【人】 傭兵団長 ダイゴ ……ぅ、ぁ? [生きているのか、と問われた気がする。>>141 はて、自分は生きていると言えるのだろうか。 戦っていないときの生の時間に意味は? そんな哲学的な話はされているわけがない。ぐるりと回りかけた思考を振り起こす。休んでいたはずなのに酔いは余計に回ってしまったせいか。まだ眼の中に靄がかかっているように感じた。首筋を掻いて、伏せていた顔をゆっくりとあげる。] …。 ………王……? [霞みながらも、わずかな陽の光に照らされる蜃気楼のように、己にとってはあまりにも懐かしい面影に感じた。 継承戦に非干渉な男にとって、皇子の顔をひとつひとつしっかり覚えているわけもない。『どの皇子も曖昧に王に似た顔』にしか見えないものだから。思わず、ぽつ、と漏らしてしまっていた。] (151) 2021/04/18(Sun) 22:53:14 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[しかし、目を見開き首を振って戻ってきた意識の中で振り払う。 覚醒してみればその正体はまったく年若き少年だったし、見慣れない付き人もいる。>>139寧ろ自分は王族よりも軍との知り合いが多い。付き人のほうは『全く見ない顔』だった。] あ、…と。申し訳ない 少し体調を悪くしていて、勘違いを、な。 迷惑をかけた。失礼、する。 [まさか酔っぱらって倒れていたなんて言えるわけもなく、何を問われようと大丈夫だの一点張りて通して返す。 公園で寝込んでいる方が悪いのだから、と、持っていた本と外套、帽子を抱えて、ベンチの汚れを少し落とし、軽く頭を下げてから逃げるように――予想以上に足を縺れさせながら、ふらり、とその場を立ち去ろうとした。 公園が視界から見えなくなる頃に、オイルサーディンの瓶詰を忘れてきてしまっていることに気づいてしまう。 …報告書は、どうやって書こう。]** (152) 2021/04/18(Sun) 22:53:47 |
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。 (a6) 2021/04/18(Sun) 22:58:31 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ― →傭兵団官舎 ― 『うわ、隊長!?どうしたんスか、顔真っ青!』 [色々とぶちまけてしまいそうな心地を気合だけで堪えて、よたよたと官舎の入り口まで辿り着く。出迎えてくれたのは事務担当のチドリだった。すかさず受付から抜けて肩を貸してくれたのはありがたかった。] ……すまない。午後は任務続行不可だ、報告書… 『外傷……は無さそうですね、ハルマ呼んで来ますんで、自分の部屋で大人しくしててください!ああでも、喋れるなら敵の情報だけでも…』 ちが、違……さけ …少し、体調を崩しただけ、で、 『はぁ?よりにもよってアンタが…でも顔色酷いし…毒でも盛られたって言われた方が信じるんスけど』 [酒臭さが残る程飲んでいたわけでもはないし、肌に赤みを帯びる体質でもない。強ち毒といって間違いではないのだが、それも自分で飲んだなんて口が裂けても言えない。大きく囀るような問い詰め方を不調という理由で隠し通す。] (169) 2021/04/19(Mon) 13:44:23 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[自室に戻ってベッドに倒れこむ。数分してハルマが部屋に入ってくる。奴はここの団員であり、専属の治癒魔法士だったが、持ってきたのは氷で冷やしたタオルと飲料水だった。自身の容態を聞いたうえで、過労だと判断してくれたようだ。 珍しいな、とはふっかけられたものの、此方の状態を詮索するような言葉を掛けることはない。] ……報告書… 『馬ァ鹿、だから根詰めるなっつったろ、寝とけや。 ……、……。 荷物は、こっちに置いとくからな。』 [そういって、ベッドサイドのテーブルにもともと脱いでいた外套をたたみ、束ねられた本がその上に乗る。 ハルマも――この団員の殆どが、アーサーとの交友を知っていたので、そのあたりの事情は汲んでくれているようだったことが、数秒の沈黙から受け取れる。そのまま静かに立ち去っていった。] (170) 2021/04/19(Mon) 13:44:29 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[午前中だけで何人に迷惑をかけてしまっただろうか。 回復したら詫びをいれにいかなければならないだろう。 "あんな話をしたって、何も無いのに"。 虚ろな穴が広がっていくようなこの心地は、 …本当に、毒が回る感覚と似ているようだ。 体調不良が原因で気が滅入っているとしか思えない。無理にでも一眠りしてしまおう。重くなった瞼に従って、その時は意識を手放した。] (171) 2021/04/19(Mon) 13:44:34 |
【置】 傭兵団長 ダイゴ(>>166 >>168) [さて、意識も身体もその場所に留めたわけだが、普段の状態では当たり前のように気づけていたのだろうに、追跡されていた事には全く気づけていないだろう。 その足取りを追うなら、誤魔化しや偽りなく、 意図的に"避けていた"であろう王宮方面へと向かうこととなる。石造りの平屋造りの通り道、2,3本向こう先には "件の本宅>>0:7"の屋根の一角でも見えてくるのではなかろうか ?それでも男を追うのであれば、その建物には、 『傭兵団ココウ』 『依頼については正門先受付にて』 と、看板が壁にかけられてある。 見かけについてはこの国だけでなく、ごく一般的なギルドの入り口のように見えるだろう。] (L0) 2021/04/19(Mon) 13:44:36 公開: 2021/04/19(Mon) 13:45:00 |
【置】 傭兵団長 ダイゴ[もし入る事を拒むのであれば、 油漬けの瓶はかねがね想像通りの末路を迎えて彼の元には届かないかもしれない。 最も、国防軍の誰かさんに見つかったら、数日後どうなるかはわかりかねる。] [落とし物を届けに来ただけ、>>168ならば、 事務専属のような隊員――第11皇子と見かけは同じくらいの、眼鏡をかけた軍服の少女が出迎えてくれて、必ず届けますという一言に合わせて快く受け取ってくれるだろう。 ――彼女は、皇子に対してなんら無反応のようである。 面影の記憶すら、もし合わせていないらしい] ** (L1) 2021/04/19(Mon) 13:45:49 公開: 2021/04/19(Mon) 13:50:00 |
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。 (a8) 2021/04/19(Mon) 13:52:21 |
【独】 傭兵団長 ダイゴ - 或る小鳥の囀り - 『ダイゴ隊長っすか? うーん、実は自分、去年此方に渡航してきたばっかなので隊長どころか他の事情も把握してないんすよね。 あ、国王サマがお亡くなりになったのは知ってるっすよ!だってそれで情勢が崩れて来たから、戦力拡充として増員されましたからね。アタシはその一員ってワケです! でも、これからどーするんでしょうねー。 乱闘の鎮圧なんてイタチごっこになっているのは隊長がわかってないわけ無いんですよ。けど、隊長はそういう任務を受けろって言うんすよねー。 正直今は数があるから収入が安定してるっすけど、逆に落ち着いてきたらどうするんでしょうね? まあ、変わってない今考えても仕方ないって事なんでしょうか…アタシ、まだそういうの全然わかってなくって…へへへ』 (-113) 2021/04/19(Mon) 21:26:35 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ - 官舎内:夜間 - [目が覚めた時には日付を超えていたことに驚きを隠せなかった。そんな不摂生な生活は、この国に来る前すらやらかしたこともない。頭痛は取れていたのにベッドの上で頭を抱えてしまい、それもまた、看病に来てくれたハルマに見つかり、もういっそ明日一日休んでいろと釘を刺されてしまう羽目になる。 倒れた原因が飲酒だったという事実は闇に葬られた。しかし、窃盗犯の報告については滞りなく行われたし、報告書も明け方までには作ることが出来た。公園にいた通行人が証拠品を届けてくれた為だ。>>188 総合的に見れば、あまりにも自分に都合のいい展開だ。 おまけに翌日の休暇つき。] (213) 2021/04/20(Tue) 5:55:54 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ - 休暇 - […突然言い渡されても、何も思いつくわけでもない。 溜まっていた細かい作業をするかと受付に寄ったら、チドリに叱られてしまう。『ハルマさんに出禁にしとけって言われてるんスよ!』だなんて、やること全てが見透かされているような言われ方をしてしまった。 おとなしく引き返し、自室に腰掛ける。 ふと横に流した視線の先。ベッドサイドテーブルに本が積まれている事を思い出した。 これを読んで時間を潰す事くらいしか、思いつかない。 歴史書に関してはだいたい今まで読んだものと同じようなものが書いてあったし、戦術書――は、あまり読む気にはなれなかった。 児童書に流れるように手が伸びてしまう。 母国やこの国の言語ではないから、多少の時間は潰せるはずだろう。自室にもともとある本棚から辞書も取り出して机に向かった。] (214) 2021/04/20(Tue) 5:56:03 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ[顔を上げた時には、登っていた筈の陽が再び落ちていた。 食事にも手を付けず、部屋に籠もりっきりだったこともあって再び心配されてしまう。よほど疲れていた、と判断をくだされていたようだ。 甲斐甲斐しく世話を焼くような同僚がいなくて助かった。――ネネあたりなら飲み物のひとつ持ってきてもおかしくないが、どうやら彼女も今日はどこかに出ているようだった。 勤務表を見る限り、仕事の要件ではなかったようだが。 軽い食事を済ませて、身体を洗い再び部屋へ戻る。 訳を綴り続けた手書きの紙束をベッドサイドに起き、寝転がって少しずつ手にとり読みすすめる。 久しぶりに、自分の気持以外の中にのめり込めた気がした。] (215) 2021/04/20(Tue) 5:56:11 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ - 休暇の翌日 - [体調はすっかり戻っている(そもそも不調ではない)ので、大丈夫だという旨を伝えて、チドリに依頼表を出してもらう。 空いている隊員の任務を振り分け、自身にも見合う任務を見定めた。交易船へ荷物を運ぶ際の護衛任務が妥当だろうか。 一人が荷物運びを手伝う傍ら、もう一人護衛専門をつける、という形を取るのが良いだろう。] ネネは帰還しているか? 彼女と共に此方に向かおうと考えているのだが。 『え?ネネさん…は、任務に出られたのでは?』 ………?私はまだ何も、…? [ふ、とした違和感を覚える。 任務命令は基本的に自分の許可を得てから行うものだ。なければ自主的に見回りに行くというのはあるが、それでも流石に誰かに報告してからというのが普通の話。 しかし事務のチドリに伝えていないとなると。 勝手に外に出た、ということになる。] (216) 2021/04/20(Tue) 5:56:26 |
【人】 傭兵団長 ダイゴ ……誰か昨日ネネを見たか? 『いえ…アタシも夕方出ていったのを見たっきりっすね』 ……、…。 すまない。此方は誰か空いている奴二人に回せ。 私はネネを探してくる。 [胸騒ぎがした。こんなご時世だ。 『巻き込まれる側』にならない可能性なんてあるはずもないのだ。外套を着込んで剣を取り、急ぎ足で官舎を出た。]* (217) 2021/04/20(Tue) 5:56:38 |
(a12) 2021/04/20(Tue) 6:46:29 |
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