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【神】 不運 フカワ「こんばんは……」 「まず、目の前で出した意見をかえてすみません。 公正平等ではなくなりましたね……?」 挨拶もそこそこに、すぐに投票理由を告げる。 それ以上とわれても答えないという意思表示のために。 「投票理由は…… アクタさん以外には答えないことにします」 「ひとつだけ、昨日の合議で言った通りに。 他薦でナツメさんにいれない理由ができたので変えました。以上です」 「今日の合議は怪我人もいるみたいですし、 名乗りをあげる人や、提案する人がいなければ早めに切り上げませんか」 「俺も気分が悪いので休みたいと思っていたところです」 (G4) 2022/03/01(Tue) 23:05:35 |
フカワは、マップの上の医務室を指でなぞる。 (a4) 2022/03/02(Wed) 0:19:16 |
【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『特別なことはしないですよ』 本当に特別なことにはならない、きっと。 「…………」 『皆さんそういってくれます』 ここのみなは本当に優しい。 否定もしなければ、優しさで包み込んでくる。 おかげで気づいてしまったことが多すぎる。 『納得は、できてないですけど。 何に納得できなかったのか、わかるようになりました』 『家族の事は、好きでした。 今は少し親に幻滅しています。 それでも、姉弟には幸せになってほしいし。 俺は不幸を願いません、いつか報いは受けてほしいですけどね」 (-31) 2022/03/02(Wed) 0:47:29 |
【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『それは良かったです』 良かったのかな? 分かんないけど。 『え? 幻滅してるのに家族の喜ぶ事するんですか。 変わってますね。 複雑な感情ってやつなんですかね』 『まあいいですけども』 特別な事はしないって、やっぱり何かする気なのでは? と一抹の不安を抱きつつも。 『それじゃ。お話ありがとうございました。 先輩に会えて良かったです』 そう締め括って、一旦の別れを告げる。 (-33) 2022/03/02(Wed) 1:07:13 |
【神】 不運 フカワ「……」 合議を進める雰囲気ではなくなった中で一人考え続けている。 今は絵乃くんの怪我を心配をしているべきで。 それでも誰かが側に居るのなら邪魔になるだろうか。 ここに居ない人たちは、一体どこに居るのだろうとか。 知らないことが起きている、起きていた。 調べれば医務室に人の気配が多いことがわかり、 ああ、そうか、皆は知っていたのかとまた他人事のように感じた。 ―― 。 「ツルギさんがお見舞いに行くのでしたら……、 俺も部屋まで送りますよ。嫌なら断ってください。 単独行動がよくないらしいことと、ただ単純に世話を焼きたいだけです」 (G11) 2022/03/02(Wed) 1:55:06 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「待って、いるんですか」 少し困ったように笑い返して、わかったと返事をした。 その後に続く言葉も、部屋の様子も気にせずに。 「ひやひや? そんなに、おかしな事を言った覚えは……。 ……そんなに心配ならちゃんとしつけてくださいよ」 ああ、ただやらなければいけないことは増えて。 ……どうすれば、自分のやりたいことはできるのかということだけを考えてあなたの怪我を不用意に撫でたりなどをした。 包帯を巻き直す必要があれば手を貸そうとして。 「二人目も、いるんですね。三人はどうだろう。 どっちにしても、まだ選出基準を聞くことができそうです。 待っていることにしますね、そういうことなら。 ……教えてくれるのかな……」 少し楽しみだけれど期待をせず。 ただそのときを待つことにする。 聞きたかった選出理由は、今となっても興味は段々と薄くなってきているけれど。 人の意思が知りたい、どんな気持ちなのかが知りたい。 ひとまずは、目の前の人から、かもしれないが。 「それと、君も――……」 (-42) 2022/03/02(Wed) 2:21:16 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「――」 あなたの部屋は一瞥してから沈黙して。 その傷から手を離せば、部屋を立ち去ろうとした。 「なんでもないです、それじゃあ戻りますね」 (-45) 2022/03/02(Wed) 2:28:40 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「お、おかしな事じゃないですけど… 心配だけど、同じくらい好きにさせてあげたくて…… あ"。 」ぽつぽつと話しながら歩いている内に、 辿り着いた部屋が自室である事に気付いて、でも。 あなたはドアの隙間から既に見えてしまったであろう惨状に 特に気にした様子もなかったから、いいのかな、と思って。 「…二人かもしれないし、三人かもしれないし。 四人かもしれないし、もっとかもしれませんね…あはは」 当然、そんなに大勢居るわけがないのだけど。 不意に怪我に触れられて僅かに息を詰めた後、 そんなふうに、少しだけ冗談めかして笑った。 無理に動かしたからか、ガーゼには随分血が滲んでいた。 (-48) 2022/03/02(Wed) 3:08:33 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワでも。 ベッドの上には脱ぎ散らかした衣類が散らばって、 テーブルの上には葉書や封筒、細々としたもの、 それから下手でも上手くもないような一枚の絵が放置され。 床ではケーブルが堂々と部屋を横切っている。 ごみはきちんと処分されているけれど、 とにかくあちこちものが出しっぱなし。 不衛生でこそないけれど、ただただ雑然としている。 そんな、控えめに言っても人を呼べないような部屋。 曲がりなりにも清掃員、のイメージにはそぐわないだろう。 それを見遣ったのちに沈黙が生まれれば、当然。 「ま、待ってください!」 立ち去ろうとするあなたを、反射的に引き留めようとして。 「や……やっぱり幻滅、しましたよね…? あの…ほ、本当はみっともないって、わかってるんですけど… どうしてもこれが落ち着くんです…」 「次までに片付けておきますから……」 今にも泣き出しそうな様子で、言葉で追い縋った。 これは多分、恐らくは。 あなたの様子を、言葉を大いに誤解しているのだろうけど。 そそっかしい男は、言われなければその意図がわからない。 (-50) 2022/03/02(Wed) 3:10:04 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「幻滅……? あ、……片付けの事なら、そうですね。 今までみてきたどの部屋より散らかってました」 別れを告げたあと、振り向き。 泣きそうな姿をみてどうしたのだろう、そんな心配する気持ちになる前に。 頬を両手で包み込み目元に口づけをする方が早かった。 「落ち着いて、ください。 ……俺いない方がいいですよね?」 妙な間をいれる。だって、そうじゃないか。 さっきの今で、自分達は和やかに会話をするような仲でもない、関係は変わってしまったものだと思っている。 「落ち着くならそのままで良いですよ、……面白いですし。 それに、幻滅しても、俺態度に出しませんから。 あ、怪我は……俺に、さわらせない方がいいですよ。もうぐちゃぐちゃです……間違って握りつぶしてしまうかもしれません」 フォローにならない言葉をおいてからどうすれば良いかわからず、一度動きを止める。 相手が求めているのは、拒絶をしないことだろう。 「俺以外に怖がっていないで、休めるようにリラックスしてください。 なんのために、……会いに来たのに、早く戻ろうとしてると思っているんですか」 (-51) 2022/03/02(Wed) 4:08:45 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ何処にいるのか、わかっていなかった。 何があったのか、わかっていなかった。 ただあなたがいないとわかっているエノの部屋へと向かえば、無断で入り込み、散らかり方や絵に目もくれずベッドへと飛び込んだ。 「…… 」 しばらくしてからベッドから降り、立ち上がる。 何事もなければ、一輪の花を置いてそのまま部屋をあとにするだろう。 (-53) 2022/03/02(Wed) 4:23:27 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ合議がおわってすぐだろうか、あなたのもとに連絡が来る。 『いま、どちらにいますか? エノくんの元でしょうか』 『その』 『裁判所ではなく、その場所にいる理由を聞いても良いですか?』 (-54) 2022/03/02(Wed) 4:26:17 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「うぐ……そ、」 そうですよね、と言おうとして、その先は言葉にならなかった。 不意に詰められた距離と、目元に触れた感触に 今では癖になってしまった笑顔も忘れ呆気にとられていたから。 「………へ、え。えっと。 あ……い、いない方がいい?なんで…?」 ふと我に返って、 でも言葉が見付からなくて、まだどういう事かわからなくて。 しどろもどろに言われた事を問い返した。 その言葉の意図がわからない事だけは判然としていた。 「な…なんで、そんな寂しい事言うんですか。 僕はきみがいない方がいいなんて、思ったことないです… ただ、僕はただ…きみが忙しいんじゃないかと思って…」 きみにはまだ、知りたい事が沢山あるはずだから。 人とあまり関わらない事を選んだ自分と違って、 自分ばかりにかまけているわけにもいかないだろうから。 だから別れを告げられれば素直に頷いていた、だけで。 「……ほんとは、一人は、いやですよ。 一人の時間は、憂鬱で、寂しくて、むなしくて いつもいつも、いやな事ばかり思い出して… でも…安心して一緒に居られる人、きみしか居ないんですよ…」 冷静になるにつれ悲しさがこみ上げて、視線を落として俯いた。 (-55) 2022/03/02(Wed) 5:18:08 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……呼びたいときに、呼んで、ください」 「寂しがり屋、は覚えています。 行けるかどうかは、そのとき次第とも……言いはしましたが」 確かに拘束されれば自由ではないかもしれない。 何処かでそれを望んでいる自分がいる。 彼に、ではないし口に出すことはない。 一瞬離れる前にその髪をうんと優しく撫でる。 一人で寝るのが怖い下の姉弟にしてあげていたおまじない。 自然と出てきた動きに、普川にとっての疑問はなかった。 「いそがしい……そうですね、俺は。 今日も、明日も。色んなところをまわって人の姿を観察して暇潰しをしようと思いました」 「だから……それに付き合わせる貴方も、 せっかくなら寝かせてあげたいのに。 怪我人は、無事でいるべきなのに。 傍にいたら殺したくなるのに、 自ら懐に誘って、置こうとするはなんでですか。 俺はただの、……仲良しじゃなくなっちゃいましたよね」 「安心って、なんですか?」 負の感情ばかり求め覚え続けていた頭が、久し振りにひとつの言葉に反応した。 (-59) 2022/03/02(Wed) 6:59:43 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「俺はその不安な気持ちを知るために、君を失おうとしているのに。 その安心ができたら、抵抗せず刺されてくれるとでも言うんですか?」 本当に、俺の事を好きになってくれているのかと勘違いするじゃないですか。 そんな甘いチョコレートに浸るような感覚はここで学んでいるんです、だからこの時も、次に会うときも同じように訪ねました。 「『一緒に、隣で寝てほしい?』」 無防備と温もりを捧げて、あなたに得はあるのだろうか。それは知らないけれど。 それでも頷く彼らがいることは知っている。 たったこれだけで嬉しそうに笑う姿を覚えている。 「もし起きてるなら……退屈に、させないで。 俺を……死にたくなるまで欲しがっていてください」 言葉にしただけでどんな行為かわからない、だけどそれが己のやりたいことへの近道だというのは確信できた。 (-60) 2022/03/02(Wed) 7:06:06 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ自分が寂しがり屋の自覚はある。それを自称する程度には。 もしひとりで生きていけるような人間なら、きっと。 置いていかれる事に、こうも苦しみはしなかっただろう。 「きみと一緒に居たいんです」 離れていく手に寂しさを感じてしまう程度には、重篤で。 涙こそ出ないけれど、声色は随分と湿っぽいものだった。 「多分、今の僕は、きみの居ない所で死ぬのが一番怖くて。 きみの事を置いていくのはいやだけど、でも。 せめて最期がきみの傍なら、きっとそれでもいいと思えるから。 きみになら、何をされてもいいと思えるから。 でも、少しでも長くきみと一緒に居たいから」 「だから、一緒に居させてください」 なんだってしますから。 きっと何度だってそう答えて、手を伸ばそうとする。 縋れる人も、縋りたい人も、目の前のただ一人だけ。 「どんな形でもいいですから……」 その為なら、猟犬らしく何処までも追い求め続けよう。 その為なら、無防備な喉を晒して眠る事だって厭わない。 愚直な狼のなりそこないにできる事は、ただ一途に想う事だけ。 (-61) 2022/03/02(Wed) 8:08:45 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ誰かと共に帰った方がいい。 そんな話がなされている中メッセージを送った。 『価値の話、簡単にですけど。 顔を合わせて話したいです。 気分と、せっかくですから。 文字でやり取りするのと変わらないのに なにかちがうと感じるんです。 心配事はあるかもしれないですが、 少しだけ話しませんか?』 『ナツメさんへの差し入れでも、用意して』 (-62) 2022/03/02(Wed) 8:08:54 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ合議の最中、あなたの姿が見えずに端末をみる。 なにかが起きている、だが、わからない。 男は仕方がないとはいえ嘘になってしまったことを、知らせたかった。 謝罪はするか、わからないけれど。 『アクタさん 君が見て、知ってる、ここで起きたことを教えてくれませんか』 『俺は君のためにも、俺自身のためにも やりたいと思ったことをやります。 投票の理由も教えます。 でも、メッセージよりも 会えなければ、音声で、 声を聞いてやり取りをしたいです。 時間が空いたら連絡してください』 (-63) 2022/03/02(Wed) 8:14:59 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「俺が」 差し伸べられた手は、取った。 とりたくなったから、だった。 「……今君は怪我をして不安定なんですよ。 誰に、やられたんですか? もしかして怖かったですか。 ……少し話したら寝てください、俺はここにいますよ」 そう呟きベッドに引きずっていけば、無造作に放り投げられた物のなかで一緒に丸まった。 まるで巣の中のようだなんて思いながら、帽子を放って頭を撫でる。 「……」 髪を整えながら無防備な姿を見つめる。 此処に居るとVRないの状況はあまりわからなくなるだろう。 周りで何が起きてるのか知れず、駆けつけたくてもいけないな。 「連絡は、とらせてくださいね」 片手で撫でながら背中に回した端末を操作すた。 邪魔をすれば貴方を見て、呼べば答える。 まるで休日に外に出たくない良い仲の二人のような。 「飼えないって言ったじゃないですか」 責めてるわけではない、ただ、最期まで面倒を見れるかなんてわからない気持ちは変わらない。 あなたがいうように、様々なところからヘイトを稼いで悪めだちをしている自覚はあるからだ。 いつも発言の後に気付く悪い癖。 (-65) 2022/03/02(Wed) 8:41:18 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……これが」 死んだ方が安心するという気持ち? わからない、でも今回はわからない理由がわかった。 「掃守さん。俺は……」 あなたが眠れるようになるまでの子守唄。 ただゆっくり、自分の事を語るだけ。 多分二度と、言わない、呪いの言葉。 「こんなところで死にたくなかったよ」 同じように喉を見せてやりながら時を過ごし、 合議が始まる頃には笑いかけた。 「この制度から生かしたいひとができました。 それは、君じゃありません」 君とは、きっと。 「あと、寂しければ呼んでください。 四肢と時間があれば行きますし、いいこと……? も、してあげますから」 そういって何ともないようにネクタイを緩め、貴方の額に口づけを落とした。 「……元の姿に戻りたいな」 そんなことをぼやきながら。 (-66) 2022/03/02(Wed) 8:47:38 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「わ、……」 手を引かれるままに、二人でベッドに入って。 帽子をどこかへやって髪を解けば、 普段後ろで括って纏める程度には長い髪がばらばらと散らばった。 撫でられるのは心地良くて、目蓋を閉じてしまいたいけど。 でも、同じくらい、もう少しだけこの微睡みの中に居たくて。 「…怖かった、のかも、しれません。これからも、ずっと。 あの場所で、きみではなく、他の誰かに殺されるのが… ……変な話、ですよね。 あんなに死にたいって言ったのに、自業自得なのに いざ殺されそうになったら、抵抗するんですから…」 だからもう少しだけ、今だけはとりとめのない話を。 自分でもおかしな話だと思っている。 それでも、自分の中では筋の通らない話、ではないけど。 人から見れば、およそ筋の通っていない行動なのだろうなと思う。 「僕は…飼えなくても、きみが、飼い主じゃなくても。 そばに居るって、言いましたよ…」 鼓膜を震わす声に、ぼんやりとそう答えを返す。 それも、いつ破れるとも知れない口約束だけれども。 今だけは叶わない夢を語ったっていいだろう。 夢の間近、眠りの淵に居るのだから、それくらいは。 「…ああ、きみと、もっと長く、一緒に生きてみたかったなあ……」 そうして目蓋はゆっくりと落ちていく。 (-68) 2022/03/02(Wed) 9:51:38 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワそんな束の間の休息の後。 笑いかけるきみには、迷いなく頷い、て。 「へ。 ……あ、あの、いいことってどういうニュアンスの… 邦幸さん!?ねえちょっと、邦幸さーん!!? 」きみの行動に慌てふためいたりも、したんだろうな。 (-69) 2022/03/02(Wed) 9:52:03 |
【人】 不運 フカワ三日目の朝日を拝んでから丸一日の間、一切日光を浴びていなかった男は、合議を終え人と話をしたあと外を出歩いた。 深夜の涼しい風の中、人気の少ない広場の方へと向かった。 「……あのときは何をしているんだと思ったけど、やっぱり土いじりは楽しいよな」 自分が勝手に生やした焼肉店、ブランコ。 さぁ――次に欲しいのは。 「花だ、な」 男の人生で最も傍に居た、 罪の形になった彼らが思い付いた。 (7) 2022/03/02(Wed) 10:47:00 |
【置】 不運 フカワ【プロフィールが、更新されました】 名前:フカワ 性別/年齢:男/23歳 外見:弟の姿/174cm 家族構成:両親と妹と弟 職業:花屋 @.私は、脳死の判定に従い、脳死後全ての臓器を提供します。 A.私は、合議の結果を踏まえ、臓器提供の意思を決めます。 3.私は、臓器を提供しません。 (L0) 2022/03/02(Wed) 10:47:42 公開: 2022/03/02(Wed) 10:50:00 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ『医務室です。 イロメキさんが怪我してて、看病?してます。』 返信のテキスト。 ※介抱、が脳内辞書になかった模様。 『私もなんでそうなったのか… あまり分かってないんですけど』 『放っておくのは嫌だったから』 『あ、みんな解散してる ごめんなさい、参加できなくて…』 (-77) 2022/03/02(Wed) 11:53:01 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ『事情は知らなかったんですか。 ありがとうございます。 やっぱり、怪我の原因は気になってしまって』 『あの、おかしな事を聞くんですけど』 『その看病って、怪我をしているから放っておきたくないんですか?』 『彼だから放っておきたくないんですか』 『すごく失礼なこときいてすみません。 それと、謝らないでください、顔を合わせるのが目的で。 無事かどうかが、一番気になったので、今は、大丈夫です。 ナツメさんは怪我をしているわけじゃなくて良かったです』 (-81) 2022/03/02(Wed) 12:10:53 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ位置情報を確認するならば、アクタという男は寮から動く様子がないと分かるだろう。 そうして、君がメッセージを送信して暫くした後。 君の端末に、数字の羅列だけが送られてくる。 男の 寮の部屋番号 だ。君のメッセージに対する肯定であり、 手が離せないからお前が来い、との意図だが いかんせん、分かり辛いかもしれない。 君が男の部屋を訪ねるならば 鍵は掛かっておらず、簡単に立ち入る事が出来る。 初期配置から変化のない家具達は、大量の紙束に埋もれていて 足の踏み場は無いかもしれない。 (-89) 2022/03/02(Wed) 13:28:48 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ示された番号を眺めてから足を向ける。 フカワは画面から誰がいるのかを確認できても本人から聞くことが常だった。 扉をノックして、さて。返事はあっただろうか。 少し悩んだあとに開けば、 「お邪魔します……」 と、部屋に吸い込まれそうなほどか細い声を響かせる。 「……あの、 肉まんと餡まんどっちの気分ですか……? 」ばらまかれている紙を踏まないように一枚一枚拾いつつ、貴方の元へと向かっていった。 (-90) 2022/03/02(Wed) 13:41:08 |
【秘】 不運 フカワ → 落涙 ユメスケ『笑い話は面白い、ああだからこれは面白い話って言われていたんですね。 笑えない話でないと面白くないかもしれません、またひとつ勉強になりました』 『でもおもしろくなかったですか、残念。 そして。 花屋は ありますよ、別の視点も』 (-92) 2022/03/02(Wed) 13:52:33 |
【秘】 不運 フカワ → 落涙 ユメスケ『息子は、長年世話になった両親のために罪を受け入れて死のうと思いました。それが親と、社会のためになるからです。 けれど。刑務所で息子はそんな話間違ってると、綺麗事で納めるんじゃないと諭されて自分が正しいかわからなくなりました。それでも、息子の意思は変わりませんでした。何故ならその息子は、自分が』 辛いと、悲しいと、悔しいと。 わからなかったから。 『自分さえ、耐えれば家族は笑っていられると思ったからです』 「……ああ、なんだろう」 「『やっぱり、面白くないですね』」 (-93) 2022/03/02(Wed) 13:54:57 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワノックの音。返事は、ん、とか、その程度。 君が立ち入ることを、拒みはしない。 代わりに、そちらに目を向ける事もない──紙に、物語を書き殴っている──筈だったが、 「何でそうなるんだ?」 突然の肉まん餡まん。 ばっと顔を上げ、不思議そうに君を見る。 「えっと……今は餡まん、かな? 手土産のつもりか……?」 ぱち、ぱち、と瞬きをしつつ 紙束をばさばさ退かしたのち、ベッドに君が座るスペースを作ってやった。 自分は備え付けの椅子にかけたまま 君の話を聞こう、と。作業の手を止めた。 (-94) 2022/03/02(Wed) 13:57:12 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「手土産のつもりです、 なんだかずっといるみたいだったので……。 ええと、聞きたいことが一つと 言いたいことが一つ。 ……今何が起きているかわかりますか……? 実は一日中部屋から出れなくて、いつの間にかヒメノさんは見えなくなっているし、エノさんは怪我をしたらしいそうで何が何やらなんです。 それと、 アクタさんに票を入れました……いれる理由がないと言ったあとにすみません……殴られるの覚悟できています 」本題は現状を知っているかと、あなたに票をいれたことらしい。簡潔に告げれば示されたところに座って、手元の紙をみる、いったい何を書いているのだろう。 「……手は、止めなくても、あ、いや。 甘いもので……休んでください。 書き物をするときは、集中しすぎると倒れると言いますから」 どうぞ……と差し出したのはほかほかした餡まん。 コンビニの袋ではなくてなんだか紙袋に入っていて、少し高そうな雰囲気で甘い香りが漂うだろう。 出した、というよりは買ってきた、雰囲気がある。0円で。 (-99) 2022/03/02(Wed) 14:38:38 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ『ありがとうございます。 私は大丈夫。フカワくんはどうですか?』 『怪我してるから』『だと思う』 『イロメキさんと話したことなかったし。 私がいても、今のところ できることはあまりないんですけど』 (-101) 2022/03/02(Wed) 14:44:17 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 不運 フカワ『んー? 面白いんじゃないか、参考になって』 君の言葉を借りた。言われたことからすると、つまりはそう。 『正しいか正しくないかで言えば、正しくはない。 間違っているか間違ってないかで言えば、間違ってない』 『算数なら正しくはないは間違ってるなのに、 国語だと正しくはないは間違ってるわけでないこともある』 『よく分からないよな。が、なんかそうらしい』 『んー』 『息子さんは、人に望まれたことを叶える楽を取ってていい』 『好きな人のハッピーは、自分のハッピーだろ? 息子さんは不運で不幸だがハッピーも持っている』 『綺麗事にしたいのは、諭してきた人の方だと俺は思ったね』 『息子さんは自分のハッピーのために、 間違ったことはしていない。全部がうまくいくんだから、 息子さんも家族もちゃんとハッピーだ』 『物語はハッピーエンドの方がいいものだろ? それともこれはフカワお兄さん的には ハッピーエンドの話のつもりじゃなかった?』 (-104) 2022/03/02(Wed) 15:30:18 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス『実は目標があります。 もし、自分自身が変われるのなら』 『もう少し女性に 怖がられない言動になりたいんです』 もしかしたらデリカシー欠如と言われ続けた男にとっては難関の感情と情緒。 顔は怖がられないがゆえの、真面目な彼の悩みだった。 貴方と似て非なる感覚に、合議への関心が最も近しいと思ったのは間違いではなかった。 後にツルギから聞くことになる幾らかのこともなにも疑問に思うことなく、すんなりと入ってきたらしい。 どうか、彼らの享受に祝福と幸福が訪れんことを。 自分に関係ない他人事の物語も報われてほしいと思えたのは、紛れもない皆のお陰。 まるで夢物語、そんなものがこの先にあるのだろうか。 『その無責任さ、有りがたく受けとりますね』 本当に君たちは無責任に与えて、あとは傍観だ。 少なくとも得てしまった気づきと、この感情の調理は簡単にできそうにない。 そうして幾つかの話のあと通信は切れるだろう。 まだ先日の騒ぎが大きくなる前の話だった。 (-106) 2022/03/02(Wed) 15:41:30 |
【秘】 不運 フカワ → 落涙 ユメスケ『国語の授業は苦手でした。 算数の方が好きです、君はどちらでしょう』 少し間があいて、返事は帰ってきた。 『この物語は』 『誰も幸せになっていないことが、ハッピーエンドだというのなら。きっと誰かにとっては幸福だった物語です』 『息子に燕はいなかったんです。 そして裸だと教えてくれる子供も。 かけっこに誘う兎もいなかった。 家族は、永遠に罪を償う機会を得られない。 あの、君は。 この既に終わった物語を。 夢物語でも、なんでもいいから 幸せにしたいだなんて思いますか?』 (-111) 2022/03/02(Wed) 16:05:30 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 不運 フカワ『鯨の話をしたんだ。 ひとりきりの空クジラ、死んでようやく海に落ちられて、 仲間の鯨に囲まれてハッピーだねって話。 死んだ鯨の思うことを 勝手に仲間の鯨や読み手がハッピーだったことにした』 『ハッピーだとは思わない』 『俺もそう思う』 『仲間の鯨は死んだ鯨が思っていたことを知らない』 『死んだ鯨は仲間の鯨が何を思おうと知ったこっちゃない』 『なんてことを話した。そんなくらいだから、思わない』 『ハッピーにしたい人はハッピーにしておけばいいと思う』 『本人がどう言うかは本人のものでいい』 (-114) 2022/03/02(Wed) 16:23:08 |
【秘】 不運 フカワ → 落涙 ユメスケ『俺もそう思います』 『なにも知らないことが幸せ者かどうか。 誰にもわかりませんからね』 『結構難しいこと話しているんですね、ユスさんか、ツルギさんとでしょうか』 だからあの子の言葉は理解できなかった。 綺麗な物語したがってるなんて。 そんなことなにも考えていない。 綺麗事にするのはいつだって。 『あ、デートうまくいったのかも気になります。 暇で、ちょっと気になってました』 (-116) 2022/03/02(Wed) 16:42:33 |
【秘】 不運 フカワ → 落涙 ユメスケすぐにかえってこなければ話題を変えるだろう。 答えが適当でも良い、本題はそこにないのだから。 漠然と、自分の身の上話を年下に話してしまったことを少し、ほんの少しだけ申し訳なく思って。 また次の機会がほしくなってしまった。 (-117) 2022/03/02(Wed) 16:46:43 |
【秘】 モノノ怪 ユメスケ → 不運 フカワ『鯨の話は柚須お兄さんとした。 最初に話した時と比べたらずいぶんと 知る・考える方にいってて面白いんじゃない?』 暗に興味と暇があれば話してみたら?と言っている。 『デートはうまくいったかいってないかで言えばいったと思う。 フカワお兄さんがそう言う人なら中身も気になるだろうが、 だいたい内緒話になったからなぁ』 『暇を潰せる別の話はまた考えておこう』 返事はすぐに返ってきた。彼の方も話をするならまた次の機会にする気だ。 (-119) 2022/03/02(Wed) 17:03:30 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ起きて、状態を少し確認したら。 端末をゆったり、痛まぬよう操作して。 『フカワくん、怪我しちゃった。』 『君の事、言えないね。』 『寄りかかれなさそう。ちょっと残念。』 そんな、日常の延長のようなメッセージを送る。 (-123) 2022/03/02(Wed) 18:31:06 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワエノ。ヒメノ。 その名を聞けば、ああ、とひとつ息を吐いて 椅子にかけたまま胡座を描く。 温かい餡饅を受け取れば、 特に何も言わずに一口齧り付いた。 ……今は細かいことに気が回らなさそうだ。 「……僕達も、駆け付けた時にはもう遅くて。 えと……誰かが薬局を建てたらしいんだけど そこでエノとヒメノが、こ、こ…… 殺し合い を、してて……、」手中から、ペンが落ちる──そのまま、紙が散らばる床へ。 思い返すだけでも、齢17の男の手は震えてしまう。 「エノは、何とか……ユスとナツメさん、が 医務室に運んでくれた、筈。でも、ヒメノは……、」 ──首を横に振る。 ぐ、と握り込んだ拳が、 餡饅の中身をせり上がらせて──咄嗟に力を緩めた。 「……ぐらいしか。僕も、詳しくは。」 分からないのだ、と。 力無く俯いて、再び餡饅に齧り付く。 ▽ (-124) 2022/03/02(Wed) 18:33:26 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ君の手元──部屋中に散らかった紙は、 文章をよく読むならば、何かの物語らしい事が分かる。 ──丸が付いた下に、場面の設計。 ──シーンや人物の細かい動作。 ──台詞。続くト書き。 何枚か手に取れば、 それが舞台の脚本だと察せるかもしれない。 「あー、そうだな。 お前投票しやがったよな、僕に。」 餡饅をさっさと平らげて 紙袋をぐしゃりと丸めれば、床に放り投げる。 「……なんで?」 椅子から腰を上げて、君の隣へ。 紙束の上にも関わらず座り込んで、近い距離で君を見上げた。 問いかけは、随分と落ち着いた声色だ。 (-125) 2022/03/02(Wed) 18:34:41 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「起き、れたんだ。よかった。 ……話したいことがたくさんあるな」 何処か他人事のようにまたつぶやした。 『おはようございます。 あの、殺し合いをしていたって聞きました。 なんでそんなことになったんですか』 『寄り掛かるのは 柔らかいクッションでも挟めば出来ますよ。 でも、いや、俺の話はあとにします』 (-127) 2022/03/02(Wed) 19:16:44 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ#医務室 『エノさんの顔見ときます? 俺たち一旦席外すんで。見舞いごっこ、やってみたら何か感じることあるかもしれませんよ。ないかもしれないけど。』 合議が終わり君と別れた後、簡素なメッセージが送信された。 (-128) 2022/03/02(Wed) 19:21:55 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワベッドに転がって端末を弄る。 上手く打てない、腕は怪我してないはずなんだけど。 やはり、抜けた血と言うのはなかなか戻らないのか。 『急に後ろから刺されて。』 『あぁ、この人は殺したいのか、と思って』 『同じようにしたら、理解できるかと思って。』 ただ、銃を咄嗟に作ったのは失敗だったな、と思う。 ちゃんと同じ様に背中をナイフで刺してあげるべきだった。 あんまり、理解が出来なかった。 『寄りかかりたいね。』 君の温もりが好きだよ。 (-131) 2022/03/02(Wed) 19:43:30 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ『構いませんよ! 真に遺憾ですが事実として事件が起こっていたみたいですし……話をしていたら気も紛れます! 私も改めてちゃんとお話したいと思っていました。 やっぱり体全部で相対した方が気持ちも伝わりますよ! どこか良い場所ありますか?あんまり大っぴらな場所じゃない方が安心…とか』 メッセージを読んであなたをこっそり窺いました。 ほんの少し、あなたにだけ分かるように笑ってそんな返信をします。 『大賛成です!きっと大変な思いをしたでしょうから元気が出るものにしましょう!』 (-135) 2022/03/02(Wed) 20:23:51 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ『邦幸さん』 『無理は、せざるを得ないかもしれないですけど。 でも つらい時は、つらいと言ってくださいね』 その日の話し合いを終えた、少し後の事。 良くも悪くも気持ちばかりのメッセージと、それから。 『あのね』 『僕、今週末が誕生日で』 『けど 多分、この合議はそれより早く終わってしまうから』 『せめて 前倒しでケーキだけ食べちゃおうかなって』 『でも一人で食べるのはちょっと、寂しくて』 それは、今まで通り、ではあるのだけど。 味気ないケーキを一人で食べるのは、毎年のことだけど。 でも、どうせなら、最後くらいは。 『だから、時間がある時にでも。 休憩ついでに、付き合ってくれるとうれしいです』 今すぐじゃなくて、いいけれど。 決して無理にとは言わないけど、できたらその方が嬉しくて。 そんなささやかなお願い。 (-167) 2022/03/02(Wed) 23:08:46 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ『なんだか誰かと似たようなことしてますね。 影響されたのも同じところです。 あの』 『寄りかかっても、俺は』 『行きましょうか? 実は。ナツメさんに差し入れを考えていたりして。 ああそれでも個人的に会いたいですね。 行っても良いですか』 (-175) 2022/03/03(Thu) 0:18:30 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「十分、詳しいですよ。 ありがとうございます」 淡々と返しているが眉は下がりあなたを心配そうにみる瞳は変わらない。 そんなに怖がっているのだ目の前での彼らは大変だったのだろう、自分がいないまに、そして、 「……お疲れ様です ほ、褒められ、ましたか? アクタさん。 俺からも、言わせてください。 二人を、診てくれてありがとうございます。 すごく偉いです、それと…… かっこいいです」 弟と妹がいるその男の手は無闇にあなたを撫でようとした。 避けられもするしはねのけもする、わざわざ大袈裟に聞こえるもの良いも、なんだか初日よりもスムーズな言葉選びになっているような。 「でもそのあとに、こんなに台本を書いてるなんて一体なにが……あ、はい」 手は不自然な位置でとまった。 (-176) 2022/03/03(Thu) 0:53:55 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「票をいれた理由は、 俺に生き残る理由ができました。 もう少しちゃんというと生死ではなく…… 票をいれる権利を持ち続けること、です。 それで、やりたいことをします。 頼まれたことを、やります。 そして。 ……最後まで選ばれずに。 君のかわりに臓器を差し出そうとおもいます。 うまくいくかわからないんですけど、ね?」 「はっきり教えるとナツメさんに票をいれないつもりで、ハナサキさんに協力をしています」 「……怒りました?」 見下ろしているはずなのに弱々しくて、それでもはっきりした声音で。 合議のときよりもよっぽど情けなく、その漆黒はあなたの瞳をしっかりと見つめた。 (-177) 2022/03/03(Thu) 0:54:10 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ『焼き肉店の個室か』 自分の部屋を言おうとしてかなりデリカシー等の問題でもないような気がして。 『広場に温室を作ろうと思います』 目的はもちろん、自然と花を寒くない場所でゆっくりとみるためだ。 『女の子は何が好きなのかな、俺があげても驚かれると思うのであとで会うときに渡してあげてください、花とか、おやつとか』 そんなことを言いながら男はその夜、広場の方に歩き始めていた。 欲しかったからそんな理由で建物をたてる。 好きなものに囲まれることは、きっと悪いことではないから。 /*温室は屋根が丸い感じのお茶会ができそうなお洒落なあれです。 勝手に建築予定だったので、返信は好きな場所で待ち合わせして話すことにしましょう、意識が落ちており返事が遅くなりすみません! (-187) 2022/03/03(Thu) 8:42:50 |
フカワは、朝までにいい感じの広場で東屋のような温室を建てていた。 (a23) 2022/03/03(Thu) 8:46:38 |
【置】 不運 フカワ合議が終わってから少し。 >>a23 >>7 その建物の中で植木鉢をならべて。 好きな花を思い浮かべて。 男はまるで小さな植物園を作っていた。 皆も知っている花から知らない花まで。 きっと思い付いた彼らがそこにいるのかも。 「店も、こんな気分だったけど。 自分だけの空間も憧れていたな」 『サウンド・オブ・ミュージック あずまや』で検索してもらえれば イメージかつくだろう。 男が去り、無人になった建物は、日の光を浴び、美しく反射してそびえ立っている。 鍵はかかっておらず、誰でも自由にはいれるらしかった。 (L2) 2022/03/03(Thu) 8:58:12 公開: 2022/03/03(Thu) 9:00:00 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ『怪我人が多くて少し驚いています。 カミクズさんの傷は、みましたが 何か事件が起きてたなんて信じられなくて。 血生臭いの経験したことなくて』 『それと寝不足がたたって、気分が少し』 『そう、ですか、誰でも気にしますよ。怪我は』 『誰かがいるだけで安心できることってあり、ます、し。良いことだと思います。 経緯はわかりませんが、巻き込まれた訳じゃなくて安心しました。 あまりいい気分ではないと思いますが、無理せず休んでください』 (-190) 2022/03/03(Thu) 10:27:51 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ#医務室 『何って、文字通りですよ。』 君の気持ちも知らず、青年は淡々と。 『僕は何も感じなかったけど。見に行くか迷うくらいなら、早めに見に行った方がいいですよ。思ったより重傷だったので。』 『死んだら、花しか渡せませんから。』 死者に気持ちを渡すことはできないと、青年は知っている。これは、ただの経験談。 君だってよく知っていることかもしれないけど。 『あ、花で思い出した。花がたくさん咲いてる場所知りませんか? 図鑑見ながら出せばいいのはわかってるんですけど、量が多いからめんどくさくて。』 更新されたプロフィールを思い出したから、君に聞いてみようと思った。自然の多い場所を好んでいたから、自分よりよく見ているだろうし。 文脈からして現地調達する気なのは明白だ。 (-192) 2022/03/03(Thu) 11:17:31 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ#医務室 『俺のこと監視していますか?』 知られるはずがないのに、無人の部屋に花を置いたことを見抜かれたようだと感じた。 そんな風に動揺を出すようになった事にまだ気付いていない。 『そうですね死んだら何もできないです。 触ることも、声を聞くことも、何もできません。 届かない相手に話しかけることだけしか』 その後、すぐ。 (-196) 2022/03/03(Thu) 11:36:16 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ『花がある場所? それは花屋か花畑だとおもいますが。 面倒くさいんですか、それなら。 あとで温室を建てるつもりなんで、行ってみてください。 俺が見たことがある花に、売っていた花。 山でしかとれない花に、人工栽培でも難しいとされている花。 あと珍しくて見たかった花でたくさん埋めるつもりなんです』 『好きに採って、 この言い方は駄目でした、ハサミで切ってください』 『補充しますからそのままにして良いですよ』 『言ってくれたら俺がその花を思い出して、入荷してきます』 その前の話とは違い、花に関する事柄に関してはやけに返信が早かったらしい。 (-197) 2022/03/03(Thu) 11:36:43 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ『へぇ、同じことした人がいるんだ。』 『誰だろう、ちょっと興味あるな』 『理解できそう。』 その後の文字に、少し、目を細めて。 『うん、来て。』 『会いたいよ。』 (-199) 2022/03/03(Thu) 11:46:42 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ『え、誰かから聞いたんじゃないんですか。 ああ、そうか、少しちがうんですよ。 君は感情論で、その人は経験論でした』 『ツルギさんです。 ちょっと理解の種類がちがうって話をしました』 『それじゃあ、少し用意するものがあるので』 『ちょっと人がいないときを見計らって行きますね』 一度チャットは閉じられ、男はひとつ息を吐いた。 「……誰、か、寝るよな。 付きっきりということもないと思う、うん」 (-202) 2022/03/03(Thu) 12:03:03 |
フカワは、その夜以降の時間、他の人がいない頃を見計らって一人でエノの元へ向かった。 (a24) 2022/03/03(Thu) 12:04:27 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ『ありがとう。無理はしてないから大丈夫。』 『寝不足はつらいね。フカワくんも休みにきます? 医務室、ベッドまだあいてるよ。』 『あ、でも気分が落ち着かないかな』 『カミクズさんも怪我?大丈夫かな…』 『あと、ついでに聞きたいことがあって』 『他薦って、誰だったんですか? すみません、そんな心当たりが無いから』 そんな返信が、ぽつぽつと間を置きつつまばらに送られた。 あなたのプロフィールが更新されても、目立つ変化はない。 (-203) 2022/03/03(Thu) 12:09:28 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ#医務室 『…? 普段はユスの居場所しか見てないですよ 。』どうしてそんなことを言い出すんだろう。何か知られたくないことでも…と探り始めた時、ある人に言った言葉を思い出して。 ───もう、やめますから。安心してください。 「………」 言及しないことにした。君の動揺に気付かなかったフリをして。 (-204) 2022/03/03(Thu) 12:19:33 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ『今俺はつらいんですか?』 『君がまだ死んでいないのに』 辛いという感情のひとつの定義に、仲のいい人が死んでしまったらと名付けた。 それは、君にだけではなかったのだろうか。 まだ自分の心がわからない。 『歳上だったんですね。 祝いますよ、大丈夫です』 『少し話さなければいけない用事と 花の注文が入りまして 向かうのは遅くなりそうです。 好きなケーキ考えていてください。 言いましたっけ、俺は花屋なんですよ。 花束も作って、祝いましょう。 君の好きな花はありますか?』 (-206) 2022/03/03(Thu) 12:19:49 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ『それはちょうど良かった。ハサミ持って行きますね。』 花に関する話題になった途端早くなった返信に、わかりやすいなと思って。それでもやっぱり言及しなかった。 『リクエストできるならそうだな、女の子が好きそうな花が多いと助かります。菊とか、白いカーネーションとか百合とか………献花台に置くような花は採りません。 バラとか、派手な花が多いと嬉しいですね。アイドルに似合いそうな花がいい。』 花には興味がないけど、食虫植物ならちょっと見てみようかな、と思いつつ。 マップに新たな建物が現れたら、そちらに向かっただろう。 (-207) 2022/03/03(Thu) 12:20:14 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「絵乃くん」 医務室がノックされた。 彼はその前にも一度顔を出したかもしれない。 そのときは一人ではなく、ナツメと言葉を交わしたりハナサキの姿があったり。 そのあと改めてと時間をとれば心配そうにあなたのもとへ近付くだろう。 「危ないことしましたね、……立てないぐらいなんて。 その場にいられなかったので状況は知れなかったのですが、アクタさんからいくつか聞きました 事故よりよっぽど悪いですよ。 お見舞いの人は多かったと思いますが、気分はどうですか? あー……」 「なにか、理解できましたか」 (-208) 2022/03/03(Thu) 12:31:10 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ『そのふたつなら温室にしましょう! 花屋さんのつくる温室なんて、きっと綺麗ですよね!期待してますよ!』 あなたがあれやこれやと内装を思い浮かべながら温室を建てる光景を想像すると、ボタンを掛け違えたようなどこかズレた感覚がしました。 それでも同じ趣味の持ち主。知識や経験は自分以上に積んでいるはずです。 『そもそも女の子って括りで考えるのが大雑把だと思うけど…まぁいいです。様子を見に行くつもりでしたからその時に渡そうと思います』 先日のカステラは美味しかったしあれにしようかとおおよその見当はつけて、その場では一区切り。 (-209) 2022/03/03(Thu) 12:43:14 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワーー合議が終わってしばらくして、地図を開くと広場の中にそれらしい建物が増えていました。 VRって本当に何でもありですね、と独り言を呟きながら目的地へ向かいます。 途中カフェに寄って用意してきたコーヒーのポットを抱えて、あなたの庭へハナサキは足を踏み入れました。 「フカワさん、ハナサキです! 私、びっくりしました!すごい本格的じゃないですか!」 /*はーい!こんな感じで! (-210) 2022/03/03(Thu) 12:45:06 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ『そうですか』 「そうなんだ……」 『俺は誰の居場所もみていないんですが、 見ようとすれば見れるんでした、忘れてたな』 『ああそれなら』 『インパチェンスは鉢植えだし、クルクマなら何本も重ねたら良い感じでしょうか。バラであればプライムチャームや、アートリークローズという品種が一茎一花なのでその辺りを置いておきますね。花束にしやすい花のことです。 でも花は。 男でも女でも、初めの興味は似たものですよ。 誰から送られて、どんな用途であるか、です。 花は勝手に意味がついて好きになります。じゃあ』 ちなみに食虫植物については、ウサギゴケや、プリムリフロラ・ローズなんてあるんですよとか五月蝿くなったかもしれない。 すごく、かわいい。是非調べてみてほしい。 (-211) 2022/03/03(Thu) 12:56:29 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「こんばんは、中々綺麗でしょう? 映画で見たことある建物をベースに……好きな花で埋めました。 植木鉢なので、ガーデニングとは違って、見世物……ですが。 それでも、良い物に違いありません」 温室であなたを迎えるその声は、之までで一番饒舌で。 本当に好きなものに囲まれ気分をよくしているのが手に取るようにわかるだろう。 「ええ、ツルギさんが花を採っていくみたいなんで。少し多めに置いてます。 花屋をここにひらくわけにはいかなかったんですが、 囲まれてないとやっぱり落ち着かなくて。 あまり隠す必要もなくなってきたので、正直になってみました。 ここにくるまでずっと職場に居たので落ち着かなかったんですよ」 (-213) 2022/03/03(Thu) 13:11:24 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「それで、……ああなんでしたっけ。 価値の話でしたね。端的に言って、俺は。 ずっと票を持っていたいんです。 それで 救えるもの があると思ってて。だから二回目の人に選ばれるその日まで、 君と……他に協力者がいても、いいですが。 その人と票を合わせれば選ばれないと思った。 そんな不純な理由なんですよ。 それまでに誰が選ばれても良いんです。 ……ずっと続くようなら、最後の最後には俺が選ばれても良い」 「これが俺のやりたいこと、になりました」 「……そして、あなた達を優先したいと思った。 だから、投票の委託です、どんな選択をとっても恨みません。 誰にいれるかの相談は、一緒にしてもいいですけどね」 (-215) 2022/03/03(Thu) 13:13:58 |
フカワは、食虫植物も温室に入荷しています。 (a26) 2022/03/03(Thu) 13:14:37 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワひとしきり泣いたから もう涙は枯れたものだと思っていたけれど。 君の視線。言葉。伸びる手。 それらは確かに自分に向けられていて ……なんだか、凄く、嬉しかった。 ぐっ、と頭を上げれば 君の不自然な手は、正しくW撫でるW行為と成った。 そうして、君の手の温もりを享受しながら 君から紡がれる言葉を聞く。 「………ふゥん。 それ、本気なんだ。」 W君の代わりに臓器を差し出すWとの言葉。 今ばかりは君の言葉にも、信頼を置けた。 「僕、別にお前を責めるつもりなかったんだ。 その方がお前にとって後味悪そうだから……嫌がらせのつもり! だから……お前が僕の元に来ても、笑ってやろうと思ってたんだけど、」 近い距離。君を見上げたまま。 ──びし、と君の額にデコピンを。 「気が変わった!怒る! そういうのはもっと早く言え、バカ。」 ▽ (-216) 2022/03/03(Thu) 13:15:55 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ「ちゃんとやれよ。」 何を、とも。どう、とも。聞かないけれど。 「投げ出すなよ。」 男は態度が最悪なだけで 誰のことも、嫌いなんかじゃない。 だから、今君に向ける表情は、笑顔で間違っていない筈だ。 「あーあ、でも 上手くいくか分かんないなら やっぱ今のうちに書かなきゃいけないな。」 ふい、と視線を逸らして、君に寄せた分の距離を、また開けば、 踏み潰した紙をひとつ手に取って、君へ見せ付ける。 「この数日──この合議を題材にした、舞台の脚本。 何も生み出さずに、死んでたまるかよ。」 死に触れて、絶望感を味わって、男の心を支配したのは、怒りや悲しみではなく、創作意欲だった。 「お前の設定、 変えなきゃいけないな。」 にーっと笑って、 君を見上げてやった。 (-217) 2022/03/03(Thu) 13:18:03 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「やぁ、フカワくん。さっきぶり。」 これが何度目かの来訪。 と言っても君が人と話してる間は、青年はぐったり、ベッドに寝ていることが多かったから。 しっかり言葉を交わすのはこれが初めてかもしれない。 寝転がりながら、君を見上げる。 「足を斬られてしまってね。」 「人の思い込みは凄いね、現実で怪我なんてしてないし、斬られたことだってないのに、ちゃんと痛みがある。」 「想像が人を滅ぼすというのは本当だね。」 本当に、死ぬところだった。 青年が現世に意識をとどめた理由はただ一つ。 『まだ理解されていないから』ただそれだけ。 「まぁ、最悪ではないくらい。次の合議には出られるといいけれど。」 「………うーん。」 「あの子と同じことをしてあげられなかったんだ。背中を刺してあげたかったんだけど、できなかった。」 「から、あの子がどんな気分だったのか、理解できなかったよ、残念。」 「あぁ、でも。」 「…死にたくない人って、死を間際にするとき、心を剥き出しにしてくれるんだなって、思ったな。」 その命の最後の時の彼女の様子を思いだしながら、呟いた。 (-218) 2022/03/03(Thu) 13:43:04 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ『休みたいんですが少し用があって。 あとで、顔見せられたらいきますね』 行間かもしれない。 ハナサキと差し入れをしに行くつもりだったが、任せることになったのだ。 彼女一人になるかもしれないので、顔を見せてすぐに去るくらいになっただろうか。 『カミクズさんは重症じゃなかったみたいで。 じわじわいたそうな感じでした。ちょっとかわいそうでしたね、労っておきました』 『ああそれですか』 『べた褒めが恥ずかしいらしくて。 内容は伏せますが。 ハナサキさんと、メイサイさんです。 とてもいい、言葉が聞けて。 俺もそうだったことに気づきました。 二人には少しだけ内緒ですよ』 (-221) 2022/03/03(Thu) 14:35:12 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「……本気です。 こんな面倒な自己犠牲もないでしょう」 「俺は君に何を言われても後味は悪くないですが…… 悲しんだり、苦しんでいると、嫌だったかもしれません。 あと」 「怪我をするのは見ていられなかったと思います。」 「いたっ」 「……ごめん、なさい。 俺、恨まれて良いだとか。理解されなくて良いのだとか。 君の中で悪役で残ろうとしていたんだと思います」 「それって、ずるいですよね」 自分のことを他人のおかげで理解できる。 本当にそんな人間なのだ、この男は。 誰かの為に動こうとしてそんな人間だったことに気付く。 「やりますよ、例え思い通りにならなくても。 ひどくて、デリカシーのないと言われた男が。 方法を選ばないわけないじゃないですか」 之で納得されてしまえば、嫌な信頼だろう。 男は良い人間ではないのだ。 (-222) 2022/03/03(Thu) 14:52:53 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「台本描くんですか、俺の設定難しそうですね。 ……見たままで、良いと思いますが……。 でも、一人の女性を生かしたくて、 君がこの先も舞台に立つことを祈ってることは 本当、です……ね? そう思ったようになったのが、 すべて周りの声とあなたの行動でした」 「そう思ったら、俺は君のことを思ったよりも好いているのかもしれないですね。俺好きな人って言われてすぐにおもいつかなかったんですけど」 殺したい人と理解したい人ならいるんですが。 この言葉は綴られなかった。 「手を煩わせるような、 嫌な奴ですみません」 その笑顔に不器用に笑い返した。 (-223) 2022/03/03(Thu) 14:54:48 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「ツルギさんがはじめに、いってたこと。 自分を説得したら、命をあげるって言ってた奴です。 ……誰かは"死んで"、誰かは"生かされる"。 そんな場所だと思いませんか。 死んでいい人を決めるだとか 生きて欲しいひとを決めるだとか。 そんなの話し合いで決められるわけ無くて……だって皆それぞれ個人の値段って違ったんです。 だから、エゴの押し付け合いになるんだなって、思いました」 (-225) 2022/03/03(Thu) 14:55:39 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ『つらい気持ちには、大きなものと小さなものがあって』 『死んで欲しくない人が死んでしまうのは、顕著に大きなもので それと同じ重みでは、ないかもしれないけど でも。 やりたい事の為に頑張っているのに、思うようにいかない時も 少なからず、つらいと思うんじゃないかなって』 『でも、どちらが重要とかじゃなくて』 『つらい時は、つらいんですよ』 それを定義しない事は、確かに幸福な事なのかもしれない。 感情に名前を付けてしまわなければ、何もかも曖昧なまま 些細な苦しみに囚われず生きていけるのだから。 それでも、少しだけ寂しい事だとも、思うわけで。 だって、喜びと苦しみは表裏一体じゃないか。 その前提に期待が、願望が、楽しかった時間があるからこそ 人は、それがふいになる事をつらいと感じるのだろうから。 だからこそ、報われた時に喜びを感じるのだろうから。 (-227) 2022/03/03(Thu) 15:42:37 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ『厳密には、多分 きみと同い年のままですけどね』 だってきっとその日付を生きて迎える事は無いから。 『なんて、あはは』 『ゆっくり来てください。 今年はどうするか、まだ考えてなかったんです。』 『それと。きみのこと、ちゃんと覚えてますよ。 でも、そうだな』 少しの間。好きな花は、思い浮かばなかった。 昔はそうではなかったかもしれないけど、 今の自分にとって最も印象深いのは、兄への献花だった。 それは相応しくない気がして、いいや、多分。 ある意味ではそれでいいのかもしれないけど、でも、今は。 ああ、そうだ。じゃあこうしようか。 『きみの好きな花がいいです。』 きっとこれがいい。きみを困らせてしまわないといいけど。 「……部屋、少しだけ片付けておこう」 返信したのち、一人そう呟いた。 せめて床と、それからテーブルの上くらいは。 (-228) 2022/03/03(Thu) 15:45:17 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「思い込みってすごいですよね。 俺もいろんな事が思い込みでできてますから……もう、他人事なんですから」 「……絵乃くん、同じ事をしても多分。 気持ちは理解できませんよ。された気持ちしかわからないです」 「刺された人の気持ちを理解することができて。 傷つけた気持ちを理解したことになったんです。 あの子と同じ状況じゃないと。 生きたいと願っていて、そして身体に×がついて。 その上で刃を振るったら少し近かったかも知れませんね」 結果論だ、誰かと同じ理解なんてできないだからこれは代わりの感情。 似たものを感じる擬似的な行為をあげてからあなたの頭に手を伸ばした。 「……そうでしたか。無事で良かった。 本当に死んでもおかしくなかったですよ」 苦笑いをして頭を撫でて、そして小さく息を吸う。 「……絵乃くん。報告なんですけど。 実は、殺したい人が出来たんです」 伝えることに意味がある。それが、どんな事になろうとも。 (-244) 2022/03/03(Thu) 17:12:20 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「このことを伝えたら、 その人は俺にも死んで欲しいみたいでした。 俺わからないんですよ。 まだ君のことも、その人のことも。 君があのとき言った、理解されたら死んでもいいって感情も」 「それは、あの臓器提供をするだとか、しないだとかではなく」 「生きられるとしたら、生きてみたいって思わないんですか?」 「俺は、……」 多くの人と話してわかってしまった。 だから、だから、この言葉選びをする。 「君のこと理解したくない、と思って、しまったんです」 できない、ではなく。したくないと思ってしまったこと。 「……知り尽くしたく、ないです。 同じ気持ちに、なりたく、ないです。 わからないままの君が、居て欲しい。 全部に頷いているだけの存在や、わかってあげられる人に、 なって、あげたくない、です。 そんな、人間になりたいんだと、思ったんです。 ごめんなさい、俺から言ったのに。 俺は君を理解したい人になりたかっただけ、なんです」 (-246) 2022/03/03(Thu) 17:17:59 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「…………そう。」 「やっぱり、ただ真似るだけじゃ理解ができないのかな。」 分からなかった、華奢とはいえ体格差を無視してでも男に切りかかる思考が。 人を殺そうという時に、靴の汚れを気にすることが。 殺しに来たのに、傷つけられて信じられないという言葉を吐くことが。 アイドルなのに、なぜ傷つけるんだと言われたことが。 ────普通が嫌だとその最後に言っていた、彼女のことが。 何一つも理解できないのは、完璧にやり方を真似られなかったから、じゃなくて。 そもそもが、違う人間だからなのだろうか。 じゃあどうやったら、俺のことは理解されるんだろう。 悩みと言う悩みもなく、不幸もなく、恵まれ、きっと愛され、持て囃され、 だというのに何一つ満たされないこの珪藻土のような心を。 きっと、本当は。 理解されるほどの中身もないこの軽すぎる心を。 「……へぇ?」 意外だね、と紡いだ。 別に、君がそんなこと考える悪い子だと思わなかった、とかじゃなく。 ただ、人にそこまでの感情を抱く人だったのだ、と。 理解してない君が顔を出して、目を丸くして (-248) 2022/03/03(Thu) 17:47:06 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワそうして、君の言葉を聞いた。 それはある種の、別れを告げられるかのような。 なんだか、不思議な感覚だった。 ただ、怪我をしてないはずの胸が、少し痛んだ。 「……生きた先に、なにがあるの。」 「上辺だけの親密さを寄せられて、お金持ちは良いねって言われて」 「それに反論できるような不自由もしてなくて。」 「ただ自分が人と違って恵まれたという事だけが露呈して」 「近づけば気を遣われて、離れれば安堵の息を漏らすような。」 「同じ部屋に居る事すら息苦しいような存在として」 「何の目標もなく生きて行くことが。」 そんなに、大事なことなの? わからない、君の言っていることが。 「……わからないよ。」 「分からないままでいいって、思えない。」 「俺は、君のことが何でも知りたい。言葉が無くても考えてることが伝わるような、そんな関係で」 「無言でも一緒に生活できるみたいな、そんな風な仲に」 「俺の苦しみを、わかるよ、辛かったねって言ってくれて」 「安堵の息をついて、そばに居続けてくれるような」 「そんな人が、欲しかった。」 言葉がまとまらない、支離滅裂だ。 きっと、今自分は、ショックを受けている。 宝物を取り上げられたような、そんな感覚だった。 (-249) 2022/03/03(Thu) 18:00:06 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「生きていくことなんて……大事じゃないですよ」 支離滅裂なのはこっちだ。 男にとっては正しく君の言葉が帰ってきて。 だめだな、やっぱり、理解してきている。 君の苦しみも、嘆きもわかってしまう、だから。 「それでも俺が考える大事と、君の大事は違います。 こんな制度の中でも、生きたいと願った人や、 理解してくれる人が欲しいって言う人がいるのに。 そんな人間の犠牲の上で生きていくことは、 俺は大事でもなんでもないと思っているんです」 だから享受したくない。 この愛情を、君の諦念を。 「君の環境がいきぐるしかったこと、支えたいと思いました。 それは……ひとえに可哀想だと思ったから、だったんです。 言葉を尽くさなくてもわかるぐらいの仲でそばにいたい、 俺、これは、わかるんです。 その上で言うべきだったんです。 ずっと一緒に生きて、幸せになりましょうって」 「俺は君とそんな関係になれるって、 此処で言えるはずもなかったのに、です」 (-252) 2022/03/03(Thu) 19:06:43 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ定められた死に、不明瞭な感情。 欠如した情緒に、未確認の愛情。 こんなもので君を埋められるだなんて思っていたのかな。 何も知らない事は愚かで、人を救う事は難しいことだった。 なのにおかげで君を、自分を己は理解し始めて、罪というものは、失敗すると言うことは何かを生んで、それをひどく皮肉に感じた。 「俺が君が怪我をしたって聞いて、 何を思ったと思いますか? もう、会えなくなるのかな、です」 「……酷いでしょう? でも俺は……この時。 君が死ぬことをひどく恐れたんです。 その理由は興味や、君の理解を満たすためや、 ましてや理解してもらってないからじゃありません」 「生きてほしかったんです」 言いたいことだけをいって、傷をつけた、気になっている。 まだ話したいことがあるようで言葉がまとまらない。 つばを飲み込んで、深呼吸をして。 それでも何をされても文句はないというように、貴方から目をそらさなかった。 (-253) 2022/03/03(Thu) 19:10:22 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ ──『口を開く度にあなたを傷つけることになるのは』 ──『気になるみたいなので、気を付けようと思います』 先日君から届いたメッセージを思い出して 前からそんな事を言っていたな、と。 「別に僕が悲しんでも、苦しんでも、 傷付いても怪我しても……死んでも、お前に関係ないのにな?」 純粋な、疑問。尋ねなければ分からないので、 分かりたくて、もう一度、君へ身を寄せた。 「もっとさァ、僕より優しい……てか、印象良い奴居るだろ。」 一度は君を嫌いだと、死を望んだ相手だ。 謝罪したとは言え、 君が己を賭す程の価値が自分には無いと認識している。 ……これもまた、互いのW分かり合えない部分Wなのだろうか。 「ずるいこた無いよ。 相手の中に愛を残したいか、傷を残したいか……そんな細やかな違いのさ W好きWって気持ち なんじゃない?」そう例えれば、まるで舞台で吐く情熱的な告白みたいだ、と 揶揄って見上げて、意地悪く笑ってやった。 「僕、嫌いな奴のこと考えないタイプ。 好きなモノで頭埋めたいじゃん。残念だったな。」 ▽ (-259) 2022/03/03(Thu) 19:58:06 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ「やれよ、」 「がむしゃらになって 誰に酷いと言われても、」 「デリカシーなんて欠片も考えずに 面倒なぐらいめちゃくちゃやる奴の方が好きだ。」 一言、一言。 まっすぐ、確と君に向けて。 「……僕はな!」 舞台の螺子を巻くように 物語を紡ぐことが何より好きな男は そういう、自分にない物を持った人間が好きだ。 ある種の信頼。期待。 それから、男なりの、君への応援だった。 ──この言葉だけは、裏切ってくれるな。 ▽ (-260) 2022/03/03(Thu) 19:58:54 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワここまで言い切れば 腰を上げて立ち上がり、元の椅子へ腰掛けに行く。 ──ぎ、と 軋む音を鳴らして、椅子は自重を支える。 「……さァ、僕は エゴとか値段とか、分かんない。」 Wそんな場所Wとは あの議論の場のことを指すのだろうか。 「僕は怖いよ、 そんなに達観してるお前が。」 がり、がり、 音を立てて、WフカワWと付いた台詞、設定、ト書き全てに射線を引いた。 「お前のせいで、今から ここの紙束ぜーんぶゴミ。」 (-261) 2022/03/03(Thu) 20:00:00 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「………わかんないよ。」 普段表情のなだらかな青年は。 今、眉を歪めて、苦々しそうな顔をして。 君の言葉を理解したい気持ちと……… 初めて芽生えた、 理解したくない気持ち を心の中に宿して。「なんでそんなこと言うの……?」 「未来に何か展望なんてあるわけじゃない。」 「人は、生きていたらずっと変わっていくもので」 「たとえ一緒に生きて帰っても、きっと数か月後には」 「お互いに興味も持てなくなるかもしれなくて」 「だったら今、今、お互いに興味を持てるうちに」 「理解して、分かり合って、大切になって」 「その頂点で死んで、その先を消すことで」 「それが幸せなんだって」 「もう落ちることのない、永遠に幸せなままで終われるんだって」 「俺は、そう思ってて」 言葉が溢れる。息継ぎも忘れてしまうほどに。 視界がくらくらする。 ▼ (-265) 2022/03/03(Thu) 20:41:55 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「……理解できないよ。」 「君の事、ちょっとは理解したつもりだったのに。」 「離れてく。」 「………寂しいよ………」 ぽたり、と枕が濡れた。 目から零れるそれに、自分は気づかない。 そんなもの流した事、もうずっとなかったのに。 何で流れているかもわからなかった。 「……なんで、そんなこと言うの………」 「理解できないならもう、放っておいてよ。」 「上辺だけで仲良くして、離れて安堵して」 「そんなただの、"普通の人"になってよ。」 「わかんないよ。」 「わかんない。」 「なんで。」 「なんで理解できないのに、一緒に居ようとするの?」 誰にも言われたことがない。 親にも、兄弟にも。 そんな風に、なにも理解もされぬまま、ただ。 ただ、未来に生きてほしいだなんて。 君の考えてる事、なにも理解できないよ。 ちゃんと教えてよ、ねぇ。 そうじゃないと。 寂しくて、死んじゃいそうだよ。 (-266) 2022/03/03(Thu) 20:48:06 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「建物もそうですけどやっぱりお花が素敵です! お花屋さんよりは植物園ですよね。 私も一度だけ行ったことがありますけど、遜色ない出来栄えだと思います! フカワさんがここまで"やる"人だとは……本職の花屋を侮っていました」 気分が浮ついているのはこちらも同じでした。 ポットを置くのも忘れて話しながらあちこちの植木鉢を巡回しています。 あなたが楽しそうに見えたのも拍車をかけているようです。 「だから隠さないでも大丈夫って言ったじゃないですか。 自分の好きに正直になったら嬉しいし、きっと色んな事が善きようになるんです! 花に囲まれてないと落ちつかないのはアレですが」 職業病かも。 それからポットを置いて本題に入ります。 (-268) 2022/03/03(Thu) 20:54:57 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「なるほど……選ぶ為ではなく選ばれないようにする為の票ですね。 ほとんどの人がくじで選んでいる現状だと意図的に寄せた票は大きいですし、今日もそれで……アクタさんが選ばれましたし」 あなたの言った通り、よく知らない相手というのは確かに罪悪感が和らぎました。 「不純と言いますけど逆に何が純粋なのかって思います。 自分で選んでみてよくわかりました。結局は相手の命に手をかける事実を覆す理由なんて無いんです。 だから私は── 選ばなかった事を後悔しない為に選びます 。奪う以外に選べる選択肢があるのなら、私もそうしたいです。 私自身が選ばれる事については一度踏ん切りをつけている事だからしょうがないと思えますから」 ハナサキに必要だったのは票を投ずる意味を見出す事。 あなた達と同列に並ぶ為の、本当の意味で参加する意思が見つからなかったのです。 「フカワさんと一緒ですね。 だから、その……投票の事も一緒に決めたいです。 私達ばかりじゃなくて、フカワさんも残っていて欲しいと思います! ……気遣いじゃなくてやりたい事ですよ?」 (-269) 2022/03/03(Thu) 20:55:49 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ『うん。私もずっといるか分からないけど… あ、ツルギくんが置いていった果物あるから、 好きに食べてもいいと思います。』 『じわじわかぁ。はやくよくなりますように…』 それらの返事は、わりとすぐに送られた。 行間で顔を合わせたりしたのかもしれない。 そして、尋ねた答えへの返事だけが、少し遅い。 『はい、内緒に』 『あの』 『もうこういうの、受け付けてないかな。 でも、伝えとくね。』 『投票、ハナサキさんだったらやめてほしいです。 お返しってわけじゃないけど…』 『優しくてちょっと不安定で、放っておけないし。 友達だと思ってるから、選ばれるところ見たくないし。』 『あ、フカワくんにするのも、やめてほしいな。 心配してメッセージくれたの嬉しかったし、 ブランコで遊んだのが楽しかったし』 『自分に投票するのって、苦しいことだと思うから』 (-272) 2022/03/03(Thu) 21:06:32 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「関係ないのに、ですね? すみません、あの……わからないんです、ただ。 ただ、気に入ったっていうのが。あ、メイサイさんが。 推しって言葉を教えてくれました、多分そんな感じです」 これが、 "好き"っていう気持ち だとしたら、多くの人に抱いた感情は興味や哀れみ、綺麗なものではなかったような、もっとドロドロしたものだ。こうして気づけて良かったと思うと同時に、この先どうなろうと目の前の好きな人の未来は見れないのだなと、寂しく思った。 「そうですか、それでよかった」 これは、悪い考えだ。 今言われたとおり、相手の瑕になってしまった方がちょっとスカッとする。愛だって、傷だって与えて、欲張りになっちまおう、そんな話。 「……、っ」 あ、後もう少し待って欲しい。 軋む椅子をみてふっと力が抜けて、あなたを撫でていた手を見て、 ぼろりと一つ涙が零れた。 良かった、きっと、見られていない。 (-275) 2022/03/03(Thu) 21:35:03 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「ええ、俺も、」 わかるはずがない、値段なんて。正直つけられていない。 だけど意地をはって、命を安くないことにしようとして。 自分が。 「わからなくて、怖いです」 「大人だから、ですかね。ちょっとだけくたびれてます、から」 怖いんだ、生きていられないことが。 生きることを望まれていないことが。 それでも、この命を誰かの為に使えるのなら、何だってしたい。 それが本当にやりたいことになっただけ。 「また何度書き直すことになる、んでしょう、ね? 頑張って、ください。読むの楽しみにしています。 完成するのがずっと先になっても、楽しみにしています。 そろそろ、邪魔になってしまいそうなので、出て行きますね ……ご飯とかお茶とか、気休めでも取ってください。 俺も、そろそろ。 ケーキでも食べて休憩しようと思っていたんです。 いいでしょう?」 おかしな自慢をしながら、目元を拭って立ち上がった。 扉の方を見て、一度深呼吸をする。 声は震えなかったはずだ、だから、大丈夫。 (-276) 2022/03/03(Thu) 21:36:19 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……生きて欲しいけど。 辛くなって欲しくないから、です。 知って欲しいからです、君に生きる意味を。 感じて欲しいからです、俺の君に求める残酷な未来を。 覚えて欲しいからです、この苦しさと傷と、その向こうにある幸せを」 「絵乃くん、俺は」 「俺はそんな君を」 矛盾してるけど、矛盾していない気持ち。 本当になんだってしてあげたいと思った。 それでも、正しくないと思った感情は押しつけることしか出来なくて。 「……、……っ」 もし、違う形で出会えたら。 もし、もっと早く、もし、選ばれてなかったら。 同じように涙を浮かべて、その身体を抱きしめてた。 動きが速かったから、見られていないだろう、きっと。 (-282) 2022/03/03(Thu) 22:13:21 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「絵乃くん、俺に――」 「"普通の人"と」 「"君を殺す人"。どっちになって欲しいですか?」 君を理解してくれる人はきっと現れる。 ここから外に、あるいはまだ、もしかして。 他の人に寂しいと泣きつくことも良いかもしれない。 諦めないで欲しい。生きていて欲しい。 だけど、人間は弱くて。 わかってしまったから、また甘い言葉をかける。 「これが、俺が君を泣かせた償いです。 俺は君に何をしてあげればいいですか?」 (-283) 2022/03/03(Thu) 22:13:55 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「趣味ですね……。同級生には変わってるって言われましたけど。 小さい頃から囲まれていたので、やっぱり。 そこの食中植物可愛いでしょう? ウサギゴケっていうんですけど。 空気を漂う微生物を食べてるんです。 もぐもぐしているところは見ることはほとんどできません」 「……それは、あまりうなずけないんですけど。 君の前ではそうしようと心がけていたら、なんだか ちょっと恥ずかしいほど素直になりすぎているかもしれません……」 一緒に植物を眺めてからポットを置かれて。閑話休題。 「一緒に、ですか。はい。それでも、俺は君に任せますよ。 今――きっとハナサキさんに票は集まりにくいと思います。 俺と君が一緒に入れない限りです。 それと感情を抜きにして、ナツメさんにも入らないと思いますよ。 俺があれだけいいましたから」 やはり喋らない花という存在は、いろんな意味で目立つのだ。 そして突然矢面に立たされて覆された票ということも要素になる。 (-291) 2022/03/03(Thu) 22:38:28 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「なんだか俺がここで生きて欲しいと言われるのは不思議な感じです。……しかも複数人に。 でしたら、……」 「……ツルギさんかカイさんに、入れたいんですが。 ……あの。 ハナサキさんは、 二回目の人に予想はついていますか? 俺は、ツルギさんだと、思っています」 本当は。あともう一人。 (-292) 2022/03/03(Thu) 22:39:40 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワああ、とか。うん、とか。 ささやかな自慢に「なんだそれ」と苦笑して。 軽い相槌を返して、君を見送ろうとして。 「………、」 ───君の声が滲んだ気がして。 ───君の瞳が、揺れた気がして。 「、待って」 そんな風に感じた事すら、 君を引き留める口実が欲しかっただけなのかも。 「───待ってッ!」 がたん! 椅子を倒して立ち上がれば、足早に駆けて君の腕を掴む。 ▽ (-293) 2022/03/03(Thu) 22:41:47 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ部屋の紙束をひっくり返しながら 扉へ向かわせまいと、腕を強く掴む。 「その、……」 このまま君を見送ってはいけないような気がして 我ながら驚き、ぱちぱちと瞬き。 何か聞こうとして、 何がWそれで良かったWのか。 何か言おうとして、 何が怖いのか。 「………ぼっ、 僕にもケーキ、寄越せ……!」 男は力が強い方では無い。 君が本気で振り解き、抵抗すれば、この部屋を出る事は可能かもしれない。 (-295) 2022/03/03(Thu) 22:53:27 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「……、フルーツタルト好きなんですよ。 花みたいにきれいに飾ってあるやつ」 「意外ですか? 誰にもいったことありません。 親にも、妹弟にも、だって。 誕生日ケーキはイチゴが乗ってる白いやつ。 みんなが好きだからそれにする日なんです」 思い出すように笑って。 好きなケーキじゃないのに手作りだから、文句も言えなくて、やっぱり嬉しくて。 わがままなんて言えないし、愛はやっぱりそこにあって。 「原稿かく邪魔になりますよ、俺……。 君という人間が前に進む妨げでしかありません。 だって、今」 地面を濡らしたのは自分の涙で。 散らばってる紙にシミを作った。 謝罪の言葉よりも出てくるのは、嗚咽になって。 伸ばされたその手に腕を捕まれ、反動と共に身体は止まった。 (-298) 2022/03/03(Thu) 23:51:32 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「今、許されたら、余計なこと言いそうなんです。 だから、手を、離さないというなら。 ケーキ黙って食べるか、……耳塞ぐか聞かなかったことに、してください」 弱々しく、今度こそ声を震わせれば。 ここではじめて涙をこぼし続け、辛いという感情を自覚した胸の痛みに耐えるのだ。 (-299) 2022/03/03(Thu) 23:54:50 |
フカワは、何年ぶりかに泣いた。多分10年ぐらい前にタンスの角に小指をぶつけたときとか、玉ねぎを切ったとき以来だ。 (a32) 2022/03/04(Fri) 0:15:53 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ笑って、それから涙をこぼす君を 手離す選択肢は、ひとまず男には無いらしい。 ──ぎゅ、と、掴む手に力が入る。 「えと、僕は……どっちも好き、かな。 華やかなタルトも、素朴なショートケーキも。」 ぽつり、ぽつりと律儀に言葉を返せば 少しずつ、冷静さが取り戻されてきて。 「……分からないなら、一緒に考えよう。 草臥れてるなら、ちょっと休んで 怖いなら……隣に居てやるから。」 自分がそんな気分のときは、誰かにそうして貰いたいから。 涙の理由を、聞いて欲しいから。知って貰いたいから。 だから男は、目の前の君にそうするのだ。 自分が後悔しない為にも、この手を離さない。 「そんな顔で出てかれる方が、気になるんだよ。」 ……床に散らばるゴミ達が濡れていく。 構わない。たった先程から、君のせいで廃棄物に格下げされたのだから。 ▽ (-300) 2022/03/04(Fri) 0:24:11 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ「僕が聞きたいんだよ。」 腕を引いて、またベッドへと招く。 君が腰を下ろすまで、根気強く。 「余計なことばっか言ってるだろ、お前、普段。 ……今更気にすんなって。」 黙って食べてやる気も、 聞かなかったふりもしない。 自分達は、分かり合えない者同士だとしても 知らないふりだけはしたくない。 「涙の訳を、聞かせて」 これまで散々君へ暴言を吐いた口が いつも通り、我儘を君へ吐く。 (-301) 2022/03/04(Fri) 0:26:13 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ日はのぼってノックの音。 あなたがいてもいなくともその扉は開いて、紙袋をいくつか置けばあなたの方かベッドの方へと男の体は吸い込まれていく。 目もとは赤くなっており、しばらく顔を埋めれば話しかけられるまで黙っていた。 (-302) 2022/03/04(Fri) 0:27:17 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ抱きしめられる。 体が少し痛んだけれど、でも。 それ以上に、心が痛くて。 君の涙なんて、自分の視界が滲んでるせいで全然見えなくて。 なんでそうされるのか、わからなくて。 「俺は。」 「………おれ、は……」 鼻に詰まったような声が出る。 生きてほしい、なんて願われたって。 未来を信じて、なんて祈られたって。 わかんないよ。わかんない。 幼子のように、そればかりを繰り返してしまう。 涙が溢れてやまない。 なんでこんなに悲しいのかもわからない。 君が、俺を理解してくれなかったから? 俺が、君を理解できなかったから? 捨てて諦めた未来を見ろと、言われているから? 辛い現実を生きろと、諭されてるから? 「お……れ、は…………。」 君にしてほしい事なんて。 そんなの、そんなの。 ……一つしか、思い浮かばなくて。 ▼ (-305) 2022/03/04(Fri) 0:42:49 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタつれていく方が多かった、皆が無理をしているから。 そしてわからない人が多かったから、歳が下だったから。 自分がどうにかしてあげたい、たったそれだけの。 わずかにあった、自尊心。 どうあがいても隠せなかった学生らしくなさ。 「……今っ ……格好つけるところ、じゃないですか……っ? 俺は演技できないんですよ……。 それなのに、……怒られるだけだと 思ってたのに、あんな言葉言われて、 応援されるだなんて」 わからないままだから、なんでも言えて。 わからないままだから、罪悪感もなくて。 そんなことわかっているのに知らない振りなんてできなかった。だから、男のからだには多くの皆の感情がぶつけられてきた。 「これが初日の自分なら、よかったのに。 君のことも自分のことも知らずにすんで、 好きにも嫌いにもならないで。 ただ時間が過ぎるのを待つだけの、 感情がわからなかった頃の自分だったら」 なにも辛くならなくてすんだ。 自分は幸せだった気がして、それでよかったのに。 (-306) 2022/03/04(Fri) 0:43:21 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワあなたが部屋を訪れた頃、上葛は自室に居た。 髪は下ろしたまま、作業着も上は脱いで薄手のインナーだけ。 今日も寝付けなくて、ベッドに座ってログを読み返していた所。 聞こえたノックの音に、ふと顔を上げて。 「あ、邦幸さん──」 扉を開けた人が誰であるかを認識して、 少し表情を柔らかくした、のも束の間。 「ど、どうしたんですか?なにか、ありましたか…?」 見た事のない様子に、ほんの少し慌てふためいて。 恐る恐る背中に腕を回して、その背を撫で擦ろうとする。 「話すの、落ち着いたらでいいですから…」 (-307) 2022/03/04(Fri) 0:48:06 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「空元気や、覚悟決まった振り。 もう上手にできないんですよ。 気軽に選べるわけ、ない。 動こうとする度、誰かの邪魔になってることが、誰かを怖がらせていることが、悲しませることが、嫌なわけないんです」 これはただの、強欲なお節介。 そして、ただの身勝手な叫び。 「……仲良くなって、傷付くのは。 お互い様です、よ?」 すがってしまいそうになる。嫌ってくれている相手に。記憶に残してしまう、嫌だ、少しでも悲しませたくないのに口は止まってはくれない。 「ちゃんと確約されたお別れがないと。 今すら、耐えられなくなっているっていうのに」 愚かでなにも知らなかった男は、十二分に心に負担を背負ってここの皆の苦しみを素直に受け取ってしまっていた。とっくに限界は来ていたのだ。 「……自分が思うしあわせな、都合の良い物語を考えて。 皆を振り回すことでしか、もう保てないんです。 俺がやりたいことは、あの人を殺すこと。 君に臓器を差し出すこと。 ナツメさんを生かしてあげたいこと。 エノさんを、理解してあげないこと。 ……そうしないと、話した皆が死んじゃうんです。 そんなの、いやです。 自分が死ぬことよりもずっと嫌だ、一人でも多く死ぬのを望まれなかった人を作りたかった。俺みたいな人を減らしたかった、それだけなのに。 方法は罪のない誰かを傷つけることばかりです。 やってくる結果はお別れです。そんなこと思う価値なんてないのに、それが悲しくて仕方がないんです」 (-308) 2022/03/04(Fri) 0:53:12 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「……生きてよ………君も………」 俺がどうとか、俺にどうしてほしいか、とかじゃなくて。 ただ、ただ。俺も、君に生きてほしいって、おもって。 例え君が変わってしまっても。 君が進んだ未来の先で、まったく理解の出来ない人になっても。 もう俺のことなんて忘れ去ってしまっても。 それでも。それでも俺は。 最初に声をかけてくれたことが。 部屋で話し合って、理解しようとしてくれたことが。 連絡が遅れて、謝ってくれたことが。 焼肉屋で、甲斐甲斐しくお世話してくれたことが。 帰りに、背負って帰ってくれたことが。 全部、全部俺にとっては、嬉しかったことで。 きっと君を好きになれるだけの、十分な思い出で。 だから。 「………生きて………生きてよ……」 「一緒じゃなくてもいい、嫌いになってもいい。」 「……それでもいいから……………」 「君も………生きて……………」 初めてなんだよ。 自分のことなんてどうでもいいって思ったの。 理解できないな。 (-309) 2022/03/04(Fri) 0:54:08 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……ショートケーキですか。 それともフルーツタルトでもいいですか」 表情を見せないまま背中を撫でられる。 声は震えてこそないが、ほんの少しだけ元気はない。 「お酒、造ってみたんですよ。 出回ってるの、美味しくないらしくて。 みりんや料理酒以外は作る過程の工場が軒並み規制されているんで。 人が酔っぱらえるメカニズムを図書館で調べて酒のあり方を頭に叩き込んだ上でレシピをつくり上げました。果実や花を使った発酵させた飲み物で、アイスやソーダ水で割ると丁度良さそうなものです。 それで、あの。 さっきまで、アクタさんに出会っていて。 ……ちょっと、弱音はいてしまってす。 そうしたら、なんか、涙が止まらなくて。 待たせて、ごめんなさい」 (-311) 2022/03/04(Fri) 1:06:46 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「子どもの頃からかこまれていたらそうなるものなんでしょうか…… 男の子でもお花が好きな子は居たと思いますけどね。変わってないですよ! もっと素直になりましょうよ!温室ができてからのフカワさんの方が私は好きです! 恥ずかしくないですから!ね?」 ウサギゴケには初めて見ました!と顔をぐっと近づけて見ています。 こんなに可愛いのにもぐもぐしているんだ……とちょっと怖い想像をしそうになって振り払ったり。 「ナツメさんって実は私が何もしなくても大丈夫そうな感じではあるんですよね。 最近はたくさん話すようにもなりましたし、知らない所で交友もしているみたいでしっかりしている人です。 フカワさんが表立って動いてくれた甲斐もあるでしょうね。あの後に投票するのは事を荒立てるに違いありません。 そうなると心配なのはフカワさんの票の方かもしれませんね」 2回目に選ばれるのは心配してもどうしようもありません。 けれど条件は皆同じですから今はただ祈るばかり。 「2回目の人……正直確信はありません。 でも、ツルギさんは私もちょっとそうじゃないかと思っていました。 場慣れしているのもそうだと思えば納得できます。 カイさんはあんまりそういう嘘は得意そうに見えませんし…… エノさんは……なんとなく違うなって思っています。勘ですけどね」 何人いるかも分からないものですから。 「だから投票するならツルギさんでしょうか?」 (-312) 2022/03/04(Fri) 1:09:45 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「……弱音、吐けたんですね。 自然と泣けるくらいに心が追いついてきたんですね。 ああよかった、僕はずっと心配だったんです…」 背中を撫でながら、子どもに言い聞かせるように言葉を重ねた。 言葉も、声色も、全て心からのものだった。 泣けない事の辛さは、ようくわかっているから。 「大丈夫ですよ。 いくらでも待ちますから、無理に落ち着こうとしないで。 せっかく頑張ったんでしょう。 味も何もわからなかったら、きっともったいないですよ」 宥めるようにそう続けて、もう片手を頭を撫でようと伸ばす。 今は薄着だから、今までより少しだけ体温が伝わりやすいな。 (-315) 2022/03/04(Fri) 1:42:33 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ「……うん、」 君から吐露されて来る、感情。 素っ気ない言葉で、けれども優しい声色で相槌を打つ。 知識とは、力だ。 それは己を守る事もあれば、傷付けることもある。 痛みを痛みと認識しなければ、苦しくなく、耐えられたのだろう。……心の傷が消える事はないけれど。 ──一番辛い思いはここに来る前にしてきました。 ──死ねと言われたのも、二度目です。 頭の中に、文字が浮かぶ。 いつか君から届いたメッセージ。 ──俺の死を望む人が国の制度と貴方達だけじゃないことが、一番辛くて。 ──それ以外が構わなくなってしまったんです ほと、ほと、とめどなく溢れる涙を、そっと指の背で拭ってから 少しだけ高い君の背に、腕を回す。 拒絶されなければ、子供を宥めるみたいに背を摩り、抱きしめて温もりを分けてやる。 「泣ける時に、泣いとけ。」 いつか自分が受け取って、楽になれた言葉だ。 想いは伝えないと、伝わらない。 ▽ (-317) 2022/03/04(Fri) 2:21:33 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ子供の頃、気になっていた子に わざといじわるをしたような記憶がある。 あれは今思い返せば、その子の気を引きたいだけだった。 「言われなきゃ、分かんない。 傷付くとしても、ちゃんと知りたい。」 きっと、本音を押し殺して、自分を閉じ込める君が嫌いなんだ。 ……やっと自分の心を理解して、君の心を理解出来そうだ。 「お前が死んだら、 僕が悲しんでやるよ。」 だから、残念ながら、男は もう君を嫌いだなんて思えない。代わりに死ねとも言えない。 ──誰かを殺すこと。 ──誰かを生かすこと。 ──誰かを理解しないこと。 そのどれもが、君が成すべきこと。 では、男が唯一、君にしてやれることがあるならば 「一緒に死んでやろうか。」 どうせ、一度覚悟をした命だ。 (-318) 2022/03/04(Fri) 2:24:48 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……俺、君にそういわれると。 なんだか急に落ち着いちゃうんで落ち着いてきたきがします……。 宥められると水を飲んだ気分に……? 親を思い出して嬉しさと空しさが一瞬で心を冷ましていくんです」 あまのじゃくかもしれませんねと、つぶやいて、少しちがう体温に顔をあげる。 丁度頭が撫でられるところに当たって、瞬きする表情がぶつかり少しの間停止する。 「……こ、どもじゃないです……。 ええ、と……服、変えたんですね……俺も着替えようかな。少しなら違う姿とれるんですかね……?」 (-329) 2022/03/04(Fri) 5:51:21 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ嫌いになんてなるわけない。 その一つの願いを叶えられないことが、こんなにも苦しいなんて思わなかった。 「……」 頷いて、手をとって、一緒に笑って友達から本当に理解しあえる間柄になる。 そんな未来が、確かに幸せそうにうつってしまって。 君もそうだったらよかったのにと、もしそうだったらひどくまた残酷なことをしてしまっているなと、わかってしまって。 そんな奇跡は、起こらない。 はじめから、わかっていた。 見たくなかったんだ、叶わない未来を。 生きたかったとは、言ってはいけない。 隠し通さなきゃ、傷つけるだけなんだ。 「……っ、」 本当に君がほしかったのは、 寂しさを埋めるひとりだけ。 それだけで、よかったのに。 (-330) 2022/03/04(Fri) 6:53:30 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……俺を嘘つきにさせますか?」 「生きのびたら本物の温もりがわかりますね」 「弟も紹介します、彼の方が少し弱気です。 それでも人思いで良い子ですよ。 仲良くなれると思うんです。 絵も花も好きです趣味ぐらいで。」 「妹はちょっとダウナーっていうらしくて。 ソファーで靴下脱いでくつろぐような子で。 おやつを分け合うぐらいには仲良しです」 「親は俺を売りました。 違法煙草を密売してたんです。 その罪を外に出た人に告発して貰います。 冤罪のまま名を遺すのも嫌ですから」 「寂しいなら家に泊まるのも良いですね。 学校卒業してからかな。 長い休みのときは来てください」 「……ねえ、絵乃君」 「俺は生きていて、幸せでした。 君にもその幸せを知ってほしい」 「……、……俺が。 俺がいなくても君は幸せになれます」 もしかしたら、唯一の嘘はここになるのかもしれない。 「だから……そんな簡単なこともできない俺を許さないで、もっと違うことを願ってくださいよ……」 (-331) 2022/03/04(Fri) 7:06:34 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「う、 そんな…… …ああ、えっと…もしいやだったら。 できるだけ、しないように気を付けます…ね」 空回ってしまった雰囲気に、つい悄気返、りそうになって。 あまり良い気分ではないのかもしれないな、と思って。 実際できるかは兎も角、善処する旨は伝えておく事にした。 できるかは、なんとも言えない。 「……あ、すみません… 服は…変えたというか、脱いだというか。 単純に、いつも下に着てるのがこれなんですよ」 手がぶつかってしまった事に反射的に謝って、 それから紛らわすように一度優しく撫でた。 それが嫌がられないようなら、もう少しだけ。 そうして、続く言葉に答える傍らに。 髪を結んだり解いたりは日常的にしているし、 怪我が多いものだから、頻繁に脱いだり着たりはしているけれど それ以上の事は流石に試した事がない。 ここでの外見、何処までなら後から変えられるんだろう。 そんな益体もない事を少し考え込んでしまった。 (-332) 2022/03/04(Fri) 7:23:06 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「あ、いえ、あの……」 「……だめ、ですね。俺……。 君には弱味見せたくないみたいです。 は、ははは……俺、皆にひどいこといってきて、 勝手に悲しがって泣いてたんです。 だから優しく、されると、つい」 撫でられることはいやがらずにはにかみながら目をそらす。 泣くほどの、泣かされるほどのことをして、あなたに一人慰められている自分を受け入れられなかったのだ。 「謝る癖、ずっとそのままなんですか?」 そうだったのかと、貴方の体を上から触ってひとつ考えて。端末にあるクローゼットウィンドウを開いてみた。 想像した通りの普川にとってのいつもの服がそこにある。 「……身長は無理そう、です。 あ、……ゲーム感覚なら整形はできる……?」 うまく顔は変えられなかったのか、いったんは諦め。その服を取り出せばチップ非準拠になるために着替えを始めようとする。 「……あ、そう、だ。ケーキのお皿出していてくれますか。 その……着替えをずっとみたいのでなければ……」 (-333) 2022/03/04(Fri) 7:40:39 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ『良くなりますように、なんだかおまじないみたいで、いいですね』 自然に笑みがこぼれて、閑話休題。 ふとやってきた、返事にほっとして。 嘘をつかなくて済んだと今更な事を考えた。 『投票ですか? ああ、はい。 いいですよ。もう、きめましたから』 それは誰かにとっては残酷で。 その価値を押しつけ合うことを選んだという事に過ぎない。 それでも様々な人を既にもう巻き込んでしまった。 もう戻るつもりも後悔するつもりもない。 『俺は、ハナサキさんとナツメさんにはいれません。 だけど、俺は、です』 『ハナサキさんがハナサキさん自身にいれたとき。 俺は彼女に入れたことになりますから。 票をあげたんです、俺の分を。 これが彼女への誠意と、応援です。 そして望みました、俺はこの命を握る権利を持っていたいと』 『ナツメさんを選んでしまったことも、 そして覆したことも自分の選択として開き直ったんです』 そして最後のメッセージに。 しばらくの時間を使って。 (-335) 2022/03/04(Fri) 8:13:11 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ『はい』 『俺も』 『苦しいです』 話した人に入れるのも、勿論、自分に入れるのも。 そんな風に、言える日が来てしまったことが辛くて。 人間だから仕方なかったんだなと、普通のことを考えて。 なんて自分は不運な人生だったのだ、と。大きなため息をついて、口元に笑みを浮かべたのでした。 (-336) 2022/03/04(Fri) 8:13:23 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「今の俺が好き、ですか。」 「――とても皮肉なんですが。 ……あなたにとっては褒め言葉、なんですよね」 そう言われるともっと恥ずかしく、と引きつった笑いを返して共通の助けたい彼女の話題には頷いた。 「……ここに居る人たちは、多分。 本当は誰かがずっと側に居なくても 大丈夫だったひとたちだったんですよ。 ただこの状況と、社会の不条理がが突然襲ってきて、 自分の決めていた人生のルートを組み直さなくちゃ行けなくなった。 多分……それが見えやすいか見えにくいかだったんです。 あと速度も。です。 俺は……選ばれないと、思いますけど、ね。 嫌なほど、いい人しか、居ないんです。ここは。 なぜか、こんな俺も生きて欲しいと言われ続けて。 一番最初に、そんな風に諦めるなといったのは君でした。 俺は幸せの形がお花畑みたいな君のこと、 ずっと理解できませんでしたけど。 そんな物語が好かれるなら、一度は考えるぐらいには、馬鹿に出来なくて……こんな提案をする羽目に」 わざと少しとがったような、繕うこともしない言い方をする。 あなたに言われた言葉が正当化される世界なんて夢物語で。 本当はもっと暗く、濁ったものばかりだ。 合わない、圧倒的に合わない、それでも。 「……眩しかったんですよね……」褒め言葉ではないけれど。 (-337) 2022/03/04(Fri) 9:23:27 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「ああ、どうしましょう、ね。ううん……。 彼、選ばれても気にしないのが、……気にするんですよね」 何度か話して深夜ドライブもした仲である彼を思い出す。 池に投げ続けていた石を思い出す。 似たようで、正反対だった―――― 「気にするんですよね……」 罪悪感ではなく、選ばれたことを嫌がられないのが気になってしまう。 「入れましょうか……彼に。 一番、残っている人間で受け入れてくれる人です。 俺が罪悪感を覚えずに済む人です 」結局は保身に走るところが人間味があるな、なんて。 ボトルに入った液体を揺らして、ため息をつきながら。 今回はかなり自覚的に自分のことを他人事のように思った。 「そういえばハナサキさんが少しだけ犠牲的に見えた理由、聞きそびれましたね……。大方、俺の予想なら戻ってもいいことがない環境だったのだと思いますが……あの、 この先、生きていても平気ですか? お金とか、立場とか……俺みたいに犯罪に巻き込まれていたりしませんか?」 心配をしているのは確かなのだが、デリカシーがない言い方は健在中だった。 (-338) 2022/03/04(Fri) 9:26:26 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「やだ」 君が語る未来の一つ一つに。 「…やだ」 駄々をこねるように首を振って。 ぽろぽろと零れた涙が、君の肩を汚してしまって。 「……やだ………」 なんで叶えてくれないの。 俺、ニジヤ製薬の息子なんだよ。 お金もあるし、地位だってある。ほしいもの、言えば、 何でも買って貰ったりしてたんだよ。 「……やだよ……………」 なんで俺のお願いを聞いてくれないの。 なんで。 なんで……君の語る未来に、君がいないの。 「……君が生きてなきゃ、嫌なの………っ」 おかしいじゃん、俺、人だって殺したんだよ。この世界で。 その俺が未来を願われて。 君の未来がどこにもないなんてそんなの。 意味が分からないじゃん。 「……君が、生きてくれないなら………俺は………」 「…俺は………笑って、未来に行けないよ………」 君のせいなんだよ。 君のせいで俺………こんなに泣いてるんだよ? ねぇ……… お願いだよ……… (-346) 2022/03/04(Fri) 11:42:30 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……ごめんなさい、 俺はこの命を使いきるって決めたんですよ。 親のために、選ばれた彼らのために、 そして、自分のために。 ……でも困ったな。 本当に、心残りは君だけです。 怒った人や、責め立てる人はいました。 それでも、見送ってくれたり、 やり通すようにいってくれました。 その中で君だけがそんなに止めてしまう」 「俺のせい、ですよね。 一人にしておいていこうとするから。 余計なことを願ってしまったから。 言い訳をさせてください。 君を理解するのをやめた俺なんて、 君に必要だと思わなかったんです。 期待させた、酷い奴で終わって。 君は悲しくても本当の理解者を見つけるまで、頑張れると思っていたんですよ」 こんなに、嫌だなんていってくれる人はじめてで。 勝手にわいた同情心以上に心を動かされて、本当に移り気が激しいのだとか、誰かに怒られそうだなと、思わず変な笑いが出た。 (-352) 2022/03/04(Fri) 14:12:31 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……絵乃くん。 君は、俺に 生きてほしいんですか? それとも、 傍に居て欲しいですか ?きっと俺達はここでは平行線で交わることはありません。だから、俺は決めます。 その答えで、俺は。 これから誕生日を迎える、カミクズさんを今すぐ殺しにいくことにします」 今、なぜ、と思うかもしれない。 だが普川はあなたに告げるだろう。 カミクズという男が自殺しないように、 自分の興味で生かしてしまったこと。 君と同じように生きてほしいと願ったこと。 寂しくて、失う辛さに押し潰されていたこと。 彼は生き続けないことで救われると思ったこと。 彼を殺す経験で、仲が良くなった人を失う悲しみを得ようとしたこと。 「共に生きる選択肢は、俺からは用意しません」 (-353) 2022/03/04(Fri) 14:16:06 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ生きてほしいのかと訪ねたのに。 共にいきる選択肢がないということは。 男の望みは、君が生きて、自らが死ぬ世界。 君の選択はきっと、どんなものでも構わない。 男が用意できるものが、此れしかなかっただけなのだ。 (-354) 2022/03/04(Fri) 14:25:52 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「…無理に、とは、言わないですよ。でも。 ひどいことを言ってしまったと、思ったんでしょう。 きみは、それがちゃんと悲しかったんでしょう。 それは、悪いことじゃないと思うんですよ …ごめんなさいは、言う必要あるかもしれませんけど。」 最後の一言で苦笑して、まだ赤い目元をそっと指先でなぞった。 似た者同士、言った後になって後悔する悪い癖。 もしそれで、きみがきみを許せないのだとしたら。 なら、きっと。一人くらいは許してくれる人が居てもいいのだと。 たとえ綺麗事だとしても、そのように思う。 「え、く、癖…ですか?そんなにだったかな… ……み"。 だ、大丈夫です!ゆっくり着替えててください!」それも束の間、ぱっと立ち上がって慌てて背を向けた。 VR内に再現された、上葛の自宅である安アパートの一室。 その散らかったベッドを離れて、 以前より随分と片付いたテーブルの方へ向かって。 椅子はもう一脚、予め用意しておいたから。 皿や食器の準備をしたら、後はきみを待つだけだ。 (-356) 2022/03/04(Fri) 15:04:49 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「そうだよ………君のせいだ……」 「君のせいじゃんか、全部………」 「俺はただ、理解されたかっただけなのに」 「理解されるだけでよかったのに」 「理解できないなら、黙って消えてくれたらよかったのに」 「俺のことなんて、放っておけばよかったのに」 「君が、そんなふうに」 「そんな風に言うから、俺は………」 ぎゅぅ、と強く抱きしめる。 離したら君がどこかに行ってしまいそうで。 きっといつかは、この腕から消えていくのだろうけど。 それを少しでも引き止めるように。 強く、強く力を込めて。 「俺のことを理解できないなら」 「俺の仲良しになんて、なって欲しくなかった」 「優しくしないで欲しかった」 「隣に居てほしくなかった」 「君のせいで、俺……俺は…………」 「……理解されたい以外の気持ちを、持っちゃった………」 君がそんなに言う未来は、どれだけいいものなのか、とか。 君がただ、同じように時間を過ごしてほしい、とか。 そんな、そんな残酷な。 "普通"の願いを。 ▼ (-358) 2022/03/04(Fri) 15:28:26 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ「俺は……君に………」 「生きてほしい。」 「たとえ傍に居なくたって」 「君が生きてくれるなら、俺もどこか、同じ空の下で」 「生きてもいいかなって思える。」 「君みたいな人がまた現れるかもって、期待して」 「未来を歩ける。」 「……でも、君が、自分は死ぬ気なら」 「───傍にいる。」 「……お願いだから………」 「………一人で光に送り出すような」 「そんな残酷なことだけは、しないで。」 暗闇の自由より、鎖に繋がれた光がいい。 青年の望むのは、どちらかだ。 君と共に生きるか。 君と共に死ぬか。 (-360) 2022/03/04(Fri) 15:34:00 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「聞いてください。 ……理解しなくて良いんで勝手に言いますね。 俺、あの人と仲良かったんですよ。 楽しかったんですよ、なのに。 死んでどっかにいくっていったんです。 嫌でした、すごく嫌でした」 今の自分と同じだな、なんだ、だんだんふに落ちてきた。 きっと純粋な情じゃない、絵乃くんと唯一ちがうのは……。 「俺のこれって怒りなんですよ。 ……仲が良いと思っていたのは自分だけで、 あとから追い付いた感情は執着になって、 彼から得る感情がもっと知りたくなりました」 「あとは、彼が死ぬだけです」 「愛だの、恋だの俺はまだわからないし。 やっぱり一緒に死ぬことのよさは…… このままだと永遠に理解できません。 それでも、 そばにいてあげないといけないなあって。 なにかをしたいよりも上になるって。 案外悪かったです」 歪んだ感情を露にしながら、ゆっくりとあなたの頬へてを伸ばせばその唇を撫で。 優しく額に口づけをおとして、目を合わせた。 少し腫れた目元がお互いに見えるようになる。 (-362) 2022/03/04(Fri) 17:00:25 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……おれのしてあげたいを、理解してください。 可哀想で、可愛くて、手離せなかった、 君のおかげで。 俺は俺の望みを捨てなければいけないんです」 連れていきたくない、生きていてほしい。 嫌だ、辛い、一緒にしにたくなんてない。 「見送って、くれる? 片付けてくる。 そして、また。 君のところに、帰ってくるよ」 (-363) 2022/03/04(Fri) 17:01:03 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ/* これまでも誤字が多かったのに大変なミスをしました。 誤) それでも、 そばにいてあげないといけないなあって。 なにかをしたいよりも上になるって。 案外悪かったです 正) それでも、 君のそばにいてあげないといけないなあって。 なにかをしたいよりも上になるって。 案外悪くなかったです」 (-364) 2022/03/04(Fri) 17:04:12 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「結構、謝られてるような。 ……印象付くくらいにはです」 「……あ、うん、落ち着いた」 緩いタートルネックにエプロン姿。 そして、片耳に気に入りのピアスをつけて。 おめかし、ではなく出勤スタイル。 少し髪型を変えて見せるのは、学生の雰囲気が消えた大人の普川の姿だった。 「おまたせ、 制服より楽で良いね……君のようすがおかしいのは、ちょっと、面白い」 「それじゃあ乾杯、しようか? お酒という名のブドウジュースと一緒に」 大人びた様子の男は笑いかける。 偽っていない本当の姿で君の生誕を祝うために。 (-365) 2022/03/04(Fri) 17:18:08 |
【秘】 美術 エノ → 不運 フカワ君の言葉を、ただ、聞いた。 嫌だ、と言わずに。 ただずっと、聞いていた。 唇を撫でられれば、擽ったそうにして。 頬に口付けを落とされれば、目を細めて。 こちらからも、同じように。 恋とか、愛とか、わからない。 でもただ、したくてする、それを。 「……待ってる」 「待ってるから。」 「………本当に、待ってるからね……」 約束、守ってくれなかったら。 許さないから。 青年が君に伝える言葉は、ただそれだけ。 それだけが、やっとだった。 (-367) 2022/03/04(Fri) 18:01:13 |
【秘】 不運 フカワ → 美術 エノ「……少しでも怪我をよくしていてくれよ……」 負担をかけた自覚は、ある。 だから申し訳なさそうにして、最後に部屋を出る前に振り返った。 「そう、だ。 今日の投票、……ハナサキさんと一緒にツルギさんにいれるつもり。 生きてほしい、から、選んでる。 ……ええと、これは、そっか。 約束か。 いってきます」 守れるかな、なんて。 自分で撒いた種を摘み取りにいくと考えると、少しだけ、君には悪いし、皆に不謹慎だけれど。 楽しくなると良いな、と、その手にハサミを握ったのだった。 (-370) 2022/03/04(Fri) 18:09:05 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「わ、笑い事じゃないんですよ! というより邦幸さんの方がずっと様子のおかしい時は…」 あったじゃないですか、と文句を言おうとして。 振り返った視線の先の姿に結局それは未完となった。 現実で見れたら良かったな、なんて思って、それから。 ああ、きみもピアスを着けるのだな、と思った。 何度かすぐ傍に近付いた時、気付いていたかもしれないけど。 上葛の耳にも案外、シルバーピアスなんかが存在していて。 飾り気のない、なんとも地味なものだけど。 「……自分の誕生日を祝うの、というか… 誰かに祝ってもらうの、数年ぶりです ええと…だから、その。嬉しいです、本当に…」 下ろしたままの髪を弄りながら、自分の随分ラフな格好を顧みて 自分ももう少しちゃんとした格好の方がよかったんじゃないか、 なんて今更後悔したり、しなかったり。 とにかく色々気恥ずかしかった。 (-376) 2022/03/04(Fri) 19:28:13 |
フカワは、チップ非準拠になった。花屋スタイルだ。 (a34) 2022/03/04(Fri) 19:40:05 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「俺の誕生日は家族全員に祝われて、 楽しかったはずだったんだけど。 最後に息子を犯罪者にしたてあげて売るような親だったから、もしかしたら残機扱いだったのかもしれない」 なにもみていなくて、裏に隠されていた罪がたった一ヶ月前にすべて押し付けられた。 そんな、呆気の無い家族からの裏切りと別れ。 楽しかった記憶は紛い物でもおかしくはない。 「花束なんだけど……迷いすぎて…… また後でとってきても良い? 実は俺、合議休もうと思ってて。 夜にまた君に会いに行きたいんです。 いい、かな。その何度も……。 外に連れだそうと、思ってるんだけど……用事とか、怪我とか」 椅子に座って向かい合う。 なんだそれ、なんて、笑って気恥ずかしそうなその姿をはにかみながら見つめかえす。 今だけは同年代の気持ちで。 本当に出会ってるような気分で、ケーキと、ちょっと罪の味がする飲み物で乾杯。 こんなに特別な誕生日は、自分もしたことがなかったな。なんてまだまだ遠いその日を思い描いていた。 (-383) 2022/03/04(Fri) 19:47:44 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「どういたしまして。俺も、嬉しいよ祝えて。 さ……早く食べろよ。 どうせろくに食べてなさそうだ。 今は一緒に食べるために見張ってるから」 頬杖をついてフォークを揺らす。 つかの間の、平穏だ。 (-384) 2022/03/04(Fri) 19:51:01 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「皮肉じゃないですよ!もう…… ありのままのフカワさんで良いって事です!」 ここから帰ったとしても変わらないんですよ。 そこまでは口に出せませんでした。 「誰もが子どもじゃ、無いですもんね。 この場に選ばれるのは各自で判断を下せる一定以上の年齢の大人ですから。 皆さんすごいですよね。 決めた今でもまだ難しいと思います。 人生の事なんてこれっぽっちも決まっていなかったし、フカワさんのような大変な事もありませんし。 ……誰かが必要なのは私だったのかもしれませんね 」「最初にお話しした日に触られたじゃないですか。 びっくりしたし、恥ずかしかったですけど……でも、嫌じゃなかったんです。 あんな風に優しく触れられた事なかったんです。 フカワさんみたいなお兄さんが居たら良かったなぁ……なんて。 それだけではないけど、生きて欲しいと思うのは今はも変わりません。 私の言葉で変わってくれたのだとしたら、これ以上なく嬉しいです! 本当に、私で良かったですね!お花が近くにあったら落ち着けますもんね!」 さすがにちょっと自惚れかも。 思いはしても、朗らかな笑顔は崩さずに言い切りました。 世の中を知らない子どものような無垢な言葉。 あなたのつくった世界の中に小さな花が一輪確かに咲いているのです。 (-393) 2022/03/04(Fri) 20:26:27 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「あ、あの。本当に大丈夫ですか? すごく引っかかってるように見えます…… でも罪悪感という点では同感です。多少マシ、レベルですけどね」 ハナサキには結局殆ど交友がないままここまで来てしまいました。 味方とあなたくらいのもので。 知らない方が選びやすい──無意識に避けていたのかもしれません。 ツルギさんとは一番最初に軽くメッセージのやり取りをしただけ。 何を基準に選ぶのか? そんな質問だったか。改めて答えないとならないですよねと片隅に残して。 あなたの質問とデリ欠にジト目です。 「遠慮はしないでと言いましたけど、さすがに『生きていても平気ですか?』はまずいですよ! 私史上で一番です! ……はぁ。心配しなくても大丈夫、です。 終わった後の事は、終わった時に!」 もちろん何も考えていません。 そもそもが選ばれるだけの話だったのに、今は本当になにもかもが未定で未知で、胸の中には不安と、ちょっぴりの期待。 かなり長い間を置いて付け加えました。 (-395) 2022/03/04(Fri) 20:26:51 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「…………………………一応参考程度に聞きます。 平気じゃないって言ったら、どうしますか?」 長い袖で口元をおさえながら消え入るような声。 (-396) 2022/03/04(Fri) 20:27:36 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「……そう、」 ふと零された言葉に、少し眉を下げて、でも。 それを否定も肯定もしなかった。 けど、それでも。 幸せだと感じた事は、嘘にはならないのではないかと、思う。 「…うん、いいですよ。 お別れも…多分、大体済んだはずで。 やり残した事も、きみとする事以外は無いはずだから」 "二回目"のあの人には既に別れを告げていて、 自分でなければ少々手を焼く後片付けも終えた後。 怪我は気にしていたらきりがないし、 きみからの誘い以上に優先したいものなんて今は無い。 急になにか降って湧いて来なければ、ではあるけど。 「あはは…べつに、見張ってなくたって 自分で言い出したの、どこか行ったりしませんよー」 涼やかな音を立てて乾杯をして、 フォークでケーキを切り崩しながら、へにゃへにゃと笑う。 こんなにあったかい気持ちになるのは何年ぶりだろう。 もしかしたら、初めて、なのかもしれないな。 それくらい、なんだか幸せな気分で、あれ。 (-398) 2022/03/04(Fri) 20:33:59 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワそんなやり取りからそう時間は経たず。 「……えへ、邦幸さん…一緒にいられてよかったです〜…」 横に座っている人間がものの見事に潰れた事で、 密造酒の製法の正しさは証明された。 (-399) 2022/03/04(Fri) 20:34:15 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ『票、あげたんだ。』 『じゃあ、』 『ハナサキさんが自分に入れちゃったら、 フカワくんに文句言いますね。半分ぶん。』 ふたりの決めることを踏みにじりたくはないから、 口出しはしないけど、でも。 友達……の、ちょっと手前くらい。 そう思ってるから、後ですこしくらいは。怒ってもいいよね? 『あ、私に投票しようとしてたの、 怒ったりとかはしてないですよ。 言い方がちょっと怖かったってくらい…』 この際なので伝えておこうと、素直な言葉で返事を綴って。 それから、遅れて届いた言葉には、 (-400) 2022/03/04(Fri) 20:34:31 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ『うん。』『苦しいね』 それだけを返して、ぱたん。 医務室の窓辺、少女の手が小さな手帳を閉じる。 綴った言葉と裏腹に、その口元はゆるく笑んでいた。 私はずっと、ただそれだけの、普通のことを。 誰かと普通に、言いあいたかったから。 ごめんね。ちょっとだけ、ラッキーだなぁって思っちゃった。 (-402) 2022/03/04(Fri) 20:39:15 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ……かわいらしい花が咲いたなと。 年甲斐もなく、というよりは、少しキザっぽい気持ちになって。 妹扱いのようにした割りには、少しちょっとは仲良くなれてしまって。 同じ意思を持って、罪を共有して、辛い気持ちになりながらここまで来た。 さすがに、情は、ちょっと沸いた。 義務感でも何でも無く、だ。 「……はい」 だから短く、俺は俺の言葉で。 「ハナサキさんで良かったですよ。俺の言葉を引き出すのが」 気遣おうとする気持ちも、繕う気持ちも。 格好つけも、素直な気持ちも全部、あなたから。 「そんな野に咲く花みたいに可愛い人だから。 話しやすかったんです、かね」 ちょっとぐらい浮いた台詞も、今ならいいだろう。 (-405) 2022/03/04(Fri) 20:51:59 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「ちょっとだけです。本当に。 ……それを言うなら、もう誰も選びたくないですよ。 ……カイさんはぐちぐち良いそうだし。言い訳がしにくいし……」 ある一定の人物としか交流が多くないのは似たようなものだろうか。 こんな短期間で、一部としか話せないのは確かだ。 「ここで生きていて平気そうなひとナツメさんぐらいしか見たことありませんよ……。 皆さん負けず劣らず、生きて行けなさそうな人ばかりでした。 まあ、そうですか、終わってから……ん? ……質問はあとで、概要だけぱっと言いますよ。」 「俺は本当に、ここで 命を落とすつもり で来ました。それをできる限り覆すつもりはありません、宣言をしたので。 ですが――それはこの先、生きていくハナサキさんたちを 放り捨てて、何処かに逃げようとしているつもりじゃないんです」 「……できるだけ、最後まで死にませんから。 助けが欲しければ、元の世界に戻っても……。 もう覚えられることは、覚悟しましたから。 助け、ます。大丈夫です」 (-406) 2022/03/04(Fri) 20:54:09 |
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