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【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ/* ごきげんよう!暗殺者(役職)です。 この度、襲撃対象をランダムで決めた所、 テンゴさんが選ばれてしまいました……! まだ様々な要因で死が回避される可能性もありますが、 ひとまず、ご連絡といくつかヒアリングをさせていただきたく、 秘話を送らせていただきました。 お手隙のときに目を通していただけると嬉しいです。 Q1.襲撃のRPはご希望されますか? (忙しいという事であれば無しでも大丈夫です!) Q2.RP時のシチュエーションの希望はありますか? (狙撃であっけなく、対面で少し話したのち戦闘など) 以上になります。 ちなみに襲撃理由といたしましては、 『モブ幹部から"テンゴさんが敵組織の内通者という情報を 手に入れたため、排除せよ"という任務を受けた』という 感じになるかと思います。 他にご希望があればどんどんお申し付けください。 よろしくお願いいたします! (-308) 2022/08/22(Mon) 21:29:50 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア/* ご連絡ありがとうございます、テンゴPLです! 襲撃対象になったとのこと、承知しました ご質問に答えさせていただきます。 まず最初の質問ですが、折角の機会ですので、RP挟ませていただきたいです。レヴィアちゃんともなかなかお話出来てなかったですし…! 次に、RP時のシチュエーションですが、理由はご指摘の通りで大丈夫です!恐らくはテンゴが復讐に燃えていることから裏路地辺りでの襲撃になるのではないかな、と考えております。 以上、お付き合いよろしくお願いいたします! (-325) 2022/08/22(Mon) 22:42:08 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア/* ごめんなさい、追記です! お喋りはちょっとしたいかなぁ、とは思います! お手間をおかけしますが、よろしくお願いします! (-326) 2022/08/22(Mon) 22:43:06 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ/* お返事ありがとうございます! こちらも出来ればRP出来たらいいなと思っていたので、 嬉しいです!よかった! シチュエーションも了解しました〜! 路地裏に一人でいらっしゃるところに声をかけ、 襲撃するような感じにしようかと思います! それでは続けて秘話を送らせていただきますね! 少々お待ちください! (-330) 2022/08/22(Mon) 22:50:52 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ月が出ている。 それでも路地裏は大層薄暗く、人気がない。 普通の人間はまず寄り付かず、逆に。 ここに居るような人間は、まず普通ではない。 そんな時間、そんな場所。 貴方が、そんな場所に居る時。 コツ、コツ。 パンプスが地面を叩く音が、ゆったりと響く。 暗がりのさらに奥、まったく人の気配のないその向かいの道から。 女が、歩いてくる。 「ごきげんよう。capo.」 それは、会議で幾度と見たことがある顔。 齢6歳の頃からノッテに拾われた、氷の女。 今も、何の色も、温度もない顔で。 夕闇色の瞳だけを貴方に向けて。 貴方の三歩前で、立ち止まる。 「夜道は危ないわ。」 「何が起きても不思議じゃないもの。」 こんな場所で、一体何を? まるで雑談のような言葉を、投げかける。 (-334) 2022/08/22(Mon) 23:00:21 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィアゆらり。 この島ではおよそ見る事の無い、抜き身の刃。 月の光が、波打つ模様を撫でて浮かびあがらせる。 普段は面で隠れた目が覗き、貴方を見た。 会議室で見えた、鋭い殺気が刺すように向かう。 「嗚呼、レヴィア嬢か。」 「何、少し気晴らしと…いい加減体は動かしておかねば鈍り切ってしまうのでね。」 くつくつと喉を鳴らして笑う。 「そういうお前さんこそ、珍しいじゃあないか。氷の姫君がこんな場所に何用かな。警邏…という訳でもあるまい。」 殺気は収まらない。 まるで、これから起こる事を分かっているかのようだ。 (-341) 2022/08/22(Mon) 23:13:20 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ大きく三歩分の距離は。 波打つ刀がぎりぎり、その場からでは届かない距離。 東洋の刃物は斬る事を主体に置いており、 触れるだけで肉が切れるのだと聞いたことがある。 殺気にも眉一つ動かさず。夕闇は貴方を見つめる。 「ジムにでも行ったらいかがかしら。」 「警邏なんてしないわ。私、守る人間じゃないもの。」 「殺す人間なの、私。」 袖口に隠していたサイレンサー付きの小型拳銃を一丁、 手のひらに出して。 その右目を狙うように、前に構える。 「最期に恨み言はあるかしら。」 もはや、貴方が死ぬのは確定だとでも言うように。 女は冷たい声で、そう告げた。 (-344) 2022/08/22(Mon) 23:30:04 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「ふん、やはりか。そろそろ此方にもまわる頃合いだろうとは思っていたが、よもやお前さんを使うとはな。」 分かり切っていた。 先代やアウグストは目を掛けてくれていたが、彼らが居なくなった今、元より余所者だった自分を排除する動きが出たとしても何ら不思議な話ではない。 「恨み言など何もないさ。先代とアウグストが愛したノッテが残るのであれば…俺に悔いることなどありはしない。ただ…」 伝えるべきことは、伝えてきた。 若い者がまだ残っているのであれば、思い残すことはない。 「だからといってそう簡単にこの命、小娘ごときにくれてやるつもりはないのでね。若くはないが、足掻かせてもらうよ。」 刀を横に構えた。足掻く意思を、貴方に突きつける。 そう大人しくくたばってやるつもりはない、と。 (-350) 2022/08/22(Mon) 23:47:16 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「殺しに殺しの道具を使うのは当たり前の事だわ。」 「どうかしら、これから先のノッテは。」 「今までと同じに、なるかしら。」 消耗し、身内を殺し。 カリスマ的な頭目一人を失えば、 この組織は随分脆いようにすら思える。 これから先、元通りになることがあるだろうか。 ………興味はない。 道具は未来を思案しない。 「そう。馬鹿ね。」 向けられた意思に、嘲笑うでも呆れるでもない言葉を零す。 抵抗されると綺麗に殺せないわ、と呟いて。 パン、発砲音。 弾が真っすぐ、貴方の右目に向かって飛ぶ。 それと同時に女は、大きく後ろへ跳んだ。 続けて二度、三度と弾を打つ。 改造式の小型拳銃は、殺傷力と装弾数を犠牲に小型化してある。 急所に当たらなければ、致命傷にはならないだろう。 (-355) 2022/08/23(Tue) 0:05:09 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「全く同じにはならんだろうな。だが、未来ある若者が残っている。望みはあるさ。」 肩を軽くすくめて。 何もかもが同じに進むことなどありはしない。 だが未来はあるのだから、それでいいのだ。 「馬鹿は、お互い様だろうよ。哀れな姫君。」 身体を逸らし、予め狙いが向けられていた右目からは射線をずらし、そのまま踏み込む。 相手は音速の銃弾だ。2発目、3発目をいなす余裕はない。が、致命傷を外すことは出来る。 左腕に1発。もう1発は面を打ち抜き、砕く。 負傷を厭わずに、小柄な貴方の跳躍で取られた距離を一気に詰めるように走り込みながら、刃を薙ぎ払う。一矢でも報いるべく。貴方の腕を狙って。 昼行灯を気取ってはいたが、実力は幹部に勝るとも劣らない速さだろう。刀を得物としながら、銃との戦いに慣れている。 だが、部は悪い。遠距離と近距離であれば、射程の差は一目瞭然だ。男は、理解している。結末を。 (-358) 2022/08/23(Tue) 0:27:28 |
テンゴは、駄菓子屋の屋台を畳んだ…祭りはもう、終わりだ (a26) 2022/08/23(Tue) 1:11:04 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ「奇遇だな」 「俺は 為すべきこと なんて、生きることしかない」その熱を納めろと、アッシュグレーの瞳は冷ややかに見つめて踵を返した。何度もその瞳を見ることになるだろう、何度もその刃を傍に感じるのだろう。 そんな"嫌な予感"がしていて、口には出さなかった。 「早死にするなよ、俺たちボスのためにだ」 その後順当にメイドマンに上がっていったヴェネリオとは違ってコンシリエーレになったときはどうしようかと思った。 ファミリーではなくお前が幹部と相容れないのだろうと文句をいいながら酒を交わしたのはもう10年以上も前の話だ。 「テンゴォ、 お前のパートナーどんなやつだったんだ 」次第に丸くなって見えてきたその性格を、逆立てるのも煽るのも大体が俺のせいになったのも居心地は悪くないものだった。 (-382) 2022/08/23(Tue) 7:52:47 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ「……無論だ。俺たちはあの方の為にあるのだから。」 東洋人特有の漆黒の瞳が、アッシュグレーの瞳を追い、そして刃は下げられ、鞘に収まった。 その意見だけは、一致していた。 ボスの為に自分たちは居て、その為に身を粉にするのだと。 ただ。 早死にしないなんて、そう簡単に言えなかった。 自分は余所者だ。貴方と違っていつ殺されてもおかしくはない。ボスの目が黒いうちは、大丈夫だろうが。 その考えは変わらない。昔も、今も。 コンシリエーレになったのは何かの間違いかと思った。 余所者の自分がどうして、あの幹部連中に話を通せようか。 頭を抱えて、友人の文句を聞きながら酒を交わしたのは懐かしい思い出だ。 「なんだ、藪から棒に。そりゃあ、いい女だったさ。濡羽色の髪が綺麗で、花が良く似合う凛とした女だったよ。」 「そういうお前さんこそ、どうなんだ。女の一人や二人、居てもおかしくはないと思っていたがな。」 お互いに丸くなって、だる絡みや昼行灯を気取っても変わらない関係は、心地良かったし、嫌いではなかった。 (-383) 2022/08/23(Tue) 8:39:55 |
テンゴは、何処まで行っても余所者だ…イタリア人ではないのだから。 (a31) 2022/08/23(Tue) 8:57:25 |
テンゴは、だから、これでいい。全ては最初から決まっていた事だ。 (a32) 2022/08/23(Tue) 8:59:31 |
【置】 ”復讐の刃” テンゴ【三日月島:どこかの森の中】 土を掘り返す男がいた。 穴は2つ。然程大きくはない。 男の傍には、鉢植えが二つあった。 馬酔木と、カランコエだ。 男は此処に植えていくつもりだ。 どうせならば、此処の方が良いと思ったから。 自分もいつ死ぬやら分からない身である。 枯れるよりは余程良い。 (L3) 2022/08/23(Tue) 10:33:18 公開: 2022/08/23(Tue) 13:00:00 |
【人】 ”復讐の刃” テンゴ【駄菓子屋:店内】 異国情緒溢れる店のカウンターにて。 飴の詰まった瓶をいくつか並べて、眺めている店主がいた。 一つは、 べっこう飴。 店主の一番のお気に入り、親しんでいる物。 一つは、 オレンジの飴。 太陽の光をいっぱいに浴びた柑橘は甘みが強い。 一つは、 抹茶ミルク飴。 この島では馴染みのない味で、珍しがられるもの。 「…さて、どうするかね。」 ころり、ころりと瓶の中で転がる飴を眺めて、独り言ちた。 (14) 2022/08/23(Tue) 10:40:54 |
テンゴは、いつも通り、飴を袋に入れて懐に仕舞った (a33) 2022/08/23(Tue) 11:01:58 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「哀れ?」 「私は幸せだわ。」 装弾数は3発、それを全部打ち切って、距離を取る。 ……が、捨て身の突撃をされれば、歩幅の分 距離はむしろ詰められる事となる。 ───速い。 しかし女も、殺しのプロだ。 薙ぎ払われる刀を、手に持った傘で受け止める。 普通の傘なら真っ二つだっただろうが……… これは軸を鋼鉄で作られた特性の傘。 故に傘ごと切り捨てられることはないものの、 やはり男と女の力の差では、対等な鍔迫り合いとはいかない。 圧される、腕が痺れる。 「っ!」 そのまま圧し切られるより前に、傘をばさりと開く。 貴方の視界が一瞬、真っ黒に染まり。 それからふっと、貴方とぶつかり合っていた力が無くなる。 女が視界を潰すと同時、また後ろに跳んだのだ。 ▼ (-391) 2022/08/23(Tue) 11:32:15 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ幹部級の貴方に、女がまだ殺されずに済んでいる理由は。 一つは、有効射程の差。戦いにおいて、射程の差は絶対だ。 そしてもう一つは。 "最近体が鈍っていた"貴方と、"10年以上殺しだけを任務としてきた"女の。 ───ブランクの差、それだけだった。 華奢な体で、路地裏のパイプを伝って屋根に上る。 もしかしたらその登り切る過程で一度斬撃を貰ったかも 知れないが………女はプロ。 一時的に痛みを遮断して、動きへの支障をなくす。 屋根の上で、装弾を終える。 射程距離、高所、全てが揃った状態で。 また貴方の急所に向けて、音速の弾丸を3発、 躊躇いもなく放った。 (-395) 2022/08/23(Tue) 11:40:28 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「いや、哀れだよ。」 「血と硝煙の香しか知らぬ、哀れな女。それがお前さんだ。」 軽くなった傘を斬り捨て、パイプを伝う貴方に一撃を見舞う。貴方は腕に切り傷を貰ったかもしれないが、距離もあり、切り落とすには至らない。 そうして満を持して貴方が放った弾丸を。 咄嗟に、頭部と心臓部を腕と手にした刀で庇う。 最低限の急所は守り切るも… 両腕、そして跳弾した弾が右太ももに被弾した。 ふらり。 男はよろめいた。 足をやられた以上、貴方に攻撃を加えることは最早不可能だ。 「…ふは。やはり、か。歳は取りたくはないな。」 震える手を懐に入れて、取り出すのは小さな袋。 中に入っているのは、飴だ。 男はその中からべっこう飴を摘み、口に含む。 悠長ともとれる行動だ。 → (-397) 2022/08/23(Tue) 11:59:46 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「なあ、レヴィア嬢よ。」 「お前さんは、俺が死ぬならば自らの手を下さずとも満足するか?それとも、その手で俺を殺したいか?」 刀を手にしたまま、声を掛ける。 既にそちらに攻撃の手を向ける様子は、ない。 (-398) 2022/08/23(Tue) 12:02:06 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「それでも。」 「私は幸せだったわ。」 ずばっと、二の腕が切られる。 ぼたぼたと血が垂れる。 普通の人間なら痛みに呻き、パイプから手を滑らせ落ちる傷。 しかし女は、汗一つ流すこともなく登り切る。 ゴシックの服がワインレッドに染まっていく。 そうして、撃った弾は。 全盛期の貴方ならそうはいかなかったかもしれないが、 今の貴方の機能を奪うには、十分で。 ふぅ、と一つ細い息を吐いたのは、きっと誰にも聞こえない。 こつ、と、屋根から飛び降り、地面に降り立つ。 ハンカチを傷口に当てて、ようやく流れてきた汗が 額から頬へと一筋伝う。 貴方の一歩前まで、近寄る。 貴方にその気があれば、切り捨てられるかもしれない。 ▼ (-400) 2022/08/23(Tue) 12:11:32 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「私の仕事は」 「対象を死に至らしめる事。」 「死因も要因も、指示されてなんていないわ。」 自分の手で殺したい、なんて殺人鬼のような拘りはない。 殺したくなんてない 女はそこで見守るように、佇み続ける。 (-401) 2022/08/23(Tue) 12:15:32 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「………。」 降りてきた少女を見つめた。 その漆黒の瞳に殺意はない。諦観と憐憫。 この少女がどれだけの苦を背負ってきたか。 幼いながらに思う事が無かった訳があるまい。 例え、家族を手にかけていたとしても、彼女は男にとっては家族の一員だ。 「そうかい。なら手前の事は手前でやらせて貰おう。その前に、お前さんにこれをやるよ。」 飴の入った布袋。 まだ中身のあるそれの口を閉めて、貴方に投げて寄越す。 中身はべっこう飴に、オレンジの飴に、抹茶ミルクの飴。 「ただの飴だが、これが美味いんだ。」 笑う姿は、いつもの昼行灯のようで。 男は貴方が受け取るにしろ、受け取らないにしろ、そのまま貴女から距離を取る。 → (-404) 2022/08/23(Tue) 12:27:15 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 暗殺屋 レヴィア「さて…それじゃあさっさと、片を付けるとするか。」 「じゃあな、レヴィア嬢。達者でやれよ。嗚呼、見たくないのなら目を塞いでいろ。少々派手になる。」 よろめきながらも刀を持ち上げて。 慣れた様子でくるりと刃を自らに向ける。 そうして―― 向けられた刃は、何の躊躇いもなく、押し込まれ。 テンゴ自身の胸に深々と突き刺さり、その 心臓 「っ、ぐ…!」 男は知っている。その手で何度もやってきたから。 どうすれば、人が絶命するかを。 脂汗を滲ませ、苦悶に表情が歪み、呻き声を漏らしながら。 ぐり、と刀をその手で捻る。抉り、潰すように。 そうしてから、一気に抜けば。それで、 お終い。 勢いよく、男の胸から赤が噴出し、その場にばたりと倒れるだろう。辺りに一層濃く、鉄錆の香りが立ち込めるだろうか。 (-405) 2022/08/23(Tue) 12:43:21 |
テンゴは、べっこう飴を口に含んだ (a39) 2022/08/23(Tue) 12:43:52 |
テンゴは、家族を愛している。 (a40) 2022/08/23(Tue) 12:55:44 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ氷と評されるその貌には、何の感情も籠らない。 女がなにを思うのかなど、きっと誰にも分らない。 何百人を殺し、同じファミリーの者を手にかけ。 涙の一つも流さない、冷たい死神。 人からの評価などそんなものだし、 女もそれを否定することなどなかったから。 「そう。」 「興味がないわ。」 投げ渡された飴を、血を流していない方の腕で受け取る。 これに毒でも入っているかもしれないわね、なんて。 呟きながら、しかし、捨てることはせず。 「私には標的の死を見届ける義務があるの。」 標的が必ず死んだ事を、きちんと確認する事。 それが"暗殺屋"の仕事だからと、夕闇の瞳は真っすぐ見据え。 そして。 ▼ (-406) 2022/08/23(Tue) 12:56:08 |
【秘】 暗殺屋 レヴィア → ”復讐の刃” テンゴ「………馬鹿ね。」 その最期を、見届ける。 飛び散る紅も、苦悶の顔も。 全てを、全てを見届ける。 また一人、ノッテ・ファミリーを殺した。 貴方の意識が完全に闇に落ちる頃。 女は初めて、目を伏せて、睫毛を震わせた。 女は、貴方に近づいて。 いつかの遺体と同じ様に、その右目に。 パン、と一発、弾を打ち込んだ。 死を確実なものにするため、でもあるし。 自分がやったのだと、認識するためでも、ある。 誰かに誇示したいわけではない、ただ。 "自分が死に追いやった"のだと証明する、 罪の証 として。それを、残す。 女は、昼行灯の火を消した。 べっこう飴を一つ開けて、口に含んだ。 「……雨が降る前に、帰りましょうか。」 ハンカチを腕に縛って止血をして。 切り捨てられた傘を拾って、ばさりと欠けたそれを広げた。 呆れるほど晴天の、夜の日の事だった。 (-407) 2022/08/23(Tue) 13:04:54 |
【置】 ”復讐の刃” テンゴ駄菓子屋を早々に閉めて。 カラス面は出かけて行った。 復讐を遂げる為の勘を取り戻すべく。 仕舞い込んでいた刀を手に、ゆっくりと。 月の美しい、晴れた夜のことだった。 (L4) 2022/08/23(Tue) 14:49:43 公開: 2022/08/23(Tue) 17:00:00 |
【秘】 愚者 フィオレロ → ”復讐の刃” テンゴ「あーあ。そんなあっさり言って。言質取りましたよ。 俺は知りませんからね。 "落ちぶれてる"って系用する状態になったのに責任取る羽目になる不運を憐れむ事しかしませんよ。 それだけ今をかってもらってると考えておきますか」 さてこの男が生前に貴方になんて言っていただろうか。 いずれにせよ、こんな言い方をしていて、"約束"だってできた。 できたが、しなかった。 結局の所、望むものがなくはないが、相手を縛り付けるくらいなら。という葛藤が最後まであったのだろう。 腹をくくればそんな事朝飯前とばかりに言い出す男だったのだから。 「俺が変わるにしてもあんまり今の影が薄いですしねぇ。 そういう意味でテンゴさんが変わった方が色んな意味で心配ですよ、俺は。 いつまでもそのままでとは言いませんが…… 無茶ばかりしないようにはして下さいね。俺がいるとは限らないので」 (-416) 2022/08/23(Tue) 15:50:46 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → 愚者 フィオレロ「好きにしろ。それだけ俺は買っているつもりだからな。」 言質を取ったと言われても、男もこの時は全くもって意識はしていなかった。貴方がそんな願望を持つとも知らなかったし、後に起こる事だって知る由もなかったから。 「俺が変わる、か…そうなる時は、この昼行灯の火が消えた時くらいだろう。お前さんが心配することは何もないさ。」 「無茶をしない約束は出来んぞ。俺は今でこそ顧問だが異国人である以上反感を持つ輩も多い。それにノッテの連中は血の気が多いだろう?全く、忙しい事この上ないという奴だよ。」 顧問としての仕事と、組織内での自分の立ち位置を守る作業と、どうにもやることが多いのだと肩を竦める。 実際、何かと理由をつけて殺そうとする動きは度々あったから、男は誰にも言わなかったが密かに刃を振るってきた。 (-422) 2022/08/23(Tue) 17:58:06 |
テンゴは、駄菓子屋のシャッターを降ろした。さあ、もう幕引きだ。 (a48) 2022/08/23(Tue) 17:59:06 |
【秘】 デッド・ベッド ヴェネリオ → ”復讐の刃” テンゴ「気になったもので。 俺は――料理好きのおてんば女がな。 親から言いつけられた許嫁だった。 それでもまあ愛着はわいててな、お嫁さんになって娘を生むんだだとかずいぶんな夢を持ってたよ。 まあ結婚する前に両親共々殺されたんだけどな」 あとで調べたら親が厄介な産業スパイだった。 相当な被害を食らわせられたマフィアからの報復、 男ははそこにたまたま居合わせなかったガキだった。 「お前はいいな復讐する気力があって。 俺の方は抜け殻みたいになっちまったよ。二度は起こしたくねえ」 (-424) 2022/08/23(Tue) 18:04:25 |
【置】 ”復讐の刃” テンゴ【***】 昼行灯 :昼に灯る行灯のように、役に立たない者を指すテンゴは昼行灯だった。 顧問であり、異国人である以上、敵は多い。 故に役立たずを演じる必要があった。 役立たずを危険視する奴はそういない。 嫌悪することはあっても。 ただ、役立たずに大役は務まらない。 黙らせるのには色んな手を使った。 口八丁を使った事もあれば、威圧したこともあった。 だけれど、男は、ノッテ・ファミリーを愛していた。 大きな恩義の為だけに、男は生きてきた。 義理堅い東洋人。 それがこの男の本性。 昼行灯の火は、一度消された。 そして、その火種はもう、ない。 『昼行灯の火は、二度と、灯らない――』 (L5) 2022/08/23(Tue) 18:08:08 公開: 2022/08/23(Tue) 20:55:00 |
【秘】 ”復讐の刃” テンゴ → デッド・ベッド ヴェネリオ「ほう、そりゃあかわいげのある女だな。しかし、そうか。お前さんもだったのか。」 「元気なものか。それしかもう縋るものがなかったんだ。後を追う事も出来ない。彼女にしてやれるのはそれだけだと。それに、なぁ…俺は母国ではイタコって奴の家系でね。」 「いわゆる、死者をその身に呼んで会話するって言う役割を担う一族だった。だからか、死んだその時の情念を拾ってしまう事がある。その時も、彼女の無念が聞こえた。」 「なら応えてやるしかないだろう?幸運にも、俺は剣を嗜んだことがあった。流石に真剣を握ったことはなかったが、ノッテに頼れば御覧の通りだ。」 (-429) 2022/08/23(Tue) 18:16:49 |
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