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【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人招かれれば、素直に応じる。 甘えるように正面から腕の中に収まった。そう見えるのは動きだけだ。その表情に甘えは見られない。 母親によく抱き締められていたから、なんとなく、こうすれば良いとわかった。ただそれだけだ。 「……。」 何故擽られているのか、それだけはわからないけれど。 問いの返事が無いことには言及せず、触れる手を受け入れ続けた。 「っ、いいよ」 後孔に指が触れた瞬間、僅かに身体が強張った。そしてこれが貴方の返答だとも、知った。 普段指が触れる機会が少ない場所であるが故の緊張だ。羞恥が無くとも、緊張はするらしい。 「……ぅぐ」 指が入れば、すぐに圧迫感が身体を襲う。 反応からして、経験が無いという言葉に嘘は無いようだ。 (-1) 2021/09/17(Fri) 21:19:15 |
【独】 8435 黒塚 彰人/*情報量が多すぎる ・南波PL また狼引き当てとるね ・服従だけどっかいっとるが (仕様らしい)(勘違い)(凍て星PL、改めてごめんね) ・それはそれとして秘話どもの火力が高い の3本でお送りします(たすけて) (-5) 2021/09/17(Fri) 22:01:40 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 9949 普川 尚久 タオルを回収し、倉庫の隅にあったゴミ箱へばさりと放り込む。既に捨てられていた使用済みのスキンが隠れて見えなくなった。 それからすたすたと戻ってきて、身を屈める。長身によって照明が遮られ、少年に影が差す。 手を伸ばし、己と同じ色の髪に触れた。 「……おつかれ」 ぎこちないそれは、どうやら労いらしかった。 (-7) 2021/09/17(Fri) 22:14:33 |
【秘】 9949 普川 尚久 → 8435 黒塚 彰人 放っておいたら片付けをする方だが、やってくれる人がいるので完全放置の体勢だ。 誰かのことを思い出した。 差した影、伸ばされた手には身構えず、そのまま受けていた。 誰かのことを思い出した。 「……はぁ、どうも…?」 別に要らないのにな。やりたがる人種が居るのは知っているが。 誰かのことを思い出した。 「僕んこと気にしないで帰ってていいよ。……あとは?」 誰かのことを思い出しているにしては、あんまりにも表に出るものは何もなかった。 (-10) 2021/09/17(Fri) 22:59:29 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ「……息を詰めるな」 潤滑剤を纏わせた指を一本突き入れ、くちくちと動かす。 抱きすくめ、宥めるように背を撫でながら馴染むのを待つ。時おり親指で会陰を刺激し、性感を脳へ送り込んで。 「増やすぞ」 声をかけて二本目をゆっくりと沈めていく。ベッドの上でも男は不愛想なままだ。指示のほかは黙り込んで、ただ、馴染むまで背を擦っていた。 (-15) 2021/09/17(Fri) 23:35:35 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ ――…… ある程度そこが解れれば、一度指を抜き去り、体勢を変えようと小柄な体躯を抱え上げる。 その折、少年の身体が少しばかり冷えていることに気がついた。少し考えて、ベッドの下へ腕を伸ばし、自身の上着を手繰り寄せる。着ていろ、と手渡した。少年が拒めば、仰向けに寝かせた身体の上に被せただろう。 そうしてまた二本の指で内壁を擦る。先ほどまでと違うのは、今度は腹側に押し上げる動きが加わったこと。 じっと少年の顔を見る男は明らかに、反応を探りながら指を動かしていた。 (-16) 2021/09/17(Fri) 23:36:34 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 9949 普川 尚久「これも必要のないことか」 手を離す。少年の反応に、ぼそりと呟いた。 また、不必要が増える。呼吸がふさがれていく。 「あとは? ……どうしましょうね。 ……どうするのがただしい姿でしょうか」 (-18) 2021/09/17(Fri) 23:54:47 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人「ふッ……、ん、うん」 懐かしい水音と、慣れない圧迫感。 上手く息が吸えなくなる度に、背を撫でる手で気を逸らした。そこに、時々慣れた快楽が混ざってくる。 貴方の腕の中で、かつて母親が味わったであろう苦しみを想像した。 自分の少し上擦った声は、母親にちっとも似ていない。 当然のことが、どうしても悲しくなってしまう。 無愛想なその顔越しに、遠くなったかつての思い出に想いを馳せる。 (-24) 2021/09/18(Sat) 0:32:35 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人渡された上着も素直に受け取った。拒むということを、そもそも知らないのかもしれない。 丈の合わない上着を羽織ると、やはり懐古の念が燻った。 腹側を押されると、自分の知らないもどかしさが滲む。 そのもどかしさの出処は、まだわからない。 熱を持ち始めた自身の陰茎を見て、食堂で聞いた話を思い出した。 自慰をした時と、どこかが違う。 「……ッ、なに?」 視線に気付けば、疑問を口にする。 指の動きが変わったことを指摘する余裕は無く、ただ短く問うことしかできなかった。 表情からは、当初よりも苦痛が薄いことが窺えるだろう。 (-25) 2021/09/18(Sat) 0:32:58 |
【秘】 9949 普川 尚久 → 8435 黒塚 彰人「は…? いや、帰ってていいよって言ったの。 分からないとかないよな?」 ただしい姿って何…? 言っている意味がよく分からなかった。 「あの、さ……? えー、っと。」 「僕がお願いしたお相手の用件はもう済んで、 僕から黒塚さんへの用事はもうなくて、 それで僕はこのまま暫くここにいるから、 黒塚さんがここに用事がないなら、もう帰っていいのさ。 体力使っただろうから部屋に帰って休むなり、 汗かいたからでシャワー浴びるなりしたら?」 「用事がないのに留まるのは正しい姿ではないでしょ」 出入口を指差す。出て行ってどうぞ。 (-26) 2021/09/18(Sat) 0:37:06 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 9949 普川 尚久 屈めていた上体を起こす。 チッ。舌打ちの音。なにがしかの発露。 マイクに拾われていなければいいが。 「そうですか。 機嫌でも取るべきかと思いましたが、必要がないのならやめておきます」 単調に述べる。折り畳まれたハードルに引っ掛けていた上着を手に取り、出口へ向かう。内鍵を捻り、少し重めの扉を開いて廊下へ踏み出す。 それから、振り向いて。 「お疲れ様でした。 面倒でしょうが、休みたいのなら鍵をかけなおした方がいいですよ」 言い置いて一礼し、扉を閉めた。 さて、この姿はどの画角に収まっただろうか。 敬う。労る。気遣う。規則を守る。ただしくあろうとする。 すべて、この数年で嫌と言うほど学ばされてきたことですが。 今日の俺はどのくらい実践できていましたか、クソガキ。 (-50) 2021/09/18(Sat) 13:05:16 |
【秘】 9949 普川 尚久 → 8435 黒塚 彰人「そぉ」 舌を打つ小気味良い音に、いやに冷めた、短い音が返った。 「必要の有無で言えば誰に対してもないものと違う…? 黒塚さんが、誰かさんに対してのご機嫌取りの結果を 必要と思うかそうでないかだろ」 他人に確認するものでもないのでは? 普川は首を捻った。 「僕には要らないさ。気を遣わなくていいよの善意でなくてね? 単純にいらない。どうでもいい。気遣わない人の方が多かったし。 黒塚さんがそうしたいわけでなければ、僕には要りませんよ」 言いながら鞄を抱き直し、目を閉じる。 「丁寧にしてくれておおきに、楽はできたよ」 扉が閉められれば、間をおかずカチャリと鍵の掛かる音がしただろう。お気遣いどうも。 (-56) 2021/09/18(Sat) 14:27:14 |
【赤】 8435 黒塚 彰人 ──こつり。 指定の時間、鳴る靴音。 紙切れに記された場所へ訪れ、立ち止まり。 煌々と照らされた部屋、滔々と語る姿を暫し眺める。 ああ、ここがお前たちの言う“壇上”か。 そう理解するに事足りた。 少年の声に耳を傾け、眉間に皺を寄せる。 片手で顔を覆い、長い長い溜息を吐き出した。 (*4) 2021/09/18(Sat) 18:33:02 |
【赤】 8435 黒塚 彰人明かりのもとへ足を踏み入れる。 躊躇いなく歩み寄る。一人照らされる彼のもとへ。 こつ、こつ、こつ。足を進める度、小気味よく靴音が鳴った。 “壇上”へ誘われた男は口を開く。 「くだらない見世物だ」 ──真。 「体を重ねれば俺にも何かが得られると期待したんだろうな。 今のところ、実りはないが」 ──真。 「……ただ、俺を唆すあいつに興味が湧いた。 他人の幸せを望むことができるらしい、お前にも」 ──偽。 「ただしい人間になりたいんだ。 お前たちのことを好きになれるような」 ── ▓。 「他人を愛することのできる」 ── ▓。 「ただしい人間に」 ── ▓。 側へ立ち、瞳を見下ろす。 腕を伸ばす。頬にひたりと手を添える。 かさついた指の腹が薄い唇をなぞる。男の体温は低い。 (*5) 2021/09/18(Sat) 18:38:43 |
【赤】 8435 黒塚 彰人最後にひと撫で。 手を離す。 そのまま自身の口元へ運ぶ。 唇を一度、親指で拭った。 「なあ、お前。靖史」 「お前が、俺を変えてくれるのか」 ──偽。 (*6) 2021/09/18(Sat) 18:39:44 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ「……痛んだらすぐに言え」 少年の瞳を見返す、黒々とした瞳。快も不快も、何一つの情を伝えようとはしない。 ただじっと、観察でもするかのように見据えている。 空いている手で身体の至るところへ触れる。手のひらでくるくると撫ぜ、爪で掻いて。 そうやってゆっくりと少年の性感を探りながら、身体を拓いていく。 ……その片手間に一錠の薬を飲み下す。 しばらく経てば、下腹部に熱が生まれるのを感じた。 (-98) 2021/09/18(Sat) 22:34:40 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ ――…… ぐちぐち、くちくちと水音をたて続けて。 不意に少年の胸元に手を伸ばし、上着の胸ポケットからゴムを取り出す。包装を嚙み千切り、数度扱いて勃たせた自身に被せれば、孔に咥えこませたままの指を抜く。 三本がすんなりと抜き差しできるようになるまでほぐし続けた指は、抜いたころにはすっかりふやけていた。 ぺちぺちと少年の頬を手の甲で軽く叩く。 「動けるか」 そう声をかけ、指示を出して。取らせたのは後背位の体勢。 肉の薄い腰を掴み、ぴと、と薄膜越しの熱を当てがう。 「――――挿れるぞ」 返答を待たず、ぬぷ、と先を沈めた。 (-99) 2021/09/18(Sat) 22:38:56 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人自分よりも無骨な指が、肌をなぞっていく。 爪で軽く掻かれる度に、新たな場所へ近付いて。 じわり、少しずつ強まる快感の中で黒を見た。 以前は、自分の瞳もこんな色だった。 ……思い出が多すぎるのも難儀だ。いちいち気が逸れて、目の前のことに集中できなくなってしまう。 だから読書も勉強も、今でさえも。 「ッ、」 指が抜かれると、腹の奥が寂しい気がした。 初めての感覚をどうして良いかわからない。燻る熱の燃やし方など、教わらなかったから。 だから、指示に従う。少年は拒まない。 (-109) 2021/09/19(Sun) 1:17:01 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人力の抜けた身体で四つん這いの体勢を取る。 ややあって、熱が後孔に当てがわれた。 心臓が一度、大きく跳ねる。未知への恐怖の中に、ほんの小さな期待が潜む。 「────ッ、あ゛!」 先端が埋まっただけで息が詰まる。 息を詰めるなと言われた事を思い出す。息を吸う。息を吸う。吸った。まだ足りない。 この少年は身長が低い割に、それを気にしたことがない。背丈をあまり意識したことが無かった。 だからこそ、偶々声をかけてきた貴方を誘った。体格差など、考えたことも無かったから。 「ぅ、ひぐ、……ッ、ッ、は、」 孔をこじ開けた質量は、想像よりもずっと大きかった。 奥へ進まれる度に呼吸が浅くなる。 苦しい。 まだ大丈夫。 やめたい。 まだやめるわけにはいかない。 逃げようとする身体を、必死に堪えた。 (-110) 2021/09/19(Sun) 1:17:49 |
【人】 8435 黒塚 彰人 食堂に顔を出す。朝と晩の二度、概ね決まりきった時間に。 腹に何か入れるかと、適当にイギリスパンfoodを用意した。 (76) 2021/09/19(Sun) 1:58:32 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ「――っ、は、」 押し込めば、返ってくるのは異物を拒むような締めつけ。顔を歪め、息を吐き出す。 一回りも二回りも大きな、身の丈に合わぬ上着を纏った少年の身体はいっそう小さく見えた。 片腕で頼りない腰を支え、空けた手で乱雑に潤滑剤の容れ物をつかむ。蓋を開け、繋がりにまぶす。ひやりとした液体。じきに熱に混ざって、水音の一部に変わる。 苦しげな呼吸を続ける少年の陰茎を握り込む。萎えたそれを陰嚢ごとやわく刺激し、芯を持てばゆるゆると扱いて先端に軽く爪を立てる。 そうしながらも、男を知らなかった身体は暴かれていく。 ず、ずず、と押し進める。突き当たりに達すれば、ずる、と腰を引く。また埋める。 単調な律動を繰り返し、皺を伸ばしきったそこに覚え込ませる。 ――少年が達するまで、それは辛抱強く続けられた。 (-139) 2021/09/19(Sun) 11:35:56 |
【赤】 8435 黒塚 彰人どこか別の生き物のように、澱みなく動く少年の唇。 流麗に紡がれる言葉を浴び続ける。 素質が欠けている、そう告げられた瞬間。眉間に皺が寄った。 無邪気に笑う彼、向かい合い沈黙する男。 今この瞬間も数多の視線に晒されている。 観察している。値踏みしている。 塀の外、清くただしい人間どもが。 「なりたいよ」 冷たいレンズの前、答えはその一言だけだった。 「ただしくあれば、このくだらない舞台から降りられるんだろう?」 (*10) 2021/09/19(Sun) 12:21:44 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人自身の陰茎を大きな掌が包み、抜き始めれば 苦痛の中に快楽が混じっていく。 潤滑剤を足され、まだ先に進む意思があることを察した。 「あ、っア、……ッ!ひ、」 この小さな体躯では、容易に突き当たりを暴かれてしまう。 単調な動きは次に来る快感を予想させた。その予想は直ぐに実感へ上書きされる。 何度も、教え込むように。 「、んぁ!あぁ、や、────ッ!」 身体が別人のように言うことを聞かない。 望んでもいないのに、勝手に穿つ熱を締め付けてしまう。次に来る快楽を貪欲に求めてしまう。 ……一滴ずつ貯められた水が、ついに器から溢れたような。 そんな吐精だった。 (-142) 2021/09/19(Sun) 14:17:23 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人肩で息をしながら、まだ中に残っていることを咎めようと口を開いた。 背後にいる貴方がどんな表情をしているかは見えない。 見えたとして、きっといつもの無愛想な顔だろうと決め付けた。 「……ぁ、アキちゃん。 オレさ、もうあの……イッたんだけど」 正直、この状態で話すのも辛い。経験があるなら気を遣ってくれと、内心毒吐いた。 貴方が達したかはわからなかったが、自分がこれだけ追い詰められているのだ。そうであってほしい。 (-143) 2021/09/19(Sun) 14:19:53 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ どくりと脈打ち、吐精したのを掌で感じたのと同時。きつく自身が締めつけられ、息を詰める。 込み上げた衝動は、しかし少年の声によって遮られる。 「っ、……そうか」 ずるりと抜き去り、高く上げさせていた腰を下ろしてやり。けれど男の手が少年の身体から離れることはなかった。 「……すこし、じっとしてろ」 胴に腕をまわし、その背に顔を埋めた。すり、と頬を擦り寄せ、鼻先を押し当てる。 掌には、少年の精がべとりと纏わりついていた。一度、二度。シーツに擦り付けてから、硬度を保ったままの自身を握り込む。 幾度か擦り、男も漸く精を吐き出した。半透明の中へ白濁が溜まる。寄せた眉根と熱い吐息は、皺の寄った上着の中へ隠された。 (-154) 2021/09/19(Sun) 16:59:03 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ ――…… 軽く身なりを整え、口を縛ったゴムを部屋の隅のダストボックスへ放り込む。 ベッドに腰を下ろし、くったりとマットレスに身を預ける少年へ手を伸ばす。正確には、その頭へ。 「――、……おつかれ」 己と対称的な色合いの髪。ぎこちなく手を置いて、逡巡の間を伴った言葉を投げる。 (-156) 2021/09/19(Sun) 17:05:23 |
【人】 8435 黒塚 彰人 食堂の端、壁に背を預け佇んでいる。 これまで他人の用意したものに手をつけることはなかった。 おおよそ決まった時間、適当に一人分の食事を用意して摂る。 ぱき、とペットボトルの蓋を開け水を飲む。 相変わらずの仏頂面。交わされる会話にただ耳を傾けていた。 (102) 2021/09/19(Sun) 17:30:37 |
【人】 8435 黒塚 彰人>>106 闇谷 唇にペットボトルの口を当てたまま、じろりと見下ろす。 驚いた様子は見られない。少なくとも表面上は。(whichを振り、世界はそのようになりました。) ボトルの蓋を閉め、引っ掛けるようにだらりと手に持つ。 息を吐き、呆れ混じりの声を落とした。 「……暁。何か用か?」 (107) 2021/09/19(Sun) 18:00:17 |
【人】 8435 黒塚 彰人>>108 闇谷 「従うつもりはある。体を重ねた人間もいる」 淡々と、情を介さない回答を吐く。 黒塚は不愛想ではあるが、話しかけられれば律儀に言葉を返す。こんな企画が始まる以前もそうだったろう。 「お前はあるのか」 やる気か、経験か。どちらとも取れそうな問いを投げて、それから。 少し考えるような間を置いたのち、空いている片手を伸ばし。フードを被った小さな頭に、ぽん、と置く。 ぎこちない、気遣いらしきもの。 「……うまくやれてるか。 お前、暁。ここに来て浅かっただろう」 (112) 2021/09/19(Sun) 19:23:45 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人達していなかったことを察しつつ、あえて口にしなかった。これ以上は身体が保たない気がしたからだ。 頭に置かれた手の上に、自分の手を重ねた。 労うように、軽く二回叩く。「おつかれ」という意味らしい。 「……アキちゃんチンコデカすぎ」 貴方の上着を着たまま、少年は少し枯れた声で色気のない内容を告げた。 既に汚れているし、構わないだろう。 そう考え、上着の襟を胸元に寄せる。 「なんか」 「オレ、母さんのこと全然知らなかったんだなぁって、思った」 ぽつりと自身の母親について語り出す。自宅で娼婦のような生活をしていたことがわかるだろう。それを襖の隙間から眺め、聞こえる嬌声を聞きながら眠ったことも。 ……事後のベッドで語るものではない。 しかし、少年にすればそんな常識こそ非常識だ。 「アキちゃんはヤり方知ってんだよね。モテたの?」 (-174) 2021/09/19(Sun) 20:35:58 |
【人】 8435 黒塚 彰人>>116 闇谷 「そうか」 尋ねたくせ、慰めも励ましも寄越しはしなかった。 表情を隠すフード越し、もうひと撫でしてから手を離す。 「どうと言われても。学んだ通りにしているだけだが。 ……お前は照れるんだな」 それが普通なんだろうか、と思いつつ見たままを口にした。 (122) 2021/09/19(Sun) 21:31:09 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ「そうか」 離した手を下ろし、ゆるく両の指を組む。 上着を寄せる仕草へちらりと目を遣って、ただそれだけだった。色気のない言葉も、母親を語るも好きにさせた。 この場では、常識も非常識も関係はなかった。少年の、どこかの誰かは非常識というかもしれない姿を、男がそうと咎めることはない。 「一人だけだよ。――父親だった」 少年に応えるように、男も自身の過去を明かした。 父親と二人暮らしであったこと。玩具のように扱われ、振るわれる暴力の中には性的なものも含まれていたこと。 六年ほど前、唐突にその生活が終わるまで、それが日常であった、と。 言葉に詰まることもなく、いつも通りの単調な声で語った。 あれは父親などではない。その事実を伏せたまま。 「こちら側の経験は無かったが……資料もあったしな」 自身の話をそう締めくくり、体は痛まないかと尋ねかける。痛みがつきものだと、よく知っているにも関わらず。 それから、些か唐突な問いかけ。 「……リョウ。お前、母親は好きか」 (-190) 2021/09/19(Sun) 23:04:47 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人痛みを問われれば、素直に「ちょっと痛い」と肯定する。 続けて、休めば何とかなる範囲であることも付け加えた。 「……ふうん。そういう親もいるんだ。 オレは母さんのこと、大好きだよ。いつも優しくて、オレの為に 何でもしてくれた から。」たわいもない会話。そのはずだ。 異常とは平常を知らない限り、自覚することはできないものだ。 身体を起こすと、節々に小さな痛みが走る。 断りも無く正面から緩く抱き着いた。 「よしよし。頑張ったな〜……、アキちゃん」 貴方を見ていたら、何となく、そうした方が良い気がしたのだ。 母からされたように、背中をそっと撫でる。 優しさではないくただの同情だ。 尤も、この少年が同情をするのは珍しい。 事情を聞いても、彼は概ね不理解を口にしてきた。 同情できたのは、母親を通して貴方の身体的苦痛を少し想像できたから。 「アキちゃんが良い子かはわかんねーけど、アキちゃんが頑張ったのはほんとだよ」 結論は知らない。答えを導き出す程の頭は自分に無い。 故に貴方が味わった過去と過程だけを認め、労った。 (-192) 2021/09/19(Sun) 23:31:03 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ 「そうか」とまた平坦に答える。それは紛れもなく、たわいのない会話だった。 痛むと表した身を起こす彼に、まだ休んでいろ、と。そんな旨のことを言わんと口を開いて―― 「――、ぁ、?」 不意に触れ合う身体。 撫でられる背。 労り。温もり。優しさ。思いやり。同情。道徳心。ぶわりと鳥肌が立つ。 はくり。呼吸? 明滅。不理解。頭の奥が痺れる。眩む。 喘ぐように息を吸って、吸って、少年の肩に手をかける。 「…………、――」 薄い肩。白髪。無邪気な声。体つきも体温も、何もかもが他人のそれでしかない。その中に、混じって薄まった、けれど確かに慣れた香りが混じる。引き剥がそうと伸ばした腕が意思に反して、小さな身体を抱き込んだ。 首筋に顔を埋める。制服の襟が撓んで、皺が増える。 暫くの間、そうやって。男は口を閉ざして、ただじっと、少年のことを腕の中に閉じ込めていた。 冷えたレンズがこちらを見ている。 想像するのは、小さな少年を抱きすくめる己の姿がどこかのモニターに映し出される様。 今の俺には何点がつけられたのだろう。 あと何点で、人間になれるのだろう。 (-259) 2021/09/20(Mon) 15:54:55 |
【人】 8435 黒塚 彰人>>125 闇谷 先日の鑑賞会、この男はいつの間にか姿を消していた。 集合すること以上は、規則に含まれなかったから。 「ああ、分かった。……頑張れ」 解放された手を軽く上げて、離れていく小さな背を見送った。 (138) 2021/09/20(Mon) 16:18:52 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 1117 闇谷 暁 (-262) 2021/09/20(Mon) 16:21:14 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人「……。」 抱き締められるのは好きだ。 同じ時間を過ごせる。同じ温もりを分け合える。 貴方から離されない限り、こちらから離れることはない。 友人としての距離感など知らない。 親子としての、それも狂う程に真っ直ぐな親子の距離感しか知らない。 これが少年にとっての適切な距離だった。 自分よりもずっと広い胸に額を擦り付ける。 目を閉じる。 知らない体温をひとつ嗅ぐと、ぽつり、くぐもった声で問いかけた。 「なー……アキちゃん、ここ出たらどうすんの」 話を聞く限り、帰る場所があるとも思えない。 それ故に出た、素直な疑問だった。 「ていうか、ちゃんと企画に参加してるのも意外だし。 何か欲しいものでもあんの?」 貴方が何かを欲する姿があまり想像できない。 同室故に他の子供とは接する時間が長かったが、 貴方は口数も表情も少なかったから。 (-264) 2021/09/20(Mon) 16:32:20 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ 欲しいもの。問われ、口を開く。 黒塚は不愛想ではあるが、凡そ律儀に言葉を返す。これまでもそうだったように。 「……あるよ」 少年の頭に手を添え、軽く自身の胸元に押し付け。彼の視界の外で口にする。 切実な瞳を、カメラだけが捉えている。 「お前こそ、あるのか。欲しいものは。 ここを出てどうする?」 腕の力を緩め、見下ろして。 そっくりそのまま、同じ問いを返した。 男もまた、これ程までに近くにある少年のことを知らずにいる。 (-267) 2021/09/20(Mon) 17:24:55 |
【秘】 7734 迷彩 リョウ → 8435 黒塚 彰人「あるよ、そりゃ勿論。 早く外に出て、夢を叶えるんだ」 押し付けられれば、素直に応じた。 視界は貴方で覆われている。 ……どんな面持ちで、どこを見ているのだろう。 「大人はみんな反対するし、誰かに言うなって言うけど」 「納得できない」 そう零せば、拗ねたように胸元に顔を埋めた。 「母さんと同じになりたいだけなのに」 母親と離されてから、何をすれば良いのか、どう生きていけばいいのか、全てがわからなくなった。 生まれて初めて味わう孤独に耐え切れず、物や周囲の人間に八つ当たりを繰り返した。 そんな中。 一年前、とある報せが入ったのだ。 それからは見える景色が変わった。 自分の望みを叶える方法を、視界に捉えることができた。 (-270) 2021/09/20(Mon) 17:40:56 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史〜〜これは赤窓バチバチがひと段落した後の、どこかの時間〜〜 ぽい。端末を少年へ放り投げた。 画面にはずらり、十名程の参加者の氏名が表示されている。ハメ撮り投票画面。最悪。 「お前の好きにしろ。……俺には入れるなよ」 (-271) 2021/09/20(Mon) 17:45:45 |
【秘】 3839 南波 靖史 → 8435 黒塚 彰人「……言われたら気になって来ちゃった。 彰人くんがカメラ持たされる様子、シュールじゃない?」 冗談冗談。 いいながら端末をなれた手付きで動かす。 すぐにポイと投げて返した。 「またお節介とか余計なお世話って言われるかな」 (-281) 2021/09/20(Mon) 19:15:24 |
【赤】 8435 黒塚 彰人向けられる好意、善意、決意。 全てまとめて一緒くた、他人という箱に投げ込む。 吟味もせず、かといって信ずる心も持たず、 ただただ無関心ばかりを由として。 「『幸せに』、か」 黒塚彰人 人でなしの幸福は、そこには無い。 そうと知りながら、幸せを願う少年へと手を伸ばす。 (この姿は、さぞや愚かしく映ることだろう。) 「どう、助けてくれるんだ?」 指を絡める。冷たい金属の感触は、そこにあったろうか。 差し伸べるは、縋るは果たしてどちらだったのか。 (*13) 2021/09/20(Mon) 19:17:47 |
【赤】 8435 黒塚 彰人ここらで一度暗転、コマーシャル。 ただしいクソども 視聴者の皆さん、続きをどうぞ楽しみに。 またのご視聴、どうぞよろしく。 (*15) 2021/09/20(Mon) 19:28:34 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 3839 南波 靖史「……お前は乗り気で終えそうだな」 撮れ高が少ないとも言う。 投げ返された端末をキャッチ。さあな、なんて適当な返事とともに、画面を見もせず、鞄へと放り込んだ。 〜〜平和な時空、恐らくここでいったん〆〜〜 (-285) 2021/09/20(Mon) 19:53:50 |
【秘】 8435 黒塚 彰人 → 7734 迷彩 リョウ「『同じ』、か」 ぼそりと呟く。 分かち合い、混じる体温。伝わる鼓動。時おり重なっては離れる呼吸音。違いばかりが際立って、齎されるのは不快感ばかり。 けれど引き剝がす動作も億劫で、抱えたままずりずりと移動し、ヘッドボードに背を預ける。 「で? どうなりたいんだ」 ぼんやりと中空を眺めて問う。視界の端、小さな白い頭が映っている。 胸元で零された、少年の望み。それを耳にして、ようやく。 少しだけ……ほんの少しだけ、己と。腕の中のものが、似た生き物であるかのような錯覚を覚えた。 ――何を以て同じというのか。好きだから、そうなりたいのか? ようやく、興味を抱けたような気がする。……これは今、どんな景色を描いているのだろう。 (-289) 2021/09/20(Mon) 20:40:28 |
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