人狼物語 三日月国


169 舞姫ゲンチアナの花咲み

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視点:


プロローグ

【人】 花瓶  

  

   想いは風となり人を導く。

   風は花弁を散らしてゆく。

  
(0) 2022/08/08(Mon) 0:33:07



到着: ソーネチカ

【人】 ソーネチカ



  
花咲病。

  それは身体に花が咲き、最期には大きな花弁となり
  命を散らすことになる奇病。
  薬などの有効な治療法は確立されていない、
  罹った人もほぼいない、珍しい病。

 
(1) 2022/08/08(Mon) 1:21:33

【人】 ソーネチカ



  
助かりたい?死にたくない?

  心を揺らしていくたびに
  またひとひらの
花弁
が落ちていきます。

  
(2) 2022/08/08(Mon) 1:23:28

【人】 ソーネチカ



  だから彼女は、諦めようとしました。
  静かに、来るはずの終わりを見据えて。
  

  これはそんな彼女の、お話。
     
―――独り、花に取り憑かれた人の、お話。


 
(3) 2022/08/08(Mon) 1:24:16
到着: サルコシパラ

【人】 サルコシパラ




   「命の終わりは美しいものだ。」



      そう信じてやまない男が今日も生を屠る。



(4) 2022/08/08(Mon) 2:02:21

【人】 サルコシパラ



男の周りは
で満ちていた。


(5) 2022/08/08(Mon) 2:07:33

【人】 サルコシパラ




   自分を産み落とすと同時に事切れる母
   妻に取り残された事実に絶望し首を吊る父

   空腹に泣く人を救うために喰われる家畜
   疫病によって命を落とす幼子達

   踏みつけられた花々のように
   男の周りではいつも誰かが枯れている。




(6) 2022/08/08(Mon) 2:10:38

【人】 サルコシパラ



   しかし男だけが死から逃れ
   死に取り込まれる人々を見せつけられる。

   それでいて、その散り際は美しくも儚く、惨く。
   男はいつも怯え、惹かれ、無情を憂いた。


(7) 2022/08/08(Mon) 2:12:12

【人】 サルコシパラ



    男の名はサルコシパラ。


      命の輝きに魅入られ、花を愛した
      孤独で哀れな、たった一人の人間である。



(8) 2022/08/08(Mon) 2:15:30

【人】 サルコシパラ



 ───朝の一幕:自宅───


     「今日もお前は可愛いね。」



   自宅の花瓶に活けられたバラを撫でると
   サルコシパラは口角を高く吊り上げる。

    W人との関係を持とうともせず、
     一心不乱に花を溺愛する青年。W


       W花と結ばれる為に生まれた男。W


   すっかり街では奇人の扱いを受け
   奇異の目で見られることも何処吹く風。
   サルコシパラの一日とは、大体そういうものだ。


(9) 2022/08/08(Mon) 2:18:47

【人】 サルコシパラ



   ただ以前と違うことを
   ひとつだけ挙げるとするならば。


     「おはようございます。
      今日も綺麗ですね。」


   数年前から同居を始めた者がいるということ。
   血縁も何もない。
仮面の中を見せることも滅多に無い。

   それでも身寄りのいないサルコシパラにとって
   それはたった一人の家族のようなものだった。

   
(10) 2022/08/08(Mon) 2:21:38

【人】 サルコシパラ



   サルコシパラに同居人が増えたと
   驚きを隠せない街の人間に
   サルコシパラは笑いながら言う。


   「そんな滅多な関係じゃないですよ。
    毎日口説いて、毎日振られてますから。」


   そう、サルコシパラと同居人…
   ウユニ
との関係とはそういうものだ。**



(11) 2022/08/08(Mon) 2:24:13
到着: ウユニ

【人】 ウユニ



  
「この命が終わるときは独りでいよう」


       
そう決めていたはずなのにね。


 
(12) 2022/08/08(Mon) 15:50:21

【人】 ウユニ



私にとって
は縁遠いものだった。


 
(13) 2022/08/08(Mon) 15:51:10

【人】 ウユニ



もっとも、それも昔の話。
  
(14) 2022/08/08(Mon) 15:52:05

【人】 ウユニ



   愛情深い父母のもとに生まれ
   Wお姉ちゃんWと慕ってくれる弟妹もいた。
   私は、あの子たちに得意な裁縫で
   服や帽子を作ってあげたりして。
   そのたびに大げさなくらい喜んでくれて
   それがたまらなく、可愛いと思ってたの。


   
そこにはあたたかで幸せな家庭があった。

 
   手入れされた花壇に咲く花々のように
   私の周りには確かな幸せがあったはずだったのに。


 
(15) 2022/08/08(Mon) 15:56:16

【人】 ウユニ



   そんな一つの家庭の幸せに亀裂が走った。
   原因は……身体に花を咲かせた私だったの。

   当時の私は、それが病だとは知らず。
   家族に忌避されるとも、思っていなかった。


 
(16) 2022/08/08(Mon) 15:57:43

【人】 ウユニ



       家族は、味方でいてくれると。
       そう信じて疑いもしなかった。  


 
(17) 2022/08/08(Mon) 15:58:11

【人】 ウユニ



   太ももに咲いた、まだそう大きくない花を
   家族に見せて、相談したあの日を
   私は今でも覚えている。

   弟妹は異物を見るような目を向けて
   理解が及ばないことへ怯えを見せていたし
   母は見たくない、理解したくないと言わんばかりに
   私から顔を背けていた。

   眉間にしわを寄せて、
   此方を見ていた父が吐き捨てた言葉も
   はっきり覚えているわ。


 
(18) 2022/08/08(Mon) 15:59:41

【人】 ウユニ



    
Wこの家から出ていきなさい。W


  
(19) 2022/08/08(Mon) 16:00:13

【人】 ウユニ



   最初は何を言われたか、わからなかったの。
   どうしてそんなことを言われるのかも。


      今ならわかる。
      家族は皆、異質な存在になった私を
      受け入れがたいと思ってしまったのだ、と。


 
(20) 2022/08/08(Mon) 16:01:10

【人】 ウユニ



   父の言葉をすぐには理解出来なかった私は
   
どうして、
とか聞いたような気がするし
   それに対する答えは、
   
見たくない、気味が悪い、

   と言ったような忌避の言葉だった。

   出て行けという父に、家族は誰も止めなかった。
   
もし、誰か一人でも止めてくれる人が居たなら

   
私はきっと縋ろうとしたと思う。


 
(21) 2022/08/08(Mon) 16:03:05

【人】 ウユニ


 
    
「…今まで、ありがとう。」



   でも、家族の態度から縋れないのだと
   悟った、
悟ってしまった
私は
   震える声で、別れを告げて。
   最低限の荷物を持って、家を出た。

 
(22) 2022/08/08(Mon) 16:04:19

【人】 ウユニ



   そうして、私はふらふらと
   町から町へと彷徨って。
   ただ彷徨うだけではなくて、
   自分の身に咲く花が何なのかを知ろうと
   行く先々で書物を漁った。

   私はW花咲病Wという病気を患っているのだと
   知ったのは、貴方に出会う前の事。


 
(23) 2022/08/08(Mon) 16:04:40

【人】 ウユニ



───朝の一幕:サルコシパラの家───

  
   バラへと声をかける彼の姿を眺めるのは
   ここに来てからの私の日課の一つ。

   彼が街の人から何と言われているか、
   知らないわけではない。

   でも、私は花を溺愛する彼を変だとは思わないし
   優しいのだ、と思っているから。
   私が奇異の目を彼に向けることもない。

 
(24) 2022/08/08(Mon) 16:06:59

【人】 ウユニ



   「おはようございます。
    あら、そんなことを言っては
    貴方の可愛いバラが嫉妬してしまいますよ。」


   いつもの挨拶に、私もいつものように返して。
   小さく口角を上げてみせるの。

   血縁者ではない、家をなくした私を
   住まわせてくれる彼は、優しいと思う。
   彼を家族のようには思わず、W友人Wだと、
   そう思っているのが、彼と私の違いかしら。

 
(25) 2022/08/08(Mon) 16:08:09

【人】 ウユニ



   毎日のように貰う言葉を
   軽く受け流していた理由は、
   ここにいるのも、貴方との時間も、
   期限付きだと決まっていて。
   踏み込まないようにしていたから。


   私と彼の関係は、そういうもの。*


 
(26) 2022/08/08(Mon) 16:09:08

【人】 ウユニ



───出会い───


   花咲病のことを知った後の私は、
   独りで散ることができる場所を探していた。

   誰にも踏み込まず、踏み込ませず。
   一人で静かに、終わりを迎えようと。

   この街に来たのも、そんな経緯。

 
 
(27) 2022/08/08(Mon) 19:47:59

【人】 ウユニ

  

   道行く人に、この街を見渡せる場所はないか
   聞いてたどり着いたのが、街の奥にある丘。

   ついた頃には日が沈みかけて。
   沈んでいく太陽を、ただ眺めていたの。
   髪を、頬を、風が撫でて
   黒のロングスカートがはためいていく。
   風に揺られる花はこんな気持ちなのかしら、
   なんて、ふと考えて、くすりと笑った。

 
(28) 2022/08/08(Mon) 19:48:56

【人】 ウユニ


 
   
花弁
が一枚、風に乗って飛んでいったのに

   
私が気づくことはなかったけれど。

   もし、見た人が居るのなら、
   少し疑問に思ったのかもしれない。


 
(29) 2022/08/08(Mon) 19:50:40

【人】 ウユニ

  

    「困ったわ。
     今日泊まる場所も決まってないのに。」


   あまり困っていなさそうな口調で
   呟いて苦笑いした頃だったかしら。
   
それとももう少し後だった?



      
―――私以外の人が居るのに、気付いたの。*


 
(30) 2022/08/08(Mon) 19:51:57
村の設定が変更されました。

【独】 ウユニ

/*
ロルの書き方を忘れた……どう書いてたっけ…とか思ってる人なので不手際がないか心配…。

ということで西さんはお誘い本当にありがとうございます。
西さんの素敵なロルについていける自信がない……
(-0) 2022/08/08(Mon) 22:21:55

【人】 サルコシパラ



     「そんなことはありませんよ。
      この子達も貴女を家族と認めている。」


   花々にとって彼女は敵ではない。>>25
   その事はサルコシパラが誰よりも知っている。

   知ってか知らずか
   認めていないのは彼女だけのようだ。


(31) 2022/08/08(Mon) 22:38:39

【人】 サルコシパラ



   認めたくないのか
   認めるわけにはいかないのか>>26

   その御心は
   ただの人間風情には推し量れない。



(32) 2022/08/08(Mon) 22:39:22

【人】 サルコシパラ



   何をもって普通と呼ぶか
   なにをして奇とするか

   ただ一つ確かなことは
   普通などという不安定で曖昧な戯言には
   なんの価値もないということだ。**



(33) 2022/08/08(Mon) 22:39:50

【人】 サルコシパラ



   あの日は珍しく、世界が
に満ちていた。>>27


(34) 2022/08/08(Mon) 22:41:02

【人】 サルコシパラ



   花に魅入られた者の苦悩>>23
   虐げられた過去>>18>>19>>20


   緑丘に芽吹く一輪の竜胆の傷痕など
   何一つ知らない人間が持つ感情は


            美しい。>>28



   ごくごく自然で普遍的なもの。


(35) 2022/08/08(Mon) 22:42:18

【人】 サルコシパラ



   それは
花弁
の導きか
   それとも彼女が導かれたのか。>>29

   何か一つが噛み合わなければ
   出会うことは無く、結ばれなかった縁

   サルコシパラは嗤う。
   生まれて初めて、運命という言葉を信じたのだから。


(36) 2022/08/08(Mon) 22:42:54

【人】 サルコシパラ




  (よもやこの私が運命?
   滑稽だろう?それでいて光栄だ。


         私は貴女に選ばれたのだろうか。
         貴女が私の事を選んだのだろうか。)



(37) 2022/08/08(Mon) 22:43:30

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   (私は知りたかったんだ。

        貴女に出会った因果の行く末を。)



(-1) 2022/08/08(Mon) 22:44:37

【人】 サルコシパラ



     「ごきげんよう。
      この広い場所に一輪の
竜胆

      少しばかり寂しいものですね。」


(38) 2022/08/08(Mon) 22:46:45

【人】 サルコシパラ



   お困りのようなその背中に
   サルコシパラは声を掛ける。>>30


         それが二人の、始まりの日。*



(39) 2022/08/08(Mon) 22:48:03

【独】 ウユニ

/*
えっまっっ……はーーーーーすきです(五体投地


その秘話はズルです……
(-2) 2022/08/08(Mon) 22:48:44

【独】 ウユニ

/*

(つい勢いで表情差分変えるの忘れたよね……)

めっちゃ好きなんですけどこれに私が返していいんですかね……
(-3) 2022/08/08(Mon) 22:53:55

【人】 ウユニ



    「そうかしら。
     だとしたら、光栄ですけれど……。

         
きっと私には不相応ですよ。」


  
(40) 2022/08/08(Mon) 23:54:38

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    「家族はもっと…
     
寄り添ってくれるもの、でしょう?」



   
私はそんな人じゃないでしょう、
と暗に告げて。
   言葉の裏側に、あったのは小さな願望。
   家族に寄り添って欲しかったという、微かな未練。


 
(-4) 2022/08/08(Mon) 23:55:51

【人】 ウユニ



   踏み込むまいという私の態度は
   花々にとってどう取られていたものか。
   踏み込まないから、知ることもなく。

   彼のWこの子達もWの意味に気づかないほど
   私は鈍くはなかったけれど
   鈍く、気付いていないふりをしていた。


  
(41) 2022/08/08(Mon) 23:57:22

【人】 ウユニ



   家族だと認めてしまうわけにはいかないだけで。
   認めたくないわけでは、なかったの。


   
終わるときは一人で、と決めていたから。*


 
(42) 2022/08/08(Mon) 23:57:52

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   それに、貴方に見せるのなら、
           死ではなく生がいい。


 
(-5) 2022/08/08(Mon) 23:58:39

【人】 ウユニ



   花を溺愛する貴方と
   花に魅入られた私が出会ったのは
   運命だったのかもしれないし>>36
   お互いの想いの風が導いた結果なのかもしれない。
 
 
(43) 2022/08/08(Mon) 23:59:20

【人】 ウユニ



   人が花を選ぶように
   花だって、人を選んでいいはず。

   言葉を持たない、自ら動けない花には
   それが出来ないだけで。
 
   貴方に頼ろうと思ったのは
   紛れもなく私の意思。 
   それを選んだというのなら、そうかもしれないわ。


 
(44) 2022/08/08(Mon) 23:59:53

【人】 ウユニ

   
   まさか誰かいるとは思っていなかったから
   後ろから声をかけられたときはそうね、
   驚いてしまったから。
   
   一瞬反応が遅れてしまったけれど。
 
(45) 2022/08/09(Tue) 0:00:24

【人】 ウユニ



    「ごきげんよう。
     貴方はご存知かしら。
     
竜胆
は独りで咲く花ですもの。

     寂しさには慣れているのではないかしら。」

 
(46) 2022/08/09(Tue) 0:01:01

【人】 ウユニ


   仮面の彼の方へと向き直った。
   W普通Wなら仮面に驚いたり
   どうして、と聞いてしまったりするのだろうけれど
   踏み込まないと決めている私はそれを聞かず。

   そもそも、疑問に思うこともなかったわ。
  
(47) 2022/08/09(Tue) 0:01:44

【人】 ウユニ



   人は皆、仮面を付けているようなもの。
   いつ、本性を表すかなんて分からない。



   彼の場合は、見える形で仮面をつけているだけ。
   ただ、それだけのことよ。

   それに、私だって本心を見せまいとしているのだから
   仮面を付けているのと同じでしょう?


 
(48) 2022/08/09(Tue) 0:03:04

【人】 ウユニ

   

    「……さっきの独り言も
     貴方には聞かれてしまったのかしら。

     私はウユニ。
     この街には今日来たばかりです。
     行く宛てがなくて、
     どうしようかと思っていたところだったの。

     貴方は、どうしてここに?」


   軽い自己紹介の後に、小さな声で
   
もしかして、貴方の時間を邪魔してしまったかしら

   なんて、聞いてしまったのは……。

   何故でしょうね?
   いつもなら人の話は聞かないのに。**

 
(49) 2022/08/09(Tue) 0:04:24

【独】 ウユニ

/*
>>38
何その声のかけ方お洒落か???と思った私はいます。
全然気の利いたこと言えない……(頭抱えてる)
(-6) 2022/08/09(Tue) 0:09:45

【独】 ウユニ

/*
私が送った秘話、悪い方にとると貴方は寄り添ってくれないじゃん、みたいに見えそうで言葉が足らない…………()
日本語下手くそ選手権優勝………
(-7) 2022/08/09(Tue) 0:12:27

【人】 サルコシパラ



   サルコシパラがウユニと同居を始めてから
   最低でも1年は経つ。

   しかしサルコシパラが知るウユニなど
   氷山の一角、せいぜい数パーセントの欠片だ。

   それが証拠に、その言葉が紡がれたきっかけ
   過去のしこりをサルコシパラは察することが
   出来ずに、見込みのない憶測を浮かべては
   ひたすらに首を傾けるばかり。



(50) 2022/08/09(Tue) 1:06:54

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   しかしながら


     「どうでしょう。
      生憎、私は普通の家族というものを
      知らずに育ちました。

      だから何が家族として正しい形なのか
      私にはわかりかねる。」


   そう前置きして。


(-8) 2022/08/09(Tue) 1:07:26

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   「少なくとも私が貴女を家族と思うのに
    これといった理屈はありません。

    ただ貴女を家族と想いたいと
    私の意志がそう言って聞かない。

    言うなれば、直感というやつです。」


(-9) 2022/08/09(Tue) 1:08:23

【人】 サルコシパラ



   人間に伝えられたことはひとつ
   紛れもない己の強い意志のみ。

   部屋を彩る崇高な花々は
   静かに、寂しげに。
   
   その選択の未来を、見据えていた。>>41>>42**


(51) 2022/08/09(Tue) 1:09:31

【人】 サルコシパラ



   そう、全ては直感だった。

   運命を感じたことも。
   この場所で出会った彼女と
   ここで今生の別れにしてはならないと
   そう思わずにはいられないことも。

   そこには合理性も理性も何もなく
   ただ情動に赴くままの選択。

   己の直感に従った結果だ。


(52) 2022/08/09(Tue) 1:12:23

【人】 サルコシパラ



   どちらがきっかけであったのか。
   それはもう、些細なことなのかもしれない。




(53) 2022/08/09(Tue) 1:13:06

【人】 サルコシパラ



   「えぇ、確かにそうかもしれません。>>46

    しかし『
寂しい愛情
』などという花言葉を
    充てがうような人もいるくらいですから。

    寂しさを受け入れられない
    そんな竜胆がいてもいいと思うんです。」


(54) 2022/08/09(Tue) 1:15:22

【人】 サルコシパラ



   どれだけ精神を研ぎ澄ませようとも
   決して慣れることなど無い孤独の感情を
   サルコシパラは誰よりも知っているつもりだった。

   そして孤独の痛みを紛らわす方法は
   自ら孤独を選び、他者を排除すること。

   喧騒の街から逃げるようにここに来ること。

   他者に踏み込むことをやめ、佇むこと。>>47



(55) 2022/08/09(Tue) 1:38:50

【人】 サルコシパラ



   サルコシパラが彼女を放っておけなかったのは
   ぽつりと湧いて現れた同族意識のせいだったのか。


   「安心してください。
    貴女が住む場所を持たずに
    路頭に迷っていることくらいしか
    聞いてはいませんから。」


   意地の悪い答えを返すと
   サルコシパラは被っていた仮面をずらして
   街の人々には魅せない己の心境を零す。


(56) 2022/08/09(Tue) 1:39:50

【人】 サルコシパラ



     「独りになりたくなくて
      独りになろうとここに来ました。

      この丘の上が、好きなんですよ。」


(57) 2022/08/09(Tue) 1:41:53

【人】 サルコシパラ



   孤独にはなりたくないのに
   いつか自分から人を遠ざけ孤独を選ぶ。

   矛盾に満ちた己の行動を
   孤独を埋める形でひとつの線に繋げてくれた
   彼女はむしろサルコシパラにとっては感謝の相手。

   それが、ウユニのか細い不安への答え。*

(58) 2022/08/09(Tue) 1:42:25

【人】 ウユニ



   奇病のせいで家族に家を追い出されてしまった。
   路頭に迷った理由はそれしか言っていなかった。

   住まわせて貰うのはせいぜい数ヶ月。 
   密かに、貴方の知らないうちに出て行こう。

   当初はそう思っていたから
   過去を話す必要もないと思って。
   思ったよりも貴方の家に長居してしまったのは
   私にとっては誤算だったわ。

   仮住まいだとしても帰る家があることに
   貴方の傍にいることに、居心地の良さを覚えて
   それに甘えてしまっていたのでしょうね。


 
(59) 2022/08/09(Tue) 12:18:06

【人】 ウユニ

   

   だから、なのかしら。
   貴方の過去の断片を聞けば
   より、貴方から離れがたいと思ってしまうの。
   貴方の悲しみに寄り添いたい、と。
   今までそうしてはいけないと思っていたのに
   そうしたい、と思うのは……
貴方のことが…。


 
(60) 2022/08/09(Tue) 12:18:58

【独】 ウユニ



    
少なからず、好きだという証左。

    友人だと言い聞かせていないと
    超えてはいけない物を踏み越えてしまいそう。


 
(-10) 2022/08/09(Tue) 12:20:12

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   続く言葉には、暫く黙った。
   理屈抜きの、真っ直ぐな言葉は
   それが本心からのものだと思ったから
   一瞬、泣きそうに顔を歪めて。


 
(-11) 2022/08/09(Tue) 12:20:54

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    心を強く揺り動かすことは
    この身を蝕んでしまう。
    助かることを諦めていても
    怖くないわけがない。


    せめて、失うものがもう何もなければ
    違ったのかもしれないのにね。


 
(-12) 2022/08/09(Tue) 12:21:32

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    「私の思う家族の形は……
     悲しみや苦しみに寄り添うこと。
     何があっても味方でいてくれる人たち。

     そう、思っています。」

  
(-13) 2022/08/09(Tue) 12:22:04

【秘】 ウユニ → サルコシパラ


   ふ、と息を吐いて、吸って。
   意を決して話すのは、私の病のこと。


   「私は、珍しい病気を患っているのだと。
    出会った時にお話したことを覚えていますか?

    それが……
こんな病だったとしても。

    貴方は、私を家族だと。
    家族と想いたいと、望んでくれるのでしょうか。」

 
(-14) 2022/08/09(Tue) 12:22:38

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   言いながら、
   ブラウスのボタンを一つ二つと外して。
   肩や腕が見えるようにはだければ
   そこには
鮮やかな花
が、見えたはず。

   
拒絶されたなら、出て行こうと思っていた。

   
でも、何故かしら、そうされない気もしていて。

   
   
貴方なら受け入れてくれるんじゃないか、って。


 
(-15) 2022/08/09(Tue) 12:25:12

【人】 ウユニ



   彼の強い意志に背を押されて。
   私は、最善とは言えない未来を、
   この手で選び取ってしまった。


       
貴方を苦しませると、予想できる未来を。*


 
(61) 2022/08/09(Tue) 12:25:56

【人】 ウユニ



   いいえ、本当はずっと前から。
   選んでしまっていたのね。

   あの日の出会いを始まりにするのでなく
   終わりにするべきだったの。
   今生の別れにするべきだった。

 
(62) 2022/08/09(Tue) 12:26:19

【人】 ウユニ



    「そんな竜胆が咲いているのなら>>54
     きっと、誰かに手折られるのを
     声に出さず待っているのでしょうね。

     
それは、果たして私の事かしら?」


 
(63) 2022/08/09(Tue) 12:26:52

【秘】 ウユニ → サルコシパラ




     
「それとも、貴方のことかしら。」



  
(-16) 2022/08/09(Tue) 12:27:13

【人】 ウユニ



   寂しさを受け入れられない、という言葉は
   私には当てはまることだったから。
   心を見透かされたような気持ちになってしまうの。

   でも、それだけではなくて……
   まるで彼のことも指しているような
   そんな気もしてしまって、思わず発した言葉に
   貴方はどう思ったのかしら。


 
(64) 2022/08/09(Tue) 12:29:15

【人】 ウユニ



    「全部聞いていたってことじゃないですか。」


   少し意地悪な答えに思わずふふっと笑って。>>56
   でも、その後に見えた貴方の心境に>>57
   私は魅入られてしまったみたい。

 
(65) 2022/08/09(Tue) 12:29:52

【人】 ウユニ



   独りになりたくないのに
   独りを選ぶところが、同じだったから。


 
(66) 2022/08/09(Tue) 12:32:15

【人】 ウユニ



    「私も独りなんです。
     珍しい病気に罹った私を、
     家族は疎んで追い出したから。」


   そう、言った後、冗談のような口調で、


   「ここに、行く宛てのない人が居るんです。
    その人を連れ帰れば、独りじゃなくなりますよ。」

   
   口元に手を当てて、静かに笑った。*

 
(67) 2022/08/09(Tue) 12:33:00

【独】 ウユニ

/*
西さんのロルはこんなに綺麗なのに私のロル……(頭抱えてる)
今回も長い灰感想書いていいかな……((
(-17) 2022/08/10(Wed) 20:51:05

【人】 サルコシパラ



   あの言葉は未だ忘却に至ることがない。>>67
   独りじゃなくなると悪魔のような提案をする彼女の姿に
   僅かばかりの優しい棘を感じたことも。

   つまるところ利害関係でしかないし
   それ以上に至らないための線引き。

   彼女の言葉をサルコシパラはそう解釈していた。


(68) 2022/08/10(Wed) 21:46:48

【人】 サルコシパラ



   珍しい病気だというのに
   寄り添うどころか疎んだという彼女の肉親に
   サルコシパラは内心ささくれ立った。>>59

   その奇病がどんなものであったとしても
   サルコシパラの思う家族の在り方の中では
   誰よりもウユニの味方であるべきなのだから。


   その小さな苛立ちは同情へと変わり
   いつかは彼女を慮る心へと変革を遂げ
   ついには彼女がどれだけ住まうとも構わないと
   明確な意志へと育まれていった。



(69) 2022/08/10(Wed) 21:47:54

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   彼女が独りに戻る姿
   想像するだけで胃液が込み上げてくる。

   孤独の味をよく知っている身体の細胞全てが
   「彼女を独りにするな」と警笛を鳴らしていた。


   それは結局サルコシパラの独善で
   自分のような思いをこれ以上したくないと
   身勝手な世話焼きに過ぎない。

   当の本人も、重々承知した上で
   ウユニを長く傍へと置くことを許している。>>59



(-18) 2022/08/10(Wed) 21:48:25

【人】 サルコシパラ



   だからあの時、静かに笑うウユニに…>>67


(70) 2022/08/10(Wed) 21:49:13

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   「ここで出会ったのも何かの縁だ。
        その話、乗りましょう。」


(-19) 2022/08/10(Wed) 21:49:48

【人】 サルコシパラ



   被っていた仮面をずらして
   サルコシパラは彼女に微笑んだのだった。**


(71) 2022/08/10(Wed) 21:50:12

【人】 サルコシパラ



   しかしサルコシパラには迷いもある。
   手折られるのを待つ竜胆が彼女なのか
   それとも自分なのだろうか。>>63

   あの日から数年が経った今でも
   その答えを導き出すことが出来ないでいた。


(72) 2022/08/10(Wed) 21:50:55

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   サルコシパラには分かっていた。

   そうなってしまう原因は
   彼女のことをあまりに知らなすぎるからだと。

   彼女の過去も、心も>>64。何も知らないまま
   自分達は此処まで来てしまったのだと。


(-20) 2022/08/10(Wed) 21:51:35

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   ウユニを受け入れるためには
   彼女のことを知る覚悟がいる。

   肉親との決別をもたらした病のことも
   その症状や、病の行く末も
   今の自分はあまりに知らなすぎる。


(-21) 2022/08/10(Wed) 21:52:05

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   その憂いに応えるかのように
   ウユニの声に決意が帯びていく。

   味方であって欲しいと。
   あの日彼女の肉親に感じた小さな憤りを
   まるで同じことを願うかのように。


   一度彼女から目を離し、背を向け
   花々の様子を伺っていたサルコシパラが
   もう一度導かれるように振り向くと

   
(-22) 2022/08/10(Wed) 21:54:26

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   衣服の擦れる音
   純白の肌に囲まれて


         ─── 一輪の花が咲いた。



(-23) 2022/08/10(Wed) 21:56:53

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   サルコシパラは驚きを隠せずに
   思わず息を飲んでしまう。


      「それが……あなたの……?」


   あと数年しか生きられない身体だとか
   癌に侵されているだとか

   思いつく限りの最悪な想定の外側で
   彼女の秘密が明かされていく。


(-25) 2022/08/10(Wed) 21:58:20

【独】 サルコシパラ



         なんて美しいのだろう。
         そう言いかけた言葉を飲み込み。


(-24) 2022/08/10(Wed) 21:58:43

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   命の終わりは美しい。
   その一瞬の輝きに全てが詰まっている。

         今掴み取ってしまった未来も同じ
         この一瞬が、全てなのだ。*



(-26) 2022/08/10(Wed) 22:01:28

【人】 ウユニ

   

   私はひどい提案をしたと思う。
   
貴方を利用します、
と言っているようなもの。

   勿論利用されるのは構わなかったし
   例えば家事とか、私にできることを頼まれるのなら
   こなすつもりでいたし、たとえ頼まれなくとも、
   何かの形で貴方へ恩を返すつもりでいたの。


 
(73) 2022/08/11(Thu) 0:05:38

【人】 ウユニ



   人は自分の理解を超えた出来事に弱い。
   人であり花になりかけている私を見て
   どうしても理解ができなかったのだろうし

   
―――――感染るかもしれないと。

   
   そんな恐怖があったのだとしたら
   家族を責めることも躊躇ってしまう。>>69


   それでも味方でいて欲しい、なんて
   私のわがままでしか、なかったのよ。
   そうして諦めなければ苦しくて仕方なかった。


 
(74) 2022/08/11(Thu) 0:06:44

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   独りなんて、嫌だった。
   でも、信じていた人たちに裏切られたり、
   傷つくのも嫌だった。

   
だから諦めて、独りを選ぼうと思っていたのに。


  
(-27) 2022/08/11(Thu) 0:07:36

【人】 ウユニ



   あの時選び取ってしまった理由の一つはきっと
   心のどこかでは諦めきれなかったから。

  
  
(75) 2022/08/11(Thu) 0:09:13

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    「ありがとう。
     次に住む場所を見つけるまで……。

     よろしくお願いします、ね?」

 
(-28) 2022/08/11(Thu) 0:09:53

【人】 ウユニ



   淡く微笑み返して、>>71
   叶うなら、握手をしようと手を差し出したの。**

 
(76) 2022/08/11(Thu) 0:10:22

【人】 ウユニ



   数年たっても秘密を守っていたのは
   そう、最後の線引きのつもりだった。

   花咲病のことは、
   これだけは、知られてはいけない。
   知ってしまえば、病を背負わせること、
   私の心に踏み込ませることと同じだと思うから。

   彼のためだから、そうやって言い訳して
   ずっと言わなかった。


 
(77) 2022/08/11(Thu) 0:10:54

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   背を向けていた彼がこちらを振り返って。
   驚かれるのは当たり前だと、思っていたから
   私は貴方の反応を見ても顔色は変えず。
   

    「花咲病。身体に花が咲く、病です。」
   

   
いつか死ぬ病……とは言わなかった。

   治療法について聞かれたなら、
   探している途中だと、
をついたでしょう。


 
(-29) 2022/08/11(Thu) 0:12:16

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   肝心なことはまだ言わず、それでも
   私にとって、この病を明かすこと自体は
   かなり勇気のいることだったから。
   ふ、と目を伏せて。
   はだけた服を戻しながら、


    「気味が悪いとか、怖いとか。
     貴方も、そう思いますか……?」



   か細い声で、聞いてしまうの。
   貴方なら違う、と思っていたから
   話したのに、それでも信じ切れないのは、
   家族につけられた
が深いから。

 
(-30) 2022/08/11(Thu) 0:13:05

【秘】 ウユニ → サルコシパラ

   
   
    「こんな女を住まわせていると知れたら。
     貴方も困ったことになるかもしれない。
     もし、家族だと呼ぶのなら、なおさら。

     それでも、
貴方は……。」


 
(-31) 2022/08/11(Thu) 0:13:45

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   その先を口にすることはできなかった。
   家族のように寄り添って欲しい、なんて願う資格は
   私にはないのだから。

   いつか死んで、貴方の元を離れる私は
   貴方に寄り添うことなんて、できなくて。
   だから、私にとって貴方は家族ではなく友人。


   それでも一方的に寄り添って欲しいなんて
   わがままにもほどがあるから。

     
 ―――――望んでは、いけないの。*


 
(-33) 2022/08/11(Thu) 0:14:23

【独】 ウユニ

/*
アンネロズとキャラ被りしてそう(というかしてる)というのが今の悩みですね……演技幅狭い……()
(-32) 2022/08/11(Thu) 0:17:12

【人】 ウユニ


  ***


   私は、弟妹の世話をしていたこともあって
   家事は一通り、できるつもり。
   掃除は特に、出来るだけ積極的にしていたの。
   何故かって?

   見たことのない花弁が
   いつも床に落ちていたら不自然でしょう?


   だから花咲病の痕跡を残さないように、と
   出来る限り、私が使う部屋、
   出入りする部屋は綺麗にしていた。
   彼が触れて欲しくない物には触れないように
   入ってもいい場所、触ってもいいものは
   事前に確認していたから。
   彼の気を悪くするようなことはしなかった…
   そのはずだけれど、どうだったのかしらね。


   秘密を明かした後も、習慣づいてしまったものを
   変えられなかった、というのはまた別の話。

 
(78) 2022/08/11(Thu) 0:48:45

【人】 ウユニ

   
 
   普段はそうやって家事をするだけではなくて。
   街に出て、布を買ってきては
   服や帽子を作って、
   店に持ち込んで買い取ってもらう。
   私はそんな風に生活にかかるお金を賄って。

   住まわせてもらっている対価のつもりで
   貴方へと稼ぎを渡そうとしていたけれど…
   受け取ってもらえなかったのなら、
   家のどこかに纏めて置いたままにしていたでしょう。


 
(79) 2022/08/11(Thu) 0:50:28

【人】 ウユニ



   裁縫が得意だとは彼にも伝えていたから。
   彼の服のボタンが取れていたり
   ほつれていたりするのを見つけたときは


    「それ、直しますよ?
     そのままだと着づらいでしょう?」


   と言って、服を直そうとしたこともあった。
   また、ある日には。

 
(80) 2022/08/11(Thu) 0:50:58

【人】 ウユニ



    「売り物にするには作りが甘くて。
     もしよければ、貴方に貰って欲しいんです。」


   と、もっともらしい理由をつけて
   貴方にひざ掛けを作って渡そうとしたこともあった。
   竜胆の刺繍飾りがついた、
   充分売り物になりそうな、ひざ掛け。

 
(81) 2022/08/11(Thu) 0:51:29

【秘】 ウユニ → サルコシパラ

   

    心に寄り添うあたたかなものを、と。
    ひざ掛けを選んだ理由は無意識だった。

 
(-34) 2022/08/11(Thu) 0:52:16

【人】 ウユニ



   住まう場所を提供してくれる彼に
   何かを返したい、そんな思いを形にした贈り物。


    「使わないのなら、私が使いますし
     無理に、とはもちろん言いませんから。」

  
   押し付けるのは本意ではなかったから。
   そう付け加えて、差し出したそれは
   受け取ってもらえたんだったかしら…?*   

 
(82) 2022/08/11(Thu) 0:55:05

【人】 サルコシパラ



   病気は感染るもの。>>74
   我が身可愛さに身内をも切り捨てる。

   それはトカゲの尻尾を切るのと
   同じだとでもいうのか。

   繋がり、応える手はそんな残酷な過去への
   反抗だったのかもしれない。>>76



(83) 2022/08/11(Thu) 8:08:46

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   「花咲病…………」


   知らないと言わんばかりに
   サルコシパラは彼女の告げた病を復唱する。

   聞けば治療法は今も探している途中で
   この先どうなるかも分からないようだった。

   彼女が恐れているのであろう拒絶よりも
   サルコシパラが思ってしまうのは強い不安。
   病気などという不透明なもののせいで
   家族
を失うかもしれないのだから。


(-35) 2022/08/11(Thu) 8:10:00

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   「思いませんよ。

      私は普通ではありませんので。」


(-36) 2022/08/11(Thu) 8:10:42

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   サルコシパラは不安を胸に抱えながらも
   怯えたようなウユニに向かって
   正直に自身の思いを告げてみせる。

   W普通Wの反応をよく知っているウユニは
   W普通Wの答えを強く恐れている。

   サルコシパラにはそんな様に思えてならず
   強い否定の気持ちが募っていく。

   サルコシパラは気づけば
   ウユニの手を取り、強く握りしめていた。


(-37) 2022/08/11(Thu) 8:11:10

【秘】 サルコシパラ → ウユニ




   彼女が勇気を持って飛び越えた一線。
   その一線はサルコシパラの強い感情を
   理性の檻から解き放つことにもなる。

   ウユニが自身と家族でありたいと
   そう思ってくれてるのだと考えれば
   これ以上の幸福などありはしない。

   サルコシパラにとってそれは願いであり
   望んだ未来の形そのもの。



(-38) 2022/08/11(Thu) 8:11:41

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   「ウユニさん。

      どうか、此処にいてください。
      私にはあなたが必要なんです。」


(-39) 2022/08/11(Thu) 8:13:00

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   途切れた言葉のその先をなぞるように
   サルコシパラは真っ直ぐにウユニの瞳を覗く。

   いてもいい、のではなく
   いてほしい、のだと。

   その言葉の違いはウユニにしか伝わらない。
   ウユニの想いの全てを知らないままの人間は
   身勝手に、貪欲に、彼女を受け入れる。

   それがサルコシパラの答えなのだ。


(-40) 2022/08/11(Thu) 8:13:44

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   結局はわがままと一緒だ。

   彼女がこちら側に歩み寄ってくれたから
   サルコシパラも一線を超えることに
   もう耐えられなくなってしまったのだから。**



(-41) 2022/08/11(Thu) 8:14:12

【人】 サルコシパラ



   それはウユニがサルコシパラの家に
   住むようになってからしばらくのこと。>>78

   生計を立てるという人間の義務を
   二人が免除されるなんてことはない。>>79

   その代わりということだったのだろうか。
   ウユニは家事を全てこなすようになった。
   サルコシパラが済ませようと腰を上げても
   ウユニが既に済ませてしまっている。

   その度にサルコシパラは妙な罪悪感に
   見舞われることになった。


(84) 2022/08/11(Thu) 8:14:52

【人】 サルコシパラ



   またしばらくすれば
   今度はウユニは自ら生計を立てる術を
   身に付け、その手腕を発揮する。

   裁縫が得意という言葉に嘘偽りなく。
   確かにその力は本物だった。

   なんと頼もしいことだろう。
   そんな感心を抱くサルコシパラには
   彼女の稼ぎを貰おうなどという発想などなく。



(85) 2022/08/11(Thu) 8:15:44

【人】 サルコシパラ



   ウユニがサルコシパラに稼ぎを
   渡そうなどという時には仮面越しにも
   伝わるほどの拒否感を滲ませて。


      「それはあなたのものです。
       もし私に渡そうなどというのなら
       私は今すぐあなたの為に服を買います。」


   なんて言って冗談交じりに
   淑女が着るようなドレスのカタログを
   見せたりもしたことだろう。


(86) 2022/08/11(Thu) 8:16:23

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   たった数年とはいえ
   共に過ごせば少しは性格も分かる。

   ウユニが義理堅いことを知った
   サルコシパラはウユニがお金を使わずに
   貯めているのではという考えに至れば。


      「貴女に似合いそうなドレスですね。」


   そう言ってニッコリと圧をかけながら
   ウエディングドレスの写真でも見せることも
   あったかもしれない。


(-42) 2022/08/11(Thu) 8:17:24

【人】 サルコシパラ



   そんな経緯を経て
   この共同生活も板についてきた頃。

   服がほつれていることに気づかないまま
   過ごしていたサルコシパラに
   ウユニから申し出があり。>>80


     「あ…すみません
      ではせっかくなのでお願いします。」


   お言葉に甘えてと照れくさそうに
   頭を搔くなんてこともあった。

   それはサルコシパラにとって
   ウユニは信頼に値する人であるという証明で
   家族としての絆を育んでいる何よりの証拠。


(87) 2022/08/11(Thu) 8:18:21

【人】 サルコシパラ



   そんな時期にもなれば
   貰い物を遠慮する気持ちよりも
   歓喜の感情が先回りしていくもので。

   差し出されたひざ掛けを>>81


     「ありがとうございます。
      せっかくあなたがくれたんですから
      もちろん、大切に使いますよ。」


   そう言って受け取りもしただろう。>>82
   充分売り物になりそうな仕上がりの
   竜胆が彩るひざ掛けの意味は
   口にするのも野暮というものだ。



(88) 2022/08/11(Thu) 8:18:56

【人】 サルコシパラ



   幸せな日々というものを
   サルコシパラは日々感じるようになった。

   ウユニの存在はそれだけ大きく。
   次第にサルコシパラに強い感情も芽生えて。

   それでもこの関係をより深めなかったのは
   彼女が病に侵されているという事実が
   頭の中にあったからだ。



(89) 2022/08/11(Thu) 8:19:25

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   彼女が病に侵されていても
   自身の気持ちが変わることは無い。

   しかしその身体が虚弱だったとしたら
   やはりどこか気は遣ってしまうもの。

   けれど病のことを打ち明けられれば
   今度はサルコシパラの強い感情が
   彼女と一線を越えようと暴れ出す。



(-43) 2022/08/11(Thu) 8:20:53

【人】 サルコシパラ


   この未来を辿ったきっかけは

         彼女の勇気と──────。**


(90) 2022/08/11(Thu) 8:21:44

【人】 サルコシパラ


   ウユニから病気のことを告げられた日の夜
   サルコシパラは珍しく夜更けになっても
   眠りにつかないまま自室にいた。


   部屋が複数あるサルコシパラの自宅では
   リビングの他にサルコシパラの部屋と
   ウユニの為の部屋、そして空き部屋があり
   夜は特段の用事がなければ
   互いの部屋に入ることも滅多に無い。



   脳裏によぎるのはもちろん
   ウユニの抱えている病のこと。

   彼女の家族でありたいと願う者として
   病のことを知るのは責務だと
   サルコシパラはそう考えていた。


(91) 2022/08/11(Thu) 8:39:15

【人】 サルコシパラ



   しかし本を読み漁っても
   有力な話は何も出てこずに

   深夜、サルコシパラは独りで
   落胆し、肩を竦めていたのだった。


(92) 2022/08/11(Thu) 8:39:28

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   それから普段なら眠りにつく所を
   サルコシパラは立ち上がり部屋を後にする。

   そうして向かったのはウユニの
   彼女が眠っているであろう部屋だった。



(-44) 2022/08/11(Thu) 8:39:50

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   彼女を起こさないように静かに扉を開ける。
   普段被っている仮面を今だけは付けもせずに

   彼女が寝静まるであろう時間を狙って
   サルコシパラは彼女の部屋に入ると。

   暗がりの中、ベッドに座り
   ウユニの姿を視界に捉えて
   その頭を優しく撫でてみせる。

   もしかしたら目覚めているかもしれない。
   でも願わくばもう少しだけ目覚めないで欲しい。


            そんな想いを抱えて。



(-45) 2022/08/11(Thu) 8:41:05

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   募っていく想い。
   たとえ変人であろうとも
   病に侵されていようとも

   同じ屋根の下に男女が二人
   何も起きないはずもなく。

   サルコシパラは
   髪を梳くように優しく撫でると。



(-46) 2022/08/11(Thu) 8:41:59

【秘】 サルコシパラ → ウユニ




   「ウユニさん。

      ……もし起きているのなら
      もう少しだけ…眠ったフリをしてください。」



(-47) 2022/08/11(Thu) 8:42:30

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   眠っているか起きているか分からない
   ウユニに懇願するように囁くと。


            彼女の額に口付けを捧げた。*

   
(-48) 2022/08/11(Thu) 8:43:13

【独】 ウユニ

/*
最後の軸どう返そう……本当に寝てるか寝てるフリかどっちがいいかなぁ………
(-49) 2022/08/11(Thu) 14:52:32

【独】 ウユニ

/*
めちゃくちゃ丁寧にお返事を貰っている……ありがたい……
いやマジでどうしよう……寝てるフリのほうがいいかな……(まだ言ってる
(-50) 2022/08/11(Thu) 15:13:01

【独】 ウユニ

/*
西さんのお返事に私がかさねていいんですか……????
いやもう……分かりやすくて綺麗……それでいてめちゃくちゃ情緒を抉ってくるのずるじゃん……
(-51) 2022/08/11(Thu) 15:45:17

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   彼が知らなくても無理はない。
   それほどに珍しい病で、
   W普通Wの病ではないのだから。

   拒絶されることが怖い、と
   そればかり考えていた私は
   彼が不安を抱えてしまっていることまで
   気を回すことが出来なかった。

               
それに……

 
 
(-52) 2022/08/11(Thu) 17:08:12

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   貴方が拒絶を見せず、
   私の恐れを見透かして、それを取り払おうと
   W普通ではないWなんて言ってくれることが
   嬉しくて、安堵していたから。

   
気づくべきことにすぐ気づけない。


   貴方の手から伝わる温もりが
   私の緊張を解いていく。


 
(-53) 2022/08/11(Thu) 17:10:09

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   
サルコシパラと家族でありたい、

   
でも、友人でいなければならない。

  
   
相反する想いは半端な態度に現れて。


   
手を振りほどかず、
握り返せない。

   どこまでも半端な私の反応は
   きっと、狡いと思われても仕方ない物。


 
(-54) 2022/08/11(Thu) 17:11:07

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    「……貴方の、願いなら。
     此処に、ずっといますよ。」


  
(-55) 2022/08/11(Thu) 17:11:46

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   いつか死ぬ病とも伝えず
   病が悪化したならここを去るべきかもしれない、
   そんな考えを頭の片隅に置いたままなことも隠して。

   隠したくせに、貴方の想いに応えたかったから。

   
私は優しい嘘をついた。


              
優しくて、残酷な嘘。


 
(-56) 2022/08/11(Thu) 17:12:30

【秘】 ウユニ → サルコシパラ

     

   
もう要らないとばかりに私を切り捨てた家族。

   いていい、とすら言われず、
   いて欲しい、なんて夢のまた夢。


   
求められることなんて、諦めていたから。


   貴方が、病を知ってなお私を求めてくれている、
   それがたまらなく、嬉しかった。**

  
(-57) 2022/08/11(Thu) 17:13:52

【人】 ウユニ



   家事をこなすことも、
   稼ぎを渡そうとすることも。
   あくまで住まわせてもらっている対価。
   私にとってはすべきこと、払うべきもの。

   そんな認識だったから、
   絶対に受け取らない、という強い態度を見れば>>86
   少し不思議にも思ってしまったことでしょう。
   でも、あなたの服を買う、なんて言われれば
   私の意図するものと違うから
   渡すのをやめざるを得なくて。



    「私だけ着飾っても仕方ないでしょう?
     それに、私はあまり外には出ていないので。」


   ドレスのカタログをちらりと見て
   やんわりと断っていた。

 
(93) 2022/08/11(Thu) 17:14:40

【人】 ウユニ



   貴方が私にどんな服を選ぼうとするのか 
   興味はあったけれど、そんなことを言えば
   本当に買いかねない雰囲気すらあったから
   その想いは心に秘めていたの。


 
(94) 2022/08/11(Thu) 17:15:08

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   だから、いつか受け取ってもらおうと
   使わずにいたお金を貴方に気づかれてしまえば
   
困りましたね、
なんて苦笑いしながら。


    「隣にいてくれる方がいるのなら
     着る機会もあるかもしれませんね。」


   ウエディングドレス幸せの象徴の写真から目をそらして
   その話を流してしまおうとしたわ。
 
   
私には縁のないものだと、思っていたから。
 
 
 
(-58) 2022/08/11(Thu) 17:16:39

【人】 ウユニ



   彼の性格も少しずつ理解して
   でも、彼の深い部分には
   触れないようにする日々を送っていた頃。

   服を直そうか、という申し出は
   受け入れてもらえた。


    「これくらい、
     さして時間もかかりませんから。
  
     他にも直したほうがいい服があったら
     いつでも言ってくださいね。」


   照れくさそうに頭を掻く彼に微笑みかけて。>>87
   まるで、家を追い出される前、
   あの頃に戻ったみたいだな、と。
   少し懐かしむ気持ちも生まれつつ

   貴方の気持ちはなおも見ないふり。

       
―――自身の気持ちも、見ないふり。


 
(95) 2022/08/11(Thu) 17:17:50

【人】 ウユニ

   

   見ないふりをしていると
   本当に鈍感になってしまうものなのかしら。


   貴方がもしかしたら遠慮するかもしれない、なんて
   不要な気を回して、
   受け取ってもらえなくとも構わない、
   そんな気持ちでいたのに。

   貴方が大切に使う、って受け取ってくれると
   心が弾む。あなたが喜んでくれることが
   たまらなく、嬉しいんだもの。


 
(96) 2022/08/11(Thu) 17:20:37

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   隠し事を続けながら
   踏み込むまいと思いながら過ごしていたのに。

   
   貴方を好きだと慕う気持ちは
   少しずつ強くなっていく。

   友人だから。家族ではないから。
   言い聞かせ続けるのに耐えられなくなるのも
   時間の問題だったの。


 
(-59) 2022/08/11(Thu) 17:21:26

【人】 ウユニ



   
いけないことだと、わかっていたはずなのに……。**


  
(97) 2022/08/11(Thu) 17:21:52

【人】 ウユニ



   病のことを打ち明けた日の夜。
   私は、少ない自分の荷物の中から
   小さな手帳を取り出して、読んでいた。

   当てもなくふらふらとしていた頃。
   花咲病について調べて、
   わかったことをまとめた手帳。


   貴方の目には決して触れないように
   外出するときには、肌身離さず持って行って
   家にいるときは鞄の中へとしまっていた。


 
(98) 2022/08/11(Thu) 17:49:03

【置】 ウユニ

    

   ・花咲病に罹った者は身体に花が咲く。
   ・最後には大きな花弁となり死んでしまう。

   ・感情が昂ること、人としての自我が薄くなると 
    病の進行が早くなってしまう。
   ・時間が経つと進行が早くなる。

   ・治療法
    
有効な治療法はない。



    
花弁を食べると伝染する。

    
誰かに感染すと……


  
(L0) 2022/08/11(Thu) 17:52:28
公開: 2022/08/11(Thu) 17:55:00

【人】 ウユニ



   綺麗な字で箇条書きに綴られた項目はそう多くない。
   それだけ、わかっていることが少ないという事。
   
私が知らないこともまだあるかもしれない。


   最後の方の文章は一度書いて、その上から
   線を引いて消してしまった。

           誰かに感染すくらいなら
           死のうと思っていたから。


 
(99) 2022/08/11(Thu) 17:53:14

【人】 ウユニ



   何度読んでも書いてあることは変わらない。
   ふ、とため息をついて、手帳をもとの場所に戻すと
   明かりを消して、ベッドに横になった。


 
(100) 2022/08/11(Thu) 17:53:56

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   秘密の一部を打ち明けたことで
   少しだけ肩の荷が下りたのか
   すぐに深い眠りへと誘われたから。

   誰かが入ってきたことにも、
   当たり前のように気づかない。

   彼が部屋に入ってくることなんて
   想定すらしていなかった。
   少しでも想定していたのなら
   黒の薄い寝間着なんて
   無防備な姿ではなかっただろうけど。

   それは、私なりの貴方への信頼の証。


  
(-60) 2022/08/11(Thu) 17:54:40

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    私は夢を見ていた。
    好きな人に、撫でられる夢。

    願うだけでいい。叶わなくていい。
    微睡みの中の夢は
    とても、ここちよくて。

    ほんとうに、なでられているみたい。


 
(-61) 2022/08/11(Thu) 17:55:28

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    髪を梳くように、
    好きな人が、撫でてくれる感覚。

    もっと、もっと。
    そう、欲張りたくもなるけれど。
    貴方の手に委ねていれば、

    名前を、囁かれたような。


 
(-62) 2022/08/11(Thu) 17:56:03

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   未だ微睡みの中にいる私は
   貴方を拒むようなことは何もせず。

        額に柔らかな口付けを落とされれば
        幸せそうに、花咲んだ。


 
(-63) 2022/08/11(Thu) 17:57:05

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    これが夢ならば。
    ずっとこの夢を見ていたい。
     

            夢じゃないのなら…
            どうか、―――――。*


   
(-64) 2022/08/11(Thu) 17:57:40

【独】 ウユニ

/*
サルコシパラくんのチップ差分の使い方めちゃくちゃ上手いですよね……本当にキャラがそこに生きている……

私はと言えば墓下チップ使えない縛りしてるので苦労(?)してますね……
墓下チップは悪化してから……使いたい……
(-65) 2022/08/11(Thu) 19:42:50

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   簡単に開く扉は信頼の証。

   ともなれば、これはウユニに対する裏切りか
   それを考える余裕などサルコシパラにはなく。

   彼女の夢の中に手を伸ばすだけ。



(-66) 2022/08/11(Thu) 21:25:55

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   微睡みの中、微笑む姿に
   言葉にできない喜びが込みあげる。

   その微笑みの向こう側にいるのが
   自分だとは限らないのに
   自分であって欲しいという願望が
   解釈を強引にねじ曲げ、思い込ませて。



(-67) 2022/08/11(Thu) 21:26:43

【秘】 サルコシパラ → ウユニ




   もしも部屋が暗くなければ
   もしも彼女が目覚めていたら

      もしもその手記を見つけていたら>>L0


   こんな過ちは犯さなかったかもしれないのに。




(-68) 2022/08/11(Thu) 21:27:33

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   口付けを捧げた後
   サルコシパラはその唇を滑らせて
   首筋へと居場所を変える。

   眠っていて無抵抗だというのに
   ウユニの隣に添うように横になると
   そっとウユニの華奢な身体を抱きしめて。


      「ずっと…僕の物でいてくれたらいいのに。」



   叶わぬ願いを口にするかのように呟くと
   彼女の顔を自分の胸へと埋めさせて

   黒い薄着の中に手を忍ばせると
   白い薔薇のような肌に触れ、背中を撫ぜる。


(-69) 2022/08/11(Thu) 21:28:57

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   一度人の恋しさを覚えた男に
   もう一度孤独を選ぶ勇気などない。

   竜胆の香りを知ってしまった者は
   もう二度と、独りには戻れない。



(-70) 2022/08/11(Thu) 21:29:48

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   「ウユニさん。

        私は……貴女を………。」



(-71) 2022/08/11(Thu) 21:33:21

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   切なげな告白とともに
   サルコシパラはウユニの事を求める。

   家族として、一人の男として
   直感の赴くままに。*


(-72) 2022/08/11(Thu) 21:33:50

【独】 ウユニ

/*
いい感じに起きないとロル書く難易度跳ねあがってしまう……という結論を出しつつ片方が寝てるってシチュエーションが好きなんですよね私……((((

後真面目な話寝ていて欲しいっていうサルコシパラくんの願い叶えたい気持ちが……
(-73) 2022/08/11(Thu) 21:48:16

【独】 ウユニ

/*
私、ふとした時に一人称かわるのが好き好き侍なんですけど(?)
そこで僕って言うのずるじゃん??????
(-74) 2022/08/11(Thu) 21:49:34

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   もしも部屋が暗くなければ
   私は全てを晒すことを拒んでいたし

   もしも私が既に目覚めていたなら
   貴方に後悔させるようなことはしなかったのに。


  
(-75) 2022/08/11(Thu) 22:18:40

【秘】 ウユニ → サルコシパラ

   

   首筋までおりてくる感触。
   眠っていても反射的に少し首を竦めて
   くすぐったそうに反応してしまう。

   夢を見ているつもり、だったけれど。
   壊れ物を扱うように優しく抱きしめられて、
   意識がぼんやりと、現へ戻ってくる。

   
     
あたたかい。ずっと、そばにいたい。

   
   まだ半分寝ているような意識の中では
   止めなければ、とか
   そんな危機感は出てくるはずもなく。


   されるがままに、貴方の胸へと顔を埋めて。
   貴方の温もりが、香りが、思考を麻痺させていく。


 
(-76) 2022/08/11(Thu) 22:19:54

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



     好きな人を求めることが

         過ちだなんて、そんなこと……。


  
(-77) 2022/08/11(Thu) 22:20:18

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   背を撫でる手が心地いい。
   もっと、ほしい。もっと、感じていたい。
   着ているものが邪魔で、もどかしくて。

   少しずつ、身体が熱をもっていく。
   貴方のことが欲しい、と身体に火がついてしまうの。


  
(-78) 2022/08/11(Thu) 22:22:50

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   今ここで、愛されることを知ってしまえば
   本当に、何もかも後戻りできない。

   それでも、私は止まれない。
   独りに戻りたく、なかったの。


  
(-79) 2022/08/11(Thu) 22:23:31

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   切なげに届く告白。
   その先なんて、もう、痛いほどわかってる。


   
だって私も同じ気持ちだもの。



    
「サルコシパラ……」



   微笑みの相手は貴方なのだ、と。
   思い込みではないと伝えるかのように
   名前を、
今まで呼ばないようにしていた名前を

   寝言のように呼んで。


  
(-80) 2022/08/11(Thu) 22:25:35

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   眠っているふりをしたまま、 
   貴方を抱きしめ返した。
   もし叶うなら、
   何処にもいかないでと願うように脚を絡めて。


   友人よりも深い関係……家族として。
   一人の女として、欲のままに、貴方を求めるの。


   
ねぇ、サルコシパラ……。


 
(-81) 2022/08/11(Thu) 22:26:23

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



     
竜胆
を、手折って。*


  
(-82) 2022/08/11(Thu) 22:26:47

【独】 ウユニ

/*
手記はこう……ウユニさん自分から本当のこと言うか怪しいので保険という事で……あと単純に調べたことってメモするよね普通の人なら…というあれ(?)
見たもの全て記憶する系の子ではなかった……( ˘ω˘ )
(-83) 2022/08/11(Thu) 22:36:48

【独】 ウユニ

/*
何を言っているんだオブザイヤー……
自信なさすぎてなんかもう……コロシテ…みたいな気持ちになってますね……
(-84) 2022/08/11(Thu) 22:44:02

【独】 ウユニ

/*
口付けを「捧げる」なの、サルコシパラくんの人生ささげてもらってる気すらしてくるんですけど……多分考えすぎなので後で笑ってください((((
(-85) 2022/08/12(Fri) 11:46:24

【独】 ウユニ

/*
恒例のやつ。続きはあるかもしれないしないかもしれない…。

>>4 あーーーーこれは西さんのロル……(好きすぎる
>>6 人生ハードモードすぎる()
>>9 変人なの笑っちゃった、でも思ったより普通だった((
花と結ばれるために生まれた、ってこれさぁ!!!
これ勝手に拾っていいんですかね……結ばれたときに拾いたい……
>>10 仮面の中を見せる=本心とか本音とか、だと思ってたんですけど綺麗ですねは普通に本音か……などと考えていた私( ˘ω˘ )
>>11 上手くあしらえませんでしたの札を持って土下座(アリス女子ちょろいので……)
>>33 「普通などと言う不安定で曖昧な戯言には何の価値もない」これめっちゃ好きだし、「普通」の反応で傷ついたウユニに刺さるんですよね……つよい……
>>37と秘話 好きすぎる〜〜〜〜!!!
>>38 その声のかけ方はずるじゃん……(死ぬほど返事に迷った場所(重ねて台無しにしてないか心配))
>だから何が家族として正しい形なのか
 私にはわかりかねる。
ここね〜〜!!!ちゃんと拾いたかったですね…(拾えてないの悔しい……
>>54 そこでその花言葉持ってくるの流石だと思います…
竜胆のイメージ出したときにこの花言葉いいなって調べて思ってたので……
>>55 最後の二行好き……
(-86) 2022/08/12(Fri) 13:09:34

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   目覚めないで欲しいと願う傍らで
   もしウユニの目が覚めたとしても
   最後まで気づかないなんてことは無い。

   サルコシパラも一端の成人なのだから
   寝たフリなどという古典的な技に
   ひっかかるわけでもない。

   それでもサルコシパラは
   知らないフリをする。

   それは自分の願望に応えてくれた
   ウユニへの義理人情でもあって
   ウユニが自分の意志で受け入れてくれたと
   その事実が何よりも幸福だったのだから。



(-87) 2022/08/12(Fri) 21:02:02

【秘】 サルコシパラ → ウユニ




   小さな声で名前を呼ぶ彼女が
   こちらの身体を抱きしめ、応える。
   サルコシパラの手は服の中へと入り込み
   金具に指をかけてウユニの衣服を
   緩めると、そのまま瞳を覗いて。

   言葉を交わすことはなく
   意志を伝えるようにその誓いの口付けを送ると。

   もう決して止まることの無い
   感情の濁流の中に咲く一輪の花を


                 手折った。



(-88) 2022/08/12(Fri) 21:02:48

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



     「ウユニさん。」



   窓から差し込む光が照らすその姿は
   言葉が出なくなると美しく。

   隠すようにを身を包んでいた衣服を
   捲っていけば、彼女の<cc d0f47>花</cc>が見えて。

   その花に静かに口付けを落とすと。
   サルコシパラは小さく笑ってみせる。


(-89) 2022/08/12(Fri) 21:03:29

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   「あなたは…綺麗だ。あの時からずっと…。」


(-90) 2022/08/12(Fri) 21:04:49

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   見惚れたように呟くと
   露わになったウユニの肌に
   真っ赤な花を咲かせて。

   それから唾液を流し込むように
   唇を奪い、舌先で撫でると

         彼女の足の付け根に手をかけていく。*


(-91) 2022/08/12(Fri) 21:05:24

【独】 ウユニ

/*
うわぁぁぁ綺麗すぎる………
(-92) 2022/08/12(Fri) 21:17:17

【独】 ウユニ

/*
5発言に纏めてくれた西さんのロルに対してどうあがいても5発言じゃおさまらない私のロルである……(まだ途中)
(-93) 2022/08/12(Fri) 22:11:59

【独】 ウユニ

/*
長すぎる、まとめられなかった()
(-94) 2022/08/12(Fri) 22:34:13

【秘】 ウユニ → サルコシパラ

   

   気づかれないわけはない。
   わかっていても、眠ったふりをしていたのは…
   貴方のためでもあったけれど。

   これは夢なんだと、言い訳できるから。

   本当は夢なんかじゃなくて
   貴方が私を求めてくれていることが
   
私が貴方を求めてしまってることも

   
   揺るがないことだと、わかっているのに。
   貴方に大切なことを伝えていないから
   貴方の気持ちが、私の気持ちが。


             
未だ、少し怖いの……。


 
(-95) 2022/08/12(Fri) 22:35:33

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   それでも、貴方の手を拒みなんてしない。
   とくん、と貴方の鼓動が聞こえて
   距離の近さに、胸が高鳴っていく。

      それは
期待
と、微かな
不安


 
(-96) 2022/08/12(Fri) 22:36:07

【秘】 ウユニ → サルコシパラ

 

   病状が悪化したら?
   死期が早まったら?


       嫌よ、もっと、貴方といたい……。
       貴方の孤独に、悲しみに
       寄り添う花でありたいのに。


 
(-97) 2022/08/12(Fri) 22:36:45

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   私の愛情なんて、寂しさしか生みはしない。
   花に魅入られたときから。決まっていたこと。


       
それでも、私はただひたすらに―――。


 
(-98) 2022/08/12(Fri) 22:37:45

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   目を開けた瞬間、瞳を覗かれて。
   愛しい人の瞳を、言葉もなく見つめていた。
   仮面をつけていない貴方を見ているのは
   この街で私だけ。そう、想いたい。

   誓いの口付けを受け取って
   貴方の頬をするりと撫でると
   目を細めて、初心な少女のように、微笑った。

  
   そうして、独りで咲いていた私は、
   孤独の味を知る人に、手折られたの。 


 
(-99) 2022/08/12(Fri) 22:38:38

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   
「仮面、つけていないのね。」



   恥ずかしさを誤魔化すように
   くすくす笑いながら小さく呟いた。
   貴方が服を捲りやすいよう、身を浮かせもして。

   晒された肌に咲く
を見られるのは
   今日で二度目。まだ慣れなくて
   貴方から目をそらしていた私だけれど
   優しい口づけに心を溶かされていくの。

   あぁ、この家にある花々も
   こんな気持ち、なのかもしれないな、なんて。


 
(-100) 2022/08/12(Fri) 22:40:15

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   「そう言ってくれるのは…
    サルコシパラ、貴方だけよ。」


 
(-101) 2022/08/12(Fri) 22:40:51

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   人目に晒すことのできなかった
   白い肌に赤く、花が咲く。
   沢山咲かせてくれたのなら
   それは貴方から貰った花束みたいなものよね。
   
   貴方の全てを取り込みたくて
   舌先を絡めて、こくり、と唾液を飲み込んで。
   私の手は貴方の髪を、そっと撫でていた。
   貴方の孤独を埋めたい。寂しさを和らげたい。
   
それが一時的なものでしかなかったとしても。


         足の付け根に手がかかれば
         受け入れようと力を緩めて。

   貴方を、貴方の愛をこの身で感じながら、
   私はただ、抑えたように小さく啼いていた。

 
(-102) 2022/08/12(Fri) 22:41:49

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   どのくらい経ったのか、
   考えてもいないから、わからなかったけれど。
   貴方と一つになった時、
   貴方を見つめて、懇願するように

   
    「ねぇ、サルコシパラ。
     私のお願いを、聞いてほしいの。」



   貴方が、肯定を返してくれたなら。
   私は、狡くも、自分の欲を口にする。

  
(-103) 2022/08/12(Fri) 22:42:37

【秘】 ウユニ → サルコシパラ




    
もし、私の病が治ったら―――

     
貴方の隣で、ウエディングドレスを着たい。*



 
(-104) 2022/08/12(Fri) 22:44:18

【独】 ウユニ

/*
サルコシパラくんの死亡フラグになりそうなロル書いてしまっ………
いやまさかね………西さんそんなに鬼じゃないよねきっと………(震え声
(-105) 2022/08/12(Fri) 22:47:16

【独】 ウユニ

/*
甘いロルから絶望を見るロルが大好きなんですけどこれって病気ですかね……((((

というか私ついて行けてますか大丈夫ですか????西さんのロルがとても綺麗なので心配しつつ、いくらでも吸っていられる……これが合法麻薬……(語弊しかない
(-106) 2022/08/12(Fri) 23:09:43
村の設定が変更されました。

【独】 ソーネチカ

/*
よし、設定できたので寝よう( ˇωˇ )
(-107) 2022/08/13(Sat) 0:39:28

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   彼女を美しいと形容するのは自分だけ。

   サルコシパラにとっては至極光栄な話で
   自分以外この美しさを知らなければいいと
   そんな独占欲さえ顔を覗かせる。

   孤独も、喪失感も、憤りも、
   今この瞬間だけは全てから目を逸らせる気がして
   それが彼女の厚意としれば、遠慮なく甘えた。


   感情の昂りが目眩さえ呼び起こして
   手折った竜胆を生ける自身の身体が
   高潮に震えているのが実感できた。

(-108) 2022/08/13(Sat) 21:07:58

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   互いを隔たる壁はもうない。

   夢見心地の花園に身を投げて
   耽美な時間を噛み締めると
   ウユニが素顔のことに触れたから。


     「私だけ隠し事をしていたら
      格好つかないでしょう?」


   そう笑ってみせた。
   心の隔たりを取り払おうとするのだから
   自分が壁を作るような真似はしたくない。

   そこに語られない真実があることには
   気づくことも出来ないまま。



(-109) 2022/08/13(Sat) 21:08:30

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   身体が重なり、愛情に満ちた時
   サルコシパラは少しばかり気が抜けて。

   甘えるようにウユニの首元に顔を埋め
   繋がりを持てた悦びの余韻に浸っていると
   ウユニが懇願するようにこちらに声をかけて
   サルコシパラは頷き、その続きを促す。

   すると彼女が口にしたのは
   あまりに可愛らしい願いごとで。

   サルコシパラは思わずくすりと微笑み。


(-110) 2022/08/13(Sat) 21:09:19

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



   「その時は、二人で指輪も

         買いに行きましょう。」


(-111) 2022/08/13(Sat) 21:09:40

【秘】 サルコシパラ → ウユニ



その夜が、二人の運命を別つ日となる。**

(-112) 2022/08/13(Sat) 21:10:32

【独】 ウユニ

/*
はーーーーもう…………もうだめだ…………(五体投地
(-113) 2022/08/13(Sat) 21:30:57

【独】 ウユニ

/*
花咲病治らないのなんで…………通行人Aに感染させて事なきを得たいレベルでなんで………(それはダメです)
(-114) 2022/08/13(Sat) 21:32:43

【独】 ウユニ

/*
この後の展開鬱じゃん……この展開提案した人鬼だ……
(-115) 2022/08/13(Sat) 21:41:54

【独】 ウユニ

/*
>感情の昂りが目眩さえ呼び起こして〜
マジで西さんのこういうロル本当に溜息出てくるくらい綺麗だなって思うんですよねSUKI……
(-116) 2022/08/13(Sat) 21:49:18

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   W私だけWなんて聞けば
   違う、違うの、と心が叫ぶ。


     
隠して、嘘をついて。

     
私は貴方を騙しているの。


   愛する人への私の態度は不誠実でしかないのに
   貴方は誠実であろうと、ありのままを見せてくれる。


  
(-117) 2022/08/13(Sat) 23:10:43

【秘】 ウユニ → サルコシパラ

  

   言わなければ、わかっているのに。
   罪悪感から逃げるように
   私は頑なに現から目をそらして
   夢のようないまを、見つめていた。


  
(-118) 2022/08/13(Sat) 23:11:21

【秘】 ウユニ → サルコシパラ

   

   
罪悪感を抱えながら

   それでも、愛情で満たされた瞬間
   悦びでいっぱいになって。
   肌と肌が重なって得られる温もりも
   誰よりも近いと思えるこの距離も
   甘えるようなあなたの仕草も
   すべてが愛おしい。


         
―――愛おしくて、
苦しい。

   
  
(-119) 2022/08/13(Sat) 23:14:00

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   懇願するように貴方へ告げた願い事。
   優しい貴方が否定するわけない、わかってたのに。
   否定してくれた方が、きっと苦しくなかった。

   勿論、貴方の隣で生きていたいのは、本心。
   それなのに、すぐと言わず
   治ったら、なんて条件を付けたのは…


  
(-120) 2022/08/13(Sat) 23:14:58

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   私がこの世を去った時、
   貴方が私以外の人と、結ばれてもいいように。

      貴方が他の人と結ばれるなんて嫌。
      でも、貴方に孤独に戻って欲しくはないから。


 
(-121) 2022/08/13(Sat) 23:17:00

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



    「ええ、勿論。

        貴方の服も、仕立てなければね?」


  
(-122) 2022/08/13(Sat) 23:17:29

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   淡く微笑んで返してしまうのは
   そうなったらいいという想いから。


   真実を秘めたまま、手折られた
竜胆

   彼の手の中で咲き誇り、花弁が舞う。

 
(-123) 2022/08/13(Sat) 23:18:34

【秘】 ウユニ → サルコシパラ



   
今宵、孤独を彷徨っていた
は >>12

   
花を愛でる青年と、結ばれた。>>9




     幸せを感じていた私は
     夜が明けたとき、後悔することになるの。
     結ばれるべきではなかった、と。**


   
(-124) 2022/08/13(Sat) 23:21:07

【独】 ウユニ

/*
めちゃくちゃ時間かけてしまった……(ちなみに更新後の展開かけてません)
(-125) 2022/08/13(Sat) 23:24:12
 




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