天のお告げ(村建て人)/* 改めまして、ご参加ありがとうございます。 9/29(火)の7時に一日目が開始します。 以下メモテンプレです。 切ったり貼ったりしてお使い下さいませ。 ■名前: ■外見: ■NG: □その他: □コア: (#0) 2020/09/27(Sun) 4:01:01 |
天のお告げ(村建て人)は、メモを貼った。 2020/09/27(Sun) 4:13:32 |
【人】 サティ家次期当主 シャーリエ―― 夢か うつつか ―― [屋敷の中庭で怪我人を見つけ、驚いたのは先刻のこと。 片腕が取れてしまったことに飛び上がって、侍女を呼び、 彼女が駆け足で医師を呼び、手に負えぬと技師を呼び。 最後は二人掛かりで担架に載せられ、 怪我人は庭の見える空き部屋に寝かせられた] ………… [すうすう、落ち着いた寝息を聞いていると、 何事もなくて良かったと強く思った。 死ぬことも、腕が無くなることも、怖くてたまらない。 目の前で起こらなくてよかった。 たまたま助けてくれる人が居て良かった。 今度は助けられてよかった。 気がつけてよかった。 また、人が居なくなってしまうかと緊張した] (3) 2020/09/27(Sun) 5:04:21 |
【人】 サティ家次期当主 シャーリエ目、覚めました? [まぶたの奥が動いていたから、 夢を見ているのかと見つめていたまつげが、 不規則に揺れて持ち上がる。 綺麗な瞳。 そう思ったことを覚えている。] あなた倒れてたんですよ。 腕も取れてしまってて。 お医者様と、技師の先生に見てもらいました。 おかしいところはないですか。 [起きあがろうとする肩を押さえ、 シャンパン色の髪をベッドの上に戻す。 カーテン越しに漏れる光が眩しかったのだろうか。 すこし考えて、カーテンを閉めるのは止めた。 どこかから風の音がする ] (4) 2020/09/27(Sun) 5:05:34 |
【人】 サティ家次期当主 シャーリエだめですよ、まだ寝ててください。 ……いい匂いします? ふふ、それは元気そうで良かった。 [そうしている間にも、キッチンから軽食が運ばれてくる。 怪我人さんは何がお好みかしら。 卵とほうれん草のポタージュには 薄いフランスパンを浮かべて。 薄味の鶏のテリーヌにはお好みでコショウを振り。 食べるのが難しいようなら フルーツとミルクのゼリーからミントを避けて。] たくさん召し上がれ。 [貴方の側でふふふと笑った私は、 紅茶を片手にクッキーをひとつまみ。 ……だって、食べているところを見られるだけって 居心地わるいから。 私も食事のふりをする] (5) 2020/09/27(Sun) 5:06:10 |
【人】 サティ家次期当主 シャーリエ大丈夫です、お代などは必要ないです。 持てる者の義務《ノブレスオブリージュ》ですから [次代領主代行として毅然と微笑めた、だろうか。 私はこのとき口にした紅茶の味を思い出せない。 いい香り、と呟いたのは演技だった。 傍らの侍女にお茶のお代わりをお願いして、貴方に近寄った] (6) 2020/09/27(Sun) 5:06:41 |
【人】 サティ家次期当主 シャーリエ安心してください。 ここで血を流すようなまねは許しません。 あなたを引き渡すようなこともありません。 [ おねえさま。 と唇だけ動かした。 私は貴方を見てお姉さまを思い出していた。 伸ばした手はお姉さまと同じに、人の頭を撫でてなだめる。 大丈夫。私がいるから。 そういってくれたお姉さまと同じように、 私も、誰かを…………。] (7) 2020/09/27(Sun) 5:07:15 |
【人】 サティ家次期当主 シャーリエ[カーテンがはためいて、霧が窓から入ってくる。 たちまち目の前の光景が幻みたいに霞んでいく。 こんなこと無かったよ、ってあざ笑う霧は濃さを増して、 綿みたいになって私をくるむ。 (そう。これは幻。 私はお姉さまの真似はできなかった) 初対面の人を撫でるのは貴族の娘としてどうなのか。 侍女に見咎められてお父様の耳に入ったらどうなるやら。 そう考えて、空のカップを膝に抱えたまま、 窓を伺うことしかできなかった。 窓から見える庭は、お姉さまがいつも私を慰めてくれた場所。 ぎゅっと目をつむって霧の中で首を振った。 違う、違う。これじゃだめ、しっかりしなくちゃ、 だって、もう お姉さ ま は ] (8) 2020/09/27(Sun) 5:08:23 |
【人】 サティ家次期当主 シャーリエ―― 自室 ―― っ、あ…… [いつの間にか自分の喉を掴んでいた。 息苦しさで目が覚めてしまったようだ。 天井には藍色が重ね塗りされていて、 いつもの黒樫の天井は真っ黒に染まっている。 不用心に開け放たれた窓から風が入り込んで 絨毯を波打たせていた] ………… ふぅっ…… [ぱちぱちと目を瞬かせ、固まってしまった体を起こす。 夢見が悪い原因なんてわかっている。 辺境の小国に王国から見合い話がありそうだと使者が来た。 事実を言葉にすればそれだけのこと。 断ればこの小国は王国に呑まれる。 お父様は王国を敵に回すことはしないということと、 癪ながら私も、王国に頼っていること。 全部まとめれば、答えなんて決まっているようなものだ。 そして、小国の跡継ぎは私だった。 それだけ。] (9) 2020/09/27(Sun) 5:09:15 |
【人】 サティ家次期当主 シャーリエお姉さまの捜索くらいは 私たちでやれたらいいのに…… [起こした体をひねってベッドにうつ伏せに倒れ直した。 明日、話するの、 や、だな。 枕に顔をうずめて丸くなる。 小さくなって現実の風をやり過ごしてしまいたい。 義手を持つ元怪我人さんを思い浮かべてため息を吐いた。 小国には義手の技師なんて育っていなかった。 たまたま王国から講義に来ていた 技師の手で助けてもらったのだ。 この国でできるのは簡単なメンテナンスだけ。 それを考えると、王国との断絶は 義手の持ち主にとっては死活問題に違いない。 ああ、やっぱり話したくない、な、こんな話。] (10) 2020/09/27(Sun) 5:10:08 |
【人】 サティ家次期当主 シャーリエ[いやなことは忘れてしまおう。 きっと明日になっても変わらないいやなことが降ってくる。 いまだけ、ひとときだけ、夢の中で泳がせてください。 枕を抱えて横に転がった。 ころんころん、膝の代わりに枕を抱えて、ころんころん。 寝返りを打って頭を空っぽにして、 徐々に満ちていく月の匂いを感じて、ころんころん。 眠りに転がり落ちるまで、丸くなったまま、 1人には大きいベッドを目一杯つかって ころんころん*] (11) 2020/09/27(Sun) 5:10:46 |
【人】 Marguerite シャーリエ―― 空にラッコが泳ぐ世界 ―― [気が付いたところは屋敷の中庭、 いつもの花壇のところだった。 ここはお姉さまが世話していた花がたくさん残っている。 いつお姉さまが帰ってきてもいいように、と 水をあげるのは私が引き受けている仕事だった。 咲いてほころんだ花を2つ剪定する。 こうして古い花から新しい蕾へ 栄養を振り分けてやらないと、次の花が咲かないらしい。 ぽかぽか暖かい、春のような秋のようなお日様の下、 日除けのパラソルとテーブルセットに切り花を飾る。 花の命は短くても、もう少し付き合ってくださいな。] (12) 2020/09/27(Sun) 5:12:10 |
【人】 Marguerite シャーリエお姉さま! [シャンパン色の髪のお姉さまを見つけて、 笑顔も隠さずに駆け寄った。] 今日は蜂蜜のレモネードがあるらしいの。 ふふ お茶、いかが? (13) 2020/09/27(Sun) 5:12:58 |
【人】 Marguerite シャーリエ[サティと呼ばれる小さな我が国ではレモンが採れる。 寒くなる時期に実を付けるレモンは、 野菜の少なくなる季節に爽やかさを運んでくれるものだ。 みずみずしいレモンを砂糖や蜂蜜に漬けておけば、 一年中涼しい気分になれる。 今デカンタに浮かんでいるのも、 去年採れたレモンのひと切れ。 すっぱいよ、っておしゃべりと一緒に口に含めば 果汁に薄められた蜂蜜が手を汚す。 きっとすっぱさに刺されてしかめ面になるけれど、 綺麗になれるんですって、とおしゃべりの種になってくれる。 疲れたときに聞くんですよって、 教えてくれたのは、お姉さまだったっけ? 楽しいお茶にしましょう、と 彼女を木陰から連れ出そうとして、ふと立ち止まる。 足下の芝生が風で波打っていた] (14) 2020/09/27(Sun) 5:13:38 |
【人】 Marguerite シャーリエ[つくんと胸のどこかが痛む。 私のお姉さまはこんな人だったかな。 私の リフル はどこへ行ったんだろう?小さな違和感はきっと陽気のせいだろう。 綺麗で大好きな瞳の彼女と席に着くまで、 指先がそわそわしてしまうのも陽気に暖められたせい] (15) 2020/09/27(Sun) 5:14:15 |
【人】 Marguerite シャーリエわあー 毛虫、 毛虫ぃ…! [木の上から落ちてきたおじゃま虫に驚いて まずは木陰から彼女を押し出してしまうのも 季節に合わない陽気のせいだった**] (16) 2020/09/27(Sun) 5:14:54 |
Marguerite シャーリエは、メモを貼った。 (a1) 2020/09/27(Sun) 5:25:50 |
【独】 Marguerite シャーリエ/* らっこかわいいよらっこメロメロ にきさん村建てありがとう、題字の七雲です。 加工するかなーって下書き鉛筆線残して渡したらそのまま採用されました(照れれ) もうリフルくん好きぽいシャーリエですが 楽しんで悲劇演じたいです。 (-0) 2020/09/27(Sun) 5:30:49 |
【人】 二年生 小林 友人魚は、南の方の海にばかり 棲んでいるのではありません。 北の海にも棲んでいたのであります。 ─────『赤いろうそくと人魚』 小川 未明* (17) 2020/09/27(Sun) 6:44:45 |
【人】 チアリーダー 早乙女 菜月[ぐっと体を沈ませると、ハルカとフユミが柔らかく受け止めてくれる。 「オー!」 落ちない。私は落ちない。絶対的な安心感は、気が狂うほどの反復練習で、ハルカとフユミから貰ったもの。 「ティー!」 二人が私を掲げ上げると、背中にトンと軽い衝動。トップのアキナだ。 私達の勢いを受け取って、アキナは飛ぶ。雲まで届くほどに高く。 まわれ、アキナ。 誰よりも高く。 誰よりも美しく。 「ティー!」 目の前に広がる客席、そこから沸き上がる熱狂のウェーブに、頭が追い付かない。 「イー!」 歓声が全身を刺激する。厚い。体が熱い。このまま血液が、細胞が、全身が、沸騰して消えてしまいそうだ。 「アール!」 笑われるかもしれないとか、恥ずかしいとか、そういう思いがどこかへ消えていく。もっと見てほしい。もっともっと、私たちのチームを見てほしい。 高々と跳び上がったアキナが、重力を思い出した。 人間が、降ってくる。 「エス!」 私だけでは受け止めきれないけれど、ハルカとフユミがいる。勢いと共に増した重みを、二人が和らげてくれる。 キャッチ。] (19) 2020/09/27(Sun) 6:50:51 |
【人】 チアリーダー 早乙女 菜月[ワァ、という歓声がドーム内に響く。声は重なり合い、反響し、共鳴し、 まるで巨大な生き物の鳴き声みたいだ。 その声の渦に負けないぐらい、私たちは大きな声を出す。 「GO! FIGHT! WIN! SEA OTTERS!」 声がどこまでも広がって、やがて自分の耳に戻ってくる。反響。たっぷりと体に染み渡るような、残響。 「……完璧」 耳元でアキナが囁いた。 どうしてだろう。演技は完璧で、ドーム内は熱くて、こんなにも幸せで、みんなも笑顔にしているのに、 全部、不要不急だなんて。] (20) 2020/09/27(Sun) 6:51:43 |
【人】 チアリーダー 早乙女 菜月[チアリーディングはスポーツだ。 グラウンドの外の花じゃない。技を競う真剣勝負。 勝利の証は、会場に溢れる笑顔。 私たちは誰かを応援するために、競い、高め合う。 だけど、イベントも練習もなくなってしまった。 世界を感染症が襲ったから。 『不要不急の外出は控えるように』の報道のもと、 入学式さえ消えた2020年4月、 私達は、高校2年生になった。] (21) 2020/09/27(Sun) 6:52:59 |
二年生 小林 友は、メモを貼った。 (a2) 2020/09/27(Sun) 6:55:01 |
【人】 二年生 早乙女 菜月 ──断髪式── 「ナツキ、本当に良いの? チア部は前髪厳禁でしょ?」 うん、大丈夫、もう辞めたから。 おもくそバッサリいっちゃってー [「それなら……」友人は眉毛を下げた割に遠慮なくハサミを入れていく。髪の毛がバラバラと降ってきて、慌てて目を閉じる。「ねぇ雑! 目! 目に刺さる!」「ハイハイ」ジョキジョキ。細かい髪がマスクの中にまで入り込んで、「待ってめっちゃえげつないヒゲなってる!」「ハイハイ」ザクザク。 これでいいんだ、と思う。 だって、どれだけ練習したって、結局イベントは消えちゃうし。 だったら短い青春は、もっと賢く使いたいじゃない? 換気の為に開けっ放しの窓から風が吹き込んで、できたての前髪が揺れる。「あ、ごめ」「ねえ待ってなんで謝るの、どうなってんの乙女の命の前髪」「大丈夫だよ今までデコ全開だったんだから」「これからの花のJK生活ズタズタやぞ」「大丈夫だよそれも美味しいから」「……確かに」それに合わせて、校舎の横断幕もはためいている。] (22) 2020/09/27(Sun) 6:57:53 |
【人】 二年生 早乙女 菜月[こちらは教室の中だから裏面だけど、表の文字は知っている。 『 祝 チアリーディング部 2019年度全国大会 銅賞』私立桐皇学院高等学校チアリーディング部、「SEA OTTERS」はチア界の強豪だ。 横断幕が少し小さいのは、銅賞が恥だから。金賞を取って当たり前、なのだ。 それだけ本格的な部活だから、入部すれば青春は全てチアに捧げる。練習は週七、日の出とともに筋トレし、昼休みはミーティング、暇さえあれば倒立の練習、柔軟と共に眠りにつく。 今だって、グラウンドの方から練習の声が聞こえてくる。「せーの、」『あ、い、う、え、お!』「せーの、」『か、き、く、け、こ!』と、はたからは遊びか怪しげな宗教にしか聞こえないが、いたって真面目な練習メニューの一つ。全力で目玉をむき出し大口を開けて表情筋をグリグリ動かすことで、チアに欠かせない笑顔を身に着ける。 やっぱり怪しげな宗教かもしれない。 そしてお年頃だろうが何だろうが、容赦なくデコ全開です。チアは表現力が大事なの、デコも出せずに己出せるか。 まあ、もう辞めちゃったから、作るけど。] (23) 2020/09/27(Sun) 6:59:39 |
【人】 二年生 早乙女 菜月[断髪式を終えると、「あれ」と友人が声を上げた。視線の先には、私の鞄が横倒しになっていて、一冊の本がはみ出ている。「童話集? ナツキが本なんて珍し。そういうの好きだったっけ?」 うん、 [さりげなくしまい込みながら、言葉短に答えた。] (24) 2020/09/27(Sun) 7:00:36 |
【人】 二年生 早乙女 菜月[例えば、劇場に潜む怪人とか。 空に浮かぶ宝島とか。 雲を泳ぐラッコとか。 そういった空想話とは無縁な人生を送ってきた。 カサカサな紙をパラパラするより、 自分の体を使って、生の声で話す方がよっぽど楽しい。 あの時までは、そう思っていたんだ。]* (25) 2020/09/27(Sun) 7:02:51 |
元チアリーダー 早乙女 菜月は、メモを貼った。 (a3) 2020/09/27(Sun) 7:08:41 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* わーいやっと!!!!やっと始まったぞ!!!!楽しみにしていました、よろしくお願いします!!!!! 突然の秘話がやりたいがために朝五時に相方にメッセージ送り付けるという暴挙 ともくんよろしくお願いします!!!! さてこれから好きになるために小川未明読むぞ☺ 菜月と同じ気持ちになるため読むの我慢してた☺ (-7) 2020/09/27(Sun) 7:13:27 |
在原 治人は、メモを貼った。 (a4) 2020/09/27(Sun) 9:53:55 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* イメージソング「カルデネ」でいきます 知らないことを隠したい、のは あなたと、話したい、から、 とか あなたの腕にすがりたいのは ミルクを、注ぐのと、似ている とか、歌詞が美しくて好き 淡いふわっとした好意を寄せていく感じが あまじゅっぺぇぇぇぇぇええええしゅきいいいいいい (-8) 2020/09/27(Sun) 10:48:07 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[図書室はちょっと苦手だ。みんな息をひそめていて、なんとなく苦しい。友達と宿題を広げながら、やっぱり教室の方が良かったなって、ちょっと後悔してた。斜め向かいの友達が、なんだか遠く、希薄に感じる。 パラパラと紙をめくる音、シャーペンのこすれる音、カーテンのはためく音、放課後の部活の掛け声、咳払い。図書室は、無音のようで色んな音がある。まっさらなシャツに落ちた一滴のカレーみたいに、静かな場所だからこそちょっとした音が目立つのかもしれない。ここを使う人たちはみんな、本か床か窓の外を見ていて、誰も人を見ない。それなのに、音だけ大きく切り出されてしまって、耳をそばだてられているみたいで、やっぱり嫌いだ。 図書室にいると、自分がほどけていく。薄く黒くなって、ペラペラの紙に焼き付けられていく気がする。] ……あれ? [沈黙に耐えかねて、質問にかこつけて話しかけようとして、初めて向かいに座る友人が消えていることに気づいた。 友人だけじゃない。その他の利用者も、友達が広げていた宿題も消えている。開け放した窓から夕方の風が侵入して、クリーム色のカーテンがシフォンスカートのように膨れていた。] (28) 2020/09/27(Sun) 12:00:22 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[オレンジ色に染まった空間で、一人困惑して視線を落とす。私の宿題も、無い。] ここ……どこ? [いや学校の図書室なんだけども。 気が付けば、窓から入ってくるのも無言の風で、カリカリとノートを引っ掻く音も消えていて、人の気配は完全に消えている。世界から私だけが切り出されてしまったみたいだ。 誰もいないっていうだけで、知らない場所に迷い込んでしまったみたいで、急に不安になる。 夢じゃない、と思う。こんなに心臓がドキドキしてるんだし。] ねえ! からかわないでよ! [声は空しく広がって、だれにも拾われずに消えた。 しんとした空間の中で、自分の息遣いがやけに大きい。視界の中で動いているのは、私と、揺れるカーテンだけ。] (29) 2020/09/27(Sun) 12:01:12 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[いや。 ひとつだけ、人影が目の前を横切った。] ……え? [私の声に気づくそぶりもなく、その人は本棚に影を映しながら歩き去る。 男子だと思う。スカートを履いていないから。 確信できないのは、人影『だけ』だったから。 何もない空間から、するすると黒い影が伸びて、本棚に映っている。そうすると、次は窓からピーターパンでも飛び込んでくるのかな。子供のころ見たアニメを思い出したけど、窓からは誰も入ってこない。身動きもできずに見つめていると、実体を持たないその人は、足音も忘れて、図書室の奥へと歩いていく。] あ……ねぇ、待って! [だけど、影は振り返らない。というより、私の声が聞こえてないのかもしれない。歩く速度は全く変わらず、本棚の向こうに消えた。 思いっきり話しかけたくせに、少し怖くなった。関わらないほうが良いのかもしれない。異世界? ぽい場所で影についていくのって、なんか碌な目に合わない気がする。けど、このままだと確実に見失う。 ちょっと迷った末に、結局その影を追いかけた。]* (30) 2020/09/27(Sun) 12:03:17 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[その影からは、私はどういう風に見えていたんだろう。 普通に見えていたのか、全く見えていないのか、それとも同じように影だけが見えていたのか。 私も影だけじゃないかねって予想して、私は本棚から伸びる四角い影に隠れながら、忍者みたいにこそこそ『彼』を追いかける。 実体が見えてたら、まぬけなぐらい丸見えだけど。 彼は一番奥、壁際をびっちり埋める本棚の前で考え込んでいるみたいだった。 だけど私が本棚の影に隠れたままじゃ、何の本を見ているのか分からない。 彼の視界に私の影が入らないように気を付けながら、こそこそと背後から近づく。 私は背が高いから、どうしたって壁際の本棚に影が映りこみそうになる。彼にばれないようにと思うと、自然と這いつくばる形になる。 それぐらいなら羞恥心とかないです余裕。下にハーパン履いてるし。] (31) 2020/09/27(Sun) 12:08:37 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[猫みたいな四つん這いで、風下ならぬ光下から近づく。斜め下からその影を見上げていると、彼はすっと手を伸ばして、一冊の本の背表紙に手をかけた。 たしかに一冊の本に手をかけていたけれど、抜き取ったのも影だけだった。透明な本が光をさえぎって、まぶしくてしかめていた私の顔に、影を落とす。] あ……あの! [チアで鍛えた脚力を存分に発揮して、一気に伸びあがった。高い背よりもさらに長く私の影が本棚に伸びる。彼にもしも私の影が見えていたなら、いきなり現れたように感じただろう。 彼が抜き取った本は、そのまま本棚の中に納まっていた。私が背表紙に指をかけると、影と一緒に実体もついてくる。軽くて、セピア色に変色した本を彼に見せながら、] 私も! これ、借りてもいいですか! [コミュニケーションを試みた。 これで何事も無かったように本を変えられたら爆笑だなって思いながら。]** (32) 2020/09/27(Sun) 12:09:31 |
志隈は、メモを貼った。 (a5) 2020/09/27(Sun) 12:14:54 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ/* N しっているか ラッコの秘話宛先チップはルトリス 早乙女ちゃんじじさんぽい文体だけど量が多いな? すごいふしぎ世界だ、設定生かしてくれてて拝む (-11) 2020/09/27(Sun) 12:21:31 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* ほんとうにいい月夜だった! 「赤い蝋燭と人魚」「野ばら」「月とあざらし」で鍛えられた後だと、「いったい……いったいこのお婆さんにどんな不幸が……」ってビクビクしてしもうた 小川未明の作品読んで、「え、おわり!?」ってなるなつき書きたい (-16) 2020/09/27(Sun) 12:37:42 |
【独】 リフル (-17) 2020/09/27(Sun) 12:46:25 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* 小川未明はいちいち浮かぶ絵が綺麗だな…… 童話は美しさを「それはもう素晴らしい」「それはもう目の覚めるほどに」「それはもう美しい」でゴリ押ししてくること多いけど、なんかこう、簡単な言葉で美しい絵を浮かべてくれる小川未明 (-18) 2020/09/27(Sun) 12:46:34 |
リフルは、メモを貼った。 (a6) 2020/09/27(Sun) 13:10:19 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[ 「ナツキ!」 と、肩を叩かれて、はっと我に返った。とっさに本を背中に隠す。 図書室の中に、さざ波のような雑音が戻っていた。最終下校を告げる放送は、図書室も例外なく流される。 「こんなところで何してんの。帰るよ……なになに? エロいのでも見てたの?」のぞき込まれそうになるのを、「やめーやプライバシーの侵害やぞ」 笑いながら頑なに背中に隠す。いつもの癖でつい声が大きくなりかけたところを、様子を見に来た司書が止めた。「図書室でじゃれないの。早乙女さん、貸出なら処理するから早く」「はーい」しっしっと友達を追い払いながらカウンターについて行く。 先生が赤いレーザーで読み取ったところで、「あれ?」と首を傾げた。エラーを起こしたらしい。「貸し出し中? もっかいやらせて……ああ、読み込めた。はい、返却日は二週間後です、破るなよ早乙女」「ゴリラ扱いやめてくれません?」確かに破りやすそうな厚みではあるけども。] (33) 2020/09/27(Sun) 14:53:11 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[数人で連れだって校舎を出る。うちの高校は、校門を抜ける前に、体育館の横を通る構造になっている。体育館には明かりがついたまま。開け放した扉の奥で、オデコ丸出しの集団が私に気づかず練習を続けていた。「いくよー! ワン、ツー、スリー、ハイ!」という掛け声が聞こえてくる。チア部はいつも延長練習をしている。 「やってるねー。どうすんのナツキ、辞めたら暇じゃん。帰って何してんの」「え、筋トレとランニング」「え、なんで……」「え、やることないし……」「え、恋とか……」「え、恋……?」 帰ったころには忘れてそうなくだらない話をしながら、長く伸びた影を眺める。太陽はもう落ちかけていて、ずいぶん周りと同化してしまった。 「ていうかマジで彼氏作ればいいじゃん。別に恋愛アレルギーじゃないでしょ? 前彼氏いたし。なんで別れたんだっけ?」 彼氏ねえ…… [そういやいたな、そんなんも。告白されて、断る理由も無いから付き合ったのが。 霞んだ記憶の中から、去年の人を思い出した。] (34) 2020/09/27(Sun) 14:54:10 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月── 回想 元彼との蜜月 ── [私は最近彼氏ができた女子高生。正直私、幸せです♡ 彼を応援するためにも、恋もチアも頑張るぞ〜♡ さーて学校ついた柔軟すっか、と鞄を下ろしたところで、ぶぶっとスマホが震えた。 『なっちゃんおはよう 今何してるの〜?』 『練習だよ』と返してスマホを置く。 さーて柔軟終わった倒立すっか、と立ち上がったところで、再びぶぶっとスマホが鳴る。 『今何してる〜?』 『れんしゅう』 さーて倒立終わったタンブリングと思ったところでぶぶっ『今何してる〜』『練習!』ぶぶっ『練習!!』ぶぶっ] 練習ゥ────ッ!!!! [マットにボスっとスマホをぶん投げながら、思わず叫ぶ。] どんだけ聞いてくるんだよ! こちとら年中練習しとるんじゃい! あぁあれか!? 芸能人の公式LINEみたいに何が来ても自動返信で「練習」って返すシステム構築すりゃいいんか!? [なんだなんだどうしたどうした、と部員たちが寄ってくる。] (35) 2020/09/27(Sun) 14:56:49 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[そして数日後の週末。 午前練終わった弁当食うか、と鞄を持ち上げたところで、てろれろれろん、とスマホが鳴った。通話だ。 「なになに彼氏?」「かれぴ?」「ぴっぴ?」と寄ってくる部員たちをはために「えーやだもうこんなときまで〜」とくねくねしながら通話に出ると、『あーもしもしなっちん? おつかれー』愛しいぴっぴの声が聞こえてくる。 甲高い(ただし発声練習で枯れてる)声で「もしもしおつかれー♡ どしたの?」応じると、『あのさーこれからご飯とかいかない?』「あーごめーん夜までチアだから今日はちょっと……もしもーし?」 しばらくの沈黙の後に、『……ハァ……』とため息が聞こえてくる。えなんで。] (36) 2020/09/27(Sun) 14:59:26 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月『なっちんってさ、いっつもチアばっかだよね。 俺とチアどっちが大事なの? 俺は、なっちんが一番大事だよ? 俺は、バイトとなっちんだったら、なっちんを優先するのにな……』 「は?」「は?」「は?」『はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜???』 [聞き耳立ててた部員たちと声がハモる。 え、なぜ私のチアとあなたのバイトへの熱量が同じ立ち位置に置かれているのでしょうか? そらもちろんバイトにものすごい熱量を注ぐ人はいる、それはそれで素晴らしいことだし、価値観は人それぞれだけど、少なくともあなたに限りましては? 遊ぶ金欲しさにバイトしてるそうですし? 『『『それと一緒にすんなァ───ッ!』』』 ]……別れよ! [〜蜜月編、完〜] (37) 2020/09/27(Sun) 15:00:16 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[というわけで彼氏がいない。 その後もちょいちょいチア部の看板に惹かれて寄ってきたのと付き合ってみたものの、練習の邪魔してくるわ乳触ろうとしてくるわムキムキの肩に引くわで長続きしなかった。] んで、何乳触ろうとしてんだ、乳触る前に鍛え上げた肩を褒めろ。まずは肩からでしょうが! って言ったら振られた。 [「そら振られるわ」「女にはモテそうだけどね、この肩」力こぶを作って見せると、両サイドから一人ずつぶら下がってきたので、ぐるぐると回転してやる。「きゃー!」「きゃー!」「ワハハハハ───ッ!」ぐるぐるぐる。 ひとしきり目を回してやったところで解放すると、「そら振られるわ」「うん、振られるわ」追撃された。「吐くまで回すぞ」] (38) 2020/09/27(Sun) 15:03:11 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[「ナツキはさー。勇ましすぎるんだって! もうちょっと女思い出しなよ。オデコ隠すとか……」「言葉遣いとか……」「あの運動部特有の、私、じゃなくて自分、って言うやつとかね」] うえぇ〜…… [だってなんか先輩やOG相手に「私」って言うのって生意気な感じするし。 まだ後輩意識抜けないんだもん。 四月から入ってきた一年生。私の後輩たち。 だけど、新型感染症の影響で、練習が再開されたのはつい最近。それまではリモート授業。新入生歓迎会の発表も、なくなっちゃったし。 自分たちはあれだけ先輩にお世話になったのに、私たちの代は、一年生にほとんど何も教える機会が無い。 だけど、そういえば。 さっきは「私」って使えてたから、ちょっとは女子っぽかったんじゃない? ま、聞こえてなかったっぽいけどさ。 ]* (39) 2020/09/27(Sun) 15:03:50 |
【人】 二年生 小林 友「柔軟体操はじめるぞ、二人組を作れ」 [体育教師の号令は、俺にとっての死刑宣告。 クラスの中に、気のおける友人なんか 一人もいやしないんだから。 ……友人じゃなくても、初対面じゃないから 声掛けても変じゃない、って?陰キャ舐めんな。 目の前で次々と組を作っていく クラスメイト達を後目に、俺はため息をついた。 腹が痛い、と言い張って帰りたい。 二日目なんです、とか言って。 あー、空の青さが、ひたすらに憎い。 俺が体操着の裾を握りしめて ただじっと立ち尽くしていると…… クラスメイトの青柳がそっと俺の肩を叩く。] (40) 2020/09/27(Sun) 15:09:21 |
【人】 二年生 小林 友「トモちんもひとり? したらオレと組んでくんね?」 [頼むよぅ、なんて声を出す青柳は 男の俺から見ても背は高いし、バスケ部だし 髪も染めてて……如何にも陽キャって感じ。 白く眩しい歯を覗かせて笑う青柳に 結局俺も断り文句が浮かばなくって 運動靴の先を睨みながら頷く他なくって。 いっその事、虐められてるとか、 ……靴隠されたり、教科書燃やされたり 今みたいに、ぼっち丸出しなことを 指を指して笑われたりとか、 ─────俺が被害者なら、 多分この心持ちはよりマシだった、と思う。 優しい人達の間で上手く立ち回れない自分が ただただ、惨めで。 けど死ぬとかそういうつもりもなくって。 屈託の無い青柳の笑みに消えたくなりながら 俺は体を二つに折って、地べたへ手を着いた。] (41) 2020/09/27(Sun) 15:10:06 |
【人】 二年生 小林 友[望んでこの世界に生まれたわけじゃない。 望んでこんな生き方を選んだわけじゃない。 だから、全部、仕方の無いこと。 結局その日、体育が終わった瞬間 俺は全速力で更衣室に駆け込んで 着替えを済ませるやいなや 教室へと駆け出した。 ─────青柳に感謝も謝罪も、 する勇気なんか、無かった。] (42) 2020/09/27(Sun) 15:10:38 |
元チアリーダー 早乙女 菜月は、メモを貼った。 (a7) 2020/09/27(Sun) 15:10:43 |
【人】 二年生 小林 友[それと、もうひとつ。 ネットの青空文庫でも読めるこの本を わざわざ学校で読む理由。 俺は、書架の陰になった机に荷物を置いて 本棚から慣れたように 『赤いろうそくと人魚』を取り出すと…… 間に挟まっているだろう便箋を探して ぱらぱらと頁を捲るのだ。] (44) 2020/09/27(Sun) 15:11:17 |
【人】 二年生 小林 友[窓の外ではバットがボールを打った カッコーン、と軽い音が響いている。 図書館の前の廊下を、軽音部らしき数人が 楽器ケースを背負って駆けていく。 そんな学校の風景から逃げるように 俺は古びた本の世界へ埋没していった。] (45) 2020/09/27(Sun) 15:12:12 |
【人】 二年生 小林 友 人間は、この世界の中で いちばんやさしいものだと聞いている。 そして、かわいそうなものや頼りないものは、 けっしていじめたり、 苦しめたりすることはないと聞いている。 いったん手づけたなら、けっして、 それを捨てないとも聞いている。 (中略) せめて、自分の子供だけは、 にぎやかな、明るい町で育てて 大きくしたいという情けから、 女の人魚は、子供を陸の上に 産み落とそうとしたのであります。 そうすれば、自分は、再び我が子の顔を 見ることはできぬかもしれないが、 子供は人間の仲間入りをして、 幸福に生活することができるであろうと 思ったのです。 ─────『赤いろうそくと人魚』 小川 未明* (46) 2020/09/27(Sun) 15:18:41 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月 (-29) 2020/09/27(Sun) 15:23:54 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* 張り切ってモブの名前と合わせて春夏秋冬って揃えたのに チア部やめた季節組出さないじゃんって気づいた、9月。 (-31) 2020/09/27(Sun) 15:49:02 |
【人】 アクスル[蒼く幻想的なチャペル。 24時間は絶対に開かぬという防火扉に 閉じ込められた男が二人。 一人は、優れた腕を持つ インセクトブリーダーで、標本作製家だ。 彼のつくった世界に二つとない 突然変異の稀少蝶の作品に魅入られ 数週間前に盗み出していた 愚かな異邦人が、もう一人。 男は最前列に寝かされ四肢を拘束され 金の髪を乱しながら その身に罪の証を刻まれていた。] (47) 2020/09/27(Sun) 17:02:37 |
【独】 志隈叶わない夢に願掛けする気は無かった。 願う事に意味を見出さなかった。 笑わせる事すら出来ない。 その先の姿など思い描けない。 あの人の“───”と呼ぶ声だけが木霊する。 (-34) 2020/09/27(Sun) 20:49:36 |
【人】 二年生 小林 友 ー あの日の話 ー [あの日はいつもと同じように 書架の陰に隠れながら本を読んでいたっけ。 いつも同じか、時々違うの。 でもあの日は『赤いろうそくと人魚』だった。 読み慣れた物語を進める指先が、 ふと、質感の違う紙に触れた。 見てみると、ページの間に、一枚 一昔前の雑誌の付録みたいな便箋が 世界を区切るように挟まっている。 「okini no Book!」 と吹き出しの出た目ン玉が顔の三分の一を占めてそうな 二頭身の女の子……まじまじと見ると クリーチャーのような彼女は 薄桃の用紙の上でにっこり笑っている。 羽根が生えてる辺り、天使なんだろうか? 正直、よく分からないけど……] (49) 2020/09/27(Sun) 21:14:57 |
【人】 二年生 小林 友[ずっとこの本を読んでいたけれど こんなのが挟まってるなんて、初めてのこと。 やけに静かな図書館の中を 窓も閉めているのに、静かに空気がそよぐ。 後ろの貸出カードは白紙。 ……俺、最近借りたのに。 ─────これは、陽キャの嫌がらせ? え、こんな地味なこと、する? これ誰にもダメージなくない? ……とかなんとか、くるくるその場で考えて。] (50) 2020/09/27(Sun) 21:15:48 |
【人】 二年生 小林 友[色々考えた末に、俺は消えるインクペンを 取り出すと、そのダs……レトロな便箋に 適当にメッセージを書くことにした。 イジメにせよ、誰かの忘れ物にせよ ここに気付いた人間がいることを 何となく、示しておきたくって。] (51) 2020/09/27(Sun) 21:16:05 |
【秘】 二年生 小林 友 → 元チアリーダー 早乙女 菜月[………………いいや。 ぶっちゃけ言うと、ね。 誰でもいいから、話を聞いて欲しかったんだ。 宙ぶらりんのどうしようもない俺の事、 誰でもいいから、知って欲しくて。 ホントに、ただそれだけでさ。] (-36) 2020/09/27(Sun) 21:16:30 |
【置】 二年生 小林 友 人魚は可哀想だ。 人間の所へなんか来たくなかったろうに。 こんな未来になるなんて 誰も思ってなかったのかもしれないけど それでも、親のエゴに振り回されて 来たくない所へ来させられて。 恋も知らず、泡にもなれず。 (L0) 2020/09/27(Sun) 21:18:10 公開: 2020/09/27(Sun) 21:20:00 |
【人】 二年生 小林 友[コバルトブルーのインクが、 薄桃の便箋の上を走る。 はっきりそこに、俺の意思として。 ……後半のポエムな感じはまあ、ともかく。 大して読み進められなかった本も この便箋のせいで読む気になれなくて 俺はそそくさと本を取って棚に閉まった。 その日は、それっきり。 ベッドに入る頃には、便箋のことより 俺は元カノの事に想いを馳せていただろう。] (52) 2020/09/27(Sun) 21:18:33 |
【人】 二年生 小林 友 ー 回想 元カノとの蜜月 ー [……………………………………………………。 …………………………………………………… …………はい、すいません、見栄張りました。 いた事ありません。 彼女とか。もうかれこれ17年ほど。 大体、野郎の青柳にも ろくに話しかけられないのに 女子相手とかホント輪をかけて無理。 無理オブ無理。多分話しかける前に泣く。 ……いいんだ、俺将来の夢、魔法使いだし。 あーあ、マジしんど。寝よ。] [〜蜜月編、完〜] (53) 2020/09/27(Sun) 21:19:46 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月 (-37) 2020/09/27(Sun) 21:26:31 |
【人】 二年生 小林 友[そうして翌日、あの本に挟んだメモを見に 再び図書館を訪れたのだけれど…… やはり、図書館は波を打ったように静か。 ごくり、と何となく飲んだつばきの音すら 館内に響き渡ってしまいそうなほど。 毎回このくらい静かだったらいいのに、なんて。 けれど、目的の書架に向かって歩き始めると ……なんだろ、妙な視線を感じる>>30 相も変わらず図書館は無音で、足音は一人分。 なのに、誰かにじっとつけられてるような じんわり背筋を逆撫でするような、 妙な心地が続いていたか。 もしかしたら、ここで振り向いていれば ]忍べてない忍者みたいな格好の影に ばったり出くわしてたかもしれないけど>>31 やだよだって怖いじゃん。 イジメだった時に主犯格がいても怖い。 つまり、俺には振り返るメリットが無いのだ。 (54) 2020/09/27(Sun) 21:28:42 |
【人】 花の名 リフル[──何をしていた訳でもない。 日差しは暖かくて気分を晴らしてくれるのに、 花はそれぞれに咲き誇って目と鼻を楽しませてくれるのに、 優しい風は身体を撫でてくすぐってくるのに、 この身も心も、 彼女に呼ばれる時だけをただ、待っていた] (55) 2020/09/27(Sun) 21:44:27 |
【人】 花の名 リフル[美味しいお茶の待つテーブルへ歩を進めようとした時、彼女の足が止まった。>>14 足元ではなく彼女の顔色を窺おうとしたが、 少し後ろにいたせいで見る事は叶わない。 不躾に顔を覗き見る事はしない。 しばしの沈黙も、ただ待つ。 何も考えられなくなった人間の様に、ただ待って……] ……ふふ、あらあら。 [驚き方だって品のあるその愛らしい様子>>16にくすりと笑ってから、毛虫のゆく先を見遣った。 もしも彼女の頭や肩に降りかかる様なら払ってやらねばならなかったが、地に落ちた様だったから。 ならば、私の役目は笑って背を押される事だった] 相変わらず虫が駄目なのね。 でも、良い? 嫌いでも命を奪う行為は、 軽々しくおこなうものじゃありませんよ。 [彼女の押す手が離れるならば一人でパラソル>>12を目指しながら、知った口の後、静かに小言をひとつ] (57) 2020/09/27(Sun) 21:44:33 |
【人】 花の名 リフル……なんて、 言われなくても あなたは心の優しい子ですからね、 そんな心配、いらないわね。 [そうしてふっと睫毛を伏せたのは、 当たり前の事を言ってしまったからか、 それとも彼女を縛る様な言葉に心苦しさを感じてしまったのか、 はたまたどれでもないのか…… 彼女に不審に思われる前に、 気を取り直してお茶会へ向かおう。 今度は私が先に歩いて連れ立って] (58) 2020/09/27(Sun) 21:44:36 |
【人】 花の名 リフルふぅん、美味しい。 [ふわりとスカートを膨らませながら、当然の様に席に着いた。 きれいなレモンの色を傾けて、 馴染み深いレモンを初めて味わう様な、はたまた歴代のレモンと比べた様な微妙な感想を零す。 爽やかな酸味が口の中で静かに溶けてゆく間に、 テーブルを飾る二輪>>12に目を遣る。 あぁ、ふたつ揃っているなんて何て素晴らしいの。 僅かに大きい方の花びらをツンと突いた。 ツンツン。 ツンツンツンツンツンツンツンツンツンツン。 手付きはどこか意地悪なのに、 私の顔はちっとも楽しそうに笑わない。 彼女が止める迄、この指先は優しい暴力を続けるだろう。**] (59) 2020/09/27(Sun) 21:44:43 |
花の名 リフルは、メモを貼った。 (a8) 2020/09/27(Sun) 21:47:05 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ (-40) 2020/09/27(Sun) 21:56:12 |
【独】 花の名 リフル/* 基本的にこのリフルにリフル(現実)の自我がなく、何者なのかもはっきりしていないので心情が要らないのだよな。 ただちょっと怖い事はしてみたい欲が疼いた。 モノホンのおねえちゃん(の精神とかそれっぽいもの)説があるので、外し過ぎない様に注意。 (-41) 2020/09/27(Sun) 21:56:30 |
【人】 二年生 小林 友[『赤いろうそくと人魚』は 相も変わらず本棚の一角に収まっていた。 いつもの通り、背表紙に手をかけて 棚から引き抜こうとしたその時───── 横合いから ズァッ! と真っ黒な影が現れて本を取る俺の手の上へと手を伸ばそうとしたのだ。] おヒ─────っ!!!! [俺は思わず悲鳴を上げて飛び退いた。 見れば、身長同じくらいの、影だけが ぬぼーっと俺の真横に立っている。 何これ、どんないじめ?祟り系いじめ? 影は物言いたげに本棚へと手を伸ばすけれど 俺はもう、正直、キャパシティオーバー。 シャカシャカと床を這いずって 出口の方へと逃げようとする。] (60) 2020/09/27(Sun) 22:08:45 |
【人】 二年生 小林 友[……もし、影の声が聞こえていたら この後の話って変わっていただろうか。 後から思えば、そうなんだけど。 でもあの時の俺は突然の怪奇現象を前に チビらんばかりにビビりあがっていた。 顔中でろでろにしながら図書館を飛び出し……] 「うわっ!……えっ、どしたトモちん!」 [そのまま、図書館の外を歩いていた青柳に 思い切り体当たりしたのだった。] あ、わ、ま、ま、ま……! か、かぎぇ、わ! [顔面蒼白、歯をガチガチ鳴らしながら 俺は今起きたことを説明しようとしたけれど 全然、言葉にできなくて。] (61) 2020/09/27(Sun) 22:10:00 |
【人】 二年生 小林 友[なんて説明すればいい。 図書館で本を借りようとしたら 突然黒い影が現れた? 本当にそれ、見間違えじゃないの? 居眠りでもしてた? 床に蹲った俺の肩をしっかり支えながら じっと顔を覗き込んでくる青柳を見ていたら パニックの波が引く毎に、 だんだん惨めさと恥ずかしさとが募ってきて 結局俺は何も答えられずに 赤い顔して、胸中の本を抱き締めるだろう。 それでも、青柳は黙って俺に着いてきてくれて その日はバスケ部の面々に囲まれながら帰った。 「いじめられてるなら、言えよ?」 「トモちんちょっと疲れてたんだよね」 「ほんとに、無理してない?」 もうどいつもこいつもほんとに、イケメンで 優しくて……俺はいっそ殺して欲しくなった。] (62) 2020/09/27(Sun) 22:10:41 |
【人】 二年生 小林 友[優しいバスケ部の面々は 最寄りの駅まで着いてきてくれた上に アイスまで奢ってくれた。 だぁれも、「ありがとう」なんか求めてなくて 最後まで俺を気遣ってくれてて…… 家に着くなり、情けなさで俺は泣いた。 その間も、バスケ部と過ごしてる間も 図書館から持ち出してしまったあの本は ずっと、俺の腕の中にいた。]* (63) 2020/09/27(Sun) 22:11:06 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* 祟り系イジメわろてしまうや🤣 え? ちょっと待って怖がられた? そりゃそうかって納得したら傷ついたりしたい (-42) 2020/09/27(Sun) 22:50:38 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* モブが優しいなー 青陰チップ前使ったからなんか感慨深いものある って書いてからモブの名前が青陰じゃなく青柳なことに気づく あのパーカー青髪少年かと (-43) 2020/09/27(Sun) 22:51:43 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* さて、ポヤポヤ楽しい妄想しながら明日のために寝ようね つい夜更かししがちだけど脳みそ死ぬし多忙期間だから…… (-44) 2020/09/27(Sun) 22:55:20 |
【独】 在原 治人/* 相方さまのロルが、う、美しい……っ ほんと なーの文章って 芸術品みたいだし ぐぐぐいって 惹き込むの うますぎだと思うんだ (-45) 2020/09/27(Sun) 23:02:19 |
【人】 Marguerite シャーリエ[大好きなお姉さま。 領地を持つ家に生まれた者として、 私たちは小さい頃から色んな勉強を教えられた。 お姉さまは優秀で、私にできないことも出来て 自慢のお姉さまで、みんながそう言っていて、 だから私は授業中も 自分の好きなピアノのことばかり考えてた。 お姉さま、本当に大好きだったの] (64) 2020/09/27(Sun) 23:23:23 |
【人】 Marguerite シャーリエ[ほら、虫だってお姉さまに懐いて……はいないけれど、 彼女が落ち着いていてくれるから、 お姉さまの後ろに回るだけの落ち着きを分けてもらえる。 どきどきしてはいるけど、大丈夫。] はい、お姉さま。 [小さな毛虫も庇おうとする彼女の声は>>57 どこまでも優しく響く。 どこかへ行ってしまった毛虫は 見えなくなったから忘れることにする] …お姉さまのほうが…… 領民も背負ってるのに… [私が優しいと言ってくれるお姉さまの方が優しいと思う。 そんな押し問答を始める前に、 彼女を追いかけてレモネードの席に着いた] (65) 2020/09/27(Sun) 23:24:08 |
【人】 Marguerite シャーリエ (66) 2020/09/27(Sun) 23:24:47 |
【人】 Marguerite シャーリエもう、お花は愛でるものっ。 触りすぎると痛んじゃうから、 ……ね、こうしてあげて? [お姉さまの手から救い出した花を、 シャンパンゴールドの髪をまとめるリボンに絡ませる] 摘んだら長くは保たないから この花はすぐ 枯れてしまうから それまでは。 (67) 2020/09/27(Sun) 23:25:20 |
【人】 Marguerite シャーリエ[紫がかったピンクが彼女の顔の隣で揺れる。 後ろに隠れてしまった小さな花びらも一緒に揺れている] ピンクはお姉さまに似合う [ふふーって笑って、レモネードを一口。 カランと音を鳴らした氷が シャンパン色の水を煌めかせていた] (68) 2020/09/27(Sun) 23:25:42 |
【人】 Marguerite シャーリエわたしね、今度カードックの … 収穫祭にお呼ばれしたの。 [もくもくと食べていたクッキーを会話の途中で飲み込んで。 そんな話になったらしいの、と顔をほころばせた。] 音楽祭が開かれるらしくてね。 『私個人』でこっそりピアノ弾いてみませんかって、 [それでね、って内緒話みたいに顔を寄せた] (69) 2020/09/27(Sun) 23:26:16 |
【人】 Marguerite シャーリエお姉さまも一緒に、『個人』で遊びに行けないかな [楽しいと思うの、ってにっこり笑って、 お姉さまを外に連れ出そうとする私。 忙しいお姉さまをちょっとだけ遊びに連れ出すのは、 妹の仕事だと思うんだけど、どうだろう。 くすくす笑ってるのは私なのかお姉さまなのか。 楽しければどっちでもいいかなって、 花瓶に残ったピンクの一輪をつんつん、してみた*] (70) 2020/09/27(Sun) 23:26:56 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ/* ちょ、う 推敲足りてない お姉さまパートはきゃきゃうふふしか考えてなかったな( ᐛ ) ピアノ伏線にできないかなあ〜 (-46) 2020/09/27(Sun) 23:33:49 |
【人】 アジダル[ ふと冷気を感じた気がして振り返る。 磨かれた化粧台、皺の伸びた寝台のシーツ、ダッシュボード脇の屑籠にはちり紙の一つも収まっていない。二週間近く利用されたとは思われないほど整った室内を眺め、男は小さく首を傾げた。 閉じた窓からは朝日が差しこんでいる。下の通りを走る車の音に雨水の気配は感じない。背を強張らすだけに足る言い訳が見当たらなければ、 玄関先で一人、溜息を吐いた。 ] (71) 2020/09/28(Mon) 0:26:24 |
【人】 アジダル[ 至高から孤高へ取り残された例の日から数か月が過ぎた。共通点の無い人々が集った乱痴気騒ぎはその始まりと同様にぱたりと終結を迎え、咽ぶほどに満ちた夏の気配と共に消えていった。 無数のトマトが飛び交い、トマトを中心としたn角関係が暴露し、遂には幾つものトマトが犠牲になったあの時間が一体何だったのか、今にして思えばさっぱり訳がわからない。 けれど其々集まっておきながら三々五々に散っていった奴らの、浮足立った背中を思えばそういうものなのか、なのか? と早々に考えることをやめていた。 考えたところで結論が出るはずもなく、ついでに男もまた帰りがけ一人ではなかった者の一人だったのだから。 ] (72) 2020/09/28(Mon) 0:26:47 |
【人】 アジダル[ ……人の気配があるところで寝る練習がしたい、と声をかけられた時、自分がどんなツラをしていたのかよく覚えていない。 毛布を抱えたガタイのいい野郎が堂々とそんなことを言ってのけたなら常ならば呆れ顔で部屋を追い出したことだろう。 けれどその時男はウィスキーグラスを手にしていたし、散々熱狂の気配にあてられて上機嫌でもあった。元来面倒見のいい性分、まして少々込み入った話をしていた相手とあれば拒む理由が無いようにも思えたのだ。 別段男には彼を、離れ離れになった実子の代わりに愛でる気など無かった。だが男の手には持て余した愛情があり、眼前の彼は肉親よりそれを受け取り損ねていた。ならば少し仮初の情愛を交わすくらいいいんじゃないか。 怒鳴り合うようなやり取りを経て叩きつけた結論を自ら飲み込んで、酩酊するかのようにそこで思考を止めた。 止めたのだが、 ] (73) 2020/09/28(Mon) 0:27:11 |
【人】 アジダル『今日22時 XX館のXXX号室に』 うわ。 [ ついさっき送ったばかりのメッセージを見返すとぞわりと背が粟立った。 隔週恒例となった練習≠フ日、他人に聞かれたくない方向に転がりがちな話題の為に次回は拠点で飲もうと提案したのは自分の方だ。だが改めて送信してみれば単調な文面の「ろくでもない」雰囲気があまりに悍ましい。まるで人目を忍んで逢引でもしてるみたいじゃないか。 誤魔化すように『パルミジャーノよろしく。』と付け足してベッドへ端末を投げ出す。買い切りのそれは毛布の上でぽんと一度跳ねて、隣のベッドへと飛び移った。 そしてチェアの上で頬杖をつく。眉根を寄せた目で室内を睨めつける。 ] (74) 2020/09/28(Mon) 0:28:02 |
【人】 アジダル……。 [ ツインルーム。 思考を止めた結果、残念なことに二度目三度目の機会があっても一つのベッドへ入る状況に違和感を覚えられなかった。彼も拒むことなく同じ布団に潜っていたし、それまで男がいたのはどれもシングルの部屋ばかりだったのだ。滞在するのが男だけである以上は当然だが。 兎角、丁度居を移すタイミングにそんなことを思いついたため、今回はこの部屋を選んだのだ。まあ奴も狭い場で寝るより広い方が良いだろうと善意と気遣いを押し付けて。 彼が子供のように共に寝たがっていたなどと、その内心など知らぬまま。 ] (75) 2020/09/28(Mon) 0:29:21 |
【人】 アジダル[ さておき。 冷蔵庫に突っ込んだグラスを確かめ、脇に置いていた酒類を卓上に並べていった。甘いものが数本と、強いものが幾つか、ついでにグルームチェイサーsakeなども。 酒の席の空気が嫌いと言うわけじゃないんだからと無意味な言い訳を吐き、やがてやってきただろう彼を室内へ迎え入れた。]* (76) 2020/09/28(Mon) 0:37:43 |
アジダルは、メモを貼った。 (a9) 2020/09/28(Mon) 0:51:19 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ/* 早く寝て早く起きて返すのが最速と見た。 リフルくんふもふも お姉さんぽくなりたい。 ……今はお姉さんを見ているターンだから多少幼くてもいいかもしれない!現実書かないとキャラが迷子! (-50) 2020/09/28(Mon) 0:52:49 |
【人】 志隈[数ヶ月前の出会いを経て、なんやかんやとあり、 何かを得た実感は無くとも変化をし、 仕事をこなすだけの無愛想な人間にも些か楽しみが出来た。] 『今日22時 XX館のXXX号室に』 [約束の日時を知らせるメッセージが届く。>>74 用件だけが書かれたものに“了解”とそれだけを返す。 常々世間話の1つでもしたいと思わなくはないが、 口下手な性分ではあるし、表情が見れなければ嘘にも気付けないから、此方から返す言葉も多くはなく。 追加の注文にも“わかった。”と入れて、“他にもいるか?“と一応一文を増やす。 平和な国に慣れる為に、“誰かに慣れるならあんたしか思いつかなかった“と、呆れられるの覚悟で頼んだ事は今も隔週で続いている。 他と同衾の予定がある訳でもなく、ああいう騒ぎでもなければ普段は一人寝でも何も困らないのではないかと、 相手と会う為の口実になっている気もしたが、練習を続けてくれるのなら甘えた。 会いたいのだと思う事に間違いはない。] (77) 2020/09/28(Mon) 1:53:01 |
【人】 志隈[与えられなかったものを与えてくれると言うのならば、 …何よりあんたから貰えるものなら欲しいと思う。 そんな事は此方は言ったような気がしたが、 未だに相手の理由には理解が及んでいなかった。 年の功と言うべきか、性格の違いか、 相手の掌で転がされて自分が騙される事もありそうだとかは よく考えている。] (78) 2020/09/28(Mon) 1:53:08 |
【人】 志隈[ノックを3度する。>>76 迎えられたらパルミジャーノと他に頼まれたものがあれば、それを渡し。 酒に視線を向ける前に、やけに何時もより広く感じた事で部屋を見回し、ツインルームに目を瞬かせ。] 練習ならあんたの近くで寝ないと意味ないんだが。 [距離がある分、警戒レベルも落ちていくし、 別々のベッドに寝るんじゃ練習にならないと示した。 ただのお泊り会と化すのも悪いとは思わないが、どうなんだろうなとは思考に浸り。] 男二人でツインに入って、乱れた寝具は一つだけ……。 [ある意味如何わしいのかと、淡く過ぎった想像を紡いで途中で留めた。 シングルの時だって結論同じではあったし、メイキングするホテルマンがいるかは知らないが、何を思われたとしても特に此方は気にならない。 どう寝た方がいいかは相手に問いかけた。]* (79) 2020/09/28(Mon) 1:57:20 |
志隈は、メモを貼った。 (a10) 2020/09/28(Mon) 2:09:45 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ―― 眠る前・現実 ―― [領主は書面を寝室にまで持ち込んでいた。 大国から来た書簡には 我が国王位継承権四位 末の王子を 貴国長女に婿入りさせる と ある] (-53) 2020/09/28(Mon) 2:11:27 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ[願ってもない話 のはずだ。 軍事を持てない規模の我が小国は、 かの国の庇護の元にある。 実質属国との見方が一般的だろう。 経済的にも、輸出先となっているかの国との結びつきは 欠くことのできない絆である。 かの国から見れば、 王位を継ぐことは無いだろう 継承権四位の王子を、伴侶に出すとは 最大限にこちらの事情を汲んでの判断だろう。 なにせ我が国には跡継ぎが娘1人しかいない。 シャーリエを妃に出せば国は呑まれる。 それを回避してくれるというのだ。 我が国と友好を望んでの書簡であることは間違いない] (-54) 2020/09/28(Mon) 2:11:47 |
【独】 花の名 リフル/* みなさんお早いお集まりありがとう( ;꒳; ) ホラーに動じないシャリエちゃ! 狂気が足りんかったか てかヤンデレしても怖がらせられた事ないもんな、くそーぅ (-55) 2020/09/28(Mon) 2:11:47 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエお父様、失礼します。 いかが致しましたか [呼びつけた娘が来ても、 父は面を上げずに羊皮紙を見据えている。 紙の向こうに未来を覗こうと凝視している] 『……シャーリエ。 お前は、 ……添い遂げたい奴が居るか』 は、 ぃぇ、 ……いいえ。いません。 [丸く開いた目をしばしの後に閉じ、 理解が及んだ顔で答える娘。 違う名前で呼んでいた昔から、聡い娘であった。 感づかれたなら言葉を遊ばせるだけ答えから遠のいてしまう] (-56) 2020/09/28(Mon) 2:12:25 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ『カードックの第四王子がお前の婿になるそうだ』 そうですか 『……王子がこちらに着くのは数日かかるだろう。 そのときに、正式に返答をする』 はい… 『メグ』 ! [閉じられていた瞳が開かれ、 何を言うのかと父に語りかけた] (-57) 2020/09/28(Mon) 2:13:05 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ『お前の思うようにしなさい』 [娘はまつげを伏せ、年頃の娘らしい表情で俯いた] そうは、仰いますが… 『私も親なのだよ、メグ』 私は、 しかし、それで王子の気を損ねては…… 私たちは…… 『もう領主になったつもりか? まだ耄碌しておらんよ』 (-58) 2020/09/28(Mon) 2:14:06 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ[瞬きを繰り返し、納得しきれない娘を下がらせた。 聡い子であるが、昔ほどの奔放さは見えなくなっていた。 もし誰か、娘の自由な魂を知っている者がいるのなら。 誰かの前では、昔のままの娘が笑っているのなら。 娘が幸せになる道を守るのが親ではないかと 領主は1人ごちる] 『大丈夫だ』 [自身の幸せを掴めるほどには聡明に育った娘なのだから。 親バカと言われても良い。 娘を信じずに未来を語れるか] [ころころ転がっている娘とは反対に、 悠々とした寝姿の父は寝台でほくそ笑んだ**] (-59) 2020/09/28(Mon) 2:15:07 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ/* 書いたー!これ最終日に出すやつだー( ᐛ )/ 埋めてる間にえっちなやつがいるが、したか、下のむきむきか! (-60) 2020/09/28(Mon) 2:17:10 |
【人】 アジダル[ とりわけ機械やキーボードの扱いに秀でているわけでなければ、自然と電子上のやり取りは口数が少なくなる。そもそも筆まめな性分でもない限り同世代の人間はそんなものだろう。よっぽどの理由がない限り男とて万年筆を取り上げたりなどしなかった。 その手紙でさえ、宛先の住所を記されず 丁重に封をされて鞄の底に眠るばかり。 そんな時代に取り残された男と、同じく最先端とは言い難い口下手な奴とのメッセージ履歴は無味乾燥と称するに相応しい。顔文字や絵文字の類は一切なく、砂漠のオアシス程の確率で感嘆符が芽生える程度だ。>>77 まあ無理に気分を上げなくていい、という意味では楽なのだが。 白と黒としか並ばないメッセージルームにもう一粒『自分が食いたいもん買ってきな』と砂粒を落とす。水の一滴すら与えられないその場所に花が咲く光景などかえって想像したくもない。 もし彼が、あの場所で出会った友人たちにスタンプだの絵文字など教わっり、あろうことかこちらに送り付けてこようものなら大笑いしそうな予感はある。 閑話休題、あるいは脱線事故。 ] (80) 2020/09/28(Mon) 3:48:26 |
【人】 アジダルいや、思ったんだけどね。 それだけ近寄ってもいいって存在なら、 むしろその人本人で慣れていくのがいいと思うぜ、 僕はね。 [ さんざ抱き寝ておきながら掌を返すように言い放つ。肩を竦めた苦笑は誤魔化す時お得意の振る舞いだ。 同じ枕に頭を乗せるような仲を己は家族や恋人と呼ぶ。遥か昔に命運を共にしたファミリーの仲間もかぞくと呼んだ。 その理屈で言えば、己にとって彼は家族──に限りなく近い存在ではあるのだろう。眠れないとぐずるなら甘やかしてやりたいと願う程度には大切な。 だからそういう聞こえの悪い冗談を言うんじゃねえ素面でしょお前。 妙に神妙な調子でつぶやいた彼の頭を軽く叩き、露骨に眉を顰めた。 ] (82) 2020/09/28(Mon) 3:49:11 |
【人】 アジダル[ 別段色めいた冗談が嫌いというわけではない。 寧ろ男とてネタにして積極的に言ってきた方だ。 だがとある致命的な大事故()により男は彼に唇を押し当て、 あろうことか濃厚な口づけ()を捧げた。 嘗て妻子を持った身の上かつ、 手段としての受け身の褥を死に物狂いで拒んでおきながら。 直後、逃げるようにして体を離した男の腕を掴んだのは 恨みがましい目をした彼であったし、 その後どうなったのかはweb限定有料記事である。 それ以来男は彼のさり気無い一言に 過敏に反応するようになったとかなっていないとか。 主張しておくと男はヘテロである。ほんとうに。信じて! ] (83) 2020/09/28(Mon) 3:50:08 |
【人】 アジダル[ 彼の手から荷物を取り、勝手に摘まみを開いて机に並べる。そんなことよりさ、と続けて冷蔵庫に向かい、冷え切ったグラスを取り出して机に置いた。並べていた瓶の一つを取って注げば一方を彼に差し出して ] 親父さんの手がかりとか見つかった? あれから僕もツテの探偵とかに聞いてみたけど [ あたかも世間話をするかのような態度で、飲みながら椅子に腰かけた。 ]** (84) 2020/09/28(Mon) 3:50:13 |
アジダルは、メモを貼った。 (a11) 2020/09/28(Mon) 3:55:34 |
【人】 花の名 リフル[けれど花びらを突く私は、 彼女の目にはきっと、嬉しそうには映らなかっただろう。 戸惑いの様な、居心地の悪さを感じている様な瞳で問われた>>66。 けれど、応えないままでいれば、 ほんとうに心の優しい彼女は、 姉を可愛らしくたしなめ、諭し、アイデアを提案する。>>67 女の愛嬌を備えながら、聡明であり、相手が私だからかもしれないが、臆せず物を言える勇気も持ち合わせ、優しい発想すら実現させる。 あぁ本当にこの子は相応しい。 当主に。そしてこの世に。 そんな想いを、見つめる瞳は宿していたか。 私の萌黄の瞳は、髪を飾るリボンを更に粧す彼女を優しく映す] 花 の いの ちは み じか くて[彼女のオルゴールの様な静謐で可憐な声に頷きながら、 よく聞かせない様に、途切れ途切れに唇を動かした] (86) 2020/09/28(Mon) 4:35:42 |
【人】 花の名 リフルあらあら…… [ピンクが似合うと言われて>>68しまえば、 少し面食らった様に笑ってしまう。 あなたの方が似合うわよって言ってしまえば、 さっき彼女が回避した押し問答が始まってしまっただろう。 それも忌避した訳ではなかったが、 結果としてただあらあらと笑って終わった。 彼女が笑うと、まるで一本一本が宝石の様な銀の髪が揺れる。 彼女には花なんて必要ない。 あればあれで大層華やかなんだろうけれども] そう。 [上品なのにどこか小動物の様にクッキーを食んでいく姿>>69を見つめながら、収穫祭の話には頷いた。 綻んだ顔に釣られる様に、私もクッキーに手を伸ばした。 あらあら、嬉しそうに笑うこと。 こんなお嬢さんが美しいピアノ曲なんて弾いたら、 聴いた人みんなが彼女に恋をしてしまいそう。 こんな風に顔を近付けられて内緒話を持ち掛けられれば、 異性なんかは無事でいられるのだろうか。 私は「ん?」って、姉の顔で、同じ様に少し顔を寄せたけれど] (87) 2020/09/28(Mon) 4:35:47 |
【人】 花の名 リフル[可愛い妹のお誘い>>70に、あら、と微笑んで瞬いた。 誘ってくれて、一緒に居たいと思ってくれて嬉しい。 そんな顔を、至近距離の彼女に向けた。 息遣いもわかってしまうすぐ傍で笑んで、] そうね。 行ければいいわね。 [きっと一緒にくすくすと楽しい息を弾ませて、 少しの間、テーブルを温めた。 けれど、 瞳が昏くなったのは日陰のせいか。 「 行ければね 」と唇だけ動かせたその上で、光の弱まった瞳がふたつ、彼女を見据えていた。 さっき私をたしなめたのに、 短い花の命をつんつんする彼女。 きっと、彼女がしたみたいに、 この花で彼女の髪でも胸でも飾ればよかったんだろうけれど] (88) 2020/09/28(Mon) 4:36:10 |
【人】 花の名 リフル………… [彼女の行為を、否定も肯定もしない。 ただ、彼女から花を取り上げる事だけはしない。 彼女の花は彼女のものだから。 彼女がどうしたいか決めなければならないものだから。 何も言えない、というよりも、 何も言う言葉を持たない私は、ゆっくり立ち上がって、 うぅん、としなやかに伸びをした] ごちそうさま。 美味しかったわ。 [そうして芝生のあるところへふらふらと舞う様にステップを踏んで、木漏れ日の楽しい木の下に座った。 大人になってからは、きっと機会は減っていただろう地への座り込みは、誰も見ていないから出来る事。 彼女がついて来なかったとしても、 葉と枝越しに空を仰いで、そのままもっふんと、柔らかい芝生に背をくっつけた。**] (89) 2020/09/28(Mon) 4:36:15 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* 簡易メモ:おれのむきむき 🥰🥰🥰🥰 筋肉全振りの菜月になんてありがてぇメモだ、と思うのに 爛れた村経歴のせいで下ネタに見えてしまう我が心の醜さや よごれっちまったかなしみに…… (-65) 2020/09/28(Mon) 5:38:54 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* 打ち合わせでは「自分を殺して和を取っちゃう女の子やりたいな🥰」って言うてたんですよ、詐欺ですねすんません (-66) 2020/09/28(Mon) 5:40:42 |
【人】 在原 治人[執念で探し出し 逃げ出せぬよう四肢をぎちりと拘束すると 怒りの鉄槌を その胸に打ち込んだ。 ────俺の気持ちを理解しろ…! と。] (91) 2020/09/28(Mon) 7:01:15 |
【人】 在原 治人[俺が手掛けてきた これまでの作品は 死した虫たちを 箱の中に閉じ込めて 美しいままに時を止めるというもの。 命を失っているのだから 勿論、動くことなど有り得ない。 だから、こんな風に 針を刺した後も 均整の取れた薄い胸がわずかに上下したり その度に、堪らえ切れない呻きが 吐息と共に漏れ落ちてしまうなどということも無かった。 その痛ましい様子に 大切な標本を盗んだのだから自業自得 いい気味だ‥とは思わずに、] (92) 2020/09/28(Mon) 7:03:27 |
【人】 在原 治人[囚われの彼に向ける視線は柔らかく緩み 口調は甘く溶ける。 先程までの激しい怒りが想像付かぬほどの豹変。 虫狂いの男が 人に対してこんな態度を取るのは 初めてのことで。] (94) 2020/09/28(Mon) 7:07:54 |
【人】 在原 治人[あれは、後悔だとか焦燥だとか そんな言葉で片付けられるものだと思っていたが 今はよく分からない。 ぎゅっと締め付けられるようで やけに息がしづらくて それから、 口の中だか胸の内側だかが ……とても苦い、] (96) 2020/09/28(Mon) 7:16:00 |
【人】 在原 治人[もう一度触れようとすることも 戻すことも出来ずに 固まっていると 彼が痛みに耐えながら話しはじめた。] ………うん? [喘ぎ混じりで 途切れ途切れの言葉は聞き取りづらい。 拒まれた理由が少しでも分かれば、と 口元に耳を近づけ 前のめりに言葉を聞いた。] (97) 2020/09/28(Mon) 7:17:04 |
【人】 在原 治人[内容はそれではなく、 盗んだ標本はホテルの部屋に在るということと それから────] 相応しくなくなった……? 意味がわからないな、…どういうことだ? [虚ろな瞳に向けて首を傾げる。 あの標本を持つのに相応しくないというのなら 盗むという行為に及んだ最初からのはず。 先程までと今とで 一体何が変わったのか 俺にはさっぱり分からない。 知りたい 、と強く思っていた。]* (98) 2020/09/28(Mon) 7:26:15 |
在原 治人は、メモを貼った。 (a12) 2020/09/28(Mon) 7:38:18 |
【人】 志隈[メッセージを見て、何種類かのチーズとナッツを購入した。>>80 食べたい物があったかと言えば特に思い付かず、 パルミジャーノだけでは味気無いかと相手が食べる事も考慮して買ったもの。 実の所、相手とのメッセ欄は事務的な会話ばかりではあるが、 海を隔てた向こうの人間とも、 此方の同僚との付き合いもあるにはあるから、 絵文字はあまり使わないが、スタンプを使う事は普通にある。 追加注文を聞いた際には了解と敬礼スタンプで返したかったが、 態々文字で返してるのは、 友達相手でなく目上と接してるようだからだろうか。 相手がどういう位置なのかと聞かれれば一言では言えず。] (99) 2020/09/28(Mon) 7:49:23 |
【人】 志隈向こうだとろくな宿泊施設は無かったから、 テントにすし詰めはあった。 [ベッドの距離を確かめて見れば思うよりは近いなとは感じたが、 “練習”をするには遠く思える。>>81 最初から、懐かしさを求めて話しかけていた所はあるし、 今もその懐かしい距離を求めているのかもしれず。] それだけ近寄ってもいいと思うのは、あんたしか思い付かなかったが。 だから、あんたで慣れようとしている。 [無愛想に淡々とした口調を続ける。 この国では他にいないとの、限定ではあるが、 何の思いもなく寝ている訳ではない。 向こうでの相手は仲間や友達と呼ぶが、相手には当てはまらず、 他の誰とも違う“特別”とは名付けている。 家族とは共に寝たりしないから、それとも違う。 頭を軽く叩かれれば肩を竦める。 冗談とも本気とも言えないものだ。 起こり得ない事実なんだろうとは認識している。] (100) 2020/09/28(Mon) 7:49:28 |
【人】 志隈[感情の伴わない交流によって、 親父好きの扉は開いた事には、開いているが、 ムキムキの妙齢の男の裸写真を見る機会があっても、 アジダルじゃないから何か違うと留まっている。 かと言って、彼の裸写真──水着写真などが見たいかと言われれば悩むほどではあって、その感情はそのままに放り。 報われない片思いに恋情がくっつくかくっつかないか程度の違いだ。 元よりこの不毛な思いは抱えて生きてくしかない覚悟はある。] (101) 2020/09/28(Mon) 7:49:46 |
志隈は、メモを貼った。 (a13) 2020/09/28(Mon) 7:58:41 |
アクスルは、メモを貼った。 (a14) 2020/09/28(Mon) 7:59:43 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ/* 初手から地の文で褒められすぎて照れっ照れです 夢だから夢だからあ!! 二度寝て消化……もぐもぐ…… >>86 花のみか のいちはじくて これはー 花よりだんご、おやつをよこせの符丁! 野市が弾かれたから手作りをご所望かー! (-70) 2020/09/28(Mon) 8:21:44 |
【人】 アクスル[僕には母が全てだった。 ただ美しく在ることだけを望まれた。 身体に傷を負ってしまった僕は もう母にとって不要な人間なんだ……。 ────そんな事実を。] (105) 2020/09/28(Mon) 8:44:51 |
【人】 アクスル[傷だけはつけないでと請うたが許されず 価値を失い、惨めな思いにもさせられて。 目的の品は返すと言っているのだから もう良いだろう。 放っておいて欲しい。] ……カードキーは、……胸ポケットの、中 [自棄になっているのを自覚しながら 震えだした唇を閉ざし目蓋を下ろした。 醜くなった自分自身の姿も、 己をそうした男の姿も、 どちらも視界に入れていたくはない――と。**] (106) 2020/09/28(Mon) 8:46:05 |
在原 治人は、メモを貼った。 (a15) 2020/09/28(Mon) 9:40:28 |
【独】 在原 治人/* んああああああ 美しいよ…っっっっっっっっ!! アクスルくんも、相方さまのロルも、芸術だよ 語彙力ないから 繰り返しになって申し訳ないけど ほんと、すきすぐるるるるる メモくっつけたくて、感想より先に貼ってしまった(こそっと懺悔 (-76) 2020/09/28(Mon) 9:46:12 |
【人】 サティ家次期当主 シャーリエ[萌黄の眼に映る私の顔は、 お姉さまの良い返事を期待していた。 一緒に街を回れたら素敵だろうと思った。 お父様のお手伝いとして執務に当たる彼女は、 仕事をテキパキこなして、時折怖く感じる。 中庭ではこんなに優しいのに、 執務室のお姉さまにはあまり会いに行かない。 ため息すらバレてしまう隣にいれば、 「行ければいいわね>>88」に 残念な色が混じっていることに気がついてしまう] (107) 2020/09/28(Mon) 13:05:09 |
【人】 サティ家次期当主 シャーリエ…… [つんつんされた紫の花は何も言わない。 花にはお姉さまの気持ちがわからないのだから、 何も言えやしない。 ドレスじゃなくて、 かわいらしい民族衣装のお姉さまが見たかったのに。 私はその隣で緑の衣装を着るの。 きっと大輪の花と葉になれると思うのに。] お姉さまは主役なの [ぷうとむくれてみたけれど、 淑女には幼い仕草だったから引っ込める] (108) 2020/09/28(Mon) 13:05:49 |
【人】 サティ家次期当主 シャーリエ[グラスをあおっている間に 芝生の上で踊る妖精さん>>89は、 日差しを横切って緑のシーツに転がってしまったようだ] ふふふ 気持ちいい天気ー…… [椅子から芝生へ、また彼女の隣に座り直して、 お姉さまと同じ空を見上げる。 ぷかぷか浮かんだ雲が風に乗って流れていく。 雲と雲がもっふんことぶつかって、日除けになってくれた] (109) 2020/09/28(Mon) 13:06:26 |
【人】 Marguerite シャーリエ おねーさま… す [き、とは続けられずに口が固まった。 「ねーさま、すきー」小さい頃は いくらでも口にした言葉なのに、 いつからこんなに重い言葉になったんだろう。 緑の上に爽やかな金色の小川ができている。 難しい顔をして精一杯がんばって、 小川に手を掬い入れた。 なでなで。 「すきー」って言ったときはこうして返してくれたんだ。 なでなで。 姉妹お揃いの髪色は誰に会っても褒めてもらえたの。 なでなで。 言葉にならないから他で言おうとして、 なでなで。 彼女が止めるまでさらさらでふわふわの髪を梳いている**] (110) 2020/09/28(Mon) 13:07:36 |
Marguerite シャーリエは、メモを貼った。 (a16) 2020/09/28(Mon) 13:09:32 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ/* 開始して24時間はもったな!! 秘話来るならこっち宛てと思ってこまめに変えてたら 夜中に書いた独り言ログで肩書きコピペ上書きしてやんのー 肩書き芸人にはなれなかったよ…… (-81) 2020/09/28(Mon) 13:14:59 |
【独】 花の名 リフル/* おねーさまもふされたけど 簡易メモでぐすんぐすんしてるの見たぞ! そんなに落ち込まないでー 多分肩書の事やろ オレもやらかすからー(予言) (-83) 2020/09/28(Mon) 13:24:09 |
【人】 二年生 小林 友[そりゃあさ、誰も信じてくれないって。 図書館にいたら黒い影に襲われた、とか。 図書館から持ち出した本に、ダサい便箋が挟まっていて それにメッセージを書くと、ずっと俺が持ち出してても いつの間にか返信が書き込まれている、とか。 俺だって、他の誰かががそんなこと言ったって 多分、絶対信じないもん。] (111) 2020/09/28(Mon) 13:33:37 |
【人】 二年生 小林 友[最初にもらったメッセージは果たして 俺のポエムへの感想だったか、 それとも俺に倣って本の感想でも書いていたか。 どんなんでもいい。 だってそんなことより、誰かが、俺の言葉に 何かの意思を示してくれた。 正体はあの影かもしれないけど 正直、怪奇現象は俺に実害がなければオッケー。 特に殺すだの祟るだのの物騒ワードが出てこなければ 俺はまた便箋に返事を書くだろう。] (112) 2020/09/28(Mon) 13:33:50 |
【置】 二年生 小林 友 返事をくれてありがとう。 こんな走り書きに返事が来るなんて 思ってもみなかった! 君も、この本が好きなの? (L1) 2020/09/28(Mon) 13:34:41 公開: 2020/09/28(Mon) 13:35:00 |
【人】 二年生 小林 友[青いインクに声を乗せて 俺はこの便箋越しの相手と何を語るだろう。 俺がこの桐皇学院高等学校の二年生で この本が好きで読んでいたこと。 図書館へはよく放課後本を読みに来ること。 名前は……そうだ、ユウ、ということにしよう。 もしなんかお化けだったら、怖いし。 俺はペンを走らせながら ふと、自分の口角が上がっていることに気付くだろう。 物語の一頁に自分がいるみたいな不思議な感覚。] (113) 2020/09/28(Mon) 13:35:03 |
【秘】 二年生 小林 友 → 元チアリーダー 早乙女 菜月[便箋の向こう側に、誰かいるのだとしたら いったいどんな気持ちでペンを走らせているのだろう。 ……願わくば、俺と同じように このやり取りに胸を躍らせてくれていたらいい、と。]* (-84) 2020/09/28(Mon) 13:36:47 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[夜。 家に帰り、筋トレとランニングと柔軟をきっちりこなし、さて寝るかとベッドに横たわったが、ぐるぐると考え事が出てきて、心地よい睡魔は訪れない。 それは例えば辞めたチアのこととか、 最近会っていないアキナやハルカやフユミのこととか、 この感染症騒ぎはいつまで続くんだろう、とか。 ぱち、どベッドサイドの照明を灯すと、暖かいオレンジ色の光があふれる。私の影が大きく伸びて、壁に映し出された。 ……影。] (115) 2020/09/28(Mon) 17:25:57 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[図書室のあれは何だったんだろう。 頭がおかしくなったのかな。白昼夢でも見てたのかも。 ぐるぐるに更に一つ加わって、目を回してしまいそうだ。 白昼夢だったらまだいいんだけど、あれがもしお化けだったら……] 無いな。 [うん、無い無い。 本に手を伸ばした時の、ズサァッ! という音の聞こえてきそうな飛び退き>>60を思い出して、うんうんと頷く。 驚かしてしまって、悪いが爆笑した。マジごめん。 「私は腰を抜かしてます!」って感じでシャカシャカ入口の方に逃げて行ってたし。 ああいう動き方は、虫だったらわりと苦手だけど、人影だと面白いんだね。 あれだけあからさまにびっくりしてたんだから、悪意は無い、きっと。 そうだ。 せっかくコミュニケーションを試みたんだし(失敗したけど)、あの本を読んでみよう。 私は影と共に起き上がると、鞄の中から文庫本を取り出した。]* (116) 2020/09/28(Mon) 17:26:16 |
【人】 花の名 リフル[細い指先の持ち主の気持ちも、 それに突かれる花の気持ちもわからないまま、 私の事を主役だなんて言い表す彼女の仕草を見守った。 幼いと言ってしまえる彼女の表情。>>108 けれどそれは彼女がただの精巧な淑女ではない、人間らしい証。 こういう顔が無ければ、 きっと姉は妹をこんなに愛していなかっただろう。 今のはいけない、とばかりに引っ込めてしまうのだって、私の口角を上げる小さな魔法の様な魅力がある。 そしてテーブルを離れた私を、当然の様に追って来た。>>109 同じに緑を、風を、空を感じる彼女は、私に気を遣った訳でもなさそうだった] ……なあに? [彼女は何かを言いたがった。>>110 けれどその艶やかな唇はそれ以上を教えてくれなかった。 続きを促してみるというより、 ただ声を掛ける意味合いで彼女に声を返す] (118) 2020/09/28(Mon) 18:59:09 |
【人】 花の名 リフル[そよ風よりも優しくて心地良い手に、髪が遊ばれる。 彼女の様に思い出に想いを馳せるでもなく、 彼女の切な想いに気付くでもなく、 けれど眉間は開いて、ひどくリラックスした面差しを見せる。 彼女の手を止めない。 ずっと撫でてほしそうに、ずっと彼女の掌を感じていた。 そのまま気持ちよさそうに長い睫毛を伏せて、] あなたは、 眠ってはいけませんからね ─── メグ。 [穏やかでいて、忠告の様な声で呟いた。 ぶわ、と一際強い風が吹いて長いスカートをはためかせたが、 それを抑える事もできないくらい、 私はどこか不気味に、急に眠りに落ちていた。**] (119) 2020/09/28(Mon) 18:59:12 |
花の名 リフルは、メモを貼った。 (a17) 2020/09/28(Mon) 19:02:32 |
【人】 志隈[一晩頭を撫でる事で対象の負の気持ちを和らげる能力。 十六日間の夜、 眠る人の傍らで祈り撫で続ける事で記憶を強固に封じるが、 その代償に自らに関する記憶を失っていく。 今は使わないと決めた力。 この国にいた事、付けてもらった名前は忘れ、 血の繋がったあの人に会いたいと思う事すら曖昧。 思い出したいとさえ思わないが、 あんたから“名前を呼んでやりたい”なんて 序での様に言われた言葉が投げ捨てられなくて、 楔になったから、元の自分の家を探し始めた。 手掛かりが見つかって、もし興味を持ってどの辺かと聞かれれば 地域くらいは答えて、覚えてる事は世間話のように話す。 親戚や祖母達に嫌われていた話はしてなかった気がするし、 聞かれなければ深く話す事はせず。 あの人に会うにしても、面倒はごめんだと考えた。]* (120) 2020/09/28(Mon) 20:28:15 |
志隈は、メモを貼った。 (a18) 2020/09/28(Mon) 20:29:07 |
【独】 アクスル/* 私がトロトロしてたせいでメモ並べられなくて ウジウジしてたら並べてくれた。すき。゚(゚´ω`゚)゚。 簡易メモもうれしい。。 >(;ω;)ツーン >かわいい……っ、 ツーンてしちゃってるのに受け入れてくれた。。すきぃ>< (-90) 2020/09/28(Mon) 20:42:15 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ/* おそくなった、今から書きだー! リフルくん寝てるかな。 >>118 地の文がでれでれだぞ、落差に耐えられるのか。 明日こわい(ぷる でも促してくれたからここに入れちゃお。 夢だもんゆーめだもーん 悩みの一つ二つでちゃうものー >>119 おねーさま、寝たらしぬー(雪山並感) お酒飲んであったまって……ぐぅ(飲むと寝る子) (-91) 2020/09/28(Mon) 21:05:07 |
【人】 Marguerite シャーリエ[断られることは知っていたのに、 どうして聞いてしまったんだろう。 自由に遊び回ることができない立場も身にしみているし、 お姉さまと収穫祭に行かなかったのが事実>>117。 私だけで隣国に出かけ、 音楽祭の隅で弾いてきたピアノ曲は 「家具のように無色」と評されたのだ。 1人だけ拍手をしてくれた人がいた。 華やかなメロディーを奏でた 南の旅人が皆にもてはやされていた。 いただいた花束は屋敷に帰るまでに干からびてしまった。 帰ってきてお姉さまにピアノを聞いてもらった方が よっぽど楽しかった] (121) 2020/09/28(Mon) 22:41:30 |
【人】 Marguerite シャーリエ[中庭にいる間は、お姉さまは私といてくれる。 当たり前だったから、食べ終わったお皿を置いて芝生に座る。 すき、と言いかけた唇は 赤く染まってレモネードに濡れている。 促されて>>118もう一度言おうとした] す…… すき …な ひとは居ますかっ [レモンの香りを震わせて出たのはそんな質問。 私はなにをいっているのだろうとお姉さまの髪を掬った] すごく悩んでた気がするの [仕立ての良いシルクのように、絡まない髪に指を遊ばせる。 つかえてしまった喉まで癒されて、 なんだか整理できていない頭から単語が飛び出した] (122) 2020/09/28(Mon) 22:42:25 |
【人】 Marguerite シャーリエ撫でてほしいのってすきなのかな 撫でたいのって すきなのかな 憧れとは違うのかな…… [お姉さまの髪をなでながら、 お姉さまのまつげが落ちるのを見ている。 お疲れなんだろうか。 どこかから、よく眠れると評判の私の曲が聞こえてくる。 ただそこに寄り添うだけの曲。 あなたの考えを邪魔しないよう、ほかの音をはじくための曲。 3拍子にあわせてゆらゆら体が揺れる。 私も一緒に芝生にころがって、あとで侍女に怒られようか] おねえ、さま。 [強く吹いた風に耳をふさがれたが、なんとか聞き取れた。 「メグ」>>119にうんうん頷いて、 お姉さまの手を握った] (123) 2020/09/28(Mon) 22:43:55 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[その短編集は、本が苦手な私でもすぐに読めるぐらい、一話一話が短かった。 タイトルにもなっている「赤い蝋燭と人魚」は、陸に産み落とされた人魚がおじいさんとおばあさんに拾われる話。 おじいさんとおばあさんが愛情をもって人魚を育てると、やがて人魚は美しく成長し、恩返しに、蝋燭に絵を描いて売るようになる。その蝋燭を灯せば、どんなに荒れた海も無事に渡れるので、たちまち評判になった。 ぶっちゃけよくあるおとぎ話だなって思いながらページを進めた。] かぐや姫と鶴の恩返し合体版みたいな…… [そのうち求婚されまくって、渋ってるうちに海から迎えが来て帰っていくんやろ。 と思いながら読んでいたが、やってきたのは欲深い香具師だった。 香具師は人魚を見世物小屋に売り飛ばすため、「人魚は不吉」とおじいさんおばあさんをたぶらかし、二ページ後には人魚は売られていた、どんな即堕ち二コマだ。] (124) 2020/09/28(Mon) 22:43:58 |
【人】 Marguerite シャーリエお姉さまの手…… 冷たい [なにを忠告されたかなんて わからないまま飛ばしてしまった。 手袋越しの硬い手を両手に包み直し、 お姉さま、お姉さまと、尊敬する人を呼ぶ。 ほんとうにお姉さまに聞きたいことがやっと思い出せた] (125) 2020/09/28(Mon) 22:44:37 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月『 ──この話を娘が知った時には、 どんなに驚いたでありましょう。 内気な、優しい娘は、この家から離れて、 幾百里も遠い、知らない、 熱い南の国へゆくことをおそれました。 そして、泣いて、年寄り夫婦に願ったのであります。 「わたしは、どんなにでも働きますから、 どうぞ知らない南の国へ売られていくことは、 許してくださいまし」と言いました。 しかし、もはや、 鬼のような心持になってしまった年寄り夫婦は、 なんといっても、娘の言うことを聞き入れませんでした。 娘は、へやのうちに閉じこもって、 いっしんにろうそくの絵を描いていました。 しかし、年寄り夫婦はそれを見ても、 いじらしいとも、哀れとも、 思わなかったのであります。 』 (126) 2020/09/28(Mon) 22:45:12 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月お、おじいさん……!? おばあさん……!? [ちょい待てさっきまでの心優しい老夫婦はどこへ。すり替えマジック? そんで人魚は売られていき、あれよあれよという間に全員不幸になって終わった、人魚の行方は誰も知らない。] ……えー…… [なんだろうこのもんにょり感。 海から出てきたひげの長いマッチョ人魚(乳首見えてる)がこうぐしを倒すとか欲しい。 そんでおじいさんとおばあさんが正気に戻って人魚と和解、三人いつまでも幸せに暮らしましたとさめでたしめでたしでしょうここは。 これ、読むたびにもんにょりが溜まりそう。やっぱ本って苦手だな……明日返そう。 と思いながらぺらっとめくると、一枚だけ色彩の異なる紙>>49が挟まっていた。] (127) 2020/09/28(Mon) 22:45:50 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[一目見て、] ダサッ!? [思わず叫んだ。 そこに描かれていたキャラクターは、あまりにもダサかった。壊滅的な方向に芸術センスが振り切れた人間、それも千年に一度の逸材が、命を圧縮し、二度と絵を描けなくなってもいいというほどの決意と覚悟で生み出した一世一代の駄作だろう。 『okini no Book!』と踊る文字も、なぜ途中までローマ字で突然本になってくるのか、とか、その大文字の位置はなんだ、とか、てかおきにのoは小文字なんかい、とか、突っ込みを上げればきりがない。 そのクソだっさい薄桃色の便箋には、コバルトブルーのメッセージ>>L0。 といっても誰かに向けたものじゃなく、どちらかというと感想のようなものだったけれど。 まじまじと見つめて、文字の並びを人差指でなぞりながら行きつ戻りつして、] ── 知性! [そういう感想出てくる!? 対する私「もんにょりだわ」とか、あほっぷり、浮きぼり。 それにしても、なんなんだろうこの感想。かわいそう、には同意なんだけど、なんか違和感。 しばらくその便箋を眺めていると、ちょうど下半分が空いているのが気になってきた。] (129) 2020/09/28(Mon) 22:47:14 |
【秘】 元チアリーダー 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友[コバルトブルーのペンに対して、私が選んだのはただのシャーペン。 消えるペンは持っていたけど、あれだとたくさんは書き直せないから。 だけど、何を書けばいいんだろう。紙に芯が刺さってしまったみたいに、動かない。 これがSNSの投稿だったら、返事は迷わない。最速で「イイネ!」を押して、何か一言添える。それこそ、「知性!」だけでも笑えるかもしれない。 誰かが話したら、決して邪魔にならないリアクションを添えて、次の話題につないでいく。 これまで私は、そういう繊細なバランスをとることで、アキナ達を初めとする様々な人たちと信頼関係を築いてきた気がする。 共感の表情、笑い飛ばす声、大げさなボディランゲージ。人間なんて案外単純なもので、気持ちよく喋らせることができれば、会話の中身なんか無くても気に入ってもらえる。 私は子供の時から、そういう間合いを取るのが得意だった。タイミング重視で言葉をペラペラにして、歪みがあれば調整して。 だけど、コバルトブルーには、勢いだけじゃない言葉を添えたかった。 正しい言葉だけを選び取ろうとして、何度も消しゴムをこすりつける。] (-92) 2020/09/28(Mon) 22:49:50 |
【置】 元チアリーダー 早乙女 菜月 なんだか変わった感想だね。 育ての親に裏切られたことじゃなくて、 陸に連れてこられたのがかわいそう、だなんて。 (L2) 2020/09/28(Mon) 22:51:26 公開: 2020/09/28(Mon) 22:55:00 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[ああ、そうだ、違和感はここだ。 かぐや姫読んでも桃太郎読んでも、「竹や桃を割られこの腐敗した世界に産み落とされたゴッズチャイルドかわいそう、ずっと中にいたかっただろうに」なんて感想、あんまり聞かない。……ちょっとこれは正しくない表現な気もするけど。 だけど、人魚がおじいさんとおばあさんに恩を感じてたのは本当だし、こうぐしに売らなければ、きっと恋だってできたはずなんだ。] (130) 2020/09/28(Mon) 22:52:02 |
【置】 元チアリーダー 早乙女 菜月 なのに、裏切られる前の、 人間の世界に連れてこられたことを哀れむあなたは、 いったい、どんな人なのかな。 (L3) 2020/09/28(Mon) 22:53:31 公開: 2020/09/28(Mon) 22:55:00 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[ちょっと恥ずかしくなった。 返事来るとは限らないのに、何書いてんだろ。 古い本だから、コバルトブルーの人はもう卒業している可能性もある。 誰にも届かないかもしれないなんて、まるでボトルメールだ。 そう思っていたのだけれど……] (131) 2020/09/28(Mon) 22:54:05 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[返却期限の二週間がすぎる前に、返事は来た>>L1。 前回の独白とは違って、明確に私に向けられたメッセージ。 ずっと私の鞄の中に入れていたんだけどな。 常識ではおかしいけど、きっとこういうこともあるんだろう。 だってこれは、影の彼に導かれて出会った本だから。 私が相手に感づいているように、コバルトブルーの彼もきっと私に気づいている。 図書室ではあんなに怖がってたくせに、文字はずいぶん嬉しそう。 それがなんだかおかしくて、誰もいない部屋でちょっと笑った。] (132) 2020/09/28(Mon) 22:55:06 |
【置】 元チアリーダー 早乙女 菜月 ── やっぱりそうなんだ!? 私もここの二年生! ── あの図書室、どうなってるのかな。 私はあんまり行かないんだけど、前からあんな感じだった? ── ゆうくんは本が好きなんだね。 私は、絵がたくさんないと、ちょっときついかな。 同じところばっかりぐるぐる読んじゃう。 ──ううん、この本は初めて。 だからね、 (L4) 2020/09/28(Mon) 22:56:57 公開: 2020/09/28(Mon) 23:00:00 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月[「ナツキー! 断髪式の準備できたよー」と声をかけられて、「はーい!」私は慌ててクラスメイトのところに向かう。勢いあまって鞄が倒れた。 ジョキジョキ切り終えた友人は、鞄からはみ出た本に目を向ける>>24。 そこに書かれたメッセージは、ユウくんだけが知っている。] (133) 2020/09/28(Mon) 22:57:55 |
【人】 元チアリーダー 早乙女 菜月 (134) 2020/09/28(Mon) 22:58:46 |
【秘】 元チアリーダー 早乙女 菜月 → 二年生 小林 友私ね、チアリーダー部だったの。 だけどもう辞めちゃった。 そしたらさ、チア部っておでこ全開じゃん? あんまりからかわれるから、前髪作っちゃった。 まだうまく使えなくて、真ん中でパカッて割れちゃうんだけどね。 辞めちゃった理由はね、 イベントは全部消えちゃうし 練習マジできついし 人が降ってくるし やっと後輩ができると思ったのに 私がいると迷惑になるし チア漬けすぎて、成績もちょっとやばかったし 家に全然いられないし (-93) 2020/09/28(Mon) 23:00:52 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ/* 早乙女ちゃんの容赦ない攻撃で笑い転げている。 こうぐしとも読むのか、しらなかった。 髪切るの断髪式いうの止めろー大銀杏じゃねーんだぞ >>28「図書室にいると、自分がほどけていく」ここすき 知の前に個人は無力なりよ (-94) 2020/09/28(Mon) 23:06:14 |
元チアリーダー 早乙女 菜月は、メモを貼った。 (a19) 2020/09/28(Mon) 23:08:09 |
サティ家次期当主 シャーリエは、メモを貼った。 (a20) 2020/09/28(Mon) 23:12:05 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ/* メモの肩書きやらかしたのでもう諦めよう。 フローラのぱふぱふ反応調べてる場合じゃないんだが 七雲さん、細かい仕事は忘れる!!おーざっぱ! (-96) 2020/09/28(Mon) 23:15:39 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* ヨキから「よーし好きになってもらうぞー」メッセージ来たけど すでに好きになってる場合どうすりゃいいんすかな🤔 うへへへへー色々やりたいことあるなぁ。おやすみなさい (-97) 2020/09/28(Mon) 23:21:07 |
【独】 サティ家次期当主 シャーリエ/* 早寝ばあちゃん、手動開始じゃないか! 起きなかったらアウトじゃんね、大丈夫とは思うけど一回見にこよう 役職希望はヨーシ (-100) 2020/09/28(Mon) 23:54:17 |
【独】 志隈……あれ…ドア枠で……懸垂してた…元気なお兄さん……ですか…? お久しぶりです…… [ぎらぎらと照りつける太陽、砂埃の舞った古びた住居の前に、 10代前半の表情の乏しい子供が立っている。 そちらに気付いたら、ぺこりと頭を下げて。 ──日差しがあっても暑さを感じる事はなく、 空気は清浄そのもので、息苦しさを感じる事もない。] ……ごめんなさい…冗談です。 ここは月の届かない奥底。 何か、俺について知りたい事はありますか? [あの時出会ったものとも本来のものとも違うように、 怯えもなく少年は話しかけた。] (-101) 2020/09/29(Tue) 0:39:23 |
【独】 二年生 小林 友/* 同村回数より、リアルでご飯行った回数の方が多いという仲だけど、ご本人の話してるうちにぐわぁぁあーーっと情動が巡っていく感じ、多分言語化すると菜月ちゃんのこの青い匂いのする忙しなさになるんじゃないかなって。 忙しない、って悪い意味じゃなく。 私はそこ端折る傾向にあるので率直にすごいと思うの。 (-103) 2020/09/29(Tue) 0:45:07 |
【独】 二年生 小林 友/* うーんこういう灰を普段残さない悪癖が邪魔をする。 上手く言えてるか分からないけど、風景も、情動も、すごく写実的。キャラクターの目を通した世界が4Dで見れる。振動、音、匂い、水気、全部わかる。 (-104) 2020/09/29(Tue) 0:47:52 |
【人】 二年生 小林 友「いいとも、なんでもかまわない。 神様のお授けなった子供だから、 大事にして育てよう。 きっと大きくなったら、りこうな、 いい子になるに違いない」 ─────『赤いろうそくと人魚』 小川 未明 (136) 2020/09/29(Tue) 0:54:45 |
【人】 二年生 小林 友[バスケ部の面々にアイスを奢られ帰ったあの日。 家に帰るなり、出迎えた母さんは ぎょっとした顔で俺を見た。] 「やっだアンタ!目が真っ赤! なに、どしたの。」 [小太りの腹に押されてぱつぱつになった エプロンで手をふきふき、 俺の顔を覗き込もうとするものだから 俺はいやいやと首を振って逃げた。] おふくろには関係ないだろ! ……別に、なんもないったら。 [いや本当は今日は人生で一二を争う トンデモ現象に遭遇したのだけれど。 それを母さんに言ったところで 信じて貰えないだろうし……それに 心配症の母さんは多分、もっと別なことに 気をもんでいるに違いないのだ。 ほら、部屋に行こうとする俺の前を塞ぐように 視線をさ迷わせながら、忙しなく手を揉み合わせ] (137) 2020/09/29(Tue) 0:55:16 |
【人】 二年生 小林 友「…………本当に、何も無いの?」 [この、目。 慈しみ溢れるこの目を向けられると 俺はもう、何も言えなくなる。 昔っから、そう。 彼女は、自分の息子がいじめられてやしないか それを健気に心の内に留めてやしないか 心配で心配で仕方ないのだ。 安心して、母さん。 あんたの息子はいじめられてない。 今日も陽気で心優しい連中に囲まれて ソーダアイスを食ってきたところ。 あんたの息子がこんなんなのは、 いじめのせいとかじゃ、全然なくて ただ、あんたの息子がダメなだけ。] (138) 2020/09/29(Tue) 0:55:46 |
【人】 二年生 小林 友[それを、ぶちまけられたらどれだけいいか。 結局、その日も俺は沈黙を選択して 母さんを半ば突き飛ばすように自室に籠って ─────ふと、図書館から持ち出した あの本のことを思い返すんだ。] ……やっべ、手続きなんもしてね…… ………………あー、まいっか。 [どうせ日陰に生きるもの。 ここに「図書館からの無断持ち出し」の前科が 加わったところで、一体なんだというのか。 本を捲って、あのクソダs……いや、 キッチュな便箋を探すと、 それは変わらず本の間にいた、が。] (139) 2020/09/29(Tue) 0:56:17 |
【人】 二年生 小林 友[だから、返事を書いたんだ。 顔を見れば声も出ないくせに、 人かどうかも分からない相手になら こんなに嬉々として筆が取れるのかって 自分でも意外なくらい。] (141) 2020/09/29(Tue) 0:57:12 |
【置】 二年生 小林 友 へえ、タメじゃん! 図書館はいつも俺一人だったけど…… この本、他に誰も読まないと思ってた。 所謂、ハピエンものじゃないし。 俺も、絵があるのも好き。 けど、この本は写実的っていうか…… 読んでるうちに頭の中に風景が浮かぶんだ。 そう、初めてなんだ。 じゃあ……………… (L6) 2020/09/29(Tue) 0:58:13 公開: 2020/09/29(Tue) 1:00:00 |
【秘】 二年生 小林 友 → 元チアリーダー 早乙女 菜月たくさん、知って欲しい。 ひとつひとつの物語はすごく小さくて 些細なものかもしれないけれど。 そうしてこの本を読み終えた時に 「好き」って思って貰えたら、嬉しいな。 (-106) 2020/09/29(Tue) 0:58:42 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* えめっちゃすきやんやが…… :めっちゃ好きなんやが! うひひひひ🥰🥰🥰なんだよ全然イキって無いじゃんかー (-108) 2020/09/29(Tue) 4:01:47 |
花の名 リフルは、メモを貼った。 (a21) 2020/09/29(Tue) 4:26:58 |
【独】 元チアリーダー 早乙女 菜月/* >>138このおかんの心配とか それに対する劣等感というか申し訳なさというか そこから突き放しちゃうあたりの感情とか すんごいリアルでなおかつ文がさらっとしてるからくどくなくて 最高なんだよな このバランス感覚の良さ、滅茶苦茶ヨキっぽい (-111) 2020/09/29(Tue) 6:39:24 |
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