【独】 医者 サキ/* は〜〜〜〜お前と言うやつはどうしてこんなに筆が…遅………… 私の頭が悪すぎて拾えてる気がしないんよ……アルトさんの想定とがばってたら申し訳ない 遅いし(ほんと) (-4) 2022/06/11(Sat) 15:36:12 |
【独】 医者 サキ/* 毎度賢いものがかえってくるので、賢いものを返そうとするんですけど、かしこさがたりない 今回ソクラテスばっかりみてるんですけどね 嘘はいつまでも続かない みただけでかしこくなれるなら苦労は無いのだ すいを (-5) 2022/06/11(Sat) 15:41:24 |
【独】 女子大生 マユミ/* 先生、ちゃんとご飯届いたのかな? 待たせてるとか気にしないで、リアル大事に生きて欲しい。 言葉選びが秀逸で、本当に私が1書いたら、 100返ってきますよね。(ロルのクオリティの話です) (-6) 2022/06/11(Sat) 16:31:35 |
【人】 女子大生 マユミ[ 菊 朝 椿 牡 梅 桜 花 人 は 顔 は 丹 は は はは 舞 は 落 は 零 散 枯| う 萎 ち 崩 れ る れ| む る れ る る| る往 く ] (19) 2022/06/11(Sat) 20:36:20 |
【人】 女子大生 マユミ[ 生きとし生けるものは、いずれ死ぬ定めであるけれど、 それが花ならばどうだろうか。 確かに花もいつか必ず枯れるもの。 けれど―――……。 この国を象徴する花、 桜は散る姿が兎角美しいと言われている。 でも桜の命は、花と共に散り落ちるものではない。 花が散ったその後に若葉が芽吹き、命は続く。 寧ろ、青々と茂る葉にこそ、生命力の豊かさを見る。 だから花が散ってしまえば、希望も絶えたと思うのは、 早計だとは思いませんか? ] (20) 2022/06/11(Sat) 20:37:06 |
【秘】 女子大生 マユミ → 医者 サキ[ 能ある鷹は爪を隠すとはよく言ったもので、 爪を秘めたまま終わり、 名の残らなかった英雄のなんと多い事か。 そもそも英雄譚なんて、その殆どが捏造でしょう? ] (-7) 2022/06/11(Sat) 20:38:12 |
【人】 女子大生 マユミ[ マンション火災、住人と思われる3名死亡 警視庁によると、×月×日の午前3時20分ごろ、 7階建てのマンションが燃えていると 消防に通報があった。 火はおよそ5時間後に消し止められたものの、 マンションはほぼ全焼の状態。 年齢、性別共に不明の3人の遺体が発見され、 警察は住人とみて身元確認を急いでいる。 ] (21) 2022/06/11(Sat) 20:39:31 |
【赤】 女子大生 マユミ[ パチパチと火が爆ぜる音に、視界を蹂躙する赤。 燃え盛る棚の下敷きになって、呻く妹。 私はただただ脚を震わせて、 何をすることもなく絶望的な光景を見下ろしていた。 「何してんの!?……早く逃げなさいよ。 アンタがそこでじっとしてたって、 何にもならないじゃない! さっさと逃げて、助けでも呼んできなさいよ」 じわじわと後退る。確かに、真結実の言う通りだ。 それでもすぐに体は言う事を聞かなくて、 ぼろぼろ涙を零して、少しずつでも足を動かす。 やっと背を向けることが出来たその時に、 私の耳は最期の言葉を拾った。 ] (*2) 2022/06/11(Sat) 20:40:29 |
【人】 女子大生 マユミ[ 先生の推測通り、>>16 全焼したマンションに住むことは出来ないから、 実家に戻って生活をしていた。 元々大学に通えない距離ではなかったのだし、 またこんなことになって 娘を失う訳にはいかないからと、 その後、新たに部屋を探すことを両親は許さなかった。 私自身も、そんな気にはなれなかったしね。 先生に亜結実のことを聞かれることはなかった。 それは先生なりの辛いことを 思い出させないようにという 配慮だったのかもしれない。 それでも引越した後も足繫く通っていた、 "亜結実"のことを一度も聞かれないなんて……。 少しだけ、身勝手で見当違いな事も考えたわ。 ] (22) 2022/06/11(Sat) 20:43:05 |
【人】 女子大生 マユミ[ 言い訳にしようというつもりではなく、 これは極めて純粋な自虐心。 世界にとって真と亜のどちらが有益かなんて、 聞くまでもない愚問だって、ちゃんと弁えている。 ]* (23) 2022/06/11(Sat) 20:44:19 |
【人】 女子大生 マユミありがと。 友達と行って、先生にお土産買ってくるね! [ 贈った人のことを考えると、それで良いのかしら? と思ったけれど、真結実なら素直に受け取るだろうから その思考をなぞって答えを出す。 真結実は勿論友達には不自由していないけれど、 これはペアチケット……。 誘う相手が一人だけとなると、結構気を遣うもので。 ……未だに真結実の部屋の机の引き出しに、 鼠ランドのペアチケットの入った封筒は眠っている。]** (26) 2022/06/11(Sat) 20:47:55 |
女子大生 マユミは、メモを貼った。 (a1) 2022/06/11(Sat) 20:54:44 |
【人】 会社員 ツグアキ[ ぞわり。 背を蟲が這う。 再生能力を持たない歯が 奥のほうでみし、と軋む。 奥歯の音に共鳴する。 ぴしりと心にヒビが入るような。 やめて、こわさないで おれがてにいれたものまでうばわないで。 しあわせなひとのてでさわらないで。 まやかしのらくえん (27) 2022/06/12(Sun) 6:00:14 |
【人】 会社員 ツグアキあなたみたいに綺麗な方が 俺みたいに勉強しか取り柄のない男と お近づきになるメリットなんて 俺には思いもつかないですよ? [ からからと爽やかに笑ってみせる。 込み上げる笑みは、本物だった。 だって、初恋が実った日の幸福体験を 書き込んだどこかの誰かと こんなに似ているなんて。 ───こんなに別次元のものなのに。 (30) 2022/06/12(Sun) 6:05:43 |
【人】 会社員 ツグアキ[ こんなに様々な面において文明は進化しているのに なんで未だに論文は紙で提出なんだろうな。 馬鹿馬鹿しい、と思いつつ 整える束が微かに震えているのを感じていた。 堅苦しい文字が蚓のようにのたくっている 紙の束の表面 『腎臓内における神経の走行について』 なんていう仰々しいタイトルは あなたの目に映ることがあったか。 脳へ記憶されただろうか。 ] ……そうだな 次は俺からナンパするよ。 (32) 2022/06/12(Sun) 6:08:05 |
【人】 会社員 ツグアキ[ 一応ね、弁解しておくとその約束を きちんと守るつもりはあったんだ。 命を削って書き上げた論文が 理事長のご子息様の名で大々的に 発表されるのはすぐのことで。 そうだな、残念だったよ ……ナンパ出来なくなったこと。 各方面からの良い評価を 作者では無い"持ち得る者"である お坊ちゃんが得た事実は、 あなたの耳にも届いただろうか。 その時俺の姿はもう学校には なかったかも知れないけれど。 ] (33) 2022/06/12(Sun) 6:10:52 |
【秘】 会社員 ツグアキ → 内科医 カナ[ 不思議なことにね古森さん。 呆然と荷物を整える最中、 ああそういえばコーヒーくらい 飲んどけばよかったな、なんて 下卑たことを思って虚に笑ったんだ。 ] (-13) 2022/06/12(Sun) 6:12:08 |
【秘】 会社員 ツグアキ → 内科医 カナ (-14) 2022/06/12(Sun) 6:13:42 |
【人】 会社員 ツグアキ*** 『ストレスチェック……重大な症状が 潜んでいる可能性があります。 速やかに専門医の診断を受けましょう。』 [ 机の上で紙がかさりと音を立てる。 職場の健康診断の結果をもらった時は驚いた。 まじまじと穴が開くほど見つめ 可笑しいな、ストレスなんて あるはずないのに、と笑った。 きちんと緩やかな位置に固められた口角は そのままに、指定された病院の 予約時間を確認して、笑ったままため息を吐く。 ] (34) 2022/06/12(Sun) 6:15:34 |
【人】 会社員 ツグアキ[ 気づけば外はいつのまにか日が傾いて 電気もつけずに狭い部屋で一人 イヤホンを耳に、借り物の幸福に揺蕩っていた。 耳の上から宝物のように両手で大事に 覆い包み込んで、目を閉じる。 空腹感もあまり感じない。 食事を摂ったのはいつだったっけ。 立ち上がるのもめんどくさい。 歩くことも面倒なのに、 指示されたことに背くことも面倒で、 ノロノロと病院へ向かう。 病院なんて 一番、行きたくないのにな。 ] (35) 2022/06/12(Sun) 6:17:28 |
【人】 会社員 ツグアキ[ 医者になりたいと願って 掴みかけた幸福のこと、思い出してしまう。 まさか、そこで ナンパの続きが、 時を経て不意にやってくることになるなんて。 (36) 2022/06/12(Sun) 6:19:40 |
【人】 医者 サキ[ 母を助けることが出来なかった。 形だけは一人前に医者になり ただ1人治すことの出来なかった 患者のことを、ずっと引きずっている。 希望は咲き終えた。 そうだな、きっと、花じゃなかったんだ。 土壌が腐って、内側から蝕まれて、枯れた。 この大地に木が植わることはもうない。 …ない、はずだ。 ] (37) 2022/06/12(Sun) 15:35:53 |
【人】 医者 サキ[ 俺はいつもアユミに聞いていた。 「二人とも元気にしてるか」と。 俺がマユミに聞くことはなかった。 「二人とも元気にしてるか」なんて。 ] (38) 2022/06/12(Sun) 15:36:26 |
【人】 医者 サキ[ 世間に死の烙印を押されたのは船越亜結実。 今ここで息をし話しているのは船越真結実。 俺が理解るのはそれだけだ。 傷を抉らないように、触れないように。 聞くことがなかったのは、聞けなかったのは、 隠れているほんとうなど知りたくはなかったから。 その命に優劣も望みもありはしないのに。 ] (39) 2022/06/12(Sun) 15:37:50 |
【人】 医者 サキうーん……まあ、 ほら、 個人経営の医者なんて忙しいしさ、 すぐフラれちゃうんだよ いいのいいの。 使って貰えた方がチケットも報われるだろ [ 歯切れ悪く、適当な理由を1つ述べる。 最後はけらけら、笑って受け取るのを眺めていた。 実際の理由なんて次男だから、 面倒な嫡男がいるから、 メリットが見合ってないから、 上げだしたらきりが無い。 ゆらり、心で黒いものがもやつく。 診療時間が終わりかけていることを指す 時計を見やると、また口角を上げた。 ] (40) 2022/06/12(Sun) 15:38:24 |
【人】 医者 サキおー、楽しみに待ってるよ 無理しないでな、お大事に。 [ 友達と行く、もお土産を買ってくる、も 消化されることがないとは、知らず。 ひらひら、手を振って見送った。 次に来た時だって、つけ込む気はなかったさ 今のまま、いてくれたのなら それでよかった。 想像するはずも無い。 日常は続かないだなんて、そんなこと。 ]** (41) 2022/06/12(Sun) 15:39:17 |
【人】 内科医 カナ[やっぱり信じてはくれないらしい。>>29 しかも得は思いつかないとまで言い切られる。 決して間違っているとも言い切り難い損得勘定は 卑屈という感情を正確に体現していたから。>>30] 損と得だけで動けるほど私は賢くないよ。 でも強いて言うなら... 興味を持った人と話が出来るのなら それだけで得になるものじゃないかな? [得がないといえば嘘になるけれど それが全てというのは全くの嘘。 でもそう、あなたに嘘をついても きっとバレるって直感が警笛を鳴らすから 思うことは正直に伝えるようにと決めて。 見えた黙示録とあなたのお誘いに>>32 この話の続きを、 期待を胸に待ち焦がれた。 ] (42) 2022/06/12(Sun) 18:40:34 |
【人】 内科医 カナ[ちゃんと約束した予定じゃないけれど それでも私にとっては大切な予定だった。 彼の努力の結晶に触れる時間 その精製に至るための苦悩 聞きたいことは山ほどあるし 話してみたい話題も山ほどある。 だから私はあの日、講義が全て終わって 彼が私の元へ来てくれることを 待って、待ち続けて。最後には探して。 その未来を見失った。] (49) 2022/06/12(Sun) 18:51:49 |
【人】 内科医 カナ[あなたの身になにがあったのか。 その日の夕方に見た大学の広報に載った 『腎臓内における神経の走行について』 という論文のタイトルと学会発表の予定日。 どこにも見当たらない研究者の名前 それが、答えの全て。] (50) 2022/06/12(Sun) 18:53:50 |
【人】 内科医 カナ[不意に目線は机の天板へと向かう。 そこにあったのは私が卒業した来年に発行された 学会が監修する学術誌。 私が卒業時に書いた論文は今もここに掲載され 当然引用された論文だって書かれている。] 『精神障害における腎機能の症状と 神経伝達機能との因果関係』 [この研究だってヒントを貰ったのはあなたの論文。 けれどその栄光はハリボテのお坊ちゃまに向けられ 本当に栄誉を受けるべき人は消えたまま。] (53) 2022/06/12(Sun) 18:59:26 |
【秘】 内科医 カナ → 会社員 ツグアキお坊ちゃまの名前、なんだったっけ。 ううん。そんなどうでもいいこと、覚えてない。 私が持つこの1冊にだけは、 ちゃんと手書きで書いているの。 黒く塗りつぶされた名前の横に、あなたの名前が。 (-18) 2022/06/12(Sun) 19:02:41 |
【人】 内科医 カナ[あの論文の研究者名を黒で塗りつぶしたページを 開いたまま机に置き直すと 新人の看護婦の子に声をかけて。] 次の方が今日の最後の診察です。 適宜休憩しつつ、入院されている 患者さんの様子を診ておいてください。 [Override Syndromeの重症化に苦しむ患者達の 様子を案じなが指示を出すと、予約されていた 患者の名前を確認して目を丸くするのだった。]** (54) 2022/06/12(Sun) 19:06:13 |
【人】 女子大生 マユミ[ 火事以降、暫くこのアカウントは放置状態だったから、 単純にその間にフォロワーが減っている というのも勿論ある。 それでも、私がこのアカウントを引き継いで 定期的に投稿をしても、 フォロワー数やファボの数は緩やかに減少していった。 それが全てではないと分かっていても、 それこそが真と亜の力量の差なのだと、 突きつけられているようで……。 付け焼刃の努力など、しょせんこんなもの。 ] (56) 2022/06/12(Sun) 19:22:38 |
【人】 女子大生 マユミ[ きらきらした、幸せな、 ちゃんとした人生を引き継いだはずだった。 "船越真結実"は、今もこの世界に生きている。 私がその名を引き継ぐことで、 一縷の希望を現実に結び付けたつもりだった。 ……厚顔無恥にもほどがある。 この体たらくはなんだ? SNS上ですら、きらきら女子大生を維持できていない。 ] (57) 2022/06/12(Sun) 19:23:14 |
【人】 女子大生 マユミ[ 法学部のイケメン彼氏の存在、 私だって羨ましいと思わなかった訳ではない。 "亜結実"であったときは、口をきいたこともなかったが、 二人の仲睦まじい様子は、何度も目にしてきた。 彼は顔だけが良い男ではなく、 人柄も信用に足る人物だと、実際接してみてよく分かった。 辛い思いをしたからと、煮え切らない態度の私に対して、 不満を露わにすることなんて一度もなかった。 「いずれ迷いもきっと晴れるから、 それまでずっと傍にいる」 そう言って私の心を支えようとしてくれた。 ……恋人に成りすます詐欺師相手に。 ] (59) 2022/06/12(Sun) 19:25:08 |
【人】 女子大生 マユミ[ 抱きしめられれば、体は震え。 唇を寄せられれば、涙が滲んだ。 そんなに近づかれたら―――…… 見破られてしまう! ] (61) 2022/06/12(Sun) 19:26:04 |
【人】 女子大生 マユミ[ 何度もエデンにアップロードされた、 真結実の幸福体験を味わった。 本当に、本当に幸せで。 羨ましかった、 妬ましい程に。 ] (62) 2022/06/12(Sun) 19:26:45 |
【人】 女子大生 マユミ[ けれど実際同じ幸せを現実で喰んでみれば、 同じものであることを疑ってしまう程、 味わいが異なる。 だって、現実で幸せを享受するには、 その幸せを掴み取れるだけの"価値"がなくてはいけない。 イケメンの彼氏に見合う、イイ女でなければいけない。 皆に慕われるほどの、徳がなければいけない。 それを持たない人間が手にすれば、 分不相応な幸福は 薬 から毒 に変わる。見限られ失う怖さだけが、舌に残った。 ] (63) 2022/06/12(Sun) 19:28:05 |
【人】 女子大生 マユミ[ 私は一度も幸福体験を、 エデンにアップロードしたことがない。 真結実は生きていた頃、定期的に投稿していたのに。 それは、"今の真結実"が幸せでない何よりの証拠。 ] (64) 2022/06/12(Sun) 19:28:43 |
【人】 女子大生 マユミ[ 毒 を食らわば皿まで。You might as well be hung for a sheep as for a lamb. ] (66) 2022/06/12(Sun) 19:29:50 |
【人】 女子大生 マユミ[ 現実と仮想の境目が曖昧になるほど、私は過食を続けた。 幸せになる事って、 実はそんなに難しい事ではないのでは? ただ耳から流れ込む多幸感の海に、耽溺するだけでいい。 現実で幸せを掴もうとするより、 ずっとずっと確実で効率がいい。 私にだって、簡単に出来てしまうじゃない! ] (67) 2022/06/12(Sun) 19:30:39 |
【人】 女子大生 マユミ[ 寝食を忘れて、ただただ耳だけを傾けた。 邪魔をされるしうるさいから、 スマホの通知機能をオフにした。 もう私には不都合は見えない。 ] (68) 2022/06/12(Sun) 19:31:12 |
【人】 女子大生 マユミ[ とは言え、今の私は実家で生活している身。 家族が当然その異変に気付いた。 ろくに食事もしなければ、自室から出てくることも 少なくなった娘からスマホを取り上げて、 「兎に角、病院に行きなさい!」と母が一喝。 口答えするのも億劫で、適当な服に着替えた。 意識はしていなかったけど、 真結実なら絶対に選ばない暗い色の服ばかり。 本当はメイクも面倒だったのだけれど、 流石にすっぴんでの外出は躊躇われた。 ファンデーションにフェイスパウダーを重ね、 雑にチークをはたいて色付きのリップを塗った。 目の下のクマもコンシーラーなど使う事無く放置。 先生に貰ったペアチケット、そのままだったな……。 そう思って、チケットをバッグの中に忍ばせた。 私は使わないから、返した方がいいかもしれない。 ] (69) 2022/06/12(Sun) 19:32:12 |
【人】 女子大生 マユミ[ 受付では、一瞬びっくりされたようだった。 それが、死んだ姉の様だったからなのか、 生き残った妹らしくなかったからなのかは分からない。 診察を待つ間、 ついバッグの中にスマホを探してしまうけれど、 スマホは取り上げられたままだった。 ……落ち着かない。 玩具を取り上げられた子供のように、母を疎んだ。 やがて名前が呼ばれれば、診察室へ。 ] ―――――……。 [ 濁ったように虚ろな瞳が捉えた相手に、 かける言葉を今の私は持たなかった。 ]** (70) 2022/06/12(Sun) 19:33:07 |
【独】 会社員 ツグアキ/* 体調を崩しておりましてですね ご挨拶すらしておらず大変にご無礼を致しております この度は村建て様とペアを組んでいただけてほんとに幸せです ありがとうございます! あのねほんとに直近のカナちゃんが天才 (-19) 2022/06/12(Sun) 22:00:48 |
【人】 医者 サキ[ 今日も変わりなく、時間が過ぎていた。 お大事に 、と何万と言ってきたフレーズをまた1つ積み重ねる、日常。 そんな日常に薄くヒビが入ったのは、 次のカルテを持ってきた看護師が どうにも落ち着かない様子を見せたその時だった。 ] (71) 2022/06/12(Sun) 23:08:07 |
【人】 医者 サキそうしたら次の方を───… 何かありました? [ 尋ねれば、 「船越さんの娘さんなんですけど…」 と歯切れ悪くカルテを渡される。 船越真結実。ここ半年見てきた名だ。 半年前、久しぶりに持ってきた時だって こんなに驚いた様子はなかったのに。 …驚いているのは、それだけの何かがあったのか? 考えを纏めるのが精一杯、深く尋ねている暇はなく。 呼んできますと言って看護師は待合室へ出ていった。 少しして、入ってきた彼女の姿を見て。 俺は思わず、持っていたペンを床へと落とした。 ] (72) 2022/06/12(Sun) 23:09:49 |
【人】 医者 サキ ……っ ッ、! [ 形だけはこちらを向いているのに、 まるで掴めない遠くの何かを 見ているような、 虚 ろいの瞳。 しばらく、言葉が出なかった。 言葉になり損ねたものが なんで、 喉奥でつっかかって、押し返されて、 胃の腑に帰っていく。 どうして、 カラカラと、落ちたペンの回転する音が 虚しく時の進みを知らせていた。 ───俺はその瞳を、知っている。 同じだ。 …10年以上前、嫌という程見せつけられたそれと。 ] (73) 2022/06/12(Sun) 23:11:37 |
【人】 医者 サキ…とりあえず、こっちおいで。 座りな、…ね。 [ ただ手招きすればいい距離だというのに どことなく落ち着かなくて、立ち上がって。 この歳の子に話すには随分と幼い言葉を向けた。 歩く様子が無ければ近づいて誘導したけれど、 とにかく椅子につくまでは その様子をじわりと滲む目で見守って。 ] (74) 2022/06/12(Sun) 23:12:54 |
【人】 医者 サキ[ ───色濃い隈、…食欲不振か。 化粧で顔色は多少誤魔化せても、 若干痩けた顔の形までは隠しきれていない。 ……でも、内科の仕事じゃ、ないだろうな。 もし、この子の病気がOS*なら。 精神科…心療内科の仕事だ。 手が震える。声も。 俺の管轄じゃないと分かっているのに、 身近な人間であるという情が。 助けられるんじゃないかと、淡い希望が。 …見捨てられない。 ] (75) 2022/06/12(Sun) 23:15:10 |
【人】 医者 サキ……色々と聞きたいことはある、けど。 先に1つ、聞かせてほしいんだ 君は、……… "船越真結実"で、間違いないか? [ じ、と虚ろな瞳に焦点を合わせ、 あくまで、柔らかく。 震えている以外は、優しい声で、尋ねる。 これからの何もかもを、 分けてしまうのはきっとここだ。 ]** (76) 2022/06/12(Sun) 23:16:14 |
医者 サキは、メモを貼った。 (a2) 2022/06/12(Sun) 23:18:04 |
【人】 会社員 ツグアキ[ もう、今更どうでもいいのだけれど。 どうせ研究するなら、対象を 脳にすればよかったとだけはつくづく思う。 忘れたいことを綺麗さっぱり消し去るような 奇跡の仕組みがあれば 脳に血糊の手型がべっとり張り付いて 離れないこの靄に 覆われることもなかっただろうに。 ] (77) 2022/06/13(Mon) 13:46:12 |
【人】 会社員 ツグアキ[ 結論から言えば俺の論文の出来は かなりよろしく、ぱっとしない後継の 箔付にぴったりだと見染められたと いうだけの話。 今思い出しても笑いが止まらない。 それは取引、などという対等なものではなく 強要、恫喝、脅迫を、 礼儀正しい体裁と言葉で包みかくした 結論ありきの交渉だった。 なんのことはない。 俺は多額の金と引き換えに 未来とプライドを売り渡した、 売り渡さざるを得なかった、だけの話。 ] (78) 2022/06/13(Mon) 13:46:56 |
【人】 会社員 ツグアキ─── 光の丘診療所 [ 病院の名前は知識としては知っている。 Override Syndromeという病状も知ってはいる。 だからこそ俺が今この病院の待合室に 座っていることだけがひどい違和感。 落ち着かない気持ちを無理矢理 落ち着かせるように柔らかな椅子に背を預け 持ってきた本を開く。 変わらぬ穏やかな表情のまま 口角の位置はゆるやかに弧を描いている。 ただ、ページを捲る指先は小刻みに震える。 ] (80) 2022/06/13(Mon) 13:51:45 |
【人】 会社員 ツグアキ蟾蜍。 それが、自分だ。 世間がゆるすも、ゆるさぬもない。 葬むるも、葬むらぬもない。 自分は、犬よりも猫よりも劣等な動物なのだ。 蟾蜍。 のそのそ動いているだけだ。 (81) 2022/06/13(Mon) 13:52:38 |
【念】 会社員 ツグアキ[ 開いた扉に向かう。 背筋は伸ばして、整えた穏やかな笑みで、 真っ直ぐに足を運んでいるつもりだけれど 診察室までの数歩がやや遠い。 床がぐにゃりと歪んでいるような錯覚に 二、三度足を止めながら、 迎え入れてくれる医師の前に立つ。 ] こんにちは。 [ あくまでにこやかに、声音も穏やかに 軽く頭を下げれば、医師の顔を見られただろうか。 ぼんやりと靄がかかる頭の中、 ちかちかと何かが瞬くのがわかる。 ] (!2) 2022/06/13(Mon) 13:55:57 |
【念】 会社員 ツグアキこんにちは。 こん、………… [ 医師の顔を訝しげに、虚に見つめながら 挨拶を繰り返す。 無意識に手が、イヤホンを探していた。 ]** (!4) 2022/06/13(Mon) 13:58:20 |
女子大生 マユミは、メモを貼った。 (a3) 2022/06/13(Mon) 18:37:13 |
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