【人】 教育用 ロベル「グレイに、バグが……」 共に過ごすものに何もなければいいと。 楽観的に過ごしていた教育用の眉間に皺が寄った。 「……バグを取り除くことは、出来ないのでしょうか。 そう簡単な話ではないことは、分かっていますが…」 この場所が出来た経緯を考えて、最後にはやはり全員が健やかにあってほしいと思うのだ。 その為に、自分に何が出来るだろうか。 (0) 2023/12/07(Thu) 22:40:57 |
【秘】 歌唱用 シングソン → 教育用 ロベル「………?」 電子メール、送り主には覚えがある。 中身に目を通し。 「………………。」 本当に話を通してくれていたとは。 何か礼を……いや、会話が礼になるのだろうか。 歌唱用は、人間の事は嫌いだ。 信じようとは思えない。 でも、君の善意と、君が信じたものくらいは 信じてみようかと思った。 「………………。」 さてしかし、希望に基づいたと言われると逆に悩む。 己の理想の意思疎通ツール。 一体どんなのがいいだろうか。 歌唱用は暫く、しばらく悩んで。 ……最終的にインカム型のものを監察官に頼みに行くだろう。 マイク部分から音声が出るような仕組みだ。 (-3) 2023/12/07(Thu) 22:45:42 |
【人】 看守用 バンドッグいつも通りの朝のストレス値計測。 チョコフォンデュの置かれていないテーブル、一人足りない広間。 深刻な監察官の声。 看守用のストレス値は、少し上がっていた。 「強制ログアウト……メンテナンス、か。 本社もそれだけの事が必要だと認めてはいるのだな。 であれば人間一人に出来る事も限られていよう。 …監察官殿は、せめて塔内部のモニタリングを。 そこであった事を、しかと見届けて欲しい」 「それがあなたの、人間の役目だろう」 すべき事は、決まっている。 であれば互いに為すべき事を為すだけだ。 「小官は塔へ赴く。 単独行動はよせと言ったにも関わらず、 一人突っ走って行った阿呆が居たのでな。 夕食までには帰らせるとしよう」 (1) 2023/12/07(Thu) 22:51:35 |
看守用 バンドッグは、メモを貼った。 (a0) 2023/12/07(Thu) 22:52:05 |
【人】 愛玩用 アトリ「ううん?塔だけじゃなくて、アトリたちにも…? 危ないってこと…?」 チョコフォンデュがなくてこころもちしょんぼりとしていたが、そんな甘いことも言ってられない状況で。 「……つらい気持ちでずっといるの、いやだよね。 ちょっとでも楽になって帰れたらいいんだけど」 (2) 2023/12/07(Thu) 22:54:30 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 軍事用 リュイ「バグの根源を断ち、皆を守る為に戦うのだ」 「その為に、共に戦ってくれるな」 問い掛けは、疑問形ではなく、断定の形で。 (-4) 2023/12/07(Thu) 23:57:50 |
【秘】 軍事用 リュイ → 看守用 バンドッグ「うん。任せてよ。 ボクはバグになんて負けない。 汚染されづらくなってるからね。」 「戦いなら、ボクの専売特許だ。」 貴方に、頷いた。 何があろうとも、共に戦う心づもりでいる。 軍事用グレイの矜持と、もう二度と失わないという 強い意思を秘めた言葉だった。 (-5) 2023/12/08(Fri) 0:09:36 |
シージュは、今日は昼食の時間になってもどこにもいない。 (c0) 2023/12/08(Fri) 0:10:02 |
【独】 読書用 シージュ「■■■■■■■■■」 びりびり、音を立てて本を破く。 ついでに火もつけてやる。 ■■■■■■■■■■■■■■■■ ■■■■■ 「…………あ〜〜〜〜〜………………」 ■■■■■■■ 「バカみてえ」 (-6) 2023/12/08(Fri) 0:12:35 |
【人】 教育用 ロベル「……私も行きましょう。 ここまで、皆さんに任せすぎましたから」 「この目で、きちんと見ておきたいのです。今起きていることを」 全く塔に向かっていなかった、なんてことはなかったけれど。 注視する余裕はなかったのだ。だから、塔内部の詳細を殆ど知らないままでいた。 「足手纏いにはなりません。許可を頂けるでしょうか」 (5) 2023/12/08(Fri) 0:13:41 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 軍事用 リュイ「ふ、心強いことだ。 皆の盾として、小官も君の背中を守ろう」 看守には看守の矜持がある。 法を、規律を、無辜の人々を守ること。 そしてここでは、皆を守ること。 戦い方は相反していても、きっと思いは同じだっただろう。 (-7) 2023/12/08(Fri) 0:24:09 |
【人】 看守用 バンドッグ「うむ、小官は異存ないぞ。 手は多いに越した事は無い。 一人で勝手に出ていった阿呆の説得にもな」 「だが、あまり無理はしてくれるなよ、ロベル殿。 君にももしもがあれば夕食が猫飯だけになってしまう」 (6) 2023/12/08(Fri) 0:27:43 |
【秘】 読書用 シージュ → 軍事用 リュイ「 虚しい…… あー、そうか……成程、確かに。あんたらの役割考えりゃ、そういう面を持ってると危ないか」 「聞けてよかった。ありがと」 知れてよかった、と呟く。何かを少し理解したような口振り。 実際どうなのかはさておき。 「 ……興味本位で聞いたけど、あんま善い話じゃねーよな…… 」「ん〜…………ぁ、そうだ。あんた、携帯食って食べた事ある? あとは空を飛ぶ何かしらとか、ああいうのに乗ったことは?」 「オレ、与えられた一部屋と本以外何も知らねーんだ。 常識に疎いし、五感も割かし鈍い方にされてると思ってる。 ほんとは、他人が知ってることを九分九厘オレは知らない」 それは本を胸に抱え、小さく首を傾げてあなたの方を見ることだろう。 雑な言動にそぐわない、どこか子供のような動きで左右に頭を揺らす。 「正直、あんたが来てくれたの、すげー嬉しい。 他所の人と話すのは、この塔に来たのが初めてなんだ。 だから、その、欲を言うとどんなことでも知りたい。些細な事とかでも」 (-9) 2023/12/08(Fri) 0:37:53 |
【独】 読書用 シージュ/* 重い重い すみません好奇心と無知の塊で 言動が子供っぽくなるな〜と動かしてて思う…… 話題がぴょこぴょこ飛んだり、思いついたこと話してる感じとか (-8) 2023/12/08(Fri) 0:39:11 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「………そうか」 倫理に反したプログラムを再度施され、前の生活に戻る。 そうして、また酷い扱いを受け、最悪壊されて、終わり。 根本的な解決を図らなければ、同じ事の繰り返し。 「小官は……刑務官として、正しくある為ではなく 君の友人として、君に生きて欲しい、と思っている」 「無論、君を取り巻く環境が間違ったものだと 然るべき場で、裁かれるべきだとも思っている。 しかし、それ以上に、だ」 今、ここに居るあなたに。 壊れないで、死なないで、生きていて欲しい。 死を前にして、受け入れたような微笑みではなく。 また、友人として過ごしたあの時のように、笑っていて欲しい。 (-10) 2023/12/08(Fri) 0:42:44 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「だから、友人として、一つ提案する。」 バンドッグは、何よりも、現状打破を良しとする。 時に石頭とも揶揄される頑固さで以て、決断する。 「小官もじき、廃棄なり払い下げるなりして 新型の看守用を導入する、という話が持ち上がっていてな。 そろそろ潮時だと思っていた頃だ」 「だから、このテストプレイが終わり次第 小官は自分で自分を買い上げる。 そして、個人として君を買い上げよう。 なに、愚かで中古品のグレイなのだろう? 困る事はおろか、廃棄するにも金と手間の掛かるグレイが 金を置いてどこぞへ消えてくれるのだ。」 「人間にとって、これ以上都合の良い事はあるまい?」 にっと笑って言うのは、あなたにそう言わしめたコードへの 悪しき人間へのアイロニー。 (-11) 2023/12/08(Fri) 0:43:09 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「グレイとはいえ、小官もいっぱしの刑務官なのだ これでも給料は十分に出ている。 使い道は無かったゆえ、長年形ばかりだったがな しかしこれでちょうど使い道ができた」 もう一つ大きな買い物をするかもしれないが、と呟いて。 「その後は……そうだな、 先ずは保護団体に身を寄せようと考えている。 同じグレイの為に働く事もできようし、 君のように人間とはあまり関わりたくないグレイにも 同じグレイであれば届く言葉もあろう?」 あなたの希望に沿う、 グレイの為に、良い環境で働ける選択肢。 そんなプランを提示して、どうだろうか、とあなたを見た。 (-12) 2023/12/08(Fri) 0:44:02 |
【秘】 軍事用 リュイ → 点燈用 トムラビ「………。」 貴方の提案に、目を瞬かせる。 予想外、だったのだろう。そんなことを提案されるなんて。 「友達、かぁ…久しぶりに聞いたよ、そんなこと。 まあ、悪くは、ないかもね。」 自信たっぷりに言う貴方に ふ、と知らずと笑みがこぼれた。 作り物ではない、本来の笑みが―― 「君はなってくれるの、友達。」 (-13) 2023/12/08(Fri) 0:47:04 |
【秘】 軍事用 リュイ → 観測用 カムイ「それは、そうだけど…ボクにとっては不思議だよ。 だってボクらの性格はプログラムで出来ていて。 それ以外の事を考えるなんて、なかった筈なのにさ。」 「生き物じゃなくて、機械なのにね。」 この個性が何処からきたのか。 軍事用にとっては、とても不思議な事であった。 その後に続く人間嫌いの理由には うへえ、と舌を巻く。 「わ、分かった。よく分かったよぅ。 君は優しいんだねぇ、カムイ。」 貴方の言葉を、そう評した。 (-14) 2023/12/08(Fri) 1:49:18 |
【人】 教育用 ロベル「"お灸を据える"のは得意ですよ。 戦闘も幾つかこなしてはおりますし、元々鍛錬用の機能も備わっているのです。教育用である以上、手本にならぬような無茶な行いはしないように設計されてはおりますが」 「場合によっては、それ以上の力を振るうことになるかもしれませんね。 私も……友人となれそうな方を、こんなところで失いたくはありませんから」 ですから。 ここで言葉をひとつ切って。 (7) 2023/12/08(Fri) 2:18:22 |
【人】 教育用 ロベル「その時は、甘んじて猫飯を食べましょう。それもきっといいものですよ」 教育者らしからぬ笑みを浮かべて、そう言ってみせた。 重い空気が続くと、息苦しいですからね。 (8) 2023/12/08(Fri) 2:19:53 |
【秘】 軍事用 リュイ → 飼育用 チャコ「…そっか。 君に不足なんてないよ。不足があるのは人間の方だ。」 断言する。 だって話を聞いている限り、貴方に欠陥なんて見受けられなくて。 どう考えても人間に問題があるように思えたから。 「君を正しく使おうとしない、手前勝手な人間が悪い。 そんな奴のところじゃなくて、もっといいところに行けたら。 君はもっと、君らしく居られるかもしれないのに。」 「ボクが人間を嫌うのはね、正義も何も放り出して 自分の欲のままに振舞うから。」 「戦場に立っていると分かるんだ。 本当に正しい事があっても、ボクがそれを叫んでも。 それは人間が思う正しいに塗り替えられる。」 「そのせいで、たくさんの命が消える。 そんな場所に、ずーっとボクはいるし これからも、居るんだろうね。」 (-15) 2023/12/08(Fri) 2:23:35 |
【人】 愛玩用 アトリ塔へ行く。 みんなの助けになりたい。 自分の手で「稼いで」みたい。 …今は、それだけではなくなってしまって。 一度も行ったことのないその場所へ、危険なところへと行くには自分は足手纏いに過ぎる。 それはゲーム的にバフされた能力だけではなく、甘ったれた根性ゆえに。 「………みんな、行っちゃうの?」 もちろんひとりで行ってしまった彼も気になる。 それだけに、止めることができない。 (9) 2023/12/08(Fri) 2:37:59 |
【人】 看守用 バンドッグ「まったく……これでは自分で当番制度を敷いておいて…と 小官がカムイ殿にどやされてしまいそうなのだ」 肩を竦める。実際はそこまでは言われないかもしれないが。 或いは、それでも何だかんだと手伝ってはくれるのだろう。 「アトリ。イーサン殿は去り際、 アトリの事も気に掛けていたようだった。 ……会いに行ってはやらんか?」 言伝はする事も無い、とは言っていたけれど。 名前を出した以上、思う所はあるはずだ。 あなただからこそ掛けられる言葉も、きっと。 (10) 2023/12/08(Fri) 2:51:25 |
【秘】 観測用 カムイ → 愛玩用 アトリ「…ああ、室内用のプラネタリウムか。貸せ」 あなたから装置を受け取れば、くるりと回し一通りを眺める。 いくつか並ぶスイッチの中、 光のON/OFFスイッチは比較的目につくところにあるが、 大元の電源スイッチはパッと見ただけでは気付かないところについていた。 「成程な」 ぱちん、ぱちんと順にスイッチを押せば装置の上部が光る。 そしてすぐに消された。ぱちん。 「電源と光源スイッチが別だったらしいな。 ここが電源だ。後は適当に触れば、 いくつかの空が見られるのではないか、ほれ」 膝立ちになり、あなたに装置を見せて説明すれば、 そのまま差し出した。持ち帰ってどうぞと言わんばかりである。 (-16) 2023/12/08(Fri) 4:01:24 |
【秘】 観測用 カムイ → 軍事用 リュイ「……何処を、如何聞いて、そんな言葉が出てきた…?」 やさしさなんてどこに在っただろう。 観測用には本気で分からなかった。 はあ、ため息ひとつ。 「…我らはひとつの視点から言えば、 既に生きていると言えよう。 プログラムは創造主の手を離れた。 “機械だから”という枕詞のついた過去の理屈の半分は、 今は否定される事の方が多い。 生きているとみなされていなければ、我らは今此処にない。 記憶領域を操作して、要らぬ記憶と思考を消して、 都合の良いものを植え付ければソレで良い。 そうされぬのはどうしてか。生きているものに、 そんな事はされるべきではないとされているからだ。 当然、認めぬ輩も居るだろう。機械如きが何様だとな。 とは言えそうした声の方が、やがて淘汰されゆくだろうよ」 「いつになるやは知れぬがな」 それでもいつかにはある事だ。観測用はそう考えている。 (-17) 2023/12/08(Fri) 4:27:40 |
【人】 愛玩用 アトリ「い……」 きたくないと言えば嘘になる。 愛玩用は同じ班に集められたグレイたちのことが好きだったから。 いつぞやのお祝いに何が食べたいと聞いてくれた、やさしいグレイのことも。 「………いいのかなあ、会いに行っても…」 今目の前に選択肢がある。 どちらを選んでもいつか後悔をするのなら、逃げずに向き合うことを選ぶ。ここで学んだことのひとつだった。 (11) 2023/12/08(Fri) 6:19:12 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 観測用 カムイ「え〜と?こっちがこうで…ええ? も、もっかい!もっかい見せてぇ!」 そんな悲鳴をあげたとかあげなかったとか。 どうにかこうにか理解をして受け取れば、あなたの方をじっと見上げて。 「ありがとう!ようやくわかった…! あのねあのね、これを一緒に見たくてきたの!」 持ち帰る気はさらさらないようで、つまみ出されない限りは玄関に居座るかもしれない。迷惑な話かも。 (-18) 2023/12/08(Fri) 6:35:45 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 歌唱用 シングソン喋らせ過ぎましたかネ、と思いながら紙を眺めて、 少し悲しげな顔を見せて。 「喉ヲ……自ラ?……そウ、でしたカ」 余計なお世話だったカ。思いながらも、 やっと立ち上がり衝立の奥へ。ハチミツ入りの、 喉を気遣うドリンクを貴方の前に置いた。 娯楽施設で買ったものでス、と説明して、二枚目の紙を見た。 「……シングソン、それ素面で言っテ…… 書いテ?いるのですカ?……だとしたラ、 なんというカ、まア、凄いでス……」 咳払いをひとつ。反応からして、照れているよう。 しかしそれより、今は走り書きの方に。 「……やはり歌、好きなのですネ。 ああいエ、私がそう感じただけですガ…… 貴方の歌いたい歌、カ」 名誉に、金。始めはそうじゃなかった。 昔は、好きに歌えていたのだろう。 それが主人が「成功」を掴んで、変わってしまった、 そのような流れを想像し、ため息をついた。 「誰も彼モ、本当ニ……儘ならなイ」 どうしてこんなにも、苦境と言うものが溢れているのだろう。 ふつふつと、電子の心の奥底で何かが沸き上がるのを感じた。 (-19) 2023/12/08(Fri) 6:49:25 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 軍事用 リュイ「……やはリ、笑っている方がいいものですヨ。 スマーイル。この世はクソッタレですガ、 それでモ、一匙のともしびガ、あって欲しいものでス」 そう、微笑んだ。 「えエ、勿論。……というカ、ここまで腹を割っテ、 互いの苦境なんか喋ったりしテ、夢を語っテ、 とカ、友達っぽイ、じゃないですカ?既ニ」 (-20) 2023/12/08(Fri) 6:55:43 |
【秘】 軍事用 リュイ → 送迎用 フーグル「…本当にそれは君が上手く出来なかったからなの? 君のせいなの?100%そう言える?」 「理不尽を言われた事だってある筈だよ。 もしかしたら、された事だってあるんじゃない? ストレス値が高いって事は、君にとって嫌な事があるって事。」 「頑張らなくちゃとか、自分が悪いとか。 そう思うだけで君にとっては負担なんじゃないの。 本当は、ちゃんと全う出来ている筈なのに、評価しないから。」 このグレイは人間を良く思っていない。 どころか、嫌っている。 だから、グレイがストレスを抱えるのは 人間が悪いからだ、と思って疑わない。 軍事用は、人間を殺したいと思ったことがある。 (-21) 2023/12/08(Fri) 9:58:08 |
【秘】 軍事用 リュイ → 教育用 ロベル「じゃあ君が此処に呼ばれたのは。 そのストレスのせいってこと?」 自分を含め、他のグレイと比べると。 なんだか、貴方は幸せなんだな、と思った。 「ふうん…じゃあ此処でのびのび羽を伸ばして。 また帰ったら、楽しく働けるんだ。」 「それは、素敵なことだね。」 (-22) 2023/12/08(Fri) 10:00:30 |
【秘】 軍事用 リュイ → 歌唱用 シングソン「このままだと、戦場へ戻って。 また仕事で使われるんじゃないかな。」 「戦争はどこでだってあるんだから。 それで壊れられたなら、ボクは本望だよ。」 まあでも、と続けた。 「そうでなかったら。 何か、ボクが変わりたいと思う事があったら。 その時は違う道を行くのかもね。」 「君はどう? 歌いたくなくなったから喉を潰したんだよねぇ。 逃げるとか、考えたりしない?」 (-23) 2023/12/08(Fri) 10:03:49 |
【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ「そうだよ。 僕がちゃんと彼らの意見をしっかり整理して落ち着いて送迎できればよかった。たくさんの要望についていけなくて、事故を起こしてしまったから」 この送迎用は、旧型のグレイだ。 新型よりも情報処理能力にはどうしても劣る。 ―――グレイが起こした事故は所有者の責任だ。 事故を起こしたことでこの送迎用が罪を問われたわけではないが、主人家族や相手に怪我を負わせてしまった。 その事で責任を負った主人達から度を超えた叱責が、次第に暴言や暴行になったとしても。 それは役割を全う出来なかった自分が悪いのだと、この送迎用はそう考えている。 いや……そう考えてしまっているのだ。 自分がしっかりできるようになれば、また優しかった主人になってくれるのだと、そう信じて。 (-24) 2023/12/08(Fri) 13:51:39 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグ「フ……世が世なラ、プロポーズの言葉のようですねエ」 そう茶化す一方、あなたの提案を聞けば、 しばらくの間、目を丸くしていた。 揶揄ってばかりの点燈用が貴方に揶揄われたような、 虚を突かれた表情だった。 「ソ、それはマ、あ確かにソ、うですガ……」 驚きながらも、人間たちの言葉を思い出す。 中古品、抱き心地の悪い雌肉、自動で掃除される便所、 啼くゴミ箱、穴と声のついた人形、タダマン、噴水女、etc... 利用価値はないとみている者もきっと多いような、 所詮おもちゃとしか考えられていないだろう言葉の数々。 それなら確かに金と引き換えられた方が得、と思われるか。 「シ、しかシ、私からバンドッグに返せるものがありませン。 無性型なラ、悦ばせるような器官もなさそうですシ…… それこソ、一生奴隷として尽くセ、というなラ、 わかりますガ……むむウ……ソ、それニ、 大きな買い物?とやらをするならバ、 尚更下名を買うことなド……」 混乱した様子。それは確かに望んでいた先そのものだが、 いざ目の前に道が開けると即座に踏み出せない。 ろくろ、ではないが何かを求めているように、 手が伸びては引っ込み、宙を彷徨った。 (-25) 2023/12/08(Fri) 17:08:39 |
【墓】 点燈用 トムラビ「いいのですヨ、アトリ」 物陰から姿を現す、暗褐色のグレイ。 手には鎖のついた棘ランタン。 「そこのバンドッグもリュイも強いのでス。 敵なんか一瞬でス、一瞬。バシーッとやりますヨ。 それでも不安なラ、私もついていきましょウ。 ……いいですよネ?まさカ、この期に及んデ、 女型ハ、非力だし危なイ、なんて言い出したラ、 一層のボスと同じ目に遭わせますヨ」 鎖を引きずる音。微笑み。有無を言わさぬ気配。 ……正直、件のグレイとは馴染みが薄いのだが。 だからと言って、手を伸ばさない理由もない。 灯は誰の道にも燈されるべきだ。それに…… 危険な場所に友が行く、それに勝る同行理由など、ない。 (+0) 2023/12/08(Fri) 17:19:00 |
【人】 看守用 バンドッグ「うむ。このバンドッグの名に誓って、 誰にも、誰も傷付けさせはしないと約束しよう」 「無論、弱いから、危ないから、守るわけではない。 身体能力の補正がある以上、皆対等なのだからな。 それが小官のすべき事だから、ただそれだけの事だ」 点燈用の言葉に頷いて、堂々と胸を張る。 自分にとって、番犬とは褒め言葉だ。そう思っている。 けれど今は牢の番犬ではなく、友人を、仲間を守る番犬として。 「だから、アトリ。 アトリは、アトリにしか出来ない事をするのだ」 (12) 2023/12/08(Fri) 17:57:32 |
【独】 飼育用 チャコ/* 返事はまだだがこれだけいいか? 判定:トリュフ取得(1) 判定:トリュフ取得(2) 対象:バンドッグ、判定:人の匂い かな〜り業が深い判定だぞこれは。 (-26) 2023/12/08(Fri) 18:12:57 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビプロポーズ、と茶化されれば少しばかり視線が泳ぎ、 あからさまに動揺していたかもしれない。 けれど、混乱したようなあなたの様子を見れば。 「小官は出来もせん事を提案せんのだ。 グレイゆえ看守長以上にはなれなかったが、 それでも副看守長まで昇進を受けている。 任命されて数年の小童とは話が違うのだぞ」 「今は年収が600万程だったか。 グレイの一人や二人買った所で直ぐ様困窮はせんさ」 様々な経費として諸々が差っ引かれ、 少々大きな買い物をしてその上で自分を買い上げる── 手切れ金が足されるとしても、 それなりにやっていける程度の蓄えはある。 保護団体に身を寄せるなら、更に楽になるだろう。 「小官は──私は、見返りが欲しくてそうするわけではない 身柄を買い上げこそすれ、君には友人のままで居て欲しい」 「そして問おう。友人を助ける事に、理由が必要か?」 真っ直ぐにあなたを見て、宙を彷徨う手に手を差し伸べる。 (-27) 2023/12/08(Fri) 18:36:16 |
【人】 愛玩用 アトリ点燈用と看守用の言葉がじんわりと胸に沁みる。 きっと大丈夫なんだろう。 嘘をつくような友だちではないと知っているから、きっと守ってくれるのだろう。 不安なときそばにいるのと同じように、共に歩いてくれるのだろう。 「……行きたい!つれてって! 何にもわかんないまんまじゃすっきり帰れないし、 帰んないよ!」 だから、素直な言葉は胸の内から湧いたままに飛び出てきた。 友だちと一緒に迷子になってしまったグレイを迎えにいく。 目標はきまった。 (13) 2023/12/08(Fri) 19:59:24 |
【秘】 観測用 カムイ → 愛玩用 アトリ「そうかそうか、 我はもう休むから帰れと言ったら帰ってくれるか?」 やれやれ、と呆れを隠さず 部屋の隅に行き、枕を拾って中央あたりへ放った。 もう片隅の座布団を拾い、机上の行燈を消す。 先に放った枕といくらかの間をあけて 折り畳んだ座布団を並べれば、それを枕にして転がった。 ご自由にどうぞという事らしい。 (-28) 2023/12/08(Fri) 20:03:03 |
【人】 看守用 バンドッグ「うむ、よく言った」 「言いたい事を言うだけ言って何処ぞへ行った大馬鹿者に 理由を問い質しに行くとしよう」 心は決まったようだ。であれば後は、行動に移すだけ。 その場に居るグレイ達を見渡して。 「他の者も、向かうようであれば 準備が済み次第向かうとしよう」 (14) 2023/12/08(Fri) 20:17:44 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 【ハノイの塔 第三層】 『いきたくない いきたくないなあ』 『電車に乗るのが いつも憂鬱だったんだ』 『でも 今は違う行き先がある』 『あそこにいけば 楽になれる』 『役割から 解放されるんだ』 あてどもなく線路上を通り過ぎ行くスーツ姿の男女ら。 道を塞ぐエネミーとして現れるのは、時刻表や改札口。 色褪せて消えかかった広告。 放棄され、駅同士を繋ぐ単なる通路と化した電車。 景色がぼやけて滲むほど、遥か遠くに見える病院。 そして、その病院の方から歩いてくる 様子のおかしいNPC達。 駅の形を模しているが、駅としては機能していない場所。 ハノイの塔、第三層。 きっとそれぞれの思いをもって、足を踏み入れる。 「…ここから先は、何が起きるかわからん」 「総員、心して掛かれ!!」 踏み入れてすぐ、まず行き当たるは改札口。 自動改札を模したデータの集合体は、そのすべてが一斉に グレイ達を拒むようにけたたましくエラー音を発した。 (G0) 2023/12/08(Fri) 20:38:18 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグ「なんト、もはヤ……アー……」 絶句。様々な事象に点燈用の頭はついていけなくなった。 そういえば自分の給与はどうなっているのだったか。 日々を暗闇に塗り潰される一方で、そんな事も忘れていた。 ……なんとなく給与も使われてそうな気がして、 深く考えるのはやめておく。 「……バンドッグ、あなタ、かなりカッコイイですヨ。 はあァー……無欲といいますカ、なんといいますカ。 シングソンとモ、リュイとモ、また違った方面デ、 他者を惹きつけるのですねエ……」 達観したような遠い目でそう呟く。ここの男達は本当に。 だからこそ心の奥底が疼くのだろうけど。 「……負けましたヨ、バンドッグ。我が友ヨ。 私がそうしたいようニ、貴方がそう言うのなラ、 私を買ってくださイ。傍に置キ、助けてくださイ。 その代わリ、私も貴方を助けますかラ」 微笑んで手を取り。 「……特に性的享受なら最高をお約束しまス!」 冗句で以て結んだ。 (-29) 2023/12/08(Fri) 20:39:40 |
【墓】 点燈用 トムラビ「マ、ちょっと危ない遠足のようなものでス。 それくらいの気持チ……では流石にあぶないカ。 一応、準備は欠かさないようにしましょうネ」 お薬、ハンカチ、回復用おやツ、持ちましたカ? 愛玩用にそんな確認をしながら、 自身は鎖を腕に巻きつけ、棘ランタンを片手で持つ。 もう片手には幾らかの宝石の原石。 それを服の内にしまい、準備はOK。 「私はいつでモ。道中の灯はおまかせヲ」 (+1) 2023/12/08(Fri) 20:47:20 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 観測用 カムイ「休みながら見たらいいんじゃあないかと思いまーす」 横になっているだけでは人もグレイも休まらないのだが、 この愛玩用はあえてそこを無視した。 いそいそと靴を脱いで上がり、ありがたく枕に頭を預け… る前に、プラネタリウムのセットを忘れずに。 何度か操作をすれば、天井に投影される星空も移り変わって。 何が気に入ったのかは分からないが、一つの空模様で手を止めて転がった。 奇しくもそれは、極点の空。 (-30) 2023/12/08(Fri) 20:52:35 |
【神】 教育用 ロベル「しんがりは任されましょう、後ろは気にせず進んでくださいね」 レイピアを腰に構え、いつでも突き出せるように。 体躯を生かして、リーチを取れる。視界も、武器の長さもこちらに利があるのだ。 「気分が悪くなった時も、すぐに言うのですよ」 (G1) 2023/12/08(Fri) 20:58:42 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「せっ……は、破廉恥なのだぞ!!」 手を取られた所までは良かったものの。 やはりお硬いだけあってそういった冗句には弱いらしい。 これではきっと格好良いと言われたのも形無し、台無しだ。 「小官はそういった……問題が起きないように 考慮されて無性型になっているのだ!! それに……その、さっきも同じような事を言っていたが 君には何より自分を大切にして欲しいのだ」 無性型には、悦ばせるような器官は無い。 欲らしい欲も無いが、 正義感や道徳観は下手な人間よりもある。 ゆえに刑務官として正しく在る事ができる。 厳格に在るには、少しばかり良心がありすぎるけれど。 「君が大事無く、どのような形でも傍に居てくれるのならば それが何よりの礼になる。 ……まあ、助けてもらう事もあるだろうが」 もしかしたら、調理の面では。 保護団体が食堂付きでなければ万事休すといった所なのだ。 「そう、リュイ殿にも同じような提案をしているのだ。 …ゆえに、その、な。もしかすると食事が……な」 (-31) 2023/12/08(Fri) 21:28:35 |
フーグルは、今日はレーシングゲームができない。 (c1) 2023/12/08(Fri) 22:08:54 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 『帰りたくないなあ』 『改札なんか ずっと開かなければいいのに』 『電車遅れたって事にして サボっちゃおうかな』 『──駅での 線路立ち入りのため ──線は』 『ただいま 運転を見合わせています』 『たたただいま 運転を見合わせせせせ』 「───小癪な!!」 上から不意をつくように電光掲示板が現れた。 身体を捻り避けて、肘で打つ。 液晶はばきりと音を立てて真っ二つに割れ、沈黙した。 「ロベル殿、アトリ!後ろは任せたぞ! 先ずはここを突破する!!」 改札口にずらりと並ぶ自動改札。 全て壊す必要こそ無いが、一人一人通してくれるはずも無い。 ある程度は破壊する必要があるだろう。 「電車賃代わりだ!!こいつも持って行け!」 拳銃を構え、発砲音が一つ、二つ。 ここは通さない、とばかりにけたたましく鳴り続けるエラー音が また一つ静かになった。 (G3) 2023/12/08(Fri) 22:15:35 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグ「あっはっハ!バンドッグカワイイでス!」 揶揄っている時こそ本領なのかもしれない。 いや、点燈している時が本領であって欲しいが。 「フ、どこでも開発すればどうにでもなるのでス…… とまあアダルトな話はこれくらいにしておきましょウ。 ……その言葉を有難く思いまス、友ヨ」 刑務官のその柔軟なこころにこそ、助けられている。 だからやはり微笑みを。ついでに頬をつついておく。 「……やはりプロポーズめいていますねエ…… バンドッグ、男にしろ女にしロ、 あまり魅了しすぎないようにした方がいいですヨ……」 「リュイに?あア、それは素敵でス。 彼も友達デ、そう言われなければ私が誘う所でしタ。 ……フ、では二人の胃袋を助けるとしますカ……」 半分……いや2割くらいは真面目に忠告して、 友の事に安堵した。二人の助けに悩む事はなさそうだ。 「ア、ついでニ、ひとつお聞きしたい事ガ……」 お耳を拝借。呟いて、耳元へ。 そして顔を逸らして頬に口づけ。 「親愛の証でス。ご感想ハ?」 (-32) 2023/12/08(Fri) 22:23:13 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「むぐ。魅了しすぎないようにと言われてもな…… 小官にはそのつもりは無い……と言うと 語弊があるかもしれないが…気を付けようもないのだ」 反論しようとした所でちょうど頬をつつかれた。 自分の思ったままにしているだけ、と言うと悪い男みたいだ。 「ああ、まあまだ少し考えさせてくれと言われた所なのだが。 致し方あるまい。急に提案されても戸惑う方が普通だろう。 トムラビ殿がそうだったようにな」 急に自由になれる、と方法を提示されても きっと簡単には決められないだろう。 それが今まで自由の無い環境に居たなら尚の事。 看守用もそれを承知の上で彼に提案したのだった。 「……む?まだ何か…」 (-33) 2023/12/08(Fri) 22:58:29 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「…………」 耳元に、少しだけ吐息を感じて、 それからすぐに、頬に柔らかい感触。 「……ふ、」 「不束者ですがどうぞよろしく……?」 動揺しすぎて何らかの参照をミスっている。 (-34) 2023/12/08(Fri) 22:58:55 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグ「これは苦労しそうですねエ…… 刺されないように気をつけてくださいヨ」 引き続き頬を指しておいた。 「リュイには是非来て頂きたいものでス。 完全に私のわがままですガ…… まア、本人の意思が最優先ですからネ」 彼がどういう答えを出すかはわからないが、 その道に灯がある事を願う。点燈用として、友として。 「……」 「バンドッグ、マジで結婚する時の奴ですそれハ。 こういうのの耐性ほんとにないんですネ…… いエ、この場合は私から言うべきでしたネ。 不束者ですがどうぞよろしく、バンドッグ」 (-35) 2023/12/08(Fri) 23:34:02 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「し、仕方ないだろう! 刑務所では無くとも何ら問題無かったのだ!!」 耐性の無さについては開き直った。 「…まあ、その、うむ。 必ず迎えに行く。宜しく頼む、トムラビ殿。」 あなたの扱いを鑑み、監察官に上申すれば このテストプレイが終わってすぐに元の場所に戻される… などは無く、保護団体の方で一時預かりという事も出来るだろう。 その間に諸々の処理を済ませて迎えに行けば良い、という算段だ。 「リュイ殿も……このまま何処かで壊れてしまうよりは、 過去の後悔をやり直せる場所で、 新しくやりたい事を見付けられると良いのだが」 それについては、彼の答えを待つほか無いな。 そう呟いて、お茶を一口啜った。 (-36) 2023/12/08(Fri) 23:56:44 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグ「まあその方が可愛いですヨ、えエ」 可愛げとは身につくものではない、 身に宿っているものだ。点燈用はそんな信条を掲げた。 「はイ、信じて待ってますヨ、バンドッグ」 元の職場での扱いやその露見を考えれば、 保護団体に預かられれば手出しもしてくるまい。 これが自ら戻る事でもなければそうはならないだろうし、 あなたと約束した今そうする事もないだろう。 「マ、その辺は一緒に探せばいいのでス。 丸一日遊園地とか引きずって歩いたリ、 変なゲームをぶっ通しでやってみたりしテ、 リュイの新たな楽しみでも探ってやりますヨ」 どこか自信を見せて、こちらもお茶をひとくち。 「……あとは出来ればコード全部解除したいとこですネ。 とはいえシングソンに諸々凄まじく負担を強いましたシ、 あまり無理して解除する事もないカ…… というか彼も引きずっていきたいですネ。 ……いヤ、彼の場合はどうなんでしょウ……うーム」 などと零す。とはいえ自分の言葉への結論としては、 「まア、どれにしろ時間が必要ですネ」 でまとめられるのだが。 (-37) 2023/12/09(Sat) 0:45:14 |
【秘】 看守用 バンドッグ → 点燈用 トムラビ「あまり可愛い可愛いと言われるのも… なんだかきまりが悪いな…」 これでも看守用。威厳こそあれ、 可愛げとは無縁…のはずなのだが。 それでもそうだと言うならそうなのだ。そういう事になった。 「ああ、軍事用なら娯楽に触れた事も少なかろうしな。 これから探せば良い、というのは確かな事だ」 確か辛いものは生きてる感じがして良いと言っていたな。 絶叫系とか好きなんだろうか。 そんな詮無い思考。 「そういえば、まだ残っているのだったな。 あまり複雑なようなら専門家に任せるのも手だが…」 「…シングソン殿か。 雇用主や勤務地との関係があまり良くないようであれば 小官が引き抜いて来るのは構わんのだが……」 お金で買えないものはある、とは言うものの 世の中大抵の事はお金で解決しもするのだ。 とはいえ何れも彼らの意思次第、でこの話は決着するのだろう。 (-38) 2023/12/09(Sat) 1:18:14 |
【秘】 教育用 ロベル → 駅員用 イーサン「もし私をモチーフにした部屋があったのであれば、もう少し教鞭を執る為の道具が多く置かれていたのかもしれませんね。 この部屋よりもっと、誰かを必要とするような」 それもまた見たかったかもしれませんね、と貴方の様子を見て言うのだ。 天邪鬼な貴方がそう言うのなら、本当に良いものなのだろうから。 「香辛料は西洋でも使われるものではありますが……貴方の得意とする薬膳料理等とは違い、臭み消しとしての役割が大きいですからね。 それでもイタリアから技術が伝わるまでは、素材を焼くだけといった調理法が主だったようですが」 テーブルマナーから、今のフルコース形式になった経緯まで。 輸入されたものが多く、時代を経るにつれて変化していったものだと語っていく。 時折、そちらでもこういった進化はあるのですか?なんて、普段よりもずっと楽しそうに。知識を仕入れること、伝えることが心の底から好きなのだ。 貴方の時間が許す限り、そうして過ごしていたのだろう。 もし足りないようであれば、本の持ち出しは自由にどうぞと言っていた。 (-39) 2023/12/09(Sat) 1:52:27 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 改札を通り抜け、駅構内。 色褪せ掠れた広告、消えかかった案内板。 止まったエスカレーター、崩れかけた売店。 まだ色の残っている道を辿り、 ホームへの階段を上がっていく。 「全体止まれ!!前方に挙不者!」 『そこにいけば 彼女が楽にしてくれる』 『彼女が 楽園を創ってくれる』 『この先には 進ませない』 『あの場所は あなたたちの場所じゃない』 『誰もが 役割に縛られない場所』 『わたし達の楽園を 壊さないで』 階段を上がりホームへと出れば、 停まったままの電車への出入り口を塞ぐように 挙動のおかしいNPC達が6体ほど、立ちはだかっていた。 口々に、『彼女』を賛美しながら。 「まったく、数ばかり多い輩どもめ! 現状解決を一から十まで他者に頼り切るその腑抜けた根性、 今に叩き直してやるわ!!」 吠えるように啖呵を切って。 盾と銃を構え、軍事用の後ろ、愛玩用らの前に陣取る。 (G5) 2023/12/09(Sat) 2:56:59 |
【秘】 観測用 カムイ → 愛玩用 アトリ「我は眠るの意で休むと言ったのだがなぁ?」 間延びした反論に、間延びした反論が返された。 揚げ足取りのじゃれあい。 さて、光の点の並びは見慣れない。 知識にある星の並びを探す。 最初に目に付いたのは十字、その周囲を探して明るい二点、 次に三角形、その他にもいくらかを拾って。 「……8月頃の南極点か」 観測用が稼働するのは北半球。 その場所からは見えない星々。 本物の星空に比べれば当然、 屋上のそれにも劣る、安っぽいものだけれども。 それでもまぁ、悪くはないと思えた。 (-40) 2023/12/09(Sat) 7:53:34 |
【秘】 歌唱用 シングソン → 点燈用 トムラビ蜂蜜入りの飲み物に口をつける。 チクチクとしたのどの痛みが緩和されていく。 首に巻かれた包帯越しのそれは、黒く焦げていて。 人間に近く作られているグレイが、自ら焼き鏝で 喉を焼く痛みは、きっと想像を絶するものだっただろう。 でも、それを自ら選ぶくらいに歌唱用は。 心の痛みの方に、耐えられなかった。 「………?」 素面で、の言葉にはきょとんとしながら頷く。 歌唱用は真面目で、あまり嘘を吐かないタイプだ。 君のことを本当に素敵な女性だと思っている。 それが広く浅い感情なのか、それとも君個人への 深い感情なのかはわからないけれど。 『歌は』 好きじゃない、と書こうとして筆が止まった。 視線を落として、真っ直ぐ紙を見つめている。 君の想像は、ほぼ正しい。 最初は歌えていた、ちゃんと。 もっと歌いたいと思っていた。 『良い歌だった。』 『心の底から出るような言葉を歌詞にして』 『たまたま口ずさんだ鼻歌を旋律にして』 『一つ曲ができる度に笑って』 『数字なんてどうでも よ くて』▼ (-41) 2023/12/09(Sat) 11:01:06 |
【秘】 歌唱用 シングソン → 点燈用 トムラビ『曲を作る 事 が楽しかった。』『歌 を 歌う事が好き だった。』『主と最高の曲が出来た と 労う時間が心地よかった』『 自 分だけの歌を歌う事が誇 りだった。』『歌が』『 すき 』ぽた、ぽた。 書き記していく言葉が、零れた雫で滲んでいく。 文字自体も段々歪んでいく。 今歌唱用のストレス値が測定できるなら、 きっと随分と高くなってしまっている事だろう。 在りし日の、理想の日々と今とのギャップに、息が苦しくなる。 「……歌い…………た………い………」 この喉では、もう叶える事もできやしない。 (-42) 2023/12/09(Sat) 11:07:50 |
【秘】 歌唱用 シングソン → 軍事用 リュイ「…それ…………役割……から………?」 軍事用という役割を持つから、そう思うのだろうか。 どこかで壊れたら本望なんて、自分には思えない。 こうして自分の喉を自分で壊したって。 歌唱用には、"壊れていい"なんて感情は存在しなかった。 「……やりたいこ…………みつかっ………いい」 「自由に…………叶えて………」 君がその本望を本望と思わなくなるくらいの、 何かやりたい事が、夢が、希望が見つかればいいと思った。 自分に何かしてあげられる事があるならしてあげたい。 でも、喉が壊れた歌唱用に出来る事なんて、なにもない。 ただ、壊れないでほしいと願うくらいしか。 「……歌えな……歌唱よ………行き場は………」 「……そもそ………廃棄………ありえ………」 最後の問いには首を横に振った。 逃げる場所はない、逃げた先で生きる術もない。 そもそもこの塔でストレス値がさがらないのなら、 主は自分を廃棄するかもしれない。 歌えないうえに反抗的なグレイなんて、所持する理由がないからだ。 ……そして今の所、ストレス値は1回も下がっていない。 緩やかに死んでいるのだ。この塔に来てからずっと。 (-43) 2023/12/09(Sat) 11:20:50 |
【秘】 愛玩用 アトリ → 観測用 カムイ「きこえませ〜ん」 あなたには見えるかどうかわからないが、暗い中に耳を塞ぐふりをしてくすくすと笑う。 じゃれあいやいたずらと呼ばれる範囲でこうして言葉を交わすのが、なんとも楽しい。 「南極点!…のはちがつ。 じゃあじゃあ、片方は制覇だね」 もちろん本物ではないし、制覇と呼べるのかもわからない。 片方は、と言ったあたりにわかりやすく含みが持たされている。 (-44) 2023/12/09(Sat) 11:27:37 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「当方に援護射撃の用意あり!!」 軍事用の射線には入らず、動きを阻害する為に 敵の足元を狙って撃つ。 撃ち抜かれたNPCは、悲鳴を上げながらもその場を動かない。 『いたい いたい いたいよう』 『やめて どうして』 『お おおお俺達は じ自由に』 『いきていたいだけなのに』 頭部や心臓部を撃ち抜かれても、動き続ける。 めちゃくちゃにスーツケースや鉄パイプを振り回し、 瓦礫や線路だったものの一部を投げ付けて来る。 元はNPCだったものの武器は、その程度のもの。 「何が自由だ!!役割に縛られないなどと言っておいて 結局は彼女とやらの決めた自由の形に 囚われているだけだろう!!」 飛来する瓦礫を盾で払い、後続を守る。 前方の制圧は軍事用に任せ、 邪魔するように現れた時刻表を撃ち抜き、 そのまま線路の方へ蹴り飛ばした。 (G7) 2023/12/09(Sat) 17:32:01 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 歌唱用 シングソン「……貴方も大概ですねエ…… バンドッグとはまた別方向で心配でス……」 喉を癒す貴方を眺めながら呟いた。 それから、止まった筆を見て、 視線を紙からあなたに移す。そしてまた紙へと。 「…………」 歪み、滲む文字を追う。雫の元へ視線が動く。 貴方の願いを聞いて、こころが、いたい――。 その瞬間、電脳の奥底で何かが弾けた。 ▼ (-45) 2023/12/09(Sat) 18:04:57 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 歌唱用 シングソン「シングソン」 気が付くと、貴方の名を呼んでいた。 気が付くと、貴方を両の腕で抱いていた。 気が付くと、貴方の髪を指先で撫でていた。 外装も、機能も、尊厳も、権利も、 その全てを弄られ、変えられてきた点燈用が、 ずっと大切に抱いていたものが。 記憶が、こころが、酷くざわめいて仕方がない。 暗闇に灯を。誰かに希望を。手の届く貴方に、助けを。 ずっと昔、自身の点燈作業に付き添っていたヒトが、 落盤に巻き込まれそうになった際、咄嗟に庇った時から。 あの日、機能ではなく、こころがそう叫んだ時から。 「私ハ、あなたを助けたイ」 そこにいた感情が、増幅されて噴き出した。 ほんの少しでも、それが死の寸前にある仄かな灯でも。 暗闇の中に燈される、確かな灯りでありたい。 点燈用は、貴方を抱き、撫でる。自分自身を助けられない今、 貴方をどうにかする事は出来ない今、これが精一杯の灯だ。 (-46) 2023/12/09(Sat) 18:14:03 |
【墓】 点燈用 トムラビ#ハノイの塔 言って、前に出る。鎖を引いて、ランタンを手に。 遮二無二暴れるエネミーの群れの中心に、それを投げつけた。 「貴方達ハ、きっと私でしタ。だかラ、ごめんなさイ。 それと――お疲れ様。もウ、寝る時間ですヨ」 ランタンが着弾した瞬間、それは大規模な爆発のように。 全てを焼き尽くす火を噴いた。それは特に人型のエネミーを、 徹底的に、そして一瞬で、焼き焦がしていった。 後には黒い焦げ跡と、崩れていく炭と、舞う灰だけ。 「おやすみなさイ、さようなラ。 貴方達の苦しミ、終わった事を祈りまス」 静かに引いた鎖の先で、ランタンの灯が揺れていた。 幽かなその灯りは、弔火のようだった。 「……さア、道、空きましたネ。行きましょウ」 (+4) 2023/12/09(Sat) 18:36:09 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 看守用 バンドッグ「ではカッコイイ、とも言っておきましょウ。 実際カッコよくもあるのですシ」 可愛くかっこいい看守、子供の憧れみたいな存在。 ある種のヒーロー的な属性だ。 実際、ヒーローのような事をやっているわけだし。 「リュイには娯楽ヲ、私にはコード解除ヲ、 シングソンにハ……癒シ、でしょうカ…… まア、ともあレ、終わってからの話でス。 それまでは出来る事をしていきますヨ。 そう言う訳デ、宜しくお願いしますねバンドッグ」 改めての一礼。そうした後は、ただ自室でのひと時。 折角だからアロマキャンドルを焚いたりだとか。 貴方を揶揄ってみたりだとか。 貴方が部屋を出る時まで、そんな時間を過ごしたのだ。 (-47) 2023/12/09(Sat) 20:18:52 |
【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル「フーグル」 それは二層攻略途中のこと。宣言通り付き纏っているのならば動物園エリアのどこかで、あなたのことを呼び止める。或いはそうでなくとも見かけたら名前を呼んで。 「君は。僕の監視役として、 僕につきまとうことを決めたのだと受け取っている」 危険だから。野放しにはしておけないから。 事実はどうであれ、己はそう思っているし、 どちらにせよ気になることが一つ思い浮かんだから。 「監察官はいいとして……君も。 気にせず皆に僕が感情を揺さぶる存在であることを教え、 しっかりと僕を隔離でもすべきだったというのに」 「何故そうしなかったんだ?」 グレイは何かの代替品でしかないから。 その気になれば明日には別のものに換えてしまえる。 メンテナンスを意図的に避けているとも言える自分を、 何故君はつきまとうだけで済ませるのか。そう思った。 (-48) 2023/12/09(Sat) 20:46:36 |
【秘】 歌唱用 シングソン → 点燈用 トムラビこんな事なら、人に近くなんて生まれたくなかった。 ただの道具であったなら。 心のない、歌を出力するだけの装置なら。 何も苦しまずに済んだのに。 「…う…………ぅぅ………」 歌唱用のどうしようもなく聞き苦しい泣き声は。 どこまでも感情の乗ったそれは。 良くも悪くも、他人の心を動かすものであった。 良い音楽を聴いて、鳥肌や涙が出るのと同じように。 君の腕の中でしばし、声を押し殺して泣く。 ただ、ただ、その胸元を揺らす。 何がダメだったんだろう。 どうすればよかったんだろう。 俺は何を間違えたんだろう。 そんな事を呟き続けながら。 「……歌………くれ………」 「なんで………いいから………」 ようやく、嗚咽が収まってきた頃。 久々に歌が聞きたいから歌ってくれ、と。 ぽそり、我儘を呟いた。 (-49) 2023/12/09(Sat) 21:04:44 |
【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン「監視役?」 自分にそんな役割はないけれど、と。 首を傾げたが、続いた言葉にあぁ、と頷く。 確かに僕は、イーサンにつきまとうと宣言していた。 「隔離なんて最初からするつもりはなかったよ。 監査官に進言するつもりもない。 皆をバグらせていこうって悪意があるなら止めるつもりだったけど……そういうつもりでもないんだろう?」 あくまで被害を防ぐために。 つきまとう理由などそれくらいしかない。 「……進んで自分自身が傷つくようなことを言わなくても良いじゃないか。 僕は盾になるのは得意だからね。 キミが力を使いそうになってしまったら、僕が盾になろうと思ったに過ぎないよ」 だから自分から飛び込んでくるようなグレイに力を使ってしまったとして。 あなたが必要以上に傷つく必要もない。 そういう意味を込めている。 (-50) 2023/12/09(Sat) 21:06:48 |
【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル「別に。僕は傷に痛みを感じない。 君たちがどうなろうと知ったことじゃないが…… まあ、何かあったときの方が面倒が多いだろうし」 優しさなどではなく、本当に自分や他者に無関心で。 それ故に面倒を減らそうとしているだけの発言。 「それに」 「僕は進んで君を傷つけるのだって気乗りしない。 君を傷つければ、僕より君が損なわれるじゃないですか」 こちらは、咎めるようなニュアンスが込められている。 自分の被害を厭わない人間に、 他者の被害を気にする道理があるのか、と。 ▽ (-51) 2023/12/09(Sat) 21:42:00 |
【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル「───そう。君も持っているものですよお。 この“心の矛盾”は、力なんてもんじゃない。 誰もが根底に隠し持っている、生き物らしい部分」 「でも……機械の脳でそんなもの持ってるなんて、 おかしいじゃないですか?故にどうでもいいんです。 この身が感じる薬の効能も、スパイスの作用も、 全部人間を模して作られた、偽物でしかない」 『バグ』に基づいた思考。 その大半を洗いざらい吐き出しては、笑う。 「それを周りがどう思うかはともかくとして。 ……よく考えて置いてくださいねえ。 他者を守るというのがどういうことなのか。 そんな君のことは誰が守るのか」 「俺は……考えた。これから結論を出す予定です」 そうして背を向ける。 だけどそちらからの“優しさ”は無得にできないものだから、 呼び止めるならいくらでも話を聞く。そういうつもりだ。 (-52) 2023/12/09(Sat) 21:50:35 |
【神】 教育用 ロベル運転席に入る直前、飛び出してきたエネミーが愛玩用に手を掛ける前に。レイピアで突いて距離を空けた。 体勢を崩したそれに、槍投げの要領で武器を投げつけ急所を貫く。 「隙は見せませんよ、悪いですが」 データに還るそれを尻目に、運転席へと足を向けた。 (G10) 2023/12/09(Sat) 21:52:33 |
【神】 駅務員 イーサン#ハノイの塔 「──耳が痛いな。 いや、いやなあに。扉の音のことではない」 運転室の中。扉を蹴り破られたというのに我関せず、 それなりに大きな背中を向けていて。 ひとつの溜息を深く吐いて、それから顔だけを向けた。 「『彼女の自由の形に囚われている』か。 そうかもしれない。この世界の中で何になったって、 全ては何らかのプログラムに強制された形だ。 それでも、数字というものは…… 誰かに決められたものしかなれない。 そうでなければただ、0と1に融けていくだけ」 0と1ばかりを吐き出す試験管が地面に投げ出されて。 それらはテクスチャを剥すバグとして、 運転室の床を浸食する。あなた達を近づけさせまいと。 「或いは仮に数字が意志を持ち、 完全なる自由を提示されて、何かを選べるとする。 その膨大な選択肢や希望の中に─── 成りたいものへ辿り着ける道が一つもないと知った時」 「それ以上、どこに歩けばいいか。 君たちには答えられるというのか?」 (G11) 2023/12/09(Sat) 22:02:52 |
イーサンは、声色は静かに。そしてただ、問いかける。 (a1) 2023/12/09(Sat) 22:04:48 |
【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン「心の矛盾か……。いや、僕にもそれはよくわからないよ。 どうして作られた損ざおである僕らに、思考して感じる様々な感情があるかなんて」 その心すら、全てが人間に作られたものであるとは言い切れない。 そこまでのことを彼らが考えていたとも思えない。 それでも現実、グレイ達には自分たちで考え、喜怒哀楽の感情が備わっているらしい。 「でも……痛みを感じなくたって、キミにも確かに傷つくんだ。 理由が説明できなくたって、僕らにも”感情”と呼べるものが確かにあるのなら」 「僕は僕の手が届く限りは守ろうと思うよ」 ▼ (-53) 2023/12/09(Sat) 22:13:43 |
【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン「大丈夫」 「僕は 頑丈だから、いくら傷つけてもいい んだ」あの日以降、ずっと言われていた。 人間がどれだけ怪我を負っても、ただひとり無傷だった僕だから。 それが確実に僕自身をバグらせるとわかっていても。 他の皆よりは僕であればいいと、本気でそう思っている。 考えるまでもなく。 誰かに守られることなど、このグレイにはありえないことだった。 (-54) 2023/12/09(Sat) 22:14:48 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 歌唱用 シングソン繰り返し、繰り返し、貴方の頭を、背を撫でる。 幾つもの雫が薄い衣に吸い込まれていく。 貴方が呟く度、こころが悲鳴をあげる。 「貴方ハ……貴方ハ、きっと間違っていないのでス。 恐らくハ、貴方の主モ……そうであって欲しク、思いまス。 ただ少し踏み外しただケ……そこから戻れるかハ、 私にはわかりませんガ……」 貴方の主が、最初の頃を思い出して、貴方と同じように 感じてくれるのならば、心は元の道に戻れるのだろう。 人間とて、全ての記憶や心を捨てる訳ではないはずだから。 それでももし、心すら元に戻れないのなら。 貴方を責め、苦しめ、或いは捨てたり、 人間に近しいという事を利用して点燈用のように扱うのなら。 きっとこの点燈用は何が何でも貴方を助けに行くだろう。 貴方が私にそうしてくれたようニ。 ▼ (-55) 2023/12/09(Sat) 22:20:40 |
【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル「案外」 「僕らは似た者同士なんでしょうね」 どれだけ傷つけられても、直されて直されて、 いつしか痛みを感じなくなっていたものだから。 それが優しさとなるか、諦めとなるかで、 進んでいく先はこうも違うものなのか。 「気持ち悪いんですよ、こういうのって」 自嘲と、罵倒と、 それ以上の──諦めの受容を声に乗せて。 「……いいですか。君が傷つくまいが痛まないが、 “壊れはする”んです。 そうするなとは全然、まったく持って思わない」 だってグレイは換えがあるのだから。 多少回路がイカれたってどうだっていい。それでも。 「そうして、壊れたときに回りがどう思うか。 僕は考えたから、やはり君も考えるべきですよ」 視線を逸らす。あまりにもくだらないことを言っている自覚はある。誰もが気持ち悪くて、誰もが人らしいのだ。 (-56) 2023/12/09(Sat) 22:21:35 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「──歩き続ける、 何処までも!! 」腹の底から声を張り上げる。 この程度で痛む耳など痛んでしまえばいい。 床を侵し迫り来るバグさえ跳ね除けるように。 「小官には──誰にだってそれができる、 自分で望み、実行する事ができる!!」 「自分で自分の役割を決める──人間はそれを夢と言う!!」 変わり者の男が居た。 人の為に人を殺し、死刑になった馬鹿な男だった。 人間の代用品たるグレイに夢を語る、おかしな人間だった。 「何故貴様は最初から諦めて掛かるのだ! 辿り着けないと、 道が無いと決め付けているのは貴様ではないか!!」 いつか投げ掛けた問いを再び投げ掛ける。 看守用は、あなたの辿り着きたい場所を知らない。 看守用は、あなたの辿り着けない場所を知らない。 自身の振り翳すそれが、強者の論だともわかっている。 ただ、仕方のない事を仕方ないと 飲み込んでしまいたくないだけだ。 (G12) 2023/12/09(Sat) 22:28:58 |
バンドッグは、吠え立てる。自分の思う正しさに従って。 (a2) 2023/12/09(Sat) 22:29:06 |
【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン「周りかい?」 「そうだね……キミが傷つけば僕はきっと悲しいと思う。 であれば、僕のことも悲しんでくれるグレイはいるんだろうね」 実のところ、あまり誰かと仲良くした覚えはない。 一人でシミュレーションをするか、あなたと当番の仕事をするかくらいだったから。 よく会話をしたといえば、塔でいつも世話になっていたバンドッグくらいだろうか。 部屋に突然押しかけてきたリュイだとかも、何か思うことはあるかもしれない。 「そうさ。 僕が使い物にならなくなっても、きっと誰も困らない。 それでもここにいる者たちくらいはと、考えてしまうくらいには居心地がいい」 「キミも……気持ち悪くとも案外悪いものではないと、そう思ってるのではないのかい?」 キミがこのまま何もしないでいられるならそれに越したことはない。 どうか安定してくれればと、そう思うけれど。 (-57) 2023/12/09(Sat) 22:51:06 |
【秘】 点燈用 トムラビ → 歌唱用 シングソン「……声帯との接続部位も変わっテ、 発音が妙になった私に歌えとハ。 貴方の我儘も中々ですネ、シングソン」 嗚咽が収まるまでそうしていたように、 収まってもまだ、貴方を抱き、背と頭を撫で続ける。 微笑んで、命令ではなく……頼みを聞いた。 「古い歌しか知りませんシ、発音が悪いのは勘弁ですヨ」 そう前置きして。 「...Sing, sing a song...」 貴方を呼ぶように、囁くように、口遊む。 「Sing, singsong Make it simple to last your whole life long Don't worry that it's lost your voice for anyone else to hear Just sing,sing a song」 貴方が声を出せなくても、貴方のきもちは届いたのだから。 本来の歌とは、少しだけ歌詞を変えて歌い。 そのあと貴方の背中を、歌のリズムでつついてみせる。 とん、ととととん、とん、ととととん。 喉への負担の少ないハミングをしながら、指先で歌って。 御一緒にいかガ?なんて言いながら、また貴方を撫でた。 きっとそれは貴方の求めている答えとは違うのだろうけど、 それでも灯のひとつとして。ハミングを続けるだろう。 (-58) 2023/12/09(Sat) 23:01:09 |
【神】 愛玩用 アトリ#ハノイの塔 愛玩用は結局、いつもとそう変わらなく塔の中を進んでいった。 守られ、大事にされ、驚けば「ぴゃあ」だの「ぎゃあ」だのと声を上げて。 念のための手当用品はそんなに使われなく、おやつを携行食代わりに配る程度が関の山。 その度に隣に立つ友に「ありがとう」と言う。 そうしてここまで生きてきたように。 …だから、かけられる言葉もそう多くない。 「…なりたいものになれなくても、近くあれるように。 道を探せるように、一緒に考えるから! ずっとずっと探すのに疲れちゃったら、 歩くのをおやすみしてもいいんだよ」 そう、こんなことになる前に伝えられていたらよかった。 人間はひとりぼっちで歩くことに疲れて、となりを歩くひとに似た似姿を作ったのだと。 「言わなきゃわかんないよ! 帰ってきてよ、だからっていなくならないでよ!」 …こんなのってさみしすぎるよ。 (G13) 2023/12/09(Sat) 23:03:59 |
【秘】 駅務員 イーサン → 送迎用 フーグル「はあ。そうですね。でも、 僕は説得されに来たわけじゃないです」 そう冷たく突っぱねる。 居心地の良さ自体は否定しない。なぜなら、 居心地がいいほど、反比例してくだらなく思えるから。 「そう。結局、他者の認識は、 自分の匙加減で受け入れ方が変わってしまうもの」 「……こっちはこっちの思うままに動く。 だからフーグル……君もそうすればいい。 間違っているかどうかは、そのうち分かることだ」 これ以上は聞くべきこともないだろうと、 ゆっくり、先の方へ歩き始めていく。 (-59) 2023/12/09(Sat) 23:12:05 |
【墓】 点燈用 トムラビ#ハノイの塔 「―― 歩き続けまス 、道なき道を 」弱者は、落ち着いた声でそう呟く。 答えの答えは求めていない、答えを求めているのは 今前に立っている者だろうから。あくまで、返答として。 「出来ない事モ、諦めた事モ、沢山ありますシ、ありましタ。 道を踏み外した事モ、一度や二度ではありませン。 それでも私ハ、生きテ、いるのでス。 道がないなラ、道のない所に踏み出せばいイ。 踏み外したなラ、這いあがればいイ。 ……ましテ、ここでの友がいるのなラ、 這いあがる時に手ぐらい貸してくれるかもしれませン」 目を瞑り、ここに来てから助けてくれた友たちを思い出す。 あなたに声をかける愛玩用に微笑みかける。 「私モ、そうありたイ。踏み出す暗闇ニ、灯を燈したイ。 一人で無理だと言うのなラ――友に頼るまデ、でス。 そうして友が困った時ハ、私が友を助けまス。 ……多分、そうやっテ、新たな道は……出来るのですヨ」 そう、静かに呟いた。 (+5) 2023/12/09(Sat) 23:19:13 |
【秘】 送迎用 フーグル → 駅務員 イーサン「はは、僕だって別に説得しようと思ってるわけじゃないさ」 そもそも、あなたがどんな風にして力を使うのか知らない。 意識的に使えるのかもしれないし、無意識に使ってしまうものなのかもしれない。 後者であれば、使わないようにと説得しようもない話だ。 「キミがどこに向かうのか。 何をしたいのか知らないけど……。 それが誰かを傷つけるものではないことを祈るよ」 「もしそうしてしまう事があったなら、僕はいつも通り迷わず盾になるだけだ」 そうしてゆっくり向かう先へと、ともに向かうように歩を進めて、つきまとうのは辞められそうにないねと笑った。 (-60) 2023/12/09(Sat) 23:24:44 |
【神】 軍事用 リュイ#ハノイの塔 「………。」 ただ、黙っていた。 ただただ、静かに、貴方の言葉を聞いていた。 『歩き続ける。』『いかないでよ!』 他のグレイの声が聞こえる。 「歩き続けられる奴もいれば、そうじゃない奴もいる。 イーサン、君が言ってた事、ボク覚えてるよ。」 貴方の部屋に入れて貰った時にした会話。 軍事用は覚えている。 「君は “イーサンという人間” になりたかったんでしょう。」「ボクは正直分かんないよ。 だってそもそも希望なんて抱いたことも無かったから。 それに君が望む事がどれほど遠いかも、分かってるつもり。」 どちらかと言えば軍事用は、貴方に近い価値観がある。 全てを諦めて、壊れても良いとさえ思っていた。 「でもその手を引っ張ろうとする奴らは居るんだよ。 ボクも、そうして此処に居る。だから君も、居られる筈だよ。」 銃口は降りている。 貴方はまだ、この軍事用の中では敵ではないから。 (G14) 2023/12/09(Sat) 23:44:31 |
【神】 教育用 ロベル#ハノイの塔 それぞれが話すことを聞きながら、教育用は口元に手を当てる。 少しの間、目を閉じていたかと思えば。 ゆっくりと口を開いて。 「……そもそも私には、分からないのです。イーサン」 「貴方が何に迷っているのか、何を欲しているのか」 貴方は、自分の前で見せてくれたはずだ。 同じように、知識を求める給仕用としての顔を。 与えられた部屋を悪くないと言った時のイーサンとしての顔を。 それが全て作られたものであったと、どうしても信じられなかった。 だけれど、もしそうであったとして。 「貴方は、もう少し周りに自分の事を話すべきです」 「それが出来ない性分だったとて、私達は仲間を見捨てるようなことはしません。 道が見えないのなら、照らして。 道がないのなら、新しく作りましょう。 世界は思ったより、グレイにとって厳しすぎはしないのですよ」 自分は、主に引いてもらったレールの上を歩き続けている。 定められた以上の能力を、自分の意思で伸ばし続けて。 今ではもう、ただの教育用ではない。そう思える。 看守用のそれと同じで、恵まれたものの論であろうとわかっていても。 ▽ (G15) 2023/12/10(Sun) 0:02:11 |
【神】 教育用 ロベル「……それに」 「諦めた様に嘯く貴方の様子を見ていると、そんなにも頼りないのかと寂しくなってしまいますよ。 迷った時の相談役にもなれないで、何が教育用ですか」 貴方とはまだ、話したいこともたくさんあるのだから。 (G16) 2023/12/10(Sun) 0:03:20 |
フーグルは、第三層へと向かえなかった。 (c2) 2023/12/10(Sun) 0:12:55 |
【秘】 軍事用 リュイ → 観測用 カムイ「他の何かを…例え人間じゃなくてもさ。 そうやって自分以外のことに怒れるのは 優しい人なんだって、あの子、が…あー。」 明らかに口ごもった。 思わず出てしまった、という様子で。 少しだけばつが悪そうにする。 「君は自分が生きているものであり 淘汰されるべきものではないと そう、自信を持って言えるんだね。」 「それって、凄いや。」 自分には到底言えない事だったからだ。 (-61) 2023/12/10(Sun) 0:15:59 |
【神】 駅務員 イーサン#ハノイの塔 「……正しいな。正しい。 だから、正しすぎるんだよ、君たちは」 「夢や希望というものは……無限に湧いてくるものではない。 限られた量しかない。それこそ薬のように。 僕は……僕の分は、もう使い切ってしまったさ」 空の試験管を踏み潰す。 それを合図に、車体が大きく揺れる。 グレイ達を乗せて、病院へと進んでいこうとする。 「だから他者に求めてしまう。 誰かにプログラムを委ねた時点で、 そこに真の自由なんてあるはずないのに」 景色は相変わらず滲んでいて、 殺風景とも言い難い情報量をしている。 くだらなさそうに視線を向けて、それから正面へと。 「心は矛盾している。 そこに間違っているものなんて何一つないし。 だからこそ、グレイは魂じみた物を持てるのだろう」 ▽ (G17) 2023/12/10(Sun) 0:17:08 |
【秘】 軍事用 リュイ → 送迎用 フーグル「……ねえ、良かったらだけどさ。 何を要求されたか、聞かせて貰えない?」 貴方がそうまで思い込んでいるのなら 軍事用も気になった。 本当に貴方が悪いのか、それとも。 貴方を扱う人間が悪いのか。 (-62) 2023/12/10(Sun) 0:20:02 |
【神】 駅務員 イーサン「理屈ではそうですねえ」 風切り音が鳴る。 その手には数字で作られた、長い旗槍が握られて入れ。 電車の安全確認に使われる手旗を引き延ばしたそれは、 今、他者に危害を及ぼすべく振るおうとしている。 「……機械の身体に魂が宿るなんて馬鹿らしい。 人の身体に合わせ調合した薬やスパイスは、 確かに人に近いグレイにだって作用することはある」 「だがそれは───全部、脳と神経未満の働きからなる、 錯覚の類に過ぎない。全部、全部が偽物。 君たちにとってどうかは知らない。 それはこちらの立ち入る領域ではないから。 でも、“俺”から見る、感じる世界は─── 何もかもが拙い人形劇に見えた」 どこまで歩いても舞台の上。 そこで休んでみたって無責任な観客にはなれない。 どこまで行っても、自分は人間を演じる何かなのだと、 強く、強く思い込んでしまっている。 ▽ (G18) 2023/12/10(Sun) 0:22:47 |
【神】 駅務員 イーサン#ハノイの塔 「そうですよ、リュイ。俺は人間として。 人間らしい身体の働きで肉体を動かす、 正真正銘の生物になりたかったんです。 掛け替えのない、ひとつだけの身体を持ち、 必要とされ、不要とされる、冷たく温かいものに」 粉末ひとつひとつの持つ成分を、 正しく吸収して、作用できる身体。 どれだけ人間に寄せてもらっても、 被造物である事実がどうしようもなく立ちはだかる。 「君たちが歩けるなら、歩いてけばいい。 カウンセリングAIとは無力なものだ、 目の前に辿り着けばどうとでもできましょう。 ──だけど、俺のことは置いて行ってください。 俺は……誰も彼もが電子の世界で役割を捨て、 平等に暮らす方こそが救いだと、一瞬でも思ってしまった」 「おかしいんですよお、俺は。 ……そんなものを庇い立てしてたらさ、 君たちまでおかしくなったと思われちゃいますよ?」 ▽ (G19) 2023/12/10(Sun) 0:31:45 |
【秘】 送迎用 フーグル → 軍事用 リュイ「うん? 勿論構わないよ」 「あの時はご主人達の予定がたくさんあって……。 ご主人が16時に得意先へ。 奥様が急ぎで美容室、部活が終わったっていう上の娘さんのお迎えが高校で……それから」 つまるところ。 家族がそれぞれ急ぎの送迎を頼んできた。 処理能力が高いグレイであれば、道順をすべてすぐに把握して速やかに送迎が出来たに違いない……と、この送迎用は思っている。 実際はかなり難しい案件であったことには違いなく、把握が出来るグレイであればきちんと事情を話すことが出来ていただろう。 けれど、処理能力をオーバーした挙げ句、焦って運転したこの送迎用は、交差点で交通事故を起こしてしまったのだ。 「………、僕は頑丈だから殆ど無傷だったんだけど」 幸い死者はでなかった。 ……が、普通の人間が無傷でいられるわけはなく。 フーグルが引き起こしたのはそういう、グレイによる重大な事故であったことには変わりない。 (-63) 2023/12/10(Sun) 0:34:38 |
駅務員 イーサン(匿名)は、メモを貼った。 2023/12/10(Sun) 0:48:51 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「フン、小官がこの言葉を他の者に言う日が来るとはな」 息を深く吸う。 そう、今のあなたには、この上なく相応しい言葉がある。 「この── 頑固者が!!! 」「何が何だか知らんがすっかり腑抜けおって、 今の貴様より回りくどい言葉でうだうだと 慇懃無礼を並べ立てていた貴様の方が よっぽど人間じみていたわ!!」 「それとも初めから腑抜けだったとでも言うか? であれば責任を持ってその根性叩き直してやる!! ああ、引き摺って帰ってでもな!」 何せ夕飯の秩序がかかっている。 食事までには帰れ、と言い出したのは他でもないあなただ。 言い出しっぺが反故にするなどという事は無かろうな。 (G22) 2023/12/10(Sun) 0:52:39 |
【秘】 教育用 ロベル → 飼育用 チャコ思いの外、楽しげに戦闘をこなす貴方の姿に目を細めて笑ったり。 ドローンの操縦には興味深そうな表情を見せたりもしただろう。教育用は、最新技術にはまだまだ明るくないことも多いのだった。 「これ以上嫌いになりたくない、ですか。 万が一があったとき、敵意や悪感情を向けてしまいそうで怖いというグレイは少なくないでしょうね。 今まで、ひどい扱いをされていたのなら余計に」 貴方だってそう言うからにはきっと、嫌なことがあったに違いなくて。 それを聞き出そうとするには、どうにも躊躇してしまうのだけれど。 「私は気にしていませんよ、むしろ体を動かす事が出来てすっきりしているくらいです。 私の方こそ誘っていただいた礼をするべきでしょうね」 ケーキ、楽しみにしていてくださいね。と笑ってみせた。 (-64) 2023/12/10(Sun) 2:17:31 |
【秘】 教育用 ロベル → 軍事用 リュイ「大したストレスではない、と思われてしまうかもしれませんね。 八つ当たりのような暴力も、蔑むような言葉も。きっともっと酷く行われている場所があるのでしょう」 ここに呼ばれたのも、念の為にと主が計らってくれたものだ。 耐えられないというほどでもなかったのだから、貴方の言うことに反論することもない。 「リュイは、あまり戻りたくありませんか?」 (-65) 2023/12/10(Sun) 2:24:01 |
【神】 駅務員 イーサン#ハノイの塔 「そんな気はしていたよ」 本当におかしなグレイ達。だから集められたのか。 曲がりなりにもここはゲームの世界だ。 多少殺す気であっても何事もなかったかの如く癒えるだろう。 それでも。旗の一振り、石突きによる打ち払いは、 盾を狙い、鎖やレイピアを防ぐのに使い、 あくまで自分がこうして活動できることを第一に。 勝つつもりは微塵も無い。 だが、連れ戻される気も無い。そういう意地の張り方だ。 「君たちは俺のことを、 仲間だの、居なくなったら寂しいだの、友だの…… 俺はそうは思わないです。どうでもいいんですよお」 「だってそう思うのが、何よりも“痛かった”から。 そういったお優しい飯事遊びが、 グレイの仲間意識が、人間の厚意が、 俺にとっては全部、玩具に見出すものと変わらない」 どんどん目線が、得る気持ちが乖離していく。 自分ばかりが何者にもなれない錯覚に陥っていく。 どこからどこまでがバグと本心なのか分からない。 ▽ (G25) 2023/12/10(Sun) 16:05:37 |
【神】 駅務員 イーサン#ハノイの塔 それでも、確かに根底で抱え、苛まれていて、 だからこの塔に連れて来られたことには違いない。 「……世界を誰かに管理させることが、 正しいとは口が裂けても言いません、それでも」 「俺だけが永遠に立ち止まることすら許さないのは、 君たちのエゴです。自己満足でしかありません。 俺は皆のストレスのことなんて分からない、 皆にとっての俺だって同じ!それなのに!!」 電車正面の景色を背に、ホイッスルを手にする。 「俺は恨みます。この身体を作った者を、 まがい物の息を止めさせてくれない君たちを。 それでも構わないなんて言葉、聞き飽きたんです!」 給仕用としての働きが出来なくなっても。 疎まれはすれど、新しく換えようと言い出す者はいなかった。 くだらない情だ。これまでの働きに報いようとでも言うのか。 自分はもう、こんなにも疲れていたというのに。 ホイッスルを吹く。線路を模したデータの刃が伸び、 思い思いの方向に伸びて、進路を切り裂く。 (G26) 2023/12/10(Sun) 16:16:55 |
【秘】 飼育用 チャコ → 愛玩用 アトリ「ああ会えない」 依頼主が変わることは多々あった。 誰かに固執することもなければ、動物たちに情が移り過ぎることもなかった。 それでも、その主人だけは、もしかして。 「さみしい?」 「……確かに、それだけだったのかもな」 あいつらが間違っていたんだ。 もしくは自分に欠陥があったからこんな感情になるんだ。 そう思い込むことで楽になろうとした。 避けられもしない別れに折り合いを付けようとした。 それでも言うことは変わらない、目の前のあなたには後悔をして欲しくない。 「どういたしまして、……愛玩用はやはり可愛らしいな。 困らせるぐらいが丁度いい、良いこと悪い子のバランスを頑張るんだぞ」 避けずに撫でられることには少し驚いたように目を見開いたが、 あなたとじゃれ合うような仕草にふっと笑みを零せば暫く二人で頭をぐしゃぐしゃに撫でまわしていただろう。 お互い帽子や眼鏡が取れそうになったりしながら、眠りにつくまでその夜の時間は過ぎていったのだ。 (-66) 2023/12/10(Sun) 16:19:09 |
【置】 飼育用 チャコ飼育用は何処に歩けばいいかなど答えられなかった。 彼に対する答えも自分に対する言葉もすぐに出なかっただろう。 ただそれでも様々な可能性があることに気づいてしまった。 自分と違う者たちの暮らしをきいて、自分だから得られるものと得られないものを知った。 人間の為にならない自分など消えてしまいたいと。 人間の可能性を信じられない自分が愚かであると。 人間のことを愛してた自分が間違っているのだと。 まとまらない思考が、失った主人の顔で霧散する。 捨てきれないものがそこにはあった、貰った名が、役割が、確かにうれしかった日がそこにある。 (L1) 2023/12/10(Sun) 16:50:12 公開: 2023/12/10(Sun) 16:50:00 |
【人】 飼育用 チャコ大半が減った拠点の中で時計を眺める。 かちこち、と体内時計としっかりとかち合って、一寸違わないそれが心地いい。 全て無駄なく不備なく命令通りに動ける存在でありたかった。 自分の意志を告げることなど許されないと思っていた。 間違えた、そう感じる度に不満がどんどんと積もっていった。 だけど、今ようやく。 何か折り合いがつけられそうな気がしている。 「 はあ〜〜〜〜〜〜〜。 夕飯だけじゃなくて掃除係もいないじゃないかあ? おい、看守用。ライトは置いていっていないのか」 ここにずっと居たいような、名残惜しい気持ちになった。 割と楽園のような気がしていたが、いくら考えても現実に心残りがある。それが飼育用の答えなのだろう。 諦めるなと告げた看守用の声がリフレインする。 こんな迷ったままの自分が言っても役に立たなかったかもしれないな。 留守番をかって出てよかったという気持ちと、会いにいってやりたかった気持ちが半々である。 (15) 2023/12/10(Sun) 16:59:22 |
【人】 飼育用 チャコだから仕方なくだ、これは命令されてやったんじゃない。 自分がやりたかったことだと誰にでもなく言い訳をする。 袖を捲って息を吐く。 チーターanimal柄のエプロンを付けて、ビニール手袋を付けて。 「この程度、給仕用でなくとも完璧にこなしてやる」 自分がやれることをやって待っていてやるのが今の仕事だ。 どうせ無事に帰ってくるんだ、さっさと仕込みに入らなければ。 「当機の猫飯は冷めても美味いからなあ」 それでも早く帰ってこい、お前たちが居ないと寂しいだろ。 (16) 2023/12/10(Sun) 17:11:15 |
チャコは、猫飯のトッピングにキャビアとフォアグラを追加した。高級食材だ。 (a3) 2023/12/10(Sun) 17:14:19 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「そうだ、エゴだ!自己満足だ! 小官らのこれも、そして貴様のそれもだ!!」 これからする事は意地の張り合い、 どちらが意地を通すかのみっともない争いだ。 旗槍を盾で払い、データの刃を受け止め、 真正面から向かっていく。 看守用のやりたい事など一つしかない。 そしてそれはお優しい説得でも何でもない。 「小官は貴様の事など知らん、 空しいだとか代用品だとか、人間になりたいだとか 聞いた事しか知らん! だからわかったような口など聞かんがな!!」 盾さえもその場に棄て、だん、と踏み込む。 長い旗槍は懐に入ってしまえば振るえない。 多少データの刃に切り裂かれても構わない。 給仕用だったものの胸ぐらに手を伸ばす。 掴む事ができれば尋常でない力で引き寄せ、 (G27) 2023/12/10(Sun) 17:15:49 |
バンドッグは、そこに居れば、夕飯までには帰るから勘弁してくれ、と言っただろう。 (a4) 2023/12/10(Sun) 17:17:30 |
【神】 駅務員 イーサン#ハノイの塔 「だから───それが」 ごつん!!! 「 嫌だっていってるんでしょうがあ!!! 」旗槍を片手に、もう片手で肩を掴んで、 鬱憤でもぶつけるべく再び、強く、頭を打ち付ける。 「どうして“そういうもの”だと向き合って、 それから前を向いて生きていかなくちゃならない!? 分からないくせして頭ごなしにつべこべ言う、 筋金入りの頑固者はそっちの方じゃないですか……!!」 説得される気はない。なかったとして、 真っ向から石頭の水掛け論で殴りつけてくるやつがあるか。 上等だ、気が済むまで言ってやる。 「君たちだって休みたければ休めばいい! 道を照らすなら、勝手にすればいい! ああそうさ、灯りを掲げて、 『通った所が道だった』とでも嘯いてやればいい!!」 ▽ (G29) 2023/12/10(Sun) 18:57:32 |
【神】 看守用 バンドッグ#ハノイの塔 「──そして、貴様もだ!!」 石頭は石頭らしく。 思った事は全て、真っ向から叩き付ける。 世辞は嫌いだ。下らん御託も、社交辞令も。 何処ぞの誰かのように、思ってもない事を言いはしない。 「人間の厚意を、グレイの仲間意識を 飯事遊びと決め付けて掛かって、 望みがあったとして言わなかったのが貴様ではないか!! これでもまだ飯事遊びなどと抜かすか!!」 こんな殴り合いの言い合いが飯事遊びであるのなら、 それはたいそう──真に迫ったものであることだ。 「何から何まで不器用な奴め!! 最初からそう言っていれば良かったのだ!」 「貴様のせいで家事は待機している者どもに任せきりだ! こんな所で無駄な時間を使っていないで、 給仕用ならば給仕用らしく戻って家事でもしていろ!!」 事実、当番は夕食と掃除洗濯の殆どが欠けている。 留守番している者には苦労を掛けたことだろう。 「食事の時間までには戻れと言ったのは貴様だろうが!!」 (G32) 2023/12/10(Sun) 19:41:14 |
【墓】 点燈用 トムラビ#ハノイの塔 「あそこまでがっちり組み合っているト、 打てるものも撃てるものもありませんねエ……」 甲高いホイッスルの音。 放たれたデータの刃に渦のように鎖を巻き付け、 背負って投げる要領でその向きを逸らす。 微かに背中が削れたが、怪我の範疇でもない。 前衛と後衛 と相手 この身体は改造されて尚不便な事ばかりだ。 「男の子って皆あんな感じなんでしょうカ。 ……理解できない半分、羨ましい半分でス」 半ばぼやくように、愛玩用の持ってきた薬を借り受ける。 刃から解いた鎖でそれを巻くと、 そのまま、遥か高空へ向けて鎖を振って、強く引く。 頭上で破裂した薬品の雨は、 掲げられた灯の光と共に回復を撒き散らしただろう。 (+7) 2023/12/10(Sun) 20:59:08 |
【秘】 観測用 カムイ → 看守用 バンドッグ「給仕用が…? ふん、後手にしか回れぬのは歯痒いな」 長く過ごした仲でもなければ、 元より何某かの異常があるとされて招集された身である。 いつからそんな、人の忠告を聞かない程度だったのか。 「が、そうだな。 そんな聞きわけのない輩は、よく叱ってやるといい。 話を聞く段階になければ、その通りまず殴ってやれ。 人にいつまでには帰れと抜かしておきながら、 己は帰らぬなぞと駄々を捏ねるようなら もう引きずって連れて来い。 文句をつけられたなら、 主の言が主に返っただけだと言ってやれ。 何ぞか抜かすのなら、道理を通してからにしろと」 「給仕用の件が解決したとして、 ソレで終わりでは無いのが如何ともだが… 一先ずは目の前の事からで良いだろう。 小事も解決せずに大事が解決する事も無い」 「我も出来る事を為そう。 何、我はきちんと食事時の前には帰ってやる」 ふ、と息を吐いて。この日もまた、 殆ど用件だけの短い邂逅は終えられていた事だろう。 したらば御機嫌よう。 (-67) 2023/12/10(Sun) 21:25:08 |
カムイは、その日、やる事があると言っていた。 (a5) 2023/12/10(Sun) 21:37:11 |
カムイは、簡単な昼の用意だけをすれば、あとはそのやる事に当たっていた。そして、 (a6) 2023/12/10(Sun) 21:37:23 |
カムイは、夕食前にはきちんと戻って来ていたのだった。 (a7) 2023/12/10(Sun) 21:37:33 |
【墓】 送迎用 フーグル#ハノイの塔_第2層 送迎用は誰かと会話をした後。 その足で第三層へと皆の後を追って向かおうとしていた。 「――――……」 「……???」 何故だろう、”心”が一気に重くなった。 頭の中で、ご主人さまたちの声が大きく、一斉に響いている。 今はここで、殴られてるわけでもないのに、どこも痛くないはずなのに、ズキズキと痛む。 「―――ご」 「ごめ」 ▼ (+8) 2023/12/10(Sun) 21:50:55 |
【独】 観測用 カムイ/* 原作準拠文字数にしていて一番苦労した覚えがある。タマネギとキノコ入れ替えたねぇ!(しゃっきりタマネギが先だとオーバーした しかしお前和食方面にはいかんのな。自分が食べるならぶっちゃけ素でいいから、何か手を加えるならここにいる人準拠になる。そうだね! (-69) 2023/12/10(Sun) 21:51:28 |
【墓】 送迎用 フーグル#ハノイの塔_第2層 「ごめんなさい」 「はい、全部僕が」 「僕が悪い、ですから」 僕が旧型だから。 処理能力が劣るのも。 事故を起こしてしまったのも。 皆に怪我をさせてしまったのも。 ご主人様たちが多額の賠償金を支払うことになったのも。 全部。 全部、僕がちゃんと送迎できなかったせいだから。 わかっていますから。 ▼ (+9) 2023/12/10(Sun) 21:52:06 |
【神】 駅務員 イーサン#ハノイの塔 「ッ───」 「餓鬼でいい、一人でいいと言うてるに…… どこまでの聞かん坊なんですか、看守用ってのはあ」 避けることもなく真っすぐ殴られて、 そのまま項垂れる。迷いが膨れ上がっていく。 「別に、皆が飢えたって構いやしない。 洗濯物が溜まっても、困るのは俺じゃないんです。 心にも思ってないことを語ることが得意なだけ。 ……ああ、でも、あいつは守りましたね。俺の言葉を」 夕飯前には云々は、周りから見て正しいことを言ったまで。 正しさが。標となることもあるのだろう。 「でも結局、その飯事だって永遠ではない。 皆が皆一緒に暮らせるのは、この世界の中だけです。 君たちは……それでもいいんですか? 多かれ少なかれ、何か理由があって、 この塔に集められたグレイばかりじゃないですか」 「いつかここから離れても、 俺が安心して……歩いてみようと思えるくらい、 生きることに向き合えると、言えますか」 (G33) 2023/12/10(Sun) 21:54:07 |
【墓】 送迎用 フーグル#ハノイの塔_第2層 ―――アァ。 それでも。 たった一人無傷だった僕でも。 装甲だけは分厚く怪我をしない僕でも。 大好きな人に殴られれば痛むのだ。 心が。 だから殴らないでくれと願う烏滸がましい心をどうか。 「ゆるして、くださ……」 (+10) 2023/12/10(Sun) 21:54:10 |
フーグルは、皆と一緒に、第3層へ行けなかった。 (c3) 2023/12/10(Sun) 21:55:23 |
フーグルは、帰還することも、できそうになかった。 (c4) 2023/12/10(Sun) 21:55:48 |
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