人狼物語 三日月国


99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】

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視点:


ドゥーガルは、朝食の時間を過ぎても食堂に現れない。
(c3) 2021/10/06(Wed) 21:00:54

ドゥーガルは、部屋の中身を確かめた。何度も何度も何度も何度も部屋の中身を確かめた。
(c5) 2021/10/06(Wed) 21:01:24

ドゥーガルは、……
(c6) 2021/10/06(Wed) 21:02:01

愛玩用 ドゥーガルは、メモを貼った。
(c7) 2021/10/06(Wed) 21:02:34

ドゥーガルは、自室の扉のメモを貼り替えてから、 一人 で食堂に居る。
(c9) 2021/10/06(Wed) 21:13:14

【墓】 愛玩用 ドゥーガル

食卓について、食事をする。
並べられた食事を均等に分けて、口に運ぶ。
綺麗な重さ
に分けて口に運び、咀嚼して、飲み込んでいる。
固形を出来る限り自分の執着する重さまで整え、
削って、或いは足して、口に運ぶ。

「…………。」

何も喋らない。
ただ、周囲を一瞥し終えたら、視線を下に落とすだけ。

もしも食堂が普段通り賑やかなら、
その話を遠巻きに聞いているばかりになるだろう。
(+1) 2021/10/06(Wed) 21:18:30

【独】 愛玩用 ドゥーガル

「…………。」

「誰がやったのかな。」

「誰が部屋に入った。」

「……探し出して殺してしまおうかな」
(-4) 2021/10/06(Wed) 21:26:42

【墓】 愛玩用 ドゥーガル

食事をもたつく事なく手短に終わらせ、
再度周囲を確認する。大きな声だって耳には入っている、が。

それよりも、と。
使い終わった食器を重ねて纏めながら、

「あのね、今日の当番の事なんだけどさぁ。
 やるべき事があるから、誰か代わりにやってくれないか。
 ……当番以上に大事なことなんだ、…だめかな?」

周囲に伝わるぐらいの音量で、我侭を言おう。
(+4) 2021/10/06(Wed) 21:44:14

【墓】 愛玩用 ドゥーガル

「僕達は朝に部屋に戻ってから扉のメモを変えた。」

「当番が変われないならそれでもいい。
 後で同じ当番のものに直接謝りにいこう。」

「僕達は部屋に勝手に入った輩を探し出して、
 二度と歩いたり動いたり出来なくしてやらないといけない。
 ……それでは良い一日を。さようなら。」

返事も待たずに、不出来な愛玩用は席を立ち、食堂を後にした。

……今日はもう食堂に姿を現さないだろう。
(+6) 2021/10/06(Wed) 21:51:54
ドゥーガルは、部屋の中身を均等に分けている。でも、上手に分けられない。
(c20) 2021/10/06(Wed) 22:13:24

ドゥーガルは、癇癪を起して、置き替えられたものを廊下へと思い切り投げ捨てた。叩きつけた。
(c21) 2021/10/06(Wed) 22:14:16

愛玩用 ドゥーガルは、メモを貼った。
(c22) 2021/10/06(Wed) 22:15:07

【独】 愛玩用 ドゥーガル

/*ヨシ!(指差し確認)
 
 犯人見つけるのが目的じゃないし、これぐらいにしとこね
 暫くはのんびりしましょう。
(-15) 2021/10/06(Wed) 22:17:46

【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル

「ああ、おやおや」
廊下を掃き掃除していたシェルタンは、廊下にゴミが増えたのを見て、それを片付けただろう。
(-22) 2021/10/06(Wed) 22:39:12

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

「…………。」

癇癪を起していたのが、廊下を見る。
いつかに花畑へ連れて行ってくれた子が居た。

物騒な事を考えていたのがふらっと君へと寄り付き、

「なあシェルタン。
 僕の部屋に入った愚か者に心当たりはないだろうか」

そんな問い掛けを、投げかける。
(-23) 2021/10/06(Wed) 22:45:23

【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル

「ううん、ごめんね。僕に心当たりはないかな。
けれどまあ、あれだけ君が貼り紙をしていたのだから……善意で、と言うことは無いのだろうね」
ふむ、と思案。

「そう問いかけると言うことは、君にも心当たりはないんだね?」
(-24) 2021/10/06(Wed) 22:53:38

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

新しく貼り替えた21枚のメモを振り返り見、
拘りが強く神経質な不出来は、親指の爪を噛んだ。

「……。綺麗な重さのものだったのに。
 捨てるな触るなと書いたのに……。
 心当たりはない。
 僕は昨日の夜から今日の朝にかけて、違う場所に…」

「困ったなあ、実に困った。
 見つけて掻き切ってやりたいなぁ。
 なあ騎士様、シェルタン。もしも……
 もしもそれらしき人を見つけたら、教えてくれる?」
(-25) 2021/10/06(Wed) 23:01:32

【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル

「もちろん。力になれるかはわからないが、もしも見つけたら教えよう。シェルタン・マタル・マフフーズは今、お姫様の騎士だからね」
爪を噛むなとか、そういったことは介護用は絶対に言わない。

「参考までに、君にとって"絶対にそんなことはしない"と信じられる人がいたら聞かせてくれる?」
あらぬ疑いをかけたらかわいそうだから、と付け足して。
(-26) 2021/10/06(Wed) 23:08:13

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

「そうか、ありがとう。騎士様。
 けれど一番の優先事項でなくともいいから。
 いずれ見付かればいい。いずれ殺せばいいと、思っていて。
 そいつの腹を裂いて、魂を見つけて代わりに貰うだけだから。
 或いは、綺麗な存在ではないと証明するだけで ――… ?」

爪を噛んで、指の端を歯で傷付けていた、が。
信じられる人と問われたら一度動きは止まる。

いいや、止まるというか。ふっと正気に戻った。
君の言葉を再度脳内で繰り返し、不出来は思案する。思案した。
(-39) 2021/10/07(Thu) 1:53:39

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

「シロ、…… ううん。ユー。あの子は絶対に違う。
 あの子は相容れないものではない。証明の協力者でもある。
 僕が綺麗だと定義するものを、あの子は否定しなかった。
 そしてジョシュアも違うだろうとは、思う。
 彼は僕の不出来な検証に手を貸してくれた。
 ……後は君ぐらいだよ。シェルタン。」

「僕はね、交友幅がそんなに広くないんだ。
 他は食堂での様子を見るにリヤは違うんじゃあないかとか
 その程度しか分からないなぁ……。」
(-40) 2021/10/07(Thu) 1:57:34

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

こん、こん、こん。

君の部屋の扉を数度ノックする不出来な愛玩用の姿がある。
君が部屋の中に居ないならば、来るまで何度も、何度も。
部屋の中に居るのならば、応答するまで、何度も何度も。
こん、こん、こん、こん、こん。
一定の間隔で扉をノックし続ける姿がある、な。

「スオ。世話焼き上手のスオ。居るかな。
 ……君に尋ねたい事がある。開けてくれると助かるね」
(-41) 2021/10/07(Thu) 2:13:42

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

読書をしていると聞こえてきたノック音に顔を上げる
ノックの回数おかしいんだが…

ぱたんと本を閉じ、棚へしまい
静かに扉を開けに行く。

「そんなに何度もノックせずとも…
……ドゥーガル…?尋ねたい事…ですか?

ふむ…立ち話も何ですのでどうぞ。」

部屋へ招き適当に椅子にかけるよう促す。
(-42) 2021/10/07(Thu) 2:24:21

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

ノックどころか様子がおかしい。主に食堂での行動が。
それはさて置き部屋に無事に招かれたならば、椅子へ向かい
そのまま座って、じっ…と不出来は君を見詰める。

何か様子を窺っているようにも感じられるかもしれない。
表情を見逃さぬように、言葉を聞き落とさぬように
慎重になっているだけではあるのだけれど。

「……僕の部屋の張り紙の警告。
 あれを無視して勝手に部屋へ踏み込み、
 物を置き換えたり、触るような、世話焼きの子。
 君、そんな事をする子に心当たりはない?」

「全て綺麗な重さだったのに。
 朝に部屋へ戻って来たら、誰かが……。」
(-43) 2021/10/07(Thu) 2:41:26

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

紅茶を淹れる為ケトルでお湯を沸かす。
朝から様子がおかしかったのはわかっていたが…

「あのやりすぎた張り紙…ですよね?」

一言あればまず入らないようにするものだが
あそこまで張り紙をすれば何か理由があるだろうと察するものだ。
子供が見たらまず近寄らないだろうし。

思考を巡らせながら紅茶を淹れ終わるとカップに注ぎ
静かにドゥーガルの前にミルクと砂糖も一緒に差し出して自分も椅子に座る。

「心当たりはありませんね。入ろうとするならばまず許可をとりに行くでしょうし。

朝までどこにいたのか疑問ですがね…。
何か痕跡や心当たりはないのですか?」
(-46) 2021/10/07(Thu) 3:03:01

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

そう。あそこまで過剰な張り紙をしたのはざっくばらんに言えば
綺麗である重さにする為でもあり、
子供でも分かるような警告の意味でもあり。

「…………。」

差し出された紅茶に砂糖を幾らか沈め、ミルクも入れて、
くるくるかき混ぜながら愛玩用は思案し、暫し沈黙した。

沈黙が明けるのは 紅茶が混ざり過ぎた頃になるだろう。

「昨晩から今朝に掛けてまでユーと共に過ごしていたよ。
 綺麗な重さを証明する為の手助けをしてもらっていた。
 ……そうか。心当たりはない、かぁ。
 困ったな。犯人を見つけて掻っ捌きたいのに……」

熱いであろう紅茶を ずず… と一口頂いても
普段のように あちっ、 なんて言わない。
変化があるとしたら、眉間に少し皺が寄るぐらい。

「綺麗なものを片付けられたから、綺麗なもので補わなければ。
 痕跡も心当たりもないけれど、…
 一声かけてくれた子は、候補から除外すべきかなぁ。」

「……一応聞いておくけれど、君は違うよね?」
(-47) 2021/10/07(Thu) 3:14:56

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

答えが出るまで自分はストレートのままの紅茶を一口。

「…ユーですか。…あまり物騒な物言いは良くありませんよ。
心当たりがないのなら疑心暗鬼に陥って余計ストレスになりますし。

どなたに声をかけてもらったのでしょうか?


「それと俺は入りません。許可があれば入りますが基本家主のやられて嫌がるような事もしたくはないので。」
(-49) 2021/10/07(Thu) 3:25:13

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

「物騒な物言いにもなるだろう。警告していたにも関わらず
 僕が綺麗だと思っていたものを身勝手に崩されたんだよ。
 スオ。君が誰かに人生の指針を崩されても何も言わないなら…
 僕も物騒な物言いを改めるけれど、そうでないなら改めない。
 ―― 確か声を掛けてくれたのはエマじゃなかった?
 ほら、昨日のシーツのこと。」

恐らくあれは自分の部屋の貼り紙を見ての事だろう、と。
そう思いはしたんだが、どうなんだろうな。
起きた事を追うしかないので全て定かじゃない。

紅茶をもう一口飲み、眉間に寄った皺を揉み解した。
―― きっと今の愛玩用の表情は 神経質に寄る。

「そう。きっとジョシュアでもないだろうしなぁ…。
 ユーに聞いてみようかな?あの子は優しい医療用だろう。
 周囲の子の状態を適切に把握しているかも……」
(-50) 2021/10/07(Thu) 3:51:45

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

―― 互いに都合のいい時間帯。
君が誰かの迎えに対応していない時間帯。

不出来な愛玩用、妄執に囚われたものは
ユーサネイジアを、ユーを、私を、僕を、シロを探して
不完全な重さではない上出来な花束を持って、
一人きりで塔へと足を踏み入れた。
真白な花の群れを、真白なリボンで束ねたそれを抱えたまま
ふらふらと歩いて、君の姿を探している。
二層目に辿り着くまでに怪我をしているかもしれないが、
御構い無し。僕は綺麗な君に用事がある。

「シロ。シロ。 ……何処に居るんだろう?
 君にしてあげたい事があるんだよ。居るかい?」

倒されたエネミーの残骸を越えて。
一人きりで行く中、偶然君を見つけられたらいいのだけれど。

若しも患者と出会いたくないならばそれでも構わない。
君には君の都合がある筈だし、不出来はそれを尊重したい。
何事も君の良きように。君の好きなようにしてくれ。
(-51) 2021/10/07(Thu) 4:07:53

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

「…崩される経験がなかったら答えに言い淀んでいたでしょうがそうですね…。
心中穏やかではない事は事実ですが、人前で言葉にはしませんね。勿論実行にもうつしません。
その分此処では晴らさせていただきましたがね。
改めるかどうかはドゥーガル次第ですが…気持ちまで否定するつもりはないので俺の前ではそんな気を付ける必要もないとだけ。」

殺したい気持ちも言葉も否定はしないが此処では怯えてしまったり心配する者もいる。
捌け口が必要なのも事実ではあるのだから難しいものだと考える。

「ああ、昨日の…。そうですね、エマでしたよ。
あの方も冗談めいた事を言う事はありますが勝手に部屋へ上がるような事もないでしょう。」

「ユーは…探してみましたが拠点回りはいなかったので…
単独で行くのは危険かと。」

視線を壁の向こう、塔へやる。
(2階層までユーもいってないといいのだが…困ったものだな)
(-52) 2021/10/07(Thu) 4:12:13

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

「此処で憂さ晴らししているのならば僕も君も殆ど同じだろう。
 実行するか思考した時点で、否定されなくとも根本は同じだ。
 気を付ける必要がないというのは偉く客観的だと思わないか。
 ―― 君は何故今自分を第三者の視点に置いた?同情か?」

紅茶の入ったカップを卓上へ置く。淀みない濁流が開始される。
指先は神経質そうにカップの淵をなぞり、愛でているだろうね。

「否定するつもりはないだって?愉快な物言いだね。
 否定は誰にもさせるものか。これは僕の宗教であり信条だ。
 綺麗な3/4オンスの均衡を崩すのであれば、償いを。
 悪事には常に罰が、善人には常に褒美があるべきならば――
 僕達は僕達の安寧を奪ったものに罰を下さねばならない。
 綺麗なものを奪われたのならば、綺麗なものを奪おう。
 あの綺麗なものにちょっとでも触れてみろ、指紋が付く。
 指紋が付くとどうなると思う。スオ。重量が狂うんだ。
 微かにでも重量が狂ったら、それはもう綺麗とは呼べない。
 綺麗なものはきっかり3/4オンスでなければならないから。」

狂人は淀みなく饒舌を囀る。
聞き流したらいい。不出来は最初から返答は期待していない。
同意をしてくれた気持ちを蔑ろにする言葉の群れであるからして
改めて同意する必要も皆無。君は否定する権利がある。いいね。

「……よって、僕は。僕達は。
 警告を無視して部屋に無断で立ち入ったものを許さない。
 昨日僕は綺麗な子の手によって仮初の死を迎えた。
 そして、今は生き返り息をしている。思考している。
 ―― ならば一度殺すぐらい問題ないだろう。」
(-53) 2021/10/07(Thu) 4:39:37

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

「犯人の腹を掻っ捌き、3/4オンスが存在するなら奪う。
 存在しないならば綺麗な生き物じゃないという証明になる。
 それが報いであり、罰であり、僕達がすべきことだ。」

言葉の濁流をここまで聞き流したか?それなら上出来だ。
いいか、スオ。狂人にまともに取り合うな。考える必要はない。
今この場では君が正常だ。君の正気は世間が保証する。


さて。紅茶のカップを撫でていた指先が止まり、
不出来な狂人の表情も普段通りの緩い微笑みに戻った。

そうかあ。なんて、相槌を挟んだ後に、

「じゃあエマと君、ジョシュア、シェルタン、ユーは違う。
 ……それと僕は一人じゃないから平気だよ。
 誰かが居なくて、僕らが二人きりの時、僕達は完璧だ。
 まあ、とにかく心配ないってこと。
 何より、どうせ死んだって生き返るし。全ては仮初だ。」
(-54) 2021/10/07(Thu) 4:44:25

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

/*一段目は…読み飛ばしてくださいね!
 反応しなくても大丈夫ですよ!ただガキが拗ねてるみたいなものなので…
(-55) 2021/10/07(Thu) 4:48:34

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

言葉の濁流。
聞き流すというよりは聞き入れ、思考をする。
思考を止める事は許されていない。

だが、言葉を返したとしてこの状態の改善はあまり見込めそうにない。
問題のない範疇というのも難しいと判断した。
犯人捜しも終われば多少疑心暗鬼もおさまるか、わからないが。

「シロ…でしたっけ。"二人"でありその状態の方が良いのでしたら止はしませんよ。
精神的負担を軽減できそうな行動なら尚良いですが。
生き返るとしても、死んでほしくありませんがね…。」
(-69) 2021/10/07(Thu) 10:06:04

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「──ああ、ガル」

ふらふらと彷徨い歩くあなたの姿を認めて
『ユーサネイジア』は、
何でもない事のようにそちらに銃口を向けた。


発砲音。それから、
投薬器は正確にあなたの後ろの"人間を模したもの"を捉えた。

0と1で構成された紛い物はすぐに身体の自由を失い倒れ伏す。
狙いを外す事もめったに無ければ、薬品が底を尽きる事も無い。
この仮想空間は、実に都合良くできている。

「一人でこんな場所に来るものではないよ。
君が怪我をしていないといいのだけれど」

そうして『シロ』はいつもの通りにあなたを迎えた。
穏やかな声、消毒液の臭い、清潔な衣服。
あなたが怪我をしていないか、気遣わしげな様子もそのままだ。
(-80) 2021/10/07(Thu) 12:46:01

【墓】 愛玩用 ドゥーガル

□ストレス値チェック
現在の数値は63

今朝部屋の異変に気付くまでは0に程近い数値まで下がってはいたが
貼り紙をした後の今、ここでの初日よりもうんと上がっている
(+19) 2021/10/07(Thu) 12:48:34

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

紅茶入りのカップを両手で包むように持ち、
疑心暗鬼よりは憤りと殺意を抱えた男は暢気に笑んでいる。
笑んでいた。反論の言葉が無いなら落ち着きを取り戻す類の
理不尽極まる狂人の言葉はもうお終いだ。
名の話になれば首をこてんと傾ぐぐらい。

「…………??
 シロは違うよ、ユーのことだ。あの子への呼び名。
 僕達はダンカン・マクドーゥガルから名を取って、
 カンマとドゥーガル。だから、僕と一緒にいつもいる子は
 カンマという名前だよ。まあ今は居ないんだけど」

あの子お寝坊さんなんだよね。
そんな言葉の後に、紅茶をまた飲んだ。甘い。おいしい。熱い。

「それに怪我をした人が居たらさ、
 ユーが大慌てで食堂とか此処まで駆けつけてくれるかも。」
(-84) 2021/10/07(Thu) 13:43:12

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

「うん?ああ、そっちに居たのか。おはよう、シロ。
 今日の朝はありがとう。おはようのキスとか、他もね」

銃口を向けられても怯む気配は無し。
ただ君に近付く為に花束を抱え直して暢気に歩くばかり。
だもので、背後の何らかの存在に気付く事も叶わず ……

「わ。」

発砲音で漸く状況を理解するのだ。
花束と共に振り返った先には人間の形の電子データが居た。
たった今君によって倒されたものが、丁度倒れ伏す瞬間を見た。
それで何か態度が変わる訳ではないけれど、
ただ、 すごいなあ。 そんな呟きを漏らしはしたんだろうね。

まあいい。兎角、不出来な男は君の方へ寄り付いて、
真白ばかりの花束を押し付けようとする。いいや押し付ける。

「そうだねぇ、カンマと共に来れば良かったんだけど。
 誰かに花束をあげるのならば二人より一人の方がいいでしょ?
 怪我は転んだのと噛まれたのぐらいだから気にしないで。
 ……はい、シロ。 いつかの花束のお返し、したかったんだ」

摘み取られた花の茎はちぐはぐな長さだろうし、
リボンだって上手に結べていない、不格好な白い花束。
君が受け取ろうとしないなら何処かに捻じ込もうとするぐらい
今日の不出来な愛玩用の態度はまあまあ強引だ。

「君がはじめて作ってくれた花束。
 あれも綺麗なものだと思えたから、僕のも。受け取って。」
(-85) 2021/10/07(Thu) 13:52:38

【独】 愛玩用 ドゥーガル

/*わあ誤字 誤字してる カタカナ弱者 みのがして
(-90) 2021/10/07(Thu) 14:17:51

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

は。言葉を紡ぎ終わった後に自分の口許を片手で覆った。
とんでもない言い間違いをしてる。

僕、自分の名前の由来、噛んでない…?

 ダンカン・マクドゥーガル、だ。ごめん。うっかり……」

気が緩んで不出来が出たか。
ちょっとしおしおと背中を丸めた、かも。すまない。
(-91) 2021/10/07(Thu) 14:24:59

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

怒りや殺意に敏感なのか、笑っているのを見ても少し肩を竦める程度。
名前に関しては同じく首を傾ける。

「ユーがシロ…?ふむ…」

(だとしたらもう一つ側としてのユーは…)

「カンマがドゥーガルの言う方でしたか…勘違いを失礼。
ダンカン・マクドーゥガル…。」
(聞き覚えがある名前だな…)

寝坊…寝坊?再び首を傾げるが
ドゥーガルがそう言うのならそうなのだろう。

「確かにそれはそうですが…あまり手を煩わせるのは気が引けます。」
(-92) 2021/10/07(Thu) 14:25:01

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「おはよう、ガル。
今日という日が、君にとってより善いものであるといいのだけど」

そんないつも通りの挨拶。
あなたに望まぬ苦痛を与えるものを排除し終えて、
麻酔銃«殺意の形»はあるべき場所へと収められた。
そうして空いた手の中に転がり込んだもの。

「…ああ、わざわざ僕の為に作ってくれたのか。
ありがとう、ガル。であれば僕も花冠を君に贈りたいな
僕には上手な作り方は生憎とよくわからないから、
君が隣で教えてくれたらもっといい」

白と緑、概ねその二色で構成された花束。
おおよそそれと均しい色彩を持つ者は、
不格好で、でも何よりも特別な贈り物を指の先でそっと愛でた。

「今は、少しやらなければならない事があるけれど
いつかは君達二人からの贈り物も受け取れたらいいと思う」
(-93) 2021/10/07(Thu) 14:30:47

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

「ですよね。似た名前の誰かなのかと思いましたよ。」

あまりお気になさらず、そっと肩をぽんとした。
(-94) 2021/10/07(Thu) 14:32:50

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

物凄い縮こまって顔を覆ってた。恥ずかしくなってきたな。
もう一遍死んどくか?死んだら不出来も治るのか?いっそ殺してくれない?


それはそれとして紅茶もその場に置いてしまっただろう。
肩を叩かれる頃には幾らか落ち着きはするんだが、それでもね。

「…えっと、そう。うん。間違いは、忘れてくれ。
 ―― スオ。君は魂の重さの話は知っている?
 その話のひとなんだけど、…いや。それはいいんだ、」

自分の話ばかりも良くない。
ついつい饒舌をやらかしがちなのが一旦言葉を区切り、
手を煩わせる云々には頷いて、思案し、指同士を合わせた。
自身の前で指の先端同士を合わせて、もぞもぞ動かしている。
つまりガキが悩む時のアレ。……成人男性がすると微妙だな。

「でも、それぐらいしか僕に出来る事は無いから。
 どうして居ないんだろうね。別れる時までは普通だったのに。
 ……部屋の事もユーのことも、アタナシアスのことも、
 何もかも分からない事ばかりだ。……困ったなぁ。」
(-95) 2021/10/07(Thu) 14:39:13

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

「ああ、……途中までは良かったんだけど。
 君と別れた後までは平気だったし気分は晴れやかだったけど。
 誰かが勝手に部屋に入って、僕達の綺麗な重さを崩したから。
 探し出して掻っ捌かなくちゃいけないなあと思ってはいる」

挨拶の後 不出来は不出来を崩された憤りを思い出す。
ほんの少しの拗ねと殺意と物騒を言葉で添えて、
まあでも今すべきことは君への贈り物だから、続く先は平和。

無事に受け取られたのを確認したら すっと横並び
君の表情を知りたがって 顔を覗き込む事もしただろうな。

「ならば花冠はやるべきことが終わってからにしよう。
 僕は君の手を取り足を取り作り方を教えるから。
 カンマとドゥーガルからの贈り物も、またその時に。
 ――… やらなければいけない事は何?手伝える事か?」

君に渡した真白な花のうちのひとつを指で撫で、
終われば、その手を君にひらひら揺らして差し出そう。
…… 昨晩、君には証明に加担して貰った。
互いの幸福の為であろうとも、その事実があるのならば、
不出来な片割れ達は綺麗な友の為に不出来な手を貸したいのだ。

「一人でやるべき事ならば余計な手出しも口出しもしないけど
 そうでないなら、綺麗な君の力になりたいなぁ。」
(-97) 2021/10/07(Thu) 14:53:56

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「……そう、か…ああ、それは嘆かわしい事だ
けれどガル、君にはきっとわかりきった事だろうけれど
何事も、まずは理由を聞き出して、それから"処置"にあたるべきだ
真に断つべきものが、要因が何かわからない状態では、
たとえ何をしても、多くは適切な"薬"足り得ないのだから」

声色に滲むのは、少しの落胆。
この場所に、所有者の許可無くそういった事をしてしまう
そういった者が居る事は、少しばかり残念に思う。

それでもすぐに緩くかぶりを振って、
覗き込むあなたと真っ直ぐ向き合って
そうして"医療用"らしい考えを淀みなく述べた。
その表情は、やっぱりいつもと変わらないものだった。

「…この塔を、"安全"なものにしなければならない
この場所が、これ以上君達を傷付ける事の無いように。

"人間のようなもの"を傷付ける事でストレスの緩和を試みるなら
必ずしもそれが攻撃的である必要性は無い。
必ずしも苦痛が伴う必要性は無い。
そして、その上でもこのような限りなく無意味に近いものに
攻略の義務は無い。そう理解してもらわなければならない。」

『シロ』が自らあなたの手を取る事は無い。
それでもあなたが少しばかり強引にその手を取るのであれば、
やはりあなたの『シロ』がそれを拒む事は無いのだろう。

「そして 望む者には、安らかな死を与えなければならない」
(-100) 2021/10/07(Thu) 15:27:07

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

心中お察しします…殺しませんし脳を弄らないと記憶も出来も変わらないかと。


「忘れるのは難しいので諦めてください。口外もつつく事もしないのでご安心を…。

ええ、応急手当の知識をつける為書物を探していた時少し目にした程度ですがね。人間と犬を使いが死んだ時の体重の変化を記録した方でしたよね?興味深いものでした。…?続けてもいいですよ?ドゥーガルの方が詳しいでしょうし。」

子供のような仕草に少しおかしくも、内心安堵する。
しかし現状把握できていないというのも事実である為、手を口に持っていき考える。

「他の方も心配したり困惑したり…あと色々…
おかしいという感覚はあっても何故いなくなったのか、こうなったのか
その確定的なものが見えないですね。」
(-101) 2021/10/07(Thu) 15:39:12

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

「……分かってはいるよ。でも僕はきちんと警告していた。
 踏み入るのならばノックを、僕の不在時に勝手に入るな、と。
 他者の警告や意図を汲まぬものの主張を聞く意味はあるのか?
 掃除をするだけなら兎も角、だ。僕もそれは理解はするが、
 そうでなく、幾つかを持ち去って置き換えてったんだ。
 ―― これを純然たる悪意以外の何だと思えばいい?
 今朝食堂で会った連中の中に犯人がいるなら猶更だ。
 言い出さずしらばっくれて騙している。そうでしょう、シロ」

与えられたら与えられた分だけ、それは善意も悪意も同じこと。
理解と許容には限度がある。特に神経質な狂人である不出来は
他者へ理解を示す態度は取るものの ……
自分が綺麗だと思っていたものを勝手に移動された。
置き換えられた。その事実は、絶対に許せなかった。
だからこそ、その意見を述べる時は眉間に皺が寄っていた筈。
けれどもね、

此方の経緯は後でもいい。狂人の逆鱗など分かりにくいものだ。
とにかく今はシロにしてあげられる事をしなくては。

ここに来た理由を思い出し、普段通りの表情を確認した。
手を無理に掴む事はしなかった。
一過性の不出来な存在は隣に居るだけ。

「どうかな、悪意をぶつけて楽しんでいる子も居るかも。
 それこそ僕の部屋に悪さをした愚かな輩のように。
 攻略の義務がないと思うのならば、君のさっきの主張通り、
 説明をした方がいいんじゃないかなあと思うけど、…
 ――… でも、君は決めたらそのまま。きっと僕と同じ。」
(-105) 2021/10/07(Thu) 16:12:18

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

「だからこそ思うだけ。口出しも止める事もしない。
 君は君で、したいようにするんだろうから。
 ……この場所に配置されたものをからっぽにするってこと?」

要約が間違っていたらすまない、とは添えて。
周囲を見回してみる。エネミーの残骸なんかがあるのかな。
いずれにしてもやる事は大体決まったようなものだ。

「僕は君の意見と意図を尊重して、止めない。
 だけれど疲れてしまうまで君の隣に居る事にした。
 ……勝手についていくよ。邪魔なら、置いていって。」
(-106) 2021/10/07(Thu) 16:16:25

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

脳を弄る機械があればよかったんだけどな。さて置き、だ。
君が間違いの事を忘れそうにないのに頭痛を覚えはしたが、
それはそれ、これはこれ。
続けるにしてもそれ以上でも以下でもないから、

「…… 6人の患者と15匹の犬。そう、合っているよ。
 僕達は魂の存在を信じている。あの重さこそが尊ぶべきもの。
 曖昧で不出来で不完全だけれど、だからこそ綺麗なもの。
 つまり僕は3/4オンスに整えた部屋の品々を、綺麗なものを、
 勝手に動かされて、勝手にすり替えられたから怒っている。
 思い出して腹が立ってきたな。この場の為にも一度区切ろう。
 ……もしも犯人を見つけたら伝えておいてくれ。
 僕は相当に憤っていて、殺したくて堪らない気分だ、と。」

そんな我侭な要求も添えて、合わせていた指を解く。
手は相変わらず口許に添えたままだが、違う事があるとしたらば
親指の爪と先を歯で噛む悪癖が出る、とか。そのぐらい。

愛玩用は会話の最中に目を閉じ、また爪を噛んだ。

「……。一緒に過ごしていた後に何かあったのかなぁ。
 そもそもとして僕達が此処に集められた経緯と理由からして
 あまり良くはないものが多いのだろうから。
 ストレスとか、不具合とか、そういう話なんでしょ?
 だから起こるべくして起こった気もするんだよなぁ。
 ……僕より賢いスオも見えないなら、僕はお手上げだね」

「シロに話を直接聞きに行く事ぐらしか出来そうにない。
 やっぱり行こうかなあ…… 一人か、二人で。」
(-107) 2021/10/07(Thu) 16:27:45

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

内心忘れられない事には謝っておく。

「あの文章を見た限り、そうであってほしいと思ったぐらいですね。…グレイに魂があるかは、さておき。
成程、それであの文面でしたか。
犯人…見かけたらその当事者とドゥーガルにも伝えるので口論…あってほしくないとは思いますがや暴力沙汰で抑えてほしいですかね…。一応廃棄という名の死の概念もある方もいるとは思うので。
無理そうなら当事者にしか伝えませんよ。余計な負担をかけるつもりはない。」

耐える事は無理強いできない。此処はそういう場だ。
しかしグレイとグレイがぶつかるような事になるとは管理不行き届きも良い所…口には出さないが、そう思考した。

ドゥーガルの様子を見ては少し席を立ち、部屋の隅にある布の下から裁縫道具の入った籠を漁り目的のものを見つけると籠に再び布を被せ戻り着席。

会話をしつつ縫物を始める。

「…良くないモノはあったかと思います。此処にいる誰も例外なく可能性はあったかと。
学をつけてもコミュニケーション能力が欠けていてはこういう場だからこそ、何も役に立ちませんね。

ドゥーガルとカンマの武器は何ですか?
それに寄ってはサポートも考えます。」
(-108) 2021/10/07(Thu) 16:52:37

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「……それでも、それでもだ、ガル。
僕は君に…取り返しの付かない事は、してほしくないと思う」

あなたの言い分は尤もだ。
少なくとも、自身を失望させるような他者の行動を
何よりも罪深い事とする『シロ』にとっては。

それでも苛烈になり切る事もできないものだから、
ほんの少し、目を伏せてそう言う事しかできなかった。

「…望んで探索に来た者にだけ言えば良いと思っていた
皆優しいから、きっと君のように気を遣わせてしまうだろう
僕の独り善がりに付き合わせてしまうのは、気が引けて」

視線はやや下向いたまま、独白のようにもそう零す。
それでもあなたがそう言うのであれば、
『シロ』は後できちんとその旨を皆に伝えるだろう。

「だから…僕も君と同じように、止めはしない、けれど。
それでも、あまり無理はしないでほしい。
…逃げる者までは追わない、排除するのは敵対的なものだけだ」

そう言って、あなたが諒解を示せば虐殺者は再び歩き出す。

辺りはきっと、0と1に還元され始めたデータの残骸ばかりだ。
あなたのくれた特別な贈り物が、
それらに汚されてしまわなければいいのだけど。
そんな事を思いながら、あなたが疲れてしまうまで
『シロ』は、あなたを引き連れて"選別"を続けるだろう。
(-110) 2021/10/07(Thu) 17:06:27

【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル

「交友関係の狭さは僕も人のこと言えないな。まあそれはいいとして。
教えてくれてありがとう、もしもなにかわかったら教えるけれど、期待はしないでおくれよ、お姫様。

それ以外に、なにか手伝えることがあったらいつでも言ってね」
(-118) 2021/10/07(Thu) 18:33:25

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

「魂、あったよ。少なくとも此処では ……僕には。
 僕にあったのならばカンマにも魂が存在していて、
 他の子にも存在するかもしれない。そう思うなぁ、僕は。
 兎角昨晩のシロと僕の証明と観測は間違いではなかった。
 今まで僕は適切な観測と行動を出来ていなかったのかも――
 ところで何故暴力沙汰は駄目なのだろう? 不思議だなぁ。
 塔を攻略する君達だって暴力的な行動をしているじゃないか。
 エネミーには魂と思考が存在しない。そう考えているの?」

これは責める為の言葉ではなく、不出来で素朴な疑問だ。
つまるところ全てが電子データと電気信号の塊であるならば。
いつかの朝の話題を蒸し返して、親指を噛む。
滲む血液だって電子データ。この会話は電気信号の群れ。
結局エネミーと自分達の明確な違いは殆ど存在しないのでは?
自分に存在するならば、エネミーにも魂があるのではないか。

目を伏せ、縫物だけはちゃんと見るけど。
不出来な愛玩用はまあまあ比較的正気に戻りつつある。
いつだって対話は救いだ。指を噛むのを止めて、頬杖をついた。

「僕、コミュニケーション能力は欠落している方だから、……
 それにしたって、その ……うん??僕達の武器?
 これだよ。今振り翳して君を三枚におろす事も出来る」

噛んでいた側の指を振って呼び出すのは、手術用のメスだ。
何の変哲もないものだけれど切れ味は抜群。

「僕達が二人だけの時は、不出来ながらも完璧だ。
 誰かがいるとそうではなくなる。不出来になろうとする。
 きっとあり方の問題。申し出は有り難いけど、大丈夫。」
(-149) 2021/10/07(Thu) 22:12:19

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

「取り返しのつかない事をされたのに?
 何よりどうせ僕達はここで死んでも生き返る。そうでだろう。
 ならばエネミーを殺すのも犯人を殺すのも変わらないよ。
 全て電気信号と電子データの塊でしかないのならば、……
 殺人だってまた、塔の攻略とやる事は変わらないだろう。
 エネミーにだって思考があり、魂が存在するかもしれない」

いいや、そうでないのかもしれない。全ては仮定。空想だ。
実際のところ確かめる術なんて存在しない。
だからこそこの話は無駄なもの。でも無事に怒りから他へ気分が
逸れつつあるのは確かだ。君が目を伏せるのならば、猶更。
君がしてほしくないと言うのならば一旦は落ち着きを取り戻す。

独り善がり云々には、まあ、首を横に振るのだけれども。
君が歩き始めデータをデータらしい形に変えて行くのを見守り、
自分の武器である手術用のメスを、くるん、くるん。ぱしん。
手慰みに玩具みたいに軽く投げてキャッチする。
纏めた言葉をきちんと返すのは、そんな動作の後だった。

「僕が気を遣っているように見えるのならばそれは間違いだよ。
 僕が一人で来て花束をあげるのは、僕がそうしたいから。
 君が今そうしてエネミーをデータに戻すのもまたそうだろう。
 独り善がりではない行動はこの世に存在しない。
 …… でも、僕は本当にシロがそれを楽しんで行えているか
 少々疑問に思っている。君はこの独り善がりで楽になれそう?」
(-153) 2021/10/07(Thu) 22:59:12

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

「うん、どうにもならない事はいっぱいあるものだから。
 だからのんびりと待つ事にするし、自分でも探すよ。
 でも仮に君の方が先に見つけたら… そうだなあ……。
 僕達は犯人を殺してしまいたいぐらい憤っている、と。
 必ずそう伝えておいてくれ。頼んだよ。
 ―― 他に手伝ってもらうこと、あったかなぁ、…」

あ。
ひとつ思い出して、この場では騎士様である君へ視線を戻す。
手伝って貰うような事ではないけれど、伝えるべき事があった。

「……食堂で眠っていた僕に、犬の縫い包みをくれたのは君?
 僕達は犬が好きだからとても嬉しかったのにお礼を忘れてた。
 あの時はどうもありがとう。今も枕元に置いてあるんだ」
(-154) 2021/10/07(Thu) 23:04:48

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 愛玩用 エマ

こん、こん、こん、こん。
任意の時間。君が部屋に居る時間に、適当に。
君の部屋をノックする音が何度か続く。
いいや、何度も何度も繰り返される。
こん、こん、こん、こん。
幾度も幾度もノックを繰り返す音がする。
それらは君が出てくるまで、或いは部屋に戻るまで続くだろう。

「エマ。……エマ。君に尋ねたい事があるんだ。
 僕達の部屋の貼り紙を変えさせたひとのこと。
 つまりは、部屋に入った子に心当たりがあるかどうか…
 そういう事を聞きに来た。
 手土産はないのだけれど、中に入れてくれるかい?」

/*犯人を特定した訳でもない、ふんわりとした接触です 安心してね…
(-155) 2021/10/07(Thu) 23:08:59

【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル

「あれ、こっそり置いたのになあ、親切な誰かが教えてくれたのかな。その様子だと、彼は君のお気に召したようだね。
どうかかわいがってあげてね、彼も可愛がられるために生まれたんだから」
(-157) 2021/10/07(Thu) 23:13:23

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

/*誤字してる 不出来な誤字を見逃してくださいね
(-160) 2021/10/07(Thu) 23:18:04

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

「そう、スオが教えてくれたよ。
 大変気に入ったし、部屋に居る時に眺めもする。
 ……不完全で完璧な重さとはまた違うけれど、ほら。
 僕はあれを可愛い重さだと思う。可愛いものだと思う。
 だから君が引くぐらいあれを可愛がるし、君にも感謝をする。
 ぬいぐるみをありがとう、優しくて綺麗な騎士様。」

「ところで掃除の邪魔になってない?大丈夫かなぁ。
 もしもまだ掃除が残っているのならば、僕はその ……
 犯人捜しでもしようかと思うけれど。君の都合はどう?」
(-161) 2021/10/07(Thu) 23:21:30

【秘】 愛玩用 エマ → 愛玩用 ドゥーガル

「ドゥーガル。どうです、勘案していたことは片が付きましたか。
 ……その様子だと、まだのようですね。
 どうぞ、入ってください。あまり面白いものはないし、見られるのは慣れていないけれど」

同じく貼紙をしているだけあって、部屋に人をあげるのは抵抗がある。
それでも、せっかく訪ねてきたのだから――訪ねてきたのは貴方が初めてだ――快く受け入れた。

「張り替えたのは朝だそうですね。
 私がシーツを替えてもらうよう頼んだのは朝だから、その間部屋を空けていた時、
 ということなのでしょうか。……飲み物くらい、部屋に置いておけばよかったな」
(-163) 2021/10/07(Thu) 23:25:53

【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル

「おっとそうだった。まだ掃除の途中だった……可愛らしい姫様にうつつを抜かしてしまったなあ。

犯人探しは機会があれば探りを入れるぐらいにして……いつもどおり過ごそうかな。なんだかみんな、大変そうだけれど。
そうだな……掃除が終わったら、温泉があるらしいから、行ってのんびりしてこようか」
(-165) 2021/10/07(Thu) 23:31:22

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「…楽しくはないな
それでも、僕がやりたいと思った事に変わりはない
このような不必要な苦痛によって君達が傷付けられる事の方が
僕にとっては余程我慢ならない事だ」

乾いた音を立てて、また一つ。
一度あなたの命を奪ったものと同じ麻酔薬が、
不愉快な0と1で構成されたものを殺めていった。

「治療にある程度の苦痛が伴うのは致し方ない事だ。
けれどこれは、そんな必然性のある苦痛ですらない。
…ガル、僕がこの場所でも安らかな死に拘る理由がわかる?」

『ユーサネイジア』は、安らかな死に執着している。
それは終末医療用という用途上の性質もあるけれど、でも。

「たとえ全ての疵が元通りに治るとしても、
疵を負うその瞬間の痛みまでは無かった事にはならないからだ

…こんな場所にも、取り返しの付かない事はあるものだよ」

『ユーサネイジア』は、いつだって
苦痛が修復不可能な疵を生む事を何よりも恐れている。
(-166) 2021/10/07(Thu) 23:31:52

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 愛玩用 エマ

「犯人は見つかっていないよ。早く殺したいのにな。
 ……色んな人と話をして考えはしたんだけれども。
 ユーは違うし、ジョシュアもきっと違うし、シェルタンも。
 リヤは様子的に違うだろうし、……スオとも直接対話して、
 まあ違うだろうなと判断している。君も、そう、」

君の部屋へ一歩進んで、周囲を見回す。
当然だが知らない部屋だ。適当に座れそうな所があるならば
適当に腰を落ち着け、じっと君を見ている。
一挙一動を見逃さないよう疑心暗鬼の目を向けているだろうな。

「君はシーツの事を言っていたから、違うかなとは思うけど。
 僕の言葉が足りなかったようだね。貼り替えたのは今日の朝。
 昨晩から今朝まではユーの部屋で一緒に過ごしていたから。
 ……だから、何かされたなら、昨日の晩から今朝に掛けて。」

飲み物に関しては首を横に振った。
不出来は自身の胴体の前で指同士を合わせ、ぐにぐに…
ガキが悩む時、困っている時のあの動きをしているね。

「僕の警告を無視する愚か者に、心当たり、ない?
 善意からの行動ならば、食堂で僕に声を掛けるだろうと
 そう思っているのだけれど……」
(-168) 2021/10/07(Thu) 23:37:18

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

「……騎士様は本当に言葉が上手いなぁ。
 僕よりも誰かを愛でるのが上手なんじゃない?
 言葉も容姿も雰囲気も綺麗となればお手上げだ。
 …ならば話はこれぐらいにしておくよ、シェルタン。」

21枚のメモが貼られた扉に半分程引っ込んで、
不出来な愛玩用の片割れは、いつもみたいに笑う。

「僕は主人に人前で脱ぐなと言われているから行けないが
 きっと楽しい場所なのだろうから、……そうだなぁ。
 もう一つ、二つ。騎士様にわがままを聞いてもらえるならば
 また綺麗な場所に連れてってくれ。
 そこで、楽しいお土産話を聞きたい。…いいかな?」
(-169) 2021/10/07(Thu) 23:47:45

【秘】 介護用 シェルタン → 愛玩用 ドゥーガル

「“介護用”は人の心を埋めるためにできているものさ。

おや? 君もそうなのか。僕は“人”前ではないと屁理屈をこねるつもりでいるけれど。まあその話は良いとしよう。

我儘はいつだって待っているよ。きれいな場所をまた探しておかなければね」
いつものように笑って、あなたを見送るのだろう。
(-172) 2021/10/07(Thu) 23:55:53

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

人間様からしたらば機械の僕達がする事は全て無意味な行い。
人間様に有益に作用しないものは、意味のないもの。
だからこの会話だって無意味そのものかもしれない
だけれども、

「それが君の役目というよりも性格、或いはあるべき姿ならば、
 理解も分かりもするよ。あり方は変えられるものではない。
 不必要な苦痛はあるべきではないというのにも頷こう。
 苦痛は出来る限りない方がいいとも。そう思うけどね?」

くるくると投げ遊んでいたメスを、前方に投擲。
不出来が投げた銀色はエネミーの胸部に鋭く突き刺さり、
まあ、これも無意味にデータの切れ端に還っていく。

「僕も何もされず不出来に寄り添うのを望まれた愛玩用として
 そういう立場から、あり方から言うのであれば……。
 君にも苦痛はあるものだし、負う痛みや不快感ってあるだろ。
 さて、シロ?仮に僕は君が行動することによって心配をし、
 それこそ取り返しのつかない痛みを負うのだと言うとする。
 その場合、君はどちらを取る?役目を取る?友を取る?」

一度指を鳴らして、新しい手術用メスを呼び出して、
君の顔は見ない。半歩後ろ、置いて行かれ気味に背を見てる。

「―― 今の君も綺麗だよ。とても。
 でも、君には魂をあげたから。」
(-177) 2021/10/08(Fri) 0:10:13

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

「存在を確認し、証明したと。
…?ああ、それについて。もし魂や生命、無論思考含め存在していたとしても此処ならば殺しますよ。現実ではない、そしてデータであると明言と許可があるので。
目的はストレス値の軽減。その中グレイ同士の殴り合いは他の方に影響してしまう可能性が多くあります。勿論、傷付く方も。それならば、グレイ同士の暴力沙汰は避けたい。知り合った方々が傷つく姿も。」

ちくちく。指を噛んで血が出たならやめてくださいと一言言ってべち。絆創膏を貼りつける。
またちくちく。
「コミュニケーション能力に欠落があるのならまず先日のアレはは出来ないかと…。…言いたい事があるのならどうぞ。遮ってしまったのなら申し訳ありません。」

メスは視界の端に捉えているが、裁縫は続ける。
別段警戒の必要性を感じないからだ。

「範囲的に三枚下ろしは難しいかと思いますが…不出来ながら完璧、ですか…。ドゥーガルは独特な表現をしますね。」

大丈夫ならばそれでいい、と頷く。
(-179) 2021/10/08(Fri) 0:18:47

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 介護用 シェルタン

「それもそうか。愛でられる為の不出来とはそこが違う。
 ならばやっぱり君には頗る甘えて我侭を言おう。
 …君のお土産話と綺麗な場所、楽しみにしてる。
 だからまた、僕と話をしてくれると嬉しいなぁ」

君が思う綺麗な場所に思いを馳せ
少々癇癪が落ち着いた愛玩用はそのまま室内へ引っ込んだ。
室内へ引っ込む前に、ひらひらと手を振っていた筈 ――

ありがとう、世話焼きと甘やかし上手の騎士様。
お土産話と綺麗な場所を楽しみにしているね。それではまた。
(-180) 2021/10/08(Fri) 0:19:50

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

「そう。だからシロにあげた。
 …………。」

君の言葉を穏やかに黙って聞いている。
絆創膏を貼られながら、じっと黙って、聞いている。

―― 違う。聞いていた。

「君って人間様みたいな事を言うんだね。」

取り出したメスをくるっと一度だけ投げ遊び、

(-182) 2021/10/08(Fri) 0:28:21

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

手早く、君の頬。或いは耳を狙って、メスを真っ直ぐ投擲した。
すれすれの距離、君の真横を舐めるように
よく磨かれた銀色は通り過ぎるだろう。

運が悪かったら頬か耳を傷付けるかもしれない。
運が普通、或いは意図に気付くか、不自然だと身構えたならば
不出来な目論見は失敗だ。
いずれにしても刺さりはしない軌道だから安心してくれ。
傷付けたとしても浅く傷を作る程度のものだよ。

(-183) 2021/10/08(Fri) 0:31:46

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

君がメスを何らかのもので叩き落とさないのであれば
人を開く為の銀色はそこらの壁に刺さる事になりそうだ。

「先日のあれ?思い出せないな、何かあったっけ。
 ……言おうとしていた事は忘れてしまったけれど、…」

「確かに三枚に捌く事は出来ないかもね。
 でも、見様見真似で腹を開く事は出来るかも。
 開いてもいいか?君の中身を確かめる為に。」
(-185) 2021/10/08(Fri) 0:34:43

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

「…何故ユーに?」

避けない。動かない方が賢明と判断した。
頬の薄皮一枚切れた程度。
壁に穴が開いた方が気にかかるが後で修繕すればいい。

「……人間のようでしたかね…?ここのルールであり、事実を述べただけですが。
それと、悪戯は程々に…部屋が汚れると落ち着かないので。」

ちくちく
段々形になってきた。犬っぽい。

「オバケの真似事をしてじゃれてきたでしょうに。
割と驚きましたよアレ。…」

中に綿を詰め、形になってくる。
爪の部分にはプラスチックを模ってくっつける

「開いてみます?その代わり上手に出来なければ拘束して食堂のテーブルに置きます。」
(-192) 2021/10/08(Fri) 0:58:27

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「……行動しない事によって、僕がより痛みを負うとしたら」

足を止める。
視界の端で、倒される為に在るものがその役割を果たしていく。
『シロ』は一度あなたの言葉に食い下がろうとして、

「…君に貰ったものを蔑ろにするのは、本意ではないな
君を傷付けるのも、ああ、本意ではないとも」

依然背は向けたまま、今この場は負けを認めたようだ。
3/4オンス。
尊ぶべきその重さが、今は自身と共にあるのは確かな事だ。
囀るのが役目の愛玩用に、終末医療用が勝てるはずもなく。

「それでも…暫くこの場所に居る事は、許してほしい
決して君を傷付けるような事はしないと約束するから
少しだけ、時間をくれないか」
(-196) 2021/10/08(Fri) 1:27:04

【秘】 愛玩用 エマ → 愛玩用 ドゥーガル

「そこまで思うほどか……でも、あれだけ嫌だ、と主張していたんだ。
 それほどまでに考える気持ちは、わからなくもない。
 私でよければ、協力いたしましょう」

機械油めいた匂いのかすかに漂う部屋は、人を招き入れる用意はほとんどなかった。
円形のテーブルのそばに置かれた一脚だけの椅子を譲り、自分は反対側に立った。
勘ぐるような視線を受けても少しも怯む素振りはなく、親身になろうとしているようだ。

「昨日の夜から朝にかけて、ですか。
 私は昨日の夜はスオの部屋へ出掛けていました。
 その際に誰かとすれ違ってはいません、見かけていればよかったのですが……」
(-197) 2021/10/08(Fri) 1:46:31

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

「綺麗な子だと思ったから。相容れないものではないから。
 あの子には3/4オンスがよく似合うからだ。」

シロへの感想はさて置き、メスは見事に頬を裂いたらしい。
不出来は再度メスを呼び出し、くるん、くるん、ぱしん。
投げて遊びながら、君へ、

「――…予め先に添えておくと、僕達二人は人間様が好きだ。
 けれども、君の言い分。自分で思い返して置き換えてごらん。
 グレイを虐げる人間様の主張に似ているとは思わないか?
 人間同士の暴力は誰かを傷付けるから。…悪影響だから。
 エネミーはグレイに置き換えて……さて、君はどう思うんだ。
 僕はそんな主張をする子に暴力沙汰を止められてしまうのは、
 少々、憤りを覚えるね。だから悪戯じゃない。僕は本気だよ」

君へ濁流のように意見と感想を囀った。
不出来は次は何処を狙うべきか、話をしながら君を見ていた、が

「僕は今日、本当に魂とっちゃうぞおばけになるかもね。
 或いは、君の魂が存在しないのを証明したがるかも。
 ……拘束って。やれるもんならやってみたらいいよ。
 誰かに止められてそれでおしまい、… あれ?」

犬っぽい形に手を止めた。メスを投げるのもおしまいだ。
数度の瞬きの後 じっ とそちらの手元を見ることになったな。
(-200) 2021/10/08(Fri) 1:53:54

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

「ならば止めない。僕は君が、シロが傷付くのは好ましくない。
 だからこれは君の痛みと僕の痛みを天秤にかけるような
 卑怯な例え話で、君を無駄に悩ます狡い言葉でしかない。
 ……でも、そうか。君がそう言ってくれるのならば良かった。
 シロのその言葉が本意からであるように願っているよ。」

背が向いたままなら好都合。
君に譲った3/4オンスが下がった、三つ編み。
そいつの尾へ手を伸ばしてそっと持ち上げ、叶うならば
―― いいや。君はいつだって受け入れてくれた。
だから叶うならばではないな。

綺麗な草原色の尾に、一度くちづけを落としてしまおう。

「ユーサネイジア。ユー。私、…僕。そして優しいシロ。
 僕達は君達の事を親しい友だと認識し素敵だと感じてる。
 君達は3/4オンスの重さが似合うような、とびきり綺麗な子。
 だから、不出来な僕達をまた花畑に連れて行っておくれよ。
 君達が、そしてシロが帰ってくるのを 僕達は待っている。
 ―― 三つ編みと髪飾り、やっぱり君によく似合うよ。」

触れるだけのそれを贈ったら一歩離れ、尾からも手を離す。
後はもう、君を信じて帰るだけだ。

「僕は食堂にいないかもしれないけど、気にしないでね。」
(-205) 2021/10/08(Fri) 2:12:36

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 愛玩用 エマ

「綺麗な重さを身勝手に色々弄られたのだから当然じゃない?
 あの部屋にある重さは僕にとって綺麗で完璧なものだった。
 きっかり3/4オンスのものばかり。それは尊いものなのに。
 しかし、協力してくれるのならば有難いねぇ、僕は……
 生憎、そんなに交友幅が広い方ではないから。」

知らない匂いが漂う部屋の中だけれども、対話に影響はない。
椅子に座ってテーブルを挟み、向かい合わせ。
使用用途が恐らく同じという事以外は、君の事は知らない。
後は世話を焼いてくれる子だという事ぐらいか。

頬杖をついて、自身の口許に手を寄せる。
誰かから世話を焼いてもらったのに、構わず親指を噛んだ。

「スオも自分はやっていないと言っていたから、そうすると。
 君もまた違うし、スオもまた違うのだろうね。困ったなぁ。
 一人ずつ尋ねるという訳にも、……。
 ねえエマ。好奇心からの悪戯だと思う?純粋な悪意かな?」

君の受け答えを見聞きして、君の事は犯人候補から外す。
不出来は根本的にあまり他人を疑わない。
今の状況は不慣れな状況。ちょっと眉間に皺が寄ったかも。

「何処かで僕は誰かの恨みでも買ったかなぁ。
 手のかかる様子が嫌だったとか。思い当たる事はいっぱいだ」
(-207) 2021/10/08(Fri) 2:52:26

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

「綺麗、ですか。そう見えたのならそうなのでしょう。」

手早く縫い合わせる途中
直撃しそうなメスへ添えるように針を動かし軌道をずらす。

「なるほど。ある視点から見ればそれは正論でしょうね。

置き換えて考えるだなんてその人間様に失礼じゃないか?それか人間として、またはそれ以外の視点からの物言いのようだ。
……なんて。水掛け論は置きましょうかね。」

耳にもプラスチックを入れ、布で覆うように縫う。
目はビーズで…この場の雰囲気とはかけ離れた可愛らしい犬が出来上がる。

「俺に魂があるかは割とどうでもいいですね。それより爪を噛むと色々引っかかるでしょう?そこが気になったので。
齧るならこの子にしてください。差し上げますよ。」

ぽす。テーブルに置く。
(-210) 2021/10/08(Fri) 3:38:25

【秘】 救済者 ユー → 愛玩用 ドゥーガル

「…痛みの感じ方は、人それぞれだ。
君の痛みは君の痛みで、僕の痛みは僕の痛みでしか有り得ない。
単純に比較する事などできはしない、けれど
それらを尊重し合う事は、決してできない事ではない」

つまりは確かにそれは、
『シロ』を徒に悩ます狡い言葉ではあるのだけれど
だからといってまったくの無為無益という事もないのだ。

「だから僕は、君の痛みを尊重しよう。
『僕』と向き合ってなお友と呼んでくれる君の事を
僕は、『シロ』はできる限り大切にしたいと思うから」

口付けは、やはりと言うべきか拒まれる事は無い。
そうしてあなたの手が離れた後に、
『シロ』は徐にそちらへと向き直るのだ。

「約束だ、ガル。
君を傷付けるような事はしないという事も、
共にまたあの場所へ行く事も、君の元へ帰るという事も」

「僕には君に返さなければならないものが沢山あるんだ」

さて、あなたの『シロ』はあの朝に
あなたの尊ぶ綺麗なもの、つまり不出来で不完全な重みの金貨。
それをあなたに返していただろうか?

返していたかもしれないし、返していなかったかもしれない。
返すものは一つではないから、これはまったくどちらでもよい話。
(-213) 2021/10/08(Fri) 4:08:08

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

そうか、……ならば。
手元で遊ぶようにくるん、くるんとナイフのように投げていたが
ひょっとしたらすっぽ抜けて君の方へ飛んだのかもしれないな。
その一本は君の針の動きによって軌道がブレて何もせずお終い。
改めて殺意のかたちを作って、今度こそ一人遊びをするだけだ。

「君が人間様だったならば無礼だったかもしれないね。
 だが。君も僕も思考する機械、グレイでしかない。
 備わった機能で機械同士架空を論ずるのは失礼にあたるのか?
 ――… そして僕は人間様を否定した訳じゃない。
 僕達は人間様がグレイを虐げる事に何の異論もないよ。
 そして僕達は… ああ、本当に水掛け論だな。これは。
 君とは思考の根本が相容れない。ならば議論は無駄だろう」

自分で吹っ掛けた癖に、不出来は話題を打ち切った。
そしてメスで遊ぶのも打ち切り。
君が文句を言う権利はたっぷりある。反撃する権利も、だ。

続く言葉や行動があれば不出来はそれを受け入れるだろうが――

(-214) 2021/10/08(Fri) 4:11:43

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

犬が大好きな愛玩用は、すんと落ち着きを取り戻す。

メスを置き、
何も言わずテーブルの上の犬を模したものへ手を伸ばして取る。
そしてそいつを抱き締めている。

「…………。」

挙句君にお礼を言わないと来た。
どこまでも不出来な愛玩用であった。
(-215) 2021/10/08(Fri) 4:14:57

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

不出来は一連の言葉を聞き漏らさないように。
濁流を囀らずに黙り込んで、友である君を見ていた。
相容れない訳ではない君を尊重しない訳がない。
そうして丁寧に色々なものを返そうとしてくれる君の事を、
蔑ろにする訳がない。受け入れられた分だけ受け入れるだけ。
色々頭の中身は喧しいものだったが、首を横に振り ――

「君が約束をくれるのならば、僕はちゃんと待っている。
 そして前も言った通り世の中には与えたがりは結構居る。
 僕達はその中のひとつでしかないし、返礼を期待していない。
 でもそうだなぁ。君は僕を尊重してくれる。そして友だから」

だからこそ、約束と贈り物を期待して。
邪魔をしない為にもその場限りは更に一歩離れて手を振った。
いつも通り。変わらぬ微笑みを浮かべたまま、またね、をする。

「何かを返してくれるのならば寂しくならないものがいいなぁ。
 そんな不出来な我侭と希望を君に伝えておくよ、シロ。
 返したいものが何か考えながら、待ってる。……ずっと。」

だから、絶対帰ってきておくれよ。待ちぼうけは寂しいだろう。

そんな一言を添え、綺麗な君に背を向け歩き出そう。
朝は君に甘えるのでそれどころではなく、それ以降は他で。
宝物であった不出来で不完全な金貨に関しては忘れているが、
君の手元に暫くあったっていいだろう。

その金貨が君の帰る理由のひとつになるのならば、十分だ。
(-216) 2021/10/08(Fri) 7:26:19

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 救済者 ユー

帰り道の事は心配しないで。
僕達は夢が醒めなければ、事実を直視する迄は二人で一人。
傍に誰も居ないなら、不出来の務めを果たす必要がなければ、
不出来ではなく、上出来に事を運ぶ事ができるのだから。

だから、またね。ユーサネイジア、ユー、私或いは僕。シロ。
全てが済んだら共にまた花畑へ、綺麗な場所へ必ず行こう。


……帰るのがうっかり遅れたりしないでね?
君の友かつ不出来な患者は酷く寂しがりなのだからね。
(-217) 2021/10/08(Fri) 7:30:43

【秘】 愛玩用 エマ → 愛玩用 ドゥーガル

「そうですね、私なら、どうだろう。
 自分の価値観や有り様を踏み躙られたなら、やはり怒りを覚えると思います。
 それがどれほどの重要度であれど、きっと。近しい感情を覚えるでしょう。
 何者かがこの場に不和を持ち込むのなら、私もそのわけを知りたい。
 ……それが我々の中にあるとは、考えたくはなかったけど」

表情は真剣そのものだ。大袈裟だなどと茶化しはしない。
相応の理由を感じ取って、状況を正しく読み取ろうとしている。
あなたの投げ掛けた問いを捕まえるようにふっと視線を上げて、一緒に考える。

「どうなのでしょう。貴方が誰かにそうも恨まれる性質だとは
私は思わないけれど。
 貴方の中の何かを咎めるつもりであるなら、明瞭か曖昧にか、それを示すものを残すのではないかな、と。何かを伝えたくて、やった筈だ。
 でもそれもないのなら……なぜなのでしょうね。
 愛玩用というのは色眼鏡で見られやすいものではあるけれど」

箱入りのように誰にも見せずにしまっておかれているのでなければ、他のグレイとも同席する機会はある。
宿主が見せびらかすのを目的とした時、愛玩用が人間や同胞から浴びせられる視線は。
実態のどうこうに関わらず、いつでも好ましいものではない。
(-221) 2021/10/08(Fri) 8:43:50

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 愛玩用 エマ

「この部屋にある銃が玩具の銃に置き換えられていて、
 尚且つ犯人が名乗り出ない。状況はそれが近いんだろうね。
 君が銃を大切なものだと思っているのかは分からないけど。
 ……どうかな、恨みなんて些細なものから生まれるものだと
 僕達の主人はそう仰っていた。だから理由なんて、……。」

親指に巻かれた絆創膏の端を噛み、ふと、視線を上げたら
君が視線を上げているのに気付いたから。
一旦この悪癖は引っ込める事にしよう。
色眼鏡云々には酷く狼狽えたような表情をするだろうね。
泣き出す事はしなくても、眉は下がるし表情が大変曇る。

「グレイ同士であればあり方に文句は付けないと思っていたが
 案外そうでもないのだろうか?だって、役目は役目だろう。
 仮に君がそういう風に同胞達に見られた事があるのならば、
 僕は憤り、そいつらが反論しなくなるまで饒舌に囀るだろう。
 人間様に色眼鏡で見られるのならばまだいい。仕方ない。
 だが、同胞たちは別だ。務めを果たす為にそうある事に、
 何の問題がある。…望まれたあり方は変えられないんだぞ。
 ……ましてや君はきちんと色々な事をこなせるじゃないか。」

今此処に居る君に言ったところで何の意味もないが持論を囀り、
所謂『箱入り』の不出来な愛玩用はとうとう俯いた。
恨まれるとしたら急にこうして饒舌をやらかすところだろうな。
何も出来ない癖に、考える事と囀る事は無意味にやらかす。
爪を噛む悪癖を一瞬やりかけ、止まり ――

は、と数度の瞬き。
ぱち、ぱち、と目を閉じて開いて… 改めて君を見た。
(-225) 2021/10/08(Fri) 13:59:08

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 愛玩用 エマ

「やはり僕が不出来な存在であるから、ではないだろうか。
 何も出来ない、務めをしっかり果たした事のない愛玩用。
 務めを確り果たしているものばかりの此処で、僕が……
 暢気にぼやぼやして、不出来だからとただただ甘えるから。
 そうあるように主人に望まれていたとしても、用途は用途。
 自分が自分であるように用途通り過ごしていた者からしたら、
 ―― そういう存在って、実に疎ましいものなのかも。」
(-226) 2021/10/08(Fri) 14:01:29

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

衣服が所々切れてしまった。だが咎めるつもりはない。
縫い合わせれば元に戻る。
傷がついた壁は…数が多いので放置するとした。

「そうですね。グレイはグレイでしかありません。色んな意見に分かれてしまうので仕方ない事です。」
的を得ない会話は現状得策ではない。
反論もせずただ頷く。

抱き締め、落ち着いた様子に安堵する。
お礼を言われる為にした訳ではないし少しの安息があるのならそれは良い事だ。

「さあ、そろそろ俺も準備がありますので一度休んでください。
その子も持って行って構いませんよ。その子はドゥーガルの物です。」

何か他に言う事があれば聞く姿勢。
切れた上着は脱いで畳み置き、少し冷めてしまった紅茶を飲む。
(-230) 2021/10/08(Fri) 15:56:25

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

どうやら此方の言葉足らずが悪さをしているな。申し訳ない。

不出来がこの場で最初に投げたメスは君の頬を浅く傷つけた。
そいつは壁にたった今もダーツのように突き刺さっている筈。
二本目。君が針でいなしたものは手からすっぽ抜けただけ。
愛玩用が手元で上に投げ、重力に従って落ちて来る筈のものが
うっかり君の方へ飛んだだけ。何処にも突き刺さっていない。
三本目のメスは今しがたまで愛玩用の手元にあったのだが、

―― 今はそう。縫い包みを抱き締めているので卓上だ。
だから君に飛んで行った殺意はうっかりも含めて二本だけ。
よって壁に開いた穴もひとつだけだ。大丈夫。ごめんね。

補足と議論は一度ここで区切るとして、会話も区切りどころか。
不出来な男は犬の縫い包みを見下ろし微妙な表情をしていた。
別にこの贈り物が気に入らない訳じゃあない。
ただ、気まずい。落ち着きを取り戻してしまったのだ。

犬の前足部分を指で摘まんでぱたぱたと動かし ……

「ええ? ……僕は君をダーツのまとにしようとしたのに?」
(-235) 2021/10/08(Fri) 16:24:18

【秘】 愛玩用 ドゥーガル → 勉学サポート型 スオ

「本当にいいのか?急に返せとかやっぱなしとか言わない?
 やはり君は世話焼きが過ぎるんじゃないか?母親なのか?
 拗ねて機嫌の悪い子供をあやすみたいな事をして……」

いや。拗ねて機嫌の悪い子供と今の愛玩用は実際大差ない。
君に視線を合わさずに拗ね気味の男はのろのろと立ち上がり、

「なら本当に返さないからね。これは今から僕のだ。
 ……それと。犯人らしき輩を見つけたら、…伝言を。
 僕達はお前に対して憤り、殺意を抱いていると伝えてくれ。
 実行するかはさて置き、伝えてもらうぐらいはタダだろう。
 ―― 犯人捜しに戻る。さよなら、世話焼きママのスオ。」

本当に返さないからね。
縫い包みを抱えたまま去る間際に、改めて拗ねたのが言う。
君の反応を横目で見てから 愛玩用はこの場を後にし …――

世話焼きをありがとう、優しい人。それではまたね。
(-236) 2021/10/08(Fri) 16:25:44

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

修繕が必要になったテーブルや壁、針で軌道はずらしたしたが上着は切れてしまった。
事実上、己についた傷は一つ。ほぼ近距離でこれで済んだだけまだマシだろう。
(鎮痛剤のおかげで少し麻痺していたからまだマシな傷か。
…壁とテーブルが台無しなんだが?刺さった方がマシじゃねえのかこれ。あーでもメンテの時面倒だ…。
本当にこの場所はどうなっているんだ?人間が作っているから悪趣味なのか?だとしたらクソも良い所だ。)

内心毒づいてしまう。内心に止めているから許してほしい。
(-240) 2021/10/08(Fri) 17:49:41

【秘】 勉学サポート型 スオ → 愛玩用 ドゥーガル

「…ドゥーガルの物と言ったでしょう?なので返してもらう気はありません。そして母親になった記憶もありません。
実際拗ねているような言動もありましたね?」

世話のやける方、という認識は変わらない。
どうであれ個体は個体で根本が変わる事はそうそうないのだから。
それであるのなら多少の言葉を添え、結果を認めるまでだ。

「伝言は見つけ次第しますよ。ただそうですね。有り得ないと思えるのはエマ、ジョシュア辺り…リヤがやってしまうのも考えづらい。もしこれが間違っていたらその時こそ魂なりなんなり取りにきていいですよ。」

どういたしまして、いつでもどうぞ。
(-241) 2021/10/08(Fri) 17:59:18

【秘】 愛玩用 エマ → 愛玩用 ドゥーガル

「理由のない悪意など、……どうしてかな、貴方に協力すると言いながら見えない誰かを庇いだててしまう。
 四日間を過ごした同胞達の中にそんな者がいると、思いたくないからなのでしょうか。
 いっそその塔はどうしようもなく破綻していて、エネミーや他者が入り込んでいるのなら楽なのに」

顎に手を当てて考え込みはじめたそのうちに、よくない考えを振り払うように首を振る。
困ってしまったようにばつの悪い表情で、貴方に向かって微笑みかけた。
この場合、よくない考えというのは果たしてどちらなのか、仲間への疑いが、庇い建てなのか。

「私は貴人の娘に充てがわれた愛玩用です。婦人のための、それなのです。
 だから手酷い扱いを受けることもなく、媚びた態度をしていれば楽に暮らせるなどと耳打ちされたこともありました。
 グレイの中にも格差があり、我々には個々の判断能力がある。残念ながら、人間のように。
 ただでさえ虐げられることの多い者達の中ですから、そうしたことも稀にありますね」

それから、貴方の声にじっくりと耳を傾けた。目を見て、話す口元を見て。
子守唄を歌うようになめらかに頷きながら。
言葉の途切れが長く続いた頃に、机に手をついて少し顔を近づけた。

「私には下手人の気持ちはわかりません。だからそうした見方をする者がいない、だなんて。
 安易に肯定することはできません。
 でもね、貴方は決してわたしにとって疎ましい存在ではない。煩わしいとは思わない。
 共に過ごした、誰でもない可愛らしい、喜ばしい、貴方だ」
(-254) 2021/10/08(Fri) 18:53:01
 




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