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【秘】 遊蕩 ディルク → 栄枯 プリシラ「聞こえのいい言葉だからこそ仲良くならなかったりもするよね」 誰にでも言ってるんでしょと振られた回数を数えるのは止めた。 しかし原因となる言葉はこうして今も尚、続けている訳だから、 その真意がどこにあるかは不明。案外何も考えていないのかも。 「……ああ、そっか。祭りに手は抜けないよね。 なんせ麗しき聖女様のお祭りだ」 裏通りならまだしも多くの目につく場では流石に。 質素なスープが欲しくなる日もないとは言えないのだが。 同じ物を2つと頼んで、こちらも席に着く。 「力自慢とは言えないな、男だからそれなりに力はあるけどさ。 平均的?平均より少し上?測ったことがないから分からないけど」 「分からない話は横に置いて、能力の話からでいいかな」 「僕はさ、蟲の力を借りることが出来るんだ」 言いながら首から下げていたものを貴女に見せる。 男の掌に乗せられたそれはシンプルな、小さな銀色の笛だ。 (-0) 2024/01/30(Tue) 22:32:36 |
【秘】 栄枯 プリシラ → 遊蕩 ディルク「蟲!あたしもたまにお世話になったり、 厄介になられたりしてますね。植物を育ててるものだから」 魔女故か蟲を気色悪がることもなく。 ただ、こちらが力を借りると言っても摂理をなぞっているだけ。 銀色の笛に視線が向けば、ああ、と能力に察しが付いたようで。 「テイマー、というよりかは……エンチャンター? 生き物や魔法の流れを従えて、力を借りる…… そうね、あたしと同じような感じ?」 花も蟲も身一つで心を通わせることそのものは難しいけど、 気持ちを込めた働きかけに応えさせることはできる。 そういった共通点から推察してみて、 それから違ったらごめんなさいね、と笑う。 魅了する者。 例えその対象が何であれ、魔女はそう準えた。 「こういう市街地ならいいけど、 自然の入る隙間もない遺跡とかは大変なのよね。 最終的に頼れるのは自分の身だけになっちゃうというか」 だから自分もちょっとは鍛えていたり。 少なくとも、普通の女の子よりはずっと。 (-31) 2024/01/31(Wed) 9:55:54 |
【秘】 遊蕩 ディルク → 栄枯 プリシラ「うん、テイマーとは違ってくるね。 別に笛がなくてもある程度は動いてくれるんだけどさ」 名を付けるならば確かに、その名で呼ぶのが正しいかもしれない。 しかし同じとは言えずとも、 こうも共通点が複数出てくるものかと男は考えた。 だからどうという話ではないのだが。 「僕も、ある程度は自分の力で闘えるようにはしてる。 扱うものは鞭、殺傷能力には欠けるけど便利なんだ」 確かに、男の腰辺りには鞭がさげられている。 一般的なものと違い多少の魔力が込められているらしい。 故に扱いやすさはそれなりに。 「……それで、同じようなっていうのは」 どういう形でかと、笛を仕舞いながら問いかける。 自分のことを話すのは構わないが、出来ることなら貴女にも。 (-34) 2024/01/31(Wed) 13:32:04 |
【秘】 栄枯 プリシラ → 遊蕩 ディルク「そのままですよ。あたしもまた、 花や蔦、植物の力を扱うことができる。 自分の魔力や身体を媒体にしているもので、 笛とかそういうアイテムはあまり使わないけど」 杖みたいな魔法の補助は別として。 聞かれたならば隠さず、詳らかに答えようか。 「あたしはね、植物を育てて働いてもらうことも、 はたまた、枯らしてしまうこともできちゃうの。 仲良くなって本当に助けてもらってるわけじゃなくて、 そうなるように誘導している、操っているから」 「で、そういうの全部ひとまとめにして、 あたしは自分の事を魔女って言ってます。 その方が伝わりやすいし、胸を張って名乗れるしね!」 まるで魔女じゃなかったら差し障りがあるような言い方だ。 (-36) 2024/01/31(Wed) 15:58:29 |
ディルクは、広場をフラフラと歩いている。 (a4) 2024/01/31(Wed) 22:51:47 |
【秘】 遊蕩 ディルク → 栄枯 プリシラ「ああ、そういう。確かに似たようなものかも。 僕も蟲達を育てて働いてもらっているしね」 代償あるいは褒美。それらは魔力等を用いている。 ある意味ではモンスターと呼ばれる類のもの達。 笛は、意思の疎通を図るために利用しているだけで。 しかしそれが本当に"意思の疎通"であるかは……。 思案の中、前に置かれたスープを一瞥し、 お行儀悪くとも話を続けようかと再度視線は貴女に向かう。 「あんまり魔女を名乗る子に出会ったことがないんだけど」 「そう在りたい理由とかあるの?」 別に簡単に植物使いと言えば伝わるだろうに。 敢えてその名を名乗る理由は何かと問う。 あくまで雑談感覚ではあるのだが。 「憧れとか、そういうのとは違う感じ?」 (-42) 2024/01/31(Wed) 23:31:44 |
【秘】 栄枯 プリシラ → 遊蕩 ディルクふうふうと、届いたスープに息を吹きかけて。 ふと問われれば、これまでよりかは少し薄い、 ぼんやりとした笑みを浮かべて、遠くを想うような。 「……そうね。前は、憧れてました。 でももう手が届いたつもりでいるから、今は違うかな」 「森に住む、かわいくて美しくて、強くて…… ちょっぴり不思議な、呪いと占いのエキスパート。 小さいころから色々な物で見て、ず〜っと好きだった」 おとぎ話か、歴史書か或いは他の何か。妙に具体的な。 夢を追いかけ続けた今のあたしは大体そんな感じでしょ?と。 「どうせ近いことの才能があったんだったら、 自分のなりたい物を名乗って、倣うもの。 だからあたしの言う魔女が、 きっと自分と全く同じじゃないとは承知の上。 違っていても、同じくらい素敵な物にはなれる気がするの」 ギルドやお店に提出する書類とかに魔女とは書けない。 それでも、魔女を名乗ることに劣等感や虚栄心はないのだ。 「……恵まれているんでしょうね。今のあたしは」 ただそれでも、呟く姿は何処か歯切れの悪いものだったが。 (-45) 2024/02/01(Thu) 0:36:23 |
【秘】 遊蕩 ディルク → 栄枯 プリシラ「……へえ。手が届いた、ね」 笑みの意味を考え、言葉の意味を考え、 その合間にスープを掬い口に運ぶ。 喉を流れ落ちるまでは思考するが、答えなど浮かぶはずもない。 憧れたこともなければ、 その存在を多少どこかで耳にしていた程度の男には。 「恵まれているかどうか、僕には分からない」 「でも、同じじゃなくても。 似ているなら、それだけでも素敵だと言えるなら。 なりたいものを名乗って、生きたいように生きる」 そういう方が楽しいよね、と独り言のように零した。 同時に、強い子だなと思ったからこそ 歯切れの悪さには不思議そうに眺めていた訳だが。 「気を悪くしないで欲しいんだけど、 僕は魔女にプリシラちゃんの持つイメージがないからさ。 わざわざ自分で名乗る理由が分からなかったんだけど」 「思い入れがあるんだね。そういうものがあるの、素敵だ」 決して羨ましがるような声ではなく、 しかし嘘偽りなく、真に感じた言葉を紡ぐ。 純粋に、そんな貴女を綺麗だと感じられた。 (-63) 2024/02/01(Thu) 21:04:28 |
【秘】 栄枯 プリシラ → 遊蕩 ディルク「ふふ、それ、お世辞だったらただじゃおかないわ」 照れ隠しの混ざった喜びを示す。 誰かから否定された程度で気に病むことはないとはいえ、 素敵と言われて嬉しくないわけもないのだ。 「丸きり違えていたら夢を名乗ってはいけない、 そんな寂しい話でもないとは思うけれど。 それでも……無理なく近づけるということ、 諦めや幻滅に直面せず思入れを持てるということは、 とっても恵まれたことだったと思っています」 それは与えられた幸運を抱くような、 自尊に満ちた女にしては朧げな言葉であったが。 「にしても、そうね。 世間一般的に魔女っていうともっと胡乱げというか。 正にああいう大鍋を薄暗い部屋でかき混ぜてる感じよね」 苦笑をしながら、また冗談っぽく話を煙に巻く。 「あたしが憧れた魔女についてのあれやこれやが、 今手元にひとつもないのは本当に惜しいなあ。 絵の一枚でもあれば見せられたのに……」 (-68) 2024/02/01(Thu) 21:41:52 |
【秘】 遊蕩 ディルク → 栄枯 プリシラ「お世辞じゃないよ、ほんとほんと」 軽い口調ではありながら、確かな言葉ではある。 その気持ちが伝わるかどうかは勿論別の話。 信じても信じなくても大して気にもとめないが。 食べ進めつつ話を聞いて、頷きだけを返す。 朧な一面に触れるには、まだ。 「……あー、そうそう。そういうの。 魔法使いにはきらきらっていうの?明るいイメージがあるけど」 同じ"魔"でも対極程のイメージを抱いている。 だから貴女が憧れを抱いた魔女のことは少し、気にならなくもない。 男は見られないことに「残念だな」と呟いた。 (-89) 2024/02/02(Fri) 1:33:18 |
【秘】 栄枯 プリシラ → 遊蕩 ディルク「嘘だったら頭が花だらけになるだけですよ」 針千本よりも随分と可愛い悪戯。 信じることには信じているのだろう、 此方も言葉ではその程度の軽さ、というわけだ。 匙を動かしては、その度ちょっと上品に会話へ小休止。 「色々あるのよ。魔がつくもののなかにも。 何ならただの魔性のひとだってそうだし…… あとは魔族もそうよね。痣を持った子がいたかしら。 “不思議な力”を持っていそうなら、 そう呼ばれるだけだけなのよ。魔法の源流です」 実際に悪い魔女らしいか定かではないが、 魔族と口走ることにもなんら抵抗はなかったり。 魔女である手前、乙女は不思議のなんだって好きなのだ。 「にしても、字面の圧で言うと蟲使いも大差なさそうね…… 犬や鳥よりよっぽど苦手な人が多いでしょうし」 「……そうだ、今度機会があればパーティ組みましょうよ! 多分あなたも、こう、偏見を持たれることには慣れてるかもしれないけど。いっそ集まっちゃえばやりやすいと思うわ」 人当たりはお互いに良いんだし。寧ろギャップを狙える! (-95) 2024/02/02(Fri) 19:54:00 |
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