【独】 村たて狼 チサ/* いつもはのんびり開始までに設定終わらせるけど 今回からは終わるまでパス開示しないぞ…… るにさんお手伝いありがとう(*´ω`*) 突然死ありと自動退村ありはだめすぎたww (-0) 2020/11/25(Wed) 9:31:38 |
【人】 転入生 二河 空澄にこう そらすみ、です。 よろしくお願いしまっす!! [友だち、100人でっきるかな? 前と違って、ちっこい学校だから 全校生徒あわせても足りないかもしれないけども。 後ろばっか振り返ってても仕方ないから、 気持ちだけでも とにかく明るく前向きに行こうと 季節外れの転入生が、元気に声を響かせた。]* (4) 2020/11/25(Wed) 9:50:55 |
地名 真昼は、メモを貼った。 (a1) 2020/11/25(Wed) 10:12:25 |
転入生 二河 空澄は、メモを貼った。 (a2) 2020/11/25(Wed) 10:15:15 |
一 夜端は、メモを貼った。 (a3) 2020/11/25(Wed) 10:21:30 |
【人】 地名 真昼……地名、真昼だよ …………よろしく [隣に来た彼にそれだけ声を掛けて。 必要であれば教科書を見せたりしつつ 特段問題なく迎えたのは放課後。] (10) 2020/11/25(Wed) 10:50:49 |
【人】 地名 真昼[自分達の席に戻ってきた所で 見上げる身体はか細く小さい。] 案内は、こんな所かな ……何にもない、つまらない学校でしょ ……空澄くんが来た学校から比べちゃうとさ [木造の校舎は老朽化していて 風が吹けば倒れてしまいそうだ。 都市開発に見放された田舎の村。 校内に限らず どこを見ても垢抜けない印象がある。 少年は恥じるように俯きがちに 顔色を伺いつつ話しかけていた。**] (11) 2020/11/25(Wed) 10:51:46 |
【独】 盗人 アシュレイ/* よろしくお願いしまーす! わー、これからどうなるんだろう。わくわくわくわく。 相方様は今回も組んで下さりありがとうございます…。 神さまかな…神様だな!← (-6) 2020/11/25(Wed) 11:16:49 |
【人】 魔王 バルトロメオ[魔術王、魔窟王、その他諸々 勝手な呼び名と憶測が尾ひれを着けて。 人嫌いで研究熱心なおっさんが そんな二つ名で呼ばれるようになっちまった。 まぁ、しゃあねぇ。 ・・・ 悪い事してるのは事実だしー? 今日も今日とて俺様は 人里離れた別宅の一つに引き篭もり。 趣味と実益を兼ねた探索の道に精を出すのだった] (13) 2020/11/25(Wed) 11:34:13 |
【人】 魔王 バルトロメオ─辺境の地のとある館にて─ ……やっぱコレじゃ足りねぇか。 [パリンと儚い音を立てて、 硝子瓶の周囲に配された宝石達が砕け散る。 ルビーにサファイア、エメラルド。 金剛石すらただの炭の欠片となって。 硝子瓶の中に生じかけていた人型のナニカもまた 悲鳴の一つも上げる間もなく どろどろに溶解し、水泡に帰していた] (14) 2020/11/25(Wed) 11:43:41 |
【人】 魔王 バルトロメオどいつか攫って来るか、買って来るかぁ? いやしかし、ある程度手練じゃねぇとなぁ…… [溜息混じりに立ち上がる。 硝子瓶と言ってもその大きさは人が一人入る程。 魔道具に繋がれた底部の栓を抜き、 白濁した溶液を排出していく] ……至れ至れり、根源へ。 [圧縮した詠唱を一つ唱えれば、 周囲に散乱した各種の廃棄物や宝石の残骸とともに それは虚空へと消え失せて。 ガラクタ満載、お宝満載の研究室は 再び元の秩序ある混沌へと戻ったのだった**] (15) 2020/11/25(Wed) 12:03:30 |
魔王 バルトロメオは、メモを貼った。 (a4) 2020/11/25(Wed) 12:09:25 |
【人】 転入生 二河 空澄[オレもそこまで ズバ抜けて高い方じゃなくて 真ん中よりも、ちょっと上くらいなんだけどさ。 でも、声のデカさと態度のデカさで 実際よりも大きく見えるらしい。 身体測定の時に「なんだ、そんなもんか」って 思ったより低いなってニュアンスで 級友たちに言われたのが悔しくて 牛乳ガブガブ飲んで 見返してやるぜ!なんて、頑張りはじめた。 その矢先だ。 急な引っ越しが決まったのは。] (17) 2020/11/25(Wed) 17:38:35 |
【人】 転入生 二河 空澄ほら、こういうのとかさ! 前のガッコは、コンクリで こんな風に音とかしなかったし なんか楽しい。 それに、あったかい感じする。 [少し強めに踏み込むと、ゆるく沈み込む床板も 風が吹くとカタカタなる窓も とてもおしゃべりで。 何もかもが新鮮だった。] (19) 2020/11/25(Wed) 17:44:44 |
【人】 地名 真昼学校が終わったあとはね 直ぐに帰った方がいいよ …………怖いもの、出るから [顔に翳を落とし、か細い声での忠告。 帰宅を促すのだった。*] (23) 2020/11/25(Wed) 20:27:41 |
【秘】 地名 真昼 → 転入生 二河 空澄[彼は聞き入れてくれるだろうか。 素直にそうしてくれたとして きっと、この教室には戻ってくることになる。 WどうしてかW大切なプリントが一枚、 鞄から消えているから。**] (-9) 2020/11/25(Wed) 20:30:36 |
【人】 盗人 アシュレイ[ 右腕を斜めに振り下ろせば 冷たい銀色が宙に真っ直ぐに走る。 それは目の前の人型の怪物 ゴブリンの頭蓋へと突き刺さり。 次の瞬間、口からは血の泡を 頭からは大量の血潮を周囲に撒き散らして 膝から崩れ落ちては前方に倒れ伏し。 暫くの間、全身をびくびくと小刻みに痙攣させ そのうちピクリとも身動きをしなくなる。 そうしてゴブリンだったそれは ただの物言わぬ肉塊へと化すのであった] (25) 2020/11/25(Wed) 21:30:26 |
【人】 盗人 アシュレイ[ 絶命したのを確認し、投げたナイフを回収する。 今やナイフはべっとりとした 粘性のある液体塗れとなっており ぬるりと生温かいものが指先に付着する。 それを表情を変えないまま布で拭き取れば] ……さて、報酬を受け取りにいくか。 [ 誰に聞かせるでもなく、呟きを落とし。 血塗れの肉塊をその場に放置したまま ゆっくりと近くの村へと足を進めていく] (26) 2020/11/25(Wed) 21:30:32 |
【人】 盗人 アシュレイ[ 男は孤独だった。 生まれは貧民街。 両親は自分が子供の頃、 酔っ払った兵士たちに殺され。 兄妹ともその後死に別れており。 頼れる身内が存在しない中 生きる為に色んな事をやった。 盗みを働いた。人を殺したりもした。 死にかけたり、殺されそうにもなった。 それでも必死になって 生きて、生き続けて。そして────…]* (27) 2020/11/25(Wed) 21:30:37 |
盗人 アシュレイは、メモを貼った。 (a5) 2020/11/25(Wed) 21:37:08 |
【人】 盗人 アシュレイ─── 辺境の村の酒場にて ─── [ ゴブリン退治の報酬を受け取った後 酒場に足を運んでいた。 目的はお酒ではなく情報を求めてである] 謎の館? なんだそれは。 [ エールを一口、喉の奥に流し込んでから 耳にした情報の詳細を聞こうと口を開いた。 酒場の店主曰く、この村から離れた場所に 鬱蒼と茂る森があり、その奥に謎の館があるそうだ。 はて、何故そんな人里離れた場所に 人の目を忍ぶように館があるのだろう] (28) 2020/11/25(Wed) 23:06:20 |
【人】 盗人 アシュレイ[ とても興味をそそられる話である。 お宝でも眠ってないだろうか。 顎に手を添えて考え込んでいれば 店主から危険だから止めておけと 声を投げ掛けられた。 とんでもない怪物でも住んでたらどうすんだと] 怪物、か……。 [ そう言われて、真っ先に思い浮かぶのは 魔王と呼ばれた男の事である] (29) 2020/11/25(Wed) 23:06:25 |
【人】 盗人 アシュレイ[ 噂によると、 とてつもなく恐ろしい男だそうだ。 捕まえた人間で人体実験を繰り返しているだとか 魔物たちに餌として生きたまま食わせただとか 大勢の人間を容赦なく殺してきたと言われている。 もし館がその男のものであったら…。 一瞬思案を巡らせて、すぐに頭を横に振った。 魔王と呼ばれるような男だ。 こんな辺境の地の、それも 不便そうな場所にいる筈がないだろう、と] (30) 2020/11/25(Wed) 23:06:29 |
【人】 盗人 アシュレイその館の場所を教えてくれないか? [ そう訊ねてみれば、店主は呆れたといった様子で どうなってもしらないぞと言いつつも 森のある場所と館があったとされる場所を 地図を使って教えてくれた] 実際にまだ行くかどうかは決めていない。 考え中だ。 仮に行くとしても、ちょっと確認するだけで 危険そうな感じがあればすぐに撤退するさ。 [ そうして、残ったエールを飲み干すのであった]* (31) 2020/11/25(Wed) 23:06:39 |
酒場のマスター(村建て人)は、メモを貼った。 2020/11/26(Thu) 0:16:58 |
酒場のマスター(村建て人)は、メモを貼った。 2020/11/26(Thu) 0:23:12 |
【人】 Conqueror リヴァイ[受取人が読み終わると同時に発火する、 火の魔法を折り込ませた羊皮紙に刻んだ たったの6文字のメッセヱジ。 大好きでした。 過去形にして締め括ったのはそれが終わったものだから。 返事を求めないのは叶わぬものだとわかっていたから。 冷えて凍った我が身には、照らされる陽だまりの熱があまりにも暖かすぎて全てが溶けてしまいそうになる。] [数ヶ月、この手で窓辺の花を差し替え続けた花瓶の下に封を隠す。両手に抱えた花束の中からコルチカムを選び抜き、最後の仕上げに飾り付ける。 卒業当日の放課後に訪れるには酷く不似合いな保健室という空間、苦笑と共に出迎えてくれた養護教諭に最後とは思えぬ取り留めのない世間話を持ち出して───別れ際、惜しむかのように手を差し出したのは、疼く胸の痛みを悟られぬようにするためか。] (33) 2020/11/26(Thu) 1:22:56 |
【人】 Conqueror リヴァイ 『リヴァイさん、身体には気をつけるんだよ。 どうか元気で、“また会おう”。』 …………ええ、ミズナギさんもお元気で、 ……“ さようなら ”[再会を望まれているかのような「またね」の言葉に胸の高鳴りを打ち消すように放った「別れ」の言葉は随分と震えて、冷たい響きを帯びていた。 ……嗚呼、きっと随分と酷い顔をしている。 交わされた握手を離してしまえば焦った様子で踵を帰し、そそくさ出口扉に手をかける。 頬の火照りを覚ますには暖かすぎる陽だまりだった。 歪んだ顔に涙を流すには似合わないぬくもりだった。 病に浸された殺戮者には勿体ないほどの幸福だった。 ……虚ろな未来に歩むための足取りは重く、赤い絨毯の引かれた花道にそぐわぬ音を立ててしまう。 思わず立ち止まって腕の中の花束を抱きしめれば、細い花首がぴきぱきと悲鳴をあげるものだから、我に返って動作を止める。] (34) 2020/11/26(Thu) 1:44:05 |
【人】 Conqueror リヴァイ(───きっとこの花だけじゃない。 いつかは、近いうちに、私はもっと多くのひとを……) [折れてしまった儚いそれに、鼻先を埋めた。 植物にこころなどある筈もないのに、 自身で定めた道を外れることなど許されはしないのに、 此方に痛みを訴えかけているような気がして、苦痛に耐える誰かの声が思い出されて、 ────少女は大きな溜息をついた。]* (35) 2020/11/26(Thu) 1:50:42 |
Conqueror リヴァイは、メモを貼った。 (a6) 2020/11/26(Thu) 2:03:33 |
Conqueror リヴァイは、メモを貼った。 (a7) 2020/11/26(Thu) 2:12:32 |
【人】 転入生 二河 空澄[正直、ホラー系は得意じゃない。 カッコ悪いから、 ぶるってるとこは見せたくないけども。] っ、…そ、そうか。 それなのに学校の案内 付き合わせちゃって、ごめんな。 遅くなったし、急いで一緒に帰ろ! [何処まで方向が 同じなのかは分からないけど 最低でも校門を出るまでは、並んで帰れるはず。 彼の表情を見る限り、 その怖いものが好きだとは到底思えなかったから なら、賑やかしながら帰れば 互いに気が紛れるかなーなんて思って。 平気だぞ、って笑顔を 必死で貼り付けて、また誘った。]* (39) 2020/11/26(Thu) 8:48:07 |
【人】 地名 真昼……僕も、用事が終わったら 早めに帰るつもりだから大丈夫だよ [怖いもの、の話をしたばかりの彼に対し 安心して、と言うように見せた笑みは淡い。] (41) 2020/11/26(Thu) 9:26:55 |
【人】 地名 真昼昇降口はおぼえたよね 怖いの、出る前に帰ってね ……さようなら、空澄くん [再度、帰宅を促すように 口早に別れの挨拶を告げた。 多少強引な様子は伝わったかも知れない。**] (42) 2020/11/26(Thu) 9:27:07 |
帝国史録 は、メモを貼った。 (a8) 2020/11/26(Thu) 10:10:21 |
酒場のマスター(村建て人)は、メモを貼った。 2020/11/26(Thu) 10:56:21 |
【人】 転入生 二河 空澄うん、案内のおかげでバッチリ。 んじゃオレ、先帰るけど 真昼くんもサクっと終わらせて 気をつけて帰れよ? また明日な! [モヤついたものを抱きつつも 笑顔でひらりと手を振って、教室を出た。]* (44) 2020/11/26(Thu) 11:04:19 |
【人】 転入生 二河 空澄[怖いもの、をアレコレ想像しつつ すぐ消えちゃいそうな儚い笑みを思い出して 真昼くんは大丈夫かなって心配もしつつ 慣れない家のカギを ガチャガチャ回して帰宅した。] ただいまー‥‥ [分かっていたことだけど 誰も居ない部屋は 少し冷たくて、寂しい感じがした。 家族みんなで一緒に暮らせるんだから 不幸中の幸い、だと 父も母も口を揃えて言う。 ふたりとも 恨み言なんか言わずに 前向きに頑張ろうとしてるから、 だからオレも迷惑や心配を掛けないように 自分で出来ることは自分でやろうって 心に決めている。] (45) 2020/11/26(Thu) 12:11:11 |
【人】 転入生 二河 空澄[なのに、] ……え? あれ? たしか、このファイルに 挟んだと思ったんだけどな????? [テーブルで鞄を開いて、固まった。 大切なプリントだからって すぐにちゃんと仕舞ったはずのプリントが 見つからなくて混乱する。 明日までに 保護者に書いてもらって 出さなきゃいけないヤツだったから 忘れないうちに置いておこうと思ったのに。] (46) 2020/11/26(Thu) 12:12:42 |
【人】 転入生 二河 空澄[教科書やノートもパタパタ振って 隅から隅まで探してみたけど 鞄の中に無いことは、どうやら確定らしい。] どっかで、落とした…? 机の中かな? んー‥‥探して無かったら もっかい先生にもらえばいっか。 [何はともあれ、 学校にもう一度行くことは免れないっぽい。 怖いもの、は 得体が知れなさすぎて怖いけど、 まだ残ってるかもしれない彼のことも気になるし それこそ、こういう嫌なことは パパッと終わらせてしまおうと駆け戻る。] (47) 2020/11/26(Thu) 12:14:23 |
【人】 転入生 二河 空澄[……とはいえ、 校舎に入ってからはビクビクしっぱなしだった。 案内してもらってる時は 探検ごっこみたいで、新しい発見があって あんなに楽しかったのに、 木の板がギシって軋む度に心臓が跳ねるから なるべく音が立たないように静かに けど、出来るだけ早く進む。 (こわくない、こわくない、こわくない… そう、オレは忍者。優秀な忍者だ。 敵にみつからないように 速やかに任務をこなして帰還する…ッ!) 恐ろしい妄想が広がってしまわないように 前にやったことのあるゲームのキャラに擬えて 必死に思考をすり替えながら 上履きをつま先立てて教室へ向かうのだった。]* (48) 2020/11/26(Thu) 12:16:00 |
【人】 地名 真昼[ただ一部屋灯りを漏らす教室。 この階だけ夜の見廻りが来ることがない。 暗闇にぽわりと浮かべるように 最低限だけ衣服を乱した少年たちと 全裸に剥かれた少年の姿が 長細い蛍光灯に照らされている。] (49) 2020/11/26(Thu) 14:09:53 |
【人】 地名 真昼[青いビニル製の縄跳び縄によって 後ろ手を戒められ バランスの取れぬ痩身が 後ろからの身勝手な腰付きに合わせて 薄い胸を押しつけた机ごと揺れる。] ……あ゛ッ、うッ、……あ゛、あ……ッ [ガタ、ガタッと机の足が上げる悲鳴と 同じタイミングで喘ぎが漏れる。 額をつける机の天板の上には まだ授業でも教えられていない避妊具の残骸。 青臭い中身入りで縛られたそれらが 少年の蹂躙された数を数えていた。] (50) 2020/11/26(Thu) 14:10:36 |
【人】 地名 真昼[不服げな様子を隠しもしない声が 教室の入り口から響いた。 横目でチラリとだけ確認すれば 栄養の行き届いた艶やかな黒髪が 天使の輪を作っている。] ……、 [文句を言うのは無駄な行いだと ようく知っているのだろう 観念したように唇を強く結ぶと 肩と胸で身体を支え 尻を後方に突き出し腰を揺らめかせ始める。] (53) 2020/11/26(Thu) 14:11:42 |
【人】 地名 真昼[若さと勢いだけの滅茶苦茶な腰使いに 器用にタイミングを合わせて 薄い肉付きの尻を振り、尻肉を歪め、 深くずっぽりと肉棒を受け入れていく。] ふ、ン……ッ、……ん、んん……っ [善いところに当たるのか 殺しきれていない声には時折甘さが混じる。] (54) 2020/11/26(Thu) 14:12:12 |
【人】 地名 真昼[そのどこか艶めかしく慣れた様子は 大凡、無垢とは呼び難い。 つい先程欲望を放ったばかりの者たちすら 「おお……」と唾を飲み 真昼の白い肢体に視線を釘付けにしている。 彼らが再び前を硬くしているのは 見るまでもないことだった。 悔しげに歪める表情も、 彼らの糧にしかならない。] (55) 2020/11/26(Thu) 14:13:37 |
【独】 地名 真昼/* そらすみくんロル最高にかわいいし 表情のセレクトも天才すぎるのですが かわいいすぎるのですが 私はひたすらごめんを言う…… (-13) 2020/11/26(Thu) 14:26:49 |
【人】 帝国史録────帝国歴525年。 婚礼は生憎の雨であった。 泥道を馬で超えた諸侯達は城の大広間に集い、 火の傍で豪勢な食事の振る舞いを受ける。 シェーンシュタインは白く美しい雄大な城だ。 帝国の要であるアーレンベルク家に相応しく、 城門に飾られた赤い獅子の旗がよく映えた。 (57) 2020/11/26(Thu) 16:30:10 |
【人】 帝国史録遠方より若妻を迎え、 ゴブレットを手に笑うアーレンベルク公の頭上では 一流の楽団が祝いの曲を奏でている。 各諸侯が持ち寄ったその年一番の畜産物が 煌びやかな料理へと変わって メインディッシュとして振る舞われる頃。 「飲まないのですか?」 数年前に遠征で夫を亡くしていた前当主夫人アメリアが 隣席のベストラ公爵に不思議そうに訊ねる。 彼は薄く笑いながら首を振った。 この晩は客室を貸し与え、全員が夜を明かす筈だったのだ。 賑やかな歓談に添えられる音楽も、楽団も アメリアが天井を仰げば忽然と消えている。 (58) 2020/11/26(Thu) 16:30:59 |
【人】 帝国史録不安を押し殺した面持ちの儘、 アメリアがベストラ公の袖口をたくし上げた。 上品なコートの内側には鎖帷子が鈍く光っている。 ────謀ったなと、 叱責の声を上げるより早く彼女は叫んだ。 愛しい我が子へ、早く此処を離れなさいと。 願いは誰にも届く事はなく、 クロスボウから放たれる矢が震える喉を 貫 いた。そうして彼女が始めの犠牲者となった。 鮮血を撒き散らして倒れ込んだ音を合図に、 隠れていた刺客や兵士が一斉に広間へ雪崩込む。 丸腰の忠臣達が皆、喉を切られ家畜の様に葬られていく。 (59) 2020/11/26(Thu) 16:31:24 |
【人】 帝国史録殺戮の手は契りを交わしたばかりの夫婦にも伸び、 若きレオポルドの眼前で彼の花嫁は刺殺された。 清らかな胸を、 世継ぎが宿る筈だった腹を、 細く白い喉を。 背後から現れた刺客の手で滅多刺しにされ、 目を見開いた儘に床へ転がり、口を利かなくなったと言う。 重傷を負ったレオポルドが這うようにして 事切れた花嫁に追い縋り、血に沈んだ手を握ろうとする。 その無防備な背にも、無慈悲に暗器が突き立てられた。 ……惨劇は終わらず。 寝室で既に眠っていた幼い兄弟までもが 次々に手にかけられていった。 (60) 2020/11/26(Thu) 16:32:09 |
【人】 帝国史録物置に隠れていた齢五足らずの末弟を除き、 アーレンベルクの人間は老翁から幼子まで惨殺された。 掲げられていた赤獅子の旗は焼け落ち、 弑逆の血によって穢された城は、革命派諸侯の手に渡った。 防衛の要である大公爵を失い、 諸侯の反逆はその後帝都へ伸びる事となる。 皇帝家は完全に断絶され、領土の多くは奪われ、 討死した先帝の代わりとして 元来皇帝家の分家であったアーレンベルクの唯一生き残り、 ディードリヒがお飾りの王として立てられた。 反乱を起こした七大貴族達はそれぞれの領地へ戻り、 彼等によって新たな諸侯公国が生まれる──── 五百年続いた帝国史を揺るがす大事件。 この革命の発端となった婚礼での弑逆を、 人々は畏怖を込めてこう呼んだ。 シェーンシュタインの雨 ──── Der Ragen von Schoenstein …………と。 (61) 2020/11/26(Thu) 16:32:39 |
【人】 憾みの書あれから二百年。 弱小国家と化した帝国は苦しい時代を歩み続け、 公国による内政干渉を強く受けながらも 長い年月をかけて安定を取り戻して行った。 茨の冠を被せられ、無一文の獅子と罵られた アーレンベルクは決して揺るがなかった。 幼帝に始まり、何代も試練に晒され続けた彼等が この恨みをどうして忘れられようか? (62) 2020/11/26(Thu) 16:33:37 |
【人】 燎原の獅子 ヴィルヘルム[ ────迸る焔は怒りそのもの。 向けられた切先に宿る其れは留まる事を知らず、 溢れ出る程に術者の命を削る。 業火に照らされる王の面持ちは対照的に冷たく、 這い蹲る黒衣の男を無感動に見据えていた。 ] 時を戻そう [ Zurück zum Anfang. ] (64) 2020/11/26(Thu) 16:38:45 |
燎原の獅子 ヴィルヘルムは、メモを貼った。 (a9) 2020/11/26(Thu) 16:47:30 |
Conqueror リヴァイは、メモを貼った。 (a10) 2020/11/26(Thu) 18:23:05 |
Conqueror リヴァイは、メモを貼った。 (a11) 2020/11/26(Thu) 18:23:36 |
【独】 転入生 二河 空澄/* このチップで えっっっっっつぃぃぃぃのって 背徳感がやばやばやばで、めっちゃ滾るねーーーー!! はぁぁぁぁぁぁぁ。 ほんと、なーは天才だなーッ それにしても、簡易メモの 「出るよ…出るよ…」かーらーの「出せない…………」も はちゃめちゃに かわいすぎないか?????! (-15) 2020/11/26(Thu) 20:08:35 |
【人】 転入生 二河 空澄[目を見開いて数秒、絶句した後 バンッ、 叩きつけるように扉を開け、] 何してんだッ! やめろよッッ!! [叫びながら飛び込んだ。 途中で取り押さえられでもしない限り 伸し掛かってるヤツを突き飛ばし 青い縄を解こうと躍起になる。 だって、こんなの どう考えたってオカシイだろ!!!!]* (68) 2020/11/26(Thu) 20:25:57 |
【独】 地名 真昼/* かわいすぎてなにもできない 悶絶 はーーーー('ω') 三 ( ε: ) 三 (. .) 三 ( :з ) 三 ('ω') 三 ( ε: ) 三 (. .) 三 。・*・:≡( ε:)[空澄沼] (-17) 2020/11/26(Thu) 20:40:34 |
【人】 一 夜端[今日参加していた取り巻きの数は(6)4n8人。 その誰もが予想外のことに圧倒される。] ……は、だっさ [真昼の腰を掴んでいた吉田は 学年の中でも図体がデカい方だ。 けれどあっさり突き飛ばされて よろめき、タタラを踏んだ。] (70) 2020/11/26(Thu) 22:51:00 |
【人】 一 夜端[他の奴らは真昼を囲んだまま 来訪者と俺を交互にチラチラ見るばかり。 はーあ、と大袈裟に溜め息を吐いた。 指示待ち人間ってこれだから嫌だね。 スタスタと近づくと 縄跳びを解こうと必死になってるそいつを 思い切り蹴飛ばした。 ……真昼を巻き込むようにしたのは まあ、間違いなくわざとだ。] (71) 2020/11/26(Thu) 22:51:24 |
【人】 一 夜端誰だか知らねえが お前みたいなやつのこと 命知らずの馬鹿って言うんだぜ [仲良く床に転がった二人を見下し 服着てる方の胸を上履きで踏みつけ 容赦なく体重を乗せる。] (72) 2020/11/26(Thu) 22:51:46 |
【人】 一 夜端「夜端くん、その子今日来た転入生だよ」 へェ? そーかよ [肺が押さえつけられて 上手く喋れないソイツの代わりに 吉田が説明を寄越した。 成る程、今日は一日サボっていたから 新たな級友との初対面が今というわけだ。] (73) 2020/11/26(Thu) 22:51:59 |
【人】 一 夜端新入りくんに教えてやろう ソイツは生まれ持っての娼婦だ 娼婦。意味わかるか? 男に媚び諂って イヤラシイことして金を得る 穢らわしい生き物なんだ 母子揃ってな (74) 2020/11/26(Thu) 22:52:20 |
【人】 一 夜端穢らわしいコイツの魔の手から カワイイ村民達を守るために 欲の発散に付き合ってやってるというわけ 俺は慈善事業者なんだよ [ぐりぐりと靴底を押し付けながら 講釈を垂れると、 見た目だけは天使の笑みを浮かべた。] (75) 2020/11/26(Thu) 22:52:41 |
【人】 一 夜端[腕時計を持ち上げ文字盤を確認すれば しまった、という顔。] 夕食の時間だ。帰るぞお前ら [周りに声を掛け、 ぞろぞろと教室を後にしようとする。 止められることがあったとしても こちらには止まる気がない。**] (76) 2020/11/26(Thu) 22:53:00 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ いつか約束を交わした日から、 自分達の行先と野望を語り合う事が増えた。 一方は奪われたものを取り返す為の復讐を。 一方は歪んだ秩序を討ち滅ぼす為の征服を。 誰にも明かせない筈の運命と胸の内を、 二人だけの秘密へと替えて共有していたからこそ 心の火は揺らがず其処に在れたのか…… ] ( 否。我が魂は畏れも躊躇も知らない。 “教えられて”すらいなかったのだ。 とは言え、至極有り触れた出生の彼奴にとっては 多少の気休めになったのかも知れないが。 ) (77) 2020/11/27(Fri) 1:15:29 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ “在校生の代表として是非壇上で送辞を”──── 勿論、二つ返事で其れを断った。 それどころか卒業式には出席すらしなかった。 同じ学部の生徒も、そうでない由緒正しき出の者達も、 何処へなりとも勝手に行ってしまえ……と、 半ばやさぐれた様な心持ちがあったのは間違いない。 皇帝家の世継ぎと云うだけで色目を使う人間ばかりで、 ずっと息苦しい想いをして来たのだから尚更に。] [ 秘められたもう一つの理由は、 『あるもの』の準備の為に忙しかったから。 放課の度に門を出て何処か遠くへ出掛け、 寮に帰らない日も何度かあった。 ] (78) 2020/11/27(Fri) 1:15:47 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ この日が卒業式であるとは知っていたから、 間に合わせる為にも選りすぐった駿馬を駆った。 陽が天頂を通り過ぎればなお道を急ぐ。 僅かな荷物と側近を連れての弾丸遠征は、 証書を手に校舎に別れを告げる生徒がちらほら現れる頃に 漸く目的地へと辿り着いた。 正門の外まで続くレッド・カーペットを踏み鳴らすのは 名残惜しそうな卒業式の靴音などではなく。 ────其れが青毛の雄馬の蹄だと知れば、 誰もが思わず其の背を目で追った。 ] (79) 2020/11/27(Fri) 1:16:02 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ 正門前で手綱を引いた側近達の静止の声を振り切って、 黒馬は花道を嘶きながら逆走して往き…… 花を抱えた少女の周囲を半周して止まった。>>34 ] お前に餞別を。 [「何故」や「どうして」を予てから突っ撥ねるように 頭上から一方的に告げながら。 跨っていた鞍からひらりと飛び降りれば、 豪華な刺繍の外套が大きく翻った。 長旅をするにはまだ肌寒い季節。 邪魔臭いと言わんばかりに巻いていたケープを放り出し、 自由になった懐から取り出したのは──── ] (80) 2020/11/27(Fri) 1:16:15 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ 刃渡り九寸にして何処までも精巧。 黒曜石を鍛え、破邪の印を刻んだ刀身は 見る者の顔が映り込む程に滑らかで、眩く。 其れを納める鞘もまたぴたりと填まる様に拵えられ、 腰に帯びれば如何なる者も騎士の佇まいに思える程。 ] [ 悪魔退散のルーンを懐く其れが意味する事を、 いつか結んだ 「約束」 を、貴女はどうしようもなく理解している筈。 ] (81) 2020/11/27(Fri) 1:16:44 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム東方の名高い鍛冶師に打たせた品だ。 俺の剣を造ったのも同じ刀派故にな、 云うなれば────……弟分の様なものか。 図体の割には恐ろしい程よく斬れる。 持っておけ。 ……道半ばで斃れられても困るからな。 [ いつもの様な皮肉的な笑みでありながら、 一抹の憂いが含まれていると思えたのなら…… 其れはきっと気の所為ではないのだろう。 ] ( これから歩む事になる未来を知っていれば、 祝いの言葉など上辺だとしても贈れるものか。 決して……言えるものか。 ) (82) 2020/11/27(Fri) 1:18:05 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ 野次馬が囃し立てる様な歓声を上げているのは、 贈り物に込められたメッセージを知らないから。 恋人同士だと度々噂される身でありながら、 相手を明確に異性として意識した事はなかった。 ……まだ。 遠くで抗議の声を上げる教師の声も、 正門前で立ち往生した儘の側近達の嘆きも何処吹く風。 今この時だけは、如何なる第三者の言葉も耳には入らず。 幸福だった筈の陽だまりから旅立って往く彼女に 最期に告げるのはひとつだけ。 ] いずれ互いの戦いに幕を引いた後、 運命の重なる処で“また”逢おう。 [ 彼女からの恩礼の品を一目見た時は、 その効用について思い当たる事などある筈がなかった。 病状も養護教諭の献身の甲斐あって、 いつかは快方へ向かうものだと思っていたから…… ]* (83) 2020/11/27(Fri) 1:21:11 |
【人】 盗人 アシュレイ─── 森の奥深く、謎の館にて ─── …………ここか。 [ 森の中にうろつく魔物たちを振り払い。 奥へ深く、深く足を踏み入れていけば 少しばかり開けた場所に 館がひとつ建っているのが確認出来た。 既に日は傾きかけ 木々が伸ばす枝の隙間から 橙色の日差しが降り注いでいる] (84) 2020/11/27(Fri) 1:53:27 |
【人】 盗人 アシュレイ[ じっと館に鋭い視線を差し向ける。 見た所、石造りの邸宅であり 周囲は高い石壁で囲まれている。 古いとも新しいとも言い切れず 建物の壁にはそこかしこに 蔦が這い、灰色味がかった壁を 深い緑で飾り立てていた。 何とも人気がなさそうな屋敷。 けれども何故だろうか。 近付くにつれて、背筋をぞわりと 冷たいものが這い上がっていく。 この建物の中に何があるというのだろう。 頭の奥で警鐘が鳴る。 これ以上足を踏み入れるのは止めろと。 ──────何故?] (85) 2020/11/27(Fri) 1:53:30 |
【人】 盗人 アシュレイ[ これまでに危険な場所に 足を踏み入れたことなど何度だってある。 狂暴な魔物に襲われたことだってある。 それなのに何故、足を進める事を躊躇うのか。 ( 俺は恐れているのだろうか。……何を? ) 頭に考えを巡らせても理由は分からなかった] (86) 2020/11/27(Fri) 1:53:34 |
【人】 盗人 アシュレイ「早くしないと日が暮れちまうぞ。 さっさと行こうぜ」 [ 掛けられた声にはっと意識が浮上する。 背後を振り向けば装備に身を包んだ 屈強そうな男たちが三人。 一人で向かうには危険だと考え 村で声を掛けた冒険者らしき者たちだった] (87) 2020/11/27(Fri) 1:53:38 |
【人】 盗人 アシュレイああ、そうだな……行くか。 [ 頭に浮かんだ考えを振り払うように頭を振り。 ( らしくもない。 侵入する前から戦き戸惑うなどと ) 装備を確認すれば 館へと足を踏み入れるのであった]* (88) 2020/11/27(Fri) 1:53:45 |
【人】 亡国の歴史書むかし、むかし、魔法が日常的に存在する世界の中に、とても大きく偉大な国がありました。 王様は絶対的な権力を持って国の全てを掌握し、 政治、貿易────更には戦争。 圧政に溺れ、財力に溺れ、血にまで浸したその腕は自国のみに留まらず、周りの国々にまで及びます。 千年戦争 אלף שנות מלחמה 永遠に終わらない戦火を恐れ、人々はそんな名称を付けたと言います。 生まれつき魔力の少ない自国民の代わりに、黒煙を吐き出す工業地帯が人工的な魔法武器を生み出し続け、科学技術は神の力を超える勢いで発展を続けます。 ───そんなある時、とある科学者が思わぬ大発明をし、この国を変える転機が訪れました。 「魔力を持った他国に立ち向かうのならば、 同等の強さを此方の兵士も持ち得るべきである。 ───人の力を超越した、獣の遺伝子を注入しよう。 奇襲に最適な夜に…… 満月に反応する怪物を、人から作り出すのです。」 (89) 2020/11/27(Fri) 2:15:18 |
【人】 亡国の歴史書 ──── 月光病。 戦に不利な幼い少年兵を中心に投与され、無敵の戦争大国への礎に…変わり果てた姿へと化したものは、後にそう呼ばれるようになりました。 満月の夜に、人ではない獣に姿を変える。その影響下では猛烈な飢えを引き起こし、周囲の生物を、例え親しい者であらうと食い殺す。 変身するかどうかを自分で決めることはできず、一度変身すると自我を失う傾向にある。 同時開発された薬は気休め程度にしかならず、生物兵器を必要とした国家がそれ以上の研究を進めることなどありません。 最早人間としての扱いすらされなくなった彼等が怪我などしてしまえば、もう用済みとして処分されてもおかしくはなかったのでしょう。 ですが───……歴史に黒い記述を残したくなかった王様は、自らの手を汚すことすら拒否しました。 彼等を故郷に帰し、異常病種の怪物として差別対象になり、周りから迫害を受け、自らに死を望ませる。 悪徳な手法を使って薄暗い歴史を根元から葬り去ってしまったのです。 そこに残るのは、孤独に震える醜い怪物だけでした。 ……それだけのはずでした。 (90) 2020/11/27(Fri) 2:29:11 |
【人】 動物擬 リヴァイ[怪物というのは、いつの時代も忌み嫌われる存在だ。 だが、怪物は本当に全てにおいて害悪なのだろうか? 私は生まれてこの方、そうは思わなかった。 苦しむ民から税を搾り取り、悠々と暮らす貴族たち、 叶わぬ妄執に焦れる教会の上層部。 戦から帰還しても尚優しき友に石を投げる元友人。 心の臓まで腐り果てた醜き者を怪物なのだというのなら、 そんな怪物を退治すべきだというのなら、 言葉通り、鉄槌を下すべきなのは寧ろ────……] 『君を見て疑問は確信に変わった。 生きた屍のようにさ迷い続ける君を見る迄は 歴史の暗部等知らずに生きていられたのに!』 (91) 2020/11/27(Fri) 2:38:05 |
【人】 動物擬 リヴァイ 美しき獣 「Behemahに嫉妬しているだけだろう。 あれ程強く優しい存在など居ないと言うのに。」 (怖がるのは噂を鵜呑みにする無学な阿呆共だけ! 君は神の最高傑作、完璧な獣そのものではないか。 他人に慈悲を与える綺麗な心まで持っているのに 分からないやつらの目は節穴以下なのではないか?) [だからこそ、優しき獣の友を支えるために、密かに禁忌の変身術へと手を染めた。 成功したのはひとつの奇跡。変身体に彼が飢えを感じなかったのはふたつめの奇跡。 幸運を重ねて、気休めだとしても薬を運び続けた。地獄のような月夜を二人で乗り越えられるように。] (92) 2020/11/27(Fri) 2:38:21 |
【人】 動物擬 リヴァイ[─────だからこそ。 有象無象に弄ばれ、裏切られ、揺らされたって、君は何も出来やしないんだ。 君の目に浮かぶ絶望が許せなかった。 君の目に浮かぶ涙粒が赦せなかった。 君の目に浮かぶ往生が宥せなかった。 誰も知らない森の奥、2人っきりで過ごす時間。戦の合間に見たという広い世界を語る君は輝きに溢れていたけれど、満月が空に昇る日は実に悲しそうだった。 塵が積もれば山となるように、心に刻み込まれた傷が徐々に血飛沫を上げ、かりそめの笑顔は何時しか苦痛に塗り替えられる。 何度も、何度も、辛そうな顔をする君を見るのが辛かった。 …………故に、その扱いに耐えきれず、断頭台に自ら登ろうとする君をどうしても救いたかったから、私は……、] (93) 2020/11/27(Fri) 2:38:57 |
【人】 終焉の獣 リヴァイ君の呪いを私に喰わせろ。 「תן לי את הקללה שלך.」 [───腐った国家の手に落ちるくらいなら、自分が手をかけた方がマシだと思ったからこそ。 その弱々しい獣の背中に襲いかかり、力尽きるまで引き止め続けた。 眼球からは涙の代わりに血を流し、理性のあるままに貪り食らった動物もどきは、ある日を境にその術が自由に扱えなくなってしまった。……特に満月の綺麗な夜なんかには。] (94) 2020/11/27(Fri) 2:39:22 |
【人】 終末論ハルマゲドン この国の終焉を望むかのように、二対の獣が交わり、互いを喰らい、殺し合い、ひとだったものが新たな化け物へと姿を変えていく。 月光病の遺伝子が含まれた血液は、少女の傷口から直に流れ込み、まだ人間であった遺伝子と結合し合い、月夜に怒りの咆哮をあげさせる。 ───それは、全ての歯車を狂わせた全ての元凶へと矛先が向けられていた。 そして呪いは繰り返す והקללה חוזרת על עצמה その口を、鋭い牙を、愛しい親友──同胞──の血で染めた少女の身体は、硬い鱗で覆われている。澄んだ青眼は憤怒と狂気の混じった濁った赤に埋め尽くされて、夜の闇に一筋の光を放っていた。 ────そこに立っているのは、いかなる武器も通用しない、終末を表す獣その物であった。 (95) 2020/11/27(Fri) 3:04:29 |
【人】 終焉の獣 リヴァイ[孤独の牢獄に閉じ込められていた君を「守った」あの日から、二人で歩いた緑の小道を傷だらけの素足が踏むことはなくなった。 君が歩む筈だった永久の地獄を身体ごと喰らってしまった後は、この胸に宿る使命は、湧き出る飢餓の対象は、たったひとつだけ。 君の歯車を狂わせたこの国を───全て 喰 らい尽くすこと。ただそれだけを胸に、必要知識を詰め込む目的で学び舎に足を踏み入れていた。] 無二の親友は喰らってしまった。 慕ってくれた後輩の背中を黙って押して、 寮の中の喧しい絵画との糸は絶ってしまった。 最後に焦れていた恋心さえも燃やし尽くして “首席兼寮長”の少女は今、この場で“死んだ”。 [それで、良かったのだ。 月夜の冷たい光に当てられた凍土が溶けてしまえばこの決心もきっと揺らいでしまうから。 この孤独は、私の望んだものだった。 私は、誰とも寄り添えずに狂ってしまっても構わなかった。] (これは始まる前から既に定められていたラグナロク。 赤獅子の出逢いはただの一夜の幻で、 重なった影は一夜の瞞しに過ぎないのだと───…… ) (96) 2020/11/27(Fri) 3:16:34 |
【人】 終焉の獣 リヴァイ[────そんなことでは済まされなかった。] [たった2人で明かした夜は、話す内容こそかけ離れていれど、あの日目を輝かせて過ごした夜に酷似している。 得体の知れぬものにその身を蝕まれながらもたち続ける神経は必死に笑顔を保ち続ける誰かの姿と重なってしまう。 まぼろしとするには輪郭が成り立ちすぎていて、まやかしとするには現実性がありすぎる。 全て指の隙間から零れ落ちる筈だった掌の上に、たったひとつの「約束」が残されることを、少女はまだ知らない。]* (97) 2020/11/27(Fri) 3:25:11 |
終末論 は、メモを貼った。 (a12) 2020/11/27(Fri) 3:29:41 |
Conqueror リヴァイは、メモを貼った。 (a13) 2020/11/27(Fri) 4:03:45 |
【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム( 何時からだろう。 少しはまともな“甘え方”を覚えたのと、 其れを向けるべき相手が彼ではない事を 薄々感じ取る様になっていったのは。 ) (98) 2020/11/27(Fri) 4:15:33 |
【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム[ 保健室の隠されたドアを超えた先、 他者の視線も月光も通さない秘密の一室。 知る人も極僅かなその場所に重なる影が二つ。 ついて離れてを緩やかに繰り返すシルエットが ランプの不安定な灯りの対照方向に浮かんでいる。 ] [ 彼等が関係を持ったのは半年以上前のこと。 復讐鬼が見る悪夢は“渡る”には凄惨過ぎるから、 こうして肌を重ね、寄り添って眠る事で 其れを遠くへ追いやろうとしたのが始まり。 教員と生徒という間柄、学部寮へ招く訳にも行かず 夜這いを掛けるのはいつも此方から。 身体の空く夜を予め確かめて、 逢えなければベッドで無防備に横たわり彼を待つ。 ] (99) 2020/11/27(Fri) 4:16:09 |
【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム[ 新年度の慌ただしさが鳴りを潜め、 多少は穏やかな日々が続いていた故にか。 卒業式の日に受け取った手紙の話を 夢渡りが不意に言葉に零す夜があった。 差出人がよく知った卒業生であると聞けば、 内容を訊ねる事は到底憚られた。 読み終えた途端に燃え尽きたとなれば尚更。>>33 ] [ 託されたメッセージがどうであれ、 彼女が一体どんな想いで其れを出したのか。 想像は出来ても、測り知る事は出来ない……が。 これから戻れない路を往くと知っていて、 それでも尚伝えずにいられなかった時点で 其れが大きな感情を含んでいるのは明らかだ。 ────不思議と苛立ちの様な、胸の痛みの様な。 経験のない感覚に陥ったのをよく覚えている。 ] (100) 2020/11/27(Fri) 4:17:03 |
【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム[ 橙色の光に柔らかく照らされた肌に触れ、 少し伸びた髪を掻き上げながら唇を這わせた。 妨げになる細身のボトムスは脱ぎ去ってしまったから、 薄手のシャツだけが秘めた欲を瀬戸際で覆っている。 生白く伸びる素足は「青年」と呼ぶには僅かに不完全。 而して「おとな」の身体の上をなぞる指先が奏でる仕草は 学びの場には到底相応しくないもの。 成長期を厳しい鍛錬の中で過ごした肉体に 無駄な組織や器官など何一つないが、 それでいて華奢に見えるのは年齢由来なのだろう。 ────“彼女は今どうしているだろうね” 他者の名が挙がるのは、利害の一致からの関係故にか。 続けたくない話題には口を閉ざして下肢を押し付ける。 柔らかな素肌同士が擦れ合い、互いに小さな火を灯しても 気も漫ろと言った様子では赤獅子の機嫌を損ねるだけ。 ] (101) 2020/11/27(Fri) 4:17:54 |
【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム……彼奴の故郷も家柄も委細迄は知らん。 寧ろお前の方が通じているのではないか? [ 刺々しい声色で告げながら腰を前後に揺するのは、 飢えた雛が餌を強請るのに似ている。 薄く色付いた釁隙で熱を帯びた其の場所をなぞり上げ。 擡げた鋒を窄まりへ宛てがいながら後ろ手に触れれば、 視覚効果も相俟ってか、みるみる内に芯が鮮明になる。 見下ろしたかんばせに抗議の色が浮かんだように見えて、 唇が紡ぎかけたのを遮り、乱暴に腰を沈めてしまった。 ] (102) 2020/11/27(Fri) 4:19:01 |
【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム[ 既に学園を去った彼女の話題を懐かしむ事が出来ないのは、 苛立ちを先に覚えるのは、どうしてなのか。 ────自覚することはない。 先生は体温を分け合う事による安らぎも、 相手を穏やかな心地にさせる触れ方も教えてくれたが、 何処かがずれた儘に思えるのは何故なのか。 ────問い掛けることもない。 其れも其のはず、親が子に与える様な無償の愛は 齎す側の想いが永遠であったとしても、 受け取る者はいつか旅立っていくものだ。 名残惜しさはあっても、離れ難いとは思わない。 彼女の背が遠ざかって行った時覚えた痛みに 熱に酔った夜が明ける際の侘しさが勝ることもない。 今は未だ、明確な線引きにまでは至れないとしても。 ] (103) 2020/11/27(Fri) 4:19:53 |
【人】 帝王学部3年 ヴィルヘルム[ 優しく触れて欲しいと頼んだ事もなく、 心を持って接してくれとせがんだ事もない。 それなのに。 医療行為と呼ぶには施されたものが多く、 混乱に打ち震えた夜もあった程。 得たものは即物的に限らない他者への触れ方と、 運命の相手に向ける物とは言えない程度の思い遣り。 愛 を排除されて生まれた獅子は無知で、故にそれ以上を望むことはしなかった。 ]* (104) 2020/11/27(Fri) 4:26:46 |
【人】 地名 真昼[軈て、教室には静寂が訪れ。] ……、そらすみく、 ごめん……っ [多勢に無勢。 見て見ぬフリも出来た筈だろう。 そうはしなかった彼に伝えるのは謝罪の言葉。 悪いのは自分だとでも言うように。] (109) 2020/11/27(Fri) 6:12:50 |
【人】 地名 真昼[もし、縄を再び解いてくれようとするなら 任せるより他ないけれど それについても「ごめん、」と先払いをする。 ────縄の一部は前に伸び 陰茎の根元をぐるぐる巻きに戒めてもいた。 外せば堰き止められているものが 溢れ出してしまうことは 哀しいくらい身体が知っていた。 熱はまだ、引いていない。**] (110) 2020/11/27(Fri) 6:12:54 |
【人】 転入生 二河 空澄お…! いけそう! [それを広げて持ち手を通せば 両腕が自由になって 次いで、痛そうな前も急いで弛めようとした。]* (117) 2020/11/27(Fri) 9:40:49 |
【人】 地名 真昼[巻き込まれて、怪我をさせられた。 被害者であるはずの彼は 真昼を悪くないと言うばかりでなく 自分こそ痛い思いをさせたと謝罪した。 細い肩が震える。 ] (120) 2020/11/27(Fri) 11:31:24 |
【人】 地名 真昼[少しの後に手首には解放感が訪れた。 それから、ぐるぐるに 巻き付けられていた前にも。 上を向いた性器はヒクヒクと戦慄き 溜まりに溜まった精液が 潰れていた管の中を押し拡げながら通り抜けていく。] …………っ、んん……っ [背筋が弓なりに反り返り 肩に頭を載せる形で 後ろにいる彼に身体を預けてしまう。] (121) 2020/11/27(Fri) 11:31:32 |
【人】 地名 真昼[左の耳元の息遣いを少し遠くに感じながら 未だ尖りが生じていない喉を晒す。 幼い竿は脈を打つように跳ね 先端の小さな孔からは どろぉ……っ と白蜜が溢れ出した。]──…っ、ン、…ふぁ、……あ、……あぁ…っ [両目を強く閉じ、 睫毛をピクピクと震わせる。 首から下は、ほんのり紅く染め上げて。 漏れてしまう声に混じるのは切なさと甘さ。] (122) 2020/11/27(Fri) 11:31:39 |
【人】 地名 真昼[緩く開いた膝と膝の間の床を 白濁で汚し尽くした後も 暫くくったりと身を預けていただろう。] ……はぁ、……はー…、……は…… [唇の隙間から桃色の吐息をこぼし。 人目を忘れたように 排泄の悦びを全身で享受していた。**] (123) 2020/11/27(Fri) 11:31:53 |
酒場のマスター(村建て人)は、メモを貼った。 2020/11/27(Fri) 14:32:09 |
【人】 Conqueror リヴァイ 『………… Lev. おまえは絶対に、 ひとごろしになんかなるんじゃないぞ。』 (君を救ったあの日から、 私はきっと、ひとごろしだった。 ……そうですよね? ミズナギさん。 ……そうだよな? ───…、) (124) 2020/11/27(Fri) 15:58:23 |
【人】 Conqueror リヴァイ[古いビデオテープを巻き戻すような光景は、現実であるからこそ、過去と重ならぬ事象だって存在する。 “あんな言葉”が出てくるほど此奴に慈悲なんか存在してはいないから、……秘密と称するにしては重すぎるものを互いに持っていたからこそ、月夜に狂う鋭い鉤爪を“今はまだ”抑えていられた。 覇道の道に一生を誓わされた獅子に比べて、普通の道が与えられる筈だった田舎娘にとって茨の道は果てしなく険しいから、少女は自分の情を殺そうとした。 学び舎で築かれる人脈も、女子寮長としての責務も、自分をステップアップさせるための手段でしかなかった。人と心を通わせることに何の価値も見いだせず、ただ自分がのし上がるために必要なスキルであり、何れ来る終焉に向けての損得勘定でしか無かった……筈なのに。] [不意に与えられた温もりと同じように、秘め事を語るその時が、日常に有り触れた勘違いの火種にもなり得る口喧嘩が、もう戻る事のできない幸福な記憶を呼び起こす。 打算以外の関係性に慣れ切っていれば、気休め以上に刺激は強く、許容範囲を悠々と超える。戸惑って、……戸惑って、自分に咲いた感情の名前を処理できないままでいた。] (125) 2020/11/27(Fri) 15:58:29 |
【人】 Conqueror リヴァイ[壇上に上がってたどたどしく送辞を述べる同学部の後輩は、予定外の代役であると風の噂で聞いていた。>>78 生徒会の依頼を突っぱねた元凶の名前を聞いた時は、「彼奴らしい」と思わず笑息が漏れたくらいだ。 おべっかばかりの上流社会に疲れ切ったような愚痴をさんざ零す帝国学部生様には堅苦しい式への出席なんぞ似合わないにもほどがある。 なにか文句でも言いたげに隣に佇む男子寮長の肩を宥めるように叩き、形式ばった式殿を終えてしまえばよいだけだった。] [なのに。どこか清々しい心地さえしてくるくせに、胸元につっかえたものがどうしても消えてくれなかった。 或る時から毎夜、苦しまずに済む欠月の日に決まって密かに自室で行っていた研究成果。寝不足が増えてうまく回らぬ脳みそで、「王子様が不在」なのだと騒ぐどこぞやのファンクラブの騒動を聞き流しながら完成させたそれを渡すことは叶わないのか、と─────………] (126) 2020/11/27(Fri) 15:58:33 |
【人】 Conqueror リヴァイ[もの思いにふけっていれば、不意に巻き起こる騒動に気づくのも遅い。 気づいた時には毛並みの良い馬が花道を踏み、眼前で止まった頃合いだった。>>80 別れは全て済ませていたから、 己の背を見送る者はいたとしても、今向き合う者は皆無。 昔みたいに突っかかるときの薄ら笑いを間に合わせられず 驚愕の中にどこか心細ささえ感じる表情は隠し切れない儘 はくはくと動く唇からは疑問さえも碌に出せない。 頭上から降る言葉の意味を理解するよりも早く、翻った緋色が一瞬視界を覆う。取り出されたものの正体を脳が判別する前に、反射的に片手が伸びていた。] [戦闘よりも実験に興じる少女には酷く不釣り合いな───その割には両手によく馴染む。 強張っていた唇を噛みしめたのは、交わした 誓い の重さを思い出してしまったから。眉間の皺が和らいだのは、返礼のような 願い を押し付ける言い訳が生まれたことへの安堵感。] (127) 2020/11/27(Fri) 15:58:46 |
【人】 Conqueror リヴァイ[たどたどしい手つきで、日に輝くのであろう刀身が治められた鞘を、花束を抱え込んだ片手に持ちかえる。 刹那俯いたかんばせが再度上がる頃には、不安感も驚愕もなりを潜めて、随分と穏やかな──慈愛さえ感じられる表情が浮かんでいた。 皮肉に皮肉を返さないのは、今日が区切りの日であるからなのか、それとも……] …………もう、今日は来ないかと思っていたんだが。 [第一声は、たったひとこと。 やっと燃えるような色の瞳と真正面から向き合えば、内に秘められた感情でさえも感じ取れたような気がして、思わずため息を初春の風に混ぜ込んだ。 祝いの代わりに告げられる、激励にも似た言葉は今まで捧げられたどんな言葉よりも受け入れやすく、心地が良くて。] ……有難う。 まさか皇族様から餞別を頂けるとは予想外だ。 此方も答礼品を渡さなければ失礼だろうか。 (128) 2020/11/27(Fri) 15:59:05 |
【人】 Conqueror リヴァイ[返事を待たずに制服の懐に空いた手を突っ込み、取り出したのは小さな小瓶。 とろみのある薄い桃色の液体は、コルクを開ければ甘い香りが鼻孔を刺激し、その味も似通ったもの。 良薬が口に苦いのならば、 毒 は甘美な罪の味。愛の妙薬とは似て非なる見目をした、細い飲み口に赤いリボンの結ばれた劇薬を、ゆっくりとした動きで相手の胸に押し付ける。] [世界の終末に至った際の怪物の運命は、神の食事として供されるばかりで安息など訪れることはない。 養護教諭でも解決の糸口を見いだせなかった呪いじみた病は徐々にその身を蝕み、月夜が過ぎてもひとの身体を取り戻せなくなってしまうのが落ちだった。 生きたまま獣の本能に呑まれてしまえば自我は消え去り、真の怪物として世に放たれておしまい。 最初こそそれで良いと思っていたのだ。仇さえ打ち滅ぼせればそれでいい。自分の生きる意味はただそれだけであるのだと信じ続けてきたから……] (129) 2020/11/27(Fri) 16:02:03 |
【人】 Conqueror リヴァイ[この病の解決方法は未だ見つかっていないのだ、と絶望的な事実を誰にも打ち明けなかったのは、もう絶望に他人を縛り付けることを良しとしなかったから。 運命に未来を定められ、雁字搦めの目の前の相手に、更に鎖を巻く事なんてできるものか。 ……これは約束の延長線のようなもの。少女の願いのひとかけら。] 無暗にそれを開けようとするんじゃないぞ。毒薬だからな。 ……なに、心配することはないさ、“常人には効かない”。 効果があるとしたら───そうだな。 “お前の命を脅かす怪物”なんかに最適なんじゃないだろうか。 まあ、まじないのようなものだと思っていればいいさ。 [彼と最初に過ごした夜が、つい最近の様に思い出された。 首筋に突きつけられた刃の感触も、その冷たさも、月光に当てられた白き煌めきも、何もかもを覚えている。 彼からの餞別を握りしめた掌に力を籠めれば、映画のワンシーンの様に脳裏を描いた。] (頽れることを良しとしないのならば、 最後くらいは見知った相手の手で幕引きをしてほしい。 ……お前の未来をこれ以上強制させない代わりに ちっぽけな願いを託すことくらいは許してくれないか。) (130) 2020/11/27(Fri) 16:18:51 |
【人】 Conqueror リヴァイ[まるで第二ボタンを渡し合うような行為に見えたのかもしれない。 遠目で盛り上がる野次馬の方向をふと睨みつけ、 「喧しい!鬱陶しいぞッ!」 と叫び付ければ委縮したように小さくなった。付き合っているのかと聞かれた際にはぴしゃりと即答、否定の言葉。彼に向ける感情に色恋等存在したことはなかった。重ねていたのは過去の憧憬で、焦れた感情を向けていたのは寧ろ────…… 再度向き直れば、意識を向けるのは目の前の相手たったひとりに。 最後の最後に告げられた再会の言葉は何度も聞いたような響きを持っていながら、その重みは天と地ほどの差があった。] その時まで精々首を洗って待っているんだな。 ────“また”逢う時には私のことを燃やすなよ。 [「別れ」ではなく「再会」の言葉を返したのはこの日は彼が最初で最後だった。 彼の横を通り過ぎるように進めた足は、前よりも迷いがなく、しっかりと絨毯を踏みしめる。 正門付近に止められた黒い馬車には、御者も馬も存在せず、違和感ばかりが醸し出されているのだが───少女はそれに歩み寄り、まるで馬がいるかのように虚空を撫でた。] (131) 2020/11/27(Fri) 16:35:20 |
【人】 Conqueror リヴァイ[祖国が学生を出迎えるために寄越した馬車は、どこまでも不気味だった。 そこに繋げられた、ドラゴンじみた羽根の生えた骨と皮ばかりの馬は、「死」を見た者だけがその姿を目視できるようになるらしい。 幼馴染をその手に掛けた少女はその哀れな姿が嫌と言う程見えていた。] ────お別れだ! Wilhelm Herrman Joshias Leopold von Arenbergくん! 精々のたれ死なんように学業に励むといいさ! [黒い馬車に花束を預けてしまえば、自由になった腕を上にあげ、渡された刃を天へと掲げる。 決して振り向かず、背を向けた儘、初めて彼のフルネームを言いきって ──過去に名前が長くて覚える気が起きんと言ったくせに── ひらりと中に飛び乗った。惜しむ時間も与えないまま、馬車は天へと飛び上がり、迷いなく乗客を目的地へと送り届ける事だろう。] [懐かしい祖国へ───血濡れた反逆の狼煙をあげる運命へ。 陽だまりを捨て去り、過酷な死しか存在しない寒さの中へと身を投じる少女の表情はまた、氷の様に無に返っていた。]* (132) 2020/11/27(Fri) 16:46:48 |
【人】 ゴエティアの書D er Teufel flüstert nur. Rücksichtslos zu jeder Zeit.  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 悪魔と呼ばれる存在。 古より存在し、其の多くは肉体を滅ぼされ 或いは封印された大いなる種族。 彼等は唯一の依代である人間の召喚者を待ち侘び、 今も尚、実体を得て返り咲く日を望んでいると云う。 (134) 2020/11/27(Fri) 17:07:02 |
【人】 幼獅子 ヴィルヘルム[ その書を開いたのは七つか八つの頃。 未来を切り拓く鍵として王宮で育てられ、 生活の殆どを鍛錬と勉学に費やして来た。 既に死の恐怖からは“切り離されて”いた世継ぎが 地下書庫に眠る莫大な量の書物に触れたがるのは 至極当然の道理で。 堆く積まれた韋編と犇めき合う書架の中から 其れを導き出してしまったのは必然だったのだろう。 ] (135) 2020/11/27(Fri) 17:07:42 |
【人】 幼獅子 ヴィルヘルム[ 分厚い書物を開く際、繊細な頁の末方が 幼い指先を掠めて赤い雫を創った。 古びた紙面に落ちた血の一滴は染みになったが、 丸く縁取られた痕は瞬く間に消える。 ] [ 揺らめく視界は黒い焔に依るものだと知れば、 薄暗い書庫はいつの間にか火輪に囲われていた。 己の鼓動だけが激しく時を刻む。 隔絶されたビジョンに浮かぶのは誰かの影。 頁から染み出す様に立ち昇った煙は 忽ち異形へと形を変える。 そうして獅子は不確かな牙を剥き出して問うた。 ] 「 貴様は仇を討ち滅ぼす力を欲する覇王か、 戦で遊びたいだけの愚者か? 」 (136) 2020/11/27(Fri) 17:08:10 |
【人】 ゴエティアの書M arbas …… 序列5番目にして地獄の大総裁。 獅子の姿を取り、隠された真実を知る力を与える。 あらゆる疫病を齎す力と其れを治す力を兼ね備え、 ──── 肉体が亡びた今では玉座を求め、 契約者の来訪を待ち続けている。 (137) 2020/11/27(Fri) 17:08:42 |
【人】 幼獅子 ヴィルヘルム一、悪魔は術者に膨大な魔力を与える。 一、使命を果たすその日まで死の運命を回避する。 一、目的を終えた暁には術者の肉体を悪魔に譲り渡す。 一、王に相応しくない振る舞いがあればそれを戒め、 背いた場合には心臓の 死 [ 現状の情勢では諸侯が抱える兵力に到底叶わないと 幼ながらに理解していた皇子は力に手を伸ばした。 切り拓いた未来のその先など、元より見る心算は無く。 己が王として在るべきなのは革命の間だけだと、 躊躇も後ろめたさもなく密かに誓を結んだ。 頷き、その牙を受け容れた時 “ 誓い ” 彼の左胸には赤黒いシギルが刻まれた。 ] (138) 2020/11/27(Fri) 17:09:36 |
【人】 幼獅子 ヴィルヘルム[ ──── “一つ付け加えるのを忘れた” あらゆる教育を注ぎ込まれたその子供は、 あろう事か悪魔に「民の安寧」を誓わせた。 中身の挿げ替わった皇帝の肉体が老いて滅びるまで。 ] ( 生まれ落ちた事に意味を求めるならば、 今此処に“在る”事こそがそうだ。 我が身は応酬と栄光の象徴であり、 武力を損った弱き王に冠は「不要」。 ) [ 決断でなければ選択でもなく、 彼にとっては“貰えるものを貰っただけ”。 其れがどの様な痛みを齎そうとも甘んじて受ける。 戦争には必ず人手が要る。 独りだけの闘いで無いのなら責任が伴う。 故にこそ、路は元より「唯一つ」であると。 ] (140) 2020/11/27(Fri) 17:10:28 |
【人】 幼獅子 ヴィルヘルム[ 悪魔はそうして玉座を約束され、 皇子は使命を果たす事だけに尽力した。 休息の一切を取り払った幼少期は 常人には耐え難く、試練に満ちている。 それに耐えるのではなく、「通り過ぎ」続けた彼が 学徒として諸国情勢を探る為の社交性を叩き込まれるのは もう少し先の話。 自我が少しずつ発達する中で、 この生き様を「苦しい」とすら感じなくなったのは 定められたレールを息切れせずとも 悠々と走れる身体になったからなのか。 嗚呼、其れでも空虚すぎる彼の心は何時だって…… ] (141) 2020/11/27(Fri) 17:10:55 |
【人】 幼獅子 ヴィルヘルム充たされぬ。総てを取り戻す迄は。 Mehr. Bis alles erledigt ist. ( 臟の軋む痛み“だけならば”然したる問題でなかった。 )* (142) 2020/11/27(Fri) 17:12:50 |
【独】 Conqueror リヴァイ/* ここで挨拶していませんでした。再演です。抱える痛みは「孤独と自分を失うことで生じる苦痛とその他もろもろ」です。よろしくお願い致します。 ……(´・ω・`) (-28) 2020/11/27(Fri) 17:17:23 |
【独】 転入生 二河 空澄/* ぅぁぁぁあぁぁっぁぁ、 まひるくんんん めっちゃ色っぽぃぃぃぃぃいぃぃ 心臓はくはくしちゃう。はくはくはくはく 拾い方が丁寧で天使だし 描写の切り出し方も、マジ神なのですがッ はーーーーーーーーーーーー 拝んでおこう 人(><〃) (-29) 2020/11/27(Fri) 18:14:38 |
【人】 転入生 二河 空澄[しばらく──── 自分の中ではすごく長い時間に感じたけど 実際は数秒だったかもしれない ────妙な高揚感と共に凝視してから 思い出したように息を吸えば 嗅ぎなれない むせ返るような青い匂いが飛び込んできて、 くらくらしつつも ちょっとだけ我に返った。] (148) 2020/11/27(Fri) 18:28:04 |
【人】 転入生 二河 空澄[酷いことさせられてて やっと解けたばかりだっていうのに、 心配するどころか 好奇心丸出しで見つめてしまってたのが バツが悪くなったっていうか ようやく、この異様な状況を認識したっていうか。] えっと、 その、… …真昼くん だいじょうぶ? [ぎこちなく頭を右に回して こんな態度取っちゃったけども それでも、まだ友達になりたいと思って止まない彼の 顔を覗き込む。] (149) 2020/11/27(Fri) 18:31:00 |
【人】 転入生 二河 空澄[半年くらい前までは チンチンだとか、チンコだとか言っては げらげら笑い転げてたけど、 今では音にするのが恥ずかしくなってしまった。 もっと歳を重ねれば 恥ずかしがることが恥ずかしいって 変わっていく、その手前の年代で。 代名詞で呼んでしまったから 真昼くんに上手く伝わったかは分からないけど。]* (151) 2020/11/27(Fri) 18:34:51 |
【人】 魔王 バルトロメオんだぁ、野郎かよ…… [俺様は盛大に溜息をついたのだった。 男じゃなぁ…… 溶けちまったホムンクルスの代わりにもなりゃしない。 とは言え、それでも。 幾つかの新作のテストプレイにゃ最適だろう。 ────何せその為の、"謎の館"なのだ] (153) 2020/11/27(Fri) 22:52:10 |
【人】 魔王 バルトロメオ[そんな、仁義なき略奪者たる冒険者共から 大切なお宝を護るにはどうすれば良いか? ────答えは簡単だ。 突破できねぇセキュリティシステムを組めば良い。 それこそがこの世界に存在する数多のダンジョンであり、 俺様こそがその創り手の第一人者。 魔術師にして召喚師。 ダンジョンマスターバルトロメオ様なのだっと] (155) 2020/11/27(Fri) 23:12:08 |
【人】 魔王 バルトロメオ[さてさて閑話休題。 水晶玉の向こうでは、 早速入口の扉が音を立てて閉まり。 ホールの壁に並んだ燭台に 一斉に炎が灯される。 ……んぁ。 右の三つ目がちょっとおせぇなぁ。 あそこはもちっと調整しとくか。 そうして後ろと前に意識を向けさせた所で──…] (156) 2020/11/27(Fri) 23:19:20 |
【人】 魔王 バルトロメオ[奴らが身の丈の数倍あるロック・ゴーレムを 倒し切る実力者ならそれも良い。 どのみち動かなくなったデカブツが、 出入り口を完全に封鎖するまでだ。 窓は全て嵌め殺しのマジックミラー。 剣も魔法も跳ね返るって寸法だ。 故に、あいつらが取れるのは 奥へと進むという選択肢のみ] (158) 2020/11/27(Fri) 23:34:08 |
【人】 魔王 バルトロメオ[さぁて、押し寄せるトラップを掻い潜り 魔窟王たる俺様のいる研究室にまで 辿り着ける奴はいるだろうか?] ……いやぁ、お客さんってのは、嬉しいもんだねぇ。 [人知れず、俺の頬には笑みが浮かんでいた。 それはそれは、愉しげな*] (159) 2020/11/27(Fri) 23:35:17 |
【人】 Conqueror リヴァイ[普通の生活をしていれば、 “血の繋がった親が娘のことを忘れる”なんて、 到底起こりえないだろう───そう、唯の田舎娘であったなら。] (160) 2020/11/27(Fri) 23:37:50 |
【人】 Conqueror リヴァイ[両親のことは嫌いじゃなかった。 寧ろ、人一倍暖かな愛情を与えてくれたことに感謝している。 偏見や差別の溢れた社会の中で、その考えを植え付けずに分け隔てなく接せる精神を抱くことが出来たのは紛れもなく彼らのお陰だったから。 ────だからこそ、自らの行いによって彼らの顔に泥を塗るわけにはいかなかった。 征服者の血濡れた道に、優しき平民が存在してはいけなかった。] [黒き馬車から足を下ろし、故郷の牧草地を踏むのは随分と久しぶりだった。 学生生活も終盤を迎えると、卒業論文、進路関連…… そこに“個人的な深夜の研究”迄も加われば、 休暇中でさえも帰郷の暇を失くしてしまうものだ。 暫く見ていなかった母の顔は皺が増えていて、父の髪には白髪が目立つようになっていた。 見目は変われど関わり方は変わらぬように、少女を抱きしめ、帰宅を喜ぶ言葉をくれる。長旅を労わるように椅子に座らせ ──それでも多少は手伝ったのだが── その日の夕食は好物ばかりが食卓に並んだ。] (161) 2020/11/27(Fri) 23:38:00 |
【人】 Conqueror リヴァイ[一度過ぎ去った安らぎが、突然帰ってきたかのような時間だった。 母の料理の味は変わらず素朴なまま、父が好む珈琲の味は変わらずブラックのまま。 望んでしまえば永遠に享受できる平凡な幸福が目の前に広がっている。 今まで学んだ学業のこと、学友や教師の事、 嘘 ───────これからやりたい夢のこと。 (どんな人も治せる薬師になんてなれるわけないのに。) 彼等は柔らかな表情を浮かべて聞いていた。つかの間の一家団欒の時間は瞬く間に過ぎていき、三日月が天盤に昇った頃合い。 父親が「家族旅行」を提案するのと、写真立ての家族写真から娘の姿“のみ”が夢のように消えたのはほぼ同時───突然のことだった。] (162) 2020/11/27(Fri) 23:38:12 |
【人】 Conqueror リヴァイ なあ、暫くしたら家族で旅行に行かないか。 あら、素敵。蓄えもあるし、羽根を伸ばしましょう。 ……海のある場所なんかどうかしら。 いいじゃないか!ここは緑ばかりだからな、 どこか遠い浜辺の綺麗なところにしよう。 あの子が帰ってきたんだ、三人でゆっくり────…… あれ?どうして三人って言ったんだ、俺は。 あら貴方、疲れているの? 私たちには子供なんていなかったじゃない。 [────消えていく。消えていく。 彼等の記憶から アルバムの写真から 食卓のカトラリーから 身長を刻んだ壁から 子供部屋の存在自体に至るまで 少女の痕跡が、欠片も残さず溶けてゆく。] (163) 2020/11/27(Fri) 23:38:19 |
【人】 Conqueror リヴァイ[食事の配膳を手伝った際に、スープの中に忘却薬を混ぜ込んだ。 そこに学び舎で身に着けた消去魔法を合せてしまえば、ひと一人が生きていた証拠なんて───容易にもぎとってしまえた。] [征服者は何もかもを奪ってしまう存在だ。 命を奪うこともある。暴虐を尽くし、反抗心を削ぐことも。 少女がその全てを是、とした瞬間から 或いは親友から全てを奪った瞬間から 犠牲者の叫びと返り血色に染まる以外の路が無かったのだ。 “ 小手始めといこうか ” ────少女は記憶を、 彼等から奪った。] (奪う喜びなんかじゃない。 自我が或る内に行った、最後の慈悲だ。) (164) 2020/11/27(Fri) 23:38:38 |
【人】 Conqueror リヴァイ寒さ無しには 冬の恐怖を感じぬように 痛み無しには 命の感触が分らぬように ……記憶が無ければきっと辛くはないでしょう。 実の娘が反逆罪に問われることになったとしても。 (さようなら。どうか、どうか幸せに。 貴方達のことを心の底から愛していました。) (165) 2020/11/27(Fri) 23:38:45 |
【人】 Conqueror リヴァイ[─── 愛 しているから、奪 [そうやって、守れるのなら、救えるのなら。 私は幾らでもヴィランになってやる。 蓋の空いた地獄の窯に落ちてしまっても構わない。 心臓ごと凍りそうな孤独に打ち震えても構わないから。] (166) 2020/11/27(Fri) 23:38:49 |
【人】 Conqueror リヴァイ (願うとするならば、どこか遠い……異国の海辺で。 二人っきりで、幸福な休暇を過ごせばいい。 何も知らずに平凡に生きて、生涯を終えればいい。 そこに私がいる必要性なんてもうなくなったから。) [赤い外套を翻し、暖かな実家の扉を静かに開ける。 暖炉の前で寄り添う仲の良い夫婦の姿に背を向けた。 初春の夜は、雪が溶けても尚寒い。未だに白い息を吐き、鼻を啜ったのは微かに吹いた北風のせいだったのか───それとも。 目の前に広がる破滅の道に進むために、大切なものを捨てて、捨てて、どんどん独りになっていく。温もりを失っていく。 憂いのような色合いを浮かべて歪む表情も、涙の池が枯れきっていれば濡れることすら叶わない。] (感情も持たぬ獣になりかけた心の中に、 傷ではない“痛み”だけが違和感の様に蓄積されていく。)* (167) 2020/11/27(Fri) 23:38:56 |
【人】 地名 真昼[取り出したポケットティッシュで 汚れた性器と床を拭き、 近くに捨てられていた衣服を身につけ。 それからやっと彼の方を向き直る。] 見せて、 [許可を得られるのが早いか、 パーカーの裾を捲り上げた。 脇腹の一部、 赤く色が変わっている箇所を見つければ 痛ましげに目を細める。] (170) 2020/11/27(Fri) 23:44:10 |
【人】 地名 真昼……僕の家、すぐそこなんだ 手当てをさせてくれないかな ……お願い [じっと真剣に見つめて、提案した。 弱気そうな表情は保ったまま。 けれど、拒むことを許さないような 気迫に満ちてもいた。**] (171) 2020/11/27(Fri) 23:44:25 |
【人】 皇帝の系譜Wilhelm Herrman Joshias Leopold 711年 嵐の月15日生 ヘルマン2世と妃エーディトの唯一の子として生まれる。 皇帝家の特徴を色濃く表した赤髪赤目。 出生時に一度泣いたきり、まるで声を上げぬ様な 赤子であった事で知られる。 (172) 2020/11/28(Sat) 0:40:38 |
【人】 皇帝の系譜血の禁術 “ B lutzauber ”王の血には特別な力が宿る。 受け継がれる血統は同様に消えない記憶を保持するが、 生まれ来る子供は皆、生涯思い出さないまま幕を閉じる。 記憶とは経験だ。 培った剣術や魔導の全てが其処には宿っているのだから。 では、二百年細々と続いたアーレンベルクの記憶を 胎児の中で解放すれば何が起こるか? (174) 2020/11/28(Sat) 0:41:32 |
【人】 皇帝の系譜ヘルマン帝の指揮に始まり、妃の同意を得て、 重臣達が見守る中其の赤子は取り上げられたが──── 臨月を迎えた時点でエーディトは衰弱し切っていた。 常ならざる記憶と力を蓄えた胎児は 母親の胎内でその魔力を吸い上げて完成されていく。 羊水に揺られながら見る夢は、 遠い過去の惨劇だったのかも知れない。 立ち会った者にそう思わせる程度には 生まれ落ちた新生児は“異様”だった。 実母の血を被って産声を上げた時、 既に彼を抱くべき母親の魂は其処になかった。 (175) 2020/11/28(Sat) 0:41:53 |
【人】 皇帝の系譜待望の世継ぎは恐ろしい迄に物覚えがよく、 一度教えれば大抵の技術は会得し我が物とした。 エーディトの死後間もなく次の妃が迎えられたが、 彼女が幼きヴィルヘルムを愛することはなかった。 アーレンベルクの希望であり、応酬の火種。 乱世の剣であり、未来を切り拓く鍵。 命名日を迎える度、彼が贈り物に求める物は──── 訊ねた所で「解らない」と応えたのだと言う。 (176) 2020/11/28(Sat) 0:42:23 |
【人】 熱望の胤裔 ヴィルヘルム( 俺が産まれたのは昏い 新 母は由緒正しき家系の長女だったそうだ。 何れ程神聖な血統であっても、 肉親を死に至らしめて誕生したこの己を 怪物の様に恐れるのも無理はない。 初めての邂逅の際に向けられた冷たい眼を 致し方無き事と割り切った其の瞬間、 心は軽くなった心地がした。 ) [ ……意味の無い、自己暗示でしかないとは未だ知らず。 ] (177) 2020/11/28(Sat) 0:45:30 |
【人】 熱望の胤裔 ヴィルヘルム[ どんな人間であっても情緒は存在する。 其れを歪める痛みや苦しみを受け取らないのは、 生じた傷に“見ない振り”を続けているのに過ぎない。 継母に愛を拒否されたその日から、 彼は自身の深層的な欲求と向き合う事を止めた。 愛されたいという子供の願いさえ放り捨て、 唯強いだけの皇帝を創る為の舞台に登ったのだった。 ]* (178) 2020/11/28(Sat) 0:46:01 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ 思春期の自我の芽生え。 視野の広がりと共に分別が付く程に、 他者の境遇を客観視出来る様に変わっていく。 あの学園に通ったのは無論学びの為でもあったが その主旨は外交上の都合によるものが大きかった。 剣術を以て、今は遠き民の心に革命を問い掛け 交流を以て、他国の細やかな情勢を探る。 ]( 戦とまるで縁のない国に身を置く者を見て、 何も想わない方が愚鈍の極みというものだ。 憧れがささやかな内に距離を置いた。 彼等を遠い世界の住人だと思う事にした。 小国ではあれど皇族であるという理由のみで 色目を使ってくるような貴族連中は山程居たから、 彼等を一絡げにして蔑むには丁度良かった…… ──── それなのに。 ) (179) 2020/11/28(Sat) 3:33:18 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム( お前は権威というものを馬の糞程度に罵って見せたが、 俺の肩書きを本気で貶める様な事は言わなかった。 かと言って媚びた視線や歯剥を向けることもなく、 叱咤するとすれば大抵が俺個人の人格についてだった。 目紛しい人間模様と 秘めようともしない欲求の奔流に揉まれる日々を 「息苦しい」とお前に表現した時から、 視界はやけに鮮明になった。 ) [ 苦悩に盲目過ぎたココロが僅かに緩まり、 彼女に話した内容こそが蓋をし続けた本心であると 自覚するには、凝り固まった時間が重たすぎる。 ] (180) 2020/11/28(Sat) 3:33:36 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ 強固な暗示を掛けられてきた期間に 並ぶ程度の時間を共に過ごせていたのなら、 彼の奥底に置き去られた無自覚な痛みはいつか解け、 弱音の吐き方を学べたのかも知れないが。 ] 今しがた帰還した処だったのだ。 道中で落盤に帰路を塞がれてしまってな。 だが既の所で間に合って何よりだ。 [ どれだけ引き伸ばしても、三年以上にはならない時間。 残り僅かな時計の砂が落ちれば、 運命は二人をそれぞれの闘いへと駆り立てるから。 漸く絞り出された短い台詞の隙間を埋める様に 他愛のない言葉を横たえた。>>128 ] (181) 2020/11/28(Sat) 3:33:57 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ 去り際には相応しくないからなのか、 普段の憎まれ口に油が注がれる事はなく。 代わりに寄越された感謝の言葉は彼女なりのものだろうが やけに擽ったく思えてしまう。 添えられた品が妖しげな小瓶でさえなければ、 ]彼等を切り取った景色はロマンスのワンシーンの様だ。 ……首席の薬学部から贈られるものとは、 嘸かし貴重な妙薬なのだろうな。 [ 伸ばしかけた腕を意図的に横切って、 ぐいと胸に押し付けられたものだから。 悪戯っぽく手首ごと掴んで其れを退けた後で、 空いた手で Gift を包み込む様にして取った。 ] (182) 2020/11/28(Sat) 3:34:16 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ 指先に包んで収めたままの小瓶の中身は、 頭上で散りゆく花の色に酷似している。 小さな桃色の一欠片が鼻先に乗ったものだから、 塞がった両手の代わりに首を軽く振った。 ] [ 毒薬であるという点のみではない。 茶化した様な台詞に秘められし血濡れた願いを 再び視線がかち合った瞬間に悟ってしまったのは、 彼女が態と残したピースのせいだ。 本当は、導き出せてしまう答と解っている癖に。 銃爪を先に引いた側が取り残されてしまうなら、 態々“幕引き”の約束を重ねるのは何故なのか。 ] [ 信じたくはない、一つの仮説が成り立ってしまう。 ] ( 武器によらぬ“討伐”を望むからには、 彼奴が考える様な事は一つだけだろう。 いっそこの剣の腕前に託しさえすれば、 一瞬で楽にしてやれると誓えたものを。 ……何故、今まで気付けなかった。 ) (183) 2020/11/28(Sat) 3:34:43 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ 死人に人殺しは完遂出来ないから、 差し詰め彼女の願いは時間差で■ぬ事なのだろう。 手折られることを望む訳は、 おくびにも出さなかった病状にあるだろうと推測する。 ] [ ともあれば理由を聞くことも出来ず、 気の利いた煽り文句で笑いを齎す事も叶わず 唯「大切にする」と返すのみ。 渡してやる 彼女が帰りの馬車に乗り込むまで並んで歩けば、 立ち止まる時間さえ恋しく思えた。 ] (184) 2020/11/28(Sat) 3:35:38 |
【人】 Revenger ヴィルヘルム[ ────最期の砂粒が落ち切った。>>132 ] 息災をとは言わん。 時折使い鳥を送ってやる! [ 飛び上がる馬車に向かって声を張り上げたのは、 慌てて再会の約束を確実にしようと考えたから。 幸いにも彼女の 寄香 は此処に一つ産まれたので、時間をかけたとしても手紙程度なら届けられるだろう。] [ 見上げたのは車輪の付いた箱体ではなく。 視線が逞しい脚の蹄を目で追っていたから、 “見えて”居ることは彼女にも伝わる筈だ。 馬車の中に姿を消す前の刹那に見たものは、 少年少女にしては重すぎる誓を込めた短剣。* ] (185) 2020/11/28(Sat) 3:36:10 |
【独】 転入生 二河 空澄/* まひるくん かわゆいっ お家に行けるんだーって小躍りしちゃった へへ うれしい! それにしても、表現がすっごい的確で あああ、それだよ、それっ!て ひざぽんしまくってる 「濁す」とかさ、短い言葉でスマートに伝え切るとこ ほんっとに かっこいい (-33) 2020/11/28(Sat) 7:29:30 |
【人】 転入生 二河 空澄[興奮状態にあったせいか 違和感がある‥ぐらいにしか感じてなかったけど 蹴りが入ったところには赤い痕がくっきりで。 (ああ… これ、 後で痛くなるヤツだったり…?) 転んですぐは、恥ずかしさの方が勝って 何とも無かったのに 親に消毒してもらう頃には すっげぇ痛いとか、前にもあったなって思い出す。 見た目のインパクトほど 今はまだ、痛く無いんだけども 真昼くんはものすごく心配してくれてるみたいだ。 自分の方がよっぽど大変だっていうのに。] (190) 2020/11/28(Sat) 7:43:47 |
【人】 転入生 二河 空澄[気にしなくていいよ、って 答えようかとも思ったんだけど オレたち、子どもだけで解決しようとするより お家の人に相談できるなら 相談した方がいいんじゃないか?って、 そんな考えが頭を掠めて。] ええと…、じゃあ 手当て お願いしようかな? [彼の優しさに甘えることにして 心配してくれてありがとな、って意味を込めた 柔らかい笑みを向ける。] (191) 2020/11/28(Sat) 7:54:07 |
【人】 転入生 二河 空澄[あと、こんな時に 不謹慎かもしれないんだけど もっと真昼くんのこと知りたいって 仲良くなりたいって思う気持ちもあって。 お家に行けるってことに ちょっぴり、そわそわしながら 教室を元の状態に戻そうと動き出す。 もう日も暮れてしまってるから 早くした方がいいだろうって、まずは倒れた机から。]* (192) 2020/11/28(Sat) 7:55:40 |
【独】 転入生 二河 空澄/* んんんんん なーのロルって ほんとやさしい いたれりつくせりで 先回りしてお膳立てしてくれるー 私、こういうの下手っぴだから めちゃくちゃ尊敬する 見習いたいよー、、、 爪の垢 煎じてのまなくちゃ (-34) 2020/11/28(Sat) 9:36:41 |
【人】 転入生 二河 空澄[青い匂いが微かに残る以外は、元通りになって さあ、真昼くん家に向かおうかって 教室を出る頃合い。 ここに来た理由を尋ねられて>>194、 あ!と大きく口を開けた。] よかった、 忘れるとこだった。 明日出さなきゃいけないプリント取りに来たんだ。 んーー…っと、 そう、これこれ! あった! ファイルに挟んで鞄に入れたはずなのに 消えててさ。超ふしぎ。 いや、オレの勘違いかもしんないけど。 はーーーー、ありがと。 真昼くんのおかげで、助かった! [本日、何度目のありがとうだろう。 色々と助けてもらってばっかりだから オレもちゃんと助けられたらなって思うんだ。] (196) 2020/11/28(Sat) 9:42:25 |
【人】 転入生 二河 空澄[真昼くんの家は 近いって話だったけど どのくらいの距離だっただろう。 履き替えた運動靴で歩き出しながら 訊ねる時間はあっただろうか。 ああいう酷いこと、いつもされてるの?とか いつから?とか 先生に相談したことはある?とか そういうことを。 プライベートに関わることだから 人目があれば、表現を ぼかしながらになっただろうけど。]* (197) 2020/11/28(Sat) 9:43:40 |
【独】 Revenger ヴィルヘルム (-35) 2020/11/28(Sat) 9:45:37 |
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