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【人】 ]]『審判』 チェレスタ[その後。 チェレスタはヒナギクがホールに残っている面々を前に、 何やら身振り手振りで説明しているのを見た。 平時であればその身振り手振りの様子に心穏やかになってるところだが、 むしろ嫌な予感が膨らんでいく] ……あ。 [人前に出る時は音を鳴らさない設定にしている端末が震えた。 チェレスタがこの端末に登録している相手は少ない。 洋館に集う面々を除けば、一座のホットラインだけ。 これは色々がんばった結果、1年くらい前に用意できた通信手段だった] (399) 2022/12/17(Sat) 23:36:38 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ──現在:医務室── ううん、大きな声で叫んでくれて助かったよ。 急にこんなことが起きたから ショックや心労もあったのかもだね……。 [ 未だ目を醒まさないままのプロセラをから ヒナギクへと視線を戻す。 プロセラは男が館に来た時には既に居た先輩ではあるが 話す機会はあまり多くはなかったかもしれない。 僕の部屋でお茶でもどうぞ、と誘ったことはあったが 来てくれたことはあっただろうか。 一方、ヒナギクはプロセラが迎えに来たはずで 仲も良いのだろう。気が気でないのも理解できる。 先程、彼を運搬運ぶ時も>>354、線も細い彼女が 手伝ってくれたお陰で、無事運び終えることが出来た。] (400) 2022/12/17(Sat) 23:38:12 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ…………。 嫌な予感、当たっちゃった。 [にわかに顔色を変えた。 一座のものからのメッセージを見たからだ。 そうして、短く返信した。『今のところは大丈夫』――と。 今までありえなかった事態に心をざわめかせていると、 そう、どうやら世界に、ありえないことが起こっている。 ヒナギクの説明>>242からもそれは明らかだ] (401) 2022/12/17(Sat) 23:38:52 |
【人】 X『教皇』 カルクドラ[ 混沌、ざわめきが治まらぬままのホールから離れ 中継機やラジオが入っていない医務室は、 二人の話声しか聞こえない程に、静寂に包まれていた。 まるで、先程の混乱が嘘のようにも思えてくる。 もしかしたら、神が降臨したことも あの選択を告げたことも、全て夢なのかもしれない。 そのような一縷の希望を信じたくなった、時。] ……そうだね。 あの状況が続くなら、きっとすぐ……。 [ 夢であって欲しいと願っても、改めて現実へと返り咲く。 彼女の叫びで把握した、世界各地の天変地異。 何の罪も無いのに被害に遭った人々の叫び いとも容易く折れる樹、壁や岩すら飲み込む嵐。 まさに阿鼻叫喚、地獄絵図。 特定の人間達に幸せを用意する為、一方は蹂躙されていく。] (402) 2022/12/17(Sat) 23:39:23 |
【人】 X『教皇』 カルクドラヒナギクは、どう思ってる……? [ 柔和な表情は、きっと保てていただろう。 不安を煽らないよう。 声色も、優しく慰めるように。 とはいえ、自分の意見は後回しにして先に尋ねるのだから。 狡い男の考えることである。*] (403) 2022/12/17(Sat) 23:39:34 |
【人】 XIII『死神』 タナトス[ 情けないことにね、どうやら ユグの前に普通に辿り着けなかったみたいだ。>>309 ] ……ああ、ごめんこ。 ユグがいなければ頭でも打っていたかもしれないね ありがとう。 [ 来た時は俺が支えたのに すっかり立派になったねなどと笑う。 俺の場合、頭を打ったところで死にはしない。 死神ジョーク。 ……うん、笑う場合ですらも、ないね。 ] (404) 2022/12/17(Sat) 23:40:08 |
【人】 XIII『死神』 タナトスフォルスの所に後でおいで。 美味しいお茶でも淹れて、他愛のない話をしよう…… なんて、悠長な話をしにきたところだったんだけど。 世界の崩壊を背後に、となると 美味しく飲めそうにないね [ ユグにも届いているかもしれない。 世界の崩壊がすでに始まりかけていること。 頼れる先生なんて俺にはもう相応しくないけれど ユグの頭を撫でるのは うん、やっぱり他の誰を撫でるより心地がよい。 それはこちらの都合だった。 ] (405) 2022/12/17(Sat) 23:41:34 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク―― 邂逅/『塔』 ―― [『見て、決めると良い』>>91 彼は、そう言った。 私は、小さく頷いた。 たったそれだけで、隣に在ることを 手を繋ぐことを、許してもらえた気がした。 私に手を上げる両親とも違う、 私のことを気遣う老夫婦とも違う、 他の誰とも違う、不思議な空気を持った、ひと。 『とくべつ』ってこういうことをいうのかな。 『証持ち』ってこのひとみたいなのかな。 あまり湧くことのなかった人への興味が、 息を吹き返すみたいに芽吹いていく。 彼と手を繋いで家を出て行く前に、 なんとなく後ろを振り返った。 『元気でね』と、 手を振りながら見送ってくれた老夫婦の背中は、 最初に見たときよりも、小さく、丸くなっていた。] (406) 2022/12/17(Sat) 23:42:17 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタさっき、彼らから連絡が来た。 西から中央に向かってたけど嵐で立ち往生してるって。 避難はできてるみたい。 [天候を読む手段もそれなりに兼ね備えている彼らからすれば、 文字通り青天の霹靂だろう。 そっちも大変そうなのに、丁寧に『大丈夫か?』と問いかけてくれた] 嵐が来ようともテントの入り口を開くような面々だし、 ある程度はもってくれると思うんだけど……。 [しかし、世界のいたるところで天変地異が起こっているというのなら。 彼らもいずれは終焉に抗えなくなり、そうして――] (407) 2022/12/17(Sat) 23:42:30 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[家を出て一歩、踏み出そうとした。 騒ぎを聞きつけた町の人々が 家を囲むようにして集まっていた。 何かを手にした男が、振り被るような仕草をして。 その姿に敏感に危機を察知した私は、 繋いでいない方の手で、咄嗟に顔を覆った。] 『……――っ、!!』 [ゴツ、と重い音が響いて。>>92 痛みが来るかと思ったのに、痛くなかった。 投げつけた男が怒号をぶつける。 その音を煩わしいと思いながらも、やっぱり少し怖くて。 腕をそうっと下ろして、見れば。 その男が少したじろいだように此方を見ていた。 男に乗っかったように周囲の人たちも、 口々に「出て行け」だの「痣ありが」だの、 言っていたけれど、男と同じように言葉を失っていく。] (408) 2022/12/17(Sat) 23:43:53 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク『…………?』 [その様子が気になって、視線の方向を追えば。 手を繋いだ彼の目尻を濡らすように、 深い赤い色が滴り落ちていた。] (409) 2022/12/17(Sat) 23:44:49 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[溢れ出る血は目尻から頬を濡らして、 無表情な彼の顔に彩りを添える。 痛いはず、なのに。声を上げることもなかった。 罵られているのに、苛立ちすら浮かんでいなかった。] 『……、 ぁ ……』 [私を庇ったのだろうか。とも思った。 ならば、告げるべき言葉は謝罪の言葉で。 でも、表情一つすら変えない彼の様子に、 小さな私も少し、驚いて。言葉が出なくて。 ただ、握りあったままの手は、 離してはいけない気がして、無意識に。 ぎゅう、と握る力を強くしていた。] (410) 2022/12/17(Sat) 23:45:39 |
X『教皇』 カルクドラは、メモを貼った。 (a93) 2022/12/17(Sat) 23:45:51 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[周囲を見渡していた視線が、戻ってくる。 私のもとに落ちれば、 滴る血の赤と、凪のような瞳が重なり合って、 ぽたりと、繋いだ手の甲を濡らした。 そうして、静かに響いた言葉に。>>94 ああ、やはり。彼も。 『証持ち』なのだと、幼心に合点がいった。 なんでもないかのように再び歩き出す『塔』に、 付き人たちが慌てて周囲を宥め、警戒線を引く。 『塔!傷を見せてください!』と、 私を連れて行く『塔』を引き止めるのに、 またひと悶着あったのは、別の話。 それが、私が初めて自分以外の、『証持ち』を見た印象。*] (411) 2022/12/17(Sat) 23:47:16 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク―― 回想/中庭 ―― [洋館で暮らすようになってから、 プロセラと過ごす時間は、 一日のどこかで必ず作るようにしていた。 最初は人見知りのようなもので、 少しでも知っている人の傍に居たいという理由で。 他の証持ちとも話すようになってからは、 彼の元がなんとなく落ち着くからという理由で。 チェレスタに、マドカせんせいに、みんなに、 知識を、言葉を与えられた私は、 水を与えられた花のように吸収し、 それをプロセラに報告することが日課になっていた。 彼はいつも黙って聞いてくれているだけだけど、 じっと見ていれば、 僅かに表情に変化があることにも気づける。>>95 初めてそのことに気づいた時は、びっくりして、 『大ニュース!プロセラが笑った!』 と、洋館中を跳ね回って証持ちのみんなに伝えた。] (412) 2022/12/17(Sat) 23:48:09 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[教典の『太陽』が死んだのは、 『塔』がきっかけだと知ったのは、その後のこと。 教えられても、ぴんとこなかった。 『塔』が殺したわけじゃない。 ううん、例え『塔』が『太陽』を殺したとしても。 それは、私とプロセラの話ではない。 でも、彼が教典のことをどう思っているのかは、 直接聞いたことはなかった。 話す時は、いつも私が一方的に話していたし、 彼もそれを(多分)厭うこと無く聞いてくれていた。 それならば、今の関係を壊す必要なんてない。 私は彼の傍にいることが楽しいし、 きっと、それを彼も許してくれている。 ] (413) 2022/12/17(Sat) 23:48:41 |
【人】 XIII『死神』 タナトスそういえばヴェルトは 絵を描くのはそんなに得意じゃなかったんだ。 だから俺達も、 そうでない彼らも、 不完全なのかな [ 完全ではないは俺達も同じ。 居るだけで、 ――自分達だけで、世界を変えられない ] (415) 2022/12/17(Sat) 23:49:48 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[彼は自らのことを語ることはない。 だから、彼の過去に何があったかを私は知らない。 ただ、私が笑えるようになったように。 彼にも、いつか変化が訪れれば良いと思う。 無理矢理にではなく。 いつかプロセラが自ら変化を求めるように。] (416) 2022/12/17(Sat) 23:50:24 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[メルロンを手に取ったプロセラが、 ひとくちぶんだけ千切って 半分以上残ったものを、私に向ける。>>102 私も差し出されたそれを笑顔で受け取る。] ありがとう、プロセラ! 半分こだね! [まるで食べることをしないプロセラに、 『いっしょにたべよ』と差し出したのも、 このふわふわの綿菓子のようなメルロンだった。 プロセラが何が好きか分からないから、 メイドさんに聞いてみたり、 ときにはチェレスタに聞いてみたり、 フォルスのお店を覗いたこともあった。>>0:38 結局、どれを渡しても今のところ、 同じような反応しか見たことはないけれど。 今のところ嫌いなものは見つけたことがない。] (417) 2022/12/17(Sat) 23:50:40 |
【人】 XIX『太陽』 ヒナギク[温かな陽光を浴びながら、 食べている間にも、今日あったことを伝える。 中には昔話も織り交ぜて。 口の中でとろけていくふわふわの綿菓子に、 あまい!とはしゃぎながら。 少し間を置けば、プロセラが口を開いた。>>103 彼が尋ねてくれる言葉は、いつも同じ。 だから、返す言葉もいつも、同じ。] ……うん、楽しかったよ! 毎日がきらきらしてるの!! [世界は明るい。世界は眩しい。 みんなが居るから。みんなが在るから。 尋ねたものとは違う言葉が返ってきても、 気にせずにそう目を輝かせて彼に応える。 そんな日が、ずっと。 これからも、続くんだと思っていた――――。**] (418) 2022/12/17(Sat) 23:51:23 |
【独】 XVU『星』 エト/* ものすごい虚しさを抱えてしまっていてはたしてこの一応書き上げたロルを落とすべきなのかと いや落としはするんだが 周りを見ていると微笑ましいとかすげぇやと思う一方、自分に残るものは?と考えが向いて虚しさで泣けてきてしまうあれやそれ すくえねぇ() (-110) 2022/12/17(Sat) 23:54:25 |
【人】 XVU『星』 エト ー 玄関ホール ー ────、うぅん? [助けて、との声が聞こえました。>>245 そちらを見てみれば、声の主は『太陽』の子 世界についての現状を先程伝えられましたね。>>202 彼女の傍らには『塔』の君が横たわっている。>>1:412 ああして眠っていたりはそれなりにある光景なので 今回もきっとそうなのでしょう。 エトも何度かその現場を見ています。 運……べる力がないので、起きるまで横で座って待ってる事が殆どでした。 しかし今は状況が状況ですから、違う可能性も或いは。 ……と、思ってる間に助けが入っていたようです。 あの姿は『教皇』の君ですね。>>275 人が来たならば大丈夫でしょう。 彼の事は任せておいても…二人で大丈夫でしょうか?] (419) 2022/12/17(Sat) 23:54:59 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタ[ことここに至ってもチェレスタは、 ヒナギクのようにじたばたすることはできない。 ただ、手伝いを頼むような言葉にははっきりと頷いた。>>243] ……わかった。 さっき、『月』の子がここを出ていったのを見たし、 まずは手始めに彼のところに行ってみる。 ………… っていうのは建前で。うん。 私が彼とお話したいから行くんだけど。 [そもそも、さっきのしまらない一言>>398を聞かれていたら、 建前を通すことすら通らない。 ……という打算以前に、やっぱりこの子には嘘をつきたくなかったのだ] (420) 2022/12/17(Sat) 23:55:12 |
【人】 XVU『星』 エト………… [いえ、いえ そわそわして仕方がないですが 『太陽』の子も、『塔』の君とは親しげだったはず 任せるでもきっと大丈夫だと思います。 ……不安に思う"エトとは別の"心があるのは感じます。 気にかけてよく『塔』の君の元へ行っている手前 問題ないか、しかと見に行きたい気持ちはエトにもあります。] (421) 2022/12/17(Sat) 23:55:37 |
【人】 XVU『星』 エト……星が何も言わないのなら プロセラも平気、のはずですね [すっ…と、簡易的にその場で星を詠みましたが これと言って悪い示しも現れませんでした。 世界への示しは、軽くでも現れましたが。 それならば、きっと大丈夫です。] (422) 2022/12/17(Sat) 23:56:09 |
III『女帝』 シャルレーヌは、メモを貼った。 (a94) 2022/12/17(Sat) 23:57:14 |
【人】 XIII『死神』 タナトス―――やるせないね。 [ 目を伏せてしまった。 ……悲鳴が聴こえる、気がする。 どんな者であっても 理不尽に迎える死はあってほしくないんだ ……なのに。 少し揺れ動く自分がいるからこそ 君の元にきたのかもしれないね、 やはり俺は、先生失格だ。* (423) 2022/12/17(Sat) 23:57:23 |
【人】 XVU『星』 エト世界が滅んでしまっては こういった事も考えていられないですね [世界が滅ぶ必要はないと思います。 ですが、他の証持ち達の考え次第では 滅んでしまう可能性も、ないとは言えないのでしょう。 そうなってしまった時 エトは……エトは、どうするのでしょうか。 考えても分かりそうになく ポケットの中の御守りを握るしか出来ませんでした。]* (424) 2022/12/17(Sat) 23:58:43 |
【人】 ]]『審判』 チェレスタねえ。行く前にひとつだけ。 言って。君の言葉で。 「チェレスタは大丈夫だ」って。 ……そ、そうすればなんとかなりそうな気がして。 [常に自分に言い聞かせているような言葉を、 他の子に言ってもらう。 それは気休めになるか、おまじないたりうるか。 そんな後押しを頼んで――結果はどうあれ、 できるだけ速やかにホールを出て、 螺旋階段をのぼることになっただろう] (425) 2022/12/17(Sat) 23:58:47 |
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