人狼物語 三日月国


223 【身内】夢のあと

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視点:


古城 に投票した。

フィエ客人 ジャヤートに投票した。

ジャヤート客人 ジャヤートに投票した。

1人が投票した。
ジャヤート2人が投票した。

ジャヤートは村人の手により処刑された。

月が姿を変え、新たな一日が始まった。村人は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?

優しい光が村人たちの姿を映し出す……。人狼に怯える日々は去ったのだ!

名前ID生死勝敗役職
とある書物master襲撃死
(2d)
勝利村人陣営:村人
  村人を希望
古城 DUMMY生存者勝利村人陣営:村人
  人狼を希望
黒薔薇 フィエyusuron生存者勝利村人陣営:村人
  村人を希望
客人 ジャヤートyuno処刑死
(3d)
敗北人狼陣営:人狼
  ランダムを希望

【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート

[今日出会って…いや、再会なんだったっけ。
どちらにしても、今日こうして顔を合わせてほんの数時間。
その間に何度キスをしただろう。もう数えていないほどの回数のキスをもう一度。

でも、きっとこれもこれから先するキスの何百分の一、それどころか何千、何万分の一にすぎないかもしれない。でも、一回ごとに気持ちをこめ合い、唇を交わしている。]

 …よかった。
 そう思ってくれてて。

[この世界に私達しかいないのかと思ってしまうような暗い雨の夜。
このまま融けてしまいそうなくらい近くで感じ合う温もり。
私からも、あなたからも口づけて、互いに抱きしめ合ったまま。
そのまま眠りにつく前に、彼が取り出したものに目を凝らした。]

 何かあるんですか? ………あっ。
(-0) 2023/09/18(Mon) 0:33:22

【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート

[取り出された小さな箱は、私が首飾りを納めていたものより小さいもの。中に何を納めているのか…形だけでなんとなくわかる。

でも、差し出されたものの形は予想外で、目を丸くして、彼を見つめて。私のその目が思わず少し潤んだ。

私が渡した紫の蝶に少し似た意匠の青い石にダイヤ。
ラピスラズリ?サファイア?それは何でもいい。
あの日渡した思い出に似た指輪がそこにある]

 ……これを、私に?
(-1) 2023/09/18(Mon) 0:33:52

【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート

 ……………はいっ!!! もちろんです!

[そっと指を差し出して嵌めてみよう。
裸で、少し締まらない気もするけれど、鉄礬柘榴石の首飾りもつけてみよう。
それからあなたの顔を見て、にこりと微笑んで告げよう。]

 ……どうかな。服着てないからちょっと恥ずかしいけど…
 似合いますか?

[これらは私とあなたの、約束の証。
出会うはずのなかった私達がかわした証。]
(-2) 2023/09/18(Mon) 0:40:08

【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート

 …ひとつ、思い出しました。
 私、あの場所で、私と一緒にいたいって
 言ってくれる人に出会ったんです。

[たとえ、私の隣に他の誰かがいたとしても、
傍にいることが叶わないとしても。
私が幸せで、そしてその光景を
この目に焼き付けることができたのなら。
きっと幸福だと、そう言ってくれた人に出会った。]

 目が覚めて、とても長い時間が過ぎて、
 なにか、大事なことを。
 とても大事なことを忘れてしまった気がして、
 でもそれが何かわからないのが悲しくて。

[その思いも、繰り返す日常の中に忘れてしまいそうになっていて。]

 だけど、あなたは確かにここにいるんですよね。

 ……だから。
(-3) 2023/09/18(Mon) 0:46:17

【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート

 
 祝福させてください。

 あなたがこの世界に生まれてきてくれたこと。
 私をこの世界で見つけてくれたこと。

 そして。どうか……

[そうだ、今言ってしまおう。
明日があるとしても、でも、今…]*
 
(-4) 2023/09/18(Mon) 0:50:24

【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート

[私がそれを口にしたのは、彼の、後か。
…それとも前だったろうか。]

 …そして、どうか。

 どうか、ずっと私の…

 黒原 フィエ=ベイカーの隣にいてください。

 生まれた時も違うし、育ってきた場所も、
 存在していた世界さえも違うけれど。

 この世界がこれからどんな風に変わっていってしまっても、
 私はあなたと生きていきたいです。
(-5) 2023/09/19(Tue) 22:10:36

【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート


 この場所でなくても、この国でなくても。

 私を見つけてくれた、たった一人のあなたと一緒になら、
 あなたがいてくれる限りなら、

 私はきっと、この世界のどこででも。

 がんばれるし、生きていけると思いますから。

[私は確かに、二人眠りに落ちる前に、そう彼に告げた*]
(-6) 2023/09/19(Tue) 22:10:54

【人】 客人 ジャヤート

[この世界に来て最初に降り立った地は、
長い歴史を持つ映画の都…から少し離れた土地の
とある大きな屋敷の庭園内。

そして、この世界で最初に出会った存在は、
とある老人とその孫娘、そしてその番犬だった。]
(0) 2023/09/20(Wed) 13:17:01

【人】 客人 ジャヤート

[その日は日差しの穏やかな春のこと。

いつかの、彼女と出逢ったお茶会の場にも似た
その庭では、老人がキャンパスに絵筆を走らせ。
少女が近くに置かれたテーブルに肘をついてぼんやりと
レモネードを啜っている。
そんな穏やかな午後のことだった。

突然自分たちの庭先に現れて、そして突然倒れ込んだ私に
彼等は驚きつつも冷静だった。
二人で木陰に私を運び込むと、
冷たい水を絞った布を額に当てたり、水を飲ませたり。

…あのときを振り返ると、私はどうみても不審者だったろうに。
彼らはとても親切に私を介抱してくれた。]
(1) 2023/09/20(Wed) 13:18:23

【人】 客人 ジャヤート

[それから数日、私は彼等の厄介になった。
そしてそのあいだ、私は老人と孫の質問攻めにあっていた。

一宿一飯では足らない恩がある故、
また、辿り着いたこの世界がどんなものかまだ知らない故
私は彼等の質問に隠すことなく答えていた。

自分が嘗て違う世界で魔王と呼ばれるものであったこと。
色々あって故郷を追われ、別の世界へと放浪することになったこと。
そして、その途中辿り着いた世界で出会った女性に
もう一度会うために世界を超えて、この世界に辿り着いたこと。

この世界の人間にとって
俄には信じ難い話だったであろう私の話を
彼等は特に否定することなく聞いてくれた。

後々彼等にそのときの話をすると、
「ネタとしてとても興味深かったから」と
二人そろって言われたのを覚えている。

特に老人のほうの食いつきは強く、
此方が困惑するのを見かねた孫娘に何度か窘められたほど]
(2) 2023/09/20(Wed) 13:20:12

【人】 客人 ジャヤート

[私と出逢う数年前まで、
老人は、幾つもの名作映画を世に送り出してきた
敏腕映画プロデューサーだった。


私がこの世界に身寄りも身分もないとわかると、
彼はまず自身の友人夫妻の許へと連絡を取った。


彼らは数年前、事故で娘夫婦と孫たちを一度に亡くしており
そんな彼等の許で家族になれという。
…色々と、無理なことをいうと私も思ったものだが、
意外とすんなりと、彼らは私のことを受け入れてくれた。
あとは老人が自身の人脈を駆使して彼方此方に掛け合い。
そうして、私は世間の人々が知る
「ジャヤート=アクタル・ヴァルマ=メディナ」になった]
(3) 2023/09/20(Wed) 13:23:00

【人】 客人 ジャヤート

[それから数年のあいだ日々は慌ただしく過ぎていった。

この世界のことを学ぶため、孫娘と一緒に大学へ通ったり。
その合間、養父の仕事に付き合って、世界各地を回ったりもした。

映画…もとい演じることに興味を持つようになったのは丁度この頃。

大学時代、たまたま演劇について学ぶ授業があった。
自分とは違う存在に成ること、
自分ではない誰かの人生を生きて、そして時に死を迎える。

其処に在るのは紛れもない誰かの人生の集合体/物語であり
嘗て舞台装置だった自分が眩しく見つめていたものそのものだった。

…今の自分は、神々のための物語を紡ぐための存在ではない。
己の意志で舞台に上がり、自身の物語を紡いでいく存在に成れたのだと。
そう、気づいたそのときから、私は演技…もとい
最初に触れた映画の世界に足を踏み入れることになる。
尤も、其処に
「若しかしたら自分が出ている映画を彼女が見てはいないだろうか」
と、そんな打算がなくもなかったけれど。


全ては、あの茶会で出会った彼女と再会するため、
約束を果たすためであったのだけれど…彼女を探す旅は
思いの外難航する羽目になったが。]*
(4) 2023/09/20(Wed) 13:23:31

【秘】 客人 ジャヤート → 黒薔薇 フィエ

[>>-1>>-2彼女の褐色の肌に、深い青味を帯びた紫が映える。
異国の夜の名前を持つ紫の石と血のように深い紅を帯びた石。
そしてそれを彩るように輝く小さな金剛石はまるで小さな星のよう]


ああ、やはり似合っていますね。


[首飾りも、指輪も。
そのどちらも彼女の美しさを引き立てている。
見目ももちろんそうだけれど、それよりも、もっと
内側から輝くその美しさが自分にはとても眩しく映る。

手の甲に唇を寄せて。
それから、その指先にも同じように口づけを捧げる。
そのまま、抱き寄せようとしたところで>>-3]


―――…。
(-7) 2023/09/20(Wed) 13:48:43

【秘】 客人 ジャヤート → 黒薔薇 フィエ



祝福、ですか。


…、ありがとう、ございます。


[笑みを形作ろうとして、見せた顔は少し、
ぎこちないものになってしまったかもしれない。
…或いは。感極まった、泣き笑いのようにも見えたかもしれない。
]
(-8) 2023/09/20(Wed) 13:50:42

【秘】 客人 ジャヤート → 黒薔薇 フィエ



なんといえばいいのか。

命を祝福されるというのは、
こんなにも温かなものなのだな、と。


[この世界に来て、多くの人に出会い、
多くのものを見て学び、旅をしてきた。
出逢った者、かけられた言葉、
繋がった絆や縁、此方へと向けられる感情。

先に彼女にも告げた通り、
元の世界で私が焦がれ得られなかった多くのものを
私はこの世界で得てきたけれど。

それでも、今こうして向けられた言葉以上に。
胸の奥を狂おしいまでに温めてくれる言葉はきっとない。
この世界で生きていていいのだという
喜びと安らぎをあらためて与えてくれる祈りの言葉]


―――…本当に、ありがとう。フィエ。


[愛しい人を抱きしめて。
あらためて、今ここにあることのその幸せを享受する。
遠く世界を超えた先で、再び出会えたという奇跡を、
強く、感じながら]
(-9) 2023/09/20(Wed) 13:51:38

【秘】 客人 ジャヤート → 黒薔薇 フィエ

[そうして]


明日、ゆっくりで構わないので少しお時間をいただけますか?


[先程、床に入る前に少し話したこと。

もう一度約束をしてから、彼女の身体を抱きしめる。
降りやまない雨の音が響く部屋の中、
触れ合う肌に彼女の心音を直に感じながら、
夜が明けるまで二人で眠りに落ちたことだろう]*
(-10) 2023/09/20(Wed) 13:52:07

【秘】 客人 ジャヤート → 黒薔薇 フィエ

[眠りに落ちる少し前>>-5>>-6
彼女を胸に抱きながら、彼女が告げる言葉を口にする]


…フィエ。


[彼女から少し体を離して、
あらためて彼女と向き合うように顔を見合わせる]


ゆびきり、をしましょう。
この国では約束をするときにするのですよね?


[確か、こういうふうにするのですよね?と
片方の小指を彼女のほうにみせて]


私も、貴女と同じ気持ちです。
貴女とこの世界で一緒に生きていきたい。
貴女が望むならば、今の地位だって捨てても構いませんし、
貴女と一緒ならば、どんな場所でだって生きていけます。
(-11) 2023/09/20(Wed) 14:16:24

【秘】 客人 ジャヤート → 黒薔薇 フィエ

[ただ]


私としては貴女の夢を諦めてほしくはないですね。
それ以上に、私と一緒に生きることを選んでいただけるのは、勿論有難いですけれど。


…一緒に、幸せになりましょう。
好きなこと、大切なものを極力切り捨てずに、
全部抱えて、一緒に生きていける方法を探しましょう。


[そのための、約束です。なんて。
微笑って囁きながら、彼女の小指に自身の其れを絡めて。
数年前に聞きかじった、おまじないの言葉を口にする]*
(-12) 2023/09/20(Wed) 14:18:14

【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート

 似合ってるかな?…ありがとう。

[素肌のままに指輪と首飾り2つ。
身に着けているのは少し恥ずかしい気もするけれど、
彼に褒められて悪い気がするはずもない。
掌に口づけを受ければ手を差し伸べ、指先にもキスを受ける。
抱き寄せられて見えた彼の顔は>>-8、ぎこちない笑みで、
どことなく泣いているようにも見えた。]

 …どうしたんです、ふふ。

 ええ、そうかも。
 生まれてきたことを祝ってもらうのは…
 昔は本当にうれしかったです。
 最近はそんな事も忘れていたけれど…
 誕生日のパーティ。ろうそく、バースデーカード、
 風船…… アイシングケーキ。

[小さい頃、イギリスでいた頃の祖母や、友達との思い出。
あるいは途切れ、あるいは新しく繋ぎ、そして一度は頼りなく切れかけて… けれど、あなたが手繰り寄せてくれたこの縁。
思い浮かぶのはあの時にも言った、あの言葉。]
(-13) 2023/09/21(Thu) 0:26:44

【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート

 ……Even chance meetings are the result of karma.

 うん、ジャヤート。あなたの誕生日、知りたいです。
 お祝いを… お誕生会をしましょう!!
 この世界に生まれてきてくれた事に、私は感謝しきれないから… 
 生まれてきてくれてありがとうって… 言いたいから。ね。

 ありがとう、ジャヤート。 …ここに在ってくれて。

[胸の奥が熱いくらいに温かい。抱きしめあえば、素肌に温もりが伝わってくる。
もう少しで快いまどろみに落ちていきそうな中、腕の中で彼の言葉を>>-10聞いていた]

 ええ、もちろん。
 次の仕事を探す…かどうかは、考えないといけないけど。
 明日は何も予定がないから、いつでも大丈夫。
 いくらでも付き合いますからね。
(-14) 2023/09/21(Thu) 0:33:15

【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート

[そうして眠りにつく間際… 少し体を離す彼>>-11を不思議そうに見ていたら告げられたこと。
ふわりと笑みを浮かべ、小指を差し出した。]

 …ん、はい。 指切り…ね。
 うん、本当に一緒になるまでにはもう少し
 お互い環境を整えないといけないかもしれないけれど…
 でも、大丈夫。少なくとも私は、今のここでの生活は
 すぐにでも終わらせられるだろうし。
(-15) 2023/09/21(Thu) 0:47:20

【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート

 …あ、でもね。夢を諦めるのとは違うかな。
 昔はこの国で、私のルーツ…イギリス料理の
 お店を開いて、もう私の故郷の味が不味いとは
 言わせないんだって思ってたけど。
 今はそういうのとはもう違うから。

 人間として生きている以上、
 毎日食べる事はついて回るから…
 その気になればこの世界のどこででも、
 料理の腕を振るう事はできるよねって。

 だから、少なくともこの国でずっといる必要は、
 私にはもうないかな。

 大事な人達といっぱい出会った場所ではあるから、
 名残惜しくないことはないけど。
 今はみんな、それぞれの道を歩いているはずだから。
(-16) 2023/09/21(Thu) 0:47:28

【秘】 黒薔薇 フィエ → 客人 ジャヤート

 それよりは、あなたの今とか、これから掴んで
 いくものをあなたの傍で見続けていきたいし…
 あなたのいる場所の傍で、自分の夢を
 叶えられたらいいなって、…そう思ってる。

 そうね。
 お互いの好きなこと、大切なものを切り捨てずに
 全部抱えながら。
 一緒に幸せになれたらって、そう思う。

 だから。
 指切り、げんまん。 …約束ね。

[小指を絡めあって、二人で約束を紡いで。そうして、素肌に温もりを直に感じながら、雨の音を背景に、いつしか眠りについていた。]
(-17) 2023/09/21(Thu) 0:48:28

【人】 黒薔薇 フィエ

―翌朝―

[目が覚めたのは、多分彼が目を覚ますよりは少し前。
名残惜しさを感じつつぎゅっと抱きしめ、
キスを唇に一つ落としてから身を起こし、服を着替える。
立つのは台所、フライパンを出して、冷蔵庫を開ける。]

 パンはトースト。マーマレードでいいかな?

 卵は常温に戻し、ザルに空けて水気を切って、
 ベーコンを半分カリカリにしてから低く割って、
 片面半熟の目玉焼き。
 それからハインツ缶のベイクドビーンズに…
 ちょっと奮発してチーズ入りソーセージを半分ずつ。

 飲み物は…食後でいいか。
(5) 2023/09/21(Thu) 1:02:11

【人】 黒薔薇 フィエ

 うん、いい感じ。

[最近は簡素になったとは言え、英国料理の本分は朝ごはん。
美味しいものを食べたいなら3食とも朝食を食べろと言われるのは故あること。

彼が目を覚ます頃はまだ支度中だったけれど、少しすればこたつテーブルの上に二人分、少し豪勢な朝食が並ぶ。
準備ができたら声をかけよう。]

 おはよう。…ジャヤート、朝ごはん、できてるよ。
 一緒に食べましょう?
 飲み物は何がいいかな…

[きっと雨はもうやんで、空気を洗い流していつもより澄んだ晴れ空が覗いているはず。二人そろえば朝食にしようか。]

 そうだ、昨日の約束だけど…
 食べ終わったら私はいつでも大丈夫だから。

 外に出る用事?でなくても… 
 うん、なんでも付き合えるからね。

[マーマレードを塗ったトーストにかぶりつきながら、そう告げて、食後は多分そのまま彼に付きあうはず**]
(6) 2023/09/21(Thu) 1:06:04

【人】 客人 ジャヤート

―翌朝―

[…目が覚めたとき、雨の音はもう聞こえなかった。
微かな鳥の声と、窓とカーテンの隙間から差し込む光が朝の訪れを告げている。]

ん……。

[薄目を開けて朝の光を確認する。
腕の中の温もりが消えていたことにほんのり寂しさのようなものを感じるが、台所から聞こえる作業音と唇に微かに感じる温もり>>5>>6

…ああ、あれは夢ではなかったのだと、そんな安堵を噛みしめる。]
(7) 2023/09/21(Thu) 16:44:10

【人】 客人 ジャヤート

[…と。
今のうちにやっておかなければ。

ウェストポーチからスマートフォンを取り出すとメッセージを送信する。
今、確かあちらは夕方頃のはず。
案の定、速攻で返信されたメッセージに苦笑してから、数件の連絡先と何度かやりとりをする。
それが終わると>>6]
(8) 2023/09/21(Thu) 16:44:36

【人】 客人 ジャヤート



おはようございます、フィエ。
はい、とても美味しそうですね。


[出来上がった朝食に、目を輝かせて微笑む。
手早く着替えを済ませ、手櫛で簡単に髪を整えると、そっと彼女の唇に口づけを落とす。]


飲み物…ではコーヒーがあればそちらを頂きたく。


[夜明けのコーヒーというには、少し陽は高くなっていただろうけれど。
そうでなければ紅茶を、或いはフィエの好きな飲み物を同じく頂こうとするだろう]
(9) 2023/09/21(Thu) 16:45:00

【人】 客人 ジャヤート



…頂きます。


[両手を合わせてから朝食を頂く。
カリカリのベーコンとチーズ入りソーセージの塩気で目玉焼きがとても美味しい。
そういえばこの国では片面の目玉焼きをトーストに乗せて食べる人が一定数いると聞いたことがあるがフィエは食したことはあるのだろうか?
もし美味しいのであれば今度試してみることにしよう。
フィエと同じくトーストにマーマレードを塗っていると彼女から声をかけられて]


はい。
一先ず連絡はしておいたので先方は問題ないはずです。
(10) 2023/09/21(Thu) 16:45:32

【人】 客人 ジャヤート


…それと。
昨晩からずっと考えていたのですが。


[少し真剣な顔をするとあらためて彼女に向き直る]


私と、一緒に米国に来てほしい。
今更と思われるかもしれないけれど、
きちんと言葉にしないのは筋が通りませんし
貴女を不安にさせてしまいそうだから。
 
 
(11) 2023/09/21(Thu) 16:46:32

【人】 客人 ジャヤート



私の友に食べることが大好きな御仁がいましてね。
彼には何度か貴女の料理の腕前について
話したことがあります。
今の私の家族や、仲間たちにも貴女や貴女の料理を紹介したい。



[彼女の返事はどうだったか。
何れにせよ、食事が終われば、一緒に片づけと出かける用意を済ませて外へ出る。
その頃には、先程呼んでいたハイヤーがアパートの前の道路に停まって私たちを待っていることだろう]
(12) 2023/09/21(Thu) 16:47:03

【人】 客人 ジャヤート



フィエ。
首飾りと指輪をお借りしますね?


[どうして?と問われても
内緒です、と人差し指を唇に当てて悪戯めいて笑うだけだろう。
とりあえず、今は]


フィエ、お手をどうぞ。


[にこ、と微笑って彼女に手を差し出すと、そのまま恭しく彼女を車までエスコートする。
そうして二人車に乗り込めば、車は目的地へと出発する。
其れから目的地まではさほど時間はかからなかったことだろう。
辿り着いたのは海の見える丘の上に建つとある高級ホテル。
吹き抜けのロビーを抜けて、硝子張りのエレベーターに乗ってやってきたのはホテルの店舗エリア内にあるドレスと宝飾の専門店。]
(13) 2023/09/21(Thu) 16:47:35

【人】 客人 ジャヤート



貴女は覚えているかわかりませんが、
以前、貴女を飾り立てたいとそう、思ったことがありましてね。


此処は、あちらでの友人が経営している店の支店なんです。
せっかくなのでコネクションを最大限利用させて頂こうと思いまして。


[言いながら、彼女の隣に立つとそっと背中を押す]


色々あるのでじっくりみていきましょう。
試着も仕立て直しも問題ないと先方から許可を頂きました。


[彼女の肩に手を回しながら、近くのドレスに手を伸ばす。
肌色としては原色が合うのだろうけれど、私としては彼女に好きな、気に入ったドレスを着てもらえるのがなにより嬉しいと思う。
特に彼女から何か言われなければ、試しにと、少し離れたばかりのところにかけられている鮮やかなレモンイエローのドレスを手にとって。
どうだろうかと彼女の様子を伺ってみよう]**
(14) 2023/09/21(Thu) 16:49:25

【人】 黒薔薇 フィエ

[目覚めてまず初めに感じたのは、
昨日の夕方から昨夜眠りにつくまでの事が夢ではなく、
彼の姿が今もここに在るという事への安堵と喜びだった。
それは彼も同じだったかもしれない。
わからないけれど、そうだったらいいな、と思う。

彼がスマホを触っていたのは、仕事の事だろうか。
映画俳優ともなれば、きっとオフと言えど色々と気は抜けないのだろう。
マネージャーなんかもいたりするのかな。今の家族は…
そんな事を色々考えたりもした。
おいおい聞かせてもらう事になるのだろうけれど。]

 うん、コーヒーね。
 それなら、私も今日はそっちにしようかな。

[そこまで凝ったものとは言えない、インスタント紙パックのコーヒーをエスプレッソで。]
(15) 2023/09/21(Thu) 21:58:30

【人】 黒薔薇 フィエ

 いただきます。

[手を合わせ、マーマレードを塗ったトーストを口に、その後は半熟の黄身をソーセージに絡めながら。トーストを目玉焼きに乗せるのはあまり試したことはないけれど、嫌いじゃない。
彼の連絡先>>10は、どうやら今日時間を取っての約束の件だったらしい。
なんだろう、とそちらに期待を持たせながら、もう一つの提案>>11を聞いて、その真剣な顔に
ふっと顔をほころばせた。]

 私も考えてみたけれど…
 うん、同じ。
 やっぱり私、あなたのところに一緒について行きたい。
 ちょうど仕事も辞めたばかりだし、
 それなら、きっとあなたと一緒になれるにも
 そんなに時間はかからないと思うから。
 
 もちろんジャヤート、あなたの都合もあるだろうし、
 あなたがそれで良ければだけど…
 でも、よかった。あなたにもこっちで仲間や友達が
 いるって聞いて、安心したかな。
(16) 2023/09/21(Thu) 22:07:34

【人】 黒薔薇 フィエ

[今のジャヤートの仲間なら、やっぱりそちらの業界の人だろうか。だったら私も知っている人かもしれない。そう思うとちょっと緊張はするけれど…]

 うん、ぜひ喜んで。
 ジャヤート、あなたのこっちでの友達、
 私も会ってみたいって思うから。
 私の料理が口に合うかは分からないけど… 
 あの時よりももう少し腕は上げたつもりだから。 
 そこは自信あるつもりだけど、ね。

[快く二つ返事を返した。
そうして、食事が終わってコーヒーもゆっくり飲み終え、後片付けが終わったら二人して外に出る。
私はいつもよりは少し良い程度のブラウスにプリーツという私服のままだったけれど、迎えてくれたのがタクシーではなく、いわゆるハイヤーだったのでちょっと驚いた。]

 え…いいの?私、この服で行っても
 大丈夫な場所なのかな…
 あ、首飾りと指輪ね。…じゃあ、お願いします。
(17) 2023/09/21(Thu) 22:13:01

【人】 黒薔薇 フィエ

[きちんと箱に入れ直した二点を彼に託し、エスコートされるまま車に乗り込み、目的地に向かった。
向かった先は程なくわかる。
この辺りでは外出の時に時折目にして、行ってみたいと思いつつも仰ぎ見るばかりだった丘の上の高級なホテル。
私もあの王宮でしか見たことがなかったほどの煌びやかな内装の先、導かれて向かったのはドレスと宝飾品のお店。
結婚式とかでもなければ決して縁がなさそうだという感じの場所だった]

 私を…飾り立てたい、ですか?

[ちょっと恭しくなってしまうのは場のせいだろうか。
彼がこういう場に慣れているのは今の仕事のせいばかりではないかもしれない。
そう言えばこの人は、元々はれっきとした王様なんだった。]
(18) 2023/09/21(Thu) 22:28:27

【人】 黒薔薇 フィエ

 すごいお友達がいるんですね…
 じゃ、じゃあ…せっかくなので。
 よろしくお願い……します。

[肩に触れる手に少しドキリとしつつ、いざドレスを見れば目移りしてしまう。
純白、紫、薄緑、青…思った以上に様々な彩のドレスがそこにはあって、日頃は食の事ばかり考えて衣にまであまり気を回せてこなかった私は圧倒された。

そんな中で彼が差し出してくれた鮮やかなレモン色のドレス。
普段なら身に着けようと思う事はまずない色のチョイス。
だけれど、こんな場で遠慮するのはあまりにも勿体ない。]

 じゃ、じゃあちょっと試着してみてもいいですか?
 えっと、じゃあちょっと待っててね…
(19) 2023/09/21(Thu) 22:28:45

【人】 黒薔薇 フィエ

[店員さんに声をかけ、試着を手伝ってもらう事にする。
彼に待ってもらい、10分弱ほどして再び現れた。
150cmない小柄な体ではあるけれど、
ウエストからしっかりと末に向けてAラインに広がったスカート、詰め物をしなくてもしっかりと盛り上がった上品なハートカットのデコルテ、光沢あるレースも繊細にふわっと盛り上がっている]

 ……ど、どうかな…
 似合う、かな……?
 私は、結構悪くないと思うんだけど…

[少し恥ずかしげに頬を赤らめながら、彼に問いかけた*]
(20) 2023/09/21(Thu) 22:29:28

【人】 客人 ジャヤート

[ホテルに手配を頼んだハイヤーに、
少し戸惑った様子の彼女>>17]


問題ないでしょう。
今のままでも十分、可愛らしいですから。
というのはともかく。
少なくとも、ドレスコード的に問題ないと思います。


[仮にドレスコードに引っ掛かるものがあったとしても
それをどうにかするためにいくようなものですし。
仮に格好で相手をとやかくいう店ならば、
私も連れて行こうとは思わないし、別の店を探すことだろう]


風変わりな人ではありますけどね。
とはいえ、店舗には拘るタイプの人ですから
店の人たちも悪い人たちではないはずです。


[新規で店を開くときは必ず現地で面接を行ってから
従業員を選ぶ人だから。
そういう意味でも、この店については信用している]
(21) 2023/09/22(Fri) 20:13:29

【人】 客人 ジャヤート


そうそう、先程貴女を見つけることができたと
友人と両親には連絡を入れておきました。
彼等からは是非、貴女に逢いたいと。


[私が魔王だったという話は
本当にごく一部にしかしていないが。
それでも、一つ映画を取り終えるごとに
暫くの間、姿を消していることは知られているから。

「運命の人」を探していると知っている身内からは
色々な意味で盛大に祝福された]
(22) 2023/09/22(Fri) 20:14:20

【人】 客人 ジャヤート

[さて。
彼女が店員とともに試着室に入ってから十分ほど経った頃。
少し緊張した面持ちで現れた彼女の姿は>>20]


―――…。


[人目がなければ間違いなく抱きしめていたと思う。
そのくらいには、感極まっていた。
表情に出さないようにポーカーフェイスを装いつつ]


とてもよく似合います、フィエ。
職業柄、いろいろな女性達を見てきましたが
私は貴女が一番素敵だと思います。


[恋は盲目とか、贔屓目とか
そういう言葉があることは知っているけれど。
それがなんだというのだろう。
私にとっては間違いなく、目の前の彼女が一番美しい。
世界中の誰よりも。

そっと恭しく彼女の手を取って。
賞賛の意味を込めて、彼女の指先に口づけを落とす。
それから、首飾りと指輪を取り出すと彼女の首と指に飾れば。
何方も一層、彼女を輝かせた。]
(23) 2023/09/22(Fri) 20:15:36

【人】 客人 ジャヤート



後で、写真を撮らせていただいてもよろしいですか?
友人たちと、今の私の両親が貴女の姿を見たいとのことだったので。


[彼女の許可を得られたならば、
レモン色のドレス姿の彼女の姿をスマートフォンに収める。
送信は後にしておこう。
今は、彼女の姿を自分だけのものにしておきたい。
そんな独占欲を一人満たしつつ]
(24) 2023/09/22(Fri) 20:15:47

【人】 客人 ジャヤート



此方のドレスは購入するとして。
フィエはどのような色のドレスがお好きですか?


[小柄な彼女ではあるけれど、スタイル自体はメリハリがあって決して悪いものではない。
デコルテも美しく、胸が開いたものもそれほど貧相にはならないだろう(無論、本人の好み次第だが)
また、サイズが合わないドレスも仕立て直したりイメージにあった新しいものを作ってくれるとのことなのでそういうオーダーメイドもきっと楽しいだろう]


…と。
申し訳ない、少し舞い上がってしまいましたね。


[こほんと一つ咳払いをして]


…少し、早いかもしれませんが。
ウェディングドレスも、此方で見ていきませんか?



[先日、此方のブランドの新作発表があった際、そういうドレスの類も何点か発表されていたことを思い出しながら。
今まで縁のなかった場所で一からドレスを選ぶよりなじみのある国でそういうものを選んだほうがよいのではないかと]*
(25) 2023/09/22(Fri) 20:16:50

【人】 客人 ジャヤート

[ドレスと、他に装飾品を幾つか選んで購入した後。
ホテルのレストランで食事を済ませてから、再びハイヤーで移動する。

やってきたのは港湾地区。
目的の場所に行く前に、少し買い出しをしましょうと彼女を誘ってショッピングモールへ。
流石にハイヤーで乗り付けるのは目立つだろうとショッピングモールから離れた位置に停車してもらうとそのまま徒歩で買い物に向かう。

食品や酒類を取り扱う店から、調味料の専門店まで。
中には特定の地域の物産を取り扱う出店のような区画もあって、なかなかに興味深い。

私はといえば彼女の好みの酒類を聞き出しては興味深くそれらを眺めたり。
調味料やコーヒー、紅茶の棚を眺めてみたり。
それなりに充実した時間を過ごすことができた]
(26) 2023/09/22(Fri) 21:48:01

【人】 客人 ジャヤート

[買い出しが終われば、戦利品を片手にもう片方の手を彼女と繋いで、近くで待たせていたハイヤーへと戻る。
そして再び走り出すこと数分。

窓を開ければ潮の香りと、遠くに鳴く海鳥の声。

そうして、やってきたのはクルーザーやプレジャーボートが多く停泊している区画。
その中の一隻のクルーザーの下までやってくると]


どうぞ、フィエ。
今日は天気もいいですし、
私と一緒に船旅にお付き合いいただけますか?


…ああ。此方は養父が日本で購入した船なんです。
養父は映画専門の撮影コーディネーターをしていまして。
操縦も、養父から幾らか手解きを受けました。
尤もハワイで親父に、というわけではありませんでしたが。

ああ、船舶免許はとってありますので、そこはご心配なく。


[本当は、このまま船で彼女を連れ帰りたいところだけれど、それは流石に現実的ではないから。
ひとまず、船に乗り込むとしよう。

――…晴れ渡った空の向こう、水平線が見える。
青と青が交わるその向こうに、今の私にとっての故郷がある]
(27) 2023/09/22(Fri) 21:52:05

【人】 客人 ジャヤート

[この世界に来てから、彼女が生まれ育った世界の広さに驚かされた。
そして、多種多様な人の在り方にも同じように驚かされた。

多くの出会いがあった。
その一つ一つが、今の私にとってかけがえのないもの。
そして、彼女がいなければ手に入れることの叶わなかったもの。]
(28) 2023/09/22(Fri) 22:07:19

【人】 客人 ジャヤート

[生まれてきた最初の夜のことは、今も覚えている。

真っ暗な闇の中、ただひとり其処に生まれ、そして闇の中「魔王」として終わりなく生き続けることを宿命として定められたそのときのこと。

星は、美しかった。
月の光は柔らかく眠る人の子たちを照らしていた。
それから幾千幾億もの夜を超えて、人の子たちは多くの物語を紡ぎ、短くも燃え盛るように美しく眩しい、その命を繋いでいった。


―――…そして、私は。
彼等のことを愛していた。
人の子の在り方に焦がれていた。
そして、いつしか人と同じものになりたいと無意識に思うようになっていた。
それに気づかされたのは、皮肉にも元居た世界を追われてから。
彼女と、出会ってからだったけれども。

長く、長いあいだ焦がれ、そして諦めていた私の生は、まだ始まったばかり]
(29) 2023/09/22(Fri) 22:10:26

【人】 客人 ジャヤート



…フィエ。

昨夜話していた私の誕生日ですが。
昨日、というのは駄目でしょうか?


[老人と孫娘に関しては、特に老人のほうが出逢った日のことをよく覚えていて、毎年取り寄せた大量のケーキを食べようと呼びつけてくる。
養父母も、その日を誕生日として戸籍上登録しているし、二人とも毎年メッセージと花束を贈ってくれる。
その日のことももちろん、誕生日として認識しているけれど]


貴女とこうして再び出逢うことができて。
私は本当の意味で自分の人としての生を歩みだせるのですから。


[だから、昨日こそが私にとって、人間としての本当の一歩を踏み出した日。
貴女と寄り添って生きるという、夢の続きを紡ぎ始めた日]**
(30) 2023/09/22(Fri) 22:12:39

【人】 黒薔薇 フィエ

[どうやら、私のこのドレス姿は彼に気に入ってもらえた>>23らしい。
平静を装っているようだけれど、そのぐらいは見ればわかる。
彼が見てきた女性はきっと私よりずっと華やいで綺麗な人達だったと思うから、少し苦笑もしてしまったけれど、その言葉が本心なのは確かだと思える。]

 …ありがとう。そう思ってくれたら、嬉しいなって。

[だから、彼の言葉にはにかみつつ、素直にお礼の言葉が出た。
指先への口づけを受けて、首飾りと指輪を飾ってもらう。
紺碧と深紅、鮮やかな黄色。すごく華やかになった]

 写真…か。いいよ、ちょっと恥ずかしいけど… 
 でも、撮ってくれたら嬉しい。

[両親と友人たちというのは、さっき車の中で話していた人達の事だろうか。]
(31) 2023/09/22(Fri) 22:15:07

【人】 黒薔薇 フィエ

 そう言えば、さっき言ってたものね。
 ご両親とお友達に連絡したんでしょう?
 私のこと…… ちょっと恐縮してしまうけれど、
 会ってみたいな。あなたがこの世界で絆を結んだ人達の事。
 それで、私の両親たちにも逢ってくれたら、とても嬉しい。

 私がお世話になった人達や友達とは、
 もう会うのは大分難しくなっちゃったけど…
 それでも、もし逢えるなら、いつか。

[あのお店の人達にも、縁があるならどこかで再び会う機会があったりするのだろうか。
そんな事を考えつつ、スマホを向けられたら、ちょっと緊張しつつも、少し歯を見せてせいいっぱいの笑顔をぱっと輝かせて笑う。後で見せてもらおう。] 
(32) 2023/09/22(Fri) 22:16:34

【人】 黒薔薇 フィエ

 私の好きな色のドレス…ですか?

[ふと聞かれたから、真面目に考えてみて、口を開く。]

 そうだなあ… 純白のドレスにはやっぱり憧れも
 あるし、ウェディングドレスと言えばやっぱり
 白って感じだけれど…
 薄めのビリジアンとかコーラルピンクとか…
 好き、かな。

 デザインはこういうの、いい感じだって思うかな。
 スカートのラインが広くて、あんまり背も
 低く見えない気がするし…
 胸元が開いてるのはちょっと恥ずかしい気もするけど…
 
[でもスタイルを見せられると思えばそれもありなのかな。
きっとこういうお店の人達はプロだから、しっかり見立ててくれると思う。]
(33) 2023/09/22(Fri) 22:46:55

【人】 黒薔薇 フィエ

 ウェディングドレス、かあ…
 うん。…良かったら、ウェディングドレスも、喜んで。

[改まって言われるとちょっと恥ずかしいけれど、言っている彼自身もなんだか恥ずかしそうなのでくすっと笑う。
せっかくだから、遠慮せずに選ばせてもらった。

終わる頃にはいい時間で、お昼を済ませて向かったのは港の方。ショッピングモールは少し足を伸ばして休みの日に来ることもある場所だけれど、なかなか個人的に買うには重たいものもあったりしたから、これ幸いと目移りしつつ楽しませてもらった。

アルコールの事は元々学生の頃は詳しくはなかったけれど、
バイトしていたお店にはそういうものに詳しい人も多かったし、私も今なら多少は話もできる。
珍しい輸入品や調味料など、互いに手を繋いだまま色々見て、せっかくだからと買ったりもして。
すっかり満喫してハイヤーへと乗り込み、向かった先が、どうやら彼の目当ての場所だった。]
(34) 2023/09/22(Fri) 22:51:05

【人】 黒薔薇 フィエ

 クルーザーまで… え、すごい……。
 養父って、あ、ジャヤートのお父さんの… 
 良くは知らないけど、映画のコーディネーターって
 段取りとかよくないとできないんでしょう?
 すごい、ね……

[今さらに、隣にいるのは本当にすごい人なんだな、と思う。
いや、昔だって魔王だったという事だから、それはもちろんすごいんだけれど、私と会った時はすでにその肩書は昔のものだった…はずだから。

ううん、でも気後れすることはない、と思う。
彼は私を一人の人として愛してくれたわけで…
私にとっても、彼の肩書に惹かれたわけではない。
ただ、純粋に私を好きだと言ってくれて、私に逢う事を人生の一番の目的にしてくれた。そのまっすぐなひたむきさに心を打たれずにはいられなかった。そういうこと。]

 えっと、じゃあお邪魔します。
 ……わ。 ………すごいね…

[クルーザに乗り込めば、さすがに声が漏れる。
青い空と青い海が広がる先の水平線が、切り取られたようにくっきりと。]

 ほんとに……すごい。
 あなたは…私を本当に違う世界に
 連れてってくれる人、なのかもしれない。

[思わずそんな感想を漏らした。]
(35) 2023/09/22(Fri) 23:01:31

【人】 黒薔薇 フィエ

 うん?どうしたの、ジャヤート。
 …うん、昨日話してた誕生日ね。 

 昨日?

[ちょっと意外な答えだったので、一瞬小首をかしげる。
でも、すぐに理解した。
彼が私に逢うために生まれてきてくれたこと。
それを思えば、むしろその答えは当然だったかもしれない]

 それは…私も同じかもしれない。

 私の時間も、なんだか長い間止まっていて、
 同じところで足踏みしていたような、
 そんな気がしてたから。
 色々と奇妙な縁だったのかもしれないけれど、
 あなたとこうして巡りあえて…
 私の時間も、また動き出してるみたいな、
 そんな気がする。
(36) 2023/09/22(Fri) 23:09:40

【人】 黒薔薇 フィエ

 Unbelievable sights ˌ
 Indescribable feeling ˌ
 Soaring, tumbling, freewheeling
 Through an endless diamond sky……♪

[ふとそんなメロディが唇から漏れたのは、昔見た映画のせいだろう]

 ……あ、ううん。あなたは… 
 アラジンみたいだなっていう意味。
 見たことある…かな?

 うん、それならやっぱりお誕生会をしましょう。
 あなたがこの世界に生まれてきてくれた事…
 そんな素敵なこと、お祝いしなくちゃ、ね。

[そう言って彼…ジャヤートの顔を見つめ、顔を上げて私から唇をかわそう。] 

 あなたは私にまだ見たことのない景色を見せてくれて…
 代わりに私はあなたに、人として生きる喜びを
 いっぱい教えてあげられたら…
 そうしているうちに、私達は世界の果てまででも、
 一緒に行けるかなって。
 そんな気がしたの。
 
 だから… これからもよろしくね。
 ジャヤート… 私も、あなたの事、愛してます**
(37) 2023/09/22(Fri) 23:16:38

【人】 黒薔薇 フィエ

 これから私達はどうなるんだろう。

 先の事はまだわからない。
 でも、きっと私はほどなく今いる住まいを離れて、
 彼と共にアメリカに渡る。
 その前に両親には会って伝えておかないといけないけれど…
 二人とも、住む国には拘らない人だからきっと大丈夫。

 ジャヤートの養父という人とその家族に会って…
 それから友達にも逢おう。
 私の料理の腕をぜひ見てもらいたい。

 そうして…二人少し落ち着いた頃には式を挙げて、
 あのレモンイエローのドレスもどこかできっと着て…
 彼の仕事を傍で見守り支えもしながら、
 あるいは先に家族が増えたりするのかもしれないけれど…
(38) 2023/09/22(Fri) 23:38:02

【人】 黒薔薇 フィエ

 落ち着いた頃には、私も自分の持ち続けている
 夢を叶えられたらいい。
 あのお店の名前は確か、次に何が起こるのか
 来客を楽しみにさせたい、
 そんな思いでつけられたものだったはず。
 それなら、私もそれに倣おう。

 ――「Lord and Black Hare」。

 きっとそのお店にはそんな名前がついていて、
 訪れるお客様の数は少なくても一人一人に、
 心行くまで日常の喧騒を忘れた素敵な一時を
 過ごしてもらえる場所で…

 そうなれたら素敵だなって思う。
(39) 2023/09/22(Fri) 23:39:41

【人】 黒薔薇 フィエ

 ……ううん、なんでもない。
 これからの事、考えてたの。
 
 ね、この船、今からどこに行くのかな。
 ……ううん、どこでもいい。

 好きなところに連れて行って?


[彼に聞かれたら、私は笑ってそう答えたはず。

ここですらまだ道の途中。
私たちの人生は冒険で、これからもずっと続いていく。
だけど、これで私の話はひとまずおしまい。

とても長い時間がかかってしまったけれど、
私たちの道はこうしてつながって、

私は、私の隣にいるこの人と一緒に、
ずっと二人の道を歩いていく**]
(40) 2023/09/22(Fri) 23:44:33
 




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