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【人】 不運 フカワ裁判所の外。 中の景色を液晶に切り取りながら、ため息を吐く。 「……彼らはうまくいった?」 「絵乃くんに連絡しなくても……もう、大丈夫か? ……俺のこと忘れた?」 流石にそれはないと思うが、妙に会いに行くのに気まずい空気はある。 ある程度の空気は読めるのだ。 読める発言をしないだけで。 「連絡はしないといけないか……。 なんて、聞こう」 うまくやれましたか? はさすがに、変か。 (5) 2022/03/08(Tue) 2:26:04 |
【秘】 演者 アクタ → 不運 フカワ『ネタバレ見るのは趣味悪い』 『お前の目で ちゃんと観に来い』 君のおかげ、だなんて言ってやらないけど。 君が灯した奇跡なんだから。 物語の結末は、劇場で。 (-4) 2022/03/08(Tue) 7:40:29 |
【秘】 不運 フカワ → 演者 アクタ『綺麗な話で終わらせたいんですよ』 『鳥籠の中の鳥は 連れ出してくれる王子さまと旅に出て 嘘の約束をした蛇とは会うことはなかった 俺に連絡来ていませんし』 「嘘をここでつくつもりなんてなかったんだけど。 今ならもう嘘つきになっても良いな」 「……これ気にしてるのか? 懐いてた子供がすぐに美形へ目移りした、気分。 ……気にするのか。 ……気にするのか」 わずかな執着と、後悔の味が口の中に広がって。 苦いものを噛んだ気持ちになった。 『俺、そこにいくの嫌いなんで すみませんが、休みます、それじゃあ』 (-5) 2022/03/08(Tue) 13:44:39 |
フカワは、綺麗事を並べた文字と欠席連絡を読まれないかもしれない。 (a9) 2022/03/08(Tue) 13:45:21 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ>>5:-328 #ブランコ 「メイサイさんと出掛けてたんですか。 それならよかった」 「あ、いや邪魔しましたか」 「すみません……あの」 「帰ってからたくさん時間とってください」 申し訳ないと感じたのは一瞬だけ、そのあとは女の子とのブランコを楽しむ時間。 楽しく明るい話でなくとも、俺にとっては充実した時間。 「俺、クーデターでも起きない限り、ここにいる時間も外に出たあとの時間も……どちらも有限で、思ったよりも変わらないなあと思いましたから。 それこそ、場合によっては生き急ぐのも悪くないかと、……自分勝手ですよ、だれしも」 いい、暇潰しだった。 (-6) 2022/03/08(Tue) 13:59:08 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ>>5:-328 >>5:-329 #ブランコ 「怪我するかしないか、賭けてみますか?」 「俺は……俺なら転けますが、君なら上手く行くと思いますよ」 運がないんですよ、酷く。 ずっとないんです、残念ながら。 運が悪いと自覚することなくここまで来ました。 背中を押して、一歩さがって。 君を空に近づけながら、背を押す手をもう一度だけじっくりと見た。 「俺は、やらないで終わる後悔は、 ここでしないと決めたので。 現実で出来ないこと勧める、悪いお兄さんです」 (-7) 2022/03/08(Tue) 14:01:33 |
【独】 不運 フカワ待たせてる誰かの メッセージウィンドウを開いては閉じる。 困った。二度あることはなんとやら。 さすがに三度も振りたくはないのだが。 まだ妙にわからないのに。 やりたくないことはやりたくない。 また彼の話でも聞こうかと、頭を悩ませた。 (-8) 2022/03/08(Tue) 14:24:47 |
フカワは、やっぱり早く埋めておくべきだった。死人に口なし。 (a10) 2022/03/08(Tue) 14:26:22 |
【秘】 規律 ユス → 不運 フカワ『世間一般的に考えて不特定多数の人が訪れる観光施設に血痕があると騒ぎになりますから。 フカワさんが気を遣っていただかなくても俺の想像の中にある施設に血痕はありませんよ。安心してください』 貴方の気遣いがパァになる身も蓋もないことを言う。 『』 それから、入力中が暫く続く。 「は?」 『は?』 珍しく声が出た。言葉の意味がわからない。 『カミクズさん、死んだんじゃないんですか?』 『はあ、そうですか。 なら試してみます』 そう言って、貴方とのやり取りは一旦終わりを迎えたことだろう。 (-11) 2022/03/08(Tue) 16:54:24 |
【独】 不運 フカワ>>-11 「俺も死んだと思っていたんです、それでも」 "不自然"な遺体をみる。 そこには自分の手で殺した仲がよくなった好きな人。 「聞こえるんですよね、彼の声」 VRの空間だ、まだ意識が残っているのだろう。 今考えると違和感がひどい。 それが現実に反映されたとき死亡判定になると聞いている。 本当にもしかしたら、脳死なんて起きないかもしれない一縷の望みはそこにあるが。 前例など聞いたことはないから。 「会話もしたんですよ、だけど」 「それが彼であるかなんて。 わからないじゃないですか」 殺したんですよ、俺。 だから、あの声も都合の良い言葉聞きたいだけなんじゃないかなって。 (-13) 2022/03/08(Tue) 17:17:44 |
【人】 不運 フカワ>>7 ツルギ 「あっ、ツルギ、くん。ですか。 こんばんは。うまくは、いったんでしょうか。 即死は難しかったです、抵抗はされませんでした」 話しかけられてビクッとする、じっさいにあったのは一日ぶり以上だからだ。 人との接触をほとんど避けていて、服も制服を急いできていたからネクタイがうまくできているかわからない。 「騒ぎになってないのは……ううん? ああ、背負って、運んで……埋めようと思ってて。 あまり彼のことは気にしてませんでしたね。 ついでに、女性の方々に見せたくもなくて……燃やした方がいいかと思ったんですが、彼に文句言われちゃって、 埋められたくも燃やされたくもないみたいなんです。 困ってます、一緒に死にたいって気持ち、わからなくて。 ツルギさんとユスさんは、臓器提供者に選ばれたって決まったときどんな話してたんですか? 一緒に死ぬこと考えましたか」 (10) 2022/03/08(Tue) 17:27:20 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ (-14) 2022/03/08(Tue) 17:43:59 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ『無理ですって』 『人前に出られる見た目じゃないですし』 『渡したいものって言われても、 僕もう触れないんですよ 代わりに行ってきてくれませんか』 『あと叫べば来るってどういうことですか』 いったい何がどうなってそうなったんだ。 返信。 息をしなくていいからこっちの方が楽かもしれない。 今のこの死に損ないにとっては。 (-15) 2022/03/08(Tue) 17:52:02 |
【秘】 演者 アクタ → 不運 フカワ「救いようのない、ばぁか!!」 怒声。 「自分のストーリーに酔うなんて、三流以下! 何が蛇だ、王子だ鳥だ、知るか!」 怒声。 「お前は大バカのフカワ! 僕は僕だし、エノはエノ! お前は僕をもてなす約束しただろうが、 破るなんて許さないからな。絶対来い。 足がないなら仕方なく出向いてやっても良いけど!」 机に足を投げ出して スマホに叫ぶ姿は、とても最悪だ。 「後!別にお前に何も言われなくてもな、 元々僕、エノのこと、す、すっ………す、す、 ………好きだと思ってたし!?」 通話終了。 君はこれを無視しても全然良いだろう。 (-16) 2022/03/08(Tue) 17:57:06 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ『声が届かないと、君はいかないでしょう』 『見た目ぐらいいじってください VRですよ、ここ』 死人に無茶をいう。 死人だと思っていないのかもしれないが。 『じゃあ声だけでも聞かせてあげたらどうですか 隠れながら、扉越しに あなたと話したいんだと思います』 (-17) 2022/03/08(Tue) 18:00:02 |
【秘】 不運 フカワ → 演者 アクタ「好きでも勇気がでなかったでしょう、あの様子じゃ……。 相談のってくれたお礼には行きますよ」 仕方ないなと重い腰をあげ。 やっぱり、どうしようかと悩んだ。 アクタのかわりに臓器提供者になるという、 かなり立派な大義名分がなくなってしまったのだ。 言い訳ができないな。 (-19) 2022/03/08(Tue) 18:04:16 |
【神】 不運 フカワ大分かなりしばらく経ってからフカワは裁判所に訪れた。 話し合うこともなくなったのに、だ。 皆は、お互いの顔をみるためにここにいたのか? すら思っているが、口には出さなかった。 きっとハナサキに怒られると思ったからだ。 「その、あの。誰も臓器提供しなくてすんで。 よかった、ですね。 皆さんは普通に帰りますか? ええと……お疲れさまです。 それじゃあ俺は、あの……もう少し VRを満喫してログアウトするか考えるんで 退席しますね。……あと、具合も、悪いので」 (G0) 2022/03/08(Tue) 18:11:45 |
【神】 不運 フカワ「あ、絵乃くんと、アクタさんは仲良しになれてよかったですね。お幸せに」 「一人いれば、良いですよね」 理解者も、傍にいる人間も。 「絵乃くん。ただいまもどりました。 あとは、彼が埋めてくれると思います、多分。 俺より長生きしますよ」 (G1) 2022/03/08(Tue) 18:14:11 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ『ああ言えばこう言う』 『呼ばれてもないのに行く理由 ないですし』 自分から会いに行く理由はない。 一部を除いて、この場所でやり残した事の無い死人にとっては。 裏を返せば、呼ばれたらまあ、そうなんだけど。 『しょうがないから 応対はしますけど きみのせいで待ちぼうけはかわいそうですから でも』 『体よく追い払おうとしてません?僕のこと』 『なんてね』 (-20) 2022/03/08(Tue) 18:16:42 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズなんか呼ばれてるんですよ各地で、なんて。 適当な言い訳をあたまにうかべながら、 なぜ二人で会いたくなかったのかを考えた。 カミクズに用があったユスの話に興味がなかった。 ……それだけ、だよな? 『追い払うって』 『何かわからないけれど』 俺は、君の命と身体を手放した。 『君はどこにいても俺のそばにいるよ』 それでも俺は、君を手に入れた。 ずっと、ずっと。 (-22) 2022/03/08(Tue) 18:35:14 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ『目を逸らそうとしていませんか』 何からかはわからないけれど、何となくそんなふうに思った。 どれだけ傍に居たって認識されていなければ無いのと同じ。 どれだけ言葉を投げ掛けたって届かなければ無いのと同じ。 きみが埋めるだとか火葬だとか、そんな事を言った時もそう。 『思えばあの時もただそれがいやだった 僕がきみにとって見たくないものになったようで』 目の前の人が、こちらを見ているのに見ていないような孤独感。 『それでもずっと付き纏うから』 それがどんな形であっても。 『きみの言う通り 目蓋を閉じても、耳を塞いでも、そこに居ますからね』 もう気付いてしまった。 記憶の片隅で、綺麗なまま一人埃を被っていたくはないのだと。 自分がそう思っている事に。 (-23) 2022/03/08(Tue) 19:27:25 |
【人】 不運 フカワ>>11 ツルギ 「まあそんな感じで……燃やせなくて、ちょっと離れてもらっています。 えっ、こうなることを。 随分可能性が低いことにかけてたんですね……? よく、わかりませんが……あの……おめでとうございます」 「ううん。なんで、ユスさんが望んだらアリなのかがよくわからないですね……。 彼が全部くれたり許してくれたりするのが嬉しいからですか……?」 何度か聞いた言葉、特別であるのはわかるのだが関係性を理解できていない。 どうしてそこまでできるのか、聞いただけで理解者できたら苦労はしないが。 「……こう、お二人は恋人等ではないんですよね?」 (12) 2022/03/08(Tue) 22:53:53 |
【神】 不運 フカワ>>G2 >>G3 アクタ 「もてなしはしたじゃないですか……。 ううん、……あー……」 「痛い」 威力74を頭で受ける。髪をととのえるように擦りながら、ふと腕が痛むのを感じた。 そういえば、事故っていた。そして、絆創膏。 「……、……」 「……俺、絵乃くんのことは大事です。 甘えてる姿が可愛らしくて子供みたいで。 あとは……まあ。本当に……ちょっと」 大分やられていたらしい。 同姓でなければ危なかった程に。 「だから、此れからたくさんのものを見て、 退屈な世界から抜けて、誰かと一緒に多くの事で楽しんで欲しいと思ったんですよ。 本当の理解も得られないまま、生きることも死ぬこともして欲しくなくて。 そのきっかけに、……俺は理解を拒みました」 「……だから、そうですね。 二人に言いたいのは」 (G4) 2022/03/08(Tue) 23:48:40 |
【神】 不運 フカワ>>G4 「俺が生きるから、生きる、だとか。 俺が死ぬから、死ぬ……だとか。 ……あー、えーと。 物凄く、大切で特別でもない人間に対して」 「そんな風になってしまうことは、 望むことではないんです」 「生きたいから生きて。 寂しいから隣にいる人を求めて。 好きだから手を伸ばして……見たいものを見る」 「寂しくて隣にいてくれる人がいなければ辛い人生は、解消されたと思うんです」 「つまり、……その。選びたいんですよ。 誰かの、せいでお陰で、前を向くんじゃなくて。自分の意思で進みたいんです。 言いましたっけ。 帰っても色々あって罪人なんです、俺。 親に売られて、刑務所行きです。 煙草の密売で、量も知らないのでどれぐらいの罪になるかもわかりません。帰る場所が修羅です」 「つまり、あー……うんと。 こういうのはどうですか」 (G5) 2022/03/08(Tue) 23:52:53 |
【人】 不運 フカワ>>13 ツルギ 相手の幸せを望んでいないのに、望みは叶えるのか。 嬉しくなることをしているように、 幸せになるようにみえているのに。 当事者と他人からの視点は、やはりちがう。 悲しませることが幸せ。 極論を言えばそんなこともあり得るのだから。 さて、……そのうえで俺はどうなりたかった? どうしたかったのか。 「ありがとう、ございます。 質問だらけにしてしまってすみません。 突き飛ばすのは、確率が低くやはり人を殺すのは確実に筋力や力、計画をたてて誰かと協力してもらった方が良さそうです。 関係性こそ、この短期間で形作られることは難しいですが先に望むものが同じであるのですから。これからも仲たがいはしないことを望みます。 それで……お二人は 何をするんでしたっけ?」 今更なことを告げながら自分の善を考える。 幸せと善って何だか字が似ているなとか、途中で思考は霧散した。 (14) 2022/03/09(Wed) 19:17:06 |
【秘】 普通 ナツメ → 不運 フカワ「……め、」 メイサイくんとは言ってない……! なんて言葉、すんでのところで押しとどめて。 顔が火照るのが分かって、振り向けないことにひっそり感謝したりしなかったり。 それから、悪いお兄さんの返事。 ぐん、と背中を押す手と、近くなる空。 「あはは、じゃあ……跳んじゃお、かなっ――」 軽やかな笑い声がそう言って。 いちばん雲に近づいたとき、手を離す。 「――――っ」 ふっ、と浮き上がる感覚。 一瞬だけ、時が止まったような。 髪の隙間を風が通り抜けて、 胸元のスカーフがはためく音がした。 少女の体を宙に置いて、ブランコだけが後ろへ戻っていく。 「――――!」 キィ、と一往復ぶんの時間が経てば、重力に従い地面に。 安全柵を越えて、虚無の空間。 着地の勢いで軽く膝を打って、「ぅ〜〜…」と情けない声で呻いた。 (-36) 2022/03/09(Wed) 20:47:58 |
【神】 不運 フカワ>>G16 ハナサキ 「思っていませんよ。 俺たち、同じ票を入れ続けた仲じゃないですか」 あまり関係ない、きっかけ。 ただ、命を預かる話をよしとした関係であることはたしかで。 「……時々わかったような、って…… 的を得てて面白い言葉ですよね。 俺、皆さんを知るために来たって言ったでしょう? 実は、うまくいったんです」 「"理解"っていうものは、難しかったですが。 なんとなく"性格"は見えるものがあって、 それを、"わかる"ようにはなっていたんです」 これまでの生き方から、そして周りの評価から。 嫌なほど知ったことがひとつだけある。 己は他人の事を思いやらず自分のやりたいことをしていた事だけは、何よりも信頼して自負していいということ。 他人を知ることで己を知ることができたこと。 つまり、だ。 (G17) 2022/03/10(Thu) 15:44:02 |
【神】 不運 フカワ>>G17 >>G16 ハナサキ 「俺のこれって、 共感することに、繋がってたらしいんです。 物事すべてが他人事のように感じて、 なにも自分のものにならなかったのに。 涙を流されて、悲しいと言われたこと。 もし同じことを言われたら、自分も泣いてしまうかもしれないと感じたこと。 自分がされたら嫌なこと。 言われたら手を伸ばしてしまいそうなこと。 言われたら、やめておこうと思うこと」 「君のこと、少しはわかるようになりました。 皆のこと、ほんの少し知ることができました」 「だから、俺のことを止めないでくれるのは。 ……止めたいと思ってくれるのは、 ハナサキさんが、俺と "同じような気持ち"だからだと思っています」 事情も境遇も知らない、だが、わかることがある。多分間違えてもいないこと。 (G18) 2022/03/10(Thu) 15:48:36 |
【神】 不運 フカワ>>G18 >>G17 >>G16 ハナサキ 「一緒にやりたいことを、 やろうとしないとわからない。 傍に居て、隣に居ないとはじまらない」 当たり前、だったそうです。 それでも、この不条理な世の中で麻痺をしていた感覚でした。 「 ただ漠然と 生きて居て欲しい。その先が明るいものになって欲しい。 具体例なんて、語れなくないですか。 まだ、二回目にも怯える事になりますし。 ここで臓器提供者になることを、 一番近い気持ちで受け入れていたのはハナサキさん、のよう……だったから」 「……だから、ええと、ああ、その。 わかってる、つもりです。その上で……聞きましたね……君の選択を」 (G19) 2022/03/10(Thu) 15:53:43 |
【独】 不運 フカワこの温もりが、嬉しかった。 雛鳥が甘えに来てくれてそれを、すべて自分のものにできたような。 震えてなにもできない鳥が噛みつける相手が自分だけだったような。 それはすべて愛情と言う名の、ナニカで。 支配や、憐愍や、……君たち個人に対しての慈しみなんて一切なかった。 きっと、きっと、そうだ。そう思うことにした。 甘いチョコレートを溶かしたような、盲目なままの世界に溺れて"幸せ"になる。 それはまるで奇跡みたいな話に。 …… ひどく吐き気がしたのだから。 ああ、嫌いだ。 奇跡なんて言葉も、希望も、幸運も、不幸だって言葉も嫌いだ。 (-59) 2022/03/11(Fri) 0:20:14 |
【神】 不運 フカワ「ありがとう、ございます」 そのとなりにいる姿を考えたことがありました。 優しく甘やかして、どこへでもつれていってあげるんです。 「それでも」 甘い言葉だけが口から零れ出す。 傷付けたくないと思うこの心が、 ただの偽善ではないことを教えてくれたのは君でした。 綺麗なものばかりみて、幸せを幻想して、狭い世界に閉じ込めて愛で続けたい、そんな俺がそこにいたんです。 「……また待たせますね、少なくとも年単位です。 それまで、"お元気で"」 アクタさんと、エノくんは一緒に居るのだろうか。 わからない、少し寂しく感じて、それでも。 それがきっといいんだろうなって、他人事。 「楽しかったです、 理解者ごっこ」 一瞬でも理解されてみようと。 そんな気にさせるほど、"君"は魅力的でした。 そう、思うことにしたんです。 (G23) 2022/03/11(Fri) 0:34:24 |
【秘】 不運 フカワ → 普通 ナツメ「あ、」 その姿をつい、最後まで目でおってしまって。 「いて」 こつん、とぶつかる空席のブランコ。 鎖をつかんで、制止させてからため息をついて。 向かう場所は、決まっていた。 「傷になってませんか?」 ひょい、とあなたを抱えて寮の方へと足を向ける。 「格好よかったですね。 俺とはちがって、なんか綺麗でした」 「……俺も後で飛んでみようかな」 「うまく着地できるのを応援してください。 「今の姿、彼に見せられないのは残念だけど、 後で自慢しておきますね」 そう言いながら、痛みはなくと運び続けて数分。 治療は必要ないだろう。 だがなんとなく、気にかったのかその手を伸ばす。 (-60) 2022/03/11(Fri) 4:52:02 |
【人】 不運 フカワ>>15 ツルギ もう少し、知りたいと思ったが。 これでも十分だろう。最悪、その死の向こう側の世界まで彼らは共にいる、何となくそう思ったから。 そこがどこであろうとも、関係ないことはそうであった。 「旅行の計画…バッチリ、ですね。 そんなについてきてほしい、という気持ちは、 お気に入りっていうやつではあるんでしょう」 生きながら、いきたい場所。『さぞやそれは美しい景色なのだろう』、そんなことを考えながら背中を見つめた。 「俺からすれば仲良し、で、恋人や家族よりも…… 本当に信頼ができたら嬉しい人、で、 裏切ってほしくない人、……みたいな」 「いつかそのときが来たら、……"うまくいったか"。 俺にも聞かせてください。 聞いてみたかったんです、 その理解の先を、他の人の口から。 楽しみにしていますね、ツルギさん」 声は比較的楽しそうに、愉快そうに。 君の前では素直になんでも言えた男は、そのまま見送っただろう。 (16) 2022/03/11(Fri) 12:17:32 |
【独】 不運 フカワ『目を逸らそうとしていませんか』 はじめて君を生かそうとした時は 君という人を理解したかったから。 けれどこんな場所や期間で満足がいくほど、 出来るものじゃなかった。 君がどうせ死んでしまうから、 会話や、何かで埋まるものじゃなくて。 だから。 した。 君の経験を、心を、感情を理解する近道を選んだ。 ねえ、俺は間違っていましたか。 (-79) 2022/03/11(Fri) 19:14:11 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズVR空間からもう時期出なければいけない時間。 奏でられる音楽に耳を傾けて目を閉じたり。 未来を望む会話を思い出したり、ああ、そういえば、と。 埋めも、燃やせもしなかったその死んだヒトを見やる。 居ることを疑っておらず、居ることを信用しきっていない君を。 「……掃守さん。 45メートル以上の高さがある建物 って。どこが思い浮かびますか」 (-80) 2022/03/11(Fri) 19:17:35 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ「────、……」 ただ静かで安穏としていて、特有の物寂しさに満ちた空気の中。 乾いて、濁った音。 いと深き眠りを拒んだ、夢見る死者が言葉を紡ぐ為の一呼吸。 「……45メートル…マンション…? ああえっと、10階建て以上の…15階以上?…」 唐突な問い掛けに、寝起きじみてもたくさと答えを返すのは 今や存在を疑う事は難しく、けれど居るとも証明できないもの。 微睡みの中にしか確たる形を保てない、夢の名残のようなもの。 「…もういくんですか?」 自らも問いを一つ投げ返し、死者は緩慢に身体を起こした。 (-99) 2022/03/11(Fri) 22:11:10 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「俺と同じ答え出しますね。 規定通りの建築であればそうらしいです」 「……、マンションの屋上でいいか」 独り言を呟きながら目を閉じて思い浮かべる。 正しく、精密に、部屋のなかは空っぽのまま。 中には誰も存在していない、空虚な建物。 それが目の前にゆっくり建設されていく。 「飽きまし……あー……飽きた? 勝手に待っていたから、謝らないけど。 話しかけてあげなかったのはごめん」 敬語は、他人にはそうするべきと学んだから。 親にも、家族にも、みんなこうで。 ただ自分一人のときは、"仲の好い人"の前では、 崩そうと意識をしようとしていた。 「掃守さんは、俺がこのままログアウトするのを見送ってくれる?」 (-103) 2022/03/11(Fri) 22:49:20 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワきっとこれは、住居としての役目は果たさないのだろうな、と。 がらんどうの建物を、一度見上げて。 「ひどい人」 それから、あなたの方を見て笑った。 物憂げで、陰鬱で、淋しげで、でもそれだけではないような。 「僕がいやだって言っても、きみがログアウトすれば勝ち逃げ。 わかってて言ってるでしょ」 複雑な笑みで、複雑な声色で、でも気心知れた仲のように。 わかっていなかったら、それはなんか、もっとひどいな。 なんとなくそんなふうに思う。 「一人勝ちなんてされたら、僕はきっとがっかりするよ」 「きみがいつか、僕が勝手に死んだら悲しくなるって そう言ったのと、多分だいたい同じ感じの気持ちなのかも」 まったく同一なんて思ってはいないからそんな言い方をする。 自分の気持ちは自分の気持ちで、きみの気持ちはきみの気持ちだ。 本人以外にできるのは、それを最大限汲み取ろうとする努力だけ。 「待っていたのも、きみと一緒に死にたいって言ったのも。 僕が勝手に期待していただけだから、いいけど。 きみが悪いわけじゃないってわかってるけど、でも」 「それでもやっぱり、僕はがっかりするんだよな」 (-105) 2022/03/11(Fri) 23:54:21 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ「うん、だから言うよ、身勝手な我儘でも」 不意に、すとん、と重たい笑みは抜け落ちて。 「一人で救われるなんて、羨ましい」 きみにいつか言われた言葉。 そっくりそのままの、意趣返し。 「やめてくれないかな、そういうの」 あるかもしれない未来へと手を引いて行くような。 今よりほんの少しでも明るい明日を夢見させるような。 そんな都合の良い言葉をくれる生者達とは対極の存在。 同じ夢ならば、覚めない夢だっていいでしょう。 「やっとわかったところなんだよ。 僕はただ、きみが自分の手の届かない所へいくのが嫌だった。 僕の手の届かない所で、僕にはどうする事もできないものに これ以上きみが傷付けられるのは我慢ならなかった。 優しくない世界にこれ以上きみをくれてやるのがいやだった。 それは物質的なものじゃなくて、謂わば精神的な意味で」 「だからもう、ここで終わりにしよう」 「一緒に死のう、邦幸さん。 誰の手も届かない所で、今度こそ、一緒に。」 誰にも頁が捲られないなら、幸福にも不幸にもならないでしょう。 (-106) 2022/03/11(Fri) 23:56:35 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「はい、わかってて、言いました」 似つかわしくない笑みを浮かべて建物へと入っていく。 影は一つで、足音も一つ。 少し高級なイメージをしたエレベーターのボタンを押して、 外の景色を眺めながら上がっていく。 「がっかり、か。そっか。 同じ気持ちになってくれた、変な気分だな。 俺は、同じ気持ちになってくれる人……欲しく、なかったし」 「でも今は、……あの時の、閉じ込めたくなった気持ち。 少しでもわかってくれたのかなって、感じて。] 嬉しく、なってる」 「幻滅されてもいい、って思ってる。 こんな口説き文句ありますか……? 覚めない夢をみようだなんて」 (-109) 2022/03/12(Sat) 1:39:47 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ傍 に居るじゃないですか。君は。一緒に居るって言いましたよね。 信じていますよ、信じています。 ――一緒に居たかった? 君が 欲しかった。 君の 命が 欲しかった。君と、 「掃守さん…………」 友情でもない、恋情でもない、家族愛でもない、 他人に言われた、 "仲良く見えた" 、それを本物にしたかった。 全て後になって、自分が何をしたかったのか気付いて。 「俺もやっとわかった。自分のやりたいことが 自分のやりたいことじゃなかったって」 殺したかった気持ち と、傍に居たかった気持ち が溢れて、どうしようもなくなってしまった。 ――その上もう君への気持ち以外でも自分は埋められている。 (-110) 2022/03/12(Sat) 1:42:48 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「それでもやってしまったことを、後悔したくないです。 君の事を好きな気持ちも、君を殺したい気持ちも本物でした」 「君が、もう誰にも届かない場所に居るのが、嬉しいです」 「君が、隣に居ないのは寂しいです」 「幸か不幸か、は、……思うところがあるので、後にするとして」 「今君に手を伸ばそうとしていることが、感じたことが」 「これが、一緒になりたいってこと、だと、思う?」 「それを"理解してくれる"なら、 之からこの物語を一緒に終わりにしに行きましょう」 (-111) 2022/03/12(Sat) 1:50:31 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「わからないけど、わかるんですよ。 すぐに答えが出ないのは、思い返す時間がないだけです。 ハナサキさんは、わかりやすい人でしたから。 えっと、色々です、色々。 ああ、でも……助けられた、って感覚は、わからないです。 そう、ですね。ううん。 知れて良かった、と、君に感謝を伝えたい気持ちが。 一緒であるのなら、同じ、っていうことなんだと思います。 助けること、できるんですね。俺でも」 こればっかりは他人事で、それでも本能でわかるのは。 何も考えず、共通の話題で、似たような価値観で、同じ吊り橋を渡ったことを穏やかに話すことが。 二人にとって良い暇つぶしになりそうなことでした。 「君のこと、知りたいですよ。求めることに嘘はないです。 だけど、俺のことは知られたくはないです。 その上で、もし俺自身が君に" 知ってもらいたいと思えたなら" 、俺はそのとき、きっと"幸せ"なんでしょう、ね?」 (-112) 2022/03/12(Sat) 1:53:41 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「――それで、そっか。 ううん、そうか……そんなことを言われるとは。 思わなかった。"想像していなかった"」 「君は人の選択を連れて行ける勇気を、もうもっていたんでした」 私には気遣いしないでください。 できないのに無理に施されるくらいなら要らないです。 あなたがここでしたい事はなんですか? 「之は、誤算だな……どうしよう」 拒む理由が、命を託した業で塗りつぶされていく。 濁ったような、綺麗じゃない感情がようやく見えてきて。 困ったことにひどく好ましく思った。 全部くださいよ。 あなたが見ない振りしてる分からなくなった気持ちを ここで全部下ろしていけば──ええ、本当に綺麗になるかもしれません。 「俺、今の君の方が 好きですね……。 綺麗事言わないで、他人の顔色うかがわないで。 ……自分のやりたいことを。 ああ、ねえ、どうですか」 (-113) 2022/03/12(Sat) 1:56:56 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ「結局、俺たち。 全然綺麗じゃないじゃないですか」 仕方ないな、と、砕けたようにその泣き顔に笑い返して、その汚い姿を抱き留め返した。 泣かないでと、言う言葉を告げようものならば、"面倒だから"という言葉がつきそうで、やっぱり黙ることにしたのだけれども。 「……ダメ元で聞くんですが。 選択って……何を、どうするのか聞いて良いですか……。 事情があってすぐにログアウトは出来ないんですよ」 (-114) 2022/03/12(Sat) 1:59:37 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ「意地悪」 抗議の声と共に浮かべた笑みは自然なものだった。 死者は影を落とさない。死者の歩みは響かない。 けれど確かに傍に居て、それでも傍に居る事を証明できない。 ただ、生者にとって都合の良い夢にしては、随分と我儘なもの。 それが今ここにある夢の続きだった。 「…僕も、今はあの時殺しておけばよかったと思ってる。 多分、きみに触れられたらきみと似た事をしていたとも思う。 生かそうとしてるわけじゃないから、同じではないけど… 幻滅されても、ひどいわがままでも、そうしたいような事」 半ば独り言のように言葉を返しながら。 ぼんやりと灯るエレベーターのランプを見上げた。 最上階に辿り着いた時にはきっと、結末は決まっている。 そんな漠然とした予感があった。 「きみに死んで欲しくないのに、きみを殺したくて。 少しでも長く一緒に居たいのに、早く終わらせたくて。 きみと生きていたいのに、きみと死にたくて仕方ない」 二律背反、自己矛盾でいよいよおかしくなりそうだ。 これって死んだ事でおかしくなってしまったのかな。 或いは、案外本当は、自分ってそんな人間だったのかも。 自分でもわからないのだから、何れも定かではないのだけど。 (-115) 2022/03/12(Sat) 4:17:22 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ「僕はあの時、手遅れなんかじゃないときみに言って」 滅多に人の言葉を否定しない自分が、否定を叩き付けた時の事。 「今も確かに何もかもが手遅れではなかったんだと思うんだ」 それがたとえ願望じみたものであったとしても、 ただ願望ばかりというわけでもないのだとは、思っていて。 「でも多分、今にして思えば。 手遅れではなくとも、そこから先がなかったんだろな」 「いつからかはわからないけど、なかったんだ、僕達には」 欲しかったものは拾っても、踏み出す先がなかった。 互いにそれぞれの理由で身動きが取れなくなってしまった。 優しくない世界に引かれた、優しさで舗装された道の先。 行き着いた先、どこまでも優しく残酷な袋小路がこの場所だった。 閉塞感とぬるま湯に満ちた水槽のようだった。 「だから、二人で終わらせに行こう。 また失敗するかもしれないし、それに もしかしたらすごく後悔したくなるかもしれないけど、でも。」 茫とランプを見上げていた視線を隣のきみへと戻して。 触れられずとも手を重ねて、 心よりの笑顔と共に未だ名付けられない想いを贈ろう。 「それでも、そうだとしても僕は、きみと一緒に居たいよ」 (-116) 2022/03/12(Sat) 4:20:37 |
【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『ちょっとフカワ先輩??? 票の事内緒って言いましたよね!?』 『デリカシーとかないんか?』 終わり掛けだったけど、これだけは許せなかったのでとりあえずメッセージだけは送った。 返信来るかどうかは知らない。 (-134) 2022/03/12(Sat) 12:27:51 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「意地悪、……あれ。 俺はなんで、こんなに言い訳をして」 ふ、と、言葉がリフレインして。 よろけるように一歩二歩と、空に近づく景色へと近づいていく。 「俺は、だって、君のことが」 好きならば、じゃあ、つまり? 幸せに、してあげたかったんじゃないのか。 「君が、望んだから俺は一緒に」 彼の幸せを聞けばよかったのに、諦めたのは自分。 だから、もう、これは、全部俺のせいで。 「……なのに、なんで、君にまだ聞いて」 なんで許してくれる? なんで、一緒にまだいてくれるの。 俺と生きて、死んでほしいほど好きだから? どうして、そんなこと、何を言われても理解できなくて。 「……、あ、れ」 自己満足の近道の中、一番欲しかった人。 それなのに、それを手放してたうえで、 その命に首輪をつけたのは自分だった。 だから、こんなに。 (-136) 2022/03/12(Sat) 18:03:46 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ「、」 既に壊れた心は戻らない。 「……たい、な」 同じ気持ちななどなれなくとも、 もう、瞳の色は同じだと思うから。 「……いたい、 たいよ」 もう、 連れていくね 「連れ去ってよ、掃守さん」 エレベーターは、何故か屋上へと直通でたどり着く。 こんなときもご都合主義で、俺たちは非現実を夢を見ている。 「失敗や後悔の先にも、君は傍に居るんだよな。 ずっと。居るんだ、ここに、そう。だから」 試すような真似をしてしまいました。 君がどれ程俺の事をみてくれているのか、好いてくれているのか。 それが聞きたくて、俺は、この問いをもうしゃべるわけもない死人に投げ掛けていたんでしょう。 殺してよかったんだ、俺達は救われている。 死ぬことが正しくて、それが求められた停滞になる。 これが良いことじゃないですか、って。 (-138) 2022/03/12(Sat) 18:23:23 |
【秘】 不運 フカワ → の名残 カミクズ邪魔な障害物を消して、柵も取っ払って。 縁まで来たところでようやく君と目があった。 何度か瞬きをしてから、どうしようもなく涙がこぼれそうになって、触れることのない手を伸ばした。 「君を背負うことから逃げていて、ごめん。 一緒にいようか。これからもずっと。 死んでも、離しません。 何処かにいかせません、君は俺のものです。 そして、……俺も。 ……運が良ければ、いつまでも変わらずに。 君のものに、なるんじゃあないですか」 なんとも、情けない言い方をするのは。 自分はとても不運だと知ってしまっているから。 そんな、死んだあとの君がどこにいくかすら、無駄なことを気にし始めてしまう前に。 深く、深呼吸をした。 (-139) 2022/03/12(Sat) 18:35:22 |
【独】 不運 フカワ高くそびえるマンションの屋上から見えたのは、もうじき夜明けの空。 バイクを走らせたその先で、みたかった景色。 なにもない世界の端で98uの海の海がチャンク擦れをおこした。 「誰かは願ったんだ」 「俺の幸運を、幸せな物語を」 「それを無駄にするほど、 できた大人じゃあ、ないんだよ」 「君は、願う? 俺の幸運を」 観客は"君"。 台本なんてない。 すべてがアドリブの人生の最後の一ページに、男は筆をいれた。 (-140) 2022/03/12(Sat) 18:40:22 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「助けられましたよ。 今ここに立って話しているのが何よりの証拠です。 ……まだ駄目なんですか? 誰かを気に掛けるなら気に掛けられるんですよ、 透明人間じゃないんです。 ここに居るんです。 何処にも行かないように、あなたという形を確かめたいから触れたいと思うんです」 分かりやすいらしい。 恥ずかしいけど、知ってもらえている事が多いなら嬉しいに違いない。 あなたも同じなら私は幸せです。 そんな風にもらっただけ返したいと思う気持ちもまた、小さな体を突き動かしていました。 「綺麗じゃありませんね。 だから、汚れたってかまわないんです。 汚されたってかまわないんですよ…? 」抱き留められた体をいっとう力を込めて逃がさないように。 自分よりもずっと大きな体。 慣れない男性のかたい体。 抱いた感想はあたたかい。そんな事。 (-144) 2022/03/12(Sat) 19:26:21 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ「だから一緒に──暇を潰しませんか?」 漠然と生きて欲しいだけ。 もしも互いにそう思うのなら、願う事はこうでしょう。 きっと、この数日間よりもずっと飽きるくらい暇があります。 私の暇を潰して欲しい。同じくらいあなたの暇を私が潰したい。 「私で良かったって、言わせて見せますから」 その為にあなたの傍で咲く花になりましょう。 (-146) 2022/03/12(Sat) 19:27:11 |
【秘】 不運 フカワ → 奇形 メイサイ『考えましたが、ナツメさんの方が大事でした』 『デリカシーはないみたいです、はい』 『あ』 ただ、今頭に浮かんだ言葉を。 こういうことをいうからデリ欠と言われるのだろうが。 『お二人とも、お幸せに』 (-150) 2022/03/12(Sat) 20:47:05 |
【秘】 奇形 メイサイ → 不運 フカワ『あの』 『僕は心臓貰うつもりで見学に来たところはありますけど、ナツメ先輩のハートを射止めたかった訳ではないんですよね』 推しに認知されたくなかったんですよ。 まあでも例のお願いは聞いてくれた訳だから、先輩は全然悪くない。デリ欠なだけだ。 強いて言うなら、血迷ってそんなお願いした僕が悪い──。 ので、これ以上は何も言うまい。 『そういえばこの後死ぬんでしたっけ? もしかしたら気が変わってるかもしれませんが』 『どっちにしろ頑張ってくださいね! お疲れ様でした』 (-158) 2022/03/12(Sat) 21:24:53 |
【神】 不運 フカワ>>-146 >>-144 ハナサキ 「……これが、……」 受け入れてくれるのではないかという、期待と高揚。遅すぎた感覚。 目の前の人は触れられて、暖かくて、 気持ちが悪くて、手放せなくなって、 それから。「そう、ですか。いやに、なんだか。 信じられます、それはきっと、二人にとって幸せな未来になり得ると思います」 本心だ、傷のなめあいでも、なんでも。 紡ぐ先にきっとなにかができる、いとおしい花がそこにある。 「ハナサキさん。俺は……この後。 "好きな人"に会いに行きます。 "隣に居たかった人"の元へ行きます。 その人は死んでいて、 "生きて隣を歩くこと"も "死んで隣を歩くこと"も永遠にできません。 それでも、俺はあの人が欲しくて――」 息継ぎ。 「君と生きる未来を、一瞬だけ夢見ました」 明日の4時30分から 俺をログアウトさせる権利を、君にあげます。 そして、俺は、君のそのボタンが押されるまで。 この世界からログアウトしないことにします」 (G31) 2022/03/12(Sat) 21:32:51 |
【神】 不運 フカワ>>G31 >>-146 >>-144 ハナサキ 端末をいじり、時限をつけてからあなたに権限をうつす。 残り時間が表示される、それまでは彼はこの世界に留まるのだといった。それでも。 「俺、あまり嘘つかないんですよ。 知っていますよね?」 「一方的な約束も、0%の賭けも、させません」 「だから、運が良ければ、また外で会いましょう。 君に届く手があれば、また伸ばしますから」 「暇になったら、ログアウトさせて ……待ってて、ください。 そして、二人で無事に起きられたら一緒に。 暇潰しましょう、話したいことなら、一応。 山ほどありますから」 どこまでも自分勝手で。 どこまでも自己満足のために生きる俺を知ってる人。 そんな人間の未来を求める君に、ほんの奇跡を起こすかもしれない権利を、渡してしまっても良いと思ったのです。 (G32) 2022/03/12(Sat) 21:39:41 |
【秘】 不運 フカワ → 園芸 ハナサキ貴方から離れたあと。 メッセージに送られたのは、 普川邦幸の名前、住所、数人の名前。 貸金庫のパスワードと鍵のある場所、 中身は節約をすれば一年しばらくは生活できそうなお金だ。 『折角なので』 『もう手遅れなので』 『どうか、俺のこと、忘れないでくださいね』 (-159) 2022/03/12(Sat) 21:44:33 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ「一つだけ、曲解しないで欲しいのは」 一度重ねた手を引くように差し伸べたまま、 珍しくきみの先を行って、足音もなく屋上へと踏み出して。 澄んだ空気の中、冷たい風が一つ吹き抜けても、 死者の乾いた血に塗れた髪が舞う事はなかった。 「それは全部、僕がそうしたいから勝手にしてるって事」 まっくらな瞳は、今も変わらないままで、でも。 抱え込んだ暗闇は、きっと最初よりずっと重く澱んでいて。 ふと空を見上げて、果たして今日は死ぬには良い日なんだろうか。 そんな益体もない考えを抱いた。 「僕は多分それって、きみもそうなんじゃないかと思ってて」 「死人に口なし、死んだら終わり、それはそう。 生きてる人にわかるのは、今ここにある僕の事だけ 死んだ後の僕の事なんて生きてる人にはわからない ただ、今ここにある夢の続きの終わりが少し変わるだけ」 「だからこれが僕の救いになるだとか、 或いは、きみの救いになるだとか、それが良いか悪いかとか。 そんなふうに思うのは、きっとそれこそが逃げなんだろうな」 「だから── もういいよ。 死ぬなら死にたいってだけの理由で死のう。 あれこれ理由を付けて正当化するのも、もう終わりにしよう」 (-163) 2022/03/13(Sun) 0:23:39 |
【秘】 の名残 カミクズ → 不運 フカワ滔々と穏やかに言葉で最期を綴りながら、 夢のない夢の縁へ、ゆるりと足を進めていく。 足取りは迷いのないものだった。 「今の僕は心から笑えてるんだと思う、それは本当の事。 でも、あの時置いていかれたくないと思って泣いたのも 触れられなくたって、涙も嘘じゃない、本当の事。 きみに誕生日を祝ってもらえて嬉しかった事も、 きみに殺されるなら、それでもいいと思えた事も。 きみと生きていたかったのに、きみの死を願っているのも」 「また失敗しても、後悔したくても後悔したくない事になっても。 それでも一緒に居たいと思うのも、本当の事」 「それくらいきみの事が好きで、大好きで きみじゃないと嫌なのも、本当の事」 「きみにずっと僕のものになって欲しいのも本当で、」 「でも、ここできみと死にたいのは、 ただここできみと死にたいからだ」 そうして今際の縁へと辿り着いて、振り向いた。 そこにあったのは、多分。 きみへの重たい感情だけを残して、全てを投げ出したような。 行き着いてしまった先の、けれど晴れ晴れとした笑みだった。 (-164) 2022/03/13(Sun) 0:24:46 |
【秘】 亡骸のツバメ カミクズ → 不運 フカワ「ずっと考えてたんだ。」 この行き止まりで語るべき事と言えば、あとはそう。 「僕はあの時きみに、 わかりやすい言葉で言うなら、きみの事が好きだと言ったけど 正確にはきみの事をどう思っているんだろうって」 誰の代わりにもならない人。 一緒に生きたかった、一緒に死んで欲しい大好きな人。 これが恋愛なんて、 実にわかりやすく伝わりやすい言葉で言い表せたなら。 どんなにかよかっただろう、とさえ思う。 「──結局はわからなかった。 僕にもわからなかったから、全部あげる事にしようかなって」 「四つの愛も、その中には分類されない愛も、 それからもっと大きな枠組みのものも、愛以外も全部。 僕がきみに抱く、感情のすべて」 「ああ、結局ここでは喧嘩はできなかったけど」 「きみが持っていきたいものだけ、持っていくといいよ」 きみにとってのツバメには、なれなかったかもしれないけど。 それでもせめて、きみのさいごに寄り添うツバメの亡骸に。 なんて願いは、分不相応なものでしょうか。 (-165) 2022/03/13(Sun) 0:25:56 |
【秘】 亡骸のツバメ カミクズ → 不運 フカワ「じゃあ、いこうか」 ふ、と。 穏やかに笑みを零して。 「先にいくから──ちゃんとついてきてね」 きみに向けて両腕を広げて、後ろへ、さいごの一歩。 「おいで、邦幸。」 ──あ、やっぱりこれはちょっと恥ずかしいかも。 そんなどこまでも場違いな照れ臭さを感じながら。 ぐらり、視界が傾いで、 浮遊感に身を委ねる。 消えた柵の向こう、縁の向こう、広がる空を背に、身を投げ出す。 今度は、自らの意思で。 不思議と、もう怖いとは思わなかった。 死ぬ事よりもずっと怖くていやだと思う事を知ってしまったから。 (-166) 2022/03/13(Sun) 0:27:53 |
【秘】 園芸 ハナサキ → 不運 フカワ…… ………… 後程、送られてきたメッセージを見たらまた駆けだして追いすがってしまいそうになる足を抑えて。 もうとっくに成されている"忘れないで"に。 「バカ」 それだけ呟きました。 (-206) 2022/03/13(Sun) 14:51:42 |
【秘】 不運 フカワ → 亡骸のツバメ カミクズ1,2。 「……やりたいから、か、全部。 わかった、そっか、長い夢、だった、なあ……」 もっと、見たかったなあ。 やっぱりずっと、後悔をしながら、ゾクゾクしている。 幸せになると思えた事も全部現実を逃避したもの。 助けられたと思った事も、助かったと思うことも全部事故を満足させるだけ。 それでも逃げたくはないな、向き合うと決めたそれから。 君が許してくれる事が嬉しいから。 34,35。 「生きていたくないって思うことが悪いことだと思い込んでいたのに。 それまで、君は許してくれるんだ」 (-210) 2022/03/13(Sun) 15:49:52 |
【秘】 不運 フカワ → 亡骸のツバメ カミクズ「ああ、死にたくてしかたないな」 「ようやく、一緒に死にたいって気持ちが理解できた」 "運良く"死ねたら、俺は君が手に入って。 "運良く"生きることが出来たら、俺は君の"代わり"を探すんです。 俺がやりたいこと、ですね。 「喧嘩は……へへっ。 少しでも拒まれたら、今なら殺しちゃいそうで。 今みたいに死んでもらわないと、出来ないな」 「持って行くね、全部、こうやって、全部」 死んで居る君だから、生きて居ない君だから。 それが個人を見ているかなんて、今は関係ない。 66,67。 それでも、そう、君は 上葛掃守 だった。誕生日を迎えるはずだった、俺が生まれたことを祝った人間。 其れを忘れることも、覆ることも、上書きされることもない。 (-212) 2022/03/13(Sun) 15:55:06 |
【置】 不運 フカワ「俺は、"君"じゃなくても、よかったんです。 たった今、一緒のところに居られるなら、 "皆"に死んで欲しくなりましたから」 「でも、今は"君"の笑顔がみたい」 「俺もどこに行くかわからないから、全部運ですね。 "誰の傍でも良い"、"誰かが笑っていれば"、 勝手に俺が居るだけで、笑顔になってくれるなら。 それでいいかなって思うことも変わらないです。 それが、俺の良いことになるようなきがしますから。 他人事です」 笑顔が見たい人 「だから、その"死の先"に――会いたい人が居続けるなら」 「俺は、ずっと死にたいでしょう。 死の先から迎えに来てくれる日を待ちます。いつまでも、永遠に」 「だから、"いつかの誰か"も。 俺を殺してください、俺を生かしてください、死なせてください。 また、一緒に隣で笑いましょう」 それまで、どこに居ても、不安じゃありませんね。 ああ、そんなことが起きれば、また面白い事でも探さないと。 『死ぬまでの間ですが、どうぞ、暇つぶしに付き合ってください』 (L5) 2022/03/13(Sun) 15:58:59 公開: 2022/03/13(Sun) 16:00:00 |
【置】 不運 フカワ恋人のように甘く名前を呼ぶのが楽しくて。 生き延びた先の未来をまだ夢に見た。 君の事を教えて? 君の事を理解させて。 でも、俺の事を理解しないで。 君の代わりがいくらでもいることを、知ったら、きっと悲しんでしまうから。 其れが嫌なら、閉じ込めて、離さないで、首輪をつけて、 これから一緒に居よう、俺の"理解者さん"。 (L6) 2022/03/13(Sun) 16:00:20 公開: 2022/03/13(Sun) 16:00:00 |
【秘】 『 』の フカワ → 亡骸のツバメ カミクズ格好つけるだとか、特別を意識するだとか。 そんなことはもういらないな。 「――掃守、待ってくださいっ」 浮遊感。風の音。 さいごの一歩を踏み出した。 そして、いつか、追いつく。 80,81。 想像以上に怖くない、落ちる景色も、誰かと一緒なら。 それに、待っている人がいるから、何も 。 (-219) 2022/03/13(Sun) 16:21:09 |
フカワは、91,92。 (a69) 2022/03/13(Sun) 16:22:10 |
フカワは、その高さに至った4時29分55秒、 (a70) 2022/03/13(Sun) 16:22:32 |
フカワは、それは一番『 』なときだった。 (a71) 2022/03/13(Sun) 16:23:06 |
【秘】 亡骸のツバメ カミクズ → 『 』の フカワ結局のところ、許す許さないの話ではなかったんだ。 「──もしも、仮に。 生きていたくないと思うことが、悪いことなのだとしたら」 だって僕はそもそもの話、それを咎める事はできないのだから。 「僕ってとんでもない大罪人だ」 夜明けはいつも憂鬱だった。 けれどきみの隣であれば、憂鬱なばかりでもなくて。 だからきっと、今日は死ぬには良い日、だ。 ──さあ、誰の手も届かない所で死のう。 何処にも行かず、死んでも離れず、ずっと同じ夢を見よう。 他の誰に捲られる事も無い、さいごのページをふたりじめ。 誰にも観測されない物語の結末は、幸福でも不幸でもなくて。 誰に"めでたしめでたし"で締め括られる事もなくて。 エンドロールが流れなければ、 声を潜めて口々に感想を囁き合う観客だって居なくって。 それってきっと、この上なく満足のいくものだ。 (-241) 2022/03/13(Sun) 19:22:53 |
【秘】 亡骸のツバメ カミクズ → 『 』の フカワ──ぐちゃぐちゃの肺から空気が押し出される。 既に一度死んでしまったからか、 痛みは夢の中のようにぼんやりとしか感じないけれど。 ほんとうはもう、起き上がるのすら億劫な、惨憺たる有り様だ。 ああ、でも大丈夫だ、まだ息ができる。 まだ息ができる、言葉を吐き出す事ができる。 きみに贈る、さいごの願いを。 「──おやすみ、邦幸」 「ずっと傍に居てくれて、」 「ずっと一緒に居てくれて、ありがとう」 「これからも、ずっと」 「ずっと一緒に居よう」 「だから、死んでね」 「僕達に、夜明けが来る前に、早く……」 「ここで、僕と死んでね」 夢の中のようにぼやけた意識、その視界が涙で滲む。 でもこの涙は悲しみからのものではなくて、後悔でもなくて。 ただただ、どこまでも、安堵と、それから。 今、胸を満たすこの感情は。 ああ、これはきっと、多分。 よくない感情、だ。 (-242) 2022/03/13(Sun) 19:26:34 |
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