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【独】 不運 フカワ/* マッッッッッ、これは。これは!? 俺のことみんな好き!? ヤバイ、やばすぎる。大分やばい。 落ち着け、一気に狂い始めてる。 秘話を、ためすぎていた。 いやおちつけ。ここで、ここでやるんだ。 ツルギじゃないノ!?!? え、じゃあ。 ナツメちゃんぐ!?!? 嘘でしょ待って。 ようやく独り言かけるぐらいの余裕が出てきたんですよ。 もう忙しくてさ。なんだっけ、ごめんね。 浮気性カス!?浮気じゃないわ。 誰とも付き合ってないです! (-10) 2022/03/04(Fri) 22:03:06 |
【独】 不運 フカワ/* ナツメ、かハナサキなんだよ。 つまり、ナツメ……なのか? ラスト狼。 ……ナツメなのか? ハナサキ嘘つかない子だよね。 はなさきでもいいけどさ、ハナサキ嘘つかない子だよ。 (-11) 2022/03/04(Fri) 22:04:35 |
【神】 不運 フカワその夜の時間。 この顔合わせを言い出した男は欠席した。 端末には、 『すみません、合議は後でログをみます。 後程、用がある方は連絡を下さい』 と、皆に連絡が来ていただろう。 つづけて、 『皆さんは元の暮らしに戻ったら 何をやりたいですか』 そんな問いが、まるでそこで聞いているかのように連ねられていた。 (G2) 2022/03/04(Fri) 23:22:19 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「やり残したことない、なんて。 言えるんですね……俺と大違いだ。 嬉しくないのに、君らしいです」 もう、言えなくなってしまった。 そうでもないと今君のそばに自分はいなかった。 「俺も、良かった……」 ケーキをつつき、少し覚束ない思考に飲まれて。 何をすれば酔いが覚めるのかわからず、目をさますには水だ、と口にする。 「……これは、悪いものだなあ」 ふわふわとした感覚に味さえ良ければ流行るのかもしれないが、これが禁止されているのは……すべての要素か。 その上で身体に異常でももたらすのだろう。 (-19) 2022/03/05(Sat) 7:33:54 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……」 再び二人で寝落ちそうな微睡みの中、貴方をベッドへと運び布団をかける。 ふと、あなたの首筋にまた指を乗せ、微笑めば。 顔を埋めて血を吸う吸血鬼のように吸い付き、ゆっくりと名残惜しむかのように唇を離す。 其処には赤い花弁のような痕がくっきりと残り、後になって服で隠せるかと試行錯誤をしていた。 男は所有印を刻み満足したのか、残りの時間は気分良さそうに夕刻程まで寝落ちていったのだ。 いつかサボりも、やりたかった。 男はもうやりたいことだけをしたかった。 どうして生きていけないのか。 ずっと、ずっとそんな考えても仕方がない事を胸に抱えながら目を閉じた。 (-20) 2022/03/05(Sat) 7:34:44 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ/* 連投すみません。 合議中の脱け出しお出掛けロールをしたかったので、描写を一部確定する場面がありますが、一般の建物を建てるのでいいかんじの認識で自由にやってください。 問題なければ返信後に始めさせて頂きます、長々とお付き合いしてくださりありがとうございます。 (-21) 2022/03/05(Sat) 7:42:08 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ/* こちらメロンパン入れとなっております。 諸々了解しました、問題ないです!そちらのペースで始めて頂ければ! 沢山お話できて嬉しいです…♡ (-22) 2022/03/05(Sat) 11:31:16 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「……悲しむ人、増やしたくないって言ってるのに。 これも全部、俺のせい……? 嫌に決まってるだろ、本当。 嫌なことするなあ、若いくせに、嫌なことばっか。 嫌だな」 君が死にたくないというのなら。 死んでやるというのも、俺のためならば。 「俺は、君と一緒に死にたくなんてないよ」 もし出来るとするならば、生きたかったよ。 ただ、くだらないことを言い合って、 喧嘩したり、文句軽口を吐きながら、 君の舞台も見て、感じて言葉にして、 そして、普通に笑えるような、そんな関係になりたかった。 (-25) 2022/03/05(Sat) 13:35:28 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「死にたいわけじゃ、ないんだろ。 馬鹿なことを言うな。簡単に死ぬことを選ぶな。 俺が死ぬのは、君のためもあるし、 俺が自分の親に出来る反抗の一つなんだ。 全部やり遂げてみせるよ、俺は。 もし、奇跡が起きたら考えてみるけど……。 そのときの俺は、殺人犯だし。 前を向いて生きることに、疲れてる。 ここで死ぬのがもしかしたら、楽しみになっている。 それは誰かとじゃない。 一人でだ」 (-26) 2022/03/05(Sat) 13:35:52 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ二度と、永遠にわかりたくない。 一緒に死ぬことが幸せだなんて、 誰かの死を望んだこと が幸せだったなんて。自分の中で認められるわけがない。 例えさみしさが埋まって、不安もなくなって、 嬉しくて、気分がいいものになっても。 いいえ、の選択肢を俺はとり続けるのだろう。 ゆっくりと顔を上げて、身を離そうとする。 それまですがりっぱなしで、されるがままだったのを恥ずかしそうにしながら馬鹿みたいにないた目元を擦る。 「なんだか暗い気持ちになりますね、……お酒でも飲みますか?」 そして、突然、ぽつりとつぶやいた。 「俺は飲みませんけど。その、悪いこと、したくなって。 お酒造ってみたんです、花が沢山ある温室を建てるついでに。 ブドウジュースを造る要領で、発酵の過程をつくって、 甘みを多くして、苦みを抑えるために炭酸水で薄めた ジェネリックアルコール。 ……制作者は普川邦幸。ただの、花屋だった男です」 「……俺、楽しんでいるでしょう? ここでしていることは、全部、死ぬまでの 暇つぶし なんで」男はいつまでも、他人事を貫こうとしていた。 (-27) 2022/03/05(Sat) 13:43:32 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズもうすぐ合議がはじまるであろう時間、 今日は一人でも、皆と一緒でもなかった。 あなたの手を引いて向かうのはマップにある空白の場所。 そこに建てられていた建築物は、 水族館 だった。「……遊園地と、動物園。 うるさそうで…… 静かなところが良いと思ったのですが、……あの。 君は、お魚大丈夫でしたか?」 今更な質問をしながら、視線は一度裁判所の方へ向いていた。 サボりをしたのは初めて、初日も告げたが学生時代の彼は皆勤賞なのだ。 (-28) 2022/03/05(Sat) 13:50:45 |
フカワは、合議の時間、前に造ったブランコの傍に 水族館 を建てていた。 (a2) 2022/03/05(Sat) 13:52:04 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ「おっさんくさいこと言うな。」 君がどう思ったとしても、 きっと男は君の嫌なことをする。 君のせいで、君へ向ける感情は 確かに好意的なものに染まったから。 「お前も大概、嫌なことするだろ。 お返し……って程でも無いかもしれないけど そういうこと。」 君と生きる未来。 例えば、一緒に舞台を見に行って カフェで美味しいフルーツタルトを食べて 花の綺麗な公園を散歩して、笑い合う。 好きなものを教え合って、互いを知り合って、幸せを積み重ねていって。 ……そんな日常が送れたら、楽しかっただろうな。 「分かった、じゃあ、僕の代わりに──」 ▽ (-31) 2022/03/05(Sat) 14:09:59 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ吐き出す言葉とは裏腹に 悲しげな笑顔で言ってやった。 君が好きだから、君の死を望んでやる。 もしも奇跡が起こったら、 その時は、殺人犯の君と一緒に考えよう。 「………未成年なんだけど。」 離れようとする君から腕を離して また隣へと腰掛ければ じと、と睨むように見つめた。 「まあ……ケーキに合うなら、 一杯だけ付き合ってやる。」 用意しろ、と もてなしてもらう気満々だ。 (-32) 2022/03/05(Sat) 14:11:09 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ二人きりの穏やかな時間、暫しの微睡みの後。 寝入る直前の記憶がどうにも朧げで、 何かおかしな事を口走っていなかったかとか、 言及されれば首元の痕に気付いて少々動揺する事になった、後。 手を引かれるまま、日暮れ後のVR内を二人歩く。 夜に、また。その約束はちゃんと覚えていた。 「……すごい、な。結構なんでもありなんだ… …うん?はい、大丈夫ですよ。 ええと、なんだっけ…あの、大きい水槽とかが怖いやつ… そういうのも、特になかった…かな。」 水族館の外観を見上げて、思わず一人そう零した後。 投げ掛けられた問いに視線を隣へ向けて、答えを返す。 視線の先を追って、それに気付いて、でも何も言わなかった。 なんともあやふやな言葉の指すところは、 所謂水槽恐怖症だとか、水族館恐怖症と呼ばれるもの。 手繰る記憶はもう随分遠いものに思うけど、 思い返す限り、水族館への苦手意識は無かった、ように思う。 (-37) 2022/03/05(Sat) 14:58:44 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ合議が始まる前……もしくはその頃、メッセージウィンドウにフカワからの連絡があった。 『ツルギさんって 人を殺すとき、 何か手に持ちますか 』それは武器だとか、お守りだとか、彼らの手だとか。 (-38) 2022/03/05(Sat) 15:00:29 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「苦手でも、 目隠しをしてつれていったんですけど…… 」「俺がちゃんと覚えている、楽しかったと思えていた場所です。 父の運転で、まだ妹は小さくてチャイルドシートでした。俺は少しお兄ちゃんで、迷子にさえならなければ自由に動いてよかったんです」 「カミクズさんは、そんな思い出……なかったですか」 小さな海の生き物達がライトアップされ、二人を水辺の世界へと誘った。 自分達以外は無人の空間には魚たちだけ。 男は所々で足を止め首をかしげる姿から、魚には詳しくなさそうでただただ綺麗なものを綺麗だと水槽の中を眺めていた。 「魚って、酔っぱらって方向感覚をなくすのに……溺れないんですよね……」 (-42) 2022/03/05(Sat) 15:10:55 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ「………?」 あれ、君に人を殺したことがあるって言ったっけ。…無いはずだ。 話したのは共犯者だけだし、口止めはしてないけど彼が言うとも考えにくい。 『心理テストですか?どうして僕に聞くのかわかりませんけど。』 『強いて言うなら、何かの道具じゃないですかね。殺す程嫌いな相手に触りたくないし。』 果たして君が、何を思って何をしようとしているのか知らないけど。 想い人や友人を殺めようとしているのかもしれないけど。 少なくとも、一般的な反応からはズレた返信が返って来る。 (-43) 2022/03/05(Sat) 15:22:24 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ『ツルギくんなら』 『話せるからです』 『他の人に聞けませんよ 人を殺してそうな人他にいますか?』 人を殺してそうな人だと、暗にいっているわけではありません。男の視点には詳しそうな人が居なかったのです。 『ツルギくんは力あるんですね やっぱり刀が扱えるからでしょうか そして、直接手にかけようとすんですね 毒なんて簡単にてに入らないからでしょうか』 『あ、毒でもよかったのか でも俺は医者でもないんで、どれぐらいの量で人が死んで体に取り込まれるとかわからなかったんですよ 図書館で調べればよかったな』 『はじめは斧を握って 次に包丁を握ったんですが 殺せそうになくて 拳銃も使い方がわからない気がして 握ったことがないので』 『なにかを持とうとしたことが間違いだと 今気づいたところなんです』 ただ、一つ一つ己の噛み砕いた考察が続いた。 (-45) 2022/03/05(Sat) 15:51:00 |
【秘】 剣道 ツルギ → 不運 フカワ『まあ、確かに……俺も心当たりないです。』 君のいう通り毒の入手も扱いも難しい。素手だって大変そうな気がする。だったら身近な、何ならそこら辺にある鈍器を使う、というのが青年の思考だ。 『でも素手よりはラクでしょう。 毒なんてよく知らないし、ブロックとか鉄パイプの方が簡単に手に入るじゃないですか。 何ていうか、気合い入ってますね。』 青年にとって本来殺人とは、計画性のない行為だ。 耐えきれなくなった時、 可能性という誘惑に負けた時、 衝動的にしてしまうもの。そう考えている。だからあの手この手を考えている君に、場違いな感想を抱いた。 自分なら、殺したい程嫌いな相手のことなんか考えたくない。少なくとも君は相手を嫌ってはいなんだろうな、と。 でもそんな人を殺そうとしてるなんて、やっぱり変な人だなあ。 『だったらもう…車で轢くか、高いところから突き落とすか、くらいじゃないですか? 道具使っても無理そうなら、素手じゃもっと無理でしょ。』 言葉で人を殺せることなんて知っている。君ならできそうということも。 だけど自分からは提案しなかった。 (-47) 2022/03/05(Sat) 16:23:28 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「 み、見れないじゃないですか…… …楽しかった思い出、ありましたよ。 あった、はずなんです。でも」 並ぶ水槽の中。 名前も知らない魚の、光る鱗を時折眺めながら。 思い出を零しながら、二人きりの静かな館内を歩く。 「それが楽しかったって事は、覚えてるのに。 楽しかったって気持ち、今は全然思い出せなくて。 起きた後に思い出す夢みたいに…景色も曖昧で。 漠然とただ、あの時は楽しかったなって思うだけ…」 あなたがまだ隣に居るなら、どこか縋るように手を握って。 「…思い出の中にはどれも、兄が居て。 だから楽しかったのが、余計に寂しいんです。 生まれた時からずっと一緒だったんです。 僕達は…双子だったから」 水槽の中をゆったりと泳ぐ軟骨魚をぼんやりと目で追った。 双子の兄を失った事。 この制度への激しい嫌悪感の始まり。 それは、二度と元には戻らない欠落で。 だから、誰かを代わりにしようと思った事はない。 (-48) 2022/03/05(Sat) 16:24:04 |
【秘】 不運 フカワ → 剣道 ツルギ『人なんて殺したことないし』 『気合いをいれないと』 『こっちが殺されるんですよ』 花屋の平凡な男は、一人ちがうゲームに入れられた気分である。 『即死が良いじゃないですか 手を伸ばされても引きずられないように 突き落とすは、はい、思い付きました 確実に死ねるように』 例えば、水槽。例えば、 『だから』 『俺の答えは、手放す、になりそうです うまくいくとおもいますか?』 (-50) 2022/03/05(Sat) 16:41:08 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「ふ、ふふっ……今のフカワさんはまっすぐ過ぎますね。 これはこれで困っちゃいます」 自惚れじゃあ、ないのかも。 忘れられたい。 そう言っていたあなたに隣を歩くことを許されたみたいで嬉しかった。 「私もフカワさんで良かったって思います。 一人じゃ選びきれなかった事がたくさんあったけど、こうして選ばれずにお話が出来ているのはあなたのお陰です」 儚い花が枯れずに居られたのは確かに手心があったから。 手折られる前に鉢の中の移されたから。 見世物になっていたとしてもそれは、ハナサキにとっては悪いものでは無くて。 「ありがとうございます」 様々な事に対しての感謝を述べました。 「あはは……想像に難しくないですね。明日ツルギさんを選ぶのが最後になったらって思います。 些細でも、頭から離れない事もありますから、続くようなら言ってくださいね!」 袖を振り合わせただけでも既にこの程度は分かってしまいます。 機械のように淡々と合理的に話ができる──そんな想定でこの場が設けられているとしたら、この仕組みを考えた人達はきっとロボットなんだと思えました。 (-51) 2022/03/05(Sat) 17:21:35 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「………………」 小さな声は拾われたよう。 聞き逃して欲しくて、でも聞いてほしくて口をついた言葉でした。 「わかりました。 フカワさんの事情もあります。どうしようもない事があるのも理解はできるので。 最後の時に死なないで、とは言いません──言わない努力はします。 その代わり……もし、私が助けが欲しくなったらいいます、ね」 参考になりました! 袖を更にあげてぺこりとお辞儀をしました。 (-52) 2022/03/05(Sat) 17:22:34 |
【秘】 幸運 ツルギ → 不運 フカワ「ああ………」 君の返答で、その相手になんとなく、察しがついて。 『即死、させられるといいですね。死ぬ側からしても、即死の方がいいみたいですし。 …頑張ってください。死にたくないなら、頑張るしかないですから。』 経験談を挟みつつ、経験者として脳裏で思案する。 大丈夫、これは君の内面へ踏み込むようなやり取りじゃない。約束したわけじゃないけど、一度言った言葉を自分で破るのは良くないと思うので。 「………、ふふ。」 今、君に足りないものは何だろう。 勇気かな? 決意かな? 意志かな? 諦めかな? ───それとも、 背中を押す手かな? 『うまくいくかは、それこそ運次第ですよ。試合も作戦練ったって、負ける時は負けますからね。 まあ、できるだけ考えるに越したことはないですけど…』 愛とか、憐れみとか、そういうのはよくわからないので。その方面は、横に置いといて。 『だから、色々考えたあなたに言えるのはこれだけ。』 結局最終的には、これですよ。 『あなたにも、どうか 幸運 がありますように。』 (-55) 2022/03/05(Sat) 18:01:36 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「一緒に来たことに意味があるでしょう」 その手を握り返して、柄でもないが引っ張りながら。 共に、美しく光に照らされている造られた海を歩く。 「俺と逆なんですね……。 お兄さんが欠けた気持ちは ……それは誰にも経験出来なさそうだ」 少しは理解できるかと思ったのに、 半身のような存在が居なくなることはどれほど辛かっただろう。 それを考えて、ツキリと痛んだ胸は誰のためだったか。 「まだ、教えてください。お兄さんのこと。 寂しいのはわかりますが、少しでも君のことを知りたいです」 口を閉じて微笑んで、あなたの寂しい思い出も聞きたがる。 知りたいのだ、その辛さも苦しみも、今一緒に居るのだから。 「あ……そうだここ、上から見られるんです。 バックヤード見学、知っていますか?」 大きな鯨が泳ぐ水槽の前で止まり青の世界を見上げる。 きらめく世界に時間を忘れながら、また手を引いた。 (-56) 2022/03/05(Sat) 18:08:36 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ『何か をするつもりです』 『後で顔は見せますね』 『やりたいことがあって 無事に帰ってきます、そのときにまた話しましょう』 (-57) 2022/03/05(Sat) 18:12:18 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「一緒に、……そう、ですね…」 ああ、自分の願った事は、そうだったな、と思い出して。 「……上葛 掃司。僕の、一卵性の双子の兄で… 僕と一緒に生まれて、生きてきて、でも、 今は僕よりずっと歳下になってしまった人。 ずっと18歳のままの、優しくて、いつも前を向いていた人」 水面を通した淡い明るさの中、静かに口を開いた。 「必ず帰って来ると約束したのに」 「だから僕、言われた通り、笑顔で待ってたのに」 「待ってたのに」 涙こそ出ないけれど、泣き疲れたような声だった。 気付けば無意識の内に俯いていて、 視線は握った手をただじっと見ていた。 手を引かれていないと足を止めてしまいそうだ。 「この場所から、二度と帰っては来なかったんです」 ずっと手を引いてくれていたのに。 これからも、それが続くと期待していたのに。 あの日一度放した手は、二度と触れ合う事はなくて。 置いていかれてしまった。最初で最後の、裏切り、だった。 (-73) 2022/03/05(Sat) 20:47:18 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「……一卵性の双子でも、代わりに行く事はできないなんて なんだかおかしな話ですよね…」 どれだけ遺伝子的に近しくとも、 どれだけ健康体であったとしても。 選ばれた人間の代理を務める事は認められない。 あの時は、それが随分理不尽に感じたものだった。 「…上から…テレビで見た事だけ、あります。 実際に見た事は…無かったんですけど」 ふと掛けられた声に、顔を上げて。 大きな水槽を見上げれば、ほんの少し息を呑んだ。 どこまでも深く青く、思わず心奪われるような、雄大な光景。 兄が楽しげに手を引いて行く先は、いつも。 賑やかな、イルカやシャチのショーだったから。 思い出の中ではそれも楽しかったのだけれど、 こんなに静かに見て回るのは、初めてかもしれなくて。 それがなんだか、無性に嬉しかった。 (-74) 2022/03/05(Sat) 20:48:09 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……代わりになっても、変わらないですよ」 「今ここに、お兄さんがいることになっただけです」 青が、二人の服を顔を染めていって。 なんだか、顔色が悪くなったように見えて心配になる。 あなたも、彼も悪くない。 この世界が、社会のあり方が悲しみを生んで。 そして、やるせない中ですがる相手を探してしまう。 「俺もみたことないんです。 でも、今は人がいませんから」 「見ましょう、彼の分まで。 思い出作って、伝えてあげませんと……。 君の笑顔を待ってる掃司さんも、暇で仕方ないと思いますからね」 貸しきりを楽しみましょう、と、立ち止まったり進んだり。 そして迷ったりをしながらスタッフオンリーの扉を潜った。 階段を一つ一つ上がっていけば、少し生臭い匂いと、静かな機械の音に世界は包まれた。 (-75) 2022/03/05(Sat) 21:15:10 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「あ、裏側はすごく神秘的じゃないですね。 順路とかあるのかな……」 弟や妹と歩いたのは何度もある。おんぶも、抱っこも。 懐かれていた理由は文句を言わない兄だったから。 厳しくする親たちと違って、我慢をして怒らないから。 だから、なにをしても気にされないし。 何もしなくても、気にされなかったな。 それが、今になって、何をするのにも意識をされて。 そして求められるようになっているのだから。人生、何が起こるかわからない。 (-76) 2022/03/05(Sat) 21:15:26 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ今、この場所に居るのが、兄であったら。 もう少し上手くやっただろうかと、そう思わないわけじゃない。 でも、多分、同じような事はしていただろうな、と思う。 思って、じゃあ、おあいこだな、とも思ったから。 「…教えてなんか、やりませんよ きみとの思い出は…僕だけのものにして、それで。 目一杯悔しがらせて、ざまあみろって言ってやるんです。 悔しがるくらいなら置いてくなってんだ、って」 喧嘩には、なるかもしれないけど。 そう言って、少し泣きそうで、でも屈託なく笑った。 いたずらを企てる子どものような笑みだった。 「ふふ…これ、辿り着けなかったらどうしましょう 僕、あんまり方向感覚とか、よくなくて。 こういう時、なかなか目的地まで辿り着けないんですよね…」 でも、二人でなら、もう暫く迷うのもいいかな。 そんな不真面目な事を思いながら、 行きあたりばったりに綺麗な世界の裏側を二人歩く。 静かで、それでも不思議と満たされた時間だった。 (-77) 2022/03/05(Sat) 22:04:20 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「お、教えて、あげないんですね……双子なのに。 ずっと兄弟喧嘩が続いてるみたいで、さみしいのに、なんだか楽しいですね」 「たまに運が良いんで、なんとか。 迷っても次官はたくさんありますから。ゆっくり歩きましょう……」 しばらく経ってたどり着いたのは巨大な水槽の上。 まるで工場にあるような機械が陳列し、手すりのついた鉄の橋がかけられている。 「……裏側をみれて楽しいですが、少し緊張しますね。 手は離しても良いですか、滑って一緒に転ぶといたいですし」 先に、と、橋を歩いてその水槽の中を覗き込んだ。 思ったよりも狭い、それなのに自由に泳ぐ彼らがそこにいて、彼らは幸せなのかと考えても仕方がないことを思い付く。 「……すごい、なんだか正面でみるよりも現実的で。 本物がいるんですね」 (-78) 2022/03/05(Sat) 23:06:37 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ当たり前のことを当たり前のようにいって、水面に手を伸ばしてみた。 「俺、きっと今まで。 水槽で泳いで餌をあげられるだけだったんです。 今は、外に出たいのかは、わかりません。 それでも、こうして隣に一緒にいて、思い出を作るためには、此れからも出ないとですよね」 (-79) 2022/03/05(Sat) 23:06:51 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「…双子でも、です。 独り占めしたいものは、独り占めしたいんですよ」 重く小さな機械音と、二人分の足音だけが響く中。 あなたの方を見て、小さく笑って、そんな我儘を言う。 意地悪は建前で、我儘が本音なのかもしれないな。 そうして暫し漫ろ歩いた後。 声を掛けられれば名残惜しげに一度手を離して、 ほんの少し先を行く背を追った。 怖くはない。 手を離す事も、すぐ真下に水槽が広がっている事も、今は。 「……近いのに、遠いような。不思議な感じですね…」 足元に広がる世界を覗き込んで、ぽつり、そう零して。 水面に伸ばされる手をただ見ていた。 ──見学者。 触れたくとも触れられない所から、自分達を見ている彼らも。 或いは、こんな気持ちなのだろうか。 そんな詮無い考えが過ぎったのは、束の間の事。 (-81) 2022/03/06(Sun) 1:13:41 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ「…外に出たいかは、わからなくとも。 もし仮に、"出たくない"ときみが感じたなら。 きっと僕は、同じ場所で、ずっと傍に居ます。 きみが寂しくないように、いつまでも」 漠然と。 多分、その方が楽なんだろうな、と思う。 期待さえしなければ、裏切られずに、傷付かずに済むから。 でも、だからと言って遠ざけるのは多分、そうじゃなくて。 「でも。 それではできない事を、きみがしたいと思ったなら。 きみの支えになって、手を握って、 一緒に隣を歩くくらいなら、きっと。」 不確かな未来を約束するのは、やっぱり少し怖いけど。 きみの為なら、少しだけ意地が張れそうだ。 「今の僕にもできるんだって…諦めたくは、ないな。」 うん、ほんとに、少しだけ。 (-82) 2022/03/06(Sun) 1:14:34 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「年上ですし……一応。 言い方は癖、なんです」 学生が多くて、若いな、と。 大量の台本のなり損ないを見て、 こんな熱量があることもやっぱり若さだと思う。 「やっぱり、なんだか。」 死ねと言われたのに、こんなこというのは、今更。 「嬉しいですね」 おかしいと笑われても、男はいつだってそうであるだけだった。 (-85) 2022/03/06(Sun) 2:05:19 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ「まず、お酒も……犯罪だから未成年も、関係ないですよ」 昔の嗜好品だったみたいで、と告げながら。 ワインもどきにケーキを添えて。再び席に着けばささやかなお茶会がはじまる。 「アクタ、さん、……あ、りがとうございます。 せいいっぱいもてなしますね」 罪の味が広がる、ケーキとワイン。 命を分け与える約束の裏に、生死を共にする夢は酒に溶けて飲み込まれる。 ただそれを願った想いだけは、甘い思い出に強く刻まれたことだろう。 (-86) 2022/03/06(Sun) 2:05:36 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「じゃあこれからも独り占めしてもらわないと、です、ね? なんだか、子供っぽくなってくれて嬉しいです」 「少しは甘えてもらえてるのかなって」 漠然と。 一緒に居た方が、出ない方が楽だと。 死なないで、死を待って、これからを意味なく話すのも。 きっと楽しいのだろう、それほどの仲になった。 やっと、自信を持っていえるように、なった。 「そう、ですか。 出来ていますよ、十分。いまだってこうして。 一緒にデート、できたんですから」 本当に、少しだけ。心の底から笑って、 ―――― ―― ― #水族館 (-87) 2022/03/06(Sun) 2:16:54 |
フカワは、カミクズを手放した。 (a6) 2022/03/06(Sun) 2:21:54 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ (-89) 2022/03/06(Sun) 2:26:05 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズまだ。手を伸ばせたじゃないか。 まだ。生きようとできたじゃないか。 俺が殺さないと。 俺が終わらせてあげたいんだ。 (-96) 2022/03/06(Sun) 6:02:34 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ男はずっと黙っていた。 最期の言葉を、君が産まれたことを望んだ言葉にしないといけなかったから。 死 な 、運がな いで良 け れ ば 、ま だ 。ど う して抗 ってく れな い のか、嫌 だ、ま だ。嫌 だ、嫌 君の こと が、本 当に。葉見ず花見ず。 最期の赤を、君の赤が広がる前に手に握らせた。 見ていた、ずっと見ていた。 (-98) 2022/03/06(Sun) 6:21:25 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ/* 生殺与奪含め全ての解釈や描写、返答や行動の猶予等、こちらメロンパン入れとなっておりますさんの自由にしてください。 どんな結果も受け止めお返しいたします。 (-100) 2022/03/06(Sun) 7:47:05 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワ──運が良ければ、なんて事は無い。 これはきっと、多分、きみの 不運 なのだろう。投身自殺の成功率は低い、という話を知っているだろうか。 人体というものは脆いくせに柔軟で、 ちょっとやそっとの高さから落ちた程度では死にきれない。 大抵の場合、即死はできない。 もっとも、当たりどころが悪くなければ、の話。 ゆっくりと赤が広がっていく。 でも、まだ生きている。 不運かそれとも躊躇いか、慈悲の重みは狙いを外したようだった。 当たりどころは、良くも悪くもない。 放っておけば確実に死に至るだろうけれど、 この合議が終わるまでの間、命を繋ぐくらいなら。 まだ間に合うのではないかと思えるだけの。 もう一つだけの岐路、選択の余地が、そこにある。 静かに死を見守るも、生を拾い上げるも、今はきみの自由だ。 だって、上葛掃守という人間は。 いつだってきみの意思を、選択を責めはしなかったでしょう。 (-102) 2022/03/06(Sun) 9:25:54 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「……」 あなたの体のそばまで時間をかけて降りてくる。 想像通りうまくいかなかっただとか。 それでも、綺麗に見えただとか。 都合よく消えた魚たち、水槽の中の二人。 ねぇ、ロマンチックだと思いませんか。 最後の止めが必要になるこの状況が。 ――――俺、あの人と仲良かったんですよ。 ――――――楽しかったんですよ、なのに。 ――死んでどっかにいくっていったんです。 ―――――――嫌でした、すごく嫌でした。 (-112) 2022/03/06(Sun) 13:35:24 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「掃守さん」 頭を潰してしまえば死んでしまう。 涙がこぼれて前が見えなくても、成功することがわかる。 誰にもこの命を奪わせたりなんてしない。 俺だけのものだ。 ―――――――俺のこれって怒りなんですよ。 ―――仲が良いと思っていたのは自分だけで、 ――あとから追い付いた感情は執着になって、 彼から得る感情がもっと知りたくなりました。 (-113) 2022/03/06(Sun) 13:41:11 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ『人なんて殺したことないし』 『気合いをいれないと』 『こっちが殺されるんですよ』 顔面を硬い石で叩き。 頭を完全に潰して、二度と戻らないように。 赤 が、黒のエプロンと白の服を染めて、これで。よく眠れそうだと思った。 (-114) 2022/03/06(Sun) 13:44:28 |
【秘】 不運 フカワ → 清掃員 カミクズ「一緒に寝ようか、 」 やっと理解できた。 君の死にたい気持ちが。 動かなくなった身体をずらして、一緒に横になる。 抱きしめながら、笑って、髪を撫でる。 大好きなシオンと鈴の花に包まれる。 ここでは不吉な花も海藻たちとなじみそうだなんて。 寒さを感じるが、大したことは無い。 君が暖かくないことも、かまわない。 君の目が俺を映ささないことだって。 君の口が俺への愛を囁かなくたって。 この気持ちは、君だけのもの。 俺の気持ちは、君からのもの。 だから少しだけ、この夜だけはずっと一緒に。 (-115) 2022/03/06(Sun) 13:52:19 |
フカワは、 不運 だった。 (a8) 2022/03/06(Sun) 13:59:54 |
(a9) 2022/03/06(Sun) 14:00:13 |
フカワは、上葛掃守を 殺 した。 (a10) 2022/03/06(Sun) 14:00:34 |
フカワは、その夜、 の横でよく眠っていた。ずっと、ずっと。 (a11) 2022/03/06(Sun) 14:07:38 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワほんの一瞬だと思っていた浮遊感は、思っていたより長く続いて。 その後に訪れたものは、水の冷たさではなかった。 人体が地面に叩き付けられる、鈍い音。 自分が、今、どうなっているのかわからない。 視界がちかちかとして、上手に息ができなくて、手足が冷たくて。 全身を苛む激痛と、 じわりじわりと命が流れ出ていく感覚だけが鮮明だった。 ただそれだけが熱を持っていた。 それで。 今になって、迫る死を、これまでよりもずっと近くに感じて、 怖いな、と思って。 痛くて、 寒くて、 寂しくて、 怖くて、怖くて、怖くて、怖くて仕方なかった。 (-124) 2022/03/06(Sun) 15:17:52 |
【秘】 清掃員 カミクズ → 不運 フカワだから、そこに聞こえた足音と、それから。 この場所で、唯一自分を名前で呼ぶ人の声に。 ほんの少し、どころじゃなく安心した自分が居て。 ──曰く、死ぬ時に、最後まで残っているのは聴覚なのだと。 そんな話を、ふと思い出したりなんかして。 ああ、あれは案外本当なのかもしれないな、と思った。 けど、同時に。 泣いているの、ばれてしまったかな、とも思って。 何かが頬を濡らす感覚に、それもおあいこだといいな、と思った。 (-125) 2022/03/06(Sun) 15:18:21 |
【秘】 きみだけの カミクズ → 不運 フカワそれから。 霞む視界の中、影が差したのを、感じて。 また一つ、鈍い音が響いて。 目の前が 真赤に染まって、 それきり、意識はまっくらな眠りに落ちていった。 ──ねえ、邦幸さん。笑わないで聞いてくださいね。 僕、あんなに記憶転移があって欲しいと思っていたのに。 今では少し、あったらいやだなと思うんです。 きみへのこの思いが、他の誰かのものになってしまうのは。 それは…あはは、やっぱり、少しどころじゃなくいやだ、な。 …ね、本当に、おかしな話ですよね…… (-126) 2022/03/06(Sun) 15:20:03 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ合議の後、あなたの前に浮かぶメッセージウィンドウ。 『カミクズさんを殺してきました 死にたいと、寂しがって孤独に苦しんでいたあの人を 仲が良かった、それだけの理由で 死ねない恐怖から解放させてあげました』 『おかげで死にたいって気持ちが こんなにもわかるようになりました』 『あの』 『俺が無事に帰ってこなかったら 誰か救いたい人は居ますか』 『俺の唯一の心残りはエノさんです あんなこと言わせたの、俺のせいです 生きたいって言わせて、理解を拒んだ俺のせいなんです 彼をああした後悔はないのに どうしてこうも辛くなるんでしょうね』 (-144) 2022/03/06(Sun) 17:36:47 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『お疲れ様 よくやったな。』 君からのメッセージ。 突然浮かんだ殺人の文字。 画面の向こう側の男は、 一瞬だけびくりと肩を震わせたけれど きっとそれが、君のやるべき事だったのだろう。 だから、返すメッセージは 君への労いと決まってた。 『無事に帰って来ないってどういうことだ 救いたい人かは分からないけど 僕もエノは大事だ 辛いよ』 『何か』 暫しの、間。 『僕に出来ることは あるのかな』 (-148) 2022/03/06(Sun) 17:54:55 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ『無事か、がですね、あの。ただ漠然と』 『これが死にたいって感情なんだと思って』 『死にたくなっています、今は耐えますが』 『仲の良い人が死ぬと自分も死にたくなる 彼も俺と一緒に死ぬことを望みましたが、断りました 俺は、死なない彼を見たかった。それだけでしたから 今思ったら、アクタさんも俺にひどいこと言ってるな こんなに生きて欲しかったのに』 でも嬉しかった、自分にその命を捧げようとしてくれたことが。 一人は寂しくて、自分も相当無理をしていたんだって。 『誰かの命を票にして、"助ける"ことは もう無意味だと思っているんですよ だから奇跡を信じるしかありません』 『選ばれても、臓器提供をしなくても良い世界を願う そして、その先の未来で一緒に歩く約束をすること アクタさんは、出来ますか?』 『俺は、嘘でも冗談でも格好つけでも出来なくて あんなに苦しめてしまったんです 純粋な友達になってあげるには、もう遅いんです 一人に依存して、運命を決めて欲しくありません 一緒に"助けて"くれませんか、彼のことを』 (-152) 2022/03/06(Sun) 18:28:12 |
【置】 不運 フカワとある時間水族館にある一つの巨大な水槽の中身はからっぽだ。 紫のシオンと淡いグラデーションのカンパニュラが、 水槽の床に広がった、赤い血の上に撒かれている。 カミクズの死体があったその場所には、 清掃員の帽子と、見慣れない血に染まった黒いエプロンだけが置いてある。 (L0) 2022/03/06(Sun) 18:35:54 公開: 2022/03/06(Sun) 18:40:00 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『まだ死ぬな』 『酷いこと言ってるのは お互い様だろ』 文字でのやり取り。 簡素な一言になってしまう事が歯痒い。 君からの言葉には、全部に文句をつけてやりたいのに! 画面の向こう側。 とん、とん、と机を指で叩く。 『奇跡か』 君のメッセージ。文字。 ひとつひとつ、ゆっくりと読む。 ──生きる未来。 ──奇跡を願う勇気。 ──誰かと共に歩む為の、一歩。 それでいて、目を通し終わる頃には しかと覚悟が決まっていた。 『出来る』 『行こう』 (-155) 2022/03/06(Sun) 18:39:42 |
【秘】 不運 フカワ → 演劇 アクタ『俺のことを何か気にしてるかもしれません 名前を出しても、いいですよ 俺は彼を待たせてしまっているんです 一人で、傍に居てくれる人が居ないと 辛くて、寂しいと言っていました 彼には特別な人なんていらなかったと思っています ただ一緒に彼が生きることを望んだひとが 声をかけるだけで、彼は嬉しかったんです あんなに生きたいと言っている子を 愛でも恋でも、ましてや友情でもない依存で 不幸の道へ連れて行きたくありません エノくんのことが、俺も大事なんです こんな、こと、君にまで言ってしまってすみません だけど一緒に未来を歩けること考えられたの、全部 君のおかげだったから、一緒に教えてあげて欲しいんです』 自分の言葉と立場だけでは足りない。 それを言うには、傷をつけすぎて、 アクタへと命を捧げたい気持ちも残っている。 だから、もうすがるものは奇跡しかないのだ。 『何かあったら連絡をしてください 君の声が彼に届かないなんて、俺は思いませんけどね』 (-158) 2022/03/06(Sun) 18:58:34 |
【秘】 演劇 アクタ → 不運 フカワ『奇跡が起きたら』 『また華やかなケーキでも食べよう。 メッセージじゃなくて 顔つきあわせてさ』 『今度はレモンティーが飲みたい』 君に返すメッセージはそれだけ。 なんだか背中を押してもらったみたいな気持ちだ。 君との出会いは最悪。 過ごした日々も殺伐としたものばかりだ。 極め付けに、交わす言葉は死ねだの何だのと。 でも、今、やっと、 君と分かり合えたような気がする。 君と積み重ねた経験。感情。 その全てが、男を観客から演者へと、引き戻してくれた。 君が望む奇跡を起こせるかは分からないけれど 何もせずに終わりたくない。 ……君に向ける感情は、 もうW嫌いWなんかじゃない。 (-164) 2022/03/06(Sun) 19:50:14 |
フカワは、皆の前に姿を表さない。マップの虚無を転々としている。 (a16) 2022/03/06(Sun) 22:47:20 |
フカワは、広場に行って、誰かの真似をして穴を掘ったり。 (a17) 2022/03/06(Sun) 22:49:18 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ昼間ごろになりようやくメッセージが来た。 『時間ができたら あのブランコとかでもどうですか』 『無事に戻ってこれました』 (-190) 2022/03/06(Sun) 22:51:10 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 不運 フカワ>>t15 『フカワお兄さんは鳥になりたいと思ったことはある?』 『あったらそれはどうして?』 『なかったら、鳥になりたいと思う人は どうしてそう言うんだと思う?』 おひさまは高くなるのをやめて、少し低くなりだした頃。そんなメッセージが送られてきた。 (-196) 2022/03/06(Sun) 23:28:11 |
【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ 合議を終えてから、数時間以上経った後。水族館へ一人の青年がやって来た。 さて、その間に水族館には誰が来ていただろうか。または誰も見えない水面下で、清掃員の死体が消える以外に何か変化はあっただろうか。全ての部屋に、貴方が清掃員を殺した部屋に、部外者である青年は足を踏み入れることはできるだろうか。 何もないようであれば、後ほどログで調べられる程度には大っぴらに青年は水族館を歩き回ることだろう。 (/* 具体的には白チャで水族館を調べるロールをします) 関係者以外立ち入り禁止と書かれたところでさえも堂々と足を踏み入れる。 咎める法も人も、ここには無いのだから。 (-211) 2022/03/07(Mon) 1:08:00 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ 了承の返事、OKのスタンプ。 出かける約束が一つあったから、その前後の空いた時間に。 待ち合わせて、ブランコのある場所へ向かう。 「えっと……おかえりなさい?」 顔を合わせるとまず、少女はそう言った。 (-212) 2022/03/07(Mon) 1:15:16 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス水族館には、誰かがいた気配は然程ないだろう。 ユメスケさん家の子供が入ったらしいが目立ったことはせず、見学していただけかもしれない。 全ての部屋に入る事も出来、想像できる範囲の水族館の景色が広がっている。 珍しい所はバックヤード見学ツアーがポスターで貼られているところだ。 水槽の上にかかる橋に向かえば紫の花びらと床に広がる赤も見受けられる。 素人目でなければ、突き落とされたあとになにか再び衝撃があり血は二度に渡って流れ、それは一人分、抵抗もなく行われていることがわかる。 マップをみて個人が調べれば、しばらくフカワのみが水族館を徘徊しており、裁判所にも向かわず外を出歩いているのもわかっただろう。 (-214) 2022/03/07(Mon) 1:25:46 |
【秘】 不運 フカワ → さめざめ ユメスケ『空を飛びたいからだと思います 空は、広く、なにも遮るものがなくて どこまでも飛んでいけるから』 『俺はなりたいとは思ったことはないですが たとえはよく聞きますね、自由を表す例えです または、生まれ変わりたい等でしょうか 疲れたり、今の状況から抜けだしたいときに』 『と、おもいまし、た?』 (-215) 2022/03/07(Mon) 1:35:25 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「ただい、……ただいま? すみません、あんなに大事そうな合議の場にいられなくて」 「元気な姿、かは、わかりませんが。 無事ですね……また一緒に乗りますか」 (-216) 2022/03/07(Mon) 1:50:57 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ太陽が昇っている頃、あなたの遺体を持って広場に作った温室へとやってくる。 VRが故に遺体はそのままだろうか、形だけの処理だけを男は考えている。 穴を掘りながら視線を向けずに、独り言をつぶやいて。 「花屋はしているんですが、ガーデニングはあまりしてこなかったんです。 ハナサキさんは土いじりを趣味にしていると聞いたんですが、俺は経験談は少ないんですよね……花言葉や花束の作り方を心得て居るぐらいなんです」 「カミクズさんは多分、接客が合いますね。 センスがいいのなら、リボンや……包装も頼めたら楽でしょうか。あ……」 「火葬した方が、いいのか。 埋めるだなんて……サスペンスの見過ぎですね」 (-220) 2022/03/07(Mon) 2:30:43 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ死者は、何も語らない。 息絶えた時そのままの姿で、ただそこにある。 温室を初めて訪れても感嘆の声を上げる事は無いし、 穴を掘るきみの背に、 手伝いましょうか、なんて声を掛ける事も無いし 虚しく響く独り言に、相槌を打つ事も無い。 ただ、確かな死の気配を纏って横たわっている、だけ。 それがあるべき姿だった。 (-222) 2022/03/07(Mon) 4:16:12 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワそんな中、不意に。 「 ん っ い」 乾いた唇が、ほんの少しだけ動いて、それから。 「 ── ─ぜんぜ んわ かって ない! !!」あるべき形に抗って、 死者は今一度重たい目蓋を上げて、泥濘の眠りを振り払った。 夥しい血に塗れた人間がゆっくりと身を起こす光景は、 きっとホラー映画も斯くやの凄絶なありさまだったんだろうな。 それが誰にとってのホラーかなんて、わかりやしないけど。 (-223) 2022/03/07(Mon) 4:21:14 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ「僕は」 「 一人は いやだ って、いったの に」「 埋めるだ とか、火葬だと か」そんな言葉の勢いも徐々に弱まって、 最後には項垂れて、もう何も濡らす事の無い涙を零した。 「おいていかないでよ……」 取り巻くもの全てがどうしようもない寂しさを掻き立てる。 これじゃあまるで、自分はもうここに居ないみたいじゃないか。 もう、きみの傍に、居られないみたいじゃないか。 (-224) 2022/03/07(Mon) 4:21:54 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「……何言ってるんですか? 死体なのに、一人になるとかならないとか関係ないですよ」 「現に一人にしてないじゃないですか、向こうに俺の造った温室があります。見ていなければ綺麗な花をそろえてるので見ていってください」 勢いのある声を背にあえてそちらをみずに穴を掘り進める。 君の涙にも気付かず、ただひたすらに。 「寂しさなんてわかりませんよ。 一緒に死にたい気持ちも、まだ……きっと永遠にわからないです」 「それに、置いていったのはあなたですよ、掃守さん」 (-225) 2022/03/07(Mon) 4:37:50 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ涙を拭って、顔を上げて。 一つ深く息をすれば、耳障りな音がした。 息をするだけで億劫だ。骨が折れて、肺を傷付けているから。 「手放したのはきみだ」 それでも、確かな声で事実を突き付けた。 ああでも勘違いしないで欲しいのは、 きみの言う事も事実の一つだと、そう思っている事。 「確かに僕はきみを置いていく事を選びましたね。 きみが誰かを失う事の痛みを知る事ができるように。 そんなどこまでも独善的な理由で。 …ああ、でも、結局寂しさも何もわからなかったんですね。 そうだとしたら悲しいな……でも」 悲鳴を上げる身体を引き摺って。 背を向けたままのきみに歩み寄って、その表情を覗き込んだ。 「 本当にそう思ってる? 」もし仮に、本当に何も感じていないのだとしたら。 この死者と向き合う事から逃げる必要なんて無いでしょう。 (-226) 2022/03/07(Mon) 5:28:57 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 不運 フカワ『そう、自由の象徴として描かれていた物語があったのさ』 『病気で不自由している、もうすぐ死んじゃう女の子が、 生まれ変わったら鳥になりたいって話しているの』 『「わたし、鳥になりたいわ?」』 『「鳥になって、あの空を自由に飛び回るの』」 『「あなたはそれをどこで見ていてくれるのかしら」』 『フカワお兄さんはどこで見ることになると思う? なんか心理テストみたいだが何もないよ』 何もないです。少女の言う「あなた」が少女にとってどんな立場かだとかはひとまずどうでもいいらしい。 (-228) 2022/03/07(Mon) 7:28:12 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「……どうしたの」 「勘違いしないで」 覗き込んだ顔は涙を流して、君と視線があった瞬間に近づき、触れずに二人の距離は0になった。 男は残酷なほど君を死者として向き合っているつもりだ。 そうでなければ、 埋めることも燃やすことも考えたりしない からだ。そして涙をこぼしながら穴など掘ってもいない。 「……君の寂しさがわからないといったんです。 わかりたくも、無いです味わいたくもないです」 「死んだあとなんて、続かないと思っていたのに。 こんな辛い思いをさせるなら終わらせなかったのに」 「殺されたことも、置いていかれたこともない」 「だからわからないと言ったんですよ」 「死人扱い、されたくないんですか? そんな、君の事を考えずにつれ歩けませんよ」 (-236) 2022/03/07(Mon) 11:40:18 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ はてなマーク付きのやりとり。 少女はおかしそうにちょっと笑って。 「ううん、謝ることないですよ。 言いたいことあったら、ちゃんと言ってくださいね」 いなかったからって遠慮しないで。 そうつけ加えてから、ブランコに腰かける。 「じゃあ。今日は押してくれる?」 (-243) 2022/03/07(Mon) 13:25:43 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ濡れた頬に触れようとして、でも。 確かに伸ばした手はそれをすり抜けてしまった。 いつもいつも、触れられなくなってから涙を見るなんて、 「ひどい話ですよ」 心底残酷な話だと、吐き出す息に乗せて呟いた。 下手くそな笑みの影も形もない顔で。 「…勘違い、しないで欲しいのは」 また一つ、肺を傷付けながら息をする。 本当は呼吸なんてしない方が楽だ。 声を出す為にしているだけで、もう必要の無いものだ。 それでもきみに伝えたいからそうするのだ。 「こうして終わりの先をまだ続けているのは、 僕の意思で、僕が望んでそうしたことです」 「きみのくれた終わりは、死の眠りは確かに心地良かった。 痛みも苦しみも全て遠い事のようで、何も考えなくてよかった。 でも、その中ではできない、得られないものがあった。 だからこうして這い出して来た、たったそれだけです」 「今のきみに何もしてあげられないことが、一番寂しい事だから。 きみが泣いている時に傍に居られないなら、 手の掛からない死人で居る事なんかやめてやる」 「埋める死体は、もうありませんよ」 (-245) 2022/03/07(Mon) 13:36:42 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「はい、なんだか……ここまで大きくなった人を押したことないので緊張します」 自然に繕おうとして、不自然に笑う。 割と以前と変わらないが表情は暗めである。 「言いたいこと、ですか。 …………。 傷つけて、しまったんです。 言葉を発する度に そんなこというなら、優しくしないで、って。 言葉と行動が噛み合ってない、って。 普通にしてよ、って」 「……できませんでした。 綺麗事も、気遣いもうまくなくて……。 だから、俺は行動で示すしかなくて。 言葉は、他の人にかけてもらえばいいかなと。 そんな気持ちになってしまうんです」 「あの、……票は誰にいれるつもりですか」 (-250) 2022/03/07(Mon) 13:44:47 |
フカワは、60の力でブランコを押した。 (a23) 2022/03/07(Mon) 13:45:50 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 不運 フカワ『見ないか〜〜〜まぁそりゃそう。 ファンタジー要素マシマシじゃない限り分からんだろうし』 『「同じ空でとは言ってくれないのね」』 『「ふふ、意地悪を言ったわ? そんな顔しないで」』 『この後に少女が続けるとしたら? こうして話したことを 忘れてほしい、忘れないでほしい、忘れない、忘れる』 (-252) 2022/03/07(Mon) 13:50:00 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「……聞いてくれますか」 「俺は、実は。 エノくんのことかなり 理解できてしまったんです」 突然告げるここに居ない誰かの話。 彼にはいっていない、彼には一生伝えない。 こんな場所で、彼の理解者にはなってあげない。 そう決めたから。 「……合議で人を殺したから票をいれてほしい。 自分は生きていたらいけない、だとか……そっくりで驚きました。他にも一人でも理解者がいて溺れられたらそれで幸せ。先をみなくても良い、未来に何を求めるのだとか、不安を過ごしたくない。いつ嫌われるかもわからないのだから、ここで終わりたい」 「本当にそんなことを思えそうでした」 「けれど、……違ったのは」 「どれぐらい好きな人をこの手で殺したかです」 (-258) 2022/03/07(Mon) 14:05:06 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「やさしくしてね。 ……冗談です、思いきりやっちゃっていいですよ」 背中を押す手によって、少しずつ揺れ幅が大きくなる。 足で漕いでいる意味はあまりなかった。 「――ハナサキさん?」 あなたの“言いたいこと”。 やわらかくそれだけを尋ねて。 「たぶん……今日と同じ、です。 投票用紙は一枚に戻っちゃったけど」 (-259) 2022/03/07(Mon) 14:07:02 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「君と同じ場所にいきたいと思うために、 俺は、君を殺さなくちゃいけなかった」 「……一緒にいきたいと言えなかったことが」 「ずっと、辛いんです」 「ごめん、なさい。未来を信じられなくて。 奇跡なんて起きないと、諦めて。 それでも、まだ、生きていてすみません」 (-260) 2022/03/07(Mon) 14:07:06 |
【秘】 不運 フカワ → さめざめ ユメスケ『別に他の鳥さんかもしれませんし、 彼女が鳥になったと思いませんから』 その答えは想像していた、だから 『「忘れて」』 『そして、俺がいうのは「それでも、同じ空のもとで飛ぶ俺も、同じ空のしたで止まり木になる俺もいます」』 『「覚えていなくても、そこにいます」』 『ユメスケさんは、鳥のようになりたいんですか?』 (-262) 2022/03/07(Mon) 14:17:28 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 不運 フカワ『俺もないよ』 『俺、空クジラの腹の中にあるこどもの国には 行きたいって思ったことがあるのに、 鳥になりたいって思ったことはなかったんだよ』 『俺は俺のまま自由になりたいらしいのがよく分かった』 『俺があの子なら忘れるって言うわ。忘れないつもりでいるが』 『だから俺がこたえるのも、 忘れるねになるんだ。忘れないつもりで』 『彼女は「忘れないで」も「忘れない」も言ったよ。 それで鳥になったのさ。 すげー忘れられないコンボだなって感じ』 『どういうところに重きを置いているかが見えていいかも、 こういうふうに知ってる物語に沿った聞き方するの。 ちょっとめんどくさいけど』 『そんなくらい。暇は潰れた?』 (-263) 2022/03/07(Mon) 14:51:17 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ「馬鹿な人」 なんて言いはするけれど、詰るような響きではなくて。 ああ、そうだ。 以前きみの事を困った人だと言った時。 あの時のニュアンスに、よく似ているんだろうな。 少し困ったようで、でも可愛くて仕方ないような、そんな感じ。 「それって謝るような事ですか」 「それって、誰かに許されなきゃならないような事ですか」 「一歩を踏み出せなかった事は、」 「信じられなかったのはきみの責任ですか?」 「違う、違う、違う」 「 僕達は許されるような事なんてしていない 」無い罪を許される必要はない。 (-265) 2022/03/07(Mon) 15:10:55 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ「ここだけの話ですけどね、邦幸さん。 僕と絵乃さんは、最初からずっと同じ方を見てたんです」 ここには居ない誰か。 淡い望みを断ち切って、泣かせてしまった人。 理解者ではなく、友人として別れを告げた人。 「生きていて良かったと思えるような事は何もなかった。 ここで何かを得て、幸せなまま死ねるならそれがいい。 生きている内にその幸せを失わない保証は無いから。 僕達はそんな所ばかりが同じだった」 歩んできた人生はまったく違うけれど、 一人の寂しさと、生きる事の虚しさばかり似通っていた人。 思えば彼とは"選びたくない人"も同じだったな。 「覚えてますか?僕が投票先に立候補した時の事。 最後に楽しかったと思ってここで死ぬなら良いと思えたから、 確かそんな事を言った覚えがあります。」 「最初の日、きみと一緒に楽しい時間を過ごした後。 きみが楽しかったと言ってくれたあの時。 これが最期の思い出になるなら、いいかなって。 僕はもう、それ以上を望む事を諦めていたんですよ」 それも、皆が助けないでいてくれたから、こうして死ねただけ。 「なんて言ったら、きみは怒りますか。」 (-266) 2022/03/07(Mon) 15:12:12 |
【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ『フカワさん。 カミクズさん知りませんか?』 たったそれだけ。それだけのメッセージが、貴方の端末に届く。 (-270) 2022/03/07(Mon) 15:48:30 |
【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ『そうですか。 カミクズさんの帽子、水族館に残されていました』 『拾っておきましたが、返したほうがいいですか?』 (-277) 2022/03/07(Mon) 16:49:47 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス『要らなさそうですが返しに来ますか? 途中で落としそうなので置いていったんです』 『なんだか、すみません。こちらの不始末を』 『水族館はどうでしたか、再現はうまくできていたと思います』 (-278) 2022/03/07(Mon) 16:53:23 |
【秘】 不運 フカワ → さめざめ ユメスケ『鳥になれたんですか』 『不自由な自由をまた知るんですね』 『幸福であればいいのですが、忘れないのならきっと良いことなんでしょう』 「……」 『いい 暇潰しになりました。 有難うございます、忘れないと思います。 俺は面白い話が、思い付かなくて。 ほとほと困っていました。 知識は、面白い話になりますか? 過去ではなく、停滞する話でもなく、 未来の話は、面白い話になりますか。 ここで、そうであった人は、あまりいませんでした』 (-279) 2022/03/07(Mon) 17:01:29 |
【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ『そうですね、俺が持っていても仕方がないので返しに行きます』 『お気になさらず。特に手間ではないし、知りたかったことも知る事ができましたので』 眉ひとつ変えず入力を続ける。 『水族館は一度も入った事がないので再現度の高さなどはコメントできませんが、一度に多くの種類の魚が観察できて良い場所だと思いました』 『ところで』 『水族館とは』 『人の遺品や血痕も展示されているものなのですか?』 (-280) 2022/03/07(Mon) 17:02:38 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス『そうでしたか。 俺も一度きりですが深く思い出に残っていてそれを再現しました』 『そして、遺品については。 普段はないと思います』 『異例ですので、参考にしないでください』 (-283) 2022/03/07(Mon) 17:33:28 |
フカワは、『本当に参考にしないでくださいね』と繰り返した。 (a29) 2022/03/07(Mon) 17:34:21 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「じゃあ、ちょっと強めに。 ……これぐらいか?」 ほどよく押されたブランコは、 あなたが力をいれずとも宙に揺れて。 「……ハナサキさんには、ほぼ初日に」 「彼らは、そのあとに」 つまり、不特定多数にだ。 「きっと、悪人のままで記憶に残りたくなかった。 そんな、馬鹿な自分がいることがわかりました」 「だからでしょうか、ちょっと。 今悪いことたくさんして。法も犯して。 堂々と悪人になれた気がして、すっきりしてます。」 「そうですか、自分にいれているのは、少し寂しかったですけど。 なんだか不思議な感じでしたね。 俺たちが勝てた気分になって不謹慎に嬉しくて。そして――よかったって思ったんです」 「今日の投票、俺、誰になっても良いんです。 ……ただ、少し名残惜しいのが。 二回目の人……誰かまだわかっていなくて、話が聞けていないことです……」 (-284) 2022/03/07(Mon) 17:47:36 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 不運 フカワ『ここの人たちは、まぁ、そうだろうね。 未来が来るかわからない人たちだもん』 『「生きて帰れたら」の希望を持たない方が、 帰れなかった時に「やっぱり」って思って、 がっかりするのが少なくなる』 『そういうふうに 自分の心を守る人の方が多かったんだろ、ここには』 『未来の話をして、 その結果を引き寄せるタイプの人もいるにはいるが』 スタンプがぽん。┐(´ω`)┌ヤレヤレ 『物語の彼女は、鳥になって死んだから ハッピーだったんじゃない? 不自由を知る前』 『空を飛んで、"あなた"に殺してもらった』 『忘れないね』 普通から見たら、全然ハッピーエンドじゃなかった物語の話。 一部分だけ切り取ったらハッピーだったかもね。 『俺はお兄さんお姉さん達よりも知らないことの方が多いから、 大体の知識の話は面白い話になると思うな』 『未来の話はどうだろう。降水確率30%の雨予報と空を見て、 雨が本当に降るか降らないかを考えるのは退屈じゃないね』 (-286) 2022/03/07(Mon) 17:57:02 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「わ、……ふふ、ほんとだ、どきどきしますね」 これ、結構。 近づいては遠のく空を見上げながら、声を返す。 「悪いこと、したんだ?」 「……知りたいような……でも。 知っちゃったら、遊べなくなっちゃうかなぁ」 それはやだな。 「うーん……悪人っていうか。 嫌われたく、なかったんじゃないですか?」 「それか、自分のこと。嫌いになりたくなかったとか。 ……分かんないですけど」 「うん、私も。よかったって思っちゃいました。 ……誰になったら良いとかじゃ、ないんですけど」 「自分に入れるのは、自分のためです。 ほかの……誰に入れても。怖い夢、見そうだから」 ログに残っていた、サイコロ。 目にした少女が、考えて、行動して―― 至った結論と結果、それがあの投票結果だった。 (-290) 2022/03/07(Mon) 18:39:40 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ それと、二人目の話。 「誰だったんだろ……え、私、疑われてたりします? ……さいしょ、黙ってたから!? 他の人にもそう言われちゃったんだけど……!」 あわあわと振り向こうとして、ブランコがぐらつく。 わ、と声をあげて、諦めて前を向いた。 「一回目です。だから…………帰れたと、しても。 運が悪いと、また選ばれちゃうのかな。 それも怖いなぁ…… 」「……フカワくんは、二回目の人。気になるの?」 (-291) 2022/03/07(Mon) 18:40:42 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「言葉が通じるから、言ってしまうんです。 許されたいわけじゃないのに、許しを請うのは。 一体どうしてなんでしょうね」 何も、罪を犯していない。 君がそう定めてしまったら、俺は。 「怒らない、ですよ。 諦めていたから叶えたつもりになったんです」 「……生きて欲しいって、言えなくて」 何だったのだろう、君にだけ感じていた殺したいという感情は。 「他の人には簡単に言えたのに」 言うだけで、人を変えることが出来なかった。 だから、行動で見せることにした。 それなら俺の君にした行動は。 「……」 何も出来なくて良かった、何もないを続けさせたくないから終わらせた。 「俺は、……君に」 誰かがいう、ハッピーエンドを、渡せなかった。 ああ、これもまたきれい事だ、他人事のように思って。 (-297) 2022/03/07(Mon) 18:51:25 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「綺麗事でまとめた幸せを、あげたくありませんでした」 「なんて言ったら、きみは怒りますか」 つまり、ただ、 一緒に死にたかった 。自分がそんな事を考えていたなんて、あり得るのだろうか。 (-298) 2022/03/07(Mon) 18:51:52 |
【秘】 不運 フカワ → さめざめ ユメスケ『知識であれば花の話を……纏めましょう。 死んだ人に贈る花や、 好きな人に贈ると喜ばれる花に、有名な花言葉。 すべて人が都合よく決めた話ですが』 『今は、未来の話をしましょう。 俺は、ここで。 ほんの少しの勇気を持てる青年とであって 生きて未来の先を求める事を教わりました』 『だから、わずかな奇跡のような可能性』 『理解者がほしい人間に いつか理解者が現れる未来が』 『死が二人を分かつまで隣にいる存在が』 『同じものを共有し 最期には同じものが視ることができた経験が』 『いったいこの場で どれぐらい作り出されるのか』 「すべて叶うなんて奇跡なんですよ」 『君もその登場人物の一人です』 (-304) 2022/03/07(Mon) 19:46:06 |
【秘】 不運 フカワ → さめざめ ユメスケ『俺は、この暇潰しを 君たちを知るためだけに使ってきたからです』 『せっかくですから聞かせてください』 『君のほしい未来はどんなものですか?』 (-305) 2022/03/07(Mon) 19:46:49 |
【独】 不運 フカワ/* 独り言余裕あるかと思ったら全然無いです、面白くないコンテンツでごめんなさい。 え? 何を考えているかって? 何も考えてないんですよ、全部アドリブ。 ここで残すような性格じゃないんですよ。待ってね。落ち着くね。 何か話したいこと? そうだなあ。 (-306) 2022/03/07(Mon) 19:49:38 |
【独】 不運 フカワ/* 俺は、エノくんが狼だと結果的に思ったんだけどどうかな? わからないです……なんにもわからねえや。 カミクズくんを狼だと知れたのも偶然過ぎてね。 盤面ちょっと見えるとひよるよね。 気にせず人間つっていったんだけども!!!!!! (-307) 2022/03/07(Mon) 19:50:08 |
【独】 不運 フカワ/* あとあれなこと言って良い?ごめんね? 俺に一緒に死ぬ?って、エノ、カミクズ、アクタに言われてるの。 俺なに? 俺は何? 全員振ってごめんなさいね。いや、なんていうか。 振ってはないけどうなずかなくてごめんね? エピローグまで答え出ないんだよみんさん。 (-308) 2022/03/07(Mon) 19:50:48 |
【独】 不運 フカワ/* そしてなんだろう。俺そんなにみんなと仲いい? いっちゃんつられておかしくない人間だったじゃん。 ね?????????????? 票入れやすい人間だったじゃん。 それなのに最期まで生き残ってごめんね? って感じ。 (-309) 2022/03/07(Mon) 19:51:38 |
【置】 不運 フカワその日も裁判所に現れなかった男は、広場に掘られた穴の前。 男の手によって、何も埋められていない花の種を植えるには大きすぎるそれへ、返り血のついた白の緩いタートルネックが入れられ、埋められていった。 証拠隠滅、気分だけでも味わうつもりで。 「少しのリアリティは、面白いよな 態々お土産を店で買う振りをして、 態々出せる物を手作りまでして。 市販のチョコレートを溶かして固めるだけと同じ気分か?」 「……見つけられても、何も悪いことしてないし。 ドラマの真似事ごっこはもうやめるか」 「解散」 (L1) 2022/03/07(Mon) 20:00:17 公開: 2022/03/07(Mon) 20:55:00 |
【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ『思い出。そうでしたか、成る程』 念を押され二度伝えられた文章をまじまじと見つめる。 『揚げ足を取るようですが、遺品は異例だとしても血痕はたまにあることでしょうか? ……冗談です。いや、冗談というよりどちらであっても俺は気にしないと言ったほうが正しいのですが』 今まで殆ど口にしてこなかった冗談という名目で重箱の隅をつつく。 『では、よかったら都合のいい時間を教えてください。その時にカミクズさんの帽子を渡しに行きます』 (-313) 2022/03/07(Mon) 20:01:57 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「えっと……たくさんして、嫌がるかもしれないので。 じゃあ内緒って事で……」 「ばれなければ、犯罪じゃないとも言いますしね」 「実際、犯罪にならないですから。ここでしたことは」 身も蓋もない、そんなことを言いながらキィと、ブランコを揺らす。 「やっぱり自分勝手だな俺は。 君も、そうして自分が怖い思いをしたくないからそうする。 まねしてれば良かったかもしれない、それでも後悔はしてないです。 俺を反面教師にしてください、人を怖がらせる人のね」 (-316) 2022/03/07(Mon) 20:05:15 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワそこに罪は無くとも、 許されたいという願望が無くとも。 「罪悪感がそうさせるんでしょうね」 その感情を抱く事は、また別の問題だろうから。 だから人は許しを請うてしまうのだろうな。 「わかってたんですよ、言えないって。 ああまで言えば、きみ達は生きろなんて言えないって。 誇張も嘘偽りもない本心でした。でも打算もありました。 だからずるいのは僕で、きみ達は悪くない」 「生きる事の喜びよりも、生きる事の虚しさが勝る人間に。 死を選ぶ自由を与える事の何が悪いでしょう」 幸せの、ハッピーエンドの定義は人それぞれで。 誰かの語るそれが、上葛にとってもそうとは限らなくて。 そして、きみにとってもそうとは限らないんだろう。 だから二人の間では、これでよかったのかもしれなくて。 (-320) 2022/03/07(Mon) 20:07:58 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「あ、いえ最初は疑ったんですけど、もう違うなと。 ……そしてその反応でわかってしまった気がします。 そうでないといいな、とも。聞きたいことがあっただけで」 「今では、なんだか、誰だかわからない方が良いのか悩んでます」 カマカケのように聞こえたこの台詞も、ただ口から漏れただけだ。 実際はあまり人に言っていない。 聞きたかったのは、どういう基準で人を選んでいたのか。 ――予想が当たっていたら。 その理由も今ではもう聞きたくないものになった。 「一人は知っているんです、その人がまだ居ると教えてくれて。 まあ、……また選ばれるのは、嫌ですね。 そろそろ表でクーデターでもおきないと、変わらなさそうです。でも気にしてもやっぱり無駄だと思うので……後悔しないように選ぶことが続けられたら良いですね、今も、これからも。 そんな無難な事しか言えなくて、なんだかすみません。 明るい話題、苦手なので」 (-321) 2022/03/07(Mon) 20:08:29 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ「怒らないですよ」 「嫌いだから。」 「大嫌いです、無関係な人間の語る、薄っぺらな綺麗事。 『幸福な王子』の話が大嫌いです。 この制度に纏わる美談が大嫌いです。 でも多分、本当に嫌いなのは」 生きていく上では綺麗事も必要なのだと思っている。 王子とツバメは確かに不幸ではなかったのだと思う。 確かにこの制度に命を救われた人も居るのだと思う。 じゃあ、何がこんなに嫌なのかって。 「選ぶしかなかった僕達の最後が、見ず知らずの他人の手で 軽々しく『めでたしめでたし』で締め括られる事」 物語として、他人に消費されるのが嫌で仕方ないんだ。 「邦幸さん。」 「生きている事は苦痛ですか。罪悪感に耐えられませんか。 不確かな未来や奇跡に期待するのはもう疲れましたか。 もしそうなら──誰の手も届かない所で死にましょうよ。」 この合議場での事は、口伝を除き外には漏れないから。 「今度こそ、二人で。 そうしたらきっと、幸せでなくたって僕は満足です」 (-322) 2022/03/07(Mon) 20:08:46 |
【秘】 不運 フカワ → 規律 ユス「血痕は……頭打ったら、例外てきにありそうか? どうなんだ……ユスさんの中の水族館を血痕で埋めるのも嫌だな」 心配するところをずらしながら続いたメッセージを見た。 『俺のことは気にせず』 『メッセージか、広場や、表で』 『大きな声で叫べば』 『飛んでくると思います』 男は、本当にそれでカミクズという男が飛んでくるかわかっていない。 (-325) 2022/03/07(Mon) 20:12:02 |
フカワは、根拠もなく、多分、飛んでくると思っている。 (a33) 2022/03/07(Mon) 20:13:49 |
フカワは、つかれている、気がする。 (a34) 2022/03/07(Mon) 20:18:47 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「……はぁい」 不平とか後ろめたさを含んだ、甘えた返事。 怖がっちゃってごめんね、とか。怖いだけじゃないよ、とか。 伝えたいのに、いかにも嘘っぽくて、なんだか違う気がした。 「あ、やっぱり疑ってたんだ……」 「いつも悩んでない? ……苦労性? 聞くくらいならできるからね……」 「私も。選ばれるのは、嫌です。 ……クーデター、起こしちゃう? あは、無理だけど……」 「たぶん、どうやっても後悔は、するけど。 ちょっとでも、思い出して苦しくない方がいいなって」 「うん。自分勝手で、わがままなんでした、私も」 「……あ、そういうの。 謝らなくていいのに謝っちゃうの、よくないですよ」 「明るい話が苦手なのは、もう何となく分かってます。 私、さっきまで。 ……気になる子、とお出かけしてたんですよ。 でも、フカワくんがやっと連絡くれたから。 楽しくて明るいのが一番なら、来てないです」 (-328) 2022/03/07(Mon) 20:38:30 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ そして、揺れ幅のてっぺんに達するたび。 どんどん近くなっていく空と、遠のいた地面を見て。 「……これ、跳んだら。けがするかな?」 キィキィと揺られながら、そんな無謀を言い始めた。 (-329) 2022/03/07(Mon) 20:40:18 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「あはは、君もその話をするんですね。 俺にはツバメは居なかったんですよ」 そうだ、男には伝える人も共に朽ちる者もいなかった 「……熱烈ですね、わかりました」 「俺は、死ぬまでの暇つぶしに来たんです。 その間、俺が誰かにたぶらかされないか、 君が――どこまで良心に耐えられるか」 あの時同じ水槽に道連れにされなかった時点で この命の居所は君の手元にはない。 男は共にする事を確約しない、そんなひどい人間だ。 「どうか」 (-330) 2022/03/07(Mon) 20:42:11 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「さいごのそのときまで、楽しみにしていてください」 君に触れられないとわかっているから。 その額に口づけをしながら、甘やかすように微笑みかけた。 (-331) 2022/03/07(Mon) 20:43:00 |
【秘】 落涙 ユメスケ → 不運 フカワ『そう。ありがとう』 『叶うと良いなぁ? 青年のほしい未来もさ。 それはたぶんつまり、お兄さんのほしい未来なんだろ?』 『可能な限り、自分から見える世界に ハッピーが多い未来が来るといいですね』 『それくらい』 暇潰しの話にオチなんてものがあるわけもなく、あとはきっと話を繋ぐ程度の軽い何かと、誰かの都合で決められたものの話が続いたんだろう。 (-334) 2022/03/07(Mon) 20:49:59 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ「………あのですね。 熱烈って、人の足切ってまで捕まえようとした きみが言えた話じゃないと思うんですよ…?」 やや呆れ混じりにそう零した。 思うところがあるのは、その発言だけじゃないけど。 これじゃツバメじゃなくて青い鳥になりそうだ。 「誑かされたら、その時は。 死人らしく怨み言言いに行く事にしますから」 額か、頬か、目蓋か或いは口元か。 触れられない以上は何処を狙ったか定かじゃないけれど。 お返しとばかり触れられない口付け一つ落として、 「あーあ。 きみが早まって殺さなければ、ちゃんとお返しができたのに…」 ついでにそんな恨みがましい発言一つして、 多分、死に損ないは暫く死体のふりに戻ったんだろうな。 理由はなんてことない、ただちょっと疲れたからってだけ。 (-337) 2022/03/07(Mon) 20:58:57 |
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