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【人】 妖もどき 辰沙[ このセカイには、 人の目には見ることの叶わない『闇』と呼ばれる世界、 或いはそれに属する者たちが存在している。 或る時は神、或る時は悪魔。 魑魅魍魎悪鬼悪霊或いは妖怪変化と呼ばれる、 それら闇に潜み蠢く者たちに対抗するため、 人の子を闇より守り光の中で生かすため。 魔を退ける者たちは、古今東西、 世界各地に存在していた。 あの子に流れる『渡守』の血も、 そう言った退魔の一族の一つだった。 ] (43) 2022/09/14(Wed) 21:54:43 |
【人】 妖もどき 辰沙ほら、寝ぼけてないでそろそろ起きて。 [ 週末だからとゆっくり寝かせていたけれど 壁にかけられた時計を見る限り そろそろ朝と呼べる時間帯も終わりに近い。 ] 今日は、どこかに出かけるんじゃなかったの?* (47) 2022/09/14(Wed) 22:11:07 |
【人】 妖もどき 辰沙[ 部屋に備え付けの戸棚から 彼女に言われた通りの品物を取り出すと 部屋の中央に置かれたローテーブルに並べていく。 赤地にノルディック柄の刺繍が施されたランチョンマットが 彼女のもの。 藍色に七宝柄の差し子模様のランチョンマットが僕のもの。 …僕に食事はいらないと、彼女には何度か伝えたけれど。 それでも、彼女は料理をするとき、いつも二人分を用意する。 昔、初めて出逢ったときから、ずっと。] (56) 2022/09/14(Wed) 23:43:10 |
【人】 妖もどき 辰沙「ご飯は独りで食べるより、 誰かと一緒に食べたほうがおいしいんだもの」 [ ……そう、満面の笑みで言われては、 断るなんて、できるわけがない。] (57) 2022/09/14(Wed) 23:43:49 |
【人】 妖もどき 辰沙[ そのうえに皿とお椀をそれぞれ並べたところで、 電気ケトルから湯が沸いたと知らせる音が鳴り響いた。 ふと思い立って冷蔵庫を開けると、 タッパーからラップに包まれた玉を二つ取り出す。 それぞれのお椀に味噌玉を一つずつ入れると そこにゆっくりケトルでお湯を注いでいく。 湯を注ぐ毎に柔らかな湯気と香りが溢れ出して、 瞬く間に即席の味噌汁が出来上がる。 今日の味噌汁は長葱と油揚げ、そしてわかめ入りのようだ。 ……そうして味噌汁が出来上がったところで、 少し慌ただしく、ドアを叩く音がした。 ]* (58) 2022/09/14(Wed) 23:44:45 |
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