【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ「──こんにちは、お巡りさん!」 昨日の今日で、巡回中のあなたを呼び止める声。 とと、と。 スニーカーの靴底を鳴らして駆け寄る音。 「思ったより早くなっちゃいましたけど、この間の約束の。」 今は久しぶりの晴れ間が覗いているので。 両手に持ったアイスコーヒーのカップのひとつを差し出して、 せっかく見掛けたので、とはにかんだ。 (-26) 2023/09/23(Sat) 23:32:32 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラそれから、声を潜めて。 「ルチアーノの野郎から置き土産があったか、 或いはあんたも薄々察してるだろうが…… 残りのA,C,Aはそっちのリヴィオ・アリオストだろう」 「ま、俺の言う事は話半分で構わない。buona fortuna」 「……この珈琲に免じて、 ここだけの話、内緒にしてくださいね?」 きっとそれが、お互いの為になるから。 うわべは朗らかに笑って、他愛無い内緒話のように装った。 (-27) 2023/09/23(Sat) 23:33:19 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡/* お疲れ様です。いつもお世話になっております。 おさとうかえでです。 此度、狼陣営の最後の襲撃対象に選ばれました。 ダニエラは大変無念そうですが、『プラン』の実行は不可となりそうです。 上記業務連絡のみ先んじてお伝えにまいりました…。 どうかよろしくお願いしますm(_ _)m (-28) 2023/09/23(Sat) 23:33:30 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → コピーキャット ペネロペそれは4日目のこと。 あなたの端末にまた連絡があった。 『面会終わりました 伝言の返事です 『まだ売ってねえ。売るとしたらこれからだ』 だそうです』 『ちょっとだけ 長居しすぎたかもしれません 明日は様子を見ます』 (-29) 2023/09/23(Sat) 23:37:09 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡/* 追伸です! 上記連絡をお送りしている間にペネロペさんから秘話がありました。 彼に諸々を託すことは可能になりますし、ダニエラは行いたいそうですが行ってもよろしいでしょうか? その場合、飴と一緒に頂いたチップと例のボストンバッグとをそのままお渡しするかと思います。 やめてね。とか不要よ!とかだったらお教えいただければ! (-30) 2023/09/23(Sat) 23:40:58 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 門を潜り ダヴィード「売るとしたらがあるのかよ」 嘆息。 父から聞いた過去の話は誇張ではないらしかった。 『了解』 『気を付けて帰れ 足跡ベタベタ付けて帰るんじゃねえぞ』 そのときは、きっとそれだけでやり取りを終えてしまった。 送り迎えなんて、もう子どもでもあるまいし。 そう思っていたのだ。 (-31) 2023/09/23(Sat) 23:44:46 |
【人】 路地の花 フィオレ>>+3 テオ 「違うわよ、ホントは手作りしたかったんだけど」 「全部焦がしちゃったから」 まずくはないという事が伝えたかっただけらしい。 そんなことを言いながら、もう一つサンドを取り出した。 分厚い鶏モモ肉の挟まったもの。 「ローストチキンサンドもあります」 「いくつか持ってきたから、好きそうなの差し入れしようと思って」 そういえば家に行った時も、食べ物買いこんでいったなあ……と思っている。 食いしん坊だと思ったことはないし、グルメな印象もないのだけど。なんとなくそういう風向きなのかも。 美味しいものをたくさん食べられるのは良いことだ。 「バカなこと言わないでよ。あげなーい、って自分で食べるような女に見える?」 「ほら、口開けて」 今日も手が不自由そうなら、食べさせるつもりで来ている。 というか。そうじゃなくても自分の手で食べさせるつもりのように見える。 (3) 2023/09/23(Sat) 23:48:31 |
【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ/* ポップコーンです! 色々ご配慮いただいてありがとうございます。 その可能性も考えておりましたが、本当にそうなってしまうとは… ペネロペさんに託すのは問題ありません! お願いできると助かります。 またどちらも不可能な場合でもルートは考えてありますので、 もしうまくいかなそうでもお気になさらず…(なんとかします…!) 伝え方などもダニエラさんにお任せしますね。 以上、よろしくお願いします。 スーツケースの方はお好きにお使いいただければ。 (-32) 2023/09/23(Sat) 23:49:37 |
徒花 テオドロは、メモを貼った。 (c11) 2023/09/24(Sun) 0:00:39 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 黒眼鏡/* ありがとうございます! PLの事情で明日日中どうしても動けないので、夕方から夜くらいから始めたいと思います。 反応とかいい感じに挟んでもらえたら喜びます、どうぞよろしくお願いします! (-33) 2023/09/24(Sun) 0:04:10 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ呼び止められた女は、あなたの顔を見ると嬉しそうに笑う。 「わあ。本当にいいんですかあ?」 巡回中でも気にするなかれ。 どうせ最近は警察も人手が足りなくて、サボりに目を留める時間もない。 「んふふー。ありがとおございますう。」 「…ええとお、お姉さん。」 多少配慮の効いた呼称で呼び止めて。 こちらは小声に頼ることなく。 「ちょっと、家に寄っていきませんかあ?」 ぐい、と些か強引に。 女はあなたの手を、引いてでも。 (-34) 2023/09/24(Sun) 0:04:48 |
徒花 テオドロ(匿名)は、メモを貼った。 2023/09/24(Sun) 0:06:42 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡/* 何と言うか、蓋を開けてみたら成る可くして成ったなという感想しか浮かびません。 ありがとうございます! ではペネロペさんに迅速に託して参りたいと思います! スーツケースの決着はエピになりそうですね!!!(ここに任意の罵詈雑言) よろしくお願いします!!!!!!!! (-35) 2023/09/24(Sun) 0:08:13 |
路地の花 フィオレは、メモを貼った。 (a6) 2023/09/24(Sun) 0:08:30 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ/* 夏に瓶ラムネです。 ご確認並びにお返事ありがとうございます。 お返事が遅くなりまして、申し訳ございません。 @襲撃の拘留者扱いについて こちらもどちらでも構いません。 ですので2で問題ございません、確認ありがとうございます。 A先に仕掛ける側について こちらは約束の都合上自首は可能です。牢屋にお呼ばれしています。 罠を用いてという点が少し難しいと言いますか、 体調ギリギリなのでさっさと決めに行かなければならず。 盗聴器や約束の点から先にこちらからダニエラさんへ仕掛ける形で問題なければ 是非そのように対応させていただければと思いますが、 方法については特殊な相互襲撃もあり現状何も考えていません。考えます……。 自首が難しい場合無理やり連れていく図しか思い浮かばず、拉致の図が頭に。 B摘発ロールの場について 運営様より表でも問題ないよと確認出来ましたので、 おさとうかえで様が秘話じゃなくてよくない?とのことであれば こちらも大丈夫です。レスバ速度は許してください。 他にも何かございましたらご遠慮なく仰ってください。 ぜひぜひ存分にやりきっていきましょう。 (-36) 2023/09/24(Sun) 0:11:30 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ「お家ですか?」 猫被りは、あなたの言葉にぱちりと目を瞬かせてみせて。 ぐい、と手を引かれれば、抵抗なく。 気を許した猫がそうするように、あなたが手を引く方へ。 「はい!私でよければ。 お休みですから、お邪魔させていただきますっ」 きっと、もう既に指揮系統や仕事は他へ引き継いだ後。 することと言えば、そう多くはないものだ。 (-37) 2023/09/24(Sun) 0:16:06 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ/* おさとうかえでです。ありがとうございます! お忙しいこともあるかと思いますのでレス速度は気にせず…気にせず……。 @ ありがとうございます。 では暫く拘留されてからのエピローグということで、 お互いよろしくお願いします。 A 拉致。 今裏でもぞもぞやっているところですが、罪を突きつけられれば自首できるところくらいまでは落ち着けることができそうです。 というのと、すっかりお伝えを忘れておりました大事な設定ですのでこちらも。 ダニエラ・エーコは本当はマフィアに所属する内通者 です。この事を知っているPCは、村全体で2人しかいません。 (PLレベルで察している方はいるかもしれませんが) そこをつついても自首できそうです。なにかご参考になりましたら。 B やったー!ありがとうございます! 速度は全然、お気になさらず!(再放送) こうなりますか?こうなります。 特にAについてまだ何かご質問などありましたら何でもどうぞ! (-38) 2023/09/24(Sun) 0:27:43 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ「一般人の人らも休日が増えてハッピーですもんね。 そう聞くとやっぱりいい案かもしれないな……」 こんな話をされているとは所長代理も思っていなかろう。 それともそれも覚悟の上で行ったことならば…… いや、立派でもないか。 「器用さと手の速さだけが売りなもんで。 平行三つで流石に限界ですけど」 「ええ? そうなんだ……」 それには少々面食らったような顔をして、 その後の発言でなぜかほっとしたような顔になった。 通常逆である。 「よし……やる気出てきたな。働きます」 真面目に言っているのか冗談で言っているのか 分からないトーンで気合を入れ直した。 ついでにまた食べたくなったので、ピザを一切れ。 (-39) 2023/09/24(Sun) 0:28:50 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 花浅葱 エルヴィーノ君がアリソン女史の本当の名を呼んだ時、 恰も初めて聞いたかのように驚いた表情を見せる。 わざとらしいものじゃない。 リヴィオ・アリオストとして、不自然ではないものを。 例えそれが奇跡と幸運からの道だとしても、 やはり君は、とても、優秀な人だ。 君に嘘を吐いている。 不自然さを見せない完璧な嘘で、君を欺いていた。 本当は、頼られるような人間ではないというのに。 「………ふむ、確かに悪くはない手段だ。 警察としてはいい手段とは言えないけどね」 だけど君はもう、警察だからと足を止めるはずはない。 その目を見れば分かる、こんな俺にも協力を頼むんだ。 出来ることなら、協力してやりたかった。 破滅を望む気持ちはあるが、 こうも多くを巻き込んでしまっては破滅ではなく破壊だ。 だから、例えあちら側だとしても、協力してやりたかった。 「……………それで、君は俺に何をして欲しいのかな。 SNSに言葉として載せることは簡単だが、 拡散されなければ意味がない。大きな波に流されるだけだ。 その方法は思い付いているのかい?」 例えば、インターネットに精通している人間だとか。 生憎男の周囲にはいないもので、君に紹介する術はない。 (-40) 2023/09/24(Sun) 0:32:54 |
フィオレは、ていうか今バカって言った? (a7) 2023/09/24(Sun) 0:33:48 |
【人】 門を潜り ダヴィード朝。 起き出して、顔を洗って、着替えて、朝食。 そこまではいつも通り。 家を出て鍵をかけ、街中を歩きだす。 背中に嫌な視線を感じた。 悪意ある、棘のある視線。 ひりつくようなそれを引き連れてアジトへのこのこと向かうわけにもいかない。 「さて、頑張るかあ……」 男はため息をついて、とりあえずは人の多い街中へと足を向けた。 #街中 (5) 2023/09/24(Sun) 0:37:50 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペそうして女が連れたったのは、大通りから1本離れたアパルトメント――ではなく、アジトにしているホテル。 「最近はここから職場に通っててえ。」 なんてあなたもきっと知っている話をふわふわ語り。 がちゃりと後ろ手に扉を閉めたあと、やっぱりふにゃりと脱力した笑顔であなたに言った。 「実は、預かって欲しいものがあるんですよお」 すた、すたと女は部屋の隅、置かれたボストンバッグとスーツケースの前へあなたを誘った。 ボストンバッグを指さして、「これなんですけどお」と少し困ったみたいな笑顔で。 (-41) 2023/09/24(Sun) 0:39:00 |
【魂】 花浅葱 エルヴィーノ昨日は夜、早めに家に帰った。 ルチアにそう促されたのもあるけれど、これからやる仕事の準備が必要だったから。 「アカウントいくつくらい取っておくかな……」 「こういうのって画像とか動画があったほうがいいんだよね……何か使えそうなのあるかな」 パソコンに向かって、何やら独りで作業をする。 眠れない身体はこういう時便利だが、明日のためには少し寝ておかなければならないのも当然で。 最後は大事な薬を飲んで就寝するのだろう。 就寝する前に、デスクに置いている写真立てに目を向けた。 「おやすみ、いい夢を」 けれども僕はきっと、夢を見ない。 (_0) 2023/09/24(Sun) 0:39:18 |
ダヴィードは、約束を守れる男になりたい。 (a8) 2023/09/24(Sun) 0:40:35 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 渡りに船 ロメオ「だから、なんで……」 底が見えない。 どうしてそんなに無償の献身があるのだろう。 どうして嫌なぐらいに都合がいいのだろう。 気味が悪いのに、焦がれて仕方ない。 「俺に本当にどっかに行ってほしくないなら首輪がいるぞ……」 ふ、と押さえていた手を離した。 そのまま力なく自分の腕も放り投げる。 わからないのに、今だけは自分に注がれるその柔らかな刺激を無碍に出来るわけもなかった。 「は、……まったく」 もっと、と喉は改めて鳴らされる。 疲れ切った身体と精神にあなたの言葉とその手は酷くこたえた。 自分自身に言い訳を考える、疲れていたんだ本当に。 眼の前の男に甘えたいわけでもない、ただ都合がよかった。 「お前は、……危ないやつだなあ……? 俺は何処かに連れて行かれたら帰らないのはお前だと思う。 だってそうだろ、……行かないでくれ……ロメオ」 甘えるように微睡む姿はまるで猫のよう、その上であまり言わない不安そうな声を貴方に届けさせた。 男は昔、人でありながらもその身へと従順に、甘やかに、 『何もできなくなるような』教育が施されていた。 男本人はそんな自覚はない、彼をこのようにした目的は教え込んだ本人しか知らないだろう。 事実施した元凶も怠惰を染み込ませていた習慣も、五年前にいなくなっているのだから本来ならすっかり息を潜めていたはずなのだ。 (-42) 2023/09/24(Sun) 0:41:24 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 渡りに船 ロメオ「俺ぁファミリー限定の博愛主義だからな。 誰にも別け隔てなく平等に、捕まりゃ悲しいし 出来の良い奴は褒めるし。 喜んでりゃよかったなと思うし、飲める奴ぁ歓迎だ」 自分で言うと途端に怪しくなる自称博愛主義。 通常は逆であるはずの百面相には何だそりゃという顔をし、 フライドポテトを一つ、ふたつ、抓んで。 「あ"あ〜……しゃあねえ、俺も色々始末して来るか」 二本目のビールを空にした所で、 取り繕う気ゼロのおっさん臭い声と共に席を立って。 空き缶や空いた容器等の片付けもしつつ、 この突発飲み会もぼちぼち解散と相成った。 (-44) 2023/09/24(Sun) 0:44:04 |
【墓】 新芽 テオドロ>>4 フィオレ 「……言ったでしょう。 俺は傷つけあうような趣味は持っていない」 それは、見せれば要らぬ負担を掛けると言っていると同義であり。最大限の譲歩で、引いた線から踏み入らせないようにしている。 信用できないからではなく、 信用しているから。相手の優しさを。その危うさを。 「いいですか。 あんたは勝手に俺の世話を焼いているんです。 感謝なんかしてやりません。甘えもしません」 自分は、自己価値という見返りを求めていた。 花も人も、己に少しでも光を分けてくれるものだった。 けれどあんたは、他に見返りに足るものがあるのかもしれないが───今の俺にはそれが見えない。 「それを食べる前に……ひとつだけ聞かせてください。 フィオレさんは何故。……何故なんです?」 子どもたちのために頑張るのはわかる。 けれど俺の友人として近くにいたこと。 前や、今もこうして食べ物を持ち込んだこと。 質問そのものはまとまらなかったというのに、 その理由が、はっきりとした言葉で知りたくなってしまった。 (+5) 2023/09/24(Sun) 0:46:24 |
テオドロは、あんたもバカなことをって言ったでしょうが。 (c12) 2023/09/24(Sun) 0:47:30 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ「刺されるまではやっとらん、周りが止めてくれたからなあ」 あなたの上司はクズ男であったらしい。 バーで出会ったとある女警官は男がマフィアであることを知らなかったのだ。 決して簡単には結ばれない恋、身分を騙していたこと、単純が故にとても嘆かわしいがルチアーノにとっては関係ない。 「ああ、予定通りなら……明日には 執行役が全員捕まる 」「俺が捕まることでそうなるように仕向けた、上手くいくかわからんがな」 (-45) 2023/09/24(Sun) 0:48:40 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 門を潜り ダヴィード──貴方の過去を聞きながら、思考している。 確かにそうだ。 まっとうな言葉では、後ろ暗くない立場では、 綺麗な金では救えない者がいる。 法律で悪を裁く間に、弱い者が何人救われずに死ぬ? 裁判所でギャベルを打つよりそこらへんでクズを撃つ方が、 よっぽど人の救いになる事があるのだ。 「……責任感があるんだな」 「それじゃあ、甘ったれてちゃあならないな。 これから色々知らない仕事も任されるだろうけど、 なんでもやって視野を広く持てればいいな」 「そうやって色々分かるようになれば自信が付く。 自信が付いたら余裕が生まれる。実績も出る。 そうすれば部下が出来て、余裕が生まれる」 「……そしたら、あんたもあんたみたいな奴を 助けられるようになるかもしれないしな」 「……だから、目を背けたり、逃げたりしない。 信用できる奴は選べ。足元掬ってくる奴もいるから」 言葉が上手くまとまらなくて、 首を傾げながらぼそぼそと話している。 これ、アドバイスになってるかなあ。 (-46) 2023/09/24(Sun) 0:49:31 |
ルチアーノは、いっその事全員休んでしまえと、無責任に嘯いていた。 (c13) 2023/09/24(Sun) 0:53:54 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ/* 夏に瓶ラムネです。こちらこそありがとうございます。 @かしこまりました。是非よろしくお願い致します。 お互いに牢屋にぶち込まれる実績解除ですね。 あぁ、エルヴィーノさん以外警察がいない……? A拉致です。こちらが男なので抱えて拉致する図が浮かんで。 そしてマフィアでしたか、良かった。そこに居場所はあるんですね。 それならリヴィオの不安もなくなりそうです。良かった。 君が生きる未来を期待しています。笑っていて欲しいので。 話を逸らしてしまいましたが、実はルチアーノさんから頼まれておりまして。 頑張ってなんとか自首か連れていくかをします。 リヴィオの言葉が響くかは分かりませんが、頑張ります。 本当はあまり傷つける言葉を使いたくないので、 マイルドなスタートになるかもしれませんが。 Bいえいえいえ、こちらこそありがとうございます。 とても助かります……再放送も含めありがとうございます。 そしてこちら重要という程かは分かりませんが、 実は悪いモブ先輩からマフィアから押収した銃を渡されていまして。 それを元に自首しようかなと考えていました。 もうそろそろ倒れかねないリヴィオではございますが、 牢屋にまでは頑張りますので、よろしくお願い致します。 (-47) 2023/09/24(Sun) 0:57:15 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ「マスコミ関係者の知り合いとコンタクトを取りました。 発信力の高い人間を紹介してもらったところです。 依頼料は多少かかりますけど……むしろその方が信頼できるでしょう」 発信はその人に。 内容が内容だから、マスコミだってきっと食いつくはず。 自分自身の力は微力だが、複数のアカウントを使って広めるという。 「良い手段ではありませんけど……これ以上、警察がただのお飾りになるわけにはいかないですから。 先輩も拡散に協力してもらえると助かりますが……一番は、所長代理の逮捕の際に協力してもらえれば」 何せこの男は、警察にも関わらず肉弾戦は不得意だ。 余り物を食べないのだから細いのは当然で、一応は鍛えたりはしてるものの、他の男達に比べれば筋力は劣る。 だから逮捕の時、複数の人間が必要だと……そう、思ったわけで。 男はあなたの事を信じている。 きっと、一緒に戦ってくれると、そう思っている。 あなたもとっくに、男にとっては大事な人間のひとりだった。 (-48) 2023/09/24(Sun) 0:57:56 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ入るまでは、そうなんですね、だとか、お邪魔します、などと 殊勝な事を言っていたのだろうが。 がちゃりとドアの閉まる音がすれば、取り繕う必要もなくなって。 ちらりと部屋の中を一瞥しながら、あなたの後をついて歩く。 「ふうん?預かって欲しい、ねえ。 このご時世お巡りさんが持ってちゃまずいようなものか?」 ボストンバッグとスーツケースの内、 指差されたボストンバッグの方を見遣る。 中に何があるかは知れないが、兎にも角にも。 持っていると困るものというのは表情から察するに余りある。 「預かるからには返さにゃならん。 それを預ける先が俺でいいのかね」 信頼性という意味でも、 必ず会って返せるとも限らないという意味でも。 (-49) 2023/09/24(Sun) 1:02:08 |
【墓】 favorire アリーチェ牢の隅。主張が下手な女だから押し出され、 気付けば人の多い地帯に押し込まれていた。 顔には叩かれたのであろう赤い痕が、 腕や足には紫色になった痣が広がるが、 まだ自分は大したことない方だと言い聞かせる。 顔色は随分と蒼白で陰鬱とした空気を身に纏っている。 時折何か呟こうと口を開く素振りはあるが、実際に声は出ず。 ただ、何をするわけでもなく静かに俯いていた。 #収容所 (+6) 2023/09/24(Sun) 1:08:45 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 幕の中で イレネオふらり、と貴方の牢の前に一人の男が立ち止まった。 ここの鍵たまに緩いんだよな、と、隣に連れた警官を見遣ってから男を見返した。 なにやらそばにいる女性警官とは懇意の仲なのか、囚人の割には足を止めたことも寄り道も咎められていないように思える。 「……イレネオ・デ・マリアか」 「……本当に、お前も派手にやってくれたんだよなあ」 そんなもしかしたらほぼ初対面の男の顔は何故か片側だけ叩かれて殴られたあとがある。 一発ずつ。多分女の力で。 (-50) 2023/09/24(Sun) 1:15:34 |
【秘】 新芽 テオドロ → favorire アリーチェ「俺がやれって言ったことにしてもいいですよ。 ……そうだな。メンタルに関しては兎も角、 射撃の技術だけ言うなら、アリーのそれは目を見張るものがある」 マフィアでなくとも仮にその未来が来たとして、 この思い切った選択は頭に入れておいていい。 追い詰められる時を想定するのもまた大事なことだ。 「踏み止まる要因をなるべく作らないようにしているのも、また俺ですから。……このやり方自体は羨むようなもんじゃない。 それぞれ人には人のやり方がある。焦らなくとも……」 「焦らなくても。 三人じゃなくなるにしても、一人になるわけではない」 どちらか二人が。あるいはそうでない誰かが。 誰かしらが傍について回るような、 そんなくだらなくも暖かい世が損なわれるとは思っていない。 「どうしてもというのなら、 やはり少しは自分の事を認めてやらねばな。 ……そもそもの俺がすぐというわけにはいかないが」 将来の不安については寄り添える部分もある。 だから全てを「仕方ないこと」では終わらせない。 それまでやれることもまた、色々あるはずなのだから。 (-51) 2023/09/24(Sun) 1:19:54 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「これは、なあ……まあ……大したことはない」 本当に、大丈夫だと言う姿に嘘の姿も誤魔化そうとする姿もない。 心配性すぎる声に返したのは、『昔飲んだ女にやられた』とだけ。 「だから俺のことは気にするなあ。 ……手回しのお陰で まだ 快適だ」しかし本当に毎日毎日、そして牢屋にまで顔を出す。 心配になるのはこの行動力と熱意と執着だ、これの何処が置いていけるというのだろう、永遠に付き纏われるのではないか? (-52) 2023/09/24(Sun) 1:22:49 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「在り方ですよ、ルチアーノさん」 「オレは こう じゃないと生きられない。誰かに使われてないと無理なんだ。存在できない」 とうの昔に用済みになって、放り出されたスクラップ。 見捨てないでと人間に縋る、ひとのかたちをしたガラクタ。 しかしそれでも自分はいきものらしかった。 本当に、全く、不思議な話だ。 「そう思えばwin-winじゃないですか。そうでしょ」 解放された手は、また一つ、さり、と頭を撫で。 「どうして。オレの帰る場所はノッテ以外無い。 オレは家族以外に尻尾振るつもりはない。 どうせなら好きな人に使われたい。あんたみたいなね」 「オレは居ますよ。どこかに行くのはあんたでしょうに」 頭に無い方の片の手は、貴方の手を握った。 これは貴方の過去の真相を知らない。性質を知らない。 だから、加減も何もない。 今この場所で、貴方にとって一番都合が良いいきもの。 「逃げませんから。好きにして」 そうしてまた、頭を撫でるのだ。 (-53) 2023/09/24(Sun) 1:24:03 |
【墓】 暗雲の陰に ニーノ人間、蹲ってぐるぐる考え続けるのにも限度があるらしい。 風邪で気が弱るとか、そういうのもあったのだろう。 牢に入れられて三日目、熱が少し引いて思考がもう少し回るようになった頃。 万が一の感染症疑いが晴れた男もまた、収容所の移動に混ざるようになっていた。 (+7) 2023/09/24(Sun) 1:28:03 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ/* おさとうかえでです。 夜も遅くなってきましたし寝る時は寝てくださいね…。 @ エルヴィーノさんはこれから最後まで残った警察として表彰されるかもしれませんね。 という冗談はさておき警察の減りがすごい原因のひとつに自分がいるので何も言えなくなっています。ふふ…… A 拉致の中でも平和そうな拉致だ(?) というかルチアーノさん。なるほど。あいつう。 ダニエラも当社比マイルドになりそうな気配です。 体調不良を知ってしまっているもので……。 閑話休題。こちらが先に置いた方がいいですか? というか置きがちでしたらなんかタグとか作りましょうか。 今こちらは2人について「鏡」くらいの感想しかパッと出てきませんが………それ関連とか…………? モブ先輩……。なんてことを。 リヴィオさん無理しないで……(無理) こちらこそよろしくお願いします。 必要なことがありましたら、襲撃ロール中でもなんなりと御相談ください。 (-54) 2023/09/24(Sun) 1:28:10 |
【秘】 渡りに船 ロメオ → コピーキャット ペネロペ「……オレ、あんたのそういう所が好きですよ。 安心できるし、信頼できる。 やっぱ持つべきは博愛主義のセンパイっすね〜」 自分も缶を握り潰して片付け始める。 素直な言葉は本心だ。間違いなく、あなた宛ての。 「応援してます。オレも色々やる事やってきますかね」 ごちそうさまでした、と挨拶をして、 立つ鳥跡を濁さず、周囲が綺麗になればまた持ち場へと。 ……この時はまだ、話題に上った後輩が 近い未来に逮捕される事を知らなかった。 (-55) 2023/09/24(Sun) 1:30:09 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ唐突に人の足を蹴りに行ってたときとは異なるタイミング。 ふと同じになった場所に見慣れたせんぱいの姿を見つけたのなら目を瞠った。 「……アリー、せんぱい?」 近寄り、恐る恐ると声を掛ける。 こちらは顔などにはそこまでの外傷はない。 右手の甲だけが、異様に腫れ上がっているが。 「せんぱいも、なんでここに……」 (-56) 2023/09/24(Sun) 1:35:03 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「なるほど、もう既に行動していたのか。 君ってやつは……有能すぎるね」 俺の後輩にしておくのが勿体ないくらいだ。 こんな時でも冗談を言いながら笑って、 いつものように君の背を軽く叩こうとする。 「OK、後輩である君が覚悟を決めたんだ。 俺も、覚悟を決めるとしようか」 「…あぁ、ただ少しこの後は野暮用があってね」 協力出来るのは明日以降になりそうだ。 当たり前のように明日を、明後日を口にして、 またいつものように、片目を閉じて笑みを深める。 肉弾戦は得意ではないが、不得意でもない。 任せてくれと付け足して、君の背から手を離した。 あぁ、だけどこの言葉は嘘になる。 君が動き出す頃、男の姿は署内から消えて、 彼女 の歩みを止めるために法の力を利用する。そして同様に、彼女もまた男へ法を利用する。 だからその時男はきっと、君の傍に、いられない。 (-58) 2023/09/24(Sun) 1:35:32 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ「…ふふ。はあい。構いませえん。」 「寧ろこれは、 あなたたち に持っていてもらいたいものでえ。」ボストンバッグはよく見ると、『開けずに家に置いておけ』と誰かの言葉。 けれど女は躊躇なくそれを開けて、 一瞬眉間に皺を寄せ、 中から紙を1枚抜きだした。そうしてその上であなたにその中身を見せる。 引き摺る様子や音を見るに、どうやら物凄く重そうだ。 /* 【ボストンバッグ】 ・武器弾薬 (ピストル、ソードオフ・ショットガンライフル、カービンライフル、グレネード数種、サブマシンガン、およびその弾薬─いずれもセルフディフェンス用では許可の下りない軍用弾薬使用モデル) ・ “目が飛び出る”のに十分な量の爆薬 ・ 市内の地図、特に下水道や駐車場に書き込みがある ・ 車のキーがいくつか 上記がこのボストンバッグの中身になります。(原文ママ) ダニエラもこれを、ある人から預かりました。 (-60) 2023/09/24(Sun) 1:37:56 |
【独】 口に金貨を ルチアーノ/* 上記のやべぇは、ネガティブのそれではない。凄いの意味。 お願い〜〜どんな顔があるのか気になって夜と昼と夕しか眠れない。 (-59) 2023/09/24(Sun) 1:38:18 |
【人】 路地の花 フィオレ>>+5 テオ 「そう。……分かったわ。 テオが気を遣ってくれるなら、それ以上突かないでおいてあげる」 あっさりと引く。どうしても共有してほしいわけではない。 耐えられるものであるなら、自分だけで背負っている方が楽なのだろうし。 女も、その一線を踏み越えたりはしない。 気遣っているんだとしても、拒絶していたんだとしても。 あなたが線を引き直すまでは。 「何度も言わなくたって分かってるわよ」 「世話を焼くのが性分で、お節介を焼くのも性分だって言ったでしょ? 物好きが勝手にやってる事なんだから、感謝しろなんて言わないわ」 牢の隙間からサンドを差し込んでいる。 そうしながら、普段は聞かないであろう内容のそれに。 ぱち、と眼鏡の奥で瞬きを一つ。そして、にまと唇が弧を描く。 「そういうのは、女に言わせるものじゃないのよ」 「でも、テオがこういうこと聞いてくれることなんてもうないだろうから…答えてあげる」 ふ、と微笑んで。 「花を愛してくれる人を、好きにならないわけないでしょ?」 首元のネックレスを取り出して、揺らしてみせた。 (6) 2023/09/24(Sun) 1:41:21 |
フィオレは、これじゃ足りないかしら、なんて言って。首を小さく傾けたりして。 (a9) 2023/09/24(Sun) 1:41:50 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ/* こんばんは!4日目秘話に〆を返そうかと思ったのですが、あんまりにも綺麗な終わり方だったのでロメオさんからのもので〆とさせていただければ幸いです。 こちらのご連絡と大好きがいっぱいになってしまったのでこれも伝えさせてください、ありがとうございました……大好きです…… (-61) 2023/09/24(Sun) 1:42:00 |
【秘】 favorire アリーチェ → 暗雲の陰に ニーノ「…ニーノ?ああ、ここにいたのね。 わたしも、ダニエラ怒らせちゃった。へへ……」 最も、ダニエラを怒らせたは主観的なものであり、 実際のダニエラはおそらくそう思ってはいないだろう。 「大丈夫?暴行されたりはしていない?風邪ひいたりは…」 体を起こし、慌てたように貴方の姿を見つめる。 外傷は酷くなさそうだが、右手の甲の腫れは気になったのか、 慌ててその手を取ろうとする。 「これは……?随分と痛そうに見えるけど……」 (-62) 2023/09/24(Sun) 1:43:56 |
corposant ロメオ(匿名)は、メモを貼った。 2023/09/24(Sun) 1:51:46 |
corposant ロメオは、メモを貼った。 (a10) 2023/09/24(Sun) 1:56:45 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ/* 夏に瓶ラムネはいかがですか? そろそろ名前の記載がなくても許される気がしてきました。 @エルには誰にも疑われなかったで賞を授与しましょうか。 警察という職を休める点ではしょっぴかれるのも悪くはないですね。 どうやら拷問があるので何とも言えませんが。 Aえっさほいさと姫様抱っこします。これは与太時空。 ルチにはお前の所に彼女が来るぞ、ついでにお前も行けと言われました。 詳しいことは秘話参照ではございますが……。 ですので先に相互襲撃については知っていたんです。 リヴィオの体調不良は気にしないでください。 医者に行かなかった末路です、フォカッチャの満腹も嘘です。 また先に置いていただけるようであれば、是非! 呼び出したのかもしれませんね、いつ?午後の帰る前……? 怪しすぎませんか?まぁともかくお声かけします。 タグについてはあると便利なのは確かですね。 笑顔で隠す点も鏡のような2人なので、そのままイタリア語での鏡とか? 安直ですが、深く考えすぎなくてもいいのかもしれません。 実は初期からずっと持っていました。 モブ先輩に嫌われリヴィオ・アリオストです。 最後の力を振り絞っていきます、PLもPCも。 かしこまりました、何かございましたらご相談致します。 おさとうかえで様も遠慮なく仰ってくださいね。 (-63) 2023/09/24(Sun) 1:59:57 |
【秘】 corposant ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ/* こんばんは!かしこまりました! 長い間お付き合いいただき本当にありがとうございました! おかげで宝物みたいな秘話になりました。嬉しいです。 こちらからも大好きとありがとうを伝えさせてください。 そして一つご相談なのですが、 もしそちらの状況に余裕がございましたら、 ロメオがそちらへ面会に行きたいな〜と思っております! もし大丈夫そうなのであれば向かい、 キャパが厳しい!などございましたら、 墓下方面へ負けないでの旗を振ろうかと思います。 どうでしょうか? 長さ的には短い秘話を想定していますので、 それも合わせてご検討頂ければ幸いです。 (-64) 2023/09/24(Sun) 2:02:16 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ「……おーおー、随分なモン持ってんな」 開けられた中身を覗き込めば、 それはそれは明らかに あなたの趣味 ではないだろう物品たち。確かに 自分達 が持っている方がそれらしいと思うもの。「こんなん用意すんのはウチでも…… あ、すげえ嫌だ。心当たりがある。」 禁制品とされるだろう武器の数々、そして特に車のキー。 それを見て一人思い浮かぶ顔がある。 一度そうと思ってしまえばなかなか振り払えないものだ。 「こんなモン持つだけのワケはあるんだろうが… ま、あんたがそう言うなら深くは聞かねえよ。 ちゃあんと責任持って預かっておいてやろう。 言われなきゃうっかり 返し忘れちまう かもしれんがな」むしろ、あなたにとっては返って来ない方が良いのだろう。 そのように解釈して、含みを持たせて。 「つっても流石にこれ持って歩きはキツいな…… 車回して来るわ、ちっと待ってな」 試しに持ってみれば、それは想像通りの重みで。 あなたの返答を聞けば、一度ホテルを後にして。 『預かりもの』を取りに車で戻って来るだろう。 (-65) 2023/09/24(Sun) 2:06:18 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 無敵の リヴィオ/* おさとうかえでもそろそろ🍁くらいに略して良くなっていたりしませんか? 冗談です。以後は省略していきましょう。びしばし。 @ 拷問あるんですよね。 なければ天国かもしれませんか? ダニエラは微妙そうな顔をしています。 A 平和な拉致だ!! ルチアーノさん……。あいつう。 ですが不思議な話、ダニエラにリヴィオさんの調査を命じたのはルチアーノさんではないんですよね。 ふふ。こちらもそれは秘話参照ということで。 あと体調不良気にしないができれば夕方頃の会話はああはならなかったのでは……??気にします。 でしたらどうしても行いたいRPがありましたので、そちらを置かせていただければ。 時間的には定時退社後、街中での話になるかと思います。 すごくどうでもいいんですけど、果たして『定時退社』でいいのか常にもやもやしていました。 タグもイタリア語の『鏡』、#specchio で参ろうかと思います。 イタリア語ってだけでおしゃれでいいですね!(?) リヴィオさんを嫌っている……?(宇宙猫) あまり無理せず(どちらも…!)これから起きます。よろしくお願いしますね。 (-67) 2023/09/24(Sun) 2:18:36 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ仕事帰り。 いつものジェラート屋。 近くバタついてあまり訪れられなかったここを、数日ぶりに訪れる。 「イチゴをお、コーンでえ」 間の抜けた明るい声。 会計を済ませ暫しして、薄紅色のジェラートが差し出された。 通り雨もあるかもしれないと聞く女の手には傘がひとつ。 食べ歩かずに今日は食べて帰ろうと、パラソルの下のテラス席にちょこんと座った。 #specchio (7) 2023/09/24(Sun) 2:27:51 |
【影】 傷入りのネイル ダニエライチゴのジェラート。 アジトに置いたバスボムを思い出す。 これ、間に合うのかなあ。 少し時間がかかるようなことを言っていたような気もしている。 …間に合うといいなあ。 そう浮かべながら、ジェラートを口へ。 (&0) 2023/09/24(Sun) 2:31:26 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 傷入りのネイル ダニエラ/* びしばし、略していきました。 @なければ天国……なんですか? 狭い場所は色々と苦しくなりそうですね。 今の署内よりは、マシかもしれません。 A調査を任せたとは言っていませんでしたので、そうでしょうね。 全てが終わった後に確認しに行くとしましょう。 そしてあれはピン留めまさか付けられるとは思ってなくて開示するしかなくて……。 かしこまりました、そちら確認後お声かけ致しま…… ジェラートを食べている?可愛いですね。 定時退社についてはこちらもどうなのか気になっていたんですが、 多分合ってます。間違ってても合っていることにしましょう。 そして日本語だと硬いものもイタリア語だとおしゃれになりますよね。 外国語マジックでしょうか、イタリア語素敵です。 リヴィオ、表向きはおかしなやつなので。 全に好かれるタイプではないんです、仕方なくて。 それでは、よろしくお願いいたします。 (-68) 2023/09/24(Sun) 2:35:53 |
【墓】 新芽 テオドロ>>6 フィオレ 「この……常軌を逸するほどの物好きめ」 向こうもそう言っているだろうに。 最初から、それは示され続けていたのに。 それでも聞いてしまったなんて、焼きが回ったのだろうか。 「あの時も、今も、俺は変わっていません。 あんたに対してさほど思入れはない。 全部、全て、そっちが勝手にやってるだけのこと」 「それでも、貰ってしまったものは…… 少しは返さないといけないだろう。 路辺でただただ静かに咲いていたらよかったのに」 負け惜しみのように告げて、 それから大口を開けて、差し込まれたサンドイッチを齧る。 咀嚼している間も拗ねたような表情を見せていて。 「あんたは花の内の例外です。 俺がただ一つ愛さない、押し付けがましい毒の花」 「それでも枯れるまでは面倒を見なくてはならない。 本当に───難儀なことだ」 (+12) 2023/09/24(Sun) 2:38:08 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペ「ふふー。そおですねえ。」 心当たりが正解かはさておき。 あなたのその態度で女は少し 安心 したらしかった。そうしてあなたが車を取りに行く間にひとつ思案。 仕舞っていたSDチップを封筒に入れ、その表紙に文字を滑らせた。 …知る名がひとつしかないものだから、そこに記されたのは『カンターミネへ』の文字。 あなたが彼女の業務は引き継いだと言っていたし、開けて中身を確認してくれるとよいのだけれども。 そんな博打を置きながら、その封筒もボストンバッグに放り込む。 あとはあなたが戻ってきたら鞄ごと受け渡すだけ。 どうか、届きますように。 (-69) 2023/09/24(Sun) 2:40:48 |
ニコロは、きっと、その場に居なかった。 (c14) 2023/09/24(Sun) 2:41:11 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ「……そんな人間いてたまるか」 未完成品は、呆れたような声を出した。 その手に指が絡んだ瞬間、ぞくりと背筋が震え息を呑む。 恐怖に近いようなそれは己の理性が溶けかけているのを知らせたが、甘えると決めてしまった体はもう止まることができなかった。 人差し指から小指まで、最期は親指を添えるように、一本ずつ絡めれば握り返してくれる温もりがそこにはある。 そのまま手首を口元へと寄せれば甘く歯を立て口づけを落とす。 しばらく続けていたが離す頃には熱い息を溢し両の手でそれを抱えていた。 この手が欲しい、己に委ねるくせに無遠慮に押し入った温もりが。 後ぐされも何もない、ただじゃれ合ってるだけの行為が誰かにとっては過激に映るだけ。 誰の愛も、恋も、好きも嫌いも簡単には信じていない。 故に自分を暴き縛ろうとする存在など誰だってよかった。 しかしそれが好いている人間ならどれほど心地よいものか、この身をもって知っている。 「……ロメオ」 本当に嫌なほど信頼があった。 貴方は少なくとも今だけは一番都合がよい。 「今だけは、 おれを欲しがってくれ」 (-70) 2023/09/24(Sun) 2:48:25 |
【人】 無敵の リヴィオ>>7 ダニエラ 今日は君との 約束通り 、男は午後から休みを取っていた。そうして約束通り、 明日に君へ元気な姿を見せる──訳ではなく。 「……やぁ、ダニエラ君」 何の要件か。 こうして今、君の元を訪れたのだった。 名を呼びながら身を屈め、パラソル下の君に微笑みかける。 そこに浮かぶ笑顔はやはり、いつもと変わらない姿。 「偶然だね。いや、出会うのは必然だったのかな。 こうして午後も君に出会えて嬉しいよ」 「……あぁ、すまない。こうして話していては、 せっかくのジェラートが溶けてしまうね。 ここでさようならをするのもひとつだが」 ──少し、君と話がしたいんだ。 そう付け足して、 図々しくも同じパラソル下の席へ座ろうとする。 最もここで嫌な顔をされようが座る気満々。 どこかへ立ち去る様子もないのでどうか許して欲しい。 #specchio (8) 2023/09/24(Sun) 2:51:49 |
月桂樹の花 ニコロ(匿名)は、メモを貼った。 2023/09/24(Sun) 2:52:36 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラ暫しの後。 猫被りは言葉通りにホテルの前に車を停め、 あなたの部屋の扉を叩き、また戻ってきた。 「待たせて悪いな。そいじゃ……っと あ"ークソ重、持ってくわ」 「そんじゃ、邪魔したな。扱いには慣れてっから安心しな」 なんて、わかりきった事を言って。 猫被りはホテルを後にした。 それを隠れ家の一つへ持ち帰れば、 中身を分別する為に再度開け、検めたことだろう。 そうして見知らぬ封筒を見付ければ、 表紙に記されていたのは同僚の名前。 何だかんだと情に流されがちな男は、 きっとこれも、無視する事はしなかっただろう。 (-72) 2023/09/24(Sun) 3:04:46 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 笑わない カンターミネ近すぎる攻撃を避けることは叶わなかった。 避けたとてほんの少し位置がずれるだけのこと。概ね貴方の想定通りの場所に、この男は頭突きを叩き込まれる。 「────ゥ、」 小さくくぐもった声を漏らした男は、しかし、それ以上の何をもしなかった。 顔を顰めることも、声を荒らげることも、衝動的な暴力を振るうこともなかった。 つ、 と赤い血が鼻腔から流れ出して。ぼた、ぼたり と滴り落ちていっても。何もしなかった。貴方の口に指を捩じ込んでいるだけ。閉じきらないように固定しているだけ。これからの行為で自分が被る害が最小限になるようにしているだけ。 貴方が選んだ手段が頭突きだったのは幸運だった。 貴方が蹴飛ばしたのが机や椅子だったのは幸運だった。 その攻撃が遍く"男性"の急所に向いていなかったのは幸運なことだったのだろう。だからこそ、男はこれだけ余裕を保っていられて。 そうして今後もないように、先んじて貴方の下肢に体重をかけることが出来た。 その下を暴こうとすることすらない。 男は貴方に欲情しているのではない。 ただ貴方を傷つけたいだけ。 ただ貴方を貶めたいだけだ。 ▽ (-73) 2023/09/24(Sun) 3:04:56 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 笑わない カンターミネぐ、と男の手が貴方の頭を抑えつける。 親指をそこに突っ込んだまま。引き伸ばされた唇が痛むであろうなんて気遣いは当然ない。手錠で繋がれただけの腕は一番自由だろうが、身体をひたりと近づけてしまえば結局動きは止まるはずで。 ────勿論、見越した貴方が万歳の姿勢でも取っていれば話は別だ。この男はそれを咎めないから。 貴方の至近に近づいて。 べろ。自身が流した血液を舌先で舐め取って。 男はそれを完遂する。 貴方の口内に男の舌が、唾液が、血液が入り込んだ。単なる嫌がらせ。手の込んだ嫌がらせ。縮まっているのであればその舌に敢えて擦り付けるように触れ合わせて、上下に完全に注ぎ落とすようにして。指のせいでどうしても閉じきれない隙間からは下品な水音が聞こえたかもしれない。 貴方がいくら歯を食い縛ろうと辞めない。貴方が唸ろうと呻こうと暴れようと辞めない。それ以上のことはしない。ただ、辞めない。 相手の言葉に心を乱されない方法はいくつかある。 そのうちのひとつは 相手を人と思わないこと 。精々けだもの程度に思っておけば、罵る言葉も態度も何処吹く風でいられるものだ。暴れる様や与えられる痛みもそう。死に際の虫が暴れる様なものだと、今は感じられる。 (-74) 2023/09/24(Sun) 3:07:10 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>8 リヴィオ 「…あー。リヴィオさあん。」 到底上司に見せるとは思えない仏頂面。 尖らせた唇でその名を呼んで、前髪を見て、ジェラートを見て。 そのヘアピンは、何の変哲もなければ飾り気のひとつもないシンプルなヘアピンで。 だけど不思議と他の似たヘアピンでなく、 それ なんだろうと思えた。「あたしは明日お会い出来た方が嬉しかったですけどお。」 拗ねた顔のまま拗ねた声でいう。 こういうとき、女が告げるのは本心だ。 けれど、まあ。察しが悪いわけでも決してなかったわけだから、自分を納得させるための溜息だけついてまたその顔を見上げた。 「…まあ、いいですう。」 「なんですかあ、話ってえ」 微かに形作った笑顔は歓迎の証。 どうぞどうぞ、寧ろお座りくださいな。 それに関しては本当に、嫌な顔ひとつせず。 #specchio (9) 2023/09/24(Sun) 3:12:29 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → コピーキャット ペネロペあなたが名に釣られ封筒を開けて。 尚且つ中のチップのデータを確認してくれたなら。 そのチップには、『プラン』とやらが書かれている。 どうやって調べたのか留置所まわりの機密に触れうる各種情報と、 『合図があった場合、あるいは取締法が突如廃止になった場合、混乱と立場を利して脱獄を手伝うこと』という文言。 どこかの誰かが何やら大層な計画を、そのくせかなり人任せな状態で立てていたものらしい。 (-75) 2023/09/24(Sun) 3:17:20 |
【赤】 無敵の リヴィオ懐から月桂樹の葉をモチーフにしたブローチを取り出す。 つける勇気はなかったんだ。 だけど、お守り代わりにはなっていたよ。 未来が、 それなりに 惜しくなるほどに。「狡をしている気分だな……」 それだけではないとしても、破滅願望を理由にここにいる。 誰かを傷つけるように選択した人間が、 何かを掴むことなど、許されるとは思わない。 ……だけど。 「…俺を甘やかす人間に文句を言って欲しいね」 冗談めかすように笑いながら、独り言ちる。 その言葉を聞く者はいないから、本当にただの独り言。 手の内でブローチを弄んで、考えるように手を止めた後、 テーブル上に置かれた小箱の中にそっと仕舞う。 お守り代わりではあったが、この先に持っていくには壊れそうだ。 家主の留守を任せるように、それは置いていくとしよう。 代わりに、彼女から最初に貰ったヘアピンで前髪を飾り、 さっさと床にでも 寝転がってしまいたい気分を抑えて立ち上がる。 (*2) 2023/09/24(Sun) 3:24:02 |
【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ「解放されたら、今度は一緒に一から選びに行きましょうね」 「ヴィーのお店、楽しみにしてる人達のために…もっといいお店を作らなきゃ」 失ったものはまた取り返せる。 きっとあなたが解放される日はそう遠くない。信じている。 だから前向きでいようと思うのだ。 「そんなヴィーにみんな甘えてきたんだもの」 「こんな時くらい、気を抜いたっていいのよ。一番辛いのはあなたなんだから」 抱き締めてあげられたらいいのに。今までしてもらった分を返してあげられる位。 あなたと自分を隔てるものは、見た目以上に分厚い。 「……ありがとうね」 「皆の事、私もちゃんと大事な家族だと思ってるわ」 こんな私でも認めてくれる。 出来る仕事を仕込んでくれて、甘えさせてくれて。 だからこそ、もっと役に立てればと思う。…そのためにもやっぱり、ここで止まるわけにはいかないから。 「うん、気を付けるわ。それで、ちゃんと迎えに来るから」 待っていてね。ガラスにこつんと額をくっつけた。 (-76) 2023/09/24(Sun) 3:28:12 |
【秘】 笑わない カンターミネ → 幕の中で イレネオ暴れる。その言葉通りの事だけをしていた女は、 それこそ"けだもの"程度の行動しか取る事が出来なかった。 下肢を抑えられるまで、アドレナリンの齎す興奮に 酔ったまま、ありもしない『外』の動きを呼ぼうとした。 それはカンターミネが自身を弱者として認識していたからに 他ならない行為でもあった。これは、激情を持ち、 マフィアとしての多少の暴力に馴染んでこそいたが。 所詮は、組み敷かれる程度のか弱い女でしかなかった。 故に、それは実に簡単な事だったに違いない。 見越す事もせず、両手も塞がれ、怒りのままに暴れるのも 抑えていれば何の障害にもなり得ない。 まざりものが舌と共に口内を踏み荒らす頃、 ようやく女はそこに嫌悪の音を含めたうなりをあげた。 きっとそれは、"それなりに"あなたの欲を満たした事だろう。 (1/2) (-77) 2023/09/24(Sun) 3:29:19 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレぶじゅ、ぶじゅ、と滲んで吹き出す血。 その速度に呼応するように伸びやかに飛び出した悲鳴。それを、男はまるで気に入りの歌を聞くように口角を上げて享受した。 歩く指先は軽くなり、ステップを踏むようですらいた。全て、全て、貴方の視界の外側での話。 貴方の頬に涙が流れるのを男は見た。 それが室内灯を跳ね返すのを見た。また笑った。 ────自分と同じ図体をしていた生き物が、あんなにも飄々としていた生き物が、自分より縮こまって自分より下で惨めに蹲って泣いている! それは強者の高揚。 上下の関係の錯覚。 歴史の中で幾度と繰り返されたきた、醜悪な勘違いのひとつ。 「もうシェイカーは握れないな」 「関係ないか。お前はマフィアだし」 「偽る道具がなくなった方が人のためだ」 上機嫌に紡ぐのはそんな言葉。 男の瞳は輝いて室内を物色した。 探している。探しているのは最早、貴方の罪ではない。 貴方を痛めつける材料を、より大きく鳴かせる道具を探しているだけ。 ▽ (-78) 2023/09/24(Sun) 3:29:41 |
【秘】 笑わない カンターミネ → 幕の中で イレネオ……そのまま厭だ嫌だと喚くだけの虫や獣であったならば、 そもそもあなたは負傷などしてなかったはずだ。 アドレナリンがなければこの行為に至れなかっただろうが、 同時にアドレナリンがあるからこの後に至るはずだ。 だからきっと、これもまた"天秤"なのだろう。 『正義』は言った、お前達に法はないと。 だが、その言葉は残念な事に間違いだ。 『正義』が存在する以上。 もう一方の正義も存在する。 そうしてそれらは、共に天秤にかけられる。 優位であった天秤は、僅かな薬剤の効果が切れると共に 冷静さ、否、残酷さを取り戻した女によって再度、傾けられるだろう。 それは明らかな変化だった。 女から抵抗が失われた。諦めを感じさせるような変化だった。 あなたがそこで興味を失い、或いは何かを感じて身を引けば、 「その後」は来ない。だがそこでまだ、続けるのであれば。 これ幸いと、『正義』の執行を続けたのであれば。 女は、あなたの舌を奥へ誘ってから、 ぎぢ。 と。その一部に穴を空け、あるいは 咬み千切るだろう。 けだものが如く。 (2/2) (-79) 2023/09/24(Sun) 3:29:42 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ ────ぱりん。 ガラスが割れる音 が耳に届いたのは、貴方が呪詛を吐いてから幾らか後のこと。当然まだその指先は痛むのだろう。それでもその耳はきちんと音を聞き分けたはずだった。 きっと貴方もよく聞いたことのある音。 空の酒瓶を誤って落とすと、そういう音がする。 (-80) 2023/09/24(Sun) 3:30:27 |
【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラ/* これでエンディングルートがまた一つ決まった気がします!(楽しい) 宜しくお願いします…!! スーツケースについては善く活用してくださいね!!!!!!!!(放任) (-81) 2023/09/24(Sun) 3:36:15 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 傷入りのネイル ダニエラデータを確認したなら、 たいそうな事をする輩も居たものだと嘆息し。 そしてやはり、『やりそう』な顔が脳裏を過る。 『獄中に、何らかの混乱に乗じて 脱獄をしようとしている輩が居る』。 少なくとも、宛先にはそれさえ伝われば十分だろう。 そう判断して、面会の算段を立て始めた。 外部からの手引きの算段も、しておいて損は無いだろうな。 (-82) 2023/09/24(Sun) 3:40:18 |
【赤】 無敵の リヴィオ「……エルにはなんて謝ろうか」 手伝うって言ったのにな。また嘘を吐いてしまった。 まぁ、彼は優秀だし上手くやるだろう。 そう思っておかないと許容範囲超えで頭がおかしくなりそうだ。 おかしくなるついでにぶっ倒れてそのまま、 最悪目を覚まさない可能性がある。 もうかなり約束からの気力だけで何とかしている。 これがアドレナリンってやつ?医者に怒鳴られそうだ。 考えるのはやめよう。頭の痛さが増してしまう。 懐から電源を落とした端末、 それから素敵な先輩が渡してきたマフィアから押収した銃。 それらをもう一度確認してからスーツ内部に押し込んだ。 ポケットの中の袋も……ある。忘れ物はなさそうだ。 流石にこれを持って面会はまずいので、 午後の予定を片付けてから取りに戻るとしよう。 「………どの面下げて、という話だが」 己を慕ってくれている後輩を思い浮かべて、 深いため息が零れていく。 今更会いに行くのもそうだが、彼にも沢山嘘を吐いた。 (*3) 2023/09/24(Sun) 3:49:50 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ絞れるような声は耳に好かった。 締めつける胎の感触も好かった。 きっと肌越しに感じる、速い鼓動も好かった。 何もかもが好ましかった。だから、欲深く貴方を食らった男は、精を吐ききった後も貴方に触れることを辞めない。 ずるり、寄せあっていた身体を動かす。花浅葱を隠して閉じた瞼に唇で触れる。 額やら頬に張り付いた髪を摘んで戻してやる。首筋に玉として浮かんだ汗を舌で掬う。 自ら付けた赤い痕を労わるように舐めもした。痛みと共に熱を持っているだろうか。 きっとそうする度に貴方は少し身動ぎをした。 僅かな感覚にまた身を震わせたりしただろう。 全て曝け出して、自分の下敷きになっていて、 今も無防備でいるこの人が、自分のせいで果てたのだという事実は、 それもやはり、男にとって好かった。 どうしてやろうかな。 心中の呟きは音にならなかったはず。貴方は深い眠りに落としてくれと言っていた。 そのまま貴方が男の行いを放っておくなら、これは再び緩やかに腰を動かし始めるかもしれないし。 そうでなくともいい。もう疲れ果てて眠れそうだと言うのなら、後始末を手伝う程度の甲斐性はこれにもあるはずで。 (-83) 2023/09/24(Sun) 3:54:18 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡貴方から感じ取ってい悪癖が何処まで残っていたのか確信づくまでに時間を要してしまった。 少しは減っていないかと期待していたのだ。けれどその少しもなかったのは誰のせいか。 多分自分が隣ようと変わりはしなかったのだろう、貴方の求めた存在はこんなガキじゃない。 「聞いて驚くな、初対面だ」 ロゼッタに齧り付き口元のソースを拭う。 「手遅れでダメなのは、お揃いだろあんた達……」 ああ、本当に嫌だ。こんなところで勘が冴えないで欲しい。 思えば貴方には多くのヒント自体は与えられてきていたのだ、先程の状況報告も見直す必要があるかもしれない。 最終報告を正しいものにすればいいだろうと男はひとりごち。 誰かがはじめた巫山戯た茶番劇なぞ、自分が全部纏めて壊すと決めていたのだ、情報の取捨選択を間違えようとファミリーの被害を減らせたのならそれでいい。 運良く、都合良く、結局は。 そんな男の思い通りに執行絡みの話は仕組まれはじめていた。 (1/2) (-84) 2023/09/24(Sun) 4:01:50 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ「言われなくても祈ってるわよ、馬鹿」 ぴん、と指先でメッセージを弾いて。 『うん』『じゃあ、しばらくは会えないものと思って過ごしてたらいいのね』 そう命令でも受けているように。自然に、あなたのことを意識しないように。 もし何かがあっても、自分たちは何も知らないといえるように。 別に、あなたの部下なんだから一蓮托生だって言ってくれたっていいのに。 なんて思ったりもして。 『覚えててくれたの?うれしい』 チーズが好きになったきっかけのお店だった気がする。 そんな昔の事、よく覚えていたなあ。なんて、少しだけ感傷。 『分かった』『何もないことを祈るけどね』 『楽しみにしてるわ』 「……ほんとに、置いていかないでよね」 ぽつりとつぶやいた言葉は、誰に聞かれることなく消えていく。 結局のところは、祈りが通じたのかもわからない。 あなたの思惑通りなら、いいタイミングだったとも言えるのだろうけれど。 今は、知る由もない。 (-85) 2023/09/24(Sun) 4:03:12 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡機嫌が良さそうな貴方の顔を見て、やはり手遅れと、物悲しさを感じる。 もう既に全ての手筈は整っているのだろう。 自分がしたのは開演までの幕前を荒らしただけ。 「……なあ、アレ」 子供はあの年に傍にいられなかったことをこんなに後悔すると思わなかった。 「もう、俺はあんたのことを知ろうとして良いのか」 「あんたの嫌がりそうなこと、辞めてたんだが」 もしかしたら嫌がってはなくて。 そこにある墓を暴かれたくなかっただけなのかもしれないが。 (-86) 2023/09/24(Sun) 4:05:53 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 笑わない カンターミネざらりとした舌の表面が貴方に触れている。 剥き出しの薄い粘膜に無遠慮に触れている。 それで貴方が唸る声に、平素の男ならばきっと満足そうにしたはずだ。 けれど今の男は違った。これは今、自分の愉しみではなく、貴方の不快を優先している。 だからその声に満足そうに喉を鳴らすこともない。ただ粛々と、ただ淡々と、咥内から精神を凌辱することだけに熱心でいる。 それは正義の執行とは真逆の行動だった。暴力と圧力で相手をねじ伏せようとする、男が最も嫌う行為だった。 ご名答、『外』の助けなんて来やしない。 それに関しては素直な男の言う通りだ。 ここは治外法権。可視化法は適用外で、 被疑者に不利な規則ばかりが支配する。 だから。 だからだ、男が引くことが出来たのは。 正義にかまけていればきっとそうはいかなかった。貴方の思う通りこれは裁きに浮ついて、見えた罠に足を挟まれたはずだ。 引いた舌に男は満足した。 貴方をねじ伏せたと錯覚した。それですんなり離れようとする。 ────けれど、それは間違いであって。 貴方は全力で噛み付いたのだろう。であれば。 人体の中で最も硬いその上下ひと揃いの万力は。 せめて男の指の、骨を砕くまでは出来ずとも、 表面を破損させるくらいわけもないはずなのだ。 助けが来ないのは、男にとっても同じこと。 (-87) 2023/09/24(Sun) 4:09:13 |
【秘】 黒眼鏡 → 無敵の リヴィオ「はあ、そりゃあまた」 初対面、ときいてますます、目を丸くして驚いたように。 「若い奴はやっぱ、いいな。 色々なものを救おうと頑張れて、未来があって。 応援したくなるよな」 手をぱんぱんと叩いて拭い、珈琲をぐいと飲む。 ──彼が珈琲に拘るようになったのも10年前だ。 「一応言っとくが、俺とあのクソは完全に別件だぞ。 まったく、ちったあ大人しくなったと思ってたのに。 とんだ食わせモンだよあのオッサン」 どうやら留置場には、鏡は置いていないらしい。 自らを省みることも無く、あるいは全て承知の上で、 男はスウェットの裾で手を拭いつつあなたの問いかけを聞く。 「ん?」 ああ、と。もう一度、あなたの目をじいと見て。 「俺が、ダメだって言ったことがあったか?」 なくはない。 だが、こういう目をしている時には、一回も無い。 (-88) 2023/09/24(Sun) 4:17:30 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ「当たり前よ、そんなの」 「止めてもらえてよかったわね、私は今から好感度を下げるか迷ってるところ」 こんな時に何してるのよ、とあきれ顔。 とはいえまあ、自分も人の事はあんまり言えないのだが。 それはそれ、これはこれ。 「それで……じゃあ」 「ルチアーノは、全てを終わらせるために捕まりに行くってこと?」 (-89) 2023/09/24(Sun) 4:27:51 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロくふ。 弱々しい抵抗に、男は息を漏らした。 それは笑ったようにも聞こえた。睡魔に犯された貴方の耳が、勝手にそう聞いただけかもしれない。 こちらの表情はきっと伺いにくいはずだ。顔の中心で鼻を摘んだ手は大きく、貴方の口元に寄せられる手もまた大きく。近づくもので視界は遮られて────そうしてそんなものに目を凝らすには、状況が緊迫しすぎている。 従順に開いた貴方の口。 慈悲を与えるような優しさと丁寧さで、男は貴方の舌に再び錠剤を乗せた。 そのまままた、吐き出されぬよう手のひらで塞ぐ。 さて。 今度こそ自白剤であればいいが、と男は思った。 が────それは叶わぬ期待。 実際この場にある錠剤の中に、 自白の効果があるものはない。 それは男が既にダメにしてしまったから。 残るのは精力剤のみなのだが、 それをこの男は知らなかった。 (-90) 2023/09/24(Sun) 4:28:13 |
【秘】 笑わない カンターミネ → 幕の中で イレネオもし、体内の音を聞けたなら、今この女からは 水音と同時にブチブチと血管の切れる音が響いただろう。 それも、相当に大きく。だからこそこれは一度誘った。 そうしてなお、獲物が逃れるなど許せなかった。 相手の考えや信念など、今この瞬間はどうでもいい。 これが考えるのはあなたと同じだ。鏡のように。 お前には罰が必要だ。 離れようとしたのが、不味かった。 きっと、近すぎたが故に瞳に爛々と燃えるライムグリーンが 見えなかったのだ。苛立ちに唆されたのだ。 そうでなければ、あなたのような警察が、 これに後れを取るはずがない。 カンターミネは、離れていく頭にもう一度頭突きを見舞った。 また口の中が少し切れたが、厭いはしない。 緩んだ手、指の拘束を大きく首を振って"ずらした"。 そうして、ずらされた先は――罰を執行するのには、 余りに原始的な。人体で作られた、 断頭台 だった。まず、ごり、と音がする。それは右か左か、ともかくあなたのどちらかの親指が断頭台に嵌まり込んだ音だった。次いでめき、と音がする。それは丁度親指の付け根、第二間接が軋む音。そのままなら根元から捩じ切られるだろうが、抵抗しない訳もあるまい。 抵抗したなら、第一関節程度までは抜けたかもしれない。だが、このけだものは、一度憎んだものを決して逃がしはしなかった。ばぎ、と音がした。丁度、それは七面鳥の骨をへし折るような音だ。或いは、警察であるあなたにはより耳馴染みがある音かもしれない。そう、人骨の折れ、砕ける音だった。 (1/2) (-91) 2023/09/24(Sun) 4:31:51 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 口に金貨を ルチアーノ立ち止まった顔に男は怪訝な顔をした。 それは明確に、男に向かって話しかけたようだった。 しかし男は相手の顔を知らない。相手の言うことも、要領を得ていないように思う。 やり過ごすことも考えた。 無視を決め込むことも考えた。 けれど隣の女の存在が気がかりだった。 このまま居座られては不愉快だ。 「何か。」 一言。 要件を言え、と。それだけの言葉。 男は『特命』を受けていた。 そこには対価として、ある程度の行動の自由の担保もあった。 だから、もし、貴方が望んで。 男がそれを了承すれば。 二人きりで話すことも、不可能ではない。 (-92) 2023/09/24(Sun) 4:34:23 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ「あ? もう捕まってる 」夜のうちに男は本当に静かに捕まっていた。 「俺をしょっぴいたやつとデートしててなあ? 帰り道にそのまま」 「……明日か明後日ぐらいに納まり始めてくれると良いなあ。 ……まあ、どこぞの誰かが嫌がらせしてるからわからんか。 少なくとも量は減るだろうよ」 そう言って改めて貴方と向き合う。 「今お前にあっておきたかったのが……。 ヴィンセンツィオの話だ」 と。ようやく貴方を呼び出した本題を話し始めた。 その名前で貴方がどんな反応をするかを確かめている。 (-93) 2023/09/24(Sun) 4:35:17 |
【秘】 けだもの カンターミネ → 幕の中で イレネオもう、誰が殴ろうが、叫ぼうが。 このけだものには、関係なかった。 怒り狂った女は、きっと少し離れた体の隙間から、 手錠で繋がれた手を抜け出させ、その拳を握って。 自らの顎を下から思い切り打ち抜いた。 その衝撃を最後に、 ぶつり。 あなたは喪失感を覚えるだろう。 生まれてからずっと一緒だったはずの十本の内、 大きく太い一本を失ったのだから。 赤い液が勢いよく、その後はリズミカルに吹き出す。 止血しないのならば、辺りは大変な事になる。 そうしてライムグリーンに赤を浴びた女は、笑う。 口内で転がした指を、あなたの混ぜた液を、絡めて、 「ベッ!」 音を立てて、部屋の隅へ向けて吐き出した。 口元は真っ赤に化粧をしていて、頭もまだらに染まり。 日頃の子供達が見たなら、一生のトラウマになるような。 けだものはそこに立つ。自ら入れた一撃で朦朧としながら。 それでも、怒りと残酷さを手放すことなく。笑っていた。 (2/2) (-94) 2023/09/24(Sun) 4:36:53 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ最初の一錠の時よりも随分弱い抵抗で 二錠目の薬もまた、口の中に入れられて。 もし貴方が鼻の手を除けないなら 口まで塞がれれば呼吸が困難になったせいか また飲み込む気配があっただろう。 そうして得られる効果は、精力剤のもの。 睡魔に加えてどうしようもない熱が男を襲うのだった。 頬に赤みが差し、呼吸数が上がる。 「っ、ぅ…くっそ……」 そう間をおかない、二種の薬の服用に 熱と、睡魔とで、頭がおかしくなりそうになる。 「なにが、したいんだ、おまえ……」 流石に尋問には関係ない薬の効果が二度目にもなれば 疑問も膨らむというもの。 ただ、目の前の貴方に対して劣情をぶつける訳にもいかず 堪えるのに必死な表情を見せるだろうか。 (-95) 2023/09/24(Sun) 4:45:57 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 幕の中で イレネオ「俺があんたを調べ上げて黒眼鏡を向かわせた」 真実はきっともう少し複雑で当の本人達にしかわからないことかもしれない。 それでもこの男は、自分のせいだと思っている。 少なくとも探ったことは揺るぎない事実である。 男は何気もなしにそう述べれば女性警官に目をやって、 一度だけ席を外れさせるように頼んだ。 何やら息が掛かっているのかもしれない。 素直に離れる足音が遠のけばあとは二人きり、今は牢屋越しで。 「なにか言いたいことはあるか?」 その表情は特に感情が乗っていない。 正しく、何も思っていないからだ。 (-96) 2023/09/24(Sun) 4:49:16 |
【人】 路地の花 フィオレ>>+12 テオ 「それもまた、今更でしょ」 言い続けてきたことだ。 花を丁寧に育てるあなたに惹かれたと。 変わらない。ずっと変わらないことだ。 「そうね」 「でも、あなたのその言い分はちょっと変だわ。 だって静かに咲いていようとしていた花に近付いてきたのもあなたじゃない」 ちょっとだけの言いがかり。 けれど、あなたの方から歩み寄ってきたこともあったでしょう? 柔らかなパンとしっとりした肉が噛み千切られるのを見て、嬉しそうにくすくすと笑って。 この女はやっぱり、あなたがそうやって拗ねていたって楽しそうにしているのだ。 「あら、それって」 「私のこと、特別に見てくれるってこと?」 嬉しい、と都合よく受け取るのもいつも通り。 甘い甘い毒を押し付けて、絡めとってしまって。 いつか、その毒が回り切ってしまえばいいと思う。 面倒を見ることを放り投げないのは優しさなのか、使命感なのか。 どちらにせよ、こちらには得しかないことだ。 だからこちらは笑って。 「本当に、難儀な人!」 (10) 2023/09/24(Sun) 4:51:05 |
テオドロは、めげないなあこの人…… (c15) 2023/09/24(Sun) 4:53:31 |
カンターミネは、血を吐き、笑う。多分、後で酷く痛む。 (c16) 2023/09/24(Sun) 4:54:15 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ「何でそんなあっけらかんとしてられるのかしら………」 目の前の上司はもう捕まってたらしい。 もうちょっとかっこよく逮捕されてほしかった。出来る事なら。 「それだけ早く片がついてくれるなら嬉しいわ。 保護されたって聞いてたのに、弟は大怪我してたのよ」 目途がつきそうならとりあえずは安心だ。 そして、あなたの口からその名前が出た途端。 女の顔は甘さも呆れも消える。 平静を装っているのだろうが、滲みだすのは不快感と、怒りの感情。 「……捕まったらしいわね。その人がどうかしたの」 (-97) 2023/09/24(Sun) 4:55:18 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → けだもの カンターミネ面会の正式な──友人の代理という名目で──手続きを踏み、 金髪のウィッグに碧のカラコン。 薄い色付きの眼鏡をして、少し軽薄な雰囲気に。 いかにも表の仕事仲間の女、というテイで猫被りは訪れた。 あなたが面会できる状態なら、面会に引っ立てられるだろう。 けれどさて、粗末な牢獄の中、あなたは今どうしているだろう。 面会が難しそうであれば、またの機会に。 「やっほーカンターミネ、退屈な獄中生活はどう? 元気してた?そろそろ干からびそう? もうあたしの名前も忘れちゃった? アメリア だよ〜」「ちょっと伝言があって来たんだけど。 何かついでに差し入れた方がいいものあった? あたしが看守に注意されかねないのはナシね」 面会ができたなら、看守は ちょうど交代中 らしく、姿は見えない。この猫被りが立ち去るまでは交代の看守は来そうにない。 賄賂でも握らせたのだろう。 (-98) 2023/09/24(Sun) 4:57:28 |
ニコロは、頭がぐちゃぐちゃになりそうだ。 (c17) 2023/09/24(Sun) 4:57:41 |
【秘】 けだもの カンターミネ → コピーキャット ペネロペ視力が悪くない限り、それなりにボロボロの女が目に入る。 廊下に背を向けて床に横たわっている白衣は よく見れば血が結構ついているし、 面倒臭そうに転がる最中明らかに痛みに顔を顰めるし。 その顔だって「は?誰だコイツ」みたいな顔を一瞬したのは さておいても、口元は切れてるし顎は痣があるしで かなり"やりあった"のが見て取れるだろう。 「おかげさんで退屈はしてないよアメリア。 ご覧の状態なんでベッドの代金支払いは今度で頼むわ」 軽口のキレもいまひとつな様子。 あーいってえ、とぐちぐち言いつつ、口元を一度拭った。 「次来ることがあったら消毒液と絆創膏、 あと湿布と鎮痛剤持ってきてくれ。 ……んで、伝言って何?あ、待った。 あんまり笑うような内容じゃなくしてくれ。 今腹が死ぬ程痛いから笑ったら多分死ぬ」 どいつもこいつもおてんばな奴しかいねえな。 内心でそう思いながら、人の事は言えないな、と。 ぼさぼさの髪を鬣のように揺らしつつ、耳を傾けた。 (-99) 2023/09/24(Sun) 5:10:32 |
【秘】 幕の中で イレネオ → けだもの カンターミネ食らったのは再びの衝撃。 愚かな犬は同じ轍を踏む。 一度千切れた血管は脆い。 乾きかけた肌に再び赤い雨が降った。 二度も同じ場所を負傷すればさすがに痛むか、 男は咄嗟にその鼻筋を抑えようと片手を引いた。 こういう時に先に動くのは利き手だと相場が決まっている────右だ。 つまり残ったのは、その逆側。 ごり、という音は刻印に似た。 死刑囚の肌に刻まれる目印だ。 めき、という音が内側に響く。 それは警鐘であり警告だった。 男は乱暴に手を振ったはずだ。 それなのに抜け出せなかった。 ばぎ。 駆け抜けるような激痛。男はその頭を再び抑えつけた。 そうして逃げ遂せようとした。 けれどそれさえ逆効果なのだ。 頭を目掛けて振り抜かれる腕。 照準を固定したのは男だった。 ▽ (-100) 2023/09/24(Sun) 5:18:15 |
【秘】 幕の中で イレネオ → けだもの カンターミネぶつり。 きっと貴方よりもっと。 男の方がその衝撃を感じたはずだ。 「あ゛ ?」「 な、 」漏れる声には困惑が濃かった。 発したことのない音。それが喉から、指先────正確には指先が繋がっていたはずのところから、零れて。 答えを求めるように貴方へと視線をさ迷わせれば、まるでケチャップを纏ったウインナーのような己の指。 己の?何故? 吐き出されて転がっていくのは己の指だ。 何故────分からないが。 そうか。 こいつのせいだ。 目には目を。 歯には歯を。 誰が言ったか、忘れたが。 ここにいるのはけだもの二匹。 貴方が自ら脳を揺らしたのは幸運だった。 反射で残ったのが利き手だったのも幸運だった。 笑う貴方の頭を五指満足の利き手で鷲掴もうとする。 それが叶うなら────今に、男は貴方を、 後頭部から床に激突させようと持ち上げる。 (-101) 2023/09/24(Sun) 5:20:54 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ眠気と共に襲う欲。 三大欲求に数えられる二欲。 初めに盛られた睡眠剤の効果は未だ濃く貴方を苛んで、 加えて今、下腹に熱が溜まるような感覚を覚えたはずだ。 緩やかに活動を停止しかけていた貴方の身体が再び活性化する。 人の欲求の中でも一際強かろうその二つが同時に貴方を蝕み始める。 それでも男は気づかない。 レンズ越しの瞳はどこか遠くを見ているようだ。 単に片眉をあげるだけ。そうして貴方の言葉を聞く。 「したいことなんてありませんよ。」 男は事も無げに告げる。 「貴方が話してくれればそれでいい。」 見当違いな言葉を投げる。 まだ、貴方に盛ったのが自白剤であれと思っているらしく。 「話す気になりましたか。」 乱雑な問いを投げている。 しかし、それだって今だけのこと。 貴方の様子がおかしいことには、いずれ気づくはず。 (-102) 2023/09/24(Sun) 5:34:02 |
【墓】 favorire アリーチェ>>+9 黒眼鏡 「…… アレッサンドロさん。 ……そうね、困ったわ。何をしていたかバレたら、 それが冗談でも再逮捕されかねないわね、わたし」 少々"共犯"という響きがこの状況では不味すぎる。 それは女にもわかったのか、顔を上げて気落ちのまま笑う。 (+13) 2023/09/24(Sun) 5:34:33 |
【秘】 けだもの カンターミネ → 幕の中で イレネオゆらり、ゆらり。立ち姿は幽鬼のよう。 口元から血を垂らし、頭を揺する。 ぎひ、と笑うけだものは、それでもまだ頭は動いていたようで。 掴まれる寸前で後頭部を守るような姿勢をとった。 そうしておきながら、やはり笑い、 鷲掴まれた向こうからあなたを見下す。 「自分から仕掛けた癖に」 「人のせいみたいなツラすんなよ、クズ」 どこまで言えたのやら。 或いは、その腕にこちらも腕やら手錠やら絡ませて。 隙があるならその利き手の指すら食い千切ろうとした。 けだもの二匹だけなら殺し合いになるだろう。 止めに入る者は来るのか、来ないのか。 来ないのならば、どこまでこのけだもの達がやるのか。 少なくとも女から牙が抜ける気配は、まだない。 (-103) 2023/09/24(Sun) 5:37:34 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 口に金貨を ルチアーノ黒眼鏡 。その言葉に、男は分かりやすく表情を変えた。 変えた、というよりは抜け落ちた、が正しい。 不愉快そうなかんばせが一転、白紙に戻った。 そうして。 貴方の言葉を素直に聞く女の背中に、ひとつ。 ちっ、と舌打ち。軽蔑の籠ったそれを送って。 さて。 男は立ち上がり、再び視線を貴方へ投げやる。 かつ。靴底が鳴った。かつ。鳴った。かつん。 止まったのは鉄の格子を挟んで、目と鼻の先。 表情は凪いだまま、視線は貴方を見下ろした。 「だからどうした?」 「ひとつ訂正してやる。初歩的なことだよ。」 「向かったのはあいつじゃない。俺の方だ。」 「調べ上げた? ……はは、笑わせる。そんなことも知らずにか。」 (-104) 2023/09/24(Sun) 5:43:21 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノその問いに、男はつまらなさそうにしただろう。 興が醒めたというのが近いだろうか、そういう顔。 つまらない時間に引き戻される時の拗ねたような顔。 男の手がペンを取る。 それでも。 「なんで?」 繰り返される言葉には、やはり笑うのだ。 滑稽なものに向ける笑み。愚鈍な者を嘲弄する笑み。 堕ち切らない貴方の瞳を、くつくつと煮える瞳が見やる。 「愚問だな。」 「奴らがこの国をめちゃくちゃにしたからだよ。」 「あいつはそのノッテファミリーのカポ・レジームだ。」 「憎まない理由がない────この国を、」 「愛しているなら。」 男がつらつらと紡ぐ言葉は。 それほど難しいことは言っていないはずなのに。 きっと、貴方にはひとつだって、理解できないことばかり。 (-105) 2023/09/24(Sun) 5:55:21 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ「大怪我……? それは、また。 牢屋の中で起きたことは知らんが……。 そこまでは配慮はいたらなかったか」 どうして、と言いかけて。警察側の事情はすべて把握していたわけでもない、何か不測の事態が起こってもおかしくないだろう。 「――お前があの人を殺しに行こうとしているんなら。 『行くな』 と言おうと思ってな。理由はわかるか」 (-106) 2023/09/24(Sun) 5:59:39 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ/* 終わりも近付いておりますが、熱中症のエビです。 せっかくマフィアだったので、過去時空で暴力を受けに行こうかと思っています(!? お忙しいと思うのでお手隙の際に、ゆっくりできれば…… ご検討いただけますと幸いです〜! (-107) 2023/09/24(Sun) 6:09:20 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ無感動な表情が貴方の言葉を浴びせられるがままにそこにある。 貴方が何に憤り、求めているかなど欠片も理解していないのだろう。 或いはそこに求めがあるのを知りながらに、理解を示そうともしないのだろう。 男が未だに庇護を向けるものとして見るもの、その外にある赤の他人。 知己が大事に面倒をしているのであっても、関係のないことだった。 だからそれが、ついでの用事を思いついたのは時の運めいたものであった。 多少はひょっとしたら、貴方に対する嫌がらせも含まれていたかも知れない。 その手を取り落とさせようがそうしまいが、さしたる労苦もありはしないのだが。 組んだ手を指だけ解いて、片手を己の襟元に添えた。 しっかりと締められたネクタイを緩めてシャツのボタンを外す。 色艶を帯びるにしては、やけに気怠げで眼差しも指の動きも重だるい。 「思い切り首絞めながら犯してくれ。 そうでもしなけりゃもう上手くトべもしないんだ」 (-108) 2023/09/24(Sun) 6:13:42 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 路地の花 フィオレ「ふふ、お買い物デートね♡ 楽しみにしてるわ。前よりいいお店にしちゃうんだから。」 未来の約束を結ぶ。 未来を手に入れてみせるという覚悟を暗に示す。 その約束は、決して今の状況には負けない、屈しないと、 己を奮い立たせる燃料となって。 「……貴方は本当に優しい子ね。ありがとう。 貴方みたいな子のお友達で、アタシは幸せものだわ。」 一つ一つの優しさが、傷ついた心に染み渡る。 ガラス越しの体は抱きしめられないけれど、 心には何も隔てるものはなく、貴方の言葉に抱きしめられた。 「……うん、頑張って。そして迎えに来て。 ……待ってるわ、アタシの可愛い家族……」 ぴとり、ガラス越しにこちらも額を当てる。 冷たいガラスが、2人分の体温で温まった。 あんまり長く話すと、貴方も疑われちゃうかも、 なんて眉を下げて苦笑を零しながら添えて。 (-109) 2023/09/24(Sun) 6:18:04 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「それは――……そうだろうね」 彼らのやっていることは許されない。それは確かだ。 それを見失うほど職務に反目を決め込んでいるわけでもないのだ。皮肉にも、残念ながら。 貴方がかつての上司として扱う限り、貴方の前でそれを違えることはない。 その上で男は、彼らを赦すことを撤回もしなかった。 「どうして警察でありながら、か」 僅かばかり目が細められる。遠くの風景をみるような仕草だった。 座ったまま、悠々と構えたままであるような姿勢のままで男は貴方を見上げる。 美しい瞳の色に焦点を合わせてしばらく考えるような間がある。 答えを今考えているのか言いあぐねているのだか、 そういうものさえ、いつも通りのままの表情に浮かぶことはない。 答えを放棄したかのような沈黙のあとに、男はやっと口を開く。 「彼らの未来を守りたかったと言ったとして、君はそれを信じるのかな」 (-110) 2023/09/24(Sun) 6:23:28 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ痛みに耳がキンキンする。 貴方の言葉を上手く噛み砕けない。 自分の指がどうなってるかの確認も出来ないまま、 ただ痛みに耐えるように丸くなる。 惨めな姿だ。大の男が縮こまって。 惨めな惨めな─── か弱い姿だ。 「……っ……何する気? 人間は…………そんなに丈夫じゃないわよ……」 割れた音、ガラス瓶の音。 昔落とした瓶を拾った時に、指を切ってしまった ことを思い出す。 乱雑に割れたガラスは……刃物と何ら変わりは無い。 (本当に…………ここで死ぬかもしれないわね…… ごめんなさい……フィオレ……アリーチェ…… 約束、守れないかもしれないわ……) 心の中で懺悔して。 後は、痛みが限界を超えて飛びかけになる意識の中、 貴方の楽しむ声と施す内容を、ただ恐怖と共に待つのみだった。 (-111) 2023/09/24(Sun) 6:25:34 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 暗雲の陰に ニーノ「……そうだね。人と比べてどれほどなどと言うものでもないけれど、 私もこれまでに幾度も悩みや迷いを重ねてきたものだ。なにせ45だから。 ニーノをふたりぶんにしたってまだ上のオジサンだ」 どこぞで怖いおじさんだなんて嘯かれてもいるような年嵩の男だ。 同じように捜査をしたとて犯人を追う体力は若い刑事にはどうしたって勝てず、 整った顔立ちに張った皮膚はどうしたところで多少なり水気を失って衰えている。 いずれは警察官としても貴方に追い越される下り坂の、大人を通り越しつつある人間だ。 子があったなら同世代ぐらいであってもおかしくないような若々しい貴方の姿を、 羨むよりも微笑ましく見守る、そうした態度で横に在り続けていた。 「世を抜本的に変えようとするばかりがあるべき姿でもない。 誰のための警察か……或いは、君が誰のための警察になりたいか。 どんな人達を守るために行動したいと思うかを忘れてはならない。 きっとそれは、君が迷った時に道を照らす明かりになるだろうからね」 貴方に仰ぐ背中があり、貴方が隣に置く肩があるように。 手元のパンにひとくち口をつけたというのになかなか食べ進まず、 投げかける言葉に注力してしまって、小麦の匂いは吹き流されつつあった。 それを惜しむわけでもなく、ようやくふたくちめを口に含む。 「いくらでも急いだり立ち止まってもいいんだよ。 ……ありきたりな答えで申し訳ないけど。少しは、胸の内も晴れたかな?」 (-112) 2023/09/24(Sun) 6:34:37 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「……? ああ。 普通に俺は男も褒めるぞ。両方いけるんでな」 ため息を吐きながらぼんやりと、ゆるりと首を傾げて。 「いくらでも口説いて欲しかったらしてやるよ。 本気で、――望むのならどこまでも?」 楽しませてやっていいぞと、何がとは言わないが。 あまり冗談ではなさそうなトーンで笑い返してやっただろう。 (-113) 2023/09/24(Sun) 6:39:16 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「怪我したのは顔だけかい? いい男が台無しだね」 乱れた服を見て、大丈夫だと主張するあなたに苦笑する。 乱れたままにしておくのはどうにも胸が痛むから、キミらしくないよと、抵抗がなければそのまま服を整えてやる。 牢屋のどこが快適になるんだろうと思ったが、案外セキュリティに穴もあるようだからそんな物かと肩をすくめた。 「気にならないわけ無いだろ。 こういう時勢じゃなければ別だけど……今は、何が起きても不思議じゃないし」 実際あの法がまかり通ってしまうまでは、ここまで頻繁には会ってなかったはずだ。 無事かどうか心配で、様子が変われば気になって、確認しなければ気がすまないようになってしまった。 それでも別に、近寄るなと言われれば、これは素直にそれを聞くだろう。 そうであるなら相応のやり方で幸を与えて満足する人間だからだ。 「あのさ……気になってることがあるんだけど。 キミ、……抵抗って言葉、知ってるかい?嫌なら嫌って、言って良いよ……僕にだって、誰にだって、さ」 (-114) 2023/09/24(Sun) 7:27:19 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノどうして謝らせてしまうんだろう。 何も悪くないのに。悪いことなんかあるわけないのに。 私たちと家族だったことが悪いというなら、何故私から捕まえてくれなかったのだろう。 悔しくて、悲しくて涙が止まらない。 「……フレッド…」 あなたの為を思うなら、マフィアである自分は長居をするべきではない。 置いていくのは忍びないけれど、今の自分にはどうすることも出来ないから。 「すぐ、出してあげるから」 「もう……痛い思いを、しないで……」 「お願い、フレッド……」 そんなこと、彼が決められることじゃないと分かっているのに。 (-115) 2023/09/24(Sun) 7:41:58 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 無敵の リヴィオ「何言ってるんですか。僕を育てたのはあなたでしょうに」 ひとつ上の先輩。 配属されたばかりの自分をユーモアを交えながらも、色々手引してくれたのは他でもないあなただ。 だから、大型犬みたいな後輩にも同じように手引をしたし、そうした小さな事が、今の自分を作ったといっても過言ではないだろう。 軽く背を叩く手を受け入れて、小さく笑った。 「そうですか。僕もまだ準備がありますから、動けるのは明日になります。 計画はあとでスマホに送っておくので目を通しておいてください」 よろしくお願いしますと、頭を下げる様子に疑いの色はやはり、ない。 翌日ある夢を見たけれど、それでもあなたを信じていることだろう。 例え、その場にその時現れる事ができなかったとしても。 あなたの立場でやれる事をやっているのだと、そう信じているのだ。 (-116) 2023/09/24(Sun) 7:43:28 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ「私だってわかんないわよ」 「……幸い、右手だけだったから…良かったとは言わないけど、まだマシだとは思うわ」 それでも、怪我をしていたこと自体が悲しいことだったから。 苦虫を噛み潰したような顔をしていたけれど。 「………何で?」 「分からないわ。あの人が何をして、私がどうしてそうしようとしてるのか分かるでしょ」 その声は、冷たさを帯びて。 あなたを見据えている。 (-117) 2023/09/24(Sun) 7:50:38 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ男である身体、その欲の受け口は、その精を取り込むような場所ではない。 中に入れたままにしておくべきではないけれど、果てたばかりの頭ではそんなことを考える余裕はない。 ないけれど、まだ眠れる気はしなかった。 「ん……、」 優しく触れてくる唇も、汗を掬う舌も、撫でる手も全部が心地よくて、くすぐったくて、ふ、と小さく息を漏らした。 それが少しずつまた色の付いた吐息になったなら、あなたはまた自分を喰らおうとするだろうか。 それでいい。 そうしてあなたとなんの夢を見ずに眠れる事ができたなら、きっと目覚めた朝には柔らかく笑えるはずだ。 この時の男は、翌日にあなたが居なくなるとは、露ほども考えていないのだから。 一人になった男は、何を思うだろうか。 それは、なってみなければわからないことだ。 (-118) 2023/09/24(Sun) 7:55:34 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「……彼ら、って。誰ですか?」 やったことは臓器売買だ。 臓器提供を受ける人、それはなんらかの病に侵された少年少女ということになるだろうか。 「…………」 勿論やったことは許されない。 臓器提供を受けた人は助かったかもしれないが、差し出した方の未来は閉ざされている可能性すらあるのだから。 それでも、他人がどうなろうと何かに幸を与えたい。 その気持だけは、男は とても理解が出来た。 「……、信じます。 あなたは、ここで嘘はつかない……、でしょう?」 (-119) 2023/09/24(Sun) 8:01:01 |
【人】 無敵の リヴィオ>>9 ダニエラ 「はは、そう言われるんじゃないかとは思ったよ。 だけどね、今日 だったから 必然なんだ」仏頂面にも怯まず笑顔のまま席へと座る。 そうして腕を組み、首を僅かに傾けながら口を開いて。 「……で、だ。こういうのは単刀直入に話そうと思う」 ジェラートは食べながらで構わないよ。 溶けてしまってはジェラート屋の店主が可哀想だ。 話しかけた側が何を言っているのかという話だが。 いつもと同じスーツのポケットの内側、 そこから小さな袋を取り出して、 君にも見やすいようテーブル上へと置いて見せる。 万が一のため、その袋に左手は添えたままだ。 きっと君には──いや、君なら、見覚えがあるはずだ。 #specchio ▼ (11) 2023/09/24(Sun) 8:05:45 |
【人】 無敵の リヴィオ>>9 >>11 ダニエラ その透明な袋の中には『銀のヘアピン』が入れられている。 勿論、知らないとただ首を振るのも簡単だろうが。 「……俺は、嘘つきでどうしようもない人間だが。 君が言葉を渋り、いつもとは違う様子を見せたのなら、 近付かれても間抜けに笑っているほど無能じゃない」 「最も、無能な人間は上に沢山居そうだけどね」 目が飾りの代理様とかね。 口にはせずとも態度に出していく。 「まぁ、それに……君と俺は案外似ているらしい。 本当の意味で仲良くやって行けそうな程にね。 俺としては、あー……犬カフェに行きたいのは本音だ」 単刀直入と言いながらいつもの声色で、 いつもの……とは異なる柔く弱々しい笑顔を浮かべて、 まるで会話を早々に終わらせるのは惜しいというように 語り続け、その翠眼は揺れることなく君を見ていた。 #specchio (12) 2023/09/24(Sun) 8:08:49 |
【赤】 無敵の リヴィオ「………考えても無駄だな」 会いに行かなくてはならない。 彼が今どうしているか、この目で見て、知りたかった。 出来ることなら、傷付いていて欲しくはないが。 そう思うならもっと、ちゃんと、会いに行くべきだった。 リヴィオ・アリオストは嘘つきだが、 けれど君を想う心は嘘じゃなかったんだ。 「………あー、ニコやルチに会いに行くのはやめておこう。 今顔を見たらみっともなく崩れ落ちそうだ」 こちらは流石に嘘だが、全くの嘘とも言いきれない。 先に入ったニコの様子は気になるが……止めよう。 気にならない。変に怪我をしていたら逃げ出したくなる。 何なら想像だけで嫌になってきた。止めておこう。 「……言っている場合じゃないな。そろそろ行こうか」 時間もそう多くはない。 彼女のお迎えを思うとゆっくりしてはいられないんだ。 玄関付近にスーツの上着を置いて、 男はその日の午後、 足を運ぶことが出来なかった収容所へと向かう。 そうして夕方、彼女が仕事を終える頃────。 (*4) 2023/09/24(Sun) 8:35:36 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>11 >>12 リヴィオ 「……。」 匙ですくったジェラートを口に運ぶ。 そのまま流すような視線であなたの取り出したものを見た。 …最後の最後に、賭けに負けたのだ。女は。 但し賭けに負けたという事実はこの一晩のうちに確定しており、こうなることを女も薄々勘づいていたわけであるが。 「…そおですねえ。」 日頃の暢気な空気をまとわりつかせたまま女は頷く。 今日この日も会話の内容さえ加味しなければ、平和で平穏な日常の1ページであるようだった。 「本当に無能な人って、存在するんですねえ。」 よく顔も覚えていない代理様とか。 こちらはそれは態度には示さなかった。 多少の棘だとかいうレベルで済ませられる気がしなかったのだ。 #specchio (13) 2023/09/24(Sun) 8:48:37 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>11 >>12 >>13 リヴィオ 「…あたしも、行きたかったんですけどねえ。犬カフェ。」 『銀のヘアピン』について、女は言い訳のひとつもしなかった。 それには女なりの理由があるが、少なくとも今口にする気はない。 「でも、やっぱり似てるなんですかあ。」 「……残念ですう。」 「やっとリヴィオさんのこと、少しは分かってきたような気がしてましたのにい。」 女が惜しむらくはそこだ。 いつもと違う笑みを浮かべるあなたに、少しだけ困ったように笑いかける。 …そっちの方がいいですよなんて、果たしてどの口でいえばいいのやら。 「――それで」 場違いにジェラートを食べ進めながら。 もう少しだけ、踏み込んでみる。 「 リヴィオさんは 」「 あたしにどうして欲しいんですかあ? 」#specchio (14) 2023/09/24(Sun) 8:50:02 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「こんなもん、盛っといてか…?」 頭が重い、のに下腹部は熱く 思考を妨げて、考えが纏まらない。 「何も変わらねえって、言ってんだろ。 俺は、マフィアと内通なんて、してねえ。 データベースでも何でも漁って、調べれば分かるさ。」 「それともそんな調査も出来ない、愚図か?」 煽るような物言いになってしまうのも 余裕がないから、が大きい。 目を閉じて、熱くなった息を吐き 追加されたもう1つの欲を抑えようと必死に務める。 (-120) 2023/09/24(Sun) 8:52:31 |
傷入りのネイル ダニエラ(匿名)は、メモを貼った。 2023/09/24(Sun) 8:56:35 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ「勘弁しろよ。何の拷問だってなっちまう。」 ひく、と表情を引きつらせて 更にそんな失礼な事を重ねた。 真っ直ぐに自分を褒められるのは慣れていない。 父親を早くに亡くし、母親ともあまり過ごさず どちらかと言えば兄として振舞う事が多かったから。 唯一ハーモニカを教えてくれたあの人だけは 可愛がってくれたけれど、それもずっと昔の事だ。 「そういう言葉はお前が一番大事な奴に取っとけよな。」 (-121) 2023/09/24(Sun) 9:00:51 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ一度深く深呼吸をしたが、先程までの衝撃はなかった。 むしろその言動のお陰か自分の中で勝手に腑に落ちてしまう。 「……あんたを?」 ここで殺さなかったことがただの怠惰な延命処置であるように。 自分がこの手をどれ程伸ばそうとも変わるものと変わらぬものは存在してしまっている。 人一人が何を言おうと世界が変わることもない、諦めきってしまった心も同じように。 「わかった、――目が覚めたら最高のベッドに招待だ」 その手の事なら経験も理解も十二分にある、不思議と歓喜も嫌悪もない。 自分も確かにその頬を殴るよりははるかに得意分野だった。 この身が誰かの為に求められるのならいくらでも支払えて、都合よく振舞えたのだ。 罪に興味がなくなったようにアタッシュケースの横を通り過ぎ靴音を立てて目の前へ。 片手で綺麗に整っていたネクタイを少しだけ緩め、貴方の胸元へともう片方の手を一瞬だけ触れさせた。 指を撫ぜ避けていき、布の重なった部分を二本の指で挟めば直ぐに一つの釦を飛ばして次の段。 丁寧かつ手慣れた手つきで少し開けさせれば、そのシャツを掴んで渾身の力で引き寄せ顔を近付けた。 「俺は安くないが、楽にしてやる」 (-122) 2023/09/24(Sun) 9:04:12 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → corposant ロメオ甘ったれてちゃあならない、の言葉にわずかに肩を揺らす。 自覚はあるらしい。 「……はい。今は分からないこと、知らないことだらけで。 これから勉強していければと思います」 とは言うものの、部下を持ったり出世したりだのの話は遠い未来のことのように聞こえた。 生まれてからずっと先の未来なんて、永遠にやってこないような気さえする。 「……責任は怖いです。重いです。 でも、逃げる方がもっと怖い……」 生きるための逃げはありだ。でもこれは茫漠とした未来に怯えているだけ。 その認識ができているから、そこから逃げようとは思わない。 それから続く言葉にはっとして。 「俺、ロメオさんに俺を信じてって言いましたね……!? いや、騙したりとかそんなことしませんからね」 わたわた。おろおろ。 そんな擬音が似合う狼狽えっぷりに、貴方のことを疑っている様子は微塵もなかった。 (-123) 2023/09/24(Sun) 9:05:04 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「顔だけだな、今は。これぐらい直ぐ治る」 貴方の気遣いにもされるがまま。 ある種協力がない姿勢に、普段からしなれていなければ手こずったかもしれない。 「何が起きても、不思議じゃない……ああー……。 牢屋の中でやけにけが人が増えているんだったか……、 誰がやってるんだろうなあ。 想像はつくが、まあ、いい」 「ん……? 抵抗ぐらいは知っているが。 されて嫌なことは抵抗ぐらいする。 嫌じゃないことは、大体許せるさ。誰にだって、お前にだって」 (-124) 2023/09/24(Sun) 9:19:03 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 幕の中で イレネオ「あーそうかい。笑ってくれて結構。 その前のお前個人を調べていたのに、何が起きたかまで分かるわけないだろ……」 男が貴方について調べられたのはある程度の個人情報だ。 周りからの噂、簡易的な履歴書のようなもの。 貴方という人間性を特定するような情報が何処かにあっただろうか。 急ぎであったあの日から資料と記憶は遠くに追いやってしまった。 そして貴方の態度からもしかして、と何か思い当たることもあったが考えるのを止めた。 此処ではあまり関係の無い話だ。 「態々秩序を体現したようなお方があんな無頼漢に……働き者だねえ」 馬鹿にするつもりもない。 ただ、真っ先に狙いに行く対象としては正に正しく、その熱意と行動力が本当に恐ろしいと思った。そんなに嫌いだったのかと。 「で、結局だ。俺が聞きたいのは、 お前を此処に放りこんだ奴らを恨んでいるかって話だ。 そしてそれは 誰だと思っている のか、それを尋ねたい」 (-125) 2023/09/24(Sun) 9:35:13 |
【秘】 無敵の リヴィオ → 暗雲の陰に ニーノ5日目の午後、君を訪れて一人の男がやってきた。 その面は記憶喪失でもなければきっと、 まだ君の記憶に残っている……と信じたい。 今まで仕事のせいだと言い訳をして、 ここに来るのは避けていたんだが。 「…………やぁ、ニーノ」 いつも通り、とするには多少元気がない。 無敵を撤回した方がいいのかもしれない、早々に。 まぁそれはともかく、軽く様子を見ておきたかった。 どんな表情を向けられるとしても、 君に会っておきたかった。 この先のために。 (-126) 2023/09/24(Sun) 9:35:45 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノその日ふらりと一人の男が貴方の牢屋の前で止まった。 何故か彼の傍には警官も誰もついていない。 この男を貴方は町中で見かけたことはあるかも知れない。 挨拶程度はしたかもしれないがまともな会話はしたことがないだろう。女連れが多い、金持ちの放蕩息子だ。 特例なのだろうか。実際はほんの数分見逃されているだけで特別な権力など何も持っていないのだが。 眠っていれば暫くして通り過ぎるが、何やら様子を見に来たのかしばらくの間はその様子を眺めていた。 (-127) 2023/09/24(Sun) 9:46:06 |
【人】 無敵の リヴィオ>>13 >>14 ダニエラ 『銀のヘアピン』を壊さずにいた理由は 単に壊したところで怪しまれるだろうという点と、 君に疑われるのならそれもいいかと考えてしまったから。 流石にルチアーノとのやり取りの際には上着を脱ぎ、 ベンチへと放り投げて会話の一部を隠していたが、 それ以外は敢えてずっとポケットの中に仕舞いこんでいた。 君がこれを贈り物とせずにいてくれたことが、 男にとって何よりの救いなんだろうと思う。 男は今まで何かを受け取る側にはなれなかったからこそ。 言い訳がないことに安堵したのか。あるいは胸を痛めたのか。 どちらとも言えるし、どちらとも言えない表情を浮かべて、 少し伏せた視線は、また君へと戻されていく。 「……はは、残念がってくれるのかい? それは嬉しいものだね、惜しまれるとは思わなかった」 こんな男だが、何故か慕ってくれる後輩は居た。 嘘ばかりで、嘘の自分を慕われることが苦しかったが、 彼らとの日常は、とても楽しい日々だった。 それは確かに、嘘じゃない。心からの本音だ。 #specchio ▼ (15) 2023/09/24(Sun) 9:48:24 |
リヴィオは、リヴィオ・アリオストは嘘吐きだ。 (a12) 2023/09/24(Sun) 9:49:24 |
リヴィオは、別に、無敵なんかじゃあない。 (a13) 2023/09/24(Sun) 9:49:46 |
【人】 リヴィオ>>13 >>14 >>15 ダニエラ 「どうして欲しい、か……そうだね」 考えるような素振りを見せるが、答えは既に決めている。 任されたから為すのではなく、それは男が決めた答えだ。 わざとらしい笑顔に切り替え、一呼吸置いてから。 「一緒に自首しよう、ダニエラ君」 「その一度きりのデートでは満足とは言えないだろうから、 全てが終わったその先で犬カフェにいこう」 未来はいらない。ここで破滅してしまいたい。 そう考えていた過去を思えば、 未来の話をする男はきっと、少しは前を向いている。 お節介で、お人好しで、物好きなやつらのおかげで。 それにきっと、終わることを許してくれないんだ。 仲間の一人を思い浮かべて、思わずため息が出そうになった。 「……そういうのは、駄目かな?」 わざとらしい笑顔は外して、何処か伺うように、 やっぱり弱々しさのある表情で君を見る。 傍から見れば君に振られた失恋男って感じだ。 まだ振られてはいない。色気のない口説き文句ではあるが。 #specchio (16) 2023/09/24(Sun) 9:50:56 |
リヴィオは、ただのひとりの人間だ。 (a14) 2023/09/24(Sun) 9:52:02 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ「アリーせんぱいも……ダニエラさん経由なんだ。 怒らせたって、何したんですか? 言いたくなかったらいいんですけど……」 まさかその名前を聞くと思っていなかったから目を見開きつつ。 手を取られると「ぃ、」と声が漏れた。痛かった。 でも、心配は嬉しかった。 腫れ上がった手にはひとつ、穴が開いている。血こそ既に止まってはいるが。 「あはは……オレは、ええと、イレネオせんぱい怒らせたかなあ……。 取調べ中にえいってペン刺されちゃった……骨までいったみたい」 軽く伝えたつもりだが恐怖はそう簡単に消えやしない。 指先が僅か震えていた。 (-128) 2023/09/24(Sun) 9:54:35 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ/* ありがとうございます、嬉しいです! そして面会についても問題ありません。 来ていただけるのならとてもとても嬉しいので墓の下でお待ちしております! どうぞまたよろしくお願いいたします。 (-129) 2023/09/24(Sun) 9:58:26 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレニーノという少年に対してはやはり若干の申し訳なさが残ったが、ここでは置いておこう。 貴方達や周りが助けていると良いが、果たして。 「あー」 そうきたか、と。貴方が怒っているのがよくわかる。 感情をむき出しにしていない所がいつもと違って本気であることも。 「わかってるよお前のことぐらい、適当に言っていない」 「そしてお前以外にもあの男を狙っている奴は……少なくないだろうよ」 一人二人、そういう問題ではないと丁寧に説明する。 その上で貴方のその心の傷をどうこうできるとは思わないが。 「だが、今回の件に関して俺は『殺しに行く』事を認めない。 ――ボスの指示を待て。お前に『言う』最低条件はそれだ」 「感情だけで動かんでくれ。 気持ちは分かるがお前はノッテの人間だろう」 さて、言うことだけは言った。 あとは貴方が言いたいことをいえばいい。 説得させるでも、無視するでも、分かったふりをするでも良い。 どうせ貴方の手綱は握れると思っていない。 何故なら、自分はそういう男だからだ。 (-130) 2023/09/24(Sun) 10:00:21 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 月桂樹の花 ニコロ「いや……すまん、誰にでも言う。 だが一番大事な奴……?」 あまり貴方の事ばかり聞くのもフェアではないか? いや、聞かれてないから答えなくともいいな。 思い浮かべて、一番、一番。と。 何を基準にすればいいかわからず、かつ直ぐに浮かぶ名前は無かった。 命をかけるという意味ならボスだっただろうが、貴方との会話での流れであれば違う物だと思ったので。 「……お前じゃないのは確かだが。 俺はお前も大事だから、そこまで卑下をするな。 男で飲める知り合いなど片手ぐらいしかいない」 あれだけ女を連れていてまともな友人はいないというのだから。 貴方という存在は一応かなり男の中では貴重であるのだという。 (-132) 2023/09/24(Sun) 10:07:29 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 口に金貨を ルチアーノ「いや、卑下してるつもりはないんだが。 褒められるのってこそばゆくてさ。 それもいつも女を侍らせてるお前に言われると 余計に落ち着かないしビビる。」 素直に、少し困ったように言うだろう。 「…まあ、居たら刺されそうか。 俺も此処まで言えるのはお前くらいだよ。」 何処までも遠慮がない。 (-133) 2023/09/24(Sun) 10:35:31 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ表情の移り変わりを見つめる。 先程の笑みより今のそれのほうがよっぽど良かった。 だってそれはまだ、分かるような心地がしたから。 動きに気付けば緊張で喉奥がふるえた。 けれど、投げかけた問いに返る返答を。 耳にすれば、呆けた表情を浮かべて。 それから。 「…………はは」 笑った。 ここに来て、初めて。 声を出して、可笑しそうに。 ああなんだ、そういうことか。 [1/2] (-134) 2023/09/24(Sun) 10:39:51 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ「そっかあ」 「……すごいね、イレネオせんぱいは」 「この国を、あいしているんだ」 隔たりを見た、それはどうしようもないものだった。 でもならばと、ようやく何かが腑に落ちた。 「オレはさ」 ゆるりと瞳を細める。 ペンを手に取った貴方の手を、震える指先が撫ぜた。 「…… オレの隣人しか 、あいすることができないよ 」なんだかすこし、かなしかった。 [2/2] (-135) 2023/09/24(Sun) 10:41:35 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>15 >>16 リヴィオ きっと女が昔のままの女だったなら。 あなたに贈られたものは『銀のヘアピン』であり、愛らしいヘアクリップは今も女の手元に残されていた。 そもそも、いつも通りに何の脈絡もなく突然ヘアピンを贈りつけるだけで全ては事足り、今こうして共にパラソルの落とす影の下語り合うことだってなかったはずだ。 そうしなかったことが、女の敗因であり。 そして、あなたの救いであるらしかった。 女の手が止まる。 しゃくり、と匙をジェラートとコーンの隙間に刺した。 ミントブルーの瞳がそんなあなたを映す。 だけど女にはどうしても口にしなければならないことがあった。 「…リヴィオさん。」 #specchio (17) 2023/09/24(Sun) 11:07:50 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオオジサン、だなんて自ら口にする貴方にころりと笑声が転がり落ちた。 それはそうだ、ふたりぶんにしたって追いつきそうにはない。 見上げて移るものはかつてと比べれば過ぎ去った年を想わせるもの。 それでも貴方の言葉通りなら、重ねてきた全てが形作る暖かさでもある。 ならばなんだろう、愛おしい、とも思うような。 「オレが、誰のための警察になりたい、かあ……」 なんとなく空を仰いでしまったのは、わかってしまった気がしたから。 この場所に辿り着いてから幾度となく感じる足場がぐらつくような感覚。 その正体はきっと、忘れてはならないと伝えられたそのものが土台として未だ成していないから。 流れる厚い雲が見えた。あのように生きていたのを、そろそろ。 自分の足で立ち上がらなければならないのかもしれない、と。 「……うん」 「全然、ありきたりじゃなかった、です!」 そうして顔を動かせば、にっと笑って貴方を見つめた。 「自分に足りないものも、自分が考えなくちゃいけないことも。 そんな自分でも今、できることも。 ヴィトーさんの言葉で見えた気がするから、ありがとう……ございます」 「きっと今のヴィトーさんみたいになるにはまだまだ時間かかるだろうけれど…… ……でもいつか、もうちょっと立派になったところも。 ヴィトーさんに見て欲しいな、その時にもありがとうって言いたい」 人があまりいないのを、そして貴方がきっと拒まないのをいいことに。 少しだけ身体を傾けてそちらへと寄り添い、またパンを一口含む。不思議と先程よりも甘い気がして、瞳を細めていた。 (-136) 2023/09/24(Sun) 11:09:09 |
傷入りのネイル ダニエラ(匿名)は、メモを貼った。 2023/09/24(Sun) 11:09:21 |
【秘】 情報屋 エリカ → 花浅葱 エルヴィーノ「そうだな、意味はない。 此方が渡すのはただの事実だ。思想如何は人に聞け」 実際は、別に客観的事実に限らないのだが。 "この"情報屋は、人にそうしてほしいので。 「……その道行きの幸を祈る。 もうこの夢に来ることのない、花浅葱の君」 ──ぱちん そうして、泡沫の夢は弾けて溶け消えたのだった。 「──良い夢を。おやすみ」 (-137) 2023/09/24(Sun) 11:09:23 |
【秘】 リヴィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「はは、嬉しいことを言ってくれるね。 …それなら、そういうことにしておこうか」 反射的に否定しかけた言葉は飲み込んだ。 嘘ばかりの男ではあったが、 そういう部分は確かに自分が残していたものなのだろう。 だからそんな自分を、少しだけ肯定する。 「了解、寝る前までには必ず目を通しておくよ」 頭を下げる君に任せてくれと、もう一度告げて頷いた。 本当はきっと自分が何者であるかを、 君に伝えるべきなんだろう。 ただ今それをすれば、自分はきっと崩れ落ちてしまう。 まずはすべきことを必ず成し遂げてからだ。 「それじゃあ、明日……頑張ろう、エル。 きっと君ならやり遂げられるさ」 君に出来ないはずがない。 その期待や信頼は本物で、同時に願いでもあった。 早くこの法に終わりが来るように。 そのためにも執行役はさっさと退場するべきだ。 俺も、彼女も……表舞台はまともで有能な人間に任せよう。 言い終えれば「また明日」と明日の約束をし、 君の前から立ち去ろうとする。 次に会うのはきっと、全てを終えたその先だ。 (-138) 2023/09/24(Sun) 11:09:24 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>15 >>16 >>17 リヴィオ 「あたし、捕まる訳にはいかないんですよねえ。」 女は、中途半端な蝙蝠だった。 獣の仲間にも鳥の仲間にもなれないままの、そんな本物の半端者だった。 それでも、女の心だけはいつだってひとつであったつもりだ。 だから女の言葉はその通りで。 ただやっぱり少し困ったような顔で、あなたのことを見つめている。 「…見逃してくれませんかあ?」 そんな甘言。 法を悪用した罪人の、それは最後の足掻きであるはずだった。 そして女は足掻かなければならないはずだった。 空浮かぶ雲の色濃く深い曇り空。パラソルの影と同じだけ、周囲の景色も暗くなる。 #specchio (18) 2023/09/24(Sun) 11:10:00 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>15 >>16 >>17 >>18 リヴィオ 匙をとり、ジェラートをそっと口に運ぶ。 「そおいうわけには行きませんよねえ。」 「そおしたら、また別の人が逮捕されちゃうかもしれませんしい」 それはあたしも困ります、と。 女はここにきてようやく、いつものようにけらけらと控えめに笑った。 「ただひとつだけえ、聞かせてくださあい。」 「あたしはずうっと、 あなたたち を探していたんですけどお。」「…リヴィオさんは、最後のひとり…ですかあ?」 それだけは、聞けないと安心だってできないもので。 でも、もし違っていたら、どうしようか。 もう少し足掻かないといけないな、そのときは。 #specchio (19) 2023/09/24(Sun) 11:12:42 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレぽた、ぽた、ぽた。 貴方が涙を落とすのを見ていると、胸が酷く締め付けられる。 抱きしめたかった、涙を拭いたかった。 その願い全てを、遮る鉄格子が邪魔をする。 だから、せめてもの代わりに。 「……だいじょうぶ」 「だいじょうぶだよ、ねえさん」 言葉を、伝えて。 笑みを、うまくできてる? わからない、それでも。 じゃらり、手錠の音が鳴った。 痛むのを構わずに、左の指先を伸ばし。 せめてと届く位置にあるだろう、貴方の手をそぅと撫でる。 「…………来てくれて、ありがとう」 全てが有耶無耶になったような心地がする今も、確かに感じる愛情を受け取るように。 「顔、見られてうれしかった」 (-139) 2023/09/24(Sun) 11:19:27 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ名を呼んだ貴方に返るのは、少し腫れて赤くなった瞳だった。 今は涙は零れ落ちていない、それでもたくさん泣いたのだろうとは分かるもの。 「……リヴィオ、せんぱい」 身体を動かせばじゃらり、手錠の音が鳴る。 外傷はそこまで多くは無い、異様に腫れた右手を除けば。 近づいていく、貴方を勿論忘れたわけはなかった。 「…………え、っと」 それでもいつものような表情で笑えなかったのは、お互い様だろうか。 向ける双眸がすこしばかり恐怖の色を呈して揺れた。 はく、と動かした唇は一度目、音を為すのを失敗して。 二度目になって、ようやく。 「……取調べ、ですか」 「それとも……面会?」 (-141) 2023/09/24(Sun) 11:34:34 |
【影】 傷入りのネイル ダニエラ自分が捕まった時、波及する人間を考える。 直属の上司。昔馴染み。 1番守りたいのはその2つなのに、それではなんの意味もない。 であれば2つとも、そしてマフィアとも何も関係のない愉快犯として捕まるのが妥当であろう。 …この法案がそれを許してくれるなら、だ。 そしてその秘密を、自分はその後絶対に守り抜き続けなければならなくなる。 (&1) 2023/09/24(Sun) 11:37:08 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノさて、貴方が覗き込んだ牢。 男は眠っておらず、向き合っていた。 食事の乗った皿と。 「…………」 スプーンを右手で持って、呻いて、落とす。 ならばと左手で持ってみて、震えて、落とす。 そんなことを繰り返していたところだから、まあ、覗かれてもおかしくはなかったのかもしれない。 人の気配に気が付けばそちらを見上げて首を傾げた。 知り合い、ではない、一方的に見たことはある、それだけの。 「…………えと」 なんだろう、何か用事かな。 思いつつ、口に出ていたのは。 「……おにーさん、ヒマ……?」 ナンパみたいな言葉だった。 (-142) 2023/09/24(Sun) 11:40:16 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ「お前のこと見る時間は暇じゃなくても取れるなあ」 何をしていたのだろうと、一つ思い当たることがあったのですぐには問にはされなかった。 そうして返したのはそこそこにナンパみたいな言葉だ。 「ニーノだな、俺はルチアーノだ。 あー……フィオレの上司で、黒眼鏡の部下だ」 これで身分がわかるだろうか、貴方の知り合いの物凄く近い人間であると。 「食わせてやろうか」 あまりその言葉自体に感情はこもっておらず。 中々食べられなさそうだからそう言った、それだけの理由。 (-143) 2023/09/24(Sun) 11:48:43 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノヒマじゃなくても取れるんだ、と言葉そのままに受け取っていた男は。 己の名を一方的に呼ばれると不思議そうに瞬いた。 次いで知った名が紡がれれば少し目を瞠った。 「……ねえさんの上司で、にいさんの部下」 マフィアの人かと。 納得すると同時に改めて思い知る。 近しい人ふたりとも、やっぱり"そう"なのだという事実に。 視線が少し落ちかけ、それでも……ぐう。 どんなときでも腹は勝手に鳴る。 「……お、おねがい、します……」 「もうだめそうで、入ってから何もたべてないから……」 中身を零さないよう気を付けつつ、震える左手で皿を鉄格子前まで移動させて、スプーンも同様に。 そうして向かい合うようにちょこん、座った。 「ルチアーノさんは……つかまっちゃったの?」 にしては随分と自由そうだなあの疑問。 (-144) 2023/09/24(Sun) 11:59:06 |
【墓】 黒眼鏡>>+17 ニーノ 「そうか。ったく、無理すんなよ。 飯はちゃんと出てるだろ? なかったら俺が訴えてやるからちゃんと食えよ」 がしがしと、あなたの髪を持ち上げるように掻く。 乱暴な指先が頭皮にがつがつとぶつかって、けっこう痛く感じるだろう。 「崖は無理だ。3階…いや、4階からならイったことあるが」 大真面目に答えながら、片膝を立てて腰を下ろす。 どすんと乱暴に動くさまは、牢獄暮らしの癖に力がありあまっているようだった。 心なしか血色もよく、あの狭く油臭いカウンターの裏で味気のないパンをかじっている時よりも健康そうだ。 …ここが性に合っているのかもしれない。 「なんで、か。 んー……」 霧の中を悩み探るというより、 つるはしでガンガンと記憶をひっくり返すように 眉間に力を入れてから。 「喧嘩が強かったから…だな!」 グ、と力こぶをひとつ作り、にっと笑った。 #収容所 (+18) 2023/09/24(Sun) 12:08:54 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ名前を出したのはもうどうせニュースで乗っているのと。 彼らもこれからは明かさないままで過ごすような状況ではなくなったからだ。 本人の口から言わせたほうが良かったかもしれんが、許せ。 「捕まった、今は 金 を使って融通を利かせてもらっててな。明日からはがっちり閉じ込められて出られんかもな」 仲の良い警察がいてな、と軽々と話すのは貴方も知ってる女警官。 そして近づけばこの男は頬を誰かに叩かれ殴られているあとがあるのだが、それをしたのもここの女警官。 他にはエルヴィーノのにテオドロに、リヴィオやニコロも……と。 仲のいい警官の名前を物凄く出すだろう。 本当に仲が良いかは不明だ。 「手を怪我したんだってな。すまんな」 何故か男は貴方に謝った。 そして鉄格子の前に座り、器を抱え丁寧にスープを掬えば貴方の口元に持っていくだろう。 (-145) 2023/09/24(Sun) 12:17:13 |
【墓】 けだもの カンターミネ「あ〜いってえ……」 腹の辺りを抑えながら収容所をよたよた歩く。 「あのバカ野郎マジで蹴りやがったな…… 肋骨とか折れてたらどうすんだっつの…… いや、怪我はお互い様か……」 呟く顔にも傷はあるし、白衣のあちこちに血はついてるし。 包帯は巻いてるし、髪も所々くすんだ赤が付着している。 何をやったのかはさておいて、ふらつく足取りから まあ"それなりに"やりあったのは確実だ。 一応、見知った顔を幾つか見つける度、 両手に嵌められた手錠ごとふりふり手を振った。 #収容所 (+19) 2023/09/24(Sun) 12:18:43 |
【墓】 けだもの カンターミネ>>+20 黒眼鏡 「カフェのマスターは元気そうだな……羨ましいぜ。 散々喋ったんで疲れたんだよ、はーあ……」 手を振り返し、のそのそ寄る。いや、距離は遠いけど。 だってバンバンされたら今流石にキツいし。 「嫁入り前の乙女にこんな傷負わせる奴いるか? 信じられねえよなあぁ〜……」 #収容所 (+21) 2023/09/24(Sun) 12:32:36 |
【人】 リヴィオ>>17 >>18 >>19 ダニエラ こんな口説き文句だけじゃ、 君はきっと落ちてくれないだろうとは考えた。 自分の裏は隠し、『証拠』を突きつけ笑って、 君だけを責めてしまうことは簡単だったが……。 だけどそれが出来なかったからこそ、 まずは真っ直ぐな言葉で伝えるしかなかったんだ。 その後にどうするかなんて、その時考えるしかない。 お姫様抱っこでもして警察署に向かうのも悪くはないけどね。 そうじゃないと、彼の呆れ顔を見ることになってしまう。 まぁ、辿り着く前にお巡りさんへ通報されかねないが。 「……俺個人ではなく、 頼み でもなければ、俺は多分君を見逃してしまっていたんだろう」 誰でも良かった。でも、誰でもいい訳じゃなかった。 知っている人間も、知らない人間も。 誰も彼も、無実の人間はあの狭い場所に行くべきじゃない。 本当はずっと分かっているし、 選ばないってのは責任逃れに過ぎない。 狡い人間なんだ、本当は。 #specchio ▼ (20) 2023/09/24(Sun) 12:34:12 |
【人】 リヴィオ>>17 >>18 >>19 >>20 ダニエラ まぁだから、君が見逃して欲しいと口にするなら、 それもいいかと代わりに俺も見逃してくれと笑って、 きっとその後は自己嫌悪に陥っていたんだろう。 そんな過去も未来も、なかった訳だが。 「…だから、すまないね。見逃されることを諦めてくれ。 君を休ませてやりたいと言った 彼 のためにもね」誰が言ったかまで教える必要はないだろうが、 ヒントくらいはいいだろう。 あとはその当人が後で問い質されればいい。 座る場所はどうにも心地がいいとはいえなさそうだが、 仕事を休むって意味でも悪くはない。 しかしもしも彼女に何かをする輩がいるなら、 俺が殴っても許されるだろう。 彼女に何かを思う人間だった場合は? …どうしようか、特に何も考えていない。 出来ることならそうならなければいいと願うだけ。 代わりに俺を殴る案でどうにかならないだろうか。 別にマゾヒストじゃないが。 #specchio ▼ (21) 2023/09/24(Sun) 12:35:48 |
【人】 リヴィオ>>17 >>18 >>19 >>20 >>21 ダニエラ 問いに誤魔化すことなく頷いて。 「あぁ、そうだよ。 俺達 は俺が最後のひとりだ。だからね、君がこれ以上に頑張る必要はないんだ。 安心していいよ、俺は嘘吐きだが──そういう嘘は吐かない」 自分さえ食い殺したかった凶狼の一匹は笑う。 こんなにも綺麗にひとりになるとは思わなかったな。 最後が俺ってのもどうなんだって話だけどね。 「という訳でだ、ダニエラ君。 『この街の執行役が全員いなくなれば平和だと思わないか』」 だってさ、これも君を座らせたいやつの言葉。 表舞台は残る人間に任せよう。幸い、そこに宛はある。 というか、黙って隠していたからでもあるが、 【A.C.A】のひとりに協力を頼む有能なやつがいるんだ。 それだけじゃなくて、流石にやり過ぎなこの状態じゃ あの目がない代理様も残り僅かの天下になるだろう。 そうなって欲しいからそう願っておく。 #specchio (22) 2023/09/24(Sun) 12:36:56 |
【墓】 けだもの カンターミネ>>+22 黒眼鏡 「よく言うなホントに」 主に現状を指している。 座り込むのにものそのそ、一旦壁に背中をつけてから ずりずりと降りていくようなザマだ。 「俺だって手当したいんだけどねちゃんと。 死ぬ程痛いし。マジで。また腹立ってきたな。 じゃああんたは結婚式には呼んでやらん。」 痛くても軽口を言ってないと死ぬ病にかかっているのかも。 げほ、と咳き込んではいってえ、と呻いている……。 #収容所 (+23) 2023/09/24(Sun) 12:52:31 |
【墓】 暗雲の陰に ニーノ>>+18 黒眼鏡 「飯は今日から食べてるけど……いったいって」 雑な撫で方がなんだか懐かしくて鼻の奥がつんとした。 そういう気遣いもいつもと変わらないから、誤魔化すみたいにやっぱり睨み付けた。 とはいえその手を払い除けたりはしない。 「四階って……」 そして嫌味に対し事実の一つが返ってきたのならじっとりとした視線を向け…… 向けていたら、問いに対しての答えに最後、返る。 作られた力こぶに、満面の笑みに。 「はあ〜〜〜……???」 普段出さない声が出た。 「あ〜〜〜〜〜」 それだけかよ、ああでも。 「……もぉ〜〜〜〜〜〜」 なんだ、それだけか。 [1/2] #収容所 (+24) 2023/09/24(Sun) 12:53:32 |
ニーノは、長い溜息の後、肩を落とした。 (c18) 2023/09/24(Sun) 12:53:51 |
【墓】 口に金貨を ルチアーノ (+25) 2023/09/24(Sun) 12:54:13 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方の言葉を、姿勢を。表情を、共感をスカイブルーが見据える。 目を細めたのはどういった感情であるのか、暗い留置所ではわからない。 見定めるかのように、沈黙は長かった。 「ここは取調室ではない。 被疑者の話すペースに飲まれて鵜呑みになんて、するべきではないよ」 背中を壁に凭れて、すっかり脱力したままに男は微笑む。 貴方をいち警察官として見て、そうある姿勢を望むように諭す。 言い含めるような柔らかい口調はやはり、いつかと変わらない。 こんなふうになってしまってもまだ、男は教育者めいた振る舞いをするのだ。 「あまり此処に居れば、自分が怪しまれてしまうだろう。エルヴィーノ」 (-146) 2023/09/24(Sun) 12:54:15 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ「金」 「……お金でこういうのってなんとかなるんだ」 自分にはない力だなと思った男は別世界を見るような視線を向けた。 そうして次に次にと並べられて行く名には驚くばかり。 己の両腕に手錠が課せられた雨の日の夜を思い出したり。 最早懐かしささえ覚えるせんぱいたちの顔を思い浮かべたり。 あれ、意外とみんなマフィアと仲良いんだな、とかの感想と。 それ程に仲が良い誰かが彼女にいるのなら、少し安心したなとか。 「ん」 「……む」 口元にスープを持ってきてもらえば口を開けて、ぱくり。 久々に味わう食べ物の味は冷めていようが味が薄かろうが、おいしかった。 それをこくりと飲み込んでから。 「……なんでルチアーノさんが謝るの」 素直に聞いた。 (-147) 2023/09/24(Sun) 12:56:41 |
【墓】 黒眼鏡>>+23 カンターミネ 「そう褒めるなよ」 ワハハ、と明るい笑い。収容所で上げるタイプの笑い声ではない。 その様子を見ればまた、あーあー、なんて声。 「ここでひん剥いてよければ手当してやるがね、 俺も紳士だから淑女に対する配慮ってもんを持っているからな。 氷だけでも貰って来てやろうか? ハァ〜、冷たい部下を持って俺は悲しいよ。 部下の結婚式で泣いてやるのが俺の夢だったのに」 軽口をお手玉みたいに飛ばしながら、 それでもあなたが咳き込むと静かに言葉を切って、落ち着くのを待つ。 「寝転んだ方がよければ、シーツひっぺがしてくるぞ」 #収容所 (+27) 2023/09/24(Sun) 12:59:23 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「最悪でいいさ」 貴方が多くの心を甘やかに満たしてきたことを知るわけではない。 それでも立ち振舞の洗練が、人を惹きつけるだろうことは想像がつく。 その上で、同じものを求めているわけではついぞなかった。 古びた座席の背もたれをネックピローのようにして支えていた首が傾く。 外回りで多少は日に焼けて、年を食って水気も失いつつある肌の下に、 どこか病的なものを思わせる血色が透ける。 「魘されるぐらいの最悪の思い出にして、悟ったつもりになって諦めれば良い」 薄曇りの空を思わせる瞳が貴方の瞳を覗き込む。 海のような深さの奥底へと期待をするのはせいぜいが腹いせくらいで。 印象を良いものにしようなんてはからいは欠片も感じられなかった。 両腕を投げ出し重たく沈み込んで、せいぜい着衣を緩めるのに合わせて体を起こすくらい。 頼み事をしたにしてはひどく非協力的で怠惰な肉の塊が横たわっている。 善かれ悪しかれ何をしようが、男が貴方の指先に抗議することはない。 (-149) 2023/09/24(Sun) 13:06:21 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ「金でなんとかなるぞー。だが上を疑うなよ。 警察が悪いんじゃなくてなあ、個人の縁だ。 ちょっと休憩時間に目を離しちまうとかな」 貴方は割と純粋なところがありそうだと、丁寧に嫌な世界を教えてやる。 今回の取締法だけは文句を言いたいが、警察が悪いわけでないのを知っている。 「……駒鳥?」 「……飯持ち込めばよかったな、部下に持ってこさせるか」 食べる姿が面白かったらしい。 そして問われた質問には少しだけ悩んでから。 「お前がここに捕まるのを知ってて俺は見逃した。 他人だろうと関係ない。 止められたのに、知ってて止めなかった。 俺の身近なやつの好きなやつを、怪我をするほどの場所に放り込んだことに対する謝罪だ」 本当は怪我をさせないために此処に入れたかったんだが、とは。 とある女とも目的はきっと違った為に言わなかった。 (-150) 2023/09/24(Sun) 13:07:01 |
【墓】 けだもの カンターミネ>>+27 黒眼鏡 「悪いな、俺の口が素直に褒める相手は 可愛げのある奴だけって決めてるんだ。 ちなみにひん剥いたらあんたも食い千切ってやる」 物騒極まりなく、ため息を零す。 「そうか、じゃあ今度存分に泣いてくれ。 盛大にするかはさておき、泣けるようにはしてやるよ」 こっちもお手玉。遠くから見る色男に何見てんだオイ色男、 そんな風な視線を送ってやった。 「いーえ結構。寝過ぎて体中痛いんでね。 あっちの怪我した色男の介護でもしてやったらどうだい」 (+30) 2023/09/24(Sun) 13:07:30 |
【墓】 けだもの カンターミネ「なーにがうわ、だおちびちゃんめ」 自分のせいでそうなっている、という事情は置いといて。 わしゃわしゃされてるのを眺めて、 どいつもこいつもよお、とため息を吐いた。 なんだこの平和な感じは。 もしかして尋問で外れを引いたのは俺だけか? そんな風に肩を落とした。 #収容所 (+31) 2023/09/24(Sun) 13:11:22 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 暗雲の陰に ニーノ「そうかぁ」 ありきたりではなかったか。元気な否定がこんなにも微笑ましい。 思わず口調が緩んで、喉をくつくつと鳴らして笑った。 揺れるような瞳をして廊下で声を掛けてきた時と比べれば、 今の笑顔を見せる貴方は、庇護者の一人としてはいっそう頼もしく思えた。 これなら遠慮なく、多くを任せて構わない。 「それじゃあ、あと15年か20年の間に立派になってもらわないといけないな。 警察官の一年は矢のように過ぎていくから、ぼうっとしてはいられないぞ。 周りの人にもたくさん支えてもらってたくさん甘えて、頑張りなさい」 子供の頃よりはずっと育ったとて、長らく務めるものの多い職場からすれば貴方は若い。 面倒をみたがるおせっかいは、決して男だけではないだろう。 多くを頼って、いつか多くに頼られるようになればいい。 そういう祈りが、男の言葉には込められていた。 「……そろそろ仕事に戻らないと職務怠慢の判子を押されてしまうな。 ニーノも寄り道をしていないで、まっすぐ家に帰りなさい」 さほど長話をしたわけではないものの、秋の夕日ははっきりと顔を傾けつつあった。 パンの残りを口に入れると、包み紙をぐしゃぐしゃに小さくして手の内にしまい込む。 小麦のにおいのするゴミを持ち帰ったら、男の方はサボりはバレてしまうのだろうな。 (-152) 2023/09/24(Sun) 13:18:47 |
ヴィンセンツィオは、一度だけ収容所の賑わいの横を通り過ぎた。取調の為の一瞬だった。 (c19) 2023/09/24(Sun) 13:19:41 |
【秘】 リヴィオ → 暗雲の陰に ニーノ君の瞳を見た時、痛んだ心は事実なんだろう。 正直自分がそう思えることに驚いたし、 でもそんなことを考えている暇はなかった。 自分のことは後でいい。限られた時間を有効に使え。 こちらへ来てくれる君に、柔く微笑んだ。 それと同時に、君 へと 手が届かないよう一歩足を下げる。「取調べ……はしないよ。する必要がないからね。 だから面会ってやつだ、こんにちは」 元気そうには見えないからお決まりの言葉は言わない。 痛々しい右手をちゃんと治療してやれと言いたかったが、 下手に騒いでこの後に動けなくなるのは 避けなければならなかった。 「…………きっともう時期 晴れるよ 、ニーノ。だからその時は、君がまた笑えるといいな」 直接的な言葉を伝えるには、場所が悪い。 あまりにも突拍子なく天気の話をするように見えるが、 まぁつまり、全部終わってここから出られるはずだと、 そうあって欲しいから、そう口にする。 何の確証もない……って訳じゃあない。 エルヴィーノが頑張っているんだ。 きっと、上手くいくだろう。男はそれを信じている。 あとはさすがにこの現状、放置するにはかなり宜しくない。 (-153) 2023/09/24(Sun) 13:20:01 |
Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオは、メモを貼った。 (c20) 2023/09/24(Sun) 13:24:49 |
【墓】 けだもの カンターミネ>>+32 黒眼鏡 「あんたに可愛げって言われるとゾッとするわ。 生憎ここの牢屋に歯磨きセットは置いてないんでな。 歯は磨きたいんだけどね、俺も。今すぐ。」 へらへら、いつもの笑みがやっと返ってくる。 ……口の中も幾らか赤い。 「腹立ってきたな。ほんとにボロ泣きさせてやろうかな。」 「ふうん。あ、あいつと今度メシ食いに行くから 旦那も来て珈琲淹れてくれ。あとアレ、ニコロ。 あいつも引きずってこよう。逆ハーじゃん、笑うね」 わっはっは。 #収容所 (+33) 2023/09/24(Sun) 13:33:00 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「はーっ、はー……」 身体全体が敏感になっているから、撫でられるだけでも小さく体が跳ねてしまう。 快楽の波が落ち着くまで、あなたの腕の中で熱い息を吐き出して。 目の前で興奮した証を見せつけられると、生唾を飲むような音とともに。 嬉しそうに口元が緩む。 「……私で、こんなに……してくれたの?」 いつだって、自分とすることで興奮を覚えてくれることが嬉しい。 倦怠感の残る腕を動かして、それを両手で包む。 顔を近付けて、先端に愛おしそうに口付けて。 少しだけ唾液を垂らし、滑りを良くしてから両の手で擦り上げる。 ぐちゅ、水音を立てて弄ってやる。興奮を掻き立てるように、空間に音を響かせていく。 (-154) 2023/09/24(Sun) 14:05:57 |
【墓】 けだもの カンターミネ>>+34 黒眼鏡 「どっから持ち込んでんだよあんたは……貰うわ」 受け取り、……一応キャップを見て臭いをかいで。 大丈夫そうなら、口に含んで洗い流し吐き出す。 床が赤く汚れるのはもう諦めて欲しい。 「あーそうかい。じゃああんたは泣かずに済みそうだな、 嫁入りする予定はないからな」 こっちもこっちで大概無礼な物言いだが、 まあ軽口には丁度いいんだ、たぶん。 「そりゃいいね。色とりどりのイケメンはどうでもいいが、 あんたのオリジナルブレンドは楽しみだわ。 ん〜?そうだなあぁ。そん中じゃ、ニコロじゃね? あんたは年齢、あそこの色男は口説きすぎ。 ニコロの奴はからかい甲斐があるんでな!」 へらへら笑いながら、一応あなたもその中に含めて。 「だが、どいつもタイプじゃないね。 俺が好きなのは可愛げがあって、したたかで、 寂しがりで、あとなんだろうな。 ああそうだ、信用出来る奴!そういう奴なんでね」 (+35) 2023/09/24(Sun) 14:11:39 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 路地の花 フィオレ/* ciao〜! 過去時空暴力いいんですか! やったー! 一応暴力を振るうには条件がありますて、この男は一般人に手を出しません。代わりにマフィアと見れば強行的な手段に出ることを厭いませんので、それがわかるようなロールをしていただければと思います。 タイミングとしては法の施行前と施工後の二種類があると思いますがどちらにしましょう? 前であれば証拠不十分での逮捕は難しいでしょうし、取調べも派手にはできないでしょうから路地裏等での私刑が妥当かと思います。 後であれば一応は逮捕して取調べしたけどこちらが逮捕されたことで有耶無耶になって釈放……とか? 前者なら村中の貴方の身体状況と矛盾させずにある程度酷めの怪我も負わせられるかなあと思います。お好みで選んでいただければ! されたい暴力、してほしくないこと、どうしてマフィアだと思わせてしまったのかもお答えいただけると幸いです! (-155) 2023/09/24(Sun) 14:20:55 |
【秘】 幕の中で イレネオ → けだもの カンターミネ叩きつけるだけでなくその膂力で割ろうとでもするよう。 締め付けられる貴方の頭蓋がめりめりと音を立てたよう。 落下の衝撃で狙いは大きく外れるはず。男の指を再度食いちぎることはきっと難しい。 ごづん。 頭を守ったとて背中から強く打てば僅かに呼吸が詰まるだろう。 それでも致命傷が与えられないと知れば男は今度こそ強行手段に出ようとする。 貴方の首に。 手が回った。 最早関係ないのだ。 正しく恥も外聞もない。 ここにいるのはけだものだけ。 相手を徹底的に叩き潰そうとする衝動だけ。 その向こうで、どちらが先に取り戻せるか。 頭を守るために貴方は首を少し持ち上げていたはず。 その目にはきっと映るはず。 床に────貴方の手も足も届かないような位置に、見覚えのあるアンプルが落ちている。 男は気づいていないようだ。つまりもう貴方に使われることはないだろう。 しかし。 ならば。 ほかの人間には? まさか置き去りにして帰るわけもあるまい。 実際には、それは貴方のものによく似せたアンプルだ。 しかし頭の茹だったけだものに、そこまで判断できるかどうか。 (-156) 2023/09/24(Sun) 14:36:26 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>20 >>21 >>22 リヴィオ 「頼み…彼?……あー。」 わかるような、わからないような。 でもわかる寄り。理由なんかがそれらしい。 女が抱いた 協力者 への印象は、ひとつめのアジトを放棄したときからあまり変わりはないらしい。だからそのことに腹を立てることはなかった。 彼に伝えた言葉に嘘なんてなかったから。 女は裏切られてもいいと思える相手だけを、信じていた。 それにしても、その 彼 はさておきだ。ではどうしてあの人は、あなたのことを知っていたのだろう。 …こっちには少し腹が立つ。 顔を合わせぬ間に、伝えたい文句ばかりが増えていく。 それはそれで、女の信頼の証ではあったけど。 #specchio (23) 2023/09/24(Sun) 14:36:42 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>20 >>21 >>22 >>23 リヴィオ コーンを崩して、口の中。 歯触りに微かな香ばしさとイチゴの味が少しして。 ふう、と一息。口元にはいつもと同じ笑み。 「…でも、そおですかあ。」 「リヴィオさんで、ほんとおに、最後…。」 そんな中、沁みるような声に滲んだのは、安堵だっただろうか。 少しだけ、違うような気もしている。 でも肩の荷がひとつ降りたのだけは、紛れもない事実であったらしい。 あなたの胸中こそ知らないが、女はずっと、早く地獄に堕ちればいいと思っていた。 静かに座る権利なんてどこにも残っていないと思っていた。 だからこれから往く先が、冷たく狭い地獄だとしても構わない。 そういう場所に、女はあの優しい人たちを送り込んできたのだから。 手錠をかけたとき、誰一人として、女を責めた人はいなかった。 女は本当にそのことが、ずっとずっと、哀しかった。 左手小指のエナメルを撫でる。 いつもはつるりと陶器みたいな感触なのに、その表面は傷だらけで少しざらついて感じる。 「…わかりましたあ。」 「デートのお誘い、お受けしますう」 そうして女は、歌うような声で、朗らかに告げた。 #specchio (24) 2023/09/24(Sun) 14:37:33 |
【人】 傷入りのネイル ダニエラ>>20 >>21 >>22 >>23 >>24 リヴィオ 女の虚実は意図しない限り曖昧だ。 今こうして晴れた心地でいることが、本当なのか嘘なのか、女にだってもうよくわかりはしなかった。 でも、ひとつだけ。 「――ところでリヴィオさん。」 「そんなお身体で、まさかエスコートなんて言いませんよねえ。」 半日休むって、言ったくせに。 それについて抱いた感情は本物だろう。 まだあと少しコーンが残っていたけれど席を立つ。 座るあなたを、見下ろして。 「病院でも、風邪薬でも、何でもいいですけどお。」 「雨が降る前に、少し寄り道しませんとお。」 「…デート相手が素直だった分」 「時間に余裕は、まだありますよねえ。」 …聞くところによると、今日は通り雨が降るらしい。 そんなものに、今のあなたを晒すわけにもいかないだろう。 …これが、女が『銀のヘアピン』について、言い訳ひとつしなかった理由だ。 きっと、してやったりと、女はにこりと笑っていた。 (25) 2023/09/24(Sun) 14:38:28 |
【墓】 黒眼鏡>>+35 カンターミネ 「企業秘密」 まるでCMみたいに頬にペットボトルを寄せて、にんやりと笑う。 あなたがそれを受け取るならば、 ぱっとかぐ限りは市販のミネラルウォーターと違わないように感じるだろう。 …というか、多分ラベルをはがしたそのものだ。 どうやって持ち込んだのか。 「そこはさあ、どうせならやってやるみたいな危害を見せてほしいもんだね。 女の幸せが結婚なんて言うつもりはねえが、 お前はなんだかんだ、なんか見てくれるやつがいたほうが安心……」 「アー。まあ、お前相手じゃ、そういう相手のほうがいいかもな」 へらへらっと笑いを返して、なんだか嬉しそう。 「その条件じゃあ、確かに俺は入らねえな。 理想の男性を見つけられることを祈ろう、カポとして」 #収容所 (+36) 2023/09/24(Sun) 15:05:17 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレそのざまは男にとって甘露のようだった。 可笑しくて可笑しくて仕方がなかった。 割れた破片を手に持った男は、それで僅か手を切ったことさえ、高揚感で気にならなかった。 もしこの場にもう一人だけでも人間がいれば、男がこうまですることはなかったのだろう。 怯えせないように、或いは自分がけだものと見られないように、理性を保とうと努めたのだろう。 けれど、そうはならない。 ここには自分とマフィアしかいない。 結果の分かりきった、ここは極小の蠱毒だ。 そのために作られた空間だった。 かつり。かつり。 惑わせようとすることすらもうない。それは侮りであって逸りだ。 蹲った貴方は死に体で、這いずって逃げる様子すらないのだろう。 それが男は楽しい。 愉しいのだ。普遍的で醜悪な人間の内面の体現。さて。 貴方には分からないだろうが、もう時間は来ている。 被疑者を死なせてはさすがにまずい。一定の時間が経てば当然確認は来るもので。 だからこれが、男が与える最後の責め苦になる。 ▽ (-157) 2023/09/24(Sun) 15:05:40 |
【秘】 けだもの カンターミネ → 幕の中で イレネオ「がっ、は……」 今日だけで何回の荒事分の傷を負ったのか。 少なくとも、女がファミリーに入ってから負った傷の 「合計」より今日一日の負傷の方が大きいに違いない。 まして、自分の首を絞めるような相手はそういない。 居たとしてもすぐに取り押さえられるような、 そんな状況ばかりだった。 目を白黒させたのは今日が初めてかもしれない。 そうした行動と、血の不足。朦朧とした頭に加えて、 その目に映った物は『けだもの』を僅かにでも 寝かしつけるには充分な冷や水だった。 『アレ』は不味い。ここで使われるのは勿論、 他人に使われるのはもっと不味い。 カンターミネは多くの薬を錠剤にしていたが、 それは混ぜ物にしても露見し辛くする為と、効力調整の為。 つまりアンプルは、『未調整』なのだ。 中身の液が何にしろ、それなりに危ない。 万一、身内に使われたら。そんな事をさせる訳にはいかない。 女のけだものは、まだ眠りに落ちていなかった。 平時なら見分けがついただろうに、今はまだ難しかったのだろう。 (1/2) (-158) 2023/09/24(Sun) 15:05:59 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレまず貴方が感じるのは 柔らかさ。 それが唇の感触だと気づいただろうか。 あろうことか、この生き物は貴方の額に口付けた。 血と膿に濡れて乾いた布地を少し下ろして。 次に感じるのは、 冷たさ。 それはつるりと硬質で、尖った部分があって。 きっと破片なのだろう。貴方の唇に押し当てられた。 僅かに、薄い肉が裂けるかもしれない。 「ああ」 「違うな、駄目だ」 「話せなくなる」 けだものにも少しなら脳はあるらしい。 それから貴方が次を感じるまでには間があった。 当てずっぽうの反撃も今なら当たるかもしれない。男は、近くにいる。 ▽ (-159) 2023/09/24(Sun) 15:06:53 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレけれど、貴方が。そう、しないなら。 最後に感じるのは────やはり、 痛み だ。貴方の手を、先程鈍器で殴りつけたのをは別の手を開かせて。 そうしてそこに何かを──何か? 明白だ──を握らせて。 「ヴィットーレ」 「プレゼントをやろう」 「しっかり握って離すなよ」 「握手で始めたんだ。最後も握手で終わらないとな」 ぎゅう。 外側から強く握れば。 内側から裂けるはず。 (-160) 2023/09/24(Sun) 15:07:12 |
【秘】 corposant ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ/* 面会やったー!ありがとうございます!! それではこちらの方から尋ねさせていただこうと思います。 こちらこそまたよろしくお願いくださいませね。 (-161) 2023/09/24(Sun) 15:12:58 |
【秘】 けだもの カンターミネ → 幕の中で イレネオならば、どうする?少し前までなら、 自分で飲み干してやるという選択肢もあった。 だが、今のこの状況で気絶でもしたら、 そのまま殺される可能性を捨てきれなかった。 男が正義の徒だと確信していれば、自ら服用して 倒れる事を間違いなく厭わなかったが、 今は無理だ。ここにいるのはけだものだけだから。 ならば、もう道はそう多くない。時間も。 あなたの膂力であれば、片手がなくとも気絶、 或いは首をへし折られてもおかしくない。 視界にレッドアウトの気配が迫る前に――。 女に残ったけだものを使って、のしかかるけだものに 出来る事。きっと、馬乗りにしろ、なんにしろ、 首を絞めに来たなら体勢は変わっているはずだから。 今度こそ、冷静に。冷徹に。冷酷に。"男の急所"に一撃を。 どすっ、と。音が響くほどに、全力で。 ……その痛みは、男にとって比肩するものがないと言う。 めり込ませた膝なり、拳なりの感触が最悪と言うのもあって、 或いは弱っている力を補助する為に、何度も入れる。 これでどうにかなってくれるなら。 アンプルの下へ走り、容器を握り潰しながら悶絶する男の口に 叩き込むだろう。色を見る限り、強力な睡眠薬のはずだ。 偽物でなければ。或いは、偽物でも効果が同じなら。 (-162) 2023/09/24(Sun) 15:13:13 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ/* やった〜〜〜〜!ありがとうございます! 法施工前の方が都合がいいかもしれません! あまり表で派手なことをするような構成員ではないので、電話で事後報告していたところを聞かれていたとかはいかがでしょう? 入村時のシチュエーションをそのまま使っていただいても大丈夫です。死体もありますしね。 また別の角度からでしたら、家族同然の黒眼鏡さん繋がりをつついてもいいかもしれません。 されたい暴力はシェフのおまかせとしたいのですが、顔面への強い暴力(殴るなどはOKですが、形が変わったり骨や歯が折れたりなど)はどうしても苦手なので避けて頂ければと思います……! また何かほしいものがあれば聞いていただければと思います〜! (-163) 2023/09/24(Sun) 15:15:45 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → けだもの カンターミネ「うーんまあ元気そうね?すこーし メイク は濃いけど。それじゃ本題なんだけど、」 声を潜めて。 牢に近付いて。 作っていた声から、あなたも聞き覚えのある、素の酒焼けた声へ。 「あんたの大事なお友達、ダニエラからの伝言だ」 「獄中に、何らかの混乱が起きればそれに乗じて 脱獄を目論んでる輩どもが居るらしい。」 「或いは合図があるはずだ。 どうも留置所周りの機密情報まで掴んでるみたいでな。 何かあればそれに乗じて上手く出て来いとよ」 素の声から、また作った声へ。 「あんたのかわいこちゃんが一人で寂しいって泣いてんのよね〜。 代金支払いの件はエッダに伝えとく。 あと消毒液と絆創膏と湿布と鎮痛剤? 次また来れたら…あたしちゃんが覚えてたら持ってくるわ」 シレッと無い話をし、牢から離れ、ひらりと片手を振る。 伝言はそれで終わりらしい。 (-164) 2023/09/24(Sun) 15:18:52 |
【墓】 けだもの カンターミネ>>+36 黒眼鏡 はいはい、とペットボトルの残りを返す。 あんたと違って持ってたら何言われるかわからないし。 「ふーん。さしもの黒眼鏡の旦那も、ここじゃ鈍ってるな」 「嫁入りしないとは言ったが、結婚しないとは一言も 俺は言ってないんだけど?」 にんまり。してやったり、という顔だ。 果たして、冗談の内か、本気かは相変わらず 張り付いたにやけ顔でわからないけど。 「ま、早い所ここから出てから全部考えるさ。 という事で俺の理想の男性を探すより、 さっさとバカ騒ぎが終結する事を祈っといてくれ」 へらへら笑い、あーどっこらせと立ち上がる。 「傷治すのにどれくらいかかるかなあぁ…… いってえ〜……伸びも出来ないぜこれ……」 軽口と共に、歩いていくか。 だって、『兄弟の時間』の邪魔はしない方がいいだろうしな。 #収容所 (+37) 2023/09/24(Sun) 15:20:17 |
【秘】 corposant ロメオ → 門を潜り ダヴィード「オレもわかんね〜事ばっか。同じだね。 あんたは若いからさ、多分機会も経験も色々あるよ。 そういう風に志がある時点で、のうのうと口を開けて 時間を浪費している人間たちとは差がついてますからね〜」 だからあんたなら大丈夫だよ、と背を押す。 こうしている間にも、確実に、少しずつ時間は進む。 どうせならそれまでにデカい存在になって欲しいのだ。 「うん。怖くて重たくて持ちたくない。 だからそれが持てたら十分大人だよ。 ケジメがつけられる男はカッコいいぞ」 逃げれば背を向ける事になる。 背を向けた光景の先で、取り返しのつかない事が 起こることだってあるかもしれない。 逃げる方が怖いのは、ロメオも同感だった。 「アハハ。知ってるよ。 ダヴィードくんはいい子だもんな。 おつかいもちゃんとできるし」 散々アドバイスしたのに、結局は子ども扱いして笑った。 わざとだ。 悪意が無いことは、貴方には伝わっているだろうけど。 (-165) 2023/09/24(Sun) 15:27:38 |
【墓】 favorire アリーチェ>>+14 黒眼鏡 「あれは……あれが原因ではないと思います、おそらく。 だから多分、要するに、いつものです。 ……理由は教えてくれなかったから、推測ですけど」 いつもの。となると、貴方がよく見逃してやったように、 情報を得ようと躍起になって、見つかるあれの事だ。 隣に座ろうとする動作を見れば、少しスペースを作る。 助けと聞けば、周囲と気さくに話していた様子を思い出して 「でもこんな人望のある貴方を一時でもお借りしていいのかな。私今、こんな状態で碌な話も出なさそうなのに……」 #収容所 (+38) 2023/09/24(Sun) 15:27:55 |
【秘】 けだもの カンターミネ → コピーキャット ペネロペ「半々だよ。あー痛え。」 本題を聞けば、へえ、と唸る。 「何かあれば、ね。」 「りょーかい。助かるよ」 「まったく、無茶するな。どいつもこいつも」 なんとも。誰も信じてないって直接言ったのに、 それでもまだきちんと伝言してくれるんだから。 「そりゃ俺も泣きたくなってきたな。 はいはい、ぼったくりは勘弁しろって言っておいてくれ。 お疲れさん。ありがとよ。 ……たまにはメイク落としてすっぴんで勝負したらー? あんたならいい線行くと思うけどー」 余計なお世話か。ごろり、また牢に寝転がった。 (-166) 2023/09/24(Sun) 15:28:03 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ呼吸の音は再び高まり、貴方に触れる手にも強さが戻る。 無言の内に瞳を見合わせて同意を読み取った。火が灯る。 ぐ、と貴方の下肢を抑えつけて。 さて、再び男はその身を食らうことにした。 貴方が目覚める頃には、男はまだ眠っていたかもしれない。 図らずしも、安らかな寝顔を見ることが出来たかもしれない。 身体を確かめればある程度の後始末はされているのだろう。ただし当然、好き勝手つけられた赤い痕が消えているなんてことはなく。 それはまだ暫く、残り続けるのだ。 男が、姿を消した後も。 (-167) 2023/09/24(Sun) 15:29:16 |
【秘】 favorire アリーチェ → 暗雲の陰に ニーノ「私、"ダニエラの事を知りたい"なんて言っておいて…… "聞かなければ見逃す"って言われて…… ……守らなきゃいけない人たちの事が、過ぎって…… それを受けちゃったの。友達だから知りたいって言ったのに。 それじゃあ、友達より他を取ったって思われても、 怒って見逃すのを反故にされるのも仕方ないなって……」 けれどダニエラはそんな事を考えそうな人間だろうか? 恐らく、受ける印象は違うと思う。と、なれば、だ。 単純に嵌められただけの事を、変に女が感傷的に取っただけだ。 「あぁ、ごめんね……ぺ、ペンを? そんな、そこまでしなくても……怖かったわね……」 何とか手当をしてあげたくとも手元には何もないし、 血が止まっているなら何かをできる状態でないのだろう。 それでも歯痒そうに、痛みが走らないようにそっと手を包んだ。 「イレネオさん、怒る事あるのね…… それにもびっくりしちゃったわ。 ニーノがそんなに怒らせる事言うようには思えないけど…」 (-168) 2023/09/24(Sun) 15:37:33 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → けだもの カンターミネ「はーい、勘弁してくれるかは保証しないけどね」 伝えるだけよ、とからから笑って。 「メイクは女の勝負服なのよ。 落とすなんてとんでもない」 冗談めかしてそう言えば、じゃあね、とその場を後にする。 今はアメリアを名乗る男は、 何だかんだと情に流されやすく、 また、ファミリーに甘い人間であった。 (-169) 2023/09/24(Sun) 15:39:40 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ煽るような言葉に、男は唇を持ち上げて笑った。 「漁って。」 「調べた、結果が。」 「 限りなく黒に近いグレー だ。」立ち上がった瞳が寄る。 金色は嘲けるようでいる。 その男のかんばせに、きっと熱い息がかかって。 ────それで、ようやく。 男は知る。 貴方が飲んだのは自白剤ではない。 気付いた男はぱちぱちと瞳を瞬かせる。 そうして、机をずらした。貴方の反応を確かめるように。 さて。 貴方が机を支えにしていたなら、その頼りも失うはず。 だらりと力の抜ける身体は、男の視線に晒されてどう反応するのだろうか。 (-170) 2023/09/24(Sun) 15:50:37 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレうねるほどに波打つ女の体を、擽るように優しく撫でる。 濡れそぼる肌と秘部に指をあてがい、 まだぴちゃぴちゃと音を立てながら すこしだけ、眉間にしわをよせて。 「……これについてはだな、 お前だからこんなにしてるんだ」 …なんだか喧嘩相手の実力を認める…みたいな文脈ではあったが、肯定する言葉。 それを証明するかのように、太い血管の浮いた肉幹がぴくりぴくりと震えて 振れる女の手と口を、貪欲に求め蠢いた。 「……ぁ、……っ、……」 ときたま漏れる吐息以外に、言葉はない。 ただ、あなたの髪をかりかりとかく指が、 肌に触れて優しくなでる掌が、 少しだけぴくりと震える表情が、 その快楽と安堵をこの上なく伝えてくる。 「………、……フィオ、 ……」 ──やがて、掌の内だけでは我慢ができないと、 その先端がぐいと、さらに押し当てられて。 (-171) 2023/09/24(Sun) 15:52:25 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 口に金貨を ルチアーノ「恨んでいる? どうして?」 そう言った男の反応は、貴方には意外なものだっただろうか。 「俺は感謝しているよ。」 続く言葉は。 男は至って平静に見えた。むしろ誇らしげにすら見えたろう。 ここにいるという時点で自分以外の全ては悪人だ。 その点で貴方に勝っている。 嫌いだった。 けれど嫌いだっただけと言われれば語弊がある。 単に、男は聡かった。 そして、同じだけ愚かだった。 顔の割れた幹部を捕らえれば法の効力を知らしめられる。 一足飛びでそこまでいけるなら食いつかない手などない。 そう考える能があった。当時の話だ。 (-172) 2023/09/24(Sun) 15:58:35 |
【秘】 favorire アリーチェ → 新芽 テオドロ「何のつもりだって詰められても、テオに言われました。 って名前挙げるの想像したらちょっとおかしいね」 くすくす、本当にそうなったら笑い事ではないが、 想像の中では随分と愉快な構図に見える気がした。 それでも想定は想定で、同じ状況になったら、次のアリーチェは容赦なく引き金を引けるだろう。名を出すかはさておき。 「一人になるわけではない……」 「……うん。"同じ"形じゃなくても、ずっと形を変えて、 私たちを支え合っていくのは、きっとこれからも」 きっと自分達にもそれぞれ、今の三人以外にも支えたいと、 独りにしたくないと思える人が現れるかもしれない。 それでもこの絆がすぐに失われるわけではないのだと、 もしそうなったとしても残るものがあるのだと、心が温かい。 「それこそ、これも焦らなくても少しずつ認めてあげたらいいんだろうね。 私はやっぱり人に褒められるとちょっと自信がつくし、 褒めて伸ばしてくれる人が多いから、なんとかなれそう」 テオにはそんな人いるかな。気になったけど、いるいないに関わらず自分が褒めればいいのだ。と落ち着いた。 そうこうしている間にトルタも初めよりも随分と数が減り、お礼の言葉がアリーチェから飛んでくる。 「……そろそろ、いい時間かな? お菓子もこれならきっと今の法案がなくなった後、持っていけそうって安心できたし、今日は色々ありがとう。 ……今日は、じゃなくて、今日"も"だね、あはは……」 言いながら立ち上がり、玄関まで見送りをする動作だ。 (-173) 2023/09/24(Sun) 16:01:17 |
【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「はい。 だから、オレは別に人間じゃないんだと思います」 ひとのかたちは笑った。特に何の感情も無い笑みだった。 引き寄せられるその手首に、甘やかな痛み未満の痛みが走る。 口付けを重ねる毎に手にかかる吐息の熱さが増していく気がした。その最中に頬に手を添える事もしたかもしれない。 甘えられている。求められている。 貴方の普段の姿を知っている。 それでもこれは何を言うことも無かった。 穏やかにそれを見つめて、ゆっくり、頭を撫でて。 「……え?」 それに少しばかりの驚きの色が乗るのは一瞬だけ。 ▷ (-174) 2023/09/24(Sun) 16:04:29 |
【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「───あんたの事、欲しがっていいんですか?」 「嬉しいな……ハハ」 少しの思考の間を置いて、たちまちこれは喜色を見せた。 貴方から感じる熱をそっくり映したみたいに、 穏やかだった瞳は柔らかさを変えている。 清潔な、くすくすとした小さい笑い声。 それはこれの心からの反応だろうか。 それともこれの機構が相応しい反応を見せているのだろうか。 「欲しがってるのはあんたでしょう」 「……なんて意地悪な事は言いませんよ。無粋ですから……」 また貴方の顔に手を添える。実に愛おしそうに触れて見せる。 抱えられている手も解いて。温かい手のひらは両の頬に。 「ね、何をしてほしいんですかあ」 「好きにしろって言うんなら好きに。 ああ、キスはしていいんですか? オレ、好きなんです」 さり、さり、と今度は親指が貴方の頬を撫でている。 欲しがるように。 (-175) 2023/09/24(Sun) 16:05:11 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡じ、と貴方の顔を見た。 腫れはどれくらい引いただろうか。 傷はどれくらい癒えただろうか。そういう目。 そういう目だけをして、ふいと逸らした。 /* こんにちは! ついでに秘話の打診をしてよろしいでしょうか。 ポップコーン殺人事件様がお手隙であればもう一回取り調べをやりたいなという気持ちがあります。 もちろん暇がないとか、暴力はそろそろ飽きたとか、兼ね合い様がないなどであれば断っていただいて構いません。 もし受けていただけれるのであれば、内容は「アリソン・カンパネッロについて」になるかと思います。警察署の面々でも素性を知らない者が多い相手をなぜ貴方が知っているのか、という方向性で…… 何度も構いに行ってしまってすみません。モテる男、大変だと思うのですが……ご一考いただければうれしいです! (-176) 2023/09/24(Sun) 16:07:48 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「どういう人なの?昔の知り合い……恋人とか?」 あなたの浮いた話とかはほとんど聞いたことがないのだけど。 珍しく少し答えてくれたから、もう一歩踏み込んでみる。 「……しなくちゃならない喧嘩ねえ」 「男の世界はやっぱり難しいわ、全然理解できないっ」 言葉そのものよりも、あなたの表情のほうがずっと気になった。 もっとも難しいことが分からないのは今に始まったことじゃあないが。 その目を見て。 無意識に、手を伸ばしていた。 その手も、牢に阻まれてしまうのだけれど。 どこかに行ってしまうんじゃないかと思って。 「私はあの子の姉さんだもの。 解放された時には抱き締めて、頭を思いっきり撫でてあげるんだから!」 「泥棒は私じゃなくって。 ホットドッグ用のパン?はいはい……具材も持っていっていいのよね?」 珈琲ってそんなに簡単なものだったかしら。なんて言いながら、とりあえず指示を覚えるように復唱していく。 聞いていれば、具材はなさそうな口ぶり。何でこんなにパンだけ買いこんでるの…? 後ほど、アジトでサンドパーティーに使われたようだ。有効活用。 (-177) 2023/09/24(Sun) 16:12:31 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノそれは一般的な愛国心。 育った場所に対する自然な郷愁だ。 強い思想でもなんでもない、単純な愛着。 だから、貴方の言葉に揺れることもない。 「それがどうした?」 「別にいいんじゃないか。」 撫ぜられれば不愉快そうに手を退けた。 くるり。余裕を誇示するようにペンを回した。 乾きかけた血が固まって散った。 「出来ないから出来る人間がする。」 「俺はそのためにいる。」 「誰もが強く正しくあれるわけじゃない。」 「だから出来る人間がするんだよ。」 凪いだ瞳で言う言葉。 それは平素の男の姿にとてもよく似ていた。 そう、このテーブルが男のデスクであれば。 それは正に普段通りの姿、そのままだった。 男は正気だ。ずっと、正気のまま狂っている。 (-178) 2023/09/24(Sun) 16:27:43 |
【墓】 黒眼鏡>>+37 カンターミネ もーいーのか、なんて言いながら受け取り、スウェットの袂にひょいと隠す。 「何ィ? …こいつは一本だな。 どちらにせよ、ご祝儀は覚悟しておけよ。 なんかもう、すごいぞ。びっくりするくらい届けてやろう」 額をぺちんと叩いた後、楽しそうに笑っている。 物理的にびっくりする量が届きそうな手ぶりもしていた。冗談かどうかこちらもまるで分らない。 「おう、そう長くはねえさ。 これは祈りというか…あれだな、予言だな。 当たったら褒めてくれ」 偉そうに今はかけていない黒眼鏡をかちゃりとあげる仕草をしてから、 「飯くって寝てりゃ治る。徹夜すんなよ」 体が頑丈な奴の理論を言いながら、歩いていく背中に手を振る。 ──いつも通り、アレッサンドロは去っていく者を引き止めることはせず、ただただ静かに見送っていた。 #収容所 (+39) 2023/09/24(Sun) 16:29:05 |
【墓】 黒眼鏡>>+38 アリーチェ 「さよけ。 まぁ、あんたの方法を否定するつもりはねえがさ。 相手によっちゃこうなったりもするから、 今度からは気をつけな。 ノッテも警察も、多分色々変わる。どうなるかはわからねえ」 「マフィアに話の効く奴をつくってよ、 とにかくそいつを窓口にしたほうが話がスムーズだから──……」 ──止めたりするそぶりはない。 ただもっとうまくやんな、とあれこれ挙げる。 そうしながらあなたの隣に無遠慮に腰を下ろすと、 「ハハハ、若いやつ同士で話したいさ、ああいう奴等は。 そして"ロクな話をしない"といやあ、 三日月島ではこのアレッサンドロのミドルネームだ」 …なんていって、あなたの隣で鼻歌などを奏でるだろう。 #収容所 (+40) 2023/09/24(Sun) 16:35:45 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオふ、と口許に笑みを浮かべて、掌を開いたり閉じたりした。 /* こんにちは、打診有難うございます! 今日はちょっと色々あってまったり進行なのですが、 置きレス気味の進行でよろしければ大丈夫です! 取り急ぎご連絡だけ、よろしくおねがいいたします! (-182) 2023/09/24(Sun) 16:37:15 |
【秘】 幕の中で イレネオ → けだもの カンターミネ二発。 顔面に食らったものとは比較にならない痛み。 それだけ下品なことをされたことはこれまでなかったし、 それだけ容赦のない暴力を振るわれたことだってなかった。 ぐう、と押し潰れるような音が男の喉から絞り出されて力が緩む。 その隙にもう一発。食らわせたなら腹が浮く。空間が出来れば抜け出すことは容易になるはずだ。 逃げ出す貴方を捉える余裕は今はない。 せめてとばかり顔をそちらに向けたのがついに運の尽き。 貴様、と吼えようとした口は、的として不足がないはずだ。 無味の液体が口内に流し込まれる。 男もまた、その指に噛みついたかもしれない。 少なくとも。 近づく貴方の身体を捕えようとする。それくらいはした。それくらいの、反撃は。 (-183) 2023/09/24(Sun) 16:50:14 |
【秘】 路地の花 フィオレ → corposant ロメオ首に腕を回したまま、うーんと少し考えるような素振り。 普段は注射器やら小さなナイフやらで、懐に入って目立たないように殺すばかりだったから。 それじゃあ、つまらないだろう。 あの子達を殺したことと釣り合わない。 「……拳銃、とか」 「ちゃんと自分の手で殺したって、思いたいから」 基礎の基礎くらいは教わったけれど、結局活かせずにいる拳銃の技術。 どこを狙うべきなのか、そういったところから教わることになるのだろう。 ただでさえ対格差のある相手だから、知識はあって損はないのだ。 「正義とか悪とか、結局」 「その人の中だけの価値観だものね」 押し付けるものでもなし、だからそれを大義名分にしているような人は苦手だ。 自分の為と割り切っている人間の方がよっぽど信頼できる。 自分がそうしたいから、自分がそうありたいから。そういった考え。 「それに、誰にも見えないところで死んでもらっても困るもの」 「ちゃんと死んだことが分からないと、子供たちを安心させてあげられないわ」 「早く、解放されるといいわね」 (-184) 2023/09/24(Sun) 16:55:16 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 路地の花 フィオレ/* いいですね! そうしましょうか。 さすがに聞きとがめて声をかけたということで。 電話で黒眼鏡さんの名前を出してくれたらより確実にマフィアの烙印を押せるかと思います。 そして了解しました! では顔面への暴力は避ける形で。 こちらは性的な暴力を加えないPCですので、その部分もPL単位では安心して頂いて大丈夫です。 ただ腹とかに暴力をする可能性はあります。ほか確認事項などなければ次のレスから始めて頂ければ! (-185) 2023/09/24(Sun) 16:59:38 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡余程煽ってくれる。 これは規則の従順な犬。飼い主に噛みつくことはしない。 けれどそのジェスチャーを見れば口の端を簡単に歪めた。 チ、と舌打ち。がやついた環境では届かなかったかもしれない。 /* ありがとうございます! 私も今日はかなりゆっくりですので大丈夫です。置きレスでお願いします。 今は二人とも全チャにいる状態なので、時間軸はこの後でどうでしょうか。 (-186) 2023/09/24(Sun) 17:06:41 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → corposant ロメオ「そうだといいんですけど……」 口では格好いいことを言って、本当に自分がそうあれるのか分からない。そうなりたいと思った分だけ、理想の自分と今の自分はかけ離れていく。 でも、背を押してくれる貴方の期待を裏切りたくはないから、前に進むしかないのだ。 「うう。そう言われたらもう…… カッコよくなるしか道がないじゃないですか。 これが終わったら……頑張らないとなあ」 勿論、そのための相談だったのだから貴方は何も間違っていない。 この一連の事件が片付けば、組織内も一気に騒がしくなるだろう。食い付いて、責任を引き受けるに相応しい立場に上り詰めることだってできるかもしれない。 それはきっと茨の道だろう。 「……もう! そりゃあいい子ですけれどね、俺は。 そうじゃなくてですね、……も〜」 子ども扱いが嬉しかった。後輩として可愛がってくれることが嬉しかった。 いつかこういった一面は弱さとして淘汰されていくのだとしても、一緒に笑いあう時間はとても幸せなものだった。 (-187) 2023/09/24(Sun) 17:07:04 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「タダの三日月島にきてた観光客さ。 一月もいなかったぜ」 恋人なんてもんじゃない、と手を振って笑う。 「理解できねえほうがいいなあ、これは。 男だってくだらねえ、ばかみてえだと分かってるんだ。 わかっちゃいるが、それでも俺たちゃあ男なのさ」 伸ばされる手が届くことは、物理的にもありはしない。 どうしたんだ、とばかりに、きょとんと見つめ返されるだけ。 ──そうしてみれば牢屋の中のアレッサンドロは、ずっと、随分と。 どこか満足そうで、重たい荷物を下ろしたかのように、軽く透き通るように見えた。 「俺が頭撫でると嫌がるのになあ。 お前なら喜ぶだろ、おもいっきりいけ」 乱暴にやるからである。 「イヤ、あんなボロいガレージ、泥棒だって見向きもしねえよ。大丈夫。 だからお前が歴史上初のドロボーだ」 「いいよ。 あればだけど」 ない。…調味料すらロクになさそうだ。 それでも品目自体をちゃんと記憶しているのは腐っても物流の元締めというところか。 ひととおり伝えれば、「ジャ、よろしく」とばかりに親指をグっとたてた。 (-188) 2023/09/24(Sun) 17:08:09 |
【秘】 corposant ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ底の固いショートブーツが留置所の廊下を鳴らす。 一つに括った髪を揺らしながら、 瓶底眼鏡は並ぶ牢屋を一つ一つぼーっと眺めていた。 がつ、がつ、 がつ。 そうして大股ののんびりとした足音は、 貴方の牢の前で止まった。 「ニーノ」 牢の中にあるだろう貴方の姿に、 極めていつも通りの声を掛ける。 返答はあるだろうか。 (-189) 2023/09/24(Sun) 17:08:25 |
【墓】 favorire アリーチェ>>+40 黒眼鏡 「……難しいですね、本当にこの手の仕事は。 自分一人の身であるなら悩む必要はないけれど今回のように 他にも被害が波及することを考えると、動きが鈍って」 少なくとも教会にまで捜索の手が及んでるとは聞かないから、 今回はひとまず助かったのかもしれないけど、次はわからない。 「なるほど、潜入にこだわらずマフィアに話の効く人を…… ……怒らないんですね。そんなやり方してるからだ、とか、 迷惑かけられるのはこっちだ、みたいな」 貴方が挙げる提案を真剣な眼差しで素直に聴き入って。 ふと思いついた疑問は普段警察内で言われている事なのだろう。 「……?えっ、私が若くないみたいじゃないですかぁ…… でもいつも、ためになる話しかして貰ってないような……」 #収容所 (+41) 2023/09/24(Sun) 17:12:08 |
【秘】 けだもの カンターミネ → 幕の中で イレネオ咳き込み、肩で息をしながらそれらを実行に移す。 移すしかない。少なくとも止められなければ、 また同じようになると考えている。 容器を握り潰した拳を噛み切る事は難しいだろう、 とはいえ歯を立てれば出血くらいは見込めるはず。 女も、ここで喉に膝蹴りでも入れてしまえば それこそ再起不能にくらいは出来ると踏んでいた、が。 「おい、『警察』!」 恐らくは、捕えられながらもそう、呼ぶ。 睨みに怒りは混じれども、狂乱の色は少し薄めて。 「ここが分水嶺だくそったれ。乙女の大事なモン奪った罪は、 お前のムスコを蹴っ飛ばしたので帳消しだ。 そしてお前が俺に働いた『尋問』関係ないただの暴力は、 指を食い千切った俺の罪で帳消しにしてやる。 だからいいか、よく聞けよ」 (-191) 2023/09/24(Sun) 17:17:56 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ机がずらされたなら 貴方が支えない限り、男は椅子からずり落ちる形となる。 鈍い音を立てて転がるが、痛みよりも衝撃に震える。 男なら分かるある一部分が反応しているのが分かるかも。 同性とはいえ、こんな姿を見られるのは 男も本意ではないから。 「みる、な…!」 貴方から距離を取ろうと ようやっと体を動かそうとするだろう。 (-192) 2023/09/24(Sun) 17:18:19 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 幕の中で イレネオ肩で息をしながら、この女はやっと唸り声ではなく、 取り戻しつつある人間としての『言葉』を紡いだ。 「あの指を氷で包んで、急いで処置すればまだギリ繋がる。 薬が効いてぶっ倒れる前に署員を呼んで処置して貰え。 次に『まともに取り調べする』気があるんなら、 少しはまともに答えてやるから、この下らねえ喧嘩は ここで手打ちにしろ。これで嫌だってんなら、 お前は今度こそ路地裏のチンピラ以下の、糞野郎だ! 薬が効いた後ぶっ倒れたお前の手足指喉目舌全部潰す! どうする、正義の警察官さんよ……!」 そうやって、カンターミネは選択肢を提示した。 今、天秤はこちらに傾いている。このままにするのは簡単だ。 だが、そうすれば揺り戻しが来る。今の男のように。 だから、傾きを平らに、とまでは言わないが。 『正義』の下に、平等に。問うくらいは、する。 それが例え、損得勘定からなるものだとしても。 再度、歌った。 (-193) 2023/09/24(Sun) 17:19:14 |
【墓】 黒眼鏡>>+41 アリーチェ 「ダメだぞう、自分は大事にしないと。 自分のやりたいことは、 自分しかやってくれねえんだから」 ──自分の身を第一に、とかそういう話ではないようだ。 「マフィアに一番詳しいのはマフィアだからな。 それはそれで、信頼できる相手を見つけないといけねえんだが」 そして怒らないのかと言われれば、 にかー、と大仰な――うさんくさい――笑みを浮かべて。 「しょうがねえんじゃねえの。 あんたがやりたいことがそれなら。 自分がやりてえこと以外に、自分が大事にすることなんてねえ。 だったらそれがどうやればできるのか、考えなきゃいけねえよな」 「うちの部下は迷惑がってたが、マ、それも仕事だしな」 本人はどちらかといえば面白そうに。 「イヤあんたは若いけど、ほら…… なんか変わってるからな。 面白え女だから。 俺の話をためにすると、今度こそ共犯者になっちまうぞ」 #収容所 (+42) 2023/09/24(Sun) 17:27:14 |
【人】 門を潜り ダヴィード街中を歩きながら端末を引っぱり出し、アジトにいるであろう幾人かに向けて連絡をする。 道中に屋台に寄ってアランチーニを買い、はふはふと食べながら。 近況を上に報告するなんていつも通りの日常だ。なにもおかしくない。 『昨日から付けられてるみたいです 今日はアジトに顔を出せなさそうです』 「ううん。 この際温泉でも行こうかなあ…… 見つかったらサボってるって思われないかなあ……」 観光客に紛れられると思って、とか。 街がこのザマじゃあ言い訳っぽいなあ。 次はどこへ行こう。 油の染みた包み紙をゴミ箱に放り投げて、またため息をついた。 #街中 (26) 2023/09/24(Sun) 17:28:31 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロずるり。 落ちる身体を支えることはない。その義理はない。 しかし転がった身体が起き上がる素振りを見せないのであれば、不審そうに近づいた。 何かあったのだろうか。そんな表情。 まさか。 悪い薬だったりしたのだろうか。 なんとも間抜けな話だ。男は焦った。 殺すつもりなんて当然あるはずもない。致命的な効果を与えるつもりだって当然ない。ただ尋問を楽にしたかっただけ────いじめっ子の論理。 焦燥から貴方の肩に手で触れた男は、服越しに感じる湿度に僅か動揺した。 けれどその後。 赤らんだ貴方の顔と仕草、息遣い。それから聞かされた効能の一覧を思い返して──── 「は」 「はは。ああ、そう。」 「そうか」 ぺろ、と。舌先を僅かに出した。 /* すみません、同時にPL打診も失礼します。 完全にニコロくんを辱める方向にシフトしてしまったのですが、 もっと真っ当な暴力の方がお好みだったりするでしょうか。 その場合はそちらにハンドルも切れますので仰ってくださいね。 (-195) 2023/09/24(Sun) 17:49:38 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ肩に触れる手を、咄嗟に叩き落とす。 そして貴方を睨みつけるのだ。 「黒に近いグレーだ…? 何もやってない人間からそんな情報が出るなんて… 情報調査能力が欠けてるんじゃないか?」 熱い息を漏らしながら、貴方の反応を見れば。 嫌な予感が、ぞくり、と背筋を走った。 「…それ以上触ろうとしたら、ぶん殴るぞ。」 男に好きにされる趣味は勿論ない。 手負いの獣が唸るように、拒絶の意思を明確に示した。 /* RPお付き合いありがとうございます。 ニコロは大変嫌がりますが、PLは流れのままやっていただいて大丈夫です。 存分に辱めてください。 勿論、辱め以外で暴力を振るう流れになったらそれも遠慮なくどうぞ! 基本的に流れで何をやっていただいても構わないPLなので 引き続きよろしくお願いいたします。 (-196) 2023/09/24(Sun) 18:05:42 |
【墓】 暗雲の陰に ニーノ>>+29 黒眼鏡 「ど〜〜〜せちっちぇよオレは〜〜〜」 今からたくさん食べても貴方程にはなれないだろう。 終ぞ追いつくことはなかった悲しき現実だ。 払い除けないので座るまでは撫でまわされていたわけだが。 「 ッぃ、ったい! 疑ってません!手に響く!」肩を勢いよく叩かれきゃんと吠える。でもそこからすぐに腕の中だ。 すっぽり収まってしまうから、ああ本当に追いつくことは無かったなと再度実感させられる。 瞼を伏せた。 「……会った、泣かせちゃった。 あんな顔させたくなかったのに」 「にいさんなら泣かせなかったんだろうな」 燻る後悔ひとつ、貴方なら牢の中からでも安心させられただろうと。 #収容所 (+44) 2023/09/24(Sun) 18:09:24 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ「ふぅん……そっか。 ありがとう、教えてくれて。 オレきれいなものしか見えてなかったみたいだから」 丁寧に教えてくれたことに眉を顰めはせず、いっそ感謝も告げた。 スプーンを運んでもらえればまた口を開けたり、としていただろうが。 「……子どもでも玩具でもないぞ」 駒鳥扱いされるとむ、と唇を尖らせる。 いや、食べさせてと頼んだのはこちらなのであまり文句は言えないけれど……。 「…………」 そうして謝罪の理由を聞けば、視線を一度その手にある器に落とした。 未だ男はこうして捕まった本当の理由を何も知らないまま。 ぐるり、一つ思考を回して。 「……"なんで"さ、もっかいするね」 言葉の中身に一つ踏み込む。 別に貴方を責めたいわけでもなんでもなかった。 ただ男は、これをしてこなかったことを少し後悔しているから。 「なんで知ってたのに、止めなかったの? 止めるほどのことじゃなかった?」 (-197) 2023/09/24(Sun) 18:10:39 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ落ちる笑い声に気が付けばはたりと瞬く。 それも直に笑みに変わったのは、貴方がそうやって笑ってくれたのを久々に見た気がしたから。 かつてよりも遠くなってしまったその背が、今このときだけはすぐ傍にあるようにと思えたから。 「じゅ……十年でがんばる! 頼りになるせんぱいたちはたくさんいるし! ヴィトーさんに早く見てもらうから! ぼ〜っともしないように、毎日一生懸命やります……」 書類仕事がどうにも得意になれずにいつもせんぱいに頼っているのは、とりあえず内緒にしておこうなんて考えながら。 男は今でもたくさんの愛情を周囲から貰っている、気付いている分も、気が付いていない分も。現にいま、貴方からも。 自覚が幾分あるからこそ躊躇いなく頑張れると形にできた、幸福なものだ。 「はっ……そんな時間? ヴィトーさんに判子押されたら困る……。 えっと、せんぱいと夜にご飯食べるから、それ終わったら真っ直ぐ帰ります!」 ぴょんと立ち上がって、それから敬礼だ、なんとなく気分的に。 こちらはまだ少しパンが残っているので、動き出すのはそれを食べ終わってからになるだろう。 「へへ、ヴィトーさん! 今日は時間くれてありがとうございました。 最近疲れてるみたいだから、もう少し落ち着いたらまた労わせてね」 できることはそう多くは無いのだけれど、ちょっとしたお菓子を作るとかマッサージとか……とりあえず労いの内容については考えておくとして。 貴方が夕暮れの公園を立ち去って行くのなら、男は笑顔のままに見えなくなるまで見送っていたことだろう。 小さなころ、遊んでもらった一日の最後にお別れしていたときと同じ。おおきくおおきく、手を振って。 (-198) 2023/09/24(Sun) 18:11:54 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ取調べをしないと貴方が明確にしたのなら、分かりやすくその瞳の色は安堵に染まった。 一歩開いた距離を見つめる、詰める術は牢の中からは存在しない。 貴方の語調はいつも通りに思えて、けれどそうではなかった。 元気がないなってそれぐらいはわかる、だって憧れているせんぱいのこと。 「…………」 そうして伝えられた、天気のことを言葉通りには流石に受け取らない。 指しているのはこの状況だ。 であるならば、その確信を此処で告げられる程の"何か"が貴方にあるのだとも、予想は付く。 男は取り巻く世界について多くを知らなかったが、相対する人の機微に対してはそこまで鈍くはなかった。 言葉はすぐに形を為さないまま、しばらく微笑みを見つめたまま。 直に。 「……リヴィオせんぱい」 「あのね」 一歩の距離を踏み込むことはやっぱり、今はできないんだろう。 きっと 場所が悪い のだ。それでもこうして此処へ足を運び。 明日の陽光を、その元にある笑みを望んでくれた貴方に。 「今でもさ」 尋ねるぐらいは、許されるだろうか。 「……次のこと、楽しみにしてくれている?」 (-199) 2023/09/24(Sun) 18:14:27 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ「……そう、だったんだ? でも、ダニエラさん怒るかなあ、そういうことで」 「というより見逃すって、アリーせんぱいなにかしてたんですか?」 知りたいと望む相手に、聞かなければ見逃すと伝え。 それで怒って何かの行動を取るのはなんというか、普段ならそう有り得ないことだろう。 恐らくは嵌められたのだ、……自分と同じように。 それを直接、指摘することはしないものの。 「あはは、オレもびっくりした〜。 ……ん〜、でも、怒られて仕方なかったかもです」 「イレネオせんぱい、マフィアのこと大嫌いだけれど。 オレ、マフィアに家族みたいに懐いているひといるから。 裏切り者だって思われても、仕方なかったなって」 手を包んでくれる、貴方の優しさが心に染みる。男は眦を下げた。 (-200) 2023/09/24(Sun) 18:16:03 |
【秘】 けだもの イレネオ → また、歌う カンターミネ人の言葉を話して歌った貴方と対極。 男は唸った。血走った瞳で唸った。金と赤。明らかな警戒色を双眸に宿して。 肌に突き立った鋭い犬歯は肌を裂きもしただろう。 したはずだ。 手を捕えれば理性を失った力が骨を折りもするだろう。 掴ませ方が悪ければ。 男は貴方の言葉をまるで聞いていない。 男が食らった薬の効果は精力剤だった。 しかしその効果が正しく発露することもまた、ない。 この男に薬物への耐性はない。 アドレナリンによる高揚と興奮。 そこに叩き込まれた薬剤によるドーパミンとエンドルフィンの過剰放出。 それは男の身体を、精神を、内部作用を狂わせた。 ▽ (-201) 2023/09/24(Sun) 18:19:05 |
【秘】 けだもの イレネオ → また、歌う カンターミネごぶ。 泡立った音。 男の鼻から再度の血液が滴る。滑らかに流れ落ちるその様は明らかに異常だった。そして。 「ぉ」 「え゛、」 次いで喉元でぐるる、といやな音。 ぼた、ぼたと雪崩れ落ちる吐瀉物が男の口元を、喉を、服を汚した。傍にいたか、或いは組み敷いた貴方のことさえも。 貴方とこれは同じ。同じけだもの。同じ囚人同士。これとて碌な飯は食っていないのだろう、水っぽいすえたにおいが広がっていく。 綯交ぜの感情で滾る瞳が貴方に向く。 そのぎらつきは憎悪に似ていた。 ────けれど、それだけ。 男の身体は、そのまま。落ちる。 回線のショートと失血による意識レベルの低下。 貴方を捕えた手にだけは未だに力が籠っていたが、 この状況ではどうにか外すのは難しいことではないはずだ。 (-202) 2023/09/24(Sun) 18:21:00 |
【墓】 favorire アリーチェ>>+42 黒眼鏡 「信頼、は……」 一人、圧倒的な信頼を抱いている人がいるけれども、 収容所であるこの場で名前を出すのは気が引けて、 それじゃあ後は誰だろうかと悩むと、 視線は自然と吸い込まれるように貴方の顔の方に。 「そう。それはその通りなんですけど、その…… なんだか凄くその、尊重して貰っている気がして。 自分がやりたい事をやってるからなんでしょうか?」 迷惑がっていた、の台詞には、「ですよね……」と 笑えない笑いが思わず零れ落ちた。今度差し入れでも代わりにして貰おうかとどこかズレた考えをする。 「変わってる、面白い女……これ、褒められています? でもためになる話は誰が話し手でも変わりませんから。 こういった話は受け取る側の問題だと思うので」 こんな酷い人だから話も全て聞かない、意味がないと言うのは女の理念に反するらしく、それで共犯者扱いを受けるのならそれはそれで仕方ない。と言った素振りだ。 #収容所 (+46) 2023/09/24(Sun) 18:22:20 |
【墓】 また、歌う カンターミネ>>+45 ニーノ 「ちょっとじゃなくてしっかり心配しろ。 こっちは拷問受けた乙女だぞ」 乙女らしいので、もっと心配しろと文句をつけた。 こっちも大概身長は低いんだけども。 「あー痛ぇ。俺は休憩するから、 そこでおにーちゃんと話してな〜」 ひらひら、手を振って歩いていく。 #収容所 (+47) 2023/09/24(Sun) 18:24:37 |
【秘】 favorire アリーチェ → 暗雲の陰に ニーノ「……おこ、らないかな。でも、そうじゃないと……」 本当は薄々、女も理解しているのだ。 嵌められたのだと。自分がどうこうではなく、相手が裏切ったのだと。 でもそれを信じたくはない。言い換えれば逃避である。 自分のせいだと思い込むようにして、そうされた事に目隠しをしている。 「……ダニエラが、罪もないニーノを逮捕したのを知って。 それを伝えたの。伝えたら、普通は「じゃあ次は貴方を逮捕」ってなるよね。……それでも、どうしてそんな事をしたのかが聞きたくて仕方なかったの」 でもその答えを聞かなければ見逃すと言われて、結局この檻の中。 「……そんな事ないわ。違うよ、ニーノ。 裏切り者だ、って疑うのは仕方ない。 マフィアが嫌いなら尚更怒るのも仕方ないと思うわ。 それでも、だからと言って暴行するのが許されるはずはないわよ…… そこは、受け入れなくてもいいんじゃないかな。 ……何よりそれだと、私だってそうだから。 マフィアに家族がいるから、私も刺されても仕方ない?」 (-203) 2023/09/24(Sun) 18:29:35 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ昨日までは毛布に包まって蹲っていた男は、それでも今日になれば起き上がることも増えていた。 身体を冷やすのはあまりよくないから、今日も毛布に包まってはいたが。 ただ起き上がってもすることがあるわけではない。 壁に凭れ上手く動かない右手を、それでも動かせないかと無理に震わせていたところ。 「……ぇ」 不意に名を呼ばれて目を丸くして、そちらを見る。 ねえさん、が来ることまではまだ予測できたのだ。 けれど、貴方が来ることまでは予測できなかった。 「……ろ、ろーにい」 「なんで……?」 こうなる少し前、結局最後はそこに落ち着いた呼び名を口にしながら。 慌てた様子で駆け寄ればその顔を見上げる。 外傷はあまりなかった。異様に腫れて、甲に抉られたような傷口が開いた右手以外は。 (-204) 2023/09/24(Sun) 18:33:24 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「やったんだろう。」 「マフィアの女と交際していた。潔白とは言えない。」 情は人を狂わせる。 簡単に人に足を踏み外させる。 それくらいはこの男も知っていた。 知っているから、それを縁に貴方を嬲る。 「はは。」 「嫌だな。何を想像したんですか。」 嘲るように言う男にだって、男を好きにする趣味はないのだ。 それでも敢えてそのようにする。顔を寄せる、手を添わせる。 さて、殴れるものなら殴ってみろと嘲弄してそのようにした。 /* ありがとうございます。では流れのように! ニコロくんかわいいですね。こちらも楽しんでいただけるように頑張ります。 (-205) 2023/09/24(Sun) 18:37:57 |
【人】 コピーキャット ペネロペ入っていた連絡に舌打ち一つ。 やっぱり車で刑務所にでも突っ込んでやろうか。 今はできない最終手段、 もとい単なる憂さ晴らしをふと思い返しながら。 夕暮れの街を行く。 ペネロペ・ベリーニは知っている。 今この街にいつも通りなんて無い事を。 そして、それはいつかは終わるという事を。 今はいつも通りを装うのが、きっと大嘘吐きの役目だろう。 #街中 (27) 2023/09/24(Sun) 18:55:46 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 幕の中で イレネオ表情、いや目を見ればわかる。 これは睡眠薬じゃない! 「クソッタレ!なんで違うモンが混じってんだよ!!」 自分の薬ならここで止まっていただろうに。 だが、この効果なら。余程薬物に耐性でもないなら。 突っ込んだ拳の表面を削られながら、握りを強くする。 一滴、一滴。男に流し込む。恐らく、あなたが嫌う血と共に。 掴まれた腕が嫌な軋みを上げる。 もう数秒遅ければ粉砕骨折、下手すれば腕を失くしていた。 幸い、そうはならなかった。ヒビは間違いなく入っているし、 代償に酸性の強い体液やらはかなり浴びる事になったが。 それでも、やっと終わる。人間が床に落ちた音。 饐えたにおい。どろどろだ、血だのなんだので。 だが、ともあれ、なんとか。この場は一旦、鎮静した。 (-206) 2023/09/24(Sun) 18:58:17 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 幕の中で イレネオ「……はぁー……」 最悪だ。汚されるのは勿論、傷だらけで。 さらにこのけだものは、下手すれば自分の話は聞いていない。 聞いてたとして覚えているかも怪しいもんだ。 だから、ここで見逃せば絶対復讐に来るだろう。 だが、ここで本当に全部を潰せば警察殺しだ。 自分の人生がメチャクチャになるのはどうでもいいが、 自分の周囲を巻き込むとなればそうもいかない。 つまり、選択の余地がないのだ。見逃すほか、ない。 最悪の一言に尽きる。せめてこのけだものが人間に戻った時、 死んでない事を天秤にかけて、頭を働かせるのを願いつつ。 「おい!見てんだろ!失血と怪我!指の切断! まだギリギリ壊死しないで済む!神経系が終わる前に とっとと拾いに来い!下らない喧嘩で死なせんなバカ共!」 カンターミネは、それ以上男を痛めつけなかった。 正直な話、両手両足くらいは破壊しておきたかったが。 『天秤』を考えると、或いは、己の正義として、 人間として、そうする訳にはいかなかった。 ガンガン!扉を蹴り、職員を呼ぶ。尋常ならざる呼び方をすれば、流石に駆けつけてくるだろう。千切れた指を男の傍に置いて、やってきた職員に捕まりながら処置を指示する。 まだ指は繋がるはずだ。リハビリは必要だろうけど。とにかく、自分よりそいつに輸血と感染治療、指の処置を。そう、ある程度必死に伝えて、ようやく、カンターミネはこの部屋を後にする権利を得た。 「……なあ、このニオイで歩くの流石に不味いだろ。 バケツの水一杯でいいからぶっかけてくんね?」 そんな言葉を呟きながら、けだものと別れた。 (-207) 2023/09/24(Sun) 19:09:36 |
カンターミネは、自分に出来るだけ天秤を平行にした。 (c21) 2023/09/24(Sun) 19:12:25 |
カンターミネは、バケツ一杯の水を浴びながら考える。 (c22) 2023/09/24(Sun) 19:14:19 |
カンターミネは、絶対退所祝いの前に、温泉に行ってやる。 (c23) 2023/09/24(Sun) 19:14:41 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカだからやっぱり、今夜もいつも通り。 たとえ仮に、客足がぱったり途絶えていたって。 バイトはあなたと一緒にカウンターに立っているのだろう。 店の扉を開けた時は、少し気恥ずかしそうに 通り雨に降られちゃって、なんて言ったりしたかもしれない。 たとえ、客足が遠のいていたって。 今はここが、 一番『いつも通り』で居られる場所だったものだから。 だから休みを取っても良いはずなのに、来てしまった。 (-208) 2023/09/24(Sun) 19:20:49 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「じゃあ聞くけど……殴られて抵抗したかい?」 それとも、昔の女だから許せたのだろうか。 もしくはそこからもう嘘なのか、自分にはわかりそうもない。 人の服を着せ慣れてなんてないから難しくはあったが、なんとか見た目は戻ったはず。 服から手を離して、じぃっとその顔を覗き込む。 「何でも受け入れてしまってない? 全てを受け入れてしまうのは、良いことではないと、思うけど」 だって。 「僕は、キミの事だって、受け入れたいと……思うし」 (-209) 2023/09/24(Sun) 19:21:32 |
ペネロペは、いつも通りだ。 (a16) 2023/09/24(Sun) 19:21:42 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ夜。三日月島の道路脇。 車を降りた女は、少し離れた場所で電話を始めた。 「もしもし?」 「引っかけた子が、うちのファミリーに手を出したおばかさんだってみたいで」 「うん、そう。話は聞けたから、迎えついでに後始末お願いしてもいい?」 「そんなこと言わないでよ、ちゃんとお礼も用意しとくから……」 身だしなみを整えながら、歩いている。 周りの警戒はしていない。かおる、花のにおい。 「黒眼鏡の命令?」 「それなら大丈夫よ、私から話通しておくわ。あの人私には甘いんだから」 だから、声を大きくはしていないとしても。 内容を隠したりはしていない。 /* 問題ありません、性的な暴力はしない旨も了解いたしました! 改めてよろしくお願いします〜! (-211) 2023/09/24(Sun) 19:25:37 |
【独】 また、歌う カンターミネ「あー」 ふと、収容所の壁際に寄りかかり。 「そういや、そうだったな。 エーコが万一捕まった時の事を考えると、」 先にやりあったけだものの顔を思い浮かべながら。 その唇と舌の蹂躙にまた、怒りを燃やしながら。 「あいつ、殺しとけばよかったかな?」 ああ。あいつが余計な事をしたなら、その時は。 俺以外に手を出す卑怯な奴だったら、その時は。 ネロ辺りと一緒に、本当の尋問を教えてみるか。 そんな考えを、……かぶりを振って、打ち消した。 お互い様、そういう事にしたんだから。一方的に。 (-210) 2023/09/24(Sun) 19:26:21 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「取り調べじゃないからこそ、信じてみてもいいじゃないですか」 取り調べなら。 状況や方法の話なら、証拠を用いて判断しなければならないし、被疑者の話をそのまま鵜呑みにしてはいけないのは、それは確かだ。 だけど今は、ただ、理由を聞きに来た部下であり、あなたは上司。 ただの愉快犯などではないと、信じたい心のままに信じてみても、それは罪ではないはずだ。 勿論、それで様々に手心を加えるようになれば話は別、ではあるけれど。 「……はい。そろそろ行きます。 ですが……また来ます。被疑者への暴力は……なくさないといけませんから」 ぺこりと頭を下げて、牢を出る。 次に来る時はもう、忌々しい法はなくなってるかもしれないが。 それでもあなたは、ここを出ることは出来ないのだろう。きっと。 (-212) 2023/09/24(Sun) 19:31:01 |
【教】 コピーキャット ペネロペ薄闇の街を行く。 本当は不安で仕方ない。 自称博愛主義は誰が逮捕されるか気が気じゃない。 逮捕された後どうしているかだって心配で、 仮に自分が逮捕された後の事だって気が気じゃない。 自分の素顔もわからないけれど、この不安は確かに自分のもので。 そんな事でわからなくたっていいのに、なんて思う。 きっと立場と肩書がなくなってしまえば、 あの連絡ひとつにだって取り乱してしまえたのだろう。 立場と肩書とうわべの顔、それだけで支えられている。 ペネロペ・ベリーニは知っている。 自分がそれほど強い人間ではない事を。 (/1) 2023/09/24(Sun) 19:38:26 |
ペネロペは、知っている。 (a17) 2023/09/24(Sun) 19:38:46 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ――かつん。 廊下に靴の音が響く。 ゆっくりと、あなたが居るとされる牢の前に着くと、ふぅ、と静かに息をついた。 「イレネオ? 大丈夫かい」 正義感のあるあなたが、犯罪を起こしたり、マフィアに通じていたりするなんてことは全く思っていない。 あんな法がなければ、あなたが逮捕されることはなかったはずと、そう信じてここまで来たようだ。 ちなみに、首輪のように連なったあなたの噛み跡は、当然まだくっきりと残っている。 隠そうとしても見えてしまっているそれはどうにもならないから、早々にシャツを着るのはあきらめて、タートルネックにスーツを合わせてみた。 普段とイメージは少し違うだろうけれど、仕方のないことだ。 (-213) 2023/09/24(Sun) 19:39:01 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「付き合ってたが、ただの一人の人間としてだ。 お互いに、覚悟の上でのことだ。」 それに、と続けた。 「情に流されて警察を恨んでたとしたら A.C.Aに参加する理由はないと思うが?」 言いながら、そちらを見れば 近づく貴方、触れる手にびくりと震える。 「お前が悪趣味に走る最悪な想像をしただけだ。 っ、触るなって言っただろ!」 薬のせいでキレはないが 拒むように腕が振りかぶられて、貴方の頬へ。 (-214) 2023/09/24(Sun) 19:39:28 |
【墓】 また、歌う カンターミネ「は〜ぁあぁ〜〜〜」 でっかいためいきを落とす。 「帰りてぇ〜……風呂入りてえ〜…… 情報聞きてぇ〜………………」 仕事中毒な女は午後からの検診に備えて 大人しくしている。やりあった結果受けた傷、 そういうもののちゃんとした処置をやっと受けられるのだ。 その診断の結果。 右拳咬傷、右前腕にヒビ、肋骨二本にヒビ、 鼻軟骨骨折、後頭部軽度切傷、他内出血多数。 まあ、相手よりは軽傷だけど、それなりにボロボロで。 「……え、何その棒。あっまさかあれ?鼻の骨折? いや知ってるよ待て待て待てそれ突っ込むんだろ? 突っ込んでぐりぐりやって骨の位置整えるんだろ? 待てってそんなん絶対痛いじゃんいやうんわかるよ 今の内にやらないと不味いってのはわかるが待っ」 それらの治療の結果、尋問中より大きな歌が響いた、とか。 (+48) 2023/09/24(Sun) 19:53:42 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 暗雲の陰に ニーノ「仕事の仕方はテオドロに教えてもらうのがいいだろうし、 息抜きの仕方はエルヴィーノに教えてもらうのがいいだろう。 リヴィオなんかはあれで細かなところにはいちばん目が行く。 同じ階級の人間でなけりゃ声を掛けに行くのは大変かも知れないが、 それでも声を掛けられる側は嬉しくないなんてこともない」 きっと頼っていいだろう、頼られて邪見にはしないだろう者たちの名を挙げていく。 細かな課は違うものの、課同士の連携は存外密に行われるものだし。 そうやって、ひとつひとつ頼れる先を増やして、彼が一人にならないように計らう。 それが功を成すのは――おそらく何もかも終わったあとになるだろう。 「そうか。皆と仲良くしているようでよかったよ。 また明日、これからも頑張るんだよ」 立ち上がって敬礼を返し、それから帰る子供を見送るみたいな言葉をかける。 町並みの様子は変われど、取り巻く環境は変われど。 夕日の照らすものは変わらない。 → (-215) 2023/09/24(Sun) 20:03:23 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 暗雲の陰に ニーノ「……最近疲れてる、か」 変わりゆくものは照らされなくなっていく。 手を首元に当てる。僅かに冷えた体温が、掌に返るだけだった。 この日の次に来る朝には貴方は在りもしないだろう罪に縛られ、 次には男が大嘘つきであると皆が知ることとなる。 貴方でさえ欺いたままにこれまでの人生を送っていた男は、 今は全く罪人らしく牢の内側に押し込められているだけだ。 貴方は優しく、傷つきやすいひとだから。 きっと本当のことなんて、何一つ知らなくともいいのだ。 (-216) 2023/09/24(Sun) 20:04:01 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 花浅葱 エルヴィーノ「君は捨て鉢のように語る割に人を信用しすぎるね。 ……いや、これはそういう話術か。君の取調べを受ける側はさぞ困らせられるだろう」 これでも褒めている。調書の為に必要なのは相手の口を割らせる技術だ。 言って欲しい言葉を言わせるのでなく真実を口にさせるためには、 相手に、話すべきだという姿勢を押し付けて信頼させる必要がある。 時に、話をするのは被疑者ばかりでなく被害者も其れにあたるが故に。 「……これはきちんとした忠告だが、あまり肩入れしないほうがいい。 義憤はときに人の目を予想以上に曇らせるものだからね」 諦念や何が彩るものでもなく、確かなものとして。 それは相手が誰であっても。これから先のある警察官への、教えの一つとして。 貴方の背中にそんな言葉を投げかけ、閉まる牢の扉を見送る。 後に取り残されるのは冷たい空気と、冷えた膚をした男がひとり。 行く末、どうなっていくかを知る頃に、貴方が同じ牢の中にないことを祈る。 (-217) 2023/09/24(Sun) 20:15:47 |
【人】 リヴィオ>>23 >>24 >>25 ダニエラ 君はやっぱりどこか、自分によく似ていると思った。 どんな理由であれ【A.C.A】に所属していたんだ。 地獄にひとりで落ちてしまえばいい、落ちてしまいたい。 そう思う心はまだ、ずっと、胸の内にあるまま。 だと言うのに、お迎えがなかなか来ないから こんなに留守番して、ここまで残ってしまった。 まぁ最後じゃなきゃ、未来の話はきっとなかった。 誰かとの未来に笑う自分が、許せなかったから。 別に、今も許せているわけじゃあないが──。 あの物好き達の顔を思い浮かべてまたため息が零れかけた。 多分、惜しいと口にしたのが自分の敗因だった。 案外、責められるよりも責められない方が苦しむらしい。 暫くはそこに身を下ろして、生きていこうと思う。 勿論、石や罵詈雑言も歓迎しているよ。 マゾヒストじゃないけどね。 #specchio ▼ (28) 2023/09/24(Sun) 20:18:57 |
【人】 リヴィオ>>23 >>24 >>25 >>28 ダニエラ 「…あぁ、最後だよ。本当の、本当にね」 繰り返すのは、嘘じゃないよともう一度伝えたくて。 君の本当の心までは理解出来ないが、 そのひとつの事実に、男はひとつ安堵する。 もしもまだ心配なら二人の名を伝えようかとも考えたが、 問題なさそうなので浮かべた顔に頭を振ってかき消した。 「………ありがとう」 こんな色気のない口説き文句で、 落とせるとは考えていないし思いもしない。 それでも、真っ直ぐに伝えることが今出来る全てだったから、 君が誘いに乗ってくれたその事実にまた安堵して、 強ばっていた肩の力を抜いた。 ──瞬間、意識が一瞬点滅する。 まだ全てが終わった訳ではないというのに、 どうやら力を抜きすぎたらしい。 再び君の様子を確認すれば、既に君は立ち上がって。 #specchio ▼ (29) 2023/09/24(Sun) 20:19:55 |
【人】 リヴィオ>>23 >>24 >>25 >>28 >>29 ダニエラ …まずい。意識が飛んでも何を言いたいかは大体分かる。 「…………はは」 分かるのだが、まずは笑って誤魔化そうとする。 誤魔化す必要はないが、感じた圧から逃げたくなったせいで。 体を逸らして少しだけ距離を取り、悪足掻きをする。 「……いや、えっと。あー………はい、そうだね。 それについては、うん……俺も諦めるとするよ………」 そのまま少しだけ悪足掻きを続けようとするが、 流石に君が諦めたのに、諦めないのはどうかと思った。 病院に行ったら長めに拘束されそうだが──。 「…病院へのデートも付き合ってくれるかい?」 仕方がない。医者に怒られるよりも君の方が恐いんだ。 デートの前にデートに誘って、 君の時間を長めに頂戴するとしよう。 熱の本当の理由を向かう途中で明かそうか。 出来れば、怒らないでいてくれると助かるよ。 …あぁ、そうだ。語るついでに言いたいことがもうひとつあった。 多分、辿り着くまでに時間はまだあるだろうから。 #specchio (30) 2023/09/24(Sun) 20:20:49 |
【秘】 corposant ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「心配だから来た」 「遅くなってごめん。もう少し早く来る予定だったんだけど」 声を聞けばほっとしたような表情で、 少し屈んで目線を合わせた。 仕事の合間に面会に来たのだとロメオは言った。 「ここって物の受け渡しは可能? うちの店のパン持ってきたんだけど、食えるかな」 「……………聞きたい事もあるし」 そう言って目を細め、右手の甲の有様を見る。 「お前が捕まったって聞いてびっくりしたんだ。 ホントにろくでもねえ法律だよ」 (-218) 2023/09/24(Sun) 20:22:44 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ頬を撫でられる度に蕩けた視線を送り喉を鳴らす。 すっかりいつもの威厳とプライドは落としてきているようだ。 「何って……お前が、欲しい……。 好きにして、いいぞ……?」 ゆっくりとわざとらしく告げるのはいつもの何でも良いとはワケが違うからだ。 今は受け身ばかりで甘えてはいるが、この身はいくらでも慣れている。 いざというときも、貴方が止めたいのなら好きに止めれば良い。 そんな意味を込めつつ、ここで理性を取り戻したくもなくて貴方の喜色に目を細めた。 ――普段の姿も、今のこれもきっと貴方なのだろうと。 「好きにして、良いが…………キス、は」 今時生娘のようにキスを特別視しているわけでもなければ、唯一視をしているわけでもない。 それでも、敢えてしないという選択肢を常に採っていたのは、何故だったか。 ……された覚えがほぼないからで。 まともな愛情を受けたことがない人間は愛情の伝え方が分からないという。 不器用な物を受けて正しく歪んで受け取っている、その分バランスが悪くこんな風に体調を崩すのだ。 「……付き合ってる人間もいない、から、問題はない……」 いないよなと一度目を閉じ考えて、浮気をできない人間は頷いた。 それにしても目の前の男はキスをたくさんしてきたのだろうか。 それは…………何処か言葉にできない感情がよぎって考えるのを止めた。 (-219) 2023/09/24(Sun) 20:27:33 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「こんなもの抵抗なんてしない」 殴られたぐらいで、とあっけらかんと。 「……?」 「俺が好きなものを受け入れるのと、 お前が俺を受け入れる……? のになんの関係があるんだ?」 不思議そうにこてんと首を傾げる。 その二つがなんの関係性を持つのかわからない。 (-220) 2023/09/24(Sun) 20:27:46 |
【念】 傷入りのネイル ダニエラそういえば。 女はこの日、勤務中、このアジトに1人だけ人間を招いた。 部屋の隅に置かれたボストンバッグを預け、 自分のことを何一つ告げぬまま 、2人は別れ、今に至る。結果として、その後のリヴィオ・アリオストとの対面を思えば、正しい判断だったのだろう。 女が不在の今も、この一室の明かりはついたまま。 デスクの上には、女がもらった大切な贈り物たちが並んでいた。 (!1) 2023/09/24(Sun) 20:31:13 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ愛国心など振り返れば抱いたことがなかった。 だからこそ男にとって、眼前の人が抱く肩書はあくまでその人の一部でしかなかった。 今もそう。だから隔たりは消えない。 「ぃ、」 ペン先が回ればまたくぐもった声が落ちて身体が跳ねる。 指先は退けられるままに離れることだろう。 その間にも注がれてゆく言葉を耳はまだ拾い上げ。 滲む視界に移る姿は普段と全く変わらなかった。 これがあの職場だったら、どんなに。 「……そ、ですか」 痛みが遠退いていたから少しばかり落ち着いていた鼓動は。 たったそれだけの刺激でまた煩く脈打ち始める。 覚悟の形をまだ知らない男が持つ限度など知れているものだ。 だからその恐怖にまた、飲み込まれてしまう前に。 「ねえ、イレネオせんぱい」 尋ねる。 これがきっと、最後の問い。 「…………オレって、警官、向いてるかな」 (-221) 2023/09/24(Sun) 20:37:27 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ男は貴方の様子を見つめていた。 どうにも全く何も気が付いていないと、そういうわけではないように思えたから。 ただもう少しと深掘りした内容を聞けばまず目を瞠って。 「……聞いて、くれたんですか? あはは……そっか、ありがとうございます。 こうしてアリーせんぱいが捕まっちゃったのは、心苦しいけれど…… なんだか、うれしいな」 それが必ずしも己の為とイコールにならなくても。 いなくなったことで貴方が気にしてくれていたという事実がうれしかったから。 そっかあ、ともう一度噛み締めるように呟いて、手を包んでくれる貴方の手をもう片方で撫ぜた。 で、ひとつ問いを投げようとしたのだが、その前に。 「…………」 自分の呟きに関し貴方が伝えてくれたことには、はた、と瞬いた。 「……たしかに、そうかも。 …………え?そうですね。 怒ったからって、暴行するのはよくないですよね……」 今になってちょっと怒りが湧いてきている。 とはいえ本人が目の前にいるわけではないので鎮めつつ。 「アリーせんぱいも、マフィアに家族が……いるんですか? 知らなかった……し、仕方なくないです!駄目!……だから。 そっか、そういうことだよなあ……」 (-222) 2023/09/24(Sun) 20:49:36 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「じゃあ何されたら抵抗するのさ……?」 素朴な疑問である。 殺される以外なら良いとか言いそうで、ちょっと怖さすら感じた。 「……だからね。 受け入れてもらえるのなら、同じだけ受け入れたいだろって話。一方通行じゃ、そんなの……友達ですらないじゃないか」 そんなに分かりにくい話をしてるかな? とこちらも首を傾げた。 (-223) 2023/09/24(Sun) 20:50:10 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ「謝ること、べつに……」 ないよ、と。 伝えながらもなんだかこわかった。 自分と関わりがあるところを見られて、貴方まで捕まってしまうんじゃないかということが。 そう恐れているくせに、どうにも。 「……パン」 ぐう、とお腹が鳴った。身体はどうにも素直なものだ。 恥ずかしくて若干視線を逸らしつつ。 「いいと思う……。 あ、でも、その、格子越しでいいから。 忙しくなかったら、あれ……あーんしてほしい。 手、これだから……」 左を動かせば右も動く仕様になっているので、もれなく何をしても痛む。 どうにもスプーンが上手く持てずに、食事が碌に取れていないゆえの空腹だった。 「オレが捕まったのは……あはは。 いると、都合悪かったんだろうな」 「ろーにいはだいじょうぶ?大変なこと起きてない?」 (-224) 2023/09/24(Sun) 21:02:31 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「こんなことで魘されてたまるか」 口が悪くなってきたがもう咎める者がいないとわかれば少しだけ気が楽になった。 それもつかの間、一瞬で気が重たくなるのは仕方ない。 今から行われるのは快楽を貪るための行為ではなくただの逃避と暴力だ。 苦しめるのはまだ出来るが、力不足が否めない。 体格のこともある、文字通り全体重でもかけて力を込めなければければ貴方を楽にすることなどできないだろう。 完全に前を開けさせたあと、一瞬だけ考え込むように動きを止めたがそれだけだった。 そうして手加減なく腕を掴み上げながらその冷えた身体に付けていくのは噛み跡だ。 貴方を昂ぶらせる為に少しでも熱になる刺激を与えていく。 まずは、肩から。何もないその場所に躊躇はもうしなくて。 吸い込まれるようにその肌に顔を引き寄せられれば無遠慮に、それでいて丁寧に血が出るまで強く強く噛み付いて跡を付けていった。 上半身を降りていくように身体をずらし歯型を残していく。 これが甘い逢瀬であったのならば、散らされたその歯型は花びらのようだったかもしれない。 「は、……いい体してるのに。 温泉に行って血行を良くするんだったな」 貴方をとん、と改めてソファに押しつける。 古いマットが衝撃を受け止め、軋んだ音と乾いた埃を立てる。 優しさをそこに加えてはいない、あくまでも機械的に努めているつもりなのだから。 貴方のズボンと下着をずらしていき、これまでの刺激でどれほど反応しているかわからないそれを取り出す。 それでも思わず、息と口に溜まったつばを飲みこんだ。 そのまま覆いかぶさるような影を落としながら、両足の間に体を滑り込ませ。 腰を持ち上げ、浮かせ、自分の膝上に引き寄せると貴方の下半身に顔を埋めた。 高低差のせいだろう。その光景は貴方にも全て見えているようだったが、その時どんな顔をしていたのかは伺ったりなどはしなかった。 (-225) 2023/09/24(Sun) 21:07:09 |
【秘】 corposant ロメオ → 門を潜り ダヴィード「大丈夫だよ。不安のデカさは伸びしろのデカさだ」 手伝いならいくらでもするからさ、と いつもみたいな事も言った。 過度な期待を寄せているわけじゃない。 けれど可愛い後輩を応援してやりたい気持ちは強いのだ。 「応援してるぜ〜。 オレもな〜んかまだやる事多くなりそうな気がするし…… 負けてらんねえなあ」 とはいえこちらに出世欲というものは殆どなく、 現状維持に努めるばかりだが。 回って来る仕事をこなすうちに昇格の知らせでも届こうものなら、露骨に嫌な顔をするのはこの男くらいなものだろう。 「アーハハ。お使いありがとさん。 たまには頼む側の感覚も思い出しとかなきゃあな」 「……さて、そろそろ行くかな。 今日は仕事しながら遊ぶんだ」 半分ほどになったコーラのペットボトルを持って踵を返す。 「またなんか美味いもんあったら持って来るわ〜」 そう言って、後ろ手にふらふらと手を振った。 呼び止めなければそのままどこかへ行くだろう。 (-226) 2023/09/24(Sun) 21:13:41 |
【秘】 favorire アリーチェ → 暗雲の陰に ニーノ「だって、あんなの誰でも冤罪ってわかるわ。 よりによってこうして誰よりも素直で頑張り屋さんなのに、 なのに……あんな見せしめみたいに、って思って……」 困惑めいた怒りが沸き上がりそうになるも、 貴方が片手で手を撫でてくれるからそれもゆっくり落ち着いて。 「うん、よくないわよ。今度会ったら抗議しちゃわないと…… でも……ダメだけど、気持ちは少し、わからなくはない。 ここの人、マフィアに肯定的な人が結構多いから、 マフィア嫌いな人は居心地がよくないのかも、って少し思うわよね」 自分もマフィアについては比較的肯定派だから、 ほんの少し申し訳ない思いがない訳でもない。 最も、だからと言って傷つけられるのは困るのだが。 「うん、いるわよ。誰よりも……大切な人。 私が別のマフィアに襲われてた時も助けてくれた事があるの。 ……ニーノと同じ日に捕まっちゃって、酷く暴行を受けていたから、……だから、何とかしたかったんだけど……」 気付けば檻の中。こうなってしまっては待つしかない、と項垂れた。 (-227) 2023/09/24(Sun) 21:17:39 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ「……はあ。 とある女の言葉を信用した」 「お前のことを好いていそうだった。 そして、例の取締法の悪意に晒されることを拒んでいた。 だから、こんな他人がやめろと言うより 態々ここに入れることで何か考えてることがあると思ったんだ」 9割ぐらい正直に話した。男が知ってる情報などこの程度だ。 本音を聞き出すことはできたかもしれなかったがしなかった。 ここまで言えばもしかしたら貴方は誰かに思い当たってしまうのかもしれないが、もう、やはり誤差だろう。 この純粋であった、されど真っ直ぐに理由を求める存在言われてしまえば良い。自分はそれに嘘などつけなかった。 「俺が謝りに来たのは、 牢屋の中は無事かと思ったら治安が悪い上に そんな手の怪我をすることを想定しなかったことだ。 こっち調べておけばよかったな、……まあ、女の頼みは断りきれんかったかもな。 ガキより美人を優先した、……こう言うと 俺は悪くないかもな 」そして急に開き直り始めた。女性ファーストであるので。 (-228) 2023/09/24(Sun) 21:21:15 |
【秘】 corposant ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「だってもっと早く来たかった。 心細い思いさせるかと思って……」 そう言うロメオに怖がっているような様子は見えなかった。 看守を気にする素振りも無く堂々としていた。 「や、そうだろうな。待ってろ」 そう言って取り出したのは塩バターのフォカッチャだ。ベーコンも入ってるから腹に溜まるだろうと思い、バイト先のパン屋でちゃんと買ってきたものだ。 「ほら。あーん」 一口サイズに千切って、貴方の口へ運ぶ。そちらの咀嚼に合わせてそれを続けるだろう。 水分はパックジュースを持ってきたので、牢の間から差し込むからストローを吸ってくれればいい。 「ったくよお。いい加減にしてほしいよな。 もう警察やめちまえよ、お前」 「オレん周りもバタバタしてるよ。何とかやってるけど」 「……その手さ」 そうして、気になる事を尋ねようと。 「やられたろ。尋問か、拷問か……」「……同僚に」 「イレネオ。イレネオ・デ・マリアって奴か?」 ──潜めた声で少し踏み込んだ質問をした。 自分の持っている情報と嫌な予感を掛け合わせて、 知っている名前を一つ挙げ。 (-229) 2023/09/24(Sun) 21:30:54 |
エリカは、それでも店を開いている。いつも通りに。 (c24) 2023/09/24(Sun) 21:32:19 |
【秘】 corposant ロメオ → 路地の花 フィオレ「拳銃か、いいね。それじゃあそうしよう。 防がれる心配も無いし近接より反撃の可能性も低い。 隙さえつけば相手が銃持ってても抜かせないで済む」 頷いて、いい選択だと。 「OK、使い方は流石に分かるな? ちゃんと狙いを定められるようにしなきゃあなあ……。 後は……いいものが欲しけりゃ手配できる。 ちっとばかしコネがあんだ、サイレンサーだってあるぞ」 万が一仕留めきれずに、なんてもやもやすることは避けたい。 それならば威力のあるものを選んで、 確実さを求めるのもいいだろう。 「そういう事さ。人による」 やりたい事をやるためのカッコつけた理由付けでしかない。 正義だ悪だとのたまう奴は、決まって言い訳がましいのだ。 好きにしたいなら、何も言わずに好きにしたらいい。 「それなら死体はわざと残すか? うっかり人目に付くのは避けたいが、 それは人払いでも頼めば済む話だしな」 「悪党の数だけ眠れない夜の数があるだろうよ。 安心させてやりてえよな〜」 ……自分たちも悪党である事には変わりないが。 (-230) 2023/09/24(Sun) 21:53:35 |
【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ昨日に明日休むと聞いていなくて、 今日に休むとの知らせもなかったのだから、 あなたが今日ここに来ることは知れていて。 それはいつも通りのことだから、彼女もまた、いつも通りに。 ここは上等なホテルでもない。 彼女はタオルを持って雨に濡れたあなたを迎えたりはしなかった。 が、入ってすぐのところに清潔なタオルが置かれていただろう。 一言二言の挨拶の後に、「片付けておいてくれ」なんて言われたりして。 * * * そうして営業を始めたその場所で、息をするのはふたりだけ。 何を言うでもなく過ぎる時間はきっと居心地の悪いものでも なかっただろうが、少々味気ないのも確かで。 口を少し開いて、暫くそのままになった彼女がそこにいた。 自分から話を振るだなんてことを、 彼女は随分と長くしていなかったものだから。 あなたは向こう数分間そのままの彼女が何か言い出すのを 待つこともできるし、あなたの方から何か話すこともできる。 (-231) 2023/09/24(Sun) 22:14:26 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → corposant ロメオ「ロメオさん、言いましたからね。 応援して、困ったら手伝ってくださいね」 いちいち言質を取るような言動をする。 これはただ嬉しくて、貴方の言葉を反芻している状態に近い。 先輩が嫌がることを変わるのも後輩の務めだと言う。 貴方が面倒で無理な仕事を無茶苦茶に詰め込められるのを見ていられないから、代わりに上に行って文句を言う。 そういう原動力もあってもいいのかもしれない、とふと思った。 「ム、……他に必要なものあれば、また送ってください。 良い子の後輩が何でも買ってきますよ、先輩!」 あと俺、いつでもお腹空いてる奴だと思われてないだろうか。 あんまり間違っていない気がするのがちょっぴり情けない。 そんなことを思いながら、貴方の背を見送った。 (-232) 2023/09/24(Sun) 22:17:51 |
【置】 傷入りのネイル ダニエラマフィアを幇助する目的で、 【A.C.A】のメンバーを探り盗聴器を仕掛けた 出頭し、そのように己の罪を告白した女が逮捕された。 女もまた波魔であったために、余罪は多いとされ尋問の手配がとられることとなる。 それを待つまでの暫しの時間、檻の中での待機を命じられた女は落ち着いた様子だった。 ただ痛いだけならいくらでも我慢してやれる自信はあったけれど、 爪を剥がれるのは少し嫌だなと小指の爪を撫でていた。 (L4) 2023/09/24(Sun) 22:23:53 公開: 2023/09/24(Sun) 22:30:00 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「俺とお前じゃ許容範囲が違うだろ……? 違う人間で同じものを求めてどうする」 「……俺は浮気はしないが付き合った人間に浮気をするなと言わんぞ……。 友達もなあ、ただついていきたいと思うかだろ……。 俺がこうしてたから真似したとか言う苦情は受け付けんぞ」 友達と呼べる人間は多くない、だが彼らは自分と同じようなことをしようとしない。 価値観は似ているところもあるかもしれないが暴力はやはり拒むだろうな。 「何を、されたら……。 さあ…………殺されなければ……」 ひとまず貴方の想像した通りの答えを返してやった。 思いつかなかったから、多分一番出しやすいものを出しただけ。 (-233) 2023/09/24(Sun) 22:27:32 |
【秘】 リヴィオ → 暗雲の陰に ニーノ怯えさせたい訳じゃない。 だから、何もしないよと一歩の線引き。 いつもならもっと、違う形を取っていたけど。 "いつも通り"はもうやめだ。 本当は憧れられるような存在ではないんだって、 知られてしまっても、もうそこを曲げるつもりはない。 伝えた天気の話、ちゃんと理解してくれたようだから 本当はもうこれで、立ち去るべきなんだろうが。 もう少しだけ、君の顔を見ていたい気分だった。 だから、君との会話はもう少しだけ続いていく。 その場から動こうとしないまま、 名を呼ばれて「なんだい?」と柔く問いかける。 怖がらせたい訳じゃ、ないんだ。 そうして問われた内容に、 普段は見せたことのない驚きを隠さない表情で君を見つめる。 そこにはきっと、動揺も含まれていた。 だって俺は、【A.C.A】のひとりだ。 …でも、 俺の本音で君に伝えても構わないだろうか。【A.C.A】なんて関係ない、本当の俺で。 緩く左手を握りしめ、一呼吸の後口を開いた。 「………あぁ、勿論」 「君と話す時間はいつだって、楽しいものだったからね。 次も、楽しみにならないわけがないだろう」 (-237) 2023/09/24(Sun) 22:40:04 |
【独】 また、歌う カンターミネ「……はあ?」 思わぬ《情報》に女は耳を疑った。 看守の噂、じゃなきゃ収容室の噂だ。 ダニエラ・エーコが『自首』した、と。 その正体こそA.C.Aであった、と。 それを聞いてこの女はと言えば。 「ほんとにおてんばだな……俺のお姫様は。 ……尋問、されるんだろうな。 ……いや〜〜〜〜尋問されないでくれねえかな〜〜〜〜」 大変自己中心的に、そんな風に呟いていた。 ぬあー、と頭を抱えた時に、肋骨が軋んで痛かった。 (-238) 2023/09/24(Sun) 22:43:12 |
ニコロは、熱に浮かされている。 (c25) 2023/09/24(Sun) 22:46:05 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「僕が言うのも何だけど」 「もう少し自分を大事にした方がいいと思うよ、キミ」 真顔で言った。 本当に殺されなければ良いって思ってるなんて、予想外もいいとこだ。怖すぎる。 「どうして、僕が危害を加えられることには怒って喧嘩をするなんて言うのに。 自分が危害を加えられることには無頓着なんだよ。 僕だって、キミが怪我をしたり襲われたりしたら嫌に決まってるだろ!」 嫌がってほしいんだよ、そういうのは。 頼むからと。そんな気持ちであなたを見た。 僕だって、喧嘩しに行ってやる。 (-241) 2023/09/24(Sun) 22:47:20 |
【墓】 口に金貨を ルチアーノ「……あの美人さんが?」 本当にダニエラという名前だったのか、と。 女警官からたった今入ってきた囚人の名前を聞く。 「しかし余計なことをして美人の親衛隊に目をつけられると厄介だな。 それに特に俺に会いたいわけでも……」 「 あるか? 俺は顔がいいからな 」男は誰かに叩かれ殴られた頬を腫らしながら神妙に考え込んだ。 しばらくして、一つの牢屋に向かって歩いていった。 (+50) 2023/09/24(Sun) 22:52:42 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「寂しがってないかお嬢さん」 そうして、一つの牢屋の前。 比較的頬を腫らしている以外変わりない姿の男は再度貴方の前に訪れた。 「ようやく会えたな、新しいアジトの住所は此処かあ? すまんなあ、動けなくなったから近くにしてもらったみたいで」 (-243) 2023/09/24(Sun) 22:55:44 |
カンターミネは、自分の身体のにおいを嗅いだ。まだ臭い気がする。 (c26) 2023/09/24(Sun) 22:56:39 |
【独】 マスター エリカ/*>>0:165 #m_ヴィンセンツィオ お前の、秋……ウッ。 秋か冬の人だよなヴィトーさん。冬の人にしては気安いから、秋の人の印象になる。オータムカラー似合うよね。(ここでスプシを見にいく)ネイルの色ルージュカザック!!!?!? 足指なのは覚えていたけど、あ〜〜〜〜良い赤〜〜〜〜〜〜!!!! オフでくつろいでいる200cmの足先に赤がいるのな、とても良き。 (-244) 2023/09/24(Sun) 23:00:19 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「じゃあ俺に喧嘩するなって言えばいいだろ」 元より喧嘩は嫌いなのであまりしに行かないが。 「俺が怪我をして喧嘩するから自分も喧嘩しに行く? 苦情は受け付けないといったばかりが聞こえんかったのか」 たった今真似をするなと言ったのにやはり繰り返すんだな。 まあ今に始まったことではないから気にしないが。 「だからその程度平気だと言ってる。 ……こう言うとまるで被虐趣味に見えるなあ。 じゃあ付け加えてやる……理由のない暴力は好きじゃあない」 丁寧にゆっくりと説明をしてやった。誰かさんよりは優しいと思っている。 「なんで俺がお前の為にそんなことまで気を遣うんだよ。 気遣ってほしいのか全部。 お前の嫌なことをしない俺が欲しいか? 言うことを聞いて従順で、大人しい俺がご所望か」 大袈裟だがお前はそう言っているのと変わらない、どうだ?と訪ねている。 (-246) 2023/09/24(Sun) 23:07:50 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ「片付けておいてくれ」と言われれば、 いつも通りに、「はあい」とこたえて。 きっと、雨に濡れたまま カウンターに立つ事にはならなかっただろう。 鳴らないドアベル、暖色の控えめな明かりの下。 いつも通りに落ち着いた、けれどもいつも以上に静かな店内。 カウンターに居るのは二人だけ。 自身にとっては心地良いと言って良い沈黙の中、 あなたが口を開く気配がしたなら、その言葉を待つだろう。 まったくあなたから話を振るという事は、珍しいことだから。 そう思ったということを、拾い上げてみようと。 数分でも、もっと掛かっても。 けっして毒にはならない沈黙の中なのだから。 あなたが話そうと思う事を、話し出す事を待とうと思った。 (-248) 2023/09/24(Sun) 23:10:11 |
【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「へえ。好きにしていいんですか? それならオレ、嫌んなる程優しくしますね。 人の事甘やかすのが好きで……いっぱいあげますよ、うん」 「あんたってかわいい人なんですね。アハ……」 すっかり蕩けたその様子が、これの目には良く映ったらしい。 身を委ねられるというのは悪い気はしない。 気を良くしてまたぐしゃりと頭を撫でて。 キスをしていいと聞けば、「やった」と素直に喜んだ。 「折角だから沢山可愛がりたいんです、あんたの事。 誰もあんたをうんと甘やかさないんなら、オレがそうします」 そう言うなり、貴方の瞼にそっと口付けを落とした。 それから頬、それから鼻先に。それから額に額を合わせて、 「いっぱいあげるから、いっぱいくださいね」 「オレ、あんたの事好きなんで」 唇に、口付けた。軽く吸い付けては離れて、 拒まれなければ、次は唇の隙間から舌を差し込んで。 (-249) 2023/09/24(Sun) 23:10:41 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ自分よりも怒ろうとしてくれる、貴方のそんな姿に男は眦を下げた。 早々に牢に入れられてしまったから外の様子は何にも分からなかったのだ。 だからやっぱり、気に掛けてくれていた誰かがいるのはうれしい。 「ありがとう、アリーせんぱい」 「…………ねえ、せんぱいはさ。 人を騙すのは、騙されることは、受け入れられないですか?」 そうして先程形にしようとした問いを改めて声に載せて、尋ねた。 「ああ……確かにそうかもしれない、ですね。 それほどマフィアの人が良い意味で、日常に溶けた存在になりつつあるってことかもしれないですけれど。 ……昔にマフィアが権力を振るってたことは、事実だもんな」 そう考える思考はどこか、今までよりも俯瞰的な位置を保てているように思えて安堵する。 少しだけ視野が広がったような、いや、先程狭まっているのを自覚したばかりだから自惚れてはいけないけれど。 「……そう、なんだ? オレ、同じ日に捕まった人のこともよく知らなくて」 「でもアリーせんぱいは恩があるんですね、その人に。 無事だと良いな、……会えてはないですか?」 (-251) 2023/09/24(Sun) 23:21:17 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ踏み込んだとして話してくれるかどうかは相手次第だ。 だから貴方の口が開きつらと言葉を並べてくれることが有難かった。 さて、その言葉が事実だとして信じるのであれば、矢張り此処に入れられた理由は悪意だけに染まっているように思えない。 思い当たる人物はいないわけでもないが、願望込みになるなと考えていたところ。 「……もう子どもじゃないって言った」 「別にルチアーノさんのこと悪いなんて思ってないし。 思ってないけど、なんか……にいさんの部下だな。 すぐに女性がどうのこうの……」 何かしら思うところがあったのか、もんにゃりと言葉を濁したりなんだったり。 一先ずはそう、感謝が先なのでと遅れてそれも形にする。 「教えてくれてありがと。 痛い目見ないとわからないこともあると思うし、手は気にしないで。 にしても、なんだかなあ」 「…………オレってそんな、悪意に弱そうに見えるのかな……」 知らない人の前の方が吐けることもあるので、つい漏れてしまった。 後からそれを繕うように「スープ……」などとねだりつつ。 「でもちょっと喋っただけでも、あれだね。 ルチアーノさん……良い男ってやつ、感じる」 (-252) 2023/09/24(Sun) 23:23:48 |
【秘】 リヴィオ → マスター エリカ5日目の午後、夕方より前。 目が回りそうなほどの忙しさに揉まれて、 なかなかここにする時間もなく今になってしまった。 ただ、今日は酒を飲みに来た訳じゃない。 もう少し頑張るためにも少しだけ腹に何か。 良さげなものをおさめておこうかと思って……。 出来ればこんな状態でも摂取しやすいものを。 (-253) 2023/09/24(Sun) 23:25:52 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオさらっと形にされたこの身と心を案じる言葉には目を瞠り。 今の状況も相まって妙に染みて、つい涙腺が緩みかけた。 どうにもここに来てから壊れてしまったように思える。 脳裏に掠めるのはバーカウンター、それから子守歌が聴こえた帰り道。 ぬくもりにふれたいな、と思った。 「……あーん」 色んな心を感じて漏れ過ぎない様に言葉を選んでいる間、気が付いたら口元にパンがやってきている。 なので大人しく口を開いて食せば知っている味だった。塩バターのフォッカチャ。シンプルでいて小麦の香りがふんわり、おいしい。 パックジュースも水分として時折、ストローからこくんと飲みつつ。 「あの、ありがと」 「警察は……あはは、本当にそうなっちゃうかもな」 全部ひっくるめての感謝を伝えた後、眉を落として笑む。 そうしていた表情が──貴方の問いかけで軽く青褪めた。 だってまさかその口から名前が出るとは思っていなくて。 すぐに答えは返らず、けれどその態度が解を示している。 思い出す、甲に走る熱い痛み、唇に触れた感触。 「……なんで、しってるの?」 そうしてようやくの言葉は、問の形を為していた。 (-255) 2023/09/24(Sun) 23:27:36 |
【秘】 favorire アリーチェ → 暗雲の陰に ニーノ「わた、しは……騙すのと、騙される、事は、」 言われてはじめて考えたかのように押し黙る。 きっとダニエラの事を言われているのは、何となくわかる。 「騙す、のは、良くない事で。 だから、私が騙されたと主張するのは、…… ……その子を、悪い子って扱っている、みたいで、……」 伏し目がちな視線はこの感情を馬鹿げたものだと思っている事の裏付けにならない。小学生並みの理論だ。 貴方に尋ねられ、こうして自分の感情を言葉にして、ようやく自分の考えていた事がどれだけ幼稚か理解したかのように俯いた。 「牢が違うもの。情報も入らないだろうし無理はないわ。 ……会えたわ。でも、酷い拷問に遭っていて、…… それなのにまだ頑張ってくれるって言っていた…… だから、一刻も早く法案が撤回されて、無実の人が解放されて欲しいと思ってるし、ニーノがこうして無事なのには安堵したわ。いえ、穴はちょっと開いていたけど……」 本当に痛々しい、とばかりに口元に手をやるけれど、拷問の末と言う訳ではない所が唯一の救いだ。 (-257) 2023/09/24(Sun) 23:42:05 |
【秘】 corposant ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ口に運べば、ちゃんと食べてくれる。それで少し安心した。 物も食べられないくらい弱っていたら、 どうしようかと思っていたのだ。 食べられるなら食べてくれた方がいい。 牢の中に入れるのならば、今すぐ抱きしめてやりたい。 それでもそれは許されないから、 貴方が解放されたらうんとそうしてやろうと思った。 「いいよ。来たくて来た」 「オレんとこのパン屋で一緒に働くか? それとも他の職場も紹介できるところはあるけどな」 それも楽しいな、とも思う。 勿論警察のまま頑張れるなら一番だが、こんな事があったのだ。 そう出来ない事情はあっても仕方がない。 「…………はあ。ビンゴか」 重たい溜息。 「センパイが世話んなった事があるらしくてなあ。 その話を聞いて、そういやここにそいつも捕まってたと思ってな」 「イヤーな予感がしたんだよ。 まさかとっ捕まった身で他の奴らに手は出してねぇだろうなって」 「なあ、お前だけか? それともここにいる奴ら、皆やられてんのか」 (-258) 2023/09/24(Sun) 23:53:34 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノ「…お兄さん。」 徐に顔を上げ、一瞬ばかりの悲しげな顔。 すぐにへらりと持ち直した。 あなたの依頼人は、 変わらず 元気そうだ。「あはー。前に比べて、かなり手狭になっちゃいましたあ。」 「でも、お兄さんにまた会えるなら良かったかもしれませんねえ。」 「…元気でしたかあ。」 (-259) 2023/09/24(Sun) 23:55:13 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオとんでもないものとの契約をしてしまった気がするがもう遅い。 緩やかに与えられはじめる刺激は擽ったく、普段自分が女相手に為すようなもので。 殆ど何をしてくれるかわかるはずではあるのに、惚けた脳が理解するのを一歩遅らせてくる。 「ぁ……っ、うっ……ん」 唇を重ねられ、慣れないのか一瞬だけ眉をしかめさせる。 息をするタイミングを実際に試しながらで伺い、次も拒むことがないからまた重ねられた。 むしろ自分から重ねにいってしまった気もしたが、もうよくわからなくなってしまった。 まるで餌を与えられるように舌を絡め口の端から唾液を溢しても貪ろうとする、身体は段々と昂ぶっていて只の甘やかしには不要の産物に溺れていく。 息継ぎのために離されれば漸くかけられた言葉を頭の中で繰り返した。 それに拒む言葉なぞついぞ出なかったが、 「……こんな、の。俺相手じゃなかったら、……刺されるぞ……」 一体何人のやつを誑かしてきたのだろう。 自分とはまた違う範囲限定の無償の愛と、悪い誘いに慣れていない人間はどうなってしまうのか。 その好きという言葉には、俺もだと、誤魔化しようもない言葉を返して。 また深く甘ったるい口付けを所望していただろう。 (-260) 2023/09/25(Mon) 0:09:18 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「碌な育ちをしているように見えるがね」 相手がマフィアで、構成員として認められるような人間であるのは重々承知だ。 だからこれはさも通り一遍のことしか相手が知らないように決めつけて、 挑発するが為だけの言葉だ。そこに全く意味がないわけでもない。 首を締め上げるにあたって躊躇でもされたほうが無為な時間が増える。 真っ当の思考を持つ貴方に、憎しみを以て力を込めさせようという狙い、それだけだ。 余程他者の動きを信用していないらしい。 張り艶の少しだけ失われた肌に歯を立てられたなら、最初のひとたびは短い声を上げた。 痛覚への訴えというよりかは、予告のない行いへの神経の悲鳴だ。 歯型が増えるたびに喉の奥で堪えた声のない息が抜ける。 痛みのほうが勝る行いでありながら、傷の周りから肩にかけて、 皮膚の薄い箇所には次第にじんわりと赤く血色が浮いてきた。 絶頂に至るのが難しくはありながらも、全く不感症ということではないらしい。 「……ん、ぅ」 眉がぴくりと動く。 わざとらしい声をあげたりはしないものの、喉の奥を空気が通る音だけはあった。 ただ、喜ばせるつもりもないのか唇を引き結んで、なるべく声の出ないようにはする。 それでも体の反応は隠せない。 触れられれば筋肉に力が入り、ソファのすり減った表面を掻いた。 それらしい部位に触れられれば、萎え気味だった性器が段々と芯を持ち始めた。 苛立った舌打ちばかりははっきりとした音を立てて、貴方の頭上へと浴びせられる。 「早くしろよ、……悠長なことしてるな」 (-261) 2023/09/25(Mon) 0:09:37 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ「………」 黙ってあなたの言い分を聞いている。 基本的には、従順な可愛い部下であろうとしていたことを知っているだろう。 「……ボスがやめろっていったら、殺すなって、こと?」 「家族同然の子達を守るために動くのが、ファミリーなんじゃないの……」 マフィアとしてのファミリーの掟を、拡大解釈している。 自分のために、都合のいい解釈をしているだけだ。 言う事を聞きたくないわけではない、ただ、今は冷静ではない。 「もしダメだったとしても、他の人に殺してもらえばいいって、そう言うの」 (-262) 2023/09/25(Mon) 0:13:47 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「あの後かぁ……?」 ちょっとまってくれと、本当に思い出す仕草をしてから。 暫くおかしいほどの間が空いて。 「…… 全く 」男は正直者である。 「暫く本当に、便利屋は休業だ。 今回の件は最後までやりきったからもう良いだろう……。 疲れたなんてもんじゃない、牢屋の生活のほうがマシに思えてきた」 「お嬢さんはー…… やっぱ此処は怖いだろ。そんな不安な顔しなさんな。 お友達も俺もいる、他に逢いたい人がいるなら呼んでやる。 今日までの俺なら口利きがまだ出来るからなあ、金はサービスしてやるよ」 (-263) 2023/09/25(Mon) 0:18:05 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「………… から 」「 大事だから に決まってるだろ、馬鹿!」あなたのことが、大事だからこそ言っている。 あなたが、僕のために喧嘩をすると言ったのは、同じ意味ではなかったんだろうか。 違うとしたら、それはなんて大きな自惚れだったんだろう。 「なんか混乱してきたけど……、別に。 今回のはキミに非があったとか、受け入れる理由があったのなら、それはそれでもういいよ。 ただ、僕のために喧嘩をしたから喧嘩を僕がまたしに行くって話じゃなくて……。 キミが誰かに謂われない暴力を受けるなら、それは僕が嫌だから喧嘩をしにいくって、言ってる。 それは、僕はキミが大事だからだよ」 どう言えば、伝わるのかわからない。 でも知りたい。 何かおかしいと、思ってたから。 「従順なお人形がほしいわけじゃないから、言ってるんだ……。 キミは何にでも、従順すぎる と思ってる。おかしいだろ、頭撫でただけで子供みたいにお休み3秒のごとく寝るし。ねぇ、一体何があったの。 マフィアになって、なかなか会えなくなってからの事……何を隠してる?」 (-264) 2023/09/25(Mon) 0:30:02 |
【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ「……犠牲を払ってでも叶えたい願い、 なんてものは、お前にはあるのだろうか」 “…叶えたいことがあったんだ、どうしても” 願いに見合う程度の、代償を求めてくる」 雑談にしては些か突飛かつ重い内容だ。雑談です。 (-265) 2023/09/25(Mon) 0:39:38 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「体躯が違う人間には小手先を使わんと。 ……キツイのはこっちだ唐変木」 本当に暴力と責め苦なら首を絞めるだけで十分だ。 しかしこればかりは違う、拷問とも恋人同士がする営みとも違った正しくイレギュラーの性行為だ。 女相手にするには相当リスクがあり、男相手には入念な準備がいるというのに目の前のやつは急かしてくる。 細腕で自信がないのだと言わせんでくれ。と恥ずかしげもなく良いそうになって胸に押し止める。 「……俺は口を閉じたほうがいい男なんだよ」 貴方から返される熱や体の反応は存外素直で、ほんの少しの安堵を覚えつつ嫌がらせをすることにした。 普段の経験なぞ知らないが、流石に御無沙汰ではないのだろうか……案外夜は時間を取っているのだろうか。 躊躇なく貴方の陰茎を咥え、ゆるゆると、味わうように舌先を動かし始める。 明らかに快楽を与えるような仕草は貴方の腰を撫でつつ行われ、 声を出せと促すつもりもあったが、出来たかどうかはまた別の話だ。 時折口を離し熱い息を吐く、横から滑るように滴ったものを舐めとり、また咥える。 舌で裏筋をくすぐり、音を立てて吸い上げて、苦しい表情は一切見せずに責め続けた。 限界に近づいたのなら飲み込んでやるつもりで、できなければもうさっさと諦めて望みのものを素直にやろうと思う。 (-266) 2023/09/25(Mon) 0:50:29 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「……。」 檻の中。 冷たい壁に背を預けて、女は静かに座り込んでいた。 膝を抱えて。まるで、幼い昔の頃みたいに。 「…… ミネ… 」だとすると思い出すのは、どうしてもその名前で。 …そしてあの日に交わした約束のことで。 そっと後ろの壁に振り返り、こん、こんと。 …m.i.n.e……モールス信号。縋るみたいに、拳で刻む。 (-267) 2023/09/25(Mon) 1:00:32 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ「犠牲を払ってでも叶えたい願い、ですかあ」 ───「だから、大事なものを渡した」 以前、あなたにふと投げ掛けた問いへの答えを思い出した。 この地には、少し不思議な迷信じみたものだって どこか現実味を持たせるような、そんな何かがある。 「私、天国に行けるほど良い子じゃないので。 本当に叶うんだとしたら、 私に差し出せるものなら、何でも渡しちゃうと思います」 なんて、気恥ずかしそうに頬をかきかながら。 雑談は雑談、けれども地獄行きは確かな事だ。 何せ何人も騙したし、殺したのだから。 「 家族 がずっと平穏無事に居られるなら、なんでも」そんな、もしもの話。 (-268) 2023/09/25(Mon) 1:03:03 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「言っただろ、昔飲んだ女にやられたって……」 言葉が足りなかったかと、男は本当に何が悪いかわかっていない様子だ。 今回の場合は、理由が女になった時点で男は自分を100非とする性格なだけであったが。 「3秒で寝るのは疲れてたからで……」 それは、漸く少しだけ嘘の混ざった誤魔化すような言葉だった。 寝なければ、隠せないことがあったから、寝た。 あのままなにか口走りそうであったから貴方の隣で静になることを選んだ。 「そんなに隠してはねえよ……? ただ……最近調子が悪くてだな、嫌なこと思い出すぐらいか。 ……それも聞きたいのか?」 これはこれで、マフィアにとって晒すことでもないからなと、しかし言ってしまったこともある。 「大事なやつがいるって言ったろ。 そいつが五年前いなくなった。 ……その前の五年間俺の面倒を見てくれていたやつで、……」 「……かなり頭を撫でるのが上手くて……な? その。 ……最近そいつのことばっか頭に浮かんでなんかおかしい。 ぐらいで他の体調は何も変わらん」 頭を撫でる以上のことをされている可能性がかなり高いことを無自覚に呟く。 男の口調からして、恋人や家族のような熱っぽい間柄らしいことは伺えないように見えるだろう。実際はどうかわからないが。 (-269) 2023/09/25(Mon) 1:04:50 |
【秘】 マスター エリカ → リヴィオ店の基本の営業時間は陽が沈む頃から。 それなのに、扉に下げられたプレートには『OPEN』の文字。 変え忘れだろうか? いいや扉はどうやら開く。 「いらっしゃい」 ドアベルの音の後、カウンターから声が掛かった。 いつも通りの彼女の姿がそこにある。 注文を聞くこともなく、彼女はテーブルに食事を置いた。 木製の深皿に中身の白がよく映える──ホワイトシチューだ。 バターや生クリームを使っていない、素朴な牛乳の味のそれ。 彼女好みの具沢山にしたいのをぐっとこらえて、 今のあなたでも食べ切れる程度の量の具が浮かんでいた。 (ともすればほとんど具なしだったかもしれない) 食器も並べ、彼女はあなたが席に着くのを待っている。 (-270) 2023/09/25(Mon) 1:05:30 |
【墓】 黒眼鏡>>+44 ニーノ 「ちっちぇえならちっちぇでやりようはあるからな。 背が低いのが好きな女もいる、 お前はツラもいい。大丈夫だ」 な、と。 あなたがどれだけ暴れようと、しっかりと腕の中に収めたままで。 「女を泣かせたら、男として一人前だ」 「……で、泣かせたら、男は絶対女に勝てねえ。 だがそれも、それでこそ男ってもんだから、 つまり男は男にならねえか、女に勝てねえかの二択になるわけだな」 「俺だってたあくさん泣かせてきたし、 これからも多分泣かすさあ」 かいかぶりすぎ、と額を小突く。 「特にフィオがな、あいつ泣かすと怖えから。 お前、俺の代わりにちゃあんと泣き止ませといてくれよ」 #収容所 (+51) 2023/09/25(Mon) 1:13:22 |
【墓】 黒眼鏡>>+46 アリーチェ 「まぁマフィアなんか信頼できねえと思うが、 人格的にじゃなくてもいい。 金でも脅しでも肉体関係でも、なにかしら関係性があるだけで違うもんだからな。 うまく使えってことで…」 顔を見られていることに気付いて、ぱちぱちと瞬き。 …すぐに、片目を閉じる不器用なウインク。 「そうだな。自分のやりたいようにする女が好みでね。 それと若者を応援するのが趣味だ。こっちも趣味と実益を兼ねてるから、Win-Winだな」 部下については気にするなよ、とは──まさか差し入れ持ってくるとは思っていないが――言いつつ。 「当然褒めてるよ、あんたみたいなのは中々いねえから、おもしれえわ。 こんな場所じゃなかったら、珈琲のみに来いっていいたいとこなんだがな」 「ハァ、なんだかな、しっかりしてるね。 俺は嫌な相手の言葉は、それが100点満点の言葉だろうと素直に聞きたくないが。 ……まぁあんたが変に絡まれて、迷惑かけちまうのもよくはねえ。 俺の方でちょっとは配慮しようとは思うけど」 とはいいながら、隣に座ったまま。 「まあ、しばらくはいいか。 なあ、……アレどうした? あれこそ迷惑かけたかもしれんって今思って」 ……四角い形をかたどる手ぶり。アタッシュケースだろうか。 #収容所 (+52) 2023/09/25(Mon) 1:20:11 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「キミが女に優しいのは知ってるけどね……。 でも、相手が女性だからと言って、いつでも100%男が悪い……なんてことはないから」 それは覚えておいてねと、息をつく。 自分が悪いと思えば、殺されたって文句は言わなそうだと思ったからだ。 それはそれとして。 「聞きたいよ」 即答だ。 御魔化されてやるものかと思った。 そこに何か今の原因があるのなら、やっぱり、聞きたい。 「頭撫でるだけの人がそんなに……頭に浮かぶことあるかい? 他に、何かされてない? 面倒っていうと……マフィアとしてのキミを育てた人……とかになるのかな……」 教育係とか、上司とか。そんな風に聞こえたけれど。 (-272) 2023/09/25(Mon) 1:27:21 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 幕の中で イレネオ「感謝……?」 流石に拍子抜けだったのか訝しむよりは呆けるように。 「……ここは快適か、イレネオ。 表のほうがそれはそれは自由にできると思うんだがなあ?」 ああ、一つ二つ目の前の輩に文句が言いたい可能性が出てきた。 だがこれをぶつけるには些か情報も足りなければその怒りはお門違いなのかもしれない。 男の言葉には少しの苛立ちと不満が含まれはじめた。 この牢屋内での暴行事件の一端を担っているのはこの男なのではないかと。 まだ全てを知らないのだ、それでも推測できるだけの人格は把握していたから。 (-273) 2023/09/25(Mon) 1:36:23 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「上司だな……黒眼鏡の次に俺の傍に居た奴だ。 入ってからすぐは黒眼鏡に引きずられてたんだけどな? あいつが忙しくなったんで他のやつに。 えーと、それと他にされたこと……」 何かされてないか、こればっかりはという顔をして。 「……か、 可愛がられていた…… 」本当にそうとしか言えないこともある。 詳細に話しても ただただ、様々な方法で愛され甘やかされていた だけ。依存して離れなくなるように、忘れられなくなるように。 「……頭に浮かぶまでの情はないんだけどなあ? 今もそうとう久しぶりに顔が浮かんできて……」 「ぶち殺したい」 数日前まではイライラしてものを買い漁ったりしていたと。 寂しさがないわけではないのだが。 「まあ、発作だと言われた。だから誰かが足抜けする話は嫌いだ。 どっか行くのも俺はしたりしない。 あいつと同じにならない、と、決めてるんだ」 だからマフィアを辞めるという選択肢は自分からは取れないのだ。 もしそうしたいのなら手足を切ってでも己を欲しいという女達のほうが可能性があるとも。 (-274) 2023/09/25(Mon) 1:50:17 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ「……そうだなあ」 あなたの言葉を否定することはこの先殆どないのだろう。 そうするのが面倒である、なんて言いはしないが、言っても無駄だとあなたの行動力を信頼してしまっている。 可愛げがありすぎる猪突猛進の俺の部下の子猫ちゃん。 犬なのか猫なのか猪なのかわかったものじゃない。 「ファミリーを守れ、なんて。 アソシエーテに見えるファミリーなんざ人それぞれだしなあ」 ここは文句を言えるが、今だけは流してやる。 ボスは流すかわからん。 「ボスが駄目って言ったから我慢したのに他のやつにとられるのは」 「嫌だよなあ」 これはボスがなんて返すか気になるな。 早く昇進しろというだろうか。 「……若いから俺は心配するし、周りにも言われるんだろう。 アソシエーテの立場は低い。お前は、強いが、立場が弱い」 「フィオレ、あの男と事件のこと聞いてから泣いたか?」 (-275) 2023/09/25(Mon) 1:59:17 |
【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレどうしてだったかは今となると分からない。その日、男は夜道を歩いていた。 祭りがあるわけでもなければ、大きなイベントがあるわけでもない。スポーツの試合だってやっていない、ある種狭間の時期。 わざわざ出歩く者は決して多くない。その一人一人に、自然目を配るように歩くのは、職業柄のくせだった。 そして。 通りに差し掛かった男は、くん、と鼻を鳴らす。 ────かおる、花のにおい。 嗅覚の敏感な男は、香る匂いのもとを、正しく振り向くことが出来たんだろう。 女。電話をしている。 仕事の用らしい────ファミリー。妙な単語だ。予感がする。 黒眼鏡。 さて。 男は立ち止まった。 その小さな異変に、貴方が気づくかどうか。もう少し話し続けるのなら、こちらもそれを聞くつもりで。 (-276) 2023/09/25(Mon) 2:06:13 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ「もっと食って背を伸ばせ。 背筋は伸ばして歩幅を大きくしてゆっくり歩け。 足は跳ねないように踵から、視線は真っすぐから振らさない」 子供らしいといわれているのを気にしていそうな貴方への指摘だった。一瞬わからないかもしれないが。 スープを一口与えて、また、一口と。 「ま、勝手に心配しに来た。マシそうでよかった。 男でピーピー泣いてたらどうしようかと。 どういたしまして、俺も礼を言われることじゃないんだがなあ」 俺は、犯罪者だぞと。悪い男とは言わないが。 「小さい頃からあいつに引きずられていたからな。 お前の歳ぐらいのときには別のやつといたが、 ずっとあいつを見てきてたよ。 嫌なところが似て、最後まで似れなかった」 「おかげでいい男だろ? あんな無頼漢より俺を真似しな。 いや俺もやめておけ、それでも本当にあの喧嘩っぱやい馬鹿老害を真似して育たないでくれ」 (-277) 2023/09/25(Mon) 2:12:18 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 暗雲の陰に ニーノ「……フレ、ッド」 涙を拭おうと上げた手に、あなたの指が触れる。 触れられる。歪む視界。 抱き締める代わりに、怪我をしてないことを確認して。 ぎゅ、とその左手を握った。高い体温が伝わってくる。あなたには、濡れた手が冷たく感じてしまったかな。 ごめんね。守ってあげられなくて。 気に病ませたくなくて、口には出さなかったけれど。 「……、っ、うん…」 「すぐ、また会えるように……するから、待ってて……」 名残惜しいけど、ずっとここにいればそれこそ捕まってしまうかもしれない。 あなたの手をもう一度握ってから、そっと離して。 笑顔を見せる。見せる、努力をした。 そうしたのなら。後ろ髪を引かれる思いで、この場を後にするのだろう。 またすぐに明るい場所で会える、そう信じて。 (-278) 2023/09/25(Mon) 2:15:23 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ訪ねた檻の中に、その男はいたのだろう。 男は壁際で膝を抱えて丸くなっていた。項垂れているようにも、眠っているようにも見えた。薄暗い照明の下で、その姿はきっと、何処か頼りないものに見えたはずだ。 かつん。 近づいてきた足音が自分の牢の前で止まったと気づき、男は顔を上げた。 そうして、それが貴方と認めると。 「……ああ。」 ふ、と。自然に笑って見せた。 次にはすいと立ち上がる。そうしてまっすぐ、貴方に正対しに向かう足取りに惑いはない。 かつん。これも靴音を立てて、立ち止まって。 いつもはない鉄柵の向こう、いつも通りの10cmの高みから、これは貴方に目を合わせた。 「先輩。」 そうする表情も、いつも通り。 ……よりは、少し間抜けたような。まじまじ貴方の様子を伺っている様子で。 これはこの国の男らしくなく、ファッションに疎い男だった。 だから何かが違うとはわかっても、何が違うのかがわからなくて。 (-279) 2023/09/25(Mon) 2:18:53 |
【秘】 路地の花 フィオレ → オネエ ヴィットーレ「だから、ここにいる間……お店のイメージ、考えておいてよねっ」 「こんな家具置きたいとか、こういう食器揃えたいとか」 そういう事を考えていれば、何かあったとしても。 希望になる。決して折れることのない支えになると信じている。 「お互い様。私も、ヴィーの友達でほんとに幸せよ」 「あなたがいるから、私は女の子でいられるんだもの」 にこりと微笑んで。 「……もう、行くわね。 そう簡単には、私は捕まってあげないんだから」 ガラス越しに当てた額に、体温を感じたような気すらして。 穏やかに笑って。 あなたの言う通り、まだ収容者の少ない時期に長居をしていれば不審者だと思われてしまいかねない。 名残惜しそうにはしつつも、ガラスからは一歩距離を取って。 「もう少しだけ……待っててね」 (-280) 2023/09/25(Mon) 2:29:10 |
【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ「そうだな」 「自分も、そうする」 「……そうしたんだ」 ふ、と息を吐いてわらう。 情報屋ロッシ──理から外れた力を持った者になる際、 彼らは力を得る代わりに己の何かをひとつ差し出す。 が、それ以外にも失ったものが彼女にはある。 情報屋になるだけなら、不必要なものだった。 「…だから、諦めきれなかった」 「…………」 「…叶わなければ、ここにはいなかったな。 それ自体は、悪くないことだと思う」 沈黙の間に、少なくない言葉が飲み込まれた。 きっと、後ろ向きの。後ろ向きだから。 飲み込んだものの誤魔化しではなく、 素直な気持ちで口から出た言葉だった。あなたは可愛らしい。 “素”のあなたでもと彼女は考えているが、 あなたがそこまで読み取れたかどうかはわからない。 (-281) 2023/09/25(Mon) 2:29:15 |
【置】 リヴィオダニエラとの病院での診察の後、 男もまた出頭し己の罪を告白する。 様子の可笑しい人間で、職務態度も良いとは言えないが、 渡された仕事をきっちり熟す点においては知る人ぞ知る。 勿論、仕事を遣り遂げるのは当たり前のことではあるが、 その速度は人並み以上のものであった。 さて、そんな男の罪は何かと言うと、 マフィアからの押収品である銃の所持だ 。どうやら押収品として保管される前のものを 持ち出したらしいが……直接的に行ったのは、 同部署に所属する警部補の一人だと語っている。 実際、やり取りの証拠となる音声が録音された ボイスレコーダーを所持していたことや、 リヴィオ・アリオストによる証言から その警部補へも詳しい事情を確認する運びとなったらしい。 そうして肝心のリヴィオ・アリオストもまた、 詳しい事情の確認が必要となるため、 ダニエラ・エーコと共に檻の中での待機を命じられていた。 (L5) 2023/09/25(Mon) 2:36:15 公開: 2023/09/25(Mon) 2:40:00 |
【置】 リヴィオ檻の中での男は横になり、動く様子がない。 一見そのまま死んでしまったのではないか、 そう思うほどに微動だにしなかった。 しかしそれもそのはず。 限界を超えた体はすべきことを成し遂げたことで、 電池切れのロボットのようにスイッチオフ状態。 出来ればそのまま起こさないで欲しいと 意識を落とす前に考えはしたものの、 そう上手くいくはずもないと理解していた。 せめてそうなるまでは休息していたい。 それが今の男の願いだ。 何かあった時の世話は 彼 に任せた。約束通り会いに来たんだ。 それくらいのことは任せて許されるだろう。 増えた仕事の見返りってやつだ。 #収容所 (L6) 2023/09/25(Mon) 2:38:21 公開: 2023/09/25(Mon) 2:45:00 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「どうだか。」 「悪人は大抵」 「まさかと思われるような善良な顔をしているものですから。」 そう言いながらも触れる手は止めずに、 貴方の身体が震えれば微かに目を開く。 頬へ飛んだ手はむしろ甘んじて受け入れるだろうか。 その威力がどれ程であれ、男は好きに打たせた後、その手を掴んだ。 「ははは。」 「効いてるみたいですね。」 つ、と貴方の手のひらを指でなぞる。 レンズ越しの金色には笑みが浮かんでいるだろう。 恐らくは床に這ったまま、震えている貴方を見て。 (-283) 2023/09/25(Mon) 2:39:13 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「糞が」 頼み事をした側としては不遜な言葉が綴られる。 それでもやり方に必要以上に異を唱えるわけでもない。 内心でどんな文句を思い浮かべているのだかはさておいてもだ。 長年国家警察としての任のついていただけあって体躯はしっかりとし、 長駆を支える骨は太い。そのくせ、日の下になければやけに病的な雰囲気をしている。 多少体重移動を己の意志でするだけあって死体よりかは重くは感じないだろうが、 それでも協力的に動こうともせず横たわる丸太であるのは変わらない。 息をつまらせ耐える、その時々の天井を性感が打つ度に体が震えた。 声を聴かせてやるのはどうしてもいやなのか掌を唇に押し付けすっかりと口を塞いで、 殆ど見えもしない部屋の隅へと目線を逸らして睨むような目を向けている。 白髪のまじりはじめた髪と同じ色の下生えは存外形良く揃えられていて、 その下から生えた性器もそれほど初心な代物ではなさそうだった。 けれどもなかなか絶頂には至らない。先の言は確かなのだろう。 発散しきれずに知らず焦らすように蓄積されていく性感を得て、 漏れる息は苦しげなものに変わっていく。それこそ拷問めいた様相だった。 体の表面に冷えた汗が滲み、内側に籠もった熱とは裏腹に寒がるように震える。 演技の一つでもしてやり過ごすことは出来るかも知れないが、 それを放棄したならば明らかに異様とわかるほどには、"うまく出来ない"らしかった。 首まで赤く染め上げながら、しかし唯唯の射精一つできないまま時間が経つ。 「別に、っ……壊そうが構いやしない、だろう」 最悪パイプ椅子の足でも何でも突っ込んでそれで用を済まされようが構わなかった。 求められる最低ラインは倫理の底を突き破って低く、破滅的なものなのだから。 (-284) 2023/09/25(Mon) 2:40:11 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡擽るような指に、掌に。身を小さく捩って。 甘い声を漏らす。まだまだ、敏感な身体はそれだけで疼いてしまうから。 「……ふふ、うれしい」 同時に、なんとなく照れくさくて。ふにゃりと頬が緩んだ。 竿の部分に浮いた血管をなぞるように指で触れて。 脈打つようなそれに、一層ぞくぞくとした感覚。 漏れる声だけでも、気持ち良くなってくれているのが分かって。 時折上目遣いで表情を見て、目を細めるように笑っている。 「ん……はぁい」 ねだるようにそれが押し当てられて。 ちろりと唇から、赤い舌が覗き見えたかと思うと。 先端から根本までを舐めながら降りて、また昇るようにして。 全部を味わうように、そうしてから。 小さな口で、先端を咥えてみせるのだ。 大きく膨らんでいるそれを全て咥えきるには難しくて、余った部分を手で擦ってやりながら。 吸い上げて、先の特に太い部分に舌を這わせている。 知り尽くしたそこへ。的確に、快楽を与えていく。 (-285) 2023/09/25(Mon) 2:44:48 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「名前を呼ぶくらいだから、余程の付き合いでもあったのかと思ったけど?」 観光客。本当にそれだけ?そういう視線。 「プライドだとか、意地だとかってやつ?」 「……ねえ」 「アレ、ちゃんと戻ってきてよね。やりたいこと、いっぱいあるんだから」 なんとなく、少しだけ不安になって。 解放されても、傍に居てくれるのだろうと漠然と思っていたものだから。 手が届かないのも相まって。 あなたが未来の話をしないのが、ちょっとだけ不安になったのだ。 それだけの、話。 「お年頃なんでしょ、反抗期ってやつじゃない?」 「そういえば、フレッドから『にいさん、姉さんのこと大好きだよね』って聞いたんだけど。 そうなの?いつもフィオによろしくって言ってるって」 フレッドも嫌がったりするのねえ、なんて。 毎度のごとく抱き締めても受け入れてもらっている姉は、しみじみと思うのだ。 「ほんとかしら。ヴィンテージものって高く売れるらしいわよ?」 ヴィンテージとボロは違う。 「ないじゃないの。パンそのまま食べるつもりだったの!?」 ジャムくらい買っといてよ〜、なんて言いつつも。お願いされれば受け入れるのだろう。 (-286) 2023/09/25(Mon) 2:59:01 |
【墓】 口に金貨を ルチアーノ一人の放蕩息子が檻の中に入れられた理由は、 マフィアであったこと その夜、ルチアーノ・ガッティ・マンチーニは 彼を捕まえたリヴィオ・アリオストとそれはもう仲良く歓談しながら警察に出頭していた。 そのあと知人の女性警官にマフィアであった事を泣かれ、 平手打ちをされ殴られ警察沙汰になりかけたが其処は既に牢屋であったため、 大人しく檻の中に入って何もしなくていい時間を怠惰に過ごすことになる。 因みに男は予め警察に大量の金を握らせて、その日一日だけは 別の女性警官を連れながら比較的自由に牢の廊下を歩き回っていたらしい。 一番の罪状はここであったであろうが、そんな事実は忙しない日々と闇の中に隠されていくのだ。 (+53) 2023/09/25(Mon) 3:01:18 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ「愚問だな。」 は、と男は息を吐いて笑った。くるり、指先でペンが踊った。 それは酷く演技じみた仕草だった。この男らしからぬ、大仰な仕草。 視線の動きはペン先から貴方へ。金色は軌跡を作り、その大きな瞳を見返した。 「向いているわけがないだろう。」 ぴしゃり。そう言い切る。 「マフィアごときを慕う人間が。」 「その善悪もわからないお前が。」 「警察に向いているはずがない。」 男は、身内に甘いたちである。 身内には。では、身内でない者には。 そうでないと断じたものには、さて。 それが今、貴方の見ている顔だった。 ────男の言葉は。 もしかしたら、貴方の背を突き放し。 家族の方へと歩み出す、 僅かな一助になるものだったかもしれない。 例えそうだったとしても、 それは男の意図したものではない。 ▽ (-287) 2023/09/25(Mon) 3:09:35 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ「そうだ。聞きたいことがあったんだ」 くるり。くるり。ペン先が回る。 誇示するように回る。 機嫌よく舞い踊る。 「お前、マウリツィオ・ベトゥッラという男マフィアを知らないか」 「ずっと探してるんだが尻尾を出さない」 「それとネロ。二人ともお前より背が低かったな」 「知らないか?」 「ああ」 「それと、誰だったか」 「お前くらいの背丈の女マフィア」 「花の匂いがする奴だ。知らないか」 回る。 誰かの、顔は。 浮かんだだろうか。 (-288) 2023/09/25(Mon) 3:10:38 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ「たったひとり」 あなたの言葉を繰り返せば、脳裏に浮かぶのは。 もう10年近く面倒を見てきた弟分の顔。 任されたばかりを思えば、随分と情も湧いたものだと思う。 傍若無人な法に連れ拐われてしまわないかと心配する程度には。 自分にとってのたったひとり。 あなたにとってのひとりきりは、きっと。 想像はすれど、口にするには少々無粋な気もしていて。 「…あら、お上手なんですから。 でも。そうですね、素敵なご縁が出来ました 何なら弟子入りしたいくらいですけど。」 それはきっと、料理の話。 「今日は久しぶりにお客さんとして飲みたい気分です。 Cuccioloに一杯、お願いできますか。マスター」 バーカウンターを出て、客席の方へ。 椅子に座れば、頬杖をついてにこりと笑った。 素の彼であれば、少しの無粋は言っただろうけれど。 それと同じくらい傲慢に、自信を持って、俺の美点だからな、と。 チェシアの猫のように笑ったことだろう。 (-289) 2023/09/25(Mon) 3:19:17 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 口に金貨を ルチアーノ「そうだろうな。お前たちにとっては。」 会話はきっと噛み合わない。 男は自分を ────正確には、自分が従う法を──── 絶対的に信じているようだった。それが何よりも正しいと思っているらしかった。ここでの生活がいくら不便であっても。 ここでの寝床がいくら硬いものであっても。 ここでの食事がいくら粗末なものであっても。 そんなことは、この男にはさして問題にならない。 従順な犬は、飼い主の与える環境に文句を言わない。 貴方の苛立ちを、男はこの環境への苛立ちととった。 そら見た事か、と鼻で笑う。 悪人に罰が下るさまは、見ていて胸がすく。 暴行事件なんて事実はここにはない。 あるのは、男が特命を得たということだけ。 その手段として許されているものに、暴力も含まれていたというだけ。 (-290) 2023/09/25(Mon) 3:22:51 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ女は自由であるように振舞ってはいるものの、ファミリーの足枷になるようなことはしてこなかった。 そのつもりだった。 仕事の報告は欠かさなかったし、少し出も引っかかる場所があれば指示を仰いだ。 分からないところは聞くようにしたし、思ったよりは従順だったように思う。 性に奔放で、立場に関係なく馴れ馴れしく接するところはもしかしたら直すべきだったかもしれないが。 「……当たり前よ」 「取られたくない。あの子達の仇を討ってあげたいの」 一旦は。ボスの指示を待てという命令を聞く姿勢ではあるようだ。 アソシエーテの立場が弱いことだって、重々承知の上だった。 「泣いたわよ、当たり前でしょ?」 「ずっと見ていたのに、私は気付いてあげられなかった。 笑顔で送り出して、引き取られた先での幸せを祈ってたの」 「それが踏みにじられていたと知って、泣かずにいられると思う?」 (-291) 2023/09/25(Mon) 3:23:09 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ女は少しうわついた様子だった。 事後のような頬の紅潮。そして、電話をしていることによる注意力散漫。 何かを成し遂げた後の、達成感によるものだったのだろうか。 だから、あなたの姿に気が付くことはなかった。 話を、続けている。 ―――嗅覚が敏感であるならば、その花の中に。微かな薬品の匂いに気付けるだろうか。 違法薬物の匂いではないようだった。 「遊ぶにしろ、注意力を身に着けろって言いたいんでしょ? もう耳にタコができるほど聞いたわよ」 「しょうがないじゃない、あの人とするの気持ちよくって―――もう、何よ慌てちゃって。 童貞じゃないんだから」 「とにかく! ノッテ の役に立ったんだから感謝してよね」「じゃあ、お迎え待ってるから―――」 自慢気な声が、横を通り過ぎようとする。 誰かに聞かれているとも知らずに。 (-292) 2023/09/25(Mon) 3:36:27 |
【墓】 口に金貨を ルチアーノ>>L6 リヴィオ 男は亡骸のような友人らしき者の前でしゃがみ込んで、暫く観察をしていた。 「お疲れさん」 その頭に手を置いて離せば、緩慢な動きで立ち上がって何処かへ立ち去った。 自分も同じように眠っていたいのだが、これからどれぐらいの時間ここで過ごすのかわからない。 牢獄の中ですら自由に動けるわけもないから、もう少しだけ。 熱は収まったのだろうか、水は多めに頼んでおいてやろう。 あと胃に優しい食事だったか? スープでも構わないか。 劣悪な休暇を少しはいいものに変えて満喫してくれ。 さて、明日からはゆっくり寝られるだろうか。 #収容所 (+54) 2023/09/25(Mon) 3:38:38 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ刻む音。響く音。ここは牢獄で、隅の区域だ。 この区域に、檻はあなたのと隣のを合わせて二つしかない。 執行チームの全員が捕まっただとか、自首したとあれば、 これ以上人は増えないものの、それらの処理に追われ 署内の状況は想像するに大変な事となっているのだろう。 であれば、大人しい女の監視に裂く手が余ってるか、と 言われると、そこまでの暇はない訳で。 結果として見逃されたモールス信号に、 同じように壁を叩く音が隣の牢から聞こえるのも、 ある意味では必然に思われた。 さて、壁を叩く音はと言えば。 トン、トトトン、トン、トントン。 ……T.U.T.M.……? モールスにしては意味のない羅列。 これはどちらかというと、おふざけのノックのような。 「今時モールスはないだろ、モールスは」 (-293) 2023/09/25(Mon) 3:40:25 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ気の抜けたような声が、隣の牢から返ってくる。 幻聴、だったかもしれない。 「あと普通に今利き手の拳が痛いから勘弁してくれ」 幻聴にしては、はっきりと、いつもの声だ。 「ここ数日の俺は運が良いのと悪いのを 交互に繰り返してる。今は運が……どっちだろうな」 署内は今、猛烈に慌ただしい。拘留中の者同士が、 どんな関係かなど、最低限しか考慮されない。であれば、 収容所以外では誰との関わりも口にしてこなかった女が、 収容所ですら徹底してその名前を出さなかった故に、 隣の牢に偶然収監されてもおかしくは、ないだろう。 或いは、これこそ『天秤』なのかもしれないが。 「それで。自首、したんだって?『A.C.A』さん」 そんな声が続く。声音は……どうだろう、 怪我のせいか、内容のせいか、少しか細い声に思えるか。 ため息とともに、牢の壁を伝い、少しでも傍へ、と 廊下側の格子に寄りかかるような音が聞こえた。 貴女なら、わかるはずだ。か細い声には、 からかいの色が乗っている。怒ったり、 落胆しているような様子は、ない。 (-294) 2023/09/25(Mon) 3:51:19 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡取調べの声が再び貴方にかかったのは、収容所を使った配置変更より後。男が貴方に予告めいた声を落としたその日のことだった。 逮捕者も多くなり閑散とした署内では、法に疑念を持つ声をあげることも難しくなっている。強硬派に反対する人間もいるにはいるだろうが、魔女狩りに合うことを考えれば見かけ上は大人しくしているのが賢い。負傷した囚人に対し、難儀そうに顔を顰めつつも声はかけないようなものも多かった。 貴方を扱う警察諸氏の態度はどうだったろう。 やはり特例に困惑していたか、腫れ物を触るようにした者もいたかもしれない。 どうあれきっと、彼らは貴方を無理に引き立てることはしなかったはずだ。 たかだか数日前にも目にした扉を、貴方は再びくぐることになる。 取調べ室。 先の記録機器は、再びそこで作動するのだろうか。 中央に設置された机の向こう側に、いくらか顔色を悪くした男が座っていた。 (-295) 2023/09/25(Mon) 4:45:18 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「大真面目だがあ? 既に壊れてるモンを壊して何が楽しい」 自分の憂さ晴らしも兼ねていいんだろう、これ以上やるせなくさせるつもりか? ある程度の人を踏み潰す行為での快感でも想定されているぐらい重々承知だったが、不得意な物は不得意だ。 その上でいて、ただでやられる甘ったれだと思われるのも心外で。 自身の快楽を優先する思考に切り替えた、ある程度ソコに問題があろうと体が出来上がってるのならそれでいい。 これでも十分気遣いの無い行為ではあるのだが。 もっと酷くされたくなったら俺よりよっぽどマシなお相手がいくらでも出てくるだろうから。 それはそうと、この男がと想像すると何かこみ上げてくるものはあり。 喉の奥でまだ残る異物感に噎せそうになるのを堪えつつ、鼻でわらってみせてやる。 唇を拭うついでに自分の指に唾液を絡ませれば次は何処までお利巧になってくれるのだろうかと思案した。 「――今は良くされた方がイヤだろ」 男は口でそう言いつつも、行為は性急に行われた。 無遠慮に二本の指が後孔をこじ開けるように挿れられていく。 最低限で構わないが薬も潤滑油もない、内壁を解し無理なく三本目を入れるころには、再度唾液を絡ませた指と体液で水音を立てさせていた。 そうして暫く、ベルトを外し簡易的に準備を整え、自身を宛がう男の表情は何やら目が据わっている風を思わせる。 漸く真上から貴方の顔を伺うように覗き込んで、確認するまでもないがゆるりと首を傾けた。 黙っていれば、と本人が言ったようにこれ以上語ることもないのだろう。 (-296) 2023/09/25(Mon) 5:01:48 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレもしかして上司は女という生き物を”そう”見ているかもしれなかった。 「仇をとりたいかあ……」 その感情を分かってやれないのだと、ぼんやりと男はひとりごち。 自分の両親の死でさえも冷めた目で見てしまっていた。 誰かを本気で、それこそ敵討ちをしたいと思うほど大事に好くことが出来るだろうか。 目の前の彼女ですら、自分の身の危険よりも感情と彼らの心を気にしているのだ。 そんな強い気持ちが、本当に存在するのだろうか。 「泣かずになんていられないと思うね。 それならどうして立ち上がれたんだ? 泣き疲れて動けなくなるもんじゃないのか」 「この際怪我だとかは不問にしてやるが。 自分が傷ついてでも敵討ちしたいのはどうしてだ。 自分の力に自信があるからか?」 どうしてそこまでそいつらのことを想えるんだ、と。 貴方を手招いて自分の元へ来るように促した。 「……お前が頑張っても、あの人が死んでも、誰も救われないじゃないか」 (-297) 2023/09/25(Mon) 5:14:31 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオまず感じたのは、額に濡れた感触。 何度も感じたことのあるそれは、なにをされたかなんて 一瞬で察することが出来た。 ぞわっ、と嫌悪感が身体中から沸き起こる。 憎い相手に愛情表現をされるほどおぞましい事など、 この世には存在しないのではないだろうか。 「いっ………………!」 それから、やわく少し盛りあがった唇の肉が、 プツリと音を立てて薄く切れ、まだ新鮮な赤い血が滴る。 神経の一層集まったそこの痛みは、麻痺しかけた体にも 鮮明に痛みを伝えてきた。 獣が、僅かばかりの理性で止まり。 少しの間。男は反撃をしない…………できない。 痛みによる恐怖が、腕を振り回すよりも脇を固めて 外部からの暴力に耐え忍ぶよう形をとる。 腕を開けばその分無防備になってしまう。 …………それが、怖い。 さてそうして、施される行為に。 (-298) 2023/09/25(Mon) 6:17:01 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 幕の中で イレネオ「ッあァァ!!ぐぅ…………!!」 手のひらにざっくり刺さる破片。 肉を、血管を、神経を引き裂き骨まで到達するガラス。 ぶしゃ、と鮮血が迸りまた床を汚す。 痛みに腕が痙攣して、あなたに握られたまま ビクビクと魚のように跳ねる。 まともな治療を受けなければ、この手はもう 使い物にならないかもしれない。 何を握ることも、撫でることも、抱きしめることも。 きっともう出来なくなるだろう。 撫でて抱きしめたい愛する家族達を守った、その代償として。 (-299) 2023/09/25(Mon) 6:21:50 |
【秘】 オネエ ヴィットーレ → 路地の花 フィオレ「ふふ、前よりずっと素敵なお店にしてみせるわ♡」 未来に希望を持って今を耐え忍ぶ。 きっと今の状況で、何より大切な事だった。 貴方がそれをくれたから、ヴィットーレはまだ、折れずに済む。 先の見えない未来に向けて、歩くことが出来る。 「……貴方はいつだって、素敵な女の子よ。 えぇ、またね、キャシー。体には気をつけて。」 あなたに合わせてこちらも距離をとる。 今の己にできるのは、あなたの無事を祈ること、ただそれだけ。 「……待ってるわ。アタシの可愛い家族のこと。」 じゃあね、ゆるりと鎖のついた手を振るのであった。 (-300) 2023/09/25(Mon) 6:27:10 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 新芽 テオドロ「テオドロ、元気だったかあ」 ふらりと貴方の牢の前に立ち寄った頬を腫らした男は何処か自由に出歩いているように見える。 今まで見せていた姿よりも随分疲れきった動きは緩慢で、途中頭を押さえているのが見受けられた。 遠目には女性警官がいるが、 サボって いるようだ。「ちょっと言いたいことと、顔を見に来てなあ。 お前フィオレと仲よかったんだなあ……」 言いたいことはそれだけのようで、貴方や自分への罪状や諸々は気にしていないのか他は気楽な物であった。 (-301) 2023/09/25(Mon) 6:32:33 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ再度の舌打ちが返る。その間にも、堪えた息が唇を暖めた。 どれだけ嫌がって声を押し込めようとしても、次第にそれにも限界が来る。 恐らくは普通の女、普通の男を相手するよりもむしろ快感を喚起するのは早かった。 キャリアもいくらか詰めばそうした生活をする余裕が出来るのか、或いは。 「ぐ、」 なかなか言うことを利かなかった性器が、根本の筋肉に力が入って跳ねる。 さして濡らしていないにも関わらず貴方の指は存外にすんなりと受け入れられた。 反応が返ってくるのも早く、押し込まれるたびに耐え難いように指を締め付ける。 その上で肛門の周りには、治りはすれど古い裂傷がいくらか見られた。 見れば小さなケロイド状の火傷痕さえある。普通に生活していて出来る傷ではない。 腕で顔を隠して身を捩る。快楽に溺れていることを隠すのも難しかった。 息をする度に胸板を上下させ、背中を逸らしてソファを軋ませる。 粘膜の上に指より高い熱が添えられれば、やっとか、と大きく息を吐いた。 濡れた瞳が貴方を見上げる。行為が始まってからはじめて相手の顔を見た。 返答としては、それで十分だろう。 (-302) 2023/09/25(Mon) 6:58:22 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノ「……。」 「今はあ…?」 怪訝に問う。正直者はいいことだけども。 口がへの字になるのも許されたい。 「…あははー。ご心配、頂いてますう?」 ひらひら、手を顔の前で振る。 「大丈夫ですよお。…あー。」 「でもそれだとお、お兄さんいなくなっちゃいますかあ?」 「…だったら、大丈夫じゃないで、いいですう。」 どうせ、こんな場所で顔を合わせてはならない人間しか浮かばない。 それもあったが、また別に。甘えるように女はいった。 女は元来そんなに素直じゃない。 そういう言い方をするときは本心だ。 そんなことあなたは、知らないのだろうけども。 (-303) 2023/09/25(Mon) 6:59:07 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「だとするなら、俺が認めるのは付き合っていた事一点のみだ。 他に関与した情報は何もない筈だろ。」 確かに貴方の頬を殴り飛ばしたのに やはり、威力は足りないのか。 掴まれると手を退こうとする。 「ダフネに関する事についてはそれ以外には何もねえ。 っひ…!やめろって、言って…!」 手のひらを走る指の感覚に ぞわぞわとして、嫌がるように身を捩るだろう。 (-304) 2023/09/25(Mon) 7:01:34 |
【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノちゅ、ちゅ、と軽いリップ音。柔らかい舌の感触。 貴方から唇を重ねに来た時はくすりと笑っていた。 絡んだ舌先が離れた拍子に、銀糸が伸びてぷつりと切れる。 自分が吐いた息もまた熱かった。 浮かれているし、浮かされている。 「は、……ハハ、こんなのあんまり人にはやりませんよ」 「いつかは刺されるかもしれないけど〜……ん、っ」 やるとしても普段はもう少し事務的ではなかったか。 気心の知れた人に求められると、自分はこうなるんだな。 そんなことを考えながら、片方の手は貴方の耳を塞いで覆うように。深い口付けを交わしつつ、もう片方の手は貴方の下半身へ伸びた。 緩い円を描くように下腹部を優しく撫でてから、 ベルトの留具に指を掛ける。 離した顔を今度は首筋に埋めながらそこへもキスをした。 甘く噛んで、微かに付いた歯型を舐め。 「っは、…………いいでしょ、もう」 擦り寄るみたいな、甘えた声でねだった。 「あー、かわい……」 (-305) 2023/09/25(Mon) 7:12:45 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ当然、返事の期待はしていなかった。 世の中はそう甘くないのだから、そんなことが起きるのならそれこそ月並みに奇跡とでも呼ばなければならないだろう。 そんなことを思っていたから、壁が鳴った時は自分の耳を疑った。 …声が聞こえた時は、もっと。 それが現実だと受け入れるより前に、ぐ、と目頭が熱くなるのを覚える。 「…言い出したのは、ミネだよお。」 それも堪えて、 本当は堪えきれなかった分を一筋溢れさせ、 女の声音はいつも通り。「あははー。署内に激震走る、だよお。」 「…証拠握られちゃってえ、仕方なくう。」 それでも逃走という手段だってあったものをそれには触れず。 ついでいうなら、その 証拠 が何であったかにも、女は触れはしなかった。「これから尋問らしくてえ。」 「…やったことお?言えばいいらしいんだけどお」 「……。」 「………… ごめんねえ。ミネ。 」そのままの調子で言葉を続けていた女だったが。 あなたの声音に責められずとも。 どうしても、そう零れてしまった。 (-306) 2023/09/25(Mon) 7:28:55 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「可愛がられてた……………」 なるほど、そういう事か。 一種のマインドコントロールだ、これは。 警察としてそういう事件は幾度も見てきたから、それだと推察した。 ちょっと殺意が湧いた、その男に。 僕の幼馴染になんてことをしてくれたのだと。 多分”可愛がられていた”などという単語では済まされないことも、されていたに違いない。 これでは、男が望む状態には、決してならない。 昔みたいに、自分を出すということを、最早知らないんだから。 ……それでも、全く覚えてないわけじゃないと思う。 あの日あなたは、素を見せてくれていたから。 なんとかそこから、立ち直るきっかけを作ってあげれたら…………。 「…………」 「ルチアは……そいつと僕、どっちが大事?」 これは今の状況を確認するための問。どっちと答えてくれても構わない。 やることは多分、変わらないだろうから。 (-307) 2023/09/25(Mon) 7:46:53 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「お嬢さんと友人の顔が無事なのを見れたらもう、寝るだけだ」 自分が思い残したものなどそれだけだった。 だから今日一日は歩けるように金を使った。 ファミリーの為を前提に、連日警察ばかりに気を使ってきた。本当に。 何故だろうと考える度に心労が溜まっていく。動きたくなくなってくる。 「心配していたに決まっているだろ、こうなる為だけにどれ程。 ……ど、どれほど……ほお〜?」 そう素直に甘えられるとこの男は弱い。 女性に弱いのではなく、これでも大分様々な仕草に口説くのを我慢してきた。 「何が大丈夫じゃないんだろうか…… ちゃんと会いに行けなかったことを落ち込んでいるのなら、 次の約束は指切りでもしようか? 知っているか、東洋のおまじないだ」 本来すごく重い約束をするもので、約束を破ると指を切るんだとか。 多分そんなだった気がする、と雑な説明をする。 (-308) 2023/09/25(Mon) 7:55:50 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ「そこから出してはあげられないけど……ちょっとまって」 柔らかい笑みを見て、少しだけ安堵を。 何人か牢屋に入ってる人を見たけれど、傷がある人が多かった。 あなたは大丈夫だろうかと気にしながら、牢屋の鍵を出す。 「僕がそっち行くから。 あぁ、大丈夫、危険な人の牢屋には入ってないから安心して良いよ」 かちゃりと扉を開けて中に入る。 鍵を管理していた上司は牢の中。 男はその直属でもあったから、これくらいの特権はあっても許されるだろう、多分。 いや、みつかたら絶対に始末書ものだが。 「……ん? あぁ、これ」 「これはキミが見えるところまで沢山痕をつけるから……、これじゃないと、 か、隠れなくて ……」10cm上の視界から、まじまじと間の抜けた視線を受ければ、気恥ずかしそうにタートルネックの襟を更に上げる。 あなたがそれを見たいと思うのであれば、襟を下ろしてみても男は抵抗をしないだろう。 (-309) 2023/09/25(Mon) 8:10:22 |
【墓】 新芽 テオドロ>>10 フィオレ 「笑わせてくれる。 本当に静かに咲く花ならどれだけ話しかけようと、 そっちから茎をのばしてくることはないだろうに」 ここから先はどこまで行っても言い合いだ。 なんなら、最初の時点でもう己が言っていたはずだ。よっぽどろくでもない相性≠ネのだ、と。 いよいよもってもう認めざるを得ないのだろう。 「……そうだな」 だからその都合の良い言葉も、ほんの一部分だけ。 ほんの端っこのところだけ認めてやらないでもない。 これは毒気にあてられたのではなく、 皿まで食らってやるほうに舵を切っただけの話。 元より枯れてくれるなと思っていたのはこちら側なのだから。 「あんたを特別に危険視しているのには違いない」 そうしてまた線を引き直す。 危険だから、何をしでかすか分からないから、 それはただ遠ざける以外にも道はあるのだと思って。 「見ていろ。何かしでかしたら迷わず捕まえてやる。 法の導きがなくても、その力は俺にはあるのだからな」 (+55) 2023/09/25(Mon) 8:11:28 |
【秘】 新芽 テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ「何、……元気ですよ元気。 あんたフィオレさんと知り合いだったんですか?」 赤く紅く腫らしたり血の跡を残した手を、 億劫そうに動かしながら、牢の前に視線を向ける。 本当に今更、何が起こっても気にやしない。 何ならマフィアとアタリを付けていたもの同士、 全く持って不思議とは思わないし。 「彼女といい、あんたといい、 その……俺を気に入る物好きさは、 まさに類は友を呼んでいるようですね」 ただ、幾ら勘に優れていたとしても、 知り合い以上の関係があるとは夢にも思ってないのだが。 (-310) 2023/09/25(Mon) 8:17:01 |
【墓】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ>>+1 もうじき収容された被疑者の自由時間も終わりの頃、 人も疎になりつつある頃、ふらついた足取りが隅を目指す。 腫れ物のように誰も声をかけない男は、何かの延長線のように出し抜けに声をかけた。 「……お前葉巻持ち込んでやしてねえか」 #収容所 (+56) 2023/09/25(Mon) 8:44:53 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ「悲しかったし、苦しかった。だけど。 それ以上に、許せないって思った。ずっと近くで子供たちを見ていたはずなのにどうしてって」 「その気持ちを、肯定してもらったから……っていうのも、大きいんでしょうけど」 「違うわ」 「力がなくても、そうしたいって思うの。 敵討ちと同じくらい、今ここにいる子供たちが同じ目に遭わないようにするために」 力なんてあるわけない。 ファミリーの役に立てるほどの力はないと思っている。 「今まで騙されて死んでいった子たちと、今ここで生きている子たちのためになるわ」 「私だって、それで救われる」 そうでしょ?とでも、言いたげに。 そうであってほしい、と思っているのだ。 (-311) 2023/09/25(Mon) 9:25:53 |
【人】 路地の花 フィオレ>>+55 テオ 「花にも蔦があるばっかりに、見誤ったわね?」 可憐な花も、絡めとる蔦も、侵さんとする毒も。迂闊にふれれば傷付ける棘も持っている。 そんな花を相手にした時にはもう手遅れだったのかも。 あなたが突き放そうとするたびに、強固になるものだから。 やはり、どうしたってろくでもない。 「危険な花こそ美しく見えるというものね」 食べさしのサンドを揺らしながら。 満足気に笑ってみせている。内容がどうあれ、特別視されるのは嬉しいものなのだ。 枯葉剤をまかれたって枯れてなんかやらないつもりだ。 「逮捕されてるのによくそんなこと言えるわねえ」 「でも、そうね。 テオに捕まえられるのなら、それはそれで」 良いかもしれないわね。なんて。 嫌な気がしないどころか、楽しげに笑ってみせるのだ。 (31) 2023/09/25(Mon) 9:38:00 |
【人】 門を潜り ダヴィード「うお〜、こんな人少ないことあるんだ。 ラッキー?」 こうなればヤケだの思いで有言実行、男は温泉にいた。 白くもくもくと湯煙が立ち込める中、いつもは観光客でごった返すここにも遠くに人がまばらに見えるのみ。 そこらで売っていた水着に着替え浅い湯に足を浸ける。 丸腰になることが躊躇われたのか、背後に感じる視線は遠い。 「でもまあ、低温調理されるわけにもいかないし」 数時間はのんびりとしていてもおかしくないだろう。 これはただの休日、平穏な日常だった。 #温泉 (32) 2023/09/25(Mon) 10:02:57 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオあんまり、そうだろうなあ。 もうわかってしまったし、二度目を起こさないように自制できるかわからなくなってきたところだ。 やり返してやろうかと思っても、貴方にとっては得になるのだからたちが悪い。 「……やめ、てくれよ……? お前死ぬぞ……本気で」 お前を刺すほど好きな奴が出来てしまったら、 お前はそいつの殺意に応えてまうのではないかと。 「嫌だから、な。そんな理由で死んだら、……許さないからな」 伝えられるようになってしまった願望は、今後素面でも言えてしまいそうだ。 色々なことを堪えきれなくて、今貴方の前で決壊してしまったものだから。 ふ、とこの後の予定を思い出して、伸ばしていた手の動きを止めかけた。 この日、空が暮れた頃、会いに行くのは高確率で自分を捕まえる警官の元だ。 言えやしない、きっとそこで自分は警察に連れていかれるということを。 さっき何か言われたような気がするのだが、違えても大丈夫だろうか。 「……っ、ふ、……」 もう既に熱が昂っているのを感じる、甘やかに喘いでしまえば、噛まれた場所に痕は付けるなといえる暇もなかった。 その手が近づいてくるにつれ過敏に反応してしまい、 羞恥で頬を赤く染めながら、吐息交じりに貴方へとこたえた。 「ん、……いい、からぁ……早くくれぇ……」 (-312) 2023/09/25(Mon) 10:10:02 |
【墓】 favorire アリーチェ>>+52 黒眼鏡 「……と言う訳で、はい。頼れるお方は……」 ウインクを返されてしまった。少しの気恥ずかしさに俯きつつ、素直に貴方です。と伝えている。 趣味と実益と聞けば納得したらしく、それでも少し変わっているなとは思ったが突っ込まずにはいる。 「あら、お誘い光栄です。なのですが、 お店の珈琲って慣れてなくて高級でも味がわからなくて恥をかかないかと緊張しますね……」 紅茶派なのを差し引いても小学生のようなことを言っている。 絡まれることについての配慮は、そんな。申し訳ないと最初こそ断ろうとして、しかし今自分の立場を考えれば素直に見極めのタイミングは言葉に甘えたほうが良いだろうとなった。 「あっそうですよ!何がって札束もですが金塊はもっと困ります。換金するにしてもあの量だと怖がられたり怪しまれたりで…… 飾り付けにするわけにも行かないからお返しに行くか悩んでいた所、逮捕の知らせを聞いて…今はこっそりしまってあります」 #収容所 (+57) 2023/09/25(Mon) 10:16:08 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 新芽 テオドロ「まあ、そこそこ近い場所にいる知り合いだなあ。 ……可愛い子猫ちゃんだよフィオレは」 そうだなあとギリギリわかりにくい範囲にしただろうか。 一体どこまで彼女は正体を明かしているのか、それもわからないままであるので言えることは少ない。 「直近にも見舞いに来たってな。 あいつ、嫌なことがあった所をいつも通りを振舞っていてな? 随分落ち込んでいたから、またきても気にせず構ってやってくれ」 「あんまり似た者同士にはなってほしくはないがな。 可愛がってるから好みが似てしまったんだろ、お前が魅力的なのが悪いさ」 (-313) 2023/09/25(Mon) 10:20:05 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ見たことが、ある。 その表情を、見たことがある。 言えないことを裏に隠している人の。 それでも転び出てしまった本当を示す顔。 覆われてしまうだろうか。 そうしたら分からなくなってしまうかもしれない。 一呼吸の時間を祈るように待っていた。 そうはなってほしくなくて。 どうか、どうか、と。 そうして──言葉は届いた。 [1/2] (-314) 2023/09/25(Mon) 10:34:05 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ「……よかったぁ」 落とした声は心底安堵した響きを抱いていた。 眦を下げ笑んだ顔は未だ、貴方への信頼を示していた。 男は一歩開いた距離を見つめる。 詰める術は存在しない、けれど。 「せんぱい、あのさ」 左手を動かした。 自然右手も動くから走る痛みに一度声が詰まった。 だとして伸ばした。 鉄格子の先に、一歩には満たなくとも。 「うそがあってもいいよ」 「言えないことがあっても」 男だってそうだった。 でも貴方もそうだとするなら。 憧れは変わらない、抱く色が少し変わるだけで。 「……それでも、だいすきだ」 貴方があの日手渡してくれた信頼と勇気は、 輝きを無くさなかったんだ。 「来てくれてありがとう、リヴィオせんぱい」 [2/2] (-315) 2023/09/25(Mon) 10:36:22 |
【秘】 路地の花 フィオレ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ/* お疲れ様でございます、熱中症のエビです。 エピローグにて、養育院やスラムの子どもたちを食い物にしていた件で復讐、敵討ちに行かせていただく予定です。 しかし交流の方積み立ての余裕がなかったため、同様の方がいらっしゃればそちらを優先していただければと思います! 当日の混乱を避けるための事前連絡でした。 よろしくお願いします! (-316) 2023/09/25(Mon) 10:59:11 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ「そっか。……アリーせんぱいは優しいなあ。 誰かを責めるのって、怖いことですよね。 オレもうまくはできないから、気持ちわかるな」 伏し目がちな視線に気が付けば、すり、すり、と。 そう零すのは悪くないことなのだとその手を撫でた。 そういえばこんな状況だからか、怖くはないな。 「……オレはさ、騙したり、騙されたり。 悲しいこともあるけれど、必要なときもあるんだろうなって思ってて。 なんというか……優しさで、誰かを騙すこともあると思ってるんです。 相手が大切だからこそ、良い夢を見せたり。 どうしても譲れない何かがあって、自分を酷く見せたり」 「オレは多分ダニエラさんに騙されて、嵌められた。 でもそうだとしてもきっと、そこにあったのは悪意だけではなかったんだろうなって」 言葉はどれほどの意味があるだろうか。わからないが。 自分を責める貴方の心が、少しでも落ち着きを取り戻し今を見つめられればいいと思っていた。 すぐじゃなくてもいいから。少しずつ。 「…………そっか、拷問に」 「……うん。 そういうの聞いてたらオレも猶更、早く撤回されないかなって気持ちになってきました。 自分だけしか見えてなかったけれど、こうしてアリーせんぱいだったり、せんぱいの大切な人が苦しい状況にあるのはいやだから……」 「穴は……その内塞がると思うから、大丈夫!」 ぐっと拳を握ろうとして、だめだった。痛かった。呻いた。 (-317) 2023/09/25(Mon) 11:06:27 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 幕の中で イレネオ「此処の何が楽しいんだか……。 変わった宗教でもしてるのかあ……?」 思い当たったのは牢屋が好きか、この環境が好きであるかだ。 概ね後者だろうと思いつつもその執着と熱意は何処からか。 人、過去、etc。ある程度考えてみても、思いつきはしない。 ただどれかが当てはまる事実だけはありそうなことが何処となくわかった。 マフィアに所属する自分もそれの複合でボスに絶対の忠誠を誓っている。 この感情を説明しろと言われても簡単には言えないし、何も合理的ではないだろう。 「……一つ、俺の罪を教えてくれないか。 罰する必要がある罪ってやつが何なのかも知りたい」 自分はまあ、分かる通りマフィアなんだが。 それ以上でもそれ以下でもない、と貴方に告げて緩やかに首を傾げた。 貴方の考える法は普通の秩序とはズレた物なのだろう。 だからここまで警戒された男の信条が気になったし、聞けるものなら聴きたかった。 まあ無視されてしまえばそれまでだ、ここまで話してくれたのも運良く機嫌が良くなってくれたからだと思っているから。 (-318) 2023/09/25(Mon) 11:13:25 |
【秘】 新芽 テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ「あんたのお手付き……でも不思議じゃないか」 そもそもあの女だって身持ちが堅いわけじゃないし。 わかりにくい言い方だったもので勿論すぐに気づくことはない。 「……ルチアーノの頼み、って体なら、まあ。 らしくなく色々と調子を崩していたのは知っています。 その理由も何をすればマシになるかも、流石にな」 だからとはいって喜んで頷くわけにはいかないもので。 プライドとか、培った棘などが邪魔をしているまでだが。 「可愛がってる、ねえ。 別に可愛がられたいわけじゃないが…… 何もかもが嫌になったら、マフィアに行ってみるってのも……悪くないのかもしれないな。 一回考えたことはあって。けれど向いてなさそうだから真面目に考えないようにしていたんだ」 (-319) 2023/09/25(Mon) 11:14:57 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 路地の花 フィオレ闇色の髪を踊らせながら、貴方はこちらに向かってくる。 女の高さの声は、男には可憐よりも不快さが大きかった。 花のかおりがする。 良い香りではない。 「失礼。」 貴方の歩みを、恐らくは言葉も止めさせたのは、そんな一言。 するりと一歩。大きい歩幅で貴方の前を遮った男の声だった。 男はそれ以外に何も言わない。まだ。 しかし、貴方が僅かでも妙な動きを見せるなら。 これはその前に貴方の腕を掴むだろう。容赦なく、軋む音がするくらいに。 (-320) 2023/09/25(Mon) 11:36:21 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ「それも悪くないのかも。 いらっしゃいませって一緒にするし、パンも焼けるかな」 返す言葉は冗談交じりのそれだった。 或いはと過るものは一度隅に置き。 その手から食べさせてもらうパンは、こんな状況なのに一人で食べるよりもおいしい気がする。 それでも、貴方の溜息を聞けば食事の手も止まるのだろう。 「センパイ……? ……イレネオせんぱいって、捕まってたんだ」 ぽつ、と落ちる。それさえも知らなかった。 「……わかんない。 拷問されて酷い怪我してる人、いるって聞いたけれど。 やったのがせんぱいかどうかまでは……」 確かめていない。 そこまでを紡いでから、貴方をじいと見つめた。 言葉を聞きながらようやくに男は、もう一つも勘付き始める。 気が付くにしては遅く、そうして今までなら目を逸らしていただろうが。 ……そうしたことを悔いたばかりだ。 「…………あの、ろーにい」 「……ここ、もし、出られたらさあ」 踏み込みたい、けれど、場所が悪い。 だから、代わりにと。視線が落ちた。 「ナイショ、教えて欲しい……」 (-321) 2023/09/25(Mon) 12:00:58 |
【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「一回ぐらい刺されても死なないかもな。丈夫だし。 ……なんて、大丈夫ですよ。オレはくだらない理由で死なないから」 自分はガラクタだけど、安易に死ねば迷惑が掛かる。 死ねば悲しむ人も居るらしい。嫌がる人も居るらしい。 例えば、貴方とか。だから、そうしない。 「おんなじこと、あんたに言ってもいいですか。 あんたに居なくなって欲しくないんで」 自分は首輪を掛けられる側で、リードを握ってもらう側。 だから貴方に首輪は渡せない。 けれどもしリードを握り合えたらどうなるだろう。 繋ぎ留める代わりに、貴方のネクタイをぐいと引いた。 「一緒に居てくれれば、いつでもできますよ。こんな事」 カチャ、と金具の外れる音。 「体勢変えなきゃな。腰上げて」 互いにやりやすいように体勢を変えれば貴方のズボンの前を寛げた。そのまま下着に指を掛けて、するりと下に引いていく。露出したあなた自身の芯を、熱い手がゆっくりと握って擦り上げる。 先走りがあれば、それを絡めた指先を貴方の後孔へ当てた。 ロメオはなんとも楽しそうだった。 それでいて、何とも愛おしそうだった。 (-322) 2023/09/25(Mon) 12:04:29 |
【秘】 リヴィオ → マスター エリカあぁ、まるでここに来ることを理解されていたようだ。 プレートに書かれた文字を暫く眺め、 一呼吸の後扉に手を伸ばしドアベルを鳴らす。 「……やぁ、マスター。ひとつ──…」 食べやすいものをいただけるかな。 言葉にする前に、既にテーブルには食事が用意されている。 あぁほらやっぱり、理解されていたようだ。 ホワイトシチューの優しい香りが漂う中、 やはり食欲をそそられる……とは今の体調では言えないが、 それでも、自然と足はテーブルへと向かう。 「……ありがとう、とても美味そうだ」 ここの料理はいつだって美味いと知っている。 酒を飲むだけもいいが、絶品料理を味わうのもひとつの楽しみ。 用意された席へと腰掛け、男は君に翠眼を向けた。 「……いただきます」 (-323) 2023/09/25(Mon) 12:07:57 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ男は貴方を愛していない。 ただ、男はわかっている。 こうすれば人の心と尊厳は傷つけられる。 それは本能的な知覚。蹂躙者の思考回路。 それに加えて、なんだか、とても。 弱った貴方に、くすぐられたので。 ふっくらとした唇の肉が裂けるのを見ていた。 貴方が怯えから身を小さくするのを見ていた。 歪めさせて絶叫を溢れさせる口元を見ていた。 不自然にがくがくと痙攣する身体を見ていた。 「あっはは、ははは!」 男は笑った。高らかに笑った。 けだものは、弱者を嬲る歓びを覚えた。 ▽ (-324) 2023/09/25(Mon) 12:14:42 |
【秘】 幕の中で イレネオ → オネエ ヴィットーレ舌なめずりをした男は、そのまま。なんだか堪らなくなったように貴方の身体を掻き抱く。 貴方は暴れたかもしれない。遂に、ようやく、何とか反撃を加えようとしたかもしれない。しかし既に遅い。それらはもう、大した威力ではないだろう。 男はそれ以上何もしなかった。時間が来ていた。 だから出来なかった? 否、充分だった。 ただ血と汗と、傷口の化膿する嫌なにおいが充満している。 暫くして。 終わりを告げるノックがあるだろう。男は静かに応じ、扉が開かれる。 そうして入ってきた警官に、何か言われる前に。 「こいつが。」 「意識を飛ばしかけていたので、介抱を。」 男は薄く笑って、酷く冷静にそう言ったのだと。 それも全て、全て。貴方の視界の外の話だった。 (-325) 2023/09/25(Mon) 12:15:11 |
【秘】 corposant ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「アハ、いいな。やろうぜ。 新しいメニューの案出しとかも楽しいぞ」 ふ、と二人で並んで仕事している姿を想像して笑う。 そんな光景が現実になるなら、なんて平和なんだろうか。 「おう。オレの貰った情報が正しけりゃ、 A.C.Aに睨まれてお縄になってる」 「ふうん……成程なあ。そうか」 それを聞いて、目を細めて考える素振りを見せた。 瓶底眼鏡は他の牢の方を向く。 本人から直接聞くか。そうしよう。 「ん?」 その思考も声を掛けられれば戻って来る。 どうした? と、首を傾げて貴方を見て。 「…………」 その言葉を聞いて、ああ、と思った。 そうか、気づかれたか。隠し通せる訳はない。 けれど同時に、いいやと思った。 貴方ならそれでも、受け入れてくれるだろうと。 だからロメオは頷いた。貴方の顔を真っ直ぐ見て、真摯に。 「うん。……言うよ、必ず」「待ってな」 (-326) 2023/09/25(Mon) 12:18:52 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「何もない、なら。」 「こうはなっていないはずでしょう。」 すり。 すり、と手のひらを撫ぜる指。 眠気と情欲で上がる貴方の体温。 手つきばかりは優しい。 振るうだけでは意味がないのだと、学んだ。 と。 ふいに男は貴方の上に影を降らす。貴方の手を離して立ち上がれば、なぜだか椅子の位置を調整した。顔を上げてみるなら、机の極近く。正しい位置に戻すように。 さて。 次にはまた貴方の脇にしゃがみこむ。そうして、何を思ったのか。 これは貴方を抱えあげようとした。 蹲った貴方の姿勢に物足りなさを感じたか、或いは単に親切心か。それだって余計なお世話に違いないのだが。 どうあれ、抵抗することは出来なくもないだろう。男は貴方より大柄であるが、貴方もそれほど華奢ではないのだから。 (-327) 2023/09/25(Mon) 12:27:51 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオごくり、つばを飲み込む。わずかに漏れてくる喘ぎ声と呻きに 想像以上に油断できないな、と口の端をひくつかせ、 貴方に持っていかれてたまるものかと気を引き締めた。 ゆっくりとそれでも狭い肉壁を押し広げ、拡張していくように内壁を摩擦しながら挿れていく。 引っ掛かる部分が埋まれば、伝わってくる体の震えに薄く笑みを浮かべた。 勿体無い。そんな言葉は此処にはふさわしくないと口には出さない。 長躯を揺さぶりながら、その快楽を拾う姿にその体に染み付いている処世術が見えてくる。 こうやって壊されてきた身体を何度見てきたか。それを全て愛せてやったわけでもないが。 「っ、……はっ、……」 腿を掴みながら更に奥へと体を押し進め、腰を打ち付ける。 己自身も萎えることもなく身体は熱い息を細かに漏らしていたが、 常に口の中で砂を噛み続けているような、貴方とはきっとまた違う不愉快を隠すことは難しかった。 どれ程、続けていたか。男は貴方の絶頂が来ない事を知りつつ終わりを予測させない快楽という名の暴力を与えていく。 だから、か、と汗を一つ落とし姿勢を改めた。 鎖骨に親指を置いて人差し指を広げ、撫ぜるように喉へと運んでいけば、喉仏を包むように軽く力を入れる。 片手間の力で満たせるとも思えない、あくまで位置を確認するための仕草であった。 (-328) 2023/09/25(Mon) 12:34:35 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ規則に厳しい男は、貴方の行動を見て少し怪訝な顔をしたはずだ。 しかし勝手に、なるほどと納得する。そういえば貴方の上司の管轄だ。やはり、懐に入れた相手には甘い男だった。 貴方が男を訪ねたのが彼が逮捕された当日から翌日の午前までなら、彼の様子に変わりはないはずだ。 しかしそれ以降なら、やや顔色が悪かったかもしれない。それに注視するならば、左手には包帯。 「俺は危険じゃないんですか。」 揶揄う言葉だってそれほど変わりはしない。むしろ上機嫌、或いは少し距離の近いようなそれ。 一度寝たくらいで何とやら。そういう言葉もあるけれど、男はどちらかというと、身体的な距離と精神的な距離は比例するたちのほうだった。 だからだろう。 気恥ずかしげに襟元を持ち上げる貴方の手を、男は留めて。その上から捲ってしまったのだって。 元からそう遠慮がある方ではなかったが、更になくなっている様子だ。布地の下に残る多様な痕を見れば、満足気に鼻を鳴らしてから、少し撫でた。 「……痛そうですね。」 どの口が言う、と。怒られるかもしれないが。 (-329) 2023/09/25(Mon) 12:39:09 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 口に金貨を ルチアーノ「それはお前が一番よく知っているんじゃないのか。」 淡々。言葉を紡ぐ。 貴方は悪い事をした。 それをついに隠せなくなって、この場所に来た。 それだけが真実。それだけが真理であると、男は言う。 男は悪人が嫌いだ。 ただし、ほかの人間の獲物を奪うほどに飢えてはいない。 「罰する必要のある意味も何も。」 「悪人は全て等しく罰されるべきなんだよ。」 「お前たちは一際罪深い。」 「この国をめちゃくちゃにしたんだから。」 噛み合わない。きっと、ずっと噛み合わない。 それでも男は随分、真摯に答えているつもりのようだった。 聞き分けのない幼子に物を教えるがごとく。それが悪いのだ、それが悪なのだと、言い含めて覚えさせるようにして。 (-330) 2023/09/25(Mon) 12:46:57 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 路地の花 フィオレ/※ お疲れ様です。しまむらです。 お声がけありがとうございます。 復讐に関しては問題ありません。 現状いただいてるお話との兼ね合いとして、 お受け頂いた話の中で死ぬことはまだできないこと、 またその後に対等な損傷具合でのタイマンデスマッチの予約があるため怪我の度合いは多少指定させていただくことだけご了承ください。 ナイフで脇腹グサーとかなら問題ないかなと思います。 (-331) 2023/09/25(Mon) 12:49:56 |
【秘】 幕の中で イレネオ → リヴィオ/* ciao〜! 拷問売りの少女です。挙手ありがとうございます。身内からの拷問ですみません。 まず、なんでお前は初日に捕まったくせに動けているんだという疑問があると思いますので、そちらにお答えさせていただきます。 端的に言うと、イレネオは新法の急進派から特命を受けている状況です。任務としては「逮捕者を尋問して自白させる」こと。手段として「何をしてもいい」と言われています。こんなところです。 拷問するに当たって、いくつかお願いがあります。 ひとつめは、「この情報を聞き出してほしい」というものを夏に瓶ラムネさんから教えてほしいです。もちろん自白してくれなくて構いませんが、そういうひとつの軸があるとこちらも話を進めやすくなるので。 ふたつめは、特にされたい拷問があればそれも教えていただきたいです。なるべく意に添いたいのと、こちらもそれほど引き出しがあるわけではないので……すみません…… そしてみっつめ。本当に大事なのですが、NGを再度教えていただきたいです!! 欠損はどうか、後遺症はどうか、全部平気だけど水責めだけは無理! など。絶対PL様には傷ついてほしくないので、よろしくお願いします。 長文失礼しました。ご面倒でなければお相手よろしくお願いします! (-332) 2023/09/25(Mon) 12:58:39 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノふふー、と。あなたの様子に少し満足そうに。 「やっぱり、お兄さんで合ってたんですねえ。」 「リヴィオさんに、あたしのこと頼んだのお。」 余計なお世話だ、とは言わなかったし思いもしない。 あなたのメッセージがなくとも、女がリヴィオ・アリオストにたどり着いていたとしてもだ。 そもそもことの本質は、その部分ではないのだし。 「ええ?指を切るんですかあ。」 「……んー。」 どうしよう。そう悩む小指にはいつものエナメル。 こんな場所でも、ゆらゆら揺れて煌めいて。 「…」 「指切られるとかじゃなくても、守ってくれる方が」 「…そっちの方が、嬉しいですう」 結果、そうへにゃりと笑う。 何となく、同じ『約束を守る』でも意味合いが違う。そんな些細な受け取り方の違い。 (-333) 2023/09/25(Mon) 12:59:28 |
【墓】 暗雲の陰に ニーノ>>+51 黒眼鏡 「別にそこを心配しているわけじゃないし……」 とはいえ貴方に保証されるのは悪い気はしない。 暴れはしないがされっぱなしも感じるところはある。 無意味に寄せた頭をぐりぐりとしていたが、 額を小突かれると「いて」と声を漏らした。 「……その理論でいくと男にはなれたってコト? なんだ、でも、別ににいさんでもそうなんだ」 「ならちょっと安心したけどさあ……」 泣かせてしまうことへの罪悪感はあれど。 貴方だってそうしてしまうことが多くあるなら安堵するような。 でも、最後のはいただけなかった。 「オレはオレが泣かせたねえさんの涙の責任は取るけど。 にいさんがねえさん泣かせたときは自分で責任取れよ」 「代わりになんかは泣き止ませません。 なんなら一緒に抗議しに来る」 #収容所 (+58) 2023/09/25(Mon) 13:04:56 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ一瞬並んだ指摘が何のためのものか呑み込めなかった。 その間にスープは運ばれてきていたので、そちらはしっかり飲み込んでいたわけだが。 その内に理解して、ああ、なるほどと。 「大人らしさの秘訣? 教えてくれるんだ、面倒見いいな」 出たら試してみようかと思って、ありがとうと笑った。 やっぱりいい男だなって感じる。 にいさんと似ていて、それでも少し違う感じの。 「ピーピー泣くのは……昨日で終わった。 ずっと泣くのも疲れたし、あんまり向いてなかった」 「あはは、にいさん、散々な言われよう。 二人の良いところだけ取りたいな。 言って、オレももう小さい子どもじゃないから。 ここからは限度があると思うけど」 はぁ、と息を吐いた。何かが嫌だったとかではなく。 単純に気分を切り替えるような、貴方の話しぶりが軽いものだったから。 気が楽になる心地がした。皿の底ももう見え始めている。 「鉄格子越しなのがなんか勿体ないね。 オレ、ルチアーノさんと話すの好きだなって思う」 (-334) 2023/09/25(Mon) 13:06:13 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ「…………あはは」 はっきりと言い切られた。 それはいっそ清々しい程だった。 だから痛みに呻くより先に。 笑いが漏れる。 「そっかぁ」 瞼を伏せた。 そうとしか返事をしなかったことも。 抱いた感情も、紛れもない真実だった。 牢から出た先のことは分からない。 それでも一つ、いま。 指針は得た。 [1/2] (-335) 2023/09/25(Mon) 13:10:14 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ/* ciao〜! 拷問売りの少女です。挙手ありがとうございます。身内からの拷問ですみません。 まず、なんでお前は初日に捕まったくせに動けているんだという疑問があると思いますので、そちらにお答えさせていただきます。 端的に言うと、イレネオは新法の急進派から特命を受けている状況です。任務としては「逮捕者を尋問して自白させる」こと。手段として「何をしてもいい」と言われています。故に尋問の途中に暴力的な手段に出る……という感じです。 拷問するに当たって、いくつかお願いがあります。 ひとつめは、「この情報を聞き出してほしい」というものをおさとうかえでさんから教えてほしいです。とはいえ、ダニエラちゃんは既に自白しているので……「幇助しようとしていたマフィアが誰なのか」とかでしょうか? もちろん自白してくれなくて構いません。というか、すぐ吐かれるとこちらも振り上げた手を振り下ろせなくなるので、ちょうどいい塩梅のものがあればぜひ教えてください。そういうひとつの軸があるとこちらも話を進めやすくなるので。 ふたつめは、特にされたい拷問があればそれも教えていただきたいです。なるべく意に添いたいのと、こちらもそれほど引き出しがあるわけではないので……すみません。 そしてみっつめ。本当に大事なのですが、NGを再度教えていただきたいです!! 欠損はどうか、後遺症はどうか、全部平気だけど水責めだけは無理! など。絶対PL様には傷ついてほしくないので、よろしくお願いします。 特にダニエラちゃんには、せっかくなので爪とか剥ぎたいなと思っています。大丈夫でしょうか? 長文失礼しました。ご面倒でなければお相手よろしくお願いします! (-336) 2023/09/25(Mon) 13:10:50 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ後は其方が飽くまで。 或いは己が限度を迎えるまで。 ペン先が回る度にひくりと身体を跳ねさせ。 痛みの波の中を揺蕩うだけ……の筈だった。 尋ねられる、貴方が探すマフィアの所在。 ひとり、ふたり──そして、さんにん。 「────」 最後の一人を聞いた瞬間、目を瞠った。 男はそれだけは守らなくてはいけなかった。 瞳の中で揺らいだ驚愕の色はすぐに変わる。 眉を潜め、貴方を睨み付ける中にあるものは。 「…………知って、どうする」 剝き出しの、明確な敵意だ。 [2/2] (-337) 2023/09/25(Mon) 13:11:24 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ/* ciao〜! そんな気はしていましたが、イレネオさんの顔でciao〜!は職場で見るには危険物ですね! 分かりやすいご解説ありがとうございます! ちなみにダニエラは、魔術師くんのお陰でイレネオさんが暗殺者であることを知っています。 なるほどなあってなるんでしょうね。なるほどなあ。 ひとつめ。 まさに1番聞き出して欲しいのは「幇助しようとしていたマフィアは誰か」また「盗聴器の入手元」となります。 というかこれは確定情報なのですが、 ダニエラは 上記以外のどの情報でも絶対に答えることがありません 。なので何聞いてくださってもどのように脅してくださっても黙秘し続けます。 それだとお困りになりそうなら、少し方向を変えて煽りながらの「愉快犯」アピールでもしようかなといった感じです。どちらの方が拷問しやすいですか? ふたつめ。 爪のことをどうぞよろしくお願いします。 左手の小指が弱点です。その他普通に暴力してくださっても構いません。 みっつめ。 何もなければ「NGないです!」と言っていたのですが、さすがにめちゃくちゃ怒られそうなので、欠損と後遺症をNGとさせていただきたいです。 ただめちゃくちゃ痛めつけられたくはあるので 爪のことをどうぞよろしくお願いします(再放送) 以上、休憩終わり間際にぎりぎりで入力しています内容となりますので、また何かご質問等ありましたら仕事の後にお答えします。 よろしくお願いしますね! (-338) 2023/09/25(Mon) 13:26:01 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ男はそれが好きだった。 貴方の怯えが好きだった。 これは尋問の形を取った楽しい遊び。 嬲っていい他者を踏みつけにして踊る舞台の上。 でなければ、いくら真面目な人間でも完遂出来はしない。 男はそれが好きだった。 貴方の怯えが好きだった。 だから。 その顔は、不愉快だった。 ▽ (-339) 2023/09/25(Mon) 13:29:30 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノだん! それを予見していたなら避けられたかもしれない。 二撃目。今度は先程よりも少し上、手と手首の丁度境目あたり。 ペン先は硬くとも、本体自体は骨より柔い。二度も全力を込められたそれはそろそろ割れて、男の手にも僅か刺さった。 顔を顰める。 細めた目を向ける。 「知っているんだな。」 「言え。」 逆らうことは許されない。 断固とした口調は、そう告げる。 (-340) 2023/09/25(Mon) 13:29:42 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ「新しいパン考える? あはは、楽しそう。 オレがたくさん食べて培ったパンパワーを発揮するとき……」 なんて軽口を言える程度には、心が落ち着いてきていることに安堵した。 ジュースをまた一口貰いながらもせんぱいの追加情報には成程と納得をする。 しかし、自分も捕まっていたのにあんな態度だったのか……? だからこそだったのかと考える最中に気が付きはしない。 貴方が今、何を決意したのかなんて。 今の己にとって大切で、わかることといえば。 「…………」 向き合い投げかけられた視線が真っ直ぐなもので。 貴方は確かに頷いてくれた、ということだ。 顔を上げれば少し安堵したように笑った。 「……待ってる」 「やくそく」 そうして理解する。 きっとずっと、ちゃんとぜんぶを知りたかった。 他の誰からではなくて、貴方の口から、ちゃんと。 そうと鉄格子越しに差し出したのは、左手の小指。 (-341) 2023/09/25(Mon) 13:34:40 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ普段のひょうひょうとした気さくな顔は、アレッサンドロの本性ではない。 けれど、全くの嘘でもない──幾度となく肌を合わせたあなたには、なんとなく分かること。 かつての暴力に依る狂犬のような顔も、 カポとしての機能を詰め込んだ緩い顔も、 どちらも同じ仮面に過ぎない。 きっと彼の本当はその中間ぐらい── ちょっとぶっきらぼうで、けれどだらしがなくて、 触れあった肌の暖かさに気恥ずかしそうに顔を綻ばせる、今みたいな顔。 「………、は、…………、……」 吐息、と脈動。 触れあった皮膚の一枚下、熱と血と音ばかりがその感情を伝えてくる。 なんだって差し出して、なんだって持っていようとはしないアレッサンドロは、 ──人の体温に触れるのが好きだ。 自分では認めることも、言い出すこともないけれど。 先端から先走る透明な体液と唾液が、水音をたてて絡み合う。 口腔の中でさらに膨れ合った──さすがに錯覚だとは思うけれど──男性器が、柔かな粘膜のあちこちを汚してやろうといきり立つ。 あなたの頭にそっと手をあてがいながら、慈しむように撫でるごつごつとした手。 どれもきっと、言葉には出ない男の本音。 「……フィオ、……、出るから」 幾度となく快楽を与えられて。 …ようやく零れ落ちた言葉は、びくびくと脈打つ吐精の前兆と同時。 くしゃりと髪を撫でる指に、ほんの少し力がこもった。 (-342) 2023/09/25(Mon) 13:43:42 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ/* こちら一日で落ちた大間抜け暗殺者となっております へへ…… ではその二点を突かせていただきますね! どうでしょう……最悪なことにこの男はどっちでも暴力を振るえるんですが、 初速が早いのは愉快犯的な言動で話を逸らされる方 でしょうか。警察のプライドはないのか? という感じで神経を逆撫でされると思うので。欠損、後遺症NGOKです! これは悪あがきなんですが脱臼とか骨折も難しいでしょうか。治療して治る範囲はどうだ? という疑問です。ロール中に突然ギリギリ責めるよりは今打診かな! と思いましたので、最後にそれだけ聞かせていただければ! 爪のこと、強く心に受け止めました。 おまかせください。では! (-343) 2023/09/25(Mon) 13:46:49 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ「っぅ゛」 鮮血が舞った。 熱の籠った頭に怒りさえ昇れば、避けるまでに思考は回らなかったけれど。 だからこそ先程とは違った、這い上がる恐怖を上回る激情が其処に在る。 「ぃ、……わない」 鼓動は煩い、痛みに汗が落ちる。 涙が滲む、それでも、ぎらついた眼光はそのまま。 貴方を映している。 「いうもん、か」 男が先程まで怯え続けていたのは、ただそれだけでは覚悟を持てなかったからだ。 己が身を守りたいだけの発想では逃げることしか考えられない。 だから逃げたかった、助けて欲しかった、されど。 この身よりも余程、大切な存在を挙げられたのならば。 「ぜったい、」 「アンタには、教えない」 僅か血の滲む貴方の手を、男は強く掴んだ。 それは変わらず、手折ってしまうには容易い力で。 けれど今までで一番強い、反抗の意志。 (-344) 2023/09/25(Mon) 13:51:37 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ「あら?」 声をかけられて初めて、気付いたような素振り。 また後でね、と通話を切って。 聞かれていた?でも、殺しまでしたことは口にしていないはず。 こんな時間だから、気にかけて声を掛けてくれたのかもしれないし。 けれど、あまり長居をしては車に気付かれてしまうかも。 法執行前であるから、過剰な心配もなく。 普段通りに笑顔を見せる。 「こんばんは、私に何かご用かしら」 何もないようなら、早く立ち去ってしまおうと。 ようやく少しだけ冷めた頭で。周りを見て、不審なものがいないか確認している。 (-345) 2023/09/25(Mon) 13:52:38 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「ちょっと道案内したくらいだよ。 危なっかしい女でね」 口元に──言葉に。苦笑するような色が浮かんだ。まるで昨日のことを話すように、笑みが綻ぶ。 「そんな感じの、だいたい全部だ。 それを無くしたら自分は男じゃない、っていう………そういうものを、俺たちゃあ一本持っている。 そいつを握りしめたままどこまで行けるかが、男の人生だと思っている。俺はね」 「──……やりたいことがあるってな、いいことだ。 お前のソレもいってみいってみ、頑張って叶えてやっから。主にコレでな」 手で金のマークを作る。…下品だ。 男は、未来の話が嫌いだった。自分限定で。 「お年頃っていってもよぉ、もう19だろ? あの時分にゃ俺ぁ警官殴ってたぞ。反抗期にしてももうちょっとだな…」 一緒にしてはいけない。 「……いらん告げ口してからに。 あいつがお前に会いたいんじゃないかと思って、口実作ってやってるだけだよ」 ちょっと恥ずかしそうにしながら、眉を上げて。 「フィアットの方はそこそこ高く売れるかもしれんが、愛好家しか買わねえからなあ…。 捌くの面倒くせえんだよな…」 「いや腹にはたまるだろ? 忙しい時はそれでも別によぉ…」 ……そうして、だらだらと雑談が続く。牢屋の中とは思えないくらいに、気が抜けた様子だ。 (-346) 2023/09/25(Mon) 13:54:08 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「あるってそっちが思い込んでる、だけ、だろ…!」 あったとして A.C.Aに居た後ろめたさくらいで 過去の恋人に関しては殆ど何もないのが真実だ。 手に触れられる度にぞわ、として その都度息を詰まらせ、声を殺していたけれど 不意に貴方が離れて、次には抱え上げようとしたものだから。 「っ、あ…!?おい、離せ…!」 びく、と一際大きく震えて 藻掻くくらいの抵抗はするだろう。 とはいっても熱と眠気で力が抜けた体ではたかが知れている。 (-347) 2023/09/25(Mon) 13:54:23 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「よう」 警察から貸与されたスウェット姿というラフな格好の男は、 普段のだらしない足取りが嘘のようなきびきびしとした態度で取調室に入ってきた。 連行する署員が注意する余地もないほどしっかりと、 それでも漂うのは物事を俯瞰するようなどこか不遜さ。 「随分エンジョイしてるようだな、 お前の飼い主も心配してたぞ」 ──まぁ口は減っていないが。 (-348) 2023/09/25(Mon) 13:57:24 |
【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ (-349) 2023/09/25(Mon) 14:01:32 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ男の求めを拒否するのであれば。 その頬に平手が飛ぶだろう。片手を半ば固定された状態では避けることも難しいかもしれない。 難しいだけだ、努力すれば或いは。 「言え。」 「どれだ。」 「マウリツィオ・ベトゥッラか。」 「ネロか。」 「あの女か?」 男は、何も掴んではいない。 だから出来ることは、貴方を痛めつけることだけ。 そうして貴方が根負けして、囀るのを待つことだけ。 (-350) 2023/09/25(Mon) 14:03:11 |
【秘】 corposant ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ「おう頼むぞ、パンパワーなら多分お前の方が上だわ。 きっとより良いパンが生まれる」 そんな風に軽口を合わせて笑う。 こんな内容じゃ、看守だって目くじらを立てないだろう。 久々のこんな会話が心地よかった。 早く皆解放されたらいいのに。 こんな場所に捕まってやる義理、一つだってないのだから。 「うん。約束」 「絶対」 差し出された小指を、自分の小指と絡めた。 しっかりと結んで、ゆびきりげんまん。 「いつか言わなきゃと思ってた。いい機会だ」 そうぢて貴方がそれでも受け入れてくれたなら、 ちゃんと隠していたことを謝ろう。 それからまた、家族でいよう。友人でいよう。 ──貴方がパンを食べ終わる頃、ロメオはまた口を開く。 「絶対に助けは来る。絶対だ」 「それまでもう少し辛抱してて。オレ、待ってる」 (-351) 2023/09/25(Mon) 14:04:37 |
【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ殺した、とは聞かなかった。 けれどファミリーという言葉を聞いた。 黒眼鏡の命令とも聞こえた。 あまつさえノッテの役に立ったと宣った。 この女はマフィアだ。 でなければ作りの悪いコメディか。 とはいえ現行犯ではない。 即逮捕といけないところがもどかしく、男の靴はとんとん、と石畳を叩くだろう。 「今。」 「何の話を?」 (-352) 2023/09/25(Mon) 14:06:01 |
【墓】 黒眼鏡>>+57 アリーチェ 「…俺はまあ、頼れて信頼できる男だが。 ……そのうち若くてデキそうな男捕まえた方がいいぞ。 そういうやつが出世したとき、メリットがデカい」 「まあ俺も信頼されてる分は、キチンと返すがね。」 世話にもなってるしな、とわはは笑い。 ついでとばかり胸をドンと叩けば、 「大丈夫、俺もよく味なんかわかってねえから。 始めたころは、こんな苦えもんなんでありがたがって飲んでんだと思ったもんだ」 小学生みたいな事を返す。実年齢との差分を考えるなら、こちらのほうが深刻かもしれない。 「マ気が向いたらな。 あー、アレね。悪い悪い」 そして何かあったら頼りなさいみたいなことをいっておきながら、 さっそく金塊の件で平謝り。 「ちょっと別件で使っちまってて、口座にすぐ用意できる分がなくてよぉ。 そうだ、いいじゃん、飾りつけ。ドーンとお供えしてやってくれ」 無茶を言う。 #収容所 (+62) 2023/09/25(Mon) 14:08:46 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 法の下に イレネオ「やだ、聞こえてたのかしら」 「うるさくてごめんなさいね」 何を探っている? 女は賢くこそなかったが、人の機微に疎い方でもなかった。 「迎えを頼んでたのよ」 「火遊びの相手と喧嘩別れしちゃってね」 警鐘が鳴っている気がする。 表立ってマフィアらしいことはしていない、にしても。 流石にこのままこの場に留まるのがまずいことくらいは、わかる。 一歩、足を後ろに引いた。 (-353) 2023/09/25(Mon) 14:13:07 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「どうだか。」 弱々しく藻掻く様は風呂を嫌がる犬のようだ。 何かテレビで見た気がする。そんな映像を思い出して、男はまた少し笑った。揶揄の含みがある笑み。 そして、貴方がそれ以上抵抗しないなら。 男は貴方を座らせる。 椅子にではない。椅子に座った自分の膝に、だ。自分の方に無理矢理向けて座らせれば、反応した部分を腹辺りに感じることになったかもしれない。それには少し顔を顰めた。失礼な話だ。 こうしてしまえば貴方は脚を使えない。背後の机も自由を僅か奪うだろう。貴方に出来る抵抗は更に封じられて、こちらにとっては好都合。 「なら別の女とあったんじゃないか?」 「昇進も望まず、外回りを好んだのは逢瀬のためだ。」 「違うか?」 恋人が睦み合う時のような形。 不似合いなそんな構図で、言うのはやはり不釣り合いな下世話なことだ。 (-354) 2023/09/25(Mon) 14:19:52 |
【秘】 黒眼鏡 → 傷入りのネイル ダニエラあなたがもう受け取ることはないかもしれないが、 ジェラート屋の店主は今日は休みだ。 アルバイトの女性が代わりに店に立っている。 もしあなたが後日にでもここを訪れるなら、 『プラン通りに ⇒何かあったら連絡すること!』 というメッセージが届けられるだろう。 (-355) 2023/09/25(Mon) 14:21:03 |
【秘】 corposant ロメオ → 幕の中で イレネオがつ、 がつ、 がつ。 ──法改正による騒動が起こって実に5日目。 次々と逮捕者が増え、並ぶ牢屋が嫌に賑わいを見せている。 本当に嫌だな。 留置所の廊下を、厚底のショートブーツが叩く足音が響く。 歩きながら、髪を結んでいたゴムを解いて、眼鏡を外し、 そのまま鞄へとしまい込んだ。 がつ、 がつ、 がつ。 そのゆったりとして重い足音は、 不意に貴方の居る牢の前で止まる。 「ciao〜……どうも」 そこに居たのは長身の男だ。 薄いレモン色の癖のある長髪を揺らして立っている。 見下ろすのは貴方にとって見覚えのない翠の双眼。 重く、影から湧いて出たような低いトーンの声。 「はじめまして。あんたがイレネオ・デ・マリア?」 初対面なのだ。だから、男は笑ってみせた。 見世物小屋にでも来たかのような笑顔だった。 (-356) 2023/09/25(Mon) 14:25:21 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡貴方の言葉に男は顔を顰めた。加えてふん、と鼻を鳴らす。どちらも不機嫌だ、貴方が嫌いだという、半ば無意識のアピール。 「話す元気があるようで何よりだよ。」 男の手元の調書に真新しいところはない。結局、警察は貴方から何も引き出せなかった。 だからこそ、強硬派は焦っていた。折角捕まえた貴方は言わば賞金首で、何か少しでも叩いて宝を転げさせようとしている。 犬どころか、まるで死肉漁りのハイエナだ。 「まずは座れ。それからだ。」 それでも、自身のその浅ましさに男は気づかない。 これが正義であるという態度をそのまま崩さないでいる。 くるり、右手の指先でペンが踊った。 同じ灯りの下の、男の顔色は少し悪い。 貴方が心配してやることでもないだろう。 (-357) 2023/09/25(Mon) 14:26:50 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 法の下に イレネオ平手が飛べばぎゅっと目を瞑った。 ペン先で抉られるのとは違う鋭い痛みが走る。 こわい。 湧いたそれを抑え付ける、不要だ。「……っいわない、っていってるだろ!」 「アンタ、知ったらぜってぇ碌なことしないじゃん!」 「ケホッ」 いきなりの大声は乾いた喉には刺激だった。 咳き込みながらも睨みつける瞳は変わらないまま。 熱がどっと上がる心地がした、頭がぐらつく。 「家族に、こんなことされて堪るか……ッ!」 (-358) 2023/09/25(Mon) 14:28:32 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 法の下に イレネオ睡眠剤さえなければ。 蹴るなり殴るなり、もう少しマシな抵抗も出来たろう。 短時間に2種類の薬を摂取した体では この程度が限界だ。抵抗虚しく座らされる。 「違う、それは、テオとアリーの為だ…! 前線で、危険な任務には俺が出れば良いって それで敢えて下に残っただけで他に女なんかいねえ!」 熱い息が貴方に掛かるかもしれない。 顔を顰めたのは此方も同じだ。 噛みつくように睨みつけるだろうか。 (-359) 2023/09/25(Mon) 14:28:43 |
【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ男の瞳は、貴方が通話を切った携帯の液晶に注がれた。 その相手を探ろうとする目の動き。名前から相手を割り出そうとする動き。教師や科学者、或いは貴方に思いを寄せる男たち。もしくは探偵や警察がする機微だった。 「そうか。」 「喧嘩で手が出るのはよくないな。────」 「ついてるぞ。」 頬に伸びる手に、貴方は何か過ぎっただろうか。 全くの的外れの可能性だってある。 人を殺す手段は、何も血が出るものだけとは限らない。 それでも、何か後ろめたいことがあるなら。反応があるはずだ。 男はそう考えて、かまをかけただけ。 (-360) 2023/09/25(Mon) 14:32:46 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「拷問尋問ってのは相手が話せるようにやることだろ? つまり口だけはどうしたって潰せないわけだ。 あとからペラペラしゃべるより、 今のうちに喋るだけ喋っておいた方が場の空気が温まるかと思ってね」 のらくらと言葉を重ねながら、調書を無意味な言葉だけが埋めていく。 「実際特に喋ることはもうないんだがね。 目が飛び出るような新情報を期待されても、こちとら拘留される時に黒眼鏡をとられちまった。 眩しくて目も開けていられない、どうだい、ここは司法取引としてアレだけでも返してくれないか」 どすんと席に座り、退室していく署員に「また後でなー」と手を振った。 そうして前のめりになり、何かを話そうとして、 「…イレネオくん、顔色悪くない? ちゃんと飯食ってるかい」 心配するような声色。 (-361) 2023/09/25(Mon) 14:35:16 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ僕にとっては。 「……キミが一番危険かもね」 ほら、言ってる間にそうやって襟をめくるし。 なんて悪態をついた所で、嬉しそうにしている様子なのは悪くないなと思うから、もうとっくに絆されてしまっていて勝てそうもないのだけど。 「ん……っ、そんなに痛くはないよ、もう」 首を撫でられくすぐったそうに身を捩ったが、それよりも気になるのは、あなたの顔色だ。 日に日に人が居なくなる中、どうしても確認をしなければならないこともあった中、ここに来るのはあなたが捕まった翌々日。 嬉しそうにしていても、上機嫌にしていても、なんとなく、顔色が悪いのが気になる。 そればかりか、襟元を掴んでいる方と反対の手には包帯が巻いてあるし……。 「……キミも、怪我をしたのか。 どうしたの、それ。捕まる時に何かあったかい?」 何も知らぬ男は、心配気に眉を下げた。 (-362) 2023/09/25(Mon) 14:37:35 |
【秘】 幕の中で イレネオ → corposant ロメオその日、面会の予定はなかった。 ────その日どころか、特に一日だってなかったが。 おまけに、近づく足音にも覚えはなかった。 その上、届いた声にだって覚えはなかった。 名前を呼ばれれば、男は顔を上げただろう。 ……その顔にだって、やっぱり覚えなどない。 「そうだが。」 「何か用か?」 殊更に。 強調するように、冷ややかな眼差しを男は貴方に投げやる。 それは拒絶の視線だった。緩やかに侮る貴方の笑みを、そのまま跳ね返すように。 (-363) 2023/09/25(Mon) 14:38:20 |
【秘】 corposant ロメオ → 幕の中で イレネオ「やっぱりそうだ」と男は笑顔を崩さなかった。 冷たい視線に怯むわけでもない。 むしろ愉快そうに目を細めている。 そこに含まれる拒絶の意図をまるっきり無視するつもりだ。 「すみませんね、イレネオ巡査長。 あんたに聞きたい事があってここに来た」 質問は至極簡単なものだった。 「あんた、ニーノに手出したか?」 首を傾げ、答えを、反応を待つ。 (-364) 2023/09/25(Mon) 14:43:58 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ家族、と聞いて。 男は。 口の端を、歪めるように。 笑った。 これまでで一番歪な笑みだ。 「────お前たちが」 手がペンを離れる。貴方の首に伸びる。 正確には襟首だ。何も殺す気はない。 「お前たちのようなものが」 逃げられないならそのまま掴む。 ぐ、と強く力を込めて。 乾いた喉は更に詰まるだろう。 「家族を語るな」 否定。 強い、強い。強い、否定だ。 何がそれほど男の逆鱗に触れたのか。 それはこれまでで一番強い感情。憎悪に似た瞳の炎。 貴方の息を詰めた男は、追い打ちをかけるようにその頭を、揺さぶる。 (-365) 2023/09/25(Mon) 14:46:37 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「口では何とでも言える。」 そう、なんとでも。 だから無理矢理吐かせたところで、意味なんてないのだ。 人は自分を楽にするためにいくらだって嘘を吐くし、 やはり情に流されて、不要に罪を負うことだってある。 ぬるい愉悦を浮かべながら男は言葉を紡いでいく。 その間にも手は服越しに貴方の身体を這った。脇腹から胸の中心。それから首筋、襟元から露出した肌に触れる。 「ああ。」 「そうか。」 「男の可能性もありますね。」 喉仏をくすぐるようにしながら言う言葉は一層下卑ていた。 貴方の喉がそれで震えるなら、男もまたそこを震わせて笑う。 (-366) 2023/09/25(Mon) 14:58:41 |
【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ想像で済まされなかったなら、彼女は答えに困ったことだろう。 そのたったひとりの姿も、名前すら、彼女は覚えていないから。 己の感情と、今生きていることを知る術くらいしか、彼女は持っていない。 「それが本心なら、お前は見る目を磨くべきだろうな」 きっと料理の話だから、彼女はそう返した。 師として仰ぐのなら、もっと相応しい者はいくらでもいる。 最低限、味はわかるべきだろう? 情に重きを置く人間に、この仕事は渡せない。 リクエストには軽く了承し、さてとボトルに手を伸ばす。 ショットグラスにテキーラを。 少し迷って赤いシロップもいくらか足してよく混ぜて。 ビールを注いだグラスの中に、小さなそれをそのまま沈める。 仕上げに切ったライムを縁に。そうしてグラスがあなたに差し出された。 「サブマリノ、グレナデンシロッププラス…と言ったところか?」 グラスを傾ければ、黄金の海の中、 揺れ動く透明から赤混じりの琥珀が躍り出る。 飲み進めるほどに、テキーラの香り高い苦みと、 ほんのり加えられたザクロのシロップの甘さが、 麦酒のなかに広がっていく…そんな遊び心のあるビアカクテルだ。 …度数は遊びで済まないが。 (-367) 2023/09/25(Mon) 15:06:51 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡玉石混交とはよく言うものだ。 貴方の言葉からこちらは玉を掴み取ろうとする。何かがあるはずだと手を突っ込んでかき混ぜる。しかしそこには何もない。何もない徒労感を、それで自棄になる感覚を、男は既に知っている。 それでも、止めない。 男は全く、真面目な警官だった。 「ざまあないな。」 「黒眼鏡はおしまいだ。そのままアレッサンドロ・ルカーニアとして裁かれればいい。」 くるり。ペン先が回る。 貴方が余程注意深い男なら、それも。初め貴方と話した時に持っていたものとは違うと、気づいたかもしれない。 自分より大柄な相手はこの男にとって珍しい。 貴方が腰かければどすんと衝撃があって、それでまた少し顔を顰めた。 身体の大きい敵というのは、本能的に嫌なものだ。 そして。 そこに触れられれば、隠しようのない舌打ちがひとつ。 「うるさい。」 「お前には関係ない。」 かかん。と、ペン先が紙面を打った。 話を戻せ、主導権をこちらにある。そういう仕草だった。 (-368) 2023/09/25(Mon) 15:08:19 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそれは少し残念だな。 形になった以外の心情は男には読み取りづらかった。 ただ、なんだか胸の奥が動いたような気がして、それだけ少し首を傾げた。 指先に感じる少しの膨らみ。薄い肌に浮く牙の痕。ぽこぽこと小さく盛り上がったそれは指にも楽しいらしく、さりさりと楽しむ様子はやはり無遠慮だ。 けれど、それについて触れられれば動きを止める。 落としていた視線を貴方に戻してから、男は自分の手元に目を向けた。そうして下手に隠すように背後に回す。まるで犬が尻尾を巻いて後ずさるような、明確でわかりやすい隠匿の行動。 とはいえ、怯えているようではない。単に表情はきまり悪そうな、そうして少しばかり不機嫌そうにも見えるだろうものに変わった。 「違います。」 「俺は平気ですよ。」 (-370) 2023/09/25(Mon) 15:19:43 |
【秘】 幕の中で イレネオ → corposant ロメオ問いに対して。 男はゆっくり、目を開いた。そうして細めた。 とはいえ時間にして数秒。答えに窮した、というほどでもない。 「身内か?」 返る言葉は簡単だった。 それは答えではなかった。 無礼な輩に真っ向から対してやるつもりはない、と言うように。 男は、ニーノ・サヴィアに手を出していない。 だから報復などに怯んだわけではない。 男は、取調べをしただけだ。 (-371) 2023/09/25(Mon) 15:27:00 |
【秘】 新芽 テオドロ → favorire アリーチェ「叱って伸びるタイプだったらここまで苦労しなかっただろうな、あんたは。それでも一切の成長をしてない訳じゃない」 「ここで不安がられないだけ、 俺が小言を言い散らした甲斐があると見える」 いつまでも同じ、というわけにはいかない。 こんな世の中だ、誰もが己の考えに従って行動に移しては何かを変えようとしていてもおかしくない。それでも何も手元に残らないわけではないのだ。 伝えられたようで、微笑ましいような苦笑するような、ひとまずは口角を上げて。 「全く、俺以外にもこういう時食わせられる相手を見つけなさい。知り合いがいないというわけじゃないんだから…… たまたま仕事が入ってないからいいものの、 忙しくなってきたら本当に保証できませんからね」 やっぱり終いには苦言を呈して、 それから帰り支度をするのだった。 「それじゃあ……アリーも気をつけて。 もう今更、何もするなとは言わないが、 せめて無謀なことはしないようにな」 (-372) 2023/09/25(Mon) 15:39:57 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「まったく真面目だ」 事実。 アレッサンドロは、そういった愚直なまでの真面目さを好んでいた。 男として譲らぬ線があるであろうその態度を、 見守るような気持ちでそこに座っているのである。 こんな調子では怯えすくむこともありはしない。 ペン先には視線を向けながら何も言うことはなく、ただ背すじをぴんと伸ばして──それこそ本能的にだろうか、男は相手を威圧する振る舞いを文字通り体に染みつかせていた──あなたと相対する。 「あァ?」 そうしてぴくり、と眉を跳ね上げる様も、どこか楽しそうで。 「ないことあるかよ。 お前、自分が法の代行者に過ぎないって自覚はあるのかね? お前は俺と法がつつがなく向き合うためのインターフェイスに過ぎない。 俺はお前を通して司法と対峙して、己が権利を主張しなきゃあいけないんだ。 つまりこれは俺にとって、正当な権利と発言の場なんだぞ? なのにお前は調子が悪そうだ、お前、自分がプロサッカー選手だとしてみろ。 運命をかけた一線、これに勝つかどうかでトーナメントの優勝が決まる、自分が背負ってきた人生の価値が極まる、 そんな時に審判が青い顔してゴホゴホ咳してたらどう思う? 言いたくなるはずさ、もちろんこう、」 カードをかかげるように、手錠がはまったままの手を掲げる。 「チェンジ、だろ? せめて顔洗って来いよ、寝不足か? ン?」 (-373) 2023/09/25(Mon) 15:47:42 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ首の赤い首輪は、痛みは引いてきていても、もう暫くなくなることはない。 消えてなくなったらまた、つけさせてあげてもいいけれど。 でもそれにはひとつ、あなたと約束したいことがあった。 「こら、今更隠しても駄目だよ」 「まったく……僕には危険なことをするなって言いながら、キミは一人で危険なことをするから」 だからこんな事になるんだぞと、咎めるように見上げた。 少しだけ決まり悪そうにしている様子を見て、ふぅ……と小さく息をついた。 「キミが僕を心配してくれるように、僕だって心配する心くらいある」 「一人で無理をするのは、良くない」 正義感の強いあなたのことだから、一人で無理をした結果なのだとそう思っている。 何が原因だったとしても、大怪我をしたり居なくなられるのはいやなのだ。 僕は、独りにされるのがとても怖いから。 「……一人で背負い込まないって……約束、できるかい?」 (-374) 2023/09/25(Mon) 15:54:22 |
【秘】 マスター エリカ → リヴィオああ、と短く頷いた。彼女のどうぞ召し上がれ。 栄養たっぷりだいだい緑、薄黄薄桃薄茶色。 小さく切られた具は柔らかく、舌で押せばそれで形をなくすほど。 とろりとしていながらも油分の少ないスープは、 食事をまともにとっていない胃にもやさしく染み渡る。 きっと期待通り、あなた好みの良いお味。 身体が熱くなり過ぎたら、よく冷えたお水もどうぞ。 あなたが食事をとる間、何を言うでもなく、 彼女はいつも通りにカウンターにいるだろう。 (-376) 2023/09/25(Mon) 15:58:58 |
【秘】 corposant ロメオ → 幕の中で イレネオ「身内。まあ……そうだな」 「そうならどうする? お巡りさん」 表情は変えない。身動ぎもしない。 ジャケットのポケットに両手を突っ込んで、 首を傾げたまま続ける。 そういう置物のようだった。 「他の奴も怪我してるんじゃあないか?」 「あんたの尋問の後、傷を作って……」 ん? と、答えを促す一音。 (-377) 2023/09/25(Mon) 16:01:32 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ/* 1日目で落ちなくても占われた時点で2日目で落ちることが決まってしまっていた暗殺者さん…(ほろり) ありがとうございます!では悪エラで参りたいと思います。 そして仕事中思い出したのですが、カンターミネさんとの既知にておくすりの治験(?)も多少行っており、自白剤などもがんばって耐えることができます。ご参考までに。 あとは、差分の兼ね合いでどこかで眼鏡を弾き飛ばしてもらえると大喜びします。このくらいかな… 脱臼骨折は◎です!多少の身動き(歩いたり)の余地があると本当は嬉しいですが、なくてもいいです。 本当に 取り返しがつかない範囲 を超越しなければいいかなとPLは思っています。では重ね重ね、 爪のことをどうぞよろしくお願いします。 何かあればまたご連絡をお願い致しますね! (-379) 2023/09/25(Mon) 16:04:31 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 黒眼鏡女がそのメッセージを受け取ることは暫くはないだろう。 リヴィオ・アリオストと共に自首をしたその日にイチゴのジェラートを食べたのが最後になるはずだ。 あとはあなたの耳が聰ければ、【A.C.A】が2人自首した話が拘留所内で聞けるかどうかといったところか。 その名前まで知ったかどうかはあなたの手がどれだけ及んでいるのかによるのだろうが。 (-380) 2023/09/25(Mon) 16:11:03 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡背筋を伸ばす。そうして前のめりになる。 貴方の大仰な態度。演技じみて時にがさつで、通り越していっそのこと優雅ですらある。 大きな蛇を相手にしているみたいだ、と。思うほどの感受性は男にはなかったが、きっとそれを前にした獣と同じ警戒を向けていた。 実直さは老獪さに敵うものではない。大抵の場合。 貴方の言葉で、簡単にかっと燃える。 「うるさいな。これは俺の仕事だ。」 「俺は青い顔をしているか?」 「俺は辛そうに咳をしているか?」 「見ろ。俺の手は震えているか?」 ぎ、と歯を剥きだして言う様は、何かしらの傷をつけられたよう。 手負いの犬。矜持にでも痛みを受けたのか、早口でまくし立てる様は苛立ちを隠していなかった。 「いい心がけだ。」 「精々真っ当に向き合うんだな。懺悔室のつもりで話せ。」 かかん。かん。かん。 血が上って元気でも出たのか、幾らか顔色を戻した男は、やっぱり苦虫を嚙み潰したようでいる。 (-381) 2023/09/25(Mon) 16:17:18 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノこら、と言われればますます目を逸らしたんだろう。 いつも真っ直ぐ見下ろす瞳。忌憚も何もない金色は、今は合わせられない。見上げる花浅葱から逃げるようにそっぽを向いている。 怒られる犬のようだ。悪戯をしたことを、見え透いたその行動を、隠せずともやり過ごそうとしている時の。 それでも耳は向いている。 貴方の言葉を男はきちんと聞いていて、だからそれが怒りより、心配か不安から来るものだと読み取った。 そろり。 視線がようやく、再びそちらを向く。まだ目は合わずに、貴方の胸元辺りに落ちてはいるが。 「すみません。」 そうすれば、謝罪は存外素直だった。 やや小さいような声でも、問題なく聞き取ることは出来るのだろう。声は上から下に降る。 「少し。気が、昂ってしまって。」 はあ、とため息を吐く。 「しませんよ。」 「心配させましたか。」 (-382) 2023/09/25(Mon) 16:32:09 |
【独】 マスター エリカ/* ところでリヴィオに料理の味褒められているのにウッ…となっていた。誰だマスターから味覚奪ったやつ。俺。軽率に俺。おれおれおれおれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(容赦ないグーパン)(埋まる) マスターは、おいしくたべてもらえてるのうれしいな安心するなでダメージないんよな、こういうタイプの褒めは。 (-383) 2023/09/25(Mon) 16:44:36 |
【秘】 幕の中で イレネオ → corposant ロメオ「捕まえる。」 いっそ無謀なまでの生真面目さ。 愚直なまでの勤勉さが、男の常だった。 牢に入っているのはこちらだ。身動きが取れないのはこちらだ。 そのくせ、まるでその障害などないように。男は単純に言ってのけた。 ニーノはこの男のことを、貴方にどう伝えただろうか。 さてその言葉と今貴方が見たこの男に、何か違いはあるだろうか。 立ち上がった男が貴方に相対する。 上背はある方だという自負があった。貴方の視線はそれより高かった。 それだって不快で、チ、と舌が鳴る。 「そうだな。灸を据えたよ。全員じゃない。」 「それがどうした?」 (-384) 2023/09/25(Mon) 16:46:53 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 路地の花 フィオレ熱い指先に触れる雫は冷たくて、胸が痛む心地がした。 頬に流れるそれを拭えない代わりに、忘れないように。 指先が離れる頃にはぎゅうと掌を握り込む。 「……ねえさん」 するから、という言葉が引っかかる。 けれど今この場で深く踏み込むことは難しいし、恐らく危険だ。 無理に浮かべてくれようとした笑みに少しばかり眉を下げながらも。 「…………無理は、しないで」 「おねがい」 言えることといえばそれぐらいしかなくて、それでもそれしかないから形にする。 去って行く後ろ姿を見送った、牢の奥。 今ここにいるのが己で良かったと。 貴方が去ってくれて良かったと。 肌に冷たさを教える涙を裏切ってしまうような安堵を抱く。 この地獄の淵に夜明けはあるのだろうか。 今はまだ、何も分からないけれど。 ……でも、なんとなく気が付いている。 朝が来たとしてきっと、多くが変わるのだろう。 貴方も、自分も。 そうだとしても、ひとつ、ずっと変わらないもの。 心の内に咲き続ける、貴方が植えた愛の花弁を。 確かめ、なぞるように瞼を落とした。 (-385) 2023/09/25(Mon) 16:47:33 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ捕らえられた貴方は、暫くの待機の後取調べを受けることになった。 引き連れていく警官は二人。男女のどちらか、あるいはどちらとも、貴方は面識があったかもしれない。かつては同僚だった誰かだったかもしれない。 今貴方の自由を縛る手に、そんなかつての優しさは既になかった。 向かう先は取調べ室。 そこで貴方もまた、誰かと相対したことがあったかもしれない。 しかし今の貴方の立場は、そんな“いつか”とは真逆のものだった。 机の向こう。 警官の座る席で貴方を待ち受けていた男の瞳は冷たい。 貴方に目をやり、書面に目を落とし。もう一度貴方に目をやってから、貴方を連れて来た警官に視線で促した。 席につけば、始まる。 /* 了解です! とりあえず逃げる余地は残してロールをしますね。 その上で折るにしても腕か指で留めておきます。 (-386) 2023/09/25(Mon) 16:53:10 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ「当たり前。……心配、すごくした」 後ろに隠れた手をそっと取って、その手の甲を、痛くない程度に撫でた。 どんな怪我なんだろうか。 それは包帯の下に隠れてしまってるから、知りようもないけれど。 顔色の悪さから読み取れるのは、痛そうだ、ということだけ。 「約束してくれるなら許すよ」 安心させるように、目を細めて。 軽く伸ばした手をあなたの頭に乗せた。 もう大丈夫と、2,3度ゆっくり撫でてやる。 「日に日に皆が捕まっていくから、僕も時間の問題かもしれないけど……、ここから出してあげられるように頑張るから、待ってて欲しい」 「いい子にしてるんだよ? そしたら、ちゃんとご褒美をあげよう」 何が良いかな? とあなたの眼鏡に手をかける。 ほら、僕の目を見て、言ってごらん。 (-387) 2023/09/25(Mon) 17:00:21 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「そりゃそーだ、ハハハ」 返す言葉も、いつも通り。しっかり笑った明るい声。 本当は泣きたいくらいなんだけど、俺は王子様だからな。 「走らないでほしかったな〜、激震。 大方俺の装置が見つかったんだろ?しくったなー。 緊急用のフェイクも用意しとくんだったぜ、 次からはバレないようなのを作るよ」 返すのは当然のように、あなたではなく 自分の落ち度と次を思う言葉だ。 やれ次はプラスチック製にする、だとか、 もっと小型化か、じゃなきゃ大型化して 街中に配備するかだなー、だとか。 そんな風にしていたけれど、尋問の話と、 零れた言葉を聞けば歌は途切れた。 ▼ (-388) 2023/09/25(Mon) 17:05:11 |
【秘】 corposant ロメオ → 幕の中で イレネオ「どうして。彼は実直な巡査じゃないか! 彼の何がどうしてそんなに悪い?」 わざとらしく目を丸くして、ポケットから手を出して上げた。 随分急な話だ。捉えられているのはそちら。 こちらはまだ自由の身だ。 それに、すぐにその結論に至る理由が分からない。 貴方が立ち上がるそのままに視線も上にスライドする。 高い、が、自分よりは少し下か。 「へえ……そう。噂通りだ。 正しい正しいお巡りさんだから、それでも平気な訳だ。 あんたは立場と法にぬくぬく護られてンだねぇ……」 (-389) 2023/09/25(Mon) 17:06:02 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ牢の中でも、そこから引き連れられるさなかでも。 女は怯える様子なく、むしろ落ち着きしれりとした様子を見せていた。 ただ飴玉でも転がしているかチューイングガムでも噛んでいるかと錯覚するほどの暢気な雰囲気を纏いながら。 常日頃から好んで行う食べ歩きの延長であるように、かつかつと革靴の底を鳴らしている。 「…あれえ。」 へらりと。 何故か口火を切ったのは、冷たい瞳のあなたなど意にも介さぬ間延びした声。 「イレネオさんってえ、逮捕されたんじゃなかったですっけえ?」 まるでそこがいつもの警察署のデスクであるかのごとく女は囀る。 ことりと首を傾けて、んー?と暢気に、不思議そうに。 /* ありがとうございます! それではその形で、よろしくお願いします! (-390) 2023/09/25(Mon) 17:06:20 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「……。あのな、"エリー"。 尋問についての注意もしたいんだけどさ、 それより先に一個だけ言わせてくれよ」 カンターミネがあなたをそう呼ぶのは、 決まってあなたの傍に居ると決めた時。 「ここまでよく頑張ったな。偉かったぞ」 こん、こん。撫でたり、抱きしめたりする手は届かないから、 その代わりにせめて自分を伝えるように。 壁をノックしてみせる。少し骨に響いたけど、 まあ、もう処置はしてあるから問題はない。 本当は、ここからが山場なんだろうけれど。 でも、絶対に言っておきたかったから。 ここまで走って、走って、走り続けた君に。 「……なあ。ありがとう、エリー。 お前が頑張ってるって知ってたから、 俺も頑張れたんだ。……あと少し、頑張ろうぜ。 そんで、終わったら、そうだな。温泉行って、 美味い物食って……あとは、式の予約でもするか?」 最後のは少し冗談っぽく。 だけど、まあ、結構本気で。 (-391) 2023/09/25(Mon) 17:06:49 |
カンターミネは、こういうのフラグっぽいから言いたくはなかった。 (c27) 2023/09/25(Mon) 17:08:09 |
カンターミネは、でもさあ!しょうがなくね!?自分に言い訳をしている。 (c28) 2023/09/25(Mon) 17:08:47 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ通話画面に映る名前は、あなたの知るものではない。はずだ。 同じアソシエーテのラウルという青年のもの。 メイドマン・ルチアーノの部下を探っていなければ、聞いたこともない名前だったかもしれない。 「そう、おかしいわね」 「私、喧嘩別れはしたけど。手を出しても出されてもいないわ」 ターゲットは、毒物で死に至らしめた。 だから彼女でもかまをかけられている。と分かった。 同時に、あなたへの警戒を高める。目的のわからない探りほど不気味なものはないからだ。 また一歩、足を下げる。 (-392) 2023/09/25(Mon) 17:16:10 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ少なくとも。 手の甲や、手のひらを撫でられることに、男は抵抗しなかった。そのあたりに傷はないのかもしれない。 もし貴方が注意深く触れたなら、親指の具合がおかしいようだとわかったかもしれない。優しく撫でただけなら知り得ないことだ。 それでもきっと男はまだ、きまり悪そうに視線を下に落としていた。 落とした視線が上がったのは、貴方の手が頭に乗った時だ。 男はそれに驚いたらしかった。 丸くなった金が貴方のかんばせに注ぐ。男は犬を自称していたが、当然実際そうではない。動物でもなければ子どもでもないから、人に頭を撫でられることなんてそれほどはなかった。 だから少し黙ることになる。ぱち、ぱち、と瞬きの間。 それでも、やっぱり嫌ではないのだ。 触れられることも。触れることも、至近で見つめることさえも。 ▽ (-393) 2023/09/25(Mon) 17:22:58 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノだから。 眼鏡にかかった手を、男は厭うことはなかった。 貴方がそれを外すならそのように。動作は恙なく従順に行われて。 さて、犬は口を開き。 少しばかり顔を傾け────おそらくは、貴方に口づけようと、した。 けれど。 ここは檻の中。 今ではないか、と。一度、止まる。 (-394) 2023/09/25(Mon) 17:23:42 |
【秘】 幕の中で イレネオ → corposant ロメオ「悪いだろう。お前のような者とつるんでいる。」 貴方は彼の身内だと言った。 その意味するところは明白だ。 「実直な巡査のすることじゃない。」 言い切る言葉もまた明白だ。 男の言葉は存外素直で親切でいる。のらりくらりと躱すところがない。 続く言葉には呆れたように鼻を鳴らすだろう。ふん、そんなことも知らないのか。 「そうだよ。」 「法は、法を守るものを守る。」 「わかるか?」 「その穴を突いてずるをしようという輩のためにあるものじゃない。」 (-395) 2023/09/25(Mon) 17:27:48 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ「より良いパンを生む〜」 同じ軽さの言葉が返ってくるのがこちらも心地よかった。 此処が牢獄の中だなんて一瞬、忘れてしまいそうになる程。 底にばかり落ちていた心が普段の暖かさをふと思い出した頃。 差し出した小指に返る、同じぐらいの体温に瞳を細めた。 ゆびきりげんまん。 「……うれしい」 どうか覚えていてくれたらいい。 きれいじゃなくても構わないのだと伝えたこと。 貴方のお陰で直にお腹は膨れて、そうして終わりが近いと分かればどうにも。 ……さみしいな、でも。 「……うん」 「待ってて、それまでちゃんと折れずに、がんばるから」 子どもじゃないから駄々は捏ねない、こくりと頷く。 それでも貴方が居なくなってしまう前に。 すこしだけ間を開けてから、不意に尋ねた。 「あのさ」 「……困ったことがあったら言いな、のやつ」 「有効期限ある……?」 何やらいつかの言葉を掘り返してはそんな聞き方をする。 まるでその内それがあるのが分かってるみたいに。 (-396) 2023/09/25(Mon) 17:29:50 |
【墓】 暗雲の陰に ニーノ>>+63 黒眼鏡 「あるだろ」 あるだろ。即座にツッコんだ。 色恋から離れて生きてきた男は、兄との価値観の違いを痛感して呆れた様子で溜息を吐いた。 「そうやって結論付けたら何でも良いと思ってない……?」 「つーかフィオねえ泣かせておいて (※仮定です) めんどくせえじゃねえ」 どん。 手が離れた辺りで軽く肩に頭突きして、また溜息。 まあでも大分と、そう。 いつも通りの会話ができた気がして安心した。 自分の移動もそろそろ近いだろうから、よいしょと立ち上がりながら。 「…………」 「……なあ、にいさん」 最後にと、貴方を見下ろしてひとつ尋ねる。 「クロスタータ、嬉しかった?」 #収容所 (+64) 2023/09/25(Mon) 17:30:25 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ「口を慎め、ダニエラ・エーコ。」 意に介さぬのはこちらも同じ。 貴方の暢気さにも、問いにも取り合いはしない。ただ座れとだけ促している。 自身が悪人と認めた人間に対して、男はいつもこうだった。 貴方は悪人である。 貴方はマフィアに利した。 「お前の尋問を担当する。」 「さっさと始めてさっさと終わりたいんだ。座れ。」 とん、とん。 ペンが紙面を叩く音。 ここ数日、いつもこの部屋に響いていた音だった。 (-397) 2023/09/25(Mon) 17:33:37 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ歪む笑みを認めた、次の瞬間には。 「ッ、ぁ」 襟首を掴まれる。 喉が更に詰まる。 強い、強い力で。 「ぅえ、ゃ、め、っ」 脳が揺れてきもちわるい。 はきそうだ。 まともに物を捉えられない視界がそれでも一瞬。 強い感情に揺らめく炎を見た。 認められない何かがあるのだと知る。 だとして、それだけは。 それだけは、否定されて堪るものか。 自由になった両腕を動かす。 痛むのを構わず両の手を握り込む。 そうしてぶんと振るい、その頬を横殴ろうとした。 ……その結果、もし解放されたとて。 ぐらつく視界に耐え切れず、椅子から転げ落ち崩れるだけだが。 (-398) 2023/09/25(Mon) 17:39:36 |
【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ走り出されたとて構わない。 リーチの差ではこちらに分がある。 車か何かに乗られて逃げられる方が厄介だ。 路地裏なんかに逃げ込んでくれるのは、むしろ好都合。 一歩、一歩と引く貴方に対し、これはじりじりと位置を調整する。 迎えに来かねない車から遠ざけるためだった。それは貴方を囲い込む動きだった。 伸びる指先は未だそちらへ。避けないなら直に触れるだろう。 「なら吐瀉物でも跳ねたか。」 「拭ってやる。動くなよ。」 避けないなら、逃げないなら。 この手は触れるどころで済まない。 貴方の襟首を引き掴み、引きずって。 その携帯を奪って、鑑識班に回して解析を強要する。これはそういう男だった。 (-399) 2023/09/25(Mon) 17:40:39 |
【秘】 corposant ロメオ → 幕の中で イレネオ「──ふーん。そっか。残念だね」 ぱ、と泡の弾けたようだった。瞬きの間。 一気に力を抜いた腕はそのままぶらりと降ろされ、 一瞬で笑顔を取り払ったままの表情になる。 全くの無表情で、自分から問うた質問の答えを 放り投げるように返事をした。 「そうらしいな。 オレはあんま守られた事無いから関係無いけど」 「法を守れば取り調べの最中暴力を振るっても良い…… 素敵だね。実に都合がいい。捕まっても自由だ。 あんたは傷一つ付かず、ここでただ暇を潰すだけ。 デジタルデトックスにでも来たの?」 男はぼそぼそと喋る。だのに声の通りは良かった。 演劇じみた声の抑揚と低いトーンはそのままに、 翠はまだ貴方の方を向いている。 「皆殴られてあんただけツラっとしてんの、ヤダね〜……」 カツン。カツン。 人差し指の爪の先が、牢を等間隔で叩く。 「あんたの正義って何?」 (-400) 2023/09/25(Mon) 17:43:59 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「わかりやすく例え話してやったつもりだったが、 犬科には高度すぎたか? 体調悪いなら別のやつ連れてこいよな」 聞きゃしないだろうと、それについてはそれ以上言わず。 「懺悔するようなことは何もないね。 神様がいるとしたら俺が言うことは 『失せろ』だ。 取調室で言うわけにゃあいかねえなあ」 例え話を大真面目に返しながら、口元に浮かべた笑みはそのまま、じんわりと広がった。 背もたれがぎいと鳴り、顎がくいとあがって背がのけぞる。 「証言がとりたいなら、なんの件かだけでもいってもらわねえとな。 『なんかやってるだろ、吐け!』なんて、チンピラには通ってもカポに対して切る札じゃあねえよなあ」 (-401) 2023/09/25(Mon) 17:55:15 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノ余程侮っていたか、油断していたか。 或いはそれだけ頭に血が上っていたのか。 貴方の一発を男は食らった。素の威力。引くことの体力の低下と痛み、手錠の不自由さ。足すことの、手錠そのものの硬さによる衝撃。 結果として威力はそれなりのものになっていただろう。 実際、大きな音がしたはずだ。貴方にとっては小気味いいものだったかもしれないし、違ったかもしれない。 それでも。 男は貴方を離さなかった。 ぎり、と歯を食いしばり。口の中が切れたのか、血交じりの唾をぺっと吐いて。 それでも目を逸らさない。それでも貴方を離さない。 「奪ったのはお前たちだ」 「壊したのはお前たちだ」 「それが家族だと? 反吐が出る」 それは、貴方の知らない話。 あなたには知りようがない話。 この国の、50年前の話。 さて。 軌道の圧迫による酸欠。 加えて激昂による血の巡り。 更に元からの体調不良。 くらりと視界が強く傾くかもしれない。 さもなくば────そうなるまで、男は、離さない。 (-402) 2023/09/25(Mon) 17:56:30 |
【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ「はあ、そりゃあまた」 初対面、ときいてますます、目を丸くして驚いたように。 「若い奴はやっぱ、いいな。 色々なものを救おうと頑張れて、未来があって。応援したくなるよな」 手をぱんぱんと叩いて拭い、珈琲をぐいと飲む。 ──彼が珈琲に拘るようになったのも10年前だ。 「一応言っとくが、俺とあのクソは完全に別件だぞ。 まったく、ちったあ大人しくなったと思ってたのに。 とんだ食わせモンだよあのオッサン」 どうやら留置場には、鏡は置いていないらしい。 自らを省みることも無く、あるいは全て承知の上で、 男はスウェットの裾で手を拭いつつあなたの問いかけを聞く。 「ん?」 ああ、と。もう一度、あなたの目をじいと見て。 「俺が、ダメだって言ったことがあったか?」 なくはない。だが、こういう目をしている時には、一回も無い。 /* スミマセン、おくったつもりが送れてませんでした…!!!!! (-403) 2023/09/25(Mon) 18:03:11 |
【秘】 corposant ロメオ → 暗雲の陰に ニーノ結んだ小指は離れる。 まさかここに自分も入るわけにも行かないのだから、 自分は帰らなければならなかった。 大丈夫。自分は覚えている。 どんな自分でも貴方はきっと受け入れてくれる。 名残惜しさは残るが……やる事がある。 「よし。それじゃあお互い頑張ろうぜ。 もうひと踏ん張りだから」 そう言って、立ち去ろうと背を伸ばし。 「……無期限。回数無制限」 「いつでも言いな。」 ふ、と笑って爪先を廊下の向こうへ向ける。 引き留められなければそのまま歩きだすだろう。 (-404) 2023/09/25(Mon) 18:12:11 |
【墓】 黒眼鏡>>+64 ニーノ 「あるか〜〜」 へらへらと。牢屋に入って、マフィア稼業から解放されたのを楽しみでもしているのだろうか? 「そうそう、俺の言うことを疑うことから始めなさい。 マお前は賢いからよ、大丈夫だとは思ってるが。 それでもな」 あなたが溜息をつけば、それこそを喜ぶように目を細める。 「俺はその結論でいいのだ。 お前がそれではダメだと思うのも自由だが」 「ははは、いや、まだ泣かせて……いやたまに啼かせてはいるが……」 「まだ泣かせてないから」 多分。と自信なさげに言って、ついでに小声でなんか言っている。 そうしていつも通りの会話も、ざわざわと過ぎゆく看守や囚人たちに紛れていって。 「おう」 あなたを見上げて。 「すげぇ嬉しかったよ。いい土産をもらったわ」 にか、と、子供のように笑った。 #収容所 (+65) 2023/09/25(Mon) 18:26:46 |
【秘】 幕の中で イレネオ → corposant ロメオわかった。 この男が嫌いだ。 「そうだよ。」 「やむを得ない手段だ。」 ぼそぼそとした声が不快だ。 見下ろす視線も腹立たしい。 大きな図体だって不愉快だ。 この男が嫌いだ。 「そもそも捕まる方が悪い。」 「そういうことをしたんだからな。違うか?」 音を立てる檻がうるさい。 早く帰れ。話すことはない。 目は逸らさず、むしろ睨みつけて言う。 さて、貴方が来たのが昼を過ぎた時間帯なら。 男の顔色は悪く、左の手には包帯が巻かれていたはず。 何も無傷ではないのだ。これも報いは受けている。 それだって、貴方にとってはどうでもいいことかもしれないが。 (-405) 2023/09/25(Mon) 18:28:17 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「あははー。ミネのせいじゃないよお。」 それそのものは事実だと女は思う。 きっとどれだけ小型化しても、あの盗聴器はバレていた。 それは女が甘かったからだ。 非情でいられなかったからだ。 歌声に耳を傾けながら、申し訳ないような、それでも間違えたことはしなかったような、複雑な気持ち。 どっちつかずの蝙蝠は、その心までついにふらつかせてしまったのだろうか。 …そんなことはない、と女はまだ断言ができた。 (-406) 2023/09/25(Mon) 18:34:56 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネだから、歌声のその次に聞こえたその言葉は少しばかり効いた。 …一瞬、言葉に詰まっただけの時間があったように感じるなら、それは気のせいではないだろう。 「……あたしは、」 「でも、…ミネたちを、守れなかった……」 俯いた顔が小さく告げる。ぎりぎり、あなたに届いたろうか。 それはここ暫くずっと胸に刺さっていた棘で、痛んでいたけど見て見ぬふりした棘だった。 「…あは。でもお、うん。」 「だからねえ、…まだ、頑張れるよお。あたし」 「まだ終わってないからあ、…頑張るんだあ」 困った時、女はすぐに笑ってしまう。 だけど今は多分それで正しかった。 …ここで頑張らないと、今度こそ、本当に守れなかったことになってしまう。 (-407) 2023/09/25(Mon) 18:35:24 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「そんでえ、温泉行ってえ…」 「美味しいもの食べてえ…」 「…あ。」 「アレッサンドロさんにい、困らせたお詫びにコーヒーいれてもらうことになってるからあ」 「ミネも一緒に、飲んでえ…」 いつかと同じように、あなたの語った夢をなぞる。 「…式場はあ。」 「やっぱり、海の近くかなあ…。」 「…うん。そんで、ケーキの美味しいとこお。」 「それでねえ、またミネに」 「ぎゅーってしてもらいながら、寝るんだあ…」 ――うん。冷たいひとりきりの檻の中、薄く笑んで頷いた。 そんな未来のためなら、まだまだ。頑張れる。 「ぜえんぶ、付き合ってもらうからあ」 「覚悟しててねえ、ミネもお。」 咲くような、明るい声。 マリーゴールドの爪に、この日も静かに口付ける。 (-408) 2023/09/25(Mon) 18:37:17 |
【墓】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ (+66) 2023/09/25(Mon) 18:43:20 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡────初めは弁護士を呼べの一点張りだったくせに。 とは、わざわざ口にしない。 男の目の前にいるのはアレッサンドロ・ルカーニア。ノッテファミリーの幹部。港の支配者。 この男が最も嫌うマフィアだ。 男はマフィアを嫌っている。 それでも。 単に嬲り排除するのではなく、法に則って裁きを下そうという気は合った ────その法が悪法であれば無意味な真摯さだ 。は、とこれはひとつ息を吐く。 努めて冷静でいようとする仕草だった。かつてのけだものは今鳴りを潜め、そこにいるのは単に一人の巡査長。 ととん。再び紙面をペンが叩く。とん。とん。 「アリソン・カンパネッロ。」 「お前が口に出した名前だ。」 「どうしてお前が知っている、何を知っている。」 聞きたいことはそれである。 言ってやったぞ、さあ聞かせろ、と。 煮えはすれど燃えない金が語った。 (-409) 2023/09/25(Mon) 18:46:46 |
【秘】 favorire アリーチェ → 暗雲の陰に ニーノ「……そんなことないわ。 ちゃんと真実を受け止められる力が弱いって事で…… ……でも、共感してもらえるのは、嬉しいな」 頼りない先輩でごめんね、と、撫でられる手に僅かに力を入れて、苦笑する。 あまり元気はなかったけれど、貴方の言葉一つ一つを大切に聞いていく内、とある言葉にハッと顔を上げる。 「……優しさで、騙す。良い夢……」 それは大切な人がよく自分達に使ってくれていた手法で。 何かの糸が繋がったかのように意識が明瞭になり、続く貴方の言葉もわかりやすく、聞き取れる。 「……そう、そうね。表面上の行為だけを見て、目を逸らしていたら、大切な物は何一つ見えてこない、わよね……」 「騙されて嵌められた事から目を逸らしていたら、そこに込められた感情さえも蔑ろにしてしまう……」 「ありがとう、ニーノ。わたし、全然大事なものが見えてなかったみたい。でも……もう、大丈夫。幼稚な感情で自分の目に蓋をして、全部見ないようにするのは、やめるわ」 それで傷付かないのは、結局自分だもんね。 心からの感謝を貴方に告げた。 「あっ、ニーノも無理はだめよっ、 痛い?痛かったよね、よしよし……」 傷口に触れて痛くないように親指の付け根あたりをそっと摩って。 「……本当にありがとう。このまま牢に戻されてたら、ずっとこの事ばっかり考えていたかと思うから、ニーノに話せてよかったわ。……何か相談事があればいつでも呼んでね。私も少しでも力になりたいから……」 勿論、今でも。と、笑う。 (-410) 2023/09/25(Mon) 18:50:29 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ「ええー。気になるのにい。」 「はあーい。」 一瞬口を尖らせるも、次の時にはへらへらと。 私語を注意された子供の態度で笑っている。 「……。」 着席をすると、打って変わって、今度は静かな女だった。 ただそのつま先が、ぱたぱたと揺れている。 とん、とん。あなたの鳴らす音。 それに合わせて、音もなく床を叩く。 (-411) 2023/09/25(Mon) 18:52:01 |
【墓】 favorire アリーチェ>>+62 黒眼鏡 「い、いえ……そう言う方を作るのは、今は…… その、今で精一杯と、言いますか……」 ごにょごにょ。急に口籠ってしまう。 意中の相手がどこかにいますとバレバレありありな所作。 「飲み始めは皆さんそうだと聞きますが今でも何ですか? ……じゃあ、雰囲気を楽しんでおられる方が多い……」 微妙に失礼だ。 「えぇ、そんな事したらあっという間に泥棒に入られてしまって、教会内の治安、一気に悪化しますよ。だめですだめ! もう、もし長期間口座が用意できなさそうなら取りに来てくださいね!返品です返品!なんたって、あれ隠しておくのも、結構勇気がいるんですよぉ……」 #収容所 (+67) 2023/09/25(Mon) 19:04:47 |
【秘】 corposant ロメオ → 幕の中で イレネオ「あ、なんだ。あんたちゃんとやむを得ないって思ってんだ」 「よかった〜。暴力振りてえから警察やってんのかと思った」 安心したわ〜、と心にもない事を言う。 そこでようやくまた口元に薄く笑みが浮かぶのだった。 「おや。そらごもっともだ。捕まるには捕まる理由がある」 「例えば猿の考えた横暴な改正案とかな」 かつん。かつん。 叩く音は続いている。貴方の神経を逆撫でする為の音。 傍迷惑なメトロノームが、二人の間で響いている。 「じゃああんたも悪いのか?檻の中のお人」 「なんで俺が檻の外に居るんだろうな?」 「世の中には良い法律と悪い法律がある…… 今回のはことさら悪い。数撃ちゃ当たるって? ダセェな……所長代理顔真っ赤かよ」 何のために男がここに居るのか。 ただの嫌がらせ だ。敵討ちにしては陰湿で、悪戯にしては大胆。 憂さ晴らし、八つ当たり、その他諸々。 なんにせよ質の悪い事! 「おかげですっかりここはサーカステントだ。 悪人嬲りは正義の人々の心をスッキリさせる 脱法エンターテイメントですからね。 楽しそうで何よりだよ……」 (-412) 2023/09/25(Mon) 19:08:21 |
【秘】 リヴィオ → 幕の中で イレネオ/* 拷問売りの少女様Ciao!夏に瓶ラムネ、そして最後の狂犬です。 拷問販売ありがとうございます。よろしくお願いします。 @イレネオさんの状況ついて 凡そそういった事情をお察ししておりましたので問題ございません。 ご丁寧に回答ありがとうございます。 A聞き出してほしい情報について 聞き出して欲しい情報とは少し異なりますが、マフィアから押収した銃の所持についてボイスレコーダーはありますが件の警部補との証言の食い違いもあり、 また、A.C.Aにてマフィアの一人が仲間であったり、ルチアーノさんと仲良く歓談検挙(ルチアーノさん出頭)、>>L4 のダニエラさんは簡単に自首をしないような罪でありながらリヴィオと共に出頭してきた点から、 リヴィオ・アリオストはマフィアの内通者ではないかと上層部が疑っている形が一番拷問を受けやすいのかなと思いました。 質問にするのであれば「内通者か否か」「銃の使用目的は?」等でしょうか。 勿論否定しますし実際異なりますが、簡単には口を割らないような質問である点から気にせず拷問していただいて大丈夫です。 殆ど何もしていないのに拷問するのはどうなんだ?という場合は遠慮なくお伝え下さい。 B特にされたい拷問について 特にというのは思い付かず、申し訳ございません。負担のない範囲で行っていただければと思います。 CNGについて 実は当方こういった方面で特にNGというものはございませんが、今回の状況において後(エピ)にこうでない方がいいという点が欠損・後遺症の二点となります。 水責めや爪剥ぎ・骨折等治療可能な物は大丈夫です。是非。 Dその他について 恐らくダニエラさんについて「彼女の爪を剥ぐのは遠慮して欲しい」と口にしますが、あくまでRP上となりますので、NGとしての発言ではございません。 御相手様の希望の可能性もございますし、もしものために先のお伝え失礼致します。 また、現在体調不良電池切れ人間で右手は猫による引っ掻き傷で化膿し発熱、頭痛、食欲不振状態です。 表の通り病院へは一度出頭前に行きました。念の為の情報提示です。 こちらこそ長文失礼いたしました。何か不明点・質問等ございましたら遠慮なく仰っていただければと思います。 (-413) 2023/09/25(Mon) 19:25:47 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ「お前からなら……聞いてやっても良い。 刺されなきゃ……いいんだろぉ……?」 もっとも断ることも知らない性分ではあったが、ネクタイを引かれればきっと自分から付けたみえない首輪がそこにある。 貴方の首にもきっと。都合良く絡まないように自分の分のリードを引いてやろうと思う。 「何度も、やられて、たまるか」 噛み付くように口付けを落として、声を上擦らせながら笑ってやった。 体制を変え腰を上げズボンも下着も脱ぎ去りれば、堪えきれずに既に持ち上がっていたものが外の空気に晒された。 先端から透明なものを滴らせる下半身は、毛の先一本まできれいに整えられている。 使用感のない後孔は指が宛が得られればヒクリと疼き、さらなる刺激を待ち望むように、艶めかしく腰は揺らされた。 久し振りでありながらも男の体が快楽を吸収するのは早かった。 圧迫され解される感覚が全て快感にかわれば、どんなに拙い仕草であろうとも甘く声を上げる姿が晒される。 その上で手慣れた動きであろうものならば、想像できない刺激には声を抑える思考もそぞろに敏感に締め付け早めの限界が訴えられた。 「ぁ……んんぅ、ロメオ……もっ、とそばに」 一段と愛おしそうなものを見つめる視線に偽りなどない。 貴方という存在を焦がれ、際限なく欲し甘えていた。 (-414) 2023/09/25(Mon) 19:27:46 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「……。」 小さく告げられた言葉に、続く笑いに、 こちらははっきりと間が空いた。 ふっ、と小さく吐く息の音。届くかは、少し怪しい。 「少なくとも、俺の事はちゃんと守ってくれてたよ。 だって傍に居てくれたじゃないか、ずっと。……今も!」 「ふふ、いいな。退所祝いにメシ食いに行く時、 そこにアレっさんも呼ぶ予定だったし。 エリーもそん時一緒に行くか?ついでにその場で アレっさんに言って腰抜かさせようぜ、 『俺達、結婚します』ってさあぁ!」 けらけら、笑う。海の近くかあ、なんて声。 「三日月島ってのもありだよな、そうなると。 知ってるか?あの島の鐘は音がいいんだ。 前休暇の時に行って聞いたのがよくってなあぁ…… やーでもケーキも、ってなるとアレっさんの 港の近くもありだよな〜。報告の時に相談するかあ。」 「勿論ですとも、俺のお姫様。いつでも、どこにでも。 お傍に居ますよ、俺は。なんせ王子様だからな」 けらけら、声音に幸せを乗せて。運んでから、 少しだけ真面目なトーン。 (-415) 2023/09/25(Mon) 19:30:32 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「……エリー。俺も尋問は受けた。イレネオ、だっけか? あいつだ。まあ幸い、相手は尋問の素人だったからさ。 ちょっとした怪我と、嫌がらせを受けただけで済んだ」 内容については、今触れる必要もないだろう、カットして。 「でも、もし尋問のプロが相手なら、エリー。 なるべく、隠すのはやめてくれ。 俺の情報なら何を言ってもいいから、 間違っても意地を張って何も言わないような事は、 しないようにしてくれ。頼むよ」 ほんの少しの間をおいて、ため息を吐く。 「……尋問する側からすれば、黙ってる奴は…… いいおもちゃなんだ。頑丈で、そのくせ、 黙ってるのが長い程、あとでよく啼く。やりたい放題して、 プライドも肉体もボロボロにして、情報も貰える。 いいことづくめのおもちゃでしかない。 だから、言えと言われたら、俺の事を言ってくれ。 他に守りたいものがあるっていうなら、それでもいい。 けど、せめて俺に、少しでもエリーを守らせてくれ」 カンターミネは悲しげに歌う。それは、『経験則』だ。 無論――する側、の。 (-416) 2023/09/25(Mon) 19:38:19 |
【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「そ。撃たれても、許しませんけど」 ……薬で死んだって嫌だし、うっかり事故で死んだって嫌だ。 そんな日が来ようものなら、そういう世界の造りに落胆し、 暫くの間は世を儚むことになるだろう。 「なぁんだ、残念……ん、ハハ」 下衣を降ろしたところで、こんな所まで気を使っているのかと感心したものだ。貴方のシャツのボタンの一つ一つを外しながら、丁寧に後孔を解していく。擦って、押し込んで、指を増やして。 その度に上がる甘やかな嬌声は随分耳に毒だった。 もっと聞きたい、もっと自分の手で乱れている姿が見たい。 貴方が、この自分の手で、こんなになって。 頭がぼーっとしていた。自分の鼓動がいつの間にかうるさいことに気が付いた。 「は、」 それを自覚した瞬間に──奇しくもそれは、 貴方のその言葉が聞こえた瞬間と同時で。 「……アハ。挿れます、じゃあ」 ──どっと、限界が来た。きっと互いにそうなのだろう。 自分も下衣を降ろす。もはや自身の準備などいらなかった。 上を向いたそれに手早にスキンを付けて、 「ぁ、はあ、っ…………熱……」 そのまま覆い被さって抱き着くみたいに、ぐ、と腰を押し進めた。ゆっくり、負担にならないように、奥まで。 (-417) 2023/09/25(Mon) 20:02:38 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 新芽 テオドロ「なんだ、余計な心配だったか」 本当に手間をかけているのか、貴方から帰ってくる言葉には安心したように一息をつく。 お手付きであるのは確かであるので嘘ではなかった。 最近はそんな時間はなかったが。 「あ? テオドロがマフィアにい? ……向いてないことはないだろうよ。 俺の前で全裸にもなるし、意見もはっきり言えるし、 なにより死ぬよりマフィアになる方がマシなんて大したもんだろ」 「俺より向いてなかったやつも早々いないさ」 (-418) 2023/09/25(Mon) 20:10:00 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「……だからあんまり言いたくなかったんだよ。 幼馴染に言えるか、なんというか…… あー……男の色だったわけでもないが……そういうこともしていた」 過ぎたことではあるが、色んな経験もあれば今にそれを拒むことでもないと。 ある種貴方にとっては悪い方向性で、この男はいかなる内容も断ることを知らないのかもしれない。 相手によって決めるが、お人好しなどではなく、出来るかどうかで決めている。 「は?なんだそれは、……」 即答がされなかった。なんとも比べにくいジャンルだ。 相手が黒眼鏡であれば答えられたのに。 「……お前、だよ」 少し悩んでからそう応える、目の前にいるのに手放したいとは思えなくて。 (-419) 2023/09/25(Mon) 20:29:25 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ――甲を撫でただけでは、親指の具合には気付く事はできなかった。せっかく包帯を巻いているのを暴くような真似もしたくはなかったし、あまり強く聞くのも嫌がりそうな気配がしていたから。 それでも、痛そうなのはわかったから、あとで痛み止めを正規の手段で差し入れするつもりで居たが。 「キス、されるのかと思ったのに」 あの時はキスどころか変顔をされたけど、今度は違うと思う。 思ったけど、その唇はなかなか降りては来なかった。 「キス、されるのかと思ったのに」 ガラスの壁のない金の瞳をじっと見て、くすりと笑う。 強引なくせに、こんな時はいつも止まるし。 なんでも確認しようとする。 そんな、犬のようなあなただ。 ”いいよ”をしたら、多分。 あなたが躊躇するなら。 目を閉じてあげようか。 (-420) 2023/09/25(Mon) 20:39:12 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「っ…!」 テオドロに聞けば良い。 そう口に出そうになったけれど 弟をこんな男の手に晒すのは、許せなくて。 「は、っぅ……んっ…… そういう逢い引きするような相手は 男だろうが女だろうが、いねえっつってんだよ。」 体を震わせて、ぞわり、ぞわりと走る感覚を堪えて 喉を撫でられれば反射で熱い息が漏れる。 逢い引きする相手は居ないのだ。それは本当。 大切な相手は居るけれど それこそ言えば碌なことにならないから、口には出さない。 変わらず、熱に浮かされた瞳で睨みつける。 お前なんかに屈しない、と。 (-421) 2023/09/25(Mon) 20:42:45 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「それで僕に、男の恋人の事聞いたの?」 あれは本当に、何の話かと思ったのだ。 答えた内容については、今も見解は同じだ。 ただ、男を受け入れたことがないわけじゃない……とは、あの時言わなかったが。 「まぁ、過去のことを言ってもしかたないよね……。 そいつにはちょっと殺意沸いたけど」 「でもよかった。ここでそいつだと答えられたら、振り向いてくれるまで頑張らないといけないとこだった」 それは手順が増えるだけ。 やることは何も、変わらないんだけど。 黒眼鏡が言っていた。 『マフィアとして生きさせなくするなら、生きる意義を奪え』と。 『そしてそれをやるなら自分に依存させるのがセット』だと。 「キミを愛しておいて、居なくなったやつなんか、いらないよ。 それなら、 僕がずっとキミのそばにいる 。キミには、僕が居るし、絶対に裏切らない」古ぼけた首輪が見えた気がした。 それはきっと、その男が昔かけたものなんだろうから、今、それに力はない。 だったら今は僕が、それに力を与えようと思う。 ――僕が家族でも恋人でもなんにでもなるから、それならもう、ノッテも要らないよね? いつかで良いから、人に依存しなくても生きれる世界で息がしやすくなって欲しいんだ。 (-422) 2023/09/25(Mon) 20:54:34 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ「後で無理やりにでも会える機会作ってみるか? 無駄に集まれそうな場所があるなら、……まー。 起きてたら姿見せてやるよ」 誰か程ではないが。誰か以上かもしれないが。 男は酷く無気力で動かなくなるタイミングがある、そのときは頑張れないかもしれない。 いい男を見せられる時と見せられないとがあると、これもまた正直に告げた。 「ずっと格好つけれるやつなんて早々居ないってことだな。 ニーノも頼ったり甘えるのは悪いことじゃあない。 ……バランス良く、いざという時に駆けつけられる男になればいいさ」 身分も気にせずやりたいことを貫けるようなそんな奴になって欲しい。 最後の一口だと言いながら差し出したスプーンも特に遠慮なく。 自称甘ったれは少しでも貴方が元気である時間が続けばそれで良いと思った。 落ち込んだらまた見に来ればいいだろうから。 (-423) 2023/09/25(Mon) 20:56:28 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ斯くして、あなたが答えに窮する事はなかった。 ふたりきりの店内には、変わらず穏やかな時間が流れている。 「ええー、いいじゃないですかあ。 料理ができる人に直接レクチャーしてもらうほど 便利なレシピ本もないですよ!」 わざとらしく口を尖らせてみせて、軽口ひとつ、きゃんと吠える。 実際、あなたは調味料の類は全てきちんと計量して使う。 きっと料理上手な人を新しく探すよりも、 物言わぬレシピ本に習うより話が早いのも確かな事。 「…ふふ、ありがとうございます」 サブマリノ。工程を眺め、名前を聞いてまた小さく笑んだ。 食も酒も、あなたには不思議と好みがばれてしまう。 それに何某かの疑りを気にはならないのも、また不思議と。 ゆっくりとグラスを傾けて、色や香り、味の変化を楽しむ。 そうしてゆるりと五感で味わうのは、 随分と久し振りの事のように思うけれど。 「マスター。 いつか 私 が居なくなっても、また見付けてくれますか」いつかはこの名前も仕事も、なかった事にしなければならない。 それでもやはり不思議と、あなたなら見付けてくれる気がして。 (-424) 2023/09/25(Mon) 21:10:11 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ/* おっかしいな……セリフの位置変えた時消したはずが残ってダブってるな……(悲しい 大事なことは2度……言ってません。言ってないよ。 申し訳ない……! (-425) 2023/09/25(Mon) 21:12:23 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ思惑があってこちらを囲い込もうとしているのだろう。 とまでは分かるが、位置を調整されていることまで気が付けただろうか。 自分の見つけた逃げ道は、誘導されたものではないのか。 そこまでは、思考が追いついていない。こちらに、地の利があると信じ込んでいる。 「お生憎様」 「私、リードされるよりする方が好きなのよ」 頼んでもいないことを聞いてやる義理はない。 ショートブーツが地を蹴って、低い姿勢であなたの横を走り抜ける。 大人から逃げることには慣れっこで。 路地裏は、自分達スラム育ちの庭だ。だから、あなたを撒くことは容易だなどと 思い上がっている 。逃げ込んだ路地で、携帯からメッセージを送ろうと画面をタップしている。ただでさえ文を考えるのは苦手なのに、焦ってうまく打てない。 (-426) 2023/09/25(Mon) 21:22:10 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → また、歌う カンターミネぶらぶらと広義の街歩きを続ける中、貴方の経営するモーテルの近くに差し掛かる。 主のいないそれはいつもよりもひっそりと眠りの中にあるように思える。 貴方の鼻歌が聞こえず、高笑いもなく、妙な踊りもない。 押せば鳴るテディベアにいいなあ、と言ったのは数日前のこと。 それから顔を合わせられていない不思議な先輩のことを思うが、今は警察に近づくこともできない。 というわけで、貴方が戻ってきたときのために端末にメッセージを残しておいた。 『先生へ お怪我はありませんか? あれば、痛みを眠って忘れようとしないでくださいね。 しっかりと休んで、ご飯も食べて、野菜も食べてください 無事に戻って来られたら、先生の歌が聞きたいです』 別にここからいなくなるつもりもないし、捕まるつもりもない。 ただなんだか、書いておきたい気分だったのだ。 (-427) 2023/09/25(Mon) 21:46:44 |
【秘】 門を潜り ダヴィード → 路地の花 フィオレぶらぶらと広義の街歩きを続ける中、いつぞや貴方に連れて行ってもらったバーの近くに差し掛かる。 平然な顔をして、背中に冷や汗を多分に流しながらはいったそこはいかにもな「大人の世界」風で、そこで貴方に奢ってもらったノンアルコールカクテルの味を思い出した。 それと同時に思い出すのは、あまりにも酷な知らせを聞いて泣き崩れる姿。 貴方の上司に言付けた伝言は、しっかりと伝わっただろうか? 分からないから、端末を取り出してぽちぽちと文字を綴る。 『フィオレさんへ 元気じゃなくていいので、どうか無事でいてください。 元気だったら嬉しいです。 落ち着いたら、また遊んでくれると嬉しいです』 別にここからいなくなるつもりもないし、捕まるつもりもない。 ただなんだか、書いておきたい気分だったのだ。 (-428) 2023/09/25(Mon) 21:56:11 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「……。」 「…ふふー。…うん。それでえ、ミネもずっと」 「あたしの傍にいてくれたあ。」 ずっとずっと。昔から。今も。 心細い現実をこうして笑えているのは、あなたがそこにいてくれるから。 「アレッサンドロさん、びっくりするかなあ。」 「……。また、なんかたくさん高いものくれそお。」 それもたくさん。容易に浮かんで、また笑んだ。 するり、するりと小指を撫でて。 「ふふー。やったあ。」 「うれしいなあ。…王子様」 「 だいすき 」とくとく、自分の鼓動の音を聴く。 そうして真面目な声音には。 「…んー?…ふふ。」 小さな笑顔を、ひとつ。 女の中では不思議と、あなたの言葉を聞く今も、緩やかな空気が過ぎる。 (-429) 2023/09/25(Mon) 21:57:46 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「Quando si ama, anche i sassi diventano stelle.」 ささやかな声がいう。 「ありがとお、…ミネ。」 「ちゃあんと、覚えとくよお。」 「ミネが、あたしを守ろうとしてくれてること」 「でも、ねえ。」 「ミネたちのためじゃないと、あたし頑張れないからあ」 「…ミネたちのためだから、頑張れるんだあ、あたし。」 ダニエラ・エーコは、ノッテの一員だ。 だけどそのことを知る人間は殆どいない。 それでもノッテのために、――あなたたちが逮捕されたあとも、頑張れたのは。 あなたたちの“家族”を、守りたいと思い続けたから。 「…だからあ、ミネはあ」 「挫けそうなとき、あたしの心を守っててえ」 「ミネのためならあ、石も星なの。苦しいことも苦しくない。」 「…それよりミネを売る方が、あたしはもっと、苦しいなあ。」 女は歌う。静謐で神聖な、愛の歌。 「…そおいうのは、だめ?」とちいさく、その歌は続いた。 (-430) 2023/09/25(Mon) 21:58:44 |
ダヴィードは、メッセージを送ってから、やっぱりちょっと恥ずかしくなった。 (a24) 2023/09/25(Mon) 22:02:54 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ男は何も暴力を趣味にしているわけではない。 誰彼構わず当たり散らす野蛮な人間ではない。 だから、従順な態度を好ましく思ったはずだ。 貴方の足が揺れるのは気にならない。 それがこちらの脛を蹴り飛ばすのでなければ。 貴方が口を開かないのも気にしない。 わざわざ煽り飛ばしてくるより幾らもましだ。 「A.C.Aのメンバーに盗聴器を仕掛けたと。」 「事実か。」 とん。 紙面を叩く。叩くペン先はまだ引っ込められている。 貴方が何かを口にすれば、それを書きつけるつもり。 (-431) 2023/09/25(Mon) 22:07:55 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 黒眼鏡「……救わせてくれん奴らが何言ってもなあ」 拗ねているだけだ、本当の傷には触れさせない、そんな態度に。 「おー、何もかも腐ってるこの世の中にはもう驚かん。 それよりも俺はあんたがどこまで手を回してるのかが怖くなってきた」 「俺のこともどうしたいんだか」 多分どうもしない、これまで通りにほうっておくだけ。 だけど数人に俺の根幹が知れ渡ってるような気がした、 本当に気がするだけで、確信はないのだが……何のつもりだ……。 甘えたがりの姿なぞ見せた人間なんて片手もいなくて。 本当にわかるところは全てわかられているのだから末恐ろしい。 「あー」 「…………なかったよ」 ずっと調べられたのに手を出さなかったのは自分だ。 本当に少しでも嫌われたくなくて、離れたくなかったから。 最近はどうでも良くなっていればいいと願っていたからだが。 手遅れであろうと構わない、端から解決なんてしないのだから。 溢れる知識欲と、信頼の先にまっているもの、 その日のいつか、全てを知りきったとしても 自分たちの関係性は何ら変わることはない。もう、信じられた。 (-432) 2023/09/25(Mon) 22:15:26 |
【秘】 幕の中で イレネオ → corposant ロメオ「それはお前たちの方だろう。」 「野蛮で。」 「横暴で。」 「低俗で。」 「自分たちの利権しか考えていない。」 かつん。かつん。 その音が嫌いだ。 この男は真面目で善良な警官である。 普段は、こうまで人に言葉の刃を向けることはない。 普段であれば。 「マフィアは抜け道を通るのが上手いからな。」 「正義はどうしても後手に回る。」 「必要な措置だよ。」 先回りのネズミ捕り。 虫が湧く前の除虫剤。 それと同じだ、と。 男は言う。 (-433) 2023/09/25(Mon) 22:19:55 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 門を潜り ダヴィード端末はきっと、今は警察に押収されている事だろう。 であるならば、そのメッセージが本人に届くのはまだ先の話。 しかし、それを読んだ時の『先生』は 送った今この瞬間でもありありと浮かぶだろう。 『ははぁん。故郷で待つ子供みたいな事言ってるな。 そこまで言われちゃ歌わない訳にもいかないなあぁ? 精々リクエストを考えておくんだな、アッハッハ!』 そんな風な言葉と共に、にやける顔が。 果たして本人が帰って、或いはメッセージが返ってくるまで、 あと何日かかるやら……。 (-434) 2023/09/25(Mon) 22:21:00 |
【秘】 幕の中で イレネオ → リヴィオ/* 諸々了解しました。ありがとうございます! では方向性としてはマフィアの内通者であることを聞き出そうとしている感じで。何もしていない人に拷問するのは……の点ですが、ご心配ありがとうございます。大丈夫です、全く気にせず完遂出来ますので見ていてください。 ダニエラちゃんのネイルについても承知しました! ご丁寧にありがとうございます。 ではリヴィオくんの体調や見た感じの雰囲気? 状態? についてもう少し知れると嬉しいので、お手数でなければそういう描写を交えた「取調室に向かうロール」を始めて頂ければと思います。難しそうなら伝えて頂ければこちらから開始します! (-435) 2023/09/25(Mon) 22:24:54 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオさて確かに。 女はあなたの言葉に素直に従い静かになった。 それを 従順 と呼ぶならそれできっと正しい。「……。」 ぷら、ぷら。足を揺らして。 あなたの問いからほんの少し、たった頃。 「…あー。」 「もしかしてえ」 「もう、口を慎まなくてもいい時間ですう?」 へらりと笑った。 やはり変わらぬ、デスクの態度で。 「なら、こおいう堅苦しいの、ヤなんですよねえ。」 「…それより何で、イレネオさんは逮捕されたのに自由にしてるんですかあ?」 (-436) 2023/09/25(Mon) 22:26:37 |
【秘】 マスター エリカ → コピーキャット ペネロペ「ああ」 迷わずの答えが返った。 どうしてとも、居なくなんてなるなとも、彼女は言わない。 あなたの生き方に口を出すこともない。 彼女もまた、己の生き方を変えはしないものだから。 本当は、ズルいことをするつもりだったのだけれども。 そう言われてしまったら、彼女はこう返すから。 つもりはつもりのまま消えることとなった。 いつでもお前を見つけてやる」 己はこの島から出ないものだが。お前がどこか遠くへ行くのなら、 手紙のひとつでも送りつけてくれようか。 迷惑にならない手法程度、取ろうと思えばいくらでも取れる。 …なんて考えていたりして。 あなたペネロペでなくなろうとも、 ともすればオルフェオですらなくなろうとも。 彼女は必ず、あなたを見つけ出す。 あなたがそう望んだ。彼女はそう受け取ったから。 (-437) 2023/09/25(Mon) 22:31:59 |
エリカは、レシピ本扱いされて、わらっていた。そうだな。 (c29) 2023/09/25(Mon) 22:32:06 |
エリカは、弟子を取ることになるかもしれない。 (c30) 2023/09/25(Mon) 22:32:17 |
【秘】 corposant ロメオ → 幕の中で イレネオ「え?オレ達が暴力振るいたいからマフィアやってるって? 非道い事を言うな……オレは嫌いだよ。 拷問とかももうやりたくないね。 好きな奴にやらせたらいいよ、ああいうの」 「それに相手の事を慮る事だってするんだぜ? あんた、固定観念に囚われるタイプ? それとも懐古的?」 べ、と舌を出してみせた。 野蛮で、横暴で、低俗な事を否定する気は無い。 だってそうなのだ。 だからどうした。 「正義……正義ねえ。病気だなあ……」 「正義だの悪だの言う奴は皆病気だよ。固執する奴は猶更。 重病だ。人類の課題だね。母親の臍の緒を通って 子から親に伝染すんだよ。救いようもない……」 かつん。 「遠いご先祖に変態が居たんだよ。 人の行い全てをカテゴライズして広めたプロバガンダ野郎。 それだよ。正義と悪って言い訳といちゃもんつけたい時に すげ〜便利だもんな。それが蔓延しちまった」 かつん。かつん。 「ま、それは治せねえ医者が悪いんだわ。気にすんな。 いつか気にならなくなる時が来るよ」 (-438) 2023/09/25(Mon) 22:35:53 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ肉茎が体の中へと侵入してくるのを受けて、あ、あと息が震えた。 詰まらせた声が唇を割って法悦の響きを体の外へと吐き出す。 媚びるように腰を浮かせ、自然と逃げてしまいそうな腰を自ら押し付けた。 貴方が動くペースをそのうちに掴んだのか、いつしか動きに合わせて体を少しずつ動かす。 そういうのも、自然と身に着けた技なんだろうか。 黴臭さを帯びたソファが悲鳴を上げるほど体を軋ませて首を反らせ、 体をいっぱいに動かして与えられた快楽を甘受する。 この次の日になって囁かれる噂を聴いたなら、貴方もその様子に納得がいったかもしれない。 「ぁ、……はあ、ぁ、……んっ……」 ひくりと腹筋が動く度に、内臓の内側を引きずり上げるものを締め付ける。 意識的なものでない限界を何度も越えそうになるごとに、脂汗じみたものが肌を流れる。 長い髪が湿気を帯びてふわふわと揺れ、面に張り付いて行為の激しさを物語る。 時折、終わらせるつもりのないような動きに痺れを切らしてか、 覆い被さる貴方のほうを首を転がすようにして睨みつけた。 頭の中から内側までを占める快楽のためか、瞳を湿らす涙が汗に混じりさえした。 柔らかく嫋やかな女が相手であれば、もう何度も貴方の名前を読んで達していただろうし、 白く細い腕を背中に回していくらも貴方を賛美していただろう。 けれども男はようやく、首に触れる指の重さを感じてようやく、 やっと翳った瞳に期待を滲ませ、唇を歪めて薄く笑った。 きっとこの夜の逢瀬の中で一番艶を帯びた、あでやかな表情をしていた。 喜色を帯びた声が指の下から上がって、喉で笑う震えの為に僅かに手を押し返す。 → (-439) 2023/09/25(Mon) 22:36:25 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「殺すつもりのくらいでやれよ、坊主」 至る道に多大の快楽を得て肌を弾ませ、媚びるような吐息を溢して尚。 求めるものなんて、たった一つしかない。 (-440) 2023/09/25(Mon) 22:36:45 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ男が逡巡したのはその真面目さからだったのだろう。法や規則への従順さ。ここではそうすべきではない、という、暗黙の了解のようなもの。 だから、どうだろう。 やっぱり少し変な顔をしたかもしれない。だって、あんまり場違いだ。 欲にかまけて。 一度止まって。 けれど、貴方に許されて。 「大胆な人だな。」 半ば呆れるように、半ば感心するように、少し戸惑うように。 口から出たのはそんな言葉だ。目まで閉じてしまうのなら尚更。 ▽ (-441) 2023/09/25(Mon) 22:38:10 |
イレネオは、悪いことをする人間が、嫌いだ。 (c31) 2023/09/25(Mon) 22:38:21 |
ロメオは、生きとし生ける人間は皆病気だと思っている。 (a25) 2023/09/25(Mon) 22:38:58 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそれでも。 貴方のそれは嫌じゃなかった。 欲にかまけるように。 許しに従うように。 貴方の唇に、上から重ね合わせて。 二度、三度。角度を変えては食むようにする。 一度許せば欲深いのを、貴方は知っているはずだ。 右手が、貴方の手の甲を柔らかく撫でた。 (-443) 2023/09/25(Mon) 22:39:34 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロその瞳を男は好んだ。 最早視線で射貫く以外の手段を持たない弱さを好んだ。 これ程近くにいるのに反撃ひとつ出来ないのが愉快だった。 自分が正義の側に立ったのだと勘違いした時。 踏みつけていい悪をその目に映した時。 人はどこまでも傲慢になる。 触れられたところから増幅する快感が。 上がった体温に比して低い男の手指が。 奥の奥まで浚おうとする金色の双眸が。 貴方の羞恥心をより一層誘うだろうか。 その羞恥が感覚を増幅させるだろうか。 「熱いな。」 「脱がせてあげましょうか。」 悪趣味な発言はずっと、貴方を辱めるためだけに。 男の手が、貴方の襟首から浅く入り込んだ。 (-444) 2023/09/25(Mon) 22:50:54 |
【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ己の脇を姿勢を低くして駆け抜ける女。 金の瞳が正面から逸れて姿を追う。ぐるり。瞳と身体が同じに動いた。 小さなあなたの背を追ってこれも走り出す。 狩りの時間だ。 路地裏に逃げ込むことは名案に思えただろう。 そこは実際貴方にとって馴染みのある場所だったろう。 それくらい男にも分かっている。 分かっていれば手を打つ手段はいくらでもある。 この辺りは男の見回りの順路。 そこで見つけた悪人を逃がすわけにはいかない。 そのために、男は覚えていた。 路地裏の入り組んだ構造を、道のひとつひとつを、しっかりと頭に入れていた。 ────貴方がこの男を舐めてかかっていなければ。 警察如きと思いあがっていなければ、逃げ切れたかもしれない。 画面を見つめている間。 後ろからの足音が消えたのに、気づいていただろうか。 (-445) 2023/09/25(Mon) 23:02:56 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「必要、無いだろ…っう…!」 じとり、と汗ばんだ肌に手が触れる。 熱を帯びた体はそれだけでも敏感に反応を返してしまう。 堪えれば堪えるほど、感覚が研ぎ澄まされる気がして。 「やめ、ろって…言って……!」 ガタン、と机が揺れて音を立てる。 身を捩って、逃げようとして。 貴方の腕を掴んで止めようとするだろう。 けれど動けば動くほど、薬はより回るものだから。 ぐら、と視界が揺れて、そちらへ体を預けそうになる。 (-446) 2023/09/25(Mon) 23:03:57 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラとん。 とん。とん。 とん。 繰り返される単調な音。 貧乏ゆすりに似た一定の速度。 「無駄口を叩くのはやめろ。ダニエラ・エーコ。」 「お前に許可されているのは、俺の質問に答えることだけだ。」 この男は何を勘違いしているのだか、そんなことを言う。 自分が何か権力を持ってでもいるように言う。 貴方はこの態度を嘲っても構わない。その疑問は、まったく正しい。 (-447) 2023/09/25(Mon) 23:08:46 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 路地の花 フィオレ「お前はやっぱり、ちゃんと考えてるんだなあ。 ……俺はやっぱり口では止める、ボスが一番だ。 だけど――――お前は好きにしていい。何かあっても全部責任はとってやる」 「フィオレは良い子だからなあ、少しぐらい暴れてこい。 それはそうと、もしその気が収められるようなことがあったら何でも言え。 何でもやってきて良いし、手伝ってやる」 買い物でも、エステでも、美容院でも……。 貴方はもう少しストレス発散をすればいいと。 「お前が生きて今手に入れた地位を全部使って、落ち着いた時。 まだその感情が残ってるのなら、目に物みせてやればいい」 「お前が救われるっていうんなら、その子供達も嬉しがってるだろうよ。 同時に、他の方法だってある。だから気負うなよ、フィオレ。 そして何か起こすんだったら、――顔だけは守ってくれえ。 傷がついたら泣いちまうかもしれん」 (-448) 2023/09/25(Mon) 23:17:58 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ「さぁ……でも」 「元気、出るだろう?」 血の気のない顔に、少しだけでも色が戻るならそれでいいじゃないかと思う。 男は別に真面目な男ではない。 シエスタを好むし、面倒そうに仕事をするし、自堕落だ。 それでもやるべき仕事はダメ出しを貰わない程度にこなす器用さはあるから、あなたの教育係になったのだが。 それがどうして、ここまで好かれることになったのかは、正直分からない。 自分が傷つくことくらいはどうとも思わない上、目的のために手段はあまり選ばないタイプだから、下手をすれば嫌われるくらいの人間だというのに。 だけど不思議なことにそれを嫌だとは思わないから、こうして近づかれることを、許したのだ。 ▼ (-449) 2023/09/25(Mon) 23:20:17 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 幕の中で イレネオ唇を受け入れて、二度、三度。 こうして唇を食べられてしまうのもまぁ、悪くない。 元々自分は、大事な人に幸を与える事を目的にして生きてきたから。 今更認めないなんて言えないし、 あなたはとっくに、自分にとっても内側の人間だった。 だからまぁ、欲深いのくらいは許せるよ。 撫でられればくすぐったそうに笑って、その手を繋ぐ。 黒眼鏡に調教師と呼ばれた男は、決して無理をさせぬよう……その手綱をしっかりと握った。 (-450) 2023/09/25(Mon) 23:21:13 |
【秘】 幕の中で イレネオ → corposant ロメオそら見たことか。お前たちはそういう生き物だ。 「はは。」 「したくないことは人に押し付ける。救えない。」 「奉仕の精神って知ってるか?」 この男が人を見上げることになることはそう多くない。 珍しく視線を上げ、顎を上げて。は、と嘲ったように笑う。 つらつらと淀みなく吐き出される言葉はこちらに向いているとすら思えない。何を言っているのかわからない。 頭の病気なのか? 最早哀れだとすら思う。嘲った口の形を元に戻して、今度は尖らせるようにして目を眇めた。 「熱でもあるのか? お前。」 「目障りだ。消えろ。そろそろうるさい。」 「ああ、名前だけ置いていけ。調書を取る時に面倒だからな。」 (-451) 2023/09/25(Mon) 23:22:52 |
【秘】 また、歌う カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「そ、いつでも、な。……しかしアレっさん、マジで山ほど 送ってきそうで怖いな。金使わせまくって隙をつくか……」 碌でもない事を考えつつも。 「その言葉だけで頑張った甲斐があるよ、俺は」 「……、……あーあ」 全てを聞いて、そう返して、自身の髪を指先で摘まむ。 今は少し、薄汚れてくすんでるけれど。 その汚れの向こうに、確かにあなたが好きと言った色がある。 死に物狂いでやり合った時、怒りの奥にあなたが居た。 ああ、つまりこれもまた『天秤』か。 誰も信じないとは言ってるけれど、 ノッテの、家族の情報をくれてやる気はしなかった。 馬鹿みたいな意地の、似たようなふたり。 「……そんな風に言われたら、俺は何も言えないじゃんか。 ずるいよなー、エリーはさあぁ〜……」 ふうっ、と息を吐いて、声音には前向きな諦めの音。 「わかったよ。ずっと、支える。傍で、守る。ただし! 必ず無事で帰ってきてくれよ?俺の星が石に戻らないように」 「二人で、星を見続けられるように。また、夜を過ごそう」 女は歌う。貴女と共に歩む、愛の歌。 「約束だ」そうやって、改めて二人を結びつけるように。 (-452) 2023/09/25(Mon) 23:28:00 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオぱた。 ぱた。ぱた。 ぱた。 真似をして、音もなく足が床を叩く。 「えー。やあですよお。」 けらけらと、女は控えめに笑った。 「なあんであたしだけ答えないといけないんですかあ?」 「イレネオさんだって、逮捕されたんですよねえ?」 「おんなじ警察でえ。逮捕されてえ。」 「あたしと何が違うんですかあ?」 気怠げな声。こてりとまた小首を傾げる。 (-453) 2023/09/25(Mon) 23:28:10 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ「……はあ」 「何だったのかしら、あれ……」 画面を叩きつつ、足音から離れるように路地裏を歩き回っている。 街へ向かうルートだって分かっているから、そちらの方へと足を運んでいた。 探るような瞳。通話内容に言及する様子。 昨今の情勢を考えれば、敵対している組織の人間か……あるいは、ノッテとやりあっている警察連中の人間か。 いずれにせよ、捕まってファミリーに泥を塗るわけにはいかない。 上手くやってこられたのだから。 「……?」 足音が消えたように思えて、足を止める。 足を止めてしまった 。 (-454) 2023/09/25(Mon) 23:28:21 |
カンターミネは、歌う。何度でも。 (c32) 2023/09/25(Mon) 23:29:42 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → マスター エリカ「約束ですよ」 声色に不安は無く、にっと笑ってそう返す。 それは、ともすれば他愛のない口約束。 それでも、やはりなぜだか、叶うものだと思えたから。 変えられない生き方の中、それでもと手を伸ばすに能うもの。 曰く、男は犬が好きだった。 自分がどれだけ見た目を変えても、見付けてくれるから。 人の傍に付くいきものだから。 ペネロペ・ベリーニはいつかは居なくなる。 オルフェオ・ギロッティも、何れは消える名かもしれない。 それでも見付けてくれる誰かが居る限り、彼はそこに居る。 それを望んでいる。 そうしてきっと、ひとつ、ふたつ、また談笑をして。 静かな街の中、あたたかな店内には、穏やかな時間が流れていた。 (-455) 2023/09/25(Mon) 23:36:49 |
ペネロペは、約束をした。 (a26) 2023/09/25(Mon) 23:37:01 |
【秘】 リヴィオ → 暗雲の陰に ニーノ死んでしまえと声がする。要らないものだと声がする。 ずっと呪いのように見続ける夢の中で女の声が響いてた。 本当の自分は要らないもので、嘘の自分にも疲れきって。 全てを壊して、楽になりたかったんだ。 本当は全てが終わったその時に、 終わらせよう と考えていた。だから君との未来の約束は、果たされないはずだった。 ▼ (-456) 2023/09/25(Mon) 23:40:24 |
【秘】 リヴィオ → 暗雲の陰に ニーノ本音を言った後、やっぱり少しだけ後悔した。 後悔したけど、同時に伝えられたことに安心した。 きっと最初に 彼 が肯定しなければ、ここにはいなかった。ルチアーノやダニエラ君にも嘘を吐き続けていただろう。 何となく、教えてやるのは癪なので伝える気はないが。 君の安堵した声に強ばっていた肩の力を少しだけ抜く。 抜き切るのは、全てが終わってからじゃないと崩れてしまうから。 それでもまだ、一歩を詰めようとしなかった男は、 君が左手を伸ばし、痛みに声が詰まる様子に 本当に思わず、思わず体が動いてしまった。 少し焦った声で君の名を呼んだのも、きっと気のせいじゃない。 伸ばされた左手に触れるように、こちらも左手を伸ばした。 開いていたはずの距離は、たった今、消えた。 「……っ、俺は、君に……君に……………」 だいすきだと言われる資格がないのに。 どうして、誰も彼も信頼を捨てず、 そう 言ってくれるのか。「……………俺も、会えて……………良かった」 下手な笑顔で詰まるように言葉を並べ、視線をさ迷わせながら、 しかし確かに君への思いを、本音を口にする。 好きや嫌い愛や恋は分からない、それでも、 君の言葉がとても──嬉しいものだと感じられたんだ。 (-457) 2023/09/25(Mon) 23:41:02 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ「あはは。」 遂に男は声をあげた。 テレビでも見ているような浅い笑い。日常の中にあるような平静な笑いだ。 「嫌だな。親切心じゃないですか。……おっと。」 がたん。バランスを崩した貴方の身体が倒れそうになる。 掴む手はむしろ縋ったようになったかもしれない。その熱さにまた喉から笑いが漏れた。 自由な手で背をしっかりと支えてやれば、先程より距離は余計に近づいて。 手を掴んだ力は如何程だろう。 振りほどくことができるなら、これはそんなもの意に介さない。 くく、と喉元で笑いを転がす。転がしては無遠慮に貴方の頬を撫で。 「誘ってるんですか。」 片手で掴んで、こちらを向かせたりもする。 勿論冗談だ。男には少しも、その気はない。 (-458) 2023/09/25(Mon) 23:41:02 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 門を潜り ダヴィードあなたから届いたメッセージに、少し取り乱しかけたのは内緒だ。 ちょっと昨今の状況で敏感になっていたものだから。 落ち着いてから、メッセージと向き合って。 『あの時はありがとう、ダヴィード。 すごくかっこ悪いところを見せちゃったわね』 『ジャケットに入ってたチョコレートのお陰で、かなり元気になったのよ』 『騒動が落ち着いたら、またゆっくり話しましょうね。 今度は、新しくなったヴィーのお店にでも行きましょ』 メッセージを送って、息を一つ吐く。 それから、小さく微笑んで。 「本当に、優しい子。 私の周りには、そんな人ばっかりね」 本当に、恵まれているなあ。とつぶやいた声は、部屋の中に消えていった。 (-459) 2023/09/25(Mon) 23:41:34 |
【秘】 corposant ロメオ → 幕の中で イレネオ「え? 適材適所って知らないの? 作業効率とかもあんでしょ? やりたくない奴が無理やりやるより やりたい奴が生き生きと喜んでやった方が良くね? 警察ってそうなの? 労働環境大丈夫? 拷問やりたい奴は頭おかしいと思うけどさ」 おかしいなあ、と口をへの字に曲げた。 批判したいばっかりで論理的じゃないな。 物事を公平に見るのが警察なんじゃあないのか。 「健康体だよ。お陰様でね。ゴミなのは認めるけど。 別に名乗る程でもないガラクタだし 名前なんか抑えなくても良いんじゃないか?」 嘲笑に眉一つ動かさない。視線のブレすらない。 癇に障る様子も、何もなかった。 「でもあんたの『目障り』になれてよかったよ。 あんたの嫌な思い出になれてよかった」 そう言ってようやく金属音は止まる。 ▷ (-460) 2023/09/25(Mon) 23:44:30 |
【秘】 corposant ロメオ → 幕の中で イレネオ「オレの事、早く忘れな」 ──鉄格子に爪を立てた。力を入れる。下に引く。 キ イ、ィ、 イ、イ イ、ィ。「アハ!」 「そろそろ帰るよ。覚えときな。 正義と悪はこの世にはないが、道理と因果が代わりにある」 ……そうしてやっと、この男は牢の前から動いた。 重たい足音が、聖歌のハミングと共に離れて行く。 勿論名前なんて残していかなかった。 引き留めなければ直ぐに去る。 今の時間は、ただの悪い夢になるだろう。 (-461) 2023/09/25(Mon) 23:45:05 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノいつかの時のこと。 あなたは面会に引っ立てられるか、 或いは向こうから面会にやって来たのだろう。 「よう、 ヴァレンティノ だけど」あなたにヴァレンティノという知人はきっと居ない。 外見も今は長い髪をポニーテールにして、瞳も紫色に。 けれども声色には聞き覚えがあるだろう。特徴的な酒焼けた声。 「 お前の猫は元気だよ 。そっちは元気してるか?」看守は交代の時間なのか、ちょうどよく居ない。 恐らく賄賂でも握らせたのだろう。暫くは戻って来そうにない。 (-462) 2023/09/25(Mon) 23:51:47 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ「〜〜ッ!! アッ……は……」 貴方が欲してくれている、何処までも傍にいてくれると言ったその言葉に生理的な涙以外の物が零れそうになる。 叶わないと思っていた願いが今だけは手に入っているような気がして。抱きしめ返す腕に力を入れた。 ここに来たばかりの時の弱い抱きつき方とは打って変わって、しっかりと貴方に縋り付いている。 もう昔の幻覚は見えていないし、名前なんてすっかり消えてしまった。 挿れられただけでキツく締め付けられたそこは細かな痙攣をしながらあなたを呑み込んでいく。 その間足の先をぴんと伸ばし浅く呼吸を繰り返す様子は、 熱い飛沫を吐き出すことなく一つの絶頂を向かえていた。 奥まで押し込められれば悦びのあまりうまく声すら上げられなかった。 酸素が足りない、頭が上手く回らない、苦しくて、気持ちいい。 死にそうなほどに、好きで、焦がれて、愛おしい。 「……っ、……好き、だ」 だから、遠慮なんていらない。 そう言ってやるようにまた、キスを重ねた。 (-463) 2023/09/25(Mon) 23:52:20 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそれは男にとっても同じだった。 どうしてここまで近づいてしまったのか。 けれど貴方とは違って、この男はそういったことを深く考えるたちではなかった。 だからただあるようにある。だからただしたいように、させたいように、されたいように。 そうしたいから近づいて。 そうしたいから、許しに肯った。 最後にぺろ、と貴方の唇を舐め上げる。 それでもやっぱり至近にあるままだ。繋がれた指の先で微かに貴方の手のひらを撫ぜて、男は視線を右、左。 口を小さく開いて、閉じて。開いて、閉じて。 もう一度、開いた。 ▽ (-464) 2023/09/25(Mon) 23:54:21 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ「レオって呼んでほしいな。」 それは、やや小さな声。 「ご褒美。いい子にしてたら。」 それは“イレネオ”の愛称ではない。 彼の手帳にも、プロフィールにも、書いていない呼び名。 (-465) 2023/09/25(Mon) 23:57:17 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ「余計な世話、なんだよ…」 かろうじて絞り出す声。 手を掴んだ力は徐々に抜けていって ぐら、ぐら、ぐら、と熱に思考が蝕まれていく。 「お前なんか誘う訳ないだろ、馬鹿が…」 ハッ、と弱弱しく鼻で笑う。お断りだ、と。 けれどその瞳は潤み、顔は真っ赤に上気して 下腹部も酷く、熱く感じるだろう。 我慢は限界に近く 相手が貴方でなければ、より縋っていたかもしれない。 この男の自我は、それなりに強固なようだ。 (-466) 2023/09/26(Tue) 0:00:12 |
【秘】 リヴィオ → 幕の中で イレネオそれまで死んだように眠っていた男は、 看守に揺られ、叩かれ、気だるそうに体を起こす。 実際、動くのはまだ辛くて堪らないが、 傷も熱も癒えやしないが、それでも立ち上がって、 お望み通り取調室に向かうとしようか。 無理は慣れている。痛みも慣れている。 隠すのは昔から得意だった、それは、今も変わらず。 ただ、いつも以上に隠すのには疲れたから、 足取りの重さは隠さないし、時折ふらつくのも隠さない。 勿論、流れる汗だって隠せるはずもなかった。 「…そう急かさないでくれ」 看守に背を押され、笑い混じりにそう告げる。 あんまり分からないだろうが、頭も痛いんだ。 もう少し優しく扱ってくれると嬉しいね。 人が減ってから結構頑張って働いていたんだけどな。 どうやらそれは上手く伝わっていないらしい。 まぁ、褒められたい訳じゃないんだが。 それでも案外、腹は立つものだね。 出来ればあの先輩も同じ目にあっていてくれと願った。 案外考える余裕があるほどの元気があることに 男はふっと笑って、目的の場所に向かうため、歩き続ける。 (-468) 2023/09/26(Tue) 0:06:10 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → また、歌う カンターミネ「…えへへ…。」 どうやらこれは、ずるいらしい。 覚えておこう。なんてこれはしたたかな部分。 「…うん。」 「ずっと、いっしょ。あたし、忘れないよお。」 「…ミネはね、どこにいても傍にいてくれるのお。」 目を閉じればいつだって。 瞼の裏には鮮やかなライムグリーン。 まどろむような心地で、女はあなたと歌を歌う。 「あとちょっとがんばってえ」 「無事で帰って、またミネのモーテルにお泊まりするのお」 「…あれ。結婚するなら、もうお泊まりじゃないかもお?」 けたけたと控えめな笑い声。 それでまた少しだけ気が晴れて、 「…帰ってくるねえ、無事に」 「やくそくう。」 甘えるような、声がする。 (-469) 2023/09/26(Tue) 0:06:38 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラ男は貴方を従順と思っていた。 男は貴方を扱いやすいと思っていた。 それらはどうやら思い違いだったようだ。面倒な、とわかりやすく男の顔が歪んだ。 「全く違う。」 とん。 「お前は犯罪者で俺は警察だ。」 とん、とん。 「立場を弁えろ。」 とん。と、とん。 響いているのは単調な音。 早まり連続するのは苛立ちの証拠。 「現に俺はこちらに座っていて」 「お前はそちらに座っている。」 「答えろ。盗聴器を仕掛けたのは事実か。」 とん。とん。とん。とん。 (-470) 2023/09/26(Tue) 0:08:35 |
【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ撒いたのだと確信してさっさと離れていればよかったのだろうか。 否。 それとも気づかないままに走り続けていればよかったのだろうか。 否。 或いはそもそもここに逃げ込まなければよかったのか? それが、最善。 足を止めた貴方は振り向いただろうか。 背後の様子を確認しようと首を回しただろうか。 であれば、そうして意識の外になった前。 そちらから、 ────ぐ、 と。 何かが、貴方の腕を掴み。 ずる、と。強く引いた。 街へ向かうルートは分かっている。 最善を通るだろうということも。 であれば。 待ち伏せることくらいは簡単だ。 (-471) 2023/09/26(Tue) 0:14:47 |
【秘】 あなたと共に カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「そっちこそ頑張れ。負けんなよ?」 「もしボロボロになっても、全部受け止めるからな!」 くすくす、笑いながら歌を交差させる。 「ん、じゃあ俺は無事に迎えるよ。約束だ。」 甘やかすように、声を返す。 しばらくはそうやって二重奏をしていた。 それで二人の歌が落ち着いてきた頃に、ふと。 「……そういや、ペネロ……違った、えー…… アメリアか。アメリアがこの前見舞いに来てさ。 『友人からの伝言』を伝えてくれたよ」 「近く、"祭"があるんだとさ。"一緒に行く"か? 行くんなら、その時迎えに行くけど?」 (-472) 2023/09/26(Tue) 0:19:52 |
【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノ「……ッ、あー。ハハ、ハ」 「イキました? いい、ですよ。ゆっくりね……」 強い締め付けに、一度息をするのを忘れた。 意識して吸い込んで吐くのに笑いがこぼれて、 こちらも抱き締める力を、ぎゅうと強めた。 熱い。暖かい。やはり抱き締められるのは好きだ。 気持ちがいい。嬉しくて、もっと欲しい。 「ん、……ふふ。オレも」「嬉し……」 キスを受け止めて、また貴方の頭に手を添えた。 ああ、もっと可愛がってあげたい。愛してあげたい。 この人のうちを自分で満たせばどうなるのだろう? もっと自分の事を必要としてくれるだろうか。 それがいい。そうでなくとも、いい。 手は頭を撫でて、頬を撫でて、また抱きしめて。 「……ルチアーノさんはあ」「オレの事そんなに」 「っ、好き……なんですか?」「は、はは」 ゆるゆると腰を進める。緩やかに抽挿を繰り返す。 貴方にもたらす刺激のほとんどが甘く優しいものだった。 たまに最奥へ押し込んではそのまま止まって、 ぐりぐりと揺らしながら抱き着いて、キスをして。 「オレも好き」だとか、「きもちいね」だとか、 そういった事をほにゃほにゃ耳元で言うのだ。 (-473) 2023/09/26(Tue) 0:24:56 |
【秘】 リヴィオ → 口に金貨を ルチアーノ>>+54 #収容所 勿論のことだが、死んだように眠る男は 様子を観察されていたことも、労いの言葉や行動も、 そのどれも知ることはない。 ただ、それまで眉を寄せ、 何かに耐えるようにしていたその表情はきっと、 僅かにも和らいでいただろう。 それを確認出来るのは勿論、君だけだ。 熱はまだ収まりそうもないが、あの日よりマシさ。 傷の手当も出頭前に医者に会いに行ったから平気だよ。 水はそうだな、起きたら沢山飲むとしよう。 食事は優しいホワイトシチューを彼女のお迎え前に。 スープは嬉しいな、出来れば具材は少ないといい。 どこまでゆっくり休めるかは分からないが、 君の世話を受けながらこの生活を満喫するとしよう。 今日はあの夢も、見ずに済みそうだ。 Grazie、俺の愛しいルチアーノ。 (-474) 2023/09/26(Tue) 0:25:32 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 法の下に イレネオ「ええ?そおですう?」 ぱた。 「でもお、イレネオさんも逮捕されましたしい」 ぱた、ぱた。 「犯罪者…はおんなじですよねえ?」 ぱた、た。ぱた。 小さな子供が遊んでいる。 あなたを真似て、揚げ足をとって、そうしてへらりと笑うのだ。 頭のおかしい愉快犯。それが、今の、あたしの設定。 「――あ。」 「もしかしてえ、これが噂に聞く」 「賄賂って、やつですかあ?悪いんだあ」 けらけらけら。また、控えめな笑い声。 そうやって、女があなたのその立場を探っているのもまた事実。 痺れを切らして答えてしまえば棚ぼただ。それくらいの、淡い狙い。 (-475) 2023/09/26(Tue) 0:26:41 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 法の下に イレネオ動く視線を追って、見つめる。 何かソワソワしてるのはわかる、きっと何か言いたいのだと、黙ったまま。 「……レオ?」 きょとんとした顔で、こてりと首を傾げた。 あなたがそんな風に呼ばれているのは、聞いたことがない。 昔呼ばれた愛称なのかもしれないが、そういう話も聞いたことはなかった。 けれども思い入れがあるのか、それとも誰も呼ばぬ名で呼んでほしいのか理由はわからないが、あなたはそう呼んでほしいらしい。 それなら、断る理由はなくて。 「……わかった。じゃあここでいい子に待てたらね」 本当は今すぐだって呼んで構わないのだけど、それじゃご褒美の意味がない。 無事にここから出ることができたら、その時は呼ぼう。 約束するよと頷く。 「また痛み止め持っては来るけど……、 仕事に戻らないとだから、僕はそろそろ行くよ」 何度だって、いつだって。 生きてさえいれば呼んであげるよ。――レオ。 「またね」 (-476) 2023/09/26(Tue) 0:28:40 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ最善を選んだつもりだった。自分でも。 街にさえ出られれば、この時間でも多少の人通りがある。 人目につくようなことは避けるだろうと思ったから。 だから、街に向かってると分かった時点で"深追いはしない"と、そう思い込んだ。 思い込まされていた。 だから、想定通りであったことを確認するために。 足を止めて、振り向いたのだ。 「―――っ、あ……!?」 意識の外であれば、油断していたのとそう変わりはなく。 強く引かれた身体は、そちらへと引き寄せられる。 勢い任せにぶつかってしまっただろうか。あるいは、バランスを崩して。寄せられた先でたたらを踏んでしまっているのだろう。 (-477) 2023/09/26(Tue) 0:30:24 |
【秘】 幕の中で イレネオ → corposant ロメオ耳障りな音。音。音。 それに加えて悪趣味な言葉! 男は口を開いただろう。きっと何か言おうとした。しかし、その前に。 ──── キイ 、ィ 、イ、イ イ、ィ。あんまりに、 耳障りな音! 男は思い切り顔を顰めた。そうして去る後ろ姿から早々に視線を外し、大きく舌打ちをひとつ。 それだけ。 男は全く真面目な警官だ。 仕事の時間になればきっと、全てが切り替わる。 貴方の言葉は、毒にも薬にもならない。 名前は、次の仕事ででも聞きだせばいい。 (-478) 2023/09/26(Tue) 0:32:33 |
【秘】 リヴィオ → マスター エリカ並べられた食器のひとつ、スプーンを手に取り白を掬う。 食べやすく調理された具材達は、 君の気遣いの素敵さが現れていると感じられた。 まぁ、いつだってマスターはそうなんだけどね。 俺があの日ここに訪れた日からずっと、 その優しさに俺は生かされていた。 一口目を口に運ぶ。するっと喉を通っていくそれは、 ここ一ヶ月で食べた何よりも美味く感じた。 「……あぁ、やっぱり美味いね。 疲れた身に染みるよ、来て良かった」 そこからは二口、三口……。 なくなるまで静かに食べていることだろう。 食事の時は最低限の会話で味わうのが好みだ。 酒を嗜む時はまた別だけどね。 今度友人でも連れてこようかな。 いつも変わらず迎え入れてくれるここが、 男は大層、気に入っていた。 (-479) 2023/09/26(Tue) 0:37:40 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → あなたと共に カンターミネ二重奏の先。 挙げた名前に、覚えはなかったけれども。 「…あー。」 「 ……よかったあ。ちゃんと届いたみたいでえ 」その内容で、誰だかわかった。 安堵の声が、小さく落ちる。 「んん。そおだねえ。お祭りはあ」 「警察のお姉さんにはあ、なかなか縁がないからあ。」 ――この先も、それを続けられるかはさておいて。 「上司さんの許可が出ないとお」 「難しい…と、思うなあ?」 許可が出る、ということはきっとそういうことなのだろうから。 あの人の場合、そうとも限らないような気もしはした。 (-480) 2023/09/26(Tue) 0:40:55 |
【秘】 路地の花 フィオレ → corposant ロメオ/* お仕事疲れの熱中症のエビです! 取り急ぎ、エピについてのお話だけ共有させていただこうと思います! ・他の人との打診の兼ね合いにより、殺しまでは行かないことになりそうです。 拳銃で一発入れていくのは大丈夫とのことなので、そのようにするつもりです。 ・エピローグはある程度介入可能な状態で行いたいとのことなので、目撃はされるかもしれません。 そうなった時は、目撃されたことで追撃を諦めて逃走する形にしようかと思っています。(目撃されたことでの確定逮捕などは行われないように配慮していただけるとのことです。 ・エピ直後に行動を起こしてもらえるとスムーズに進行できそうとのことなので、日付更新して間もなくロールに移れるようにしたいと思っています。 もしお仕事等で顔出しが難しそうであれば、用意していただいた文章をこちらでお出しするなど考えるつもりです。 以上を踏まえて、エピローグでの動きを決めていこうかと思っています。 共犯のような形になってしまったので、エピローグまでお手数おかけしますがよろしくお願いいたします〜! (-481) 2023/09/26(Tue) 0:41:28 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「……わお。 ごきげんようヴァレンティノ」 軽快な声を返した男は頬を誰かに叩かれ殴られ腫らしていた。 「元気だが、……そうだなあ。 お前も、ストレスや疲れは溜まってるだろ。 それが全部解消される代わりに別の問題が乗っかってきたら、ため息も付きたくなるよなあ?」 なんて、と笑うのだ。 「上手くやれてるか?……ボスは、まだか……」 (-482) 2023/09/26(Tue) 0:49:21 |
【秘】 corposant ロメオ → 路地の花 フィオレ/* こんばんは!お疲れさまです!万人の夢です! 共有ありがとうございます! 各項目拝見させていただきました! 一つ目と二つ目の項目については問題なしです! 三つ目の項目についてなのですが、 当方エピ入りと同時刻に 卓 が開始になりまして……村にピッタリ張り付く!という事が難しくなると思われます。 とはいえチラチラ見る事と待機時間中にレスを打つ事は可能なので(向こうのKPPLさんも卓中の別行動については許可されています)、全く動けないという事は無さそうです。 とはいえ万が一もございますので、一応文章の用意もしておこうかなと思います! こちらからの回答は以上です! お手数おかけしますが、こちらこそよろしくお願いします……!! (-483) 2023/09/26(Tue) 0:51:28 |
【秘】 あなたと共に カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ「ま、警察のお姉さんまで一緒に祭やってたらな…… "クビ"になってたら喜んで誘いに行ってたんだけど」 白馬の王子様というより、子供を攫う魔王のような事を言う。 「……ま、上司に会ったら軽く聞いといてみるわ。 俺一人だけで祭に行くのも寂しいから。 ダメだった時は〜……そうだな。 モーテルで待ってるよ、仕事が終わって帰るのを」 割と好き勝手やってたしな、あの上司殿。 声をかけるタイミングもまあまああるだろう。 ダメならダメで、別にいい。 「……エリーに、汚れたのを綺麗にして貰いたいし」 ぼそ、と欲塗れの言葉を落として、息を吐いた。 「……そろそろまた牢の入れ替えの頃かあ? 収容室でも散歩してくるかな……どうせ待ち時間だしな」 きっとそこで上司に話でも聞く事になる。 伸びをひとつ、痛っ!と零しながら時間まで、 他愛ない話なんかをして過ごすだろう。 (-484) 2023/09/26(Tue) 0:59:51 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「おう、見ない間に随分と男前になったな?」 見事に腫れた頬、軽快な声。 仕事が無くなった分元気になったらしい様子を見れば、 そのように軽口を飛ばした。 「お前がまだここに居て、俺がここに居るのが答えだな。 まだ崩れやしないが、持久戦に気を擦り減らしてる奴は多い。 早まる奴が出る前にボスには戻って来て欲しいもんだ」 「それにしても、お互い色男に悩みは尽きないらしいな。 俺で良ければ聞いてやろうか、罪作りなルーカス君?」 俺ぁさっさと仕事終わらせて纏まった休みもぎ取りてえよ、と 『ヴァレンティノ』は肩を竦めて笑った。 (-485) 2023/09/26(Tue) 1:03:11 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → あなたと共に カンターミネ「んー、うん。わかったあ。」 「…上司さんに、もし会ったらあ…」 「……。」 「いや、やっぱいいやあ。自分で言うからあ。」 拗ねたような声音。 お怒りだろうか。真偽は不明。 「んー?ふふ、まかせてえ。」 「 …お仕事、早く終わらせて帰るからあ 」あ。新婚さんみたい。 “汚れ”の意味は…その時聞こう。そうしよう。 「そんなのあるんだあ…」 そしたらお隣じゃなくなるのかなあ。 それは少し名残惜しかったけれども。 …女の方も、これから戦いが待っているわけで。 それまでの時間は和やかに過ごす。 入れ替えか、女が呼ばれていくまでは。 まるでここが、牢屋なんかじゃないみたいに。 (-486) 2023/09/26(Tue) 1:19:02 |
【独】 リヴィオ/* 付けてた最初に貰ったヘアピン没収されてなくなって欲しくないから 持ち歩いてる警察手帳にでもぎゅっと挟んでてくれ リヴィオが貰ったヘアピンつけてた理由、 勿論大切になってたからではあるんだけど、 最初はなんとなくだっただろうし、 でも最初から宝箱にでも入れるように、 傷つかない綺麗に仕舞える箱を買ってただろな アクセサリーケース的なやつ 増える度に一回り大きめのに入れてく… 途中でどーんと大きめの買ってそう またがあると信じちゃってるリヴィオだ 小さな既知もここまで大きくなるんだな… ダニエラ君、リヴィオと同じ属性すぎる まじで仲良くなれるし友人になって欲しい ルチアーノもなれる なってる 仲良く歓談検挙好き リヴィオの検挙様子がおかしいな こんなの、当初の目的は死なのに 選べなくなるよ 心強く保てない皆が優しくて これも全部ニコロのせい(おかげ) あれなかったらやってないこといくつかある あと子猫引っ掻かれもやってて良かったな ひとつのロールフックなので絶対やりたかった (-487) 2023/09/26(Tue) 1:31:59 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ「っ、……!くっ……」 思わずその笑みでぞくぞくと背筋が波打つのがわかる。 ただでさえ快感を拾いやすくある、その固い膨みを大きくして自分で自分を苦しめた。 殺すつもりでなんて、言われなくとも。 片手で再び添えた頸動脈の路、本来であればそれで十分足りうる圧迫をもう片方の手を添えて与えていく。 一、二、……と数えることは途中からやめた。 たとえ殺してしまってもきっともう自分は後悔しない。 だってそうだろう、目の前の男がこんな表情を見せるのだ。 「ヴィンセンツィオ……っ」 その顔に見惚れていれば、思い出したように力を緩め、また指を押し込む。 簡単に折れるようでもないその身体が酷く都合が良くて、その口から息が溢れるたびに嗜虐心をそそられた。 指に力を込めるだけでうねる肉壁と体の震えを感じる、耐えきれずに何も言わずにそのナカに迸るものを吐き出せば、浅く息を吐いて熱の籠もった視線を向けてやった。 これの何処が壊れた人間か、自分の評価を改めなければいけない。 もっといくらでも丁寧に結んで繋いで、 そしてまた壊しかけてやって、貴方も満足出来たらいい。 しかし今のその心には破滅的な望みしか残ってはいない。 直ぐにこの言葉も届けるつもりもない、ああ、本当に勿体無いな。 限界を迎えしばらく息を整えれば、熱はまた貴方を求めるように擡げ注挿をはじめていた。 快楽を貪りながら嬉々としてその首に手を這わす姿は、 先程まで男にあった理性が少なからず削がされていて。 多少は貴方が求めた粗雑さを含んだ責め苦が彼の手から与えられていただろうか。 (-488) 2023/09/26(Tue) 1:42:10 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「美少女とドライブデートしたのが懐かしいな」 今はこんなところでお部屋デートってやつだろうか。 「……幼馴染にマフィアを辞めろと言われている。 はっきりこんな言い方じゃあない。 ……だが……俺の傍にいたがるんだ……。はあ……。 正直まともな恋心でもないそいつをどう扱っていいかわからん。 できることしか俺はできん」 あれはなんだ、と、嫌悪ではなく困惑の色を見せて男はぶつぶつと嘆き始めた (-489) 2023/09/26(Tue) 1:48:14 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「モテる男は大変だねえ」 他人事である。完全に。 「お前が足抜けするんじゃなくて そいつがこっち来るんじゃ駄目なのか。 そいつが傍に居ようとする事そのものに困ってんのか?」 声色が嫌悪ではなく困惑であるからして、 さほど邪険にしているわけではないのだろうが。 とはいえ扱いに困りはしているのもまた事実のようだ。 「幼馴染で居るのはいいが逸脱するとなると扱いに困るって所か。 独り身で居たいなら適当言っちまえばいいだろ。 もう心に決めた奴が居るとか」 嘘吐きで不誠実な男は他人事なので言い放題である。 自分でも過去に何度もそう言って躱してきたのだろう。 (-490) 2023/09/26(Tue) 2:12:39 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「殺意……はあ。 俺が殺すから手を出すなよ?」 そこは譲らないらしい。そして振り向いてくれるまで、と続き何の話だと首を傾げる。 生きる意義をはじめに与えてくれたのはファミリーだった。 そうして裏切られて失ってから、 ずっと他人に依存をしない暮らしをしてきた。 誰にも告げたことのない性質、奇しくもその予想は全て当てはまっている。 「エルヴィーノ……? お前、何言って…… 俺はあいつのことなんか……気にしてない、本当だ」 「ずっと傍に居るだなんて何をするつもりなんだ、 なんだか様子がおかしいぞお前。 ……裏切らないのは当たり前だ……わざわざ言うと信用が減るぞ」 (-491) 2023/09/26(Tue) 2:17:08 |
【秘】 幕の中で イレネオ → リヴィオ取調室。 そこは最早男の定位置になりつつあった。捕まってからこっち、牢で暮らす時間よりもここにいる方が長いように思う。 嘆かわしいことだ。それはそれだけ、この国に悪人がいたということの証左で。 ため息を吐き、資料に印字された名前を見て眉を顰める。リヴィオ・アリエスト。それは男の先輩であり、同僚であり、善良な警察官であったはずの男の名だった。 そうこうしているうちに、ノックの音。 男は顔を上げて貴方を迎えるだろう。瞳にはかつて向けていたものとは違う、軽蔑の色。 貴方を連れてきた警官らにいつも通り会釈して。 さて。ほとんどルーチン化した作業。ペンで紙面を叩き、席に着けと促した。 (-492) 2023/09/26(Tue) 2:17:31 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラガシャン。 突如、大きな音が響いた。 それは男が膝で机を蹴り上げた音。 痺れを切らした男が実力行使に出ようとした音。 「俺は。」 「選ばれたんだよ、ダニエラ。」 「正当な仕事を言い渡されてここにいる。」 たん。 たん。たん。 だん。 苛立ちの証拠。ペンの音が大きく、だんだん攻撃的になっていく。 迂遠な言葉は、それでも貴方の知りたい一端になったかもしれない。 「三度目だ。」 「それだけ答えろ。」 「事実か?」 (-493) 2023/09/26(Tue) 2:24:25 |
【秘】 リヴィオ → 幕の中で イレネオ取調室前に辿り着いて、一人の看守が扉を開ける。 中に入るよう促され歩けば、手元で冷たく重い鎖の音がした。 正直なところ、そこにいる人物に予想外だとは思わない。 だから、"いつも通り"、男は口を開いて。 「…やぁ、イレネオ。君に会うのは随分と久しい気がするよ」 無駄口。傍の看守から鋭い眼光を感じるが無視だ。 何もしていないとは言わないが、ここにいる人間に そのような視線を向けられる何かをしたとも言えない。 君の軽蔑の色も緩やかな微笑みで受け止めて、 促されるままに席に着いた。 男の顔色は良いとは言えないが、 収容所で死んだように眠っていた人物と同一だとは思えない。 ぱっと見てその形跡があるとすれば小さく跳ねた髪くらい。 勿論、近付けば見える額に滲む汗も、また。 (-494) 2023/09/26(Tue) 2:37:31 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡自分を抱いている時のあなたの顔が好きだ。 否、きっともっと前から。寂しい時に一緒にベッドでくっついて眠った時から。 いつもと違う顔を見せてくれたから、好きだった。 その理由を幼い自分は聞いたりしなかったのだけど、聞かなくても。 寒いのが苦手で、人にくっついてばかりだった自分と同じなんだろうって思っていた。 あなたの鼓動と、熱い息の漏れる音がやけに響く。 感じてくれているんだって分かる。 口の中で、咥えたそれを味わうように。顎がつかれてきたって構わずに舐め取って。 上顎に擦れる感覚、唾液と先走りが混ざり合ったような液体で満たされて。 口腔はあなたのものでいっぱいになっている。 頭を撫でられると目を細め、恍惚の表情で奉仕を続けて。 「ん……、んっ」 限界が近付いていると、咥えたそれが訴えてくる。 あなたの指が、伝えてくれる。 離してなんてやらなくて。 このまま出していい、と言うように。 先端を吸い上げたかと思えば。もう少しだけ深く、口の中にそれを迎え入れた。 (-495) 2023/09/26(Tue) 2:54:23 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ男は考えている。貴方の扱いを。 それは酷く傲慢で横暴な様だ。男に課された目的は尋問であり、自白の強要であり、こんなお遊びではない。 男は貴方と違う。何も薬剤を投与されているわけではない。 今は。 それでも脳を染めていくのは心地よい、奇妙な万能感。目の前の貴方を自分は好きにできるのだという勘違い。 もう一突きもすれば崩れるかな。 力の抜ける貴方の手を感じて男は思う。 何が? 貴方の理性。何のために? 何の────そう、問いの答えを得るために。 問いって? なんだっけ。 まあいいか。 片手は貴方の背中に添えている。 貴方が暴れたから、机の位置は少し遠くなった。 それを認めて、男はうん、と頷いた。 ▽ (-496) 2023/09/26(Tue) 3:27:28 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ貴方の身体を机の方に倒させる。 そうすれば背がそこに乗るだろう。男の手による支えはいらなくなる。背中を机に支えられ両足を床に着く姿勢。半端なブリッヂのような姿勢、で伝わるだろうか。 自由になった両手をあなたの身体の両側に着く。さあ、こうすれば貴方は逃げられなくなる。 そうして、そのまま。 身体を添わせるようにして、男は貴方に自らの影を重ね。 これまでもそうしてきたように、 貴方の唇に、自身のそれを重ねようと────勿論、貴方の抵抗がなければの話。それでも男は正気だった。 悪法に身を委ね、狂法に賛成し、その手先となっても。 男はずっと正気だった。これは真面目な警官だ。 正気のまま、貴方を辱めている。 (-497) 2023/09/26(Tue) 3:27:43 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「……無理だな、俺が此処を抜ける話だ」 マフィアにいる自分が、どうやら駄目らしい。 そこにあるこだわりは、まぁ悪いものをやめさせるようなノリであると。複雑である。 「俺が心に決めた人間が出来ると思うか? そんな直ぐにバレる嘘なんてつけるかそれに、……ああ」 「……期間限定でも恋人を作れば流石にそっとしておいてくれるだろうか」 嫌な信頼だけは貰っているそうだ。 誰ともまともに付き合えなさそうなことも、まともではないなら付き合えそうなことも。 (-498) 2023/09/26(Tue) 3:28:44 |
【秘】 路地の花 フィオレ → corposant ロメオ「反撃されたら、ひとたまりもないもの。 あの人とは、体格差もあることだし……」 「うん、入った頃に最低限は教えてもらったわ。 狙いを定めるって言っても、状況によって狙う場所も変わるでしょうし。 覚えることが本当に多そうね」 首に絡めていた腕を外し、ぽふんと肩に頭だけを預ける形になる。 手に持ったボンボローニをようやく、一口齧った。 甘くて、ちょっぴりしょっぱい味がした。 「サイレンサーはあった方がいいでしょうね。 威力は……上げる事で重たくなるようなら、軽くても打ちどころ次第で仕留められるようなものの方がいいかもね」 重くて上手く扱えない、よりはマシだろう。 時間もないことだし。ある程度は自分の努力でどうにかするしかないのだから。 「死体は残しつつ、自分たちの犯行だってばれないようにして…… って、考えることが多いわね。 皆本当によくやってると思うわ……」 「罪のない人たちを貶めるような人達をどうにかして、減らしていけたらいいんだけど」 実際はそう上手く行かないものだ。頭の痛い話。 うーん、なんて言いながら預けた頭を傾けて。 「とりあえずは、そういう計画を考えましょってことで……今は休もうかしら」 「久しぶりにいっぱい泣いて、疲れちゃった」 へにゃりと緊張感のない笑みを浮かべてみせた。 (-499) 2023/09/26(Tue) 3:59:04 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「潔癖な幼馴染を持つと苦労すんのな。勉強になったわ」 今後特に役に立つ機会は無いだろうが。 実際、一般人からすればマフィアなどと 危うい生き方など知人にはしてほしくないものだろう。 知れば辞めろと諭したくなるのは何ら不思議ではない。 「こういうのはらしさがありゃいいんだよ、 普段女侍らしてんのは昔の女の面影を追ってるとかさあ……」 ああ言えばこう言う。 非常にろくでもない事を吹き込んでいる。 「…ああ〜?期間限定の方が大変じゃね? 期間限定の恋人と別れたらまた迫られんだろ〜? そしたらまた彼女作んの?自転車操業じゃん。ウケる」 きっとそんな生き方をしていけば、 夜道で刺される可能性は指数関数的に増えていく事だろう。 「そんな女作っては捨ててたらお前、 じきに今以上においそれと夜道出歩けなくなるぞ。 そんなら嘘吐いてでも一人に絞った方がまだ…」 「あ、居るじゃん。一人何役でもできる期間限定恋人。 俺。 」得意げに言う。半分は冗談だ。 (-500) 2023/09/26(Tue) 4:07:45 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ「――んっ、うう、……」 男が意味をなす言葉を吐かなくなるほど快楽に溺れている姿は、 色を売る女のように媚びる仕草でなくとも、一般的な恋人同士で行われる睦言にしては随分と乱れているように見える。 そのような相手が常に居た可能性があるにしろ快楽には弱く、力の抜き具合や誤魔化しようもなく体を預けている状況は明らかにリラックスをしていて、一番を気を許せている時間なのは確かであった。 「きもち、…! んっあっ」「こん、なに」 「いて……くれて…あつ、くて」「いっぱい……」 子供のように甘美な刺激の中に温もりを求めている。 擦り込まれている甘言が、今このときだけは目の前のあなたのすべてが自分に捧げられていると伝えてくる。 それだけでよかった、夢は一度でも見れたら十分だ。 そう思ったら、ぽたり、何かが込み上げてきて零れそうになった。 思わずあなたの目を塞いで浅く息を吐く。 早く快楽の海に戻らなければと、それはほんの数秒で離され、誤魔化すように身を捩り抱きついた。 「すき、だ……」「はぁっ…、おれは」 「おまえが……好きだよ」 それを愛や恋と言えるのならば、どれほど良かったか。 諦めきれるから、捨てられるのが怖いと言い訳して受け取ることを拒めたのだから。 そして本当にそんな気持ちを抱けたというのなら、自分自身のことぐらい簡単に証明をしてほしいものだ。 両思いだなんて綺麗事、望んだことなんて一度もない。 片想いだけで期間限定の甘いひとときを送ることぐらい出来る。 どんな関係にも終わりが来て、誰かを同じ気持ちで想い続けるなんて出来やしない、だからその刹那の時間をより良いものに出来たらいい。 だから今は喜ばないと。こんなに嬉しいことは、今だけだ。 無理やり酔わせた身体で貴方を誘う。 ごめんなと、瞳からまた雫をこぼせば、あとはお互いに達するために身体を揺らし甘い声を上げ続けたた。 (-501) 2023/09/26(Tue) 4:49:51 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「昔馴染に昔の女の設定を突然つけるか。 出来なくもなかったがいないともう言ってしまって……」 「…… は? 」男は冗談抜きで貴方を恋人にしてみたいと思ったことは、ある。 どうせ三ヶ月ほどしか続かないと思ったし、それぐらいの間デートが出来るものなら楽しいと思って。 何年も一緒に仲良く睦まじく過ごす姿は全く想像もできなかった。 「……お前の名前と姿が……都度、変わる」 ペネロペでない時期を思い出して口元を抑える。 あのときの彼とペネロペを自分は同じように見ただろうか、新しい人間として接しただろうか。 そもそも、新しく作った面をいちいち愛することは前の貴方に対して不遜ではないか。 「……おれは、……」 自分はオルフェオ・ギロッティという人間を知らない。 そう思った瞬間、男はボロボロと涙を溢し始める。 え、と本人も驚いたのか袖で拭えば一瞬で顔はもとに戻った。 「すまん、お前が分からなくなった……」 (-502) 2023/09/26(Tue) 5:06:12 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ「…あは。」 大きな音。女は肩を竦めた。 「選ばれたあ」 「ふうん」 怯むことなく、間延びした声。 いつも通りの笑顔。 笑うのだけは、得意だった。 ぱた。 ぱた。ぱた。ぱた。 「正当な仕事……ああ。」 「つまり、 これ のことですかあ。」「大変ですねえ。イレネオさん」 「何人くらいとお話したんですう?」 「もしかして、ここに来た人全員ですかあ?」 「忙しそお。」 ひとつ答えるとまた次が湧く。尋問とはそういうものだろう。 女は決して尋問をしているわけではなかったが。 また楽しそうにけらけらと笑う。これは必要な事だから。 ………ほんとうは、こわい。すごく。 けれど本心なんてひとつも見せず笑うのだけは、女は得意だった。 (-503) 2023/09/26(Tue) 5:37:44 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「ええ……なんで……」 引き気味。 なぜなら目の前の相手が急に泣き始めたので。 「俺の事なんか俺も知らねえよ… お前達はなーんも考えずに俺に騙されてりゃいいの」 オルフェオ・ギロッティという人間を 知っていると胸を張って言える人間は限られているだろう。 何なら彼自身だって。 何せマフィアとして組織に名を連ねてからというもの、 常に演技と変装をし続けているからだ。 粗暴で傲慢、酒癖が悪い。 それがオルフェオ・ギロッティという人間の素だ。 そういう事になっている。そういう事にしている。 「仕事のついでに恋人ごっこに付き合ってやるのは まあ、まったく無い話じゃないが。 それができないなら居ない昔の女のケツ追い掛けるしかねえな。 嘘を吐き続けるのは面倒臭いぞお」 冗談めかしてそんな事を言う。 どうせ仕事の為に作っては捨てるうわべの面だ。 不誠実な生き方をする人間に誠実である必要も無いだろう。 (-504) 2023/09/26(Tue) 5:47:29 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 幕の中で イレネオ「……? おー。そうだな」 男は大体の懲悪勧善主義は五月蠅い御託を並べるものだと思っていた。 しかしそれは単純明快かつ、自分の問いとはまったく噛み合わず、されど理解が出来てしまった。 この男、一体どこの忠犬なのかと。警察に所属しているのではなかったのか? それにしても、こんな人間早々いないだろうとも思った。 不遜であることも倫理観からして承知だが、 ここ数日で人間らしくない人間を連続で見てしまって感覚が麻痺してきていた。 教えられた通りのことを信じて疑わず、一途にその手をふるって裁きを下す。 本当に、似たものばかりが集まっているのかこの煮凝りのような牢獄は。 「この国をめちゃくちゃにした輩がのうのうと暮らすのが悪い。 ここにきて罰を受け自分が悪人であると、わからなければいけない」 「そこに償いは? 罰を受けた後は赦されてもいいんじゃないか」 「お前、――自分が悪人でないと思っていないか。 世間はお前を罰を受けて償いをしなければいけない存在だと捉えている。 そして、俺も、ここに入るべくして入った輩だと思っている。 思想が違う人間皆悪人だなんて言わないよな」 (-505) 2023/09/26(Tue) 5:51:05 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → コピーキャット ペネロペ「知るか……誰かさんのせいで急に涙腺がもろくなった。 いや、いい……こっちの話だ」 「もう、 直近でお前の身辺に捜査を入れる 」これは、男が言う情報収集だ。貴方という人間を調べあげるという宣言だ。 「もう身内を調べることに躊躇が無くなってなあ。 何もかもわからないままで消えられて嘆くぐらいなら、 下着の色まで全部調べ上げておこうかと」 同期の下着の色を知って自分が安心できるとも思わないが。 少なくとも連絡先や、周りの交友関係を調べておけばよかったと後悔することもないだろう。 そういった事情に踏み込んで嫌われることを男は常に拒んでいたが、何かかなり吹っ切れているようだ。 貴方にもその変装の事情も何も聞いてこずにこれまで過ごしていたのだから。 「そうだよなあ、そうだな。 恋人にするかもしれない人間のことを 調べないわけにはいかないよなあ。 生憎嘘を吐くのは下手くそだ、いつも通り馬鹿正直にする。 これは仕方ないことだ、なあ? ヴァレンティノ。 ……男の名前だな、だから直ぐに覚えられんかったのか」 (-506) 2023/09/26(Tue) 6:04:31 |
【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ目元に一瞬、火が灯る。 かつて殴り合った時のような、虚飾も繕いも無い敵意。 だがそれは一瞬、火の粉を吹いただけで堰き止められ、 おどけたような態度の中に鎮まった。 ──きっとその内では、変わらずぐらぐらと煮えたぎっているのに。 (-507) 2023/09/26(Tue) 6:15:18 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオふうん、と鼻を鳴らして。 「アリソン女史のことか? まぁ昔の知り合いだね」 にやにやとした笑みを崩さず、答える。 「彼女は面白いヤツでな、三日月島の朝焼けが好きだというんだ。 ずっとこの島にいるとそういう気はしないもんだし、 ノンキに海を眺めるなんてこともそうないんだが… そう言われて海を見てみると、不思議と今まで見たことがない景色だったような気にもなる。 ヤア、そうなると、心持も違ってくるというものだ」 ぽろぽろと零れ落ちるように、 捜査に役立ちそうなにもないことばかり。 「だが女のことをどんくらい知ってるなんて、 紳士的に見ればあまり話すべきじゃないしなあ。 残念ながら好きな下着とかスリーサイズは知らないよ」 (-508) 2023/09/26(Tue) 6:21:41 |
【墓】 黒眼鏡>>+67 アリーチェ 「………ハァ〜〜、まったく、若いってのはいいなァ〜〜!」 ぐいんとのけぞるほどに天を仰いで、随分楽しそうに声が弾む。 オッサンは若者のコイバナだって好きなのだ。 「まぁソウ。いや、珈琲を摂取すること自体には意味があるんだよ。 忘れがちだが結構な刺激物だからな、あれは。 そんで不味い珈琲は露骨に不味かったり臭かったり、 なんだかんだ少しは『あーこれチョット違うな』ってわかるものもあるワケ。 ただまぁ……俺は六割雰囲気だな……サイフォンで淹れると美味いっていうより、あれつかうとカッコイイって理由で使ってるし……」 特に失礼ではなさそうだ。 「大丈夫大丈夫。教会に盗みに入ったらあれだろ、神罰がドーンって下ってオシャカさ。 どーーしても心配なら、あれファミリーの誰かに渡してみ。 多分嘘みたいに言うこと聞くぜ。 ハイハイ、気が向いたら…いや暇が出来たら取りに行きますよ〜。 ……マフィアの中に突っ込んで調査しにくるほど、勇気がいることはないと思うんだがね」 嘲笑と苦笑をブレンドして、そこに興味と愉快をぶちこんだような複雑な顔で笑った。 #収容所 (+69) 2023/09/26(Tue) 6:27:30 |
【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノ「ルチアーァノ」 顔を。 覗き込むようにぐいと近づけてくる。 「自分だよ。 手前を救えるのはいつだって自分だけだ。 よしんば救えたとして、人間が救えるのはせいぜい一人だけ。 俺はそう思って、この人生ってやつを生きている」 空っぽになった珈琲のカップをひっくり返す。 ぽたりと黒い雫がテーブルの上に落ちて、 それだけ。 「言うまでもねえだろ? お前が俺やファミリーのために頑張りてえのは分かった。 じゃあ、俺からお前にすることは特にない。 お前から俺にすべきことは、多分お前にしかわからない。 …ただ、そうだな、……」 ただ、そこで一度黙ると。 「フィオを頼むってくらいだな」 …あなたの部下の名前を口にする。 (1/2) (-509) 2023/09/26(Tue) 6:35:23 |
【秘】 黒眼鏡 → 口に金貨を ルチアーノあなたに数少ない"頼み事"をすると、また笑みをひとつ。 「ま、俺のことなんて知ったって、 こいつはそうなんだな、って再確認できるくらいさ」 ぼすん、と背もたれにもたれかかる音。 カップがかちゃりと皿の上に戻されて。 「俺も男だ。喧嘩には勝ちたいんだよな」 投げ出すように足が延ばされる。 だらしなく陽気な昼行燈から、 ぎらぎらとした狂犬へ。 その所作のはしばしが、かつてを思い出そうとしているように、あなたには見えた。 (2/2) (-510) 2023/09/26(Tue) 6:37:01 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ唇の縁が唾液の音をたて、性器の表面を擦り上げる。 ほんの少しの重なりに、その都度呻き、喘ぎながら、 ちゅぽちゅぽと口腔に出し入れされる先端がぞわぞわと泡立った。 「……っ、う、……ッ」 そして、吸い上げられるよう引き上げられた高みで、昂りが一度、弾ける。 びくん、と大きく脈動した性器が、それまで以上に膨れ上がって、 白濁した欲望の塊が次々と吐き出され、あなたの口をいっぱいに穢していく。 「……っは、……ぁ、」 ──文字通り、息を吐く間もなく、ずちゅ、と。 吐精の最中でありながら、唾液と精液が入り混じった口中のさらに奥に、性器が突き込まれる。 太く膨らんだ幹の真ん中が、吸い付くため窄められた唇をこじ開けて、無理矢理に隙間を閉ざす。 ぐぽ、という音が響いて、口の端から透明な唾液が零れ落ちた。 「……、……っは、……」 すべてを吐き出し、少しその硬さを減じた性器がなお、 ぐぽぐぽと音をたてながら前後する。 舌を擦り、喉の奥にまで欲望の猛りを流し込むように。 「………、…フィオ」 くしゃり、と。汗で張り付いたあなたの髪先をすくうように手が伸びて、その頬と額を撫であげた。 (-511) 2023/09/26(Tue) 6:45:27 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「…………だって終わりだったろ……。 あんたが働かなくてもいいようにしたかったんだよ」 「リヴィオのこともあんたなら連れて行ってくれると思ってな」 だから、ではないが。リヴィオが執行役だとは一度も男は言わなかったのだ。 それは分かりやすい嘘を貫き通そうとした不器用な男の気遣いだ。 何方にしろ貴方に負担をかけたのには変わりないので罪悪感は持っている。 「そうか? まあ、じゃあ次に守る約束はどうするかね……。 出かけるにしてもなあ…… どこぞの誰かが俺を見張っていてなあ。隠れていくか。 ネイルショップにでも連れていきたいんだ。 お嬢さんには碧のネイルの方が似合うとおもうんだが、 やっぱり黄色が好きなのか?」 その意味を知ってか知らずか、男は貴方にそう尋ねる。 (-512) 2023/09/26(Tue) 7:12:43 |
【秘】 コピーキャット ペネロペ → 口に金貨を ルチアーノ「ハア〜〜〜??俺に探りを入れるだぁ?」 「やれるもんならやってみろノンデリ野郎 俺はあちこち足跡ベタベタ残して行く程甘くねえぞ」 謎に喧嘩腰だが機嫌を損ねたわけではない。 むしろ何処か楽しげでもある。 痕跡を残さない主義の男はそれに売られた喧嘩を買っただけ。 子どもじみた意地の張り合いのようなものだ。 「そこまで大口叩いたなら 男の名前もすぐ覚えられるようにしておけよ? 俺の名前 だけでもな。女の名前ばっかりじゃ飽きるだろ?」この男は痕跡を残さない主義でこそあれ、 探されるという事は嫌いではなかった。 自分からわざわざ言うほどではない事は山程あれど。 「正解したら褒めてやろう。情報も名前もな。 せいぜい頑張って調べ上げる事だ、 いつか恋人になるかもしれない知りたがりのルーカス君」 犬が好きなのは人の傍に付くいきものだからだ。 どれだけ姿形を変えても自分を見付けてくれるそれが好きだった。 きっとそれは、犬の他でも同じこと。 (-513) 2023/09/26(Tue) 7:22:56 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → マスター エリカ【情報屋ロッシ】 「ああ御機嫌よう、――なんだ。 本当にあるんだなあ夢の中に情報屋が」 ゆめうつつ。揺れる視界の先に見えた人影。 いつの間にか語られる声。何処となく貴方の事は忘れそうな気がする。 それでも知りたいことは?と問われれば直近はあれだなあとすぐに思い当たったことがある。 欲しい情報はいくらでもあるが、これからの先に自分の手で調べなければいけないことだ。 「『黒眼鏡の旦那の十年前にあった事件のことを知りたい。 昔の上司……名前、なんだったか?レオ・ルッカか。 それともう一つ頼めたらその頃にいた赤髪の白人女性について』だ」 (-514) 2023/09/26(Tue) 7:28:58 |
【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノぬるいお湯に頭の先まで浸かっているかのような快楽が、 ずっととぐろを巻いて腹の底にある。 平素の様子とは随分かけ離れた、齎される悦に乱れる様を、 これは愛おしいものを見る目で見ていた。 同時に、それは縋るような目だったかもしれない。 「居ますよ、ずっと。嘘、じゃないでしょ」 「いくらでもあげます」「あ、はは、っ、ぁ」 貴方のための甘言ならいくらでも吐けた。 別に、この時限りの熱だってこれは嘘じゃなかった。 たくさん貴方の身体に触れた。熱い手のひらは、貴方に触れるのが好きな様だった。貴方が今目の前に居て、自分の腕の中に居て、自分が触れているという安心感。 だから目の前を貴方の手が塞いだ時、「あ、」なんて落とし物をしたみたいな声を上げたのだ。見えないという事は不安で、手探りで縋ろうとして──同じようなタイミングで抱き付き合う事になったのにまた安心した。 「……よかったぁ」 子供みたいな安堵の言葉。 それが『本当』にならないかな、と思った。別に、この熱がどこかに行ってしまって何もなかったみたいになるのはいいんだけど。 それは寂しいな。いつもの貴方が好きだ。でも自分に抱き付いてそう言ってくれる貴方も好きだった。そう思うと随分また惜しくなって、愛しくなって。 こんな自分には相応しくない誰かの好意にいつも怯えてるはずなのに、今のこれはその事を思いも出さないで。 「、あ、ねえ」「も、そろそろ…ッ、あ」 ふるりと体が震えて、せぐり上げて来る絶頂感に声を上げ少し動きを早くした。隙間などないくらいに身体を押し付けながら深いキスをして、──一番奥で溢れるように弾けて果てた。 息が出来ない、苦しくて気持ちいいこの時間が好きだった。 (-515) 2023/09/26(Tue) 7:44:02 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノ「…あは。それはあ、ありがとおございますう。」 「確かに、これはしばらくゆっくりさせられそうですねえ。」 「……あんまり連れてきたい人じゃなかったですけどねえ。」 「でもそれは、ニーノくんもニコロさんも、アリーチェさんも同じですしい…」 ふー、と伸びて。へらりと笑う。 今に始まったことじゃない。あなたが気にしなくてもいいのだ。 「…あー。これはあ」 左手小指のエナメルを見る。 傷が入っても剥がされず、そのままにしているから少し見た目がよろしくない。 それでも女はそれを見て、やおらと揺蕩う笑顔を浮かべた。 「好き、とかじゃなくてえ。」 「この色に意味があったんですけどお」 「…あの、手の甲にメモとか書いたことありません ん ?」「あれと、同じでえ」 「でも…もうその意味も、あんましないかもしれないのでえ。」 「……碧、ですかあ?ふふ。似合うかなあ。」 「お兄さんがそおいうならあ、試してみよおかなあ。」 (-516) 2023/09/26(Tue) 8:05:07 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡戻って来もしなけりゃ悪態さえ続かない。 代わりにふ、と息だけで笑ったようだった。 いつしか真正面に向き合って肋の中の憤怒を燃やすことさえ、 大人びて忘れてしまったかのようにしなくなった。 餞別をまんまと頂戴すると、ふらついた足取りは自分の部屋へと消えていく。 こんなものを難なく調達できるんだったら、お前はこんなところから出るのも簡単だろうに。 追い立てるような無言が、ただただ残される。 (-517) 2023/09/26(Tue) 8:05:55 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ気道が狭まれば、堰き止められた空気が逃げ場を探すように喉を打った。 細いということも無いながらに不健康な手触りを思わせる筋張った首筋は、指を境に色を変えた。 はじめはさっと赤く、だんだんと黒ずんだ色合いを帯びる。 苦しさを感じないということもなく、呼吸を求めて体はびくびくと跳ねて暴れはくはくと唇が痙攣する。 それであって尚、不安定になり始めた意識の中で男は笑っていた。 狂喜するように肺が震える。喉を塞がれていなければ笑い声が響いていただろう。 遊ぶように時折に得られる酸素を乞うて体を捩り、耐え難い苦痛のためにより一層直腸を絞める。 抉る陰茎の形がはっきりわかりそうなくらいに締め付けては、身体を捻る度にそれが撫でるように捻れるのだ。 苦痛を受けてか快楽を受けてか、天井を突くように男の股座から生えた性器も聳り立つ。 体躯に見合って赤黒くそそり立ったそれは触れずとも破裂しそうなくらいだった。 「 」 笑っている。声の出ないのをいいことに、恍惚として名前を呼んだ。 明滅して白い雪の降りるような視界の中に、意識を失う寸前の光を見てはまた息を吹き返す。 首をいっそう強く締め上げられた、それを受けて殊更に体を跳ね上げさせきゅうと腹に力が籠もる。 空気を掻くような唇の動きが、やっと男が絶頂を迎えたことを告げた。 同時に腹の上はどろりとした精液に濡れる。初めは勢いも良く、それからてろてろと噴水のように溢れた。 それで解放されたか、どうか。 勝手に満足すると、あとは貴方のされるがままというように両腕を投げ出した。 恍惚に濡れた瞳が暗い天井を見上げて、未だ朦朧の内に置いてきた意識に耽溺する。 少なくとも貴方の名前を口にしたわけではなかった。 (-518) 2023/09/26(Tue) 8:27:24 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ男は既に、薬で意識が朦朧で それでも理性を保っているのは 他でもない弟妹と、守らねばと決めた人の為。 何かが違う気がする…けれどそれがきっと一番。 けれど、目の前の男が何を考えているかだとか そんな事を考える余裕は最早なかった。 されるがままに、力が抜けるままに机に倒されて 顔が近づいてようやっと、何をされそうか気付いた時には その唇は重なっていただろう。 「ッ…!」 女程ではないにせよ、柔らかい感触を感じて 最後に出来た抵抗は、唇を引き結ぶことのみだった。 (-519) 2023/09/26(Tue) 8:35:14 |
【墓】 favorire アリーチェ>>+69 黒眼鏡 大げさな反応を受けてこれは恥ずかしい事を言ってしまったなとじわじわと湧き上がる羞恥に、思わず目を逸らした。自爆というやつだ。 「なるほど、質が低いものはわかりやすい、と…… あの刺激が癖になって虜になるのは何となくわかります。 いえ、私はむしろそれが怖くて普段飲まないのですが… 確かにサイフォン、飲まない私でも格好良く見えますからね」 詳しくないコーヒーの知識が深まった! 説明を受けて少しコーヒーに対する興味は上がったようだ。 「そんなこと神はしませんよぉ……えぇ、そんな不埒な…… まだ普段の感謝を込めて贈り物にするほうがマシですよ。 いえ送りませんけど……他人から貰ったもので言うことを 聞かせるなんて事は私にはとても恐れ多いので…… もう、頼みましたからね、本当に。 調査は──私が失敗しても私が最悪死ぬだけと思いますけど 教会は私以外の人が巻き込まれかねないので…… 普段から私が金塊を持ち歩いておけるなら別ですけど」 持ち歩いてリスクが減るなら、持ち歩くらしい。 「……って、お言葉に甘えすぎてお話を聞いて頂きすぎましたね。お付き合い下さってありがとうございました。……これなら、牢で一人思い悩まなくて済みそうです」 ぺこりと頭を下げながら、別れようとする事だろう。 (+70) 2023/09/26(Tue) 8:36:02 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「キミの助けにはなるけど、手は出さないよ」 多分、会うことはないだろうけれど。と、息をつく。 そういう日が来るなら、その決着は自分でつけるのが一番だろうし。……多分。 3ヶ月で恋人と別れていたのは、飽きる以前に、他人に依存するのを避けるためだったのかもしれないな。 なんて、頭の片隅でそんな事を考える。 まぁ、勿論。3ヶ月で終わりになるようなことには絶対にしないんだけど。 幼馴染の鎖は、一生消えないのだ。 「だから、僕がキミを愛するって、言ってるんだよ。 家族にもなる、恋人にもなる。だけど僕らは幼馴染だ。 だから 一生壊れない 。……ルチアも僕のこと、一生愛してくれるでしょ?」 さて、僕にだって愛し愛される行為がどういう事かなんて、子供じゃないから知っている。 愛された経験だって、ある。……つい、最近に。 それをそのまま行うのはどうかと思うけれど、キミには多分、一番重い首輪になるはずだ。 やったことはないけど、僕にだって、ちゃんと出来るよ。 吸い込まれるように、その海の遠浅のような緑の瞳に僕を映した。 あなたの視界にも、もう僕しか映らない。 あぁ、やっぱり、その顔には傷がないほうがいい。 ぺろりと、口の端にある傷を舐めて、その唇に己の物を重ねる。 脳に送る酸素を奪うように、その思考を茹だらせるように、角度を変えて、舌を入れて、二度、三度。 あなたはきっと、抵抗などしないだろう。 愛されることを、ずっと、ずっと待ってたんだから。 (-520) 2023/09/26(Tue) 8:43:12 |
【秘】 新芽 テオドロ → 口に金貨を ルチアーノ「あんたの前で全裸になることは関係ないでしょうが」 マフィアになるとそういう接待でも増えるんだろうか。 「……そっちのが向いてない、ね。 別に、誰かさんと違って調べ尽くす気はないし、 ルチアーノのことを全て知ってるわけじゃないですが」 「マフィアに向いてるって、 死ぬよりとはいえそれでも誉め言葉になるんですか?」 苦笑交じりに言う。 自分は警察の方が向いていると思っていたわけで、 それを決して優れた資質とは感じていなかったわけだが。 いざ他人の口から言われると、 何だかしっかりおかしいと思えて、気分が和む。 「俺は……それなりに同僚に恵まれていますが。 仮に未来、あんたが俺のことをまだ気に入ってたとして、 共に働いてるのも悪くないなと思っただけ」 「ああ、役に立ちそうだという意味だからな。履き違えるな」 取ってつけたような突き放しの言葉は、 あまりにも無力なものであった。 (-521) 2023/09/26(Tue) 8:43:39 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 傷入りのネイル ダニエラ「同じ土地に居た方が顔が見れるだろ、前向きに考えるといい。 案外元気にやっていたぞ?」 「ちょっと怪我人が多かったがな……」 致命的な怪我こそないが、明らかにここに来てから負った傷を持つ囚人が多かった。 誰かが私刑をしているのか、はたまた。 まだこの時は調べ切れていなかったので軽い注意だけになる。 「ほお。願掛けみたいなものかあ。 そんなことがねえ、大方最後までやり切る為だったんだろうが。 結局無理してるんじゃ、世話ないな。 そんなことをやらせた上は何を考えているんだか」 ここで知っているらしく振舞うのも知らないように振舞うのも、何方も会話の処世術だ。 今考えれば貴方の仕草は精錬されたようであった。 一つ一つの情報も分かりにくい伝え方であったのにまるで伝わっているような。 知識が偏っている不思議な育ちをしていて、中々余罪はありそうだと男も思っていた。 ――――もうそろそろ事情を調べてもいいだろうか。 黙って調べても怒られはしないだろう、今となっては文句は言われるかもしれないが。 「その色はなあ。 お嬢さんの瞳の色に近い系統だ、そこらは随分多くてな。 一つの色を言ってもなぜか数種類のバリエーションがある」 それは、貴方の瞳の色だったり、貴方の友人の髪の色だったり。 この町に広がる空のような色だったり、海のような色だったり。 「ああ、お勧めだ。時間が出来たら試してくれ」 (-522) 2023/09/26(Tue) 8:47:02 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方が告げる愛という言葉が、全てが入ってこない。 家族で、恋人で、それで。何度も頭の中で繰り返そうとして、やはり思考が止まってしまう。 ただ、頭に過るのは誰かの姿。そして、自分はこんな貴方の姿を見たかったわけではないということ。 「ま、て。エル――」 ひく、と一瞬貴方に見せたのは怯えと期待の色だ。 それでも、眉を顰めれば、貴方が距離を詰めた時一歩分だけ後ずさりをした。 「っあ……ん、」 口づけをされれば途端がくりと崩れ落ちるように力が抜け、抵抗する間もなく貴方に体重をかけてしまう。 何度も唇を重ねられるうちに、初めは反射で拒んでいた体も入ってくる舌に拙く絡めながら水音を鳴らしはじめた。 呼吸が上手くできないまま息を荒くし、漸く離されるころには、つぅと糸を引きながら蕩けた表情で貴方のことを見つめている。 甘く淫靡さを纏う顔は、明らかに甘えていただけの時とは違っていた。 「ま、……あ、待って、くれ。 こんな、の……いらない……っ、……」 「お、俺は……お前と同じように愛せやしない……。 無茶を、するなあ……」 (-523) 2023/09/26(Tue) 9:27:03 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 幕の中で イレネオ一撃は確かに貴方の頬を捉えた筈だった。 されど──首元の圧迫感は変わらぬまま。 「────ッ」 ならばその手を離そうかと指先を動かそうとしたところで。 あ、だめだ、 先程の一撃で痛みが酷く言うことを効かない。足掻こうとした最中にも真っ直ぐとぶつけられる。 所以の分からない激情が、憎悪が、怒りが。 その理由を知りたいと望んだところで……もう、遅いのだろう。 ────くらり。 「…………ぁ、」 大した音は漏れなかった。 ぷつんと電源が切れたみたいに。 男の身体から力が抜ける。 がくんと首が傾く。 先に限界を迎えたのはこちらの意識だった。 名を呼ばれても、痛みを与えても。 しばらくはぴくりとも反応しない。 気を失った男は、ただの物同然となることだろう。 全てを手放すその前。 怒りと敵意の渦巻く奥底に未だ見る。 あなたの隣人で居たかった、などと。 悲しみを抱く弱さは、 矢張り警官に向くものではないのかもしれない。 (-524) 2023/09/26(Tue) 9:52:56 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → corposant ロメオ「うん、……」 もうひと踏ん張り。 終わりが近いと分かっているかのような言葉は、少し不思議な心地がした。 立ち上がる表情は既に何か次の目的を定めているように思えて。 ほんの少し遠く感じた、指先をまた伸ばしかける、のを。 「…………」 言葉と笑みを見つめて留める。 なんだかなあ、パン屋の店員さんとして眺めていた時はそんなに思わなかったのに。 うっかりありがとうもまたねも伝えるのを忘れて背を眺め、見送った後。 「…………かっこいい」 一人零した声は拗ねたみたいになってしまった。 だってなんだかずるかったから。 膨れた腹と喉に満たされた心地を感じながら、そこでようやく。 誰も居ないのに「ありがとう」を零したのだった。 (-525) 2023/09/26(Tue) 10:04:59 |
【墓】 暗雲の陰に ニーノ>>+65 黒眼鏡 「疑うのって〜難しくて〜……」 賢いだなんて自分で思ったことは無い。 それでも貴方にそういわれると背を押してもらえたような心地になる。 とは思いつつももちゃもちゃと文句は垂れていたわけだが。 「…………オレはその辺にツッコまないからな」 小声で言われたことにはジト目を返した。 男は"そういう"話題にはいつだって一歩引くのはご存じの通り。 兄と姉のそれについても同様だ、とりあえず泣かせていないならいいのだが。 はあ、と溜息。たぶんこれで最後。 それから見上げた貴方が贈ってくれる全てには。 「……ん」 #収容所 [1/2] (+71) 2023/09/26(Tue) 10:21:41 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ後退りをされたら、その距離をすぐに詰めて。 今のあなたなら、そうだろう。 心を支配されたまま置き去りにされてるのだから、仕方ない。 そんな拒絶は、男の心の傷にもなりやしない。 「……、は」 やると決めたらそれが成功するまで、どんな方法だろうとやるのがエルヴィーノという男だ。 周りの誰が傷つこうとも、自分が傷つこうとも。それを無理だと思うことすらしないのだから。 ものを食べぬ薄い身体では、あなたを支えるのは本当は難しいけれど、その重みが心地良い。 力が抜けて、恍惚とした顔を向けるあなたの言葉には説得力の欠片もない。 てらりと光る唇は、まるでグロスを塗った女のようで、愛らしい。 「愛せなくても良いよ」 今は。 「キミのその目に、僕しか映らないようにしてあげる」 待つわけないし、無茶じゃない。 決めたんだ。 僕が、キミのためにできることを、するんだと。 幸を祈るのが浅葱の言葉だけど、僕は祈るだけじゃ満足なんて出来やしないから。 キスをしていた間に、整えたばかりの服をはだけさせて。 その首に顔を埋める。 準備がないからこの行為を今ここで最後まではしやしないけど、 その首にたくさんの噛み跡と鬱血痕をつけて、新しい首輪にしてあげよう。 僕の首についているものと、同じものを。 牢屋にいる間期待で眠れないくらい、溺れるほどに愛するよ。 (-526) 2023/09/26(Tue) 10:24:58 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 新芽 テオドロ「こっちでは誉め言葉だぞ? お前は度胸があって立派だという意味にも使う。 向いてないってのは甘えん坊のクソガキって意味も含まれる」 諸説ありだ。 一応は誉め言葉のつもりだったが不名誉である可能性もあるかと肩をすくめた。 「ああ、成程、へえ」 「それは悪くない提案だが――俺の面倒が増えちまうなあ?」 その取って付けた突き放しに満面の笑みを返す。 正しく言葉と表情があっていないまま言葉を続けた。 「一緒なんて気にせずさっさと昇進してくれんか? それである程度の地位の奴も命令出せるほど万能になって。 是非とも俺を楽にしてくれ」 アジトでは誰かが男を好き勝手に振舞うどら猫だといったが、その実一度決めたことは必ずやり遂げる真面目な人間だ。 そして心から怠惰で生きたいと、職務怠慢を願っている働き者でもある。 「なんてな、融通は利かせてやろう。 荷物纏めたら連絡するでも、いつもの店に飲みに来るでもいい。 いつでもちゃんと俺が見てやるからな」 こういう安請け合いが自分の仕事を増やすのだが。 少なくともしばらくはこの牢の中で休めるだろうとこの時は安心しきっている。 貴方の言葉の端々に含まれているものに喜ばしく思いながら、 男はいつも通りの態度を保って満足げにしていただろう。 (-527) 2023/09/26(Tue) 10:31:53 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェそんなことないよ、と苦笑する貴方に安堵させるような微笑みを返す。 頼りないだなんて思ったことは、本当に一度も無いのだ。 貴方の言葉も行動もいつだって誰かを暖かく思う気持ちが表れているから。 陽だまりをひとつ、お裾分けしてもらえたような心地を抱いていたんだ。 「……へへ、何か伝わった? なら良かった。 オレ、こういうの話すのあんまり得意じゃないから。 ……でも、アリーせんぱいがずっと自分を責めるのは、苦しいから」 「オレもありがとう。 色んなことさ、一回全部目を塞ぎたかったん……ですけど。 アリーせんぱいがそうやって決意してくれてるの聞いてたら、ちゃんと受け止めないとなって」 そうだ、そうして結局傷付かないのは、自分だけ。 されど保身に走って大切なものを取りこぼすのは嫌だって。 ひとに伝えるなら分かっていたことを、貴方の言葉で改めて自分にも正しく置き換えることができた。 細めた瞳はその感謝を映し、手を労わる指先の温もりには少しくすぐったい感情を胸に。 「めちゃくちゃ〜痛い! ……痛いけど、よしよしでちょっと飛んでった……」 「……なんかすっげえうれしいです。 こんなところじゃ誰の力にもなれないって思ってたけれど、アリーせんぱいの元気になれて。 お菓子作りたくさん教えてもらったお返し……みたいなものだから、気にしないで?」 笑う瞳を覗き込み、伝える。 そろそろ収容所の移動も近いことだろうと看守の動きを横目で見て理解しつつ。 「……ね、アリーせんぱい、お別れの前にひとつだけ。 聞いてもいいかな」 (-528) 2023/09/26(Tue) 10:41:20 |
【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ正面からぶつかって、拳を交わして、 それは理解とは程遠かった。 いつしか道はすれ違い、 たがいの胎も腹も肚も、 何もかもが伝わらない。 だのに、その炎は燃え盛る。 何もかも分からない、 何もかもどうでもいい。 「まだ決着つけてねえだろ、くそヴィトが」 余燼は未だ、燃え盛るときを待っている。 (-529) 2023/09/26(Tue) 10:52:44 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「エルっ、エルヴィーノ!」 聞いてくれ、と言うまでに首に歯が当てられれば言葉は呑み込まれてしまった。 それでもゆるく首を横に振って貴方の服にしがみつく、今まででここまで抵抗を見せたり意見を言うのは珍しい方であろう。 「……俺はっ、……」 たしかにこの首に物理的な首輪はついていないが、 貴方はそれをつけることを拒んでいたと思っている。 どうして、こんなことになってしまったのか。 誰かに唆されたのだろうか? こんなことを考えるような男だったか、貴方は。 今まで見てきた貴方が分からなくなってどうしょうもなく不安になれば、それ以上言葉を紡げず動けなくなってしまった。 そのあとは貴方が声をかけるまでただ無抵抗な姿を晒しながら、 痕を付けられるたびにあえかな声を漏らすだけ。 (-530) 2023/09/26(Tue) 10:56:45 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ「え、ほんと?ならどこかで会いたい」 一方的な感情かと思えば貴方が拾い上げてくれたのでそこに嬉しさは感じつつも。 いい男でいられるときとそうでないときがあること。 ずっと格好つけることはできないということ。 いざというときに駆け付けられる男になればいい、と。 並ぶ言葉とアドバイスには、とうとう声を出して笑った。 「ふ、……あはは」 「ねえ、ほんとうににいさんの部下なんだな。 言ってることそっくりだ、ずるい」 この牢に入る前のこと、会いに行ったその人に似たことを告げられたのを思い出した。 から、なんだかおもしろくって、それからずるいな。これは漏れてしまった。 憧れた背を追ったつもりでいたけれど、己よりもよっぽど貴方の方がと思ってしまう。 だからこそ初めて交わす言葉にこんなにも好意を抱くのだろう、とも。 差し出された最後の一口をぱくりと含み、こくんと飲み込む。 「……ありがと。 様子見に来てくれてうれしかった」 「暇になったらまた遊びに来てね。 よかったらご飯時に」 にぃと笑う男は、さて、悪いことじゃないらしいので。 十数分ほど前までは見ず知らずだった貴方へ、それでも関係ないとばかりに頼って甘えようとしていたのだった。 (-531) 2023/09/26(Tue) 10:57:40 |
【秘】 情報屋 エリカ → 口に金貨を ルチアーノ指先に深い海の青を宿したその人物は、 低い、落ち着いた声で話し出す。 「…多いな、彼女のことを知りたがる者は」 「が、彼女のことは渡せない。 強い意志に、此方の力は及ばない」 「此方が渡せるものは、此処までだ」 そうして彼女は、あなたの問いの片方に答えた。 /* 以下、PL様よりいただいた文。 ・ 「レオ・ルッカ」 享年39歳 アレッサンドロを拾い上げ長年右腕として傍に置いていたカポ・レジーム。元船乗りで長身巨躯なタフガイ。腕っぷしは強く、若い頃のアレッサンドロをノしたことがある。 今でいう"港"の管理者であり、密輸・逃がし屋・違法品の取り扱いという今とほぼ変わらぬ業務を行っていたが、黒眼鏡のような規律ではなく自らの利益を第一、組織の利益を第二とする典型的な(ちょっとたちの悪い方の)マフィアだった。 10年前自室で死亡しているところがアレッサンドロによって発見され、そこにあった資料で管理下にある商品に勝手に手をつけ自分の口座に突っ込んだり個人的に使用していたことが露見。 後始末のため奔走したアレッサンドロが、ソルジャーから直接カポ・レジームという異例の昇進を遂げるきっかけとなった。 バイタリティに溢れ強引強欲、何かあるとすぐに手が出るという分かりやすい性格。アレッサンドロとはウマがあったのか上下関係という以上に仲が良く、父親のように慕っていた。 レオの死因は毒殺。アレッサンドロの調査により、レオに恨みを持つチンピラの犯行だったと報告されている。(そのチンピラはアレッサンドロにより直接処分された) ・ 「女の影」 未開示。 (-532) 2023/09/26(Tue) 11:01:25 |
エリカは、約束をした。 (c33) 2023/09/26(Tue) 11:02:42 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 暗雲の陰に ニーノ「ずるいかあ……本当モテ男だよなあ。 俺も時々、あの人と言うことが被ってることが気味が悪いんだ」 「それに俺だって……お前がうらやましいぞ。 この間高い高いをされてみたいと思いついたが、この身長と歳が許さんのだ」 この時々いい男ではなくなる男は、所々に下らない子供のような部分が残っている奇妙な男だ。 口調は真似したんだったか、もう思い出せない。 全部ガキの頃で、敬語が無くなったのはあの人のせい。 上司として、全く尊敬に値しなかったからだ。 マフィアに拾われたまだ13か4の頃、反抗期も来ない頃に面倒を見たのがあの男だった。 親子とよ言うよりは兄弟のように扱われて居たが、大体振り回されていたのについていっただけ。 こちらも十年以上追うだけをしてきた、隣にはいないが見てきた面が違ったのだろう。 男はそれを不満げに扱うが、内心喜んでいるのは言うまでもない。 「仕方ないなこの甘えたは……可愛がられるわけだ。 俺の手が無事だったら次は中で一緒に食うか!」 あんな奴の話はやめだと切り替える姿はさっぱりとしていて。 彼ら同士も独特の距離感で信頼をし合っているのが伝わるだろうか。 貴方の誘いにも満更でもなく了承すれば、踵を返し靴音を弾ませながら手を振って牢を後にしただろう。 (-533) 2023/09/26(Tue) 11:17:59 |
【墓】 黒眼鏡>>+70 アリーチェ 「カフェインに頼るようになっちゃいけねえが… 警察官ってのも大変だろ。 体壊さないようになあ」 珈琲に関しては、にわかなようだ。 本人が言う通り、趣味以上のものではないらしい。 それでも数少ない趣味であるらしく、そーなんだよー、なんて嬉しそうに相槌をうちつつ。 「マフィア相手なんだからよぉ、そんくらいして言う事聞かせた方がいいって… なんて、マ、あんたのやり方を変えろたあ言わねえけどな。 だがそういうやり方もあるということだけ覚えときなよ」 そのほうが楽だぜ、なんて。 ろくでもないことばかり囁いて。 「あんたが死んでも色々巻き込まれる人はいると思うがね…。 ハハ、指輪とかにして身に付けときなよ。 似合わないと思うが、文無しになった時とかに助かるかもしれん」 結局金塊を引き取ることはしてくれないようで、からからと笑い飛ばす。 そうしてあなたが頭をさげれば、 それをただ見送って。 「おう、こっちも悪いね、話させてもらっちゃって。 ああ、取り調べでひでえ扱い受けそうならちゃあんと、相手の顔と名前を訪ねて、憶えておくっていうポーズをとるんだぞ。 ───"後"で覚えとけ、ってやるだけで、ちったァマシになるもんだ」 ……ただ見送るわけではなく、ロクでもない入れ知恵をしながら、見送った。 (+73) 2023/09/26(Tue) 11:22:14 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ左手に触れる。 ぬくもりはあの夜と同じだった。 距離が詰まる。 近くに貴方をようやく感じられた。 笑顔は下手くそで、言葉は詰まっていて。 それは己が見てきた無敵には余りに遠い。 けど、それでよかったんだ。 「……うん」 零された声も、浮かべられた表情も。 いとおしいに違い無く、緩んだ目元はそのままに。 指先を撫ぜ、柔く握り込む。 「オレも、あなたに会えてよかった」 「……うれしいよ、ぜんぶ」 見せたそれが本物じゃなかったとしても。 貴方が抱いた祈りは本物だったんだろう。 微睡む夢に込められたのは悪意ではなく。 優しさと希望だったことを、今の貴方が教えてくれた。 [1/2] (-534) 2023/09/26(Tue) 11:33:56 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → リヴィオ「へへ、なんだか照れ臭いなぁ」 「……ねえ、今度は晴空の下で散歩しよう。 行儀悪いけれど、食べ歩きでもいいかも」 叶うのか、叶わないのかは分からない。 だとして多くの涙で赤らんだ瞳は今でも輝きを失っていない。 そうして貴方を覗き込んで小首を傾げる。 「だから、此処で待っています」 こんな場所にでもいる自分が、貴方に託せるものを。 ひととき、握る手に力を込めて、そっと告げた。 「……リヴィオせんぱいなら、きっと 大丈夫 だよ」[2/2] (-535) 2023/09/26(Tue) 11:37:12 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノあなたの抵抗に、少しだけ不安の色を表情に浮かべた。 「……ごめん。不安にさせたいわけじゃないんだ」 「僕、上手く出来てないかな?」 だってわからない、こんな事、やったこともない。 行為への慣れなさが如実に出ているのは、あなたなら直ぐにわかってしまうんだろう。 でも、やってやれない事はないと思っているから、止めてはやれない。 ここで引き下がるわけにいかない。 キミが本当の意味で、僕のところに戻ってきてくれるまで。 その時キミが、別の人を見ていたとしても。 それまでは僕だけを見ててくれないと、困るから。 「でも……、大丈夫」 「Ti amo tanto con tutto il cuore.」 無抵抗になったあなたに事を運ぶ事に、おそらく最後まで、心のどこかに罪悪感を持ち続けたまま。 それでもあなたの身体を弄っては、反応の良い所を探していく。 耳たぶを噛んでは吸い上げて、首には沢山の印をつけて、胸に、腹にと赤い花を咲かせて。 流石に己の下半身に熱が溜まってきた気がするが、それは今日は駄目と耐え凌ぐ。 多分、直接刺激を与えられてるあなたも、兆していると……思うのだけど。 触れてみようかと手を伸ばして、スラックスの上からやんわりとそこを撫でてみた。 (-536) 2023/09/26(Tue) 11:53:24 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 口に金貨を ルチアーノ「ええ?前向きい。」 「…合わせる顔ないですしい。いいですよお」 けらけらと女は笑った。 これに関しては、虚実どちらの笑顔か女にもわからなかった。 「んー?ふふ。お兄さあん」 「前にも言いましたけどお。あたしのあれは、誰の命令でもない独断ですよお」 「…自分の意思でやったんですう」 「誰かのせいじゃ、ありませんからあ」 少なくとも、摘発チームに入ってからの云々は、誰かの指示では決してなかった。 だから女は、その結果として今牢獄にいることに責任を持たなければならない。 …その覚悟は、自首をすると決めた時にもうできていた。 「はあい。じゃあ、やくそく。」 「…お待ちしてますねえ。いつかを」 ショップなんて行ったことないなあ。 プロがやったら、もっと上手に塗れるのかなあ。 酷く場違いに、女はくるくる、楽しそうに思いを馳せた。 (-537) 2023/09/26(Tue) 11:54:17 |
黒眼鏡は、悪態をついた。 (c34) 2023/09/26(Tue) 11:59:34 |
【秘】 マスター エリカ → リヴィオ「それは、良かった」 “美味いね” “来て良かった” あなたにとって、 そう思える何かを提供できたことが、彼女は喜ばしい。 本当は、無理矢理に寝かし付けでも してやりたいものだったが。 それは彼女の傲慢で。 どこか呆れ混じりの視線はやわらかく。 氷のように透き通る青は、あたたかさを持って、 あなたに向けられていたのだった。 あなたはまだ、足を止められやしないものだから。 止めてしまっては、いけないものだから。 だから彼女は、これ以上のことは何もしない。 はたまた何も思わないかは、あなた次第だ。 (-538) 2023/09/26(Tue) 12:12:39 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオその名前も、見えない聞こえないふりをした。 初めから分かっていた、だから何かが変わるわけでもない。 そこからは揺さぶっても反応が鈍くなったその体に打ち付け、 ただ自分の処理をするためだけに、果てた。 最低限身なりを整えて、目の前に転がる死体のような男に視線を移す。 死んでいないよな、と伺う視線にもう熱は籠っていない。 「……片付けは、いるよな……」 おかしいな、体が酷く怠い。気分も重い。 また動きたくないと脳が生きることを止めようとしてくる。 先程までの高揚感が不意に頭に浮かんで、かき消しながら足を動かして、悪夢に見そうだと小さく呟いた。 「……」 嫌々その零れだす窪みから乱雑に白く濁った体液を掻き出し、体を拭うにも小さなハンカチで掬い取って捨てた。 もう一生使う予定もない。下着類をまとめて投げ渡せば動き出すのはいつだろうかとため息を吐く。 憐憫や同情もそこには抱けなかった、本当に確かに、自分は貴方の思い通りに嫌な目に遭わされた気分になった。 敵う者も届くものもこの場ではなかった。 すべてが無駄な足掻きだったわけではないだろう、だがこの手に持てる量にも限りはある。 覚悟も何もかも足りはしなかった、そう思うことでしかこのやるせない感情を納得させることなどできなかった。 → (-539) 2023/09/26(Tue) 12:14:45 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオふ、と。 今なら何も苦しめることなく殺すことが出来るのではないか。 それが彼にとって幸せではないのだろうかと考えた。 → (-540) 2023/09/26(Tue) 12:16:01 |
ルチアーノは、拳銃を取り出し、こめかみにあてた。 (c35) 2023/09/26(Tue) 12:16:15 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ銃口を向けた瞬間に、やっぱりわかる。 震える指も、泣きそうな気分も、自分は酷く正直者だった。 全身を持って自分は最後まで甘ったれであると知らしめてくる。 その銃を降ろして、踵を返す。 アタッシュケースに視線を向ければ持ち帰るため、完全にソファーからは背を向けた。 せめて貴方を真に裁く存在が現れてくれるようにと祈らせて欲しい。 永遠に現れないと、自分だけは思いたくはない。 俺が調べ探し、必ずそこに罪への贖罪の方法を見つけてみせよう。 それまでどうか、しばしの休みを。 微睡みの中でだけ会える存在とは穏やかな時間を過ごしてほしいと願うのだ。 (-541) 2023/09/26(Tue) 12:18:38 |
ニコロは、もう限界だ。 (c36) 2023/09/26(Tue) 12:19:24 |
テオドロは、サンドイッチ美味しかったですね…… (c37) 2023/09/26(Tue) 12:41:51 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノ首を傾げる貴方。それに、こくりと頷く。 理由については説明しづらいのだろうか。何も追及してこない貴方に甘えて、それ以上口に出すこともなく、ただ大人しくしている。 誰にも言うつもりはなかった。 強い意志で隠していたのではない。単に、必要なかった。 誰にでもあるだろう幼少期の記憶。そのひとつ。 かさついたあたたかい手に撫でられた想い出。 その人だけが、自分をそう呼んだ。 いい子で待てたら、と言われればそれにも小さく頷いたはずだ。 少し俯いたまま、少し視線を逸らしたまま。それでも安心したように、表情を緩めてはにかんだ。 それは、 勇気を出して渡した宝物を、 受け取ってもらえた子どものような。 そんな顔だった。 ▽ (-543) 2023/09/26(Tue) 12:46:00 |
幕の中で イレネオ(匿名)は、メモを貼った。 2023/09/26(Tue) 12:47:53 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 花浅葱 エルヴィーノそうして、続く言葉にもう一度頷いて。 「ありがとうございます。」 ようやく目を合わせた男は、憑き物が落ちたようにすっきりと言った。 それは先の約束へのものに聞こえたかもしれないし、単に差し入れに対してに聞こえたかもしれない。 最後にひとつ、名残を惜しむように肌を撫でた。それだけ。 引き留めることはせずに、貴方の背を目で追って見送った。 (-544) 2023/09/26(Tue) 12:48:45 |
フィオレは、結局ローストチキンの方は、そのまま差し入れしてあげた。 (a27) 2023/09/26(Tue) 12:49:57 |
【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ強い腕が貴方を引き寄せる。 それは何もロマンチックな話ではない。場合によっては暴行と呼ばれる点でのみ共通する。 隘路に潜む獲物を引きずり出し、己に有利な状況に持ち込むように。 貴方が連れ出されるのは、先程よりは広い路地だ。 ぶつかっただろう。倒れ込む形。 そうして捕まった。 「逃げたな。」 暗い夜の路地裏。暗い色をした衣服を着た長身の男。 端的な一言は、まるで悪役だ。 「ノッテファミリーか。」 「仕事帰りか? 臭うぞ。」 (-545) 2023/09/26(Tue) 12:56:47 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ続く刺激には、触れられるだけでもくすぐったいのか普段の姿からは到底想像できないほど甘やかな声を漏らす。 快楽を感じやすいその体はやけに敏感で、赤い痕が散らされた後は無気力な姿と相まって煽情的であった。 男はぼんやりと、まだ理性の残る頭で考えている。 貴方はこの後自分がどうなるのかわかっているのだろうか。 誰かの前でこの姿をさらした瞬間獣に食われる餌よろしく人気者になってしまう気がするのだが。 甘いなあ、甘い。俺が不安なのは、そんなことじゃあないんだとどうやれば伝わるのかはついぞわからないまま。 その己に触れる手を取り上げれば、包むように一本一本指を絡めていく。 そのまま貴方の手の甲を口元へと寄せていき、へにゃと柔らかに口を緩ませたのも一瞬。 「なあ――幼馴染」 「お前がただの盛った犬だと俺に思われたくなければ今すぐ止めろ」 失望手前、最後の通告だと言わんばかりに貴方を見据えた。 (-547) 2023/09/26(Tue) 13:12:20 |
【秘】 幕の中で イレネオ → リヴィオ「そうですね。」 犬は受けた恩を忘れない。 貴方が自分の先輩であったこと、共に働いたことを忘れているわけでは当然ない。 だから一層嘆かわしい。だから一層恨めしい。だから一層憎らしい。 「俺も会いたくなかったですよ。」 そう言った言葉に、実際どれ程の感情が籠っていたのか。 男のかんばせに傷心は浮かんでいない。ただ冴えて冷えた蔑みだけがあった。貴方も見たことがあるかもしれない、それは男が悪人に向ける顔。 こん。 こん、こん。 響く音はここ数日で癖になったもの。 しかし男は、この仕事を、作業にしてはいなかった。 (-548) 2023/09/26(Tue) 13:14:42 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラばん。 音。大きな音。 それは男が机を叩いた音。 単純な威圧。分かりやすく、安直な。 「ダニエラ。」 これで、貴方が止めないなら。 それは慈悲だ。男の────善性と言うのは乱暴か。 それでも、ここが境界。越えさせれば、貴方は傷を負うことになる。 男はまた、椅子を鳴らして立ち上がり。 貴方より長いリーチをいいことにして。 その襟元を、締め上げるように掴むはずだ。 (-549) 2023/09/26(Tue) 13:28:47 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオ倒れ込んだ先。 自分の手を掴んで引き込んだのは、助けに来た"家族"なんかではなくて。 先程、自分に探りを入れた男。 やっぱり全部聞いてたんじゃない。と舌打ちでも出てしまいそうだ。 「逃げて当然でしょう。電話の内容を不躾に尋ねた上で、かまをかけてくるような男。信用ならないもの」 口では余裕ぶってそう言うものの。 ぐ、と掴まれた腕を振りほどこうと力を込める。 「離して」 「あなたに話したことが全てよ」 冷や汗。 冷静を装ってこそいるが、あなたの前にいることは自分に得がないと分かっている。 知らない振りでまだ、やり過ごせやしないだろうかと。 広い路地の、逃げ道を探る。 暗がりに目を凝らすその時間は、明確な隙になるだろう。 (-550) 2023/09/26(Tue) 13:29:30 |
ヴィットーレは、痺れて感覚のないままの片手を撫でた。 (c38) 2023/09/26(Tue) 13:40:48 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 口に金貨を ルチアーノ男は警察である。模範的で、至極真っ当な警官である。 真面目だから法に従う。 真面目だから忠実でいる。 その病的なまでの生真面目さを育んだのは誰だったのだろう。 さて。 貴方の言葉に対し、男は片眉を持ち上げた。 心底意味が解らない。 それは、そんな表情。 「罰なんか受けちゃいないだろう。」 「ここは留置所だぞ。刑務所じゃない。」 連日に渡って振るった暴力は、何も裁きのためのものではない。 それは手段だった。任務を遂行するための。仕事に熱心な男の、ただの仕事の一部だった。 私刑の意図など毛の先程もない。 「そうだな。受けた後ならいいんじゃないか。」 「それがどうした?」 お前は何を、当然のことを。 そう言いたげな声音は、男が心からそう考えていることの証左だった。 この男は、法に忠実だ。 法がそう裁いたなら、ひとつの文句も出しはしない。 法がそう裁いたなら。 (-551) 2023/09/26(Tue) 13:47:16 |
【独】 リヴィオ/* またこいつ自分から既知作ってねぇななんですが 死ぬ気満々だと自分が苦しむからつい(つい) 有給取って海に飛び込み人 バシャンッ 墓こわくて 村立ってから事前に出来た既知たち 【警察】 ・ニーノ→無敵ロード()に憧れを抱かれている ・ダニエラ→3分待ってくれ事件からのピン留め ・エルヴィーノ→後輩、色々教えた 【マフィア】 ・ルチアーノ→猫友() 突然の既知まとめをしたけど、ウーン ここから色々起きたな…あと狼陣営二人も関わったけど 黒眼鏡さんは早い脱落もあってそんなに話せず ニコロは…は、………なに……?なんなんだ? 狼になった理由はまぁ、素どっかで出すかと 次点は鋼鉄人形(場合によって虚無になる)だったけど 狂狼と鈍狼じゃあまぁ色々変わったね 狂な分まだ感情向けられる、鈍はだめ、終わり あと役職的にも死んでもおかしくないをね ところでニコロおまえ……なにしてる? (-552) 2023/09/26(Tue) 13:59:14 |
リヴィオは、叩き起された後、その場から姿を消していた。 (a28) 2023/09/26(Tue) 14:01:16 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡「そういう話は聞いていない。」 にやついた笑顔、対していつも通りの渋面。 聞きたいのは思い出話でも、女の趣味の話でもない。 「どうしてお前が知っている?」 「彼女の……話は」 「極秘事項だったはずだが。」 彼女の素性。彼女の献金。彼女の交渉。 それらは全て、署長代理との間で行われた物のはずだった。 マフィアである貴方が知りようはずもない。 この男でさえ知らない話だったのだ。あの日まで。それもまた、気に食わない。 「どこで繋がった?」 「どういう話をしたんだ。」 彼女の行動にマフィアの息がかかっていたら。 それを探れ。主人の命令だ。 搦手の使えぬ男には荷が重いだろうに。 (-553) 2023/09/26(Tue) 14:15:12 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「どうしてだと思う? ……というか」 器用に手錠をしたまま、頬杖をつく。 ここに看守がいれば態度が悪いと指導をしただろうが、 ここには今あなたしかいない。 「そこまでいけば、簡単な話だと思うがね。 ──聞いてねえのか? 飼い主から」 答えはすでにそこにある。 少し意外そうな顔をして、尋ねた。 (-554) 2023/09/26(Tue) 14:21:02 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → corposant ロメオ誰も邪魔の入らないその空間、聞こえるはたった二人の吐息だけ。 しばらく互いに余韻から返ってくることはできなかっただろうか。 繋がった結合部をあまり刺激しないように、許す限りその時間を味いたくて目を閉じる。 言葉はなくとも、そこに熱があればいい、夢なら覚めないでほしかった。 「……まだ、電気は通ってる」 従業員用のシャワーが一つだけある、と男は告げた。 最低限の処理はなされたあとだ、その時も反応仕かけた自分の身体は理性を総動員してなんとか収めてやった。 下着やらなにやらを身に纏い、ふらふらと立ち上がれば、男はまともに身体を洗わないまま何処かへと向かおうとする。 貴方にシャワーを譲るためだ。 「ロメオ、来てくれて助かった」 楽に、なれたと落とした声は何処か寂しげであった。 あの時と変わらない、変わるには怖がり過ぎていて。 (-555) 2023/09/26(Tue) 14:29:26 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「―――別に、所構わず盛りたいわけじゃないんだけど」 その声色には、流石の男も反応して、口づけていた顔をゆっくりと上げた。 ただ、こうしなきゃ残ったままの鎖を断ち切れない。 そう思ったから始めたことだ。 覚悟はとっくにできている。…………けれど。 「じゃあどうしたら、キミはそこから出てきてくれるの」 キミはきっとそんな事されてないとか、そういう事を言うのだろうな。 「僕はただ……」 例え、失望されてしまったとしても。 例え、嫌われてしまったとしても。 例え、一緒に生きられなかったとしても。 「キミに自由になってほしいだけだよ」 ぽたりと、溢れた涙が頬を伝う。 言わなくても良いことを言ってる自覚はあるけれど、止められなかった。 (-556) 2023/09/26(Tue) 14:42:19 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロここまでしておいて。 こうまでしておいて。 それでもなおこの男は、 貴方に欲情していない。 これは欲からくる行為ではない。 眼鏡が邪魔だ。 気付いて寸前でそれを外せば、貴方が唇を引き結ぶ最後の抵抗が見えた。 死にかけのうさぎのようなささやかなそれに、口角が上がる。 ▽ (-557) 2023/09/26(Tue) 14:51:51 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ一度。 唇を重ねる。押し付けるような、触れあうだけのそれ。 同時に男は手の位置を移動させた。貴方が逃げないことを知って閉じ込めるのを止める。片手は貴方の頭に回る。 具合を確かめるようにもう一度。 「口」 「開けましょうよ」 片手は貴方の下肢に回る。 直接は触れない。付け根を撫でるだけ、けれど。 声ひとつが漏れれば、滑り込ませる隙はある。 (-558) 2023/09/26(Tue) 14:52:08 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ――その日男は、朝礼の後姿を消した。 一箇所牢屋に立ち寄ったけれど、それを知るのは本人のみだ。 「じゃあ、そろそろ始めましょうか」 人気のない会議室でノートパソコンを開き、協力者に指示をする。それは事前に手を回した、マスコミの折り紙付きの情報発信者。 僕はこれから、警察としては褒められない手を使って、ある人物を告発する。 ▼ (33) 2023/09/26(Tue) 14:54:51 |
【置】 花浅葱 エルヴィーノ『反社会組織取締法』施行の立役者、 ヴェスペッラ警察署長代理、ナルチーゾ・ノーノ氏。 使用された多額の献金は、違法献金! 資産家、アリソン・カンパネッロ女史の正体は、 アレッサンドロ・ルカーニア マフィアのカポ・レジーム、 ”黒眼鏡” これを皆は許せるだろうか? あの署長代理を即刻更迭せよ! (L7) 2023/09/26(Tue) 14:58:18 公開: 2023/09/26(Tue) 15:00:00 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノSNSで唐突に発信されたニュースは、瞬く間に広く拡散された。 発信者が何万ものフォロワーを抱えるインフルエンサーだからというのもあるが、その内容があまりにも衝撃的だったからだ。 拡散され、炎上し、その矛先はすぐに警察へ向かう。 今頃きっと、署の電話はなりっぱなしに違いない。 その状況をしかと見届けた僕は、直ぐに告発文を手にして署長代理の部屋へ移動する。 そこに前日約束した彼は居ない。 ずっとSNSに齧り付いていたから、彼が自首をしたことは……まだ知らない。 それでもともに来てくれた警官と、どさくさに紛れて逃げられぬよう、すぐに取り押さえることができる場所に陣取っていた。 逮捕令状? そんなものは必要ない。……と、思っている。 自分が施行した法律をもって、今はまだその男を逮捕可能のはずだ。 証拠の証言もしっかりと抑えてあるから、取締法がなくなったとしても署長代理を勾留することは可能だろうし。 警察はそもそもがこういったスキャンダルを重く捉える組織だから、 罪はどうあれ、彼を署長代理に据えたままにはもう、出来ないはずだ。 ▼ (34) 2023/09/26(Tue) 15:00:45 |
【人】 花浅葱 エルヴィーノ―――そうしてその日、銃声がひとつ、鳴った。 これはヴェスペッラ警察署長代理、ナルチーゾ・ノーノが 電光石火で逮捕されることになる少し前の出来事だ。 (35) 2023/09/26(Tue) 15:03:03 |
【墓】 黒眼鏡「ハハハ」 独房の中、腕を枕にベッドにごろんと寝転がる。 ぶらぶらと足が揺れて、天井を見る目がすうと細まった。 「やっと『プラン』が整った」 (+75) 2023/09/26(Tue) 15:04:22 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 暗雲の陰に ニーノこれはその後の話。 気を失った貴方の姿に、これは大きく舌を打ち。 けれどその身体を、手酷く投げ捨てるなどということはしなかった。 ゆっくりと息を吸う。 それを長く吐く。 そうして目を閉じれば、そこにあるのはいつもの顔。 冷静で生真面目で四角四面で、正義漢のイレネオ・デ・マリア。 貴方を椅子に座らせて、男は落ち着いて人を呼んだ。 やはり体調が悪い。 治療を優先するように。 男が貴方にしたことは、それきり。 きっと、もう会うこともないだろう。 男にとって、貴方は隣人であった。 それでも、しかし。 隣人を須らく愛するほどには、 男は情深い人間ではなかった。 (-559) 2023/09/26(Tue) 15:22:00 |
【秘】 favorire アリーチェ → 暗雲の陰に ニーノ「ええ、沢山、……沢山伝えて貰ったわ。 何だか少し、似ているわね、私達。 こういう事を話すのは得意じゃないけれど、 それを言葉にしないと伝わらない人がいる時、 必死に言葉を紡ごうとするところとか、近いのかも」 周囲には最初からこう言うことを話すのが得意な人たちや、 言葉にしなくても伝えるのがうまい人たちが大勢いて。 貴方がこちらを陽だまりと思ってくれているなら、 こちらは貴方を太陽のように思っている。 「本当に?……ふふ、じゃあそう思ってくれたなら猶更、 私もちゃんと受け止められるように意識していかないと。 途中で挫けそうになる事があったら、またニーノに相談させてもらうね」 こうして気兼ねなく助けあえる同僚が、仲間がいる。 それだけでも、言葉にするだけの何倍も難しい「向き合う」と言うことに挑めそうな気がして、心が温かくなる。 看守の動きをこちらも見つめながら、別れ前の最後の問いとわかれば、「うん」と頷きを一つ落とした。 (-560) 2023/09/26(Tue) 15:22:12 |
【墓】 口に金貨を ルチアーノ「……面倒なことの気配がする」 硬い布団に潜って丸くなる。 ああ、 恋人 が恋しいな、態とらしく呟いて眠ろうとした。身体は休めておいたほうがいいと長年の勘が告げている。 「……」 「くっそ……ラウル!」 結局起き上がって一人の部下の名をよんだ。 (+76) 2023/09/26(Tue) 15:32:16 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ「…なんですかあ。」 「いいじゃないですかあ、別にい」 「あたしは」 「イレネオさんをおもって、言ってるんですよお」 間延びした声で、女は述べた。 女にとって、必要なことを。 そしてあなたにとって、不必要なことを。 ――つ、と一瞬。呼吸が奪われるのはその頃か。 そんな状態で、女の口許はやおらに弧を描いた。 「…もういっかい、聞きます、けどお…、」 絞り出すような声。 塞がれた両手が抵抗を許さないから、そのままの姿勢で。 「 これ 、何人くらいに、したんです、かあ?」なんの危険も感じていなさそうに振る舞う。 こわい。こわい。こわい。こわい。でも。…でも。 (-561) 2023/09/26(Tue) 15:36:35 |
ダニエラは、笑っている。 (a29) 2023/09/26(Tue) 15:37:02 |
【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ「離すと思うか。」 「全てなら尚更。」 焦った様子の貴方に対して男は高揚を見せない。 これは仕事である。これは責務である。これは使命である。 男の楽しみはそこにない。これから齎されることにもまた。 単に遂行する。過剰なまでにやり遂げる。これは法の犬だ。 隙を、見せてはいけなかった。 がん。 足元に衝撃。払うように一閃すれば貴方の身体は宙を舞うだろうか。そのまま地に叩きつけられるだろうか。 一瞬動きが止まってくれればいい。その一瞬、男の四肢が自由になったなら。 次の瞬間にはより有利な体制に持ち込める。貴方の四肢を上から抑え、携帯を取り上げて────顔認証でもあれば、解除は楽なのだが。 (-562) 2023/09/26(Tue) 15:37:34 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「何を言ってる、俺は誰にもつかまってない。 俺はいつだって自由だ」 貴方が囚われてると思った影は今目の前にあるか? 鳴りを潜めているだけではあるのだろう、それでも。 「……いやすまん、ここには放り込まれたな。 カウントするな。だがここに来たのは俺の意思だ。 俺から連れて行けと、とある奴に頼んだ。だから、捕まってはない」 「なあエル、……俺はお前に何かを期待していたかと言えば嘘だ。 そこにいるだけで良くて都合良く待ってろと言って、 変わらないことを望むのが一番気楽で甘えてたんだ」 涙をこぼす姿に少なくともなにか無理をしているじゃないかとため息をつく。 本当に誰がこの心優しい幼馴染を唆したんだ。 「……それでもなあ。コレでなにかが変わったとして、 俺は何にも気分が良くなったりしないんだ。 嫌なことが一つなくなって、嫌だったことが一つ増えるだけ。 ……ファヴィオのことだろ? ……気にしとらんとは言わんが。 居ない奴のことで気に病むのは、お前の言う通りしたくない。 俺を信じてくれんか」 (-564) 2023/09/26(Tue) 15:44:39 |
【置】 コピーキャット ペネロペ「あーーーー、……ハハハ……無茶苦茶するな」 街中に燎原の火のように広がっていく報せ。 反社会組織取締法に則って、署長代理を告発せよ。 そのさまを見て、猫被りは一人笑っていた。 確かに、何か考えあっての事だろうとは思っていたが。 「……車回すか」 (L8) 2023/09/26(Tue) 15:50:32 公開: 2023/09/26(Tue) 15:50:00 |
【秘】 favorire アリーチェ → 新芽 テオドロ「叱られて伸びてたら今頃は一人前の警部補さん…… なんて。……これだけ励まされたら、"そんな事ない"なんて到底言えないわよ。」 「う……わかっているわ。わかっているの、甘えだって。 美味しくない時は美味しくないって言ってくれるの、 知り合いの中ではかなり少ないし…… 今度の目標は独り立ちもといテオ離れにしようかしら。 お仕事もだけど、プライベートもいつまでもわたしに 構わせる訳にもいかないものね…… うん、目標も決まればやる気が出てきたわ!」 貴方の歯に衣着せぬ物言いがとても貴重であることは既に存じている事だとは思うが、本人も言うように真っ先にテオ!と呼ぶ癖が幼少期から培われてきたその面も大きい。 本人が改善する気ではあるから、きっと少しずつ、 貴方の手を借りる事も少なくなっていって、 丁度良い距離感をこれからも探っていく事になるのだろう。 「ありがとう。お互い気をつけようね。 もう、わたしそんなに無謀な事をいつもしてるわけじゃ ……少しも、あんまりしてない、よ」 結局しているという結論で、貴方と手を振って別れた。 (-565) 2023/09/26(Tue) 16:04:50 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ涙を流したその花浅葱が、じっとあなたの瞳を見つめた。 確かに、ちゃんとはっきり抵抗したことは……、思っていたよりもずっと、その支配力は弱いものだったのかもしれない。 だけど、信じて良いのかわからない。 抗いづらい感覚と、想い出があなたの中にはしっかりと残っているし、鳴りを潜めただけのものがいつ表面にでてくるかはわからないのだから。 「僕が都合がいい人間なのは、わかってたけど」 「これしか、僕がしてあげられることは、ないと思ったから」 それで駄目なら、じゃあ、僕は何をしたら。 キミに幸を渡せるんだろう。 それがいくら考えても、わからない。 「……大丈夫、なの? 絶対?」 信じないわけじゃないけれど、念を押すように問う。 子供の頃に戻ったかのようなやりとりだ。 (-566) 2023/09/26(Tue) 16:05:56 |
【秘】 リヴィオ → 幕の中で イレネオ「おや、君は誤解しているようだ。 俺は別に、 会いたくない とは言ってないだろ?」あぁ、でも君は そう なんだな。微笑みを崩さないまま、翠眼を細めて君を見ている。 「…さて、ひとつ君に先に伝えておこうと思うんだが。 俺は 銃の所持以外に疑われることは何もない 。上が何を考えて俺を呼んだのかは分からないが……」 「……俺を嫌いなあの狐目の警部補先輩が、 俺を貶めるためだけに銃をかっぱらってきた」 それだけが事実だ。 勿論、その後に手元に置いていた事実も認めよう。 現物は出頭時に渡しているからね、直ぐに分かるはず。 手錠で縛られた両手を軽く揺らして、 君がどう反応を示すのか待っている。 これで済むなら、君はここに居ないんだろうが。 (-567) 2023/09/26(Tue) 16:06:03 |
リヴィオは、「ほら、もうすぐ外は晴れるよ。───」 (a30) 2023/09/26(Tue) 16:08:24 |
リヴィオは、どこかでそう、呟いた。 (a31) 2023/09/26(Tue) 16:08:36 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡金属のぶつかる軽い音と共に貴方が姿勢を変える。 それに男は少し身を引いて、僅かに顔を顰めた。 言っても無駄だということは何度も噛みつこうとして知っているし、敵意のない行動をいちいち咎めるのは正義に反する。 顔を顰めるだけ。歯をかち、と鳴らしただけだ。 男は何も知らない。 何も教えられていない。 この男は、過激派一派にとって一員ではない。 足切りが効く程度の駒。 放てば走る忠実な猟犬。 加えて、その一派もまた一枚岩ではない。 指令は、常に最上から最下層に下るわけではない。 鳴らした歯を不機嫌そうに噛み締めて男は黙った。 この男は、そう頭がいいわけではない。 思考するより行動する方が余程得意だ。 おまけにこの歳まで来た頭の固さ。 加えて世の中の複雑さを知らぬ純粋培養。 簡単に導けるはずの答えは、偏見に阻まれて出てこない。 (-568) 2023/09/26(Tue) 16:09:08 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオ「………はー。 ほんと、なんだかな。 おまえら、もうちょい互いに信頼したほうがいいんじゃねえの」 頬杖をついたまま、かちゃり、と音。 指があなたのほうをむいて。 「お前の飼い主が近く、公表するさ。 それを待てよ。 俺から聞くより、よっぽど信じられるだろ? 俺も何度も同じこと話したくないんだわ、お前ら警察に」 それを知らないふりをして、投げやりに答える。 『そうでない』と認めるのなら、話してやるよ─と言外に。 で。と、続け。 「他には?」 (-569) 2023/09/26(Tue) 16:19:33 |
【置】 門を潜り ダヴィード「アハハッ」 お行儀悪く端末をいじりながらの街歩き。 鬼ごっこに時間制限が追加されそうだ、という知らせ。 それなら張り合いも出ようと言うもの。 「こんなの、頑張れちゃうじゃないですか。 はあ〜……かっこいい……」 足取りが軽くなる。 まだ、歩ける。 (L9) 2023/09/26(Tue) 16:26:48 公開: 2023/09/26(Tue) 16:25:00 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラさあな。 とは、言わなかった。 男の腕が貴方の呼吸を奪う。 命まで取るつもりはない。そうすれば貴方は話せない。だから、 ばちん。 頬を打つ音がまず、ひとつ。 一番単純な、一番簡単な、暴力のかたち。 衝撃は貴方の顔にどれくらい伝わったか。 少なくとも横向くくらいはしただろう。それを無理矢理正面に戻させる。 「五人目だよ。」 「お前でな。」 男は真面目な警官だった。 職務に対して真摯だった。 だからこそこの取調べも、 流れ作業にはしていない。 一人一人に対し、きちんと向き合っている。 「一言で答えろ。」 「まだ許してやる。」 「マフィアを幇助する目的でA.C.Aの情報を売ったのは、事実か?」 (-570) 2023/09/26(Tue) 16:26:56 |
【墓】 歌い続ける カンターミネ「……なるほどよくわかった。 どうも今月、俺は運が向いてない」 SNSどころか物理的な音声となって署内を駆け巡る噂に がああ、と頭を掻きむしる。拷問吏との会話を思い出して、 やっぱり俺は賭け事なんかしなくて正解だと思った。 ――だから信用出来ないんだ、どいつもこいつも! (+78) 2023/09/26(Tue) 16:34:40 |
【秘】 幕の中で イレネオ → リヴィオ「拘留者同士で罪の擦り付け合いですか。」 こん。こん。こん。 「嘆かわしいな。」 「警察はいつからこうなったんだ。」 こん。こん。こん。 「お前には。」 「マフィアの内通者である、と。容疑がかけられている。」 貴方の口から出る以上の事実を男は求めている。 話せ、と単調な音が急いた。 (-571) 2023/09/26(Tue) 16:40:14 |
【秘】 歌い続ける カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ全部の言葉をひとつひとつ並べて、 たからものの箱に入れておきたい所だが。 生憎、時間はそれほど優しくはないらしい。 やがて看守がやってきて、どちらかを呼び出す頃。 「んじゃ『またな』、エーコ。」 看守になんて俺だけの名前は、あげない。 再会の約束はたったの3文字で。 二人分の星見の石室を、後にした。 (-572) 2023/09/26(Tue) 16:41:27 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ頬に鋭く、痛み。 その衝撃で、眼鏡が飛んだ。 乱視の視界は、ぼやりと霞む。 「…あははっ」 怖いと叫ぶ心を怖くないと騙す。 そうして笑ってしまえば欠片も本心は表へ出なかった。 「マフィアに…売った?」 「【A.C.A】の情報を…、ですかあ?」 「…あははっ、ふふっ、ちょっとお、」 「あんま笑わせないで、くださいよお」 肩を揺らして、控えめにからころと。 ほんとうに可笑しそうに女は哂う。 しかしそれだけ。あなたの問いには、答えない。 (-573) 2023/09/26(Tue) 16:43:31 |
【秘】 歌い続ける カンターミネ → 黒眼鏡――とんでもない『告発』の噂が署内を駆け回る前の事。 収容室で人を寄せ付けない雰囲気にお喋りな奴が寄ってきた。 「うーすアレっさん。聞きたい事があるんだけど」 そう切り出した女は、貴方には伝わる副音声まみれの歌を歌う。 「どうも近々『お祭り』があるらしいじゃん。 折角なら俺も行きたいと思ってるんだけどさあぁ。 ほら、俺ってかよわい乙女だろ?一人で行くってのはちょっとさあ。」 「でさ、俺の友達のエーコ居るだろ、エーコ。 あいつも誘おうかなって思ってたんだけどさ、 でもあいつ今の所警察の仕事で忙しいだろ? 今回の件でクビになったってんなら、 全然遠慮なく誘うんだけどさ。 で、こういうの、あんたの方が詳しいだろ? っつー訳で聞きに来たんだけど、どう?なんか知ってる?」 ……要するに、尋問受けたりしてる彼女が心配で、 今後もマフィアの身分を隠して潜入してるの難しくね? だったらこの騒ぎに乗じて一緒に引き取った方がよくね? でも独断でそれやったら怒られそうだから聞きに来た。と、いう事らしい。 「忙しいんなら諦めて一人で行くけど」 上司、ひいては組織に逆らってまでするつもりはない、と。 ここまで潜入してきた彼女の腕も知っているから、 重用されてるだろうな、というのも考えての発言のようだ。 (-574) 2023/09/26(Tue) 16:58:48 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い続ける カンターミネふにゃり、と柔らかな笑み。 それは確かに、声音に乗った。 「…うん。」 「 またね え、ミネ。」 その約束を守るためなら。 あと少しくらい、簡単に頑張れる。 (-575) 2023/09/26(Tue) 17:00:11 |
【秘】 路地の花 フィオレ → corposant ロメオ/* 卓!大変 了解しました。 簡単に流れだけ決めておいて、なるべく決まったようにスムーズに進められたらなと思います! 右胸を撃ってもいいそうなので……仕留めたと踏んで、目撃されそうになって逃亡というかたちにしようかと思います。 結果的に殺せはしませんが、あれなら間違いなく死ぬだろうという判断を下せるであろうとおもうので。 これはどうだろうなどあればまた提案していただければと思います〜! (-576) 2023/09/26(Tue) 17:09:12 |
【影】 傷入りのネイル ダニエラいつか描いた、出来すぎた未来をまた描く。 Inutile piangere sul latte versato. …それなら、自分には何が出来るだろう。 細い穴に糸を通す。通していく。 心だけは、もう決めていた。 (&2) 2023/09/26(Tue) 17:11:24 |
【秘】 リヴィオ → 幕の中で イレネオあぁ、あの狐目先輩め。 どうせこうなると思ったんだ。 だからボイスレコーダーを用意したというのに、 所持をしていたという事実が潔白を塗り潰す。 「…はは、なるほど。それは面白い容疑だね。 しかし今言ったように俺にはあれ以上話せることはない」 嘆かわしいものだね。 本当に、一体いつから警察は こう なったのか。微笑むことをやめ、真っ直ぐに君を見つめる。 そうして一呼吸の後、再度口を開いて。 「つまりだ、その事実を俺は否定しよう。 俺はマフィアの内通者ではない 、話は以上だ」否定する。ない事実は認めようがないものだ。 1度でもひるめばそれが隙になるのだと、男は知っていた。 「仕事熱心もいいが、君も少し休暇を取るのはどうかな? 疲れるだろう、こういう時間は」 (-577) 2023/09/26(Tue) 17:14:23 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 幕の中で イレネオああ、全く融通が利かない人! 高揚していない様子がさらに焦りを加速させる。 楽しんでいるなら、やりようはいくらでもある。気を逸らすことが出来る。 だけど、これは――― 「っ、え」 抜け道を探していた、足が浮いて 視界が回る。 気が付けば、視界には石畳。 左肩を強く打ちつける形で、横向きに地へとたたきつけられた。漏れるうめき声。眉は強く寄せられた。 手から携帯がすっぽ抜け、少し先の地面に転がっている。 流石に画面は消されているようだが。 (-578) 2023/09/26(Tue) 17:15:44 |
【赤】 リヴィオ叩き起され、お呼び出しを食らった後。 目的の場所へ向かいながら、 ふと、浮かんだ連絡先について首を傾ける。 "忘れ物"とされたあれは、 一体どこに繋がったというのだろうか。 どうせなら出頭前に確かめておくんだったな。 頭の中で数字をタップしていく。 勿論そんなことじゃああの先には繋がらないが、 確認出来る機会があるなら確認したいと呑気にも思う。 熱は引かない。痛みも変わらず残る。 しかし"隠すことは得意"なんだ。 そんな呑気さを抱えながら、外が晴れることを気長に待とう。 「…………虹、見えるといいな」 任せたよ、エルヴィーノ。 手伝いが出来なかった埋め合わせは、また、いずれ。 (*6) 2023/09/26(Tue) 17:26:47 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「へえ」 じゃあしばらく会ってないの、だとか。 どんな見た目の人だったのだとか。 年頃の女子だから、気になって色々聞いてしまうのだ。 「お金なんかなくても叶えられるでしょ」 「ここから出てきたら、またアレに抱き締めてほしいの。 それでコーヒー淹れてもらって……夜、一緒に過ごしてもらったりする日がたまにあるの。 そんな日常を過ごしたいの。いつも通りの」 今だってここから触れられないのが寂しいのだ。 家族がみんな捕まってしまって、どれだけ心細くなっている事か。 だから些細な願いに見えて、結構切実なものなのだ。 「フレッドはいい子だもの。 野蛮な人間と一緒にしないであげてよ」 「まあ、それこそ男の子のプライドってやつがあるのかもしれないしね」 そう考えれば、やっぱり反抗期なのだろう。 「……ふふ」 「そんなことしなくたって、あの子はいつだって私に会いに来てるわよ。 ねーえ、私のこと好きなの?にいさん…♡」 にまにま。わるいかおだ。 栄養は取りなさいよだの、それでもパンだけって何よだのぎゃあぎゃあ言っている。 豊かな大人になったからこその言い合いだ。 だらだらと雑談をしていれば、いい時間になってくるのだろう。まだ収容者も少ない。長居は怪しまれるかもしれない。 (-579) 2023/09/26(Tue) 17:31:19 |
【秘】 黒眼鏡 → 歌い続ける カンターミネ「おう、元気そうでなにより」 収容室の壁に背を持たれながら、男は気の抜けた笑みを浮かべる。 ──いつもの気さくな態度よりは随分、乱雑だ。 ありていに言えば、性根が――牙をむくような剣呑さが所作のところどころに垣間見えている。 「あいつね。 さぁ、どうだかなあ」 あなたの言葉はしっかりと聞こえているはずなのに、 とぼけた様子で首をかしげてから。 「お前が一緒に行きたくて、あいつも一緒に行きたいなら、誘えばいいさ」 全部任せる、なんて。 ──放任主義が目立つ男とはいえ、"仕事"でそんなことを言いだすはずがなく。 もしそのことで意識が逸れているなら、あるいは意表を突かれてしまうのなら、 アレッサンドロはぐい、とあなたの体を引き寄せ、 半ば抱き寄せるような恰好にしてから耳元で囁く。 「あいつが心配なら、 俺の指示だったことにしていい。 騙して連れ出せ。命令なら聞くだろ、多分。 クビは、もう伝わってる筈だから」 ──もしあなたがきちんと警戒してるなら、ひょいと避けられた情けない格好のまま、おんなじことを言う。 (-580) 2023/09/26(Tue) 17:37:38 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 口に金貨を ルチアーノ「……ルチアーノ」 止められているんだと思っていた。 そんなバカなことはするなと言われるんだと思っていた。 だから、少しだけ呆気に取られて目を瞬かせた。 あなたの気遣いが心を温かくしてくれる。 ずっと大事にしてもらっていたから、思い出すのだ いつだってあなたは自分の事を考えてくれていること。 「今は……これしか、思いつかないけど」 「何か上書きできそうなものが浮かんだら、ルチアーノにおねだりするわ」 遅れて、手招きに応えあなたの方へ寄っていく。 くっつけるような位置。いつもの、あなたの傍。 「あの子達が喜んでくれるなら、それが一番……もう、悲しい思いをしたくないし…させたくない」 「ふふ、顔は私の一番のチャームポイントだものね。 大好きなひとたちを悲しませたくないから、守ってみせるわ。絶対にね」 そう言って、頬を緩めるのだ。 (-581) 2023/09/26(Tue) 17:44:38 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「うるせえなあ…」 もう10年会ってないよ、だとか、 髪が短くて〜変な色のネイルしてて〜妙に強気で自信家で…だとか、ぽつぽつと語る。 アレッサンドロにしては大分、言いづらそうに。 「ハァ、そんなことでいいのかね。 マ、それなら確かに簡単だな。 こっから出られたら、ちゃんとかなえてやるよ」 な、と。安心しろというように、格子越しに微笑んで見せたりする。 「誰が野蛮だコラ。…マァそうだな。 お前ちゃんとしつけてやれよ、あいつ絶対痛い目見るぞそのうち。 …いや、もう見てるか。ハハハ」 笑いごとではないことで笑い。 「 ………気にかけてる、心配してる、大事にしようとしてる、配慮してる、抱けるくらいには気を許してる…… みたいな感じだが…………まぁ………好きと表現するのは勝手じゃねえのか………!?」 かと思えば、ちょっとむくれるように眉間に皺寄せてみたり。 ──言い合いと掛け合いの中で、すっかりと気が抜けたようで、男は一度はあ、と息を吐いて。 「……あ、おい。時間。平気か。 さすがに巡回回ってくるとマズいだろ。こんなとこで足止めくらってねえで」 さっさと行ってやれ、フレッドんとこに、なんていって、シッシと掌を振った。 (-582) 2023/09/26(Tue) 17:47:03 |
黒眼鏡は、待っている。 (c39) 2023/09/26(Tue) 17:50:35 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡吸い上げながら、脈動を続けるそれを手で強く擦り上げて。 より快楽を感じられるように刺激してやる。 そうしたなら、ひと際大きく膨れ上がったそれの先端を咥えたまま。 口の中で白濁を受け止めて。ちょっとずつ、嚥下して離そうと。 「――――っ、!?」 思っていたのに。 そんな余裕すら与えないと、粘ついたそれを出しながら。 あなたの大きなそれが口の中を侵略するように、奥まで入り込んでいく。 目を見開いたのち、強く眉を寄せる。 んぐ、だの呻きのようなそれを漏らして。 口の開く限界まで咥え込まされた女は、ふーっ、と余裕なさげに息を漏らして。 飲み込むことすらままならない、口いっぱいの液体とあなたのそれで窒息してしまいそうだ。 「う、く……っ、!」 脈動が止まって、やっとその怒張が少しだけ落ち着いたから。 やっと、どうにかできると思って。 安堵したのもつかの間。今度はそれが突き入れられて、かとおもえば少しだけ引き抜くような動き。それの繰り返し。 空いた隙間から、透明と白の混ざったそれが零れてからだとシーツを汚す。 口内が犯しつくされるような感覚に、頭がバカになりそうだった。 あなたの手が顔に触れると。ぼんやりとしたような目が、あなたの方を見上げている。 こく、こく、と。喉が鳴る音。 隙を見て、出されたものは喉の奥に。体内に取り込まれているようだった。 (-583) 2023/09/26(Tue) 17:58:25 |
【秘】 歌い続ける カンターミネ → 黒眼鏡平時であれば、これは誰の事も信用していない。 故に、多少の不意打ち程度ものともしないのだが。 何せ状況が状況で、怪我もあり。 一応上司へのお伺いの状況で、何故か剣呑な気配、 さらには普段の主義を考えればありえない返答に気を取られ。 結果、上司が情けない格好をせずに済む事となった。 「痛い痛い痛い肋骨ヒビ入ってんだよバカデコから禿げろ」 代わりに即上司に暴言を吐く事にはなったが。 「痛てえ……セクハラと暴力とか俺を尋問した眼鏡かよ……。 ……ほんとアンタ読めねえ……。はあ、まあいいや。あんがと。 迎えに行く準備しとくわ。……あ、そうだ。 退所祝いの席にエーコも呼ぶから。色々言いたそうだったし、 アレっさんの珈琲楽しみにしてたから ちゃんと出席するように。よろしく。」 腕の中でじたばた……すると痛いのは明白なので、 いかにも『今ので傷に響きました』と周囲からは見えるような ぐったり具合でそう返した。 こののち、駆け巡る話の事はまるで知らない為、 ありがたいはありがたいけどメチャクチャな事言うなあ、 そんな風に『運の悪い』女は思っている事だろう。 (-584) 2023/09/26(Tue) 17:58:34 |
カンターミネは、二人で祭に行く許可を貰った。 (c40) 2023/09/26(Tue) 18:00:37 |
フィオレは、インフルエンサーの発表で聞いた名前に、ええ!?と声が出た。色々な意味で。 (a32) 2023/09/26(Tue) 18:02:18 |
【秘】 月桂樹の花 ニコロ → 幕の中で イレネオ貴方の言葉には、声を出さずに鼻で笑う。 傍目から見ればまるで恋人の睦み合いのようなのに 向けられる目線は軽蔑と羞恥のもの。 しかしそれも 下肢に触れられるだけで、脆く崩れる。 「っ、ぁ……」 体が震えて 小さく、声が零れ落ちた。 焦らされるような錯覚に、息が上がるだろう。 (-585) 2023/09/26(Tue) 18:22:24 |
【秘】 歌い続ける カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ/* おさとうかえで様へ という事で黒眼鏡さんの所に聞きに行ったら連れ去りOKが出ました。 が、恐らくそちらは尋問の真っただ中だと思いますので、 そちらが良きタイミングでお迎えに参上したく存じます。 つきましては、エピ突入後のお好みのタイミングにでも お知らせ頂ければと。無論、既に別のご予約がある場合は そちらを優先してもらって大丈夫です! 悪魔を着たプラダより 愛を込めて (-586) 2023/09/26(Tue) 18:36:10 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレぼたぼたと、生命と欲望がないまぜになった雫が零れ落ちる。 こちら見上げる瞳を解すように、 指の先がかりかりとこめかみを掻いた。 こくりと鳴る喉を感じながら、 ずるりと体液に濡れた性器を引き抜いていく。 「……」 「悪い」 口内で吐精したのは、ほとんどが欲望に突き動かされたから。 どくどくと脈打つ己自身が、少しずつ冷静になっていくのを感じながら、 はあ、と息を吐いて。 「興奮しすぎた」 くしゃくしゃ、指が前髪を絡めて、解いて。 …少し申し訳なさそうな顔をしながら、 ベッドの傍に放り出されていたティッシュを何枚かまとめて引き抜いて、口許に差し出した。 (-587) 2023/09/26(Tue) 18:38:00 |
【秘】 黒眼鏡 → 歌い続ける カンターミネ「俺はハゲねえよバカ」 なんの根拠があるのだろうか。 あなたの暴言もさらりと受けながし、 ばんばんと肩まで叩いてからあなたを解放する。 「これは上司からの愛情だと思え。 退所祝いね、まぁ、行けたら行くわ」 行かなそうなことをいいながら。 「そうそう、"港"の…俺の部下どもが浮足立ってるだろ? お前適当に言いくるめて落ち着かせとけ。 なんならお前が指揮ってもいいから。 俺はちょっと忙しいんだ、ほんと」 さらに無茶振りを重ねてミルフィーユみたいにしてくる。 パワハラ上司はそういうなんとも無責任な調子で、あなたの背中を見送った。 (-590) 2023/09/26(Tue) 18:44:34 |
黒眼鏡は、そういう生き方をしてきた。 (c41) 2023/09/26(Tue) 18:45:53 |
黒眼鏡は、そういう生き方をする。 (c42) 2023/09/26(Tue) 18:46:01 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 歌い続ける カンターミネ/* お疲れ様です。おさとうかえでです。 ご連絡わざわざありがとうございます! お迎え嬉しいです。ダニエラも嬉しいと言っています。 ただ本当に尋問真っ只中なのと、この尋問でやりたいことができてしまったらしいので、エピ後もしばらくお待たせすることがある…かも?未定です。 どちらにせよあとのお話はエピローグ後のdiscordにて、になりそうでしょうか。 (多分間に合わないので……多分。未定)(再放送) この度は大変、大変、大変、大変、お世話になりました。なっています。 先んじてこの場を借りて御礼申し上げさせていただきます。愛。 親愛なる 悪魔を着たプラダ様へ (-592) 2023/09/26(Tue) 18:49:14 |
【秘】 歌い続ける カンターミネ → 黒眼鏡「そう言ってた親父はハゲたんだよ」 こっちは根拠が身内だし。 あんたおちびちゃんの弟にもそれやってたろ! とあっちと比べて揺れる物がある分衝撃もひとしおだ。 「そんな愛情は要らんから出席するように。 珈琲と財布を当てにしてるからな」 最悪だ。 「そういうのペネロペの仕事だろぉ〜…… まあいいや気が向いたらやっとく。 無理そうならペネロペに投げとく。 ああ、あと俺『お祭り』の時にすこ〜し騒ぐかもだから。 けが人は出さないようにするんで許してにゃ〜ん」 巻き込まれ対象が決定した瞬間である。 ともあれ、ミルフィーユを抱えて歩いていった。 (-593) 2023/09/26(Tue) 18:51:30 |
【秘】 黒眼鏡 → 歌い続ける カンターミネ「財布なら店に置いてあるから勝手に持ってきな。 珈琲もな」 ハゲについては黙殺しながら。 「ペネロペと、あとダヴィードも使え。 ロメオは…捕まるなら使っていいだろ。多分。 ああ、存分に盛り上げていいぞ。 お前もな、怪我するなよ」 ──あなたが歩いて行ったあとで。 「けが人は出るんだよな。 俺が出すんだから」 ──へ、と。笑った。 (-594) 2023/09/26(Tue) 18:57:30 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ貴方は正しく男の洗脳を解決するための術を完璧に取れていた。 男が抵抗などしなければ、甘い夢の上書きはされて貴方で頭いっぱいになっていただろう。 しかしこの時、二つほど誰かの想定外があった。 一つは男は既に夢の上書きのようなものををされていたこと。 二つ目は男がエルヴィーノへ対する気持ちを整理する時間があったこと。 「馬鹿野郎……俺から俺の本当の過去を取るな」 貴方がいなければ、貴方がいつも通りでなければ。 自分は熱に溺れながらその目を見ることなく現実を逃避し可愛がられるペットにでもなっていただろう。 まだ貴方の言う家族で恋人でを丁寧にしたほうが怒りはしなかったのにどうして弱みを引き当てられたのか……。 「大丈夫か大丈夫じゃないかは……お前がみていろ。 また不安にさせるような奇行をしたら、もう好き勝手にして良い」 まずいことを言ったな、と今更になったが遅い。 これぐらい仕方ないだろうし、止めてもらったほうがマシだ。 「……わ、からん。けどお前には嘘を付きたくない。 絶対なんて言えんから……指切でもするか?」 (-595) 2023/09/26(Tue) 19:02:46 |
【秘】 歌い続ける カンターミネ → 傷入りのネイル ダニエラ/* お忙しい中お返事ありがとうございます! やりたい事、了解致しました〜。 然らば、カンターミネはやりたい事をやっています。 脱出後のなんやかやもするかもしれませんが、 未定が決定に変わったらお声がけくださいませ。 カンターミネがいつでもカッ飛んでいきます。 おかげさまで村の最中ずっと楽しく過ごせました。 今も尋問で何が起きているかハラハラしながらも、 PLPC共々無事を信じて過ごさせて頂いております。 深く深く、感謝と御礼、そしてLOVE! 引き続き素敵な夜をお過ごしください。 2時間後からのエピローグ、やりたい事が出来ますように! (-596) 2023/09/26(Tue) 19:02:51 |
カンターミネは、任された仕事はするかあぁ、と思いつつ。 (c43) 2023/09/26(Tue) 19:17:01 |
【秘】 corposant ロメオ → 路地の花 フィオレ「そうだろうな。オレが相手するんじゃあまだいいが、 あんたが相手になるんならちょっと怖いもんがある」 「なるべく分かりやすいように教えるよ。 後はあんたのセンスがあるかどうかだな」 こってりとしたカスタードは、 温かくても冷めていても美味しい。 何から教えるべきか、今の内から頭の中で整理を付けつつ。 「OK、ならそのようにしよう。 逃げる用の足もオレの法で用意しておくよ。 あんたは自分のやる事に集中してくれ」 それもありだ、と頷いて手を打った。 後は彼女がどう咲かすか。 「なかなか骨が折れる事だよ。これが命の重みなんですね。 二人だけじゃあ荷が重いってとこは、 オレの言う事聞いてくれる奴に手伝ってもらう……」 「そんな器用な真似が出来たら苦労しないね。 人間に脳みそがある限りそりゃ無理だな」 全然期待していないような声を上げて、 ボンボローニの最後の一かけらを口に放る。 「ん。休みな。休むのも仕事」 「ちゃんと目冷やしなね。腫れたら美人が勿体ない」 いい笑顔だ。 自分も顔を合わせて、へらっと笑って見せる。 (-597) 2023/09/26(Tue) 19:17:50 |
カンターミネは、お祭りの時に、端末を頂戴すると決めた。 (c44) 2023/09/26(Tue) 19:18:23 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「……する」 「はは、何年ぶりだろ。指切りなんて」 言葉を噛み砕いて聞いて、それから素直に小指をあなたに差し出した。 困ったような笑みを浮かべて取り交わされる約束が、未来永劫果たされることを本当に願っている。 駄目だった時は今度こそ好きにしていいと許可も出たから、今度はきっと、大丈夫だ。 誰かの想定外のことは全く知る由もない。 男は何も期待はしていなかった。 男の目的はやりたいことをやるだけだったから、その方法が分からなくて悩んでいるだけ。 大事な人が幸せであればそれで良かった。 やっぱり男は、自分のことは何も考えてはいないのだ。 ……ひとり置いて行かれなければ。 自分にとっての不幸は、何もない。 「…………、 ごめんなさい 」小指を切れば、今やったことを潔く謝った。 覚悟をしてたとはいえ、悪いことをした自覚だけはあったから。 (-598) 2023/09/26(Tue) 19:23:37 |
【秘】 corposant ロメオ → 口に金貨を ルチアーノただただ熱くて、けど、このままでもいいと思った。そんな事は、出来ないのだけれど。 最後に一つ、また大事そうに貴方の頭を撫でた。 貴方を撫でたのは、それでおしまいだった。 「へえ。意外すね」 シャワーの場所を確認して、貴方がどこかへ行こうとするのなら、「先良いんすか」と声を掛けようと。その前に貴方の言葉があっただろうか。 楽に、なれたと。 その声音があんまりにも、寂しそうだったのだ。 「…………」 「言ったでしょ。なんでもするって」 眉根を下げて、ほぐれた笑みを向けた。 他にも何か言いたくて、口を開いて、噤んで。 「……これからどこか行くんでしょう。 オレ、アジトで待ってますからね」 気付いていた。なんとなく貴方が言っていたことが起こるのは、今日なのかもしれないと。だからそんな事を言ったのだ。 「待ってますんで……」「……」 「待ち時間に持ってきたゼリーでも食べててくださいね」 いつも通りの声はそう言って、シャワールームの扉を閉めた。 (-600) 2023/09/26(Tue) 19:31:08 |
【独】 歌い続ける カンターミネ「…………」 カンターミネは、誰も信用していない。 故に、隠していた『仕掛け』は山ほどあった。 勿論、警察をぶっ壊すような致命的な物はない。 そんなものあったらとっくにこんな状態壊してる。 出来るのは精々、子供の悪戯程度のあれやこれ。 遠隔でテディベアに喋らせたりするような。 それが少し、大規模になったりしただけ。 あとは、端末さえ帰ってくれば。 きっとお祭りに花を添えるくらいは出来るだろう。 お姫様のお迎えには花のひとつでも持っていきたいし、な。 そうでなくとも、きっと外で忙しくしている ファミリーの諸兄の援護にもなるだろう。 「入力用の暗号コード何にしようかな。 面白い名前がいいが、うーん」 「ああ、決めた」 「『gioco di cavalli』。これにしよう」 カンターミネはにんまりと笑い、歌う。 「"Hey!Pachuco!"」 口遊むそれは、『緑色の怪人』が活躍する、 そんな映画で奏でられた曲だったという。 (-601) 2023/09/26(Tue) 19:33:17 |
【秘】 corposant ロメオ → 路地の花 フィオレ/* あ!卓の時間が22時からになりました!ヤッタ―! それだけご報告しておきます。22時以降は昨日お伝えした通りの感じになると思われます。 右胸了解です!決行時のロメオの立ち位置の想定ですが、フィオレちゃんに彼との対峙を任せつつ、物影に居ていつでもサポート・フォロー/周囲の見張りをできるようにしたいと思います。 目撃されそう!という時はロメオが気が付くかもしれないし、フィオレちゃんの方が先に気が付くかもしれません。どちらのパターンにするかについてはお任せします。 インカムみたいなのを付けて二人でやり取りできる感じにしたらいいかな……なんてのも思っています。 逃走時もロメオの方でルートの保持と車の運転は出来ると思うので、もし運転がしたい!となった時は車も貸せますし、連れてって!って言われたら運転手になります。 こちら一案になりますので、それ却下!などありましたら遠慮なく! (-602) 2023/09/26(Tue) 19:37:50 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → 口に金貨を ルチアーノ「高い高い」 貴方の口から聞くと思ってなかった単語に、男はツボに入ったようで少しの間声を揺らして笑っていた。 そういうところを見せられるともっと好きになってしまう。 「確かに、高い高いしてもらえる身長だって考えたら悪くないかも」 してもらおうという発想は無かったけれど、貴方のそれを聞いたら今度誰かにねだってみてもいいかもしれない、とも考えていた。 これまでその足が辿ってきた路を知るにはこの時間は短すぎるけれど。 だからこそ次を求めてその軌跡を改めて話して欲しいと願ったりもして。 「やった〜。 じゃあ今度、一緒。 覚えてるからな、オレ」 ひひ、と笑う。 雨上がりの夜明けはもう近い、だからそれが叶う日は来ないのかもしれないが。 それでも頷いてもらえたのは嬉しかった、から見送る姿を機嫌よく見送った。 そうやってまた一つ貰った、前を向く力を心の内で抱きしめながら。 (-603) 2023/09/26(Tue) 19:40:04 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 月桂樹の花 ニコロ男にはそれで十分。 この行為を貫徹するにはそれだけでいい。 開いたと見ればもう一度重ねた。三度。開いたところに舌を潜らせる。 薬剤のせいで止めどなく分泌される唾液がぬるついた。 舌を絡ませようとすれば逃げるだろうか。咎めるように下肢を撫でれば弛緩するだろうか、それとも引き攣るのだろうか。わざと音を立てるようにするのだって辱めだ。 服越しに合わせた肌の体温が上がった気がする。 口の中はきっと一際熱い。その感触に男も目を細めた。 この男に、男を抱く趣味はない。 それでもさして抵抗があるわけでもなかった。 布越しの性器の具合を確認してやろうか。 自分に果てさせられるのはさぞ嫌だろうな。 (-604) 2023/09/26(Tue) 19:43:19 |
イレネオは、柔らかい肉が好きだ。 (c45) 2023/09/26(Tue) 19:44:20 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ「普段はお菓子作りとか、仕事の話しかしないもんね。 シンパシー……感じるのってうれしい、です! あはは、もっと色々話しておけばよかったな」 とはいえこのような状況でもなければそう深い話をすることもない。 仕方ないといえば仕方ないのだが。 貴方の笑顔は眩しいものを見つめてくれるそれだろうか。 こちらも瞳を細める、貴方は仲間と想ってくれている。 まだ触れたままの指先を、そっとこちらからも撫で返した。 「いつでも、オレが聞けるときなら」 貴方の周囲には家族が居て、頼りになる幼馴染のせんぱいたちも居て。 だから自分がそう深く心配することもないのだろうけれど。 頼ってもらえるのはうれしい、だから次の問いはほんの少し。 口にするには苦さがあった。 「……出てから、きっと色々あると思うけど」 「また、お菓子作りって教えてもらえますか?」 それでも舌に載せて言葉にする。 眉を下げながらも笑んで尋ねるそれは、甘えだなとは頭の隅。 (-605) 2023/09/26(Tue) 19:51:05 |
【墓】 暗雲の陰に ニーノ看守たちが騒がしくしているのを聞きながら、 ようやくに包帯で固定された右手を天井に翳す。 天気予報は、どうやら当たりそうだ。 「……うん」 聞こえてきた名に心が波立てど、どこか頭の芯は冷えていて。 だから、大丈夫だ、と思った。 此処から出るときに全部が変わっていくとしても。 (+79) 2023/09/26(Tue) 19:55:54 |
ニーノは、もう目を塞がないと決めている。 (c46) 2023/09/26(Tue) 19:56:04 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 花浅葱 エルヴィーノ「…………二度と謝るな、もう怒っとらん」 苦虫を噛み潰したように嫌がって言う。 まるで自分が犯されかけて傷ついているような気になる、ほぼ無傷だ。無傷ではないな、どうしてくれるこの見た目を。 「……お前ももう少しなあ。 ちゃんとしてくれんと、……安心して寝られん」 これは本人も気づいてない嘘だ。 この男はいつでも何処でも疲れていたらすやすやと眠ってしまう。 「できるだけ俺もなんとか……まあ、彼奴のこともう一度調べて辿って見せる。 黒眼鏡ですら見つけられなかった男だからなあ、まあ。 なんとかなるだろ」 そう言って、大事な幼馴染の頭を撫でた。 (-606) 2023/09/26(Tue) 19:57:04 |
【秘】 路地の花 フィオレ → corposant ロメオ/* やったー!いい感じに回していきましょっ 目深に被ったキャップにインカムで物々しくないようにはしつつ、サイレンサー付きの拳銃で決行としましょう…… フィオレは多分目の前の相手で手一杯なので、気付いてもらってインカムで伝えてもらうのが一番自然かな〜と思ってます! 運転、お願いしようかな……人を撃った後の人間では事故りかねないため…(あぶない! 概ね大丈夫かと思います、改めてよろしくお願いします〜! (-607) 2023/09/26(Tue) 20:02:25 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 傷入りのネイル ダニエラばちん。 二度。両頬がひりつくように痛むはずだ。 しかし話せない程の痛みは当然ないはずで。 笑う貴方を見下ろす男の瞳は冷たい。 困惑はそこになかった。不審そうに眉根を寄せはしたが、それだけ。 「違うならそれも吐け。」 「それから盗聴器の入手元。」 「笑っていたいなら尚更だ。」 ぐ、と首元が詰まる。 窒息しない程度、しかし息が苦しい程度に。 それは男の意思によるものというより、無意識の苛立ちにこもった力のせいらしかった。 徐々に。 徐々に、強くなる痛みの気配が近づいて。 (-608) 2023/09/26(Tue) 20:09:47 |
【秘】 口に金貨を ルチアーノ → 幕の中で イレネオ「…………裁判所に犬小屋でも建ててでも住んでるような男だなお前」 感心した、洗脳や諸々とも似ていて精錬された法の番犬。 自分の身内が関わっていなければ何も間違ってないと言ってやれもしたし、その上で文句を言ってもっと立ち振舞を変えるように口を出していたかもしれない。 そうだ、貴方に対する違和感はその口調と態度なのだ。 もっと柔らかければヘイトを買わずに不備なくその正義を執行できるのではないのだろうか。 なんて不毛なことを考える、こんな提案も通ることなどないし気にされることもなさそうで。 「いいや、わざわざ時間を取らせたな。 お前の手を煩わせるときが来たらそれはもう嫌がりながら声をかけに来てやろう。 なんとも雲行きが怪しいデートだなあ? その罰も、罪も関係ない。お前を見るのが楽しそうなんでね。 俺は楽しみにしているよ、お前はどうかは知らんがな。」 そう言って踵を返して牢から離れていく。 驚くほどに悪感情も良い感情も抱かなかった。 善悪がないと言うのはこういう物でもあるのかもしれないと、興味対象として覚えてしまった。 同時にそれが真の平等かは、哲学問題は不得意なので考えるのを辞める。 危うい人間であると思ったが、さて。 思ったよりも子供みたいなやつで毒気が抜かれてしまった、と。 こんな感想を持つのも自分だけなのかもしれないと独りごちた。 (-609) 2023/09/26(Tue) 20:09:52 |
【秘】 corposant ロメオ → 路地の花 フィオレ/* ハーイ!それではこっちが気付いてインカムで連絡、 車の場所を伝えフィオレちゃんが到着し次第GO! みたいな感じにしましょう。うまくいくと……いいな! こちらこそよろしくお願いします! (-610) 2023/09/26(Tue) 20:10:08 |
【秘】 favorire アリーチェ → 暗雲の陰に ニーノ「署内で個人的な話はなかなかできないものね…… 勿論、それ以外の話だって楽しいのだけれど、 こうなってしまうともっと色々話しておくべきだった、 そうなるのはとてもよくわかるわね」 いつでも、と答えてくれた貴方に、 ありがとう。と感謝の意を込めて頷いて。 家族や幼馴染がいるのも確かだけれど、 先程、その瞬間自分を助けてくれたのは間違いなく貴方で。 そうしてまたかけがえのない人が増えていくのだ。 「──勿論! じゃあ今度は作りながらもっとお互いの事を話そうね。 ニーノ自身の事、家族の事、もっと教えて欲しい。 ふふ、きっと素敵な日になるわ。その日が楽しみね!」 満面の笑みで、頼られたことが嬉しくて堪らないといったように破顔して。 次のお菓子は何にしようかしら、なんて、 これからの未来の展望がみえずとも、一つ増えた楽しみを大事に大事に守ろうと決意するのだった。 (-611) 2023/09/26(Tue) 20:15:34 |
【秘】 花浅葱 エルヴィーノ → 口に金貨を ルチアーノ「うん……あ、でも服は直すよ」 一度直して、またぐちゃぐちゃにしてしまったそれを、もう一度ゆっくりボタンを詰めていく。 さっきよりは多分上手に出来ているはずだが、それでも襟の上まで付いてしまった痕は隠せそうもない。 せめて自分のようにタートルネックが着れればと思ったけれど、そんなものはここにはない。 そのうち差し入れしよう、お詫びも込めてと、心に誓った。 「ちゃんとって……、約束は守ってるし。 昨日は酒じゃなくて 薬 使って寝てきたのに」生活の自堕落さ以外で心配させるようなことをしただろうか? そんな事を考えて心外そうな顔をする。 あんなことを言ってるけど、頭を撫でればきっとまた、すぐに寝てしまうんだ。 「そっか。……うん、それなら僕ももう一度資料を見てみる。 名前が分かれば少しは調べやすいしね……っと、そろそろ仕事に戻らなくちゃ。 今日はとても、忙しいんだ 」頭を撫でられれば、くすぐったそうな笑みを浮かべて立ち上がる。 傷や痕を除けば、あなたは今日も完璧だ。 (-612) 2023/09/26(Tue) 20:17:35 |
【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ/* ポップコーンです。 警察署脱出までは流れでやってしまう気がするので、 現在地に関してはご自由にどうぞ。 警察署⇒アジトまで移動してそのあと一端消えるつもりですので、そちらも居場所が分からなくなってあとは打ち合わせ通り…というのが自然でしょうか。 お忙しそうですのでご無理なさらず、いい感じにできたら嬉しいです!!! お疲れ様です! (-613) 2023/09/26(Tue) 20:19:14 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 黒眼鏡/* お疲れ様です。しまむらです。 すみませんご足労おかけしまして本当にね こちらもなぜか釈放された後にちょっとひと踊りしたら行方をくらます予定なので、 お互いやってんな〜ってのを一通り見届けてから、 流れに沿って色々介入を盛り込んだり盛り込まなかったりするのが良さそうだなと考えております。 うまく拾いやすいポイントを作って拾って貰えたらあとは二人きりで暗黒武闘会編くらいエグい殴り合いしましょうね……♡ (-614) 2023/09/26(Tue) 20:26:29 |
【秘】 幕の中で イレネオ → リヴィオ「そうか。」 毅然とした貴方の態度。 それをそのまま跳ね返すような頑なさで男も言う。 「必要ない。」 「お前が早く吐いてくれればいいだけのことだよ。」 ととん。とん。とん。 「それまで帰さない。」 「何から始める?」 目には目を。 歯には歯を。 毅然とした態度には毅然とした態度。 これは根比べだ。 誰にも得はない。 (-615) 2023/09/26(Tue) 20:26:55 |
【秘】 黒眼鏡 → Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ/* 了解です! じゃあ色々あると思いますが、とりあえず警察署荒してからアジト爆破してくらましますね! あとは流れで生きましょう!!!!♡ (-616) 2023/09/26(Tue) 20:28:34 |
【秘】 幕の中で イレネオ → 黒眼鏡貴方のそういう物言いが男は嫌いだった。 まるで対等な人間同士ででもあるような。 まるで同じ立場で横に並んでいるような。 そうやってのらりくらりとしたところが、 まるで真理を語っているかのような物言いが、好きではなかった。 「それも」 「何故知っている?」 「お前は……」 ととん。 音は僅かに小さく。 苛立ちよりは 興味 。金色は今はレンズ越し。貴方の瞳を覗き込むような温度。 こういう目を、この男は時々した。 何もかも始まる前の時。 まだこの男が真に法の下にいた時の話。 貴方を悪だと断じるくせに、貴方の言葉から何かを受け取ろうとする瞳だ。 (-617) 2023/09/26(Tue) 20:37:15 |
【秘】 路地の花 フィオレ → 黒眼鏡「っ……ん、…」 口からそれが引き抜かれて、零れる液体を指で拭いながら。 喉を鳴らして、今度こそ口の中のものを取り込みきろうとするのだろう。 興奮してくれた証だっていうのなら、それを少しでも捨ててしまいたくはなかった。 触れる指に顔を擦り寄せて、ある程度飲み終わったのなら。 ティッシュを受け取って、口元を拭っている。 「……ふふ、興奮してくれたの…嬉しかった」 口元を緩めつつ。てらてらと濡れそぼっているあなたのそれを見て、「タオル持ってくる?」なんて言いつつ。 寄りかかったまま、全然離れようとはしないのだが。 (-618) 2023/09/26(Tue) 20:40:18 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「人のケツの中にさんざんご機嫌に中出ししておいて何を気取ってるんだ」 はだしの足が背中をどつく。爪先にはルージュ・カザックが煌々と彩られていた。 汗まみれのシャツに腕を通しただけの格好で、気怠げにソファにもたれかかったまま見据える。 少なくともしばらく動かなかったのはそうだし、気をやりかけわていたのもそうだ。 或いは銃口を向けられてそれが退けられるその時までは、まだ夢の中であった、そうあれていたのかもしれないが。 筋張った長い指が投げ寄越された衣類を引っ掛け、居座りすぎない程度に着衣を正し始める。 「色男ぶっているくせに、一度きりのセックスでよくもそんなに感傷的になれるもんだ。 どうやら存外、思った以上に面の皮の中身はヘタレの小僧らしい。 手前の落ち度で人を巻き込んだと、思い込めるだけはある」 声は掠れていっそう聞き取りづらく嗄れている。さんざ鳴かされたのは演技ではない。 熱っぽく赤く染まった肌が汗で冷え切ってしまう前にと、のろのろと体を起こして汚れた衣類を端にまとめる。 あんまりな物言いをつらつらと述べて、それから赤毛のまるいあたまをじっと眺めた。 → (-619) 2023/09/26(Tue) 20:40:34 |
【秘】 Scorri, fiume eterno! ヴィンセンツィオ → 口に金貨を ルチアーノ「そんなに権利がほしいなら、そうだな。 俺の死体を見つけられたらくれてやる。 好きな場所にでも墓を作って埋めるんだな」 そんなのはなんの気休めにも成らない歩み寄りだろう。 わかっていて、人を寄せ付けないような救わせないような物言いをする。 それでも、譲歩は譲歩だった。 (-620) 2023/09/26(Tue) 20:41:04 |
【秘】 暗雲の陰に ニーノ → favorire アリーチェ「それも一つ、人生の学びかも、なんて」 これからに活かせるといい。 何でもない話題も、そうじゃない話題も。 ひとつ踏み込む大切さも、時間は限られているという事実も。 こんなところで学べるものがあるだなんて思っていなかったそれらを心の内でなぞって大切に覚えておく。 その内に向けられる貴方の満面の笑みが、やっぱり眩しかった。 「……はい。 きっと、いつか」 「楽しみです、せんぱいの話も。 ……オレの話も、させてください」 それがいつになるかはわからないけれど。 次に教えて欲しいお菓子はもう決めてあるのだ。 小さく笑みを転がせて、そうして直に指先を離す。 「それじゃあ、また」と、ひとときの別れの挨拶を形にし。 そうして笑みを最後贈ってから牢の移動へと歩いて行く。 いつも通りを教えてくれた貴方の言葉で、見据えるべきものを見据える勇気を抱きながら。 (-621) 2023/09/26(Tue) 20:43:16 |
【秘】 法の下に イレネオ → 路地の花 フィオレ膝で貴方の身体を押さえつける。 馬乗りにはならない。強姦魔と罵られてはかなわない。 手の届かなくなるまえに携帯を掴めばそのままタップして貴方の顔に翳す。 しかしロックは解除されなかった。舌打ちをひとつしてポケットに仕舞い込む。 「何をしていた?」 「役職は。誰を呼んだ?」 「殺しか?」 「黒眼鏡と言ったな?」 体重をかける。 まだ、それだけ。 (-622) 2023/09/26(Tue) 20:44:53 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオまた頬へ、鋭い痛み。そうしてじん、と。 触らなくとも、熱を持つのがわかった。 「だか、らぁ…っ」 ――喉の奥。生理的に零れた呻き声。 それでも女は口角を上げ。零れる声も、その色を保ったままだった。 こわくない。笑え。 「売りま、せん、よぉ…っ」 「結果を、見て、わかりま…せんかぁ?」 「――あた、しはっ」 かしゃり、手錠の鎖が鳴って。 「誰が、A.C.Aか、調べ…てえ…っ」 「その人たちを、みんな、逮捕しよおとした…んです、よおっ…」 あは、とまた喉から笑い声が落ちる。 そして。これは。 あなたの望んだ、真実だ。 (-623) 2023/09/26(Tue) 20:45:57 |
ダニエラは、真実を、自白した。 (a33) 2023/09/26(Tue) 20:46:12 |
【秘】 傷入りのネイル ダニエラ → 幕の中で イレネオ「こおんな、」 でも。 まだだ。終わらない。笑え。 「悪用しやすい、法案」 「作る方が、悪いってえ…っ」 「だから、ぁ」 「一般人も、巻き込んで、やりまし…たぁ…っ」 口が回るうちに。 …もう機会は、ないかもしれないから。 「――言ってる意味」 「…わかり、ますかぁ…?」 けた、けた。些か力なく、喉が鳴る。 そして。これは。 嘘だ。 …けれど。果たして今すぐに、それを判断することはできるだろうか。 虚実の境を、見つめることはできるだろうか。 女はいう。 自分は確かに悪人であると。 法を利用し、嘲った、 愉快犯 であるのだと。 (-624) 2023/09/26(Tue) 20:46:58 |
ダニエラは、嘘を、自白した。 (a34) 2023/09/26(Tue) 20:47:11 |
ダニエラは、笑っている。 (a35) 2023/09/26(Tue) 20:47:35 |
【秘】 黒眼鏡 → 幕の中で イレネオにやにやと笑いながら、 まるで人間のようにあなたに相対し続ける。 「俺は俺の知ってることしか知らんよ。 お前だって、自分が仕組んだことなら分かるだろ? 逆に、自分の手の及ばないところで起きたことは何も知らない」 両手を開こうとして、手錠がかちゃりと音を立てた。 「――何故か知ってる、なんてことはない。 知っているから、そこには何かがあるんだ。 サア、なんだろね」 あなたの瞳の色に、その瞳を好奇に輝かせて。 (-625) 2023/09/26(Tue) 20:47:56 |
【置】 門を潜り ダヴィード「はっ、はっ……」 夜。 痺れを切らした追跡者たちが、距離を詰めてきているのを感じた。 悲しいかな木っ端の下っ端に付いていた追跡者は一人だけで、意を決して走り出せば慌てて向こうも走り始めた。 勝手知ったる路地裏に誘い込めば逃げ切れるか、と暗く細い街路へと走り続ける。 あと少し、そう思った時のこと。 どっ、と腹に強い衝撃が走った。 勢いのまま転げて、なんとか頭を庇って縮こまる。 「さんざ走り回りやがって、このクソガキが」 「オラ手ェ出せ、手錠嵌めてやる」 待ち伏せされていたと気付いたのは罠に嵌ってから。 逃げ回って翻弄したつもりでいて、実のところは追い込まれていたの自分だったのだ。 「アハハッ、なんの根拠があって? 俺の何が悪くて、どうして逮捕されるんです? 説明し、あ"、ぎッ……」 罵声と共に降ってきたのは拳。口の中が血の味でいっぱいになる。痣が出来るだろうなあ、とぼんやり思う。 「見えるところはやめて、くだッ やめろって言ってんだ い"〜〜ッ……」 減らず口で時間を稼ぐにも限度がある。彼らだって曲がりなりにも警察官なのだ、『抵抗したから』以上の危害は加えられないだろう。 いやだ、いやだ、約束を守らないと。 嘘を吐くのはいやだ。 (L10) 2023/09/26(Tue) 20:50:44 公開: 2023/09/26(Tue) 20:55:00 |
【置】 門を潜り ダヴィード「……あ?電話? チッ、んだよ……張り込み中に電話すんなッて!誰だよ! 今いいとこなんだから邪魔すんなって! ……ア!?失効だあ!?」 ざわ、と周囲の男たちが騒がしくなる。 どうすんだよこいつ、知るかよそんなもん、とりあえず行くぞ、ここにいるのはまずい。 先ほどとは違うばたばたとした足音が引いて行けば、周囲に人の気配はなくなっていた。 「……失効……?ってことは……時間切れ? おいおい、俺偉いんじゃない? アハハッ、アハハハハッ!」 あいててて。思わず大笑いすると腹に響いて鈍い痛みが戻ってきた。 さっき聞いたことが本当なら、付け狙われていた根拠が効力を失ったというのが本当なら。 「は〜〜〜〜〜〜ぁあ」 特大のため息も漏れようというもの。 ああ、俺は約束を守れたんだろうか。 腹も顔もじんじんと熱を持っている。おそらく腫れて、痣になるかもしれない。でも生きているし、無事だ。 「使わなかったな、お前も」 懐から愛用のナイフを取り出して、鞘は払わないまま撫でてやる。 警察は嫌いだし、殴られた分はお返しを計画するだろうけれど、死んでほしいとは思わない。 暗い空を見上げて、またひとつ笑いが溢れた。 (L11) 2023/09/26(Tue) 20:51:15 公開: 2023/09/26(Tue) 20:55:00 |
【秘】 黒眼鏡 → 路地の花 フィオレ「興奮しねえ女抱いたりしねえよ」 ティッシュでいい、なんて言ってそれを拭い。 「さっさとシャワーを……」 言いかけて、寄り添ったあなたの肩を撫でる。 しばらくはそのまま、体温を分けて平準化するよう座ったままで、 「……一緒入るか」 そのままでは体が冷える、と感じ始めてようやく、 あなたの手を引いてシャワールームへと連れていった。 (-626) 2023/09/26(Tue) 20:52:15 |
ダヴィードは、「うるせえ!」と近所の窓から空き缶を投げられた。そんな。 (a36) 2023/09/26(Tue) 20:55:16 |
【教】 コピーキャット ペネロペ車のエンジンを掛け、シフトレバーを引き、 ハンドル片手にアクセルを踏む。 目的地はただひとつ。『家族』の顔を一番に見てやる為に。 (/2) 2023/09/26(Tue) 20:59:11 |
[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11] [12] [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] [21] [22] [23] [24] [25] [26] [27] [メモ 匿名メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新