30:42 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → これからはずっと 戸森 夢彩「線香花火ってのは動かなきゃいいんだろ? よし、負けねぇー!」 こういう勝負なら有利も不利もなく平等だ。 勝負好きの男は意気揚々と線香花火に火をつけた。 真剣に火を見つめる様は子供のようだが、さて。―――30 秒ほど保っていただろう。 ふいに視線を感じて振り向けば目があって、口元に弧を描いた。 ずっと一緒にいられるのが、嬉しい。 「夏になったら夏祭りとか、プールとかもあるなぁ。 っていっても来年は受験生にもなるけど……」 自分の場合は声のかかっている大学を選ぶことになるだろうけれど。 あなたはどうだろうか。 一緒には無理でも、せめて近くに居れる場所なら良いなぁと思うのだ。 (-52) 2022/02/06(Sun) 2:40:55 |
【人】 ダンサー 堂本 棗「どう考えても体格差ありすぎて変じゃない?」 176cmと142cmという34cm差の男女逆転ワルツである。 『任せてくださいまし、完璧ですわ』 「そうじゃない」 (91) 2022/02/06(Sun) 12:43:14 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 娘 氷室 凛乃「総出は確定なの!? までも大抵のヤツとは仲良くできるぜ」 人見知りと言う単語が脳内にないんだろう、多分。 氷室ちゃんの友達ってどんなヤツなのと興味津々だ。 「どーいたしまして! 俺のほうが沢山食べてるから気にしなくていーし。 あ、流石に家族と部の奴らにくらいはお菓子でも買っていくべきかー?」 土産屋に入れば、きっとその地域限定のお菓子とか、色々あるはず。 本当に日本刀のミニチュア版みたいなのが置いてあって、マジで剣あるな!とバカウケしている。 (-54) 2022/02/06(Sun) 17:21:45 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 娘 氷室 凛乃「氷室ちゃんエスコートすると一目置かれちゃう感じ? わはは、一緒にスキーしてパスタとピザ食べましたって言わなきゃ」 値踏みされても何も出やしねぇけどなー、と笑う。 実際運動方面にステータスが尖ってるだけの普通の一般市民だ。 こうして話していると自分たちはただの高校生だし、ネットで会えばゲームして遊んでるだけの友人だ。 その住む場所が違うだなんて、秘密を聞いてもあまりピンときていない。 あなたと付き合うべき友人や知人がどんな人間であれば良いだとか、考える気がなければ、 住む場所がどうであれ、自分たちが友人であるということは何一つ変える気がないのだから。 「ま、結局は氷室ちゃんがどう生きていきたいかだよね。 流石に将来本来生まれた家で立場を全うするっていうなら、その時は俺もどうしようもないかもだけどさ」 「今の氷室ちゃんは氷室であって浪川じゃないでしょ。 俺にはそういう世界のことはよくわかんないし、今見えてるものだけでいいと思うんだよね。 氷室ちゃんは一緒にゲームしたり、スキーして笑ってくれる普通の女の子だよ」 (-58) 2022/02/06(Sun) 21:30:20 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 娘 氷室 凛乃「そりゃそーだ、俺らまだ高校生だもんな。 氷室ちゃんの住む世界やしがらみってのは俺に理解するのは難しいけどさ……」 しがらみなんてひとつもない世界で育ってきたけど。 それなりにこの言動のせいで変な目で見られたことはある。 ダンスを始める前は、保育園でひとりぼっちなんてことも多かったらしい。 それでも前世含め得意だったダンスを始めてみれば世界は変わった。 前世だけに縛られず、友を得るのも大事だと知ったのだ。 「理解しないからこそ、何にも考えずに仲良くできるってこと!」 「理解する頭があっても理解する気ないとも言うね。 俺には今ここに居て笑ってる氷室ちゃんが居れば良いと思ってるもん」 だからこれからもヨロシクねと笑って、俺達はお土産を無事購入した。 ついでにミニチュア刀も買っておいた。記念だ。 (-60) 2022/02/07(Mon) 1:23:28 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → これからはずっと 戸森 夢彩「あっ、負けた〜! 悔しいな」 先に火が落ちてしまえば悔しそうな顔をするものの、楽しいのでそんな顔が長続きすることはなく。 素直に長く保ってるのをみつめて、すごいなと笑っている。 「え、夢彩頭いいの? すげー、勉強教えてもらおーかな、俺。 大学はまぁ……ダンス強いとこから声かけてもらってるから、推薦貰ったりすると思うけど……」 「あんまりバカだと恥ずかしいもんな」 勉強をあまり頑張ったことはなかったけど、やりたい事を前にしたら頑張る他の選択肢はないだろう。 やると決めたら頑張る事はできる男なので、いくらか成績は伸びる……のかもしれない。 「同じ大学とまでは言わねぇけど……すぐ会える距離が良いんだ。 だから俺も頑張るし……夏休みすげー楽しみ!」 あなたの身体の事を考えて言ってるは勿論だ。 仕方のないことだとわかっていても、他の誰かを頼ってほしくない。 だけどそういう事情は置いておいても、第一に自分自身が一緒に居たいと、そう思っている。 火の消えた線香花火を雪で改めて鎮火させて、こつんと頭と頭をくっつけた。 二人の間に距離はなくていい。 (-65) 2022/02/07(Mon) 13:05:53 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 3年 偉智 要「センパイ? うん、どしたの?」 話があると言われれば頷いて返事を一つ。 遊ぶ手を止めてあなたの後をついていく。 場所を変えるということは、何か、大事な話があるのだろう。 (-67) 2022/02/07(Mon) 17:30:13 |
堂本 棗は、俺も勿論良いよ!とサムズアップ (a52) 2022/02/07(Mon) 19:26:29 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 3年 偉智 要「あっ、あー……それは、うん」 エリーゼと俺は同じ魂を持っているけれど、違う人間であり今を生きるのは自分だと。 そう気づいて納得したのはほかでもない自分。 少し離れた場所だとはいえ十分誰からも見えるような場所で女の子を泣かしてれば、そりゃ見られてるだろうなと、あなたの言葉で気づいて少しだけ気恥ずかしくなってしまった。 「エリーゼは……ちょっと世間知らずで我儘なとこはあったけど普通の女の子だったんだ。 公爵令嬢でめちゃくちゃお嬢様だったからそりゃそうかって話だけど……。 その国の王子とだいぶ小さい時から婚約してて、仲も良かったみたいだけど……妹の方がなんていうか、スペックがやたら高かったんだよな。 大きくなってみれば、姉より妹のほうが良かったんじゃないかとかそんな風に周りに言われて……。 妹も王子が好きだったから、その気になって姉を蹴落としたって話」 「まぁ……ただ奪い取るだけならまだ良かったんだろうけど…… 噂流して評判を落として、王子の気を自分に向けるために姉にいじめられてる妹の図を作り上げて? 最終的に婚約破棄を受けて、犯罪の濡れ衣着せられて処刑された。 そんな漫画や小説みたいな話が、昔は本当によくある話だったみたいだ」 勿論これはただの前世の話。 あなたや久瀬センパイにはなんの所縁もない話だ。 (-69) 2022/02/07(Mon) 19:47:02 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 娘 氷室 凛乃「でしょ? 生まれがどうこうって聞いても、なーんにも変わらないよ。 友達である事にそんなの関係ないしね」 帰り道。 お土産を片手に歩いて帰る。 こんな風に雪道を歩いて帰ることはもうないかもしれない。 「氷室ちゃんはここに来て何かみつかった? 俺はいっぱいみつけた。 まぁ第一に前世の関係者が居たなんてびっくりだったし…… 世の中秘密を抱えた人間なんてのは自分だけじゃないんだなぁって。 知っても変人扱いしないでこうやってエスコートさせてくれる子がいるものなんだなってさ」 「だから、ありがとな」 にしし、と。 人懐っこい笑みを浮かべた。 (-74) 2022/02/08(Tue) 2:27:24 |
堂本 棗は、え、俺主人公枠なの? それ面白くなる? (a59) 2022/02/08(Tue) 2:27:59 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 3年 偉智 要「受け入れてなんてなかったよ。 けど……足掻いてもどうしようもなかった、誰も信じてくれなかったんだ。 家族も、友人も、……王子にもね」 無念の魂が、愛した人への強い想いが旅をしてこうして後世に生まれた自分に記憶を残したのだと、今ではわかる。 だから、その無念や気持ちが薄まったり浄化したりしたなら、自分に残るこの記憶もなくなっていくのかもしれない。 でも自分にとって前世の記憶は悪いものばかりではなかったから。 良い記憶もたくさんあったし、記憶があったからこそセンパイ達をみつけることが出来た。 だからどうしたって俺は、記憶はなくしたいとは思わない。 『要さま? 私は人生をやり直したいとは願っても、妹達をいくら恨んでも、要さまや……ましてや久瀬……さまをお恨みはしておりません。 あなた方も今を生きる方。どうか……あなたさま自身の意思を大事にしてくださいませ』 (-77) 2022/02/08(Tue) 16:46:02 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 娘 氷室 凛乃「そりゃー勿論。 可愛い女の子をエスコート出来て楽しかったよ。 っていうか、なにせ俺は中世貴族世界の記憶持ち。 エスコート、完璧だったっしょ?」 あなたもいろいろなものを見つけた。 それを聞けば満足そうに頷く。 自分が関われた部分はあまりにも少ないけれど、手の届いた人たちが色んなものが見つかったなら、それは本当に良かったことだと思っている。 とはいえここはまだゲーム終盤のいち場面。 この後このゲームが全て終わりを迎えて、最後に残した課題が自分には残ってはいるのだが。 それはまた別のお話だ。 (-78) 2022/02/08(Tue) 16:53:35 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 3年 偉智 要『……はい、勿論構いませんわ。 どうぞ要さまのお気持ちをお聞かせくださいませ』 どくん、と心臓がひとつ鳴った。 エリーゼの少しばかりの緊張が、伝わってくるかのようだ。 自分としてもちゃんと聞いておきたかったから、エリーゼの語りを止めることもなく、雪に触れて言葉を考えているあなたをじっと待った。 少しばかりの静寂も、決して嫌なものではない。 それは決して寒いものではなかった。 (-82) 2022/02/08(Tue) 20:21:15 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 3年 偉智 要本当は治してあげたかった。 私と棗がやったことは、あなたの症状を軽くしただけ。 それであなたの寿命がいくら延びたかはわかるわけもない。 『……要さまは音楽がお好きなのでしたね。 殿下もとてもお好きでした。バイオリンと、ピアノの音色がとても……綺麗で』 まだ二人が仲睦まじかった頃、よく一緒に稽古をしていたのを思い出す。 不器用な私にいつも優しく微笑んで、丁寧に教えてくださったの。 やっぱりあなたは殿下ですね。 同じ魂の輝きが、そこに宿っているんだもの。 ▼ (-89) 2022/02/09(Wed) 15:24:35 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 3年 偉智 要けれどあなたのその問は。 1000年以上前から私が望んでいた言葉は。 あなたの病を今以上に治すつもりがないということになる。 だって。 私はもう過去の人間であり、この体は棗のもの。 私がどれだけ愛そうとも、過去の人間の想いではあなたを癒せない。 だからこれは。 拒絶するべきなのだ。 拒絶して、心から愛し合える人と出会って、病を完治させるべきだと。 わかっている。 わかっているのに、どうして。 『私に……あなたを拒絶できるわけがないじゃないですか』 『……愛しております。 あなたという魂すべて、ずっと』 (-90) 2022/02/09(Wed) 15:27:48 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 3年 偉智 要『要さまの音を聴ける日を……楽しみにしております』 前世という身で散った想いが、ここでようやく受け取られるなんて思いもしなかった。 永く歩いた足跡は、きっと無駄なものはひとつもなくて。 それはこれからも、お互いにずっとそうで。 奏でる音色はきっと、涙が出るほど、綺麗。 『私は……要さまが考えて出した答えを否定したり致しませんわ』 本当は、既に死した魂に縛られずに生き抜いて欲しいと思っているのに。 それでも縛られているのではなく、それがあなたの本意であるというのであれば。 これが幸せだというのなら。 あなたはきっと、約束を違えることはないでしょう。 ずっとずっと昔から、あなたはそうだったから。 だから私には、これを否定することなど出来はしないの。 ▼ (-93) 2022/02/09(Wed) 16:48:09 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 3年 偉智 要『要さま。 私は、エリーゼは幸せです。 今度は……要さまが、私を探してくださるのですね』 普段の棗なら決してしない女性的な柔らかな笑みを浮かべ、頷く。 お待ちしております、ともに暖かくなれる未来を。 時を超え、海を超え、例え遠くの地であっても。 約束は果たされる。 あなたは私を忘れないから。 私達が再び出会うために。 (-94) 2022/02/09(Wed) 16:50:12 |
【秘】 ダンサー 堂本 棗 → 3年 偉智 要永く旅をした魂が癒やされているのを感じる。 それは途方も無い約束。 今出会えていることのほうが奇跡で、叶う可能性など0にも等しい。 ……はずだけど。 何故か不思議と信じられる。 また再び、出会える日が来るはずだと。 何処に居てもきっとその音色はこの耳に届くから。 そしたら、私は走り出すだけでいい。 ―――死が二人を分かつまでというけれど、 これでは死をもってしても分かつことはできませんね? 『エリーゼも誓います。 心から、あなたという魂をお慕い続けますわ』 (-96) 2022/02/09(Wed) 17:44:39 |
【人】 ダンサー 堂本 棗「さて、帰るとするか」 大きなスポーツバックを肩に担ぎ、建物の外へ出る。 そんなに長くここに居たわけではないのに、なんだかとても長く過ごしたように思えて感慨深い。 この一面の銀世界も見納めかと思うと寂しいとさえ思えてくるほどだ。 『棗、本当にありがとう』 「お礼言われるようなことした覚えはねーけどなぁ」 めちゃくちゃ恥ずかしかったけども。 エリーゼが長年解消出来なかった想いが届いた事は、素直に良かったと思うから。 『これから大変なのはあなたの方だけど……見守っていますわ、ずっと』 ▼ (99) 2022/02/09(Wed) 20:55:24 |
【人】 ダンサー 堂本 棗帰ったら忙しい日々が戻ってくる。 ダンスバトルは近いし、4月になったら受験生だ。 きっと目まぐるしい日常の中で、この不思議な体験を思い出すことは少なくなるだろう。 だけど俺は、この場所を決して忘れない。 それはアルバムに仕舞った写真のように、時折そっと思い出す。 それは例えば 本屋で自分が体験したかのような小説を見つけた時とか。 神社で何かをお祈りしてる時とか。 ニチアサで魔法少女が活躍してるときとか。 京都から狐が走って買い物に来た時とか。 九州までダンスをしに行った時とか。 大好きなセンパイの発表会に行った時とか。 それから。 大切な恋人に触れている時とか。 ▼ (100) 2022/02/09(Wed) 20:55:59 |
【人】 ダンサー 堂本 棗ぱしゃり。 音を立てて沢山のものを写真に収めた。 いつでもこの思い出に触れることができますようにと。 「行こう、夢彩」 そっと大切な人の手を握る。 さよなら。 いつかまた、会えますように。 (101) 2022/02/09(Wed) 20:57:16 |
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