人狼物語 三日月国


69 【R18RP】乾いた風の向こうへ

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【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

 その頃、俺の国は隣国からの攻撃を受けていたと聞いていた。
 島がちょうど領土の境目にあったとかでな。
 詳しい事は、正直知らんが。

[呂律が回るのと同時に、彼に向ける一人称が素のものに変わっている事に自らで気づけていない。残っている羊の脚をつまみとして頬張る。
無自覚に大食らいな体質も、別に食べたいから食べているわけではなく、生への執着からくるものに見えるかもしれない。]

 一方で、遠く。
 故アルファルド王も近々大きな戦いを迎えようとしていた。
 その為に王は増兵を考えていたが、当時から次世代への権力争いもすでに始まっていたらしい。あれだけ継承者がいてなお、身内は全員敵に見えていたのだろうな。

[大きな戦い、は、当時幼かった男にはわからなかったが、今新しめの歴史書で確認すれば掲載されているほどの大戦だった事は見て取れる。]
(-43) 2021/04/18(Sun) 14:49:58

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

 そこで、だ。アルファルド王は内密に、
 特殊部隊のようなものを作る事を計画した。 
 今まで交易もなく、目立たない貧困な国に対し、産油国として湧きあがる金を積みに積んで、身寄りが無い子供を何人も引き取り、その上、島に訓練施設を設立し、兵士として育成する。

 奴隷なんて生温い。
 一国の意志と子供の人生を買収したというべきだろう。

 表向きでは、訓練施設は小さな士官学校で通した。
 部隊は傭兵団を作るという象っていた。

 もうわかるだろう。
 ……白羽の矢が立ったのさ。俺たちに。

[故アルファルド王は、大柄で公平性のあると評判の国王だった。かの王の影に細やかな政略があった、若しくはそういった面を持ち合わせていたと、彼は察することが出来ていたのであろうか。]
(-44) 2021/04/18(Sun) 14:50:47

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

 『同級生たち』は、誰一人反抗しなかった。
 ある者は飢えに困る事を忘れたし、
 ある者は脆弱な身体を鍛える事によって力を示す方法を覚えた。
 ……俺は、何より『学べる事』全てが、喜びに感じた。

[持ち上がったままの口元が、いつかの本を受け取った時のように円やかになる。どんな裏の理由があっても、男にとって過ごした月日は確実に士官学校としての出来事に留まっていて、愛おしく、懐かしい。]


 卒業と共に、施設は傭兵団の本拠地と名を変えた。
 が、向こうに残っているのはほんの数名。
 八割は海を渡っていまあの官舎で暮らしている。

 王の勅命を受けた時のみ、どの任務よりも優先させながら。

 昔と変わらず、何不自由なく。
 傭兵団としての稼ぎを得て独立して、今に至る。
 ……、…。そうさ。独立しているんだよ、アーサー。

[酔いに微睡み、記憶に揺蕩っていた意識を戻して、
語り口調だったそれを戻して、ハハ、と乾いた笑い声をあげた。]
(-45) 2021/04/18(Sun) 14:51:30

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

 死んだからってなにも代わりはしない。
 けど、けれども。な。

 王の飼い猫としての役目を終えた瞬間。
 俺の中に、戦う理由がなくなってしまった。

[グラスを持つ手の力が抜けていく。本当に酒に弱い身体だ。]

 恩義を返そう、とか。
 王そのものに何らかの情があった、とか。
 過ごしたせいで愛国心が湧いた、とか。
 まるでそんなものは無い。それは確かだ。
 
 ただ、同時に。俺自身戦っていた理由が、
 役割に基づいていただけなのだ、と感じてしまってな。

 本を読む暇なく剣を振るってみたり、
 せめて荒れる民衆を抑えて王の代わりに国を守ろうとした。

 …してみたが、何も得られなかった。
(-46) 2021/04/18(Sun) 14:52:57

【秘】 傭兵団長 ダイゴ → 中隊長 アーサー

[積まれていくもの>>1:*1を、ただ眺める人生の、
なんと、空虚な事だろう。

最後に「大した悩みでなくて悪かったな」と平謝りをする。
彼が興味を持つような、大きな話すら、そこには無いのだから] *
(-47) 2021/04/18(Sun) 14:53:41

【独】 傭兵団長 ダイゴ

/*
わたしへ
2000字小論文キャラシを急に送るのをやめろ

わたしより
(-49) 2021/04/18(Sun) 15:05:08

【独】 傭兵団長 ダイゴ

/*
バラエティに富んだ酒(バラエティに富んだとは言ってない)みたいにみんな同じ酒飲んじゃってるのおもろいな…
(-53) 2021/04/18(Sun) 15:43:21

【秘】 中隊長 アーサー → 傭兵団長 ダイゴ



 [戦う事に疲弊した人々が
  望んで止まない世界での話なのだろう、と。

  
王が存命の時代は、ともすれば

  
その先駆けになっていたかもしれないが。


 
(-70) 2021/04/18(Sun) 17:20:05

【秘】 中隊長 アーサー → 傭兵団長 ダイゴ



 [確かに初めの頃は単なる『手段』として
  軍属に下った処もあった。

  けれど一兵卒の暮らしは
  他国であれ貴族から出た身の上には
  無様で面白みも得られず。

  与えられる任にも何の輝きも見出せぬままに、
  兵役に苦悶と屈辱とを抱く様になって
  しまったのだった。


  だから伸し上がった。

  せめてこの苦悶が少しでも和らぐ様に、
  屈辱が晴らされる様に、と。 ]

 
(-71) 2021/04/18(Sun) 17:21:50

【秘】 中隊長 アーサー → 傭兵団長 ダイゴ



 [幸いにか幼少の頃から
  剣の師は付けられていたし筋も悪くなかった。
  帝王学や先導者の教育は仲間への助言にも
  役立つ所があったし、品位ある振る舞いは
  兵卒内で良い意味で浮いていた。

  余所者であれど小隊長、補佐官、副官補佐、と
  成り上がるまでの苦労も薄く。

  それ以降の地位へは
  幾つか手を汚したかもしれないが、



  こうして中隊長の地位にまで上り詰めたのが
  このアーサーという男ではあった。
  
  ―― が、]


 
(-72) 2021/04/18(Sun) 17:22:26

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[抱えていた「悩み」は人に告げる事で多少楽になった。
本当に、文字通り吐き捨てただけだ。>>120解決して欲しいと願ったりはしない。縺れた毛糸玉を見せびらかしたかっただけ。そもそも真に受け取ってくれたかどうかも不明だ。

彼の盤上に転がされたが、起き上がる事もなく、
ただ、散らかしただけ。]
(131) 2021/04/18(Sun) 21:05:55

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ― →住宅街付近の公園 ―


[わかりきっていたが、やはり酒は駄目だった。
何をどう足掻いたって、体質に合わないのだ。
今にも食べた物が込みあげてきそうだし、頭痛も鈍く始まってきた。官舎に直行するのは確定としても、少し休まないと動くことすらままならなさそうだ]

 ………おぇ…

[しかし、自分の中で問題にしているのはそこではない。
任務中に酒を飲むという行為を行ってしまったことのほうが、自分の中で問題として大きかった。
酒酔いをする姿を誰一人として団員たちが知らないだろうから、事情を隠す事は容易だろうけれど。

捌け口になりたがっていたのは彼のほうだったが。
それでも、やはり悪い事をしたな、と感じてしまう。
物理的な吐き気と同じくらい、執拗な自己嫌悪が絡みつく。]
(132) 2021/04/18(Sun) 21:06:26

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[どうかしていた。
一介の生物が龍の眼を見て狂ってしまった、なんて。
絵空事の言い訳は誰に通用するはずもないのに。]

 ……絵空事、か。

[酒に「酔う」事が殆ど出来ないので記憶や意識はハッキリしている。まだ脱いだままの外套と一緒に、借りた本も、しっかり小脇に抱えていた。幼稚な言い訳しか思いつかないのも、児童書なんて貰ったせいだろうか。

そういえばオイルサーディンも抱えっぱなしだった。自警団への報告書はどんなに不調でも今夜中にはまとめなくてはいけない。]
(133) 2021/04/18(Sun) 21:06:41

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[その後。その後は。
 ―――明日は、何か任務があっただろうか。]
(134) 2021/04/18(Sun) 21:07:02

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 …う……む、無理だ


[頭が働かない。借りた本を読む気にもなれない。
いや、違う、そもそも自分は任務中なのであって、本は次の休日に。きゅうじつはいついれていたのだったっけ。

揺れる視界に偶然入った公園のベンチに凭れかかるように座り込む。半刻。もう半刻だけここで休もう…。]*
(135) 2021/04/18(Sun) 21:07:17
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a3) 2021/04/18(Sun) 21:07:40

【秘】 中隊長 アーサー → 傭兵団長 ダイゴ



 [戦う理由、なあ]


 
(-81) 2021/04/18(Sun) 22:31:44

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ……ぅ、ぁ?



[生きているのか、と問われた気がする。>>141

 はて、自分は生きていると言えるのだろうか。
 戦っていないときの生の時間に意味は?


そんな哲学的な話はされているわけがない。ぐるりと回りかけた思考を振り起こす。休んでいたはずなのに酔いは余計に回ってしまったせいか。まだ眼の中に靄がかかっているように感じた。首筋を掻いて、伏せていた顔をゆっくりとあげる。]

 …。 
 ………王……?



[霞みながらも、わずかな陽の光に照らされる蜃気楼のように、己にとってはあまりにも懐かしい面影に感じた。
継承戦に非干渉な男にとって、皇子の顔をひとつひとつしっかり覚えているわけもない。『どの皇子も曖昧に王に似た顔』にしか見えないものだから。思わず、ぽつ、と漏らしてしまっていた。]
(151) 2021/04/18(Sun) 22:53:14

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[しかし、目を見開き首を振って戻ってきた意識の中で振り払う。
覚醒してみればその正体はまったく年若き少年だったし、見慣れない付き人もいる。>>139寧ろ自分は王族よりも軍との知り合いが多い。付き人のほうは『全く見ない顔』だった。]

 あ、…と。申し訳ない
 少し体調を悪くしていて、勘違いを、な。

 迷惑をかけた。失礼、する。

[まさか酔っぱらって倒れていたなんて言えるわけもなく、何を問われようと大丈夫だの一点張りて通して返す。
公園で寝込んでいる方が悪いのだから、と、持っていた本と外套、帽子を抱えて、ベンチの汚れを少し落とし、軽く頭を下げてから逃げるように――予想以上に足を縺れさせながら、ふらり、とその場を立ち去ろうとした。

公園が視界から見えなくなる頃に、オイルサーディンの瓶詰を忘れてきてしまっていることに気づいてしまう。

…報告書は、どうやって書こう。]**
(152) 2021/04/18(Sun) 22:53:47
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a6) 2021/04/18(Sun) 22:58:31

【人】 傭兵団長 ダイゴ

― →傭兵団官舎 ―


 『うわ、隊長!?どうしたんスか、顔真っ青!』

[色々とぶちまけてしまいそうな心地を気合だけで堪えて、よたよたと官舎の入り口まで辿り着く。出迎えてくれたのは事務担当のチドリだった。すかさず受付から抜けて肩を貸してくれたのはありがたかった。]

 ……すまない。午後は任務続行不可だ、報告書…

『外傷……は無さそうですね、ハルマ呼んで来ますんで、自分の部屋で大人しくしててください!ああでも、喋れるなら敵の情報だけでも…』
 
 ちが、違……さけ …少し、体調を崩しただけ、で、

『はぁ?よりにもよってアンタが…でも顔色酷いし…毒でも盛られたって言われた方が信じるんスけど』

[酒臭さが残る程飲んでいたわけでもはないし、肌に赤みを帯びる体質でもない。強ち毒といって間違いではないのだが、それも自分で飲んだなんて口が裂けても言えない。大きく囀るような問い詰め方を不調という理由で隠し通す。]
(169) 2021/04/19(Mon) 13:44:23

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[自室に戻ってベッドに倒れこむ。数分してハルマが部屋に入ってくる。奴はここの団員であり、専属の治癒魔法士だったが、持ってきたのは氷で冷やしたタオルと飲料水だった。自身の容態を聞いたうえで、過労だと判断してくれたようだ。

珍しいな、とはふっかけられたものの、此方の状態を詮索するような言葉を掛けることはない。]

 ……報告書…

 『馬ァ鹿、だから根詰めるなっつったろ、寝とけや。
  ……、……。
  荷物は、こっちに置いとくからな。』

[そういって、ベッドサイドのテーブルにもともと脱いでいた外套をたたみ、束ねられた本がその上に乗る。
ハルマも――この団員の殆どが、アーサーとの交友を知っていたので、そのあたりの事情は汲んでくれているようだったことが、数秒の沈黙から受け取れる。そのまま静かに立ち去っていった。]
(170) 2021/04/19(Mon) 13:44:29

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[午前中だけで何人に迷惑をかけてしまっただろうか。
回復したら詫びをいれにいかなければならないだろう。

"あんな話をしたって、何も無いのに"。
虚ろな穴が広がっていくようなこの心地は、
…本当に、毒が回る感覚と似ているようだ。

体調不良が原因で気が滅入っているとしか思えない。無理にでも一眠りしてしまおう。重くなった瞼に従って、その時は意識を手放した。]
(171) 2021/04/19(Mon) 13:44:34

【置】 傭兵団長 ダイゴ

(>>166 >>168)

[さて、意識も身体もその場所に留めたわけだが、普段の状態では当たり前のように気づけていたのだろうに、追跡されていた事には全く気づけていないだろう。

その足取りを追うなら、誤魔化しや偽りなく、
意図的に"避けていた"であろう王宮方面へと向かうこととなる。石造りの平屋造りの通り道、2,3本向こう先には
"件の本宅>>0:7"の屋根の一角でも見えてくるのではなかろうか


それでも男を追うのであれば、その建物には、

 『傭兵団ココウ』
 『依頼については正門先受付にて』

と、看板が壁にかけられてある。
見かけについてはこの国だけでなく、ごく一般的なギルドの入り口のように見えるだろう。]
(L0) 2021/04/19(Mon) 13:44:36
公開: 2021/04/19(Mon) 13:45:00

【置】 傭兵団長 ダイゴ

[もし入る事を拒むのであれば、
油漬けの瓶はかねがね想像通りの末路を迎えて彼の元には届かないかもしれない。

最も、国防軍の誰かさんに見つかったら、数日後どうなるかはわかりかねる。]



[落とし物を届けに来ただけ、>>168ならば、
事務専属のような隊員――第11皇子と見かけは同じくらいの、眼鏡をかけた軍服の少女が出迎えてくれて、必ず届けますという一言に合わせて快く受け取ってくれるだろう。

――彼女は、皇子に対してなんら無反応のようである。
面影の記憶すら、もし合わせていないらしい]


**
(L1) 2021/04/19(Mon) 13:45:49
公開: 2021/04/19(Mon) 13:50:00
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a8) 2021/04/19(Mon) 13:52:21

【独】 傭兵団長 ダイゴ

/*
「必ず届けるッス」だったなあ
(-98) 2021/04/19(Mon) 13:57:51

【独】 傭兵団長 ダイゴ

 - 或る小鳥の囀り -


 『ダイゴ隊長っすか?
 うーん、実は自分、去年此方に渡航してきたばっかなので隊長どころか他の事情も把握してないんすよね。
 あ、国王サマがお亡くなりになったのは知ってるっすよ!だってそれで情勢が崩れて来たから、戦力拡充として増員されましたからね。アタシはその一員ってワケです!
 
 でも、これからどーするんでしょうねー。
 乱闘の鎮圧なんてイタチごっこになっているのは隊長がわかってないわけ無いんですよ。けど、隊長はそういう任務を受けろって言うんすよねー。
 正直今は数があるから収入が安定してるっすけど、逆に落ち着いてきたらどうするんでしょうね?
 まあ、変わってない今考えても仕方ないって事なんでしょうか…アタシ、まだそういうの全然わかってなくって…へへへ』
(-113) 2021/04/19(Mon) 21:26:35

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 - 官舎内:夜間 -

[目が覚めた時には日付を超えていたことに驚きを隠せなかった。そんな不摂生な生活は、この国に来る前すらやらかしたこともない。頭痛は取れていたのにベッドの上で頭を抱えてしまい、それもまた、看病に来てくれたハルマに見つかり、もういっそ明日一日休んでいろと釘を刺されてしまう羽目になる。

倒れた原因が飲酒だったという事実は闇に葬られた。しかし、窃盗犯の報告については滞りなく行われたし、報告書も明け方までには作ることが出来た。公園にいた通行人が証拠品を届けてくれた為だ。>>188 

総合的に見れば、あまりにも自分に都合のいい展開だ。
おまけに翌日の休暇つき。]
(213) 2021/04/20(Tue) 5:55:54

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 - 休暇 -

[…突然言い渡されても、何も思いつくわけでもない。
溜まっていた細かい作業をするかと受付に寄ったら、チドリに叱られてしまう。『ハルマさんに出禁にしとけって言われてるんスよ!』だなんて、やること全てが見透かされているような言われ方をしてしまった。

おとなしく引き返し、自室に腰掛ける。
ふと横に流した視線の先。ベッドサイドテーブルに本が積まれている事を思い出した。

これを読んで時間を潰す事くらいしか、思いつかない。
歴史書に関してはだいたい今まで読んだものと同じようなものが書いてあったし、戦術書――は、あまり読む気にはなれなかった。

児童書に流れるように手が伸びてしまう。
母国やこの国の言語ではないから、多少の時間は潰せるはずだろう。自室にもともとある本棚から辞書も取り出して机に向かった。]
(214) 2021/04/20(Tue) 5:56:03

【人】 傭兵団長 ダイゴ

[顔を上げた時には、登っていた筈の陽が再び落ちていた。
食事にも手を付けず、部屋に籠もりっきりだったこともあって再び心配されてしまう。よほど疲れていた、と判断をくだされていたようだ。

甲斐甲斐しく世話を焼くような同僚がいなくて助かった。――ネネあたりなら飲み物のひとつ持ってきてもおかしくないが、どうやら彼女も今日はどこかに出ているようだった。
勤務表を見る限り、仕事の要件ではなかったようだが。

軽い食事を済ませて、身体を洗い再び部屋へ戻る。
訳を綴り続けた手書きの紙束をベッドサイドに起き、寝転がって少しずつ手にとり読みすすめる。

久しぶりに、自分の気持以外の中にのめり込めた気がした。]
(215) 2021/04/20(Tue) 5:56:11

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 - 休暇の翌日 -

[体調はすっかり戻っている(そもそも不調ではない)ので、大丈夫だという旨を伝えて、チドリに依頼表を出してもらう。
空いている隊員の任務を振り分け、自身にも見合う任務を見定めた。交易船へ荷物を運ぶ際の護衛任務が妥当だろうか。
一人が荷物運びを手伝う傍ら、もう一人護衛専門をつける、という形を取るのが良いだろう。]

 ネネは帰還しているか?
 彼女と共に此方に向かおうと考えているのだが。

 『え?ネネさん…は、任務に出られたのでは?』

 ………?私はまだ何も、…?

[ふ、とした違和感を覚える。
任務命令は基本的に自分の許可を得てから行うものだ。なければ自主的に見回りに行くというのはあるが、それでも流石に誰かに報告してからというのが普通の話。

しかし事務のチドリに伝えていないとなると。
勝手に外に出た、ということになる。]
(216) 2021/04/20(Tue) 5:56:26

【人】 傭兵団長 ダイゴ

 ……誰か昨日ネネを見たか?

 『いえ…アタシも夕方出ていったのを見たっきりっすね』

 ……、…。
 すまない。此方は誰か空いている奴二人に回せ。
 私はネネを探してくる。

[胸騒ぎがした。こんなご時世だ。
『巻き込まれる側』にならない可能性なんてあるはずもないのだ。外套を着込んで剣を取り、急ぎ足で官舎を出た。]*
(217) 2021/04/20(Tue) 5:56:38
傭兵団長 ダイゴは、メモを貼った。
(a12) 2021/04/20(Tue) 6:46:29

 




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ダレン
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