シトゥラは、自分が酷い人間であると分かっていた。 (c1) 2021/04/23(Fri) 0:36:09 |
シトゥラは、自分の選択を後悔していなかった。 (c2) 2021/04/23(Fri) 0:49:19 |
シトゥラは、己の捨てた物の重さを知っていた。 (c3) 2021/04/23(Fri) 0:49:51 |
シトゥラは、ハマルに声を届ける術がない。 (c4) 2021/04/23(Fri) 1:11:33 |
シトゥラは、ハマルとの時間が好きだった。 (c5) 2021/04/23(Fri) 1:45:06 |
シトゥラは、竪琴の音が好きだった。 (c6) 2021/04/23(Fri) 1:49:22 |
【秘】 技術指揮 シトゥラ → 村人 ニア「……ハハ。アンタは、強欲ですね。 強欲で、傲慢で、独りよがりで。 なあ、ニア。そんなアンタが、僕は何より愛しい」 青年は、低く笑う。 それは獣が喉を鳴らすのに似ていた。 伸ばされた手を掴む。 優しさなんて微塵もない身勝手さで、少女を引き寄せた。 焦がれた紫の瞳がすぐ近くにある。 「ニア、」 少女の柔らかな唇を奪う。 一瞬、戯れのような──触れるだけの口付けをして。 軽々と少女を抱き上げて、笑って見せた。 「優しくは出来ませんよ。 アンタも知ってる通り、僕はしたいことしかしませんから。 ──自分では判らないだろうけど。 アンタは嫉妬している時が一番可愛いんですよ」→ (-73) 2021/04/23(Fri) 2:30:36 |
シトゥラは、ハマルの頭を撫でたかった。けれど、その権利は自らが捨てた。 (c8) 2021/04/23(Fri) 2:35:24 |
【秘】 技術指揮 シトゥラ → 村人 ニア「アンタが狂えば狂うほど、僕は愉快になる。 もっと嫉妬してくださいよ、ニア。 もっと、貪欲になってください」 少女をベッドの上に下ろした。 体重を掛けて押し倒す。微かに、ベッドが軋んだ。 「アンタは、優しさが欲しいんですかァ? あんなに優しさは嫌いだって言っておいて。 ──優しくして欲しいって、あはは。 じゃあ、そうお願いしてくださいよニア。 僕に、懇願してください」 青年の声はひどく甘く。 それでいて、突き放すような冷たさも孕んでいる。 揶揄いを含んだ、挑発を込めた言葉。 (-76) 2021/04/23(Fri) 3:00:42 |
シトゥラは、>>=4が聞こえている。 (c9) 2021/04/23(Fri) 3:10:51 |
シトゥラは、ずっとハマルの声を聴いてきた。 (c10) 2021/04/23(Fri) 3:11:10 |
シトゥラは、聴くことしか出来ない。 (c11) 2021/04/23(Fri) 3:11:37 |
シトゥラは、その気持ちに返せる言葉を持たない。 (c12) 2021/04/23(Fri) 3:14:06 |
【秘】 技術指揮 シトゥラ → 反抗期 カウス「──話かァ。そうですね、カウス。 僕が今回来た目的は情報集めではなく、感謝です。 いやァ、僕長生きしなさそうでェ。 出来る感謝は出来る時にしておかないと」 青年は愉快そうに笑った。 その言葉の本当の意味に気付くのはもっとあと。 すべてが終わってからのこと。 「アンタは僕にお話は無いんですかァ?」 (-83) 2021/04/23(Fri) 3:44:57 |
【秘】 技術指揮 シトゥラ → 気分屋 ルヴァこれは、青年が居なくなる前日の話だ。 「なんですかァ。 アンタはいつも呑気な顔してンな」 青年は呆れたような顔で振り返る。 街に買い物に来ていた青年は紙袋を持っていた。 (-84) 2021/04/23(Fri) 3:48:53 |
【秘】 技術指揮 シトゥラ → 子役 ヘイズ「僕たちが悪人だとしても。誰も裁けませんよ、だって。 死んだヤツが負けの世界ですから!アハハ! ──でもねえ、ヘイズ。 あれはたしかに“悪だくみ”をしていた筈だから、ね。 僕たちが悪人のはずがないじゃないですかァ」 ヘイズを見守った。 青年の声はいつも通り、天気を語るのと同じ温度だ。 (-86) 2021/04/23(Fri) 4:22:18 |
【秘】 反抗期 カウス → 技術指揮 シトゥラ「ないよ。俺今事件のことしかキョーミないし。 それに最初に言ったよな。 俺、仲良しこよししにきたわけじゃねーの」 確かに少年とあなたはそんなやり取りをした。 会合とはどんな場所か。 何故人と仲良くするのか。そのような話を。 「あとはこの事件さえ解決すりゃ、 俺はギルドに帰るだけだ」 (-97) 2021/04/23(Fri) 8:09:55 |
【秘】 村人 ニア → 技術指揮 シトゥラ ベッドの上、瞬きをして―― 「――いらないわ」 薄紫で、青年を刺すように睨みつける。 求められることに、青年の瞳が少女だけを映していることに 胸のうち、確かに悦びを感じながらも。 少女は不遜で、意地っ張りであったので。 「可愛らしくお願いしてもらえるとでも思ったの? だったら残念だったわね。 二度と、ぜったい、言ってあげない」 そんなふうに施される優しさなんて大嫌いだもの。 「……それとも、なあに? 媚びてくれる女の子のほうがお好みかしら」 薄く笑んで、毒を吐く。 掠めるように初めてを奪われたばかりの唇から。 (-120) 2021/04/23(Fri) 10:54:36 |
【秘】 子役 ヘイズ → 技術指揮 シトゥラ「……あは、それもそうですね! ぼくはこれでサダルを守れたのでどっちでもいいですけど!」 子役は一度立ち止まって、あなたに振り返る。 子役が見ている空はいつも斜陽、影が生き物のように伸びる。 「"死んだヤツが負けの世界"それなら ぼくたちは勝たないと、ですね……? 死の先になにがあるのかもとっても興味ありますけど!」 子役は笑う。それは定例会議がはじまって2日目の夜のこと。 これから先に起こる運命などまだ知らぬ一刻だった。 (-161) 2021/04/23(Fri) 15:04:52 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → 技術指揮 シトゥラ「僕は呑気さでは誰にも負けない自信があるんだ。」 気分屋は己の呑気さを誇ってみせた。 「シトゥラちゃん買い物? 何買いに来たの? 僕はー…… ……ああ、いやその前に用事用事」 世間話をしそうになったが、まずは本題だ。 「こないだ言ってた宝石が用意できたから、明日くらいに届けに行くよ」 (-215) 2021/04/23(Fri) 20:01:46 |
【秘】 技術指揮 シトゥラ → 村人 ニア「本当に、意地っ張りで可愛くねえ女」 ──本当に、アンタは僕を煽るのが巧い。 口に出した言葉と、内にあるちぐはぐな感情。 青年も、少女もきっと、素直じゃない。 花に誘われる蝶のように、少女の毒は青年を酔わせる。 「……、ニア」 青年は吐息だけで笑って、少女の首筋に顔を埋めた。 肩に、鎖骨に、首筋に口付けを落として。 ついでに首元のリボンを口で解く。 「そんな女の子が好きなら、アンタを選ぶわけないでしょ? 僕に従わない、アンタだからいい」 誰よりも寂しがり屋なくせに、誰よりも強情で。 誰よりも誰かに見つけて欲しいくせに、 近付く誰かを片っ端から遠ざけて。 「ニア」 ひとりぼっちの、高潔な梔子。 だからこそ、青年は少女を手に入れた。 他の誰かに摘まれる前に。 → (-284) 2021/04/24(Sat) 0:14:14 |
【秘】 技術指揮 シトゥラ → 村人 ニア「アンタの澄ましてない顔が見たい。 意地を張るのを、止めてください。 さっきの言葉、まだ怒ってます?怒らないでくださいよ。 ちょっと意地悪しただけですよ」 青年は、少女のどんな表情も好きだった。 でも、いちばん好きなのは、少女の纏う氷が解ける瞬間。 その時の彼女の瞳は、揺らぐ水面のように美しい。 (-285) 2021/04/24(Sat) 0:15:13 |
【墓】 ■■■■ シトゥラ遠くなる意識の前、竪琴の音を聴いた気がする。 青年は結局返事が出来なかったことを思い出した。 「はァ。上手くいかないもんですねェ」 手を握って、開いて。 掌が覚えている感触を辿る。 (ああ、そうかァ。僕はニアを殺したんだった。 ──で、胸をナイフで一突き。) あの現場はどう、映っただろう。 あれを見た、遺してきた人間はどう思っただろう。 青年にはもう知る術はないけれど。⇒ (+17) 2021/04/24(Sat) 1:08:51 |
【秘】 ■■■■ シトゥラ → 気分屋 ルヴァ「知ってますよ」 青年は溜息を吐いた。肩を竦める。 ルヴァの呑気は今に始まったことではない。 「助かります。相変わらず 仕事は 早い。──ああ、そうだ。ルヴァ」 青年は、ルヴァを見る。 長い前髪の下、目を細めた。 「僕、いいモチーフを思いついたんですよ。 梔子の花に、ああ──、あれの色は白だったか。 紫の石が欲しい、可能なら用意しておいてください」 (-304) 2021/04/24(Sat) 1:29:34 |
【独】 ■■■■ シトゥラアアアアアアアアアアアアアおれの共鳴窓がこいしい ハマル ハマル ハマル〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!! ほんとうにたのしかった 一緒に居た日々 アタイの相棒 アンタでよかったわよ ありがとう (-305) 2021/04/24(Sat) 1:34:30 |
【秘】 村人 ニア → ■■■■ シトゥラ 肌に触れられるたび、少女の身体が小さく震える。 毒を吐き損ねた唇から漏れるのは、吐息だけ。 意地の悪い毒を浴びせたかと思えば、 次の瞬間には甘やかすような蜜を垂らす。 そんな青年の言葉に、少女は容易く翻弄される。 「悪趣味なのね。それとも被虐趣味?」 その声に、さっきほどの力は無い。 寂しがりの少女は名前を呼ばわれることに、すこしばかり弱い。 それが少女の心に触れる青年の声なら、なおのこと。 「怒ってなんか――」 なおも意地を張りかけて、口を噤む。 しかし、素直に言葉にするには少女はまだまだ子どもで。 口を引き結んで、うろ、と視線を彷徨わせることしかできない。 (-311) 2021/04/24(Sat) 1:45:03 |
【秘】 気分屋 ルヴァ → ■■■■ シトゥラ「仕事は、ってどういう? ん?」 前髪に隠れた顔を覗き込む。見えない。 「梔子? 白ぉ!? 急な仕様変更やめなさいよ。 白は在庫ないよ……とりあえず紫だけ……」 技術者のシトゥラなら顧客の変更要求の辛さは良く分かるはずだが、よほど作りたいモチーフなのかもしれないな、と思った。 ガーデニア 「……ふうん。梔子、ね。」 「分かった。白も追加で仕入れておくから、もうちょっと待ってて?」 (-314) 2021/04/24(Sat) 1:54:13 |
シトゥラは、 を知っている。 (c17) 2021/04/24(Sat) 21:51:25 |
シトゥラは、見ることが出来る。 (c18) 2021/04/24(Sat) 21:51:32 |
シトゥラは、見守っている。 (c19) 2021/04/24(Sat) 21:51:46 |
シトゥラは、選んだ相手を間違えない。 (c20) 2021/04/24(Sat) 21:58:17 |
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