【秘】 クルー 御子柴 詠斗 → 涼風 梨花 畏まりました、奥様。 10分後にお部屋の方にお伺いいたします。 アルコール入りマティーニと共に。 (-33) 2020/07/12(Sun) 12:05:26 |
【人】 涼風 梨花― 個室 ― [冷房の効いた部屋へと戻ると、大きく息を吐く。 酔いが落ち着いてきたのでわかることだが、 どうやら自覚していた以上に緊張していたらしい。] 私ったら……なんてことを。 [奥様、と囁いてきた声音を反芻する。 白指に触れた感触を。麗しい、と褒めてくれた言葉を 思い出すだけで、自然と身体が火照る心地だった。 何も、誰にも後ろめたいことなんてないが。 恐らく独身であったなら、ここまで不安と高揚が ないまぜにはならなかっただろう。 後で、と言えば何時になるか解らぬから 10分、と早めに区切ったことを後悔する。 これではシャワーを浴びる時間が足りない……いや、 そんな準備万端で待ち構えるのもはしたないか? うろ、うろ。 広すぎるスイートルームを所在なく歩く。 長いようであっという間に過ぎる10分の間に 女が用意できたのは、事後に渡すチップだけ。]** (61) 2020/07/12(Sun) 14:58:59 |
涼風 梨花は、メモを貼った。 (a20) 2020/07/12(Sun) 15:02:49 |
【人】 涼風 梨花― 個室 ─ [そういえば、彼の名を確かめはしたが 此方は名乗ることも部屋番号を伝えることも忘れていた。 『呼べば向かう』という言葉は本当だろうか。 従業員なら、ゲスト全員について把握していても おかしくはない人数ではあるが。 10分という時間が短いようで長く、やはり短い。 もしかしたら揶揄われたのかも?だとか、 そんなことを考える間にシャワー、とおろおろするうち 呼び鈴が鳴り、びく、と肩が跳ねる。 いやいや、相手はただのクルーで、女は齢28で、 夫との性交渉は無くとも生娘というわけでもない。 慌て過ぎ、そして浮かれ過ぎては勿体ないと、 扉を挟んで数度、深呼吸を繰り返し。] (99) 2020/07/12(Sun) 21:32:00 |
【人】 涼風 梨花……いらっしゃい。 ……、 [実際、どれだけ時間が経ったかなぞ解らない。 ただ、扉を開けて思わず息を飲んだ。 御子柴の装いが、先ほどとはガラリと変わっていたから。 まるで高級ホテルの給仕のように。] 時間通り、ね。 さ、入って? [ぱち、ぱち。 見惚れるよに瞬きを繰り返しながら暫しの間のあと、 繕うように笑うと、ドアを引いて中へと招く。 実際、どれほど時間が経っていたかは確認していない。] (100) 2020/07/12(Sun) 21:36:31 |
【人】 涼風 梨花[背後で扉が閉まる微かな音がしたら、 大人数人が裕に寛げるだろうスイートルームが 少しだけ狭くなったような感覚に陥った。 トレイに乗せられたグラスが二つなことに、 唇の端を上向かせ。] ふふ、 ……乾杯にも付き合ってくれるの? [まだ彼は、クルーとしての外面を保っているか。 けれど女にとっては、既に彼の立場は曖昧だ。 ひとまずはリビングスペースのソファに腰を下ろし、 白手袋で覆われた指先をじ、と見詰める。 勿論、左手の薬指には、細い指環が嵌まったまま。]* (101) 2020/07/12(Sun) 21:41:27 |
【人】 涼風 梨花[奥様、と呼ぶ声に少しだけ苦笑い。 嫌というわけではない。純粋に呼ばれなれていないだけ。 彼から預かったネームプレートは失くさぬように クラッチバッグに入れたまま、テーブルの端にある。 対応によってはその場で返すことも考慮していたが、 少なくともグラスを二つ、持ち込んだ時点で その可能性は低いと見ようか。] あら、そのつもりで来てくれたんじゃないの? [まだ、人ひとり分ほど空いた距離であれ。 グラスがテーブルに、そして彼がソファに腰を据えると 冗談めかして笑いかけて。 差し出された掌に、また、暫く間を置く。] ──…そうね、…邪魔だわ。 [別に、何かしのフェチズムがあるわけでもない。 す、とスカートの裾を引き、少しだけ身を寄せて。 片手を彼の手首に添え、反対の手でする、する、 ゆっくり白手袋を外していこう。] (104) 2020/07/12(Sun) 22:25:55 |
【人】 涼風 梨花[露となるのは、ほっそりとした夫の指とはまるで違う。 知らない男性の掌。 清潔で、器用そうで、けれど働き者の手だ。 引き抜いた手袋をテーブルの脇に置き 抵抗されなければ甲に浮かぶ静脈を辿るように 白指がつつ、と撫でるだろう。] あ、……ごめんなさい。 夫以外の人と、握手以外で触れるのは久々で、…。 [手首から、指の付け根まで行き来したところで ぱ、と離すと、カクテルグラスへと目を向ける。 乾杯しましょう?と目線で促し、ステムを摘まんで。]* (107) 2020/07/12(Sun) 22:32:08 |
【人】 涼風 梨花― 個室 ― [きっと、周囲には幸せな若奥様に見えるのだろう。 実際、何の苦労も不自由もない生活を送っている。 唯一、満たされない空虚を抱えて。] ふふ、……面白いことを言うのね。 そんな経験があるのかしら? [よほど、無礼を働かない限り、彼がそのような 自棄酒に耽るようには見えなかった。 むしろ、金を積んででも…と言う方が似合う気も。>>95 呼び方が奥様から名前に変わったこと、>>108 番号を伝えずとも正しく部屋に訪れたことから ある程度の顧客情報が行き渡っていることを認識する。 もしかしたら金持ちの婦人が道楽目的で、と 思われている可能性もあるだろうが、 それはそれで構わない気もした。] (113) 2020/07/12(Sun) 23:37:50 |
【人】 涼風 梨花[ただ、手袋を外すだけなのに ひどく疚しいことをしている気分になるのはきっと 女の中にそういった願望があるからだろう。] ……普通の人間が、ということは。 あなたはそうは思わない? [勿論、女にもそんなつもりはない。 もし、浮気だの不倫だのといった不貞を責められること があるとすれば、それは──。 身体だけでなく、心までが開いた時だろう。 擽ったそうな笑い声を契機に手を放し、 上質な薄いガラスの淵を目線の高さまで掲げる。] ええ、……此方こそ。よろしくね。 [ガラスが触れ合わぬギリギリまで寄せて、 かんぱい、と小さく呟くと軽くグラスを傾けた。 正真正銘、ドライマティーニの味が咥内に拡がる。 喉を焼くような強いアルコールに、は、と息を吐き。] おいし、 ……あら。煙草を吸うの? [ふと、鼻を擽るのは煙草の残り香。 女も、夫も喫煙はしないが、嫌煙家と言うわけでもない。] (114) 2020/07/12(Sun) 23:44:22 |
【人】 涼風 梨花[ぽつりと、浮かんだ疑問はそのまま唇から零れた。 はっとしたように、彼を見つめていた視線が 僅かそれる。 サイドを緩く結った髪から覗く耳元が赤く染まるのは、 酒のせいか、それとも羞恥からか。恐らく両方。]** (115) 2020/07/12(Sun) 23:46:39 |
涼風 梨花は、メモを貼った。 (a37) 2020/07/13(Mon) 16:17:52 |
【人】 涼風 梨花[だからだろう。 乾杯を経て、強いアルコールにくらりと傾ぐ思考。 自分の汗くささが気にならないだろうかと心配する心が 彼に残る煙草の残り香を敏感に感じ取って。 緩む理性が口にしたのはストレートな願望。 何時の間にか、互いの距離は縮まって。 着やせするタイプなのだろうか、自然と寄り添うよに 触れる身体は見かけよりも逞しく感じた。 高鳴る鼓動も伝わっておかしくない近さで。] (124) 2020/07/13(Mon) 22:29:55 |
【人】 涼風 梨花[囁かれる返事に。 髪が触れる指先にびくりと肩が跳ねる。 じ、と彼を見据える瞳が熱に熟れ。 おそるおそると伸ばす左手が、彼の細い顎から頬へと。 了承を得るのと、自ら顔を寄せるのはほとんど同じ。 躊躇いと、罪悪感と背徳を混ぜて打ち消すくちづけは、 芳醇なベルモットの香りと微かな苦みを感じた。 制止を受けなければ、掠める程度に触れて離れた唇が 再び、彼のそれと重なるだろう。 二度、三度。四度目が許されたなら、 もっと深いつながりを求め唇があわく開き、ソファについていた掌は、彼の膝から腕、肩へと伸びていく。]** (125) 2020/07/13(Mon) 22:38:39 |
涼風 梨花は、メモを貼った。 (a39) 2020/07/13(Mon) 22:40:03 |
涼風 梨花は、メモを貼った。 (a52) 2020/07/14(Tue) 8:46:14 |
【人】 涼風 梨花[自然と寄り添い、腰へと這う掌と。 マティーニに濡れた煙草の香りが混じる唇が、 男の囁き通り、強張りきった女の内側を溶かしていく。 たとえ身体の繋がりなどなくても愛情さえあれば なんてとんだ強がりでしかなかった。 だからといって誰でもいいなんてケダモノにもなれず。 どれだけ飢えて渇いていたのかを思い知らされる。 薄く開いていた瞼は自然と伏せらせ、 代わりに、スマートに差し込まれた舌先を迎えるように 軽く唇を開いた。>>135] ん……、 ……ふ、ぁ… [ぎこちなさを伴ったのは始めだけ。 撫でて突く程度に絡ませていた舌が少しずつ深くなり、 物足りなさを訴えるように、女の方から 唾液を混ぜ合うほどねっとりと絡ませていけば、 夫との性交渉はなくともそれなりに経験があることは 男の方へも伝わるだろう。] (157) 2020/07/14(Tue) 21:44:16 |
【人】 涼風 梨花[徐に太腿へと滑る掌の熱に、びく、と腰が跳ねる。] ンッ、……な、ぁに…? [気づけばすっかり蕩けた表情で、 名を呼ぶ声に合わせ、微かに瞼を開く。 男の指に合わせ波打ち、布越しに撫でられる感触に、 もじ、と下肢が揺れ。 両手を男の首裏に回したまま、唾液に濡れた唇は 彼の言葉に、はく、と息づきするように蠢いた。 じりじりと燻り高まる熱が、全身に広がるのを感じる。] (158) 2020/07/14(Tue) 21:50:15 |
【人】 涼風 梨花[請われるままに紡ぐ声は、 自分でも驚くほど甘えた色を孕んでいた。 まだ、従業員とゲストの一線を越えぬかのように、 行儀良く腿を撫でるに留まる掌に視線を落とす。 既に内側は、じっとりと熱を孕んでいて。 女自身、何を欲しがっているか、期待しているか。 もうとっくにわかりきっていることを、口にする。] (159) 2020/07/14(Tue) 21:54:18 |
【秘】 涼風 梨花 → クルー 御子柴 詠斗あなたの火、……分けて貰える かしら。 とびっきり、熱くて、痛くて─── 苦しいくらい、 の が、……欲しいの。 (-202) 2020/07/14(Tue) 21:57:10 |
【人】 涼風 梨花[ぐ、と。首裏に回していた腕に力が籠る。 白指が探るようにジャケットとシャツの内側へと伸びて、 蝶ネクタイの留め金を弾く。 利口で忠実な番犬の首輪を外すような心地で。 場所は、どこでも構わなかったが とうに力の抜けた足先は、すぐには立てそうにない。]** (160) 2020/07/14(Tue) 22:00:05 |
(a61) 2020/07/14(Tue) 22:01:47 |
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