【墓】 グルメライター ヤワタ[二人きりの部屋にケトルが沸騰間際にがたがた揺れる音。 駅にも程近い自宅には、遠く電車の音も聞こえる。 それよりも小さな筈の彼女の呼吸音が耳に絡んでくらくらする。 「神田さん」と呼ばれた時には、名前呼びの約束のことは頭から抜けていた。>>+169 だから完全不意打ちで、心の準備もあったものでもない。 身体の内側に真っ白な閃光が走り抜ける。] ……心臓、もたないから、不意打ちは控え目で。 [此方がこんなお願いをすることになろうとは。 大げさではなく早鐘を打つ鼓動は、離れ切っていない胸板から伝わるだろう。] (+189) 2023/03/10(Fri) 21:13:23 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[懺悔しよう。 杏仁マンゴータルト、食べた筈なのに味を殆ど覚えていない。 カメラロールを見返してみたら写真は残っているから食べたのは確かなのだけれど。 薄い素材は心許ないだろうと自分にも少しオーバーサイズのスウェットを準備したら、入浴後の彼女はワンピース姿だった。>>+173 狙った訳ではないとわかっていても、余った袖や裾から伸びた足にぐっときてしまうのは赦してほしい。 真っ赤な顔、ああ漸く気づいたのかな、と苦笑する。>>+174] 「まだ」って何? 今日だけでもー何回も理性ごりっごりに削られてるよ。 [リュックからはまだドラッグストアの不透明袋を取り出していない。 一応、と自分に言い訳をして買うくらいには、抑えておく自信なんてなかった。 けれど。] (+190) 2023/03/10(Fri) 21:13:51 |
【墓】 グルメライター ヤワタ……すっごい殺し文句だなぁ。 うん、そう思ってくれてるの、嬉しい。 [続いた言葉の最初は、とんでもなく煽られるものだったけれど。 「それ」を前提として、彼女には希望があって。] 僕はね、マシロちゃんを幸せにしたいんだ。 [自分を一番幸せにしてくれる彼女に、一番の幸せを。] (+191) 2023/03/10(Fri) 21:14:18 |
【墓】 グルメライター ヤワタ今日が「その時」じゃないって思ってること、 教えてくれてありがとう。 割と、こう、ぶっちゃけ、 今の格好だって最高に可愛いから正直グラグラしてるけど、 僕が君を一番幸せにする日は今日じゃないって、 ちゃんと言ってくれたからね。 嬉しいよ。 [所謂「据え膳」のシチュエーションであることに気づいても、「嫌われたくないから」と男の意のままになることを選ぶ子ではなくて良かった。 「今は違う」と言っても、自分が彼女を嫌わないと信じていなければ出ない言葉だと思う。 こんな甘え方を彼女が他ならぬ自分にしてくれるのが嬉しい。] (+192) 2023/03/10(Fri) 21:17:39 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[宣言通り手を繋いで寝ようと手を差し出そうとしたところで、指先が引かれる。>>+176 ああその「少しだけ」で終われると思われている自分の信頼が首を絞める音がする!] ああもう、敵わないな。 なんでこんな可愛いかなあ?! (+193) 2023/03/10(Fri) 21:18:18 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[勇気を長引かせるつもりなんてない。 瞼を軽く伏せながら顔を近づける。 シャンプーの香りに喉が鳴ったのは気づいても気づかない振りをしていてほしい。 合わせた目線でそっと同時に閉じるように合図をして。] (+194) 2023/03/10(Fri) 21:18:33 |
【墓】 グルメライター ヤワタ……マシロちゃんのうさぎクッキー、 粉砂糖が白くて、「白うさぎさん」だなって思ったら、 キスしたくなったこと思い出した。 [触れ合わせた後の空気がくすぐったくて、くつくつと笑ってしまう。 数秒触れていたのに離したら寂しくて、何度かつい啄んでしまった。 先程より赤味が増した唇に、「味見が大口でごめんね?」と親指で触れて艶を拭う。 おやすみ、と手を繋ぎ直して布団に入った。 眠れたかは、自分だけの秘密だ。*] (+196) 2023/03/10(Fri) 21:22:07 |
グルメライター ヤワタは、メモを貼った。 (c23) 2023/03/10(Fri) 21:23:40 |
【墓】 グルメライター ヤワタ――「いただきます」―― あは。ちょっと寝惚けてる? 初めて見る顔だ。 可愛いけど、顔は洗いたいよね? 行っといで〜。 [朝からハイなのはお察しというやつだ。 彼女の方は初めての家の慣れない布団でもぐっすり眠れたようで良かった。 来客用の布団、浮かれて買った甲斐があった。 洗面所に彼女が向かう間にお茶を入れる。 湯呑はないのでマグカップだ。] (+201) 2023/03/10(Fri) 22:20:45 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[二人分の朝食を作ることは、彼女のお泊りが決定した時から決めていた。] 明日二人で何食べようって考えるの楽しかったよ。 [呆気にとられたような彼女に向かって微笑む。>>+184 約束したから、というのもあるけれど。 約束がなくても、こうしたかった。 彼女が自分の目の前で「いただきます」と同時に手を合わせるのを、恥ずかしながらずっと妄想していたもので。] (+203) 2023/03/10(Fri) 22:21:02 |
【墓】 グルメライター ヤワタうん。 朝ごはんは自分で作る主義だけど、 こんなに喜んでもらえたの、初めて。 あー……やばい僕、すっごい浮かれてる。 [夜が過ぎ、朝となっても真白は自分を名前で呼んでくれる。>>+185 それだけでなんだか胸がいっぱいで頬が緩みっぱなしで。 彼女が泣き止むのを待つ間、自分もゆっくり表情筋を躾けていった。] (+205) 2023/03/10(Fri) 22:21:29 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[出汁に使った昆布は途中で取ったが、煮干しは入れたままだ。 そもそも煮干しは出汁に使うなら頭とワタを取った方が良いのだろうが、これはスターゲイジーパイを模しているので。] インパクト重視で一旦そのままにしたけど、 煮干しは食べにくいから取っちゃうね。 [手を合わせる前に彼女の器から顔を出していた煮干しを抜き出す。 言わなくてもきっと意図は伝わっているし、 そもそも自分の推察が的外れだった場合は、単に「味噌汁おいしいね」で済ませれば良い話だ。 「いただきます」と声を重ねて向い合せで箸を持つ。] (+207) 2023/03/10(Fri) 22:22:03 |
【墓】 グルメライター ヤワタおいしい?良かった。 好きな子が料理人だと緊張すんね! [そっと零された言葉に身体を振るわせて安堵の溜息を吐く。>>+186 勿論味見はしたし、自分の舌には自信があるが、それとこれとは別の話だ。 メインも芙蓉蟹のジェネリックとばかりカニカマを使っている。 次に作る時には鮭とか鯖とかを用意しておこうと思うが、食卓に込めた願いを思えば今日はこれで良いと自分に言い聞かせた。] (+208) 2023/03/10(Fri) 22:22:29 |
【墓】 グルメライター ヤワタ帰んなくていーよ。 [思いの外真剣な響きになってしまった。>>+187] ていうか、「ここ」に帰っておいでよ。 [言ってから、それを切望している自分を実感する。 単なる徹夜ハイの譫言ではなく] 住んでみて窮屈だったら別の部屋探すから、 完全な「お引越し」はちょっとだけ待ってもらうことにして。 [気の早さを競おうか。] (+209) 2023/03/10(Fri) 22:22:47 |
【墓】 グルメライター ヤワタ今日は昨日買ったお泊りセットの残りを置いて帰って、 それがなくなる前には「いつもの」をこっちに持ってきてもらって。 新しい衣装ケース……クローゼット?は 次の休みにでも。 [彼女がもし「ちょっと言ってみただけ」なら、引かれてしまうだろうか。 使われないなら衣装ケースは新しい本棚として使おう。 そんな計画。] (+210) 2023/03/10(Fri) 22:23:01 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[夜から仕事だという彼女を車で送っていくことにした。 少しでも独り占めの時間を長引かせたくて。 荷物を纏めて出ようとしたら、彼女から思いもよらないお願いが。>>+188] へっ?! ス、スウェットでいいの? 寂しくなったら僕がいるけど、 って自分のスウェットに嫉妬してどうする僕、 えーと、 [ちゃんと毎回洗濯はしているけれど、臭くないかな。 少し焦る。 夜に着ていたものをそのまま持って帰る? いやそっちは僕が欲しいな?! えーと、 えーっと、] じゃあ、選ぶ……? [てんぱった結果、変なことを口走った気がする。 彼女に二択を迫るのか?!*] (+211) 2023/03/10(Fri) 22:23:24 |
【独】 グルメライター ヤワタ (-127) 2023/03/10(Fri) 22:26:36 |
【墓】 グルメライター ヤワタ――鴨肉の日―― [ひとつの恋が成就しようとしている時、「やあ、空いてる?」と来店する。 テーブル席は良い雰囲気。 「えっあの二人まだつきあってないの?」なんて、空気の読めないことは言わない。] 店長、こないだそば入れといてって頼んでたからあるよね? あるでしょ?! 鴨!と来たら! 鴨南蛮そば!!くださいな!! (+212) 2023/03/10(Fri) 22:36:36 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[どんどん自分の心臓と理性を摺りつぶすのが上手くなる彼女に負けないように理性を鍛えるにはどうすれば良いのか。 「やだ」って!!>>+214 言われたら勿論、漏れなく僕が握られたゴムのアヒルみたいな声を出すだけです。 君への恋心の大きさ以外は何もかも平均的な平凡な男でも、大好きな子には格好いいと思われたいというささやかな願いはある訳で。 それを言ってしまう時点で格好良さから離れているのは気づかない振り。] (+235) 2023/03/11(Sat) 0:57:49 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[なにで、って―― 言葉にしてしまえばそれこそそれを聞いた彼女の反応で此方が削られ切ってしまうのがわかりきっているので、ぐっと堪えましたとも。>>+215 無防備に無自覚に煽っておいて、 いざそれを自覚すると急にもじもじするところとか、 (臨界点越えると少し舌足らずになるの堪んない) 自分が必死に直接ぶつけないように抑えている慾を 向けられそうでも寧ろ嬉しそうなところとか、 (「嫌じゃない」って顔に出てるんだもんなぁ) それをそもそも風呂上りの乾かしたての髪 (下ろしてるのも似合う。可愛い) 自分のスウェットを上だけ着て (ちょっとよろけたらうっかり見えてしまうのでは?) 湯上りの肌を真っ赤に染めて (化粧落とした顔にも惚れ直しちゃう) 脳内で挙げているだけで、血液の流れが偏ってしまいそうなので、深呼吸。] (+236) 2023/03/11(Sat) 0:58:09 |
【墓】 グルメライター ヤワタ僕、結構わかりやすく恋してたと思ってたんだけど、 マシロちゃんに気づかれないくらい隠せていたんなら、 こんなにマシロちゃんが欲しくて堪んないって顔、 ちゃんと君にだけ見せられてるってことだね、 [彼女自身が恋を知らなければ、向けられる感情を受け取る心の器を持っていなければ、どんなに強く想っても零れていくばかりだっただろう。 受け止めてほしいと願いながら視線を向けていたら、彼女が自身の器を手に取ってくれた。 だから今、自分はこうして受け止めてもらえている。 持ってみたら彼女もそろそろわかってきた頃だろう。 注ぐ想いに慾に、器はどんどん重さを増すばかり。 彼女が自分を好いてくれている限り、きっと器は増えていき、 いっぱいになった器は落として壊れてしまう前に、 自分達の「テーブル」を彩るように置いていこう。] (+237) 2023/03/11(Sat) 0:58:24 |
【墓】 グルメライター ヤワタ[きちんと言葉にしてくれるところ、本当に大好きなんだけれど。 焦らしている自覚があるならこれ以上煽らないで!>>+217>>+218>>219 と悲鳴のような声を上げつつも、キスだけで止まれた自分はそろそろ表彰されても良いと思う。 寂しげな吐息を食べたら>>+221、一晩中 甘 さに苛まれる羽目になった。*] (+240) 2023/03/11(Sat) 0:59:06 |
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